JP2009093062A - 光ファイバコードケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバコードケーブル内で光ファイバコードを固定し、かつケーブル外被を引き裂いたときに光ファイバコードの取り出し性を良好にする。
【解決手段】光ファイバコードケーブル1は、離隔をおいて略平行に配置した2心以上の光ファイバコード3間をブリッジ5を介して連結した多心光ファイバコード3上に、ケーブル外被7を被覆している。また、前記ブリッジ5の引き裂き力が、前記ケーブル外被7の引き裂き力と、前記ケーブル外被7と光ファイバコード3の間の密着力との和の値より大きいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバコードケーブルに関し、特に屋内の情報処理装置間を接続する際に使用される屋内用の多心平形の光ファイバコードケーブルに関する。
図8及び図9(A)を参照するに、従来、多心平形の光ファイバコードケーブル101としては、図9(A)に示されているように、2心の光ファイバコード103を略平行に配置した状態で、この2心の光ファイバコード103上にケーブル外被105が被覆されている。また、ケーブル外被105の内部には、一対の抗張力体107が前記2心の光ファイバコード103を挟んでその両側に平行に配置されている。また、前記光ファイバコード103と一対の抗張力体107の中心軸を通る平面に垂直方向の両側の前記ケーブル外被105の表面にはノッチ部109が設けられている。
また、上記の各光ファイバコード103は、裸光ファイバの外周に熱可塑性樹脂などの2次被覆を施した光ファイバ心線111と、この光ファイバ心線111の外周にその長手方向に縦添えした抗張力体113としての例えばアラミド繊維と、この抗張力体113の周囲に被覆した難燃性の熱可塑性樹脂からなるコードシース115と、から構成されている。
一般的に、光ファイバコードケーブル101は、図9(A)から(B)に示されているように、光ファイバコードケーブル101のノッチ部109より引き裂き、内部の光ファイバコード103を取り出す。これらの各光ファイバコード103にコネクタ117を取り付け、図8に示されているような形状で使用される。
また、従来の他の光ファイバコードケーブルとしては、特許文献1に示されているように、シースに埋没した光ファイバコードを取り出しやすくするために、単心光ファイバコードの外周上に線条体の粗巻きを施し、その外側にケーブル外被を施したケーブルである。したがって、ケーブル外被に埋没した光ファイバコードは前記線条体を介して容易に取り出すことができる。
また、特許文献2では、シースに埋没した光ファイバコードを取り出しやすくするために、単心光ファイバコード外周上にテープを重ね巻きし、その外側にケーブル外被を施したケーブルである。したがって、シースに埋没した光ファイバコードは前記テープを介して容易に取り出すことができる。
また、特許文献3では、WEBウェブ(ブリッジ)で連結された多心光ファイバがジャケットに収納されている光ファイバコードケーブルであり、前記ジャケットは光ファイバや強度部材の被覆より低い弾性係数を有している。したがって、内部に位置している光ファイバや強度部材の被覆は、前記ジャケットより強度が高いので、ケーブルのジャケットを引き裂きする時に同時に引き裂かれることがない。
特開2004−20885号公報 特開2004−20886号公報 特開平4−229508号公報
ところで、図9(A)に示されている従来の光ファイバコードケーブル101においては、ケーブル外被105と光ファイバコード103の間の密着力が低すぎると、内部の光ファイバコード103が動いて引き抜けてしまう。これに対して、ケーブル外被105と光ファイバコード103の間の密着力が強すぎると、ケーブル引き裂き時に引き裂いたケーブル外被105の破断片に光ファイバコード103が埋もれる。この光ファイバコード103を無理に取り出そうとすると、図9(C)に示されているように、光ファイバコード103の曲げ半径が小さくなり、場合によっては光ファイバコード103の裸光ファイバが折れて通信不能になるという問題点があった。
また、特許文献1では、コード固定性は良好であるが、作業性は粗巻きの処理を必要とし、製造性は押出成形の他に粗巻き工程を別途必要とするので、コスト高になるという問題点があった。さらに、光ファイバコードケーブルからの光ファイバコードの取り出し性は良好であるが、粗巻きを引っ張ったときに、光ファイバコードが座屈し、断線する可能性があるという問題点があった。
また、特許文献2では、コード固定性は良好であるが、作業性はテープの処理を必要とし、製造性は押出成形の他にテープ巻き工程を別途必要とするので、コスト高になるという問題点があった。さらに、光ファイバコードケーブルからの光ファイバコードの取り出し性は良好であるが、テープを引っ張ったときに、光ファイバコードが座屈し、断線する可能性があるという問題点があった。
また、特許文献3では、コード固定性については記載しておらず、作業性はノッチが無いために困難である。製造性は複数の光ファイバコードを一括押し出しできるので優れている。しかし、光ファイバコードケーブルからの光ファイバコードの取り出し性については記載されていない。したがって、図9(A)に示されている場合と同様の問題点がある。
この発明は、光ファイバコードケーブル内で光ファイバコードを固定し、かつケーブル外被を引き裂いたときに光ファイバコードの取り出し性を良好にし、かつ既存の光ファイバコードケーブルと全く同等の使用可能な光ファイバコードケーブルを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明の光ファイバコードケーブルは、離隔をおいて略平行に配置した2心以上の光ファイバコード間をブリッジを介して連結した多心光ファイバコード上に、ケーブル外被を被覆した光ファイバコードケーブルにおいて、
前記ブリッジの引き裂き力が、前記ケーブル外被の引き裂き力と、前記ケーブル外被と光ファイバコードの間の密着力との和の値より大きいことを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバコードケーブルは、略平行に配置した2心以上の光ファイバコード間を接着又は融着で連結した多心光ファイバコード上に、ケーブル外被を被覆した光ファイバコードケーブルにおいて、
前記接着又は融着の部分の引き裂き力が、前記ケーブル外被の引き裂き力と、前記ケーブル外被と光ファイバコードの間の密着力との和の値より大きいことを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、ブリッジの引き裂き力が、ケーブル外被の引き裂き力と、ケーブル外被と光ファイバコードの間の密着力との和の値より大きいので、ケーブル外被と光ファイバコードが適正な密着力を保ち、かつケーブル引き裂き時の光ファイバコードの取り出し性も良好である。さらに、取り出した光ファイバコードをブリッジ部より引き裂くことで、各光ファイバコードは屈折断線することなく、既存の光ファイバコードケーブルと同様に取り扱うことが可能となる。また、コード固定性は良好である。また、作業性は既存の光ファイバコードケーブルと同等である。また、製造性は多心光ファイバコードケーブルを一括押出成形ができるので、従来よりも製造性が優れている。
また、この発明によれば、接着又は融着の部分の引き裂き力が、ケーブル外被の引き裂き力と、ケーブル外被と光ファイバコードの間の密着力との和の値より大きいので、ケーブル外被と光ファイバコードが適正な密着力を保ち、かつケーブル引き裂き時の光ファイバコードの取り出し性も良好である。さらに、取り出した光ファイバコードをブリッジ部より引き裂くことで、各光ファイバコードは屈折断線することなく、既存の光ファイバコードケーブルと同様に取り扱うことが可能となる。また、コード固定性は良好である。また、作業性は既存の光ファイバコードケーブルと同等である。また、製造性は多心光ファイバコードケーブルを一括押出成形ができるので、従来よりも製造性が優れている。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1を参照するに、第1の実施の形態に係る光ファイバコードケーブル1は、2心の光ファイバコード3が離隔をおいて略平行に配置され、かつ前記光ファイバコード3の間がブリッジ5で連結されためがね構造の2心の光ファイバコード3を構成している。さらに、前記2心の光ファイバコード3上にケーブル外被7が被覆されている。また、ケーブル外被7の内部には、一対の抗張力体9が前記2心の光ファイバコード3を挟んでその両側に平行に配置されている。また、前記光ファイバコード3と一対の抗張力体9の中心軸を通る平面に垂直方向の両側の前記ケーブル外被7の表面にはノッチ部11が設けられている。
なお、この第1の実施の形態では2心の光ファイバコード3であるが、離隔をおいて略平行に配置された2心以上の光ファイバコード3の間をブリッジ5で連結した多心平形光ファイバコードケーブルにも適用されるものである。
より詳しくは、上記の各光ファイバコード3は、裸光ファイバの外周に熱可塑性樹脂などの2次被覆を施した光ファイバ心線13と、この光ファイバ心線13の外周にその長手方向に縦添えした抗張力体15としての例えばアラミド繊維と、この抗張力体15の周囲に被覆した例えば難燃性の熱可塑性樹脂からなるコードシース17と、から構成されている。なお、この第1の実施の形態の光ファイバコード3は、裸光ファイバの直径は例えば0.25mmで、光ファイバ心線13の外径は例えば0.9mmで、コードシース17の外径は例えば2.0mmである。
光ファイバコードケーブル1は、離隔をおいて略平行に配置された上記の2心の光ファイバコード3の間がブリッジ5で連結される際には、2心の光ファイバコード3のコードシース17とブリッジ5が同じ樹脂で一括被覆してめがね構造の2心の光ファイバコード3に押出成形される。次いで、前記2心の光ファイバコード3上にケーブル外被7を被覆し、かつケーブル外被7の内部に一対の抗張力体9を設けるべく押出成形されることで、光ファイバコードケーブル1が成形される。
ここで問題となるのは、光ファイバコードケーブル1のケーブル外被7を引き裂いたときに、2心光ファイバコード3のブリッジ5も引き裂かれてしまい、光ファイバコード3が引き裂いたケーブル外被7に埋もれて取り出せなくなることである。
そこで、この第1の実施の形態の光ファイバコードケーブル1は、上記のブリッジ5の引き裂き力Cが、前記ケーブル外被7の引き裂き力Aと、前記ケーブル外被7と光ファイバコード3の間の密着力Bとの和の値(A+B)より大きい〔C≧(A+B)〕ことを特徴とする。
その理由としては、上記の光ファイバコードケーブル1における光ファイバコード3の取り出し性と、上記の3点のパラメータ(すなわち上記のA,B,C)の関係を調査したことによるものである。なお、ケーブル外被7の引き裂き力Aとは、ケーブル外被7のノッチ部11からの引き裂き力であり、この第1の実施の形態では「ケーブル引き裂き力A」という。また、ケーブル外被7と光ファイバコード3の間の密着力Bとは、ケーブル外被7と光ファイバコード3のコードシース17との密着力であり、この第1の実施の形態では「コードとシースの密着力B」という。また、ブリッジ5の引き裂き力Cとは、光ファイバコード3におけるブリッジ5の引き裂き力であり、この第1の実施の形態では「ブリッジ引き裂き力C」という。
ケーブル引き裂き力Aは、図3に示されているようにブリッジ5が無い2つの光ファイバコード3を実装した光ファイバコードケーブル19の試料の引き裂き力を測定することで得られる。この光ファイバコードケーブル19は図9に示されている従来の光ファイバコードケーブル101と同様に2つの光ファイバコード3の間が連結されていないので、ケーブル外被7自体の引き裂き力が測定されることになる。すなわち、上記の光ファイバコードケーブル19の試料の一端(図3において左端)をクランプ21でクランプして固定し、光ファイバコードケーブル19の試料の他端(図3において右端)をクランプ21でクランプして矢印方向に引張試験により引っ張り、ケーブル引き裂き力Aを測定した。測定条件は、引っ張り速度100mm/minで、試料数nは5(n=5)で行った。各試料のケーブル長さは10cmである。
また、コードとシースの密着力Bは、図4に示されているようにブリッジ5で繋がれた2つの光ファイバコード3の引き裂き力を測定することで得られる。すなわち、上記のケーブル引き裂き力Aの測定のときに割いたケーブル外被7の開口から光ファイバコード3を引っ張り出すことで、光ファイバコード3とケーブル外被7の密着力が測定される。なお、測定条件は、引っ張り速度100mm/minで、試料数nは5(n=5)である。各試料のケーブル長さは10cmである。
また、ブリッジ引き裂き力Cは、図5に示されているようにケーブル外被7と光ファイバコード3との密着力を測定することで得られる。すなわち、ブリッジ5で連結した2心光ファイバコード3の試料の各光ファイバコード3の両端をクランプ23でクランプし、図5において左側のクランプ23を固定し、右側のクランプ23を矢印方向に引張試験により引っ張り、ブリッジ引き裂き力Cを測定した。測定条件は、引っ張り速度100mm/minで、試料数nは5(n=5)である。各試料のケーブル長さは10cmである。
そこで、上記のケーブル引き裂き力Aと、コードとシースの密着力Bと、リッジ引き裂き力Cを組み合わせた光ファイバコードケーブル1の各試料を作成した。すなわち、後述する表1に示されているように、ケーブル引き裂き力Aとコードとシースの密着力Bとの和の値(A+B)が、1N、10N、25N、50Nとなるものと、ブリッジ引き裂き力Cが、1N、10N、25N、50Nとなるものとのそれぞれの組合せとなる光ファイバコードケーブル1の各試料を作成した。次いで、各試料における光ファイバコード3の取り出し性を調査した。
なお、ケーブル引き裂き力Aはノッチ部11の深さで調整し、コードとシースの密着力Bは押出し温度による熱融着で調整し、ブリッジ引き裂き力Cはブリッジ5の厚さで調整した。
以上のようにして得られた実験結果は、表1に示されている。なお、○は、ケーブル引き裂き時、2心光ファイバコード3が分割されずに取り出された場合である。△は、ケーブル引き裂き時、2心光ファイバコード3の一部がブリッジ5で分割された場合である。×は、ケーブル引き裂き時、2心光ファイバコード3が全長に亘って分割された場合である。
Figure 2009093062
表1の結果から、○の部分を考慮すると、ブリッジ引き裂き力Cが、ケーブル引き裂き力Aとコードとシースの密着力Bとの和の値(A+B)より大きい、すなわちC≧(A+B)であれば、光ファイバコード3の取り出し性が良好である。
例えば、図2(A)の光ファイバコードケーブル1はケーブル外被7をノッチ部11から引き裂いたときに、2心光ファイバコード3がブリッジ5で連結されているので、図2(B)に示されているように、一方の光ファイバコード3が分割されたケーブル外被7の内部に埋もれていても他方の光ファイバコード3が外側へ出ている。
したがって、外側の光ファイバコード3をケーブル外被7から引っ張って、図2(C)に示されているように、2心光ファイバコード3の状態で容易に取り出すことが可能となる。
次いで、図2(D)に示されているように、上記の2心光ファイバコード3のブリッジ5で引き裂いて個々の光ファイバコード3に容易に分割することができる。
以上のように、この第1の実施の形態の光ファイバコードケーブル1は、ケーブル外被7と光ファイバコード3が適正な密着力を保ち、かつケーブル引き裂き時の光ファイバコード3の取り出し性も良好である。さらに、取り出した光ファイバコード3をブリッジ5部より引き裂くことで、各光ファイバコード3は屈折断線することなく、既存の光ファイバコードケーブルと同様に取り扱うことが可能となる。
光ファイバコードケーブル1におけるコード固定性は良好である。また、作業性は既存の光ファイバコードケーブル1と同等である。また、製造性は2本の光ファイバコードケーブル1を一括押出成形ができるので、従来よりも製造性が優れている。また、光ファイバコード3の取り出し性は前述したように良好である。
次に、この発明の第2の実施の形態の平形状の光ファイバコードケーブル25について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の光ファイバコードケーブル1とほぼ同様であり、同様の部材は同符号を付し、特に異なる点について詳しく説明し、他の説明は省略する。
図6を参照するに、第2の実施の形態に係る光ファイバコードケーブル25は、2心の光ファイバコード27が略平行に配置され、かつ前記光ファイバコード27の間が接着部29(又は熱融着部)で連結されためがね構造の2心の光ファイバコード27を構成している。さらに、前記2心の光ファイバコード27上にケーブル外被7が被覆されている。また、ケーブル外被7の内部には、一対の抗張力体9が前記2心の光ファイバコード27を挟んでその両側に平行に配置されている。また、前記光ファイバコード3と一対の抗張力体9の中心軸を通る平面に垂直方向の両側の前記ケーブル外被7の表面にはノッチ部11が設けられている。
なお、この第2の実施の形態では2心の光ファイバコード27であるが、略平行に配置された2心以上の光ファイバコード27の間を接着剤による接着部29(又は熱融着部)で連結した多心平形光ファイバコードケーブルにも適用されるものである。
また、上記の各光ファイバコード27は、前述した実施の形態の光ファイバコード3と同様であるので、詳しい説明は省略する。
光ファイバコードケーブル25は、略平行に配置された上記の2心の光ファイバコード27の間を予め接着部29(又は熱融着部)で連結して2心平形光ファイバコード27が形成された後に、2心の光ファイバコード27上にケーブル外被7を被覆し、かつケーブル外被7の内部に一対の抗張力体9を設けるべく押出成形されることで、光ファイバコードケーブル25が成形される。
また、この第2の実施の形態の光ファイバコードケーブル25は、上記の接着部29(又は熱融着部)の部分の引き裂き力D(この第2の実施の形態では「接着部又は熱融着部の引き裂き力D」という)が、前記ケーブル外被7の引き裂き力Aと、前記ケーブル外被7と光ファイバコード27の間の密着力Bとの和の値(A+B)より大きい〔D≧(A+B)〕ことを特徴とする。
その理由は、前述した実施の形態の光ファイバコードケーブル1の場合と同様である。つまり、前述した説明の「ブリッジ引き裂き力C」を「接着部又は熱融着部の引き裂き力D」に置き換えることで、この場合の説明となるので、詳しい説明は省略する。
その結果、接着部又は熱融着部の引き裂き力Dが、ケーブル引き裂き力Aとコードとシースの密着力Bとの和の値(A+B)より大きい、すなわちD≧(A+B)であれば、光ファイバコード27の取り出し性が良好である。前述した実施の形態の光ファイバコードケーブル1の場合と同様の作用、効果を得ることができる。
例えば、図7(A)の光ファイバコードケーブル25はケーブル外被7をノッチ部11から引き裂いたときに、2心光ファイバコード27が接着部29(又は熱融着部)で連結されているので、図7(B)に示されているように、一方の光ファイバコード27が分割されたケーブル外被7の内部に埋もれていても他方の光ファイバコード27が外側へ出ている。
したがって、外側の光ファイバコード27をケーブル外被7から引っ張って、図7(C)に示されているように、2心光ファイバコード27の状態で容易に取り出すことが可能となる。
次いで、図7(D)に示されているように、上記の2心光ファイバコード27の接着部29(又は熱融着部)で引き裂いて個々の光ファイバコード27に容易に分割することができる。
この発明の第1の実施の形態の光ファイバコードケーブルを示す概略的な断面図である。 (A)〜(D)は、図1の引き裂き工程を示す作用説明図である。 ケーブル引き裂き力Aを測定する引張試験の概略説明図である。 コードとシースの密着力Bを測定する引張試験の概略説明図である。 ブリッジ引き裂き力Cを測定する引張試験の概略説明図である。 この発明の第2の実施の形態の光ファイバコードケーブルを示す概略的な断面図である。 (A)〜(D)は、図6の引き裂き工程を示す作用説明図である。 従来の光ファイバコードケーブルにコネクタを付けたもので、概略的な平面図である。 (A)、(B)は、従来の光ファイバコードケーブルを引き裂くときの作用を説明する断面図で、(C)は概略的な斜視図である。
符号の説明
1 光ファイバコードケーブル(第1の実施の形態の)
3 光ファイバコード
5 ブリッジ
7 ケーブル外被
9 抗張力体
11 ノッチ部
13 光ファイバ心線
15 抗張力体
17 コードシース
19 光ファイバコードケーブル
21 クランプ
23 クランプ
25 光ファイバコードケーブル(第2の実施の形態の)
27 光ファイバコード
29 接着部(又は熱融着部)
A ケーブル引き裂き力
B コードとシースの密着力
C ブリッジ引き裂き力
D 接着部又は熱融着部の引き裂き力

Claims (2)

  1. 離隔をおいて略平行に配置した2心以上の光ファイバコード間をブリッジを介して連結した多心光ファイバコード上に、ケーブル外被を被覆した光ファイバコードケーブルにおいて、
    前記ブリッジの引き裂き力が、前記ケーブル外被の引き裂き力と、前記ケーブル外被と光ファイバコードの間の密着力との和の値より大きいことを特徴とする光ファイバコードケーブル。
  2. 略平行に配置した2心以上の光ファイバコード間を接着又は融着で連結した多心光ファイバコード上に、ケーブル外被を被覆した光ファイバコードケーブルにおいて、
    前記接着又は融着の部分の引き裂き力が、前記ケーブル外被の引き裂き力と、前記ケーブル外被と光ファイバコードの間の密着力との和の値より大きいことを特徴とする光ファイバコードケーブル。
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