JP2009092202A - クイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】クイックファスナー継手の周方向の動きを拘束することにより配管を支持することができ、また、配管を軸方向へずらすことなくクイックファスナー継手の接続が可能であるクイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】クイックファスナー継手は、オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入してこのオスの継手7及びメスの継手8の内部を流れる流体が外部に漏洩するのを防止するクイックファスナー継手において、オスの継手7の外側面に設けられた少なくとも1個の凸部7a(第1の係合部)と、前記メスの継手の外側面に設けられ凸部7aと対面する少なくとも1個の凸部8a(第2の係合部)と、オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入するときに凸部7a及び凸部8aに組み込みオスの継手7とメスの継手8とが互いに回転することを拘束する接続金具6と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】クイックファスナー継手は、オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入してこのオスの継手7及びメスの継手8の内部を流れる流体が外部に漏洩するのを防止するクイックファスナー継手において、オスの継手7の外側面に設けられた少なくとも1個の凸部7a(第1の係合部)と、前記メスの継手の外側面に設けられ凸部7aと対面する少なくとも1個の凸部8a(第2の係合部)と、オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入するときに凸部7a及び凸部8aに組み込みオスの継手7とメスの継手8とが互いに回転することを拘束する接続金具6と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、水素と酸素とが結合するときに発生するエネルギーを電気エネルギーへ変換する燃料電池発電システムに係り、特に継手の周方向の動きを拘束できるクイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システムに関する。
この種の燃料電池発電システムは、燃料が水素であるために、将来の水素社会へ向けての有力な発電設備の一つとして期待されている。なかでも、リン酸型や固体高分子型の燃料電池発電システムは、基礎技術の開発が一通り終了し、量産前のフィールド実証試験の段階に入っている。
この燃料電池発電システムは、各戸建住宅や商業用に設置する定置型、自動車等の乗り物のエンジンとして期待される可搬型、パソコン等の電源として期待されるポータブル型があるが、燃料によって燃料処理器等に違いはあるものの、燃料電池本体周辺の基本的な構成は同じである。
導入される燃料は都市ガスやLPGであり、このガスは燃料処理系で水素へ変換される。燃料電池本体では、生産された水素と酸素が結合する時に発生するエネルギーを直接電気エネルギーへ変換する。このため、燃料電池は化学反応による発電装置として評価されている。この生産された水素を燃料としてそのまま用いる場合もある。
また、化学反応等により発生する熱は温水として供給できるシステムも備えている。静かでクリーンな装置のために、大型発電施設と異なって使用者の近傍で発電でき、燃料から電気ばかりでなく熱をも効率良く供給することができる発電システムである。
ここ数年は、毎年改良される定置型の燃料電池システムを数十台から数百台単位でフィールドへ設置し、亜熱帯、温帯、亜寒帯、季節等による外気温度による影響、地域毎の電気と温水の使用量と使用形態、経済性等について検証が続けられる段階に入っている。
上述のように、燃料電池発電システムの特徴は、化学反応により発電するため、騒音が低くかつエネルギー変換効率に優れる点が挙げられる。水素と反応するのは空気中の酸素であり、生成される物質は水であるために、環境に極めて優しい。また、もう一つの特徴として、排熱回収に優れている点が挙げられる。これは、燃料電池は小型化が可能であり、各戸建ごとに設置可能なことに起因する。すなわち、化学反応にて発生した熱をその場で温水として効率よく取り出すことが可能であるためである。一般的には、燃料電池発電システムにおいて、温水供給系と燃料処理系や電池冷却水系との間に熱交換器を設け、反応熱を温水系へ伝熱させることで熱を回収する方法が用いられている。この結果、電気エネルギーと熱エネルギーを効率的に供給することが可能となる。
一方、燃料電池発電システムを家庭用として普及させるためには、まだ幾つかの問題を解決する必要がある。フィールドに設置したときは、極力メンテナンス回数を減らす必要があり、システムの中の化学反応器、補機や基板に充分な耐久性を持たせる必要がある。特に主要な機器である燃料電池本体や燃料処理器の経時的な性能劣化を改善することが、今後の大きな目標となる。
もう1つの目標として、販売価格の低減が挙げられる。燃料電池発電システムは、太陽エネルギーや風力発電などの自然エネルギーを除くと、化石燃料を使用する発電設備としては排出される二酸化炭素の量が少なく、環境に優しい発電システムというメリットもある。しかし、定置型の燃料電池発電システムは戸建毎あるいは商店毎に設置することが目標であり、原価償却を含め、設置者にコスト的にも利益をもたらす価格に設定する必要がある。ポンプ、ブロワ、配管や部品等について、量産効果による単価の減少以外に材料、構造、製造工数等さまざまな観点から、機器の選定をする必要がある。また、従来は不適とされてきた項目に関しても、新しいアイデアを用いて克服することにより、機器の適用範囲を広げる努力も必要である。
この燃料電池発電システムは、さまざまな系統と機器から成立し、その運転状態によりこれらの機器を連動しながら発電している。従来は、この機器同士を接続するために配管と各種継手を使用してきたが、最近、メンテナンス性の向上や、組み立ての容易さ、単価低減、量産し易さ等の観点から、クイックファスナー継手を使用する動きが広まっている。
この従来のクイックファスナー継手について、図8乃至図10を用いて説明する。
図8は、従来のクイックファスナー継手の概念を示す斜視図であり、図9は、従来のクイックファスナー継手を示す断面図であり、図10は、従来の切り欠き部及び突起部を有するクイックファスナー継手を分解して示す斜視図である。
図8に示すように、クイックファスナー継手は、主に、オスの継手1及びメスの継手2を組み合わせることにより構成され、それぞれ配管4及び配管5に接続されている。オスの継手1には、Oリング3が付属されており、このOリング3とメスの継手2の内面とを接触させて、クイックファスナー継手の内部の流体の漏れを防止している。オスの継手1とメスの継手2の接続には、接続金具10が用いられている。クイックファスナー継手の他方の端部は、配管4、配管5又は機器に溶接やろう付け等により接続されている。
図9に示すように、クイックファスナー継手のオスの継手1とメスの継手2とを接続するときには、オスの継手1はメスの継手2の内部に挿入される。このオスの継手1をメスの継手2の内部に挿入することにより、オスの継手1に付属されたOリング3とメスの継手2の内面が接触し、クイックファスナー継手の内部を流れる流体が外部へ洩れることを防止している。
上記クイックファスナー継手の特徴の1つに、周方向への自由度が挙げられる。接続方法が、継手の挿入からなるために、配管の周方向の回転動作を拘束するものがない。このことは、固定接続よりも配管に柔軟性を持たせることができる利点がある。その一方で、配管の他方の側に適当な質量を持つ機器や部品が付属されるときには、配管がその重さで自然と周方向に回転してしまうため、配管を固定できないという短所を伴なっている。
この周方向に回転する短所を解決する手段として、切り欠き部及び突起部を有するクイックファスナー継手が知られている(例えば、特許文献3参照)。この切り欠き部及び突起部を有するクイックファスナー継手について、図10を用いて説明する。
図10に示すように、クイックファスナー継手のオスの継手1に切り欠き部1aを形成し、メスの継手2に突起部2aを形成している。オスの継手1をメスの継手2に挿入するときに、メスの継手2の突起部2aをオスの継手1の切り欠き部1aに組み込むことにより、クイックファスナー継手の周方向の動きを拘束している。
特許第3254813号公報
上述した従来の燃料電池発電システムは、その内部に複数の機器と配管類を組み合わせた構成からできている。家庭用の燃料電池発電システムを開発するにあたり、販売コストを、原価償却できかつ経済性メリットが出るまで下げることは、市場を形成するために必要不可欠である。
このために、機器と配管類のコスト低減化に取り組んでいる。また機器の組み立てや交換を容易にすることは、燃料電池発電システムの量産化やトラブル時の迅速な対応を必要とする。機器同士や配管同士を接続する継手として、安価で脱着が容易でしかも信頼性があるものを選定する必要がある。かかる観点から、クイックファスナー継手は、これらの要求を満たす継手として非常に注目されてきている。
しかし、クイックファスナー継手は、上述のように、周方向の動きの拘束が困難である点や、接続金具が必要であるためにその分だけ余分の設置スペースが必要となる等の解決すべき課題があった。
また、複数の固体電解質型電解セルを集合体として積層させた大容量水素製造装置の交換や修理も高温水蒸気電解水素製造における重要な課題の一つとなっており、この交換や修理が容易な集合体としての固体電解質型電解セルの構造の開発に課題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、クイックファスナー継手の周方向の動きを拘束することにより配管を支持することができ、配管を軸方向へずらすことなくクイックファスナー継手の接続が可能で、かつ、密集した配管群の中でもクイックファスナー継手を用いることの容易なクイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のクイックファスナー継手は、オスの継手をメスの継手の内部に挿入してこのオスの継手及びメスの継手の内部を流れる流体が外部に漏洩するのを防止するクイックファスナー継手において、前記オスの継手の外側面に設けられた少なくとも1個の第1の係合部と、前記メスの継手の外側面に設けられ前記第1の係合部と対面する少なくとも1個の第2の係合部と、前記オスの継手を前記メスの継手の内部に挿入するときに前記第1の係合部及び前記第2の係合部に組み込み前記オスの継手と前記メスの継手とが互いに回転することを拘束する接続金具と、を有することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明のクイックファスナー継手を備えた燃料電池発電システムは、燃料を導入して水素に変換し、この変換された水素と酸素とが結合するときに発生するエネルギーを電気エネルギーへ変換する複数の構成機器及び配管を有するクイックファスナー継手を備えた燃料電池発電システムにおいて、前記オスの継手の外側面に設けられた少なくとも1個の第1の係合部と、前記メスの継手の外側面に設けられ前記第1の係合部と対面する少なくとも1個の第2の係合部と、前記オスの継手を前記メスの継手の内部に挿入するときに前記第1の係合部及び前記第2の係合部に組み込み前記オスの継手とメスの継手が互いに回転することを拘束する接続金具と、を含むクイックファスナー継手を有し、このクイックファスナー継手が前記構成機器及び配管の取り合い部の少なくとも一部に用いられてなること、を特徴とするものである。
本発明のクイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システムによれば、継手に接続される配管の回転を拘束することにより配管の動きを抑制することができ、かつ配管の軸方向へずらすことなく継手を接続することができるので密集した配管群の中でも容易に継手を使用することができる。
以下、本発明に係るクイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のクイックファスナー継手を分解して示す斜視図であり、図2は、図1のクイックファスナー継手を接続して示す斜視図である。
まず、燃料電池発電システムで使用されるクイックファスナー継手の構成について、図1を用いて説明する。
本図に示すように、クイックファスナー継手は、配管4を挿入したオスの継手7及び配管5を挿入したメスの継手8を有する。オスの継手7に挿入された配管4及びメスの継手8に挿入された配管5は、溶接やろう付け等により接続されている。オスの継手7の先端部には、Oリング3が取り付けられている。このオスの継手7をメスの継手8の内部に挿入するときに、このOリング3が締付けられる。このOリング3により、オスの継手7及びメスの継手8の内部を流れる流体が外部に漏洩するのを防止している。この流体として、燃料として用いられる都市ガスやLPG、燃料処理系において変換される水素等を列挙することができる。
このオスの継手7の外側面には、少なくとも1個の第1の係合部であり、切り欠きより形成される凸部7aが設けられている。また、メスの継手8の外側面には、第1の係合部である凸部7aと対面する少なくとも1個の第2の係合部であり、切り欠きより形成される凸部8aが設けられている。
オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入するときに、オスの継手7の凸部7a及びメスの継手8の凸部8aの外側面には、接続金具6が着脱自在に取り付けられる。この接続金具6は、ばね性のある板材を折り曲げ加工し、この折り曲げ加工した板材に第1の係合部である凸部7a及び第2の係合部である凸部8aの動きを拘束する開口部6aを加工して作製される。
このように構成された本実施の形態において、オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入し、接続金具6を第1の係合部である凸部7a及び第2の係合部である凸部8aに組み込んで組み立てられる。
本実施の形態によれば、オスの継手7をメスの継手8の内部に挿入するときに、オスの継手7の第1の係合部である凸部7a及びメスの継手8の第2の係合部である凸部8aの外側面に接続金具6を組み込むことにより、オスの継手7及びメスの継手8が互いに回転することが拘束される。
また、従来は、荷重の方向により配管4や配管5に周方向に力が作用し、クイックファスナー継手において配管4や配管5が周方向に回転し、配管4又は配管5にねじれが生じたり、配管4又は配管5の端部が自由端のときには、配管自体にモーメントが作用しクイックファスナー継手部において回転して、配管4又は配管5の端部が大きく変形することがあった。
これに対して、接続金具6を用いることにより、このクイックファスナー継手の周方向の動きを拘束することにより、クイックファスナー継手に挿入した配管4や配管5のねじれが抑制され、また、配管自体にモーメントが作用してもクイックファスナー継手の周方向の動きを拘束することにより、配管4や配管5の変形を抑制することができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態のクイックファスナー継手を分解して示す斜視図であり、図4は、図3のクイックファスナー継手を接続して示す斜視図である。
本図は、図1の凸部8aを半円部9aに変更したものであり、図1と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
本図に示すように、クイックファスナー継手は、配管4を挿入したオスの継手29及び配管5を挿入したメスの継手9を有する。オスの継手29の先端部には、Oリング3が取り付けられている。
このオスの継手29の外側面には、第1の係合部である凸部29aが設けられている。また、メスの継手9の外側面には、第1の係合部である凸部29aと対面し、第2の係合部でメスの継手の外側面の略半周を切り欠いて形成された半円部9aが設けられている。
オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入した後に、オスの継手29の凸部29a及びメスの継手9の半円部9aの外側面には、接続金具10が着脱自在に取り付けられる。この接続金具10は、ばね性のある板材を折り曲げ加工し、この折り曲げ加工した板材に第1の係合部である凸部29aと第2の係合部である半円部9aとの動きを拘束する開口部10aを加工して作製される。また、接続金具10の他端には、脱着の容易化のために、指を引っ掛け易いように端を広げた端部10bが形成されている。
このように構成された本実施の形態において、オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入し、接続金具10を第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aに組み込まれる。
本実施の形態によれば、オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入した後に、オスの継手29の第1の係合部である凸部29a及びメスの継手9の第2の係合部である半円部9aの外側面に接続金具6を組み込み、さらに、オスの継手29とメスの継手9とが互いに回転することが拘束され、クイックファスナー継手の周方向の動きが拘束される。
また、従来は、オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入するときに、オスの継手29又はメスの継手9のどちらかの配管を配管軸方向に若干ずらして挿入していた。
これに対して、本実施の形態においては、クイックファスナー継手のメスの継手9の外側面に切り欠きを設けて半円部9aが形成されている。このように、クイックファスナー継手のメスの継手9の側面を切り欠き、この切り欠いた箇所の真横からオスの継手29を挿入できる形状としているので、配管の軸方向へずらす量を軽減した状態で、クイックファスナー継手のメスの継手9の側面からオスの継手29を挿入することができる。このとき、オスの継手29に付いているOリング3が、メスの継手9の内側と接触する部分だけは挿入代を残すように、メスの継手9の内側面を切り欠いておく。このように、メスの継手9の外側面に半円部9aを形成することにより、従来の高い剛性の配管や密集している配管群で配管の軸方向へずらし難いときでも、クイックファスナー継手のメスの継手9にオスの継手29を容易に挿入することができるので、作業性を大幅に改善することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態のクイックファスナー継手を示す説明図で、(a)は第2の実施の形態のクイックファスナー継手を示す斜視図、(b)は第3の実施の形態のクイックファスナー継手を示す斜視図であり、図6は、図5のクイックファスナー継手を組み込んだ状態を示す説明図で、(a)は第2の実施の形態のクイックファスナー継手を示す斜視図、(b)は第3の実施の形態のクイックファスナー継手を示す斜視図である。
図5(a)、図6(a)は、図4の接続金具10を示している。図5(b)、図6(b)は、図4の接続金具10の代わりに、接続金具11を用いたものであり、図4と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
本図に示すように、クイックファスナー継手は、配管4を挿入したオスの継手29及び配管5を挿入したメスの継手9を有する。
このオスの継手29の外側面には、第1の係合部である凸部29aが設けられている。また、メスの継手9の外側面には、第1の係合部である凸部29aと対面し、第2の係合部でメスの継手の外側面の略半周を切り欠いて形成された半円部9aが設けられている。
オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入するときに、オスの継手29の凸部29a及びメスの継手9の半円部9aの外側面には、接続金具11が着脱自在に取り付けられる。この接続金具11は、ばね性のある板材を折り曲げ加工し、この折り曲げ加工した板材の両側に第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aの動きを拘束する開口部11aを加工して作製される。また、接続金具11の他端には、第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aの外形に沿い、しかも第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aの外形からはみ出さないように凹部11bを設けている。
このように構成された本実施の形態において、オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入し、接続金具11を第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aにはめ込むことにより、オスの継手29及びメスの継手9が互いに回転することが拘束される。また、接続金具11の他端には凹部11bを設けているので、接続金具11は、第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aの外形からはみ出すこともない。
本実施の形態によれば、オスの継手29をメスの継手9の内部に挿入するときに、オスの継手29の第1の係合部である凸部29a及びメスの継手9の第2の係合部である半円部9aの外側面に接続金具6を組み込むことにより、オスの継手29とメスの継手9とが互いに回転することが拘束され、クイックファスナー継手の周方向の動きが拘束される。
また、従来は、密集した配管群の中にクイックファスナー継手が存在したときは、その接続金具の脱着が難しくかつ配管の周囲に接続金具の幅分のスペースが必要だった。
これに対して、本実施の形態において、接続金具11の他端には凹部11bを設けているので、接続金具11は、第1の係合部である凸部29a及び第2の係合部である半円部9aの外形からはみ出すこともない。このために、クイックファスナー継手の外形に添った形状に加工された接続金具11を用いることにより、密集した配管群でも接続継手の幅分のスペースを考慮する必要がなく、クイックファスナー継手を接続することができる。かくして、クイックファスナー継手の配置を考慮せずに配管の配置を決定することができ、燃料電池発電システムの設計効率の向上を図ることができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態のクイックファスナー継手を適用した例を示す燃料電池発電システムの構成を示す構成図である。
図7は、図1のクイックファスナー継手30を燃料電池発電システムに適用した例を示し、図1と同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図7に示すように、クイックファスナー継手30は、燃料電池発電システムを構成する構成機器同士の取り合い部、配管同士の取り合い部及び構成機器と配管との取り合い部の少なくとも一部に用いられている。
まず、燃料電池発電システムに付いて説明する。燃料入口配管12から導入された燃料は、燃料昇圧ブロワ13にて昇圧され、燃料処理器14を通過した後に、電池本体アノード極15に供給される。また、バーナの燃料として燃料処理器14を通過した燃料は、熱交換器25を通過し、排気ガス27として大気へ放出される。一方、カソード空気ブロワ19を導出した空気は、電池本体カソード極17を経由して排気ガス27と合流し、大気へ放出される。電池冷却水は、電池冷却水ポンプ20から電池本体冷却水極16を経由して、熱交換器22を通過し、樹脂塔21で伝導度が調節された後に電池冷却水ポンプ20へ戻される。
排熱回収系は下記の構成から構成される。すなわち、貯湯槽24を出た水は、熱交換器22において電池冷却水系と、熱交換器25において排気ガス系と、それぞれ熱交換し、排熱回収ポンプ23により貯湯槽24へ送り戻される。貯湯槽24の温水は、温水供給口26から温水を外部へ供給する。その他、燃料処理器14の内部の選択酸化触媒用空気のブロワである選択酸化触媒空気ブロワ28、また、燃料処理器14の内部のバーナの空気供給用のブロワであるバーナ空気供給ブロワ18を付属している。
本実施の形態によれば、従来は、ねじ込み継手や溶接を多用していた燃料電池発電システムにおける構成機器及び配管の取り合い部の少なくとも一部の接続に、クイックファスナー継手30を用いることにより、燃料電池発電システムの低コスト化、メンテナンス性改善、機器交換容易化又は組み立て容易化等に著しく貢献することができる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述したような各実施の形態に何ら限定されるものではなく、各実施の形態の構成を組み合わせて、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1…オスの継手、1a…切り欠き部、2…メスの継手、2a…突起部、3…Oリング、4…配管、5…配管、6…接続金具、6a…開口部、7…オスの継手、7a…凸部、8…メスの継手、8a…凸部、9…メスの継手、9a…半円部、10…接続金具、10a…開口部、10b…端部、11…接続金具、11a…開口部、11b…凹部、12…燃料入口配管、13…燃料昇圧ブロワ、14…燃料処理器、15…電池本体アノード極、16…電池本体冷却水極、17…電池本体カソード極、18…バーナ空気供給ブロワ、19…カソード空気ブロワ、20…電池冷却水ポンプ、21…樹脂塔、22…熱交換器、23…排熱回収ポンプ、24…貯湯槽、25…熱交換器、26…温水供給口、27…排気ガス、28…選択酸化触媒空気ブロワ、29…オスの継手、29a…凸部、30…クイックファスナー継手。
Claims (4)
- オスの継手をメスの継手の内部に挿入してこのオスの継手及びメスの継手の内部を流れる流体が外部に漏洩するのを防止するクイックファスナー継手において、
前記オスの継手の外側面に設けられた少なくとも1個の第1の係合部と、
前記メスの継手の外側面に設けられ前記第1の係合部と対面する少なくとも1個の第2の係合部と、
前記オスの継手を前記メスの継手の内部に挿入するときに前記第1の係合部及び前記第2の係合部に組み込み前記オスの継手と前記メスの継手とが互いに回転することを拘束する接続金具と、
を有することを特徴とするクイックファスナー継手。 - 前記第2の係合部は、前記メスの継手の外側面の略半周を切り欠いて形成される半円部を具備すること、を特徴とする請求項1記載のクイックファスナー継手。
- 前記接続金具は、ばね性のある板材を折り曲げ加工し、この折り曲げ加工した板材の両側に前記第1の係合部と第2の係合部とが互いに回転することを拘束する開口部を加工し、かつ、この板材の他端には、前記第1の係合部及び第2の係合部の外形に沿いしかもこの外形からはみ出さないように凹部が形成されてなること、を特徴とする請求項1又は2記載のクイックファスナー継手。
- 燃料を導入して水素に変換し、この変換された水素と酸素とが結合するときに発生するエネルギーを電気エネルギーへ変換する複数の構成機器及び配管を有するクイックファスナー継手を備えた燃料電池発電システムにおいて、
前記オスの継手の外側面に設けられた少なくとも1個の第1の係合部と、
前記メスの継手の外側面に設けられ前記第1の係合部と対面する少なくとも1個の第2の係合部と、
前記オスの継手を前記メスの継手の内部に挿入するときに前記第1の係合部及び前記第2の係合部に組み込み前記オスの継手とメスの継手が互いに回転することを拘束する接続金具と、
を含むクイックファスナー継手を有し、
このクイックファスナー継手が前記構成機器及び配管の取り合い部の少なくとも一部に用いられてなること、を特徴とするクイックファスナー継手を備えた燃料電池発電システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007265821A JP2009092202A (ja) | 2007-10-11 | 2007-10-11 | クイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007265821A JP2009092202A (ja) | 2007-10-11 | 2007-10-11 | クイックファスナー継手及びそれを備えた燃料電池発電システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140074224A (ko) * | 2012-12-07 | 2014-06-17 | 보스 오토모티브 게임베하 | 유체 라인용 플러그인 커넥터 |
JP2019219098A (ja) * | 2018-06-19 | 2019-12-26 | 伸和コントロールズ株式会社 | 冷媒式冷却装置 |
-
2007
- 2007-10-11 JP JP2007265821A patent/JP2009092202A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20140074224A (ko) * | 2012-12-07 | 2014-06-17 | 보스 오토모티브 게임베하 | 유체 라인용 플러그인 커넥터 |
JP2014114960A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Voss Automotive Gmbh | 流体導管用の差込みコネクタ |
KR102189767B1 (ko) | 2012-12-07 | 2020-12-11 | 보스 오토모티브 게임베하 | 유체 라인용 플러그인 커넥터 |
JP2019219098A (ja) * | 2018-06-19 | 2019-12-26 | 伸和コントロールズ株式会社 | 冷媒式冷却装置 |
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