JP2009091469A - 液体除菌洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】介護を必要とする者が着用する衣料等の***物による汚れに対して、優れた除菌効果と洗浄効果を安定して発揮し、衣料等を再汚染しにくい液体除菌洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】繊維品の除菌および洗浄に用いられる洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(C)成分を必須成分として含有する液体除菌洗浄剤組成物である。
(A)特定のジアルキルジメチルアンモニウム塩 2〜10質量%。
(B)アルカリ剤 1〜30質量%。
(C)キレート剤 1〜30質量%。
【選択図】なし

Description

本発明は、繊維品、特に新生児や要介護老人が着用する衣料等の除菌洗浄に適した液体除菌洗浄剤組成物に関するものである。
介護を必要とする者が着用するおしめ、パンツなどの介護用衣料や、新生児のおしめ等の衣料には、尿や便といった***物の汚れが多量に付き、また***物中に含まれる細菌が衣料内部で繁殖することにより、極めて不衛生な汚れを形成する。このような汚れに対して、皮脂汚れや泥汚れなどを対象とした通常の液体洗剤では、充分に除菌洗浄することができないため、上記***物特有の汚れを対象とした液体除菌洗浄剤が開発されている。
例えば、(a)界面活性剤と、(b)エタノールアミンと、(c)キレート剤と、(d)水溶性炭酸塩とを、特定の割合で配合することにより、ベビー用衣料特有の尿や便に由来する頑固なしみと、油脂、タンパク質など食品の汚れ、皮脂汚垢、泥汚れ等の通常の衣服に付く汚れとの双方に対する洗浄効果の向上を企図した液体洗浄剤組成物が開示されている(特許文献1を参照)。
また、(A)アニオン界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン界面活性剤の一種または二種以上を混合した界面活性剤と、(B)特定のアミノポリカルボン酸およびその塩を1種または2種以上混合したキレート剤と、(C)従来の洗浄剤に常用されているアルカリ剤とを、特定の割合で配合することにより、下着等に特有な汚れ(ビリルビン汚れ)に対する洗浄効果の向上を企図したビリルビン汚れ落とし洗浄剤が開示されている(特許文献2を参照)。
また、お絞り、タオル、オムツ、シーツ、浴衣やパジャマ等の夜着、下着等の繊維製品の殺菌や柔軟処理、紙等の清浄剤として使用することのできる殺菌および柔軟剤組成物として、硼砂と、ポリアミノモノカルボン酸と、塩化ベンザルコニウムおよびシリコーン系風合改良剤を主成分として含有する組成物が開示されている(特許文献3を参照)。
特開平11−5997号公報 特開昭63−6097号公報 特許第2506125号公報
しかしながら、上記特許文献1、2には、***物に含まれる細菌を除菌するという視点はなく、細菌が洗浄中に洗濯機の中で撹拌されて衣料等を再汚染するという問題が解決されていないため、***物中の細菌に対する除菌力が充分ではないという問題がある。
これに対し、上記特許文献3の組成物は、殺菌性を有する硼砂、ポリアミノモノカルボン酸および塩化ベンザルコニウムを含有するため、組成物が殺菌力を有するものの、洗濯時に、上記ポリアミノモノカルボン酸と塩化ベンザルコニウムが繊維に吸着されやすく、洗濯液中に分散する細菌に対する殺菌力が低下するという問題があり、上記洗濯液中に残留する細菌が衣料等を再汚染するという問題が依然として解決されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、介護を必要とする者が着用する衣料等の***物による汚れに対して、優れた除菌効果と洗浄効果を安定して発揮し、衣料等を再汚染しにくい液体除菌洗浄剤組成物を提供することを、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、繊維品の除菌および洗浄に用いられる洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(C)成分を必須成分として含有する液体除菌洗浄剤組成物を第1の要旨とする。
(A)下記の一般式(1)で表されるジアルキルジメチルアンモニウム塩 2〜10質量%。
Figure 2009091469
(B)アルカリ剤 1〜30質量%。
(C)キレート剤 1〜30質量%。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記(A)〜(C)成分とともに、(D)成分として、非イオン界面活性剤を1〜40質量%含有する液体除菌洗浄剤組成物を第2の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(A)成分が、ジオクチルジメチルアンモニウム塩である液体除菌洗浄剤組成物を第3の要旨とし、上記(B)成分が、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンからなる群より選ばれる少なくとも一種である液体除菌洗浄剤組成物を第4の要旨とする。
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(C)成分が、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、トリポリリン酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸類、L−グルタミン酸二酢酸、メチルグリシン二酢酸、アクリル酸重合体、アクリル酸とマレイン酸の共重合体、およびそれらのアルカリ金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種である液体除菌洗浄剤組成物を第5の要旨とする。
すなわち、本発明者らは、前期課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定のジアルキルジメチルアンモニウム塩をアルカリ剤およびキレート剤と組み合わせることにより、***物により形成された不衛生な汚れに対し、繊維の影響を受けずに充分な除菌力、洗浄力を発揮し、衣料等の繊維品への再汚染を生じにくい液体除菌洗浄剤組成物が得られることを見いだし、本発明に到達した。
本発明の液体除菌洗浄剤組成物は、尿や便により形成された不衛生な汚れに対し、優れた除菌効果および洗浄効果を発揮し、しかも衣料等の繊維品への汚れの再汚染が少ないという利点を有する。したがって、介護を必要とする者が着用するおしめ、パンツなどの介護用衣料、新生児の衣料、お絞り、タオル、シーツ等の繊維品を、一回の洗浄で衛生的に除菌して、清浄に仕上げることができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について、詳細に説明する。
本発明の液体除菌洗浄剤組成物(以下、「本組成物」という)は、特定のジアルキルジメチルアンモニウム塩(A成分)と、アルカリ剤(B成分)と、キレート剤(C成分)とを、必須成分として含有するものである。
上記(A)成分のジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、下記の一般式(1)で表されるジアルキルジメチルアンモニウム塩が用いられる。このものは、洗浄対象となる繊維品の素材(綿、ポリエステル、ナイロン等)に左右されることなく、洗濯時においてどの繊維に対しても吸着されることが少ないため、繊維品の被洗浄面に付着している細菌に対する除菌作用に寄与し、さらに繊維品に対する再汚染が少ない仕上がりとなる効果に寄与する。
Figure 2009091469
なお、上記ジアルキルジメチルアンモニウム塩のなかでも、特に、上記一般式(1)のR1 が、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ヘキセニル、ヘプテニルもしくはオクテニル基であり、R2 が、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニルもしくはデセニル基であることが好適である。そして、さらに好ましくは、R1 がオクチル基、R2 がオクチルもしくはデシル基である。
また、上記一般式(1)のX- は、Cl- 、I- 、Br- 等のハロゲンイオンであるか、HSO4 - 、NO3 - 、H2 PO4 - 等の無機酸対イオンであるか、CH3 OSO3 - 、C2 5 SO3 - 、CH3 CO2 - 、CH3 6 4 SO3 - 、CH3 SO3 - 等の有機酸対イオンであることが好ましく、なかでも特に、Cl- であることが好ましい。
このような(A)成分の具体例としては、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、デシルオクチルアンモニウムクロライド等があげられる。これらは単独または2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、入手容易性の点から、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライドを使用することが好ましい。
そして、上記(A)成分の配合量は、本組成物全体に対し、2〜10質量%の範囲内に設定しなければならない。すなわち、2質量%未満の配合量では、除菌効果に乏しく、一方、10質量%を超えると、多量のカチオン界面活性剤が汚れを抱き込み、繊維品への再汚染が多くなるなるからである。上記範囲のなかでも、特に、4〜8質量%の範囲に設定することが、除菌および汚れの再汚染防止の点から好適である。
また、本発明で用いられる(B)成分のアルカリ剤は、繊維の被洗浄面に付着している細菌に対する除菌作用の向上と、繊維品に対する洗浄効果に寄与する。上記(B)成分としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のエタノールアミンがあげられる。これらは単独または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(B)成分の配合量は、本組成物全体に対し、1〜30質量%の範囲内に設定しなければならない。すなわち、1質量%未満の配合量では除菌効果と洗浄効果の向上効果に乏しく、30質量%を超えると除菌効果と洗浄効果は飽和になり、経済的に不利になるからである。上記範囲のなかでも、特に、5〜15質量%の範囲に設定することが、除菌効果の向上、洗浄効果および経済性の点から好適である。
さらに、本発明で用いられる(C)成分のキレート剤は、細菌に対する除菌効果の向上と、繊維品に対する洗浄効果に寄与する。上記(C)成分としては、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、トリポリリン酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸類、L−グルタミン酸二酢酸、メチルグリシン二酢酸、アクリル酸重合体、アクリル酸とマレイン酸の共重合体、およびそのアルカリ金属塩等があげられる。これらは単独または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(C)成分の配合量は、本組成物全体に対し、1〜30質量%の範囲内に設定しなければならない。すなわち、1質量%未満の配合量では除菌効果のと洗浄効果の向上効果に乏しく、30質量%を超えると除菌効果と洗浄効果は飽和になり、経済的に不利になるからである。上記範囲のなかでも、特に、10〜20質量%の範囲に設定することが、除菌効果の向上、洗浄効果および経済性の点から好適である。
上記(A)〜(C)成分を必須成分として含有する液体除菌洗浄剤組成物は、尿や便により形成された不衛生な汚れに対し、優れた除菌効果および洗浄効果を発揮し、しかも衣料等の繊維品にへの汚れの再汚染が少ないという利点を有する。したがって、介護を必要とする者が着用するおしめ、パンツなどの介護用衣料、新生児の衣料、お絞り、タオル、シーツ等の繊維品を、一回の洗浄で衛生的に除菌して、清浄に仕上げることができる。
なお、本組成物には、上記(A)〜(C)成分とともに、(D)成分として非イオン界面活性剤を用いると、さらに優れた効果を得ることができ好適である。上記非イオン界面活性剤は、主に洗浄効果の向上に寄与するもので、上記非イオン界面活性剤としては、例えば、炭素数が8〜22、好ましくは12〜18の直鎖または分岐鎖を有する、第1級または第2級アルコールに対して、エチレンオキサイドの平均付加モル数が5〜20、好ましくは6〜15であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、アルキルアミンエキチンオキサイド付加物等があげられる。これらは単独または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(D)成分を用いる場合、その配合量は、本組成物全体に対し、1〜40質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、1質量%未満の配合量では、繊維品に対する洗浄効果の向上効果に乏しく、40質量%を超えると、洗浄効果は飽和となり経済的に不利になるおそれがあるからである。なお、上記範囲のなかでも、特に10〜30質量%の範囲に設定することが、とりわけ除菌効果の向上、洗浄効果および経済性の点から好適である。
また、本組成物には、任意成分として、本発明の効果を妨げない範囲において、プロピレングリコール、エチルアルコール等の溶剤、pH調整剤、粘度調整剤、酵素、酵素安定化剤、蛍光増白剤、染料、香料、消臭剤、金属腐食防止剤等を配合することができる。なお、上記溶剤は、上記(A)〜(D)成分の安定化剤、可溶化剤等として、(A)〜(D)成分に添加含有されているものであっても、別途任意に添加されるものであってもよい。
なお、本組成物は、通常、上記(A)〜(C)成分、もしくは(A)〜(D)成分に対して、任意成分と水とを加えることによって、液体組成物として調製される。
上記水としては、水道水、軟水、イオン交換水、純水、精製水等があげられ、好ましくは、軟水、イオン交換水、純水が用いられる。これらも、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いることができる。そして、上記水は、本組成物全体が100質量%となるように、バランスとして残質量%が配合される。
以下、本発明の実施例について、比較例と併せて詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜24、比較例1〜12〕
表1〜表8に記載した組成の液体除菌洗浄剤組成物(以下、供試組成物という)を調整し、その除菌力、洗浄力、汚れの再汚染防止性の各試験項目について、下記の方法で試験を行って評価した。その結果を、上記表1〜表8に併せて示す。なお、表中の各成分の詳細は、以下の通りであり、表中の組成を示す数値は、各成分の有効含有量(質量%、純分換算)で示している。
(A)成分
*ジアルキルジメチルアンモニウム塩1
:ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド(ロンザジャパン社製/バーダックLF 80)
*ジアルキルジメチルアンモニウム塩2
:ジデシルジメチルアンモニウムクロライド(ロンザジャパン社製/バーダック228 0)
(B)成分
*アルカリ剤1
:モノエタノールアミン(日本触媒社製/モノエタノールアミン90)
*アルカリ剤2
:ジエタノールアミン(日本触媒社製/ジエタノールアミン80)
(C)成分
*キレート剤1
:ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム(BASF社製/トリロンA92R)
*キレート剤2
:エチレンジアミンテトラ酢酸・4ナトリウム(BASF社製/トリロンB)
(D)成分
*非イオン界面活性剤1
:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数C13のエチレンオキサイド10モル 付加物(第一工業製薬社製/ノイゲンTDS−100)
*非イオン界面活性剤2
:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数C12−14の第2級アルコールのエ チレンオキサイド12モル付加物(日本触媒社製/ソフタノール120)
〔除菌力試験〕
(試験方法)
***物中の細菌モデルとして、大腸菌(E.Coli ATCC11229)を用い、下記の方法によって、除菌力を評価した。すなわち、まず、各供試組成物を50ppm(CaCO3 として)の硬水で0.15質量%に希釈した。つぎに、細菌数が108 個となるように調整した菌液100μlを10gの繊維に付着させた後、上記希釈液と細菌付着繊維とを混合して供試組成物と細菌を接触させた。10分間後、接触液1mlを取り出して9ml薬剤不活化リン酸バッファーに加え、同様の操作を行って段階的に希釈した後、標準寒天培地(栄研化学社製)にて混釈培養し、生存菌数を測定した。そして、下記の式(2)で求められる接触菌数と生存菌数の常用対数値の差を除菌活性値とし、下記4段階の評価基準により評価した。
Figure 2009091469
(評価基準)
◎:非常に除菌力に優れる(除菌活性値が2以上)。
○:除菌力に優れる(除菌活性値が1以上2未満)。
△:やや除菌力に劣る(除菌活性値が0.5以上1未満)。
×:除菌力に劣る(除菌活性値が0.5未満)。
なお、◎および○を実用性があるものと評価した。
〔洗浄力試験〕
(試験方法)
***物汚れのモデルとして、試験用のタンパク質含有汚染布(EMPA111、Testfabrics社製)を用い、下記の方法によって、洗浄力を評価した。すなわち、まず、各供試組成物0.15gを水道水に希釈した(洗剤使用濃度0.15%)。そして、上記希釈液にEMPA111を入れ、洗浄装置(Terg−O−Tomete、大栄科学精器製作所社製)を用いて25℃で10分間の洗浄を行った後、下記の式(3)で求められる洗浄率にもとづき、下記4段階の評価基準により評価した。
Figure 2009091469
(評価基準)
◎:非常に洗浄力に優れる(洗浄率が90%以上)。
○:洗浄力に優れる(洗浄率が70%以上90%未満)。
△:やや洗浄力に劣る(洗浄率が60%以上70%未満)。
×:洗浄力に劣る(洗浄率が60%未満)。
なお、◎および○を実用性があるものと評価した。
〔再汚染防止性試験〕
(試験方法)
***物汚れのモデルとして、上記の試験方法と同様、試験用のタンパク質含有汚染布(EMPA111、Testfabrics社製)を用い、100%綿ブロードからなる白布とともに洗濯して、下記の方法に従って白布への再汚染度合いを評価した。すなわち、まず、前処理として、蛍光剤の含まれていない洗剤を標準使用量だけ湯(40〜50℃)に溶かし、この洗浄液で3回、上記白布を洗浄した後、泡がなくなるまで充分にすすいだ。そして、各供試組成物0.15gを水道水に希釈した(洗剤使用濃度0.15%)後、各希釈液にEMPA111と白布を入れ、洗浄装置(Terg−O−Tometer、大栄科学精器製作所社製)を用いて25℃で10分間の洗浄を行い、白布に対する再汚染度合いを目視により評価して下記の3段階の評価基準により評価した。
(評価基準)
◎:汚れの再汚染がない。
○:汚れの再汚染が殆どない。
×:汚れの再汚染がある。
なお、◎および○を実用性があるものと評価した。
Figure 2009091469
Figure 2009091469
Figure 2009091469
Figure 2009091469
Figure 2009091469
Figure 2009091469
Figure 2009091469
Figure 2009091469
本発明の液体除菌洗浄剤組成物である実施例1〜24において、除菌効果、洗浄効果、汚れの再汚染防止性のいずれの試験項目においても、良好な性能を示すことがわかる。
比較例1、比較例5および比較例6は、ジアルキルジメチルアンモニウム塩を含まない場合もしくは少なすぎる場合であり、細菌の除菌効果に欠けるとともに、衣類等の洗浄効果に乏しいことがわかる。
比較例9、10は、アルキル基の長いジデシルジメチルアンモニウムクロライドの場合であり、配合量が多いと衣類等の洗浄後にきれいな衣類等に対して、汚れを再汚染させてしまい仕上がりを悪くさせることがわかる。また、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドの配合量を減らすと再汚染は少なくなるが、繊維品に殆ど吸着してしまい、細菌に対する除菌効果に欠けることがわかる。
比較例4は、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライドの配合量を増やした場合であり、繊維品への吸着が強まることにより再汚染防止性が著しく低下し、仕上がりを悪くしていることがわかる。
比較例2、7、11は、アルカリ剤を含まない場合もしくは少なすぎる場合であり、除菌効果および洗浄効果の少なくとも一方に欠けることがわかる。
比較例3、8、12は、キレート剤を含まない場合もしくは少なすぎる場合であり、同じく除菌効果および洗浄効果の少なくとも一方に欠けることがわかる。

Claims (5)

  1. 繊維品の除菌および洗浄に用いられる洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(C)成分を必須成分として含有することを特徴とする液体除菌洗浄剤組成物。
    (A)下記の一般式(1)で表されるジアルキルジメチルアンモニウム塩 2〜10質量%。
    Figure 2009091469
    (B)アルカリ剤 1〜30質量%。
    (C)キレート剤 1〜30質量%。
  2. 上記(A)〜(C)成分とともに、(D)成分として、非イオン界面活性剤を1〜40質量%含有する請求項1記載の液体除菌洗浄剤組成物。
  3. 上記(A)成分が、ジオクチルジメチルアンモニウム塩である請求項1または2記載の液体除菌洗浄剤組成物。
  4. 上記(B)成分が、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体除菌洗浄剤組成物。
  5. 上記(C)成分が、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、トリポリリン酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸類、L−グルタミン酸二酢酸、メチルグリシン二酢酸、アクリル酸重合体、アクリル酸とマレイン酸の共重合体、およびそれらのアルカリ金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体除菌洗浄剤組成物。
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