JP2009082810A - 断熱装置及び燃料電池システム並びに断熱容器の冷却方法 - Google Patents

断熱装置及び燃料電池システム並びに断熱容器の冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】断熱容器の過熱したものとしても、そのような過熱状態の時間を短縮できるようにする。
【解決手段】燃料電池システム50は、燃料を水素に改質する改質器71と、改質器71を加熱する触媒燃焼器73と、改質器71で生成された水素と酸素の電気化学反応により発電する燃料電池59と、改質器71及び触媒燃焼器73を収容した断熱容器3と、断熱容器3に接する第2容器4と、第2容器4に水を供給する水供給器7と、断熱容器3の温度を検出する温度センサ11と、温度センサ11の検出温度が所定閾値以上となった場合に、水供給器7に水供給を行わす制御回路12と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、断熱装置及び燃料電池システム並びに断熱容器の冷却方法に関し、特に燃料電池の周辺機器として用いられる断熱装置、燃料電池を用いた燃料電池システム、それらに用いられる断熱容器を冷却する冷却方法に関する。
近年、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として燃料電池が注目されるようになり、燃料電池自動車や電化住宅などへの実用化が進められてきている。また、携帯電話機やノート型パソコンといった携帯型電子機器においても、燃料電池を電源として用いる研究・開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池は水素と酸素の電気化学反応により発電する装置である。燃料電池に供給する水素はメタノールといった燃料から生成されるので、燃料と水から水素を生成する改質器等が燃料電池に接続されている。改質器において燃料が効率よく水素に改質するために、改質器を電気ヒータや燃焼器で加熱することが行われており、その熱源とともに改質器が断熱容器に収容されている(例えば、特許文献2参照)。改質器等が断熱容器に収容されることで、熱エネルギーの利用効率が高まる。
特開2005−103399号公報 特開2004−319467号公報
ところで、何らかの原因により断熱容器が過熱する虞がある。
そこで、本発明は、断熱容器の過熱したものとしても、そのような過熱状態の時間を短縮できるようにすることを課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明によれば、
発熱する熱源を収容した断熱容器と、
前記断熱容器から熱伝導可能に配置された第2容器と、
前記第2容器に収容され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、
前記第2容器に水を供給する水供給器と、
前記断熱容器の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部の検出温度が所定閾値以上となった場合に、前記水供給器に水供給を行わせる制御部と、を備え、
前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする断熱装置が提供される。
請求項2に係る発明によれば、
前記吸熱剤は、熱溶融又は熱昇華するカプセルに封入されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱装置が提供される。
請求項3に係る発明によれば、
発熱する熱源を収容した断熱容器と、
前記断熱容器から熱伝導可能に配置され、水を収容する第2容器と、
前記第2容器に収容され、熱溶融又は熱昇華するカプセルと、
前記カプセルに封入され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、を備え、
前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする断熱装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、
前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の断熱装置が提供される。
請求項5に係る発明によれば、
燃料を水素に改質する改質器と、
熱を発して前記改質器を加熱する加熱器と、
前記改質器で生成された水素と酸素の電気化学反応により発電し、水を生成する燃料電池と、
前記改質器及び前記加熱器を収容した断熱容器と、
前記断熱容器から熱伝導可能に配置された第2容器と、
前記第2容器に収容され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、
前記第2容器に水を供給する水供給器と、
前記断熱容器の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部の検出温度が所定閾値以上となった場合に、前記水供給器に水供給を行わせる制御部と、を備え、
前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする燃料電池システムが提供される。
請求項6に係る発明によれば、
前記吸熱剤は、熱溶融又は熱昇華するカプセルに封入されていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項7に係る発明によれば、
水を収容する水容器を更に備え、
前記水供給器が前記水容器内の水を前記第2容器に供給することを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項8に係る発明によれば、
前記燃料電池のオフガスに含まれる水が前記水容器に収容されることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項9に係る発明によれば、
前記加熱器が、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼器であり、
前記燃焼器から送出されたガスに含まれる水が前記水容器に収容されることを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項10に係る発明によれば、
前記燃料電池のオフガスに含まれる水が前記第2容器に送られることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項11に係る発明によれば、
前記加熱器が、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼器であり、
前記燃焼器から送出されたガスに含まれる水が前記第2容器に送られることを特徴とする請求項7、8又は10に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項12に係る発明によれば、
前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項13に係る発明によれば、
燃料を水素に改質する改質器と、
熱を発して前記改質器を加熱する加熱器と、
前記改質器で生成された水素と酸素の電気化学反応により発電し、水を生成する燃料電池と、
前記改質器及び前記加熱器を収容した断熱容器と、
前記断熱容器から熱伝導可能に配置され、水を収容する第2容器と、
前記第2容器に収容され、熱溶融又は熱昇華するカプセルと、
前記カプセルに封入され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、を備え、
前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする燃料電池システムが提供される。
請求項14に係る発明によれば、
前記加熱器が、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼器であり、
前記第2容器に供給される水が、前記オフガスに含まれるか又は前記オフガスの燃焼により生成されたものであることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項15に係る発明によれば、
前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項13又は14に記載の燃料電池システムが提供される。
請求項16に係る発明によれば、
発熱する熱源を収容した断熱容器が過熱したら、前記断熱容器から熱伝導可能に配置された第2容器内で吸熱剤と水の吸熱反応を起こして、前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする断熱容器の冷却方法が提供される。
請求項17に係る発明によれば、
前記断熱容器が過熱したら、前記第2容器内に水を供給して、その水と前記吸熱剤の吸熱反応を起こすことを特徴とする請求項16に記載の断熱容器の冷却方法が提供される。
請求項18に係る発明によれば、
前記断熱容器が過熱したら、前記吸熱剤が封入されているとともに熱溶融又は熱昇華するカプセルをその熱により溶融又は昇華させて、前記吸熱剤と水の吸熱反応を起こすことを特徴とする請求項16又は17に記載の断熱容器の冷却方法が提供される。
請求項19に係る発明によれば、
前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の断熱容器の冷却方法が提供される。
本発明によれば、断熱容器が過熱して、その温度が所定温度以上になると、水が第2容器に供給される。そうすると、第2容器内に収容された吸熱剤が水と反応して吸熱し、断熱容器から第2容器に熱伝導することによって、第2容器に接した断熱容器が冷却される。そのため、断熱容器が過熱した状態の時間を必要最小限に抑えることができる。
また、本発明によれば、断熱容器が過熱して、その温度が所定温度以上になると、第2容器内のカプセルが溶融する。カプセルに封入された吸熱剤が第2容器内の水と反応して吸熱し、断熱容器から第2容器に熱伝導することによって、第2容器に接した断熱容器が冷却される。そのため、断熱容器が過熱した状態の時間を必要最小限に抑えることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施の形態>
図1は、断熱装置1をマイクロリアクタ2とともに示した概略断面図である。図2は、この断熱装置1及びマイクロリアクタ2を用いた燃料電池システム50の構成を示したブロック図である。
断熱装置1は、マイクロリアクタ2を収容した断熱容器3と、断熱容器3に接した第2容器4と、第2容器4内に収容された吸熱剤5と、水を貯留する水容器6と、第2容器4に水を供給する水供給器7と、断熱容器3の温度を検出して、検出温度を電気信号に変換する温度センサ11と、温度センサ11の検出温度を入力するとともに水供給器7を制御する制御回路12と、を備える。
断熱容器3はガラス又は金属からなる剛性容器である。断熱容器3内の空間13が排気された状態であって真空圧(例えば、10Pa以下であり、好ましくは1Pa以下)となっており、これにより内部空間13が真空断熱層となっている。断熱容器3の内面には、金といった輻射シールド膜が成膜されており、これにより断熱容器3の輻射率が低く抑えられ、断熱容器3の外側への放熱が小さく抑えられる。なお、キセノン等の希ガスといった低熱伝導率の断熱ガスが内部空間13に充填されることで、内部空間13が断熱層となってもよい。
断熱容器3の外面には温度センサ11が取り付けられている。なお、断熱容器3の内面に温度センサ11が取り付けられてもよいが、温度測定精度の観点から、また、配線の観点から、温度センサ11は断熱容器3の外側に設けられていることが好ましい。
断熱容器3内には、発熱する機器であるマイクロリアクタ(熱源)2が収容されている。マイクロリアクタ2は、燃料を水素に改質する改質器71と、改質器71において生成された水素に混じった一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器72と、一酸化炭素除去器72や改質器71を燃焼熱により加熱する触媒燃焼器73と、温度依存性抵抗ヒータ74〜76と、を有する。ここで、触媒燃焼器73が改質器71を加熱する加熱器であり、温度依存性抵抗ヒータ74も改質器71を加熱する加熱器である。
改質器71は、気化した水と燃料から水素ガス等を触媒反応により生成し、更に微量ながら一酸化炭素ガスを生成する。即ち、改質器71の内部には流路が形成され、その流路の壁面に改質触媒(例えば、Cu/ZnO系触媒)が担持されており、燃料と水の混合気は改質器71の流路を流れて、改質触媒により反応を起こす。燃料がメタノールの場合には、次式(1)、(2)のような化学反応が改質器71で起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器71で生成された水素ガス等は一酸化炭素除去器72に送出され、更に外部の空気が一酸化炭素除去器72に送られる。一酸化炭素除去器72は、一酸化炭素を触媒により優先的に酸化させることで、一酸化炭素を選択的に除去する。即ち、一酸化炭素除去器72の内部には流路が形成され、その流路の壁面に選択酸化触媒(例えば、白金)が担持され、改質器71から一酸化炭素除去器72に送られた水素ガス等が空気と混合して一酸化炭素除去器72の流路を流れ、水素ガスに混じった一酸化炭素が選択酸化触媒により次式(3)のように優先的に酸化される。これにより二酸化炭素が生成され、一酸化炭素が除去される。なお、一酸化炭素が酸化する反応は発熱反応であるので、一酸化炭素除去器72は発熱する機器(熱源)である。
2CO+O2→2CO2 …(3)
触媒燃焼器73には、水素ガス等が空気と混合された状態で供給される。触媒燃焼器73は、触媒により水素を燃焼させる。即ち、触媒燃焼器73の内部には流路が形成され、その流路の壁面に燃焼触媒(例えば、白金)が担持され、水素ガス等が空気と混合された状態で触媒燃焼器73の流路を流れ、水素が燃焼触媒により燃焼し、これにより燃焼熱が発する。触媒燃焼器73も発熱する機器(熱源)である。
改質器71において改質反応が起こる温度は280〜400℃であり、一酸化炭素除去器72で選択酸化反応が起こる温度は100〜180℃である。そのような適切な温度範囲に保つべく、改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73の設置位置、形状、大きさ等が設計されている。更には、触媒燃焼器73への燃焼ガス(詳細には、水素)の供給流量、改質器71への燃料と水の供給流量等が調整される。改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73には、温度依存性抵抗ヒータ74〜76が設けられ、温度依存性抵抗ヒータ74〜76の電熱によって改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73が加熱され、温度依存性抵抗ヒータ74〜76の出力電力が調整される。これにより、改質器71、一酸化炭素除去器72の温度が適切な温度範囲に保たれる。温度依存性抵抗ヒータ74〜76はその電気抵抗値が温度に依存する電熱材からなり、温度依存性抵抗ヒータ74〜76は電気抵抗値から温度を読み取る温度センサとしても機能する。温度依存性抵抗ヒータ74〜76による検出温度は、改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73の温度を閉ループ制御するために用いられる。なお、温度依存性抵抗ヒータ74〜76のようにヒータと温度センサを兼ねたものを用いずに、ヒータ(例えば、電熱線、セラミックヒータ)と温度センサ(例えば、熱電対、サーミスタ)の両方を改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73に設けてもよい。
改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73は断熱容器3の内面から離れている。具体的には、反応物や生成物を通すパイプ77〜81が断熱容器3を貫通し、それらパイプ77〜81によって改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73が支持されることで、改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73が断熱容器3の内面から離れている。なお、支持部材をパイプ77〜81とは別に、又は、パイプ77〜81と併用して、その支持部材を改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73と断熱容器3の間に挟み込んで、改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73が断熱容器3の内面から離れるよう支持されてもよい。
パイプ77は水と燃料の混合気を改質器71に送るためのものであり、パイプ79は空気を一酸化炭素除去器72に送るためのものであり、パイプ78は一酸化炭素除去器72を経た生成物を一酸化炭素除去器72から送出するものであり、パイプ80は空気と水素等の混合気を触媒燃焼器73に送るためのものであり、パイプ81は触媒燃焼器73を経た生成物を触媒燃焼器73から送出するものである。
断熱容器3の外側において、第2容器4が断熱容器3に接している。第2容器4は剛性容器であってもよいし、可撓性容器であってもよい。図1では、断熱容器3の外面が第2容器4の内部空間14に面していないが、第2容器4が開口を有し、その開口が断熱容器3によって塞がれ、断熱容器3の外面の一部が第2容器4の内部空間14に面してもよい。また、第2容器4は、複数の基板を積層したものであって、その積層体に内部空間14を形成したものでもよい。なお、第2容器4が断熱容器3に接着されて又は密着されて、第2容器4と断熱容器3との間で熱伝導し得るようにしてもよいし、第2容器4と断熱容器3との間に金属材料を挟持して、第2容器4と断熱容器3との間で熱伝導し得るようにしてもよい。
第2容器4内には、吸熱剤5が収容されている。吸熱剤5は、水と反応することで吸熱するものである。吸熱剤5はアンモニウム塩(例えば、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、臭化アンモニウム)、アルカリ金属塩(例えば、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム)若しくは尿素又はこれらの混合物であり、好ましくは硝酸アンモニウムと尿素の混合物である。硝酸アンモニウムと尿素の混合物である場合、硝酸アンモニウムの混合比の範囲が50〜90重量%であり、尿素の混合比の範囲が残りの10〜50重量%であることが好ましい。図1においては、吸熱剤5が粉末状であるが、粉末状、ペースト状、粒状、繊維状の何れであってもよい。
水容器6には水15が液体の状態で貯留されている。水容器6と第2容器4はパイプ18によって連結され、そのパイプ18にはポンプ19とバルブ20が設けられている。バルブ20は電気駆動式の開閉バルブであり、ポンプ19は電気駆動式のポンプであり、バルブ20及びポンプ19が制御回路12によって制御される。水供給器7はこれらポンプ19及びバルブ20を有するものであり、バルブ20が開いた状態でポンプ19が作動すると、水容器6内の水が第2容器4に供給される。なお、ポンプ19とバルブ20の何れか一方がパイプ18に設けられてもよい。バルブ20が設けられず、ポンプ19が設けられている場合、ポンプ19が停止していれば、水容器6内の水15が第2容器4に送られず、ポンプ19が作動していれば、水容器6内の水15が第2容器4に送られる。一方、ポンプ19が設けられず、バルブ20が設けられている場合、バルブ20が閉じていると、水容器6内の水が第2容器4に送られず、バルブ20が開いていると、水容器6内の水がその自重や毛細管現象により第2容器4に送られる。
水15は、予め水容器6に貯留されたものでもよいし、図2に示された燃料電池システム50の各部で生成されて液化したものであってもよい。水15が生成される過程について図2を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、この燃料電池システム50は、マイクロリアクタ2及び断熱装置1のほかに、燃料カートリッジ51、気化器53及び燃料電池59等も具備する。制御回路12は、断熱装置1の制御を司るほか、燃料電池システム50の制御も司る。
この燃料電池システム50はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、レジスタ及びプロジェクタ等といった電子機器に搭載されている。図2に示された構成要素のうち燃料カートリッジ51が電子機器本体に対して着脱可能とされ、他の構成要素は電子機器本体に内蔵され、燃料カートリッジ51が電子機器本体に装着されると燃料カートリッジ51と燃料ポンプ52が接続される。
燃料カートリッジ51には、液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)が貯留されている。なお、燃料カートリッジ51には、液体燃料と水の混合液が貯留されていてもよい。
燃料ポンプ52は、燃料カートリッジ51から液体燃料を吸い上げ、吸い上げた液体燃料を気化器53へ送り出すものである。燃料ポンプ52は電気駆動式ポンプであり、燃料ポンプ52の作動・停止・速度は制御回路12によって制御される。
また、燃料ポンプ52から送り出された液体燃料は水と混合されて、気化器53に送られる。液体燃料と混合される水は、水容器6内の水である。つまり、水容器6内の水がポンプ60によって吸い上げられ、気化器53へ送られる。なお、燃料カートリッジ51内の液体燃料が水と混合されたものであるのなら、ポンプ60は無くてもよい。水容器6内の水を用いるのではなく、別の水容器内の水をポンプ60によって気化器53へ送るようにしてもよいし、その別の水容器が燃料カートリッジ51と同様に電子機器本体に対して着脱可能であってもよい。
ポンプ60は電気駆動式ポンプであり、ポンプ60の作動・停止・速度は制御回路12によって制御される。
気化器53は、燃料と水の混合液を気化させるものである。気化器53には、電熱材からなる電気ヒータが設けられ、気化器53に送られた混合液は電気ヒータの熱により蒸発される。気化器53で気化した混合気は改質器71へ送出される。
改質器71、一酸化炭素除去器72を経て生成された水素ガス等は燃料電池59に送られる。燃料電池59は、アノード58と、カソード56と、アノード58とカソード56の間に挟まれた電解質膜57とを有する。一酸化炭素除去器72から送出された水素ガス等はアノード58に送られ、更に外部の空気がカソード56に送られる。アノード58に供給された水素が、電解質膜57を介して、カソード56に供給された空気中の酸素と電気化学反応することによって、アノード58とカソード56との間で電力が生じる。
電解質膜57が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体高分子電解質膜)の場合には、アノード58で生成された水素イオンが電解質膜57を透過し、カソード56では次式(5)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
一方、電解質膜57が酸素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体酸化物電解質膜)の場合には、カソード56では次式(6)のような反応が起き、カソード56で生成された酸素イオンが電解質膜57を透過し、アノード58では次式(7)のような反応が起こる。
1/2O2+2e-→2O2-・・・(6)
2+2O2-→H2O+2e-・・・(7)
なお、電解質膜57が固体酸化物電解質膜である場合、一酸化炭素除去器72が無くともよく、その場合、改質器71で生成された水素ガス等がそのままアノード58に送られ、燃料電池59全体が改質器71とともに断熱容器3に収容されている。
燃料電池59のアノード58とカソード56との間で生じた電力は、蓄電部62に蓄電される。蓄電部62は例えば二次電池である。発生した電力は、蓄電部62に蓄電されるほか、図2に示された各種アクチュエータ、ヒータ、回路にも供給され、更には電子機器本体にも供給される。
アノード58で電気化学反応せずに残った水素ガス等(オフガス)が触媒燃焼器73に送られる。更に、外部の空気が未反応の水素ガスと混合されて触媒燃焼器73に送られる。そして、上述したように、触媒燃焼器73において、水素が触媒により燃焼し、水が生成される。
一酸化炭素除去器72、カソード56及び触媒燃焼器73に空気を供給するべく、エアポンプ54及び流量制御バルブ55が設けられている。エアポンプ54は外部の空気を一酸化炭素除去器72、カソード56及び触媒燃焼器73に送るものであり、流量制御バルブ55はエアポンプ54によって送られる空気の流量を制御するものである。エアポンプ54及び流量制御バルブ55は電気駆動式であり、エアポンプ54及び流量制御バルブ55は制御回路12によって制御される。なお、エアポンプ54の代わりに、ブロワを用いてもよい。
以上のように、改質器71、カソード56、アノード58、触媒燃焼器73等において水が生成される。生成された水は気体状又は蒸気状であるため、その水を液化すべく、凝縮器61が設けられている。図2においては、燃料電池59のカソード56及び触媒燃焼器73の下流に凝縮器61が設けられている。そのため、改質器71、カソード56、アノード58、触媒燃焼器73等で生成された水が他の生成物等とともに凝縮器61に送られる。そして、水が凝縮器61において冷却され、液化する。
凝縮器61で液化した水は、他の生成物とともに水容器6に送られて、水容器6内に貯留される。そして、ポンプ60によって水が循環する。
図1に示すように、水容器6には、アウトレット孔16が形成され、アウトレット孔16が気液分離膜17によって閉塞されている。この気液分離膜17は気体透過性を有するとともに、液体遮断性を有する。そのため、凝縮器61で液化した水が水容器6内に滞留するが、気体が気液分離膜17を透過して外部に排出される。
なお、凝縮器61が設けられる箇所はカソード56及び触媒燃焼器73の下流に限らない。例えば、凝縮器61がアノード58と触媒燃焼器73の間に設けられてもよいし、凝縮器61が改質器71と一酸化炭素除去器72の間であって断熱容器3の外側に設けられてもよいし、これらの凝縮器61を併用してもよい。凝縮器61が改質器71と一酸化炭素除去器72の間に設けられる場合、水容器6は凝縮器61と一酸化炭素除去器72の間に設けられ、アウトレット孔16がパイプ等を介して一酸化炭素除去器72に通じている。そのため、凝縮器61で液化した水(主に、改質器71において未反応の水)が水容器6に貯留されるが、水素ガス等の気体は気液分離膜17を透過して、一酸化炭素除去器72に送られる。凝縮器61がアノード58と触媒燃焼器73の間に設けられる場合、水容器6は凝縮器61と触媒燃焼器73の間に設けられ、アウトレット孔16がパイプ等を介して触媒燃焼器73に通じている。そのため、凝縮器61で液化した水が水容器6に貯留されるが、水素ガス等の気体は気液分離膜17を透過して、触媒燃焼器73に送られる。
図2に示された経路は微小パイプや微小ホースによって構成されてもよいし、溝、穴、スリット等が形成された複数の基板を積層したものによって構成されてもよい。ここで、複数の基板が積層されることによって、溝、穴、スリット等が基板によって覆われ、溝、穴、スリット等が流路となって、図2に示された経路が形成される。
制御回路12は、CPU、RAM、ROM等を有する。そして、制御回路12は燃料ポンプ52、気化器53、エアポンプ54、ポンプ19,60、流量制御バルブ55、バルブ20、温度依存性抵抗ヒータ74〜76を制御する。制御回路12は、これらの制御に際しては、温度依存性抵抗ヒータ74〜76、温度センサ11の検出温度に基づいて閉ループ制御を行う。
インターフェース63は、制御回路12と電子機器本体の制御部との間でデータ転送を行うものである。
次に、制御回路12の制御動作、それに伴う断熱装置1及び燃料電池システム50の動作について説明する。
制御回路12が、気化器53の電気ヒータや温度依存性抵抗ヒータ74〜76に電力を供給するとともに、ポンプ52,60及びエアポンプ54を駆動する。ここで、制御回路12は、温度依存性抵抗ヒータ74〜76による検出温度に基づき、気化器53の電気ヒータや温度依存性抵抗ヒータ74〜76への供給電力、ポンプ52の動作速度、ポンプ60の動作速度、流量制御バルブ55の流量を閉ループ制御する。
これにより、気化器53では液体燃料と水が気化され、改質器71では燃料が水素に改質され、一酸化炭素除去器72では一酸化炭素が除去され、燃料電池59では発電が起こり、触媒燃焼器73では未反応の水素等が燃焼し、凝縮器61では水が凝縮し、凝縮した水が水容器6に貯まっていき、排ガスが気液分離膜17を透過して排出される。
以上のように、反応物や生成物が流れて、燃料電池59において発電が起こっている時には、断熱容器3の温度が温度センサ11によって検出され、その検出温度を表す信号が制御回路12に入力されている。
気化器53、改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73、燃料電池59等が定常的に動作し、発電が起こっている時には、断熱容器3の温度は約40℃に保たれている。そのため、温度センサ11から制御回路12に入力される温度信号のレベルは、約40℃に対応するものとなっている。ここで、制御回路12は、温度センサ11の検出温度を所定の閾値αと比較している。閾値αは、断熱容器3の過熱状態と過熱していない状態とを仕切るものであり、その値は例えば100℃である。比較の結果、検出温度がその閾値α未満である場合には、制御回路12はポンプ19の停止を維持するとともに、バルブ20を閉じた状態にする。更に、制御回路12は、温度依存性抵抗ヒータ74〜76による検出温度に基づく気化器53の電気ヒータや温度依存性抵抗ヒータ74〜76への供給電力、ポンプ52の動作速度、ポンプ60の動作速度、流量制御バルブ55の流量の制御を継続する。そのため、発電が継続して起こる。
一方、断熱容器3内の真空度が低下したり、または、改質器71、一酸化炭素除去器72、触媒燃焼器73が各定常状態とある程度乖離した高温になると、断熱容器3の温度が上昇していく。そうしたなか、断熱容器3が過熱して、断熱容器3の温度が閾値α以上になると、制御回路12は温度センサ11の検出温度がその閾値α以上になったと判定する。
温度センサ11の検出温度がその閾値α以上になったら、制御回路12が燃料ポンプ52、ポンプ60、エアポンプ54を停止するとともに、温度依存性抵抗ヒータ74〜76への電力供給も停止する。更に、制御回路12は、バルブ20を開くとともに、ポンプ19を駆動する。ポンプ19が作動すると、水容器6内の水15が第2容器4へ供給され、吸熱剤5と水15が第2容器4内で混合される。そして、吸熱剤5が水15と反応して吸熱する。そして、断熱容器3から第2容器4に熱伝導することによって、断熱容器3が冷却される。
なお、断熱容器から第2容器に熱伝導することにより、断熱容器の過熱した状態を抑制することができるのであれば、第2容器と断熱容器とが直接接している必要はなく、第2容器と断熱容器とが接着剤で接着されていても良い。また、第2容器と断熱容器とを熱伝導可能に近接して配置したり、また、第2容器と断熱容器との間に空気よりも熱伝導率の高い他の部材を介在するようにしてもよい。
断熱容器3内の真空度が低下したり、または、改質器71等が各定常状態とある程度乖離した高温にならないように、燃料電池システム50が最適に設計されている。しかし、仮に断熱容器3が過熱するようなことが生じたとしても、吸熱剤5の吸熱反応によって断熱容器3が緊急的に冷却されるので、断熱容器3が過熱している時間を必要最小限に抑えることができる。
また、吸熱剤5が吸熱反応するために用いる水15は、燃料電池59や触媒燃焼器73で生成された水であるから、別途水を予め準備しておかなくても済む。特に、水容器6内の水は改質反応のために循環しているものであり、その循環水を吸熱剤5の吸熱反応のために用いているから、燃料電池システム50の構成が複雑にならない。
<第2の実施の形態>
図3は、断熱装置1Aをマイクロリアクタ2とともに示した概略断面図である。図4は、この断熱装置1A及びマイクロリアクタ2を用いた燃料電池システム50Aの構成を示したブロック図である。図1〜2と図3〜4との間で互いに対応する構成要素には同一の符号を付す。図1〜2と図3〜4との間で互いに対応する構成要素は、以下に説明することを除いて同様に設けられている。
図3〜4に示された断熱装置1Aにおいては、吸熱剤5が熱溶融性のカプセル25に封入されている。そして、吸熱剤5が封入されたカプセル25が第2容器4に収容されている。
このカプセル25の融点は、第1実施形態においてポンプ19が作動する温度(閾値α:例えば、100℃)以上である。このカプセル25は不水溶性の材料からなり、具体的にはデンプン類、ゼラチン類、寒天類の中から選択された少なくとも一種による水親和性天然高分子からなる。なお、カプセル25が熱により昇華する昇華剤からなるものでもよく、その昇華温度は閾値α以上である。
図3〜4に示された断熱装置1Aには、図1〜図2に示された断熱装置1と異なり、水供給器7やパイプ18が設けられていないので、水容器6内の水が第2容器4に供給されない。その代わり、第2容器4内には水26が貯留されている。水26は、予め第2容器4に貯留されたものでもよいし、図4に示された燃料電池システム50Aの各部で生成されて液化したものであってもよい。燃料電池システム50Aの各部で生成された生成水が第2容器4内の水26として貯留される場合について図4を用いて説明する。
第2容器4は、凝縮器61の下流であって水容器6の上流に設けられている。そのため、凝縮器61で液化した水は他の生成物とともに第2容器4に送られ、第2容器4内に貯留される。また、凝縮器61で液化した水の一部は第2容器4内に貯留されずに、他の生成物とともに水容器6にも送られる。このようにして、燃料電池59のカソード56のオフガスに含まれる水は凝縮器61及び第2容器4を介して水容器6に収容される。触媒燃焼器73から送出されるガスに含まれる水も凝縮器61及び第2容器を介して水容器6に収容される。そして、ポンプ60によって水が循環する。
図3に示すように、第2容器4と凝縮器61を連結するパイプ27の内直径はカプセル25の直径よりも小さく、第2容器4と水容器6を連結するパイプ28の内直径もカプセル25の直径よりも小さい。そのため、第2容器4内のカプセル25は第2容器4から流出しない。
次に、制御回路12の制御動作、それに伴う断熱装置1A及び燃料電池システム50Aの動作について説明する。
発電時においては、制御回路12の制御は第1実施形態の場合と同様である。そのため、気化器53では液体燃料と水が気化され、改質器71では燃料が水素に改質され、一酸化炭素除去器72では一酸化炭素が除去され、燃料電池59では発電が起こり、触媒燃焼器73では未反応の水素等が燃焼し、凝縮器61では水が凝縮し、凝縮した水が第2容器4や水容器6に貯まっていき、排ガスが気液分離膜17を透過して排出される。
そして、発電中に断熱容器3の温度が上昇していき、温度センサ11の検出温度が閾値α以上になったら、制御回路12が燃料ポンプ52、ポンプ60、エアポンプ54を停止するとともに、温度依存性抵抗ヒータ74〜76への電力供給も停止する。
一方、断熱容器3の昇温に伴い、第2容器4や内部の水26・カプセル25も昇温する。そして、断熱容器3が過熱すると、カプセル25が溶融する。そうすると、カプセル25内の吸熱剤5が水26と反応して吸熱する。そして、第2容器4と断熱容器3との間で熱交換することによって、断熱容器3が冷却される。
なお、断熱容器から第2容器に熱伝導することにより、断熱容器の過熱した状態を抑制することができるのであれば、第2容器と断熱容器とが直接接している必要はなく、第2容器と断熱容器とが接着剤で接着されていても良い。また、第2容器と断熱容器とを熱伝導可能に近接して配置したり、また、第2容器と断熱容器との間に空気よりも熱伝導率の高い他の部材を介在するようにしてもよい。
上述の通り、本実施形態では、水供給器7やパイプ18、温度センサ11が不要であるため、燃料電池システムを簡略化することができる。また、断熱容器3の温度上昇に伴って自動的に吸熱を行うので、電気的制御が不要であり、断熱容器3の過熱したときに、より確実に冷却することができる。
なお、第2容器4内に貯留された水26が少ないことも考えられるので、図5に示すように、第1実施形態の場合と同様に、水供給器7やパイプ18が設けられ、温度センサ11による検出温度が閾値α以上となった場合に、制御回路12が水供給器7を制御して、水供給器7によって水容器6内の水が第2容器4に供給されるものとしてもよい。
本実施形態においても、仮に断熱容器3が過熱するようなことが生じたとしても、カプセル25から出てきた吸熱剤5の吸熱反応によって断熱容器3が緊急的に冷却されるので、断熱容器3が過熱している時間を必要最小限に抑えることができる。また、第2容器4内の水26は、燃料電池59や触媒燃焼器73で生成された水であるから、別途水を予め準備しておかなくても済む。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、上記各実施形態に対して種々の設計変更を行ってもよい。
例えば、改質器71、一酸化炭素除去器72及び触媒燃焼器73が断熱容器3とは別の断熱容器に収容され、燃料電池59が断熱容器3内に収容されてもよい。燃料電池59が断熱容器3内に収容されている場合においても、燃料電池59は水素と酸素の電気化学反応により発熱するので、燃料電池59がその定常状態とある程度乖離した高温になって、断熱容器3が過熱すると、第2容器4に収容された吸熱剤5と水が吸熱反応することにより冷却されるとともに、第2容器4と断熱容器3との間で熱交換することによって、第1実施形態又は第2実施形態の場合と同様に断熱容器3が冷却される。
図1は、第1実施形態における断熱装置をマイクロリアクタとともに示した断面図である。 図2は、図1に示された断熱装置を用いた燃料電池システムの構成を示したブロック図である。 図3は、第2実施形態における断熱装置をマイクロリアクタとともに示した断面図である。 図4は、図3に示された断熱装置を用いた燃料電池システムの構成を示したブロック図である。 図5は、変形例の断熱装置を用いた燃料電池システムの構成を示したブロック図である。
符号の説明
1、1A 断熱装置
2 マイクロリアクタ
3 断熱容器
4 第2容器
5 吸熱剤
6 水容器
7 水供給器
11 温度センサ
12 制御回路
15、26 水
25 カプセル
50、50A 燃料電池システム
59 燃料電池
71 改質器
72 一酸化炭素除去器
73 触媒燃焼器
74〜76 温度依存性抵抗ヒータ

Claims (19)

  1. 発熱する熱源を収容した断熱容器と、
    前記断熱容器から熱伝導可能に配置された第2容器と、
    前記第2容器に収容され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、
    前記第2容器に水を供給する水供給器と、
    前記断熱容器の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度が所定閾値以上となった場合に、前記水供給器に水供給を行わせる制御部と、を備え、
    前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする断熱装置。
  2. 前記吸熱剤は、熱溶融又は熱昇華するカプセルに封入されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱装置。
  3. 発熱する熱源を収容した断熱容器と、
    前記断熱容器から熱伝導可能に配置され、水を収容する第2容器と、
    前記第2容器に収容され、熱溶融又は熱昇華するカプセルと、
    前記カプセルに封入され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、を備え、
    前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする断熱装置。
  4. 前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の断熱装置。
  5. 燃料を水素に改質する改質器と、
    熱を発して前記改質器を加熱する加熱器と、
    前記改質器で生成された水素と酸素の電気化学反応により発電し、水を生成する燃料電池と、
    前記改質器及び前記加熱器を収容した断熱容器と、
    前記断熱容器から熱伝導可能に配置された第2容器と、
    前記第2容器に収容され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、
    前記第2容器に水を供給する水供給器と、
    前記断熱容器の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出温度が所定閾値以上となった場合に、前記水供給器に水供給を行わせる制御部と、を備え、
    前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 前記吸熱剤は、熱溶融又は熱昇華するカプセルに封入されていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 水を収容する水容器を更に備え、
    前記水供給器が前記水容器内の水を前記第2容器に供給することを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池のオフガスに含まれる水が前記水容器に収容されることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記加熱器が、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼器であり、
    前記燃焼器から送出されたガスに含まれる水が前記水容器に収容されることを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃料電池のオフガスに含まれる水が前記第2容器に送られることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記加熱器が、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼器であり、
    前記燃焼器から送出されたガスに含まれる水が前記第2容器に送られることを特徴とする請求項7、8又は10に記載の燃料電池システム。
  12. 前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  13. 燃料を水素に改質する改質器と、
    熱を発して前記改質器を加熱する加熱器と、
    前記改質器で生成された水素と酸素の電気化学反応により発電し、水を生成する燃料電池と、
    前記改質器及び前記加熱器を収容した断熱容器と、
    前記断熱容器から熱伝導可能に配置され、水を収容する第2容器と、
    前記第2容器に収容され、熱溶融又は熱昇華するカプセルと、
    前記カプセルに封入され、水と反応して吸熱する吸熱剤と、を備え、
    前記吸熱剤が吸熱するときに前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする燃料電池システム。
  14. 前記加熱器が、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼器であり、
    前記第2容器に供給される水が、前記オフガスに含まれるか又は前記オフガスの燃焼により生成されたものであることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池システム。
  15. 前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項13又は14に記載の燃料電池システム。
  16. 発熱する熱源を収容した断熱容器が過熱したら、前記断熱容器から熱伝導可能に配置された第2容器内で吸熱剤と水の吸熱反応を起こして、前記断熱容器から前記第2容器へ熱伝導することを特徴とする断熱容器の冷却方法。
  17. 前記断熱容器が過熱したら、前記第2容器内に水を供給して、その水と前記吸熱剤の吸熱反応を起こすことを特徴とする請求項16に記載の断熱容器の冷却方法。
  18. 前記断熱容器が過熱したら、前記吸熱剤が封入されているとともに熱溶融又は熱昇華するカプセルをその熱により溶融又は昇華させて、前記吸熱剤と水の吸熱反応を起こすことを特徴とする請求項16又は17に記載の断熱容器の冷却方法。
  19. 前記断熱容器と前記第2容器とが接することを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の断熱容器の冷却方法。
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