JP2009082467A - 小型鉗子および小型鉗子システム - Google Patents

小型鉗子および小型鉗子システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009082467A
JP2009082467A JP2007256323A JP2007256323A JP2009082467A JP 2009082467 A JP2009082467 A JP 2009082467A JP 2007256323 A JP2007256323 A JP 2007256323A JP 2007256323 A JP2007256323 A JP 2007256323A JP 2009082467 A JP2009082467 A JP 2009082467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forceps
gripping
tube
gripping member
small forceps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007256323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5246738B2 (ja
Inventor
Yusuke Hashimoto
雄介 橋本
Makoto Nogata
誠 野方
Kazutaka Yoshino
和卓 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hi Lex Corp
Original Assignee
Hi Lex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hi Lex Corp filed Critical Hi Lex Corp
Priority to JP2007256323A priority Critical patent/JP5246738B2/ja
Publication of JP2009082467A publication Critical patent/JP2009082467A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5246738B2 publication Critical patent/JP5246738B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】構成パーツを少なくし、さらなる小型化を実現しつつ、その操作性を向上させた小型鉗子を提供する。
【解決手段】棒状の第1把持部材11と、その第1把持部材と連結する第2把持部材12と、第1把持部材11と第2把持部材12との間に配置されるトーションバネ13とからなる鉗子本体15と、その鉗子本体に被せられる外装パイプ14とからなる小型鉗子10。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型鉗子および小型鉗子システムに関する。
特開平8−84734号公報 特表平9−502907号公報 特開2006−141652号公報
腹腔鏡下手術やカテーテル手術が普及する中、その周辺器具の研究も進められている。特に、微細血管等の狭い部位での処置に用いられる器具として、スネアや小型鉗子が知られている。
スネアは、チューブから輪状の線材を突出するように構成されたものであり、チューブの基端から線材を引っ張ることにより、その輪を縮径する、または、その輪をチューブ内に収めるものである。つまり、輪の中に壁から突出した患部を入れて操作することにより、その突出した患部を切り落とすものである。
小型鉗子は、特許文献1および2で開示されているような両側の把持部が動くリンク式のもの、あるいは、片側の把持部のみが動くリンク式のものが知られており、2つの把持部で患部等を挟むものである。また、小型鉗子は一般的に患部まで延ばしたカテーテルチューブ内を移動させて患部に到達させる。
また、特許文献3には、リンクした2つの把持部をバルーンの膨らみ、縮みにより開閉操作するものが開示されている。
しかし、スネアは患部の切り落としに用いるものであり、ステント等の様々な形状の目的物を除去することにはそぐわない。
一方リンク式の鉗子は、リンクを構成するため、鉗子を開閉するときリンクの部位の外径(特に、クロスする把持部の基端)が大きくなる。また、パーツが多くなり、その小型化にも限界がある。さらに、リンク部から液体等が進入しやすく、それにより作動不良となり易い。そして、鉗子の開および閉をそれぞれ操作しなければならず、目的物を把持しながらチューブ内を移動させるとき、把持した目的物を途中で落とす危険性がある。しかも、特許文献1または2に開示されたような両側の把持部が動くものは、鉗子の開閉操作部材(ワイヤ等)が2つ以上必要なため、小型鉗子のみならずそれを通すチューブの外径も大きくする必要がある。
特許文献3の鉗子も、バルーンを膨らませるため、さらなる小型化を実現させるものではない。また、バルーンを加圧・減圧するのに時間がかかり、また、そのバルーンの拡縮に対する鉗子の応答性も良くない。
本発明は、構成パーツを少なくし、さらなる小型化を実現しつつ、その操作性を向上させた小型鉗子およびその小型鉗子を実装させた小型鉗子システムを提供することを目的としている。
本発明の小型鉗子は、先端側に第1把持部を有し、その第1把持部より基端側に回動中心部を有する第1把持部材と、先端側に第2把持部を有し、基端側に前記回動中心部に回動自在に連結される連結部を有する第2把持部材と、前記第1把持部材と第2把持部材との間で組み付けられ、前記第2把持部を第1把持部に対して開くように付勢するバネとからなる鉗子本体と;その鉗子本体に被せられ、常時、回動中心部と連結部の連結を保持し、鉗子本体の長さ方向に移動可能な筒状の外装パイプとからなり;前記外装パイプを鉗子本体の先端側に移動させることにより、外装パイプが第2把持部材と係合して第2把持部を第1把持部側に閉じ、前記外装パイプを鉗子本体の基端側に移動させることにより、外装パイプが第2把持部材の少なくとも一部を開放し、第2把持部がバネの付勢力により第1把持部に対して開くことを特徴としている。
このような小型鉗子であって、前記第1把持部材が基端側に基部を有し、前記外装パイプの内接円が、基部の外接円より小さいものが好ましい。
本発明の小型鉗子システムは、本発明の小型鉗子と、先端で前記第1把持部材を保持した線材と、その線材を覆うチューブと、線材およびチューブの基端を保持する操作部とからなり、前記チューブの先端が外装パイプに固定されており、前記線材が、チューブに対してその長さ方向に移動自在となるように操作部に保持されており、前記線材が、チューブに対してその長さ方向の基端側に付勢されていることを特徴としている。
このような小型鉗子システムであって、先端が前記チューブの先端に連結され、基端が前記操作部に保持されたラインを備えており、前記ラインは、それぞれ前記線材およびチューブに対して独立して長さ方向に移動自在に連結されており、前記チューブの先端のいくらか後の位置が屈曲自在であるものが好ましい。また、前記線材とチューブとの間に、線材を覆う補強チューブが設けられてもよい。
本発明の小型鉗子は、鉗子本体を構成する第1把持部材が、先端側に第1把持部を有し、その第1把持部より基端側に回動中心部を有し、第2把持部材が、先端側に第2把持部を有し、基端側に回動中心部に回動自在に連結される連結部を有するため、回動中心部を中心に第2把持部材が第1把持部材に対して開閉する。そのため、鉗子本体の回動中心部より基端側では径が大きくならない。また、第1把持部材を動かすことなく開閉することができ、目的物の把持がしやすい。
さらに、本発明の小型鉗子は、鉗子本体が第1把持部材と第2把持部材との間で組み付けられ、第2把持部材が第1把持部材に対して開くように付勢するバネを備えており、その鉗子本体に被せられて、常時、回転中心部および連結部の連結を保持し、鉗子本体の長さ方向に移動可能な筒状の外装パイプを備えており、外装パイプを鉗子本体の先端側に移動させることにより、外装パイプが第2把持部材と係合して第2把持部を第1把持部側に閉じ、外装パイプを鉗子本体の基端側に移動させることにより、外装パイプが第2把持部材の少なくとも一部を開放し、第2把持部がバネの付勢力により第1把持部に対して開くため、使用者は、外装パイプを移動させるだけで、開操作あるいは閉操作をすることができる。
また、棒状の第1把持部材と、棒状の第2把持部材と、バネと、外装パイプとの4つのパーツから構成した場合、その構成が簡易であり、小型化に適している。
このような小型鉗子であって、第1把持部材が基端側に基部を有し、外装パイプの内接円が、基部の外接円より小さい場合、外装パイプを鉗子本体の基端側に移動させても、外装パイプは第1把持部材の基部によって鉗子本体からの飛び出しが防止される。そのため、手術中等において小型鉗子が分解したりするおそれがない。
本発明の小型鉗子システムは、小型鉗子の第1把持部材を保持した線材がその線材を覆うチューブに対してその長さ方向に移動自在となるように操作部と連結しており、その線材を覆うチューブに対してその長さ方向の基端側に付勢されているため、小型鉗子の第1把持部材はチューブ側に引き寄せられる。つまり、小型鉗子本体の先端が外装チューブによって覆われる。そして、チューブの先端と小型鉗子の外装パイプとが固定されているため、線材を操作して、小型鉗子をチューブに対して押し出すことにより、小型鉗子本体の先端が外装パイプから押し出され、小型鉗子本体の第1把持部と第2把持部とが開く。
このような小型鉗子システムであって、先端が前記チューブの先端に連結され、基端が前記操作部に保持されたラインを備えており、前記ラインは、独立して長さ方向に移動自在に連結されており、前記チューブの先端からいくらか後の位置が屈曲自在である場合、ラインを長さ方向基端側に引くように操作部で操作すると、チューブの周壁のうちラインが沿っている側が圧縮されるので、チューブの先端が、線材と共に曲がる。そして、ラインを戻すように操作部で操作すると、チューブおよび/または線材等の弾性力によりチューブの先端が真っ直ぐに戻る。このようにチューブの先端の角度を変えると共に軸回りに回動させて向きを変えることにより、複雑で細い血管に本発明の小型鉗子システムの先端を進入させることができる。
さらに、線材とチューブとの間に、線材を覆う補強チューブを設ける場合、補強チューブと線材とを一体として操作することができ、線材の押し引きが容易になり、結果、小型鉗子の操作が一層容易になる。
次に本発明の小型鉗子および小型鉗子システムの実施形態を図面を用いて説明する。図1a、bは、本発明の小型鉗子の一実施形態を示す正面図;図2a−cは、図1の小型鉗子の第1把持部材を示す側面図、背面図、正面図;図3a−cは、図1の小型鉗子の第2把持部材を示す側面図、背面図、正面図;図4a、b、cは、それぞれ図1の小型鉗子のトーションバネと外装パイプを示す側面図、外装パイプの正面図;図5は、本発明の小型鉗子システムの一実施形態の部分を示す一部断面正面図;図6は、本発明の小型鉗子システムの一実施形態の操作部を示す正面図;図7a、bは、本発明の小型鉗子の他の実施形態を示す正面図である。
図1の小型鉗子10は、棒状の第1把持部材11と、その第1把持部材に対して回動自在に連結する第2把持部材12と、第1把持部材11と第2把持部材12との間に配置されるトーションバネ(ねじりコイルバネ)13とからなる鉗子本体15と;その鉗子本体に被せられる外装パイプ14とからなる。
図2a、b、cに示す第1把持部材11は、断面形状が矩形の第1本体16と、その基端側に設けられた第1基部17と、第1本体の先端側に設けられた第1把持部18とからなる。
第1本体16は、断面形状が縦長(高さが長い)の長方形となっており、側面には、第2把持部材と連結するための連結穴19が形成されている。この連結穴19を中心に第2把持部材は回動する。さらに、第1本体16の側面には、第2把持部材12が嵩張らずに連結できるように凹み16aが形成されている。そして、その凹み16aの上基端側の段部は、トーションバネの一端13aを受ける支持段部16bとなっており、その凹み16aの上先端側の段部は、第2把持部材12が閉じたときに第2把持部材12を支持する傾斜段部16cとなっている。
第1基部17は、断面形状が横長(幅が長い)の長方形となっており、この小型鉗子10を操作するためのワイヤと連結するため、上下面を貫通する連結孔20が形成されている。第1基部17の幅は、第1本体16の幅とほぼ同じであり、第1基部17は、第1本体16の上下面から高さが低くなるように上下のテーパー面17aを介して高さが縮小されている。
第1把持部18は、第1本体16の先端の高さ上半分から先端側に突出した連続部21と、下面に凹み22aが形成された蓋部22とから構成されている。
図3a、b、cに示す第2把持部材12は、断面形状が縦長(高さが長い)の長方形である第2本体26と、その基端側に形成された連結部27と、第2本体26の先端側に形成された第2把持部28とからなる。
第2本体26には、トーションバネの他端13bを受けるように支持段部26aが形成されている。
連結部27の側面には、第1把持部材の連結穴19に挿入される連結軸29が突出して形成されている。
第2把持部28は、上面に凹み28aが形成された収容部30を備えている。
また、第1把持部18の蓋部22と第2把持部28の収容部30は、それぞれの開口が同じ大きさであり、第2把持部材12を回動させることにより開閉自在となっており、収容部30に薬等を収容できるように構成されている。また、蓋部22と収容部30の縁によって、ものを把持して運ぶことができる。
なお、連結穴を第2把持部材12に設け、連結軸29を第1把持部材11に設けてもよい。さらに、部品数が多くなるが、第1把持部材11および第2把持部材12に連結穴を設け、連結軸を別部品としても良い。
図4aに示すトーションバネ13は、第2把持部材12の連結軸29の周囲に配置されるコイル部31を有し、一端13aを第1把持部材11の支持段部16bに配置させ、他端13bを第2把持部材12の支持段部26aに配置させるものである。これにより連結軸29を軸にして第2把持部28を第1把持部18に対して開くように付勢する。
鉗子本体15は、第2把持部材12の連結軸29にトーションバネ13のコイル部31を被せ、トーションバネ13が第1把持部材11と第2把持部材12の間になるように連結軸29を連結穴19に挿入して形成される。そのため、鉗子本体15は、第2把持部材12が第1把持部材11に連結されても、第2把持部材は嵩張らない、つまり、第1把持部材の第1本体16の外形より大きくならない。そして、トーションバネ13により、第1把持部18と第2把持部28とは開く方向に常時付勢される。
図4bに示す外装パイプ14は、連結した第1把持部材11、第2把持部材12およびトーションバネ13の外周に沿って長さ方向に移動可能である。
この外装パイプ14の内形は、第1把持部材の第1本体16の外形と同じように縦長の長方形となっており、第1本体16の外形より若干大きくなっている(図4c参照)。これにより外装パイプ14は、鉗子本体の把持部以外の部位(連結部より基端側)を摺動自在に移動することができる。
また、内面の下面先端14aは、テーパーとなっている。そのため、外装パイプ14を鉗子本体15に被せて先端方向(図1の左方向)に移動させると、このテーパーにした内面の下面先端14aが第2把持部材の連結部27の下面を押し上げ、第2把持部28を閉じる。
さらに、外装パイプ14の長さは、第1把持部材の第1本体16と実質的に同じ長さにしている。これにより本実施形態では、外装パイプ14の端部を基端方向(図1の右方向)に移動させて第1把持部材の基部17と同位置にしても、外装パイプ14は第1本体16と連結部27とを覆うことになり、連結軸29が連結穴19から抜け外れることを防止する。
このような外装パイプの外径は、0.8〜1.05mm、特に、0.9〜1.05mmであり、その長さは、1.5〜2.5mm、特に、1.8〜2.2mmであるものが好ましい。
このように小型鉗子10は構成されているため、外装パイプ14が鉗子本体15の基端側に位置するとき(図1の右側)、トーションバネ13によって付勢された第2把持部28が第1把持部18に対して開く(図1a参照)。一方、外装パイプ14が鉗子本体の先端側に位置するとき(図1の左側)、外装パイプ14が第2把持部28を閉じる(図1b参照)。このとき、トーションバネ13によって開こうとする第2把持部28に、抗って閉じることになる。そのため、外装パイプ14に無理に大きな力を加えない限り、外装パイプ14が第1把持部材11および第2把持部材12から飛び出すことはない。しかし、予め外装パイプ14を、長さ方向の基端側に付勢するのが好ましい。
この小型鉗子10は、4つのパーツのみから構成されるため、リンク式の小型鉗子のように複雑な構成にならない。そのため、一層小型化が可能である。また、第2把持部28は連結軸29を中心に開くだけなので、小型鉗子10を開いても、第1把持部は動かない。そのため、小型鉗子10による目的物の把持が簡単にできる。
この小型鉗子10は、長さが5.3〜6.3mm、特に、5.7〜5.9mmであり、その閉じたときの外接円の径が0.4〜0.6mm、特に、0.49〜0.51mmであるものが好ましい。
この小型鉗子10を備えた小型鉗子システム40を図5および図6に示す。
図5、図6に示す、小型鉗子システム40は、本発明の小型鉗子10と、先端でその小型鉗子を保持した線材41と、その線材を覆うように延びる補強チューブ42と、その補強チューブ42を覆う外チューブ43と、先端が外チューブ43の先端に連結され、補強チューブ42と外チューブ43の間を延びるライン44と、線材41、補強チューブ42、外チューブ43およびライン44の基端を保持する操作部45(図6参照)とからなる。また、補強チューブ42内には、線材41の補強としてロッド46が挿入されている。ロッド46としては、グラスソリッドトップなどが用いられる。また、外チューブ43の先端と外装パイプ14とは、接着剤等により固着されている。
この図5において、外チューブ43の先端方向が左方向であり、基端方向が右方向である。一方、図6においては、外チューブ43の先端方向が下方向であり、基端方向が上方向である。また、この実施形態において、外チューブ43の先端と、外装パイプ14とは接着剤43a等によって連結されている。
このような補強チューブ42の外径としては、0.8〜1.1mm、特に0.80〜1.0mmが好ましい。補強チューブ42としては、ポリイミドチューブが好ましい。外チューブ43の外径としては、1.38〜1.8mm、特に1.38〜1.74mmが好ましい。外チューブ43の内径としては、1.05〜1.2mm、特に1.05〜1.2mmが好ましい。外チューブ43としては、柔軟性を有し、かつ、座屈しにくいものが好ましく、アンギオカテーテル等のカテーテルが挙げられる。しかし、剛性パイプとしてもよい。
図6に示す操作部45は、線材41、補強チューブ42およびライン44を貫通させ、外チューブ43の基端を保持する基部51と、線材41およびライン44を貫通させ、補強チューブ42の基端を保持する操作部本体52と、線材41の基端を保持する押部53と、ライン44の基端を保持する摘み部54と、線材41を貫通させ、操作部本体52と押部53の間に配置されるバネ55とからなる。
基部51、操作部本体52および押部53とは同軸上に並んでおり、その軸を中心としてそれぞれ独立して回転できるように構成されている。また、押部53は、操作部本体52に対して軸方向に移動可能となっている。
操作部本体52は、その周縁に第1指掛け部56が2個形成されており、押部53の端部には第2指掛け部57が形成されている。
摘み部54は、操作部本体に雄ネジ58で回転可能に保持されており、摘み部54を回転させることにより、摘み部54は操作部本体に設けられた雄ネジの軸方向を上下に移動する。
つまり、この操作部45は、線材41を独立してその長さ方向に移動させることと、ライン44を独立してその長さ方向に移動させることができる。
この操作部45は、操作部本体52と押部53の間にバネ55が設けられているため、基部53に連結された線材41は、操作部本体52を介して押部53に連結された補強チューブ42に対して、基端の方向(図6の上方向)に付勢される。つまり、線材41に連結された小型鉗子10が外チューブ43の基端方向に付勢される(図5の右方向)。つまり、鉗子本体15は外装チューブ14に対して閉じる方向に付勢される。そのため、操作部45を操作しないとき、外チューブ43と連結した外装パイプ14は、鉗子本体の第2把持部28を閉じる。
この状態において、操作部の押部53を操作部本体52に対して押す、あるいは、操作部本体52を押部53に対して引く操作を行うことにより、線材41が、外チューブ43に対して先端方向に移動し、鉗子本体15が外装パイプ14から突出し、小型鉗子10が開く。そして、操作をやめると小型鉗子10は閉じる。なお、操作によって閉じるように構成することもでき、バネ55を用いずに、押部53を両方向に操作する構成とすることもできる。
一方、図6の操作部45の摘み部54は、回転させて上下に移動させると、摘み部54に連結されたライン44(図3)を軸方向に移動する。これにより、ライン44の先端に連結された外チューブ43の先端が引っ張られたり、緩められたりする。つまり、ラインが引っ張られることにより、外チューブ43の先端が曲げられ、ラインが元に戻されることにより外チューブ43の先端が自身の弾力性および/または補強チューブ41等の弾力性により真っ直ぐに戻る。
また操作部45の基部51は、操作部本体52に対して同軸上で独立して回転させることができるため、曲げられた外チューブ43の先端の向きを外チューブ43を進めたい方向に向かせることができる。
つまり、補強チューブ41の先端を曲げ、そして、外チューブ43自体を軸中心に回転させることができるため、入り組んだ血管方向に外チューブ43の先端を向けることができる。また、外チューブ43の先端近辺は、蛇腹状にしてもよい。この場合、外チューブの先端の曲げ操作がスムースになり、その戻りも早い。
この小型鉗子システム40は、血管内に配置されたステント、動脈瘤塞栓術に用いられるコイルなどの人工設置物、あるいは、生体内の様々な除去物等の除去に用いられる。その除去方法は、生体の表面から直接小型鉗子システム40を挿入して行う。次に上記操作方法により、基部51、摘み部54を回転させて外チューブ43の先端の向きを決定しながら、細かく分岐した血管内を進行させる。そして、外チューブ43の先端が目的部位に到着したら、押部53を操作部本体52に対して押して小型鉗子10を開かせる。さらに、基部51、摘み部54を微調整しながら、小型鉗子10の第1把持部および第2把持部の間に除去物を持ってくる。除去物が第1把持部と第2把持部の間に位置したとき押部53を離し、小型鉗子10を閉じる。最後に、除去物を把持させた小型鉗子システム40を血管内から取り出すことにより、除去物の除去が完了する。
図7に示す小型鉗子60は、収容部を備えていない形態のものであり、棒状の第1把持部材61と、その第1把持部材と連結する第2把持部材62とを有する。トーションバネ13および外装パイプ14は、図1の小型鉗子10と実質的に同じものである。
第1把持部材61は、棒状の第1把持部66を有し、第2把持部材62も棒状の第2把持部67を有している。そして、第1把持部66と第2把持部67とを挟むようにして目的物を把持する。他の構成は、他の構成は図1の小型鉗子10と実質的に同じである。
図1a、bは、本発明の小型鉗子の一実施形態を示す正面図である。 図2a−cは、図1の小型鉗子の第1把持部材を示す側面図、背面図、正面図である。 図3a−cは、図1の小型鉗子の第2把持部材を示す側面図、背面図、正面図である。 図4a、b、cは、それぞれ図1の小型鉗子のトーションバネと外装パイプを示す側面図、外装パイプの正面図である。 本発明の小型鉗子システムの一実施形態の部分を示す一部断面正面図である。 本発明の小型鉗子システムの一実施形態の操作部を示す正面図である。 図7a、bは、本発明の小型鉗子の他の実施形態を示す正面図である。
符号の説明
10 小型鉗子
11 第1把持部材
12 第2把持部材
13 トーションバネ
13a、13b トーションバネの端部
14 外装パイプ
14a 外装パイプの内面の先端
15 鉗子本体
16 第1本体
16a 凹み
16b 支持段部
16c 傾斜段部
17 第1基部
17a テーパー部
18 第1把持部
19 連結穴
20 連結孔
21 連続部
22 蓋部
22a 凹み
26 第2本体
26a 支持段部
27 連結部
28 第2把持部
28a 凹み
29 連結軸
30 収容部
31 コイル部
40 小型鉗子システム
41 線材
42 補強チューブ
43 外チューブ
44 ライン
45 操作部
46 ロッド
51 基部
52 操作部本体
53 押部
54 摘み部
55 バネ
56 第1指掛け部
57 第2指掛け部
58 雄ネジ

Claims (5)

  1. 先端側に第1把持部を有し、その第1把持部より基端側に回動中心部を有する第1把持部材と、
    先端側に第2把持部を有し、基端側に前記回動中心部に回動自在に連結される連結部を有する第2把持部材と、
    前記第1把持部材と第2把持部材との間で組み付けられ、前記第2把持部が第1把持部に対して開くように付勢するバネとからなる鉗子本体と;
    その鉗子本体に被せられ、常時、回動中心部と連結部の連結を保持し、鉗子本体の長さ方向に移動可能な筒状の外装パイプとからなり;
    前記外装パイプを鉗子本体の先端側に移動させることにより、外装パイプが第2把持部材と係合して第2把持部を第1把持部側に閉じ、
    前記外装パイプを鉗子本体の基端側に移動させることにより、外装パイプが第2把持部材の少なくとも一部を開放し、第2把持部が前記バネの付勢力により第1把持部に対して開く、小型鉗子。
  2. 前記第1把持部材が基端側に基部を有し、前記外装パイプの内接円が、基部の外接円より小さい、請求項1記載の小型鉗子。
  3. 請求項1記載の小型鉗子と、先端で前記第1把持部材を保持した線材と、その線材を覆うチューブと、線材およびチューブの基端を保持する操作部とからなり、
    前記チューブの先端が外装パイプに固定されており、
    前記線材が、チューブに対してその長さ方向に移動自在となるように操作部に保持されており、
    前記線材が、チューブに対してその長さ方向の基端側に付勢されている、小型鉗子システム。
  4. 先端が前記チューブの先端に連結され、基端が前記操作部に保持されたラインを備えており、
    前記ラインは、独立して長さ方向に移動自在に連結されており、前記チューブの先端からいくらか後の位置が屈曲自在である、請求項3記載の小型鉗子システム。
  5. 前記線材とチューブとの間に、線材を覆う補強チューブが設けられた、請求項3記載の小型鉗子システム。
JP2007256323A 2007-09-28 2007-09-28 小型鉗子および小型鉗子システム Active JP5246738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007256323A JP5246738B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 小型鉗子および小型鉗子システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007256323A JP5246738B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 小型鉗子および小型鉗子システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009082467A true JP2009082467A (ja) 2009-04-23
JP5246738B2 JP5246738B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=40656725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007256323A Active JP5246738B2 (ja) 2007-09-28 2007-09-28 小型鉗子および小型鉗子システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5246738B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016034342A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 株式会社高山医療機械製作所 医用を含む精密作業用ピンセット
CN108721759A (zh) * 2017-04-20 2018-11-02 易生科技(北京)有限公司 一种夹具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5038692U (ja) * 1973-07-31 1975-04-21
US5211655A (en) * 1992-05-08 1993-05-18 Hasson Harrith M Multiple use forceps for endoscopy
JPH07255735A (ja) * 1994-03-17 1995-10-09 Terumo Corp 外科用器具
JPH11299793A (ja) * 1998-04-17 1999-11-02 Olympus Optical Co Ltd 被検体挿入具
JP2006314519A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Fujinon Sano Kk 鉗子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5038692U (ja) * 1973-07-31 1975-04-21
US5211655A (en) * 1992-05-08 1993-05-18 Hasson Harrith M Multiple use forceps for endoscopy
JPH07255735A (ja) * 1994-03-17 1995-10-09 Terumo Corp 外科用器具
JPH11299793A (ja) * 1998-04-17 1999-11-02 Olympus Optical Co Ltd 被検体挿入具
JP2006314519A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Fujinon Sano Kk 鉗子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016034342A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 株式会社高山医療機械製作所 医用を含む精密作業用ピンセット
CN108721759A (zh) * 2017-04-20 2018-11-02 易生科技(北京)有限公司 一种夹具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5246738B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11903559B2 (en) Surgeon controlled endoscope device and method
US5788710A (en) Calculus removal
JP4472362B2 (ja) 内視鏡用処置具
US10624617B2 (en) Endoscope
US9775633B2 (en) Medical device handles and related methods of use
US10507126B2 (en) Endoscope having a grasping tool and a method for removing a stent from a patient
EP1584300A3 (en) Manipulator apparatus
US20170238952A1 (en) Multi-functional medical device
EP1469783B1 (en) Apparatus for stone removal from a body
JP2008505690A5 (ja)
JPWO2009150920A1 (ja) 管状器官の治療具
JP2009500055A (ja) ポリペクチン製ループワイヤ
JP2009219821A (ja) 内視鏡
JP2007209750A (ja) 内視鏡システム
JP6290376B2 (ja) 外科医制御内視鏡装置
JP5246738B2 (ja) 小型鉗子および小型鉗子システム
JP2008220971A (ja) 処置具
JP2011212316A (ja) 湾曲挿入補助具及び挿入経路確保装置
JP2010022568A (ja) 内視鏡用処置具
JP3698844B2 (ja) 内視鏡
JP4349846B2 (ja) 内視鏡用鉗子
JP4245730B2 (ja) 内視鏡先端保持具
JP2002291685A (ja) 内視鏡
WO2018043719A1 (ja) 医療用器具
JPH07148104A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5246738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250