JP2009077687A - 緑化駐車場 - Google Patents

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Hideki Miura
秀樹 三浦
Kenji Mazaki
建次 眞▲崎▼
Toyoki Ikejiri
豊樹 池尻
Masaki Komatsu
正樹 小松
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JR KYUSHU CONSULTANTS KK
KINOSHITA RYOKKA KENSETSU KK
MASAKI ENVEC KK
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Takiron Co Ltd
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Abstract

【課題】緑化用苗芝ピースと同様の長所を備え、自動車の輪荷重で土が圧縮、固化されて緑化植物が枯死する心配のない、施工の簡単な緑化駐車場を提供する。
【解決手段】舗装面1に、高さが等しい多数の凸部2aと多数の開口部を有する植生用敷板2を並べて敷設すると共に、植生用敷板2の凸部間の凹空部に、排水性の客土3aと保水性の客土3bを充填し、この客土に芝生などの緑化植物4を植栽した構成の緑化駐車場とする。重機等で既存の舗装面1を掘削しないので簡単かつ安価に施工でき、植生用敷板2の凸部2aで自動車の輪荷重が支えられるので、客土3a,3bの圧縮、固化が防止され、緑化植物4の生育状態を良好に保つことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は緑化駐車場に関し、更に詳しくは、舗装面を掘削することなくそのまま利用して簡単に緑化できるように工夫した緑化駐車場に関する。
従来より、アスファルトやコンクリートで舗装された場所を緑化駐車場にする場合は、通常、既存の舗装面を掘削して、20〜30cm程度の砕石層と10cm程度の客土層を重ねて設け、これに芝生などの緑化植物を植栽して緑化駐車場を建設している。しかしながら、このような緑化駐車場は、工事が大掛かりで掘削用の重機等の使用が必要になるため、工費が嵩むという問題があり、また、掘削残土の投棄処理等も必要になるため、環境保護上好ましくないという問題もある。
一方、既存の舗装面を掘削しないで緑化駐車場を建設しようとすると、既存の舗装面の上に耐根シート等を敷設し、その上に客土を15〜20cm程度の厚さに敷き均して芝生等の緑化植物を植栽することが必要になる。しかし、このように厚い客土層を設けて緑化植物を植栽すると、スロープ状の進入路を設置しなければ自動車を駐車面(緑化植物を植栽した客土表面)にスムーズに乗り上げることができないという問題があり、しかも、自動車の輪荷重によって駐車面に轍ができるという問題がある。また、立体駐車場の屋上コンクリート面に上記の厚い客土層を設けて緑化駐車場を建設しようとすると、客土の荷重が大きいため、立体駐車場の強度が不足して安全性が損なわれる恐れが生じる。
ところで、ビルの屋上コンクリート面等を簡単に緑化できる画期的な商品として、本出願人の一人が開発した緑化用苗芝ピースが知られている(特許文献1)。この緑化用苗芝ピースは、保水部と排水部を有する少なくとも2層に形成された泥炭を主要素材にした床土に張芝して育成した苗芝であって、該苗芝の根が床土に密に活着した状態で7〜10cm厚の底面まで根が行きわたり一体化した平面矩形又は平面多角形のマット状の苗芝ピースである。
上記の緑化用苗芝ピースは、屋上コンクリート面に敷いた耐根シートの上に隙間なく並べて敷設するだけで、屋上に芝生を生育させて緑化できるものであり、泥炭を主要素材にした床土の厚さが7〜10cm程度と薄いにも拘わらず保水力、保肥力、排水性、通気性に優れているため、芝生の生育状態が良く、しかも、苗芝ピースの床土が軽量な泥炭で荷重が小さいため、屋上コンクリート面に敷設しても、建物の強度が不足して安全性を損なう恐れがなく、また、苗芝の根が床土に密に活着して底面まで行きわたっているので、土の粒子が風力で飛散することもない、等の長所を備えたものである。
特開2006−204190号公報
しかしながら、上記特許文献1の緑化用苗芝ピースを、地上の既存の舗装面や立体駐車場の屋上コンクリート面に敷設して緑化駐車場を建設すると、自動車の輪荷重によって緑化用苗芝ピースの表面に轍ができ、床土が圧縮、固化されて芝生が枯死しやすくなるという問題があった。
本発明は上記の問題に対処すべくなされたもので、その解決しようとする課題は、緑化用苗芝ピースと同様の長所を備え、しかも、自動車の輪荷重により土が圧縮、固化されて緑化植物が枯死する心配のない、施工の簡単な緑化駐車場を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る第一の緑化駐車場は、舗装面に、高さが等しい多数の凸部と多数の開口部を有する植生用敷板を並べて敷設すると共に、植生用敷板の凸部間の凹空部に、排水性の客土と保水性の客土を積層して充填し、この客土に芝生などの緑化植物を植栽したことを特徴とするものであり、
本発明に係る第二の緑化駐車場は、舗装面に、高さが等しい多数の凸部と多数の開口部を有する植生用敷板を並べて敷設すると共に、植生用敷板の凸部間の凹空部に、排水性の客土と保水性の客土を混合した客土を充填し、この混合客土に芝生などの緑化植物を植栽したことを特徴とするものであり、
本発明に係る第三の緑化駐車場は、舗装面に、高さが等しい多数の凸部と多数の開口部を有する植生用敷板を並べて敷設すると共に、植生用敷板の凸部間の凹空部に、排水性と保水性を兼ね備えた客土を充填し、この客土に芝生などの緑化植物を植栽したことを特徴とするものである。
本発明に係る第一、第二の緑化駐車場においては、排水性の客土が5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数を有するものであり、保水性の客土が300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものであることが望ましい。また、本発明に係る第三の緑化駐車場においては、排水性と保水性を兼ね備えた客土が、5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数と、300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものであることが望ましい。更に、300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.8〜pF3.8)であることがより望ましい。
また、本発明に係る第一ないし第三の緑化駐車場においては、排水性の客土、保水性の客土、および排水性と保水性を兼ね備えた客土が泥炭や有機基盤材や無機基盤材を含むことが望ましい。
本発明の緑化駐車場は、舗装面を掘削することなくその上に植生用敷板を並べて敷設し、第一の緑化駐車場では、植生用敷板の凹空部に排水性の客土と保水性の客土を積層、充填し、第二の緑化駐車場では、排水性の客土と保水性の客土を混合した客土を充填し、第三の緑化駐車場では、排水性と保水性を兼ね備えた客土を充填して、緑化植物を植栽することにより、掘削用の重機等を使用しないで簡単かつ安価に施工することが可能となり、環境を悪化させる掘削残土の投棄処理なども不要になる。そして、本発明の緑化駐車場は、植生用敷板の凸部によって自動車の輪荷重が支えられるため、植生用敷板の凸部間の凹空部に充填された上記の客土が圧縮、固化されて芝生などの緑化植物が枯死する心配もない。
また、本発明の緑化駐車場を立体駐車場の屋上コンクリート面(舗装面)に施工しても、植生用敷板の凹空部に充填される上記の客土は軽量であるため、立体駐車場の強度が不足して安全性を損なう心配は皆無に等しく、特に、植生用敷板の凸部の高さ(換言すれば植生用敷板の厚さ)が5〜10cmである場合は、該植生用敷板の凹空部に充填される客土の量が少ないため、そのような心配は完全に払拭されるので、建物の躯体に補強を施す必要がない。
しかも、本発明の緑化駐車場は、植生用敷板の凹空部に充填される上記の客土が適度な排水性又は/及び適度な保水性を有し、保肥力や通気性にも優れているため、上記のように植生用敷板の厚さ(凸部の高さ)が小さくて客土の層厚が薄いにも拘わらず、芝生などの緑化植物の生育状態が良好である。特に第一、第二の緑化駐車場における排水性の客土が5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数を有するものであり、保水性の客土が300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものであると、緑化植物の生育状態が一層良好となる。また、第三の緑化駐車場における排水性と保水性を兼ね備えた客土が5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数と、300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものである場合も、緑化植物の生育状態が一層良好となる。また、排水性と保水性の客土を積層したり混合したりする手間が不要で、施工性も向上する。
また、本発明の緑化駐車場に用いる客土が、泥炭や有機基盤材や無機基盤材を含むと客土の比重が小さくなり、客土を軽量化することができる。さらに、有機物が植物の栄養源あるいは、植物に有用な微生物を繁殖させる床土となることも期待できる。
また、植生用敷板を並べて敷設する領域を、植生用敷板の凸部と同じ高さの枠材で囲んだ緑化駐車場は、自動車を乗り入れるときに植生用敷板が枠外にはみ出したり破損したりすることのないように、枠材で植生用敷板を固定、保護することができる。本発明の緑化駐車場は植生用敷板の厚さ(凸部の高さ)が小さいので自動車の乗り入れは容易であるが、特に、上記枠材の断面形状が傾斜角15°〜45°の斜辺を有する直角三角形であると、自動車の乗り入れが一層スムーズになる。
更に、灌水設備を設けた緑化駐車場は自動的に灌水できるので、夏場などの高温時期や、乾燥時期にも面倒な水やりの作業を省略して良好な植生を維持できる利点がある。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る緑化駐車場の概略断面図、図2は同緑化駐車場の拡大部分断面図、図3は客土を充填する前の同緑化駐車場の部分平面図、図4は同緑化駐車場に用いる植生用敷板の平面図、図5は同植生用敷板の側面図である。
この緑化駐車場は、図1〜図3に示すように、地上のアスファルト舗装面やコンクリート舗装面などの舗装面1の上に、植生用敷板2を縦横に並べて接合しながら敷設すると共に、植生用敷板2の凸部2a間の凹空部2e(図5参照)に、排水性の客土3aと保水性の客土3bを積層して充填し、この客土に芝生などの緑化植物4を植栽したものである。
植生用敷板2は、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂で射出成形された略正方形の敷板であって、図4,図5に示すように、高さの等しい多数の凸部2aが等間隔をあけて縦横に配置されており、これらの凸部2aは、逆T形断面を有する幅広の連結部2bによって縦横方向に連結一体化されると共に、板状の連結部2iによって斜め方向に連結一体化されている。そして、各凸部2aの周囲には複数の縦リブ2hが形成されており、これによって各凸部2aが自動車の輪荷重に耐えられるように補強されている。更に、対角線上に位置する凸部2aは、逆T形断面を有する幅広の斜め方向の連結部2cによって対角線方向にも連結一体化されており、これによって植生用敷板2の強度が一層高められている。また、この植生用敷板2の底部は、連結部2b,2c,2iによって囲まれる略直角二等辺三角形の開口部2dを多数有しており、これらの開口部2dが排水や通気に役立つようになっている。
この植生用敷板2の凸部2aの高さ(換言すれば植生用敷板2の全体の厚さ)Hがあまり高くなりすぎると、施工される緑化駐車場の段差が大きくなって自動車のスムーズな乗り入れがし辛くなり、逆に、あまり低くなりすぎると、植生用敷板2の凹空部2eに充填される客土3a,3bの量が減少しすぎて緑化植物4の生育状態が悪くなるので、凸部2aの高さは5〜10cm程度に設定するのが好ましく、特に、7cm程度に設定するのが最適である。この植生用敷板2の一辺の長さは特に制限されないが、持ち運びの容易さを考慮すると、一辺の長さを50cm程度に設定することが好ましい。
この植生用敷板2の四辺には、先広がりの突起部2fと先窄まりの凹部2gが形成されており、図3に示すように、植生用敷板2を縦横に並べて、突起部2fを隣接する植生用敷板2の凹部2gに嵌合させるだけで、分離不能に植生用敷板2,2同士を接合できるようになっている。
植生用敷板2の凸部2a間の凹空部2eに充填される客土3a,3bは、株式会社マサキエンヴェック製の商品名「ルーフソイル」として市販されている、保水力、保肥力、イオン交換容量、排水性、通気性などに優れた軽量土であって、排水性の客土3aとしては5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数を有するものが使用され、保水性の客土としては300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものが使用される。具体的には、排水性の客土3aとして、気孔率が55〜65容量%、全孔隙率が70〜85容量%、粗孔隙率が30〜45容量%、有効水分量(pF1.5〜pF3.8)が250〜300リットル/mであり、且つ、上記の透水係数を有する人工地盤上緑化用に開発された軽量土(商品名「ルーフソイルRS−3」)が好ましく使用される。そして、この上に積層される保水性の客土3bとして、気孔率が40〜50容量%、全孔隙率が75〜90容量%、粗孔隙率が15〜30容量%、透水係数が1.0×10−3〜5.0×10−3cm/secであり、且つ、上記の有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有する人工地盤上緑化用に開発された軽量土(商品名「ルーフソイルRS−1」)が使用される。このような排水性の客土3aと保水性の客土3bを積層状態で植生用敷板2の凹空部2eに充填して芝生などの緑化植物4を植生すると、客土3a,3bの充填量が少ないにも拘わらず、緑化植物4の生育状態は良好となる。
排水性の客土3aとその上の保水性の客土3bの層厚は同一としてもよいが、排水性の客土3aの層厚が保水性の客土3bの層厚よりも厚い方が、芝生などの緑化植物4の生育状態が良く、特に、排水性の客土3aと保水性の客土3bの層厚の比が4:1〜3:2であると、生育状態は極めて良好であることが確認された。
排水性の客土3aと保水性の客土3bに、砂を10〜40質量%混合させることが望ましく、このように砂が混合されていると、客土3a,3bの強度が増し、柔軟性やクッション性が減少して歩行時に足が沈みにくくなるため、植生用敷板2の凸部2aに足が引っ掛かったり躓いたりすることは殆どなくなり、歩行しやすくなる。砂の混合比率が40質量%を越えると、客土3a,3bの保水性が低下しすぎて緑化植物の生育状態が悪くなるという不都合を生じるので、好ましくない。
この緑化駐車場では、図1、図3に示すように、植生用敷板2の凸部2aと同じ高さの枠材5であって、車の進入部にはその断面形状が傾斜角15°〜45°(より好ましくは30°)の斜辺を有する直角三角形である枠材5を用いて、植生用敷板2を並べて敷設する領域を囲むことが望ましい。このようなスロープ部を有する枠材で囲むと、自動車を乗り入れるときに植生用敷板2が枠外にはみ出したり破損したりすることがなくなり、自動車の乗り入れが一層スムーズになる。
また、この緑化駐車場には簡易な灌水設備を設けることが望ましい。このように灌水設備を設けると、夏場などの高温時期や、乾燥時期にも面倒な水やりの作業を省略して良好な植生を維持できる利点がある。
以上のような構成の緑化駐車場は、次の要領で簡単に施工することができる。
先ず、舗装面1の上に植生用敷板2を縦横に並べ、突起部2fを凹部2gに嵌め込んで接合しながら敷設する。そして、植生用敷板2を敷設した領域を前記の枠材5で取り囲む。次に、前記の排水性の客土3aを撒き出して植生用敷板2の凹空部2eに投入、充填し、更に前記の保水性の客土3bをその上から投入、充填して、客土3aと客土3bの層厚の比が4:1〜3:2となるように積層する。そして、これらの客土の上に芝苗などを載せ、散水しながら転圧して緑化植物4を植栽し、緑化駐車場を完成する。
尚、場合によっては、舗装面1の上に、不織布や面状排水材(例えば凹凸樹脂板を透水性不織布で被覆したタキロン(株)製の商品名「グリシート」など)を敷設し、その上に植生用敷板2を重ねて敷設するようにしてもよい。
上記の要領で施工される緑化駐車場は、従来のように重機等を使用して既存の舗装面を掘削する必要がないため、簡単かつ安価に施工することができ、掘削残土の投棄処理が不要であるため、環境保護の観点からも好ましい。そして、自動車を乗り入れると、植生用敷板2の凸部2aによって自動車の輪荷重が支えられるため、轍ができることもなく、また、植生用敷板2の凸部2a間の凹空部2eに充填された客土3a,3bが圧縮、固化されて芝生などの緑化植物4が枯死する心配もない。しかも、植生用敷板2の凸部2aの高さ(植物用敷板の全体の厚さ)が小さいので、自動車をスムーズに乗り入れることができ、また、客土3a,3bの層厚が薄く充填量が少ないにも拘わらず、芝生などの緑化植物4の生育状態が良好で美観を保つことができる等、多くの優れた効果を奏する。
立体駐車場の屋上のコンクリート舗装面上に耐根シートを敷設した後に上記の緑化駐車場を施工する場合は、上記の作用効果に加えて、植生用敷板2の凹空部2eに充填される客土3a,3bが軽量で層厚が薄く充填量が少ないため、その荷重で立体駐車場の強度が不足して安全性を損なう心配がなくなるという効果を奏する。また、泥炭や有機基盤材やパーライト等の無機基盤材を含むと客土の比重が小さくなり、客土を軽量化することができる。さらに、有機物が植物の栄養源あるいは、植物に有用な微生物を繁殖させる床土となることも期待できる。これらの有機物は90%以下混合したものも好ましく使用される。有機物の割合が90%以上になると、歩行性が悪くなるので好ましくない。
上記の緑化駐車場では、植生用敷板2の凸部間2aの凹空部2eに、排水性の客土3aと保水性の客土3bを積層して充填しているが、本発明は、植生用敷板2の凹空部2eに充填する客土を変更することによって、以下に説明するような種々の緑化駐車場を施工することができる。
即ち、前述の図1〜図3に示す緑化駐車場において、植生用敷板の凹空部に排水性の客土3aと保水性の客土3bを積層して充填する代わりに、前述の排水性の客土3aと保水性の客土3bをよく混合した混合客土を植生用敷板の凹空部に充填して、緑化植物を植栽すると、本発明の第二の緑化駐車場が施工できる。排水性の客土3aと保水性の客土3bとの混合比は、質量比で80:20〜50:50の範囲とすることが好ましく、このような混合客土は良好な排水性と保水性を兼ね備えるため、緑化植物の生育状態が良好である。また、泥炭や有機基盤材などの有機物を含むと客土の比重が小さくなり、客土を軽量化することができる。さらに、有機物が植物の栄養源あるいは、植物に有用な微生物を繁殖させる床土となることも期待できる。これらの有機物は90%以下混合したものも好ましく使用される。有機物の割合が90%以上になると、歩行性が悪くなるので好ましくない。
また、前述の図1〜図3に示す緑化駐車場において、植生用敷板の凹空部に排水性の客土3aと保水性の客土3bを積層して充填する代わりに、排水性と保水性を兼ね備えた客土を充填して緑化植物を植栽すると、本発明の第三の緑化駐車場が施工できる。排水性と保水性を兼ね備えた客土としては、5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数と、300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有する客土が使用され、具体的には、気孔率が40〜80容量%、全孔隙率が70〜95容量%であって、且つ、上記の透水係数と有効水分量を有する客土(商品名「ルーフソイルRS−5」)が好ましく使用される。
以上説明した第二、第三の緑化駐車場は、植生用敷板の凹空部に充填される客土が多少異なっているが、いずれも、図1〜図3に示す第一の緑化駐車場と実質的に同じ作用効果を奏するものである。
本発明の一実施形態に係る緑化駐車場の概略断面図である。 同緑化駐車場の拡大部分断面図である。 客土を充填する前の同緑化駐車場の部分平面図である。 同緑化駐車場に用いる植生用敷板の平面図である。 同植生用敷板の側面図である。
符号の説明
1 舗装面
2 植生用敷板
2a 凸部
2b,2c,2i 連結部
2d 開口部
2e 凹空部
3a 排水性の客土
3b 保水性の客土
4 芝生などの緑化植物
5 枠材

Claims (7)

  1. 舗装面に、高さが等しい多数の凸部と多数の開口部を有する植生用敷板を並べて敷設すると共に、植生用敷板の凸部間の凹空部に、排水性の客土と保水性の客土を積層して充填し、この客土に芝生などの緑化植物を植栽したことを特徴とする緑化駐車場。
  2. 舗装面に、高さが等しい多数の凸部と多数の開口部を有する植生用敷板を並べて敷設すると共に、植生用敷板の凸部間の凹空部に、排水性の客土と保水性の客土を混合した客土を充填し、この混合客土に芝生などの緑化植物を植栽したことを特徴とする緑化駐車場。
  3. 排水性の客土および保水性の客土が泥炭や有機基盤材や無機基盤材を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緑化駐車場。
  4. 排水性の客土が5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数を有するものであり、保水性の客土が300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の緑化駐車場。
  5. 舗装面に、高さが等しい多数の凸部と多数の開口部を有する植生用敷板を並べて敷設すると共に、植生用敷板の凸部間の凹空部に、排水性と保水性を兼ね備えた客土を充填し、この客土に芝生などの緑化植物を植栽したことを特徴とする緑化駐車場。
  6. 排水性と保水性を兼ね備えた客土が泥炭や有機基盤材や無機基盤材を含むことを特徴とする請求項5に記載の緑化駐車場。
  7. 排水性と保水性を兼ね備えた客土が、5.0×10−3〜1.0×10cm/secの透水係数と、300〜500リットル/mの有効水分量(pF1.5〜pF3.8)を有するものであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の緑化駐車場。
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