JP2009074241A - 施錠機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉の施錠機構において、施錠及びその解除を容易且つ確実に行うことができ、さらに、簡単な構成により取り付けが容易で、掛かるコストを抑えることのできる施錠機構を提供する。
【解決手段】扉3の施錠及び解錠を行う施錠機構10において、前記扉3に設けられた第一の筒体11と、前記扉3が閉じられた状態で該扉3と面接触する部位に設けられ、前記扉3が閉じられた状態で前記第一の筒体11との連通路13を形成する第二の筒体12と、前記連通路13に収容され、異なる2つの磁極が形成された棒状のピン部材14とを備え、前記ピン部材14が前記連通路13内で磁力を受けて作動し、扉3の施錠と解錠の切り換えがなされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、引き戸、開き戸等の扉に設けられる施錠機構に関する。
引き戸や開き戸等の扉の多くには、施錠及び解除を行うことのできる施錠機構が設けられている。
例えば特許文献1に開示された従来の施錠機構は、図13の断面図に示すように、引き戸50側において鉤部材51が回動自在に設けられ、さらに、鉤部材51を係脱させ得るロック部材52が設けられる。
前記ロック部材52による鉤部材51との係合が解除されると、鉤部材51は引き戸50の端面から突出し、その先端が枠体53の端部に配置された係止具54に係止するようになされている。
尚、ロック部材52の上方には、このロック部材52を鉤部材51に係脱させるための作動体55が設けられ、この作動体55の端面と枠体53の端面とに、互いに磁気反発するマグネット56、57が設けられている。
この構成において、引き戸50を閉めると、マグネット56、57が互いに磁気反発して作動体55が奥に移動し、これによりロック部材52が回動して鉤部材51との係止状態が解除されるようになされている。
即ち、引き戸50を閉めると、鉤部材51が引き戸50の端面から突出し、枠体53の係止具54に係止することによって、施錠がなされるように構成されている。
特開2003−247368号公報
特許文献1に開示されるような施錠機構にあっては、容易に施錠を行うことができるという点で便利である。
しかしながら、その構成が複雑であり、部品点数が多いため、組立に係る工程が多く、コストが嵩むという課題があった。
また、施錠機構の取り付けの際に、引き戸(扉)と枠体とに夫々、所定の空間を形成する必要があるため、扉や枠体に大きく加工を施す必要があり、作業が容易ではないという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、扉の施錠機構において、施錠及びその解除を容易且つ確実に行うことができ、さらに、簡単な構成により取り付けが容易で、掛かるコストを抑えることのできる施錠機構を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためになされた、本発明にかかる施錠機構は、扉の施錠及び解錠を行う施錠機構において、前記扉に設けられた第一の筒体と、前記扉が閉じられた状態で該扉と面接触する部位に設けられ、前記扉が閉じられた状態で前記第一の筒体との連通路を形成する第二の筒体と、前記連通路に収容され、異なる磁極が形成された棒状のピン部材とを備え、前記ピン部材が前記連通路内で磁力を受けて作動し、扉の施錠と解錠の切り換えがなされることに特徴を有する。
尚、前記ピン部材は、前記第二の筒体内に収容可能に設けられ、前記扉が閉じられた状態で、磁力を受けることにより、前記第一の筒体に対し前記連通路内を進退動作し、扉の施錠と解錠の切り換えがなされることが好ましい。
また、前記ピン部材に対し所定の磁極を近接可能に設けられ、前記磁極の磁力によって該ピン部材を作動させる操作手段を備えることが望ましい。
このように構成することにより、前記操作手段により前記ピン部材に対し所定の磁極を近接させれば、ピン部材を作動させ、容易且つ確実に施錠と解錠とを行う(切り換える)ことができる。
また、第一、第二の筒体及びピン部材等の少ない部品数により構成されるため、掛かるコストや扉への加工を最小限に抑えることができ、取り付けを容易に行うことができる。
また、前記ピン部材に対し前記操作手段よりも大きい磁力を与え、該磁力によって、前記ピン部材を、前記操作手段による作動方向とは逆方向に作動させる非常手段を備えることが望ましい。
このように前記非常手段を備えることにより、非常時・緊急時において、部屋等の外側から強制的に解錠を行うことができる。
また、前記ピン部材の作動または前記操作手段の操作に伴う磁極の極性の変化に基づき、施錠と解錠とを識別可能な表示の切り換えを行う表示手段を備えることが望ましい。
このように表示手段を設けることにより、部屋等の外側から施錠と解錠の状態を識別することができる。
本発明によれば、扉の施錠機構において、施錠及びその解除を容易且つ確実に行うことができ、さらに、簡単な構成により取り付けが容易で、掛かるコストを抑えることのできる施錠機構を得ることができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る施錠機構を取り付け可能な扉の一つである引き戸の正面図である。
図1の引き戸1は、部屋の内側から、その全体を見た状態を示している。この引き戸1は、2枚の扉2、3からなる両引き扉であり、両扉2、3が閉じられた状態で引き戸1の中央部、即ち2枚の扉2、3が重なる部分に本発明に係る施錠機構10が設けられる。
図2は、施錠機構10の斜視図である。施錠機構10は、扉2側に取り付けられる筒体11(第一の筒体)と、前記扉2と面接触する扉3側に取り付けられる筒体12(第二の筒体)とを備える。前記筒体11は、扉3に臨む側の一端に開口部11aを有し、筒体12は、扉2に臨む側の一端に開口部12aを有している。
前記筒体11と筒体12は、扉2、3が共に閉じられた状態で、その開口部11a、12aが互いに正面位置に対向するように設けられている。そして、その状態で両筒体11、12内が相互に連通する空間、即ち連通路13に、一本の円柱状のピン部材14が収容され、連通路13内を移動(進退)し得るようになされている。
また、ピン部材14の長さ寸法L1は筒体12の長さ寸法L2よりも短く形成され、ピン部材14が筒体12側に完全に移動した場合には、筒内12内にピン部材14が完全に収容されるように構成されている。
また、筒体11の長さ寸法L3は、ピン部材14の長さ寸法L1よりも短く形成され、ピン部材14が筒体11側に完全に移動した場合には、ピン部材14の一端側が筒体12内に所定の長さ分、残る状態(図2に示す状態)となるよう構成されている。
尚、ピン部材14は、棒状の永久磁石であり、その一端がS極の磁石となされ、他端がN極の磁石となされている(図示の例では、筒体11側がN極、筒体12側がS極)。
また、筒体11,12は共に磁力の影響を受けない材質、例えばプラスチックにより形成されている。
また、施錠機構10は、操作部材15(操作手段)を備える。この操作部材15は、筒体12の側方に配置される(例えば横長の)ケース16と、このケース16内を、筒体11、12の軸方向に対し直交方向(図では左右)にスライド自在に設けられた角棒状のスライド部材17とで構成される。
スライド部材17は、その中央部に操作者が施錠と解除の操作を行うためのレバー部材18を有し、このレバー部材18の左右のいずれか一方にN極の磁石19が接合され、他方にS極の磁石20が接合されている。
尚、レバー部材18には、操作者が摘む突起部18aが形成されており、この突起部18aは、ケース16に形成された開口部16aから手前側に突出している。即ち、操作者が突起部18aを摘んでスライド部材17をスライド操作できるように構成されている。
また、扉2、3に筒体11、12及び操作部材15を取り付けた際、スライド部材17を一方向にスライドすると筒体12の端部12bにN極の磁石19が近接し、他方向にスライドすると、S極の磁石20が近接するようになされている。
操作部材15は、そのケース16を例えば扉2に対し、両面テープ等で接着することにより取り付けることができる。
また、筒体11、12は、夫々、扉2、3の所定の孔をドリル等で形成し、そこに装着することにより取り付けることができる。
このように施錠機構10の取り付けは、扉2、3への加工が最小限に抑えられ、少ない部品数であるため容易に行うことができる。
続いて、このように構成された施錠機構10の施錠・解錠動作について図3、図4を用いて説明する。
図3は、図1のA−A矢視断面図であり、施錠機構10により引き戸1が施錠された状態を示す図である。
図4は、図3と同様に図1のA−A矢視断面図であり、施錠機構10により引き戸1が解錠された状態を示す図である。
先ず、引き戸1を施錠する際には、図3に示すように、引き戸1の扉2、3を完全に閉めた状態で、操作部材15のレバー部材18を操作し、例えばS極の磁石20が筒体12の端部12bに近接するようにスライドさせる。
そのようにすることにより、同じS極の磁性を有するピン部材14の一端が磁性反発し、扉3の筒体11側に連通路13内を移動して他端(N極側)が筒体11の端部11bに当接する。ここで、ピン部材14の長さ寸法は、筒体11の長さ寸法よりも長いため、筒体12内にピン部材14の一端側(S極側)が所定の長さ分残った状態となる。
即ち、扉3はピン部材14により扉2と係合した状態となり、反対に、扉2はピン部材14により扉3と係合した状態となり、引き戸1の施錠がなされる。
一方、引き戸1を解錠するには、施錠された状態から、操作部材15のレバー部材18を操作し、図4に示すように、例えばN極の磁石19が筒体12の端部12bに近接するようにスライドさせる。
そのようにすることにより、異なるS極の磁性を有するピン部材14の一端が吸引され、ピン部材14全体が連通路13内を扉2の筒体12側に移動し、その一端(S極側)が筒体12の端部12bに当接する。ここで、ピン部材14の長さ寸法は、筒体12の長さ寸法よりも短いため、筒体12内にピン部材14が完全に収容された状態となる。
即ち、扉2,3は互いの係合が解除された状態となり、引き戸1の解錠がなされる。
このように、本発明に係る施錠機構10によれば、ピン部材14が連通路13内を磁力により進退動作(作動)し、扉の施錠、解錠の切り換えがなされる。即ち、部品点数の少ない簡単な構成で、容易且つ確実に施錠と解錠を行うことができる。
尚、前記のように説明した構成において、施錠・解錠の操作を行う操作部材15は一般に部屋の内側に設けられるものである。このため、緊急時・非常時には、部屋の外側から解錠する手段が求められる。
続いて、前記した構成において、施錠機構10により施錠された引き戸1(部屋)に対し、その外側から解錠する方法について図5、図6を用いて説明する。
図5、図6は共に、図1のA−A矢視断面図であり、施錠された引き戸1(部屋)に対し、その外側から解錠する方法を説明するための図である。
図5に示すように施錠状態の施錠機構10では、ピン部材14の一端(N極側)が、扉3に設けられた筒体11の端部11bに当接している。
そこで、緊急時・非常時においては、施錠された状態の施錠機構10を引き戸1(部屋)の外側から解錠するために、筒体11の端部11bに対し、ピン部材14の一端と同じN極の磁性を有する磁石21(非常手段)を近接させる。
ここで、磁石21によりピン部材14のN極側に作用する磁性反発力N1は、スライド部材17のS極磁石20によりピン部材14のS極側に作用する磁性反発力N2よりも大きいものとする。
即ち、磁性反発力N2よりも磁性反発力N1が大きい場合、図6に示すようにピン部材14は筒体12側に移動し、筒体12内に完全に収容される。
これにより、操作部材15で施錠の操作がなされた状態であっても、引き戸1(部屋)の外側から強制的に解錠することができる。
また、前記した構成においては、引き戸1が施錠された状態なのか、或いは解錠された状態なのか、部屋の外側からは判断することができない。
次に、その課題を解決するための手段について説明する。図7、図8は、施錠と解錠とを識別可能な表示の切り換えを行う表示手段を設けた例を示す図である。尚、図7、8においては、操作部材15等の操作手段の図示を省略している。
図7(a)に示すように、引き戸1の外側において、扉3の表面に表示手段としての表示部22が両面テープ等により接着され設けられる。
表示部22は、扉3の面に対し、高さ寸法が薄く形成されたケース23と、このケース23内に設けられた振り子部材24とで構成される。
振り子部材24は、支点部25と、例えばN極の磁性を有する磁石で形成された重り26と、支点部25から重り26を吊り下げるための紐部27とで構成される。
また、ケース23には表示窓23aが形成されており、振り子部材24が他の磁力(外力)を受けない状態であれば、その自重により図7(b)に示すように重り26は垂直下方に位置し、表示窓23aから重り26が見えるように構成されている。
この例では、重り26を青色に着色することにより、表示窓23aから重り26の青色が見える場合、解錠された状態と判断することができる。
尚、解錠状態では、図7(a)に示すように、ピン部材14が扉2の筒体12に完全に収容され、ピン部材14のN極側と振り子部材24の重り26とが離れた状態となる。
このため、ピン部材14のN極側による磁力が、振り子部材24の重り26に作用しないようになされている。
一方、施錠状態では、図8(a)に示すように、ピン部材14の一端(N極側)が扉3の筒体11の端部11bに当接した状態となされる。この状態で、振り子部材24の重り26は、N極の磁石であるため、磁性反発力が重り26に作用する。重り26は、振り子の作用によって図8(b)に示すように支点部25を軸に回動し、所定位置で静止する。
このため、表示窓23aからは重り26は見えず、ケース23内部が見えることになる。この例では、表示窓23aから見えるケース23内部を赤色に着色することにより、表示窓23aからケース23内の赤色が見える場合には、施錠された状態と判断することができる。
このように図7、図8に示す形態によれば、施錠と解錠により移動(進退)するピン部材14の磁力を利用して、振り子部材24の重り26を動かし、施錠と解錠の状態表示を行うことができる。
尚、図7、図8に示した形態では、ピン部材14の磁力を利用して状態表示を行ったが、操作部材15のスライド部材17(N極磁石19、S極磁石20)の磁力を利用することより状態表示を行ってもよい。
この場合、例えば、図9に示すように、引き戸1(部屋)の外側において、扉3の表面に表示部28が両面テープ等により接着され設けられる。
表示部28は、例えば扉3の面に対し厚みが薄く形成されたケース29と、このケース29内において操作部材15のスライド部材17と同方向にスライド自在に設けられたスライド部材30とで構成される。
スライド部材30は、図示するように、一端にN極の磁石31を有し、他端にS極の磁石32を有する。詳しくは、扉2,3を間に挟んで、スライド部材17のS極磁石20にはN極磁石31が相対し、N極磁石19にはS極磁石32が相対するように配置されている。
このような配置構成により、スライド部材17におけるN極の磁石19はスライド部材30におけるS極の磁石32と吸引し合い、スライド部材17におけるS極の磁石20は、スライド部材30におけるN極の磁石31と吸引し合う。ここで、スライド部材17におけるN極の磁石19とS極の磁石20の磁力が強力なものであれば、そのスライド動作に同期して、スライド部材30をスライドさせることができる。
また、ケース29には表示窓29aが形成されており、スライド部材30のスライド動作により、N極磁石31或いはS極磁石32の表面が見えるようになされている。
即ち、例えばN極磁石31を赤色に着色し、S極磁石32を青色に着色することにより、赤色が表示窓29aから見えるときは施錠状態(図9(a))であり、青色が表示窓29aから見えるときは解錠状態(図9(b))であると判断することができる。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、扉2、3を閉めた状態で筒体11、12により連通路13を形成し、前記連通路内において、異なる2つの磁極が形成されたピン部材14を、磁力により吸引または反発させて進退させ、施錠と解錠とが切り換えられる。
即ち、本発明に係る施錠機構10においては、部品点数の少ない簡単な構成で、容易且つ確実に施錠と解錠を行うことができる。
また、操作部材15は、例えば両面テープ等による接着により取り付けることができ、筒体11、12は、夫々、扉2、3の所定の孔をドリル等で形成し、そこに装着することにより取り付けることができる。
したがって、扉2、3への加工が少なく、取り付けを容易に行うことができる。
また、部品点数が少なく、取り付けが容易であることから、掛かるコストを低く抑えることができる。
尚、前記実施の形態においては、引き戸1は、2枚の扉3、4により構成される例を示したが、それに限定されず、引き戸1が扉3の1枚により構成される場合であっても、本発明に係る施錠機構10を適用することができる。
その場合には、扉4に換えて壁に筒体12及び操作部材15を設ければよい。
また、前記実施の形態においては、引き戸の扉に対して施錠機構10を取り付けた例を示したが、本発明に係る施錠機構は、引き戸だけではなく、他の方式の扉に対しても適用することができる。
例えば、図10は開き戸に対して施錠機構10を適用した例である。
図10において、例えばドアノブ33a等の取っ手が設けられた扉33の端面(ヒンジ等の回動軸とは反対側)に筒体11が設けられ、枠体34の端面に筒体12が設けられている。
尚、扉33が枠体34に対して閉じられた状態で、筒体11、12により連通路13が形成され、連通路13内をピン部材14が移動(進退)し得るようになされている。
また、操作部材15が枠体34側に両面テープ等により接着して設けられ、図示する例ではピン部材14のN極側に対してスライド部材17のN極磁石19またはS極磁石20が近接可能となされている。
この構成によれば、操作部材15におけるスライド部材17のスライド操作により、ピン部材14を吸引又は磁性反発させて連通路13内を移動(進退)させることができ、容易且つ確実に施錠と解錠を行うことができる。
したがって、開き戸においても、引き戸の場合と同様の作用効果を得ることができる。
また、前記実施の形態において示した引き戸1は、閉じた状態で2つの扉2、3が重なり合う構造のものを示したが、本発明に係る施錠機構は、そのような構造の引き戸だけでなく、端面同士が密着する構造の引き戸に対しても適用することができる。
図11に示すように、引き戸の扉35、36が閉じると、その端面35a、36aが互いに密着する構造に対し施錠機構10'が取り付けられる。
この場合、例えば扉35の端面35a側に筒体37(第一の筒体)が設けられ、扉36の端面36a側に筒体38(第二の筒体)が設けられる。
扉35側の筒体37には、円柱状のピン部材39が周方向に回転自在に装着されている。このピン部材39は、長手方向に沿って半分がS極の磁石により形成され、残る半分がN極の磁石により形成されている。
また、ピン部材39の周面には溝部39aが形成され、筒体37には内径方向に突起部37aが形成されている。即ち、ピン部材39の溝部39aが前記突起部37aに係止し、ピン部材39が外れない構造となされている。
また、図示するようにピン部材39の先端部付近の周面には、所定の幅及び深さ寸法を有する溝部39bが形成されている。
一方、筒体38には、その内周面に2カ所の凹部38a、38bが形成されている。図面に向かって左を部屋側とすれば、部屋側に凹部38aが形成され、外側に凹部38bが形成されている。
また、前記凹部38aには、例えばS極の磁石40が収容され、凹部38bには、N極の磁石41が収容されている。これら磁石40、41は、扉35、36が開いた状態では、凹部38a、38bから筒体38の径方向に突出しないように設けられている。
そして、扉35、36が開いた状態(図11(a))から閉じた状態にすると、図11(b)に示すように、ピン部材39の先端は筒体38内に収容され、その溝部39bと凹部38a、38bにより所定の空間43、44が形成されるように構成されている。
この構成において施錠と解錠を行う場合、扉35側において、S極とN極の異なる磁石(磁極)を有する操作部材42(操作手段)を、紙面に対して垂直方向にスライド操作する。
具体的には、施錠する場合、図12(a)に示すように、扉35側において、操作部材42を紙面に対し垂直方向にスライドさせ、ピン部材39に対しS極の磁石を徐々に近接させる。
これにより、ピン部材39には、操作部材42によるS極の磁力が徐々に加わり、ピン部材39のN極側は吸引方向に、S極側は反発する方向に力が作用する。そして、前記ピン部材39に作用する力は、軸周りの回転力となり、回転後は、図12(a)に示すように、操作部材42に向けてピン部材39のN極側が位置する状態で静止する。
そして、空間43においては、S極の磁石40に対し、ピン部材39のN極側が臨む状態であるため、S極の磁石40はピン部材39の(溝部38bの)N極側に吸着される。
一方、空間44においては、N極の磁石41に対し、ピン部材39のS極側が臨む状態であるため、N極の磁石41はピン部材39の(溝部38bの)S極側に吸着される。
ここで、ピン部材39の溝部39bは、その深さが浅く形成されており、磁石40、41が溝部39b内に吸着されると、磁石40、41はピン部材39の径方向(凹部38a、38b側)に突出した状態となる。
したがって、その状態で扉35、36を開こうとしても、ピン部材39(即ち扉35側)は磁石40、41を介して筒体38(即ち扉36側)と係合し、施錠状態となされる。
また、解錠を行う場合、図12(b)に示すように、扉35側において、操作部材42を紙面に対し垂直方向にスライドさせ、ピン部材39に対しN極の磁石を徐々に近接させる。
これにより、ピン部材39には、操作部材42によるN極の磁力が徐々に加わり、ピン部材39のN極側は反発する方向に、S極側は吸引方向に力が作用する。そして、前記ピン部材39に作用する力は、軸周りの回転力となり、回転後は、図12(b)に示すように、操作部材42に向けてピン部材39のS極側が位置する状態で静止する。
一方、空間44においては、N極の磁石41に対し、ピン部材39のN極側が臨む状態であるため、N極の磁石41は磁性反発力により、凹部38b内に収容された状態となる。
即ち、ピン部材39(即ち扉35側)と筒体38(即ち扉36側)との係合が解除されるため、ピン部材39は筒体38に対して着脱自在となり、解錠状態となされる。
このように、図11、12に示した構造においても、部品点数の少ない簡単な構成で、容易且つ確実に施錠と解錠を行うことができる。
また、操作部材42の構成は、既に前記実施の形態で説明した操作部材15と同様のものを用いることができ、その取り付けは、例えば両面テープ等による接着により行うことができる。また、筒体37、38は、夫々、扉35、36に所定の孔をドリル等で形成し、そこに装着することにより取り付けることができる。
したがって、施錠機構10'の取り付けは、扉35、36への加工を最小限に抑えることができ、少ない部品数で容易に行うことができる。
尚、前記した全ての実施の形態において示したN極とS極の配置関係は、それに限定されるものではなく、全て逆の配置であっても全く同じ作用効果を得ることができる。
また、操作手段においては、N極磁石とS極磁石とを一方向にスライドさせることによりピン部材に近接させる構成としたが、N極磁石とS極磁石を有する部材をスライドでなく回転させてピン部材に近接させる構成としてもよい。
本発明は、引き戸や開き戸等の扉の施錠・解錠、或いは家具等に設けられた引き出しの施錠・解錠を行う施錠機構に適用することができる。
図1は、本発明に係る施錠機構を取り付け可能な扉の一つである引き戸の正面図である。 図2は、本発明に係る施錠機構の斜視図である。 図3は、図1のA−A矢視断面図であり、施錠機構により引き戸が施錠された状態を示す図である。 図4は、図1のA−A矢視断面図であり、施錠機構により引き戸が解錠された状態を示す図である。 図5は、図1のA−A矢視断面図であり、施錠された引き戸に対し、その外側から解錠する方法を説明するための図である。 図6は、図1のA−A矢視断面図であり、施錠された引き戸に対し、その外側から解錠する方法を説明するための図である。 図7は、施錠と解錠とを識別可能な表示の切り換えを行う表示手段を設けた例を示す図である。 図8は、施錠と解錠とを識別可能な表示の切り換えを行う表示手段を設けた例を示す図である。 図9は、施錠と解錠とを識別可能な表示の切り換えを行う他の表示手段を設けた例を示す図である。 図10は、開き戸に対して本発明に係る施錠機構を適用した場合を説明するための図である。 図11は、端面同士が密着する構造の引き戸に対し、本発明に係る施錠機構を適用した場合を説明するための図である。 図12は、端面同士が密着する構造の引き戸に対し、本発明に係る施錠機構を適用した場合を説明するための図である。 図13は、従来の施錠機構を説明するための断面図である。
符号の説明
1 引き戸
2 扉
3 扉
10 施錠機構
10’ 施錠機構
11 筒体(第一の筒体)
12 筒体(第二の筒体)
13 連通路
14 ピン部材
15 操作部材(操作手段)
16 ケース
17 スライド部材
18 レバー部材
19 N極磁石
20 S極磁石
21 磁石(非常手段)
22 表示部(表示手段)
23 ケース
24 振り子部材
25 支点部
26 重り
27 紐部
28 表示部(表示手段)
29 ケース
30 スライド部材
31 N極磁石
32 S極磁石
33 扉
34 枠体
35 扉
36 扉
37 筒体(第一の筒体)
38 筒体(第二の筒体)
39 ピン部材
40 S極磁石
41 N極磁石
42 操作部材(操作手段)

Claims (5)

  1. 扉の施錠及び解錠を行う施錠機構において、
    前記扉に設けられた第一の筒体と、
    前記扉が閉じられた状態で該扉と面接触する部位に設けられ、前記扉が閉じられた状態で前記第一の筒体との連通路を形成する第二の筒体と、
    前記連通路に収容され、異なる磁極が形成された棒状のピン部材とを備え、
    前記ピン部材が前記連通路内で磁力を受けて作動し、扉の施錠と解錠の切り換えがなされることを特徴とする施錠機構。
  2. 前記ピン部材は、前記第二の筒体内に収容可能に設けられ、
    前記扉が閉じられた状態で、磁力を受けることにより、前記第一の筒体に対し前記連通路内を進退動作し、扉の施錠と解錠の切り換えがなされることを特徴とする請求項1に記載された施錠機構。
  3. 前記ピン部材に対し所定の磁極を近接可能に設けられ、前記磁極の磁力によって該ピン部材を作動させる操作手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された施錠機構。
  4. 前記ピン部材に対し前記操作手段よりも大きい磁力を与え、該磁力によって、前記ピン部材を、前記操作手段による作動方向とは逆方向に作動させる非常手段を備えることを特徴とする請求項3に記載された施錠機構。
  5. 前記ピン部材の作動または前記操作手段の操作に伴う磁極の極性の変化に基づき、施錠と解錠とを識別可能な表示の切り換えを行う表示手段を備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載された施錠機構。
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