JP2009072729A - 液滴吐出装置の液滴乾燥方法及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を加熱させるための消費電力を低減できることができ、液滴吐出ヘッドへの放熱の影響を低減させることができる液滴吐出装置の液滴乾燥方法及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】配置位置PFがノズルNの直下の目標吐出位置Pに位置した時、半導体レーザと圧電素子PZを駆動して、ノズルNからの液滴Dが配置位置PF(目標吐出位置P)に着弾する直前に、その目標吐出位置Pにレーザ光Bを照射した。従って、基板S1は液滴Dが配置される配置位置PFのみが加熱されるため、基板S1を加熱する際の消費電力の低減を図ることができる。しかも、基板S1全体の温度は抑えられるため、隣接する吐出ヘッド20は基板S1から熱の影響が抑えられる。また、液滴Dが配置される前に、配置位置PFがレーザ光Bにて加熱されるため、液滴Dはすみやかに乾燥する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液滴吐出装置の液滴乾燥方法及び液滴吐出装置に関する。
従来、液滴吐出装置を使用してパターン形成材料を含んだ液状体を液滴として吐出させて基板上に線状のパターンを形成することが知られている。
一般に、液滴吐出装置は、ステージに載置した基板と、パターン形成材料を含んだ液状体を液滴として基板に吐出する液滴吐出ヘッドと、基板(ステージ)と液滴吐出ヘッドを2次元的に相対移動させる機構を備えている。そして、液滴吐出ヘッドから吐出させた液滴を基板表面の任意の位置に配置させる。このとき、基板表面に順次配置される各液滴について、その液滴の濡れ拡がる範囲が互いに重なるように液滴を順次配置することにより、基板表面に隙間無く機能液で覆われた線状パターンを形成することができる。
ところで、基板に着弾した液滴は、速やかに乾燥されることが、生産性、高精細なパターンを形成する上で好ましい。
そこで、例えば、基板を60℃以上加熱して吐出溶媒を速やかに乾燥させて液晶素子の基板間を調整するスペーサを配置することが提案されている(特許文献1)。
特開平11−281985号 公報
ところで、基板を搬送ステージ上でしかも基板全体を均一に加熱するため、搬送ステージに設けた加熱手段は大きな出力が必要になる。しかも、基板全体が加熱されるとともに基板以外に搬送ステージも加熱するため、その熱が液滴吐出ヘッドに伝わり同液滴吐出ヘッドが加熱され、液滴の吐出重量を不安定にする問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、液滴吐出ヘッドへの放熱の影響を低減させることができるとともに、液滴を乾燥するための基板の加熱を低消費電力で実行できることができる液滴吐出装置の液滴乾燥方法及び液滴吐出装置を提供するにある。
本発明の液滴吐出装置の液滴乾燥方法は、パターン形成材料を含んだ液状体を吐出手段にて液滴にして基板に吐出し、該基板に配置された前記液状体を乾燥させて、前記パターン形成材料からなるパターンを形成する液滴吐出装置の液滴乾燥方法であって、前記液滴が前記基板の配置位置に配置される前に、前記配置位置にレーザ光を照射して前記配置位置を加熱した。
本発明の液滴吐出装置の液滴乾燥方法によれば、基板は液滴が配置される部分が事前に加熱されるだけなので、基板を加熱する際の消費電力の低減を図ることができる。しかも、基板全体の温度は抑えられるため、隣接する吐出ヘッドが基板から加熱される影響は抑えられる。
この液滴吐出装置の液滴乾燥方法において、前記レーザ光の照射は、前記配置位置が吐出手段のノズル直下に位置し、前記ノズルからの液滴が前記配置位置に向かって飛行している時であってもよい。
この液滴吐出装置の液滴乾燥方法によれば、ノズルからの液滴が配置位置に配置される直前に、レーザ光が配置位置に照射されるため、液滴が配置されるまでにレーザ光によって加熱された部分は冷めることはなく、液滴をすみやかに乾燥させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、描画データに基づいて液滴吐出ヘッドを駆動して、パターン形成材料を含んだ液状体を前記液滴吐出ヘッドにて液滴にして基板に吐出し、該基板に配置された前記液状体を乾燥させて、パターン形成材料からなるパターンを形成する液滴吐出装置であって、前記基板にレーザ光を出射し前記基板を加熱するレーザ出力手段と、前記基板に配置される液滴の配置位置に、前記液滴の着弾前に、前記レーザ出力手段を駆動させ前記レーザ光を照射させて、着弾前に前記配置位置を加熱させるレーザ駆動制御手段とを備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、レーザ駆動制御手段によって、基板は、液滴が配置される部分が事前にレーザ照射されて加熱されるので、消費電力の低減を図ることができる。しかも、基板全体の温度は抑えられるため、隣接する吐出ヘッドは基板から加熱される影響は抑えられる。
この液滴吐出装置において、前記レーザ駆動制御手段は、前記描画データに基づいて前記着弾前に、配置位置に前記レーザ出力手段を駆動してレーザ光を照射してもよい。
この液滴吐出装置によれば、液滴が配置される位置のみが事前にレーザ照射されて加熱されるだけなので、より消費電力の低減を図ることができる。しかも、基板全体の温度は抑えられるため、隣接する吐出ヘッドは基板から加熱される影響はさらに抑えられる。また、レーザ駆動制御手段は液滴吐出ヘッドを駆動する描画データを利用してレーザ出力手段を駆動するため、簡単かつ確実に液滴が配置される位置のみを事前にレーザ照射することができる。
この液滴吐出装置において、前記レーザ駆動制御手段は、前記配置位置が前記液滴吐出ヘッドのノズル直下に位置し、前記ノズルからの液滴が前記配置位置に向かって飛行している時に、前記配置位置にレーザ光が照射するように前記レーザ出力手段を駆動してもよい。
この液滴吐出装置によれば、レーザ駆動制御手段によって、ノズルからの液滴が配置位置に配置される直前に、レーザ光が配置位置に照射されることから、液滴が配置されるまでにレーザ光によって加熱された部分は冷めることはなく、液滴をすみやかに乾燥させることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、液滴吐出装置10の全体斜視図である。
図1において、液滴吐出装置10は、一つの方向に延びる基台11と、基台11の上に搭載されて基板S1を載置する移動部としてのステージ12を有している。ステージ12は、基板S1の一つの面を上に向けた状態で該基板S1を位置決め固定して、基台11の長手方向に沿って基板S1を搬送する。
基板S1としては、グリーンシート、ガラス基板、シリコン基板、セラミック基板等の各種の基板が用いられる。
なお、本実施形態では、ステージ12に基板S1を載置したときの基板S1の上面を吐出面SAという。また、基板S1が搬送される方向であって、図1において左上方向に向かう方向を+Y方向という。また、+Y方向と直交する方向であって、図1において右下方向に向かう方向を+X方向とし、基板S1の方向の法線をZ方向という。
液滴吐出装置10は、基台11を跨ぐ門型のガイド部材13と、ガイド部材13の上側に配設されるインクタンク14とを有する。インクタンク14は、液状体としての所定のインクIkを貯留するとともに、貯留するインクIkを所定の圧力で導出する。インクIkとしては、パターン形成材料としての銀微粒子を含む銀インク、パターン形成材料としてのITO(Indium Tin Oxide)微粒子を含むITOインク、パターン形成材料としての顔料を含む顔料インク等の各種のインクが用いられる。
ガイド部材13は、キャリッジ15を+X方向及び+X方向の反対方向(−X方向)に沿って移動可能に支持している。キャリッジ15は、下側に支持プレート18が前記ステージ12と平行に配設され、その支持プレート18には液滴吐出ヘッド20が取着されている。
尚、本実施例では、基板S1を+Y方向及び−Y方向に搬送する動作を主走査とし、キャリッジ15を+X方向及び−X方向に搬送する動作を副走査という。
次に、キャリッジ15の下面に設けた支持プレート18に取着された液滴吐出ヘッド20について以下に説明する。
図2は、支持プレート18に取着される液滴吐出ヘッド20をステージ12側から見た斜視図である。図3は、液滴吐出ヘッド20の吐出動作を示す側面図である。
図3において、キャリッジ15の下面に設けた支持プレート18には、液滴吐出ヘッド20(以下単に、「吐出ヘッド20」という。)が支持固定されている。
吐出ヘッド20には、その基板S1側に、ノズルプレート21が備えられて、そのノズルプレート21のノズル形成面21aには、X矢印方向に沿って等間隔(前記セル幅Wのピッチ幅)に配列された16個の円形孔(ノズルN)が貫通形成されている。
図3において、各ノズルNの上側には、それぞれインクタンク14に連通するキャビティ22が形成されている。各キャビティ22は、それぞれインクタンク14の導出するインクIkを対応するノズルN内に供給する。各キャビティ22の上側には、それぞれ上下方向に振動可能な振動板23が貼り付けられて、キャビティ22内の容積を拡大・縮小する。振動板23の上側には、各ノズルNに対応する16個の圧電素子PZが配設されている。各圧電素子PZは、それぞれ圧電素子PZを駆動制御するための信号(圧電素子駆動電圧COM1:図4参照)を受けるとき、上下方向に収縮・伸張して対応する振動板23を上下方向に振動させる。振動板23が上下方向に振動すると、対応するノズルNは、その直下に位置(目標吐出位置P)する基板S1の着弾位置(配置位置)PFに向かって液滴Dを吐出させる。
各圧電素子PZは、配置位置PFがノズルNの直下の目標吐出位置Pに位置するタイミングで圧電素子駆動電圧COM1を受ける。圧電素子駆動電圧COM1を受ける圧電素子PZは、対応するノズルNから目標吐出位置Pに向かって液滴Dを吐出させる。吐出された液滴Dは、基板S1の吐出面SAの目標吐出位置P(すなわち、配置位置PF)に着弾する。
図3に示すように、キャリッジ15の下側であって前記吐出ヘッド20の+Y矢印方向側に形成された傾斜面には、X矢印方向に延びるホルダ25が凸設されている。ホルダ25には、X矢印方向に延びる直方体形状のレーザヘッド26が支持固定されている。
レーザヘッド26の内部には、前記ノズルNに対応する半導体レーザLD(図4参照)が配設されている。各半導体レーザLDは、それぞれ半導体レーザLDを駆動制御するた
めの信号(レーザ駆動電圧COM2:図4参照)を受けるとき、基板S1を加熱することのできる波長領域のレーザ光を出射する。レーザヘッド26の基板S1側の側面には、各ノズルNに対応する16個の照射口27が、Y矢印方向に沿って等間隔(前記セル幅Wの形成ピッチ)に配列形成されている。
各照射口27は、図3に示すように、それぞれ対応する前記ノズルNの直下の目標吐出位置Pに向かって延びる光軸を形成して、同光軸に沿うレーザ光Bを出射する。
そして、本実施形態では、レーザヘッド26(半導体レーザLD)は、エネルギー密度の高いレーザ光Bを常に液滴Dが目標吐出位置Pに着弾する前に、その目標吐出位置P(配置位置PF)に照射するようになっている。よって、レーザヘッド26は、液滴Dが目標吐出位置Pで着弾する前にその液滴Dが着弾する目標吐出位置P(配置位置PF)を加熱し、着弾した液滴Dを速やかに乾燥させ、パターン形成材料かなる配線パターンPAを形成することができる。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置10の電気的構成を図4に従って説明する。
図4において、制御装置51は、CPU、RAM、ROM等を備え、ROM等に格納された各種データと各種制御プログラムに従って、基板ステージ12を移動させて、吐出ヘッド20及びレーザヘッド26を駆動させる。
制御装置51には、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有した入力装置52が接続されている。制御装置51には、基板S1に形成される配線の配線パターンPAの画像が既定形式の描画データIaとして入力装置52から入力される。制御装置51は、入力装置52からの描画データIaを受けて、ビットマップデータBMD、圧電素子駆動電圧COM1及びレーザ駆動電圧COM2を生成する。
尚、ビットマップデータBMDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて、圧電素子PZのオンあるいはオフを規定するものであり、基板S1の吐出面SA、即ち、二次元描画平面上における各位置に、液滴Dを吐出するか否かを規定するデータである。ここで、基板S1の吐出面SAであって、液滴Dは配置される位置を配置位置PFという。
制御装置51には、X軸モータ駆動回路53が接続されて、X軸モータ駆動回路53に対応する駆動制御信号を出力する。X軸モータ駆動回路53は、制御装置51からの駆動制御信号に応答して、前記キャリッジ15を副走査方向に往復移動させるX軸モータMXを正転又は逆転させる。制御装置51には、Y軸モータ駆動回路54が接続されて、Y軸モータ駆動回路54に対応する駆動制御信号を出力する。Y軸モータ駆動回路54は、制御装置51からの駆動制御信号に応答して、ステージ12を主走査方向に往復移動させるY軸モータMYを正転又は逆転させる。
制御装置51には、基板S1の端縁を検出可能な基板検出装置55が接続されて、基板検出装置55からの検出信号に基づいて、配置位置PFがノズルNの直下の目標吐出位置Pを通過する基板S1の位置を算出する。
制御装置51には、X軸モータ回転検出器56が接続されて、X軸モータ回転検出器56からの検出信号が入力される。制御装置51は、X軸モータ回転検出器56からの検出信号に基づいて、基板ステージ12(基板S1)の移動方向及び移動量を演算する。制御装置51は、基板S1の吐出面SAであって各配置位置PFの中心位置がノズルNの直下の目標吐出位置Pに位置するタイミングで、吐出ヘッド駆動回路58及びレーザ駆動回路59に駆動タイミング信号LP1を出力する。
制御装置51には、Y軸モータ回転検出器57が接続されて、Y軸モータ回転検出器5
7からの検出信号が入力される。制御装置51は、Y軸モータ回転検出器57からの検出信号に基づいて、液滴吐出ヘッド20(レーザヘッド26)のX矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。制御装置51は、各ノズルNに対応する配置位置PFを、それぞれ目標吐出位置Pの搬送経路上に配置する。
また、制御装置51は、圧電素子駆動電圧COM1及びレーザ駆動電圧COM2を所定のクロック信号に同期させて、それぞれ対応する吐出ヘッド駆動回路58及びレーザ駆動回路59に出力する。制御装置51は、ビットマップデータBMDに基づいて所定の基準クロック信号に同期した吐出制御信号SIを生成し、その吐出制御信号SIを吐出ヘッド駆動回路58及びレーザ駆動回路59にシリアル転送する。吐出ヘッド駆動回路58は、制御装置51からの吐出制御信号SIを、それぞれ各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換する。
吐出ヘッド駆動回路58は、制御装置51からの駆動タイミング信号LP1を受けるとき、吐出制御信号SIに基づいて選択された圧電素子PZに、それぞれ圧電素子駆動電圧COM1を供給する。また、レーザ駆動回路59は、制御装置51からの駆動タイミング信号LP1を受けるととき、吐出制御信号SIに基づいて選択された半導体レーザLDに、レーザ駆動電圧COM2を入力する。レーザ駆動回路59は、吐出制御信号SIに対応した各半導体レーザLDを、レーザ駆動電圧COM2を使って駆動する。
このとき、制御装置51が同時に吐出ヘッド駆動回路58とレーザ駆動回路59に対して駆動タイミング信号LP1と吐出制御信号SIを出力し、同時に半導体レーザLDと圧電素子PZを駆動させても、液滴Dが飛行して目標吐出位置Pに着弾するため、液滴Dより半導体レーザLDのレーザ光Bのほうが目標吐出位置Pに速く到達する。
すなわち、液滴Dがノズル直下の目標吐出位置Pに着弾する前に、その液滴Dが着弾する予定の配置位置PF(目標吐出位置P)に向かってレーザ光Bが先に照射される。
次に、液滴吐出装置10を使って配線パターンを形成する方法について説明する。
まず、図2に示すように、基板ステージ12に、吐出面SAが上側になるように基板S1を配置固定する。このとき、基板S1は、ガイド部材13(キャリッジ15)よりも反+Y矢印方向側に配置されている。
この状態から、入力装置52を操作して描画データIaを制御装置51に入力する。すると、制御装置51は、描画データIaに基づくビットマップデータBMDを生成して格納し、圧電素子駆動電圧COM1及びレーザ駆動電圧COM2を生成する。圧電素子駆動電圧COM1及びレーザ駆動電圧COM2を生成すると、制御装置51は、X軸モータMXを駆動制御して、基板S1を+Y矢印方向に搬送するときに、各目標吐出位置Pが対応する配置位置PFを通過するように、キャリッジ15(各ノズルN)をセットする。
制御装置51は、Y軸モータMYを駆動制御して、基板S1の+Y矢印方向への搬送を開始し、基板検出装置55及びY軸モータ回転検出器57からの検出信号に基づいて、最もY矢印方向側に位置する配置位置PFがノズルNの直下(目標吐出位置P)まで搬送されたか否か判断する。
この間、制御装置51は、吐出ヘッド駆動回路58及びレーザ駆動回路59に吐出制御信号SIを出力するとともに、吐出ヘッド駆動回路58及びレーザ駆動回路59に、それぞれ圧電素子駆動電圧COM1及びレーザ駆動電圧COM2を出力する。
そして、最も+Y矢印方向側に位置する配置位置PFが目標吐出位置Pに到達すると、
制御装置51は、レーザ駆動回路59に駆動タイミング信号LP1、吐出制御信号SI及びレーザ駆動電圧COM2を出力する。つまり、制御装置51は、レーザ駆動回路59を介して、吐出制御信号SIに基づいて選択された半導体レーザLDに、それぞれレーザ駆動電圧COM2を供給する。そして、制御装置51は、選択された半導体レーザLDから、一斉にレーザ光Bを出射させる。
半導体レーザLDから出射されたレーザ光Bは、基板S1であって液滴Dが着弾する直前の配置位置PF(目標吐出位置P)に照射される。つまり、レーザ光Bが照射された配置位置PF、即ち、ノズルNの直下に目標吐出位置Pが加熱される。
またこの時、最も+Y矢印方向側に位置する配置位置PFが目標吐出位置Pに到達すると、制御装置51は、吐出ヘッド駆動回路58に駆動タイミング信号LP1、吐出制御信号SI及び圧電素子駆動電圧COM1を出力する。
つまり、制御装置51は、吐出ヘッド駆動回路58を介して、吐出制御信号SIに基づいて選択された圧電素子PZに、それぞれ圧電素子駆動電圧COM1を供給し、選択されたノズルNから、一斉に液滴Dを吐出させる。吐出された液滴Dは、それぞれ対応する目標吐出位置Pに着弾する。
このとき、吐出制御信号SIを同時に吐出ヘッド駆動回路58及びレーザ駆動回路59に出力しているが、圧電素子PZの駆動に基づいて液滴Dが目標吐出位置Pに着弾するよりも、半導体レーザLDの駆動に基づいてレーザ光Bが目標吐出位置Pに速く到達する。これは、液滴Dがプラテンギャップを飛行するのに時間を要するからである。そして、本実施形態では、液滴Dが目標吐出位置Pに着弾する時点で、レーザ光Bの照射は終了し、その目標吐出位置P(配置位置PF)は既に加熱された状態にある。
従って、目標吐出位置Pに着弾した液滴Dは、目標吐出位置P(配置位置PF)がレーザ光Bにて事前に加熱されているため速やかに乾燥する。
以後、同様に、制御装置51は、基板S1をY矢印方向に搬送して、各配置位置PFが目標吐出位置P(加熱位置PH)に到達するたびに、その配置位置PFに液滴Dが着弾される前にレーザ光Bが照射され該配置位置PFが事前に加熱される。
そして、レーザ光Bが照射された後、目標吐出位置Pに着弾する液滴Dは、レーザ光Bにて目標吐出位置P(配置位置PF)が加熱されているため速やかに乾燥され、パターン形成材料からなる配線パターンPAが形成される。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、液滴Dが配置される基板S1の配置位置PFのみを加熱するようにした。従って、基板S1は液滴Dが配置される配置位置PFのみが加熱されるだけなので、基板S1を加熱する際の消費電力の低減を図ることができる。しかも、基板S1全体の温度は抑えられるため、隣接する吐出ヘッド20は基板S1から加熱される影響は抑えられる。
(2)上記実施形態によれば、配置位置PFがノズルNの直下の目標吐出位置Pに位置した時、半導体レーザLDと圧電素子PZを駆動して、前記ノズルNからの液滴Dが前記配置位置PF(目標吐出位置P)に着弾する直前に、その配置位置PF(目標吐出位置P)をレーザ光Bにて加熱されるようにした。従って、レーザ光Bが配置位置PFを照射してから液滴Dが配置されるまでの時間が非常に短いため、レーザ光によって加熱された部分は冷めることはなく、液滴Dをすみやかに乾燥させることができる。
(3)上記実施形態によれば、半導体レーザLDと圧電素子PZの駆動は、共通の描画データIaに基づくビットマップデータBMDで制御されるようにした。従って、レーザ光Bを、事前に簡単かつ確実に液滴Dが配置される位置(配置位置PF)のみに照射することができる。
(4)上記実施形態によれば、各ノズルNから吐出される液滴D毎に、半導体レーザLDを設けた。従って、各半導体レーザLDから出射するレーザ光Bの出力を、それぞれ互いに適宜変更することができる。
これにより、基板S1が場所によって、暖まり易い場所だったり、逆に暖まり難い場所だったりしたとき、各半導体レーザLDから出射するレーザ光Bの出力を、それぞれ適宜変更して各配置位置PFを所望の温度に加熱することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、配置位置PFがノズルNの直下の目標吐出位置Pに位置したとき、該配置位置PFにレーザ光Bを照射した。これを、図5に示すように、配置位置PFが、目標吐出位置Pより予め定めた手前の位置に到達したとき、該配置位置PFにレーザ光Bを照射するようにしてもよい。
○上記実施形態では、液滴Dが配置される基板S1の配置位置PFのみにレーザ光Bを照射し加熱するようにした。これを、配置される、配置されないに関係なく、ノズルNの直下の通過する基板上にレーザ光を連続して照射するようにして実施してもよい。
○上記実施形態では、各ノズルNから吐出される液滴D毎に、半導体レーザLDを設けそれぞれの半導体レーザLDが対応する液滴Dが配置される配置位置PFにレーザ光Bをそれぞれ照射するようにした。
これを、1つ半導体レーザから帯状のレーザ光をつくり、その帯状のレーザ光を、例えば、液晶素子を介して、各ノズルNから吐出される液滴Dに対応するレーザビームを生成し、これらレーザビームを対応する配置位置PFに照射するように実施してもよい。
○上記実施形態では、基板S1(グリーンシート、ガラス基板、シリコン基板、セラミック基板、樹脂フィルム、紙等)に配線パターンを描画する液滴吐出装置に具体化したが、これに限定されるものではなく、例えば、絶縁層を形成する液滴吐出装置、カラーフィルタを形成するために液滴吐出装置、配向膜を形成する液滴吐出装置等、各種の液滴吐出装置に応用してもよい。
○上記実施形態では、液滴吐出手段を、圧電素子駆動方式の液滴吐出ヘッド20に具体化した。これに限らず、液滴吐出ヘッドを、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッドに具体化してもよい。
本実施形態における液滴吐出装置を示す概略斜視図。 液滴吐出ヘッドを示す概略斜視図。 液滴吐出ヘッドを説明する説明図。 液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 本発明の別例を示す図。
符号の説明
10…液滴吐出装置、11…基台、12…ステージ、15…キャリッジ、20…液滴吐
出ヘッド、21…ノズルプレート、S1…基板、SA…吐出面、B…レーザ光、LD…半導体レーザ、Ik…インク、D…液滴、N…ノズル、PZ…圧電素子、Ia…描画データ、PF…配置位置。

Claims (5)

  1. パターン形成材料を含んだ液状体を吐出手段にて液滴にして基板に吐出し、該基板に配置された前記液状体を乾燥させて、前記パターン形成材料からなるパターンを形成する液滴吐出装置の液滴乾燥方法であって、
    前記液滴が前記基板の配置位置に配置される前に、前記配置位置にレーザ光を照射して前記配置位置を加熱したことを特徴とする液滴吐出装置の液滴乾燥方法。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出装置の液滴乾燥方法において、
    前記レーザ光の照射は、前記配置位置が吐出手段のノズル直下に位置し、前記ノズルからの液滴が前記配置位置に向かって飛行している時であることを特徴とする液滴吐出装置の液滴乾燥方法。
  3. 描画データに基づいて液滴吐出ヘッドを駆動して、パターン形成材料を含んだ液状体を前記液滴吐出ヘッドにて液滴にして基板に吐出し、該基板に配置された前記液状体を乾燥させて、パターン形成材料からなるパターンを形成する液滴吐出装置であって、
    前記基板にレーザ光を出射し前記基板を加熱するレーザ出力手段と、
    前記基板に配置される液滴の配置位置に、前記液滴の着弾前に前記レーザ出力手段を駆動させ前記レーザ光を照射させて、着弾前に前記配置位置を加熱させるレーザ駆動制御手段と
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液滴吐出装置において、
    前記レーザ駆動制御手段は、前記描画データに基づいて前記着弾前に、配置位置に前記レーザ出力手段を駆動してレーザ光を照射することを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 請求項3又は4に記載の液滴吐出装置において、
    前記レーザ駆動制御手段は、前記配置位置が前記液滴吐出ヘッドのノズル直下に位置し、前記ノズルからの液滴が前記配置位置に向かって飛行している時に、前記配置位置にレーザ光が照射するように前記レーザ出力手段を駆動することを特徴とする液滴吐出装置。
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