JP2009071706A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子から得られる輝度情報を使ってこれら複数の環境を検出し、その検出結果によって撮像装置のカメラ設定パラメータを変更し、環境毎に適したカメラ設定パラメータにより撮像を行う。
【解決手段】撮像手段から出力された第1のアナログ画像信号及び第2のアナログ画像信号の少なくとも一方について、一画面分のアナログ画像信号を複数の単位エリアに分割し、各単位エリアの平均輝度を算出し、算出した平均輝度に基づいて環境状態を判定し、判定した環境状態に応じたカメラ設定データを選択し、選択したカメラ設定データに基づいてアナログ信号処理手段に特性変換パラメータ値を出力し、且つデジタル信号処理手段に加算比率を指定する値を出力する制御手段と有する撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、より詳しくは、異なる2つのシャッタ速度により被写体の撮像を行うことが可能な撮像装置に関する。
従来、CCDやCMOSセンサを用いた撮像装置によって明るい被写体から暗い被写体に至るまで撮像しようとすると、撮像装置のダイナミックレンジが狭いため、明るい部分が飽和して飛んでしまったり、或いは暗い部分のS/Nが悪くノイズにうずもれてしまって見えなくなる等の欠点があったため、この欠点を解消するために、高速シャッタ画像と低速シャッタ画像の2枚の画像を同じ撮像装置から取り出し、これらを合成することにより、ダイナミックレンジを広げて明るい部分から暗い部分に至るまで、鮮明に撮影できる方法が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
また、自動車などの車両に搭載したカメラのような撮像装置において、逆光の発生などのいろいろな画像の状態(現象)の発生を検出し、検出結果に応じて放置のような処理をする技術も提案されている(例えば、特許文献3)
特開2007−129631号公開公報(図1、段落[0042]から[0043]) 特開2003−250094号公開公報(図1、段落[0069]から[0071]) 特開2000−207563号公開公報
上記のような従来技術における撮像装置を自動車のような移動体に搭載する場合、トンネル内、逆光、暗い林間など刻々と動的に撮像を行う環境が変化する。これらの環境では撮像に適したダイナミックレンジは異なるのであるが、従来の撮像装置においてはカメラの撮像条件を可変としていなかったため、環境の変化に応じた適切なダイナミックレンジで撮像し、良好な出力画像を提供することが困難であった。
より詳しくは、従来の車載用WDRカメラでは、一般的な車載用カメラで同時に撮像不可能であった「高輝度画像」と「低輝度画像」を2画面加算という技術を用いることにより可能としたが、2画面加算にかかる条件設定を可変としていなかった為、以下のような問題点が発生していた。
(1)昼間の動く被写体が多重画像となり不自然である。
(2)昼間の被写体がよく見えない(低コントラスト)。
(3)トンネル人口直前で、トンネル内を明るく撮像することができない。
(4)トンネル出口付近で、トンネル内側および外側の画像が不自然(低コントラスト、色相不良)である。
(5)逆光時の被写体がよく見えない(低コントラスト)。
(6)夜間の被写体がよく見えない(低コントラスト、色相不良)。
本発明の目的は、上記問題点を解決することにあり、より具体的には、環境を大きく複数に分け、撮像素子から得られる輝度情報を使ってこれら複数の環境を検出し、その検出結果によって撮像装置のカメラ設定パラメータを変更し、環境毎に適したカメラ設定パラメータにより撮像を行うことを目的としている。
上記課題を解決するための手段として、本発明は以下の特徴を有する。
本発明の第1の態様は、撮像装置として提案される。
この撮像装置は、異なる2つのシャッタ速度により被写体の撮像を撮像し、ダイナミックレンジを拡大する機能を有する撮像装置であって、異なる2つのシャッタ速度により被写体の撮像を交互に繰り返し、各シャッタ速度に応じた第1のアナログ画像信号と、第2のアナログ画像信号を出力する撮像手段と、第1のアナログ画像信号及び第2アナログ画像信号のゲインを可変させ、第1のアナログ画像信号及び第2アナログ画像信号のアナログ画像信号をデジタル信号に変換するアナログ信号処理手段と、第1のアナログ信号及び第2のアナログ信号をそれぞれ連続した画像信号である第1の連続画像信号及び第2の連続画像信号に変換し、第1の連続画像信号及び第2の連続画像信号を指定された特性変換パラメータ値を用いて特性変換を行い、特性変換を行った第1の連続画像信号及び第2の連続画像信号をそれぞれ第1のデジタル画像信号及び第2のデジタル画像信号に変換して出力するアナログ信号処理手段と、第1のデジタル画像信号及び第2のデジタル画像信号を、指定された加算比率で加算して第3のデジタル画像信号を生成し、この第3のデジタル画像信号をアナログ画像信号を出力するデジタル信号処理手段と、撮像手段から出力された第1のアナログ画像信号及び第2のアナログ画像信号の少なくとも一方について、一画面分のアナログ画像信号を複数の単位エリアに分割し、各単位エリアの平均輝度を算出し、算出した平均輝度に基づいて環境状態を判定し、判定した環境状態に応じたカメラ設定データを選択し、選択したカメラ設定データに基づいてアナログ信号処理手段に特性変換パラメータ値を出力し、且つデジタル信号処理手段に加算比率を指定する値を出力する制御手段とを有することを特徴としている。
本発明によれば、環境を大きく複数に分け、撮像素子から得られる輝度情報を使ってこれら複数の環境を検出し、その検出結果によって撮像装置のカメラ設定パラメータを変更し、環境毎に適したカメラ設定パラメータにより撮像を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態は、2画面加算方式による広ダイナミックレンジカメラ(以下、WDRカメラ)において、様々な条件に対応して各設定を動的に変更することを可能とする機能(シーンチェンジ機能)を備えた撮像装置(例えば、前方監視用車載カメラ)として提案される。
[1.撮像装置の構成]
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の機能ブロック図である。以下、本実施の形態にかかる撮像装置の構成例について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように撮像装置100は、主として、本発明の撮像手段に相当する撮像部110と、アナログ信号からデジタル変換への処理などを行う、本発明のアナログ信号処理手段に相当するアナログ信号処理部120と、アナログ信号処理部120から得られたデジタル信号を信号処理する、本発明のデジタル信号処理手段に相当するデジタル信号処理部130と、デジタル信号処理部130によって処理されたデジタル信号に基づき撮像装置100全体の制御を実行する、本発明の制御手段に相当する制御部140とから構成されている。
デジタル信号処理部130からの出力は、車載液晶ディスプレイ装置などのモニタ装置200に送られる。モニタ装置200は、撮像装置100により出力された画像信号に従って、画像を表示する。
撮像装置100は被写体像を撮像部110により撮像し、画像信号(アナログ信号)を生成する。生成されたアナログ画像信号は、アナログ信号処理部120においてアナログ信号からデジタル信号に変換(以下、A/D変換とする)された後、デジタル画像信号として出力される。このデジタル画像信号は、2つに分岐され、一方がデジタル信号処理部130に入力され、信号処理される。デジタル信号処理部130による信号処理後のデジタル画像信号はデジタル信号からアナログ信号に変換(以下、D/A変換とする)され、画像信号出力端子(図略)から出力される。
また、アナログ信号処理部120から出力された画像信号の他方は、制御部140に入力される。制御部140は制御信号を生成し、撮像部110、アナログ信号処理部120およびデジタル信号処理部130の制御を行う。制御部140のこれらの制御により、撮像装置100は広範囲な輝度差を有する被写体であっても広い輝度領域(広ダイナミックレンジ)を表現可能とした撮像が可能となる。
以下、上記各部の具体的構成例について説明する。
[1.1.撮像部]
撮像部110は、被写体からの光を集光する撮像レンズ111と、撮像素子112(例撮像素子カメラ、CMOSセンサなど)とを備える。撮像部110においては、被写体からの光を撮像レンズ111により集光し、被写体の像を撮像素子112の受光面に結像する。撮像素子112の露光条件は、後述する電子シャッタ回路143によって制御される電子シャッタ速度を調節することにより決定される。撮像素子112は光電変換を行い、画像光量に応じた量の電荷を蓄積する。この蓄積された蓄積電荷の電荷量に応じた画像信号が撮像素子112から出力される。
被写体の撮像時において、撮像部110の撮像素子112は、異なる2つのシャッタ速度により撮像を交互に繰り返す。すなわち、低速シャッタ速度と、高速シャッタ速度とで撮像される。撮像素子112から交互に出力される画像信号は、撮像部110から出力され、アナログ信号処理部120に入力される。
[1.2.アナログ信号処理部]
アナログ信号処理部120は、交互に入力された低速シャッタ速度と、高速シャッタ速度とによって撮像されたアナログ画像信号のゲインの設定を行うAGC回路121と、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うA/D変換回路122とを備える。撮像素子112からアナログ信号処理部120に入力されたアナログ画像信号は、AGC回路121と、A/D変換回路122とに順次伝送され、信号処理される。制御部140からの制御信号により、AGC回路121はアナログ画像信号毎にゲインを可変させることができる。
A/D変換回路122はアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。変換後の画像信号、すなわち、低速シャッタ速度と、高速シャッタ速度とによって撮像されたデジタル画像信号は、アナログ信号処理部120から交互に出力され、デジタル信号処理部130に交互に入力される。
[1.3.デジタル信号処理部]
デジタル信号処理部130は、WDR信号処理回路131と、カメラ信号処理回路132とを備えている。
[1.3.1.WDR信号処理回路]
図2は、WDR(Wide Dynamic Range)信号処理回路130の具体的構成例を示すブロック図である。
画像信号処理実行部131は、低速シャッタで撮像されたデジタル画像信号を信号処理する低速シャッタ用信号処理部131aと、高速シャッタ速度で撮像されたデジタル画像信号を処理する高速シャッタ用信号処理部131bとを備える。そして、低速シャッタ用信号処理部131aおよび高速シャッタ用信号処理部131bは、各々、メモリ回路と、切換回路と、特性変換回路とを有する。すなわち、低速シャッタ用信号処理部131aは、低速シャッタ用メモリ回路131a1と、低速シャッタ用切換回路131a2と、低速シャッタ用特性変換回路131a3とを有し、一方、高速シャッタ用信号処理部131bは、高速シャッタ用メモリ回路131b1と、高速シャッタ用切換回路131b2と、高速シャッタ用特性変換回路131b3とを有する。
電子シャッタ制御部305からはフィールドごとにシャッタ速度の異なる、低速電子シャッタと高速電子シャッタの電子シャッタ信号が撮像素子112に交互に供給されるので、フィールドごとに、低速シャッタ画像信号と高速シャッタ画像信号とが交互に得られる。これらの画像信号は2つの1垂直期間のメモリである低速シャッタ用メモリ回路131a1と、高速用シャッタ用メモリ回路131b1にそれぞれ入力され、低速シャッタ画像信号と高速シャッタ画像信号とに分離される。
低速シャッタ用メモリ回路131a1の入力側と出力側の信号は、低速シャッタ用切換回路131a2へ入力される。同様に、高速シャッタ用メモリ回路131b1の入力側と出力側の信号は、高速シャッタ用切換回路131b2へ入力される。低速シャッタ用切換回路131a2、高速シャッタ用切換回路131b2は、間欠信号であった低速シャッタ画像信号と高速シャッタ画像信号とを、それぞれ連続信号として出力する。つまり、低速シャッタ用切換回路131a2からは連続信号となった低速シャッタ画像信号が得られ、高速シャッタ用切換回路131b2からは連続信号となった高速シャッタ画像信号がそれぞれ得られる。これらの信号は、低速シャッタ用特性変換回路131a3と高速シャッタ用特性変換回路131b3に入力される。低速シャッタ用特性変換回路131a3と高速シャッタ用特性変換回路131b3は、前述の連続信号となった低速シャッタ画像信号及び連続信号となった高速シャッタ画像信号に対して特性変換、たとえば、非線形特性となるガンマ特性を得る特性変換を行う。
低速シャッタ用特性変換回路131a3と高速シャッタ用特性変換回路131b3は、制御部140、より詳しくはカメラ設定変更部142が生成する低速特性変換制御信号、高速特性変換制御信号に応じて特性変換を行う。低速特性変換制御信号および高速特性変換制御信号は、低速シャッタ撮像された画像と高速シャッタ撮像された画像を合成して、低輝度〜高輝度まで表現された、所謂ダイナミックレンジ拡大画像を構築する際に合成画像の最適化を図るための制御信号である。
[1.3.2.カメラ信号処理回路]
カメラ信号処理回路132は、WDR信号処理回路131の出力を、モニタ装置200によって画像表示可能な信号に変換して出力する機能を有する。図3に、カメラ信号処理回路132の具体的構成例を示すブロック図を掲げる。図3に示す例においては、カメラ信号処理回路132は加算回路132aと、加算回路132aの出力に接続されたD/A変換回路132bとで構成される。
低速シャッタ用特性変換回路131a3、高速シャッタ用特性変換回路131b3の出力である特性変換された低速シャッタ画像信号及び特性変換された高速シャッタ画像信号は、カメラ信号処理回路132、より詳しくは加算回路132aに送られる。この加算回路132aは、特性変換された低速シャッタ画像信号と、特性変換された高速シャッタ画像信号とを、制御部140によって指定された加算比率で加算する。加算回路132aは、特性変換された低速シャッタ画像信号による画像と、特性変換された高速シャッタ画像信号とを、制御部140、より詳しくはカメラ設定管理部142によって出力される加算比率制御信号によって指示される加算比率によって加算する。
加算回路132aの出力信号である加算により合成されたデジタル画像信号は、アナログデジタル(A/D)変換回路132bに入力され、デジタル画像信号からアナログ画像信号に変換され、出力端子132cを介して外部に出力される。
[1.4.制御部]
次に、図1に戻り、制御部140について説明する制御部140の構成例について説明する。
制御部140は、A/D変換回路122から出力される画像信号から輝度を算出する測光部141と、測光部141の出力に基づいて、環境状態を検出、判定し、あらかじめ用意されている複数のカメラ設定情報から現在の環境状態に適したカメラ設定データを選択するカメラ設定管理部142と、撮像素子112のシャッタ速度を制御及び駆動させる電子シャッタ制御部143とを備える。
制御部140は、測光部141により低速シャッタ画像信号及び高速シャッタ画像信号から画像信号情報を取得し、取得した画像信号情報に基づき、撮像素子112、WDR信号回路131、カメラ信号処理回路132などを制御する制御信号(低速/高速シャッタ速度制御信号、非線形制御信号、加算比率制御信号など)をカメラ設定管理部142により生成する。カメラ設定管理部142により生成された制御信号のうち、撮像素子112を制御する制御信号は電子シャッタ制御部143に入力され、撮像部110に備えられる撮像素子112の電子シャッタを制御する制御信号を出力する。
[1.4.1.測光部]
測光部141は、まず、画像信号情報を取得するために、撮像した1画面分の画像信号を分割する。この実施の形態では、測光部141は、撮像した1画面分(フレームという)の画像信号を、複数のエリア、例えば縦10列横10行からなる100個のエリアに分割し、各エリアの平均輝度を算出する。ここで「平均輝度」とは、各エリアにおける全画素の平均輝度を8ビット(0から255)で正規化した値である。測光部141は、各エリアの平均輝度をカメラ設定管理部142に出力する。
図4は、100個のエリアに分割された1画面(一フレーム)分の画像信号を示した説明図である。図示の例では、1画面分(1フレーム)の画像信号400を縦10列横10行からなる100個のエリアに分割し、且つ各エリア内に平均輝度を8ビット(0から255)で正規化した値の値(以下、「平均輝度値」と呼ぶ)を表示した。例えば、図4中のエリア401の平均輝度値は、「43」である。
また、平均輝度値は、必ずしも一つのエリア(以下、「単位エリア」と呼ぶ)における平均輝度を示す場合だけでなく、複数のエリア(以下、「集合エリア」と呼ぶ)における平均輝度の平均を表す場合に用いられる。例えば、図4中の集合エリア402は二つの単位エリアで構成される。この二つの単位エリアそれぞれの平均輝度値は「38」と「33」である。この場合、集合エリア402の平均輝度は下記の式により算出される。
(38+33)/2=35.5
なお、集合エリアの平均輝度値を算出するのは、測光部141ではなく、後述するカメラ設定管理部142である。
[1.4.2.カメラ設定管理部]
カメラ設定管理部142は、測光部142から出力された各単位エリアの平均輝度値に基づいて、あらかじめ用意された複数のカメラ設定データ(パラメータ値のセット)からいずれかを選択し、選択したカメラ設定データに基づいて撮像素子112、WDR信号回路131、カメラ信号処理回路132などを制御する制御信号を生成し、送信する。カメラ設定管理部142は、例えば、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータ(マイコン回路)である。
図5は、カメラ設定管理部142の構成例を示す機能ブロック図である。図5に示す構成例では、カメラ設定管理部142は、主判定部501と、主判定部501及び測光部141に接続された昼夜判定部502、トンネル中判定部503、トンネル入口検出部504、逆光検出部505と、主判定部501に接続された制御信号生成部507と、制御信号生成部507に接続されたカメラ設定記憶部506とを有している。
なお、ここにいう「接続されている」とは、物理的もしくは電気的につながれていることのみでなく、プログラムやモジュール間でのデータの受け渡しが相互に行われることをも含む意味で用いる。
[1.4.2.1.主判定部]
主判定部501は、昼夜判定部502、トンネル中判定部503、トンネル入口検出部504、逆光検出部505からの判定結果もしくは検出結果を受け取り、これに応じてカメラ設定記憶部506に記憶されている複数のカメラ設定データのうちどのカメラ設定データを使用するかを判定し、使用するカメラ設定データに基づいた制御信号を制御信号生成部507に生成させる機能を有する。ここで、「カメラ設定データ」とは、撮像装置100の動作特性を決定する各種パラメータの組み合わせである。各カメラ設定データは、対応する環境状態に適した各種パラメータの設定値が定められた情報である。本実施の形態では、環境状態は4種類定められており、各環境状態に対応したカメラ設定が用意されている。なお、撮像装置100が撮像する被写体周囲の状況を現状環境状態と呼び、制御部140、より詳しくはカメラ設定管理部142が検出した環境状況を認識環境状態と呼ぶこととする。
撮像装置100、より詳しくは制御部140の取り得る認識環境状態は、「昼状態」、「夜状態」、「トンネル状態」、「逆光状態」の4種類である。図6は、本実施の形態におけるある認識環境状態から別の認識環境状態へ遷移する態様を示した遷移図である。
本実施の形態にかかる撮像装置100においては、電源が投入された状態であるカメラ起動状態601から、デフォルトの認識環境状態である昼状態602に遷移する。昼状態603からは、夜状態603、トンネル状態604、逆光状態605のぞれぞれに遷移可能である。また、夜状態603、トンネル状態604、逆光状態605から昼状態602に遷移可能である。また、トンネル状態604から夜状態603へは遷移可能であるが、逆に遷移することは行わない。夜のトンネルにおける撮像は、夜状態603に対応したカメラ設定で行えばよいからである。
また、逆光状態605からトンネル状態604へは遷移可能であるが、逆に遷移することは行わない。トンネル状態604から逆光状態605へ遷移するには、一旦昼状態602を経由して遷移すればよいためである。主判定部501が行う判定動作の詳細については、後述する。
[1.4.2.2.昼夜判定部]
昼夜判定部502は、現在の現状環境状態が昼状態602であるのか、夜状態603であるのかを判定し、判定結果を出力する機能を有する。
上記の判定は、10行10列に分割された1画面分の画像情報のうち、上段2ラインを除いた80個の単位エリアからなる集合エリアの擬似絶対輝度yに基づいて行う。図7は、昼夜判定部502が擬似絶対輝度yを計算するための集合エリアの例を示した図である。10行10列に分割された1画面分の画像情報700のうち、上段2ラインを除いた80個の単位エリアからなる集合エリア701が擬似絶対輝度yを算出するために用いられる。
擬似絶対輝度yは、以下の式で求める。
Figure 2009071706
上記式(1)において、平均輝度は、集合エリア701内の各単位エリアそれぞれの平均輝度の平均値であり、露光時間は、電子シャッタ制御回路143によって制御される撮像素子112における露光時間である。また、AGCゲイン倍率はAGC回路121におけるゲイン倍率である。
昼夜判定部502は、上記擬似絶対輝度yと比較する2つの閾値を記憶している。図8は、昼夜判定部502が用いる2つの閾値を説明する図である。2つの閾値は、夜状態の成立を判定するための閾値Y1と、昼状態の成立を判定する閾値Y2である。本実施の形態では、Y2=Y1+Δの関係が成立するように定められている。
昼夜判定部502は、擬似絶対輝度yが閾値Y1未満であれば現在の現状環境状態が夜状態であると判定し、一方、擬似絶対輝度yが閾値Y2を越えれば、現在の現状環境状態が昼状態であると判定する。なお、擬似絶対輝度yがY2≧y≧Y1となる場合には、昼夜判定部502は状態遷移を行わない。つまり、現在の現状環境状態が夜状態の場合は認識環境状態を夜状態のままとし、認識環境状態が昼状態の場合は昼状態のままとする。なお、昼夜判定部502は、いずれの場合も連続するf回(フレーム)の判定において条件を満たした場合、昼状態の成立又は夜状態の成立と判定する。fの値は例えば、900である。
[1.4.2.3.トンネル中判定部]
トンネル中判定部503は、現在環境状態がトンネル状態であるのか否かを判定する機能を有する。上記の判定は、昼夜判定部502の場合と同様に、10行10列に分割された1画面分の画像情報のうち、上段2ラインを除いた80個の単位エリアからなる集合エリア701(図7参照)の擬似絶対輝度yに基づいて行う。擬似絶対輝度yの算出方法は、昼夜判定部502の場合と同様である。
より詳しくは、トンネル中判定部503は以下の3種類の判定を行う。
(1) 環境状態が「トンネル状態」として撮像装置100が動作している場合、平均輝度が所定の閾値より高くなった場合「トンネル状態」から「昼状態」に認識環境状態を遷移させる
(2) 後述するトンネル入口検出部504による検出結果がトンネル未検出である場合、認識環境状態が「昼」として撮像装置100が動作しているとき、平均輝度が所定の閾値より低くなった場合「昼状態」から「トンネル状態」に認識環境状態を遷移させる
(3)後述するトンネル入口検出部504による検出結果がトンネル入口検出であった場合、検出されてから一定時間後に平均輝度が所定の閾値より低くならない場合は、トンネル入口検出が誤りであったとして「トンネル状態」から「昼状態」に認識環境状態を遷移させる。
トンネル中判定部503は、上記擬似絶対輝度yと比較する複数の閾値を記憶している。図9は、トンネル中判定部502が、上記(1)の判定の際に用いる2つの閾値を説明する図である。2つの閾値は、昼の場合に現状環境状態がトンネル状態であるか否かを判定するための閾値Y3と、夕方の場合に現状環境状態がトンネル状態であるか否かを判定するための閾値Y4とを用いる。これは、夕方に比べて日中はトンネル出口付近の照度が高い。そのため昼と夕方の双方で同じ閾値を用いてトンネル内であるか否かを判定すると、トンネル出口付近で昼の場合にはトンネル内で認識環境状態が昼状態に遷移してしまうためである。
すなわち、トンネル中判定部503は、昼の場合には擬似絶対輝度yと閾値Y3とを比較して、y<Y3であれば現状環境状態が「トンネル状態」であると判定し、逆にy≧Y3であればトンネル内ではない、すなわち「トンネル状態」ではないと判定する。また、トンネル中判定部503は、夕方の場合には擬似絶対輝度yと閾値Y4とを比較して、y<Y4であれば現状環境状態が「トンネル状態」であると判定し、逆にy≧Y4であればトンネル内ではないと判定する。なお、昼であるか夕方であるかは、トンネル中判定部503がトンネル状態を判定する以前の、擬似絶対輝度yの値を利用して判断する。
また、トンネル中判定部503は、いずれの場合も連続するf回(フレーム)の判定において条件を満たした場合、昼状態の成立又は夜状態の成立と判定する。fの値は例えば、30である。
上記(2)(3)の判定の場合において、トンネル中検出部503は、同様に平均輝度yと所定の閾値を比較してそれぞれの判定を行うが、使用する所定の閾値はそれぞれ別の独立した閾値を使用してよい。
[1.4.2.4.トンネル入口検出部]
トンネル入口検出部504は、画像情報からトンネル入口の存在を検出する機能を有する。トンネル入口検出部504は、トンネル入口付近を撮像して得られる画像情報の輝度特徴からトンネル入口の有無を判定する。図10は、トンネル入口付近の画像であって、時間の経過に伴って変化する連続画像を示す。図10(a)、図10(b)、図10(c)の順に時間が経過し、撮像装置100がトンネル入口に近づいている。図10(a)、図10(b)、図10(c)のそれぞれには、路面部分1000と、路面部分1000上にある半円形のトンネル入口部分1001がある。
これら図10(a)(b)(c)に示すように、トンネル入口付近の画像には、以下のような特徴が存在する。
(1) トンネル入口部1001は、暗い(輝度の高い)部分として存在し、またトンネル入口部分1001である暗い部分は時間の経過につれて広がっていく。
(2)路面部分1000の明るさ(輝度)は、トンネル入口部1001に比べて明るく、また、路面部分1000の明るさは時間が経過しても保持される。
上記(1)(2)の輝度特徴を数値化するため、トンネル入口検出部504はトンネル入口部分1001及び路面部分1000の平均輝度を求める。図11,12は、100個の単位エリアに分割された1画面分の画像信号であって、撮像装置100がトンネル入口を撮影した画像信号を図として表示する図である。図11は、トンネル入口から約100m手前で撮影したトンネル入口を撮影した画像信号の図であり、図12は、トンネル入口から約80m手前で撮影したトンネル入口を撮影した画像信号の図である。
図11、図12に示すように、トンネル入口輝度特徴を数値化するために、6つの集合リアが設定される。すなわち、トンネル入口部分全体についての集合エリアA(2行2列)、トンネル入口部分左側についての集合エリアB(2行2列)、トンネル入口部分右側についての集合エリアC(2行2列)、トンネル入口部分上半分についての集合エリアE(2行1列)、トンネル入口部分下半分についての集合エリアH(2行1列)、及び路面部分についての集合エリアDである。
上記各集合エリアの平均輝度を下記のように表わす。
集合エリアAの平均輝度=L(A)
集合エリアBの平均輝度=L(B)
集合エリアCの平均輝度=L(C)
集合エリアDの平均輝度=L(D)
集合エリアEの平均輝度=L(E)
集合エリアHの平均輝度=L(H)
トンネル入口検出部504は、上記の平均輝度を用いて下記の変数x、xを算出する。これら変数は後述する回帰分析による相関関数の変数として用いる。
Figure 2009071706
Figure 2009071706
上記変数xは、路面部分とトンネル内の輝度比を示し、変数xは、トンネル内とトンネル上部の輝度比を示す。
複数の「トンネル入口」と「非トンネル入口」を撮影した画像情報をサンプルデータとして収集する。各サンプルデータについて、それぞれ上記式(2)、式(3)によりx、xを算出し、それぞれ縦軸にxをとり、横軸にxをとった散布図に描き、「トンネル入口」と「非トンネル入口」の2つに領域に大別できるかを確認する。図13に、「トンネル入口」と「非トンネル入口」を撮影した画像情報をサンプルデータをプロットした散布図を示す。図中、横軸にxの値をとり、縦軸にxの値をとって、画面情報ごとにプロットした。図13中四角のマーカーで示している点は「トンネル入口」の画像情報、アスタリスクのマーカーで示している点は、「非トンネル入口」の画像情報に対応する。
サンプルデータが散布図により2つの領域に分かれることが確認できたら、2つの領域の境界ライン(図13中の直線1300)に相当する下記関数zを定義する。
Figure 2009071706
上記の式(4)において、固定パラメータであるα、α、α(いずれも重回帰係数)を重回帰分析により求める。α、α、αを予め求めておき、記憶しておく。
トンネル入口検出部504は、画面情報ごとに異なる変数である上記変数x、xの値を算出した後、これら値及び上記固定パラメータα、α、αを上記式(4)に当てはめて関数zの値を算出する。
トンネル入口検出部504は、算出した関数zの値に基づいて、トンネル入口を検出下か否かを判定する。より詳しく述べると、トンネル入口検出部504は、算出した関数zの値がz>0である場合は、トンネル検出成功と判定し、トンネル検出が成功であることを示す出力を主判定部501に渡す。一方、算出した関数zの値がz≦0である場合は、トンネル検出失敗(トンネル入口存在せず)と判定し、トンネル検出が非成功であることを示す出力を主判定部501に渡す。
散布図を用いた重回帰分析により固定パラメータα、α、αを決定した後、これらのパラメータ及び変数x、xを使ってトンネル検出ができるかを評価するため、シミュレーションを行った。図14は、具体的に重回帰分析で求めた関数zから、連続データのフレーム毎に関数zの値(判別値)を計算し、その時間変化を表示した図である。図14に示すグラフの横軸は連続するフレーム番号をとり、縦軸は各フレームに対応する画像情報の関数zの値である。さらに同じグラフ上に連続データから求めたトンネル位置とトンネル手前40m、100m、150m、200mのフレーム位置を太線にて表示した。
図14のグラフにおいて3つのトンネルが存在する。各トンネル入口手前で関数zの値が負(z<0)から正(z>0)に転換し、トンネル検出部504によるトンネル検出が適正に行われていることが確認できる。
[1.4.2.5.逆光検出部]
図5に戻り、カメラ設定管理部142の構成要素の一つである逆光検出部505について説明する。逆光検出部505は、画像情報の輝度特徴から現状環境状況が逆光状態であることを検出する機能を有する。
「逆光状態」対応したカメラ設定データを使用した方が良いシーンとは、画面上の太陽に引っ張られて、電子シャッタ速度が高速になり、そのためモニタ装置200に表示される画面が夜ではないのに路面が著しく暗く、空が明るくなってしまうシーンである。同じく空が明るいシーンは逆光状態ではないが海沿いの道路のように周囲が大きく開けている場所を走行する場合の様な場含もあるが、平均輝度ではなく、擬似絶対輝度で比較した場合、逆光シーンの方が一般的に大きな値(明るい)となる,そこで次の2つのポイントに着目して、空部と路面部を定義し、空部と路面部のそれぞれの平均輝度から擬似絶対輝度を求め、その2つの要素で重回帰分析を行うことにより逆光状態を検出する。
(1)路面が暗い
(2)空の輝度が飽和していても太陽と通常の空は明るさが違う
図15は、逆光検出部505が空部と路面部の擬似絶対輝度を求める領域(集合エリア)の例を示す図である。100個の単位エリアに分割された1画面分の画像情報において、空エリアとして集合エリアA(2行6列)、集合エリアB(2行6列)、集合エリアC(2行6列)が設定されている。集合エリアAの下側一行と集合エリアBの上側一行は重なっており、また集合エリアBの下側一行と集合エリアCの上側一行は重なるように設定されている。また、画面下方中央に路面部の擬似平均輝度を計算するための集合エリアD(2行6列)が設定されている。また、画面上段2列はマスクエリアにされている。
上記各集合エリアの平均輝度を下記のように表わす。
集合エリアAの平均輝度=L(A)
集合エリアBの平均輝度=L(B)
集合エリアCの平均輝度=L(C)
集合エリアDの平均輝度=L(D)
逆光検出部505は、上記の平均輝度を用いて下記の変数x、xを算出する。これら変数は後述する回帰分析による相関関数の変数として用いる。
Figure 2009071706
Figure 2009071706
上記変数xは、路面部の擬似絶対輝度を示し、変数xは、空部に対応する集合エリアA,B,Cの最大値の擬似絶対輝度を示す。
カメラ設定を「昼状態」として、逆光に相当する情景である「逆光」の情景の画像情報、「フレア」の情景の画像情報、及び逆光でない情景に相当する「昼」の情景を撮影した画像情報をサンプルデータとして収集する。各サンプルデータについて、それぞれ上記式(5)、式(6)によりx、xを算出し、それぞれ縦軸にxをとり、横軸にxをとった散布図に描き、「逆光+フレア」と「昼」の2つの領域に大別できるかを確認する。図16に、「逆光」、「フレア」、「昼」を撮影した画像情報をサンプルデータをプロットした散布図を示す。図中、横軸にxの値をとり、縦軸にxの値をとって、画面情報ごとにプロットした。図16中、黒いひし形のマーカーで示している点は、「逆光」の画像情報、白抜き四角のマーカーで示している点は「フレア」の画像情報、白抜き三角のマーカーで示している点は、逆光でない情景である「昼」の画像情報に対応する。
サンプルデータが散布図により2つの領域に分かれることが確認できたら、2つの領域の境界ライン(図16中の直線1600)に相当する下記関数wを定義する。
w=α・x+α・x+α …式(7)
上記の式(7)において、固定パラメータであるα、α、α(いずれも重回帰係数)を重回帰分析により求める。α、α、αを予め求めておき、記憶しておく。
逆光検出部505は、画面情報ごとに異なる変数である上記変数x、xの値を算出した後、これら変数の値及び上記固定パラメータα、α、αを上記式(7)に当てはめて関数wの値を算出する。
逆光検出部505は、算出した関数wの値に基づいて、逆光状態を検出したか否かを判定する。より詳しく述べると、逆光検出部505は、算出した関数wの値がw>0である場合は、現状環境状況が逆光状態であると判定し、逆光状態であることを示す出力を主判定部501に渡す。一方、算出した関数wの値がw≦0である場合は、逆光検出失敗(逆光状態でない状態)と判定し、逆光検出が非成功であることを示す出力を主判定部501に渡す。
[1.4.2.6.カメラ設定記憶部]
図5に戻り、カメラ設定管理部142の構成要素の説明を続ける。
カメラ設定記憶部506は、4種類の現状環境状態である「昼状態」、「夜状態」、「トンネル状態」、「逆光状態」のそれぞれに対応するカメラ設定を記述したデータ(カメラ設定データと呼ぶ)を記憶する機能を有する。
図17から図20に、「昼状態」、「夜状態」、「トンネル状態」、「逆光状態」のそれぞれに対応するカメラ設定データのデータ構成例を示す。「昼状態」、「夜状態」、「トンネル状態」、「逆光状態」に対応するこれらカメラ設定データ1700は、低速シャッタ速度及び高速シャッタ速度のそれぞれについて、「収束値」、「マスクエリア」、「エリア数」、「加算比率」、「非線形」の値を記述しているとともに、WDRモードをONにするか否かについても記述している。
[1.4.2.7.制御信号生成部]
図5に戻り、カメラ設定管理部142の構成要素の説明を続ける。
制御信号生成部507は、主判定部501からの、環境状況を指定する信号に応じて、指定された環境状況に応じたカメラ設定データをカメラ設定記憶部506から読み取り、読み取ったカメラ設定データに基づいて、低速シャッタ用特性変換回路131cと高速シャッタ用特性変換回路131zに非線形特性の値を送信し、また、加算回路132aに特性変換された低速シャッタ画像信号による画像と、特性変換された高速シャッタ画像信号とを合成する比率である合成比率を指示する合成比率制御信号を生成し送信するなどをおこなう。制御信号生成部507が生成する各種制御信号により、撮像装置100は主判定部501の判定した環境状態に応じたカメラ設定に従って、撮像処理を行うことができる。
[1.4.3.電子シャッタ制御回路]
図1に戻り、制御部140の構成要素の説明を再開する。
制御部140の構成要素である電子シャッタ制御回路143は、カメラ設定管理部142、より詳しくは制御信号生成部507からの制御信号に応じて、低速シャッタ速度と高速シャッタ速度の異なる2つの電子シャッタ速度で撮像素子112の制御を行う。
以上で、撮像装置100の構成例の説明を終了する。
[2.撮像装置のカメラ設定変更における動作例]
次に、上記構成を有する撮像装置100、より詳しくはカメラ設定管理部142の動作例について、図21から図24を参照しながら説明する。図21から図24は、撮像装置100、より詳しくはカメラ設定管理部142の動作例を示すフローチャートである。
撮像装置100、より詳しくはカメラ設定管理部142は、撮像素子112から得られる画像情報の輝度特徴を使って4つの環境状態である「昼状態」、「夜状態」、「トンネル状態」、及び「逆光状態」を検出し、その検出結果によって、検出した現在環境状態に応じたカメラ設定データを使用して、その環境化において必要なダイナミックレンジを確保し撮像を行うものである。
撮像装置100の電源が投入されると、カメラ設定管理部142、より詳しくは主判定部501は、認識環境状態を示す変数”wdrState"、トンネル検出結果を示す変数"tunnelState"、及び起動状態を示す変数"起動フラグ"を初期値に設定する。カメラ設定管理部142、より詳しくは主判定部501は、これら変数を書き換え可能に記憶している。
上記変数”wdrState"がとり得る値は、「昼状態」を示す「昼」、「夜状態」を示す「夜」、「トンネル状態」を示す「トンネル」、及び「逆光状態」を示す「逆光」の4種類の値のいずれかである。また、変数"tunnelState"がとり得る値は、トンネル入口検出部504がトンネル入口を検出したことを示す「トンネル検出OK」、及びトンネル入口検出部504がトンネル入口を検出しなかったことを示す「トンネル検出NG」の2種類の値のいずれかである。また、変数"起動フラグ"がとり得る値は、起動後所定時間t1を経過したことを示す「true」、及び起動後所定時間t1を経過していないことを示す「false」の2種類の値のいずれかである。
さて、カメラ設定管理部142、より詳しくは主判定部501は電源投入後に上記の3変数をデフォルト値である”wdrState"=トンネル、"tunnelState"=トンネル検出OK、"起動フラグ"=「false」にセットする(S10)。
次に、カメラ設定管理部142、より詳しくは主判定部501は、記憶している変数”wdrState"の値が「昼」であるか否かを判定する(S20)。変数”wdrState"の値が「昼」である場合は(S20、Yes)、カメラ設定管理部142、より詳しくは主判定部501は、変数"起動フラグ"の値が「false」であるか否かを判定する(S30)。一方、S20において変数”wdrState"の値が「昼」でない場合は(S20、No)、後述するステップS210(図23参照)に移行する。
ステップS30において変数"起動フラグ"の値が「false」であると判定した場合(S30、Yes)、主判定部501は起動後に計時を開始しているタイマ、或いはカウンタを参照し、起動後所定時間t1が経過しているか否かを判定する(S40)。一方、変数"起動フラグ"の値が「false」ではないと判定した(S30、Yes)場合、主判定部501は後述するステップS60(図21)に移行する。
ステップS40において、起動後所定時間t1が経過していると判定した場合(S40、Yes)、主判定部501は変数"起動フラグ"の値を「true」に書き換えて記憶する(S50)。一方、起動後所定時間t1が経過していないと判定した場合(S40、No)、主判定部501は後述するステップS60に制御を移行する。
前述のステップS30、ステップS40の双方において判定結果が「No」である場合、主判定部501は、昼夜判定部502に現状環境状態が「夜状態」であるか否かを判定させる(S60)。昼夜判定部502は、擬似絶対輝度yを夜状態を判定するための閾値Y1と比較して、「夜状態」であるか否かを判定し、判定結果を主判定部501に出力する。昼夜判定部502の判定結果が「夜状態」である場合(S60、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「夜」に書き換えてこれを記憶する(S70)。ステップS70の実行の後、主判定部501は制御を前述のステップS20に戻す。一方、ステップS60の判定において、昼夜判定部502の判定結果が「夜状態」でない場合(S60、No、主判定部501は後述するステップS110(図22参照)に移行する。
上記ステップS70及び図21中の外部ページ参照3,4,6からの戻りに続いて、主制御部501は、記憶している変数”wdrState"を参照し、この変数に対応したカメラ設定データを使用して各種制御信号を生成するよう制御信号生成部507を制御する(S80)。これにより、昼夜判定部502、トンネル中判定部503、トンネル入口判定部504、逆光検出部505の検出結果に応じて決定された変数”wdrState"の値にしたがってカメラ設定データが選択され、各環境状態に適したカメラ設定データにしたがって各部の制御が行われ、現状環境状態に適したダイナミックレンジの選択等が行われることになる。
さて、図22を参照しながらステップ60から移行するステップS110以降の処理について説明する。
ステップS110に制御が移ると、主判定部501はトンネル入口検出部504にトンネル入口検出処理を実行させ、前方にトンネル入口が存在するか否かを判定する(S110)。トンネル入口検出部504は、図11に示す集合エリアAからHの平均輝度に基づいて変数x及びxを算出し、算出した変数x及びx前述の式(4)に当てはめ関数zの値を求めてトンネル入口の存在を判定し、判定結果を主判定部501に出力する。
主判定部501は、トンネル入口検出部504がトンネル入口が存在すると判定した場合(S110、Yes)、主判定部501は変数”wdrState”の値を「トンネル」に書き換え記憶する(S120)。これにより、環境状態「トンネル」に対応するカメラ設定データに基づいて、撮像装置100の各種パラメータが決定され、トンネル内の撮像に適した状態で撮像装置100が動作することとなる。
変数”wdrState”の書き換え後、主判定部501は、制御を前述のステップS20(図21参照)に戻す。一方、トンネル入口検出部504の判定結果からトンネル入口が存在しないと判定した場合(S110、No)、主判定部501は、変数”起動フラグ”の現在の値が「true」であるか否かを判定する(S130)。このステップS130において、変数”起動フラグ”の現在の値が「true」であると判定した場合(S130、Yes)、主判定部501は、トンネル中判定部503を用いてトンネル中であるか否かを判定するトンネル中判定処理を実行する(S140)。このトンネル中判定処理では、トンネル中判定部503は所定の閾値と上段2ラインを除いた80個の単位エリアからなる集合エリア701(図7参照)の擬似絶対輝度yを比較し、擬似絶対輝度yが所定の閾値より低い場合はトンネル内と判定し、判定結果を主判定部501に出力する。
トンネル中判定部503の判定結果がトンネル内である場合(S140、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「トンネル」に書き換えて記憶し、且つ変数”tunnnelState"の値を「トンネル検出NG」に書き換えて記憶する(S150)。これら変数の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS80(図21参照)に戻す。
ステップS130の判定において変数”起動フラグ”の現在の値が「true」でないと判定した場合(S130、No)、及びステップS140においてトンネル中判定部503の判定結果がトンネル内でないとする場合(S140、No)、主判定部501は逆光検出部505に逆光検出を実行させ、逆光状態であるか否かを判定する(S160)。逆光検出部505は、図15に示す集合エリアAからDそれぞれの平均輝度から、変数x、xを算出し、算出した変数x、xを前述の式(7)に当てはめ、関数wの値を求めてトンネル入口の存在を判定し、判定結果を主判定部501に出力する。
ステップS160において、逆光検出部505の判定結果が逆光状態である場合(S160、Yes)、主判定部501は変数”wdrState”の値を「逆光」に書き換え記憶する(S170)。変数”wdrState”の書き換え後、主判定部501は、制御を前述のステップS80(図21参照)に戻す。一方、逆光検出部505の判定結果が逆光状態でないとする場合(S160、No)、主判定部501はなんらの処理を行わずに制御を前述のステップS80(図21参照)に移行する。
次に図23を参照しながら前述のステップS20で変数”wdrState”の値が「昼」ではないと判定された場合(図21、S20,No)の処理について説明する。
この場合、主判定部501は、記憶している変数”wdrState"の値が「トンネル」であるか否かを判定する(S210)。変数”wdrState"の値が「トンネル」でない場合は(S210、No)、後述するステップS410(図24参照)に移行する。一方、変数”wdrState"の値が「トンネル」である場合は(S210、Yes)、主判定部501は記憶している変数”tunnelState"の値が「トンネル検出NG」であるか否かを判定する(S220)。変数”tunnelState"の値が「トンネル検出NG」でない場合は(S220、No)、後述するステップS270に移行する。
一方、変数”tunnelState"の値が「トンネル検出NG」である場合は(S220、Yes)、主判定部501は、環境状態を「トンネル状態」から「昼状態」に遷移させるか否かを判定させるため、トンネル出口の検出を行うようトンネル中判定部503を制御する(S230)。これは、トンネル内からトンネル外に出る場合に、環境状態を「トンネル状態」から「昼状態」に遷移させるための処理である。
トンネル中判定部503は所定の閾値と上段2ラインを除いた80個の単位エリアからなる集合エリア701(図7参照)の擬似絶対輝度yを比較し、擬似絶対輝度yが所定の閾値より高い場合はトンネル出口近傍に接近したと判定し、判定結果を主判定部501に出力する。
トンネル中判定部503の判定結果がトンネル出口近傍に接近したとする場合(S230、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「昼」に書き換えて記憶する(S240)。この変数の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS80(図21参照)に移行させる。
一方、ステップS230において、トンネル中判定部503の判定結果がトンネル出口近傍に接近していないとする場合(S230、No)、主判定部501は所定時間t2が経過したか否かを判定する(S250)。所定時間t2が経過したと判定した場合(S250、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「夜」に書き換えて記憶する(S260)。この変数”wdrState"の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS20(図21参照)に戻す。これは一定時間(t2)経過しても「トンネル状態」が終了しない場合は「夜状態」に遷移させるための処理である。一方、ステップS250において、所定時間t2が経過していないと判定した場合(S250、No)、主判定部501はなんらの処理をすることなく制御を前述のステップS80(図21参照)に移す。
ここでステップS220の説明に戻る。ステップS220において変数”tunnelState"の値が「トンネル検出NG」でない場合は(S220、No)、主判定部501は、トンネル中判定部503を用いて、現状環境状態が「トンネル状態」であるか否かを判定する(S270)。トンネル中判定部503は所定の閾値と上段2ラインを除いた80個の単位エリアからなる集合エリア701(図7参照)の擬似絶対輝度yを比較し、擬似絶対輝度yが所定の閾値より低い場合はトンネル内と判定し、そうでない場合はトンネル内ではないと判定し、判定結果を主判定部501に出力する。なお、ステップS270における判定では、図9に示すように日中と夕方で異なる閾値Y3、Y4を用いてトンネル内であるか否かを判定する。
トンネル中判定部503の判定結果がトンネル内でない場合(S270、No)、主判定部501は後述するステップS300に制御を移す。一方、トンネル中判定部503の判定結果がトンネル内である場合(S270、Yes)、主判定部501はトンネル中判定部503に環境状態を「トンネル状態」から「昼状態」にするか否かを判定させるように、トンネル出口の検出を行うようトンネル中判定部503を制御する(S280)。なお、ステップS280における処理内容は、先に述べたステップS230と同様なので詳細な説明は省略する。
トンネル中判定部503の判定結果がトンネル出口近傍に接近したとする場合(S280、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「昼」に書き換えて記憶する(S290)。この変数の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS20(図21参照)に戻す。
一方、ステップS280において、トンネル中判定部503の判定結果がトンネル出口近傍に接近していないとする場合(S280、No)、主判定部501は所定時間t2が経過したか否かを判定する(S250)。以降の処理は先にステップS250について説明したところと同様なので、ここではその説明は省略する。
ここで、前述のステップS270の説明に戻る。ステップS270においてトンネル中判定部503の判定結果がトンネル内でない場合(S270、No)、主判定部501は
所定時間t3が経過したか否かを判定する(S300)。所定時間t3が経過したと判定した場合(S300、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「昼」に書き換えて記憶する(S310)。この変数”wdrState"の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS80(図21参照)に戻す。これは一定時間(t3)経過しても「トンネル状態」が終了しない場合は「夜状態」に遷移させるための処理である。
次に図24を参照しながら前述のステップS210(図23参照)で変数”wdrState”の値が「トンネル」ではないと判定された場合(図23、S210,No)以降の処理について説明する。
ステップS210において変数”wdrState”の値が「トンネル」ではないと判定された場合、主判定部501は記憶している変数”wdrState"の値が「逆光」であるか否かを判定する(S410)。ステップS410において変数”wdrState"の値が「逆光」でない場合は(S410、No)、主判定部501はなんらの処理を行うことなく前述のステップS80(図21参照)に制御を戻す。一方、ステップS410において変数”wdrState"の値が「逆光」である場合は(S410、Yes)、主判定部501はトンネル入口検出部504にトンネル入口検出処理を実行させ、前方にトンネル入口が存在するか否かを判定する(S420)。このトンネル入口処理検出の内容は前述したステップS110の内容と同様なのでその詳細な説明は省略する。主判定部501は、トンネル入口検出部504の判定結果からトンネル入口が存在すると判定した場合(S420、Yes)、主判定部501は変数”wdrState”の値を「トンネル」に書き換え記憶する(S430)。変数”wdrState”の書き換え後、主判定部501は制御を前述のステップS80(図21参照)に移行する。
一方、ステップS420において、トンネル入口検出部504の判定結果からトンネル入口が存在しないと判定した場合(S420、No)、主判定部501は、トンネル中判定部503を用いてトンネル中であるか否かを判定するトンネル中判定処理を実行する(S440)。なお、トンネル中判定処理の内容は先に述べたステップS140(図22参照)で行う内容と同様であるため、その内容の詳細な説明は省略する。
トンネル中判定部503の判定結果がトンネル内である場合(S440、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「トンネル」に書き換えて記憶し、且つ変数”tunnnelState"の値を「トンネル検出NG」に書き換えて記憶する(S450)。これら変数の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS80(図21参照)に戻す。
一方、ステップS440においてトンネル中判定部503の判定結果がトンネル内でないとする場合(S440、No)、主判定部501は所定時間t4が経過したか否かを判定する(S460)。所定時間t4が経過したと判定した場合(S460、Yes)、主判定部501は変数”wdrState"の値を「昼」に書き換えて記憶する(S470)。この変数”wdrState"の書き変え終了後、主判定部501は制御を前述のステップS80(図21参照)に移す。これは一定時間(t3)経過しても「逆光状態」が終了しない場合は「昼状態」に遷移させるための処理である。
一方、ステップS460において、所定時間t4が経過していないと判定した場合(S460、No)、主判定部501はなんらの処理をすることなく制御を前述のステップS80(図21参照)に戻す。
上記処理を実行することにより、撮像素子から得られる輝度情報を使って「昼状態」「夜状態」「トンネル状態」「逆光状態」という環境状態を検出し、その検出結果によって撮像装置のカメラ設定パラメータを変更し、環境状態毎に適したカメラ設定パラメータにより撮像を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の機能ブロック図 WDR信号処理回路の具体的構成例を示すブロック図 カメラ信号処理回路の具体的構成例を示すブロック図 100個の単位エリアに分割された1画面(一フレーム)分の画像信号を示した説明図 カメラ設定管理部の構成例を示す機能ブロック図 本実施の形態におけるある認識環境状態から別の認識環境状態へ遷移する態様を示した遷移図 昼夜判定部が擬似絶対輝度yを計算するための集合エリアの例を示した図 図8は、昼夜判定部502が用いる2つの閾値を説明する図 トンネル中判定部502が、判定の際に用いる2つの閾値を説明する図 (a)はトンネル入口付近の画像であって、時間の経過に伴って変化する連続画像を示す図、(b)は(a)に続く画像の図、(c)は(b)に続く画像の図、 撮像装置がトンネル入口を撮影した画像信号を図として表示する図 図11に続く、撮像装置がトンネル入口を撮影した画像信号を図として表示する図 「トンネル入口」と「非トンネル入口」を撮影した画像情報をサンプルデータをプロットした散布図 重回帰分析で求めた関数zから、連続データのフレーム毎に関数zの値(判別値)を計算し、その時間変化を表示した図 逆光検出部が空部と路面部の擬似絶対輝度を求める領域(集合エリア)の例を示す図 「逆光」、「フレア」、「昼」を撮影した画像情報をサンプルデータをプロットした散布図 「昼状態」に対応するカメラ設定データのデータ構成例を示す 「夜状態」に対応するカメラ設定データのデータ構成例を示す 「トンネル状態」に対応するカメラ設定データのデータ構成例を示す 「逆光状態」に対応するカメラ設定データのデータ構成例を示す 撮像装置、より詳しくはカメラ設定管理部142の動作例を示すフローチャート 撮像装置、より詳しくはカメラ設定管理部142の動作例を示すフローチャート 撮像装置、より詳しくはカメラ設定管理部142の動作例を示すフローチャート 撮像装置、より詳しくはカメラ設定管理部142の動作例を示すフローチャート
符号の説明
1 … 撮像装置
110 … 撮像部
120 … アナログ信号処理部
130 … デジタル信号処理部
140 … 制御部
501 … 主判定部
502 … 昼夜判定部
503 … トンネル中判定部
504 … トンネル入口検出部
505 … 逆光検出部
506 … カメラ設定記憶部
507 … 制御信号生成部

Claims (4)

  1. 異なる2つのシャッタ速度により被写体の撮像を撮像し、ダイナミックレンジを拡大する機能を有する撮像装置であって、
    異なる2つのシャッタ速度により被写体の撮像を交互に繰り返し、各シャッタ速度に応じた第1のアナログ画像信号と、第2のアナログ画像信号を出力する撮像手段と、
    前記第1のアナログ画像信号及び第2アナログ画像信号のゲインを可変させ、前記第1のアナログ画像信号及び第2アナログ画像信号のアナログ画像信号をデジタル信号に変換するアナログ信号処理手段と、
    前記第1のアナログ信号及び第2のアナログ信号をそれぞれ連続した画像信号である第1の連続画像信号及び第2の連続画像信号に変換し、第1の連続画像信号及び第2の連続画像信号を指定された特性変換パラメータ値を用いて特性変換を行い、特性変換を行った第1の連続画像信号及び第2の連続画像信号をそれぞれ第1のデジタル画像信号及び第2のデジタル画像信号に変換して出力するアナログ信号処理手段と、
    前記第1のデジタル画像信号及び第2のデジタル画像信号を、指定された加算比率で加算して第3のデジタル画像信号を生成し、この第3のデジタル画像信号をアナログ画像信号に変換して出力するデジタル信号処理手段と、
    前記撮像手段から出力された第1のアナログ画像信号及び第2のアナログ画像信号の少なくとも一方について、一画面分のアナログ画像信号を複数の単位エリアに分割し、各単位エリアの平均輝度を算出し、算出した平均輝度に基づいて環境状態を判定し、判定した環境状態に応じたカメラ設定データを選択し、選択したカメラ設定データに基づいて前記アナログ信号処理手段に特性変換パラメータ値を出力し、且つ前記デジタル信号処理手段に加算比率を指定する値を出力する制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、トンネル入口部分に相当する複数の単位エリアからなる第1の集合エリアの平均輝度と、路面部分に相当する複数の単位エリアからなる第2の集合エリアの平均輝度と、トンネル入口の画像情報及び非トンネル入口の画像情報を回帰分析に得られた定数とを用いる関数に基づいて、トンネル入口部分を検出するトンネル入口検出手段と、
    トンネル内に対応するカメラ設定データを記憶するカメラ設定記憶手段と、
    前記トンネル入口検出手段がトンネル入口を検出した場合、前記カメラ設定記憶手段に記憶された、トンネル内に対応するカメラ設定データに応じて前記特性変換パラメータ値を指示する制御信号及び加算比率を指定する値を指示する制御信号を生成する制御信号生成手段と
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記カメラ設定管理手段は
    空部分に相当する複数の単位エリアからなる第3の集合エリアの擬似絶対輝度と、路面部分に相当する複数の単位エリアからなる第4の集合エリアの擬似絶対輝度と、逆光の情景に相当する画像情報及び逆光でない情景の画像情報を回帰分析することにより得られた定数とを用いる関数に基づいて、逆光状態を検出する逆光検出手段と、
    逆光状態に対応するカメラ設定データを記憶するカメラ設定記憶手段と、
    前記逆光検出手段が逆光状態を検出した場合、前記カメラ設定記憶手段に記憶された逆光状態に対応するカメラ設定データに応じて、前記特性変換パラメータ値を指示する制御信号及び加算比率を指定する値を指示する制御信号を生成する制御信号生成手段と
    を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記カメラ設定データは、4つの環境状態である昼状態、夜状態、トンネル状態、逆光状態のそれぞれに対応するカメラ設定データを記憶しており、各カメラ設定データは、前記特性変換パラメータ値及び加算比率に加えて、ダイナミックレンジを拡大する機能の実行又は中止、輝度の収束値、測光エリア、マスクエリアの少なくとも一つを指定する情報を記憶していることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
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