JP2009066157A - 景品取得ゲーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成を有しながら、アームの把持力を略零に設定して多用な把持態様を実現させることができる景品取得ゲーム装置を提供する。
【解決手段】遊戯者の操作入力を受ける操作部16と、景品が載置される景品載置部3Aと、景品を把持する複数のアーム8を有する把持部6と、操作部16の操作情報に基づいて把持部6に景品を把持させる動作を行わせる制御部30と、アーム8の把持力を調整する把持力調整手段40と、を備えた景品取得ゲーム装置1である。把持力調整手段40は、所定の回動軸41を中心に回動する回動部材42と、一端43aが回動部材42に接触可能とされ他端43bがアーム8に係止された巻回バネ43と、を有し、回動部材42が所定角度領域内を回動したときに巻回バネ43の一端43aと回動部材42とが非接触状態となることによりアーム8の把持力が消失するように構成される。
【選択図】図7

Description

本発明は、景品取得ゲーム装置に関する。
従来より、筐体の内部に収納された景品(例えばぬいぐるみ等)の取得を目的としたクレーンゲーム機のような景品取得ゲーム装置が種々提案され、実用化されている。例えば、現在においては、UFOのような形をした景品取得部に左右一対の開閉式アームを設けた景品取得ゲーム装置が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
前記特許文献1及び2に記載されたような従来の景品取得ゲーム装置においては、プレーヤが操作部を操作することにより、筐体内の景品取得部を水平方向に移動させて所望の景品の真上に位置させ、その位置で景品取得部を下降させるとともに景品取得部に設けられたモータの回転駆動力によりアームの開閉動作を実現させて景品を把持する。その後、景品取得部を景品受取口の真上に移動させ、再びモータでアームの開閉動作を実現させることにより、把持していた景品を解放して景品を取得する。
特許第3827960号公報 特許第3796703号公報
ところで、景品取得ゲームに対するプレーヤの挑戦意欲を継続させるためには、景品獲得に成功したプレーヤには満足感を、景品獲得に失敗したプレーヤには新たな挑戦意欲を、各々与える必要がある。このため、景品取得ゲーム装置の管理者は、景品の種類やプレーヤの状況に応じて、アームの把持力を多様化して最適な難易度を設定する必要がある。
しかし、前記特許文献1及び2に記載されたような従来の景品取得ゲーム装置においては、1個のモータで左右一対のアームを駆動しているため、アームが左右対称に動くこととなり、左右のアームの把持力を異ならせることができない。この結果、多様な把持態様を実現させることが困難となっていた。
また、前記特許文献1に記載された装置を採用すると、アームの把持力を略零に設定することが不可能であった。一方、前記特許文献2に記載された装置においてアームの把持力を略零に設定するためには、複雑な付勢力調整機構を採用し、外部に配置された調整部材を用いて、アームを閉方向に付勢するバネの付勢力をその都度調整する必要があった。このため、近年においては、複雑な機構や煩雑な把持力調整を必要とすることなく、アームの把持力を略零に設定して多用な把持態様を実現させるための技術が待望されていた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成を有しながら、アームの把持力を略零に設定して多用な把持態様を実現させることができる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る景品取得ゲーム装置は、遊戯者の操作入力を受けて操作情報を出力する操作手段と、複数の景品が載置される景品載置部と、景品載置部に載置される景品を把持する複数の把持アーム部材を有する景品把持手段と、操作手段の操作情報に基づいて景品把持手段に景品を把持させる動作を行わせる把持制御手段と、把持アーム部材の把持力を調整する把持力調整手段と、を備えた景品取得ゲーム装置において、把持力調整手段は、把持アーム部材の各々に対して設けられ所定の回動軸を中心に回動する回動部材と、各回動部材の回動軸の回りに巻回され一端が回動部材に接触可能とされ他端が把持アーム部材に係止された巻回バネと、各回動部材に対応して設けられ各回動部材を回動させる回動駆動手段と、を有し、巻回バネの一端が回動駆動手段により回動する回動部材に接触し押圧されることにより巻回バネの弾性力が把持アーム部材に伝達されて把持力が発生するように構成される一方、回動部材が所定角度領域内を回動したときに巻回バネの一端と回動部材とが非接触状態となることにより把持アーム部材の把持力が消失するように構成されるものである。
かかる構成を採用すると、回動駆動手段の回動力を把持アーム部材に伝達して把持力を発生させることができる一方、回動部材が所定角度領域内を回動したときに、巻回バネの一端と回動部材とを非接触状態とすることにより、把持アーム部材の把持力を一時的に消失させる(把持力を一時的に略零にする)ことができる。また、回動駆動手段及び回動部材は、把持アーム部材の各々に対応して設けられているため、各把持アーム部材の把持力を異ならせる(例えば、左右2つある把持アーム部材のうち、何れか一方の把持アーム部材の把持力を略零にする)ことができる。従って、巻回バネを使用した簡素な構成を採用しながら、多様な把持態様を実現させることができる。
本発明に係る景品取得ゲーム装置において、所定位置に長穴部が設けられた回動部材を採用するとともに、一端が長穴部内に移動自在に遊挿されてなる巻回バネを採用することができる。かかる場合、回動駆動手段により回動部材が所定角度領域内を回動したときに巻回バネの一端が長穴部内を移動するように構成することができる。
かかる構成を採用すると、回動部材が所定角度領域内を回動したときに、巻回バネの一端が回動部材の長穴部内を移動することにより、把持アーム部材の把持力を一時的に消失させることができる。
また、本発明に係る景品取得ゲーム装置において、所定の出力軸を回動させるモータと、モータの出力軸と同軸の回動軸を中心に回動する第一の歯車と、を有する回動駆動手段を採用するとともに、モータの出力軸と同軸でない回動軸を中心に回動し第一の歯車と噛み合う第二の歯車を回動部材として採用することができる。
かかる構成を採用すると、回動部材(第二の歯車)の回動軸が、モータの出力軸と同軸とされた第一の歯車の回動軸と異なっているため、モータが故障して異常回転した場合においても、回動部材が受ける影響を少なくすることができる。
また、本発明に係る景品取得ゲーム装置において、所定の出力軸を回動させるモータを回動駆動手段として採用するとともに、モータの出力軸と同軸の回動軸を中心に回動する回動アーム部材を回動部材として採用することができる。かかる場合、モータにより回動アーム部材が所定角度領域内を回動したときに巻回バネの一端が回動アーム部材に接触しないように構成することができる。
かかる構成を採用すると、回動アーム部材が所定角度領域内を回動したときに、巻回バネの一端が回動アーム部材に接触しないように構成されているため、把持アーム部材の把持力を一時的に消失させることができる。
本発明によれば、簡素な構成を有しながら、アームの把持力を略零に設定して多用な把持態様を実現させることができる景品取得ゲーム装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る景品取得ゲーム装置について説明する。まず、図1〜図5を用いて、各実施形態に共通する景品取得ゲーム装置の概略的な構成及びその動作について説明し、その後、景品取得ゲーム装置の把持力調整手段(アームの把持力を調整する手段)についての2つの実施形態を説明することとする。
<景品取得ゲーム装置の全体構成>
最初に、図1及び図2等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の全体の機械的構成について説明する。
景品取得ゲーム装置1は、図1に示すように、直方体形状の基台2の上に、景品Pを収容するための箱型の収容部3を備えた構造となっている。
収容部3は、図1に示すように、その内部に収容され底面3A(景品載置部)に載置された景品Pをプレーヤが目視することができるように前面5A及び側面5B,5Cが透明な樹脂又はガラスの板状部材から形成されている。また、収容部3の背面5Dは、例えば鏡面状の板状部材や内面に装飾が施された板状部材により形成されており、さらに、収容部3の前面5Aは、例えば引戸又は観音開き構造にて開閉可能となっている。景品取得ゲーム装置1によるサービス提供者は、この前面5Aから例えばキャラクタ等のぬいぐるみや雑貨等といった景品Pを収容部3内に収容し、取り出し、さらにはディスプレイ状態を変える(配置や傾き等といった状態を適宜変更する)ことができるようになっている。
収容部3内には、図1及び図2に示すように、景品Pを把持するための把持部6(景品把持手段)と、把持部6をプレーヤの操作に応じて移動させるための移動部7と、が各々設けられている。把持部6は、その内部に設けられているモータ44(図6)の回転駆動力に基づいて開閉駆動する左右一対のアーム8(把持アーム部材)を有し、これらアーム8を開閉させることによって景品Pを把持することができるように構成されている。アーム8には、それぞれの先端に爪部材4(図6)が取り付けられている。把持部6は、移動部7の動作によって収容部3内を移動するように構成されている。アーム8の把持力は、後に詳述する把持力調整手段40(図6〜図8)により調整される。
移動部7は、図2に示すように、収容部3の内部上方に横方向(側面5Bと側面5Cとを結ぶ方向であり、以下「X方向」と称することがある)と平行に固定配置された複数のX方向移動用固定レール9と、これらX方向移動用固定レール9にスライド自在に、かつ縦方向(前面5Aと背面5Dを結ぶ方向であり、以下「Y方向」と称することがある)と平行に取り付けられたY方向移動用可動レール10と、Y方向移動用可動レール10にスライド自在に取り付けられた景品取得用基台11と、景品取得用基台11の鉛直方向(以下「Z方向」と称することがある)下側に取り付けられた伸縮自在の支持部12と、を有する構造となっている。把持部6は、支持部12の下端部に取り付けられている。
Y方向移動用可動レール10は、X方向移動用モータ13Xの回転出力に基づきX方向移動用固定レール9に沿って横方向(X方向)に移動することができるように構成されている。また、景品取得用基台11は、Y方向移動用モータ13Yの回転出力基づきY方向移動用可動レール10に沿って縦方向(Y方向)に移動することができるように構成されている。また支持部12は、Z方向移動用モータ13Z(図3)の回転出力に基づいて伸縮することができるように構成されている。本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、以上のような構成のX方向移動用モータ13X、Y方向移動用モータ13Y及びZ方向移動用モータ13Zを適宜作動させることにより、把持部6を収容部3内の所望位置に移動させ得るようになっている。
また、基台2の前側には、図1に示すように、操作用卓であるコントロールパネル14が設けられている。コントロールパネル14には、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口15と、ゲーム時にプレーヤが把持部6をX方向の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作ボタン16Aと、その後プレーヤが把持部6をY方向の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作ボタン16Bと、からなる操作部16(操作手段)が設けられている。操作部16は、ジョイステック等の他の操作手段により構成することも可能である。さらに、Z方向への移動を指示する第3の操作ボタンが操作部16に設けられてもよい。
さらに、基台2の前面側には、図1に示すように、収容部3内の所定位置に設けられた筒状の景品投入ガイド17に連通する景品の取出口18が設けられている。把持部6により把持され搬送されて景品投入ガイド17内に落とされた景品Pは、取出口18から取り出し得るようになっている。また、基台2の前面側には、さらに開閉扉19が設けられており、この開閉扉19を開いた内側には、景品取得ゲーム装置1の全体を制御する制御部30(図3)等を備えたメインボードが収納されている。
なお、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、把持部6の初期位置(ゲーム開始時及び終了時における把持部6のデフォルトの位置又はその近傍の位置)を景品投入ガイド17の真上であって上方の位置に設定している。また、本実施形態においては、X軸、Y軸及びZ軸の原点(X方向、Y方向及びZ方向それぞれの座標が0となる位置)が把持部6の初期位置にあるものとする。
次に、図3等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の内部構成(機能的構成)について説明する。景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータによって構成された制御部30と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部31と、現在時刻をカウントするタイマ32と、を有している。
制御部30からは、ゲーム中にプレーヤによりコントロールパネル14(図1)の操作部16(第1の操作ボタン16Aや第2の操作ボタン16B)が押圧されたときに、これに応じた操作信号S1(操作情報)が送出されるようになっている。
また、移動部7には、把持部6のX方向の位置を検出するX方向位置検出手段、Y方向の位置を検出するY方向位置検出手段及びZ方向の位置を検出するZ方向位置検出手段として、把持部6のX方向、Y方向、Z方向の原点位置及び移動限界位置に各々配置されたリミットスイッチ33が設けられている。これらリミットスイッチ33は、把持部6が、X方向、Y方向若しくはZ方向の原点位置又はX方向、Y方向若しくはZ方向の移動限界位置にまで移動したときに、これに応じた移動限界検出信号S2を制御部30に送出するようになっている。
制御部30は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づいて、プレーヤによる第1及び第2の操作ボタン16A,16Bの操作に応答したゲーム動作を景品取得ゲーム装置1に実行させることができるようになっている。
一方、制御部30は、第2の操作ボタン16Bが押圧されている時間を計測し、この第2の操作ボタン押圧時間が1秒よりも大きいときには、景品取得用基台11をY方向移動用可動レール10に沿ってY方向原点側に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間に設定する。
このように、制御部30は、把持部6が把持する景品Pが通常よりも大きな景品の場合に合わせて、景品取得用基台11をY方向移動用可動レール10に沿ってY方向原点側に移動させる時間を、押圧時間よりも例えば1秒少ない時間に設定することにより、把持部6により把持された景品Pが景品取得ゲーム装置1の前面5Aの内面に衝突して落下することを未然に防止することができるようになっている。
なお、制御部30は、第2の操作ボタン押圧時間が1秒以内のときには、景品取得用基台11をY方向移動用可動レール10に沿ってY方向原点側に移動させないように構成されている。
また、制御部30は、操作部16から送出される操作信号S1に基づいて、把持部30の内部に設けられたモータ44(図6)を駆動制御することにより、左右一対のアーム8を開閉させて、把持部30に景品Pを把持させる動作を行わせる。すなわち、制御部30は、本発明における把持制御手段に相当するものである。
<景品取得ゲーム装置の動作>
続いて、図4及び図5のフローチャート等を用いて、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の動作について説明する。
制御部30は、予め設定された1プレイ分の所定枚数のコインがコイン投入口15(図1)に投入されたことを認識すると、図4に示す景品取得ゲーム実行処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、コントロールパネル14の第1の操作ボタン16Aが押圧されるのを待ち受ける。
また、制御部30は、やがてプレーヤが第1の操作ボタン16Aを押圧したことを第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP2に進んで、移動部7(図2)のX方向移動用モータ13Xを作動させ、初期状態において景品投入ガイド17(図1)の真上のホームポジション(原点)に位置していた把持部6のX方向における移動を開始させる。
次いで、制御部30は、ステップSP3に進んで、X方向のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6がX方向の移動限界位置にまで移動し終えたか否かを判断する。また、制御部30は、続くステップSP4において、第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて、第1の操作ボタン16Aの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP3及びステップSP4においてともに否定結果を得ると、ステップSP3に戻る。
これに対し、制御部30は、ステップSP3又はステップSP4の何れかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP5に進んで、移動部7のX方向移動用モータ13Xを停止させて把持部6のX方向における移動を終了させ、この後ステップSP6に進んで、コントロールパネル14の第2の操作ボタン16Bが押圧されるのを待ち受ける。
そして、制御部30は、第2の操作ボタン16Bが押圧されたことを第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP7に進んで、タイマ32の現在時刻に基づいて第2の操作ボタン16Bの押圧時間の計測を開始し、続くステップSP8において、移動部7のY方向移動用モータ13Yを作動させて把持部6のY方向における移動を開始させる。
この後、制御部30は、ステップSP9に進んで、Y方向のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6がY方向の移動限界位置にまで移動し終えたか否かを判断する。また制御部30は、続くステップSP10において、第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて、第2の操作ボタン16Bの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP8及びステップSP9においてともに否定結果を得ると、ステップSP9に戻る。
これに対し、制御部30は、ステップSP9又はステップSP10の何れかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP11に進んで、第2の操作ボタン16Bの押圧時間の計測を終了し、続くステップSP12において、移動部7のY方向移動用モータ13Yを停止させて把持部6のY方向における移動を終了させる。
次いで、制御部30は、ステップSP13に進んで、把持部6のモータ44(図6)を作動させて、把持部6のアーム8を開かせる。そして、制御部30は、この後ステップSP14に進んで、移動部7のZ方向移動用モータ13Z(図3)を作動させて把持部6の下降を開始させ、さらにこの後ステップSP15に進んで、把持部6がZ方向の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
次いで、制御部30は、Z方向のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づき、把持部6がZ方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識すると、ステップSP16に進んで、移動部7のZ方向移動用モータ13Zを停止させて把持部6の下降を終了させる。この後、制御部30は、ステップSP17に進んで、把持部6のモータ44を作動させてアーム8を閉じさせることにより、景品Pの把持を実現させる。すなわち、制御部30は、本発明における把持制御手段として機能する。
次いで、制御部30は、ステップSP18に進んで、移動部7のZ方向移動用モータ13Zを作動させて把持部6の上昇を開始させ、この後ステップSP19に進んで、把持部6がZ方向原点側の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。そして、制御部30は、Z方向原点側のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6がZ方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認すると、ステップSP20に進んで、移動部7のZ方向移動用モータ13Zを停止させて把持部6の上昇を終了させる。
次いで、制御部30は、ステップSP21に進んで、ステップSP7〜ステップSP11において計測した第2の操作ボタン16Bの押圧時間が1秒以内であるか否かを判断する。そして、制御部30は、このステップSP21において否定結果を得ると、ステップSP22に進んで、移動部7のY方向移動用モータ13Yを作動させて把持部6のY方向原点側への移動を開始させる。制御部30は、この後ステップSP23に進んで、タイマ32の現在時刻に基づいて、把持部6のY方向原点側への移動開始時からの経過時間(以下、これを「縦方向移動時間」と称する)の計測を開始する。
ステップSP23に次いで、制御部30は、X方向原点側への移動を開始し(ステップSP24)、縦方向移動時間が第2の操作ボタン16Bの押圧時間から1秒減じた時間を経過したか否かを判断する(ステップSP25)。そして、制御部30は、このステップSP25において否定結果を得ると、(第2の操作ボタン押圧時間−1)秒経過するのを待ち受け、やがてこのステップSP25において肯定結果を得ると、ステップSP26に進み、移動部7のY方向移動用モータ13Yを停止させて把持部6のY方向原点側への移動を終了させ、この後ステップSP27に進んで、縦方向移動時間の計測を終了する。
これに対し、制御部30は、ステップSP21において肯定結果を得ると、ステップSP28に進んで、移動部7のX方向移動用モータ13Xを作動させて把持部6のX方向原点側への移動を開始させる。
やがて、制御部30は、この後ステップSP29に進んで、X方向原点側のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6がX方向の移動限界位置にまで移動し終えたか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP29において否定結果を得ると、把持部6がX方向原点側の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受け、このステップSP29において肯定結果を得ると、ステップSP30に進み、移動部7のX方向移動用モータ13Xを停止させて把持部6のX方向原点側への移動を終了させる。
次いで、制御部30は、ステップSP31に進んで、把持部6のモータ44を作動させてアーム8を開かせることにより景品Pの解放を実現させた後、再びモータ44を作動させてアーム8を閉じさせる。
この後、制御部30は、ステップSP32に進んで、移動部7のY方向移動用モータ13Yを作動させて把持部6のY方向原点側への移動を開始させる。次いで、制御部30は、ステップSP33に進んで、Y方向原点側のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6がY方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。そして制御部30は、このステップSP33において否定結果を得ると、把持部6がY方向原点側の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP33において肯定結果を得ると、ステップSP34に進み、移動部7のY方向移動用モータ13Yを停止させて把持部6のY方向原点側への移動を終了させる。
この結果、制御部30は、把持部6をX方向及びY方向の移動限界位置まで移動させ終えたこととなり、このことは景品投入ガイド17の真上のホームポジション(原点)に把持部6を位置させたことを示している。この後、制御部30は、ステップSP35に進んでこの景品取得ゲーム実行処理手順RT1を終了する。
かくして、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、把持部6のアーム8によって景品Pを把持する(景品Pの一部を引っ掛けて持ち上げるような場合を含む)ことができた場合に、景品Pを把持した状態で景品投入ガイド17上にまで運び、その後景品Pの解放動作を実現させて景品投入ガイド17内に景品Pを落下させることができる。この結果、プレーヤが景品Pを景品取出口18から取り出して取得することができる。
<第1実施形態>
次に、図6〜図8を用いて、本発明の第1実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の把持力調整手段40について説明する。
まず、本実施形態における把持力調整手段40の構成について説明する。なお、本実施形態における把持力調整手段40は、左右のアーム8に対応するように左右対称に一対設けられており、両者の構成は実質的に共通している。このため、以下、一方(正面から見て右側)の把持力調整手段40の構成についてのみ説明することとする。
本実施形態における把持力調整手段40は、アーム8の把持力を調整するためのものであり、図6〜図8に示すように、把持力動作ギア42、巻回バネ43、モータ44、ピニオンギア45等から構成されている。
把持力動作ギア42は、本発明における回動部材に相当するものであり、モータ44の回動軸(出力軸44a:図7及び図8参照)と異なる所定の回動軸41を中心に回動する。把持力動作ギア42は、モータ44からの回転駆動力を(巻回バネ43を介して)アーム8に伝達することにより、アーム8の開閉動作を実現させるとともに、アーム8に把持力を付与するための部材である。
また、把持力動作ギア42は、本発明における第二の歯車に相当する円板状の歯車であり、ピニオンギア45の歯部と噛み合う歯部がその周縁部に設けられている。把持力動作ギア42の周縁部近傍位置には、所定長の円弧状の長穴部42aが設けられ、この長穴部42aには、巻回バネ43の一端43aが移動自在に遊挿されている。なお、把持力動作ギア42の回動軸41は、アーム8の回動軸にもなっている。
巻回バネ43は、把持力動作ギア42の回動軸41の回りに巻回され、その一端43aが折り曲げられて把持力動作ギア42の長穴部42a内に移動自在に遊挿され、その他端43bが折り曲げられてアーム8に係止(固定)されている。また、巻回バネ43の一端43aは、把持力動作ギア42の長穴部42aの端部に接触可能とされ、これにより、把持力動作ギア42の回転力が巻回バネ43に伝達されるようになっている。
モータ44は、制御部30から送出される制御信号に基づいて駆動制御されることにより、所定の出力軸44aを図7(B)に示すR1方向及び図8(A)に示すR2方向に回動させる。モータ44により発生した回転力は、ピニオンギア45、把持力動作ギア42及び巻回バネ43を介してアーム8に伝達される。ピニオンギア45は、モータ44の出力軸44aに取り付けられて出力軸44aを中心に回動するものであり、本発明における第一の歯車に相当する。ピニオンギア45は、把持力動作ギア42の歯部と噛み合う歯部を有している。これらモータ44及びピニオンギア45は、把持力動作ギア42を回動させるものであり、本発明における回動駆動手段を構成する。
次に、本実施形態における把持力調整手段40の動作について説明する。
本実施形態における把持力調整手段40は、アーム8の閉状態において、アーム8の把持力を発生させない(略零に設定する)ことができる。すなわち、図7(A)に示すように、巻回バネ43の一端43aに把持力動作ギア42の長穴部42aの端部が接触していないような状態(巻回バネ43の一端43aが長穴部42a内で遊挿状態にある場合)においては、把持力動作ギア42の回転力が巻回バネ43に伝達されないため、巻回バネ43の弾性力が巻回バネ43の他端43bからアーム8に伝達されることもない。この結果、アーム8には自重のみが作用することとなり、アーム8を閉じる方向に駆動する巻回バネ43の弾性力は発生せず、アーム8の把持力は略零に設定されることとなる。
図7(A)に示した初期状態(アーム8の把持力零の状態)から、モータ44を回転駆動して、出力軸44a及びピニオンギア45を図7(B)のR1方向に回動させると、ピニオンギア45の回動に伴って把持力動作ギア42が図7(B)のR3方向に回動する。このように、モータ44の回転力がピニオンギア45を介して把持力動作ギア42に伝達されても、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42a内を移動して、巻回バネ43と把持力動作ギア42との非接触状態が維持される限り、把持力動作ギア42の回転力が巻回バネ43に伝達されず、この結果、アーム8の把持力は略零のまま維持される。
やがて、把持力動作ギア42が図7(A)に示した初期状態から所定角度(例えば45°)だけ回動すると、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42aの端部に接触して押圧される。この結果、図7(B)に示すように、モータ44の回転力が、ピニオンギア45、把持力動作ギア42及び巻回バネ43を介してアーム8に伝達され、アーム8の把持力が発生することとなる。すなわち、本実施形態における把持力調整手段40は、把持力動作ギア42が図7(A)に示した初期状態から所定角度回動するまでの所定角度領域内において、アーム8の把持力を一時的に消失させることができる。なお、アーム8の把持力は、図7(B)のR3方向に把持力動作ギア42が回動を続け、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42aの端部に接触して押圧された状態にすることで巻回バネ43の巻回量を変化させることにより、適宜調整することができる。
一方、把持力調整手段40を用いて、アーム8を閉状態から開状態に移行させることもできる。例えば、図7(A)に示した初期状態からアーム8を開状態にする場合には、モータ44を回転駆動して、出力軸44a及びピニオンギア45を図8(A)のR2方向に回動させ、このピニオンギア45の回動により把持力動作ギア42を図8(A)のR4方向に回動させる。把持力動作ギア42が図7(A)に示した初期状態から所定角度(例えば30°)だけ回動すると、把持力動作ギア42のボス部42bがアーム8の一部に接触する。この結果、モータ44の回転力が、ピニオンギア45及び把持力動作ギア42を介してアーム8に伝達され、図8(A)に示すようにアーム8が開状態に移行することとなる。
本実施形態における把持力調整手段40は、このようなアーム8の開状態においても、アーム8の把持力を発生させない(略零に設定する)ことができる。すなわち、図8(A)に示すように、巻回バネ43の一端43aに把持力動作ギア42の長穴部42aの端部が接触していないような状態においては、把持力動作ギア42の回転力が巻回バネ43に伝達されないため、巻回バネ43の弾性力が巻回バネ43の他端43bからアーム8に伝達されることもない。この結果、アーム8を閉じる方向に駆動する力は発生せず、アーム8の把持力は略零に設定されることとなる。
図8(A)に示した状態(アーム8の把持力零の状態)から、モータ44を回転駆動して、出力軸44a及びピニオンギア45を図8(B)のR1方向に回動させると、ピニオンギア45の回動に伴って把持力動作ギア42が図8(B)のR3方向に回動する。このように、モータ44の回転力がピニオンギア45を介して把持力動作ギア42に伝達されても、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42a内を移動して、巻回バネ43と把持力動作ギア42との非接触状態が維持される限り、把持力動作ギア42の回転力が巻回バネ43に伝達されず、この結果、アーム8の把持力は略零のまま維持される。
やがて、把持力動作ギア42が図8(A)に示した状態から所定角度(例えば45°)だけ回動すると、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42aの端部に接触して押圧される。この結果、図8(B)に示すように、モータ44の回転力が、ピニオンギア45、把持力動作ギア42及び巻回バネ43を介してアーム8に伝達され、アーム8の把持力が発生し、景品Pを把持することができる。すなわち、本実施形態における把持力調整手段40は、把持力動作ギア42が図8(A)に示した状態から所定角度回動するまでの所定角度領域内において、アーム8の把持力を一時的に消失させることができる。なお、アーム8の把持力は、図8(B)のR3方向に把持力動作ギア42が回動を続け、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42aの端部に接触して押圧された状態にすることで巻回バネ43の巻回量を変化させることにより、適宜調整することができる。
以上の実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、モータ44の回動力をアーム8に伝達して把持力を発生させることができる一方、把持力動作ギア42が所定角度領域内を回動したときに、巻回バネ43の一端43aと把持力動作ギア42とを非接触状態とすることにより、アーム8の把持力を一時的に消失させる(把持力を一時的に略零に設定する)ことができる。また、回動駆動手段(モータ44、ピニオンギア45)及び把持力動作ギア42は、左右のアーム8の各々に対応して設けられているため、各アーム8の把持力を異ならせる(例えば、何れか一方のアーム8の把持力を略零にする)ことができる。従って、巻回バネ43を使用した簡素な構成を採用しながら、多様な把持態様を実現させることができる。
また、以上の実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、把持力動作ギア42(第二の歯車)の回動軸41が、モータ44の出力軸44aと同軸とされたピニオンギア45(第一の歯車)の回動軸と異なっているため、モータ44が故障して異常回転した場合においても、把持力動作ギア42が受ける影響を少なくすることができ、かつ、把持力動作ギア42(第二の歯車)に過度の負担がかかった場合であっても、モータ44が受ける影響を少なくすることができる。
なお、上記実施形態において、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42のボス部42bに接触して押圧された状態にすることで巻回バネ43の巻回量を変化させ、把持力を発生させていたが、巻回バネ43の一端43aが把持力動作ギア42の長穴部42aの端部に接触して押圧されるように構成してもよい。
<第2実施形態>
続いて、図9〜図12を用いて、本発明の第2実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の把持力調整手段50について説明する。本実施形態における把持力調整手段50は、第1実施形態における把持力調整手段40の回動部材や回動駆動手段の態様を変更したものである。
まず、本実施形態における把持力調整手段50の構成について説明する。本実施形態における把持力調整手段50も、左右のアーム8に対応するように左右対称に一対設けられており、両者の構成は実質的に共通している。このため、以下、一方(正面から見て右側)の把持力調整手段50の構成についてのみ説明することとする。
把持力調整手段50は、アーム8の把持力を調整するためのものであり、図9〜図12に示すように、回動アーム部材52、巻回バネ53、モータ54等から構成されている。
回動アーム部材52は、本発明における回動部材に相当するものであり、モータ54の出力軸54aに固定され、この出力軸54aを中心に回動する。回動アーム部材52は、モータ54からの回転駆動力を(巻回バネ53を介して)アーム8に伝達することにより、アーム8の開閉動作を実現させるとともに、アーム8に把持力を付与するための部材である。回動アーム部材52は、図10に示すように、大小2つの矩形を繋ぎ合わせたような形状を有する薄板部52aと、薄板部52aに連接され巻回バネ53の一端53aに当接する部分となる当接部52bと、薄板部52aに連接され巻回バネ53が巻回される部分となる筒状部52cと、を有している。回動アーム部材52の回動軸(モータ54の出力軸54a)は、アーム8の回動軸と同軸とされている。
巻回バネ53は、回動アーム部材52の筒状部52cの回りに巻回され、その一端53aが回動アーム部材52に接触可能とされ、これにより、回動アーム部材52の回転力が巻回バネ53に伝達されるようになっている。また、巻回バネ53の他端53bは、折り曲げられてアーム8に係止(固定)されている。
モータ54は、制御部30から送出される制御信号に基づいて駆動制御されることにより、所定の出力軸54aを図11(B)に示すR5方向及び図12(A)に示すR6方向に回動させる。モータ54により発生した回転力は、回動アーム部材52及び巻回バネ53を介して、アーム8に伝達されることとなる。モータ54は、回動アーム部材52を回動させるものであり、本発明における回動駆動手段に相当する。
次に、本実施形態における把持力調整手段50の動作について説明する。
本実施形態における把持力調整手段50は、アーム8の閉状態において、アーム8の把持力を発生させない(略零に設定する)ことができる。すなわち、図11(A)に示すように、巻回バネ53の一端53aに回動アーム部材52の当接部52bの下面が接触していないような状態においては、回動アーム部材52の回転力が巻回バネ53に伝達されないため、巻回バネ53の弾性力が巻回バネ53の他端53bからアーム8に伝達されることもない。この結果、アーム8には自重のみが作用することとなり、アーム8を閉じる方向に駆動する力は発生せず、アーム8の把持力は略零に設定される。
図11(A)に示した初期状態(アーム8の把持力零の状態)から、モータ54を回転駆動して出力軸54aを図11(B)のR5方向に回動させると、モータ54の回転力が出力軸54aを介して回動アーム部材52に直接的に伝達され、回動アーム部材52もまた図11(B)のR5方向に回動する。このように、モータ54の回転力が回動アーム部材52に伝達されても、巻回バネ53の一端53aと回動アーム部材52の当接部52bの下面との非接触状態が維持されている限り、回動アーム部材52の回転力が巻回バネ53に伝達されず、この結果、アーム8の把持力は略零のまま維持される。
やがて、回動アーム部材52が図11(A)に示した初期状態から所定角度(例えば45°)だけ回動すると、巻回バネ53の一端53aが回動アーム部材52の当接部52bの下面に接触して押圧される。この結果、図11(B)に示すように、モータ54の回転力が、回動アーム部材52及び巻回バネ53を介してアーム8に伝達され、アーム8の把持力が発生することとなる。すなわち、本実施形態における把持力調整手段50は、回動アーム部材52が図11(A)に示した初期状態から所定角度回動するまでの所定角度領域内において、アーム8の把持力を一時的に消失させることができる。さらにアーム8の把持力は、図11(B)のR5方向に回動アーム部材52の当接部52bの下面が巻回バネ53の一端53aに接触して押圧しながら回動し続けることで、巻回バネ53の巻回量を変化させることにより、適宜調整することができる。
一方、把持力調整手段50を用いて、アーム8を閉状態から開状態に移行させることもできる。例えば、図11(A)に示した初期状態からアーム8を開状態にする場合には、モータ54を回転駆動して、出力軸54a及び回動アーム部材52を図12(A)のR6方向に回動させる。回動アーム部材52が図11(A)に示した初期状態から所定角度(例えば60°)だけ回動すると、回動アーム部材52の当接部52bの上面がアーム8の一部8a(図10)に接触する。この結果、モータ54の回転力が回動アーム部材52を介してアーム8に伝達され、図12(A)に示すようにアーム8が開状態に移行することとなる。
本実施形態における把持力調整手段50は、このようなアーム8の開状態においても、アーム8の把持力を発生させない(略零に設定する)ことができる。すなわち、図12(A)に示すように、巻回バネ53の一端53aに回動アーム部材52の当接部52bの下面が接触していないような状態においては、回動アーム部材52の回転力が巻回バネ53に伝達されないため、巻回バネ53の弾性力が巻回バネ53の他端53bからアーム8に伝達されることもない。この結果、アーム8を閉じる方向に駆動する力は発生せず、アーム8の把持力は略零に設定される。
図12(A)に示した状態(アーム8の把持力零の状態)から、モータ54を回転駆動して、出力軸54aを図12(B)のR5方向に回動させると、モータ54の回転力が出力軸54aを介して回動アーム部材52に直接的に伝達されて、回動アーム部材52もまた図12(B)のR5方向に回動する。このように、モータ54の回転力が回動アーム部材52に伝達されても、巻回バネ53の一端53aと回動アーム部材52の当接部52bの下面との非接触状態が維持されている限り、回動アーム部材52の回転力が巻回バネ53に伝達されず、この結果、アーム8の把持力は略零のまま維持される。
やがて、回動アーム部材52が、図12(A)に示した状態から所定角度(例えば45°)だけ回動すると、巻回バネ53の一端53aが回動アーム部材52の当接部52bに接触して押圧される。この結果、図12(B)に示すように、モータ54の回転力が、回動アーム部材52及び巻回バネ53を介してアーム8に伝達され、アーム8の把持力が発生し、景品Pを把持することができる。すなわち、本実施形態における把持力調整手段50は、回動アーム部材52が図12(A)に示した状態から所定角度回動するまでの所定角度領域内において、アーム8の把持力を一時的に消失させることができる。アーム8の把持力は、図12(B)のR5方向に回動アーム部材52の当接部52bの下面が巻回バネ53の一端53aに接触して押圧され続けることで、巻回バネ53の巻回量を変化させることにより、適宜調整することができる。
以上の実施形態に係る景品取得ゲーム装置1においては、モータ54の回動力をアーム8に伝達して把持力を発生させることができる一方、回動アーム部材52が所定角度領域内を回動したときに、巻回バネ53の一端53aと回動アーム部材52とを非接触状態とすることにより、アーム8の把持力を一時的に消失させる(把持力を一時的に略零に設定する)ことができる。また、モータ54及び回動アーム部材52は、左右のアーム8の各々に対応して設けられているため、各アーム8の把持力を異ならせる(例えば、何れか一方のアーム8の把持力を略零にする)ことができる。従って、巻回バネ53を使用した簡素な構成を採用しながら、多様な把持態様を実現させることができる。
なお、以上の各実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
本発明の各実施形態に係る景品取得ゲーム装置の外観の構成を示す斜視図である。 図1に示す景品取得ゲーム装置の移動部の構成を示す斜視図である。 図1に示す景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。 景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。 同上。 本発明の第1実施形態に係る景品取得ゲーム装置の把持力調整手段の構成を示す斜視図である。 図6に示す把持力調整手段のアーム閉状態における把持力調整態様を示すものであり、(A)は把持力が発生していない状態を示す正面図、(B)は把持力が発生している状態を示す正面図である。 図6に示す把持力調整手段のアーム開状態における把持力調整態様を示すものであり、(A)は把持力が発生していない状態を示す正面図、(B)は把持力が発生している状態を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る景品取得ゲーム装置の把持力調整手段の構成を示す斜視図である。 図9に示す把持力調整手段の分解斜視図である。 図9に示す把持力調整手段のアーム閉状態における把持力調整態様を示すものであり、(A)は把持力が発生していない状態を示す正面図、(B)は把持力が発生している状態を示す正面図である。 図9に示す把持力調整手段のアーム開状態における把持力調整態様を示すものであり、(A)は把持力が発生していない状態を示す正面図、(B)は把持力が発生している状態を示す正面図である。
符号の説明
1…景品取得ゲーム装置、3A…収納部の底面(景品載置部)、6…把持部(景品把持手段)、8…アーム(把持アーム部材)、16…操作部(操作手段)、30…制御部(把持制御手段)、40・50…把持力調整手段、41…回動軸、42…把持力動作ギア(回動部材、第二の歯車)、42a…長穴部、43・53…巻回バネ、43a・53a…巻回バネの一端、43b・53b…巻回バネの他端、44・54…モータ(回動駆動手段)、44a・54a…出力軸、45…ピニオンギア(回動駆動手段、第一の歯車)、52…回動アーム部材(回動部材)、P…景品。

Claims (4)

  1. 遊戯者の操作入力を受けて操作情報を出力する操作手段と、複数の景品が載置される景品載置部と、前記景品載置部に載置される景品を把持する複数の把持アーム部材を有する景品把持手段と、前記操作手段の操作情報に基づいて前記景品把持手段に景品を把持させる動作を行わせる把持制御手段と、前記把持アーム部材の把持力を調整する把持力調整手段と、を備えた景品取得ゲーム装置において、
    前記把持力調整手段は、
    前記把持アーム部材の各々に対して設けられ所定の回動軸を略中心に回動する回動部材と、
    前記各回動部材の前記回動軸の回りに巻回され一端が前記回動部材に接触可能とされ、他端が前記把持アーム部材に係止された巻回バネと、
    前記各回動部材に対応して設けられ前記各回動部材を回動させる回動駆動手段と、
    を有し、
    前記巻回バネの前記一端が前記回動駆動手段により回動する前記回動部材に接触し押圧されることにより前記巻回バネの弾性力が前記把持アーム部材に伝達されて把持力が発生するように構成される一方、前記回動部材が所定角度領域内を回動したときに前記巻回バネの前記一端と前記回動部材とが非接触状態となることにより、前記巻回バネの弾性力が前記把持アーム部材に伝達されず、前記把持アーム部材の把持力が消失するように構成される、
    景品取得ゲーム装置。
  2. 前記回動部材は、
    所定位置に長穴部が設けられたものであり、
    前記巻回バネは、
    前記一端が前記長穴部内に移動自在に遊挿されてなるものであり、
    前記把持力調整手段は、
    前記回動駆動手段により前記回動部材が所定角度領域内を回動したときに前記巻回バネの前記一端が前記長穴部内を移動することにより前記把持アーム部材の把持力を消失させるものである、
    請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
  3. 前記回動駆動手段は、
    所定の出力軸を回動させるモータと、前記出力軸と同軸の回動軸を中心に回動する第一の歯車と、を有するものであり、
    前記回動部材は、
    前記出力軸と同軸でない回動軸を中心に回動し前記第一の歯車と噛み合う第二の歯車である、
    請求項1又は2に記載の景品取得ゲーム装置。
  4. 前記回動駆動手段は、
    所定の出力軸を回動させるモータであり、
    前記回動部材は、
    前記出力軸と同軸の回動軸を中心に回動する回動アーム部材であり、
    前記把持力調整手段は、
    前記モータにより前記回動アーム部材が所定角度領域内を回動したときに前記巻回バネの前記一端が前記回動アーム部材に接触しないように構成されることにより前記把持アーム部材の把持力を消失させるものである、
    請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
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