JP2009062264A - 粘土鉱物の水分散方法、水分散型粘着剤組成物、粘着フィルム、粘着型光学フィルムおよび画像表示装置 - Google Patents

粘土鉱物の水分散方法、水分散型粘着剤組成物、粘着フィルム、粘着型光学フィルムおよび画像表示装置 Download PDF

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大器 下栗
Tsuneko Murayama
凡子 村山
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研一 岡田
Hitoshi Takahira
等 高比良
Toshiki Takahashi
俊貴 高橋
Kuniaki Inui
国昭 乾
Yosuke Makihata
陽介 巻幡
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Abstract

【課題】スメクタイト系層状粘土鉱物を均一に分散させることのできる粘土鉱物の水分散方法、接着信頼性の高いスメクタイト系層状粘土鉱物とコンポジット化され、透明性がさらに向上された水分散型粘着剤組成物、その水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備えた粘着フィルム、粘着型光学フィルム、および、その粘着型光学フィルムを用いた画像表示装置を提供すること。
【解決手段】スメクタイト系層状粘土鉱物粘土鉱物を35℃以下の水に24時間以上浸漬した後に、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を水に配合し、次いで、分散装置により水に対して粘土鉱物を0〜35℃にて分散させて、粘土鉱物の水分散液を得る。その粘土鉱物の水分散液と水分散型重合体の水分散液とを配合して、水分散型粘着剤組成物を得る。これを光学フィルム1の片面に積層して、粘着剤層2を形成して、粘着型光学フィルムを得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘土鉱物の水分散方法、水分散型粘着剤組成物、粘着フィルム、粘着型光学フィルムおよび画像表示装置に関する。
従来より、偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大フィルムなどの光学フィルムが、各種産業用途に用いられており、例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネセンス装置(有機EL表示装置)、プラズマディスプレイパネル(PDP)などの画像表示装置に貼着して用いられている。
液晶ディスプレイに貼着される光学フィルムとして、光学フィルムに粘着剤を積層した粘着型光学フィルムが知られている。この用途には、有機溶剤を用いて製造される溶剤型粘着剤が使用されている。
一方、近年、環境負荷低減の観点から、有機溶剤の使用を低減することが望まれており、溶剤型粘着剤から、分散媒として水を使用する水分散型粘着剤への転換が望まれている。
このような水分散型粘着剤として、例えば、共重合体エマルジョンを含む感圧接着剤組成物であって、共重合体が、共重合体全体に対して10〜50重量%のメタクリル酸2−エチルヘキシルが共重合されており、かつ、共重合体のガラス転移温度が−25℃以下である感圧性接着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記のような特許文献1を含む従来の水分散型粘着剤は、ポリオレフィンなどの疎水性被着体に対する接着性が改善されるものの、ガラスなどの親水性被着体に対する接着性が特に低く、液晶ディスプレイなどのガラス基板への接着に劣るという不具合がある。また、光学フィルム分野では、苛酷な加熱や加湿などによっても密着性などが低下しない高い耐熱性や耐湿性が要求されるため、水分散型粘着剤の適用は一般的に困難なものであった。
この分野への適用を試みた水分散型粘着剤として、例えば、アクリル酸ブチル、アクリル酸、リン酸基含有単量体および3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを乳化重合して得られる水分散型アクリル粘着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、アクリル酸ブチル、アクリル酸、および3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを乳化重合して得られるアクリル系共重合体の水分散体と、4級アンモニウム塩で有機化処理されたスメクタイト系層状粘土鉱物の水分散液とを混合してコンポジット化された水分散型アクリル粘着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2001−254063号公報 特開2007−186661号公報 特開2006−316085号公報
これら特許文献2および3で提案される水分散型粘着剤は、光学フィルム用途に適した接着性能を示すものである。特に、特許文献3のコンポジット化された水分散型粘着剤は、耐熱接着性など接着信頼性のより高いものが得られ、より厳しい条件下で使用される用途への適用が可能である。しかしながら、4級アンモニウム塩で有機化処理されたスメクタイト系層状粘土鉱物は親水性が低く、水への分散が困難である。そのため、分散粒子径の微細化にも限界があり、アクリル系共重合体の水分散体と混合して作製するコンポジット化粘着剤の透明性にも限界がある。また、特許文献3の水分散型アクリル粘着剤組成物の透明性(ヘイズ)は、その厚みが20μmのときには、十分な透明性を有するが、厚みの増加に応じて透明性が低下する場合があり、光学フィルムを積層して接着する光学用粘着剤の用途(例えば、偏光板と位相差板を積層接着する用途など)には適用し難いという不具合があった。
本発明の目的は、スメクタイト系層状粘土鉱物を均一に分散させることのできる粘土鉱物の水分散方法、接着信頼性の高いスメクタイト系層状粘土鉱物とコンポジット化され、透明性がさらに向上された水分散型粘着剤組成物、その水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備えた粘着フィルム、粘着型光学フィルム、および、その粘着型光学フィルムを用いた画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために鋭意研究した結果、粘土鉱物の分散条件と、コンポジット化された水分散型粘着剤の透明性(ヘイズ)とが関係し、特に、1)粘土鉱物の水への浸漬時間、2)浸漬工程および後分散工程の水温、3)リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の添加時期、が重要であることを見出した。
具体的には、本発明の粘土鉱物の水分散方法は、4級アンモニウム塩で有機化処理されたスメクタイト系層状粘土鉱物を35℃以下の水に24時間以上浸漬する浸漬工程と、前記浸漬工程の後に、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を前記水に配合し、次いで、分散装置により前記水に対して前記粘土鉱物を0〜35℃にて分散させる後分散工程とを備えることを特徴としている。
また、本発明の粘土鉱物の水分散方法では、さらに、前記浸漬工程の前に、前記スメクタイト系層状粘土鉱物を、0〜20℃の水に分散させる前分散工程を備えることが好適である。
また、本発明の粘土鉱物の水分散方法では、前記後分散工程において、前記粘土鉱物の含有割合が、前記水100重量部に対して、5〜20重量部であることが好適である。
また、本発明の粘土鉱物の水分散方法では、前記後分散工程において、前記リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の配合割合が、前記粘土鉱物100重量部に対して、1〜40重量部であることが好適である。
また、本発明の粘土鉱物の水分散方法では、前記粘土鉱物が、水酸基を有する4級アンモニウム塩で有機化処理されたスメクタイト系層状粘土鉱物を有していることが好適である。
また、本発明の水分散型粘着剤組成物は、水分散型重合体と、上記の粘土鉱物の水分散方法により得られる粘土鉱物の水分散液とが、前記水分散型重合体100重量部に対して前記粘土鉱物が1〜20重量部となるように、配合されていることを特徴としている。
また、本発明の水分散型粘着剤組成物は、上記の分散条件および組成条件を満たす場合において、厚み200μmのシート状に成形したときに、ヘイズ値が3%以下となり、全光線透過率が90〜100%となることが好適である。
また、本発明の粘着フィルムは、支持体と、前記支持体の少なくとも片面に積層される、上記の水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層とを備えることを特徴としている。
また、本発明の粘着型光学フィルムは、上記した粘着フィルムであって、前記支持体が光学フィルムであることを特徴としている。
また、本発明の画像表示装置は、上記した粘着型光学フィルムを少なくとも1枚用いたことを特徴としている。
本発明の粘土鉱物の水分散方法では、接着信頼性の高いスメクタイト系層状粘土鉱物とコンポジット化された水分散型粘着剤組成物の透明性をさらに向上させることができる。そのため、より光学特性に優れた粘着フィルム、粘着型光学フィルム、および、その粘着型光学フィルムを用いた画像表示装置を提供することができる。
本発明の粘土鉱物の水分散方法は、粘土鉱物を35℃以下の水に24時間以上浸漬する浸漬工程と、浸漬工程の後に、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を水に配合し、次いで、分散装置により水に対して粘土鉱物を0〜35℃にて分散させる後分散工程とを備えている。
粘土鉱物としては、例えば、スメクタイト、すなわち、モンモリロン石群鉱物であって、層状構造を有するフィロ珪酸塩鉱物などが挙げられる。スメクタイトとしては、例えば、モンモリロン石、マグネシアンモンモリロン石、テツモンモリロン石、テツマグネシアンモンモリロン石、バイデライト、アルミニアンバイデライト、ノントロン石、アルミニアンノントロナイト、サポー石(サポナイト)、アルミニアンサポー石、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイトなどが挙げられる。これら粘土鉱物は、単独使用または2種以上併用することができる。
また、粘土鉱物は、4級アンモニウム塩で有機化処理されている。ここで、有機化処理とは、粘土鉱物の層間陽イオンが4級アンモニウム塩とイオン交換することを言う。
粘土鉱物の陽イオンとしては、例えば、ナトリウムイオンやカルシウムイオンなどの金属カチオンである。
4級アンモニウム塩としては、アンモニウムイオン(NH4+)の水素原子が、プロピレンオキサイド骨格、エチレンオキサイド骨格、アルキル骨格などに置換されたカチオンと、ハロゲン化物イオン(例えば、塩化物イオンなど)などのアニオンとの塩が挙げられる。
また、4級アンモニウム塩は、より好ましくは、末端に水酸基などの親水性官能基を有しているもの、具体的には、末端に水酸基を有するプロピレンオキサイド骨格を有するものが挙げられる。4級アンモニウム塩は、単独使用または2種以上併用することができる。
4級アンモニウム塩で有機化処理された粘土鉱物は、通常、一般の市販品が用いられ、例えば、ルーセンタイトシリーズ(コープケミカル社製)が用いられ、より具体的には、ルーセンタイトSPN、ルーセンタイトSAN、ルーセンタイトSEN、ルーセンタイトSTNなどが挙げられる。
粘土鉱物における有機化処理の量は、特に限定されず、例えば、80〜240モルeq./100gである。
リン酸塩系分散剤は、粘土鉱物の水への分散安定性を得る(分散安定化の)ために配合される。リン酸塩系分散剤が粘土鉱物の粒子表面に吸着するので、リン酸塩が持つマイナス電荷に基づく静電反発力によって、分散安定性が得られると考えられる。
リン酸塩系分散剤としては、具体的には、オルソリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム(二リン酸ナトリウム)、トリポリリン酸ナトリウム(三リン酸ナトリウム)、テトラリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどが挙げられる。好ましくは、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムが挙げられる。
ポリカルボン酸塩系分散剤は、粘土鉱物の水への分散安定性を得る(分散安定化の)ために配合される。ポリカルボン酸塩系分散剤は、粘土鉱物の粒子表面に吸着するので、ポリカルボン酸塩(カルボン酸塩)が持つマイナス電荷に基づく静電反発力によって、分散安定性が得られると考えられる。
ポリカルボン酸塩系分散剤としては、例えば、ナトリウムなどの無機カチオン(金属カチオン)や、アンモニウムなどの有機カチオンと、カルボン酸とのカルボン酸塩の重合体であって、ポリ(メタ)アクリル酸塩(すなわち、ポリアクリル酸塩および/またはポリメタクリル酸塩)、ポリ(メタ)アクリル酸塩/マレイン酸塩共重合体などが挙げられる。ポリカルボン酸塩系分散剤としては、具体的には、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸ナトリウム/マレイン酸ナトリウム共重合体などのポリカルボン酸ナトリウム、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸アンモニウム、(メタ)アクリル酸アンモニウム/マレイン酸アンモニウム共重合体などのポリカルボン酸アンモニウムなどが挙げられる。好ましくは、ポリカルボン酸ナトリウムが挙げられる。
本発明の粘土鉱物の水分散方法は、まず、浸漬工程において、粘土鉱物を水に浸漬する。浸漬中はスターラーなどによって攪拌してもよい。
浸漬工程における粘土鉱物の配合割合は、水100重量部に対して、例えば、1〜30重量部、好ましくは、5〜20重量部である。
水温は、35℃以下に設定され、好ましくは、30℃以下であって、通常、10℃以上に設定される。水温が35℃を超える場合には、浸漬工程において、粘土鉱物が水と相分離するので、粘土鉱物を十分膨潤させることができず、その後の後分散工程において、粘土鉱物を十分均一に分散させることができない。
また、水温を、例えば、0〜10℃に設定して、水を冷却(低温保存)することもできる。
浸漬時間は、浸漬温度や攪拌の有無などにもよるが、24時間以上に設定され、好ましくは、72時間以上、通常、168時間(7日間)以下に設定される。なお、上記したように攪拌する場合や、低温保存する場合には、浸漬時間を、例えば、24〜48時間とすることもできる。浸漬時間が上記範囲に満たない場合には、粘土鉱物が十分膨潤(水が十分に浸透)できず、粘土鉱物を十分均一に分散させることができない。
この浸漬工程により、次の後分散工程における粘土鉱物の分散を容易にすることができる。
次いで、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を、粘土鉱物が浸漬された水(粘土鉱物の水浸漬液)に配合して、粘土鉱物を分散させる(後分散工程)。
リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を配合する時期(タイミング)は、後分散工程中、すなわち、浸漬工程後であることが重要である。一方、浸漬工程時や浸漬工程前にリン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を配合すると、粘土鉱物の膨潤が阻害される。
リン酸塩系分散剤の配合割合は、粘土鉱物100重量部に対して、例えば、1〜40重量部、好ましくは、1〜20重量部、さらに好ましくは、1〜10重量部である。ポリカルボン酸塩系分散剤の配合割合は、粘土鉱物100重量部に対して、例えば、1〜40重量部、好ましくは、10〜40重量部、さらに好ましくは、20〜30重量部である。リン酸塩系分散剤およびポリカルボン酸塩系分散剤の配合割合が上記範囲に満たない場合には、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤による粘土鉱物粒子の分散安定化の効果が低くなり、粘土鉱物粒子の微細な分散状態が得られなくなったり、水分散型重合体との混合において凝集を引き起こす場合がある。一方、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の配合割合が上記範囲を超える場合には、水分散液のイオン強度が高くなり、塩析する場合がある。
次に、後分散工程において、分散装置により、水に対して粘土鉱物を0〜35℃にて分散させる。
後分散工程における粘土鉱物の含有割合は、水100重量部に対して、例えば、5〜20重量部、好ましくは、5〜10重量部に設定する。
後分散工程における粘土鉱物の分散時の温度(水温)は、0〜35℃に設定され、好ましくは、0〜30℃、さらに好ましくは、0〜20℃に設定される。後分散工程における粘土鉱物の分散時の温度が上記範囲を超える場合には、浸漬工程と同様に、粘土鉱物が水と相分離して支障を来す場合があり、好ましくない。
分散装置としては、上記の分散条件を満たすことができれば、特に制限されない。例えば、ホモミキサー、ディスパー、超音波分散機などが好適に用いられる。
分散装置としてホモミキサーおよび/またはディスパーを用いる場合には、その分散条件としては、分散装置の周速を、例えば、400m/s以上に設定し、好ましくは、800m/s以上、通常、2000m/s以下に設定する。上記範囲に満たない場合には、分散が不十分となる場合がある。
粘土鉱物は、通常、シリケート層が何層も重なった板状構造をしているところ、粘土鉱物の平均粒子径が、好ましくは、200nm以下、より好ましくは、100nm以下となったときに、後分散工程を終了させる。平均粒子径が200nmを超えるときに後分散工程を終了させれば、透明性が低下する場合がある。
上記したように、この粘土鉱物の水分散方法における重要な点は、1)粘土鉱物の水への浸漬時間、2)浸漬工程および後分散工程の水温、3)リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の添加時期であり、以下のように考察することができる。
1)粘土鉱物の水への浸漬時間に関しては、4級アンモニウム塩で有機化処理された粘土鉱物は親水性が低いため、水が十分に粒子表面を濡らし、層間に浸透する時間が必要と考えられる。水が十分に層間に浸透することにより、分散が容易になると考えられる。
2)浸漬工程および後分散工程の水温に関しては、4級アンモニウム塩で有機化処理された粘土鉱物は、水温が高いと水と層分離する傾向があり、35℃を超える場合には良好な分散状態が得られない。高温で層分離する原因として、有機化処理剤(4級アンモニウム塩)が高温でさらに親水性が低下するためと考えられる。
3)リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の添加時期に関しては、4級アンモニウム塩で有機化処理された粘土鉱物の水浸漬時にリン酸塩系分散剤およびポリカルボン酸塩系分散剤を添加しないことがポイントである。リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤は、粘土鉱物の層間への水の浸漬を阻害する傾向があり、分散状態(分散安定性)の低下をもたらす。層間への水の浸漬は、水と層間中のイオン濃度差による浸透圧が原動力になるため、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の添加は水中のイオン濃度を増加させる(イオン濃度差を小さくする)ため、浸透圧が低下し、層間への水の浸漬を阻害すると考えられる。
また、上記した粘土鉱物の水分散方法は、さらに、浸漬工程の前に、スメクタイト系層状粘土鉱物を水に分散させる前分散工程を備えることもできる。
すなわち、前分散工程では、まず、上記と同様のスメクタイト系層状粘土鉱物を、水に配合し、続いて、スメクタイト系層状粘土鉱物を、水中に分散させる。
前分散工程における粘土鉱物の分散時の温度(水温)は、例えば、0〜20℃に設定され、好ましくは、7〜20℃に設定される。前分散工程における粘土鉱物の分散時の温度が上記範囲を超える場合には、粘土鉱物が凝集するおそれがある。
また、前分散工程における分散時間は、例えば、5〜30分、好ましくは、10〜20分である。
前分散工程を実施することにより、粘土鉱物の水への膨潤を促進させることができる。
とりわけ、前分散工程は、後分散工程において分散剤としてポリカルボン酸塩系分散剤が配合される場合に、好適に実施される。
次に、水分散型重合体と、上記の粘土鉱物の水分散方法により得られる粘土鉱物の水分散液とが配合されている、本発明の水分散型粘着剤組成物について説明する。
この水分散型粘着剤組成物は、水分散型重合体と、粘土鉱物の水分散液とを含んでいる。
水分散型重合体としては、例えば、水分散型アクリル系重合体であって、そのような水分散型アクリル系重合体としては、例えば、主成分として、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、それ以外の成分として、反応性官能基を有する反応性官能基含有ビニルモノマーと、上記モノマー((メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび反応性官能基含有ビニルモノマー)と共重合可能な共重合性ビニルモノマーとを含有するビニルモノマー混合物を共重合することにより得ることができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、メタクリル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルキルエステルであって、例えば、下記の一般式(1)で表される。
Figure 2009062264
(一般式(1)中、R1は、水素原子またはメチル基を、R2は、炭素数1〜18の直鎖または分岐のアルキル基を示す。)
2としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基などが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸へプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシルなどの(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18の直鎖または分岐アルキル)エステルなどが挙げられる。これら(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単独使用または2種以上併用することができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、60〜99.5重量部、好ましくは、80〜99重量部である。
反応性官能基含有ビニルモノマーが含有する反応性官能基としては、例えば、カルボキシル基、エポキシ基、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、シアノ基、イミド基、スルホン酸基、イソシアネート基などが挙げられる。好ましくは、カルボキシル基が挙げられる。
反応性官能基含有ビニルモノマーとしては、具体的には、カルボキシル基含有ビニルモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、ケイ皮酸などの不飽和カルボン酸、例えば、無水フマル酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸無水物、例えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノブチル、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸などの不飽和ジカルボン酸モノエステル、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルトリメリット酸、2−メタクリロイルオキシエチルピロメリット酸などの不飽和トリカルボン酸モノエステル、例えば、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレートなどのカルボキシアルキルアクリレートなどが挙げられる。
また、反応性官能基含有ビニルモノマーとしては、上記したカルボキシル基含有ビニルモノマーの他に、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有ビニルモノマー、例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸エチレングリコール、(メタ)アクリル酸プロピレングリコールなどのヒドロキシル基含有ビニルモノマー、例えば、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−ビニルカルボン酸アミドなどのアミド基含有ビニルモノマー、例えば、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有ビニルモノマー、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ基含有ビニルモノマー、例えば、N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系のイミド基含有ビニルモノマー、例えば、N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコンイミド、N−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミドなどのイタコンイミド系のイミド基ビニル含有モノマー、例えば、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミドなどのスクシンイミド系のイミド基含有ビニルモノマー、例えば、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸などのスルホン酸基含有ビニルモノマー、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有ビニルモノマーなどが挙げられる。
これら反応性官能基含有ビニルモノマーのうち、好ましくは、カルボキシル基含有ビニルモノマーが挙げられる。
反応性官能基含有ビニルモノマーの配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、例えば、0.5〜15重量部、好ましくは、0.5〜10重量部である。
共重合性ビニルモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、例えば、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンなどのオレフィン系モノマー、例えば、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの(メタ)アクリル酸脂環式炭化水素エステル、例えば、(メタ)アクリル酸フェニルなどの(メタ)アクリル酸アリールエステル、例えば、スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族系ビニルモノマー、例えば、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどの窒素原子含有ビニルモノマー、例えば、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシプロピレングリコールなどのアルコキシ基含有ビニルモノマー、例えば、ビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマー、例えば、塩化ビニルなどのハロゲン原子含有モノマー、例えば、N−ビニルピロリドン、N−(1−メチルビニル)ピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−ビニルモルホリン、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルなどのビニル基含有複素環化合物、例えば、ハロゲン原子を含有するアクリル酸エステル系モノマーなどが挙げられる。
また、共重合性ビニルモノマーとして、多官能性モノマーが挙げられる。
多官能性モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの(モノまたはポリ)アルキレンポリオールポリ(メタ)アクリレートや、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。また、多官能性モノマーとして、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートなども挙げられる。
さらにまた、共重合性ビニルモノマーとしては、アルコキシシリル基含有ビニルモノマーが挙げられる。
アルコキシシリル基含有ビニルモノマーとしては、例えば、シリコーン系(メタ)アクリレートモノマーやシリコーン系ビニルモノマーなどが挙げられる。
シリコーン系(メタ)アクリレートモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリロイルオキシメチル−トリメトキシシラン、(メタ)アクリロイルオキシメチル−トリエトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−トリメトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−トリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリイソプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリブトキシシラン、10−(メタ)アクリロイルオキシデシル−トリメトキシシラン、10−(メタ)アクリロイルオキシデシル−トリエトキシシランなどの(メタ)アクリロイルオキシアルキル−トリアルコキシシラン、例えば、(メタ)アクリロイルオキシメチル−メチルジメトキシシラン、(メタ)アクリロイルオキシメチル−メチルジエトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−メチルジメトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−メチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジイソプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジブトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジイソプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジブトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−プロピルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−プロピルジエトキシシランなどの(メタ)アクリロイルオキシアルキル−アルキルジアルコキシシランや、これらに対応する(メタ)アクリロイルオキシアルキル−ジアルキル(モノ)アルコキシシランなどの(メタ)アクリロイルオキシアルキルシラン誘導体が挙げられる。
シリコーン系ビニルモノマーとしては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシランなどのビニルトリアルコキシシラン、および、これらに対応するビニルアルキルジアルコキシシランやビニルジアルキルアルコキシシラン、例えば、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルメチルトリエトキシシラン、β−ビニルエチルトリメトキシシラン、β−ビニルエチルトリエトキシシラン、γ−ビニルプロピルトリメトキシシラン、γ−ビニルプロピルトリエトキシシラン、γ−ビニルプロピルトリプロポキシシラン、γ−ビニルプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−ビニルプロピルトリブトキシシラン、4−ビニルブチルトリメトキシシラン、4−ビニルブチルトリエトキシシラン、8−ビニルオクチルトリメトキシシラン、8−ビニルオクチルトリエトキシシランなどのビニルアルキルトリアルコキシシラン、および、これらに対応する(ビニルアルキル)アルキルジアルコキシシランや(ビニルアルキル)ジアルキル(モノ)アルコキシシランなどが挙げられる。
これら共重合性ビニルモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
これら共重合性ビニルモノマーのうち、好ましくは、アルコキシシリル基含有ビニルモノマーが挙げられる。アルコキシシリル基含有ビニルモノマーを用いることにより、共重合体にアルコキシシリル基が導入され、それら同士の反応により均一な架橋構造を形成することができる。
共重合性ビニルモノマーの配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、例えば、39.5重量部以下、好ましくは、19重量部以下である。
共重合性ビニルモノマーとして、アルコキシシリル基含有ビニルモノマーを配合する場合には、その配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、例えば、0.001〜1重量部、好ましくは、0.01〜0.1重量部である。
水分散型重合体は、上記したビニルモノマー混合物を共重合することにより、得ることができる。
上記したビニルモノマー混合物を共重合するには、例えば、乳化重合などの公知の重合方法が用いられる。
乳化重合では、例えば、上記したビニルモノマー混合物とともに、乳化剤、重合開始剤、必要に応じて連鎖移動剤などを、水中において適宜配合して共重合する。より具体的には、例えば、一括仕込み法(一括重合法)、モノマー滴下法、モノマーエマルション滴下法またはこれらを併用するなど、公知の乳化重合法を採用することができる。なお、モノマー滴下法やモノマーエマルション滴下法では、連続滴下または分割滴下が適宜選択される。反応条件などは、重合開始剤の種類などに応じて適宜選択されるが、重合温度は、例えば、20〜90℃である。
乳化剤としては、特に制限されず、乳化重合に通常使用される公知の乳化剤が用いられる。例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどのノニオン系乳化剤などが挙げられる。
また、これらアニオン系乳化剤やノニオン系乳化剤に、プロペニル基やアリルエーテル基などのラジカル重合性官能基(ラジカル反応性基)が導入されたラジカル重合性(反応性)乳化剤(例えば、アクアロンHS−10、第一工業製薬社製)なども挙げられる。
これら乳化剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
乳化剤の配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、例えば、0.2〜10重量部、好ましくは、0.5〜5重量部程度である。
重合開始剤としては、特に制限されず、乳化重合に通常使用される重合開始剤が用いられる。例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩などのアゾ系開始剤、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系開始剤、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤、例えば、フェニル置換エタンなどの置換エタン系開始剤、例えば、芳香族カルボニル化合物などのカルボニル系開始剤、例えば、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組合せ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組合せなどのレドックス系開始剤(過酸化物と還元剤との組合せ)などが挙げられる。
重合開始剤は、水溶性または油溶性のどちらであってもよく、これら重合開始剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
重合開始剤の配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、例えば、0.005〜1重量部である。
なお、上記したビニルモノマー混合物に、重合開始剤を配合する前、または配合しながら、窒素置換によって、ビニルモノマー混合物中の溶存酸素濃度を低減してもよい。
連鎖移動剤は、必要により配合され、水分散型重合体の分子量を調節するものであって、乳化重合に通常使用される連鎖移動剤が用いられる。例えば、1−ドデカンチオール、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸2−エチルへキシル、2,3−ジメチルカプト−1−プロパノールなどのメルカプタン類などが挙げられる。
これら連鎖移動剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
連鎖移動剤の配合割合は、ビニルモノマー混合物100重量部に対して、例えば、0.001〜0.5重量部である。
このような乳化重合によって、得られた水分散型重合体を、エマルション(水分散液)として、調製することができる。
なお、水分散型重合体の水分散液は、例えば、上記したビニルモノマー混合物を、乳化重合以外の有機溶剤を使用しない方法(例えば、懸濁重合など)によって重合した後に、必要に応じて上記した乳化剤により、調製することもできる。
また、水分散型重合体のエマルション粒子の平均粒子径は、例えば、0.05〜10μm、好ましくは、0.1〜1μmである。
調製された水分散型重合体の水分散液の固形分濃度は、例えば、10〜80重量%、好ましくは、20〜60重量%である。
そして、本発明の水分散型粘着剤組成物を得るには、水分散型重合体の水分散液と、粘土鉱物の水分散液とを配合する。
水分散型重合体の水分散液と粘土鉱物の水分散液との配合割合は、水分散型重合体の水分散液の固形分(水分散型重合体)100重量部に対して、粘土鉱物の水分散液の固形分(粘土鉱物)が、1〜20重量部、好ましくは、5〜15重量部である。上記範囲を超える場合には、透明性が低下する。一方、上記範囲に満たない場合には、高温雰囲気下や高温高湿雰囲気下などの過酷な雰囲気下における優れた接着性(接着信頼性)の向上の効果が得られない。
このようにして得られる水分散型粘着剤組成物には、必要に応じて、架橋剤、粘度調整剤、剥離調整剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、着色剤(顔料、染料など)、老化防止剤、界面活性剤など、水分散型粘着剤組成物に通常添加される添加剤を、適宜の割合で、添加してもよい。
さらに、この水分散型粘着剤組成物には、エマルションの安定性を向上する目的で、例えば、アンモニア水などにより、例えば、pH7〜9、好ましくは、pH7〜8に調整される。
このようにして得られる水分散型粘着剤組成物は、厚み200μmのシート状に成形したときに、ヘイズ値が、例えば、3%以下、好ましくは、2%以下となり、全光線透過率が、例えば、90〜100%、好ましくは、92〜100%となる。
ヘイズ値は、光源から入射する透過光(平行光)が、シート状の水分散型粘着剤組成物を透過して散乱するときの、透過光に対する散乱光の割合であって、下記式(2)で示される。
ヘイズ値(%)=(散乱光量)/(全透過光量)×100 (2)
ヘイズ値が上記範囲内であれば、より透明性に優れた水分散型粘着剤組成物を得ることができる。一方、ヘイズ値が上記範囲を超える場合には、散乱光が増加し、白濁して見える場合がある。
なお、ヘイズ値は、JIS K7136に準拠して、ヘイズメーター(日本電色工業社の「NDH2000」や、村上色彩技術研究所社の「HM−150型」)により測定される。
全光線透過率は、光源から入射する光(入射光)が、シート状の水分散型粘着剤組成物を透過するときの、入射光に対する透過光の割合であって、下記式(3)で示される。
全光線透過率(%)=(透過光量)/(入射光量)×100 (3)
全光線透過率が上記範囲に満たない場合には、光学特性が低下する場合がある。
水分散型粘着剤組成物をシート状に成形するには、ガラス板に水分散型粘着剤組成物を塗布し、これを、例えば、80〜130℃で乾燥する。
なお、全光線透過率は、JIS K7361−1に準拠して、ヘイズメーター(日本電色工業社、「NDH2000」や、村上色彩技術研究所社の「HM−150型」)により測定される。
このようにして得られる本発明の水分散型粘着剤組成物は、水分散型粘着剤組成物において、粘土鉱物が微細でかつ均一に分散されている。そのため、水分散型粘着剤組成物を粘着剤層として形成すれば、優れた透明性を確保しながら、高い接着信頼性(特に、高い耐湿熱性や高い耐熱性)を得ることができる。
次に、本発明の粘着型光学フィルム(粘着フィルム)の一実施形態の製造方法について、図1を参照して、説明する。
粘着型光学フィルムを得るには、まず、支持体としての光学フィルム1を用意する。
光学フィルム1としては、特に制限されず、例えば、偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大フィルムなどが挙げられる。
偏光フィルムとしては、偏光子の片面または両面に、透明保護フィルムが設けられたものが用いられる。
偏光子としては、特に制限されず、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムなどの親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料などの二色性物質で染色し一軸延伸したものや、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物などポリエン系配向フィルムなどが挙げられる。好ましくは、ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素で染色して一軸延伸した偏光子が挙げられる。
透明保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系ポリマーフィルム、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロースなどのセルロース系ポリマーフィルム、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系ポリマーフィルム、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)などのスチレン系ポリマーフィルム、ポリカーボネート系ポリマーフィルムなど挙げられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロまたはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体などのポリオレフィン系ポリマーフィルム、塩化ビニル系ポリマーフィルム、ナイロン、芳香族ポリアミドなどのアミド系ポリマーフィルム、イミド系ポリマーフィルム、スルホン系ポリマーフィルム、ポリエーテルスルホン系ポリマーフィルム、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマーフィルム、ポリフェニレンスルフィド系ポリマーフィルム、ビニルアルコール系ポリマーフィルム、塩化ビニリデン系ポリマーフィルム、ビニルブチラール系ポリマーフィルム、アリレート系ポリマーフィルム、ポリオキシメチレン系ポリマーフィルム、エポキシ系ポリマーフィルム、または上記したポリマーのブレンド物のフィルムなども挙げられる。
透明保護フィルムは、アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系などの熱硬化型、紫外線硬化型の樹脂の硬化層として形成することもできる。
透明保護フィルムとしては、好ましくは、セルロース系ポリマーが挙げられる。透明保護フィルムの厚さは、特に制限されず、例えば、500μm以下、好ましくは、1〜300μm、さらに好ましくは、5〜200μmである。
偏光子と透明保護フィルムとを接着処理するには、例えば、イソシアネート系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ゼラチン系接着剤、ビニル系接着剤、ラテックス系接着剤、水系ポリエステル接着剤などを用いて接着する。
位相差フィルムとしては、高分子素材を一軸または二軸延伸処理してなる複屈折性フィルム、液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配向層をフィルムにて支持したものなどが挙げられる。位相差フィルムの厚さは、特に制限されず、例えば、20〜150μmである。
高分子素材としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロース系重合体、またはこれらの二元系、三元系各種共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物などが挙げられる。これら高分子素材は、延伸などにより配向物(延伸フィルム)となる。
液晶性ポリマーとしては、例えば、液晶配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)がポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型の各種のものなどが挙げられる。主鎖型の液晶性ポリマーとしては、例えば、屈曲性を付与するスペーサ部でメソゲン基を結合した構造であり、具体的には、ネマチック配向性のポリエステル系液晶性ポリマー、ディスコティックポリマーやコレステリックポリマーなどが挙げられる。側鎖型の液晶性ポリマーとしては、例えば、ポリシロキサン、ポリアクリレート、ポリメタクリレートまたはポリマロネートを主鎖骨格とし、側鎖として共役性の原子団からなるスペーサ部を介してネマチック配向付与性のパラ置換環状化合物単位からなるメソゲン部を有するものなどが挙げられる。これら液晶性ポリマーは、例えば、ガラス板上に形成したポリイミドやポリビニルアルコールなどの薄膜の表面をラビング処理したもの、酸化珪素を斜方蒸着したものなどの配向処理面上に液晶性ポリマーの溶液を展開して熱処理することにより得られる。
また、位相差フィルムは、例えば、各種波長フィルムや液晶層の複屈折による着色や視野角などの拡大を目的としたもの、その他使用目的に応じて、適宜、位相差を有するものであってよく、2種以上の位相差フィルムを積層して位相差などの光学特性を制御したものなどであってもよい。
輝度向上フィルムとしては、例えば、誘電体の多層薄膜や屈折率異方性が相違する薄膜フィルムの多層積層体など、所定偏光軸の直線偏光を透過して他の光は反射する特性を示すもの、コレステリック液晶ポリマーの配向フィルムやその配向液晶層をフィルム基材上に支持したものなど、左回りまたは右回りのいずれか一方の円偏光を反射して他の光は透過する特性を示すものなどが挙げられる。
視野角拡大フィルムは、液晶ディスプレイの画面を、画面に垂直でなくやや斜めの方向から見た場合でも、画像が比較的鮮明にみえるように視野角を広げるためのフィルムであり、例えば、位相差フィルム、液晶ポリマーなどの配向フィルムや透明基材上に液晶ポリマーなどの配向層を支持したものなどが挙げられる。視野角拡大フィルムとして用いられる位相差フィルムには、面方向に二軸に延伸された複屈折を有するポリマーフィルムや、面方向に一軸に延伸され厚さ方向にも延伸された厚さ方向の屈折率を制御した複屈折を有するポリマーや傾斜配向フィルムのような二方向延伸フィルムなどが用いられる。
そして、光学フィルム1の片面に、水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層2を設ける。
粘着剤層2を設けるには、例えば、上記した光学フィルム1に、粘着剤層2が形成された離型シート3から、粘着剤層2を転写する方法が挙げられる。粘着剤層2が形成された離型シート3は、離型シート3にナイフコーティング法などの公知のコーティング方法により、水分散粘着剤組成物を直接コーティングして、これを乾燥することにより調製することができる。また、粘着剤層2を転写するには、離型シート3が形成された粘着剤層2を、光学フィルム1に貼り合わせた後、粘着剤層2から離型シート3を引き剥がす。
また、粘着剤層2を設けるには、例えば、光学フィルム1に、水分散型粘着剤組成物をナイフコーティング法などの公知のコーティング方法により、直接コーティングして乾燥するようにすることもできる。
離型シート3としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルム、ゴムシート、紙、布、不織布、ネット、発泡シートや金属箔、またこれら積層シート体などが挙げられる。離型シート3の表面には、粘着剤層2からの剥離性を高めるため、必要に応じて、シリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理などの処理がなされていてもよい。
粘着剤層2の厚み(乾燥後厚み)は、例えば、1〜500μm、好ましくは、5〜200μmの範囲に設定される。
また、図示しないが、光学フィルム1の表面(粘着剤層2が形成される側の表面)には、粘着剤層2との接着力(投錨力)を向上させるため、あらかじめ、下塗り層を設けるなどの下塗り処理を施すことができる。
このように、光学フィルム1の片面に、水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層2を設けることにより、粘着型光学フィルムを得ることができる。
このようにして得られる粘着型光学フィルムは、優れた透明性が確保された水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備えるので、粘着剤層の厚みに依存することなく、優れた光学特性を得ることができる。また、光学フィルムを何層にも積層接着した製品(例えば、偏光板/粘着剤層/位相差板/粘着剤層、などの構成を有する製品)においても、優れた光学特性を得ることができる。さらに、液晶ディスプレイのガラス基板への接着において高い接着信頼性を有するため、光学用途に好適に用いられる。
なお、上記した説明において、粘着剤層2を、光学フィルム1の片面に設けたが、光学フィルム1の両面に設けることもできる。
また、上記した説明において、本発明の粘着フィルムを、支持体として光学フィルムを備える本発明の粘着型光学フィルムとして説明したが、例えば、支持体としてシートを備える粘着シートや、支持体としてテープを備える粘着型光学テープなどとしても用いられる。
以下に実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例および比較例に何ら制限されるものではない。なお、以下の説明において、「部」および「%」は、特に明記のない限り、重量基準である。
実施例1
(水分散型重合体の調製)
容器に、アクリル酸ブチル100部、アクリル酸5部、3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学社製)0.015部を加えて混合し、ビニルモノマー混合物を調製した。次いで、調製したビニルモノマー混合物627gに、反応性乳化剤としてアクアロンHS−10(第一工業製薬社製)13g、イオン交換水360gを加え、ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて、5分間、6000(1/min)で、攪拌し強制乳化して、モノマープレエマルションを調製した。
次いで、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器に、上記で調製したモノマープレエマルションのうちの200g、イオン交換水330gを仕込み、次いで、反応容器を窒素置換し、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物(VA−057、和光純薬工業社製)0.2gを添加して、撹拌しながら60℃で、1時間重合した。次いで、残りのモノマープレエマルションのうちの800gを、反応容器を60℃に保ったまま反応容器に3時間かけて滴下して、その後、3時間重合させ、固形分48%の水分散型重合体の水分散液を得た。次いで、これを室温まで冷却し、10%アンモニア水を添加して、pHを8に調整した。
(粘土鉱物の水分散液の調製)
イオン交換水90部に、ルーセンタイトSPN(末端に水酸基を有するプロピレンオキサイド骨格を有する4級アンモニウム塩で、層間を120モルeq./100gの量で疎水化処理したスメクタイト。コープケミカル社製)10部を添加し、4日間(96時間)、23℃、静置状態で浸漬して、ルーセンタイトSPNを水に膨潤させた(浸漬工程)。
その後、ヘキサメタリン酸ナトリウム(リン酸塩系分散剤、キシダ化学社製)を、ルーセンタイトSPN100部に対して10部の割合で添加して溶解させた。次いで、ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて、ルーセンタイトSPNが浸漬された水溶液を、氷水浴で冷却して除熱しながら、15分間、10000(1/min)(=周速1100m/s)で攪拌して分散させた(後分散工程)。なお、分散中の水溶液の最高温度は25℃であり、最低温度は20℃であった。
その後、水分散液を、開口径80μmのナイロンメッシュで濾過し、濾液の水分散液を23℃(室温)で、真空状態で脱泡して、粘土鉱物の水分散液を調製した。
(水分散型粘着剤組成物の調製)
粘土鉱物の水分散液を、水分散型重合体100部に対して粘土鉱物が10部となるように、水分散型重合体の水分散液に配合して、攪拌して混合させることにより、水分散型粘着剤組成物を調製した。
(光学フィルムの調製)
ポリビニルアルコールフィルム(厚み80μm)を、40℃のヨウ素水溶液中で、元長の5倍に延伸し、その後、ポリビニルアルコールフィルムをヨウ素水溶液から引き上げ、50℃で、4分間乾燥させて、偏光子を得た。この偏光子の両側に、ポリビニルアルコール型接着剤を用いて、透明保護フィルムとしてトリアセチルセルロースフィルムを接着して、光学フィルムを得た。この光学フィルムの片面に、下塗り処理を施した。
(粘着型光学フィルムの作製)
調製した水分散型粘着剤組成物を、離型フィルム(ポリエチレンテレフタレート基材、ダイヤホイル MRF38、三菱化学ポリエステル社製)上に、乾燥後厚みが23μmおよび200μmとなるようにそれぞれコーティングした。その後、熱風循環式オーブンで、100℃で、2分間乾燥させて、離型フィルム上に粘着剤層を形成した。これを下塗り処理が施された光学フィルムに貼着し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例2
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製において、ヘキサメタリン酸ナトリウムに代えて、ピロリン酸ナトリウム(リン酸塩系分散剤、和光純薬工業社製)を添加した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例3
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製において、ヘキサメタリン酸ナトリウムに代えて、トリポリリン酸ナトリウム(リン酸塩系分散剤、和光純薬工業社製)を添加した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例4
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の後分散工程において、ホモミキサー(特殊機化社製)に代えて、ディスパー(特殊機化社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。なお、ディスパーの分散条件は、分散時間が、15分間、回転数が3000(1/min)(=周速330m/s)であった。
実施例5
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の浸漬工程において、浸漬時の水温を23℃から3℃に変更した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例6
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の後分散工程において、分散時の最高温度を25℃から30℃に変更し、最低温度を20℃から25℃に変更した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例7
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の浸漬工程において、浸漬時間を4日間(96時間)から2日間(48時間)に変更した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例8
実施例1における水分散型粘着剤組成物の調製において、粘土鉱物の水分散液の配合割合を、水分散型重合体100部に対して粘土鉱物が10部から3部となるように、変更した以外は、実施例1と同様にして水分散型粘着剤組成物を調製し、続いて、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例9
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製において、浸漬工程の前に、前分散工程を実施し、さらに、ヘキサメタリン酸ナトリウムに代え、ポリカルボン酸ナトリウムを用いた以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
すなわち、イオン交換水90部に、ルーセンタイトSPN(末端に水酸基を有するプロピレンオキサイド骨格を有する4級アンモニウム塩で、層間を120モルeq./100gの量で疎水化処理したスメクタイト。コープケミカル社製)10部を添加し、水温を7〜20℃で、5分間、ルーセンタイトSPNをホモミキサーにより分散させた(前分散工程)。
前分散工程後、4日間(96時間)、23℃、静置状態で浸漬して、ルーセンタイトSPNを水に膨潤させた(浸漬工程)。
浸漬工程後、ポリカルボン酸ナトリウム(商品名:アロンA210、ポリカルボン酸塩系分散剤、東亞合成社製)を、ルーセンタイトSPN100部に対して30部の割合で添加して溶解させた。次いで、ホモミキサー(特殊機化社製)を用いて、ルーセンタイトSPNが浸漬された水溶液を、氷水浴で冷却して除熱しながら、15分間、10000(1/min)(=周速1100m/s)で攪拌して分散させた(後分散工程)。なお、分散中の水溶液の最高温度は25℃であり、最低温度は20℃であった。
その後、水分散液を、開口径80μmのナイロンメッシュで濾過し、濾液の水分散液を23℃(室温)で、真空状態で脱泡して、粘土鉱物の水分散液を調製した。
その後、実施例1と同様にして、水分散型粘着剤組成物を調製し、続いて、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例1
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の浸漬工程において、浸漬時の温度を23℃から40℃に変更した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製した。
しかし、調製された粘土鉱物の水分散液では、粘土鉱物が水と相分離しており、粘土鉱物が十分に膨潤しなかった。そのため、水分散型粘着剤組成物および粘着型光学フィルムを得ることができなかった。
比較例2
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の後分散工程において、ホモミキサー(特殊機化社製)に代えて、超音波分散機(US−600T、Nissei社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製した。なお、後分散工程の分散時の最高温度は50℃であり、最低温度は45℃であった。
しかし、調製された粘土鉱物の水分散液では、粘土鉱物が水と相分離しており、粘土鉱物が十分に膨潤しなかった。そのため、水分散型粘着剤組成物および粘着型光学フィルムを得ることができなかった。
比較例3
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製において、ヘキサメタリン酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製し、続いて、水分散型粘着剤組成物を調製した。しかし、水分散型粘着剤組成物において、凝集物が多く発生した。
この水分散型粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様にして、粘着型光学フィルムを作製した。しかし、白濁が認められ、外観が不良であった。
比較例4
実施例1の粘土鉱物の水分散液の調製において、ルーセンタイトSPNを浸漬する前(つまり、浸漬工程中)に、まず、イオン交換水にヘキサメタリン酸ナトリウムを添加して溶解させ、次いで、このヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液に、ルーセンタイトSPNを添加した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製した。しかし、調製された粘土鉱物の水分散液では、粘土鉱物が十分に膨潤しなかった。
続いて、この粘土鉱物の水分散液から、実施例1と同様にして水分散型粘着剤組成物を調製した。しかし、水分散型粘着剤組成物において、凝集物が多く発生した。
その後、この水分散型粘着剤組成物から、実施例1と同様にして粘着型光学フィルムを作製した。
比較例5
実施例1における水分散型粘着剤組成物の調製において、粘土鉱物の水分散液を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例6
実施例1における粘土鉱物の水分散液の調製の浸漬工程において、浸漬時間を4日間(96時間)から12時間に変更した以外は、実施例1と同様にして粘土鉱物の水分散液を調製した。
しかし、調製された粘土鉱物の水分散液では、粘土鉱物が十分に膨潤しなかった。そのため、水分散型粘着剤組成物および粘着型光学フィルムを得ることができなかった。
各実施例および各比較例の配合処方を、表1に示す。
(評価)
1)分散状態
実施例1〜9、比較例1〜4および6において、粘土鉱物の水分散液および粘着剤層の状態を、外観観察により評価した。その結果を表1に示す。
なお、分散状態については、下記の基準で確認した。
◎:水分散液に凝集物や相分離がなく、粘着剤層に異物や白濁が観察されなかった
○:水分散液に凝集物や相分離がなく、粘着剤層に異物が観察されなかったが、やや白濁が認められた
△:水分散液に相分離がなかったが、凝集物が認められた
×:水分散液に凝集物および相分離が認められた
2)ヘイズ値
実施例1〜9および比較例3〜5において得られた粘着型光学フィルムを50×50mmに切断して、粘着型光学フィルムにおける粘着剤層のヘイズ値を、JIS K7136に準拠して、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所社、「HM−150型」)により、測定した。その結果を表1に示す。
3)全光線透過率
実施例1〜9および比較例3〜5において得られた粘着型光学フィルムを50×50mmに切断して、粘着型光学フィルムにおける粘着剤層の全光線透過率を、JIS K7361−1に準拠して、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所社、「HM−150型」)により、測定した。その結果を表1に示す。
4)粘着型光学フィルムの接着固定性
実施例1〜9および比較例5において得られた、粘着剤層の厚みが23μmの粘着型光学フィルムを、230×310mmの大きさの矩形状に切断した後、離型フィルムを剥離し、これを、厚さ0.7mmのガラス板(コーニング#1737、コーニング社製)に貼着し、50℃、0.5MPaのオートクレーブ中に15分間放置した。その後、60℃、90%RHの雰囲気下で、500時間加熱したときに、粘着型光学フィルムの端部から剥離する部分の有無およびその剥離部分の長さを目視観察により確認した。その結果を表1に示す。
なお、粘着型光学フィルムの剥離部分については、下記の基準で確認した。
◎:剥がれなどの変化が認められなかった
○:粘着型光学フィルムの端部から0.5mm以下の部分に剥がれが認められた
△:粘着型光学フィルムの端部から0.5mmを超過し1mm以下の部分に剥がれが認められた
×:粘着型光学フィルムの端部から1mmを超過する部分に剥がれが認められた
表1における分散剤の略称を以下に示す。
・ヘキサメタリン酸Na:ヘキサメタリン酸ナトリウム、リン酸塩系分散剤、キシダ化学社製
・ピロリン酸Na:ピロリン酸ナトリウム、リン酸塩系分散剤、和光純薬工業社製
・トリポリリン酸Na:トリポリリン酸ナトリウム、リン酸塩系分散剤、和光純薬工業社製
・ポリカルボン酸Na:ポリカルボン酸ナトリウム、商品名:アロンA210、ポリカルボン酸塩系分散剤、東亞合成社製
Figure 2009062264
本発明の粘着型光学フィルム(粘着フィルム)の一実施形態の拡大断面図である。
符号の説明
1 光学フィルム
2 粘着剤層
3 離型シート

Claims (10)

  1. 4級アンモニウム塩で有機化処理されたスメクタイト系層状粘土鉱物を35℃以下の水に24時間以上浸漬する浸漬工程と、
    前記浸漬工程の後に、リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤を前記水に配合し、次いで、分散装置により前記水に対して前記粘土鉱物を0〜35℃にて分散させる後分散工程と
    を備えることを特徴とする、粘土鉱物の水分散方法。
  2. さらに、前記浸漬工程の前に、前記スメクタイト系層状粘土鉱物を、0〜20℃の水に分散させる前分散工程を備えることを特徴とする、請求項1に記載の粘土鉱物の水分散方法。
  3. 前記後分散工程において、前記粘土鉱物の含有割合が、前記水100重量部に対して、5〜20重量部であることを特徴とする、請求項1または2に記載の粘土鉱物の水分散方法。
  4. 前記後分散工程において、前記リン酸塩系分散剤またはポリカルボン酸塩系分散剤の配合割合が、前記粘土鉱物100重量部に対して、1〜40重量部であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の粘土鉱物の水分散方法。
  5. 前記粘土鉱物が、水酸基を有する4級アンモニウム塩で有機化処理されたスメクタイト系層状粘土鉱物を有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の粘土鉱物の水分散方法。
  6. 水分散型重合体と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の粘土鉱物の水分散方法により得られる粘土鉱物の水分散液とが、
    前記水分散型重合体100重量部に対して前記粘土鉱物が1〜20重量部となるように、配合されていることを特徴とする、水分散型粘着剤組成物。
  7. 厚み200μmのシート状に成形したときに、ヘイズ値が3%以下となり、全光線透過率が90〜100%となることを特徴とする、請求項6に記載の水分散型粘着剤組成物。
  8. 支持体と、
    前記支持体の少なくとも片面に積層される、請求項6または7に記載の水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層と
    を備えることを特徴とする、粘着フィルム。
  9. 請求項8に記載の粘着フィルムであって、前記支持体が光学フィルムであることを特徴とする、粘着型光学フィルム。
  10. 請求項9に記載の粘着型光学フィルムを少なくとも1枚用いたことを特徴とする、画像表示装置。
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