JP2009060849A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】 トラバースカム軸の回転性に支障を来すことなく案内筒のガタ付きを防止し、併せてレベルワインド機構の組み込み作業性の向上を図った魚釣用リールを提供する。
【解決手段】 リール本体のフレーム間に、ハンドルの回転に連動して回転し、外周にカム溝が形成されたトラバースカム軸と、該トラバースカム軸を覆ってフレーム間に取り付く案内筒と、該案内筒上に装着され、該案内筒に設けた長孔を挿通して前記カム溝に係合爪が係合し、トラバースカム軸の回転に伴い前記案内筒上を軸方向へ往復動する釣糸案内体とからなるレベルワインド機構を備えた魚釣用リールに於て、前記案内筒の側部外周にフレームに対する移動規制部を形成し、該案内筒の一側部の端部を、フレームに取り付け固定される抜止め部材に係合可能とすると共に、案内筒の側部にフレームに対する回り止め部を形成し、前記移動規制部と回り止め部と抜止め部材を介して、前記案内筒をフレームに軸方向移動不能に回り止め固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は魚釣用リールに係り、詳しくはスプールに釣糸を均一に巻回させるレベルワインド機構を備えた魚釣用リールに関する。
従来周知のように、キャスティングリールやトローリングリール等の魚釣用リールや、スプール駆動モータを備えた電動リールには、特許文献1または特許文献2に開示されるように、スプールに釣糸を均一に巻回させるレベルワインド機構がスプール前方のフレーム間に装着されている。
このレベルワインド機構は、ハンドルの回転に連動回転し、外周に往復カム溝が形成されたトラバースカム軸と、該トラバースカム軸を覆ってフレーム間に取り付く案内筒と、該案内筒上に装着され、該案内筒に沿って軸方向へ往復動する釣糸案内体(摺動体)とからなり、該釣糸案内体は、案内筒の長手方向に設けた長孔を挿通してトラバースカム軸のカム溝に係合する係合爪と、竿先側からの釣糸をスプールに案内する釣糸案内部(ラインガイド孔)を備えている。そして、トラバースカム軸は、その端部に取り付く伝達歯車を介して、手動巻取り駆動機構やスプール駆動モータによる自動巻取り駆動機構等に連結されている。
そして、特許文献1,2に開示されるように、従来、この種の魚釣用リールは、リール本体へのレベルワインド機構の組み込みに当たり、案内筒内にトラバースカム軸を挿入し、該トラバースカム軸を案内筒内の軸受に回転自在に支持した状態で案内筒をフレームの一方から他方のフレームに挿入した後、トラバースカム軸の挿入側先端に止め輪やワッシャ等の係止部材を装着してこれをフレームに抜け止めすることで、案内筒をフレーム間に軸方向規制して固定した構造となっている。そして、既述したようにトラバースカム軸は、案内筒内の軸受によって回転自在に支持されている。
実開昭59−16377号公報 特開2005−192491号公報
このように、従来のレベルワインド機構は、トラバースカム軸の挿入側先端に装着したワッシャ等で案内筒を軸方向規制してリール本体のフレーム間に案内筒を固定した構造上、案内筒の軸方向のガタ付きを抑えようとワッシャ等で調節すると、トラバースカム軸の回転が重くなり、逆にトラバースカム軸の回転性を重視して軸方向にガタを設けると、フレームと案内筒との間にガタ付きが発生してしまう不具合があった。
また、既述したように、案内筒内にトラバースカム軸を挿入,支持し、その挿入側先端にワッシャ等の係止部材を装着することにより、案内筒をリール本体のフレーム間に取り付ける構造上、組み込み順に制約があり、組み込み作業性が悪いのが実情であった。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、トラバースカム軸の回転性に支障を来すことなく案内筒のガタ付きを防止し、併せてレベルワインド機構の組み込み作業性の向上を図った魚釣用リールを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体のフレーム間に、ハンドルの回転に連動して回転し、外周にカム溝が形成されたトラバースカム軸と、該トラバースカム軸を覆ってフレーム間に取り付く案内筒と、該案内筒上に装着され、該案内筒に設けた長孔を挿通して前記カム溝に係合爪が係合し、トラバースカム軸の回転に伴い前記案内筒上を軸方向へ往復動する釣糸案内体とからなるレベルワインド機構を備えた魚釣用リールに於て、前記案内筒の側部外周にフレームに対する移動規制部を形成し、該案内筒の一側部の端部を、フレームに取り付け固定される抜止め部材に係合可能とすると共に、案内筒の側部にフレームに対する回り止め部を形成し、前記移動規制部と回り止め部と抜止め部材を介して、前記案内筒をフレームに軸方向移動不能に回り止め固定したことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の魚釣用リールに於て、前記案内筒の両側の内周に軸受支持部を形成し、両軸受支持部に装着する軸受を、該軸受支持部を介して軸方向内方へ移動不能に規制したことを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の魚釣用リールに於て、前記案内筒の一方の内周に軸受部を一体形成し、案内筒の他方の内周に軸受支持部を形成し、該軸受支持部に装着する軸受を、該軸受支持部を介して軸方向内方へ移動不能に規制したことを特徴とする。
更に、請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に記載の魚釣用リールに於て、前記トラバースカム軸の両側に、前記軸受または軸受部の軸方向外方に当接する抜止め部材を装着したことを特徴とする。
各請求項に係る発明によれば、従来のレベルワインド機構の取付構造と異なり、トラバースカム軸に関係なく案内筒をフレーム間に軸方向移動不能に回り止め規制して固定する構造としたので、トラバースカム軸の回転性に支障を来すことなく案内筒の不要な軸方向移動によるガタ付きを抑えることが可能となって、魚釣り操作性が向上する。
而も、トラバースカム軸と関係なく案内筒をフレーム間に取り付けることができるため、従来に比しレベルワインド機構の組み込み作業性が向上することとなった。
そして、請求項2乃至請求項4に係る発明によれば、従来に比し案内筒及びトラバースカム軸を含めたレベルワインド機構全体の軸方向のガタ付きを確実に規制でき、精密感が向上する利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図5は請求項1,請求項2及び請求項4に係る魚釣用リールの一実施形態を示し、図1に於て、1,3は左右のフレーム5,7に取り付く左右の側板で、両側板1,3とフレーム5,7によって魚釣用リール9のリール本体11が構成されており、左側の側板1は、フレーム5に螺着される環状リング13によって該フレーム5に着脱自在に取り付き、右側の側板3は、フレーム7に螺着されるネジ15によって該フレーム7に着脱自在に取り付けられている。そして、右側のフレーム7と側板3間に、ハンドル17が螺着されたハンドル軸19が軸受21,23を介して回転可能に支持されている。
また、左右の側板1,3間には、側板1に装着した軸受25とフレーム7に装着した軸受27によってスプール軸29が回転可能に支持されており、該スプール軸29にスプール31が一体的に取り付けられている。そして、側板3側に突出したスプール軸29に、径方向外方に突出したピンからなるクラッチ部33が形成され、該クラッチ部33に係脱可能なピニオンギヤ35が、フレーム7と側板3に装着した軸受37,39を介してスプール軸29に回転可能且つその軸方向へ往復動可能に取り付けられている。
そして、図1に示すように前記ハンドル軸19には、前記ピニオンギヤ35に噛合するドライブギヤ41が周知のドラグ装置43によって回転可能に摩擦結合されており、ピニオンギヤ35の端部に形成したクラッチ係合部45が、周知のクラッチレバーKの下方への押圧操作で軸方向に移動されて前記クラッチ部33に係脱することにより、スプール31が釣糸巻き取り状態(クラッチON)と釣糸放出状態(クラッチOFF)に切り換えられるようになっている。
また、ハンドル軸19の挿入先端側にはクラッチ復帰ギヤ47が取り付けられており、クラッチOFF状態でハンドル17を釣糸巻取り方向へ回転操作すると、該クラッチ復帰ギヤ47に係止していた図示しない係止部材やクラッチ作動部材49によってクラッチレバーがクラッチONの位置に復帰すると共に、図示しないコイルスプリングのバネ力でクラッチプレート51がピニオンギヤ35をクラッチ部33にクラッチ結合させて、スプール31が釣糸巻き取り状態(クラッチON)に復帰するようになっている。
更に、前記ハンドル軸19には転がり式一方向クラッチ53が装着されており、該転がり式一方向クラッチ53の楔作用によって、ハンドル軸19の巻き取り方向の正回転を許容し、逆回転を防止する逆転防止装置を構成している。また、図1中、55はハンドル軸19に装着したドラグレバーで、該ドラグレバー55の操作でドラグ装置43の摩擦結合力(ドラグ力)が調節できるようになっている。
そして、スプール31前方のフレーム5,7間(側板1,3間)に、スプール31に釣糸を均一に巻回させるレベルワインド機構57が装着されている。
図2乃至図5はレベルワインド機構57の詳細を示し、図2中、59はその外周に右ネジ及び左ネジからなる螺旋状のカム溝61が形成されたトラバースカム軸、63は該トラバースカム軸59と中心軸を同じくしてこれを覆う案内筒で、案内筒63は前記スプール軸19に沿ってフレーム5,7間に架設されている。そして、該案内筒63上に、釣糸案内体65が案内筒63に沿ってスプール13の軸方向へ往復動可能に取り付けられている。
以下、これらを説明すると、図2及び図4に示すように案内筒63のフレーム5側の端部外周には、小径段差部からなる外周が円形の移動規制部67が形成され、その内周に、大径段差部からなる軸受支持部69が形成されている。
一方、図2及び図4,図5に示すように案内筒63のフレーム7側の端部外周には、外周が非円形の小径段差部からなる移動規制部兼回り止め部71が形成され、その内周に、大径段差部からなる軸受支持部73が形成されている。
そして、フレーム5には、前記移動規制部67の外径と同一径からなる円形状の案内筒取付孔75が形成され、フレーム7には、移動規制部67,71を除く案内筒63の外周径と同一径からなる円形状の案内筒挿入孔77が、前記案内筒取付孔75と中心軸を同じくして設けられており、前記案内筒挿入孔77側から案内筒取付孔75側へ案内筒63の移動規制部67側を挿入してこれを案内筒取付孔75に挿入すると、小径段差部からなる移動規制部67の外周段部が案内筒取付孔75の周縁部に係止して、案内筒63の同方向への移動が規制されるようになっている。
而して、斯様に移動規制部67を案内筒取付孔75に挿入して案内筒63の移動を規制したとき、図4に示すようにフレーム7側の移動規制部兼回り止め部71が、前記案内筒挿入孔77から僅かに外方へ突出するようになっている。
このため、図2乃至図4に示すようにフレーム7の底面には、前記移動規制部兼回り止め部71が係合可能な回り止め係合孔79を有する抜止めプレート(抜止め部材)81がネジ83で固定できるようになっており、前記回り止め係合孔79に前記移動規制部兼回り止め部71を係合させて該抜止めプレート(抜止め部材)81をフレーム7にネジ止めすると、該抜止めプレート81と移動規制部兼回り止め部71、そして、既述したフレーム5側の移動規制部67とで案内筒63の軸方向規制と回り止めが図られて、案内筒63が左右のフレーム5,7間に固着されるようになっている。
そして、図1及び図2に示すように前記案内筒63内に、前記トラバースカム軸59が該案内筒63と軸芯を同じくして挿着されている。
図2及び図3に示すようにトラバースカム軸59のフレーム7側には、カム溝61が形成されているトラバースカム軸59の外周径より小径な小径部85が突出形成され、この小径部85に軸受87が嵌合されている。そして、小径部85の突出端側に形成された非円形状の嵌合部89に、筒部91が一体形成された伝達歯車93が回り止め嵌合されており、前記軸受87の内輪側部に筒部(抜止め部材)91の端面が当接して、軸受87の抜け止めが図られている。そして、図3に示すように前記伝達歯車93の抜け止めを図る止め輪95が小径部85の突出端に止着されて、トラバースカム軸59と軸受87,伝達歯車93が一体化されている。
而して、前記トラバースカム軸59はフレーム7側から案内筒63に挿入され、斯様に軸受87,伝達歯車93が一体化されたトラバースカム軸59を案内筒63に挿入すると、図2に示すように軸受87が、大径段差部からなる前記軸受支持部73の内周段部に当接して軸方向内方への移動が規制され、このとき、図2に示すようにトラバースカム軸59の他端側に設けた小径部97が、案内筒63から外方へ若干突出するようになっている。そして、該小径部97に軸受99を嵌合させ、トラバースカム軸59の挿入側先端に止め輪(抜止め部材)101を止着してこれを前記軸受99の内輪側部に当接させると、該軸受99の抜け止めが図られると共に、前記軸受支持部69によって軸受99の軸方向内方への移動が規制されるようになっている。
一方、前記案内筒63上に取り付く釣糸案内体65は、図4の如く案内筒63の長手方向に沿って設けた長孔103を挿通して前記カム溝61に係合する図示しない係合爪を備えると共に、竿先側からの釣糸をスプール31に案内する図示しない釣糸案内部(ラインガイド孔)が形成されている。
そして、図1に示すように前記ハンドル軸19に、前記伝達歯車93に噛合する連動ギヤ105が、ハンドル軸19を回転中心にドライブギヤ11と一体回転可能に係合しており、ハンドル操作で釣糸をスプール31に巻回する際に、その回転力が連動ギヤ105から伝達歯車93に伝達されてトラバースカム軸59が一方向に回転し、この結果、トラバースカム軸59のカム溝61に係合する係合爪を備えた釣糸案内体65が、案内筒63に沿ってスプール31の軸方向へ往復動するようになっている。
本実施形態はこのように構成されており、リール本体11にレベルワインド機構57を組み込むには、先ず、フレーム5,7間に案内筒63を取り付ける。
即ち、既述したように、案内筒63の移動規制部67側を前記案内筒挿入孔77に挿入して該移動規制部67を案内筒取付孔75に挿入すると、移動規制部67の外周段部が案内筒取付孔75の周縁部に係止して案内筒63の同方向への移動が規制される。
次いで、抜止めプレート81の回り止め係合孔79に案内筒63の移動規制部兼回り止め部71を係合させて該抜止めプレート81をフレーム7にネジ止めすると、該抜止めプレート81と移動規制部兼回り止め部71,移動規制部67とで案内筒63の軸方向規制と回り止めが図られて、案内筒63が左右のフレーム5,7間に固着される。
そして、図3の如く軸受87,伝達歯車93が一体化されたトラバースカム軸59を案内筒63に挿入して軸受87を前記軸受支持部73の内周段部に当接させた後、トラバースカム軸59の他端側の小径部97に軸受99を嵌合させて、トラバースカム軸59の挿入側先端に止め輪101を止着してこれを前記軸受99の内輪側部に当接させると、該軸受99の抜け止めが図られると共に、前記軸受支持部69,73によって軸受99,87の軸方向内方への移動が規制されることとなる。
尚、前記釣糸案内体65は、案内筒63の移動規制部67側をフレーム7の案内筒挿入孔77に挿入した後、移動規制部67を案内筒取付孔75に挿入する前に、案内筒63に嵌挿(係合爪を装着していない状態)する。そして、トラバースカム軸59の取付後に、係合爪を釣糸案内体65に装着する。
このように、レベルワインド機構57はリール本体11に組み付けられており、従来と同様、ハンドル操作で釣糸をスプール31に巻回する際に、その回転力が連動ギヤ105から伝達歯車93に伝達されてトラバースカム軸59が一方向に回転するため、トラバースカム軸59のカム溝61に係合する係合爪を備えた釣糸案内体65が案内筒63に沿ってスプール31の軸方向へ往復動し、スプール31に釣糸が均一に巻回される。
このように本実施形態は、従来のレベルワインド機構の取付構造と異なり、トラバースカム軸59に関係なく案内筒63をフレーム5,7間に軸方向移動不能に回り止め規制して固定する構造としたので、トラバースカム軸59の回転性に支障を来すことなく案内筒63の不要な軸方向移動によるガタ付きを抑えることが可能となって、魚釣り操作性が向上する。
而も、既述したように本実施形態は、抜止めプレート81と移動規制部兼回り止め部71,移動規制部67とで案内筒63の軸方向規制と回り止めを図り、また、軸受支持部69,73によって軸受99,87の軸方向内方への移動を規制し、更にまた、軸受87の内輪側部に伝達歯車93の筒部91を当接させると共に、止め輪101を軸受99の内輪側部に当接させて軸受99,87の軸方向外方への移動を規制してこれらの抜け止めを図った構造上、従来に比し、案内筒63及びトラバースカム軸59を含めたレベルワインド機構57全体の軸方向のガタ付きを確実に規制でき、精密感が向上する利点を有する。
そして、トラバースカム軸59と関係なく案内筒63をフレーム5,7間に取り付けることができるため、従来に比しレベルワインド機構57の組み込み作業性が向上することとなった。
図6乃至図8は請求項1,請求項3及び請求項4の一実施形態に係る魚釣用リールの左右のフレーム5-1,7とこれに取り付く案内筒63-1の拡大断面図を示し、先ず、本実施形態は、案内筒63-1のフレーム5-1側の端部外周に、外周が非円形の小径段差部からなる移動規制部兼回り止め部107を形成し、その内周にトラバースカム軸59の小径部97を回転可能に支持する軸受部109を内方へ一体に突設すると共に、フレーム5-1側に、前記移動規制部兼回り止め部107が回り止め係合する非円形の案内筒取付孔111を設け、該案内筒取付孔111に移動規制部兼回り止め部107を係合させて、案内筒63-1の軸方向規制と回り止めを図っている。
一方、案内筒63-1のフレーム7側の端部底面に、外周が円形の小径段差部からなる移動規制部113を形成し、その内周に、大径段差部からなる軸受支持部73を形成したもので、フレーム7には、移動規制部107,113を除く案内筒63-1の外周径と同一径からなる円形状の案内筒挿入孔77が、前記案内筒取付孔111と中心軸を同じくして設けている。
そして、図6及び図7に示すようにフレーム7の底面には、前記移動規制部113が挿入可能な円形の挿入孔115が形成された抜止めプレート(抜止め部材)81-1がネジ83で固定されており、前記挿入孔115に移動規制部113を挿入して抜止めプレート81-1をフレーム7にネジ止めすると、該抜止めプレート81-1と移動規制部113、そして、既述したフレーム5-1側の移動規制部兼回り止め部107と案内筒取付孔111とで案内筒63-1の軸方向規制と回り止めが図られて、案内筒63-1が左右のフレーム5-1,7間に固着されるようになっている。
そして、図2の実施形態と同様、前記案内筒63-1内に、前記トラバースカム軸59が該案内筒63-1と軸芯を同じくして挿着され、トラバースカム軸59の挿入側先端に止着した止め輪101が軸受部111の外側側部に当接している。
尚、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されており、図1の実施形態と同様、本実施形態もリール本体11-1にレベルワインド機構を組み込む場合、先ず、フレーム5-1,7間に案内筒63-1を取り付ける。
即ち、案内筒63-1の移動規制部兼回り止め部107側をフレーム7の案内筒挿入孔77に挿入して、該移動規制部兼回り止め部107をフレーム5-1の案内筒取付孔111に係合すると、移動規制部兼回り止め部107が案内筒取付孔111の周縁部に係止して案内筒63-1の同方向への移動が規制される。
次いで、抜止めプレート81-1の挿入孔115に案内筒63-1の移動規制部113を挿入して該抜止めプレート81-1をフレーム7にネジ止めすると、該抜止めプレート81-1と移動規制部113、そして、フレーム5-1側の移動規制部兼回り止め部107と案内筒取付孔111とで案内筒63-1の軸方向規制と回り止めが図られて、案内筒63-1が左右のフレーム5-1,7間に固着される。
そして、前記実施形態と同様、図3の如く軸受87,伝達歯車93が一体化されたトラバースカム軸59を案内筒63-1に挿入した後、トラバースカム軸59の挿入側先端に止め輪101を止着してこれを前記軸受部109の側部に当接させると、トラバースカム軸59の抜け止めが図られると共に、前記軸受支持部73によって軸受87の軸方向内方への移動が規制されることとなる。
このように本実施形態も、トラバースカム軸59に関係なく案内筒63-1をフレーム5-1,7間に軸方向移動不能に回り止め規制して固定する構造としたので、トラバースカム軸59の回転性に支障を来すことなく案内筒63-1の不要な軸方向移動によるガタ付きを抑えることが可能となって、魚釣り操作性が向上する。
而も、既述したように本実施形態も、案内筒取付孔111と移動規制部兼回り止め部107,移動規制部113と抜止めプレート81-1で案内筒63-1の軸方向規制と回り止めを図り、また、軸受支持部73によって軸受87の軸方向内方への移動を規制し、更に、軸受87の内輪側部に伝達歯車93の筒部91を当接させると共に、止め輪101を軸受部109の側部に当接させてトラバースカム軸59の抜け止めを図った構造上、従来に比し、案内筒63-1及びトラバースカム軸59を含めたレベルワインド機構全体の軸方向のガタ付きを確実に規制でき、精密感が向上する利点を有する。
そして、トラバースカム軸59と関係なく案内筒63-1をフレーム5-1,7間に取り付けることができるため、従来に比しレベルワインド機構の組み込み作業性が向上することとなった。
請求項1,請求項2及び請求項4の一実施形態に係る魚釣用リールの断面図である。 レベルワインド機構の拡大断面図である。 トラバースカム軸の正面図である。 左右のフレームとこれに取り付く案内筒の拡大断面図である。 図4のA方向矢視図である。 請求項1,請求項3及び請求項4の一実施形態に係る魚釣用リールの左右のフレームとこれに取り付く案内筒の拡大断面図である。 図4のC方向矢視図である。 図4のB方向矢視図である。
符号の説明
1,3 側板
5,5-1,7 フレーム
9 魚釣用リール
11,11-1 リール本体
17 ハンドル
19 ハンドル軸
29 スプール軸
31 スプール
41 ドライブギヤ
57 レベルワインド機構
59 トラバースカム軸
61 カム溝
63,63-1 案内筒
65 釣糸案内体
67,113 移動規制部
69,73 軸受支持部
71,107 移動規制部兼回り止め部
75,111 案内筒取付孔
77 案内筒挿入孔
79 回り止め係合孔
81 抜止めプレート
85,97 小径部
87,99 軸受
89 嵌合部
91 筒部
93 伝達歯車
101 止め輪
103 長孔
105 連動ギヤ
109 軸受部
115 挿入孔

Claims (4)

  1. リール本体のフレーム間に、
    ハンドルの回転に連動して回転し、外周にカム溝が形成されたトラバースカム軸と、
    該トラバースカム軸を覆ってフレーム間に取り付く案内筒と、
    該案内筒上に装着され、該案内筒に設けた長孔を挿通して前記カム溝に係合爪が係合し、トラバースカム軸の回転に伴い前記案内筒上を軸方向へ往復動する釣糸案内体とからなるレベルワインド機構を備えた魚釣用リールに於て、
    前記案内筒の側部外周にフレームに対する移動規制部を形成し、
    該案内筒の一側部の端部を、フレームに取り付け固定される抜止め部材に係合可能とすると共に、
    案内筒の側部にフレームに対する回り止め部を形成し、
    前記移動規制部と回り止め部と抜止め部材を介して、前記案内筒をフレームに軸方向移動不能に回り止め固定したことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記案内筒の両側の内周に軸受支持部を形成し、両軸受支持部に装着する軸受を、該軸受支持部を介して軸方向内方へ移動不能に規制したことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記案内筒の一方の内周に軸受部を一体形成し、案内筒の他方の内周に軸受支持部を形成し、該軸受支持部に装着する軸受を、該軸受支持部を介して軸方向内方へ移動不能に規制したことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  4. 前記トラバースカム軸の両側に、前記軸受または軸受部の軸方向外方に当接する抜止め部材を装着したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の魚釣用リール。
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