JP2009058565A - 電気光学装置の製造装置、及び製造方法 - Google Patents

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JP2009058565A JP2007223547A JP2007223547A JP2009058565A JP 2009058565 A JP2009058565 A JP 2009058565A JP 2007223547 A JP2007223547 A JP 2007223547A JP 2007223547 A JP2007223547 A JP 2007223547A JP 2009058565 A JP2009058565 A JP 2009058565A
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Abstract

【課題】大型基板に反りが発生していても、この大型基板に貼り合わされている対向基板
に対し、接着不良や配向ムラを発生させることなく防塵ガラス基板の圧着を可能とする。
【解決手段】TFT基板10が多数枚取り可能に形成されている大型基板110に複数の対向基板
20が貼り合わされており、この各対向基板20の外表面に、防塵ガラス基板31を圧着させる
に際し、各対向基板20から基準位置Lhまでの離間距離hmを読込み(S11)、この離間距離hm
に基づき基準位置Lhから対向基板20上の近接距離hoまでの降下距離heを求め(S12)、この
降下距離heに達するまで圧着ヘッド47を速い移動速度で降下させる(S13〜S15)。そして近
接距離hoに達した後、圧縮ヘッド47を微速降下させ(S17)、圧着ヘッド47による防塵ガラ
ス基板31の対向基板20に対する押圧力Pが設定圧Poに達したとき圧着ヘッドの微速移動を
停止させる(S20)。
【選択図】図4

Description

本発明は、大型基板に貼り合わされている第2の基板に対し、常に一定の近接距離から
ガラス基板を微速移動させて圧着させることのできる電気光学装置の製造装置、及び製造
方法に関する。
従来、各種の電気光学装置のうち、液晶等の電気光学物質を用いた表示パネルは、投射
型表示装置のライトバルブ、各種電子機器の表示装置等として広い分野にわたって使用さ
れている。ここで、表示パネルは、対向基板と電極基板としての素子基板との間に液晶等
の電気光学物質を挟持して構成される。対向基板は、基板上に対向電極が配置されて構成
され、一方、素子基板は、基板上に、互いに交差する複数の走査線と複数のデータ線が配
設されていると共に、これらの走査線とデータ線との交差部毎に、スイッチング素子及び
画素電極とが配置されて構成される。
又、投射型表示装置では、表示パネルの表面付近に塵埃等が付着すると、それが投射レ
ンズ等により拡大されてスクリーン上に投射され、表示品質を著しく低下させてしまうこ
とになる。この対策として、例えば特許文献1(特開2003−140125号公報)に
開示されているように、表示パネルの外表面に防塵機能を有する透明なガラス基板を貼り
合わせるようにしている。
表示パネルの外表面をガラス基板で保護することで、表示パネル面に対する塵埃等の付
着が防止できる。更に、ガラス基板外表面に塵埃等が付着しても、この塵埃等と液晶等の
電気光学物質との間の距離がガラス基板の厚み分だけ長くなり、塵埃等の像がデフォーカ
スされ、スクリーン上に大きくぼやけて表示されるので目立たなくなる。
このガラス基板を表示パネル表面に貼り合わせるに際しては、例えば特許文献2(特開
2006−11353号公報)に開示されているように、素子基板を多数枚取り可能に形
成されている大型基板の段階(いわゆる前工程)で、この大型基板の素子基板の形成され
ている領域に、チッブ状に切り出された対向基板を貼り合わせておき、この対向基板の外
表面にガラス基板を圧着させる技術が知られている。
特開2003−140125号公報 特開2006−11353号公報
ところで、素子基板は多数枚取り可能な大型基板において一括して製造される。素子基
板は片面にのみ、絶縁膜と金属膜とが交互に積層されて形成されている。絶縁膜は平坦化
するために約900℃前後の温度下でアニール処理が施されている。大型基板と絶縁膜と
金属膜とはそれぞれ膨張係数が異なっているため、アニール処理により応力のバランスに
崩れが生じ、大型基板に反りが発生する。
又、電気光学物質として液晶が採用されている場合、この液晶を滴下注入法(ODF:O
ne Drop Filling)により注入する場合、大型基板を複数の素子基板に切り出す前に、大型
基板と、この大型基板に貼り合わされる対向基板との間に液晶が注入される。従って、液
晶配向のばらつきを解消するための等方処理も大型基板の状態で行われる。等方処理は液
晶を一旦等方相まで加熱し、次いでネマチック相に急冷することで液晶の再配列を行うも
のであり、この等方処理によっても大型基板に反りが発生する。大型基板の反りの量は数
μm〜数百μmの間でバラツキがあり、又、反りの方向も一定していない。
この大型基板に貼り合わされている対向基板の外表面に防塵ガラス基板を実装する工程
では、先ず、対向基板の外表面中央に透明接着剤を点描し、次いで、防塵ガラス基板を対
向基板の外表面に押圧し、透明接着剤を気泡を混入させることなく押し広げて圧着させる
透明接着剤を押し広げさせるためには、防塵ガラス基板に充分な荷重を印加する必要が
あるが、必要以上に大きな荷重を印加してしまうと対向基板が変形し、対向基板と大型基
板との間に充填されている電気光学物質が押圧されて配向ムラが生じてしまう。
しかし、上述したように、大型基板に反りが発生していると、防塵ガラス基板に印加す
る荷重が一定せず、荷重不足の場合は気泡の混入などによる接着不良が発生し、過荷重の
場合は配向ムラが発生してしまう。
この対策として防塵ガラス基板を対向基板に対し、圧力を徐々に増加させ、比較的長い
時間をかけて圧着することも考えられるが、サイクルタイムが長くなり生産性が低下する
問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、大型基板に反りが発生していても、この大型基板に貼り合
わされている基板に対してガラス基板を、接着不良や配向ムラを発生させることなく圧着
させることが可能で、ガラス基板の圧着に要するサイクルタイムの短縮による生産性の向
上を実現することのできる電気光学装置の製造装置、及び製造方法を提供することを目的
とする。
上記目的を達成するため第1発明は、第1の基板が多数枚取り可能に形成されている大
型基板の、該各第1の基板が形成されている領域に第2の基板が貼り合わされており、該
第2の基板の外表面に、圧着ヘッドに支持されているガラス基板を押圧して圧着させる電
気光学装置の製造装置において、前記大型基板に貼り合わされている前記各第2の基板か
ら基準位置までの離間距離を計測する測距手段と、前記測距手段で計測した前記離間距離
に基づき、前記圧着ヘッドに支持されている前記ガラス基板を前記第2の基板に対して予
め設定した近接距離まで速い移動速度で移動させた後、微速移動させる移動制御手段と、
前記圧着ヘッドによる前記ガラス基板の前記第2の基板に対する押圧力を計測する圧力検
出手段と、前記圧力検出手段で検出した押圧力が設定圧力に達したとき前記圧着ヘッドの
微速移動を停止させる移動停止制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成では、大型基板に貼り合わされている各第2の基板から基準位置までの
離間距離を測距手段で計測し、この離間距離に基づき圧着ヘッドに支持されているガラス
基板と第2の基板との近接距離を求め、この近接距離に達するまで圧着ヘッドを速い移動
速度で移動させ、この近接距離に達した後は微速移動させるようにしたので、大型基板に
反りが発生していても、この大型基板に貼り合わされている第2の基板に対し、ガラス基
板を接着不良や配向ムラを発生させることなく圧着させることができる。又、近接距離に
達するまでは圧着ヘッドを高速で移動させることができるので、ガラス基板の圧着に要す
るサイクルタイムを短縮することが可能となり、生産性の向上を実現することができる。
第2発明は、第1発明において、前記測距手段は非接触式センサであることを特徴とす
る。
このような構成では、測距手段を非接触式センサとしたので、第2の基板の表面を傷付
けたり、汚損させたすることが無く、製品不良の発生を低減させることができる。
第3発明は、第1或いは第2発明において、前記移動制御手段は、前記近接距離に達す
る前の設定移動距離間では前記移動速度を減速することを特徴とする。
このような構成では、近接距離に達する前の設定移動距離間では圧着ヘッドの移動速度
を減速するようにしたので、設定移動距離間に達する前の移動速度をより速く設定するこ
とができ、ガラス基板の圧着に要するサイクルタイムをより短縮することができる。
第4発明は、第1の基板が多数枚取り可能に形成されている大型基板の、該各第1の基
板が形成されている領域に第2の基板が貼り合わされており、該第2の基板の外表面に、
圧着ヘッドに支持されているガラス基板を押圧して圧着させる電気光学装置の製造方法に
おいて、前記大型基板に貼り合わされている前記各第2の基板から基準位置までの離間距
離を計測する第1のステップと、前記離間距離に基づき、前記圧着ヘッドに支持されてい
る前記ガラス基板を前記第2の基板に対して予め設定した近接距離まで速い移動速度で移
動させる第2のステップと、前記近接距離から前記圧着ヘッドを微速移動させる第3のス
テップと、前記圧着ヘッドによる前記ガラス基板の前記第2の基板に対する押圧力を計測
する第4のステップと、前記押圧力が設定圧力に達したとき前記圧着ヘッドの微速移動を
停止させる第5のステップとを経ることを特徴とする。
このような構成では、大型基板に貼り合わされている各第2の基板から基準位置までの
離間距離を計測し、この離間距離に基づき圧着ヘッドに支持されているガラス基板と第2
の基板との近接距離を求め、この近接距離に達するまで圧着ヘッドを速い移動速度で移動
させ、この近接距離に達した後は微速移動させるようにしたので、大型基板に反りが発生
していても、この大型基板に貼り合わされている第2の基板に対し、ガラス基板を接着不
良や配向ムラを発生させることなく圧着させることができる。又、近接距離に達するまで
は圧着ヘッドを高速で移動させることができるので、ガラス基板の圧着に要するサイクル
タイムを短縮することが可能となり、生産性の向上を実現することができる。
第5発明は、第4発明において、前記第2のステップは、前記近接距離に達する前の設
定移動距離間では前記移動速度を減速することを特徴とする。
このような構成では、近接距離に達する前の設定移動距離間では圧着ヘッドの移動速度
を減速するようにしたので、設定移動距離間に達する前の移動速度をより速く設定するこ
とができ、ガラス基板の圧着に要するサイクルタイムをより短縮することができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1は液晶表示装置の概略断面
図、図2は液晶パネルの外表面に防塵ガラス基板を実装する工程を示す工程図である。
先ず、図1を参照して液晶表示装置の全体構成について簡単に説明する。尚、図1には
駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置が示されている。
図1の符号1は、電気光学装置の代表である液晶表示装置であり、表示パネルとしての
液晶パネル120と、この液晶パネル120の両外表面に貼り合わされている、防塵機能
を有する透明なガラス基板(以下「防塵ガラス基板」と称する)30,31とを備えてい
る。
液晶パネル120は、第1の基板としての薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Tran
sistor)基板10と、これに対向配置される第2の基板としての対向基板20とがシール
材52を介して貼り合わされて液晶パネル120が形成されており、このシール材52に
よって形成された両基板10,20の対向面間の空隙に、電気光学物質としての液晶50
が封入されている。
TFT基板10上には画素を構成する画素電極(ITO)9a等がマトリクス状に配置
され、又、対向基板20上には全面に対向電極(ITO)21が設けられている。更に、
TFT基板10の画素電極9a上、及び対向基板20上の全面に渡って、ラビング処理が
施された配向膜16,22が各々形成されている。尚、各配向膜16,22は、ポリイミ
ド膜等の透明な有機膜で構成されている。又、TFT基板10のシール材52が形成され
た領域の外側の一辺に、データ線駆動回路101、及び外部接続端子102が形成されて
いる。尚、図示しないが、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路が設けられ、
更に、残る一辺に、走査線駆動回路間をつなぐ配線パターンが形成されている。
又、防塵ガラス基板30,31は、塵埃等が液晶パネル120の表面に付着することを
防止すると共に、塵埃等が液晶表示面から離間させてデフォーカスすることで、塵埃等の
像を目立たなくさせる機能を有する。このような機能を実現するために、防塵ガラス基板
30,31は、板厚が1〜3mm程度と比較的厚く形成されており、その材質は、TFT
基板30や対向基板20と同一のものが使用されている。又、防塵ガラス基板30,31
は、液晶パネル120の表面に対し、TFT基板30や対向基板20(及び防塵ガラス基
板30,31)と同じ屈折率に調整されたシリコン系接着剤やアクリル系接着剤等からな
る熱硬化型或いは光硬化型等の透明接着剤を用いて、TFT基板30と対向基板20の外
表面に対し気泡を除去した状態で接着されている。
TFT基板10と対向基板20とは、前工程において、それぞれ多数枚取りできる大型
基板の状態で製造される。そして、先ず、対向基板20のみが大型基板からチッブ状に切
り出される。大型基板から切り出された対向基板20は、TFT基板10を多数枚取りで
きる大型基板110のTFT基板10が形成されている領域に各々貼り合わされる(図5
参照)。尚、大型基板110と対向基板20との間には液晶が滴下注入法(ODF)によ
り充填されている。又、1枚の大型基板110から切り出すことのできるチップ状のTF
T基板10の枚数は、この大型基板110の大きさ、及び製造する液晶パネルのサイズに
より決定される。従って、図5に記載されているTFT基板10の切り出し枚数(12枚
)は一例に過ぎない。更に、本実施形態による大型基板110は円板状に形成されている
が、形状はこれに限定されるものではなく矩形状であっても良い。
その後、対向基板20と大型基板110との外表面に防塵ガラス基板31,300を貼
り合わせる。図2に両基板20,110の外表面に防塵ガラス基板31,300をそれぞ
れ実装する工程を示す。尚、この作業はクリーンルーム内で行われる。
工程(a):先ず、大型基板110のTFT基板10が形成されている領域上に対向基
板20を所定に位置決めして貼り合わせた後、動作状態等の検査を行う。
工程(b):次いで、各対向基板20の外表面に対向基板20とほぼ同一形状の防塵ガ
ラス基板31を貼り合わせる。この防塵ガラス基板31は圧着ヘッド47(図7参照)の
下端面に吸着支持されており、この圧着ヘッド47を下降させることにより対向基板20
に圧着される(図8参照)。尚、この圧着ヘッド47は、サーボ機構(図示せず)により
下降速度が制御される。
工程(c):その後、全体を洗浄した後、大型基板110の、対向基板20が貼り合わ
されている面と反対側の面である外表面に、大型基板110とほぼ同一かやや小さい形状
の大型防塵ガラス基板300を貼付する。
工程(d):大型基板110の対向基板20が張り合わされている側の面の、対向基板
20間にスクライブラインを形成し、このスクライブラインに沿って大型基板110を分
割し、チップ状の液晶装置100を切り出す。このとき大型防塵ガラス基板300も、チ
ップ状の防塵ガラス基板30に切り出される。
尚、防塵ガラス基板30,31の実装工程においては、工程(b)と工程(c)とを入
れ換え、対向基板20に対して防塵ガラス基板31を貼付する前に、大型基板110に大
型防塵ガラス基板300を貼り合わせるようにしても良い。
次に、図2(b)に示す防塵ガラス基板(以下、「小型防塵ガラス基板」と称する)3
1の実装工程について、図3、図4のフローチャートに従って、更に詳しく説明する。尚
、この小型防塵ガラス基板31の貼り合わせは常圧下で行われる。又、以下に説明する各
制御は、図示しない制御装置において行われる。
先ず、図3に示す基板距離計測ルーチンが実行される。このルーチンでは、ステップS
1において、図5に示すような、TFT基板10が形成されている領域に対向基板20が
所定に貼り合わされている大型基板110を、図6に示すステージ200に、所定に位置
決めした状態で載置すると、ステップS2において、測距手段としての測距センサ201
が大型基板110上をX−Y方向(水平方向)にスキャンする(図5参照)。
図6に示すように、測距センサ201は、測定媒体を光や超音波とする非接触式であり
、計測ヘッド201aの先端と対向基板20の上面との離間距離hmを計測する。この測
距センサ201の計測ヘッド201aの先端高さLhはステージ200の載置面を基準に
設定されている。尚、以下においては、この先端高さLhを基準位置Lhと読み換えて説
明する。
そして、測距センサ201にて大型基板110上をスキャンして、全ての対向基板20
の離間距離hmを計測する。ところで、上述したように、大型基板110は、アニール処
理、等方処理等の熱処理の影響を受けて反りが発生しており、しかも、反りの量にはバラ
ツキがあり、又、反り方向も一定していない。従って、測距センサ201で計測される離
間距離hmは、1つの対向基板20においても計測位置によって異なる値が示される。
そして、全ての対向基板20の計測が終了すると、ステップS3へ進み、対向基板20
毎に計測された離間距離hmのうち最短の値を、その対向基板20の離間距離hmとして
記憶し、ルーチンを終了する。
次いで、各対向基板20の外表面中央に透明接着剤を点描する。そして、全ての対向基
板20に対して透明接着剤の点描が終了すると、図4に示す防塵ガラス貼り合わせルーチ
ンが実行される。
このルーチンでは、先ず、ステップS11で、貼り合わせ対象となる対向基板20の離
間距離hmを読込み、次いで、ステップS12で、予め設定されている、圧着ヘッド47
の下端面に吸着されている小型防塵ガラス基板31の下端面と対向基板20の上端面との
近接距離hoと、当該対向基板20の離間距離hmとに基づき、次式から小型防塵ガラス
基板31の下端面の降下距離he、すなわち基準位置Lhから近接距離hoまでの設定移
動距離を算出する。この近接距離hoは、圧着ヘッド47の下端面に吸着されている小型
防塵ガラス基板31が対向基板20の最上端に接触する直前の距離(例えば、10[μm]程
度)であり、圧着ヘッド47の下端面に吸着されている小型防塵ガラス基板31を、この
近接距離hoに達するまで比較的速い移動速度で降下させる。
he←hm−ho
図7に示すように、この降下距離heは計測ヘッド201aの先端高さ(基準位置)L
hを基準とする距離であり、圧着ヘッド47に吸着されている小型防塵ガラス基板31の
下端面が近接距離hoに到達するまでを逆算する際に読込まれる。
次いで、ステップS13へ進み、図示しないサーボ機構へ駆動信号を出力して圧着ヘッ
ド47の降下を開始させる。このときの降下速度は比較的速い移動速度(例えば、100〜1
50[mm/sec])に設定されており、この降下速度を速くすることで、サイクルタイムが短縮
され生産性の向上を実現することができる。
その後、ステップS14へ進み、圧着ヘッド47の下端に吸着されている小型防塵ガラ
ス基板31の下端が基準位置Lhに到達したか否かを調べ、基準位置Lhに到達するまで
、圧着ヘッド47を比較的速い速度で降下させる。尚、基準位置Lhに到達したか否かは
、圧着ヘッド47の移動量から割り出す。
そして、圧着ヘッド47の下端に吸着されている小型防塵ガラス基板31の下端が基準
位置Lhに到達すると、ステップS15へ進み、降下速度を減速させる(例えば50〜70[m
m/sec])。次いで、ステップS16へ進み、減速された降下速度にて、圧着ヘッド47を
基準位置Lhから降下距離heまで降下させる。
そして、圧着ヘッド47が降下距離heに達したとき(図7の状態)、ステップS17
へ進み、降下速度を微少速度(例えば、1〜5[mm/sec])に設定し、圧着ヘッド47を微速
降下させる。図7に示すように、圧着ヘッド47を基準位置Lhから降下距離heまで移
動させると、この圧着ヘッド47の下端面に吸着されている小型防塵ガラス基板31と対
向基板20の最上面との距離が近接距離ho(例えば、10[μm])となり、ここから圧
着ヘッド47を微速降下させることで、小型防塵ガラス基板31を、対向基板20に衝撃
を与えることなく接触させることができる。尚、ステップS13〜S17での処理が、本
発明の移動制御手段に相当する。
次いで、ステップS18へ進み、圧着ヘッド47から対向基板20に印加されている押
圧力Pを読込む。この押圧力Pは、例えば圧着ヘッド47の下端面に備えられた、圧力検
出手段としての圧電センサ(図示せず)からの信号に基づいて検出する。そして、ステッ
プS19で、押圧力Pが予め設定した圧力(設定圧)Po(例えば、4[Kgf])に達したか
否かを調べる。この設定圧Poは、小型防塵ガラス基板31に対して上方から緩やかに荷
重を印加した際に、この小型防塵ガラス基板31と対向基板20との間に点描されている
透明接着剤が、気泡を混入させることなく押し広げることのできる圧力であり、貼り合わ
せる小型防塵ガラス基板31と対向基板20間の接合面の面積に応じて予め設定されてい
る。尚、図8に示すように、圧着ヘッド47に吸着されている小型防塵ガラス基板31を
対向基板20に押し当てると、大型基板110がステージ200から離間する方向へ反っ
ている場合、圧着ヘッド47からの押圧力Pにより反りが戻されて、圧着ヘッド47に吸
着されている小型防塵ガラス基板31と対向基板20との間の接合面が互いに平行になり
、接合面全体に等分布な荷重が印加される。
そして、押圧力Pが設定圧Poに達したときステップS20へ進み、サーボ機構に対し
て圧着ヘッド47の降下を停止する信号を出力すると共に、この停止状態を一定時間保持
させる。この保持時間は、透明接着剤が接合面全体に押し広がるのに必要な時間であり、
予め実験などから求めて設定されている。
その後、保持時間が経過したら、サーボ機構に対して圧着ヘッド47を上昇させる駆動
信号を出力し、この圧着ヘッド47を上昇させて、1つの対向基板20に対する小型防塵
ガラス基板31の貼り合わせを終了し、ルーチンを抜ける。尚、ステップS18〜S20
での処理が、本発明の移動停止制御手段に対応している。
そして、1つの対向基板20に対する小型防塵ガラス基板31の貼り合わせが終了した
ら、図9に示すように、隣の小型基板20に対して、上述した図4に示す防塵ガラス貼り
合わせルーチンを実行させて、小型防塵ガラス基板31の貼り合わせを行う。これを、全
ての対向基板20に対して繰り返し実行して、全ての対向基板20に小型防塵ガラス基板
31を貼り合わせる。
このように、本実施形態では、大型基板110に貼り合わされているチッブ状の対向基
板20に対して小型防塵ガラス基板31を貼り合わせるに際し、各対向基板20と基準位
置Lhとの距離を個別に計測したので、大型基板110に反りが発生していても、各対向
基板20に対して常に一定の近接距離hoに達するまで、小型防塵ガラス基板31を吸着
する圧着ヘッド47を比較的高速で降下させることができる。その結果、小型防塵ガラス
基板31の貼り付けに要するサイクルタイムが短縮され、生産性を向上させることができ
る。
又、対向基板20に対して近接距離hoに達した後は、降下速度を微少速度に設定し、
この小型防塵ガラス基板31を対向基板20に貼り合わせるようにしたので、圧着ヘッド
47からの押圧力に荷重不足や過荷重が発生せず、接着不良や配向ムラの発生を有効に回
避することができる。
尚、測距センサ201は接触式であっても良いが、非接触式を採用することで、対向基
板20の表面を傷付けたり、汚損させたりすることが無くなり、製品不良の発生を低減さ
せることができる。
本発明における電気光学装置は、TFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置以外
に、パッシブマトリックス型の液晶装置、TFD(薄型ダイオード)をスイッチング素子
として備えた液晶装置であっても良く、更に、液晶装置に限らず、エレクトロルミネッセ
ンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動デ
ィスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emission Display、及びSurface-Co
nductin Electron-Emitter Display)、更には、DLP(Digital Light Processing)や
DMD(Digital Micromirror Device)、半導体基板に素子を形成するLCOS(Liquid
Crystal On Silicon)等であって、表示面に防塵機能等を有するガラス基板が貼り付けら
れている各種の電気光学装置に適用することができる。
液晶表示装置の概略断面図 液晶パネルの外表面に防塵ガラス基板を実装する工程を示す工程図 基板距離計測ルーチンを示すフローチャート 防塵ガラス貼り合わせルーチンを示すフローチャート チップ状の対向基板が貼り合わされた大型基板上を測距センサでスキャンする状態を示す斜視図 チップ状の対向基板が貼り合わされた大型基板上を測距センサでスキャンする状態を示す側面図 大型基板に貼り合わされている対向基板に対し防塵ガラス基板を貼り合わせる状態を示す側面図 図7の別状態の側面図 図7の更に別状態の側面図
符号の説明
10…TFT基板、20…対向基板、30,31…防塵ガラス基板、47…圧着ヘッド、
110…大型基板、200…ステージ、201…測距センサ、201a…計測ヘッド、L
h…基準位置、P…押圧力、Po…設定圧、he…降下距離、hm…離間距離、ho…近
接距離

Claims (5)

  1. 第1の基板が多数枚取り可能に形成されている大型基板の、該各第1の基板が形成され
    ている領域に第2の基板が貼り合わされており、該第2の基板の外表面に、圧着ヘッドに
    支持されているガラス基板を押圧して圧着させる電気光学装置の製造装置において、
    前記大型基板に貼り合わされている前記各第2の基板から基準位置までの離間距離を計
    測する測距手段と、
    前記測距手段で計測した前記離間距離に基づき、前記圧着ヘッドに支持されている前記
    ガラス基板を前記第2の基板に対して予め設定した近接距離まで速い移動速度で移動させ
    た後、微速移動させる移動制御手段と、
    前記圧着ヘッドによる前記ガラス基板の前記第2の基板に対する押圧力を計測する圧力
    検出手段と、
    前記圧力検出手段で検出した押圧力が設定圧力に達したとき前記圧着ヘッドの微速移動
    を停止させる移動停止制御手段と
    を備えることを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  2. 前記測距手段は非接触式センサ
    であることを特徴とする請求項1記載の電気光学装置の製造装置。
  3. 前記移動制御手段は、前記近接距離に達する前の設定移動距離間では前記移動速度を減
    速させる
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の電気光学装置の製造装置。
  4. 第1の基板が多数枚取り可能に形成されている大型基板の、該各第1の基板が形成され
    ている領域に第2の基板が貼り合わされており、該第2の基板の外表面に、圧着ヘッドに
    支持されているガラス基板を押圧して圧着させる電気光学装置の製造方法において、
    前記大型基板に貼り合わされている前記各第2の基板から基準位置までの離間距離を計
    測する第1のステップと、
    前記離間距離に基づき、前記圧着ヘッドに支持されている前記ガラス基板を前記第2の
    基板に対して予め設定した近接距離まで速い移動速度で移動させる第2のステップと、
    前記近接距離から前記圧着ヘッドを微速移動させる第3のステップと、
    前記圧着ヘッドによる前記ガラス基板の前記第2の基板に対する押圧力を計測する第4
    のステップと、
    前記押圧力が設定圧力に達したとき前記圧着ヘッドの微速移動を停止させる第5のステ
    ップと
    を経ることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  5. 前記第2のステップは、前記近接距離に達する前の設定移動距離間では前記移動速度を
    減速する
    ことを特徴とする請求項4記載の電気光学装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014063087A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Toshiba Corp 表示装置の製造装置及び表示装置の製造方法
JP2016148457A (ja) * 2008-12-10 2016-08-18 スウエイジロク・カンパニー 軸方向負荷を有するカートリッジフェルール

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