JP2009058373A - 位置情報通知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使い勝手に優れ、しかもランニングコストの低減を図ることができる位置情報通知装置を提供する。
【解決手段】 装置本体1の電源として充電式電池2を使用し、また、装置本体1にACアダプタ8を接続可能とし、充電式電池2を満充電まで充電し、次の使用を可能にした。また、組み込まれる充電式電池2として、10C以上の電流で急速充電できるリチウムイオン二次電池が用いられことも特徴としている。
【選択図】 図2
【解決手段】 装置本体1の電源として充電式電池2を使用し、また、装置本体1にACアダプタ8を接続可能とし、充電式電池2を満充電まで充電し、次の使用を可能にした。また、組み込まれる充電式電池2として、10C以上の電流で急速充電できるリチウムイオン二次電池が用いられことも特徴としている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、装置所持者の位置情報を通知する携帯型の位置情報通知装置に関するものである。
最近、子供の通学時などの安全を確保するため各種の防犯機器が考えられており、手軽なものとして防犯ブザーは、学校から子供たちに配布されているところもある。
ところで、最近になって子供の存在している位置情報を通信手段により逐一自宅に配信するサービスがあり、子供たちが所持する携帯型の位置情報通知装置が注目されている。
この位置情報通知装置は、例えばGPS(Galileo Positioning system)機能を利用して装置所有者の位置情報を特定し、その位置情報を携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの通信手段を利用して自宅などに通知するようなもの、あるいはRFID(Radio Frequency Identification)機能を利用し、特定の場所、例えば学校の校門や通学路の各所にRFIDリーダーを設置し、これら地点を装置所持者が通過することで位置を特定するとともに、この位置情報をRFIDリーダーの通信手段を利用して自宅などに通知するようなものである。
ところで、このような位置情報通知装置は、携帯して持ち歩くもので、当然のことながら外部からの電源供給は無いので装置内に電源が必要である。特許文献1には、携帯機器の電源として充電可能な二次電池或いはマンガン乾電池やアルカリ乾電池などの一次電池を使用したものが開示されている。
特開平8−233930号公報
特開2005−123183号公報
ところが、電源として一次電池、つまり乾電池を使用した場合、一般に二次電池よりもエネルギー密度が高く長持ちするのと、電池切れしても交換すれば直ぐに使えるというメリットがある。しかしながら、乾電池は、電池切れの度に電池交換を必要とするため、ランニングコストが嵩むという問題が生じる。
これに対して、電源として二次電池を使ったものは、電池交換を必要としないためランニングコストは有利となるが、当然のことながら二次電池は充電しなければ使用できないので、電池残量が少なくなる度に、電池を充電しなければならない。しかし、一般にニッケル水素蓄電池やリチウムイオン二次電池は急速充電が出来ず充電に1〜2時間は必要である。このため、充電に手間がかかってしまい、仮に、外出直前に電池切れが見つかったような場合、電源電池を充電していたのでは、予定した時間に間に合わなくなり、防犯用としての装置の携帯を諦めなくてはならないなど、使い勝手が著しく低下する。
そこで、装置に搭載する二次電池の容量を大きくして使用できる時間を長くすることが考えられるが、その分電池が大型化し、装置全体も大きく、重量も重くなるため、携帯性を大幅に損なうという問題を生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、使い勝手に優れ、しかもライニングコストの低減を図ることができる位置情報通知装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、装置本体の移動にともなう該装置本体の位置情報を無線通信手段より外部に通知する位置情報通知装置において、前記装置本体内部に設けられ、該装置本体の動作に必要な電力を供給する電源として用いられる10C以上の電流で急速充電可能な充電式電池を具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載において、前記装置本体は、GPS信号を受信するGPS受信手段を有し、該GPS受信手段により受信したGPS信号に基づいて位置情報を通知することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載において、前記装置本体は、RFIDによる通信手段を有し、該通信手段によるRFIDリーダーとの通信により位置情報を通知することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載において、前記装置本体は充電手段を有し、該充電手段は外部充電電源が電気的に接続可能で、該接続状態で前記充電式電池を充電することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載において、前記装置本体は、該装置本体の動きに応じた運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発生する発電手段を有し、該発電手段の電力により前記充電式電池を補充電することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載において、前記装置本体は、前記充電式電池の電池残量を表示する電池残量表示手段を有することを特徴としている。
本発明によれば、使い勝手に優れ、しかもランニングコストの低減を図ることができる位置情報通知装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる防犯機器に適用される位置情報通知装置の外観図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる防犯機器に適用される位置情報通知装置の外観図を示すものである。
図1において、1は位置情報通知装置本体(以下、装置本体と称する。)で、この装置本体1は、この装置本体1は、扁平な直方体からなる本体ケース1aを有している。この本体ケース1aは、ポケットなどに収まる程度の大きさを有している。
本体ケース1aの内部には、不図示の電池室に充電式電池2が収納されている。この充電式電池2は、電池室からの出し入れを可能にしている。充電式電池2の詳細は後述する。
本体ケース1aの上面には、スイッチ3及び電池残量表示部4が配置されている。スイッチ3は、充電式電池2の電力を後述の制御部14側に供給する電源スイッチを構成する。電池残量表示部4は、充電式電池2の放電状態を表示するもので、充電式電池2の充電残量が所定値以下で発光体を点滅し、充電中は点灯しつづけ、充電完了で消灯する。ここでの発光体としては、例えばLEDが用いられる。この場合、例えば、充電残量が所定値以上のときは青色のLED、電池残量が所定値より低下すると赤色のLEDをそれぞれ点灯するようにしても良い。
また、本体ケース1aの一方端部側面に外部AC電源用入力端子5が設けられている。この外部AC電源用入力端子5には、外部充電用電源として後述するAC電源(商用電源)が接続される。
図2は、装置本体1の回路構成を示している。なお、図2は、上述した図1と同一部分には同符号を付している。
図2において、2は充電式電池で、この充電式電池2は、本体ケース1a内部に設けられ、装置本体1の動作に必要な電源として用いられる。充電式電池2として本実施の形態には、急速充電が可能なリチウムイオン二次電池が用いられる。このリチウムイオン二次電池は、アルミニウムラミネートフィルムからなる外装部材による容器と、この容器内に収容された非水電解質と、前記容器内に収納されアルミニウム箔よりなる正極集電体にリチウムコバルト酸化物を正極作用物質として含む正極層が担持された正極と、前記容器内に収納されアルミニウム箔よりなる負極集電体にリチウムチタン酸化物を負極作用物質粒子として含む負極層が担持された負極とを備えた構造を有している。
ここで、リチウムイオン二次電池についてさらに詳細に説明する。かかる、リチウムイオン二次電池は、リチウムチタン酸化物を作用物質として含む負極を備えている。作用物質であるリチウムチタン酸化物は、特許文献2に開示される通り、リチウムを吸蔵・放出可能な材料であり、リチウムイオンの挿入・離脱が1.4Vから1.7V/Li付近で行われる。このため、この二次電池は大電流での急速充電を行っても、従来の負極作用物質に炭素材料を用いた場合と比べてリチウムの析出が起こらずに安全性を確保できる。また、リチウムの吸蔵放出に伴う膨張収縮が生じるのを抑制することができるため、20C電流の急速充電を繰り返し行った際にも負極作用物質の構造破壊を抑えることができる。その結果、充放電を繰り返し行った場合においても長い寿命を維持できる。電池の公称容量は2.4V程度になることから、従来のニッケル水素蓄電池やニッケルカドミウム蓄電池の2本直列分に相当するため、使用本数で50%の減量化が達成できる。
具体的には、以下のような方法で組み立てたリチウムイオン二次電池は20Cで3分間充電することにより約80%電池容量まで充電することが可能な急速充電二次電池であることが確認されている。ここで、『C』は充放電率を表す単位であり、完全放電から完全充電(または完全充電から完全放電)までを定電流充電した場合に計算上1時間で行えるレートを1Cとして表現する。1/10時間の場合、10Cと表現する。したがって、例えば20C充電とは、1C充電の20倍の電流が必要になる。
<負極の作製>
作用物質として、平均粒子径5μmでLi吸蔵電位が1.55V(vs.Li/Li+)のチタン酸リチウム(Li4Ti5O12)粉末と、導電剤として平均粒子径0.4μmの炭素粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で90:7:3となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散してスラリーを調製した。
作用物質として、平均粒子径5μmでLi吸蔵電位が1.55V(vs.Li/Li+)のチタン酸リチウム(Li4Ti5O12)粉末と、導電剤として平均粒子径0.4μmの炭素粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で90:7:3となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散してスラリーを調製した。
なお、作用物質の粒子径の測定には、レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所株式会社 型番SALD−300)を用いた。まず、ビーカー等に試料約0.1gを入れた後、界面活性剤と1〜2mLの蒸留水を添加して十分に攪拌し、攪拌水槽に注入した。2秒間隔で、64回光強度分布を測定し、粒度分布データを解析し、累積度数分布が50%の粒径(D50)を平均粒子径とした。
次いで、厚さ10μmのアルミニウム箔(純度99.99%)を負極集電体に前記スラリーを塗布し、乾燥した後、プレスを施すことにより電極密度2.4g/cm3の負極を作製した。
<正極の作製>
作用物質としてリチウムコバルト酸化物(LiCoO2)と、導電材として黒鉛粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で87:8:5となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散させてスラリーを調製した。厚さ15μmのアルミニウム箔(純度99.99%)にスラリーを塗布し、乾燥した後、プレスすることにより電極密度3.5g/cm3の正極を作製した。
作用物質としてリチウムコバルト酸化物(LiCoO2)と、導電材として黒鉛粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で87:8:5となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散させてスラリーを調製した。厚さ15μmのアルミニウム箔(純度99.99%)にスラリーを塗布し、乾燥した後、プレスすることにより電極密度3.5g/cm3の正極を作製した。
<二次電池の組み立て>
容器(外装部材)の形成材料として、厚さが0.1mmのアルミニウム含有ラミネートフィルムを用意した。このアルミニウム含有ラミネートフィルムのアルミニウム層は、膜厚約0.03mmであった。アルミニウム層を補強する樹脂には、ポリプロピレンを使用した。このラミネートフィルムを熱融着で貼り合わせることにより、容器(外装部材)を得た。
容器(外装部材)の形成材料として、厚さが0.1mmのアルミニウム含有ラミネートフィルムを用意した。このアルミニウム含有ラミネートフィルムのアルミニウム層は、膜厚約0.03mmであった。アルミニウム層を補強する樹脂には、ポリプロピレンを使用した。このラミネートフィルムを熱融着で貼り合わせることにより、容器(外装部材)を得た。
次いで、前記正極に正極端子を電気的に接続すると共に、前記負極に負極端子を電気的に接続した。厚さ12μmのポリエチレン製多孔質フィルムからなるセパレータを正極に密着させて被覆した。セパレータで被覆された正極に負極を対向するように重ね、これらを渦巻状に捲回して電極群を作製した。この電極群をプレスして扁平状に成形した。容器(外装部材)に扁平状に成形した電極群を挿入した。
エチレンカーボネート(EC)とγ−ブチルラクトン(GBL)が体積比(EC:GBL)で1:2の割合で混合された有機溶媒にリチウム塩であるLiBF4を1.5mol/L溶解させ、液状の非水電解質を調製して得られた非水電解質を前記容器内に注液し、正極、負極のそれぞれの端子を外に出した状態でアルミラミネートフィルムの開口部熱融着で封口し電池を組み立てた。
図3(a)(b)は、このようにして組み立てられたリチウムイオン二次電池の外観図を示すもので、例えば、外径寸法は5.5×30×50mmの矩形状の電池本体211を有し、この電池本体211の一方端部より正極端子212、負極端子213をそれぞれ導出している。このような二次電池は、満充電時の電圧は2.8Vで、228mA−2.8Vで定電流定電圧充電を行い450mA定電流放電で2.0Vまで放電したときの容量は約450mAhである。また、この二次電池は10C以上の電流で急速充電することができる。ここで、上述したように1Cは、放電状態から充電までを定電流充電した場合に計算上、1時間で行える電流値を表すものであり、上述した二次電池では450mAに相当する。したがって、10C以上の電流で急速充電できるとは、1Cの10倍の電流(450×10)mAで充電できることになる。これにより、放電状態(450mA連続放電にて2.0Vになるまで放電)から、4.5A−2.8V定電流定電圧充電(10C充電)を行うと5分以内に80%(360mAh)以上の容量が充電でき、また、9A−2.8V定電流定電圧充電(20C充電)では、3分以内に80%以上の容量が充電できる。この急速充電している最中は、異常な発熱などの問題が起こることもない。つまり、ここでの二次電池は、従来のニッケル水素蓄電池やリチウムイオン電池では困難な急速充電が可能である。
充電式電池2には、監視保護手段として監視保護回路6が設けられている。この監視保護回路6は、充電式電池2の状態を監視するもので、かかる監視結果に応じて不図示のスイッチを駆動して充電式電池2の充放電を停止させる。この場合、監視保護回路6は、充電式電池2の過充電、過放電及び過電流を監視する。そして、充電式電池2の充電電圧が所定値の範囲では、充電式電池2の充放電を許容し、充電式電池2の充電電圧が所定値以上になると過充電と判断し前記スイッチ(不図示)を開放して充電式電池2の充電を停止させ、また、充電式電池2の充電電圧が所定値以下になると過放電と判断し前記スイッチ(不図示)を開放して充電式電池2の放電を停止させる。さらに充電式電池2の放電電流、あるいは充電電流が所定値以上になると、過電流と判断し前記スイッチ(不図示)を開放して充電式電池2の放電を停止させる。これにより、充電式電池2が過充電状態になって電解液の分解によりガスが発生し、電池内部の圧力が上昇して漏液するのを防止し、また、充電式電池2が過放電状態になって電池性能を劣化させるのを防止する。このような監視保護回路6は、モジュール化され、前記充電式電池2に接続されている。なお、監視保護回路6は、充電式電池2の過充電、過放電及び過電流の少なくとも一つを監視するものであっても良い。
充電式電池2には、充電手段として充電制御部7が接続されている。この充電制御部7は、充電式電池2を充電するもので、上述の外部AC電源用入力端子5が接続されている。この場合、外部AC電源用入力端子5には、外部充電電源としてACアダプタ8が電気的に接続される。ACアダプタ8は、AC/DCコンバータ9を有している。AC/DCコンバータ9は、100VのAC電源(商用電源)10の交流電力を直流電力に変換するもので、この直流電力が外部AC電源用入力端子5を介して充電制御部7に充電式電池2の充電用電力として供給される。
充電制御部7には、発電手段として内蔵発電部11が接続されている。この内蔵発電部11は、図4に示すように絶縁材からなる円筒部材111を有し、この円筒部材111の外周面にコイル112を巻装するとともに、このコイル112の中空部に沿って永久磁石113が移動自在に配置した発電機構を有している。この発電機構は、円筒部材111全体を揺動させると、永久磁石113がコイル112の中空部に沿って図示矢印a、b方向に往復移動することで、コイル112を通る磁束が変化し、コイル112に起電力を発生する。
そして、内蔵発電部11の出力(コイル112の起電力)は、充電制御部7に対し充電式電池2の充電用電力として供給される。この場合、内蔵発電部11より出力される電力は、コイル112の中空部を移動する永久磁石113の移動方向、つまり図示矢印a方向又はb方向によって極性が反転する。このため、内蔵発電部11の出力電力は、整流回路71を通し直流電力に変換して充電制御部7に供給する。この整流回路71は、充電制御部7に一体に組み込んだものを使用する。
このような内蔵発電部11の発電量は、それほど大きなものでなく、装置本体1全体が必要とする電力を賄うほどの量は得られないが、装置の使用中に僅かずつでも充電式電池2の補充電を行うことができるので、充電式電池2の電池切れまでの使用時間を長くすることが出来るという効果がある。
なお、内蔵発電部11として、図5に示すように構成したものもある。この場合、発電機構は、扇状をした回転錘121の中心軸121aに回転歯車122を一体に設け、この回転歯車122の回転を増速歯車123を介してロータ124に伝える。ロータ124は、高性能の永久磁石で構成されている。ロータ124の周りには、コイル125が巻装されたステータ126が配置されている。このような発電機構は、回転錘121が図示矢印cの方向に回転すると、この回転が回転歯車122及び増速歯車123を介してロータ124に伝えられ、ロータ124が回転することによりステータ126を通る磁束が変化し、コイル125に起電力を発生する。このような構成のものを用いても、図4で述べたと同様な効果を得られる。
さらに、内蔵発電部11として、図6に示すように構成したものもある。この場合、発電機構は、絶縁材からなる円筒部材131を有し、この円筒部材131の両開口端に圧電素子132,133を設けるとともに、円筒部材131の中空部に移動部材134が配置されている。このような発電機構は、円筒部材131全体を揺動させると、移動部材134が円筒部材131の中空部に沿って図示矢印d、e方向に往復移動し圧電素子132,133に衝突して、この衝突により圧電素子132,133が変形されることにより起電力を発生する。このような構成のものを用いても、図4で述べたと同様な効果を得られる。
このような内蔵発電部11は、装置本体1の動きに応じた運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発生するものであり、装置本体1内に設けても大きさ、重さともに問題にならないものであれば、上述した構成以外のものを適用することもできる。
図2に戻って、充電式電池2には、スイッチ3を介して制御部14が接続されている。この制御部14は、装置本体1全体を制御するもので、上述した電池残量表示部4、GPS受信部15、警報発生部16及び通信手段として通信部17が接続されている。GPS受信部15は、GPS衛星からのGPS信号を受信して装置本体1(装置所持者)の位置情報を出力する。警報発生部16は、例えば防犯ブザーからなるもので、装置所持者の緊急操作により警報音を発生するとともに、警報作動情報を出力する。通信部17は、例えば携帯電話やPHSなどの通信手段を有するもので、制御部14で生成される通知情報を監視センター18に発信する。監視センター18は、通知情報により装置所持者の自宅などに位置情報を配信し、また、緊急通知情報により各方面に緊急の対応を要請する。なお、携帯電話やPHSの通信手段は、周知のものなので、ここでの詳細説明を省略する。
制御部14は、通知情報生成手段141及び電池残量監視手段142を有している。通知情報生成手段141は、GPS受信部15より入力される位置情報及び警報発生部16より出力される警報作動情報に基づいて通知情報を生成する。この場合、通知情報生成手段141は、GPS受信部15より入力される位置情報により、例えば一定時間ごとに通知情報を生成して通信部17に出力し、また、警報発生部16より警報作動情報が入力されると、このときのGPS受信部15からの位置情報を用いて、直ちに緊急通知情報を生成し、通信部17に出力する。電池残量監視手段142は、充電式電池2の放電状態を監視し、充電残量が所定値以下になると電池残量表示部4の発光体を点滅し、充電中は点灯しつづけ、充電完了で消灯する。
次に、このように構成した実施の形態の作用を説明する。
まず、装置所持者は、電池残量表示部4の発光体が点滅していたら、装置本体1の外部AC電源用入力端子5にACアダプタ8を接続する。すると、AC電源10よりAC/DCコンバータ9を介して充電制御部7に直流電力が供給され、充電式電池2が満充電まで充電される。その後、電池残量表示部4の発光体が消灯したことで充電式電池2が満充電になったことを確認する。充電式電池2の満充電を確認したら、ACアダプタ8を外部AC電源用入力端子5から切り離す。
この状態で、装置本体1は、スイッチ3をオンにして、ポケットなどに入れられ持ち運ばれる。GPS受信部15は、GPS衛星からのGPS信号を受信して装置本体1(装置所持者)の位置情報を出力する。GPS受信部15からの位置情報は、制御部14に入力され、この制御部14の通知情報生成手段141より、例えば一定時間ごとに通知情報が生成され通信部17に出力される。これにより、通信部17より通知情報が監視センター18に発信され、監視センター18より装置所持者の自宅などに位置情報が通知される。
一方、装置所持者の緊急操作により警報発生部16より警報音とともに、警報作動情報が出力されると、制御部14の通知情報生成手段141により、このときのGPS受信部15からの位置情報を用いて、直ちに緊急通知情報が生成され、通信部17に出力される。これにより、通信部17より位置情報とともに緊急通知情報が監視センター18に通知され、監視センター18より各方面への緊急の対応が要請される。
電池残量監視手段142は、充電式電池2の電池残量を監視する。そして、電池残量が所定値より低下すると、電池残量表示部4の発光体を点滅させる。装置所持者は、電池残量表示部4の表示を確認すると、例えば、帰宅した際に、ACアダプタ8を外部AC電源用入力端子5に差し込んで再び充電式電池2を満充電まで充電し、次の使用に備える。
したがって、このようにすれば、位置情報通知装置の電源として充電式電池2を使用し、また、装置本体1にACアダプタ8を接続可能とし、充電式電池2を満充電まで充電し、次の使用を可能にした。また、組み込まれる充電式電池2として、10C以上の電流で急速充電できるリチウムイオン二次電池が用いられことも特徴としている。これにより、充電式電池2は数分程度の非常に短時間の急速充電が可能であるため、例えば、出かける直前に電池切れが見つかった場合、従来の通常の二次電池を搭載したものの場合、これを充電していたのでは、充電に長時間がかかってしまい予定の時間に間に合わないようなことがあったが、このような揚合でも、ACアダプタ8を用いれば、AC電源(商用電源)から素早く短時間で充電することが可能なので、携帯を諦めるような不都合を回避できるなど、位置情報通知装置としての使い勝手を向上させることができる。さらに、充電式電池2を使用することで電池切れの際に電池交換を必要としないので、ランニングコストの低減を図ることもできる。
また、充電式電池2の充電を頻繁に行うことができるので、電池容量の小さな充電式電池2を使用することが可能となり、携帯する機器の小型軽量化とともにコスト低減につなげることができる。これらのことは、急速充電が可能な充電式電池2を使用することによって実現できることである。
さらに、位置情報通知装置の使用上の特徴を利用して装置本体1内部に内蔵発電部11を配置しており、装置所持者が移動する際に装置本体1に振動が加わることで、内蔵発電部11に電力を発生させ、この発生電力により充電式電池2を補充電するようにした。これにより、装置の使用中に僅かずつでも充電式電池2を補充電することができるので、充電式電池2の電池切れまでの使用可能な時間を引き伸ばすことができる。
さらに、装置本体1には、充電式電池2の放電状態を表示する電池残量表示部4が設けられ、充電式電池2の放電状態を一目で確認することができるので、充電式電池2の電池残量がゼロになって装置が使用不能になるようなことを未然に回避できる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図7は、第2の実施の形態の回路構成を示すもので、図2と同一部分には同符号を付している。この場合、装置本体1は、上述したGPS受信部15、通知情報生成手段141及び通信部17に代えて、以下の構成を備えている。
制御部14は、装置所持者を識別するための個人情報を記憶した個人情報記憶手段143を有している。この個人情報記憶手段143に記憶される個人情報は、装置所持者ごとに書き換えることができる。また、制御部14には、RFID通信部21が接続されている。このRFID通信部21は、個人情報記憶手段143に記憶された個人情報を外部に発信する。
一方、装置本体1に対してRFIDリーダー22が配置されている。このRFIDリーダー22は、例えば学校の校門や通学路の各所に複数設置されている。また、RFIDリーダー22は、RFID通信部21より発信される個人情報を読み取り、この個人情報から装置所持者を特定し、不図示の通信手段により装置所持者の自宅などにRFIDリーダー22の設置地点を位置情報として通知する。
このよう装置本体1も、スイッチ3をオンにして、ポケットなどに入れられ持ち運ばれる。そして、装置所持者が学校の校門や通学路の各所に設置されたRFIDリーダー22の近くを通過すると、RFID通信部21より発信される個人情報がRFIDリーダー22により読み取られ、この個人情報から装置所持者が特定される。これにより、この特定された装置所持者の自宅などにRFIDリーダー22の設置地点が位置情報として通知される。
したがって、このようにしても第1の実施の形態と同様な効果を得ることが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、独立した構成の位置情報通知装置について述べたが、携帯電話やPHSの内部に一体に組み込むようにしてもよい。この場合、充電式電池2は、位置情報通知装置だけでなく携帯電話やPHSの電源として用いるようにしても良い。
その他、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
1…装置本体、1a…本体ケース
2…充電式電池、211…電池本体
212…正極端子、213…負極端子
3…スイッチ、4…電池残量表示部
5…AC電源用入力端子、6…監視保護回路
7…充電制御部、71…整流回路、8…ACアダプタ
9…AC/DCコンバータ、10…AC電源
11…内蔵発電部、111…円筒部材
112…コイル、113…永久磁石、121…回転錘
121a…中心軸、122…回転歯車
123…増速歯車、124…ロータ、125…コイル
126…ステータ、131…円筒部材
132.133…圧電素子、134…移動部材
14…制御部、141…通知情報生成手段
142…電池残量監視手段、143…個人情報記憶手段
15…GPS受信部、16…警報発生部
17…通信部、18…監視センター
21…RFID通信部、22…RFIDリーダー
2…充電式電池、211…電池本体
212…正極端子、213…負極端子
3…スイッチ、4…電池残量表示部
5…AC電源用入力端子、6…監視保護回路
7…充電制御部、71…整流回路、8…ACアダプタ
9…AC/DCコンバータ、10…AC電源
11…内蔵発電部、111…円筒部材
112…コイル、113…永久磁石、121…回転錘
121a…中心軸、122…回転歯車
123…増速歯車、124…ロータ、125…コイル
126…ステータ、131…円筒部材
132.133…圧電素子、134…移動部材
14…制御部、141…通知情報生成手段
142…電池残量監視手段、143…個人情報記憶手段
15…GPS受信部、16…警報発生部
17…通信部、18…監視センター
21…RFID通信部、22…RFIDリーダー
Claims (6)
- 装置本体の移動にともなう該装置本体の位置情報を無線通信手段より外部に通知する位置情報通知装置において、
前記装置本体内部に設けられ、該装置本体の動作に必要な電力を供給する電源として用いられる10C以上の電流で急速充電可能な充電式電池を具備したことを特徴とする位置情報通知装置。 - 前記装置本体は、GPS信号を受信するGPS受信手段を有し、該GPS受信手段により受信したGPS信号に基づいて位置情報を通知することを特徴とする請求項1記載の位置情報通知装置。
- 前記装置本体は、RFIDによる通信手段を有し、該通信手段によるRFIDリーダーとの通信により位置情報を通知することを特徴とする請求項1記載の位置情報通知装置。
- 前記装置本体は充電手段を有し、該充電手段は外部充電電源が電気的に接続可能で、該接続状態で前記充電式電池を充電することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の位置情報通知装置。
- 前記装置本体は、該装置本体の動きに応じた運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発生する発電手段を有し、該発電手段の電力により前記充電式電池を補充電することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の位置情報通知装置。
- 前記装置本体は、前記充電式電池の電池残量を表示する電池残量表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の位置情報通知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007225867A JP2009058373A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | 位置情報通知装置 |
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JP2007225867A JP2009058373A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | 位置情報通知装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014179697A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | 無線端末及び位置管理システム |
JP2017033514A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 豊美 柳生 | ファイブポイント防犯ブザー |
CN111313518A (zh) * | 2018-11-27 | 2020-06-19 | 丰田自动车株式会社 | 信息提供装置和车辆 |
-
2007
- 2007-08-31 JP JP2007225867A patent/JP2009058373A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111313518B (zh) * | 2018-11-27 | 2023-09-12 | 丰田自动车株式会社 | 信息提供装置和车辆 |
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