JP2009055077A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水中にて撮影者のイメージ通りの撮影を行うために、水深に応じたオートホワイトバランス補正を行うことができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮影時における水深情報を水圧センサ106によって取得し、この水深情報に基づいて色温度推定制限範囲の上限修正量Mを算出する。WB補正係数算出部161は、Flashメモリ116に予め記憶された色温度推定制限範囲を修正する。撮像素子102を介して得られた画像データに基づいて推定した光源の色温度が、修正した色温度推定制限範囲内であればその色温度を用いてWB補正係数を算出する。一方、推定した光源の色温度が色温度推定制限範囲外であれば推定した色温度を色温度推定制限範囲内に制限してWB補正係数を算出する。WB補正処理部162は、WB補正係数算出部161において算出されたWB補正係数を用いてWB補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子を備えた撮像装置に関し、特に水中撮影が可能な撮像装置に関する。
近年、水中で撮影可能な防水機能を有する撮像装置が開発されている。また、防水機能を有していない撮像装置による水中撮影を可能とするための、水中ハウジング等も開発されている。
ところで、撮像装置の多くは、撮影した画像から自動的にホワイトバランス補正係数を算出してホワイトバランス補正を行うオートホワイトバランス補正機能を有している。この他に、ホワイトバランス補正機能として、光源の種類に応じた適正なホワイトバランス補正を行うためのプリセットホワイトバランス補正機能を有しているものもある。このプリセットホワイトバランス補正機能により、異なる光源下であっても、撮影者が適切なプリセットホワイトバランス設定を行うことで、光源毎に撮影者が所望するホワイトバランス補正を行うことができる。従来の水中撮影におけるホワイトバランス補正には、プリセットホワイトバランス補正機能が用いられていた。しかしながら、プリセットホワイトバランス補正機能は、陸上で撮影する場合を想定して設定されているため、水中のように複雑な色温度環境下では十分なホワイトバランス補正を行うことができなかった。
一方、オートホワイトバランス補正機能については、特許文献1に示すように、曇天や太陽光等の高色温度側及び白熱電球等の低色温度側におけるホワイトバランス補正範囲に制限を設けて、被写体の明るさが暗くなるに従ってホワイトバランス補正される色温度の範囲を広げるように変化させる撮像装置が開示されている。
特許文献1におけるホワイトバランス補正範囲は、陸上での一般的な光源下で人間の色順応可能な範囲に基づいて設定されている。例えば、電球光源等の照明光は低色温度に該当し、曇天や晴天時の木陰等の自然光は高色温度に該当する。このような制限を設けることで、青や赤色の物体が大きく写っており高色温度や低色温度と推定されるようなシーンで、物体色がグレイになるホワイトバランス補正が行われることを防いでいる。
図11は、従来のオートホワイトバランス補正におけるホワイトバランス補正係数算出処理の例について示すフローチャートである。まず、撮影画像データが読み出され(ステップS601)、読み出された撮影画像データから被写体を照明している光源の色温度が推定される(ステップS602)。次に、メモリに記憶された色温度制限範囲が読み出され(ステップS603)、ステップS602において推定された色温度が色温度制限範囲内であるかどうかがチェックされる(ステップS604)。推定された色温度が色温度制限範囲内である場合には、その色温度に基づいてホワイトバランス補正係数が算出される(ステップS605)。一方、推定された色温度制限範囲外である場合には、色温度が色温度制限範囲内の値(境界値)に修正され(ステップS606)、この修正された光源の色温度に基づいてホワイトバランス補正係数が算出される(ステップS607)。
特開平7−23400号公報
ここで、水中においては、太陽光等の水上からの自然光の赤色成分が減衰し、非常に高い色温度環境下になる。このため、陸上を前提としたオートホワイトバランス補正機能では、設定されている制限を越えるホワイトバランス補正が必要となり、十分なホワイトバランス補正を実現できない。即ち、従来からのオートホワイトバランス補正機能では、青色物体が大きく写るようなシーンや赤色物体が大きく写るようなシーンにおいて物体色がグレイになるような補正を防ぐ目的や人間の色順応範囲を考慮し、ホワイトバランス補正量に制限を設け、陸上では十分なホワイトバランス補正機能を実現しているが、水中においてはこの制限を越えた補正を行う必要があるため、十分なホワイトバランス補正を行えない。
本発明は、こうした背景をふまえ、水中にて撮影者のイメージ通りの撮影を行うために、水深に応じたオートホワイトバランス補正を行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の撮像装置は、被写体を撮影して画像データを得る撮像手段と、前記撮影時における水深情報を取得する水深情報取得手段と、予め設定された、光源の色温度を推定するための色温度推定制限範囲内において、前記撮像手段によって得られる画像データに基づいて前記光源の色温度を推定し、該推定された光源の色温度からホワイトバランス補正係数を算出し、該算出されたホワイトバランス補正係数を用いて前記画像データに対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正手段と、前記水深情報に基づいて前記色温度推定制限範囲を変更するように制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様の撮像装置は、被写体を撮影して画像データを得る撮像手段と、前記撮影時における水深情報を取得する水深情報取得手段と、前記水深情報取得手段により得られた水深情報に基づいて前記撮影時の水深における自然光の色温度変化量を推定する色温度変化量推定手段と、予め設定された、光源の色温度を推定するための色温度推定制限範囲内において、前記撮像手段によって得られる画像データに基づいて前記光源の色温度を推定し、該推定された光源の色温度からホワイトバランス補正係数を算出し、該算出されたホワイトバランス補正係数を用いて前記画像データに対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正手段と、前記推定された色温度変化量に基づいて前記色温度推定制限範囲を変更するように制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、水中にて撮影者のイメージ通りの撮影を行うために、水深に応じたオートホワイトバランス補正を行うことができる撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に説明する実施形態に記載されている構成要素、種類、組み合わせ、形状、相対配置等は、本発明の範囲をそれのみに限定するものではない。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラのブロック図である。図1に示すデジタルスチルカメラは、レンズ101と、撮像素子102と、アナログ処理部103と、A/D変換部104と、バス105と、水圧センサ106と、画像処理部107と、JPEG処理部108と、マイクロコンピュータ109と、SDRAM110と、メモリI/F111と、LCDドライバ112と、フラッシュ制御部113と、フラッシュ114と、操作部115と、Flashメモリ116と、記録媒体117と、LCD118と、AE処理部119と、AF処理部120とを有して構成されている。
レンズ101は、絞り機構とレンズ駆動機構を有し、被写体の光学像を撮像素子102に集光させる。絞り機構とレンズ駆動機構はマイクロコンピュータ109からの指示に応じて駆動される。撮像素子102は、ベイヤー配列のカラーフィルタがフォトダイオードの前面に配置されて構成されている。ベイヤー配列は、水平方向にR画素とG(Gr)画素が交互に配置されたラインと、G(Gb)画素とB画素が交互に配置されたラインとがあり、さらにその2つのラインを垂直方向にも交互に配置することで構成されている。このような撮像素子102は、レンズ101により集光された光を各画素におけるフォトダイオードで受光し光電変換を行うことで、光の量を電気信号(アナログ画像信号)に変換してアナログ処理部103へ出力する。なお、撮像素子102はCMOS方式でもCCD方式でも良い。
アナログ処理部103は、撮像素子102から読み出されたアナログ画像信号に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに画像の明るさが目的の明るさとなるようゲインアップを行う。A/D変換部104は、アナログ処理部103で処理されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(以降、画像データという)に変換する。
バス105は、カメラ内部で発生した各種データをカメラ内の各部に転送するための転送路であり、A/D変換部104と、画像処理部107と,JPEG処理部108と、マイクロコンピュータ109と、SDRAM110と、メモリI/F111と、LCDドライバ112と、AE処理部119と、AF処理部120に接続されている。A/D変換部104で得られた画像データは、バス105を介して一旦SDRAM110に記憶される。SDRAM110は、A/D変換部104において得られた画像データや、画像処理部107、JPEG処理部108において処理された画像データ等の各種データが一時的に記憶される記憶部である。
水圧センサ106は水圧及び気圧に応じたデジタル信号を出力し、マイクロコンピュータ109に入力する。ここで、水圧センサ106の出力は、水深の変化による出力の変化の他に、気圧の変化による出力の変化も生じるが、水中においては気圧より水圧のほうが大きいため、水深に応じた変化のほうが大きい。そのため、マイクロコンピュータ109にて、撮影時の水圧センサ106の出力値から、予めFlashメモリ116に記録させておいた陸上での水圧センサ106の出力値を減算することで、撮影時の水深に応じた出力値を得ることができ、撮影時の水圧センサ106の出力から撮影時の水深を推定することができる。
画像処理部107は、画像データのホワイトバランス(以後、WBという)補正処理を行うための、WB補正係数算出部161と、WB補正処理部162とを少なくとも有し、この他に、図示しない色変換処理部やノイズ低減処理部を含み、各種の画像処理を行う。ここで、WB補正係数算出部161は、オートホワイトバランス(以後、AWBという)補正機能を使用してWB補正を行う場合にのみ使用され、SDRAM110から読み出した画像データからWB補正係数を算出する。WB補正処理部162は、AWB補正機能を利用したWB補正を行う場合にはホワイトWB補正係数算出部161にて算出されたWB補正係数を用いて画像データのWB補正を行い、撮影者による操作部115の操作によってAWBではなくプリセットWBが選択された場合には予めFlashメモリ116に記録されているプリセットWBに対応した光源毎のWB補正係数を用いて画像データのWB補正を行う。また、色変換処理部は、撮像素子102の特性に依存した画像データから撮影者のイメージに近い画像の色へ変換する処理を行う。ノイズ低減処理部は、ローパスフィルタ処理を行うことでノイズを低減する。なお、WB補正処理後の画像データは、ベイヤー配列による画像データから、1画素あたりRGBの情報から成る画像データヘ同時化される。その後に上述の色変換処理、ノイズ低減処理等が行われ、処理後の画像データがSDRAM110に記憶される。
AE処理部119は、画像データを用いて被写体輝度を算出する。被写体輝度を算出するためのデータは、専用の測光センサの出力であってもよい。AF処理部120は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、この取り出した高周波成分の信号を積算してAF用の合焦評価値を取得する。
JPEG処理部108は、SDRAM110からRGB画像データを読み出し、JPEG圧縮方式等に従って圧縮を行う。圧縮された画像データはSDRAM110に一旦記憶された後、メモリI/F111を介して記録媒体117に記録される。ここで、記録媒体117は、例えばカメラ本体に着脱可能なメモリカードからなる記録媒体であるが、特に限定されるものではない。
LCDドライバ112は、LCD118への画像の表示を行う。なお、記録媒体117に記録されたJPEG圧縮画像データを再生する場合には、記録媒体117に記録されているJPEG圧縮画像データを読み出し、JPEG処理部108において伸張処理を施した上で、伸張した画像データを一旦SDRAM110に記憶させる。LCDドライバ112は、その画像データをSDRAM110から読み出し、映像信号へ変換した後、LCD118へ出力し、画像の表示を行う。
マイクロコンピュータ109は、カメラ本体の各種シーケンスを統括的に制御する。マイクロコンピュータ109には、フラッシュ制御部113、操作部115、Flashメモリ116、水圧センサ106が接続されている。操作部115は、電源ボタン、レリーズボタン、各種キー入力等の操作部材である。ユーザにより操作部115が操作されることにより、マイクロコンピュータ109は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。Flashメモリ116は、プリセットWB補正用のホワイトバランス補正値、ローパスフィルタ係数等の各種パラメータ及びマイクロコンピュータ109にて実行する各種プログラムを記憶している。マイクロコンピュータ109は、Flashメモリ116に記憶されているプログラムに従って各種シーケンスを制御し、またFlashメモリ116から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、図1の各ブロックに対して指示を出す。
フラッシュ制御部113は、フラッシュ114の発光動作を制御する。このフラッシュ制御部113は、マイクロコンピュータ109からの指示を受け、フラッシュ114の発光のために、フラッシュ114内の図示しないメインコンデンサを充電させ、充電完了後にその旨をマイクロコンピュータ109へ通知する。マイクロコンピュータ109が、フラッシュ制御部113に発光指示を出すと、フラッシュ制御部113は、フラッシュ114のメインコンデンサに充電されている電荷を使用してフラッシュ114を発光させる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る撮影時の処理を示すフローチャートである。図2において、まず、マイクロコンピュータ109は、ユーザの操作部115の操作によってレリーズボタンが半押しされたかを判定している(ステップS201)。ステップS201の判定において、ユーザによってレリーズボタンが半押しされると(ステップS201でY)、マイクロコンピュータ109はAF処理を実行する(ステップS202)。即ち、マイクロコンピュータ109の指示を受けてAF処理部120は撮像素子102を介して取り込まれSDRAM110に記憶された画像データを読み出し、この読み出した画像データに基づいてAF評価値を演算する。そして、マイクロコンピュータ109は、AF処理部120によって演算されたAF評価値を評価しながらレンズ101を駆動してレンズ101を合焦させる。AF処理の後、マイクロコンピュータ109はAE処理を実行する(ステップS203)。即ち、マイクロコンピュータ109の指示を受けてAE処理部119はSDRAM110に記憶された画像データを読み出し、この読み出した画像データに基づいて被写体輝度を演算する。被写体輝度の算出後、マイクロコンピュータ109は、AE処理部119によって算出された被写体輝度と、予めFlashメモリ116に記憶された絞り値とシャッター速決定テーブルとに基づき、撮影時の絞り値とシャッター速とを算出する(ステップS204)。
次に、マイクロコンピュータ109は、ステップS203で算出した被写体輝度に基づいて、撮影時にフラッシュ114を発光させる必要があるかどうかを判定する(ステップS205)。ステップS205の判定において、撮影時にフラッシュ114を発光させる必要があると判定した場合には、AE処理部119において算出された被写体輝度に基づきフラッシュ発光量を算出する(ステップS206)。一方、ステップS205の判定において、撮影時にフラッシュ114を発光させる必要がないと判定した場合には、ステップS206の処理をスキップする。
次に、マイクロコンピュータ109は、ユーザの操作部115の操作によってレリーズボタンが全押しされたかどうかを判定する(ステップS207)。ステップS207の判定において、ユーザによってレリーズボタンが全押しされたと判定した場合(ステップS207でY)、マイクロコンピュータ109は、フラッシュ114を発光させるかどうかを判定する(ステップS208)。ステップS208の判定において、フラッシュ114を発光させないと判定した場合(ステップS208でN)にはフラッシュ114を発光させない通常の撮影を行う(ステップS209)。即ち、算出した絞り値とシャッター速に従って図示しない絞り機構とシャッター機構を駆動させて撮像素子102の露出を制御しつつ撮影を行う。一方、ステップS208の判定において、フラッシュ114を発光させると判定した場合(ステップS208でY)、マイクロコンピュータ109は、算出した絞り値とシャッター速に従って図示しない絞り機構とシャッター機構を制御して撮像素子102の露出を制御しつつ、フラッシュ114を発光させる撮影を行う(ステップS210)。
次に、マイクロコンピュータ109は、画像処理部107により、撮影により得られた画像データに対して、WB補正処理、色変換処理等の各種の画像処理を施す(ステップ211)。そして、画像処理済みの画像データをJPEG処理部108によってJPEG圧縮をする(ステップS212)。最後に、マイクロコンピュータ109は、JPEG圧縮され、SDRAM110に記憶された画像データを記録媒体117に記録する(ステップS213)。
上述の説明のように、図2の処理は、操作部115のレリーズボタンをユーザが押すことで実行される。レリーズボタンは、半押し状態(ファーストレリーズ状態)と、全押し状態(セカンドレリーズ状態)の2状態の押下状態を取る。図2では、ファーストレリーズ状態で露出条件の算出やフラッシュ発光量の制御などの撮影に必要な条件の算出が実行され、セカンドレリーズ状態で実際に撮影がなされる。
図3は、図2のステップS211の画像処理において、WB補正係数算出部161にて行われる、WB補正の際のWB補正係数算出処理を示すフローチャートである。なお、この図3の処理は、オートホワイトバランス(AWB)補正機能によるWB補正の場合に行われる処理である。プリセットWB補正機能の場合には、光源に対応したWB補正係数をFlashメモリ116から読み出すだけで良いので、ここでは説明を省略する。
図3において、まず、WB補正係数算出部161は、SDRAM110に記憶されている画像データを読み出す(ステップS301)。そして、WB補正係数算出部161は、読み出した画像データの色分布を用いて被写体を照明している光源の色温度を推定する(ステップS302)。次に、WB補正係数算出部161は、マイクロコンピュータ109から入力される水圧センサ106の出力から撮影時の水深Hを推定し、この水深Hと、予めFlashメモリ116に記憶させておいた色温度制限範囲の上限修正量テーブルとを用いて、色温度制限範囲の上限を修正するためのデータである上限修正量Mを取得する(ステップ303)。図4は、色温度制限範囲の上限修正量テーブルの一例を示す。色温度制限範囲の上限修正量Mは、水深Hが図4に示す水深と一致する場合にはその水深に対応するその値を用いる。一方、水深Hが図4に示す水深と一致しない場合には、図4に示す水深のうち水深Hを超えない最大の水深H1に対応する色温度制限範囲の上限修正量M1と図4に示す水深のうち水深Hより大きい最小の水深H2に対応する色温度制限範囲の上限修正量M2とを用いて、以下に示す関係、
M={(H2−H)×M1+(H−H1)×M2}/{(H−H1)+(H2−H)}
により上限修正量Mを求める。なお、上限修正量Mは、通常は、水深が深くなるほど大きくする。ただし、図4の例では、水深30m以下においてはフラッシュ114を用いた撮影を行うものとし、フラッシュ114の影響を考慮して上限修正量Mを決定している。
次に、WB補正係数算出部161は、予めFlashメモリ116に記憶されている色温度制限範囲を、マイクロコンピュータ109を介して取得する(ステップ304)。図5は、色温度制限範囲の一例を示す図である。図5に示す色温度制限範囲は、陸上で最適なWB補正がなされるように境界値が設定されているものである。陸上でのAWB補正においては、撮影時の光源の色温度が色温度制限範囲外であった場合、色温度制限範囲の境界値の色温度に基づいてWB補正係数が算出される。これに対し、水中でのAWB補正では、以下のようにして色温度制限範囲の変更を行う。
即ち、WB補正係数算出部161は、色温度制限範囲を取得した後、色温度制限範囲の上限修正量Mを用いてこの色温度制限範囲の上限(高色温度側)を変更する(ステップS305)。この変更は色温度制限範囲の上限に上限修正量Mを加算することで行う。次に、WB補正係数算出部161は、ステップS302で推定した光源の色温度が、変更した色温度制限範囲内にあるかどうかを判定する(ステップS306)。ステップS306の判定において、推定した光源の色温度が色温度制限範囲に入っていない場合には、WB補正係数算出部161は、色温度を、色温度制限範囲内の値(変更後の境界値)に修正し(ステップS307)、修正した光源の色温度に基づいてWB補正係数を算出する(ステップS308)。一方、ステップS306の判定において、推定した光源の色温度が色温度制限範囲に入っている場合には、推定した光源の色温度に基づいてホワイトバランス補正係数を算出する(ステップS309)。
図3に示した一連の処理により、水中撮影においても水深情報に従って色温度制限範囲の変更を行うことで適切な色温度制限範囲を得ることが可能になる。これにより、AWB補正機能を用いて撮影画像から適切なWB補正を行うために必要なWB補正係数を算出することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態においては水深情報のみに従って色温度制限範囲の上限修正量Mを算出していたが、第2の実施形態では水深情報以外の情報も考慮してより正確な上限修正量Mを求めるものである。
図6は、第2の実施形態におけるホワイトバランス補正係数算出処理について示すフローチャートである。この処理は、図2におけるステップS211の画像処理内で実行される処理の一部である。図6において、まず、WB補正係数算出部161は、SDRAM110に記憶されている画像データを読み出す(ステップS501)。そして、WB補正係数算出部161は、読み出した画像データの色分布を用いて被写体を照明している光源の色温度を推定する(ステップS502)。次に、WB補正係数算出部161は、画像データの色温度を推定した後、フラッシュ114の非発光時(自然光)の被写体輝度Bvを取得する(ステップS503)。この被写体輝度は、図2のステップS203で算出された撮影前に得られる画像データに基づく被写体輝度に等しい。被写体輝度の取得後、WB補正係数算出部161は、被写体輝度より、色温度補正割合Rを算出する(ステップS504)。図7は、色温度補正割合Rと被写体輝度との関係を示した図である。一般に、被写体輝度が小さいときには光源の照度が低く光源による色温度変化量が小さいと考えられる。逆に、被写体輝度が大きいときには光源の照度が高く光源による色温度変化量が大きいと考えられる。そこで、色温度補正割合Rは、被写体輝度が所定輝度より小さいときに0とし、被写体輝度が所定輝度より大きく十分に光源が明るいときには1とする。そして、その間を滑らかに補間する。即ち、被写体輝度が中間的な場合、色温度補正割合Rは0と1の間の値とし、被写体輝度が高くなるに従い、徐々に色温度補正割合Rを1に近づけるようにする。
次に、WB補正係数算出部161は、撮影後に得られた画像データより撮影時被写体輝度Bsを算出する(ステップS505)。なお、この撮影時被写体輝度Bsは、フラッシュ114を発光させない撮影においては、ステップS503で算出されたフラッシュ非発光時の被写体輝度とほぼ等しくなる。撮影時被写体輝度Bsの算出後、WB補正係数算出部161は、自然光の明るさ割合Bを算出する(ステップS506)。自然光の明るさ割合Bは、フラッシュ非発光時被写体輝度Bvと撮影時被写体輝度Bsを用いて、
B=Bv/Bs
により算出される。
次に、マイクロコンピュータ109は、WB補正係数算出部161において推定された撮影時の水深Hと予めFlashメモリ116に記憶されている水深による色温度変化特性情報とを用いて、撮影時のその水深における色温度変化量Cを算出する(ステップS507)。
ここで、色温度変化量Cの算出手法について簡単に説明する。
λを波長としたとき、晴天時の太陽のような色温度5300Kの光源の各波長における相対輝度α(λ)が図8に示すような特性であるとする。このとき、図9に示すような透過特性φ(λ)を示す水中では、H[m]進んだ光の相対輝度は、
α(λ)×φ(λ)
となる。
この式により求まる各波長の相対輝度に対し、図10に示すCIEのXYZ等色関数の各波長における相対感度を掛け合わせ、全波長にわたり積分することで相対的なXYZ値を求めることができる。そして、
x=X/(X+Y+Z)
y=Y/(X+Y+Z)
により、xyを算出し、CIEの色度図上においてxyの点から色温度を算出することができる。
上記の計算を、水深Hが0mから20m程度まで1mごとに行い、算出される色温度とHとの関係を自然対数の底eを用いて近似すると、
5300e0.13H[K]
となる。Hが0のとき、即ち水面での色温度を基準とした色温度変化量Cは、
C=5300e0.13H−5300[K]
となる。この近似式に基づいて水深に応じた色温度変化量Cを求めることができる。
上記の考え方により、色温度変化量Cが算出された後、WB補正係数算出部161は、色温度補正割合Rと、自然光の明るさ割合Bと、マイクロコンピュータ109から入力される色温度変化量Cとから色温度制限範囲の上限修正量Mを算出する(ステップS508)。この色温度制限範囲の上限修正量Mは、色温度補正割合Rと、自然光の明るさ割合Bと、色温度変化量Cを用いて、
M=R×B×C
により算出される。
なお、本カメラに、被写体との距離を測定する測距手段(アクティブAFや位相差方式AFのように被写体距離が得られるAF方式)を用いた場合には、予めFlashメモリ116内に水中での距離による色温度変化特性を記憶しておき、測距手段により測定される被写体との距離Lとその距離Lに対応する色温度変化特性とにより、マイクロコンピュータ109にて被写体色温度変化量C’を以下の式に従って算出し、この被写体色温度変化量C’によって色温度変化量Cを補正することで、より正確な上限修正量Mを求めることもできる。
C’=5300e0.13L−5300[K]
この場合、上限修正量Mは、
M=R×B×(C+C’)
により算出される。
上限修正量算出以降のステップS509〜S514は、第1の実施形態の図3で示したフローチャートのステップS304〜S309と同様である。したがってこれ以降の処理については説明を省略する。
図6に示した一連の処理により、水中撮影においても水深及び被写体輝度に応じた適切な色温度制限範囲の変更が可能になるため、AWB補正機能により適切なWB補正を行うためのWB補正係数を算出することができる。また、第2の実施形態では被写体輝度を用いているため、第1の実施形態に比べ、天候や時間帯に応じて異なる自然光の光量に応じた色温度制限範囲の変更が可能となる。さらに、第2の実施形態ではフラッシュ発光時の被写体輝度も用いているため、比較的自然光に近い特性であるフラッシュ光が自然光より明るい場合などにおいて、第1の実施形態に比べ必要以上の色温度制限範囲の拡張を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラのブロック図である。 デジタルスチルカメラによる撮影時の処理について示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるホワイトバランス補正係数算出処理について示すフローチャートである。 色温度制限範囲の上限修正量テーブルを示す図である。 色温度制限範囲を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるホワイトバランス補正係数算出処理について示すフローチャートである。 被写体輝度と色温度補正割合の関係を示す図である。 色温度5300Kの光源の各波長における相対輝度α(λ)の分布を示す図である。 水中での透過特性φ(λ)を示す図である。 CIE XYZ色空間における等色関数を示す図である。 従来のホワイトバランス補正係数算出処理について示すフローチャートである。
符号の説明
101…レンズ、102…撮像素子、103…アナログ処理部、104…A/D変換部、105…バス、106…水圧センサ、107…画像処理部、108…JPEG処理部、109…マイクロコンピュータ、110…SDRAM、111…メモリI/F、112…LCDドライバ、113…フラッシュ制御部、114…フラッシュ、115…操作部、116…Flashメモリ、117…記録媒体、118…LCD、119…AE処理部、120…AF処理部、161…WB補正係数算出部、162…WB補正処理部

Claims (5)

  1. 被写体を撮影して画像データを得る撮像手段と、
    前記撮影時における水深情報を取得する水深情報取得手段と、
    予め設定された、光源の色温度を推定するための色温度推定制限範囲内において、前記撮像手段によって得られる画像データに基づいて前記光源の色温度を推定し、該推定された光源の色温度からホワイトバランス補正係数を算出し、該算出されたホワイトバランス補正係数を用いて前記画像データに対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正手段と、
    前記水深情報に基づいて前記色温度推定制限範囲を変更するように制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体を撮影して画像データを得る撮像手段と、
    前記撮影時における水深情報を取得する水深情報取得手段と、
    前記水深情報取得手段により得られた水深情報に基づいて前記撮影時の水深における自然光の色温度変化量を推定する色温度変化量推定手段と、
    予め設定された、光源の色温度を推定するための色温度推定制限範囲内において、前記撮像手段によって得られる画像データに基づいて前記光源の色温度を推定し、該推定された光源の色温度からホワイトバランス補正係数を算出し、該算出されたホワイトバランス補正係数を用いて前記画像データに対してホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正手段と、
    前記推定された色温度変化量に基づいて前記色温度推定制限範囲を変更するように制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  3. 前記自然光下での被写体輝度を測定する第1の被写体輝度測定手段をさらに具備し、
    前記制御手段は、前記色温度推定制限範囲を、さらに前記第1の被写体輝度測定手段で測定された自然光下での被写体輝度を考慮して変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 被写体に対してフラッシュ発光を行う発光手段と、
    前記発光手段によるフラッシュ発光時の被写体輝度を測定する第2の被写体輝度測定手段と、
    をさらに具備し、
    前記制御手段は、前記色温度推定制限範囲を、さらに前記第2の被写体輝度測定手段で測定されたフラッシュ発光時の被写体輝度を考慮して変更することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 被写体との距離を測定する測距手段をさらに具備し、
    前記制御手段は、前記色温度推定制限範囲を、さらに前記測距手段で測定された被写体距離を考慮して変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
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