JP2009054801A - 放熱部材及びそれを備えた発光モジュール - Google Patents

放熱部材及びそれを備えた発光モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】実装される表面実装部品の構造を設計変更することなく、表面実装部品からの熱を効率よく放熱することが可能な放熱部材を提供する。
【解決手段】このメタルベース基板(放熱部材)120は、アルミニウムから構成される板状の基材部121と、基材部121の上面上に絶縁層125を介して形成された導体層126と、導体層126の上面側に開口端を有し、導体層126および絶縁層125を貫通することにより基材部121に底面が形成された細長状の溝部127と、溝部127の底面および溝部127の内側面を覆うように被覆された銅メッキ層128とを備えている。
【選択図】図3

Description

この発明は、放熱部材およびその放熱部材を備えた発光モジュールに関する。
パワー半導体素子を含む電子部品やLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)素子が搭載された発光装置などの表面実装部品では、駆動により多量の熱が発生する。このため、これらの表面実装部品をモジュール化する際には、通常、何らかの放熱部材が用いられる。
この放熱部材の一例として、従来、金属板の上面上に絶縁層を介して配線層が形成された実装基板(メタルベース基板)が知られている。このような実装基板(メタルベース基板)では、熱伝導の優れた金属板を含んでいるため、金属板を含まないガラスエポキシ基板などと比べて、放熱特性が高い。
しかしながら、上記した従来の実装基板(メタルベース基板)では、金属板と表面実装部品との間に熱伝導率の小さい絶縁層が介在するため、この絶縁層の熱抵抗によって金属板への熱伝導が阻害されるという不都合があった。このため、表面実装部品からの熱を十分に金属板から放熱させることが困難であるという不都合があった。
また、近年、電子部品や発光装置などの表面実装部品において高出力化の傾向が益々高くなってきており、それに伴って、表面実装部品の駆動により生じる発熱量も大きくなってきている。たとえば、LED素子が搭載された発光装置では、一般照明や大画面液晶用バックライト、自動車用ランプなどの用途にも用いられるようになってきている。このような用途に発光装置を用いる場合には、高い光出力を必要とするためLED素子に大電流を流す必要がある。このため、発光装置からの発熱量も従来と比べて大きくなる。しかしながら、従来の実装基板(メタルベース基板)では、上記した不都合があるので、表面実装部品の高出力化に対応することが困難であった。
ここで、従来の実装基板(メタルベース基板)における不都合を改善する方法として、メタルベース基板(実装基板)の絶縁層の一部を除去することによって金属板の一部を露出させ、実装する表面実装部品(電子部品、発光装置など)の一部を金属板の露出された領域と直接接触させる方法が考えられる。また、このような構成に適用可能なLEDパッケージ(発光装置)が、たとえば、特許文献1に記載されている。
図25は、上記特許文献1に記載された従来のLEDパッケージをメタルベース基板に実装した状態を示した断面図である。図25を参照して、従来のLEDパッケージ801は、金属材料から構成されたヒートシンク802と、このヒートシンク802の上面上にサブマウント803を介して搭載されたLED素子804と、ヒートシンク802の所定の位置に取り付けられた絶縁体805と、絶縁体805から側方に延びる複数のリード線806と、絶縁体805の上部にLED素子804を覆うように取り付けられたレンズ部材807とを備えている。また、LED素子804の端子部(図示せず)と複数のリード線806とは、ボンディングワイヤ808を介して、互いに電気的に接続されている。また、ヒートシンク802は、下部側が平坦な当接面となるように構成されている。一方、メタルベース基板(実装基板)810は、金属板811の上面上に、絶縁層812を介して配線層813が形成された構成を有している。このメタルベース基板810は、絶縁層812の一部が除去されることによって、金属板811の一部が露出された状態となっている。そして、上記したLEDパッケージ801が、ヒートシンク802の当接面と金属板811の露出された領域とが直接接触するように、メタルベース基板810の上面上に表面実装されている。なお、LEDパッケージ801のリード線806は、所定の角度で折り曲げられて、メタルベース基板810の配線層813に電気的に接続されている。
上記した構成では、LED素子804の駆動(発光)により発生した熱は、ヒートシンク802を介してメタルベース基板810の金属板811に直接伝達されるので、LEDパッケージ801(LED素子804)の発熱量が大きい場合でも、LEDパッケージ801(LED素子804)からの熱を効果的にメタルベース基板810の金属板811から放熱させることが可能となる。
特開2005−183993号公報
しかしながら、図25に示した従来の構成では、絶縁層812の一部を除去することによって、メタルベース基板810の実装面(配線層813が形成されている側の面)に段差が形成されるという不都合がある。このため、接合面が平坦な一般的な表面実装部品を実装した場合には、表面実装部品の一部を金属板811の露出された領域に直接接触させることが困難となる。すなわち、表面実装部品と金属板811とを熱的に接続することが困難となる。そして、この場合には、表面実装部品からの熱を効率よく放熱させることが困難となる。したがって、図25に示したメタルベース基板810において放熱性向上の効果を得るためには、表面実装部品の一部と金属板811とが直接接触するように、表面実装部品の構造を上記特許文献1に記載されたLEDパッケージ801のような構造に設計変更する必要があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、実装される表面実装部品の構造を設計変更することなく、表面実装部品からの熱を効率よく放熱することが可能な放熱部材を提供することである。
この発明の他の目的は、良好な放熱特性を有する発光モジュールを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による放熱部材は、金属部材と、金属部材の上面上に絶縁層を介して形成された導体層と、導体層の上面側に開口端を有し、導体層および絶縁層を貫通することにより金属部材に底面が形成された溝部と、溝部の内面上の少なくとも一部に形成された熱伝導部材とを備えている。
この第1の局面による放熱部材では、上記のように、導体層の上面側に開口端を有し、導体層および絶縁層を貫通することにより金属部材に底面が形成された溝部と、溝部の内面上の少なくとも一部に形成された熱伝導部材とを備えることによって、導体層上に表面実装される表面実装部品からの熱を、溝部の内面上に形成された熱伝導部材を介して金属部材に効率よく伝達させることができる。このため、表面実装部品からの熱を、放熱機能を有する金属部材から効率よく放熱させることができる。また、放熱部材を上記のように構成することによって、実装される表面実装部品の発熱量が大きい場合でも、表面実装部品からの熱を金属部材から効率よく放熱させることができるので、表面実装部品の高出力化に対応することができる。
また、上記した構成では、導体層と金属部材とが熱伝導部材を介して熱的に接続されるので、導体層上に表面実装部品を実装することによって、表面実装部品を、導体層を介して金属部材と間接的に熱接触(熱的に接続)させることができる。このため、絶縁層を除去することにより金属部材の表面を露出させるとともに、表面実装部品の一部を金属部材の露出された領域と直接接触させる構成と異なり、接合面が平坦な一般的な表面実装部品を実装する場合でも、表面実装部品を金属部材と熱的に接続させることが可能となる。これにより、実装される表面実装部品の構造を設計変更することなく、表面実装部品からの熱を金属部材から効率よく放熱することができる。
上記第1の局面による放熱部材において、好ましくは、溝部は、互いに所定の間隔を隔てて複数形成されており、複数の溝部は、金属部材の上面と平行な所定方向に延びるように細長状に形成されている。このように構成すれば、容易に、表面実装部品からの熱を、熱伝導部材を介して金属部材に伝達させることができるので、容易に、放熱特性を向上させることができる。
上記第1の局面による放熱部材において、好ましくは、熱伝導部材は、金属メッキ層から構成されている。このように構成すれば、金属メッキ層は、半田や導電性ペーストなどから構成される熱伝導部材と比べて熱伝導率が高いので、より容易に、実装される表面実装部品からの熱を金属部材に伝達させることができる。
この場合において、金属メッキ層は、溝部の底面および溝部の内側面を被覆するように形成されていてもよい。
上記溝部の底面および溝部の内側面を被覆するように金属メッキ層が形成された構成において、好ましくは、溝部の内面上の少なくとも一部に、半田または導電性ペーストが、金属メッキ層を介して埋め込まれている。このように構成すれば、溝部の底面および溝部の内側面に被覆された金属メッキ層に加えて、溝部内に埋め込まれた半田または導電性ペーストによっても、表面実装部品からの熱を金属板に伝達することができるので、溝部の底面および溝部の内側面に金属メッキ層が被覆されているだけの構成に比べて、表面実装部品からの熱を、容易に、金属部材に伝達することができる。なお、溝部内に埋め込まれる半田または導電性ペーストは、表面実装部品を実装する際に接着剤として用いられる半田または導電性ペーストであってもよい。この際、接着剤として用いられる半田または導電性ペーストは、溝部に流れ込むことによって溝部内を埋め込むとともに、溝部に流れ込んだ半田または導電性ペーストは、その表面張力によって表面実装部品に対して下方向への強力な引張力を生じさせる。この表面実装部品に対する下方向への強力な引張力により、導体層と表面実装部品との間に介在する半田または導電性ペーストの厚みを小さくすることができるので、導体層と表面実装部品との間に、半田または導電性ペーストが介在する場合でも、介在する半田または導電性ペーストの熱抵抗を小さくすることができる。このため、表面実装部品からの熱を効率よく導体層に伝達させることができるので、表面実装部品からの熱を、溝部に設けられた熱伝導部材を介して、金属部材に伝達させ易くすることができる。したがって、これによっても、放熱特性を向上させることができる。
上記半田または導電性ペーストが溝部の内面上に埋め込まれた構成において、好ましくは、導体層の所定領域には、半田または導電性ペーストの流れを堰き止めるダム部材が設けられている。このように構成すれば、導体層を、溝部内に半田または導電性ペーストが埋め込まれた領域と、溝部内に半田または導電性ペーストが埋め込まれていない領域とに分けることができる。このため、溝部内に半田または導電性ペーストが埋め込まれた領域を、表面実装部品の実装領域とすることができるとともに、溝部内に半田または導電性ペーストが埋め込まれていない領域を、放熱領域として機能させることができる。これにより、表面実装部品からの熱を、金属部材のみならず、溝部内に半田または導電性ペーストが埋め込まれていない領域からも放熱させることができるので、より容易に、放熱特性を向上させることができる。
上記溝部の内面上に熱伝導部材としての金属メッキ層が形成されている構成において、好ましくは、金属メッキ層は、溝部を埋め込むように形成されている。このように構成すれば、より効率よく、表面実装部品からの熱を金属部材に伝達させることができるので、より効率よく、表面実装部品からの熱を金属部材から放熱させることができる。
上記溝部の内面上に熱伝導部材としての金属メッキ層が形成されている構成において、好ましくは、金属部材は、アルミニウムから構成されており、金属メッキ層は、銅から構成されている。このように構成すれば、放熱部材の軽量化および耐食性の向上を図りながら、さらに効率よく、表面実装部品からの熱を金属部材に伝達させることができ、かつ、さらに効率よく、伝達された表面実装部品からの熱を金属部材から放熱させることができる。
この場合において、アルミニウムから構成された金属部材は、その表面上に形成されるアルミ二ウムとは異なる金属材料から構成された金属層を含むように構成してもよい。
上記アルミニウムから構成された金属部材を備えた構成において、好ましくは、アルミニウムから構成された金属部材は、ジンケート処理によって表面上に形成されるジンケート処理層、および、メッキ処理によってジンケート処理層上に形成されるニッケル層を含んでいる。このように構成すれば、金属部材をアルミニウムから構成したとしても、溝部の内面上に銅から構成される金属メッキ層を形成する際に、金属メッキ層の密着性が低下するのを容易に抑制することができる。
この場合において、好ましくは、アルミニウムから構成された金属部材は、ニッケル層上に形成される銅層をさらに含んでいる。このように構成すれば、より容易に、銅から構成される金属メッキ層を溝部の内面上に形成することができる。
上記第1の局面による放熱部材において、好ましくは、導体層は、放熱用の第1導体層と、第1導体層と電気的に絶縁分離された配線用の第2導体層とを含み、溝部は、放熱用の第1導体層の形成領域に形成されている。このように構成すれば、溝部の内面上に熱伝導部材を形成することにより、導体層と金属部材とが熱伝導部材を介して電気的に接続されたとしても、導体層の電気的な短絡を抑制することができる。これにより、電気的な短絡を考慮することなく、表面実装部材を表面実装することができる。
この発明の第2の局面による発光モジュールは、発光素子を含む発光装置と、上記第1の局面による放熱部材とを備える発光モジュールである。このように構成すれば、容易に、良好な放熱特性を有する発光モジュールを得ることができる。なお、放熱特性を向上させることによって、発光寿命の低下や輝度の低下などを抑制することができるので、良好な発光特性を有する発光モジュールを容易に得ることができる。
上記第2の局面による発光モジュールにおいて、好ましくは、発光装置は、内周面が発光素子からの光を反射する反射面とされる反射枠体を備えており、反射枠体は、放熱材料から構成されている。このように構成すれば、発光素子の発光により生じた熱を反射枠体からも効率よく放熱させることができるので、容易に、放熱特性を向上させることができる。これにより、より容易に、良好な放熱特性を有する発光モジュールを得ることができる。
上記第2の局面による発光モジュールにおいて、好ましくは、発光装置は、上面側の第1電極層および下面側の第2電極層を含み、所定領域に形成された貫通孔を介して第1電極層と第2電極層とが互いに熱的に接続された基板をさらに備え、発光素子は、上面側の第1電極層上に搭載されているとともに、上面側の第1電極層と熱的に接続された下面側の第2電極層は、放熱部材に設けられた熱伝導部材を介して、放熱部材の金属部材と熱的に接続されている。このように構成すれば、発光素子からの熱を、より容易に、放熱部材の金属部材に伝達させることができるとともに、放熱部材の金属部材から放熱させることができるので、より容易に、放熱特性を向上させることができる。これにより、さらに容易に、良好な放熱特性を有する発光モジュールを得ることができる。
この場合において、好ましくは、反射枠体は、上面側の第1電極層と直接接触または導電性部材を介して間接的に接触するように、絶縁基板の上面上に固定されている。このように構成すれば、発光素子からの熱を、より効率よく、反射枠体に伝達させることができるので、発光素子からの熱を、より効率よく、反射枠体から放熱させることができる。
上記発光装置に反射枠体を備えた構成において、好ましくは、反射枠体は、アルミニウムを主成分とする金属材料から構成されている。このように構成すれば、より容易に、反射枠体の放熱効率を向上させることができる。
上記発光装置に絶縁基板を備えた構成において、絶縁基板は、発光素子に電力を供給するための配線用の第3電極層をさらに含み、上面側の第1電極層および下面側の第2電極層は、それぞれ、配線用の第3電極層と電気的に絶縁分離されていてもよい。
上記第2の局面による発光モジュールにおいて、発光素子は、発光ダイオード素子から構成されていてもよい。
以上のように、本発明によれば、実装される表面実装部品の構造を設計変更することなく、表面実装部品からの熱を効率よく放熱することが可能な放熱部材を容易に得ることができる。
また、本発明によれば、良好な放熱特性を有する発光モジュールを容易に得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による発光モジュールの全体斜視図であり、図2は、図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールの分解斜視図である。図3は、図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールの断面図である。図4〜図10は、図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールの構造を説明するための図である。まず、図1〜図10を参照して、本発明の第1実施形態による発光モジュールの構造について説明する。
第1実施形態による発光モジュール110は、図1に示すように、メタルベース基板120の上面上に複数の表面実装型LED130が互いに所定の間隔を隔てて表面実装された構造を有している。なお、メタルベース基板120は、本発明の「放熱部材」の一例であり、表面実装型LED130は、本発明の「発光装置」の一例である。
また、発光モジュール110を構成するメタルベース基板120は、図2および図3に示すように、アルミニウムから構成された板状の基材部121を備えている。この基材部121は、表面実装される表面実装型LED130からの熱を外部に放熱する機能を有している。なお、基材部121は、本発明の「金属部材」の一例である。また、基材部121は、図5に示すように、表面側から順次積層されたジンケート処理層122、ニッケル層123および銅層124を含んでいる。具体的には、基材部121の表面部には、ジンケート処理によって、約0.05μm〜0.2μmの厚みを有するジンケート処理層122が形成されている。また、ジンケート処理層122の上面上には、無電界メッキ処理によって、約2μmの厚みを有するニッケル層123が形成されている。さらに、ニッケル層123の上面上には、メッキ処理によって、5μm以上の厚みを有する銅層124が形成されている。なお、ジンケート処理層122、ニッケル層123および銅層124は、それぞれ、本発明の「金属層」の一例である。
また、図3および図5に示すように、基材部121の片方の主面(上面)上には、約25μm〜約80μmの厚みを有する絶縁層125がほぼ全面に形成されている。この絶縁層125の所定領域上には、所定のパターン形状を有する導体層126が形成されている。すなわち、第1実施形態によるメタルベース基板120では、導体層126が、絶縁層125を介して基材部121の片方の主面(上面)上に形成されている。この導体層126は、電気伝導性および熱伝導性に優れた銅などの金属材料から構成されているとともに、絶縁層125の上面上に複数形成されている。また、複数の導体層126は、配線用の導体層126aと、放熱用の導体層126bとに区分される。そして、各々の導体層126は、互いに所定の間隔を隔てて形成されることにより、互いに電気的に絶縁分離されている。
また、放熱用の導体層126bは、図4に示すように、平面的に見て、表面実装型LED130における後述する放熱用の電極層156(図7および図8参照)と対応する形状に形成されている。また、複数の配線用の導体層126aは、表面実装型LED130が表面実装された際に、表面実装型LED130の対応する電極端子157a、158a(図7および図8参照)と電気的に接続可能に配置されている。具体的には、放熱用の導体層126bは、Y方向の長さがX方向の長さよりも長くなるように形成されている。すなわち、放熱用の導体層126bは、Y方向に延びるように形成されている。また、放熱用の導体層126bは、X方向の中心に対して対称となるように形成されている。一方、配線用の導体層126aは、放熱用の導体層126bの一方端側(X1方向側)および放熱用の導体層126bの他方端側(X2方向側)に、それぞれ、3個ずつ形成されている。そして、X1方向側に形成された配線用の導体層126aおよびX2方向側に形成された配線用の導体層126aは、それぞれ、Y方向に互いに所定の間隔を隔てて配置されている。
ここで、第1実施形態では、図2〜図4に示すように、メタルベース基板120は、放熱用の導体層126bの形成領域において、導体層126(126b)の上面側からメタルベース基板120の厚み方向にレーザ加工によって掘られた複数の溝部127を有している。この複数の溝部127は、図5に示すように、導体層126(126b)および絶縁層125を貫通する一方、基材部121のジンケート処理層122を貫通しない深さに形成されている。すなわち、複数の溝部127の各々の開口端は、導体層126の上面側に位置しているとともに、複数の溝部127の各々の底面は、基材部121の銅層124に形成されている。
また、第1実施形態では、図4に示すように、複数の溝部127は、その各々が基材部121の上面に対して平行な所定方向に沿って延びるように細長状に形成されている。具体的には、複数の溝部127のうちの一部の溝部127aは、放熱用の導体層126bの中央部の領域において、平面的に見て、中心部(放熱用の導体層126bの略中央部)から外側に広がるように放射状に配置されている。その一方、複数の溝部127のうちの残りの溝部127bの各々は、放熱用の導体層126bの他の領域において、Y方向に延びるように形成されているとともに、溝部127の延びる方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に所定の間隔を隔てて配列されている。また、複数の溝部127の各々は、約0.1mmの幅(溝部127の延びる方向と直交する方向の幅)に形成されている。
さらに、第1実施形態では、図3および図5に示すように、基材部121の上面上には約25μmの厚みを有する銅メッキ層128が形成されている。この銅メッキ層128は、溝部127の内面上を覆うように形成されている。具体的には、銅メッキ層128は、溝部127の底面および溝部127の内側面を被覆するように形成されている。これにより、第1実施形態によるメタルベース基板120では、放熱用の導体層126bと基材部121とが、溝部127の内面上に形成された銅メッキ層128を介して熱的に接続された状態となっている。なお、銅メッキ層128は、溝部127の内面上以外に、配線用の導体層126aおよび放熱用の導体層126bの各々の上面上にも形成されている。なお、銅メッキ層128は、本発明の「熱伝導部材」および「金属メッキ層」の一例である。
また、溝部127の底面は、上記したように、基材部121の銅層124に形成されているため、溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成したとしても、銅メッキ層128の密着強度の低下が抑制される。すなわち、上記した構成と異なり基材部121の表面部にジンケート処理層122、ニッケル層123および銅層124が形成されていない構成の場合には、溝部127の底面にアルミニウム部材が露出することになる。アルミニウム部材は、その表面に酸化被膜が形成され易いので、活性な表面を得ることが困難であるという不都合がある。このため、アルミニウム部材の表面上に、銅メッキ層128を直接形成することは非常に困難となる。したがって、溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成した際に、銅メッキ層128の密着強度が低下するという不都合が生じる。その一方、基材部121の表面上にジンケート処理層122を介してニッケル層123および銅層124を形成するとともに、溝部127の底面を銅層124に形成した第1実施形態の構成では、上記した不都合を抑制することが可能となるので、溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成した際に、銅メッキ層128の密着強度の低下を抑制することが可能となる。
なお、上記のように構成されたメタルベース基板120では、放熱用の導体層126bと基材部121とは、銅メッキ層128を介して電気的に接続されるものの、配線用の導体層126aは絶縁層125を介して基材部121の上面上に形成されているため、配線用の導体層126aと基材部121とは電気的に絶縁分離された状態となっている。このため、第1実施形態によるメタルベース基板120では、複数の導体層126が、金属材料から構成される基材部121を介して互いに電気的に短絡することはない。
また、メタルベース基板120上に表面実装される表面実装型LED130は、図2に示すように、基板131と、基板131上に搭載された発光ダイオード素子(LED素子)132と、基板131上にLED素子132を囲むように固定(接着)された反射枠体133と、反射枠体133の内側に充填された透光性部材134とを備えている。なお、LED素子132は、本発明の「発光素子」の一例である。
また、基板131は、図3に示すように、ガラスエポキシや液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)などから構成される絶縁基材142の上面上および下面上に、それぞれ、複数の電極層が形成された両面基板から構成されている。また、基板131は、図7および図8に示すように、平面的に見て、X方向に、約3.5mmの長さを有するとともに、X方向と直交するY方向にも、約3.5mmの長さを有する正方形形状に形成されている。また、基板131は、約0.2mmの厚みを有している。
また、絶縁基材142の上面上に形成された複数の電極層は、図2および図9に示すように、正の極性を持つ複数(3つ)の有極性電極層147、および、負の極性を持つ複数(3つ)の有極性電極層148と、有極性電極層147および148と絶縁溝149を介して電気的に絶縁分離された電気的な極性を持たない無極性(中性)電極層146とに分けられる。また、有極性電極層147および148は、図6に示すように、絶縁基材142の上面上であるとともに、反射枠体133の開口部133aの内側に位置する領域にそれぞれ形成されている。また、無極性電極層146は、絶縁基材142の上面上であるとともに、有極性電極層147および148が形成されている領域以外の領域に形成されている。具体的には、図9に示すように、無極性電極層146は、有極性電極層147および148、有極性電極層147および148の周囲の絶縁溝149、および、基板131の上面の外周部の領域以外の領域に形成されている。なお、有極性電極層147および148は、本発明の「配線用の第3電極層」の一例であり、無極性電極層146は、本発明の「上面側の第1電極層」の一例である。
また、絶縁基材142の下面上に形成された電極層は、図7および図8に示すように、主として配線用に用いられる電極層157および158と、主として放熱用に用いられ、広面積に形成された電極層156とから構成されている。また、配線用に用いられる電極層157および158は、上記した複数の有極性電極層147および148にそれぞれ対応するように複数形成されており、図3に示すように、絶縁基材142の貫通孔142aを介して有極性電極層147および148とそれぞれ電気的に接続されている。また、図7および図8に示すように、配線用に用いられる電極層157および158には、絶縁基材142の一方端側(X1方向側)および他方端側(X2方向側)にそれぞれ形成された電極端子157aおよび158aが一体的に連結されている。なお、主として配線用に用いられる電極層157および158は、本発明の「配線用の第3電極層」の一例であり、主として放熱用に用いられる電極層156は、本発明の「下面側の第2電極層」の一例である。
また、放熱用に用いられる電極層156は、図3に示すように、絶縁基材142の複数の貫通孔142bを介して無極性電極層146と直接接触している。すなわち、放熱用に用いられる電極層156は、絶縁基材142の複数の貫通孔142bを介して無極性電極層146と熱的に接続されている。なお、有極性電極層147および148、無極性電極層146、電極層157および158、電極端子157aおよび158aは、銅などの熱伝導性の優れた導電性材料から構成されている。
さらに、絶縁基材142の下面側の所定領域には、図8に示すように、レジスト層159が、配線用に用いられる電極層157および158を覆うように形成されている。このレジスト層159は、表面実装型LED130を半田160によって表面実装する際に、半田160が広がることに起因して、電極層156と電極層157(158)とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制する機能を有している。また、放熱用に用いられる電極層156上および電極端子157a、158a上には、図3に示すように、それぞれ、メッキ層166および167が形成されている。これにより、表面実装型LED130では、基板131の下面側が平坦面となるように構成されている。
また、図2および図6に示すように、無極性電極層146の上面上であるとともに、反射枠体133の開口部133aの内側に位置する領域上には、3個の上記LED素子132が、接着剤172(図3参照)によって固定されている。このLED素子132は、正の有極性電極層147と負の有極性電極層148との間に、互いに所定の間隔を隔てて配列されている。また、3個のLED素子132は、それぞれ、赤色、緑色、および、青色の光を発光する機能を有している。
また、図2および図3に示すように、正の有極性電極層147の上面と、LED素子132の電極部とは、それぞれ、ボンディングワイヤ137を介して電気的に接続されているとともに、負の有極性電極層148の上面と、LED素子132の電極部とは、それぞれ、ボンディングワイヤ138を介して電気的に接続されている。これにより、電極層157の電極端子157aと電極層158の電極端子158aとの間に電圧を加えることによって、ボンディングワイヤ137および138を介してLED素子132に電流が流れ、それぞれのLED素子132が固有の波長で発光する。そして、これらのLED素子132が同時に発光した場合には、その色が混色されて出射される。また、この場合、青色の光を発光するLED素子132のみを搭載するとともに、透光性部材134中に蛍光体を分散させることによって、表面実装型LED130からの出射光が白色光となるように構成してもよい。なお、ボンディングワイヤ137および138は、Au、Alなどの金属細線から構成されている。
また、反射枠体133は、放熱特性に優れたアルミニウムを主成分とする金属材料から構成されているとともに、図6に示すように、基板131とほぼ同じ大きさの平面形状に形成されている。具体的には、反射枠体133は、平面的に見て、X方向に、約3.5mmの長さを有するとともに、Y方向にも、約3.5mmの長さを有する正方形形状に形成されている。また、反射枠体133は、約0.6mmの厚みを有している。
また、反射枠体133の中央部には、図2および図3に示すように、上面から下面に貫通する開口部133aが形成されている。この開口部133aは、内側面133bがLED素子132から発光された光を反射させる反射面として機能するように構成されている。また、開口部133aの内側面133bの表面には、反射率を高めるために、銀メッキ処理やアルマイト処理などが施されている。また、開口部133aは、図6に示すように、LED素子132から発光された光を均等に集光させるために内側面133bが平面的に見て円状に形成されている。さらに、開口部133aは、図2および図3に示すように、開口部133aの上方に向かってテーパ状に広がるように形成されている。このように、開口部133aの内側面133bは、LED素子132から発光された光を効率よく上方に反射させることが可能に構成されている。
また、反射枠体133は、図10に示すように、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などから構成される樹脂接着剤140によって基板131上に接着(固定)されている。具体的には、反射枠体133は、基板131上の無極性電極層146が形成されていない外周部の領域上に塗布された樹脂接着剤140によって、底面133cの少なくとも一部が無極性電極層146の上面と直接接触するように、基板131上に接着されている。すなわち、反射枠体133は、無極性電極層146と熱的に接触するように、基板131上に接着(固定)されている。なお、図9、図10に示すように、基板131上の所定領域には、レジスト層143が形成されており、樹脂接着剤140はレジスト層143を介して基板131上に形成されている。
また、図2に示すように、反射枠体133の底面133c(図10参照)と反射枠体133の一方端面(X1方向側の側面)とによって構成される角部、および、反射枠体133の底面133c(図10参照)と反射枠体133の他方端面(X2方向側の側面)とによって構成される角部には、それぞれ、断面が円弧状の切欠部139が形成されている。この切欠部139は、絶縁部材150で覆われている。
また、透光性部材134は、エポキシ樹脂やシリコン樹脂などの樹脂材料から構成されており、図2および図3に示すように、反射枠体133の開口部133a内に、LED素子132、ボンディングワイヤ137および138を封止するように設けられている。この透光性部材134は、LED素子132、ボンディングワイヤ137および138を封止することによって、LED素子132、ボンディングワイヤ137および138が、空気や水分などと接するのを抑制する機能を有している。
このように構成された表面実装型LED130は、上述したメタルベース基板120の上面上に半田160によって表面実装され、これによって、第1実施形態による発光モジュールが構成される。この際、表面実装型LED130は、図3に示すように、下面側の電極層156とメタルベース基板120の放熱用の導体層126bとが半田160によって熱的に接続された状態となっているとともに、下面側の電極端子157aおよび158aとメタルベース基板120の配線用の導体層126aとが半田160によって電気的に接続された状態となっている。
このため、表面実装型LED130のLED素子132の発光により生じた熱は、無極性電極層146および放熱用の電極層156を介して、メタルベース基板120の放熱用の導体層126bに熱伝達されるとともに、放熱用の導体層126bに熱伝達された表面実装型LED130からの熱は、銅メッキ層128を介してメタルベース基板120の基材部121に熱伝達され、この基材部121から外部に放熱される。また、LED素子132の発光により生じた熱は、絶縁基材142の上面上に形成された無極性電極層146でも放熱されるとともに、絶縁基材142の貫通孔142bを介して無極性電極層146と熱的に接続されている放熱用の電極層156でも放熱される。さらに、LED素子132の発光により生じた熱は、無極性電極層146と直接接触している反射枠体133からも放熱される。このように、第1実施形態による発光モジュール110では、LED素子132で発生した熱を効果的に放熱することが可能に構成されているので、LED素子132の温度上昇に起因する発光効率(発光特性)の低下が抑制されるとともに、電流量に比例した高輝度が得られ、表面実装型LED130の機能性の向上、および、寿命の向上の効果が得られる。
第1実施形態では、上記のように、放熱用の導体層126bおよび絶縁層125を貫通することにより基材部121に底面が形成された溝部127をメタルベース基板120に設けるとともに、この溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成することによって、メタルベース基板120の導体層126上に表面実装される表面実装型LED130からの熱を、溝部127の内面上に形成された銅メッキ層128を介してメタルベース基板120の基材部121に効率よく伝達させることができる。このため、表面実装型LED130からの熱を、放熱機能を有する基材部121から効率よく放熱させることができる。また、メタルベース基板120を上記のように構成することによって、表面実装される表面実装型LED130の発熱量が大きい場合でも、表面実装型LED130からの熱をメタルベース基板120の基材部121から効率よく放熱させることができるので、表面実装型LED130の高出力化に対応することが可能なメタルベース基板120を得ることができる。
また、上記したメタルベース基板120の構成では、導体層126と基材部121とが銅メッキ層128を介して熱的に接続されるので、導体層126上に表面実装型LED130を表面実装することによって、表面実装型LED130を、導体層126を介して基材部121と間接的に熱接触(熱的に接続)させることができる。このため、絶縁層125を除去することにより基材部121の表面を露出させるとともに、表面実装型LED130の一部を基材部121の露出された領域と直接接触させる構成と異なり、接合面が平坦な一般的な表面実装型LED130を表面実装する場合でも、表面実装型LED130を基材部121と熱的に接続させることが可能となる。これにより、表面実装される表面実装型LED130の構造を設計変更することなく、表面実装型LED130からの熱を基材部121から効率よく放熱することができる。
また、第1実施形態では、メタルベース基板120に設けた溝部127を、互いに所定の間隔を隔てて複数形成するとともに、複数の溝部127を、基材部121の上面と平行な所定方向に延びるように細長状に形成することによって、容易に、放熱用の導体層126bと基材部121との熱接触面積を大きくすることができるので、容易に、表面実装型LED130からの熱を、銅メッキ層128を介して基材部121に伝達させることができる。これにより、容易に、メタルベース基板120の放熱特性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、メタルベース基板120の基材部121を、アルミニウムから構成するとともに、溝部127の内面上に形成される銅メッキ層128を銅から構成することによって、メタルベース基板120の軽量化および耐食性の向上を図りながら、さらに効率よく、表面実装型LED130からの熱を基材部121に伝達させることができ、かつ、さらに効率よく、伝達された表面実装型LED130からの熱を基材部121から放熱させることができる。
また、第1実施形態では、メタルベース基板120の基材部121を、表面側から順次形成されるジンケート処理層、ニッケル層および銅層124を含むように構成することによって、溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成する際に、銅メッキ層128の密着性が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、導体層126を、放熱用の導体層126bと、放熱用の導体層126bと電気的に絶縁分離された配線用の導体層126aとを含むように構成するとともに、溝部127、放熱用の導体層126bの形成領域に形成することによって、溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成することにより導体層126と基材部121とが銅メッキ層128を介して電気的に接続されたとしても、導体層126の電気的な短絡を抑制することができる。これにより、電気的な短絡を考慮することなく、表面実装型LED130をメタルベース基板120の導体層126上に表面実装することができる。
また、第1実施形態では、上記した構成を有する表面実装型LED130を、上述したメタルベース基板120上に表面実装することによって、発光モジュール110の放熱特性を向上させることができる。すなわち、容易に、良好な放熱特性を有する発光モジュール110を構成することができる。
なお、表面実装型LED130をメタルベース基板120上に固定するための半田160は、溝部127に流れ込むことによって溝部127内を埋め込むとともに、溝部127に流れ込んだ半田160は、その表面張力によって表面実装型LED130に対して下方向への強力な引張力を生じさせる。この表面実装型LED130に対する下方向への強力な引張力により、導体層126と表面実装型LED130との間に介在する半田160の厚みが小さくなるので、導体層126と表面実装型LED130との間に、半田160が介在する場合でも、介在する半田160の熱抵抗が小さくなる。このため、表面実装型LED130からの熱を効率よく放熱用の導体層126bに伝達させることができるので、表面実装型LED130からの熱を、溝部127に設けられた銅メッキ層128を介して、基材部121に伝達させ易くすることができる。したがって、これによっても、発光モジュール110の放熱特性を向上させることができる。
図11〜図15は、第1実施形態による発光モジュールの構成部材であるメタルベース基板の製造方法を説明するための断面図である。次に、図4、図5および図11〜図15を参照して、第1実施形態による発光モジュール110の構成部材であるメタルベース基板120の製造方法について説明する。なお、図12〜図14では、図面の簡略化のため、板状部材(基材部)121の表面上に形成されるジンケート処理層122、ニッケル層123および銅層124は省略している。
まず、図11に示すように、アルミニウムから構成される板状部材(基材部)121の表面部に、ジンケート処理によって約0.05μm〜0.2μmの厚みを有するジンケート処理層122を形成する。次に、ジンケート処理層122の上面上に、無電界メッキ処理によって約2μmの厚みを有するニッケル層123を形成する。次に、ニッケル層123の上面上に、メッキ処理によって銅層124を5μm以上の厚みで形成する。その後、銅層124の表面部を粗化処理する。
続いて、図12に示すように、板状部材(基材部)121の片方の主面(上面)上であって、粗化処理された銅層124(図11参照)の上面上に、約25μm〜約80μmの厚みを有する絶縁層125を全面に形成する。なお、銅層124の表面部は、粗化処理がされているため、銅層124と絶縁層125との密着性の低下が抑制される。その後、絶縁層125の上面上に、導体層126を全面に形成する。
次に、図13に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、導体層126の所定領域を除去する。そして、図14に示すように、レーザ加工法を用いて、導体層126が除去された領域の絶縁層125を除去する。これにより、図4に示したように、細長状の溝部127が複数形成される。なお、この際、複数の溝部127は、導体層126および絶縁層125を貫通することによって、各々の溝部127の底面が板状部材(基材部)121上であって、粗化処理された銅層124(図11参照)に形成されるように構成する。
次に、粗化処理によって銅層の上面を粗化した後、メッキ処理によって、約25μmの厚みを有する銅メッキ層128を導体層126の上面上に全面に形成する。これにより、図15に示すように、溝部127内に、溝部127の内面を覆うように銅メッキ層128が形成される。具体的には、溝部127の底面および内側面に銅メッキ層128が被覆される。
最後に、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、導体層126の所定領域を除去することにより、図4および図5に示したように、導体層126を所定のパターン形状に形成する。これにより、放熱用の導体層126bおよび配線用の導体層126aが形成される。なお、上記した溝部127が放熱用の導体層126bの形成領域内に配置されるように、導体層126のパターニングを行う。
このようにして、第1実施形態による発光モジュール110の構成部材であるメタルベース基板120が製造される。
そして、上記のようにして製造されたメタルベース基板120の上面上に、表面実装型LED130を表面実装することによって、図1に示した第1実施形態による発光モジュール110が製造される。
第1実施形態では、上記のように、メタルベース基板120の製造方法において、レーザ加工法を用いて溝部127を形成することにより、溝部127の幅を小さくすることができるので、放熱用の導体層126bの形成領域に、より多くの溝部127を形成することが可能となる。したがって、溝部127が多くなることにより、溝部127の内側面上に銅メッキ層128が形成されることによって構成される放熱経路(導体層126と基材部121とを熱的に接続する部分)を増加させることができる。なお、板状部材(基材部)121にポリイミド等のエッチング処理が可能な材料を用いた場合には、レーザ加工法以外に、例えば、エッチング処理によっても溝部127を形成することが可能である。この場合には、上記レーザ加工法と同等の精度で溝部127を形成することができる。
また、第1実施形態では、ニッケル層123の上面上に銅層124を5μm以上の厚みで形成することによって、溝部127を形成する工程の後に粗化処理を行った場合でも、溝部127の底面に、板状部材(基材部)121のアルミニウム部材が露出するのを抑制することが可能となる。このため、溝部127の内面上に銅メッキ層128を形成する工程において、銅メッキ層128の密着性が低下するのを抑制することが可能となる。
図16は、第1実施形態の第1変形例によるメタルベース基板の一部を示した斜視図である。図16を参照して、第1実施形態の第1変形例によるメタルベース基板220では、アルミニウムから構成された基材部121の片方の主面(上面)上に、配線基板261が接着シート262によって固定されている。この配線基板261は、絶縁基材225の上面上に、上記第1実施形態と同様の導体層126が形成された構造を有している。すなわち、絶縁基材225の上面上には、放熱用の導体層126bと配線用の導体層126aとが形成されている。なお、配線基板261の絶縁基材225および接着シート262は、本発明の「絶縁層」の一例である。また、配線基板261は、接着シート262以外に、接着剤によって基材部121の片方の主面(上面)上に固定するようにしてもよい。
また、放熱用の導体層126bの形成領域には、上記第1実施形態によるメタルベース基板120と同様、細長状の溝部127が複数形成されている。この複数の溝部127の各々は、放熱用の導体層126b、絶縁基材225および接着シート262を貫通することによって、底面が基材部121に形成されている。
なお、第1実施形態の第1変形例によるメタルベース基板220のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態)
図17は、本発明の第2実施形態による発光モジュールの全体斜視図である。図18は、図17に示した本発明の第2実施形態による発光モジュールの分解斜視図である。図19〜図21は、本発明の第2実施形態による発光モジュールの構造を説明するための図である。次に、図4、図5および図17〜図21を参照して、本発明の第2実施形態による発光モジュール310の構造について説明する。
この第2実施形態による発光モジュール310では、図17および図18に示すように、メタルベース基板320の上面上に、上記第1実施形態と同様の表面実装型LED130が表面実装されている。また、第2実施形態のメタルベース基板320は、上記第1実施形態のメタルベース基板120と異なり、放熱用の導体層326bが、接合領域(実装領域)326cとヒートシンク領域(放熱領域)326dとを含んでいる。ここで、接合領域326cは、表面実装型LED130の放熱用の電極層156(図21参照)が半田160(図21参照)によって接合される領域であり、ヒートシンク領域326dは、表面実装型LED130からの熱を放熱する領域である。なお、メタルベース基板320は、本発明の「放熱部材」の一例であり、放熱用の導体層326bは、本発明の「放熱用の第1導体層」の一例である。
また、放熱用の導体層326bの接合領域326cは、図19に示すように、上記第1実施形態によるメタルベース基板120の放熱用の導体層126b(図4参照)とほぼ同様の平面形状に形成されている。また、放熱用の導体層326bのヒートシンク領域326dは、Y方向における接合領域326cの一方端側(Y1方向側)およびY方向における接合領域326cの他方端側(Y2方向側)に、それぞれ、X方向に延びるように形成されている。そして、ヒートシンク領域326dは、Y方向における接合領域326cの一方端側(Y1方向側)および他方端側(Y2方向側)において、それぞれ、接合領域326cと連結されている。
また、放熱用の導体層326bの形成領域には、上記第1実施形態と同様、導体層326bの上面側からメタルベース基板320の厚み方向にレーザ加工によって掘られた複数の溝部327が形成されている。この複数の溝部327の各々は、基材部121の上面に対して平行な所定方向に沿って延びるように細長状に形成されている。具体的には、複数の溝部327のうちの一部の溝部327aは、接合領域326cの中央部の領域において、平面的に見て、中心部(接合領域326cの略中央部)から外側に広がるように放射状に配置されている。その一方、複数の溝部327のうちの残りの溝部327bの各々は、接合領域326cの他の領域およびヒートシンク領域326dにおいて、Y方向に延びるように形成されているとともに、溝部327bの延びる方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に所定の間隔を隔てて配列されている。
また、複数の溝部327の各々の内面上には、上記第1実施形態と同様、銅メッキ層128(図5参照)が、溝部327の内側面および溝部327の底面を被覆するように形成されている。
ここで、第2実施形態のメタルベース基板320では、図19〜図21に示すように、接合領域326cとヒートシンク領域326dとの境界部分に、レジストから構成されるダム部材329が設けられている。このダム部材329は、基材部121の上面に対して平行な所定方向(X方向)に延びるように細長状に形成されている。また、ダム部材329は、接合領域326cとヒートシンク領域326dとの境界部分において、Y方向に延びる溝部327を分断するように形成されている。さらに、ダム部材329は、放熱用の導体層326bの上面からわずかに突出するように形成されている。すなわち、ダム部材329は、表面実装型LED130の表面実装時に、接合領域326cからヒートシンク領域326dに半田160が流れ込むのを堰き止めることが可能に構成されている。なお、ダム部材329に変えて、溝部327の一部に不連続の領域(溝部を分断する部分)を形成することにより、その不連続部分に上記ダム部材329と同様の機能を持たせてもよい。すなわち、溝部327の一部に形成した不連続の領域(図示せず)が、ダム部材329の形成領域に位置するように構成してもよい。
上記のように構成されたメタルベース基板320では、図21に示すように、表面実装型LED130を表面実装した際に、ダム部材329によって接合領域326cからの半田160の流れが堰き止められる。このため、ヒートシンク領域326dに半田160が流れ込むのが抑制されるので、ヒートシンク領域326dに半田160が流れ込むことに起因して、ヒートシンク領域326dにおける溝部327内に半田160が埋め込まれるという不都合が生じるのを抑制することが可能となる。これにより、ヒートシンク領域326dでは、複数の溝部327によって空気との接触面積が大きくなるように構成されるので、表面実装型LED130からの熱を、基材部121を介してヒートシンク領域326dから効率よく放熱することが可能となる。
なお、第2実施形態のメタルベース基板320のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記にように、放熱用の導体層326bを、接合領域326cとヒートシンク領域326dとから構成するとともに、接合領域326cとヒートシンク領域326dとの境界部分に、半田160の流れを堰き止めるダム部材329を設けることによって、ヒートシンク領域326dの溝部327が、接合領域326cからの半田160によって埋め込まれるのを抑制することができる。これにより、表面実装型LED130からの熱を、基材部121のみならずヒートシンク領域326dからも放熱させることができるので、より容易に、メタルベース基板320の放熱特性を向上させることができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、板状の基材部を有するメタルベース基板に本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、メタルベース基板以外の放熱部材に本発明を適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、メタルベース基板として、アルミニウムから構成される基材部の表面側からジンケート処理層、ニッケル層および銅層を順次形成したものを用いたが、基材部となるアルミニウムの表面に銅等の異種金属層を備えるクラッド材を用いてメタルベース基板を構成してもよい。このとき、アルミ二ウム表面の銅等の異種金属により、溝部の内面上に形成される銅メッキ層の密着性が低下するのを抑制することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、メタルベース基板の上面上に、上記した構成を有する表面実装型LEDを表面実装することにより発光モジュールを構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記表面実装型LED以外の構成を有する表面実装型LEDを表面実装することにより発光モジュールを構成してもよい。なお、上記第1および第2実施形態のメタルベース基板の上面上に、表面実装型LED以外の表面実装部品を表面実装することも可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の溝部の各々の内面上に銅メッキ層を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、複数の溝部の内面上の一部に銅メッキ層が形成されている構成であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、溝部の底面を基材部の銅層に形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、溝部の底面を基材部のニッケル層に形成してもよい。
なお、上記第1および第2実施形態において、図22に示すように、溝部127(327)の内面上の少なくとも一部に銅メッキ層128を介して半田160を埋め込んでもよい。また、半田160以外に、Agペーストなどの導電性ペーストを溝部127(327)の内面上に埋め込んでもよい。このように構成した場合には、溝部127(327)の底面および溝部127(327)の内側面に被覆された銅メッキ層128に加えて、溝部127(327)内に埋め込まれた半田160または導電性ペーストによっても、表面実装型LEDからの熱を基材部121に伝達することができるので、溝部127(327)の底面および溝部127(327)の内側面に銅メッキ層128が被覆されているだけの構成に比べて、表面実装LEDからの熱を、容易に、基材部121に伝達することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、溝部の内面上にメッキ処理によって銅メッキ層を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、メッキ処理以外の蒸着法やスパッタ法またはフラックス処理、半田などによって、溝部の内面上に熱伝導部材としての被膜を形成してもよい。なお、この場合、形成した被膜の上面上にメッキ処理により厚膜化を行うのが好ましい。
また、上記第1および第2実施形態では、メタルベース基板の基材部をアルミニウムから構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、メタルベース基板の基材部をアルミニウム以外の金属材料から構成してもよい。また、上記第1および第2実施形態では、溝部の内面上に形成する熱伝導部材を銅メッキ層から構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、溝部の内面上に形成する熱伝導部材を銅メッキ層以外の材料から構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、メタルベース基板の上面上に、半田を用いて表面実装型LEDを表面実装した例を示したが、本発明はこれに限らず、メタルベース基板上に表面実装するための接着層は、半田以外に導電性ペーストなどであってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、表面実装型LEDの反射枠体を、アルミニウムを主成分とする金属材料から構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、表面実装型LEDの反射枠体を、純Al、マグネシウム、および、その他の金属材料から構成してもよい。また、反射枠体を、金属材料以外のセラミック材料などから構成してもよい。さらに、反射枠体を、樹脂に金属を分散させた材料などから構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、発光素子の一例であるLED素子を表面実装型LEDに設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、LED素子以外の発光素子を発光装置に設けるようにしてもよい。たとえば、有機EL素子を表面実装型LEDに設けるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、メタルベース基板に表面実装型LEDを設けるようにしたが、メタルベース基板の放熱用の導体層に直接所定数のLED素子を配置して、LED素子の電極部とメタルベース基板の配線用の導体層とをボンディングワイヤを介して互いに電気的に接続してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、表面実装型LEDにおいて、反射枠体と無極性電極層とが直接接触するように構成したが、本発明はこれに限らず、反射枠体と無極性電極層とが、導電性ペーストなどの導電性部材を介して間接的に接触するように構成してもよい。
また、上記第1実施形態において、図23に示すように、メタルベース基板の溝部127を銅メッキ層128で埋め込んだ構成にしてもよい。この際、溝部127の幅を0.1mm以下(約25μm)に構成することによって、容易に、銅メッキ層128によって溝部127内を埋め込むことができる。なお、この場合には、より効率よく、表面実装型LEDからの熱を基材部121に伝達させることが可能となるので、より効率よく、表面実装型LEDからの熱を基材部121から放熱させることができる。
なお、上記第1実施形態において、図24に示すように、メタルベース基板の溝部127を、熱伝導部材の一例である半田160で直接埋め込んだ構成にしてもよい。また、半田160以外に、Agペーストなどの導電性ペーストで直接埋め込んだ構成にしてもよい。
また、上記第2実施形態では、基材部の上面上に絶縁層を介して導体層を形成したメタルベース基板の構成を示したが、本発明はこれに限らず、上記した第1実施形態の第1変形例のように、メタルベース基板を、導体層が形成された配線基板を接着シートなどで基材部上に接着した構成にしてもよい。
本発明の第1実施形態による発光モジュールの全体斜視図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールの分解斜視図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールの断面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成するメタルベース基板の平面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成するメタルベース基板の一部を拡大して示した断面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成する表面実装型LEDの平面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成する表面実装型LEDの一部を省略して示した裏面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成する表面実装型LEDの裏面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成する表面実装型LEDの基板を示した平面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による発光モジュールを構成する表面実装型LEDの一部を拡大して示した断面図である。 第1実施形態による発光モジュールの構成部材であるメタルベース基板の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態による発光モジュールの構成部材であるメタルベース基板の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態による発光モジュールの構成部材であるメタルベース基板の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態による発光モジュールの構成部材であるメタルベース基板の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態による発光モジュールの構成部材であるメタルベース基板の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態の第1変形例によるメタルベース基板の一部を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態による発光モジュールの全体斜視図である。 図17に示した本発明の第2実施形態による発光モジュールの分解斜視図である。 図17に示した本発明の第2実施形態による発光モジュールを構成するメタルベース基板の平面図である。 図17に示した本発明の第2実施形態による発光モジュールの平面図である。 図20のA−A’線に沿った断面図である。 本発明の変形例によるメタルベース基板の一部を拡大して示した断面図である。 第1実施形態の第2変形例によるメタルベース基板の一部を拡大して示した断面図である。 第1実施形態の第3変形例によるメタルベース基板の一部を拡大して示した断面図である。 特許文献1に記載された従来のLEDパッケージをメタルベース基板に実装した状態を示した断面図である。
符号の説明
110、310 発光モジュール
120、220、320 メタルベース基板(放熱部材)
121 基材部(金属部材)
122 ジンケート処理層(金属層)
123 ニッケル層(金属層)
124 銅層(金属層)
125 絶縁層
126 導体層
126a 配線用の導体層
126b、326b 放熱用の導体層
127、327 溝部
128 銅メッキ層(熱伝導部材、金属メッキ層)
130 表面実装型LED(発光装置)
132 LED素子(発光素子)
133 反射枠体
142 絶縁基材
143 レジスト層
146 無極性電極層(上面側の第1電極層)
147、148 有極性電極層(配線用の第3電極層)
156 放熱用の電極層(下面側の第2電極層)
157、158 配線用の電極層(配線用の第3電極層)
160 半田
225 絶縁基材(絶縁層)
261 配線基板
262 接着シート(絶縁層)
326d ヒートシンク領域
326c 接合領域
329 ダム部材

Claims (19)

  1. 金属部材と、
    前記金属部材の上面上に絶縁層を介して形成された導体層と、
    前記導体層の上面側に開口端を有し、前記導体層および前記絶縁層を貫通することにより前記金属部材に底面が形成された溝部と、
    前記溝部の内面上の少なくとも一部に形成された熱伝導部材とを備えることを特徴とする、放熱部材。
  2. 前記溝部は、互いに所定の間隔を隔てて複数形成されており、
    前記複数の溝部は、前記金属部材の上面と平行な所定方向に延びるように細長状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の放熱部材。
  3. 前記熱伝導部材は、金属メッキ層から構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の放熱部材。
  4. 前記金属メッキ層は、前記溝部の底面および前記溝部の内側面を被覆するように形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の放熱部材。
  5. 前記溝部の内面上の少なくとも一部には、半田または導電性ペーストが、前記金属メッキ層を介して埋め込まれていることを特徴とする、請求項4に記載の放熱部材。
  6. 前記導体層の所定領域には、前記半田または前記導電性ペーストの流れを堰き止めるダム部材が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の放熱部材。
  7. 前記金属メッキ層は、前記溝部を埋め込むように形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の放熱部材。
  8. 前記金属部材は、アルミニウムから構成されており、
    前記金属メッキ層は、銅から構成されていることを特徴とする、請求項3〜7のいずれか1項に記載の放熱部材。
  9. 前記アルミニウムから構成された金属部材は、その表面上に形成されるアルミ二ウムとは異なる金属材料から構成された金属層を含むことを特徴とする、請求項8に記載の放熱部材。
  10. 前記アルミニウムから構成された金属部材は、ジンケート処理によって表面部に形成されるジンケート処理層、および、メッキ処理によって前記ジンケート処理層上に形成されるニッケル層を含むことを特徴とする、請求項8または請求項9に記載の放熱部材。
  11. 前記アルミニウムから構成された金属部材は、前記ニッケル層上に形成される銅層をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の放熱部材。
  12. 前記導体層は、放熱用の第1導体層と、前記第1導体層と電気的に絶縁分離された配線用の第2導体層とを含み、
    前記溝部は、前記放熱用の第1導体層の形成領域に形成されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の放熱部材。
  13. 発光素子を含む発光装置と、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の放熱部材とを備えることを特徴とする、発光モジュール。
  14. 前記発光装置は、内周面が前記発光素子からの光を反射する反射面とされる反射枠体を備えており、前記反射枠体は、放熱材料から構成されていることを特徴とする、請求項13に記載の発光モジュール。
  15. 前記発光装置は、上面側の第1電極層および下面側の第2電極層を含み、所定領域に形成された貫通孔を介して前記第1電極層と前記第2電極層とが互いに熱的に接続された基板をさらに備え、
    前記発光素子は、前記上面側の第1電極層上に搭載されているとともに、前記上面側の第1電極層と熱的に接続された前記下面側の第2電極層は、前記放熱部材に設けられた前記熱伝導部材を介して、前記放熱部材の前記金属部材と熱的に接続されていることを特徴とする、請求項13または14に記載の発光モジュール。
  16. 前記反射枠体は、前記上面側の第1電極層と直接接触または導電性部材を介して間接的に接触するように、前記絶縁基板の上面上に固定されていることを特徴とする、請求項15に記載の発光モジュール。
  17. 前記反射枠体は、アルミニウムを主成分とする金属材料から構成されていることを特徴とする、請求項14〜16のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  18. 前記絶縁基板は、前記発光素子に電力を供給するための配線用の第3電極層をさらに含み、
    前記上面側の第1電極層および前記下面側の第2電極層は、それぞれ、前記配線用の第3電極層と電気的に絶縁分離されていることを特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項に記載の発光モジュール。
  19. 前記発光素子は、発光ダイオード素子であることを特徴とする、請求項13〜18のいずれか1項に記載の発光モジュール。
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