JP2009052315A - 壁材と壁装材の張り付け構造 - Google Patents

壁材と壁装材の張り付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤などを使用することなく、現場での壁装材の張り付け作業を容易に行うことができ、コスト低減を図ることもできる壁材とこの壁材による壁装材の張り付け構造を提供すること。
【解決手段】板状の基材2の左右いずれかの一辺部にその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材3が配設された壁材1であって、左右に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の一辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の左右幅よりひと回り大きく裁断された壁装材7の壁材の左右両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロスなどの壁装材が表面に張り付けられて内装仕上げされる内装用の壁材と、この壁材の表面に壁装材を張り付けて内装仕上げする壁装材の張り付け構造に関する。
住宅などの建物の内装の仕上げ材として用いられる、紙、布、ビニルなどからシート状に形成されたクロスなどの壁装材は、壁下地を形成するパネルなどの壁材の表面に接着剤などによって張り付けられるが、壁装材と壁材表面との間に空気が封じ込められて壁装材に凹凸が生じたり、テンションを均等にかけ、壁装材に皺が生じたりすることのないように慎重に施工する必要があり、壁装材の張り付けは、熟練を要し、専門の施工業者が行っていた。
このような壁装材の施工性の問題や複数の施工業者間における施工の取り合いなどの問題を解消し、接着剤を使用せずに壁装材を壁材に張り付ける壁装材の張り付け構造が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載された壁装材の張り付け構造では、下地材の縁部に形成された溝条内に見付け面を下地材の表面と面一にして張着部材を固定するとともに、張着部材に壁装材の端部を巻き込んで係止し、壁装材を下地材の表面に張着する。
実用新案登録第2569863号公報
特許文献1に記載された壁装材の張り付け構造では、上記の通り、張着部材の採用によって壁装材の下地材への張り付けに接着剤を不要にし、壁装材の張り付けを施工容易にするという利点がある。
しかしながら、その一方で、張着部材という新たな部材を必要とし、その結果、施工において取付作業が必要となり、壁装材の張り付けにかかるコストの高騰および作業の手間という問題が新たに生じる。また、壁装材に皺が生じないために張着部材に端部を巻き込んでテンションをかけるが、この巻き込み作業が施工上意外と難しく、ピンと張った状態にするのに手間がかかるという面がある。しかも、下地材の縁部には溝条を形成するため、壁下地を形成するパネルなどの壁材に変更を加える必要があり、現行の壁材に対して適用が難しいという面もある。
現場での作業性を考慮すれば、壁装材を壁材1枚毎に表面および木口にかけて巻き込み固定したものを工場生産するのが適当だが、この場合、ラッピング機などを用いて壁材に壁装材を貼り付けなければならず、製造コストがかさむという問題がある。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、接着剤などを使用することなく、現場での壁装材の張り付け作業を容易に行うことができ、コスト低減を図ることもできる壁材とこの壁材による壁装材の張り付け構造を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の特徴を有する。
第1の発明は、板状の基材の左右いずれかの一辺部にその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材が配設された壁材であって、左右に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の一辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の左右幅よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の左右両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としていることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明において、基材の上下いずれかの一辺部にもその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材が配設され、上下に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の上下幅よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の上下両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としていることを特徴としている。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、壁装材は、基材の表面に少なくとも一部において接着されていることを特徴としている。
第4の発明は、上記第1ないし第3いずれか一つの発明において、辺材は、基材と反対側の端縁部にその全長にわたって溝部が形成され、辺材には、壁材の表面側に位置する表面側突出部と壁材の裏面側に位置する裏面側突出部とが形成され、表面側突出部の壁材側方に突出する突出代が、裏面側突出部の壁材側方に突出する突出代より小さく、表面側突出部が、壁材の端からはみ出す壁装材の端部の内側への押し込みおよび保持を可能としていることを特徴としている。
第5の発明は、上記第1ないし第3いずれか一つの発明の特徴を前提とする壁装材の張り付け構造であって、隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の左右幅もしくは上下幅のいずれか一方または両方よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の端からはみ出す端部が内側に押し込まれ、保持され、壁装材が壁材の表面に張り付けられることを特徴としている。
第6の発明は、上記第4の発明の特徴を前提とする壁装材の張り付け構造であって、隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が裏面側突出部において他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、壁材の端からはみ出す壁装材の端部が、一方の壁材の辺材の表面側突出部と他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部との間において内側に押し込まれ、辺材の表面側突出部により保持され、壁装材が壁材の表面に張り付けられることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、板状の基材の左右いずれかの一辺部にその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材が配設され、左右に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の一辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の左右幅よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の左右両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としているため、壁装材の張り付けのために新たな部材を必要とせず、接着剤を使用せずに、壁装材の左右両端部を辺材が密接する部分において内側に押し込むだけで壁装材を壁材の表面にピンと張った状態に張り付けることができる。現場での壁装材の張り付け作業が容易となり、壁材の製造および壁装材の張り付けを含む全てのコストの低減を図ることができる。また、壁材に大きな変更を加えずに済むため、現行の壁材に対して容易に適用可能である。
上記第2の発明によれば、基材の上下いずれかの一辺部にもその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材が配設され、上下に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の上下幅よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の上下両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としているため、壁材の縦幅が床から天井までの高さより短く、壁材を上下に重ねて壁下地を建て付ける場合にも、上下に隣接配置される2枚の壁材において、上記第1の発明と同様な効果が得られる。
上記第3の発明によれば、上記第1または第2の発明の効果に加え、壁装材は、基材の表面に少なくとも一部において接着されているため、壁装材の張り付け作業をスムーズに行うことができる。
上記第4の発明によれば、辺材は、基材と反対側の端縁部にその全長にわたって溝部が形成され、辺材には、壁材の表面側に位置する表面側突出部と壁材の裏面側に位置する裏面側突出部とが形成され、表面側突出部の壁材側方に突出する突出代が、裏面側突出部の壁材側方に突出する突出代より小さく、表面側突出部が、壁材の端部からはみ出す壁装材の端部の内側への押し込みおよび保持を可能としているため、壁装材の厚みなどを考慮し、壁装材の端部の内側への押し込みおよび保持を辺材の表面側突出部によって容易かつ確実に行うことができる。また、張り付けられた壁装材の表面に隙間は生じることはなく、押し込まれた壁装材の端部は溝部内に収まるため、壁装材に波打ちや皺などが生じることもなく、内装の仕上がりは良好となる。さらに、辺材の裏面側突出部によって隣接配置される2枚の壁材の密接が確保され、上記効果が十分に高められる。
上記第5の発明によれば、上記第1ないし第3の発明の少なくともいずれか一つの効果と同様な効果が得られる。
上記第6の発明によれば、上記第4の発明と同様な効果が得られる。
図1は、本発明の壁材の第1実施形態を示した斜視図である。
図1に示した壁材1は、平面視略矩形で縦長板状のパネル体であり、同じく平面視矩形で縦長板状の基材2を有している。基材2には、壁下地を形成する一般的な壁材と同様な構成を採用することができる。すなわち、たとえば、矩形状の木製、樹脂製などの枠体の表裏いずれか一方または両方に裏面周端縁部を重ねあわせ、石膏ボードやロックウールボードなどの面材が配設されたものを基材2として採用することができる。枠体は、上下左右の枠材を連結して形成し、基材2の大きさに応じて適宜に基材2の横幅中央部などに補強材を配設することもできる。
壁材1では、基材2の右辺部にその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材3が配設されている。辺材3は、軟質の合成ゴムや軟質の合成樹脂などから形成され、必要に応じて発泡体などとしたものから形成され、外側方からの押圧力によって圧縮変形可能な弾性を有する部材である。辺材3の厚みは、基材2の厚みと同一とされている。
辺材3には、基材2と反対側の端縁部にその全長にわたって溝部4が形成され、溝部4は外側方に開放している。溝部4は、辺材3の厚み方向の略中央部または略中央から若干表面側に形成可能である。辺材3は、溝部4によって基材2と反対側の端縁部において表面側と裏面側に2分割され、表面側に、外側方に向かって突出する表面側突出部5が形成され、裏面側には、外側方に向かって突出する裏面側突出部6が形成されている。
図2に辺材3の断面を示したが、辺材3では、溝部4の内奥端から外側方に突出する表面側突出部5の突出代aは、裏面側突出部6の突出代bよりわずかに小さい。これは、後述する図1に示した壁装材7の厚みなどを考慮してのことであり、突出代aは、突出代bより0.3〜1mm程度短くすることができる。
このような辺材3は、図1に示した壁材1において基材2の右辺部に接着剤、両面テープなどの粘着剤、基材2側からねじ込まれるビスなどの固着具などにより固定されている。壁材1は工場生産される。
以上の壁材1の表面に、図1に示したように、内装の仕上げ材として用いられる、紙、布、ビニルなどからシート状に形成されたクロスなどの壁装材7が張り付けられ、内装仕上げが行われるが、壁装材7は、壁材1の左右幅よりひと回り大きく裁断される。壁装材7の壁材1の左右両端から外側方にはみ出すはみ出し代cは、壁材1の端縁に沿って壁装材7を壁材1の裏面側に折り曲げる際に、壁装材7の端縁が辺材3の溝部4にかかる程度の大きさとするのが好ましい。具体的なはみ出し代cの大きさは、壁材1の厚みおよび辺材3に形成された溝部4の位置などによって適宜調整可能であるが、一般的な目安として5〜10mm程度を例示することができる。壁装材7の上下幅は壁材1の上下幅に一致させている。
壁材1は、縦幅が床から天井までの高さに略一致する寸法を有し、横方向に並置、固定することにより壁下地を形成することができる。縦幅が2420mm、横幅が910mmに設定されている。
壁材1は、図3に示したように、壁材1の横幅に対応させて一定間隔で立設された間柱8などの横幅の略半部に、左右両端縁部の裏面を当接させて建て込まれ、並置、固定され、壁下地を形成する。このとき、左右に隣接配置される2枚の壁材1において一方の壁材1の辺材3の裏面側突出部6が他方の壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部に密接する。辺材3が有する弾性によって裏面側突出部6が圧縮変形し、隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部に確実に密接する。密接状態では、辺材3の表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部との間にわずかな隙間が形成される。
このようにして壁下地を形成した壁材1の表面には、壁装材7が現場において張り付けられる。壁装材7は、上記の通り、壁材1の左右幅よりひと回り大きく裁断されているので、壁装材7の左右両端部7aは、壁材1の左右両端から外側方にはみ出すが、はみ出す壁装材7の左右両端部7aはへらなどの押し込み治具により壁材1の左右端縁に沿って壁材1の裏面側に折り曲げられ、図4に示したように、壁材1の辺材3の表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部との間の隙間に内側に押し込まれる。辺材3の表面側突出部5は、上記の通り、壁装材7の厚みなどを考慮して、図2に示したように、突出代aが裏面側突出部6の突出代bよりわずかに小さいため、壁装材7の左右両端部7aは、辺材3の表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部との間に容易に入り込み、辺材3が有する圧縮変形可能な弾性によって表面側突出部5は、押し込まれた壁装材7の左右両端部7aを隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部に押さえ付けることができ、壁装材7の左右両端部7aを保持することができる。内側に押し込まれた壁装材7の左右両端部7aは、上記の通りのはみ出し代cの適宜な調整によって辺材3に形成された溝部4内に収まり、壁装材7は、表面および壁材1の左右両端縁のいずれにおいても波打ったり、皺が発生したりすることはなく、ピンと張った状態で壁材1の表面に張り付けられる。この張り付け状態は、辺材3の裏面側突出部6が隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部に密接しているため、より確実に実現される。内装は良好に仕上がる。
したがって、壁材1と壁材1による壁装材7の張り付け構造では、壁装材7の張り付けのために新たな部材を必要とせず、接着剤を使用せずに、壁装材7の左右両端部7aを辺材3の裏面側突出部6が密接する部分において、表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部との間のわずかな隙間を通じて内側に押し込むだけで壁装材7を壁材1の表面にピンと張った状態に張り付けることができる。現場での壁装材7の張り付け作業が容易となり、壁材1の製造および壁装材7の張り付けを含む全てのコストの低減を図ることができる。また、壁材1には、基材2の右辺部に辺材3が配設されるだけであり、壁材1に大きな変更を加えずに済むため、現行の壁材に対して容易に適用可能である。しかもピンと張った状態に張り付けられた壁装材7の目地は目立たず、特に目地材を配設しなくとも済む。
なお、本発明の壁材と壁装材の張り付け構造では、張り付ける壁装材7の材質や厚みなどによっては、辺材3に必ずしも溝部4を形成する必要はなく、この場合、辺材3の側方突出代は辺材3の厚み方向に一定寸法とすることもできる。いずれにしろ、辺材3が隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部に密接する部分において壁装材7を内側に押し込み、保持可能であれば、壁装材7を壁材1の表面に接着剤を用いずにピンと張った状態に張り付けることができる。
また、壁材1が大判などであると、壁装材7の張り付けの際に壁材1の表面で動いてしまい、張り付け作業が行いにくい場合があるが、このような場合には、壁装材7の移動を抑制するために、壁装材7を中央部、四周辺部などの基材2の表面の少なくとも一部において接着剤を用いて接着し、仮固定することができる。この場合の接着剤などの使用は、壁装材7の張り付けに直接関与するものでなく、仮固定であり、空気の封じ込みにともなう凹凸や皺などは発生せず、施工に支障はきたさない。壁装材7の基材2の表面への接着、仮固定により、壁装材7の張り付け作業がスムーズとなる。壁装材7の基材2の表面への接着は、壁材1の製造工場や壁装材7を張り付ける施工現場などのいずれでも行うことができる。
図5は、本発明の壁材の第2実施形態を示した斜視図である。
図5に示した壁材1は、基材2の上辺部にも辺材3が配設され、辺材3が、基材2の右辺部および上辺部の周りに略L字形に一体に形成されている点において、図1に示した壁材1と構成が異なっている。図5に示した壁材1は、縦幅が床から天井までの高さより短く、壁材1を上下に重ねて壁下地を建て付ける場合に使用されるものであり、縦幅が450mm、横幅が450mmに設定されている。
図5に示した壁材1の表面に張り付けられる壁装材7は、左右幅ばかりでなく上下幅も壁材1よりひと回り大きく裁断される。壁装材7の上下両端部の突出代cは、左右両端部の突出代cと等しくされる。
したがって、以上の説明から明らかなように、図5に示した壁材1により形成される壁下地に壁装材7を張り付ける際には、壁材1の上下両端から外側方にはみ出る上下両端部を、上下に隣接配置された2枚の壁材1において、辺材3の表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材が配設されていない基材2の下辺部との間にへらなどの押し込み治具を用いて押し込むことができ、壁装材7の上下両端部は、辺材3の表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材が配設されていない基材2の下辺部との間に容易に入り込み、辺材3が有する圧縮変形可能な弾性によって表面側突出部5は、押し込まれた壁装材7の上下両端部を隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の下辺部に押さえ付けることができ、壁装材7の上下両端部を保持することができる。内側に押し込まれた壁装材7の上下両端部は、はみ出し代cの適宜な調整によって辺材3に形成された溝部4内に収まり、壁装材7は、表面および壁材1の上下両端縁のいずれにおいても波打ったり、皺が発生したりすることはなく、ピンと張った状態で壁材1の表面に張り付けられる。この張り付け状態は、辺材3の裏面側突出部6が隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の下辺部に密接しているため、より確実に実現される。内装は良好に仕上がる。
壁装材7の壁材1の左右両端から外側方にはみ出す左右両端部については、図1に示した壁材1と壁装材7の張り付け構造と全く同様に、左右に隣接配置された2枚の壁材1において、辺材3の表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部との間に押し込まれ、表面側突出部5によって隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部に押さえ付けられ、保持される。
このように、図5に示した壁材1と壁材1による壁装材7の張り付け構造では、壁装材7の張り付けのために新たな部材を必要とせず、接着剤を使用せずに、壁装材7の上下左右の端部を辺材3の裏面側突出部6が密接する部分において、表面側突出部5と隣接配置された壁材1の辺材3が配設されていない基材2の左辺部および下辺部との間のわずかな隙間を通じて内側に押し込むだけで壁装材7を壁材1の表面にピンと張った状態に張り付けることができる。現場での壁装材7の張り付け作業が容易となり、壁材1の製造および壁装材7の張り付けを含む全てのコストの低減を図ることができる。また、壁材1には、基材2の右辺部および上辺部に辺材3が配設されるだけであり、壁材1に大きな変更を加えずに済むため、現行の壁材に対して容易に適用可能である。しかもピンと張った状態に張り付けられた壁装材7の目地は目立たず、特に目地材を配設しなくとも済む。
本発明の壁材の第1実施形態を示した斜視図である。 図1に示した壁材に配設された辺材の断面図である。 図1に示した壁材による壁下地の形成と壁下地を形成した壁材表面への壁装材の張り付けについて示した要部断面図である。 壁装材の張り付け状態を左右に隣接配置された2枚の壁材について示した要部断面図である。 本発明の壁材の第2実施形態を示した斜視図である。
符号の説明
1 壁材
2 基材
3 辺材
4 溝部
5 表面側突出部
6 裏面側突出部
7 壁装材

Claims (6)

  1. 板状の基材の左右いずれかの一辺部にその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材が配設された壁材であって、左右に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の一辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の左右幅よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の左右両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としていることを特徴とする壁材。
  2. 基材の上下いずれかの一辺部にもその全長にわたって圧縮変形可能な弾性を有する辺材が配設され、上下に隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の上下幅よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の上下両端からはみ出す端部を内側に押し込み、保持可能としていることを特徴とする請求項1に記載の壁材。
  3. 壁装材は、基材の表面に少なくとも一部において接着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の壁材。
  4. 辺材は、基材と反対側の端縁部にその全長にわたって溝部が形成され、辺材には、壁材の表面側に位置する表面側突出部と壁材の裏面側に位置する裏面側突出部とが形成され、表面側突出部の壁材側方に突出する突出代が、裏面側突出部の壁材側方に突出する突出代より小さく、表面側突出部が、壁材の端からはみ出す壁装材の端部の内側への押し込みおよび保持を可能としていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載の壁材。
  5. 請求項1ないし3いずれか一項に記載の壁材の表面に壁装材が張り付けられる壁装材の張り付け構造であって、隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、辺材が密接する部分において、壁材の左右幅もしくは上下幅のいずれか一方または両方よりひと回り大きく裁断された壁装材の壁材の端からはみ出す端部が内側に押し込まれ、保持され、壁装材が壁材の表面に張り付けられることを特徴とする壁装材の張り付け構造。
  6. 請求項4に記載の壁材の表面に壁装材が張り付けられる壁装材の張り付け構造であって、隣接配置される2枚の壁材において一方の壁材の辺材が裏面側突出部において他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部に密接し、壁材の端からはみ出す壁装材の端部が、一方の壁材の辺材の表面側突出部と他方の壁材の辺材が配設されていない基材の辺部との間において内側に押し込まれ、辺材の表面側突出部により保持され、壁装材が壁材の表面に張り付けられることを特徴とする壁装材の張り付け構造。
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