JP2009046045A - Electric power steering device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。 The present invention relates to an electric power steering apparatus.
電動パワーステアリング装置には、例えば下記特許文献1記載のように、操舵補助用の電動モータと、電動モータの出力を伝動する伝動装置とを備えるものがある。
この特許文献1では、電動モータのモータハウジングと、伝動装置を収容する伝動ハウジングとの間に、制御装置が収容された制御ハウジングが介在している。伝動ハウジングの内部空間と制御ハウジングの内部空間とは互いに連通している。
In
しかしながら、上記特許文献1記載のような構成の場合、伝動装置側からの異物(例えば潤滑剤や摩耗粉など)が制御ハウジング内に進入し、この異物によって制御装置に動作不良や故障が生じるおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、制御装置を安定して動作させることができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
However, in the case of the configuration described in
The present invention has been made based on such a background, and an object thereof is to provide an electric power steering device capable of stably operating a control device.
上記目的を達成するための本発明は、操舵補助用の電動モータ(18)の駆動を制御する制御装置(12)と、伝動装置(19)を収容する伝動ハウジング(22)と電動モータのモータハウジング(25)との間に介在する制御ハウジング(30)と、制御ハウジングおよび伝動ハウジングによって区画された収容室(S1)と、収容室の内部を中心空間(S2,S4)とこの中心空間の周囲を取り囲む周囲空間(S3,S5)とに仕切る仕切り部材(33,57,74)とを備え、上記周囲空間内に、上記制御装置が収容されており、上記中心空間内で、伝動装置のギヤ軸(20)と電動モータの回転軸(67)とが同軸上にトルク伝達可能に継手(68)を介して連結されている電動パワーステアリング装置(1)である。 To achieve the above object, the present invention provides a control device (12) for controlling the driving of an electric motor (18) for assisting steering, a transmission housing (22) for housing the transmission device (19), and a motor for the electric motor. The control housing (30) interposed between the housing (25), the storage chamber (S1) defined by the control housing and the transmission housing, the central space (S2, S4) and the interior of the storage chamber Partition members (33, 57, 74) for partitioning into surrounding spaces (S3, S5) surrounding the periphery, and the control device is accommodated in the surrounding space, and the transmission device is accommodated in the central space. An electric power steering device (1) in which a gear shaft (20) and a rotating shaft (67) of an electric motor are connected coaxially via a joint (68) so as to be able to transmit torque.
本発明によれば、収容室の内部が、仕切り部材によって中心空間と周囲空間とに仕切られているので、中心空間に進入した伝動装置側からの異物が周囲空間に進入することを防止することができる。これにより、周囲空間に収容された制御装置に上記異物が付着することが防止され、当該制御装置の安定した動作が確保される。
また、上記制御ハウジングは、モータハウジングの内部と制御ハウジングの内部とを仕切る仕切り壁(34)を含み、上記仕切り部材は、上記仕切り壁に形成された筒状部(33)と、この筒状部に液密的に嵌合された状態で伝動ハウジングに液密的に固定された筒状部材(57,74)とを含む場合がある。
According to the present invention, since the interior of the storage chamber is partitioned into the central space and the surrounding space by the partition member, it is possible to prevent foreign matter from the transmission device side that has entered the central space from entering the surrounding space. Can do. This prevents the foreign matter from adhering to the control device accommodated in the surrounding space, and ensures stable operation of the control device.
The control housing includes a partition wall (34) that partitions the interior of the motor housing from the interior of the control housing, and the partition member includes a tubular portion (33) formed on the partition wall and the tubular shape. And a cylindrical member (57, 74) that is liquid-tightly fixed to the transmission housing in a state of being liquid-tightly fitted to the portion.
より具体的には、上記筒状部と筒状部材との間が封止部材(82a,82c)により封止されていることにより液密的にされている場合がある。また、上記筒状部材(57)は、伝動ハウジングの端面(22a)に対向する環状フランジ(61)を有し、伝動ハウジングの上記端面と環状フランジとの間が、封止部材(82b)により封止されていることにより液密的にされている場合がある。 More specifically, it may be liquid-tight by sealing between the said cylindrical part and a cylindrical member with the sealing member (82a, 82c). The tubular member (57) has an annular flange (61) facing the end surface (22a) of the transmission housing, and the gap between the end surface of the transmission housing and the annular flange is defined by a sealing member (82b). It may be liquid-tight by being sealed.
この場合、筒状部と筒状部材との間、および、伝動ハウジングと筒状部材との間が、それぞれ液密的に封止されているので、これらの間を介して、中心空間に進入した伝動装置側からの異物が周囲空間に進入することを確実に防止することができる。
また、上記伝動ハウジングの軸受保持孔(49)に保持され、上記ギヤ軸の端部(20a)を回転可能に支持する軸受(81a)と、軸受保持孔の入口に形成されたねじ部(53)に螺合し、上記軸受の外輪の端面を押圧して当該外輪を軸方向(X1)に位置決めする筒状の固定プラグ(74)とを備え、上記筒状部材(74)および上記固定プラグは単一の材料で一体に形成されている場合がある。
In this case, since the space between the tubular portion and the tubular member and between the transmission housing and the tubular member are sealed in a liquid-tight manner, they enter the central space through these spaces. It is possible to reliably prevent foreign matter from the transmitted gear side from entering the surrounding space.
Also, the bearing (81a) held in the bearing holding hole (49) of the transmission housing and rotatably supporting the end (20a) of the gear shaft, and the threaded portion (53 formed at the entrance of the bearing holding hole) And a cylindrical fixed plug (74) for positioning the outer ring in the axial direction (X1) by pressing the end face of the outer ring of the bearing, and the cylindrical member (74) and the fixed plug May be integrally formed of a single material.
この場合、筒状部材と固定プラグとが単一の材料で一体に形成されているので、電動パワーステアリング装置の部品点数を削減することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
In this case, since the cylindrical member and the fixed plug are integrally formed of a single material, the number of parts of the electric power steering device can be reduced.
In the above description, the alphanumeric characters in parentheses represent reference numerals of corresponding components in the embodiments described later, but the scope of the claims is not limited by these reference numerals.
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助する操舵補助機構5とを備えている。転舵機構4としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられている。
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration of an electric
Referring to FIG. 1, an electric
ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7等を介して機械的に連結されている。ステアリングホイール2の回転は、ステアリングシャフト6および中間軸7等を介して転舵機構4に伝達される。また、転舵機構4に伝達された回転は、ラック軸14の軸方向への移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵されるようになっている。
The
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、ステアリングホイール2に所定値以上の操舵トルクが入力されると、入力軸8および出力軸9は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
The steering shaft 6 includes an input shaft 8 connected to the
ステアリングシャフト6の周囲に配置されたトルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に入力された操舵トルクを検出する。また、トルクセンサ11のトルク検出結果は、制御装置としてのECU12(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)に入力される。
転舵機構4は、中間軸7に連結されたピニオン軸13と、ピニオン軸13に噛み合うラック軸14とを含む。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示せず)を介して転舵輪3が連結されている。また、ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。
A
The steering mechanism 4 includes a
ラック軸14は、車両の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の途中部には、上記ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることで、転舵輪3を転舵することができるようになっている。
The
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝動するための伝動装置としての減速機構19とを含む。電動モータ18としては、例えば、三相のブラシレスモータが用いられている。また、減速機構19としては、例えばウォームギヤなどの食い違い軸歯車機構や、複数の平歯車または斜歯歯車により構成された平行軸歯車機構などを用いることができる。本実施形態では、減速機構19として、ウォームギヤが用いられている。すなわち、減速機構19は、駆動ギヤおよびギヤ軸としてのウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール21とを含む。
The
ウォーム軸20は、図示しない動力伝達継手を介して電動モータ18の回転軸(図示せず)に連結されている。ウォーム軸20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6の出力軸9に同行回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム軸20によって回転駆動される。
電動モータ18がウォーム軸20を回転駆動すると、ウォーム軸20によってウォームホイール21が回転駆動され、ウォームホイール21および出力軸9が同行回転する。そして、出力軸9の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸20を回転駆動することで、転舵輪3が転舵され、運転者の操舵が補助されるようになっている。
The
When the
電動モータ18は、ECU12によって制御される。ECU12は、トルクセンサ11からのトルク検出結果や図示しない車速センサからの車速検出結果等に基づいて電動モータ18を制御する。
図2は、操舵補助機構5の図解的な外観図である。図1および図2を参照して、減速機構19は、図1に示すように、伝動ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。また、ギヤハウジング22は、図2に示すように、ウォーム軸20が収容された駆動ギヤ収容部23と、ウォームホイール21が収容された従動ギヤ収容部24とを含む。ステアリングシャフト6は、従動ギヤ収容部24に形成された挿通孔を挿通している。
The
FIG. 2 is a schematic external view of the
一方、電動モータ18は、円筒状の周壁部26を有するカップ状のモータハウジング25を備えている。モータハウジング25は、上記周壁部26と、周壁部26の一端を閉塞する底部27と、周壁部26の他端からその径方向外方に向かって張り出した環状のフランジ部28とを含む。
ギヤハウジング22とモータハウジング25とは、ECU12が収容された制御ハウジング30を介して連結されている。すなわち、ギヤハウジング22とモータハウジング25との間に制御ハウジング30が介在しており、ギヤハウジング22に取り付けられた制御ハウジング30にモータハウジング25が取り付けられることで、ギヤハウジング22とモータハウジング25とが互いに連結されている。
On the other hand, the
The
制御ハウジング30は、複数の固定ボルト80aを用いて、ギヤハウジング22の制御ハウジング取付部31に取り付けられている。また、モータハウジング25は、複数の固定ボルト80bを用いて、制御ハウジング30に取り付けられている。
図3は、操舵補助機構5を電動モータ18の軸方向X1に沿う平面で切断した図解的な断面図である。また、図4は、図3の一部を拡大した図である。なお、図3では、主として、電動モータ18、制御ハウジング30および制御ハウジング取付部31の断面を図示している。
The
FIG. 3 is a schematic sectional view of the steering assist
図2および図3を参照して、制御ハウジング30は、一端が開放した概ね四角箱型の本体部32と、本体部32の底部から本体部32の開放側に向かって延びる筒状部33とを含む。筒状部33は中空であり、その内周面は円筒状をなしている。また、筒状部33および本体部32は、例えば単一の材料で一体に形成されている。
本体部32は、上記「本体部32の底部」としての仕切り壁34と、本体部32の周壁を構成する四角筒状の外周壁35と、外周壁35の一端からその外方に向かって張り出した概ね四角環状のフランジ36とを含む。筒状部33は、仕切り壁34の中心部から延設されており、外周壁35は、間隔を隔てて筒状部33を取り囲んでいる。
Referring to FIGS. 2 and 3, the
The
フランジ36は、外周壁35の一端に沿う四角環状の環状部37と、環状部37の一部から本体部32の外方に向かって突出する複数の取付部38(本実施形態では一対の取付部38)とを含む。各取付部38には、当該取付部38をその厚み方向に貫通する貫通孔39が形成されている。各貫通孔39は、同軸的に配置されたボルト挿通部40およびカラー嵌合部41を含む。
The
図3を参照して、各貫通孔39のボルト挿通部40には、ねじ加工が施されており、制御ハウジング30をギヤハウジング22に固定するための固定ボルト80aがねじ込まれている。また、カラー嵌合部41は、ボルト挿通部40よりも大径であり、ギヤハウジング22に突き当てられる制御ハウジング30の突き当て面30a(図3においては、制御ハウジング30の左側の端面)側に配置されている。各貫通孔39のカラー嵌合部41には、ギヤハウジング22に対して制御ハウジング30を位置決めするための円筒状の位置決めカラー42が嵌合している。
Referring to FIG. 3, the
仕切り壁34は、中心部に挿通孔43が形成された板状部44と、この板状部44の外面(図3では、板状部44の右側の面)から本体部32の開放側と反対方向(図3では、右側)に向かって突出する円筒状の内側突出部45および外側突出部46とを含む。
内側突出部45は、挿通孔43の周縁に沿うようにして板状部44の外面に設けられている。また、外側突出部46は、板状部44の外周縁に沿うようにして当該板状部44の外面に設けられている。外側突出部46は、間隔を隔てて内側突出部45を同軸的に取り囲んでいる。外側突出部46の外周面は円筒状をなしている。外側突出部46の外周面の中心軸線は、筒状部33の内周面の中心軸線と一致している。
The
The inner projecting
また、板状部44の挿通孔43と筒状部33の内部空間とは、互いに連通している。挿通孔43を区画する板状部44の内周面は円筒状であり、板状部44の内周面の中心軸線は、筒状部33の内周面の中心軸線と一致している。板状部44には、電動モータ18から延びる端子73等が挿通する端子挿通孔47が形成されている。
モータハウジング25は、周壁部26の内周面が外側突出部46の外周面に係合した状態で、制御ハウジング30に取り付けられている。制御ハウジング30にモータハウジング25が取り付けられた状態で、周壁部26の内周面の中心軸線は、外側突出部46の外周面の中心軸線と一致している。したがって、制御ハウジング30にモータハウジング25が取り付けられた状態で、周壁部26の内周面の中心軸線は、筒状部33の内周面の中心軸線と一致している。
Further, the
The
また、制御ハウジング30にモータハウジング25が取り付けられた状態で、モータハウジング25の開口部は、制御ハウジング30の仕切り壁34によって概ね覆われている。すなわち、モータハウジング25の内部と制御ハウジング30の内部とは、仕切り壁34によって仕切られている。これにより、モータハウジング25の内部および制御ハウジング30の内部の一方から他方に、埃などの異物が進入することが防止されている。
In addition, in a state where the
図3および図4を参照して、ギヤハウジング22には、制御ハウジング30の複数の貫通孔39に対応する複数の貫通孔48と、軸受81aを保持する軸受保持孔49とが形成されている。各貫通孔48は、同軸的に配置されたボルト挿通部50およびカラー嵌合部51を含む。ギヤハウジング22に形成されたボルト挿通部50は、制御ハウジング30に形成されたボルト挿通部40と等しい径にされている。また、ギヤハウジング22に形成されたカラー嵌合部51は、制御ハウジング30に形成されたカラー嵌合部41と等しい径にされている。
3 and 4, the
各貫通孔48のボルト挿通部50には、ねじ加工が施されており、固定ボルト80aがねじ込まれている。また、カラー嵌合部51は、ボルト挿通部50よりも大径であり、制御ハウジング30が突き当てられるギヤハウジング22の端面22a(図3においては、ギヤハウジング22の右側の端面)側に配置されている。各貫通孔48のカラー嵌合部51には、位置決めカラー42が嵌合している。
The
軸受保持孔49は、図4に示すように、軸受81aを保持する軸受保持部52と、軸受保持孔49の入口に形成されたねじ部53とを有している。ウォーム軸20の端部20aは、軸受保持部52に保持された軸受81aによって回転可能に支持されている。軸受81aとしては、例えばシール付きラジアル玉軸受が用いられている。
また、ねじ部53には、外周の一部にねじ加工が施された筒状の固定プラグ54がねじ込まれている。固定プラグ54がねじ部53にねじ込まれた状態で、固定プラグ54は、軸受81aの外輪の端面を電動モータ18の軸方向X1(図3の左側方向)に押圧している。固定プラグ54は、軸受保持孔49に形成された環状段部49aと共同して、軸受81aの外輪を電動モータ18の軸方向X1に位置決めしている。
As shown in FIG. 4, the
The threaded
固定プラグ54は、図4に示すように、外周にねじ加工が施された環状のねじ形成部55と、ねじ形成部55がねじ部53にねじ込まれた状態でギヤハウジング22の端面22aに係合する環状の係合部56と、ねじ形成部55がねじ部53にねじ込まれた状態で軸受81aの外輪の端面を押圧する環状の押圧部54aとを含む。ギヤハウジング22の端面22aに係合部56を加圧係合させることで、固定プラグ54の緩みを防止することができる。
As shown in FIG. 4, the fixed
制御ハウジング30は、突き当て面30aがギヤハウジング22の端面22aに突き当てられた状態で、当該ギヤハウジング22の制御ハウジング取付部31に固定されている。具体的には、制御ハウジング30の貫通孔39とギヤハウジング22の貫通孔48とが一致するように、制御ハウジング30がギヤハウジング22に突き合わされており、対応するボルト挿通部40,50に共通の固定ボルト80aがねじ込まれることにより制御ハウジング30がギヤハウジング22の制御ハウジング取付部31に固定されている。
The
制御ハウジング30がギヤハウジング22に突き合わされる際に、制御ハウジング30のカラー嵌合部41およびギヤハウジング22のカラー嵌合部51の何れか一方には、予め位置決めカラー42が嵌合されており、ギヤハウジング22の所定位置に制御ハウジング30が突き合わされることで、他方のカラー嵌合部(カラー嵌合部41またはカラー嵌合部51)に位置決めカラー42が嵌合し、ギヤハウジング22に対して制御ハウジング30が電動モータ18の軸方向X1に直交する方向に位置決めされるようになっている。
これにより、ウォーム軸20と電動モータ18の回転軸67とを精度良く芯合わせできるようになっている。
When the
Thereby, the
また、制御ハウジング30がギヤハウジング22に突き合わされる際に、ギヤハウジング22には筒状部材57が予め取り付けられており、ギヤハウジング22の所定位置に制御ハウジング30が突き合わされることで、筒状部33の端部が筒状部材57に内嵌し、筒状部材57を介して筒状部33とギヤハウジング22とが連結されるようになっている。
Further, when the
筒状部材57は、図4に示すように、環状の段部58を介して連なる円筒状の小径部59および大径部60と、大径部60の一端から筒状部材57の径方向外方に向かって張り出した環状フランジ61とを含む。小径部59の内径は、筒状部33の外径よりもやや大きくされている。また、小径部59の内周面には、例えばOリング等の封止部材82aが保持された環状の保持凹部62が形成されている。
As shown in FIG. 4, the
制御ハウジング30がギヤハウジング22に突き合わされる際に、筒状部33の端部は、小径部59の内周に嵌合するようになっている。筒状部33の端部が小径部59の内周に嵌合した状態で、筒状部33と小径部59との間は封止部材82aによって液密的に封止されている。また、環状フランジ61は、ギヤハウジング22の端面22aに対向している。環状フランジ61は、複数の固定ボルト80cによって、ギヤハウジング22に固定されている。
When the
図4に示すように、ギヤハウジング22の端面22aに対向する環状フランジ61の対向面61aには、例えばOリング等の封止部材82bが保持された環状の保持凹部63が形成されている。環状フランジ61がギヤハウジング22に固定された状態で、環状フランジ61とギヤハウジング22との間は、この封止部材82bによって液密的に封止されている。制御ハウジング30が制御ハウジング取付部31に固定された状態において、筒状部33の内部空間と筒状部材57の内部空間とは、互いに連通している。なお、上記保持凹部63は、ギヤハウジング22の端面22aに形成されていてもよい。
As shown in FIG. 4, an
また、制御ハウジング30が制御ハウジング取付部31に取り付けられた状態で、電動モータ18とギヤハウジング22との間には、制御ハウジング30の本体部32の内面およびギヤハウジング22の端面22aによって区画された収容室S1が形成されている。収容室S1は、筒状部33および筒状部材57によって、筒状部33および筒状部材57の内部空間である中心空間S2と、この中心空間S2を取り囲む周囲空間S3とに仕切られている。ECU12は、周囲空間S3に収容されている。本実施形態では、筒状部33および筒状部材57が、仕切り部材として機能している。
Further, in a state where the
次に、電動モータ18について説明する。
図3を参照して、電動モータ18は、上記モータハウジング25と、このモータハウジング25内に収容されたロータ64およびステータ65とを備えている。
ロータ64は、概ね円柱状であり、その外周部に保持された複数の永久磁石66を備えている。ロータ64の外周は、N極およびS極が交互に入れ替わる磁極となっている。ロータ64には、回転軸67が同軸的に固定されている。ロータ64と回転軸67とは同行回転可能である。
Next, the
Referring to FIG. 3, the
The
回転軸67の一端は、モータハウジング25から突出するとともに、仕切り壁34および筒状部33を貫通している。回転軸67の一端は、筒状部材57の内方にまで達している。回転軸67は、筒状部33の内周に保持された軸受81bと、挿通孔43において板状部44に保持された軸受81cとを介して、制御ハウジング30に回転可能に保持されている。したがって、ロータ64は、一対の軸受81b,81cおよび回転軸67を介して制御ハウジング30に回転可能に保持されている。軸受81b,81cとしては、例えばシール付きラジアル玉軸受がそれぞれ用いられている。
One end of the
回転軸67の一端とウォーム軸20の端部20aとは、中心空間S2の一部である筒状部材57の内部空間において、同軸上にトルク伝達可能に動力伝達継手68を介して連結されている。また、ロータ64の回転位置は、回転位置検出手段としてのレゾルバ69によって検出されるようになっている。なお、回転位置検出手段としては、レゾルバ69に限らず、ロータリエンコーダ等の他の検出装置を用いてもよい。
One end of the
ステータ65は、ロータ64を取り囲む環状のステータコア70と、ステータコア70に巻回された複数のコイル71とを含む。ステータコア70は、その内周面がロータ64の外周面と対向する位置で、モータハウジング25の周壁部26の内周に固定されている。ステータコア70は、モータハウジング25の周壁部26に同軸的に保持されている。ステータコア70は、環状のヨークと、このヨークの内周からヨークの径方向内方に向かって突出する複数のティースとを含む。複数のコイル71は、それぞれ複数のティースに巻回されている。
The
また、各コイル71は、環状のバスバー72に接続されている。バスバー72は、それぞれコイル71のU相、V相、W相に対応する複数の端子73を介してECU12に接続されている。各コイル71には、ECU12、複数の端子73およびバスバー72を介して、図示しない電力供給源からの電力が供給されるようになっている。
以上のように本実施形態では、収容室S1が、仕切り部材としての筒状部33および筒状部材57によって、中心空間S2と周囲空間S3とに仕切られており、中心空間S2に進入した減速機構19側からの異物(例えば、減速機構19を潤滑するための潤滑剤や、ギヤハウジング22内および中心空間S2内で生じた摩耗粉など)が周囲空間S3に進入することが防止されている。すなわち、上記「減速機構19側からの異物」が、筒状部33および筒状部材57を介して中心空間S2から周囲空間S3に進入することはなく、また、筒状部33と筒状部材57との間、および、ギヤハウジング22と筒状部材57との間がそれぞれ液密的に封止されているので、これらの間を介して当該異物が周囲空間S3に進入することはない。したがって、周囲空間S3に収容されたECU12に上記「減速機構19側からの異物」が付着することが確実に防止されており、その結果、異物の付着によるECU12の動作不良や故障の発生が防止されている。これにより、ECU12の安定した動作が確保されている。
Each
As described above, in the present embodiment, the accommodation chamber S1 is partitioned into the central space S2 and the surrounding space S3 by the
図5は、本発明の別の実施形態に係る操舵補助機構5aを電動モータ18の軸方向X1に沿う平面で切断した図解的な断面図である。この図5において、上述の図1〜図4に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図4と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図5を参照して、本実施形態が上述の実施形態と主に相違するのは、単一の材料で一体に形成された中空筒状のシールハウジング74が設けられており、このシールハウジング74が、上述の実施形態における固定プラグ54および筒状部材57として機能していることにある。すなわち、本実施形態では、上述の実施形態における固定プラグ54および筒状部材57が単一の材料で一体に形成されている。
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a
Referring to FIG. 5, this embodiment is mainly different from the above-described embodiment in that a hollow
シールハウジング74は、筒状部33の端部が内嵌する中空の筒部75と、外周にねじ加工が施された環状のねじ形成部76と、ねじ形成部76がねじ部53にねじ込まれた状態でギヤハウジング22の端面22aに係合する環状の係合部77と、ねじ形成部76がねじ部53にねじ込まれた状態で軸受81aの外輪の端面を押圧する環状の押圧部78とを含む。
The
シールハウジング74は、押圧部78によって軸受81aの外輪の端面を押圧することにより、環状段部49aと共同して、軸受81aの外輪を電動モータ18の軸方向X1に位置決めしている。また、制御ハウジング30が制御ハウジング取付部31に取り付けられた状態で、シールハウジング74の筒部75には筒状部33の端部が内嵌している。
筒部75に筒状部33の端部が内嵌した状態で、筒状部33の内部空間とシールハウジング74の内部空間とは、互いに連通している。また、筒部75に筒状部33の端部が内嵌した状態で、筒状部33およびシールハウジング74は、収容室S1を仕切っている。すなわち、収容室S1は、筒状部33およびシールハウジング74の内部空間である中心空間S4と、この中心空間S4を取り囲む周囲空間S5とに仕切られている。本実施形態では、筒状部33およびシールハウジング74が、仕切り部材として機能している。
The
The inner space of the
回転軸67の一端とウォーム軸20の端部20aとは、中心空間S4の一部であるシールハウジング74の内部空間において、同軸上にトルク伝達可能に動力伝達継手68を介して連結されている。また、筒状部33の外周面には、例えばOリング等の封止部材82cが保持された環状の保持凹部79が形成されており、筒部75に筒状部33の端部が内嵌した状態で、筒状部33と筒部75との間は封止部材82cによって液密的に封止されている。
One end of the
また、ギヤハウジング22とシールハウジング74との間は、ねじ形成部76が軸受保持部52のねじ部53にねじ込まれることで液密的に封止されている。すなわち、本実施形態では、上述の実施形態における封止部材82bを用いることなく、ギヤハウジング22とシールハウジング74との間を液密的に封止できるようになっており、上述の実施形態に比べて部品点数が削減されている。
The
ねじ部53に対するねじ形成部76のねじ込みは、例えば、係合部77の外周に図示しない工具を係合させて、シールハウジング74を回転させることにより達成される。すなわち、係合部77は、ギヤハウジング22の端面22aに加圧係合してねじ部53に対するねじ形成部76の緩みを防止するとともに、工具が係合される工具係合部として機能することができる。
The
また、ギヤハウジング22の端面22aに係合部77を加圧係合させることで、ギヤハウジング22とシールハウジング74との間の隙間がラビリンス状になり、ギヤハウジング22とシールハウジング74との間の液密性が向上されている。具体的には、ねじ形成部76の外周面および係合部77の端面77aと、ギヤハウジング22の端面22aおよびねじ部53との間の隙間がラビリンス状になっている。
Further, by pressurizing and engaging the engaging
以上のように本実施形態では、シールハウジング74が上述の実施形態における固定プラグ54および筒状部材57として機能しており、上述の実施形態に比べて部品点数が削減されている。したがって、操舵補助機構5aの組立て工数を削減することができ、ひいては、操舵補助機構5aの製造コストを低減することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
As described above, in the present embodiment, the
The present invention is not limited to the contents of the above embodiments, and various modifications can be made within the scope of the claims.
1・・・電動パワーステアリング装置、12・・・ECU(制御装置)、18・・・電動モータ、19・・・減速機構(伝動装置)、20・・・ウォーム軸(ギヤ軸)、20a・・・端部(ギヤ軸の端部)、22・・・ギヤハウジング(伝動ハウジング)、22a・・・端面(伝動ハウジングの端面)、25・・・モータハウジング、30・・・制御ハウジング、33・・・筒状部(仕切り部材)、34・・・仕切り壁、49・・・軸受保持孔、53・・・ねじ部、57・・・筒状部材(仕切り部材)、61・・・環状フランジ、67・・・回転軸、68・・・動力伝達継手(継手)、74・・・シールハウジング(仕切り部材、筒状部材、固定プラグ)、82a・・・封止部材、82b・・・封止部材、82c・・・封止部材、81a・・・軸受、S1・・・収容室、S2・・・中心空間、S3・・・周囲空間、S4・・・中心空間、S5・・・周囲空間、X1・・・軸方向
DESCRIPTION OF
Claims (5)
伝動装置を収容する伝動ハウジングと電動モータのモータハウジングとの間に介在する制御ハウジングと、
制御ハウジングおよび伝動ハウジングによって区画された収容室と、
収容室の内部を中心空間とこの中心空間の周囲を取り囲む周囲空間とに仕切る仕切り部材とを備え、
上記周囲空間内に、上記制御装置が収容されており、
上記中心空間内で、伝動装置のギヤ軸と電動モータの回転軸とが同軸上にトルク伝達可能に継手を介して連結されている電動パワーステアリング装置。 A control device for controlling the driving of the electric motor for assisting steering;
A control housing interposed between the transmission housing that houses the transmission and the motor housing of the electric motor;
A storage compartment defined by a control housing and a transmission housing;
A partition member that partitions the interior of the storage chamber into a central space and a surrounding space surrounding the central space;
The control device is accommodated in the surrounding space,
An electric power steering device in which the gear shaft of the transmission device and the rotating shaft of the electric motor are coaxially connected to each other via a joint in the center space so that torque can be transmitted.
上記仕切り部材は、上記仕切り壁に形成された筒状部と、この筒状部に液密的に嵌合された状態で伝動ハウジングに液密的に固定された筒状部材とを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 In Claim 1, the said control housing contains the partition wall which partitions off the inside of a motor housing, and the inside of a control housing,
The partition member includes a cylindrical part formed on the partition wall, and a cylindrical member liquid-tightly fixed to the transmission housing in a state of being liquid-tightly fitted to the cylindrical part. An electric power steering device.
軸受保持孔の入口に形成されたねじ部に螺合し、上記軸受の外輪の端面を押圧して当該外輪を軸方向に位置決めする筒状の固定プラグとを備え、
上記筒状部材および上記固定プラグは単一の材料で一体に形成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 The bearing according to claim 3, wherein the bearing is held in a bearing holding hole of the transmission housing and rotatably supports an end of the gear shaft.
A cylindrical fixed plug that is screwed into a threaded portion formed at the entrance of the bearing holding hole and presses the end face of the outer ring of the bearing to position the outer ring in the axial direction;
The electric power steering apparatus, wherein the cylindrical member and the fixed plug are integrally formed of a single material.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007214903A JP2009046045A (en) | 2007-08-21 | 2007-08-21 | Electric power steering device |
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ID=40498695
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JP (1) | JP2009046045A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079396A (en) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Jtekt Corp | Vehicular steering apparatus |
JP2020529186A (en) * | 2017-07-27 | 2020-10-01 | エス プラス コムテック カンパニー リミテッドS Plus Comtech Co., Ltd. | BLDC motor using a nanomaterial-based polymer compound |
-
2007
- 2007-08-21 JP JP2007214903A patent/JP2009046045A/en active Pending
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