JP2009044879A - モータ制御装置、伝達比可変装置及び車両用操舵装置 - Google Patents

モータ制御装置、伝達比可変装置及び車両用操舵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な過電流検出を行いつつ安定的にモータ制御を実行することのできるモータ制御装置を提供すること。
【解決手段】過電流検出の基礎となる電源電流I0に関する閾値として、上記モータ制御を停止すべき過電流の発生に相当する第1の閾値よりも低い値を有する第2の閾値Ith2を設定する。そして検出される電源電流I0が、この第2の閾値Ith2以上となった場合には、モータに対する印加電圧を低減すべく制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータ制御装置、伝達比可変装置及び車両用操舵装置に関するものである。
従来、モータ制御装置の多くは、その駆動対象となるモータに対する過大な電流供給、即ち過電流の発生を検出する機能を有している。例えば、特許文献1に記載のモータ制御装置は、直流電源から駆動回路へと供給される電源電流を検出するとともに、駆動回路からモータへと供給されるモータ電流を検出し、該駆動電流により補正された電源電流と閾値との比較に基づいて、上記過電流の発生を検出する。そして、当該過電流の発生を検出した場合には、速やかにモータに対する駆動電力の供給を停止してフェールセーフを図る構成となっている。
特開2003−219675号公報 特開2007−106227号公報
さて、上記従来例のモータ制御装置では、過電流検出の基礎となる電源電流の検出精度を向上させるべく、別途検出されるモータ電流値を用いて該電源電流を補正する構成となっているが、本来、上記過電流検出は、当該過電流発生の主たる要因、即ち駆動回路を構成する各スイッチング素子に生じた短絡故障の早期発見を本来の目的とするものである。従って、電源電流の検出精度が担保されるのであれば、通常、このようなモータ電流の検出は、必ずしも必須というべき位置づけの構成ではない。
ところが、電源電圧及びモータ周囲の温度が必ずしも一定ではない環境下での使用時には、当該電源電圧及びモータ抵抗の変化により、上記のような短絡故障が発生していないにも関わらず、過電流の発生に相当する値、即ちモータ制御を停止すべき値を有する電源電流が検出される場合がある。従って、このような環境下で使用される蓋然性の高い用途においては、モータ電流の検出、及び該モータ電流に基づく短絡故障の判定機能を備えた構成とすることが望ましい。
しかしながら、例えば、特許文献2(第4図及び第5図参照)に記載の駆動力伝達装置の制御手段のように、位置制御の実行によりモータ制御信号の生成・出力を行うモータ制御装置の多くは、そのようなモータ電流を検出するための構成を有していない。そのため、このような構成を有するモータ制御装置においては、上記の例外的に発生する過電流の検出に起因したシステム停止を回避すべく、その過電流検出に用いる閾値を本来の最適値よりも高く設定せざるを得ないのが実情であり、これにより過電流検出の精度向上もまた限りのあるものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、高精度な過電流検出を行いつつ安定的にモータ制御を実行することのできるモータ制御装置、及びこれを備えた伝達比可変装置、並びに車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータと直流電源との間の電力供給経路の途中に設けられて前記モータに供給する駆動電力を生成する駆動回路と、モータ制御信号の出力を通じて前記駆動回路の作動を制御する制御手段と、前記駆動回路に供給される電源電流を検出する電流検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出される電源電流が所定の閾値以上である場合には、前記モータに対する駆動電力の供給を停止すべく制御するモータ制御装置であって、前記制御手段は、前記検出される電源電流が前記駆動電力の供給を停止すべき第1の閾値よりも低い値に設定された第2の閾値以上である場合には、前記モータに対する印加電圧を低減すべく制御すること、を要旨とする。
即ち、駆動回路(を構成する各スイッチング素子)に短絡故障が発生していない限り、モータに対する印加電圧を低減することにより、その電源電流の値を低下させることができる。従って、上記構成のように、過電流の発生に相当する第1の閾値よりも電源電流の値が低い段階で、その低減を図ることにより、電源電圧やモータ(の周囲)の温度変化により生ずる例外的な過電流を抑制することができる。その結果、モータ制御を停止すべき第1の閾値の値を最適化、即ち上記例外的な過電流の発生を考慮しない値として、その過電流検出の精度の向上を図りつつ、安定的にモータ制御を実行することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記駆動回路は、前記モータ制御信号として入力されるパルス信号のDuty比に基づきオン/オフするスイッチング素子により構成され、前記モータに対する印加電圧の低減は、前記Duty比の制御を通じて行われるものであって、前記制御手段は、前記Duty比に上限値を設定するとともに、前記モータに対する印加電圧を低減するための前記Duty比の制御は、前記上限値の変更により行われること、を要旨とする。
上記構成によれば、通常時の制御系に影響を与えることなく、容易に上記のような過電流抑制制御を付加することができる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、所定の周期毎に前記モータ制御信号を生成するものであって、前記上限値の変更は、前記周期毎に段階的に行われること、を要旨とする。
上記構成によれば、電流変化を穏やかなものとして、急峻なトルク変動の発生を抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、前記上限値の変更には下限が設定されること、を要旨とする。
即ち、検出される電源電流が上記第2の閾値より低くなるまでDuty比を低減していくことにより、場合によっては、モータに対する印加電圧が必要以上に低下してしまう可能性がある。そして、特に、伝達比可変装置の制御手段として用いられる場合には、仮にそのDuty比「0%」、即ち印加電圧が「0」となった場合、そのモータ駆動に基づく第2の舵角を維持できなくなる、つまり所謂ステアリングフリー状態となるおそれがある。しかしながら、上記の構成によれば、Duty比は、その下限未満にはならない。その結果、上記のような過剰な印加電圧の低下を回避して、安定的にモータ制御を継続することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記上限値の変更における下限として、前記第2の閾値に相当する電源電流が発生すると推定される値を演算すること、を要旨とする。
上記構成によれば、過電流抑制制御の実行時においても、その基準となる第1の閾値を超えない範囲において、モータに対する最大限の電圧印加が可能になる。
請求項6に記載の発明は、前記モータの温度を検出する温度検出手段と、前記直流電源の電源電圧を検出する電圧検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出される温度に基づき前記モータの抵抗を推定し、該抵抗及び前記電源電圧に基づいて、前記上限値の変更における下限を演算すること、を要旨とする。
上記構成によれば、より正確に、第2の閾値に相当する電源電流が発生すると推定される値を求めることが可能になる。
請求項7に記載の発明は、前記上限値を変更する周期は、前記駆動電力の供給を停止すべきか否かを判定する過電流判定の周期よりも短く設定されるものであって、前記制御手段は、次回の過電流判定周期に対応するタイミングで、前記上限値が前記下限に対応する値まで低下するように、前記上限を変更する徐変量を演算すること、を要旨とする。
上記構成によれば、より滑らかに電源電流(モータ電流)を変化させて、そのトルク変動を一層穏やかなものとすることができる。
請求項8に記載の発明は、前記検出される電源電流が第2の閾値よりも低い場合には、前記上限値を上昇させること、を要旨とする。
上記構成によれば、過電流の発生する可能性が低下した場合における円滑且つ速やかな通常制御への復帰が担保される。そして、更に、過電流抑制制御の実行時においても、モータに対する最大限の電圧印加が可能になる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8の何れか一項に記載のモータ制御装置により駆動源のモータを制御する伝達比可変装置であること、を要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置であること、を要旨とする。
上記各構成によれば、高精度な過電流検出を行いつつ安定的にモータ制御を実行することが可能な伝達比可変装置、並びに車両用操舵装置を提供することができる。
本発明によれば、高精度な過電流検出を行いつつ安定的にモータ制御を実行することが可能なモータ制御装置、及びこれを備えた伝達比可変装置、並びに車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、車両用操舵装置1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により転舵輪6の舵角、即ち転舵角が可変することにより、車両進行方向が変更されるようになっている。尚、本実施形態の車両用操舵装置1は、所謂ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置(EPS)であり、ボール螺子機構(図示略)を介して駆動源であるモータ7の発生するアシストトルクをラック5に伝達することにより、操舵系にアシスト力を付与するようになっている。
また、本実施形態の車両用操舵装置1は、ステアリング2と転舵輪6との間の操舵伝達系の途中に設けられてステアリング2の舵角(操舵角)と転舵輪6の舵角(転舵角)との間の伝達比(ギヤ比)を可変させる伝達比可変装置8と、該伝達比可変装置8の作動を制御するIFSECU9とを備えている。
詳述すると、ステアリングシャフト3は、ステアリング2が連結された第1シャフト10とラックアンドピニオン機構4に連結される第2シャフト11とからなり、伝達比可変装置8は、第1シャフト10及び第2シャフト11を連結する差動機構12と、該差動機構12を駆動するモータ13とを備えている。そして、伝達比可変装置8は、ステアリング操作に伴う第1シャフト10の回転に、モータ駆動による回転を上乗せして第2シャフト11に伝達することにより、ラックアンドピニオン機構4に入力されるステアリングシャフト3の回転を増速(又は減速)し、これにより操舵角と転舵角との間の伝達比を可変する。
本実施形態では、伝達比可変装置8の駆動源であるモータ13には、ブラシレスモータが採用されており、同モータ13は、IFSECU9から三相(U,V,W)の駆動電力が供給されることにより回転する。そして、モータ制御装置としてのIFSECU9は、この駆動電力の供給を通じてモータ13の回転を制御することにより、伝達比可変装置8の作動を制御する。
具体的には、IFSECU9には、ステアリングセンサ14及び車速センサ15が接続されており、IFSECU9は、これらステアリングセンサ14により検出される操舵角θs及び操舵速度ωs、並びに車速センサ15により検出される車速Vに基づいて、最適な伝達比を決定する。そして、その決定された伝達比とすべく伝達比可変装置8の作動を制御する構成となっている(伝達比可変制御)。
次に、本実施形態の車両用操舵装置の電気的構成について説明する。
図2に示すように、IFSECU9は、伝達比可変装置8の駆動源であるモータ13と直流電源としての車載電源(バッテリ)16との間の電力供給経路Lpの途中に設けられてモータ13に供給する駆動電力を生成する駆動回路20と、モータ制御信号の出力を通じて駆動回路20の作動を制御する制御手段としてのマイコン21とを備えてなる。
即ち、上記ステアリングセンサ14及び車速センサ15(図1参照)により検出された操舵角θs及び操舵速度ωs、並びに車速Vは、マイコン21に入力され、同マイコン21において、その操舵角θs及び車速Vに応じた最適な伝達比が決定される。そして、マイコン21は、その決定された制御目標に基づきモータ13を回転させるべく、同モータ13に駆動電力を供給するためのモータ制御信号を出力し、駆動回路20は、そのモータ制御信号に基づいて、モータ13に三相の駆動電力を供給する。
尚、本実施形態では、駆動回路20には、入力されるモータ制御信号に基づきオン/オフする複数のスイッチング素子を接続してなる周知のPWMインバータが採用されている。そして、そのオン/オフする各スイッチング素子の組み合わせ、即ち通電パターンが順次切り替わることにより、車載電源16の直流電圧が三相の駆動電力に変換され、モータ13へと供給される構成となっている。
詳述すると、本実施形態のマイコン21は、上記伝達比可変制御を実行するための各制御成分を演算する制御成分演算手段として、ギヤ比可変制御演算部23及び微分ステア制御演算部24を備えている。本実施形態では、ギヤ比可変制御演算部23には、操舵角θs及び車速Vが入力されるようになっており、同ギヤ比可変制御演算部23は、これらの状態量に基づいて伝達比可変制御の基礎的な制御成分となるギヤ比可変指令角θgr*を演算する。また、微分ステア制御演算部24には、操舵速度ωs及び車速Vが入力されるようになっており、同微分ステア制御演算部24は、これらの状態量に基づいて、上記ギヤ比可変指令角θgr*の補正成分として微分ステア指令角θls*を演算する。これらギヤ比可変指令角θgr*及び微分ステア指令角θls*は、加算器25に入力される。そして、同加算器25において重畳されることにより、伝達比可変制御の目標制御量であるACT指令角θta*が生成される。
上記のように生成されたACT指令角θta*は、モータ制御信号生成部26へと入力される。そして、マイコン21は、このモータ制御信号生成部26において生成されるモータ制御信号を駆動回路20へと出力する構成となっている。
さらに詳述すると、モータ制御信号生成部26に入力された目標制御量としてのACT指令角θta*は、ACT角演算部27において演算された伝達比可変制御の実制御量としてのACT角θtaとともに、減算器28へと入力される。
尚、本実施形態では、これらACT指令角θta*及びACT角θtaは、伝達比可変装置8の作動により発生する上記ステアリングシャフト3(第2シャフト11)の上乗せ分の回転角を示す値(所謂ピニオン角ベース)となっており、ACT角演算部27は、回転角センサ29により検出されるモータ回転角θmに基づいて、ACT角θtaを演算する。
減算器28は、入力されるACT指令角θta*及びACT角θtaに基づいて、その偏差Δθtaを演算し、F/B制御演算部30へと出力する。そして、このF/B制御演算部30において、その偏差Δθtaに基づくフィードバック制御演算が実行されることにより、伝達比可変装置8の駆動源であるモータ13に対する印加電圧の制御目標値である電圧指令値V*が演算される。
即ち、本実施形態のマイコン21は、目標制御量であるACT指令角θta*に実制御量であるACT角θtaを追従させるべく、位置制御を実行することによりモータ制御信号の生成・出力を行う。具体的には、モータ回転角θmに応じて、その通電パターンを切り替える所謂矩形波通電を実行すべくモータ制御信号を生成する。そして、上記電圧指令値V*は、その通電相に対する印加電圧に相当する値となっている。
F/B制御演算部30において演算された電圧指令値V*は、Duty比演算部31に入力され、同Duty比演算部31において、当該電圧指令値V*に応じたDuty比(オンDuty比)Dが演算される。本実施形態では、このDuty比Dは、Duty比制限部32に入力されるようになっており、同Duty比制限部32は、その入力されるDuty比Dの値を所定範囲内に制限する制限処理(ガード処理)を実行する。即ち、本実施形態では、Duty比Dには上限値が設定されている。
Duty比制限部32において制限処理が施された後のDuty比D´は、PWM出力部33に入力され、同PWM出力部33は、当該入力されたDuty比D´を有するパルス信号を生成することにより、上記電圧指令値V*に対応するモータ印加電圧を発生させることが可能なモータ制御信号を生成する。尚、上述のように、このモータ制御信号は、回転角センサ29により検出されるモータ回転角θmに応じた通電パターンを有するものとなっている。そして、マイコン21は、このようにして生成されたモータ制御信号を、駆動回路20へと出力する。
また、本実施形態のマイコン21は、上述のようなモータ13に対する過大な電流供給、即ち過電流の発生を検出する機能を有している。具体的には、本実施形態のマイコン21は、上記過電流の発生を検出する過電流検出部34が設けられている。この過電流検出部34には、車載電源16と駆動回路20との間の電力供給経路Lpに設けられた電流検出手段としての電流センサ35により検出される電源電流I0が入力されるようになっており、当該過電流検出部34は、その検出された電源電流I0と所定の閾値Ith1との比較に基づいて、上記過電流の発生を検出する。そして、本実施形態のマイコン21は、この過電流検出部34において、過電流の発生が検出された場合には、モータ13に対する駆動電力の供給を停止すべく制御することにより、速やかにフェールセーフを図る構成となっている。
即ち、図3のフローチャートに示すように、マイコン21は、検出された電源電流I0が所定の閾値Ith1以上であるか否かを判定し(ステップ101)、該閾値Ith1以上である場合(ステップ101:YES)には、モータ13に対する駆動力の供給を停止、即ちモータ制御を停止する(ステップ102)。そして、電源電流I0が所定の閾値Ith1よりも小さい場合(ステップ101:NO)には、そのモータ制御を継続する(ステップ103)。
(過電流抑制制御)
次に、本実施形態における過電流抑制制御の態様について説明する。
上述のように、電源電圧及びモータ周囲の温度が一定ではない環境下での使用時には、当該電源電圧及びモータ抵抗の変化により、駆動回路を構成する各スイッチング素子に短絡故障が発生していないにも関わらず、そのモータ制御を停止すべき過電流に相当する電源電流が検出される場合がある。そして、本実施形態のIFSECU9は、目標制御量であるACT指令角θta*に実制御量であるACT角θtaを追従させるべく、位置制御を実行することによりモータ制御信号の生成・出力を行う構成でることから、駆動回路20からモータ13へと供給される電流、即ちモータ電流を検出する構成を有していない。そのため、その電源電流に基づく過電流検出の判定結果をモータ電流に基づき評価することができず、上記例外的に発生する過電流の検出に起因したシステム停止を回避すべく、当該過電流検出に用いる閾値Ith1を本来の最適値よりも高めに設定せざるを得ないのが実情であり、これが過電流検出精度の向上を図る阻害要因となっていた。
この点を踏まえ、本実施形態では、その過電流検出の基礎となる電源電流I0に関する閾値として、上記モータ制御を停止すべき第1の閾値Ith1とともに、当該第1の閾値Ith1よりも低い値を有する第2の閾値Ith2が設定されている。そして、本実施形態のマイコン21は、検出される電源電流I0が、この第2の閾値Ith2以上となった場合には、モータ13に対する印加電圧を低減すべく制御する。
即ち、本実施形態では、検出される電源電流I0がモータ制御を停止すべき第1の閾値Ith1に近い値にまで増加した場合には、当該第1の閾値Ith1を超える前の早い段階において、その電源電流I0の増加を抑えるべくモータ印加電圧を低減する。そして、これにより、モータ制御を停止すべき第1の閾値Ith1以上の電源電流I0の発生、即ち過電流の発生を抑制する構成となっている。
詳述すると、本実施形態では、この過電流抑制のためのモータ印加電圧の低減は、駆動回路20(を構成する各スイッチング素子)にモータ制御信号として入力されるパルス信号のDuty比の制御を通じて行われる。
図2に示すように、本実施形態のマイコン21(のモータ制御信号生成部26)には、Duty制限値演算部36が設けられており、上記Duty比制限部32により行われる制限処理(ガード処理)は、このDuty制限値演算部36により演算されるDuty制限値Dlimを上限として行われる。即ち、マイコン21の出力するモータ出力信号のDuty比は、このDuty制限値Dlim以下となる。
本実施形態では、このDuty制限値演算部36には、上記電流センサ35により検出された電源電流I0が入力されるようになっており、同Duty制限値演算部36は、その入力される電源電流I0が上記第2の閾値Ith2以上であるか否かを判定する。そして、電源電流I0が上記第2の閾値Ith2以上であると判定した場合(I0≧Ith2)には、その上記Duty比制限部32に出力するDuty制限値Dlimを、徐々に低い値へと変更(徐減)する。
具体的には、本実施形態のDuty制限値演算部36におけるDuty制限値Dlimの演算周期は、過電流検出部34における過電流判定の周期よりも短い周期となっており、当該Duty制限値Dlimの徐減は、その各周期毎に所定の定数(徐変量α)を減算することにより段階的に行われる。そして、より低い値に変更されたDuty制限値Dlimに基づき制限処理(ガード処理)が行われることにより、モータ制御信号のDuty比、即ちモータ13に対する印加電圧が徐々に低減される構成となっている。
尚、本実施形態のDuty制限値演算部36は、検出される電源電流I0が上記第2の閾値Ith2より低くなった場合(I0<Ith2)には、その出力するDuty制限値Dlimを、徐々に大きな値に変更(徐増)する。このDuty制限値Dlimの徐増は、その演算周期毎に、Duty制限値Dlimに所定の定数(徐変量β)を加算することにより行われる。そして、これにより、過電流の発生する可能性が低下した場合における円滑且つ速やかな通常制御への復帰を担保する構成となっている。
また、本実施形態では、上記Duty制限値演算部36によるDuty制限値Dlimの変更(徐減)には下限が設定される。
詳述すると、本実施形態のDuty制限値演算部36は、当該Duty制限値Dlimの変更(徐減)における下限となる値、即ち徐減下限値Dlim_Loとして、上記第2の閾値Ith2に相当する電源電流I0が発生すると推定される値を演算する。そして、Duty制限値Dlimの変更(徐減)において、Duty制限値Dlimの値が、その徐減下限値Dlim_Lo以下となった場合には、Duty制限値Dlimの値を当該徐減下限値Dlim_Loとする。
具体的には、本実施形態のDuty制限値演算部36には、電圧センサ37により検出される電源電圧V0、及び温度センサ38(図1参照)により検出されるモータ13(の周囲)の温度Tmpが入力されるようになっており、同Duty制限値演算部36は、これら電源電圧V0及び温度Tmpに基づいて、モータ13の抵抗値Rを推定する。即ち、本実施形態では、電圧センサ37により電圧検出手段が構成され、温度センサ38により温度検出手段が構成される。そして、Duty制限値演算部36は、その推定された抵抗値R及び電源電圧V0に基づいて、上記第2の閾値Ith2に相当する電源電流I0が発生すると推定される値を有する徐減下限値Dlim_Loを演算する。
尚、本実施形態では、抵抗値Rの推定は、許容誤差及び温度特性を考慮した周知の演算手法により行われる。そして、徐減下限値Dlim_Loの演算は、次の(1)式を用いることにより行われる。
Dlim_Lo=√(Ith2×R/V0) ・・・(1)
即ち、検出される電源電流I0が上記第2の閾値Ith2より低くなるまでDuty制限値Dlimを徐減することにより、場合によっては、そのDuty制限値Dlim、つまり制限処理後のDuty比D´が必要以上に低下してしまう可能性がある。そして、仮にそのDuty比D´が「0%」となった場合には、モータ駆動に基づく舵角、即ちACT角θtaの維持ができなくなる、つまり所謂ステアリングフリー状態となるおそれがある。
しかしながら、上記のように、Duty制限値Dlimの徐減に下限を設定することで、このような事態の発生を回避することができる。そして、その徐減下限値Dlim_Loとして、上記第2の閾値Ith2に相当する電源電流I0が発生すると推定される値を演算することにより、過電流の発生を抑制すべく行われるモータ印加電圧の低減時においても、その基準となる第1の閾値Ith1を超えない範囲において、モータ13に対する最大限の電圧印加が可能な構成となっている。
次に、上記Duty制限値演算部36により行われるDuty制限値Dlimの変更(徐減及び徐増)の処理手順について説明する。
図4のフローチャートに示すように、Duty制限値演算部36は、各状態量を取得すると(ステップ201)、先ずモータ13の抵抗値Rを推定し(ステップ202)、続いて当該推定された抵抗値R及び電源電圧V0に基づきDuty制限値Dlimの徐減における下限となる値、即ち徐減下限値Dlim_Loを演算する(ステップ203)。
次に、Duty制限値演算部36は、検出された電源電流I0が上記第2の閾値Ith2以上であるか否かを判定する(ステップ204)。そして、電源電流I0が第2の閾値Ith2以上であると判定した場合(I0≧Ith2、ステップ204:YES)には、Duty制限値Dlimから所定の徐変量αを減算することにより、当該Duty制限値Dlimを徐々に低い値へと変更、即ち徐減するためのDuty制限値徐減演算を実行する(Dlim=Dlim−α、ステップ205)。
次に、Duty制限値演算部36は、その徐減演算後のDuty制限値Dlimが徐減下限値Dlim_Lo以下であるか否かを判定し(ステップ206)、徐減下限値Dlim_Lo以下である場合(Dlim≦Dlim_Lo、ステップ206:YES)には、Duty制限値Dlimの値を当該徐減下限値Dlim_Loとする(Dlim=Dlim_Lo、ステップ207)。尚、Duty制限値Dlimが徐減下限値Dlim_Loよりも大きい場合(Dlim>Dlim_Lo、ステップ206:NO)には、ステップ207の処理は実行されない。そして、Duty制限値演算部36は、上記ステップ205〜ステップ207の実行により演算されたDuty制限値DlimをDuty比制限部32へと出力する(ステップ208)。
一方、上記ステップ204において、電源電流I0が上記第2の閾値Ith2より小さいと判定した場合(I0<Ith2、ステップ204:NO)には、Duty制限値Dlimに所定の徐変量βを加算し、当該Duty制限値Dlimを徐々に高い値へと変更、即ち徐増するためのDuty制限値徐増演算を実行する(Dlim=Dlim+β、ステップ209)。
次に、Duty制限値演算部36は、その徐増演算後のDuty制限値Dlimが徐増上限値Dlim_Hi以上であるか否かを判定し(ステップ210)、徐増上限値Dlim_Hi以上である場合(Dlim≧Dlim_Hi、ステップ210:YES)には、Duty制限値Dlimの値を当該徐増上限値Dlim_Hiとする(Dlim=Dlim_Hi、ステップ211)。尚、本実施形態では、この徐増上限値Dlim_Hiは、予め設定された定数となっている。また、Duty制限値Dlimが当該徐増上限値Dlim_Hiよりも小さい場合(Dlim<Dlim_Hi、ステップ210:NO)には、ステップ211の処理は実行されない。そして、Duty制限値演算部36は、上記ステップ209〜ステップ211の実行により演算されたDuty制限値DlimをDuty比制限部32へと出力する(ステップ208)。
このように、本実施形態のDuty制限値演算部36は、上記ステップ201〜ステップ211に示されるDuty制限値Dlimの変更処理を所定周期毎に実行する。そして、これにより、過電流の発生に相当する第1の閾値Ith1を超えない程度に電源電流I0を抑制しつつ、且つモータ13に対し最大限の電圧印加を行う構成となっている。
即ち、図5に示すように、電源電流I0が第2の閾値Ith2を超えた場合、そのDuty制限値Dlimの変更に応じてDuty比Dが上下することにより、電源電流I0は、過電流の発生に相当する第1の閾値Ith1を超えない範囲で上下に推移することになる。その結果、図6に示すように、電源電圧V0が規定値(この場合、12V)を超えて上昇した状況下においても、過電流の発生を抑えつつ、且つ最大限の通電を可能とする構成になっている。尚、電源電圧V0が規定値を超える状況としては、例えば、エンジン始動時のクランキングによる場合が挙げられる。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)過電流検出の基礎となる電源電流I0に関する閾値として、上記モータ制御を停止すべき過電流の発生に相当する第1の閾値Ith1よりも低い値を有する第2の閾値Ith2を設定する。そして検出される電源電流I0が、この第2の閾値Ith2以上となった場合には、モータ13に対する印加電圧を低減すべく制御する。
即ち、駆動回路20を構成する各スイッチング素子に短絡故障が発生していない限り、モータ13に対する印加電圧の低減により電源電流I0の値を低下させることができる。従って、上記構成のように、過電流の発生に相当する第1の閾値Ith1よりも電源電流I0が低い段階で、その低減を図ることにより、電源電圧V0やモータ13(の周囲)の温度Tmpの変化により生ずる例外的な過電流を抑制することができる。その結果、モータ制御を停止すべき第1の閾値Ith1の値を最適化、即ち上記例外的な過電流の発生を考慮しない値として、その過電流検出の精度の向上を図りつつ、安定的にモータ制御を実行することができるようになる。
(2)マイコン21は、Duty比Dの値を所定範囲内に制限するDuty比制限部32と、その上限となるDuty制限値Dlimを演算するDuty制限値演算部36とを備える。そして、上記モータ13に対する印加電圧の低減は、Duty制限値演算部36によるDuty制限値Dlimの変更により行われる。
上記構成によれば、通常時の制御系に影響を与えることなく、容易に上記過電流抑制を付加することができる。
(3)Duty制限値演算部36は、所定周期毎にDuty制限値Dlimの演算を実行する。そして、当該Duty制限値Dlimを低減する際は、周期毎に所定の定数(徐変量α)を減算することにより段階的に行われる。
上記構成によれば、電流変化を穏やかなものとして、急峻なトルク変動の発生を抑制することができる。その結果、過電流抑制制御の実行時においても良好な操舵フィーリングを確保することができるようになる。
(4)Duty制限値演算部36によるDuty制限値Dlimの変更(徐減)には下限が設定される。
即ち、検出される電源電流I0が上記第2の閾値Ith2より低くなるまでDuty制限値Dlimを徐減することにより、場合によっては、そのDuty制限値Dlim、つまり制限処理後のDuty比D´が必要以上に低下してしまう可能性がある。そして、仮にそのDuty比D´が「0%」となった場合には、モータ駆動に基づく舵角、即ちACT角θtaの維持ができなくなる、つまり所謂ステアリングフリー状態となるおそれがある。
しかしながら、上記の構成によれば、制限処理後のDuty比D´は、その徐減下限値Dlim_Lo未満にはならない。その結果、上記のような過剰な印加電圧の低下を回避して、安定的にモータ制御を継続することができるようになる。
(5)Duty制限値演算部36は、徐減下限値Dlim_Loとして、上記第2の閾値Ith2に相当する電源電流I0が発生すると推定される値を演算する。
上記構成によれば、過電流抑制制御の実行時においても、その基準となる第1の閾値Ith1を超えない範囲において、モータ13に対する最大限の電圧印加が可能になる。
(6)Duty制限値演算部36は、電源電圧V0及びモータ13(の周囲)の温度Tmpに基づいて、同モータ13の抵抗値Rを推定する。そして、Duty制限値演算部36は、その推定された抵抗値R及び電源電圧V0に基づいて、上記徐減下限値Dlim_Loを演算する。
上記構成によれば、より正確に、第2の閾値Ith2に相当する電源電流I0が発生すると推定される値を求めることが可能になる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、モータ13に対する印加電圧の低減は、Duty制限値演算部36によるDuty制限値Dlimの変更により行われることとした。しかし、これに限らず、Duty比演算部31におけるDuty比演算を変更してもよく、電圧指令値V*に制限をかける等、その他の構成により行うこととしてもよい、
・本実施形態では、Duty制限値Dlimの低減は、周期毎に所定の定数(徐変量α)を減算することにより段階的に行われる、即ち徐減することとした。しかし、これに限らず、一回で低減する構成としてもよい。
・本実施形態では、演算により徐減下限値Dlim_Loを求めることとしたが、徐減下限値Dlim_Loとして、予め所定値を設定する構成であってもよい。
・本実施形態では、Duty制限値Dlimの低減時における徐変量αは所定の定数とした。しかし、これに限らず、演算により徐変量αを求める構成としてもよい。例えば、Duty制限値Dlimの演算周期が過電流判定周期よりも短い場合、図7に示すように、電源電流I0が第2の閾値Ith2を超えた場合(時間t1)、次回の過電流判定周期に対応するタイミング(時間t2)で、Duty制限値Dlimがその時点の値D1から徐減下限値Dlim_Loまで低下するように、その徐変量αを演算する構成とするとよい。このような構成とすれば、より滑らかに電源電流I0(モータ電流)を変化させて、そのトルク変動を一層穏やかなものとすることができる。その結果、過電流抑制制御の実行時におけるより良好な操舵フィーリングの確保が可能になる。尚、このような演算手法は、Duty制限値Dlimの増加時における徐変量βについて適用してもよい。
・本実施形態では、本発明を車両用操舵装置に設けられた伝達比可変装置8の制御手段、即ちIFSECU9に具体化した。しかし、これに限らず、本発明は、伝達比可変装置の制御手段以外の用途に用いられるモータ制御装置に具体化してもよい。
車両用操舵装置の概略構成図。 車両用操舵装置の制御ブロック図。 過電流検出時のフェールセーフ制御の処理手順を示すフローチャート。 Duty制限値変更の処理手順を示すフローチャート。 過電流抑制制御時の各電流及びDuty比の推移を示す波形図。 過電流抑制の効果を示す説明図。 Duty制限値の低減時における徐変量演算の一例を示す説明図。
符号の説明
1…車両用操舵装置、8…伝達比可変装置、9…IFSECU、13…モータ、16…車載電源、20…駆動回路、21…マイコン、32…Duty比制限部、34…過電流検出部、35…電流センサ、36…Duty制限値演算部、37…電圧センサ、38…温度センサ、Lp…電力供給経路、I0…電源電流、Ith1,Ith2…閾値、D,D´…Duty比、Dlim…Duty制限値、Dlim_Lo…徐減下限値、α,β…徐変量、V0…電源電圧、Tmp…温度、R…抵抗値。

Claims (10)

  1. モータと直流電源との間の電力供給経路の途中に設けられて前記モータに供給する駆動電力を生成する駆動回路と、モータ制御信号の出力を通じて前記駆動回路の作動を制御する制御手段と、前記駆動回路に供給される電源電流を検出する電流検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出される電源電流が所定の閾値以上である場合には、前記モータに対する駆動電力の供給を停止すべく制御するモータ制御装置であって、
    前記制御手段は、前記検出される電源電流が前記駆動電力の供給を停止すべき第1の閾値よりも低い値に設定された第2の閾値以上である場合には、前記モータに対する印加電圧を低減すべく制御すること、を特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記駆動回路は、前記モータ制御信号として入力されるパルス信号のDuty比に基づきオン/オフするスイッチング素子により構成され、前記モータに対する印加電圧の低減は、前記Duty比の制御を通じて行われるものであって、
    前記制御手段は、前記Duty比に上限値を設定するとともに、前記モータに対する印加電圧を低減するための前記Duty比の制御は、前記上限値の変更により行われること、を特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ制御装置において、
    前記制御手段は、所定の周期毎に前記モータ制御信号を生成するものであって、前記上限値の変更は、前記周期毎に段階的に行われること、を特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置において、
    前記上限値の変更には下限が設定されること、を特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ制御装置において、
    前記制御手段は、前記上限値の変更における下限として、前記第2の閾値に相当する電源電流が発生すると推定される値を演算すること、を特徴とするモータ制御装置。
  6. 請求項5に記載のモータ制御装置において、
    前記モータの温度を検出する温度検出手段と、
    前記直流電源の電源電圧を検出する電圧検出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記検出される温度に基づき前記モータの抵抗を推定し、該抵抗及び前記電源電圧に基づいて、前記上限値の変更における下限を演算すること、
    を特徴とするモータ制御装置。
  7. 請求項3〜請求項6の何れか一項に記載のモータ制御装置において、
    前記上限値を変更する周期は、前記駆動電力の供給を停止すべきか否かを判定する過電流判定の周期よりも短く設定されるものであって、
    前記制御手段は、次回の過電流判定周期に対応するタイミングで、前記上限値が前記下限に対応する値まで低下するように、前記上限を変更する徐変量を演算すること、
    を特徴とするモータ制御装置。
  8. 請求項2〜請求項7の何れか一項に記載のモータ制御装置において、
    前記検出される電源電流が第2の閾値よりも低い場合には、前記上限値を上昇させること、を特徴とするモータ制御装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載のモータ制御装置により駆動源のモータを制御する伝達比可変装置。
  10. 請求項9に記載の伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置。
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