JP2009037894A - 非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2009037894A
JP2009037894A JP2007201614A JP2007201614A JP2009037894A JP 2009037894 A JP2009037894 A JP 2009037894A JP 2007201614 A JP2007201614 A JP 2007201614A JP 2007201614 A JP2007201614 A JP 2007201614A JP 2009037894 A JP2009037894 A JP 2009037894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
electrode
current collector
electrode lead
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007201614A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Imayado
昇一 今宿
Atsuo Takegawa
淳夫 武川
Takeshi Kasamatsu
武司 笠松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007201614A priority Critical patent/JP2009037894A/ja
Publication of JP2009037894A publication Critical patent/JP2009037894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】電極板本体より集電する際に、電極板本体から活物質を剥離するなどして、部分的に活物質を形成しない構成して集電リードと接続させ集電を行うと電極板本体の活物質量が減少し電池の容量低下につながり、また集電体の表面の全体に活物質が担持された電極板本体から電極リードにより集電を行うと、電極板本体と電極リードとの接続部の強度が弱くまた接触抵抗が高くなる課題がある。
【解決手段】集電体11の上に活物質12を担持した電極板本体10に電極リード13を加工して塑性変形した電極リードの端部14を挿入し、集電体11の断面が露出された集電体貫通断面の露出部分15と電極リード13を接続して導通させて非水系二次電池用電極板を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池に代表される非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池に関するものである。
近年、携帯用電子機器等の小型化、高性能化に伴い、これらの電子機器の電源に使用する二次電池の需要が高まってきている。中でもリチウム二次電池は、高いエネルギー密度、軽量化が見込まれるため盛んに開発がなされ、さらに電子機器の高性能化、高機能化およびコンパクト化が進むに伴い、リチウム二次電池の高容量化が要望されている。
最近、この要望に応えるためケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)あるいはスズ(Sn)などの活物質を集電体に蒸着して電極板を構成することで、粒子状の活物質およびバインダーなどを含むスラリーを塗布した従来の塗布型電極板に比べて厚みを抑制することができると共に、集電体と活物質とを一体化することができるので、電極板における電子伝導性が極めて良好となり、容量的にもサイクル寿命的にも高性能化が期待されている。また、従来は電極板中に存在した導電材、バインダーおよび空隙などを低減または排除することもできるので、本質的に電極板を高容量化することが可能となる。
これらの電極板には集電のために電極リードが接続されるが、この接続方法としては図9に示すように集電体50に担持された活物質51を部分的に剥離するか、部分的に活物質51を形成しないことで集電体50の表面に露出部52を設けて、この露出部52に電極リード53を超音波接合54により接続する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、図10に示すように活物質51を担持した集電体50の表面の露出部52に超音波接合の代わりに抵抗溶接55により電極リード53を接続して、集電体50の表面と電極リード53の表面を直接接触させて接続する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、上記の接合工法の他にも、図11(a)に示すように電極リード53にバリ56を形成し、図11(b)に示すように集電体50の露出部52にバリ56を貫通させてかしめ部57で集電体50と電極リード53を接続する方法(例えば、特許文献3参照)。
さらに、図12(a)に示すように電極リード53と集電体50の露出部52を重ね合わせた状態でバーリング加工58を施した後、図12(b)に示すようにかしめ部59を形成することで集電体50と電極リード53を接続する電極リード53の塑性変形により接続する方法が提案されている(例えば、参考文献4参照)。
特開平05−13064号公報 特開平01−265452号公報 特開平05−62666号公報 特開2000−90994号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2記載の従来技術では電極板から活物質を剥離するなどして、部分的に活物質を形成しない構成とする必要があるため、電極板の活物
質量が減少し電池の容量低下につながる課題があった。また、特許文献3記載及び特許文献4記載の従来技術では、集電体の表面の全面に活物質を形成した電極板に対しても電極リードを接続することが可能であるが、活物質の電気抵抗が高い場合や表面に絶縁層が形成されている電極板に関しては、電極リードと集電体間の電気抵抗が高くなるため、電池の内部抵抗が高くなる課題があった。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、活物質の電気抵抗が高い電極板本体または表面に絶縁層を有する電極板本体に対しても、電極板本体に貫通孔を設けることで集電体の断面を露出させ、集電体の断面部分に塑性変形した電極リードを接触させて接続することで、集電体の全面に活物質を形成した非水二次電池用電極板を得ることを可能にし、この非水二次電池用電極板を用いることで高容量な非水系二次電池を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、金属箔からなる集電体に少なくとも活物質を含む電極合剤を担持した帯状の電極板本体表面から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板であって、物質を担持した電極板本体における集電体の断面と塑性変形させた電極リードを接続して導通させた構成とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、集電体上に部分的に活物質を形成しないで集電体の表面を露出させることなく電極リードを接続することが可能になり、電極板内の活物質量を増加させることで高容量な電池を提供することが可能となる。
本発明の第1の発明においては、金属箔からなる集電体に少なくとも活物質を担持した帯状の電極板本体の表面から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板であって、活物質を担持した電極板本体における集電体の断面と塑性変形させた電極リードを接続して導通させた構成とすることにより、集電体に電極リードを接続するための露出部を構成する必要がなくなり集電体の表面の全面に活物質を形成できる高容量の非水二次電池用電極板を構成することが可能になる。
本発明の第2の発明においては、加工により露出させた集電体の断面と突き出し加工により塑性変形させた電極リードを接続することにより、集電体の表面を露出させる必要がなくなり集電体の表面の全面に活物質を形成することができる高容量な非水二次電池用電極板を構成することが可能になる。
本発明の第3の発明においては、加工により露出させた集電体の断面と突き出し加工により塑性変形させた電極リードを接続し、塑性変形した電極リードの端部を除去した構成とすることで、電極板本体と電極リードの接合部の厚さを薄く保ちながら、高容量の非水系二次電池用電極板を構成することが可能になる。
本発明の第4の発明においては、加工により露出させた集電体の断面とバーリング加工により塑性変形させた電極リードを接続し塑性変形した電極リードの端部をかしめた構成とすることにより、信頼性の高い電極板本体と集電体の接続を保ちながら、高容量の非水系二次電池用電極板を構成することが可能になる。
本発明の第5の発明においては、金属箔からなる集電体に少なくとも活物質を担持した帯状の電極板本体の表面から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板であって、活物質を担持した電極板本体に貫通孔を設けて集電体の断面を露出させる工程と、集電
体の断面位置に前記電極リードが接触するように塑性加工することにより、集電体と電極リードの接続を安定させることができ信頼性の高い非水系二次電池用電極板を供給することができる。
本発明の第6の発明においては、金属箔からなる集電体に少なくとも活物質を担持した帯状の電極板本体の表面から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板であって、活物質を担持した電極板本体に電極リードを重ね合わせた状態で電極リードを突き出し加工した後に、突き出し加工した電極リードで前記電極板本体を打ち抜き加工して、電極板本体に貫通断面を設けて集電体の断面を露出させ、集電体の断面部分に塑性変形した電極リードを接触させて接続することにより、集電体と電極リードの位置決めを行うことなく加工できるため生産性を向上することができる。
本発明の第7の発明においては、本発明の第1〜4の発明における非水系二次電池用電極板を正極板または負極板の少なくともいずれか一方の電極板として用いることで、高容量な電池を提供することが可能になる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように集電体11の上に活物質12を担持した電極板本体10に電極リード13を加工して塑性変形した電極リードの端部14を挿入し集電体11の断面が露出された集電体貫通断面の露出部分15と電極リード13を接続して導通させて非水系二次電池用電極板を構成する。このことにより集電体11の前面に活物質12が担持された電極板本体10から電極リード13により集電を行い、接続部の強度が高め接触抵抗が高くする。
さらに、図2に示す本発明に用いる非水系二次電池用電極板は、導電性金属箔からなる集電体11の表面に充放電時にもう一方の電極板とリチウムのやり取りをすることができる活物質12を両面に担持した構成となる。
ここで、一般的に金属箔からなる集電体11の上に活物質12を担持して非水系二次電池用電極板を作製する手段としては、これらの活物質12を含有した電極合剤塗料を集電体11に塗布乾燥させる方法がある。
具体的には、まず正極板については特に限定されないが、正極集電体としてアルミニウムやアルミニウム合金製の箔や不織布等を用いることができ、厚みが5μm〜30μmを有する正極集電体の片面または両面に正極活物質、導電材、結着材を分散媒中にプラネタリーミキサー等の分散機により混合分散させた正極合剤塗料を塗布、乾燥、圧延して正極合剤層を形成することにより作製される。
正極活物質としては、例えばコバルト酸リチウムおよびその変性体(コバルト酸リチウムにアルミニウムやマグネシウムを固溶させたものなど)、ニッケル酸リチウムおよびその変性体(一部ニッケルをコバルト置換させたものなど)、マンガン酸リチウムおよびその変性体などの複合酸化物を挙げることができる。
このときの導電材としては、例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック、各種グラファイトを単独あるいは組み合わせて用いても良い。
このときの正極用結着材としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリフッ化ビニリデンの変性体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、アクリレート単位を有するゴム粒子結着剤等を用いることができ、この際に反応性官能基を導入したアクリレートモノマー、またはアクリレートオリゴマーを結着剤中に混入させることも可能であ
る。
これらの正極活物質と導電材と正極結着材を混ぜ合わせることで正極合剤塗料を作成し、ダイコーターを用い上記のように作製した正極合剤塗料をアルミニウム箔上に塗布し、さらに乾燥後プレスにて所定厚みまで圧縮することで正極板が得られる。
一方、負極板についても特に限定されないが、負極集電体として圧延銅箔、電解銅箔等を用いることができ、厚みが5μm〜35μmを有する負極集電体の片面または両面に負極活物質、結着材、必要に応じて導電材、増粘剤を分散媒中にプラネタリーミキサー等の分散機により混合分散させた負極の合剤塗料を塗布、乾燥、圧延して負極合剤層を形成することにより作製される。
負極用活物質としては、各種天然黒鉛および人造黒鉛、シリサイドなどのシリコン系複合材料および各種合金組成材料を用いることができる。
このときの負極用結着材としてはPVdFおよびその変性体をはじめ各種バインダーを用いることができるが、リチウムイオン受入れ性向上の観点から、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム粒子(SBR)およびその変性体等を用いることもできる。
増粘剤としては、ポリエチレンオキシド(PEO)やポリビニルアルコール(PVA)などの水溶液として粘性を有する材料であれば特に限定されないが、カルボキシメチルセルロース(CMC)をはじめとするセルロース系樹脂およびその変性体が、合剤塗料の分散性、増粘性の観点から好ましい。
これらの負極活物質と負極結着材と増粘剤を混ぜ合わせることで負極合剤塗料を作成し、ダイコーターを用い上記のように作製した負極合剤塗料を銅箔上に塗布し、さらに乾燥後プレスにて所定厚みまで圧縮することで負極板が得られる。
以上のように集電体11に活物質12を塗布して担持させる方法の他にも、集電体11の表面に活物質12の薄膜を形成してもよい。この薄膜を形成する手段としては、真空プロセスであれば特に限定はされないが、蒸着法、スッパッタリング法、CVD法などのドライプロセスを用いることができる。このときの電極活物質合剤層としては、例えば負極用活物質としてSi,Sn,Ge,Alやこれらの合金、SiOxやSnOx等の酸化物、SiSxやSnSなどを用いることができ非晶質または低結晶性であることが好ましい。
次に、集電体11の表面に形成する活物質12の薄膜の厚みとしては、作製する非水系二次電池の要求特性によっても異なるが、5〜30μmの範囲が好ましく、さらに10〜25μmの範囲であることがより好ましい。このようにして集電体11の表面に形成された活物質12は、一般的に集電体に比べて抵抗率が高くなる。
さらに、本発明の非水系二次電池としては、例えば図8に示したように複合リチウム酸化物を電極活物質合剤層とする正極板24とリチウムを保持しうる材料を電極活物質合剤層とする負極板26とをセパレータ28を介して渦巻状に巻回した電極群23を作製した。
この電極群23を有底円筒形の電池ケース20の内部に絶縁板29と共に収容し、電極群23の下部より導出した負極リード27を電池ケース20の底部に接続し、次いで電極群23の上部より導出した正極リード25を封口板21に接続し、電池ケース20に所定量の非水溶媒からなる電解液(図示せず)を注液した後、電池ケース20の開口部に封口
ガスケット22を周縁に取り付けた封口板21を挿入し電池ケース20の開口部を内方向に折り曲げてかしめ封口して構成することができる。以下、具体的な実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本発明の非水系二次電池用電極板における実施例1として、負極板について以下に説明する。まず図2に示す二次電池用負極板としての電極板本体10の集電体11として厚さ20μmの銅箔を用い、真空蒸着により銅箔表面及び裏面にSiの酸化物からなる活物質12を20μm形成する。
図3に示すように幅3mm、厚さ50μmの集電用の電極リード13に接着剤を塗布した後に電極板本体10の表面に接触させた。この電極板本体10と電極リード13を図4(a)に示す直径2mmのダイ16と、先端径がダイ16の直径より電極リード13の厚みだけ小さくなるよう直径を1.95mmとしたポンチ17と、打ち抜き加工する際に電極リード13と電極板本体10を固定するためのストリッパ18を取り付けた打ち抜き加工機に、電極板本体10上に置いた電極リード13がダイ16の上にくるように固定した。
そして図4(b)に示すようにストリッパ18で電極リード13を固定しポンチ17で電極リード13を突き出し加工すると同時に突き出し加工した電極リード13で電極板本体10を打ち抜き加工した。このように打ち抜き加工することにより図1に示すように電極板本体10の集電体11の断面が露出し、この部分に塑性変形した電極リード13を接触させて集電体11と電極リード13の導通を確保した。
本発明の非水系二次電池用電極板における実施例2として、実施例1と同様に図2に示す二次電池用負極板としての電極板本体10の集電体11として厚さ20μmの銅箔を用い、真空蒸着により銅箔表面及び裏面にSiの酸化物からなる活物質12を20μm形成し、電極板本体10から図3に示すように幅3mm、厚さ50μmの集電用の電極リード13に接着剤を塗布した。
その後に電極板本体10の表面に接触させ、実施例1と同様の加工を施した後、図5(a)に示すようにさらにポンチ17を突き出すことで電極リード13の先端を除去して、図5(b)に示すように電極リード13と電極板本体10の総厚さを変化させずに集電体11と電極リード13の導通を確保した。
本発明の非水系二次電池用電極板における実施例3として、実施例1と同様に図2に示す二次電池用負極板としての電極板本体10の集電体11として厚さ20μmの銅箔を用い、真空蒸着により銅箔表面及び裏面にSiの酸化物からなる活物質12を20μm形成し、図6(a)に示すように直径2mmのダイ16と、先端径がダイ16の直径と等しい直径を2mmとしたポンチ17と、打ち抜き加工する際に電極板本体10を固定するためのストリッパ18を取り付けた打ち抜き加工機に、電極板本体10を固定した。
そして、図6(b)に示すように電極板本体10を打ち抜き加工した。また実施例1と同様の電極リード13に対して図7(a)に示すように直径2mmのダイ16と、先端径がダイ16の直径と等しい直径を2mmとしたポンチ17と、バーリング加工する際に電極リード13を固定するためのストリッパ18を取り付けたバーリング加工機に、電極リード13を固定した。
そして、図7(b)に示すように電極リード13をバーリング加工した。打ち抜き加工した電極板本体10とバーリング加工した電極リード13を図7(c)に示すように位置あわせして重ね合わせ、図7(d)に示すようにかしめ加工した。これにより電極板本体10の集電体11の断面の露出部分と、塑性変形した電極リード13を接触させて集電体11と電極リード13の導通を確保しつつ、バーリング加工した電極リード13で電極板本体10をかしめたことで電極リード13と電極板本体10の接続強度を確保した。
(比較例1)
本発明の非水系二次電池用電極板における比較例1として、実施例1と同様に図2に示す二次電池用負極板としての電極板本体10の集電体11として厚さ20μmの銅箔を用い、真空蒸着により銅箔表面および裏面にSiの酸化物からなる活物質12を20μm形成した電極板本体10に対し、図3に示すように幅3mm、厚さ50μmの集電用の電極リード13に接着剤を塗布した後に電極板本体10の表面に接触させた。この電極板本体10と電極リード13を直径2mmの電極棒で挟み込み、スポット溶接により電極板本体10と電極リード13の接続を行った。
(比較例2)
本発明の非水系二次電池用電極板における比較例2として、実施例1と同様に図2に示す二次電池用負極板としての電極板本体10の集電体11として厚さ20μmの銅箔を用い、真空蒸着により銅箔表面および裏面にSiの酸化物からなる活物質12を20μm形成した電極板本体10に対し、図3に示すように幅3mm、厚さ50μmの集電用の電極リード13に接着剤を塗布した後に電極板本体10の表面に接触させた。この電極板本体10と電極リード13を超音波接合用のアンビルとホーンで挟み込み、超音波溶接により電極板本体10と電極リード13の接続を行った。
(比較例3)
本発明の非水系二次電池用電極板における比較例3として、実施例1と同様に図2に示す二次電池用負極板としての電極板本体10の集電体11として厚さ20μmの銅箔を用い、真空蒸着により銅箔表面及び裏面にSiの酸化物からなる活物質12を20μm形成した電極板本体10に対し、バーリング加工を施した幅3mm、厚さ50μmの集電用の電極リード13を突き刺した後に、バーリング加工部をかしめて電極板本体10と電極リード13の接続を行った。
このようにして構成した実施例1、実施例2、実施例3、比較例1、比較例2、比較例3の二次電池用負極板をそれぞれ1000個生産し、電極板本体10と電極リード13間の接触抵抗及び引張り強度と、電極板本体10と電極リード13の接合部の厚みを測定し求めた平均値を(表1)に示す。
(表1)の結果から明らかなように、実施例1、実施例2、実施例3の方法により電極
板本体10と電極リード13を接続することで、低い接触抵抗で電極板本体10と電極リード13を接続することが可能になる。また実施例2の方法により電極板本体10に電極リード13を接続することにより、接続部の厚さを薄くすることが可能になり、電池の大きさを小さくすることが可能になる。
また実施例3の方法により電極板本体10と電極リード13を接続することにより、電極リード13に接着剤を塗布することなく電極板本体10と電極リード13を接続することが可能になるとともに、電極リード13をカシメ部分で電極板本体10を固定することができるため、接続部の信頼性を高めることが可能になる。
これに対し比較例1の方法により電極板本体10と電極リード13を接続した場合は、電極板本体10の表面の活物質12に溶接電流が流れないため溶融接合することができず電極板本体10と電極リード13間の導通を得ることができない。
同様に比較例2の方法により電極板本体10と電極リード13を接続した場合についても、超音波接合で電極板本体10の表面の活物質12と電極リード13間の接合をすることができないため、電極板本体10と電極リード13間の導通を得ることができない。
比較例3の方法により電極板本体10と電極リード13を接続した場合は、図13に示すように電極板本体10に電極リード13のバリを突き刺すことにより、電極リード13が電極板本体10の表面の活物質12を巻き込むため電極板本体10と電極リード13の接触面積が少なく接触抵抗が高くなってしまう欠点がある。
以上、実施例1〜3においては二次電池用負極板について説明してきたが、本発明の非水系二次電池用電極板の製造方法は負極板に限定されるものではなく、正極板に適応しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
実施例4として、正極活物質にコバルト酸リチウムを用い、導電材としてアセチレンブラックを用い、正極用結着材として、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)を用いて、これらを混ぜ合わせて正極合剤塗料を作成し、厚さ20μmのアルミニウム箔の集電体両面に塗布し、さらに乾燥後プレスにて100μmまで圧縮することで正極板としての電極板本体を構成した。その後、厚み100μmのアルミニウム板からなる電極リードと電極板本体に対し、実施例3と同様の加工により電極板本体に電極リードを接続した。
この正極板と実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1、比較例2、比較例3で作成した負極板26とをセパレータ28を介して渦巻状に巻回した電極群23を作製した。
この電極群23を有底円筒形の電池ケース20の内部に絶縁板29と共に収容し、電極群23の下部より導出した負極リード27を電池ケース20の底部に接続し、次いで電極群23の上部より導出した正極リード25を封口板21に接続し、電池ケース20に所定量の非水溶媒からなる電解液(図示せず)を注液した。
その後、電池ケース20の開口部に封口ガスケット22を周縁に取り付けた封口板21を挿入し電池ケース20の開口部を内方向に折り曲げてかしめ封口して非水系二次電池を構成した。
実施例4で構成した非水系二次電池において、実施例1、実施例2、実施例3により構成した負極板を用いた電池は、不具合なく充放電できたのに対し、比較例1、比較例2、比較例3で構成した負極板を用いた電池は、充電及び放電時に電流が流れなかった。これ
は、(表1)に示したように比較例で作成した負極板は電極リードと集電体間の接触抵抗が大きいために電流を流すことができないことに起因していると考えられる。
本発明の電極板本体と電極リードの接続法を用いることで、集電体全面に活物質を担持した高容量な電極板本体に対しても低抵抗かつ強固な接続を行うことが可能になるため、高容量で信頼性の高い非水系二次電池を提供することができる。
本発明の非水系二次電池用電極板の電極板本体と電極リードの断面図 同実施例の電極板本体の断面図 同実施例の電極板本体と電極リードを示す断面図 (a)同実施例1の打ち抜き加工前を示す断面図、(b)同打ち抜き加工時を示す断面図 (a)同実施例2の打ち抜き加工時を示す断面図、(b)同実施例2の電極リード取り付け時の電極板断面図 (a)同実施例3の打ち抜き加工前を示す断面図、(b)同打ち抜き加工時を示す断面図 (a)同実施例3の電極リードのバーリング加工前を示す断面図、(b)同電極リードのバーリング加工時を示す断面図、(c)同打ち抜き加工した電極板本体にバーリング加工した電極リードの挿入時を示す断面図、(d)同カシメ加工時を示す断面図 本発明の一実施の形態に係わる円筒形二次電池の一部切欠斜視図 従来における溶接した電極リードを示す断面図 従来における超音波接合を示す断面図 (a)従来におけるバリ突き刺し加工前を示す断面図、(b)同加工時を示す断面図 (a)従来におけるバーリング加工前を示す断面図、(b)同加工時を示す断面図 比較例3のバリ突き刺し加工時を示す断面図
符号の説明
10 電極板本体
11 集電体
12 活物質
13 電極リード
14 塑性変形した電極リードの端部
15 集電体貫通断面の露出部分
16 ダイ
17 ポンチ
18 ストリッパ
20 電池ケース
21 封口板
22 ガスケット
23 電極群
24 正極板
25 正極リード
26 負極板
27 負極リード
28 セパレータ
29 絶縁板

Claims (7)

  1. 金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極または負極の活物質を担持した二次電池用電極板本体から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板であって、前記活物質を担持した集電体の加工により露出させた断面と塑性変形させた前記電極リードを接続した構成とすることを特徴とする非水系二次電池用電極板。
  2. 加工により露出させた前記集電体の断面と突き出し加工により塑性変形させた前記電極リードを接続したことを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極板。
  3. 加工により露出させた前記集電体の断面と突き出し加工により塑性変形させた前記電極リードを接続し、前記塑性変形した電極リードの端部を除去した構成とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非水系二次電池用電極板。
  4. 加工により露出させた前記集電体の断面とバーリング加工により塑性変形させた前記電極リードを接続し、前記塑性変形した電極リードの端部をかしめた構成とすることを特徴とする請求項1〜3に記載の非水系二次電池用電極板。
  5. 金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極または負極の活物質を担持した電極板本体から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板の製造方法であって、前記活物質を担持した電極板本体に貫通孔を設けて集電体の断面を露出させる工程と、前記集電体の断面位置に電極リードが接触するように塑性加工する工程からなることを特徴とする非水系二次電池用電極板の製造方法。
  6. 金属箔からなる集電体の上に少なくとも正極または負極の活物質を担持した電極板本体から電極リードにより集電する非水系二次電池用電極板の製造方法であって、前記活物質を担持した電極板本体に電極リードを重ね合わせた状態で前記電極リードを突き出し加工した後に、突き出し加工した電極リードで前記電極板本体を打ち抜き加工して、前記電極板本体に貫通断面を設けて集電体の断面を露出させ、前記集電体の断面部分に塑性変形した電極リードを接触させて接続することを特徴とする非水系二次電池用電極板の製造方法。
  7. 請求項1〜4に記載の非水系二次電池用電極板を正極板または負極板の少なくともいずれか一方の電極板として用いたことを特徴とする非水系二次電池。
JP2007201614A 2007-08-02 2007-08-02 非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池 Pending JP2009037894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007201614A JP2009037894A (ja) 2007-08-02 2007-08-02 非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007201614A JP2009037894A (ja) 2007-08-02 2007-08-02 非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009037894A true JP2009037894A (ja) 2009-02-19

Family

ID=40439614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007201614A Pending JP2009037894A (ja) 2007-08-02 2007-08-02 非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009037894A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233462A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Sanyo Electric Co Ltd 電池、電池の製造方法、及び金属シートの接合方法
JP2017004646A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 アロイ工業株式会社 ラミネート型電池のリードタブ接続構造及び接続具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011233462A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Sanyo Electric Co Ltd 電池、電池の製造方法、及び金属シートの接合方法
JP2017004646A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 アロイ工業株式会社 ラミネート型電池のリードタブ接続構造及び接続具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8530084B2 (en) Electrode structure for non-aqueous electrolyte secondary battery, method for producing the same, and non-aqueous electrolyte secondary battery
CN102386419B (zh) 电池
JP5218808B2 (ja) リチウムイオン電池
US7758997B2 (en) Secondary battery
JP4835594B2 (ja) 二次電池
WO2011001617A1 (ja) 捲回型電極群および電池
JP4798967B2 (ja) 電気化学素子
JPWO2010089898A1 (ja) リチウム二次電池
JP2008103310A (ja) 二次電池用電極の製造方法及び二次電池
WO2018168628A1 (ja) 非水電解質二次電池
KR20080079200A (ko) 전극 구조체 및 그 제조 방법과, 전지 및 그 제조 방법
JP2010003685A (ja) 電池
JP3768026B2 (ja) 非水電解液二次電池
JPWO2013021443A1 (ja) 非水電解液二次電池
JP2006012801A (ja) 二次電池
JP2002170546A (ja) 円筒型非水電解液二次電池
JP7461878B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2000348754A (ja) 電極捲回型電池
JP2012124008A (ja) 二次電池およびその製造方法
JP6045286B2 (ja) 円筒形蓄電素子
JP2007324015A (ja) 二次電池およびその製造方法
JP4636920B2 (ja) 渦巻式電極の電池
JP3909996B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2008010400A (ja) 二次電池
JP2009037894A (ja) 非水系二次電池用電極板およびその製造方法とこれを用いた非水系二次電池