JP2009036156A - 負圧供給装置 - Google Patents

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裕 河盛
Tsutomu Nishitani
勤 西谷
Yoshiki Ito
嘉樹 伊藤
Kiyoshi Tsukiji
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Abstract

【課題】装置の小型化と軽量化を図り、構成を簡素化すると共に、空気エゼクタによる吸気負圧の供給を温水通路を流れる温水の有無に応じて精度良く切り換えること。
【解決手段】負圧供給装置1は、エンジン2の吸気通路3に設けられ、ボア8とスロットルバルブ9を含むスロットルボディ6と、スロットルバルブ9より上流と下流のボア8に両端が開口するバイパス通路10と、吸気通路2からバイパス通路10へ作用する吸気負圧を増大させる空気エゼクタ11と、バイパス通路10に設けられ、感温媒体の変形により開閉する感温式弁12とを備える。感温式弁12が開くことでバイパス通路10に作用する吸気負圧を空気エゼクタ11により増大させてブレーキブースタ13に供給するようになっている。バイパス通路10がスロットルボディ6に一体に設けられ、スロットルボディ6に温水通路25が設けられ、温水通路25に隣接して感温式弁12が設けられる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジンの吸気通路で発生する吸気負圧を用いて負圧式ブレーキブースタ等の負圧アクチュエータに負圧を供給する空気エゼクタを用いた負圧供給装置に関する。
従来より、車両のブレーキ機構を構成するブレーキマスタシリンダには、倍力装置であるブレーキブースタ等の負圧アクチュエータが設けられている。このブレーキブースタは、エンジンの吸気通路で発生する吸気負圧を用いて作動するようになっている。ここで、吸気負圧は、エンジンの運転状態によって変化する。また、エンジンの温間時には、ブレーキブースタを作動させるに十分な吸気負圧を確保することができるが、エンジンの冷間時には、十分な吸気負圧を確保できないことがある。
近年、エンジンの排気ガス規制の強化から、エンジンの冷間時には、排気通路に設けられた触媒を早期に活性化させて、触媒による排気ガスの浄化性能を高める必要がある。また、触媒の活性化を早めるために、エンジンの冷間時に点火時期を遅角させることが行われている。点火時期を遅角させると、エンジンの排気損失が増大してエンジンの出力が低下する。このため、エンジンの冷間時には、十分な吸気負圧を確保できなくなるおそれがあった。
ここで、下記の特許文献1には、ブレーキブースタを作動させるに十分な吸気負圧を常に確保することができるブレーキブースタ用負圧供給装置が提案されている。この負圧供給装置では、エンジンの吸気通路において、スロットルバルブの上流及び下流に開口するバイパス通路と、その通路途中に設けられた空気エゼクタと、空気エゼクタの空気流入通路に設けられた負圧応動バルブとを備える。そして、吸気負圧が所定値より小さいときには、負圧応動バルブを開き、空気エゼクタを作動状態にして吸気負圧を増大させてブレーキブースタに供給するようになっている。一方、吸気負圧が所定値より大きいときには、負圧応動バルブを閉じ、空気エゼクタの作動を停止させて吸気負圧をそのままブレーキブースタに供給するようになっている。
特開2004−243837号公報
ところが、特許文献1に記載の負圧供給装置では、負圧応動バルブを作動させるために、負圧室を設けなければならず、負圧室を空気エゼクタの下流側に連通させる通路を設けなければならず、負圧室をスロットルバルブよりも下流側の吸気通路に連通させる通路を設けなければならない。このため、装置全体の構成が複雑になるという問題があった。また、負圧応動バルブとしてダイアフラムが用いられるので、負圧応動バルブが大きく、重くなり、その分だけ負圧供給装置全体が大型化し、重量化することとなった。更に、上記した負圧供給装置を含む従来の負圧供給装置は、一般に単体で車両に固定される。このため、負圧供給装置の固定具と、その装置を吸気通路に接続するための配管等が必要になった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、装置の小型化と軽量化を図り、構成を簡素化すると共に、空気エゼクタによる吸気負圧の供給を温水通路を流れる温水の有無に応じて精度良く切り換えることを可能とした負圧供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンの吸気通路に設けられ、ボアとスロットルバルブを含むスロットルボディと、スロットルバルブより上流と下流のボアに両端が開口するバイパス通路と、吸気通路からバイパス通路へ作用する吸気負圧を増大させる空気エゼクタと、バイパス通路に設けられ、感温媒体の変形により開閉する感温式弁とを備え、感温式弁が開いたときにバイパス通路に作用する吸気負圧を空気エゼクタにより増大させて対象機器に供給する負圧供給装置において、バイパス通路がスロットルボディに一体に設けられ、スロットルボディに温水通路が設けられ、温水通路に隣接して感温式弁が設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、感温式弁が開くことにより、吸気通路からバイパス通路へ作用する吸気負圧が空気エゼクタにより増大されて対象機器に供給される。感温式弁が閉じることにより、バイパス通路から空気エゼクタに吸気負圧が作用しなくなり、吸気負圧が空気エゼクタにより増大されなくなる。ここで、感温式弁は、温度に感応して感温媒体が変形することで開閉する。このため、スロットルボディ周囲の温度条件に応じて感温式弁が開閉し、バイパス通路から空気エゼクタに吸気負圧が作用し、又は作用しなくなる。これにより、対象機器への吸気負圧の供給が、スロットルボディ周囲の温度条件に応じて切り替えられる。この発明の構成によれば、特に、スロットルボディにて温水通路に隣接して感温式弁が設けられるので、温水通路に温水を流したり、流さなかったりすることにより、感温媒体を能動的に変形させて感温式弁を開閉させることができ、対象機器に対する吸気負圧の供給状態を能動的に切り換えることができる。このような感温式弁は、ダイヤフラム式弁に比べて小さくて軽く、構造が簡単である。また、感温式弁は、感温媒体により開閉するので、バイパス通路以外に、感温式弁を作動させるために作動通路(ダイヤフラム式弁には大気通路等が必要となる。)を設ける必要がない。更に、バイパス通路がスロットルボディに一体に設けられるので、スロットルボディにバイパス通路と空気エゼクタが一体化することとなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、温水通路にエンジンの冷却水が流れることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、エンジンの冷却水は、冷間時に冷たく、始動後にエンジンが暖機するに連れて暖かくなる。従って、温水通路を流れる水も、冷間時からエンジンが暖機するに連れて冷水から温水へと変わり、この温度変化に応答して感温式弁の開閉が切り換えられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、温水通路は、ボアに対して重力方向下側にてスロットルボディに設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、ボアに溜まる水滴は、冷間時に凍結することがある。温水通路に温水が流れることで、その温水の熱により温水通路上側のボアを積極的に暖めることができる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明において、バイパス通路の端部に、吸気通路から流れる液体を捕捉するための液受けが設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の作用に加え、バイパス通路の端部にて、バイパス通路へ侵入しようとする液体が液受けにより捕捉される。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明において、バイパス通路の端部から空気エゼクタまでの途中に、ボアへ向けて重力方向上側へ一旦立ち上がる起立部が設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の作用に加え、バイパス通路に万が一液体が浸入しても、起立部にて液体が堰き止められ、空気エゼクタまで液体が流れることがない。
請求項1に記載の発明によれば、負圧供給装置の小型化と軽量化を図ることができ、構成を簡素化することができる。また、空気エゼクタによる吸気負圧の供給を温水通路を流れる温水の有無に応じて精度良く切り換えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、空気エゼクタによる吸気負圧の供給を、冷間時からのエンジンの暖機状態に応じて切り換えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ボアにおけるスロットルバルブの凍結を早期に解除することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の効果に加え、バイパス通路の中に液体が浸入するのを抑えることができ、液体凍結によるバイパス通路の閉塞を抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の発明の効果に加え、万が一バイパス通路に液体が浸入しても、空気エゼクタにて液体が凍結するのを防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の負圧供給装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態の負圧供給装置1の概略構成を断面図により示す。この負圧供給装置1は、エンジン2の吸気通路3を構成する吸気管4に装着される。吸気管4の入口には、エアクリーナ5が設けられる。負圧供給装置1は、吸気通路3に設けられるスロットルボディ6と、スロットルボディ6に組み付けられたエゼクタハウジング7とを備える。スロットルボディ6は、ボア8と、そのボア8を開閉するスロットルバルブ9とを含む。ボア8は吸気通路3の一部を構成する。エゼクタハウジング7は、スロットルバルブ9より上流と下流のボア8に両端が開口するバイパス通路10と、吸気通路14(ボア8)からバイパス通路10へ作用する吸気負圧を増大させる空気エゼクタ11と、バイパス通路10の途中に設けられた感温式弁12とを備える。この負圧供給装置1は、エンジン2の運転時に感温式弁12が開くことにより、吸気通路3(ボア8)からバイパス通路10に作用する吸気負圧を空気エゼクタ11により増大させて、対象機器としてブレーキブースタ13へ供給するようになっている。ブレーキブースタ13は、車両に搭載されたブレーキマスタシリンダ14に付設される。
エゼクタハウジング7は、吸引管継手15と、吸引管継手15に通じる吸引通路16に連通する第1連通路17及び第2連通路18とを備える。吸引管継手15に接続された吸引配管19は、ブレーキブースタ12に接続される。スロットルボディ6には、バイパス通路10の両端部に対応してボア8に開口する第1連通孔20及び第2連通孔21が形成される。これら連通孔20,21を通じてバイパス通路10の両端部がボア8に連通する。第1連通孔20は、スロットルバルブ9の上流側に配置され、第2連通孔21は、スロットルバルブ9の下流側に配置される。
エゼクタハウジング7において、バイパス通路10の途中には、テーパ状の内壁面により通路断面積が漸次減少する絞り部22が形成される。この絞り部22の断面積が最小になる部位に第1連通路17が形成される。第1連通路17には、第1逆止弁23が設けられる。第1逆止弁23が開くことで、絞り部22が第1連通路17を介して吸引通路16に連通する。ここで、吸気通路3(ボア8)からバイパス通路10に吸気負圧が作用することにより、絞り部22と第1連通路17との間で空気流により負圧が発生し、その発生した負圧の分だけ第1連通路17における吸気負圧が増大する。従って、スロットルバルブ9より下流側の吸気通路3(ボア8)における吸気負圧よりも負圧が増大した吸気負圧が、第1連通路17から第1逆止弁23に作用し、同逆止弁23が開く。これにより、増大した吸気負圧が、第1連通路17、吸引通路16及び吸引配管19を介してブレーキブースタ13に供給される。この実施形態では、第1連通路17及び絞り部22により、本発明の空気エゼクタ11が構成される。
エゼクタハウジング7において、第2連通路18は、絞り部22より下流側のバイパス通路10に形成される。第2連通路18には、第2逆止弁24が設けられる。この第2逆止弁24が開くことで、バイパス通路10が第2連通路18を介して吸引通路3(ボア8)に連通する。ここで、スロットルバルブ9より下流側の吸気通路3(ボア8)で発生する吸気負圧がバイパス通路10に作用することにより、第2連通路18の第2逆止弁24が開く。これにより、吸気通路3(ボア8)の吸気負圧が、そのままバイパス通路10、第2連通路18、吸引通路16及び吸引配管19を介してブレーキブースタ13に供給されることとなる。
上記したように、この実施形態では、エゼクタハウジング7がスロットルボディ6に組み付けられるので、バイパス通路10がスロットルボディ6に一体に設けられる。また、スロットルボディ6には、暖機のための温水が流れる温水通路25が設けられる。この温水通路25には、エンジン2の冷却水が流れるようになっている。周知のように、エンジン2の冷却水は、冷間時には冷たいが、始動後にエンジン2が暖機するに連れて加熱され、暖かくなる。従って、温水通路25を流れる水も、冷間時からエンジン2が暖機するに連れて冷水から温水へと変わる。この温水通路25は、本来、エンジン1の暖機後に温水によってスロットルバルブ9の近傍のボア8を暖め、スロットルバルブ9の凍結を解除するために設けられる。この実施形態では、この温水通路25に隣接して感温式弁12が設けられる。
ここで、上記した負圧供給装置1の構成を、図2〜8を参照してより具体的に説明する。図2に、負圧供給装置1を平面図により示す。図3に、負圧供給装置1を、エゼクタハウジング7を正面として正面図により示す。図4に、負圧供給装置1を一部破断して側面図により示す。図5に、負圧供給装置1を一部破断して下方斜視図によりし示す。
図2〜5において、スロットルボディ6の上側が吸気通路3(ボア8)の上流側に対応し、スロットルボディ6の下側が吸気通路3(ボア8)の下流側に対応する。この実施形態の負圧供給装置1は、実際の車両において、図2に示すように、スロットルボディ6を上側に、エゼクタハウジング7を下側にして吸気管4に装着される。図2に示すように、スロットルボディ6には、ボア8及びスロットルバルブ9の他に、スロットルバルブ9を開閉駆動するための、モータ及びギア等を含む駆動機構を内蔵した駆動部26が設けられる。エゼクタハウジング7は、ボア8を挟んで駆動部26の反対側にてスロットルボディ6に組み付けられる。また、スロットルボディ6には、エゼクタハウジング7に隣接する部分に、入口側の温水管継手27と出口側の温水管継手28が設けられる。これら温水管継手27,28は、上記した温水通路25を構成し、それぞれエンジン2の冷却水を循環させる配管(図示略)に接続される。
図4,5に示すように、バイパス通路10の上流側から空気エゼクタ11までの間には、感温式弁12が設けられる。図6,7に、この感温式弁12が設けられる部分を断面図により示す。感温式弁12は、スロットルボディ6とエゼクタハウジング7に形成された弁室31に設けられる。この弁室31は、バイパス通路10の途中に設けられる。感温式弁12は、略円筒形のノズル32と、略円柱形のロッド33と、ノズル32とロッド33との間に設けられたスプリング34と、ロッド33に隣接して設けられた感温媒体としてのバイメタル35とを備える。ノズル32は、先端外周にOリング36が装着され、中間部外周に雄ネジ32aが形成される。ノズル32は、雄ネジ32aが弁室31の内壁に対して螺着され、先端部がエゼクタハウジング7の取付孔7aに対して嵌め込まれる。ノズル32の一端開口部は、弁体として機能するロッド33に対応した弁座32bとなっている。ロッド33は、弁室31の中を軸線方向へ往復動可能に設けられ、ノズル32の弁座32bに当接可能となっている。ノズル32とロッド33との間に設けられたスプリング34は、ロッド33をノズル32から離間する方向へ付勢する。
ロッド33は、その一端に形成された凸部33aを介してバイメタル35に接触可能に設けられる。スロットルボディ6には、このバイメタル35に隣接する位置にて、温水通路25が配置される。バイメタル35は湾曲した形状をなし、温水通路25を流れる冷却水が40℃以下の低温となる冷間時には、図6に示すようにロッド33とは反対の方向へ向けて凸に反り返る。これにより、ロッド33は、スプリング34により押圧され、ロッド33がノズル32の弁座32bから離間する開弁状態となる。これにより、バイパス通路10が開放される。これに対し、バイメタル35は、温水通路25を流れる冷却水が40℃以上の高温(温水)となる暖機後には、図7に示すようにロッド33へ向けて凸に反り返る。つまり、バイメタル35の反りが反転する。このとき、ロッド33は、スプリング34に抗してバイメタル35により押圧され、ロッド33の先端がノズル32の弁座32bに当接する閉弁状態となる。これにより、バイパス通路10が閉鎖される。
図4,5において、図面右側は、実際の車両に負圧供給装置1が設置された状態で重力方向上側を示し、ボア8の側を示す。従って、温水通路25は、ボア8に対して重力方向下側にてスロットルボディ6に設けられることとなる。図4,5に示すように、バイパス通路10の両端部は、スロットルボディ6の第1連通孔20及び第2連通孔21につながる第1通路端10a及び第2通路端10bとなっている。各通路端10a,10bは、それぞれボア8に対して重力方向上側へ向いている。これら両通路端10a,10bのそれぞれには、吸気通路3(ボア8)から流れる水等の液体を捕捉するための液受け37が設けられる。図8に、各通路端10a,10bの部分を拡大断面図により示す。図8に示すように、液受け37は、エゼクタハウジング7の壁面から突出した袖部7bを含む。液受け37は、この袖部7bの先端外周と、スロットルボディ6の各連通孔20,21の内壁との間にできる隙間38を含む。バイパス通路10へ浸入しようとする液体は、この隙間38にて捕捉され、バイパス通路10の中への浸入が抑えられるようになっている。
以上説明したように、この実施形態の負圧供給装置1によれば、図6に示すように、感温式弁12が開くことにより、吸気通路3(ボア8)からバイパス通路10へ作用する吸気負圧が空気エゼクタ11の機能により増大されてブレーキブースタ13に供給される。一方、図7に示すように、感温式弁12が閉じることにより、バイパス通路10を通じて空気エゼクタ11に吸気負圧が作用しなくなり、吸気負圧は、空気エゼクタ11によって増大されなくなる。
ここで、感温式弁12は、温度に感応してバイメタル35が変形することで開閉する。このため、負圧供給装置1(スロットルボディ6)の周囲の温度条件に応じて感温式弁12が開閉し、バイパス通路10を通じて空気エゼクタ11に吸気負圧を作用し、又は作用しなくなるよう切り換えられる。これにより、負圧を増大させた吸気負圧をブレーキブースタ13へ供給することと、負圧を増大させない吸気負圧をブレーキブースタ13へ供給することとの切り替えが、負圧供給装置1(スロットルボディ6)の周囲の温度条件の変化に応じて切り替えられることとなる。
加えて、この実施形態では、特に、スロットルボディ6に設けられた温水通路25に隣接して感温式弁12が設けられる。従って、温水通路25に温水を流したり、流さなかったりすることにより、バイメタル35を能動的に変形させて感温式弁12を開閉させることができ、ブレーキブースタ13に供給される吸気負圧の強さを能動的に切り換えることができる。すなわち、この実施形態では、エンジン2の冷間時には、温水通路25に温水が流れず、エンジン2の温間時(暖機後)には、温水通路25に温水が流れることとなる。この温水通路25における温水の有無に応じてバイメタル35を能動的に変形させて感温式弁12を開弁状態から閉弁状態へ能動的に切り換えることができる。これにより、ブレーキブースタ13に供給される吸気負圧を、負圧を増大させた状態から増大させない状態へ能動的に切り換えることができる。ここで、温水通路25が感温式弁12に隣接して設けられていなくても、エンジン2の暖機に伴ってスロットルボディ6が暖機されることで、感温式弁12は開弁状態から閉弁状態へ切り替えられる。しかし、この実施形態では、感温式弁12に隣接して温水通路25が設けられることで、感温式弁12の開閉切り替えを、温水通路25の温度変化に応じて誤差無く、バラツキなく、応答性良く行うことができる。このため、この実施形態の負圧供給装置1によれば、空気エゼクタ11による吸気負圧の供給を温水通路25を流れる温水の有無に応じて精度良く切り換えることができる。
特に、この実施形態では、温水通路25にエンジン2の冷却水が流れるようになっている。ここで、エンジン2の冷却水は、冷間時には冷たく、始動後にエンジン2が暖機するに連れて加熱され、暖かくなる。従って、温水通路25を流れる水も、冷間時からエンジン2が暖機するに連れて冷水から温水へと変わり、この温度変化に応答して感温式弁12の開閉が切り換えられる。このため、空気エゼクタ11による吸気負圧の供給を、冷間時からのエンジン2の暖機状態の違いに応じて切り換えることができる。
この実施形態で、感温式弁12はダイヤフラム式弁に比べて、小さくて軽く、構造が簡単である。また、感温式弁12は、バイメタル35の変形により開閉するので、バイパス通路10以外に、感温式弁12を開閉作動させるための作動通路(ダイヤフラム式弁には大気通路等が必要となる。)を設ける必要がない。更に、エゼクタハウジング7をスロットルボディ6に組み付けることでバイパス通路10がスロットルボディ6と一体に設けられるので、スロットルボディ6にバイパス通路10と空気エゼクタ11が一体化することとなる。このため、負圧供給装置1を小型化することができ、軽量化することができる。また、負圧供給装置1を小型化した状態でも、エンジン2の冷間時にブレーキブースタ13を作動させるに十分な負圧をブレーキブースタ13に供給することができる。
この実施形態では、温水通路25が、ボア8に対して重力方向下側にてスロットルボディ6に設けられる。ここで、ボア8の内壁に溜まる水滴は、冷間時に凍結することがある。しかし、温水通路25に温水が流れることで、その温水の熱により温水通路25の上側のボア8を積極的に暖めることができる。このため、冷間時からのエンジン2の暖機運転に伴い、ボア8におけるスロットルバルブ9の凍結を早期に解除することができる。
この実施形態では、バイパス通路10の両通路端10a,10bに、吸気通路3から流れる水等の液体を捕捉する液受け37が設けられる。従って、両通路端10a,10bにて、バイパス通路10へ侵入しようとする液体が液受け37により捕捉される。このため、バイパス通路10の中に液体が浸入するのを抑えることができ、液体凍結によるバイパス通路10の閉塞を抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の負圧供給装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態で、前記第1実施形態と同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。以下には、異なった点を中心に説明する。
この実施形態の負圧供給装置は、感温式弁の点で前記第1実施形態と構成が異なる。図9に、この実施形態の感温式弁を設けた弁室41の形状を正面図により示す。図10(a)に、温間時における感温式弁42の閉弁状態を断面図により示す。図10(b)に、冷間時における感温式弁42の開弁状態を断面図により示す。図10(a),(b)は、それぞれ図9のA−A線に沿った断面形状と、B−B線に沿った断面形状を上下に合成して示す。
図9に示すように、弁室41は、バイパス通路10の途中に設けられ、バイパス通路10を中心に円環状をなす。弁室41の底壁43には、複数(本実施の形態では8個)の凸部43aが等角度間隔をもって形成される。図10(a),(b)に示すように、感温式弁42は、感温媒体としてのバイメタル44と、スプリング45とを備える。弁室41の下流側(図面左側)にて、底壁43には、バイパス通路10を取り囲むように弁座46が形成される。スプリング45は、バイメタル44を挟んで弁座46とは反対側に配置される。バイメタル44は、その外縁部がスプリング45により各凸部43aに押さえ付けられることにより、弁室41の中に保持される。
図10(b)に示すように、感温式弁42が開弁する状態では、バイメタル44が弁座46から離間することにより、凸部43aとバイメタル44との隙間を通じて弁室41の上流側(図面右側)と下流側(図面左側)とが連通する。一方、図10(a)に示すように、感温式弁42が閉弁した状態では、バイメタル44が弁座46に当接することにより、バイメタル44により弁室41の上流側(図面右側)と下流側(図面左側)とが遮断される。
ここで、バイメタル44は、温水通路25を流れる冷却水の温度が40℃以下となる冷間時には、図10(b)に示すように、スプリング45の付勢力に抗して上流側(図面右側)へ向けて凸となり、弁座46から離間する。一方、温水通路25を流れる冷却水の温度が40℃以上となる温間時には、図10(a)に示すように、下流側(図面左側)へ向けて凸となり、スプリング45の付勢力を受けて弁座46に当接する。このようにして、感温式弁42は、エンジン2の冷間時にバイパス通路10を開き、エンジン2の温間時にバイパス通路10を閉じる。従って、この実施形態の負圧供給装置によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の負圧供給装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態の負圧供給装置は、バイパス通路の点で前記各第実施形態と構成が異なる。図11に、この実施形態のバイパス通路10の概略構成を断面図により示す。この実施形態では、バイパス通路10の上流側端部から空気エゼクタ11までの途中には、上下方向に屈曲する屈曲部51が設けられる。この屈曲部51の一部に、ボア8へ向けて重力方向上側へ一旦立ち上がる起立部52が設けられる。
従って、この実施形態では、バイパス通路10の上流側入口から万が一水等の液体がバイパス通路10に浸入しても、起立部52にて液体が堰き止められ、空気エゼクタ11まで液体が流れることがない。このため、万が一バイパス通路10に液体が浸入しても、空気エゼクタ11の部分で液体が凍結するのを防止することができる。これにより、空気エゼクタ11が凍結により閉塞するのを防止することができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更することにより次のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、温水通路25にエンジン2の冷却水を流すように構成したが、エンジン冷却水以外の温水を選択的に流したり、流さなかったりしてもよい。この場合でも、温水の流れの有無によって感温式弁を開閉させることができる。
(2)前記第3実施形態では、バイパス通路10の上流側端部のみに起立部52を含む屈曲部51を設けたが、バイパス通路の上流側及び下流側の両方の端部に起立部を設けてもよい。この場合、バイパス通路の上流側及び下流側から浸入する液体を、空気エゼクタの手前で堰き止めることができる。
負圧供給装置の概略構成を示す断面図。 負圧供給装置を示す平面図。 負圧供給装置を、エゼクタハウジングを正面として示す正面図。 負圧供給装置を一部破断して示す側面図。 負圧供給装置を一部破断して示す下方斜視図。 感温式弁が設けられる部分を示す断面図。 感温式弁が設けられる部分を示す断面図。 各通路端の部分を示す拡大断面図。 感温式弁を設けた弁室の形状を示す正面図。 (a),(b)は、感温式弁の閉弁状態及び開弁状態を示す断面図。 バイパス通路の概略構成を示す断面図。
符号の説明
1 負圧供給装置
2 エンジン
3 吸気通路
6 スロットルボディ
7 エゼクタハウジング
8 ボア
9 スロットルバルブ
10 バイパス通路
11 空気エゼクタ
12 感温式弁
13 ブレーキブースタ(対象機器)
17 第1連通路
22 絞り部
25 温水通路
35 バイメタル(感温媒体)
37 液受け
42 感温式弁
44 バイメタル(感温媒体)
52 起立部

Claims (5)

  1. エンジンの吸気通路に設けられ、ボアとスロットルバルブを含むスロットルボディと、
    前記スロットルバルブより上流と下流の前記ボアに両端が開口するバイパス通路と、
    前記吸気通路から前記バイパス通路へ作用する吸気負圧を増大させる空気エゼクタと、
    前記バイパス通路に設けられ、感温媒体の変形により開閉する感温式弁と
    を備え、前記感温式弁が開いたときに前記バイパス通路に作用する吸気負圧を前記空気エゼクタにより増大させて対象機器に供給する負圧供給装置において、
    前記バイパス通路が前記スロットルボディに一体に設けられ、前記スロットルボディに温水通路が設けられ、前記温水通路に隣接して前記感温式弁が設けられたことを特徴とする負圧供給装置。
  2. 前記温水通路に前記エンジンの冷却水が流れることを特徴とする請求項1に記載の負圧供給装置。
  3. 前記温水通路は、前記ボアに対して重力方向下側にて前記スロットルボディに設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の負圧供給装置。
  4. 前記バイパス通路の端部に、前記吸気通路から流れる液体を捕捉するための液受けが設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の負圧供給装置。
  5. 前記バイパス通路の端部から前記空気エゼクタまでの途中に、前記ボアへ向けて重力方向上側へ一旦立ち上がる起立部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の負圧供給装置。
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