JP2009031439A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の利用効率が高い液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、液晶層30を有した液晶表示パネル1と、液晶層に対向配置された偏光板4aと、液晶層に対して偏光板の反対側に位置し、液晶層に対向配置され、液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層5と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液晶表示装置に関し、特に、透過型の液晶表示装置に関する。
一般に、画像表示装置として、液晶表示装置が知られている。液晶表示装置は、ノートパソコン、モニタ、カーナビゲーションシステム、関数電卓、中小型TV等の表示部に用いられている。液晶表示装置は、アレイ基板、対向基板および液晶層を備えている。液晶表示装置の内、バックライトユニットを備えた透過型液晶表示装置および半透過型液晶表示装置は、高いコントラスト特性を有している。このため、液晶表示装置は、複数の画素部を設けた大表示容量向けに用いられ、具体的には、ノートパソコン、モニタ、カーナビゲーションシステム、TV等の表示部に用いられている。
液晶表示装置の殆どは高いコントラスト特性を得るため、液晶表示装置に、偏光板、並びにTFT(薄膜トランジスタ)、TFD(薄膜ダイオード)等のスイッチング素子を用いたり、カラー表示のためにカラーフィルタを設けている。しかしながら、この場合、光の利用効率および透過率は悪化してしまう。このため、バックライトユニットの消費電力が大きくなってしまい、十分な表示輝度が得られなくなってしまう。
一方、表示モードとしては、ツイステッドネマティック(TN)モードや、バーティカルアラインVA(Vertical Alignment)モード(以下、VAモードと称する)が採用されている。これらのモードは、液晶層に電界を印加しない状態で液晶分子を一様に配列させ、液晶層に電界を印加した状態でも液晶分子の配列を一様に変化させるモードである。
近年、液晶層に印加する電界を制御し、液晶分子を画素内で複数方向(2種以上)に配列させている。すなわち、画素配向分割を行っている(例えば、特許文献1参照)。これにより、液晶分子の配列方向に依存した視角依存性を平均化することができ、TNモードおよびVAモードで問題であった視角特性を改善することができる。
特開2004−355032号公報
上記画素配向分割を行った場合、画素内に液晶分子の配列方向が異なる領域が存在する。このため、白表示画素においてもバックライトの位相差が異なり、バックライトの一部は偏光板で吸収されてしまう。特に、マルチドメイン型VA(Multi-domain Vertical Alignment)モード(以下、MVAモードと称する)では、シュリーレン配向、すなわち、液晶分子が一様に配列しない領域が十字形状に必然的に発生してしまう。このため、上記したように、白表示画素においてもバックライトの位相差が異なり、バックライトの一部は偏光板で吸収されてしまう。上記したことから、画素配向分割を行った液晶表示装置は、画素配向分割を行わない液晶表示装置と比較して光の利用効率が低下してしまう。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、光の利用効率が高い液晶表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る液晶表示装置は、
第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
前記液晶層に対向配置された偏光板と、
前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、
前記偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光反射層に対向配置され、前記偏光反射層が反射する直線偏光の偏光方向に平行な吸収軸を有した他の偏光板と、を備えている。
また、本発明の他の態様に係る液晶表示装置は、
第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
前記液晶層に対向配置された偏光板と、
前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、を備えている。
また、本発明の他の態様に係る液晶表示装置は、
第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
前記液晶層に対向配置された偏光板と、
前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、
前記偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光反射層に対向配置され、前記偏光反射層が反射する直線偏光の偏光方向に平行な吸収軸を有した他の偏光板と、
前記液晶層および偏光板間に配置された4分の1波長板と、
前記液晶層および偏光反射層間に配置された他の4分の1波長板と、
前記液晶層および4分の1波長板間に配置され、前記4分の1波長板を透過して入射される円偏光の極性と同一の極性の円偏光を反射する他の偏光反射層と、を備えている。
また、本発明の他の態様に係る液晶表示装置は、
第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
前記液晶層に対向配置された偏光板と、
前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、
前記液晶層および偏光板間に配置された4分の1波長板と、
前記液晶層および偏光反射層間に配置された他の4分の1波長板と、
前記液晶層および4分の1波長板間に配置され、前記4分の1波長板を透過して入射される円偏光の極性と同一の極性の円偏光を反射する他の偏光反射層と、を備えている。
この発明によれば、光の利用効率が高い液晶表示装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図1乃至図4に示すように、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、カラーフィルタ2と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5と、制御部9とを備えている。
液晶表示パネル1は、アレイ基板10と、このアレイ基板に所定の隙間を置いて対向配置された対向基板20と、これらアレイ基板および対向基板間に挟持された液晶層30とを備えている。液晶表示パネル1は、矩形状の表示領域Rを備えている。
第1基板としてのアレイ基板10は、矩形状のガラス基板11を有している。第2基板としての対向基板20は、矩形状のガラス基板21を有している。ガラス基板11、21は、コーニング製の無アルカリガラスを用いて形成されている。アレイ基板10および対向基板20は、ガラス基板に限らず、透明な絶縁基板を有していれば良い。表示領域Rにおいて、液晶表示パネル1は、この液晶表示パネルの平面に沿った方向に複数に分割され、マトリクス状に配置された複数の画素部Pを備えている。画素部Pは、液晶表示パネル1の平面に沿った第1方向d1および第1方向に直交した第2方向d2に配置されている。
アレイ基板10において、ガラス基板11上に、第2方向d2に延びた複数の信号線12と、これら信号線に交差し、第1方向d1に延びた複数の走査線13とが格子状に配置されている。各画素部Pは、隣合う2本の信号線12および隣合う2本の走査線13で囲まれた領域に重なって設けられている。
ガラス基板11上の信号線12および走査線13の交差部近傍に、複数のスイッチング素子として、例えば複数のTFT(薄膜トランジスタ)14が設けられている。TFT14は、走査線13の一部を延出したゲート電極14a、ゲート電極上に設けられた図示しないゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と対向したチャネル層14c、チャネル層の一方の領域接続されたソース電極14dおよびチャネル層の他の領域に接続されたドレイン電極14eを有している。
ソース電極14dは信号線12に接続され、ドレイン電極14eは後述する画素電極16に接続されている。図示しないが、TFT14は共通のゲート絶縁膜で形成されている。TFT14は、画素部Pに1つずつ設けられ、画素部を構成している。
ガラス基板11、信号線12、走査線13およびTFT14上に、層間絶縁膜15が形成されている。表示領域Rにおいて、層間絶縁膜15上に、複数の画素電極16がマトリクス状に設けられている。画素電極16は、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明な導電材料により形成されている。各画素電極16は、層間絶縁膜15に形成されたコンタクトホール15hを介して対応するTFT14のドレイン電極14eと電気的に接続されている。画素電極16は画素部Pに1つずつ設けられ、画素部を構成している。
層間絶縁膜15および画素電極16上に、配向制御部として複数の突起17が形成されている。突起17は、層間絶縁膜15および画素電極16の表面から対向基板20側に突出している。突起17は、ほぼ3角形の断面を有し、所定の方向に延出している。突起17は、画素電極16に重なっている。突起17は対向した液晶層30の液晶分子3mの傾く方向を制御する機能を有している。この実施の形態において、突起17は、第3方向d3および第4方向d4に延出している。なお、第3方向d3および第4方向d4は、第1方向d1および第2方向d2から45°傾斜した方向である。
また、図示しないが、画素電極16上に、複数のスペーサとして、複数の柱状スペーサが形成されている。これら柱状スペーサは、突起17から外れて位置している。なお、スペーサとしては、柱状スペーサに限られるものではなく、球状スペーサ等他のスペーサであっても良い。層間絶縁膜15、画素電極16および突起17上に、配向膜18が成膜されている。この実施の形態において、配向膜18は垂直配向膜で形成されている。配向膜18は、JALS−204−R14(JSR製)を用いて形成されている。
対向基板20において、ガラス基板21上に、カラーフィルタ2が配設されている。カラーフィルタ2は、赤色の複数の着色層2Rと、緑色の複数の着色層2Gと、青色の複数の着色層2Bとを有している。この実施の形態において、カラーフィルタ2は基板内面に配設されている。
着色層2R、2G、2Bは、第1方向d1に延出し、ストライプ状に形成されている。各着色層2R、2G、2Bは、第1方向d1に並んだ複数の画素電極16に重なっている。各着色層2R、2G、2Bの周縁部は、信号線12に重なっている。着色層2R、2G、2Bは、第2方向d2に互いに隣接し、交互に並んでいる。
カラーフィルタ2上には、ITO等の透明な導電材料からなる対向電極22が形成されている。対向電極22上に、配向制御部として複数の突起23が形成されている。突起23は対向電極22の表面からアレイ基板10側に突出している。突起23は、ほぼ3角形の断面を有し、所定の方向に延出している。この実施の形態において、突起23は、第3方向d3および第4方向d4に延出している。
突起23は対向した液晶層30の液晶分子3mの傾く方向を制御する機能を有している。対向電極22および突起23上に、配向膜24が成膜されている。この実施の形態において、配向膜24は垂直配向膜で形成されている。配向膜24は、JALS−204−R14(JSR製)を用いて形成されている。
アレイ基板10および対向基板20は、上記複数の柱状スペーサにより所定の隙間を置いて対向配置されている。アレイ基板10および対向基板20は、両基板の周縁部に配設されたシール材31により、互いに接合されている。
液晶層30は、アレイ基板10および対向基板20間に挟持されている。シール材31の一部には液晶注入口32が形成され、この液晶注入口は封止材33で封止されている。液晶層30は、誘電率異方性が負のネマティック液晶で形成されている。この実施の形態において、液晶層30はMLC2038(メルクジャパン製)を用いて形成されている。
液晶層30のΔndは、550nmの波長にて350nmに設定されている。液晶層30に電界を印加しない状態で、液晶層の位相差量は0、液晶層に電界を十分印加した状態で、液晶層の位相差量は入射光波長の2分の1波長である。
上記したように、液晶表示パネル1の表示モードは、画素配向分割型のVAモードである。液晶層30に電界を印加していない状態で、液晶分子3mは液晶表示パネル1の平面に垂直な方向に配向している。液晶層30に電界を印加している状態で、液晶分子3mが液晶表示パネル1の平面に平行な多方向に傾斜するよう配向制御されている。より詳しくは、液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に傾斜するよう配向制御されている。但し、液晶分子3mは、第1方向d1および第2方向d2にも傾斜している。上記したように、突起17、23は、液晶層30に電界を印加している状態で、各画素部Pの液晶分子3mを多方向に配向するために形成されている。
バックライトユニット3は、アレイ基板10の外面に対向配置されている。バックライトユニット3は、アレイ基板10の外面に対向配置された導光体3a、この導光体の一側縁に対向配置された光源3dおよび反射板3eを備えている。導光体3aは、導光板3bと、導光板およびアレイ基板10間に位置し、導光板上に設けられた光拡散層3cとを有している。
偏光板4aは液晶層30に対向配置されている。より詳しくは、偏光板4aは、アレイ基板10およびバックライトユニット3間に位置し、アレイ基板の外面に対向配置されている。偏光板4aは第1方向d1に平行な吸収軸を有している。この実施の形態において、偏光板4aは、アレイ基板の外面に貼り合わされている。偏光板4aはSEG1425(日東電工製)を用いて形成されている。
偏光反射層5は液晶層30に対して偏光板4aの反対側に位置している。より詳しくは、偏光反射層5は、液晶表示パネル1に対して偏光板4aの反対側に位置し、対向基板20に対向配置されている。偏光反射層5は液晶表示パネル1の平面に平行な一方向の直線偏光を反射する。この実施の形態において、偏光反射層5は、対向基板20の外面に貼り合わされ、第2方向d2に平行な反射軸を有している。このため、偏光反射層5は第2方向d2の直線偏光を反射する。偏光反射層5は、位相差が殆どないベースフィルムを用いたDBEF(3M製)で形成されている。なお、偏光反射層5は、偏光板4bにDBEFの母材を直接貼り付けるなどし、ベースフィルム無しの構成としても良い。
他の偏光板としての偏光板4bは偏光反射層5に対して液晶層30の反対側に位置し手いる。偏光板4bは、偏光反射層5に対して液晶表示パネル1の反対側に位置し、偏光反射層5に対向配置されている。偏光板4bは、偏光反射層5が反射する直線偏光の偏光方向に平行な吸収軸を有している。この実施の形態において、偏光板4bは偏光反射層5の外面に貼り合わされ、第1方向d1に平行な吸収軸を有している。偏光板4bはSEG1425(日東電工製)を用いて形成されている。
制御部9は、液晶表示パネル1に電気的に接続されている。制御部9は、液晶表示パネル1の表示状態に対応し、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧を印加する。上記駆動電圧を印加することで、液晶層30に電界が印加される。液晶表示パネル1が黒表示状態の場合、制御部9は液晶表示パネルに駆動電圧を印加していない。液晶表示パネル1が白表示状態の場合、制御部9は液晶表示パネルに駆動電圧を印加している。
次に、液晶層30の液晶分子3mの配向状態について説明する。
一般に、液晶表示装置は、黒表示時の面内輝度ムラや輝度の温度依存性を避けるため、液晶層の位相差や旋光性が0若しくは0に近い値で黒表示となるよう設計されている。逆に言えば、液晶表示装置は、液晶層の位相差が4分の1波長、2分の1波長若しくは90°の旋光角度をなした状態で白表示となるよう設計されている。
この実施の形態において、液晶層30の位相差を電界により0から2分の1波長まで変化させることにより、黒表示、白表示およびその中間状態を得る設計が仮定されている。白表示は、液晶分子3mが面内方向に配列したときに得られる。白表示および中間状態において、液晶分子3mの傾く方向が一様であると視覚特性にばらつきが生じる。このばらつきを完全に解消するため、少なくとも4方向(例えば、表示画面の上下左右方向)に液晶分子を配向させる必要がある。ただし、この場合、4方向の中間の方向にも液晶分子が配向せざるを得ない。
もし、液晶分子の配向方向を4方向のみとし、画素部P内に液晶分子の配向が不連続となる境界を設けると、ディスクリネーション欠陥が生じ、画像表示に悪影響を及ぼすことになる。これを避けるため、上記境界を遮光することも考えられるが、この場合、光利用効率は悪くなる。
液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に配向した領域の液晶層30の位相差を2分の1波長とした場合、液晶分子3mが第1方向d1および第2方向d2に配向した領域の液晶層30の位相差は発生しない。つまり、位相差量は0となる。偏光反射層5を設けない従来の液晶表示装置の場合、位相差量が0となる領域の液晶層30を透過する光は、偏光板4bで吸収される。
しかしながら、この実施の形態の液晶表示装置の場合、位相差量が0となる領域の液晶層30を透過する光は、偏光反射層5で反射される。偏光反射層5で反射された光はバックライトユニット3に戻り、リサイクルされる。このため、表示画像の輝度を向上させることができる。この実施の形態のように、画素配向分割を行った液晶表示装置の場合、表示パターンに関係なく黒表示となる領域が画素部P内に生じるため、偏光反射層5を設けた効果は絶大となる。
ここで、配向制御部について説明する。配向制御部は、画素部P内の液晶分子を複数方向に配向させることができれば良く、突起17、23に限定されるものではない。配向制御部は、例えば、画素電極16形状の工夫、配向制御する配向膜18、24の工夫、配向処理方法の工夫等により、形成しても良い。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されていない(液晶層30に電界が印加されていない)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図5および図7に示すように、液晶層30の液晶分子3mは、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向に配向している。
図5に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として液晶表示パネル1に出射させる。
液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層で反射される。このため、偏光反射層5は、液晶層30からこの偏光反射層に入射される光を遮光することができる。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されている(液晶層30に電界が印加されている)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図6および図8に示すように、液晶層30の液晶分子3mは、液晶分子A、B、C、Dのように、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向から第3方向d3および第4方向d4に傾斜した方向に配向している。なお、液晶層30の液晶分子3mは、液晶分子E、F、G、Hのように、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向から第1方向d1および第2方向d2にも傾斜している。
図6に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として液晶表示パネル1に出射させる。
液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の第2方向d2の直線偏光を第1方向d1に90°反転させ、第1方向の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第1方向d1の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸および偏光板4bの吸収軸と直交するため、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。
液晶分子3mが第1方向d1および第2方向d2に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層5で反射される。偏光反射層5で反射された光はバックライトユニット3に戻り、このバックライトユニット内で再び反射される。反射した光は、再びバックライトユニット3を出射するため、偏光反射層5は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
ここで、本願発明者は、上記液晶表示装置と比較例の液晶表示装置との光学特性を調査し、比較した。ここで言う比較例の液晶表示装置は、この実施の形態の液晶表示装置から偏光反射層5を除いて形成されている。光学特性としては、黒べた表示透過率(K)、白べた表示透過率(W)、コントラスト比(W/K)、黒50%白50%表示時黒透過率(K50)、黒50%白50%表示時白透過率(W50)および黒50%白50%表示時コントラスト比(W50/K50)である。なお、黒50%白50%表示は、例えば、一辺の長さが表示領域各辺の7%の長さの長方形からなるウインドウパタンにより行う。
図9に示すように、この実施の形態の液晶表示装置の透過率およびコントラスト比は、比較例の液晶表示装置に比べ格段に良いことが分かる。
上記したように構成された液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5とを有している。偏光板4bは、入射した光を偏光状態に応じて透過するかどうか選択する機能を持つ検光子として作用する。
比較例の液晶表示装置の場合、黒表示を選択した画素部Pは、偏光板4bで光を吸収し、黒表示としている。この実施の形態の液晶表示装置の場合、白表示を選択した画素部Pを出射した偏光は偏光反射層5を透過し、黒表示を選択した画素部Pを出射した偏光は偏光反射層5で反射される。なお、偏光反射層5の偏光反射率が仮に100%でないとしても、偏光は偏光板4bで吸収される。このため、偏光反射層5を持っていない液晶表示装置に比べコントラスト特性が低下することはない。
偏光反射層5で反射された偏光は偏光板4aを透過し、バックライトユニット3に戻る。バックライトユニット3に戻った光はバックライトユニット内で反射し、再び液晶表示パネル1に出射される。上記したように、偏光反射層5で反射された光はリサイクルされる。
バックライトユニット3を出射する光は、光拡散層3c等で拡散される。このため、黒表示を選択した画素部Pの分だけ、黒表示の表示パタンに関係なく、面内一様にリサイクル機能が作用し、面内一様に表示画像の輝度が向上する。
また、観察者側から液晶表示パネル1に入射した光(外光)に対して、偏光板4bは、入射した光を意図する直線偏光、円偏光等に変換する機能を持つ偏光子として作用する。偏光板4bを透過する光は第1方向d1の直線偏光であり、偏光反射層5も透過する。逆に言えば、偏光反射層5で反射し得る偏光成分(第2方向d2の直線偏光)は偏光板4bで吸収される。外光が反射されることはないため、コントラストの低下は生じない。
さらに、光路上、液晶表示装置は、2色性の偏光板4bを有している。偏光反射層5の検光子としての偏光度が多少悪くても、偏光板4bが検光子として作用する。このため、コントラストの低下は生じない。
上記したことから、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
次に、上記第1の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例について説明する。
図10および図11に示すように、この変形例において、カラーフィルタ2は、偏光反射層5に対して液晶層30の反対側に位置し、偏光反射層5に対向配置されている。カラーフィルタ2は、偏光板4bおよび偏光反射層5間に設けられている。なお、この変形例において、液晶表示装置の他の構成は上記第1の実施の形態と同一であり、同一部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
まず、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されていない(液晶層30に電界が印加されていない)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図10に示すようにバックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として液晶表示パネル1に出射させる。
液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層で反射される。このため、偏光反射層5は、液晶層30からこの偏光反射層に入射される光を遮光することができる。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第1方向d1の偏光(直線偏光)としてカラーフィルタ2に出射させる。カラーフィルタ2、偏光反射層5および液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第1方向d1の直線偏光を偏光板4aに出射させる。このため、偏光板4aは、液晶層30からこの偏光板に入射される光を遮光することができる。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されている(液晶層30に電界が印加されている)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図11に示すように、液晶層30の液晶分子3mは、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向から第3方向d3および第4方向d4に傾斜した方向に配向している。なお、図11に示していないが、液晶層30の液晶分子3mは、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向から第1方向d1および第2方向d2にも傾斜している。
バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として液晶表示パネル1に出射させる。
液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の第2方向d2の直線偏光を第1方向d1に90°反転させ、第1方向の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第1方向d1の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸および偏光板4bの吸収軸と直交するため、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第1方向d1の偏光(直線偏光)としてカラーフィルタ2に出射させる。カラーフィルタ2および偏光反射層5は、入射される光の偏光状態を維持し、第1方向d1の直線偏光を液晶表示パネル1に出射させる。液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の第1方向d1の直線偏光を第2方向d2に90°反転させ、第2方向の直線偏光として偏光板4aに出射させる。
第2方向d2の直線偏光は、偏光板4aの吸収軸と直交するため、偏光板4aを透過し、バックライトユニット3に入射され、このバックライトユニット内で反射される。反射した光は、バックライトユニット3を出射するため、液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
図示しないが、液晶分子3mが第1方向d1および第2方向d2に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層5で反射される。偏光反射層5で反射された光はバックライトユニット3に戻り、このバックライトユニット内で再び反射される。反射した光は、再びバックライトユニット3を出射するため、偏光反射層5は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
ここで、本願発明者は、変形例の液晶表示装置の光学特性を調査した。調査した結果、変形例の液晶表示装置は、上記第1の実施の形態の液晶表示装置と同等以上の光学特性、すなわち、図9に示す値と同等以上の光学特性を得ていることが分かる。
次に、カラーフィルタ2を偏光板4bおよび偏光反射層5間に設けたことによる効果を、従来の問題点と併せて説明する。
まず、カラーフィルタ2が偏光子、検光子間に設けられている場合、カラーフィルタに入射した偏光は、このカラーフィルタである程度破壊される。これにより、コントラスト特性は低下してしまう。カラーフィルタ2は、顔料を分散させたものであるが、偏光の破壊現象(以下、消偏と称する)は、1000分の1〜2000分の1程度である。消偏が1000分の1の場合、カラーフィルタ2を設けていない液晶表示装置のコントラスト比を1000:1とすると、カラーフィルタ2を設けた液晶表示装置のコントラスト比は、1/1000+1/1000の逆数となり、500:1となる。
この消偏の問題を解決するため、この変形例の液晶表示装置は、偏光子、検光子の外側にカラーフィルタ2を設けている。
上記したように構成された変形例の液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、カラーフィルタ2と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5とを有している。このため、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
カラーフィルタ2は、偏光板4bおよび偏光反射層5間に設けられている。このため、カラーフィルタ2は、光路上、検光子として機能する偏光反射層5の外側に位置している。このため、カラーフィルタ2に入射偏光を破壊する消偏の作用があっても黒表示の特性には悪影響を与えない。これにより、コントラスト特性の低下を抑制することができる。
上記したことから、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
次に、上記第1の実施の形態に係る液晶表示装置の他の変形例について説明する。
図12および図13に示すように、この変形例において、液晶表示装置は、他の偏光反射層として偏光反射層6をさらに備えている。
偏光反射層6は、偏光板4aに対して液晶層30の反対側に位置し、偏光板4aに対向配置されている。偏光反射層6は、偏光板4aの吸収軸方向に平行な直線偏光を反射する。偏光反射層6は、偏光板4aおよびバックライトユニット3間に配置されている。
この変形例において、偏光反射層6は、偏光板4aの外面に貼り合わされ、第1方向d1に平行な反射軸を有している。このため、偏光反射層5は第1方向d1の直線偏光を反射する。偏光反射層6は、位相差が殆どないベースフィルムを用いたDBEF(3M製)で形成されている。なお、偏光反射層6は、偏光板4aにDBEFの母材を直接貼り付けるなどし、ベースフィルム無しの構成としても良い。
なお、この変形例において、液晶表示装置の他の構成は上記第1の実施の形態と同一であり、同一部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されていない(液晶層30に電界が印加されていない)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図12に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光反射層6は、光を透過させるとともに反射させる。すなわち、偏光反射層6は、第2方向d2の直線偏光を透過して偏光板4aに出射させるとともに、第1方向d1の直線偏光を反射してバックライトユニット3に戻す。バックライトユニット3に戻った光は、このバックライトユニット内で反射され、再びバックライトユニット3を出射する。このため、偏光反射層6は、液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
偏光板4aおよび液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層で反射される。このため、偏光反射層5は、液晶層30からこの偏光反射層に入射される光を遮光することができる。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第1方向d1の偏光(直線偏光)として偏光反射層5に出射させる。偏光反射層5および液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第1方向d1の直線偏光を偏光板4aに出射させる。このため、偏光板4aは、液晶層30からこの偏光板に入射される光を遮光することができる。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されている(液晶層30に電界が印加されている)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図13に示すように、液晶層30の液晶分子3mは、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向から第3方向d3および第4方向d4に傾斜した方向に配向している。なお、図13に示していないが、液晶層30の液晶分子3mは、液晶表示パネル1の平面に垂直な方向から第1方向d1および第2方向d2にも傾斜している。
バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光反射層6は、第2方向d2の直線偏光を透過して偏光板4aに出射させるとともに、第1方向d1の直線偏光を反射してバックライトユニット3に戻す。偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として液晶表示パネル1に出射させる。
液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の第2方向d2の直線偏光を第1方向d1に90°反転させ、第1方向の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第1方向d1の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸および偏光板4bの吸収軸と直交するため、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第1方向d1の偏光(直線偏光)として偏光反射層5に出射させる。偏光反射層5は、入射される光の偏光状態を維持し、第1方向d1の直線偏光を液晶表示パネル1に出射させる。液晶分子3mが第3方向d3および第4方向d4に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の第1方向d1の直線偏光を第2方向d2に90°反転させ、第2方向の直線偏光として偏光板4aに出射させる。
第2方向d2の直線偏光は、偏光板4aの吸収軸および偏光反射層6の反射軸と直交するため、偏光板4aおよび偏光反射層6を透過し、バックライトユニット3に入射され、このバックライトユニット内で反射される。反射した光は、バックライトユニット3を出射するため、液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
図示しないが、液晶分子3mが第1方向d1および第2方向d2に配向した領域において、偏光反射層6は、第2方向d2の直線偏光を透過して偏光板4aに出射させるとともに、第1方向d1の直線偏光を反射してバックライトユニット3に戻す。また、液晶分子3mが第1方向d1および第2方向d2に配向した領域において、液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。
第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層5で反射される。偏光反射層5で反射された光はバックライトユニット3に戻り、このバックライトユニット内で再び反射される。反射した光は、再びバックライトユニット3を出射する。上記したことから、偏光反射層5および偏光反射層6は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
ここで、本願発明者は、他の変形例の液晶表示装置の光学特性を調査した。調査した結果、この変形例の液晶表示装置は、上記第1の実施の形態の液晶表示装置と同等以上の光学特性、すなわち、図9に示す値と同等以上の光学特性を得ていることが分かる。より詳しくは、この変形例の液晶表示装置において、白べた表示の透過率は14.02%、黒べた表示の透過率は0.031%であり、コントラスト比は、偏光反射層6を設けない第1の実施の形態の液晶表示装置のコントラスト比と同等であった。これにより、この変形例の液晶表示装置は、上記第1の実施の形態の液晶表示装置より白の透過率がおよそ1.5倍向上することが分かる。
次に、偏光反射層6を設けたことによる効果について説明する。
偏光板4aは、本来、偏光子として作用するものであり、偏光を得るために入射した光の半分以上を吸収する。しかし、この変形例において、バックライトユニット3を出射した光のうち偏光板4aの吸収軸方向の直線偏光成分は、偏光反射層6にて反射され、リサイクルされる。偏光反射層5のリサイクル機能に偏光反射層6のリサイクル機能が加わるため、光利用効率を一層向上できる。
上記したように構成された他の変形例の液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5と、偏光反射層6とを有している。このため、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
偏光反射層6は、バックライトユニット3および偏光板4a間に設けられている。このため、偏光反射層6は光利用効率を一層向上させることができる
上記したことから、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
次に、この発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図14に示すように、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、カラーフィルタ2と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5と、制御部9と、他の偏光反射層としての偏光反射層7とを備えている。
この実施の形態において、配向膜18および配向膜24は水平配向膜で形成されている。配向膜18および配向膜24は、それぞれAL3456(JSR製)を用いて形成されている。配向膜18には、第1方向d1にラビングが施されている。配向膜24には第2方向d2にラビングが施されている。液晶層30は、誘電率異方性が正のネマティック液晶で形成されている。この実施の形態において、液晶層30はZLI4792(メルクジャパン製)にカイラル材としてS811(メルクジャパン製)を0.1wt%添加したものを用いて形成されている。
液晶層30のΔndは、550nmの波長にて470nmに設定されている。液晶層30に電界を印加しない状態で、液晶層の旋光角はおよそ90°、液晶層に電界を十分印加した状態で、液晶層の旋光角は0°である。
上記したように、液晶表示パネル1の表示モードは、TNモードである。液晶層30に電圧を印加していない状態で、液晶分子3mは90°捩れて配向している。液晶層30に電圧を印加している状態で、液晶分子3mは液晶表示パネル1の平面に垂直な方向に配向している。
偏光反射層5は、上述した第1の実施の形態と同様に形成されている。偏光反射層5において、可視光波長に対する偏光反射率はほぼ100%である。
偏光反射層7は、液晶表示パネル1および偏光板4a間に配置されている。偏光反射層7は、偏光板4aの透過軸方向に平行な直線偏光を反射する。偏光反射層7は、アレイ基板10の外面にDBEF(3M製)を糊を介して貼り付けることで形成されている。この実施の形態において、偏光反射層7は第2方向d2に平行な反射軸を有している。このため、偏光反射層7は第2方向d2の直線偏光を反射する。ここで、偏光反射層7において、可視光波長に対する偏光反射率は70%である。なお、偏光反射層7は位相差が殆どないベースフィルムを用いて形成されても良い。
制御部9は、液晶表示パネル1の表示状態に対応し、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧を印加する。液晶表示パネル1が黒表示状態の場合、制御部9は液晶表示パネルに駆動電圧を印加している。液晶表示パネル1が白表示状態の場合、制御部9は液晶表示パネルに駆動電圧を印加していない。
その他、この実施の形態において、突起17、23を用いずに液晶表示装置を形成した以外、液晶表示装置の他の構成は上記第1の実施の形態と同一であり、同一部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されている(液晶層30に電界が印加されている)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図15に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として偏光反射層7に出射させる。偏光反射層7は、第2方向d2の直線偏光を透過させ、液晶表示パネル1に出射させるとともに反射させる。このため、偏光反射層7は、この偏光反射層から液晶層30に入射される光を一部遮光することができる。
第2方向d2の直線偏光が入射されると、液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、第2方向d2の直線偏光を偏光反射層5に出射させる。第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層で反射される。このため、偏光反射層5は、液晶層30からこの偏光反射層に入射される光を遮光することができる。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第1方向d1の偏光(直線偏光)として偏光反射層5に出射させる。偏光反射層5、液晶層30および偏光反射層7は、入射される光の偏光状態を維持し、第1方向d1の直線偏光を偏光板4aに出射させる。このため、偏光板4aは、液晶層30からこの偏光板に入射される光を遮光することができる。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されていない(液晶層30に電界が印加されていない)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図16に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第2方向d2の偏光(直線偏光)として偏光反射層7に出射させる。偏光反射層7は、第2方向d2の直線偏光を透過させ、液晶表示パネル1に出射させるとともに反射させる。反射した光は、偏光板4aを介してバックライトユニット3に戻り、再びバックライトユニット3を出射するため、偏光反射層7は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
液晶層30は、入射される光の第2方向d2の直線偏光を第1方向d1に90°反転させ、第1方向の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第1方向d1の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸および偏光板4bの吸収軸と直交するため、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第1方向d1の偏光(直線偏光)として偏光反射層5に出射させる。偏光反射層5は、入射される光の偏光状態を維持し、第1方向d1の直線偏光を液晶表示パネル1に出射させる。液晶層30は、入射される光の第1方向d1の直線偏光を第2方向d2に90°反転させ、第2方向の直線偏光として偏光反射層7に出射させる。
第2方向d2の直線偏光は、偏光反射層7の反射軸と平行であるため、再び液晶表示パネル1に出射され、第1方向d1の直線偏光となり、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。第2方向d2の直線偏光の一部は、偏光反射層7を透過し、偏光板4aを介してバックライトユニット3に入射される。バックライトユニット3に入射された光は、再びバックライトユニット3を出射する。上記したことからも分かるように、偏光反射層5および偏光反射層7は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
ここで、本願発明者は、上記液晶表示装置と比較例の液晶表示装置との光学特性を調査し、比較した。ここで言う比較例の液晶表示装置は、この実施の形態の液晶表示装置から偏光反射層5を除いて形成されている。光学特性としては、黒べた表示透過率(K)、白べた表示透過率(W)、透過モードコントラスト比(W/K)、黒べた表示反射率(RK)、白べた表示反射率(RW)および反射モードコントラスト比(RW/RK)である。なお、黒べた表示透過率、白べた表示透過率および透過モードコントラスト比は透過モードでの値であり、黒べた表示反射率、白べた表示反射率および反射モードコントラスト比は反射モードでの値である。
図17に示すように、この実施の形態の液晶表示装置の透過率およびコントラスト比は、比較例の液晶表示装置に比べ格段に良いことが分かる。
次に、偏光反射層5および偏光反射層7を設けたことによる効果について説明する。
この実施の形態の液晶表示装置は、偏光反射層5および偏光反射層7を有しているため、半透過型の液晶表示装置に適用した場合の最適な構成である。
偏光反射層7は、バックライトユニット3を出射し、偏光板4aを透過した第2方向d2の直線偏光を反射する。この反射率を100%としない限り、光の一部は偏光反射層7を透過する。透過した光は、液晶層30の位相差量および旋光角度の量に応じ、偏光反射層5および偏光板4bを透過するか、偏光反射層5で反射される。偏光反射層5で反射した光はリサイクルされるため、液晶表示装置の光利用効率は向上される。偏光反射層7で反射された光も偏光板4aを透過し、リサイクルされるため、液晶表示装置の光利用効率は向上される。
外光が入射された場合、偏光反射層5を透過した光は、バックライトユニット3を出射し偏光反射層5および偏光板4bを透過する光と逆の光路となる。白表示とする場合、バックライトユニット3から偏光反射層7に入射する光の偏光状態は偏光反射層7にて反射される直線偏光となるので、偏光反射層7で反射される。反射された偏光は直線偏光であり位相は変化しないので、バックライトユニット3を出射し、偏光反射層5および偏光板4bを透過する場合と同様の光路をたどる。これにより、白表示となる。
外光が偏光反射層7を透過した成分は、バックライトユニット3に入射され、バックライトユニット3内で反射され、バックライトの光強度を高めるよう作用する。
光がバックライトユニット3を出射し、偏光反射層5にて反射される状態の画素部Pにおいて、偏光反射層5を透過した光は、液晶層30を透過しても偏光反射層7を透過する直線偏光のままであり、偏光板4aで吸収される。
上記したことから、黒表示とした画素部Pでは、バックライトユニット3を出射した光も入射される外光も遮光され、表示画面に出射されない。白表示とした画素部Pでは、リサイクル機能が作用した状態で、バックライトユニット3を出射した光も入射される外光も表示画面に出射される。
上記したように構成された液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5と、偏光反射層7とを有している。このため、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。偏光反射層7は、液晶表示パネル1および偏光板4a間に設けられている。半透過型の液晶表示装置に最適な構成を得ることができる。
偏光反射層7の可視光波長に対する偏光反射率は70%であるが、これに限らず、偏光反射層7の可視光波長に対する偏光反射率は10%以上90%以下であれば上述した効果を得ることができる。
白表示とした画素部Pで、偏光反射層7は、外光を反射させ、且つ、バックライトユニット3を出射した光の一部を透過させる必要がある。光が偏光反射層7を透過または偏光反射層7で反射してバックライトユニット3に戻るリサイクル機能を十分に作用させるには、バックライトユニット内での光吸収による減衰をなるべく抑える必要があり、また、偏光反射層7の反射率を必要以上に高めることができない。
逆に、偏光反射層7の反射率が低すぎると、外光に対する反射率が低くなり、照度の高い環境下での表示画像の明るさが不十分となる。ここで、本願発明者が主観的な評価を行ったところ、偏光反射層7の反射率は、少なくとも10%必要であることが分かった。
また、バックライトユニット内での減衰量は、界面反射等を含めて10%程度は少なくともある。上記したことからも、偏光反射層7の反射率を10%以上とし、1回の透過光量を少なくとも10%以上とすることが望ましい。上記したことから、偏光反射層7の偏光反射率は10%以上90%以下が最適である。
上記したことから、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
次に、上記第2の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例について説明する。
図18に示すように、この変形例において、液晶表示装置は上述した偏光反射層6を備えている。すなわち、液晶表示装置は、偏光板として液晶層30および偏光板4b間に位置した偏光反射層5と、他の偏光反射層として前記液晶層30および偏光板4a間に位置した偏光反射層7と、第3の偏光反射層としてバックライトユニット3および偏光板4a間に位置した偏光反射層6とを有している。
この変形例において、液晶表示装置の他の構成は上記第2の実施の形態と同一であり、同一部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
上記した変形例においても、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図19に示すように、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、カラーフィルタ2と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5と、他の偏光反射層としての偏光反射層7と、4分の1波長板8aと、他の4分の1波長板としての4分の1波長板8bと、制御部9と、を備えている。
アレイ基板10において、層間絶縁膜15上に偏光反射層7が形成され、画素電極16は偏光反射層7上に形成されている。画素電極16は、層間絶縁膜15および偏光反射層7に形成されたコンタクトホール15hを介して対応するTFT14のドレイン電極14eと電気的に接続されている。なお、偏光反射層7については後で詳しく説明する。
また、この実施の形態において、配向膜18および配向膜24はそれぞれ垂直配向膜で形成されている。配向膜18、24は、それぞれJALS−204−R14(JSR製)を用いて形成されている。配向膜18、24には、第2方向d2にラビングが施されている。ラビング方向は反平行であり、言い換えると逆方向である。
液晶層30は、誘電率異方性が負のネマティック液晶で形成されている。この実施の形態において、液晶層30はMLC2038(メルクジャパン製)を用いて形成されている。液晶層30のΔndは、550nmの波長にて350nmに設定されている。液晶層30に電界を印加しない状態で、液晶層の位相差量は0、液晶層に電界を十分印加した状態で、液晶層の位相差量は入射光波長の2分の1波長である。
上記したように、液晶表示パネル1の表示モードは、画素配向分割型のVAモードである。液晶層30に電界を印加していない状態で、液晶分子3mは液晶表示パネル1の平面に垂直な方向に配向している。液晶層30に電界を印加している状態で、液晶分子3mが液晶表示パネル1の平面に平行な方向に傾斜するよう配向制御されている。より詳しくは、液晶分子3mが第2方向d2に傾斜するよう配向制御されている。
偏光板4aは、液晶層30に対向配置されている。偏光板4aは、アレイ基板10およびバックライトユニット3間に位置し、アレイ基板の外面に対向配置されている。偏光板4aは、ラビング方向に対し左回りに45°の方向に平行な吸収軸を有している。この実施の形態において、偏光板4aは第3方向d3に吸収軸を有している。偏光板4aは、4分の1波長板8aの外面に貼り合わされている。偏光板4aはSEG1425(日東電工製)を用いて形成されている。
偏光反射層5は、液晶層30に対して偏光板4aの反対側に位置し、液晶層に対向配置されている。より詳しくは、偏光反射層5は、液晶表示パネル1に対して偏光板4aの反対側に位置し、対向基板20に対向配置されている。偏光反射層5は液晶表示パネル1の平面に平行な一方向の直線偏光を反射する。この実施の形態において、偏光反射層5は、4分の1波長板8bの外面に貼り合わされ、第4方向d4に平行な反射軸を有している。このため、偏光反射層5は第4方向d4の直線偏光を反射する。偏光反射層5は、位相差が殆どないベースフィルムを用いたDBEF(3M製)で形成されている。
偏光板4bは、偏光反射層5に対して液晶層30(液晶表示パネル1)の反対側に位置し、偏光反射層5に対向配置されている。偏光板4bは、偏光反射層5が反射する直線偏光の偏光方向に平行な吸収軸を有している。偏光板4bは、ラビング方向に対し右回りに45°の方向に平行な吸収軸を有している。この実施の形態において、偏光板4bは偏光反射層5の外面に貼り合わされ、第4方向d4に平行な吸収軸を有している。偏光板4bはSEG1425(日東電工製)を用いて形成されている。
4分の1波長板8aは、液晶層30および偏光板4a間に配置されている。より詳しくは、4分の1波長板8aは、アレイ基板10および偏光板4a間に配置されている。4分の1波長板8aは、リタデーション値が270nmのアートン樹脂製の一軸延伸フィルムと、リタデーション値が140nmのアートン樹脂製の一軸延伸フィルムとを複数回積層し、可視光波長域全体の波長に対して4分の1波長の位相差が得られるフィルム(日東電工製)で形成されている。
4分の1波長板8aは、偏光板4aの透過軸に対し右回りに45°の方向に合成光軸(積層された一軸延伸フィルムトータルの光軸)を有している。この実施の形態において、4分の1波長板8aはアレイ基板10の外面に貼り合わされ、第1方向d1に平行な合成光軸を有している。4分の1波長板8aは、偏光板4aと合わせて右円偏光板として機能する。
他の4分の1波長板としての4分の1波長板8bは、液晶層30および偏光反射層5間に配置されている。より詳しくは、4分の1波長板8bは、対向基板20および偏光反射層5間に配置されている。4分の1波長板8bは、リタデーション値が270nmのアートン樹脂製の一軸延伸フィルムと、リタデーション値が140nmのアートン樹脂製の一軸延伸フィルムとを複数回積層し、可視光波長域全体の波長に対して4分の1波長の位相差が得られるフィルム(日東電工製)で形成されている。
4分の1波長板8bは、偏光板4bの透過軸に対し左回りに45°の方向に合成光軸(積層された一軸延伸フィルムトータルの光軸)を有している。この実施の形態において、4分の1波長板8bは対向基板20の外面に貼り合わされ、第1方向d1に平行な合成光軸を有している。4分の1波長板8bは、偏光板4bと合わせて左円偏光板として機能する。
偏光反射層7は、液晶層30および4分の1波長板8a間に配置されている。より詳しくは、偏光反射層7は、層間絶縁膜15および画素電極16間に位置している。偏光反射層7は、円偏光反射層であり、4分の1波長板8aを透過して入射される円偏光の極性と同一の極性の円偏光を反射する。この実施の形態において、偏光反射層7は、可視光波長全域に対して右旋円偏光(右回りの円偏光)を70%反射する。なお、偏光反射層7は、必要に応じて右旋円偏光または左旋円偏光(左回りの円偏光)を反射するよう形成されていれば良い。
偏光反射層7は、400、450、500、550、600、650、700nmの波長を中心として、バンド幅50nm程度の右円偏光選択反射を得るコレステリック液晶ポリマ(メルク製)をプレーナ配向にて積層させたものである。偏光反射層7において、反射率を70%に制御するため、各層とも捩れ角が3600°(10回転)になるように膜厚が制御されている。また、偏光反射層7は、基板内面に形成されるため、光架橋性の材料にて配向させ、UV照射によりポリマ化されている。
制御部9は、液晶表示パネル1に電気的に接続されている。制御部9は、液晶表示パネル1の表示状態に対応し、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧を印加する。上記駆動電圧を印加することで、液晶層30に電界が印加される。液晶表示パネル1が黒表示状態の場合、制御部9は液晶表示パネルに駆動電圧を印加していない。液晶表示パネル1が白表示状態の場合、制御部9は液晶表示パネルに駆動電圧を印加している。
その他、この実施の形態において、突起17、23を用いずに液晶表示装置を形成した以外、液晶表示装置の他の構成は上記第1の実施の形態と同一であり、同一部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されていない(液晶層30に電界が印加されていない)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図20に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第4方向d4の偏光(直線偏光)として4分の1波長板8aに出射させる。4分の1波長板8aは、第4方向d4の直線偏光を右旋円偏光として偏光反射層7に出射させる。偏光反射層7は、右旋円偏光を透過させ、液晶表示パネル1に出射させるとともに反射させる。このため、偏光反射層7は、この偏光反射層から液晶層30に入射される光を一部遮光することができる。
右旋円偏光が入射されると、液晶層30は、入射される光の偏光状態を維持し、右旋円偏光を4分の1波長板8bに出射させる。4分の1波長板8bは、右旋円偏光を第4方向d4の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第4方向d4の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸と平行であるため、偏光反射層で反射される。このため、偏光反射層5は、液晶層30からこの偏光反射層に入射される光を遮光することができる。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第3方向d3の偏光(直線偏光)として偏光反射層5に出射させる。偏光反射層5は、光の偏光状態を維持し、第3方向d3の直線偏光を4分の1波長板8bに出射させる。4分の1波長板8bは、第3方向d3の直線偏光を左旋円偏光として液晶層30に出射させる。液晶層30、偏光反射層7は、入射される光の偏光状態を維持し、左旋円偏光を4分の1波長板8aに出射させる。
4分の1波長板8aは、左旋円偏光を第3方向d3の直線偏光として偏光板4aに出射させる。このため、偏光板4aは、液晶層30からこの偏光板に入射される光を遮光することができる。
次に、画素電極16および対向電極22間に駆動電圧が印加されている(液晶層30に電界が印加されている)状態での液晶表示装置の光学特性を、バックライトユニット3から出射した光の光路と併せて説明する。
図21に示すように、バックライトユニット3の光拡散層3cから拡散した光が出射されると、偏光板4aは光を第4方向d4の偏光(直線偏光)として4分の1波長板8aに出射させる。4分の1波長板8aは、第4方向d4の直線偏光を右旋円偏光として偏光反射層7に出射させる。偏光反射層7は、右旋円偏光を透過させ、液晶表示パネル1に出射させるとともに反射させる。反射した光は、偏光板4aを介してバックライトユニット3に戻り、再びバックライトユニット3を出射するため、偏光反射層7は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
液晶層30は、入射される右旋円偏光を左旋円偏光をとして4分の1波長板8bに出射させる。4分の1波長板8bは、左旋円偏光を第3方向d3の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第3方向d3の直線偏光は、偏光反射層5の反射軸および偏光板4bの吸収軸と直交するため、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。
また、液晶表示装置に外光が入射されると、偏光板4bは、光を第3方向d3の偏光(直線偏光)として偏光反射層5に出射させる。偏光反射層5は、入射される光の偏光状態を維持し、第3方向d3の直線偏光を4分の1波長板8bに出射させる。4分の1波長板8bは、第3方向d3の直線偏光を左旋円偏光として液晶表示パネル1に出射させる。液晶層30は、入射される左旋円偏光を右旋円偏光をとして偏光反射層7に出射させる。
偏光反射層7は、入射される光の偏光状態を維持し、右旋円偏光を4分の1波長板8aに出射させる。右旋円偏光は偏光反射層7で反射されるため、再び液晶表示パネル1に出射され左旋円偏光となり、4分の1波長板8bに出射される。4分の1波長板8bは、第3方向d3の直線偏光として偏光反射層5に出射させる。第3方向d3の直線偏光は、偏光反射層5および偏光板4bを透過する。
右旋円偏光の一部は、偏光反射層7を透過し、4分の1波長板8aに出射される。4分の1波長板8aは、第4方向d4の直線偏光を偏光板4aに出射させる。第4方向d4の直線偏光は、偏光板4aを透過し、バックライトユニット3に入射される。バックライトユニット3に入射された光は、再びバックライトユニット3を出射する。上記したことからも分かるように、偏光反射層5および偏光反射層7は液晶表示装置の輝度の向上に寄与している。
ここで、本願発明者は、上記液晶表示装置と比較例の液晶表示装置との光学特性を調査し、比較した。ここで言う比較例の液晶表示装置は、この実施の形態の液晶表示装置から偏光反射層5を除いて形成されている。光学特性としては、黒べた表示透過率(K)、白べた表示透過率(W)、透過モードコントラスト比(W/K)、黒べた表示反射率(RK)、白べた表示反射率(RW)および反射モードコントラスト比(RW/RK)である。なお、黒べた表示透過率、白べた表示透過率および透過モードコントラスト比は透過モードでの値であり、黒べた表示反射率、白べた表示反射率および反射モードコントラスト比は反射モードでの値である。
図22に示すように、この実施の形態の液晶表示装置の透過率およびコントラスト比は、比較例の液晶表示装置に比べ格段に良いことが分かる。その他、円偏光反射層として偏光反射層7を液晶表示パネル1の内面に形成したことにより、液晶表示装置は、視差が無く、精細度が高く、表示品位に優れていることが分かった。
次に、偏光反射層5および偏光反射層7を設けたことによる効果について説明する。
この実施の形態の液晶表示装置は、偏光反射層5および偏光反射層7を有しているため、半透過型の液晶表示装置に適用した場合の最適な構成である。特に、偏光反射層5は、日本国特許第3015792号の液晶表示装置に最適な構成部でもある。これにより、偏光反射層5は、日本国特許第3015792号に記載されている右旋円偏光または左旋円偏光を選択的に反射することができ、光の利用効率の向上に寄与することができる。
この実施の形態において、液晶表示装置は、4分の1波長板8aおよび4分の1波長板8bを有し、偏光反射層7は円偏光反射層である。このため、偏光反射層7をコレステリック液晶またはカイラルネマティック液晶をポリマ化したもので形成することができる。さらに、ガラス基板上への偏光反射層7の形成が容易になる。従って、偏光反射層7を液晶表示パネル1の内面に形成することができ、液晶層30に近接させることができる。これにより、反射モードでの視差による表示2重現象を防ぐことが容易となる。
偏光反射層7を円偏光反射層とする場合、偏光反射層7に入射する光を円偏光とする必要があるので、偏光反射層7および偏光板4a間に4分の1波長板8aが必要となる。4分の1波長板を液晶層30に隣接させることは容易でなく、液晶ポリマ等を用いて4分の1波長板を実現してもコストが高くなる。このため、4分の1波長板8aは偏光反射層7と偏光板4aの間、4分の1波長板8bは偏光反射層5と液晶層30の間に設けている。
また、液晶層30は円偏光を主導する方式とすることが望ましく、そのために、液晶層30は入射した光の位相のずれ量を電界にて制御する表示モードを用いた方が良い。表示モードとして、具体的には、VAモード、ホモジニアス(HOMO)モード、インプレーンスイッチング(IPS)モード、強誘電性液晶(FLC)モード、ハイブリッドアライン(HAN)モード、ツイステッドネマティックエレクトリカリイコントロールドバイリフリジェンス(TN−ECB)モード等が挙げられる。
次に、コレステリック液晶をポリマ化することで偏光反射層7を形成できる効果について説明する。
液晶表示装置を形成する基板(ガラス基板11、21)の外面に偏光子、検光子を設けた場合、基板を含めてそれらの厚みの分だけ視差が生じる。また、画素部Pのサイズが小さいと、表示画面の正面と斜めとで異なった色表示となる。
この視差の問題を回避するため、偏光反射層(検光子)を基板内面に形成すれば良い。この実施の形態において、光学特性を低下させることなく偏光反射層7を基板内面に形成できるため、表示品位を高めることができる。
上記したように構成された液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、液晶表示パネル1と、バックライトユニット3と、偏光板4aと、偏光板4bと、偏光反射層5と、偏光反射層7とを有している。このため、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。偏光反射層7は、液晶表示パネル1および偏光板4a間に設けられている。半透過型の液晶表示装置に最適な構成を得ることができる。偏光反射層7を液晶表示パネル1の内面に形成したことにより、視差が無く、精細度が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
偏光反射層7の可視光波長全域に対する偏光反射率は70%であるが、これに限らず、偏光反射層7の可視光波長全域に対する偏光反射率は10%以上90%以下であれば上述した効果を得ることができる。
上記したことから、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
次に、上記第3の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例について説明する。
図23に示すように、この変形例において、カラーフィルタ2はアレイ基板10のガラス基板11上に配置されている。偏光反射層7は対向基板20のガラス基板21上に配置されている。対向基板20は第1基板としてバックライトユニット3側に位置し、アレイ基板10は第2基板として表示面側に位置している。4分の1波長板8aおよび偏光板4aは、アレイ基板10の外面側に位置している。4分の1波長板8b、偏光反射層5および偏光板4bは、対向基板20の外面側に位置している。
この変形例において、液晶表示装置の他の構成は上記第3の実施の形態と同一であり、同一部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
上記した変形例においても、第3の実施の形態の液晶表示装置と同様、光の利用効率が高く、表示品位に優れた液晶表示装置を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、液晶表示装置を外光が入射しないような環境でしか使用しない場合、液晶表示装置が偏光板4bを持たない構成としても良い。これにより、部材を削減することができ、製造コストを削減することができる。
偏光反射層において、少なくとも偏光反射層5は液晶層30および偏光板4b間に設けられ、偏光反射層6、7は必要に応じて設けられていれば良い。この場合、偏光反射層6は偏光板4aおよびバックライトユニット3間に設けられ、偏光反射層7は偏光板4aおよび液晶層30間に設けられれば良い。
図24に示すように、偏光反射層5、6、7が直線偏光を反射する偏光反射層として機能する場合、偏光反射層5、6、7は、等方性媒体からなる複数の等方性媒体層40と、屈折率異方性を有した複数の異方性媒体層50とを備え、複数の等方性媒体層40と複数の異方性媒体層50とが積層して形成されていても良い。ここでは、等方性媒体層40および異方性媒体層50は交互に積層されている。
異方性媒体層50の常光屈折率は等方性媒体層40の屈折率と等しく、積層された異方性媒体層50の遅相軸は互いに平行である。このため、遅相軸に平行な直線偏光のみ各層で界面反射が発生される。これにより、所望の直線偏光反射を得ることができる。この直線偏光反射は製造上においても容易に得ることができる。
図25に示すように、偏光反射層5、6、7が円偏光を反射する反射層として機能する場合、偏光反射層5、6、7は、4分の1波長板60と、円偏光反射層70とを備え、これらが積層して形成されても良い。円偏光を反射させる円偏光反射層70と、円偏光を直線偏光に変換する4分の1波長板60とを組合せ、上述した円偏光反射層(第3の実施の形態の偏光反射層7)同様の手法を液晶表示装置に適用させる方法も有効である。
スイッチング素子としてTFT14を用いたが、薄膜ダイオード(TFD)を用いても上述した効果と同様の効果を得ることができる。また、マルチプレックス駆動による単純マトリクス方式としても上述した効果と同様の効果を得ることができる。液晶表示パネル1において、アレイ基板10および対向基板20の何れかが表示面側に配置されれば良い。
この発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図。 図1に示した液晶表示パネルを示す斜視図であり、且つ、制御部を示す図。 図1、2に示した液晶表示パネルの概略平面図。 図1、2、3に示した液晶表示パネルの配線構造を概略的に示す平面図。 図1に示した液晶表示パネルに電圧が印加されていない状態における光学特性および光路を説明するための図。 図1に示した液晶表示パネルに電圧が印加されている状態における光学特性および光路を説明するための図。 図5に示した液晶層を備えた液晶表示パネルの概略平面図であり、液晶分子の配向状態を示す図。 図6に示した液晶層を備えた液晶表示パネルの概略平面図であり、液晶分子の配向状態を示す図。 上記第1の実施の形態およびこの比較例において、黒べた表示透過率、白べた表示透過率、コントラスト比、黒50%白50%表示時黒透過率、黒50%白50%表示時白透過率および黒50%白50%表示時コントラスト比の測定値を表で示した図。 上記第1の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例を示す図であり、液晶表示パネルに電圧が印加されていない状態における光学特性および光路を説明するための図。 図10と同様、上記第1の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例を示す図であり、液晶表示パネルに電圧が印加されている状態における光学特性および光路を説明するための図。 上記第1の実施の形態に係る液晶表示装置の他の変形例を示す図であり、液晶表示パネルに電圧が印加されていない状態における光学特性および光路を説明するための図。 図12と同様、上記第1の実施の形態に係る液晶表示装置の他の変形例を示す図であり、液晶表示パネルに電圧が印加されている状態における光学特性および光路を説明するための図。 この発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図。 図14に示した液晶表示パネルに電圧が印加されている状態における光学特性および光路を説明するための図。 図14に示した液晶表示パネルに電圧が印加されていない状態における光学特性および光路を説明するための図。 上記第2の実施の形態およびこの比較例において、黒べた表示透過率、白べた表示透過率、透過モードコントラスト比、黒べた表示反射率、白べた表示反射率および反射モードコントラスト比の測定値を表で示した図。 上記第2の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例を示す断面図。 この発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図。 図19に示した液晶表示パネルに電圧が印加されていない状態における光学特性および光路を説明するための図。 図19に示した液晶表示パネルに電圧が印加されている状態における光学特性および光路を説明するための図。 上記第3の実施の形態およびこの比較例において、黒べた表示透過率、白べた表示透過率、透過モードコントラスト比、黒べた表示反射率、白べた表示反射率および反射モードコントラスト比の測定値を表で示した図。 上記第3の実施の形態に係る液晶表示装置の変形例を示す断面図。 この発明の偏光反射層が直線偏光反射機能を有する場合の偏光反射層の変形例を示す断面図。 この発明の偏光反射層が円偏光反射機能を有する場合の偏光反射層の変形例を示す断面図。
符号の説明
1…液晶表示パネル、2…カラーフィルタ、2R,2G,2B…着色層、3…バックライトユニット、3m…液晶分子、4a,4b…偏光板、5,6,7…偏光反射層、8a,8b…4分の1波長板、9…制御部、10…アレイ基板、11…ガラス基板、14…TFT、16…画素電極、17…突起、18…配向膜、20…対向基板、21…ガラス基板、22…対向電極、23…突起、24…配向膜、30…液晶層、40…等方性媒体層、50…異方性媒体層、60…4分の1波長板、70…円偏光反射層、d1,d2,d3,d4…方向、P…画素部。

Claims (26)

  1. 第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
    前記液晶層に対向配置された偏光板と、
    前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、
    前記偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光反射層に対向配置され、前記偏光反射層が反射する直線偏光の偏光方向に平行な吸収軸を有した他の偏光板と、を備えている液晶表示装置。
  2. 前記偏光板に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光板に対向配置され、前記偏光板の吸収軸方向に平行な直線偏光を反射する他の偏光反射層をさらに備えている請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記液晶層および偏光板間に配置され、前記偏光板の透過軸方向に平行な直線偏光を反射する他の偏光反射層をさらに備えている請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記液晶層および偏光板間に配置され、前記偏光板の透過軸方向に平行な直線偏光を反射する他の偏光反射層と、
    前記偏光板に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光板に対向配置され、前記偏光板の吸収軸方向に平行な直線偏光を反射する第3の偏光反射層と、をさらに備えている請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記他の偏光反射層の反射率は、10%以上90%以下である請求項3または4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記偏光反射層は、等方性媒体からなる複数の等方性媒体層と、屈折率異方性を有した複数の異方性媒体層と、を備え、前記複数の等方性媒体層と複数の異方性媒体層とが積層して形成されている請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記他の偏光反射層は、等方性媒体からなる複数の等方性媒体層と、屈折率異方性を有した複数の異方性媒体層と、を備え、前記複数の等方性媒体層と複数の異方性媒体層とが積層して形成されている請求項2ないし4の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第3の偏光反射層は、等方性媒体からなる複数の等方性媒体層と、屈折率異方性を有した複数の異方性媒体層と、を備え、前記複数の等方性媒体層と複数の異方性媒体層とが積層して形成されている請求項4に記載の液晶表示装置。
  9. 前記偏光反射層は、4分の1波長板と、前記4分の1波長板に配向配置された円偏光反射層と、を備えている請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. 前記他の偏光反射層は、4分の1波長板と、前記4分の1波長板に配向配置された円偏光反射層と、を備えている請求項2ないし4の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  11. 前記第3の偏光反射層は、4分の1波長板と、前記4分の1波長板に配向配置された円偏光反射層と、を備えている請求項4に記載の液晶表示装置。
  12. 前記液晶層は、前記第1基板および第2基板間に印加される電圧の有無により、
    複数の液晶分子が前記平面の法線方向に配向した第1状態、および前記複数の液晶分子が前記法線方向から傾斜した複数方向複数方向に配向した第2状態の何れかの配向状態を採る請求項1に記載の液晶表示装置。
  13. 第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
    前記液晶層に対向配置された偏光板と、
    前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、を備えている液晶表示装置。
  14. 第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
    前記液晶層に対向配置された偏光板と、
    前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、
    前記偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光反射層に対向配置され、前記偏光反射層が反射する直線偏光の偏光方向に平行な吸収軸を有した他の偏光板と、
    前記液晶層および偏光板間に配置された4分の1波長板と、
    前記液晶層および偏光反射層間に配置された他の4分の1波長板と、
    前記液晶層および4分の1波長板間に配置され、前記4分の1波長板を透過して入射される円偏光の極性と同一の極性の円偏光を反射する他の偏光反射層と、を備えている液晶表示装置。
  15. 前記他の偏光反射層の反射率は、10%以上90%以下である請求項14に記載の液晶表示装置。
  16. 前記他の偏光反射層は、コレステリック液晶をポリマ化して形成されている請求項14に記載の液晶表示装置。
  17. 前記他の偏光反射層は、カイラルネマティック液晶をポリマ化して形成されている請求項14に記載の液晶表示装置。
  18. 前記偏光反射層および他の偏光反射層は、それぞれ等方性媒体からなる複数の等方性媒体層と、屈折率異方性を有した複数の異方性媒体層と、を備え、前記複数の等方性媒体層と複数の異方性媒体層とが積層して形成されている請求項14に記載の液晶表示装置。
  19. 前記偏光反射層および他の偏光反射層は、それぞれ4分の1波長板と、前記4分の1波長板に配向配置された円偏光反射層と、を備えている請求項14に記載の液晶表示装置。
  20. 前記液晶層は、前記第1基板および第2基板間に印加される電圧の有無により、
    複数の液晶分子が前記平面の法線方向に配向した第1状態、および前記複数の液晶分子が前記法線方向から傾斜した複数方向複数方向に配向した第2状態の何れかの配向状態を採る請求項14に記載の液晶表示装置。
  21. 第1基板と、前記第1基板に隙間を置いて対向配置された第2基板と、前記第1基板および第2基板間に保持された液晶層と、を有した液晶表示パネルと、
    前記液晶層に対向配置された偏光板と、
    前記液晶層に対して前記偏光板の反対側に位置し、前記液晶層に対向配置され、前記液晶表示パネルの平面に平行な一方向の直線偏光を反射する偏光反射層と、
    前記液晶層および偏光板間に配置された4分の1波長板と、
    前記液晶層および偏光反射層間に配置された他の4分の1波長板と、
    前記液晶層および4分の1波長板間に配置され、前記4分の1波長板を透過して入射される円偏光の極性と同一の極性の円偏光を反射する他の偏光反射層と、を備えている液晶表示装置。
  22. 前記偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光反射層に対向配置されたカラーフィルタをさらに備えている請求項1、13、14および21の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  23. 前記偏光板に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記偏光板に対向配置されたバックライトユニットをさらに備えている請求項1、13、14および21の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  24. 前記他の偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記他の偏光反射層に対向配置されたバックライトユニットを備えている請求項2に記載の液晶表示装置。
  25. 前記第3の偏光反射層に対して前記液晶層の反対側に位置し、前記第3の偏光反射層に対向配置されたバックライトユニットを備えている請求項4に記載の液晶表示装置。
  26. 前記液晶表示パネルは、前記液晶表示パネルの平面に沿った方向に複数に分割され、それぞれ薄膜トランジスタを有した複数の画素部を備えている請求項1、13、14および21の何れか1項に記載の液晶表示装置。
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