JP2009030516A - ギヤポンプ - Google Patents

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Hironao Yokoi
宏尚 横井
Masaki Ota
太田  雅樹
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Abstract

【課題】ギヤポンプの容積効率を低下させることなく、閉じ込み部の圧力を低減することができるギヤポンプを提供する。
【解決手段】ギヤポンプ101には、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9からなるギヤ対7の噛み合い部分におけるギヤ対7の歯部によって、閉じ込み部が形成される。ギヤポンプ101は、この閉じ込み部を吐出側の空間に連通する閉じ込み圧逃がし経路20,21を備え、さらに、この閉じ込み圧逃がし経路20,21のそれぞれに、吐出側の空間から閉じ込み部31に流体が流通することを防ぐ逆止弁40,41を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明はギヤポンプに関する。
ギヤポンプは、内部に互いに外接する駆動ギヤ及び従動ギヤからなるギヤ対を備え、外部から吸入した流体をこのギヤ対によって内部で昇圧した後、外部に吐出するものである。そのため、ギヤポンプは、構造が簡単で、小型、軽量、安価であり、流体中の異物の影響を受けにくいという特徴がある。また、流体として作動油を使用することで油圧機器等を駆動させることができ、例えば、フォークリフト等の車両において、走行用内燃機関により駆動される作業用ポンプとして広く用いられる。
ギヤポンプにおける駆動ギヤ及び従動ギヤの噛み合い部分において、駆動ギヤの歯部及び従動ギヤの歯部によって閉塞された閉じ込み部が形成される。この閉じ込み部は、吐出側の空間におけるギヤ対の噛み合い部分で形成された後、ギヤ対の回転に伴って、吐出側の空間から吸入側の空間へ移動する。閉じ込み部は、その移動に伴って、吐出側の位置においてその容積を減少した後、吸入側の位置においてその容積を増大する。さらに、ギヤ対の回転が進行すると、閉じ込み部は吸入側の空間において開放される。また、閉じ込み部には、吐出側の空間において、流体であるオイルが含まれる。閉じ込み部のオイルは、ギヤ対の回転に伴って、昇圧されて高圧になった後、吸入側の空間に吐出される。この高圧のオイルは、ギヤ対の回転の抵抗、すなわちギヤポンプの動的損失となる他、騒音や振動を発生させる。この閉じ込み部におけるオイルの圧力の上昇を防ぐために、閉じ込み部のオイルを外部に逃がす技術が提案されている。
例えば、特許文献1におけるギヤポンプにおいては、サイドプレートに2つの溝が形成されている。一方の溝は、吐出側の空間に形成され、閉じ込み部を吐出側の空間に連通し、他方の溝は、吸入側の空間に形成され、閉じ込み部を吸入側の空間に連通する。また、これら2つの溝は、互いに直接連通することなく、さらに、閉じ込み部を介しても互いに連通しない。吐出側の空間の溝は、閉じ込み部のオイルを吐出側の空間に流出するが、閉じ込み部の容積が最小となる位置において、閉じ込み部と遮断されるように配置される。一方、吸入側の空間の溝は、閉じ込み部が2つの溝と遮断された完全に閉じ込まれた状態でその容積を増大する過程において、閉じ込み部の圧力が減少して吸入側の空間の圧力にほぼ等しくなるときに、閉じ込み部に連通するよう配置されている。従って、特許文献1におけるギヤポンプは、高圧の閉じ込み部が低圧の吸入側の空間に開放される際に発生する振動及び騒音を低減している。
特開2001−73960号公報
しかしながら、特許文献1におけるギヤポンプにおいて、閉じ込み部のオイルの流出を溝のみに依存している。閉じ込み部及び溝の間において流通するオイルの流量は、閉じ込み部と溝とが連通する部位の面積に依存する。よって、溝のみで閉じ込み部のオイルを十分に流出させるには、溝及び閉じ込み部の連通部位の面積を大きくとる必要があるため、吐出側の空間の溝と最小容積時の閉じ込み部との関係、すなわち互いのクリアランスは精度の高いものが要求される。一方、このクリアランスは、ギヤポンプの温度によって影響を受け、常に最適な状態を維持され得ない。従って、閉じ込み部は、吐出側の溝から遮断された閉じ込められた状態となっても、さらに容積変化を受けて減少し、その内部のオイルは高圧な状態となりうる。
また、吸入側の空間及び吐出側の空間の溝は、ギヤポンプの機能を低下させる吐出側の空間から吸入側の空間へのオイルの流出を防ぐために、互いに直接連通しないように、さらに同じ閉じ込み部を介して互いに連通しないように配置されている。よって、これらの溝はギヤ対の噛み合い部分において間隔を開けて配置されている。従って、吐出側の空間にある閉じ込み部が吐出側の空間の溝と遮断されて閉じ込められる直前において、この溝と閉じ込み部との連通部位の面積、すなわちオイルを流出する通路面積を十分に確保することができない。すなわち、閉じ込み部は、内部のオイルを昇圧され高圧となった状態で閉じ込められる。
この発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ギヤポンプの容積効率を低下させることなく、閉じ込み部の圧力を低減することができるギヤポンプを提供することを目的とする。
上述の問題を解決するために、この発明に係るギヤポンプは、ギヤ室内に収納され、互いに外接して噛み合う駆動ギヤ及び従動ギヤからなるギヤ対を備え、外部から吸入された流体をギヤ室で昇圧して吐出するギヤポンプであり、ギヤ対の噛み合い部分におけるギヤ対の歯部によって形成される閉じ込み部であって、ギヤ対の回転に伴って吐出側の空間から吸入側の空間の方向に移動する閉じ込み部を、吐出側の空間に連通する閉じ込み圧逃がし経路と、閉じ込み圧逃がし経路に設けられ、吐出側の空間から閉じ込み部に流体が流通することを防ぐ逆止弁とを備えることを特徴とする。
閉じ込み圧逃がし経路は、閉じ込み部における容積減少時及び完全に閉じ込まれる直前において、閉じ込み部との連通部位の面積、すなわち流体の通路面積を確保することができ、閉じ込み部の流体を吐出側の空間に流出して、閉じ込み部の圧力を低減することができる。さらに、閉じ込み部が完全に閉じ込まれた状態においても、閉じ込み部の流体を吐出側の空間に流出し、閉じ込み部の圧力を低減することができる。従って、閉じ込み部の流体の圧力による、ギヤポンプの騒音、振動、及び動的損失を低減することが可能になる。一方、閉じ込み圧逃がし経路に逆止弁が備えられていない場合、閉じ込み部が吸入側の空間に連通すると、閉じ込み圧逃がし経路を介して、吐出側の空間と吸入側の空間とが連通する。よって、吐出側の空間及び吸入側の空間の圧力の差異によって、閉じ込み圧逃がし経路及び閉じ込み部を介して、吐出側の空間から吸入側の空間に流体が流出する。閉じ込み圧逃がし経路に設けられた逆止弁は、吐出側の空間の流体が吸入側の空間へ流出することを防止することができる。従って、流体の流出によって引き起こされる吐出側の空間における容積効率の低下を防ぐことが可能になる。
ギヤ対の側部に対向するプレートを備え、プレートには、閉じ込み部に連通する閉じ込み圧逃がし穴が形成され、閉じ込み圧逃がし経路は、閉じ込み圧逃がし穴を含み、閉じ込み圧逃がし穴を介して、閉じ込み部を吐出側の空間に連通してもよい。
ギヤ対の側部に対向するプレートを備え、プレートには、閉じ込み部を吐出側の空間に連通する吐出側逃がし溝が形成され、閉じ込み部の移動中において、吐出側逃がし溝は、閉じ込み圧逃がし経路が閉じ込み部に連通するより前に、閉じ込み部に連通してもよい。閉じ込み部の容積の減少時において、閉じ込み部の流体を吐出側の空間に流出させるための通路面積を増大することが可能になる。
ギヤ対の側部に対向するプレートを備え、プレートには、閉じ込み部を吸入側の空間に連通する吸入側逃がし溝が形成され、閉じ込み部の移動中において、吸入側逃がし溝は、閉じ込み圧逃がし経路が閉じ込み部に連通した後に、閉じ込み部に連通してもよい。閉じ込み部の容積の増大時において、この吸入側逃がし溝を介して吸入側の空間から閉じ込み部に流体が流入し、閉じ込み部において発生する負圧を解消することができる。従って、負圧によるギヤポンプの騒音、振動、及び動的損失を低減することが可能になる。
閉じ込み部の移動中において、閉じ込み部は、吐出側逃がし溝または吸入側逃がし溝のうちのいずれか一方にのみ連通してもよい。吐出側逃がし溝及び吸入側逃がし溝は、互いに直接連通せず、さらに、閉じ込み部を介しても互いに連通しない構成とする。従って、吐出側の空間から吸入側の空間に流体が流通しないため、吐出側の空間における容積効率の低下を防ぐことが可能になる。
閉じ込み部の移動中において、閉じ込み圧逃がし経路は、閉じ込み部を介して、吐出側逃がし溝または吸入側逃がし溝のうちのいずれか一方にのみ連通してもよい。閉じ込み圧逃がし経路は、閉じ込み部を介して、吐出側逃がし溝及び吸入側逃がし溝の両方と同時には連通しない構成とする。従って、吐出側の空間から吸入側の空間に流体が流通しないため、吐出側の空間における容積効率の低下を防ぐことが可能になる。
プ。
この発明によれば、ギヤポンプは、ギヤポンプの容積効率を低下させることなく、閉じ込み部における圧力の低減を図ることが可能になる。
以下に、この発明の実施の形態について、添付図に基づいて説明する。
実施の形態1.
この実施の形態1に係るギヤポンプ101の構造について、図1〜3に基づいて説明する。
図1に示すように、ギヤポンプ101は、内部にギヤを収納するためのケーシング2を備え、ケーシング2には、1つの空間、すなわち、ギヤ室6が形成されている。また、ケーシング2の両端には、一対のハウジング3a,3bがそれぞれ設けられ、ギヤ室6を塞いでいる。さらに、ギヤ室6及びハウジング3a,3bの端面の間には、一対のサイドプレート4a,4bがそれぞれ設けられており、サイドプレート4a,4bは対向し互いに平行となっている。従って、ギヤ室6は、ケーシング2及び一対のサイドプレート4a,4bによって形成される空間となっている。
ギヤ室6には、一組のギヤ対7が収納されている。ギヤ対7は、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9によって構成され、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9は互いに外接して噛み合っている。
また、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9には、それらの中心を貫通するとともに、一体に回転する駆動ギヤ回転軸10及び従動ギヤ回転軸11がそれぞれ設けられている。
また、ハウジング3aには、円筒形状をした2つの軸受穴5a1,5a2がサイドプレート4aと垂直に形成され、サイドプレート4aを貫通している。さらに、ハウジング3bには、円筒形状をした2つの軸受穴5b1,5b2がサイドプレート4bと垂直に形成され、サイドプレート4bを貫通している。軸受穴5a1,5b1は、同径でその中心軸が同一となっており、また、軸受穴5a2,5b2は、同径でその中心軸が同一となっている。
軸受穴5a1,5b1には、中空円筒形状をしたプレーン軸受12がそれぞれ挿入されている。このプレーン軸受12に、駆動ギヤ回転軸10の両端がそれぞれ挿入され、駆動ギヤ回転軸10は2つのプレーン軸受12によって回転自在に支持されている。さらに、駆動ギヤ回転軸10の一端10aはハウジング3aの外部に延出し、図示しない外部動力源に接続されており、外部動力源によって駆動ギヤ回転軸10に駆動力が与えられる。また、駆動ギヤ回転軸10とハウジング3aとが対向する部位に、オイルシール14が環状に設けられている。オイルシール14は、駆動ギヤ回転軸10の外周面に設けられ、プレーン軸受12より駆動ギヤ回転軸10の端部10a側に位置している。
一方、軸受穴5a2,5b2には、中空円筒形状をしたプレーン軸受13がそれぞれ挿入されている。プレーン軸受13に、従動ギヤ回転軸11の両端がそれぞれ挿入され、従動ギヤ回転軸11は2つのプレーン軸受13によって回転自在に支持されている。
次に、図3を参照すると、ギヤ室6には、その内周面63、駆動ギヤ8、及び従動ギヤ9によって2つの空間が形成され、そのうちの一方は流体であるオイルを吸入する側に形成される吸入側の空間61であり、また、他方はオイルを吐出する側に形成される吐出側の空間62である。
また、駆動ギヤ8と従動ギヤ9との噛み合い部分において、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって囲まれる領域35,36が隣接して形成されている。駆動ギヤ8側には領域35が形成され、従動ギヤ9側には領域36が形成され、領域35,36は、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって閉塞され、互いに連通しない。すなわち、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の間にバックラッシを有さないバックラッシレスの構造をギヤポンプ101は有している。
領域35,36は、紙面垂直方向において、下部をサイドプレート4aにより、上部をサイドプレート4bにより塞がれており、閉じ込み部31を形成している(図1参照)。また、閉じ込み部31は、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9それぞれの方向A及びBへの回転、すなわちギヤ対7の回転に伴って、吐出側の空間62において形成された後、吸入側の空間61に移動する。閉じ込み部31は、その移動中、駆動ギヤ回転軸10の中心と従動ギヤ回転軸11の中心とを結ぶギヤ間中心線CLより吐出側の空間62側においてその容積を減少し、ギヤ間中心線CLより吸入側の空間61側においてその容積を再び増大する。さらに、ギヤ対7の回転が進行すると、閉じ込み部31は吸入側の空間61に開放される。なお、閉じ込み部31には吐出側の空間62のオイルが閉じ込められており、閉じ込められたオイルは、閉じ込み部31の容積の減少によって、昇圧作用を受ける。
また、サイドプレート4a上(図1参照)において、吸入側の空間61及び吐出側の空間62には、矩形断面をした吸入側逃がし溝である溝24及び吐出側逃がし溝である溝25がそれぞれ形成されている。溝24は、吸入側の空間61においてギヤ間中心線CLに近い側に端部24eを有し、端部24eから吸入側の空間61の方向、すなわちギヤ対7の回転方向に向かって形成されている。一方、溝25は、吐出側の空間62においてギヤ間中心線CLに近い側に端部25eを有し、端部25eから吐出側の空間62の方向、すなわちギヤ対7の回転方向と逆の方向に向かって形成されている。また、端部24e,25eは互いに平行であるとともに、ギヤ間中心線CLに平行となっている。
また、溝24,25は、互いに直接連通しないように配置されている。さらに、閉じ込み部31の移動中において、溝24,25は、閉じ込み部31にそれぞれは連通するが、閉じ込み部31を介して互いに連通しないように配置されている。すなわち、溝24,25は、閉じ込み部31がその容積を最小にする位置において、溝24,25のいずれもが閉じ込み部31に連通しないように、それぞれの端部24e,25e間の間隔をあけて配置されている。
従って、溝25は、閉じ込み部31の容積の減少時において閉じ込み部31に連通して、閉じ込み部31の容積の減少に伴い昇圧されるオイルを、吐出側の空間62に流出する。一方、溝24は、閉じ込み部31の容積の増大時において閉じ込み部31に連通して、閉じ込み部31の容積の増大に伴い発生する負圧の作用によって、吸入側の空間61から閉じ込み部31にオイルを流入する。
なお、サイドプレート4b(図1参照)においても、サイドプレート4aと同様に、溝24,25が形成されている。
また、サイドプレート4a(図1参照)には、溝24及び25の間において、2つの閉じ込み圧逃がし穴20a,21aが形成されている。
閉じ込み部31の移動中において、閉じ込み圧逃がし穴20a,21aは、溝25が閉じ込み部31に連通した後に、閉じ込み部31に連通する。さらに、閉じ込み圧逃がし穴20a,21aが閉じ込み部31に連通した後に、溝24が閉じ込み部31に連通する。
また、閉じ込み圧逃がし穴20aは、ギヤ対7の回転に伴って閉じ込み部31の領域35に連通するが領域36には連通せず、一方、閉じ込み圧逃がし穴21aは、ギヤ対7の回転に伴って領域36に連通するが領域35には連通しないような位置に配置されている。
さらに、閉じ込み圧逃がし穴20a,21aのそれぞれは、閉じ込み部31を介して、溝24,25の両方に対して、同時に連通しないような位置に配置されている。
ここで、図2を参照すると、ハウジング3aには、サイドプレート4aを貫通し、閉じ込み圧逃がし穴21aを介して閉じ込み部31(図3参照)を吐出側の空間62に連通する閉じ込み圧逃がし経路21が形成されている。また、閉じ込み圧逃がし穴20aを介して閉じ込み部31(図3参照)を吐出側の空間62に連通する閉じ込み圧逃がし経路20が、閉じ込み圧逃がし経路21と同様に形成されている(図1参照)。なお、閉じ込み圧逃がし穴20a,21aは、閉じ込み圧逃がし経路20,21にそれぞれ含まれている。
よって、閉じ込み部31(図3参照)のオイルは、閉じ込み圧逃がし経路20,21を介して、吐出側の空間62に流出する。
また、閉じ込み圧逃がし経路21において、閉じ込み圧逃がし穴21aの近傍に、逆止弁41が設けられている。逆止弁41は、ハウジング3aに設けられ、ハウジング3a及びサイドプレート4aとの接続面に当接している。
なお、逆止弁41の構造は、以下のようになる。
ハウジング3aには、ハウジング3a及びサイドプレート4aの接続面から、この接続面に垂直な方向に、円筒形状をした弁収容室42が形成され、弁収容室42は底部42dを有する。また、弁収容室42は、サイドプレート4aによって塞がれており、サイドプレート4aには弁収容室42を閉じ込み圧逃がし穴21aに連通する弁孔42eが形成される。サイドプレート4aの弁収容室42側における弁孔42eの周囲には、弁座42cが形成される。本実施例では、閉じ込み圧逃がし穴21aを弁孔42eと兼用している。
また、閉じ込み圧逃がし経路21は、底部42dにおいて弁収容室42に連通し、弁収容室42を介して、弁孔42eとしての閉じ込み圧逃がし穴21aに連通する。さらに、閉じ込み圧逃がし経路21は、底部42dを吐出側の空間62に連通する。
弁収容室42の内部には、底部42dに当接してスプリング44が設けられている。さらに、スプリング44と弁座42cとの間には、弁体であるボール43が設けられ、ボール43は球状をしている。よって、ボール43及びスプリング44は、弁座42c及び底部42dによって狭持されている。
さらに、弁収容室42の内部には、底部42dに、円筒形状をしたストッパ45が設けられている。ストッパ45は、弁収容室42の内部におけるボール43の軸方向への移動、すなわち底部42d方向への移動を制限している。
逆止弁41の内部において、通常、ボール43は、スプリング44に付勢されて弁座42cに当接し、弁孔42e、すなわち閉じ込み圧逃がし穴21aを塞いでいる。閉じ込み圧逃がし穴21aにおけるオイルの圧力が、逆止弁41内部のオイルの圧力、すなわち吐出側の空間62におけるオイルの圧力より高くなると、この圧力は、スプリング44の付勢に抗してボール43を底部42dの方向に移動させる。よって、逆止弁41が開かれた状態となり、閉じ込み圧逃がし経路21及び逆止弁41を介して、閉じ込み圧逃がし穴21aが吐出側の空間62に連通する。一方、閉じ込み圧逃がし穴21aにおけるオイルの圧力が、吐出側の空間62におけるオイルの圧力以下となると、スプリング44の付勢によってボール43が弁座42cの方向に移動し、弁孔42eを塞ぐ。よって、逆止弁41は閉じられた状態となり、閉じ込み圧逃がし経路21を介した吐出側の空間62及び閉じ込み圧逃がし穴21aの連通が遮断される。
従って、逆止弁41は、閉じ込み圧逃がし経路21において、閉じ込み圧逃がし穴21aから吐出側の空間62へのオイルの流通を可能とし、その逆方向の流通を防止する。
また、閉じ込み圧逃がし経路20において、逆止弁40が、逆止弁41と同様に設けられている(図1参照)。
次に、この実施の形態1に係るギヤポンプ101の動作について、図1〜8に基づいて説明する。
図3に示すように、駆動ギヤ回転軸10に図示しない外部駆動源から駆動力が与えられると、駆動ギヤ8は方向Aに回転する。それに伴い、駆動ギヤ8と噛み合う従動ギヤ9は、従動ギヤ回転軸11とともに、方向Bに回転する。駆動ギヤ8及び従動ギヤ9が噛み合いつつ回転すると、図示しない外部から吸入側の空間61にオイルが吸入され、駆動ギヤ8の歯間及びギヤ室6の内周面63によって形成される空間S1、並びに従動ギヤ9の歯間及びギヤ室6の内周面63によって形成される空間S2にオイルが閉じこめられる。空間S1,S2に閉じこめられたオイルは、ギヤ室6の内周面63に沿って、方向A,Bの方向にそれぞれ運ばれ、吐出側の空間62に昇圧された状態で吐出される。吐出側の空間62内の高圧のオイルは、ギヤポンプ101の外部に吐出され、図示しない油圧装置等に送られて、これを作動させる。
次に、図3におけるm部に示す駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の噛み合い部分について、その動作は以下のようになる。
m部が図4に示す状態(a1)にある場合において、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって、空間50,51が形成されている。空間50は、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の当接部より駆動ギヤ8側に形成され、一方、空間51は、この当接部より従動ギヤ9側に形成されている。
ここで、空間50に着目すると、空間50は吐出側の空間62に連通し、空間50の圧力は吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(a1)から駆動ギヤ8及び従動ギヤ9がそれぞれ方向A及びBに回転、すなわちギヤ対7が回転すると、図5に示す状態(b1)となる。このとき、空間50は、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって閉じられている。よって、空間50は閉じ込み部31(図3参照)を形成するが、溝25にP部50pにおいて連通する。よって、空間50は、P部50pを介して吐出側の空間62に連通し、空間50の圧力は吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(b1)からギヤ対7がさらに回転すると、図6に示す状態(c1)となる。
状態(b1)〜(c1)への移行に伴い、空間50はその容積を減少させる。また、空間50は、P部50pにおいて溝25に連通し、空間50の容積の減少に伴って昇圧されるオイルを、溝25を介して吐出側の空間62に流出する。さらに、ギヤ対7の回転に伴い、空間50は、閉じ込み圧逃がし穴20aともQ部50qにおいて連通するようになり、空間50のオイルを、閉じ込み圧逃がし経路20(図2参照)を介して吐出側の空間62に流出する。よって、空間50のオイルは、吐出側の空間62へ流出するための通路面積がP部50p及びQ部50qによって確保されるため、昇圧されて高圧になることがない。従って、P部50p及びQ部50qを介して吐出側の空間62に連通する空間50の圧力は、吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(c1)からギヤ対7がさらに回転すると、図7に示す状態(d1)となる。
状態(c1)〜(d1)への移行に伴い、空間50はさらにその容積を減少させるとともに、溝24,25から遮断されて完全に閉じ込められた状態となる。なお、状態(d1)において空間50の容積は最小となっている。また、空間50において、P部50pの面積は減少するが、Q部50qによって、昇圧されるオイルが吐出側の空間62へ流出するための通路面積は確保される。よって、空間50が駆動ギヤ8の歯部、従動ギヤ9の歯部、サイドプレート4a及びサイドプレート4b(図1参照)によって完全に閉じ込まれる直前においても、P部50pの面積は僅少であるが、Q部50qを介して、オイルは吐出側の空間62へ流出するため、昇圧されて高圧にならない。また、P部50pの面積が0となり、空間50が完全に閉じ込まれた状態となったとき、空間50はQ部50qにおいて閉じ込み圧逃がし穴20aと連通し、空間50のオイルが吐出側の空間62へ流出するための通路面積は確保される。よって、空間50の容積の減少によって昇圧されるオイルは、閉じ込み圧逃がし経路20(図2参照)を介して吐出側の空間62に流出するため、昇圧されて高圧になることはない。従って、P部50pまたはQ部50qを介して吐出側の空間62に連通する空間50の圧力は、吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(d1)からギヤ対7がさらに回転すると、図8に示す状態(e1)となる。
状態(d1)〜(e1)への移行に伴い、空間50は、その容積を増大させる。ギヤ対7の回転に伴い、空間50は溝24とR部50rにおいて連通するようになる。また、空間50がR部50rを介して吸入側の空間61に連通すると、空間50の圧力は、吸入側の空間61の圧力、すなわち、大気圧になる。なお、Q部50q、すなわち閉じ込み圧逃がし穴20aに連通する閉じ込み圧逃がし経路20には逆止弁40が設けられているため、吐出側の空間62から、吐出側の空間62より圧力の低くなった空間50にオイルが流出することはない(図2参照)。
また、空間50の容積の増大に伴い、空間50には負圧が発生する。このとき、空間50は、Q部50qにおいて閉じ込み圧逃がし穴20aに連通し、R部50rにおいて溝24に連通する。Q部50qにおいては、閉じ込み圧逃がし経路20の逆止弁40によって、この負圧の作用による吐出側の空間62から空間50へのオイルの流出が防止される(図2参照)。一方、R部50rにおいては、負圧の作用によって吸入側の空間61から空間50にオイルが流入し、空間50の負圧が解消される。
状態(e1)からギヤ対7がさらに回転すると、空間50はその容積を増大させ、開放される。また、空間50は閉じ込み圧逃がし穴20aに連通せず、溝24にのみ連通する。なお、空間50の圧力は、吸入側の空間61の圧力である大気圧に保たれる。
また、空間50に隣接する空間51は、ギヤ対7の回転に伴って、閉じ込み圧逃がし穴21aに連通し、空間50と同様の動作を行う。
このように、実施の形態1におけるギヤポンプ101には、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9からなるギヤ対7の噛み合い部分におけるギヤ対7の歯部によって閉じ込み部31が形成される。ギヤポンプ101は、ギヤ対7の回転に伴って吐出側の空間62から吸入側の空間61の方向に移動する閉じ込み部31を、吐出側の空間62に連通する閉じ込み圧逃がし経路20,21を備え、さらに、閉じ込み圧逃がし経路20,21にそれぞれ設けられ、吐出側の空間62から閉じ込み部31に流体が流通することを防ぐ逆止弁40,41を備えることを特徴とする。
よって、閉じ込み圧逃がし経路20,21によって、閉じ込み部31のオイルを吐出側の空間62に流出し、閉じ込み部31の圧力を低減することができる。従って、閉じ込み部31のオイルの圧力による、ギヤポンプ101の騒音、振動、及び動的損失を低減することが可能になる。さらに、閉じ込み圧逃がし経路20,21の逆止弁40,41によって、吐出側の空間62から、閉じ込み部31を介して吸入側の空間61へオイルが流出することを防止することができ、吐出側の空間62におけるオイルの流出による容積効率の低下を防ぐことが可能になる。
また、サイドプレート4a,4bに形成された溝25は、閉じ込み部31の容積の減少時において、閉じ込み部31のオイルを吐出側の空間62に流出する通路面積の増大を可能にする。
また、サイドプレート4a,4bに形成された溝24は、閉じ込み部31の容積の増大時において、吸入側の空間61から閉じ込み部31にオイルを流入し、閉じ込み部31において発生する負圧を解消することができる。従って、負圧によるギヤポンプの騒音、振動、及び動的損失を低減することが可能になる。
また、溝24,25は、互いに直接連通せず、また、閉じ込み部を介しても互いに連通しない構成となっているため、吐出側の空間62から吸入側の空間61にオイルを流出しない。従って、吐出側の空間62における容積効率の低下が発生しない。
また、閉じ込み圧逃がし経路20,21の閉じ込み圧逃がし穴20a,21aは、閉じ込み部を介して、溝24,25の両方と同時に連通しない構成となっている。従って、吐出側の空間62から吸入側の空間61にオイルを流出しないため、吐出側の空間62における容積効率の低下が発生しない。
実施の形態2.
実施の形態2に係るギヤポンプ102は、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の噛み合い部分においてバックラッシを有する構造としたものである。なお、以下の実施の形態において、図1〜8の参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2におけるギヤポンプ102の構造は、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の噛み合い部分においてバックラッシを有するため、実施の形態1においてサイドプレート4a,4bに形成された溝24,25の間隔を広くした構造を有している。
図10に示すように、駆動ギヤ8と従動ギヤ9との噛み合い部分において、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって領域35,36が形成されている。駆動ギヤ8及び従動ギヤ9は、これらの歯面間に隙間BL(バックラッシ)を有している、すなわち、ギヤポンプ102は、駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の間にバックラッシを有する構造となっている。
よって、領域35,36は、隙間BLにおいて互いに連通して、1つの領域37を形成している。領域37は、紙面垂直方向において、下部をサイドプレート4aにより、上部をサイドプレート4bにより塞がれており、閉じ込み部32を形成している(図9参照)。また、閉じ込み部32は、実施の形態1における閉じ込み部31と同様に、吐出側の空間62において形成された後、その容積を変化させ、吸入側の空間61において開放される。
さらに、サイドプレート4a(図9参照)上において、吸入側の空間61及び吐出側の空間62には、矩形断面をした溝26,27が、実施の形態1における溝24,25と同様に、それぞれ形成されている。なお、溝26,27は、閉じ込み部32がその容積を最小とする位置において、溝26,27のいずれもが閉じ込み部32に連通しないように、それぞれの端部26e,27e間の間隔をあけて配置されている。
なお、サイドプレート4b上においても、サイドプレート4aと同様に、溝26,27が形成されている(図9参照)。
また、サイドプレート4a(図9参照)には、溝26,27の間において、2つの閉じ込み圧逃がし穴20a,21aが形成されている。閉じ込み部32の移動中において、閉じ込み圧逃がし穴20a,21aは、それぞれが閉じ込み部32と連通するように配置されている。なお、閉じ込み圧逃がし穴20a,21aのそれぞれは、閉じ込み部32を介して、溝26,27の両方に対して、同時に連通しないように配置されている。さらに、閉じ込み圧逃がし経路20,21及び逆止弁40,41が、実施の形態1と同様に、形成されている。(図9参照)
その他の構造については、実施の形態1と同様である。
次に、この実施の形態2に係るギヤポンプ102の動作について、図9〜14に基づいて説明する。
図10におけるn部に示す駆動ギヤ8及び従動ギヤ9の噛み合い部分について、その動作は以下のようになる。
n部が図11に示す状態(a2)にある場合において、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって、空間52が形成されている。空間52は吐出側の空間62に連通し、空間52の圧力は、吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(a2)から駆動ギヤ8及び従動ギヤ9がそれぞれ方向A及びBに回転、すなわちギヤ対7が回転すると、図12に示す状態(b2)となる。
状態(a2)〜(b2)への移行に伴い、空間52は、駆動ギヤ8の歯部及び従動ギヤ9の歯部によって閉じられた後、その容積を減少する。また、空間52は、閉じ込み部32(図10参照)を形成するが、P部52pにおいて溝27に連通するとともに、Q1部52q1において閉じ込み圧逃がし穴20aに連通する。よって、空間52の容積の減少に伴って昇圧されるオイルは、溝27及び閉じ込み圧逃がし経路20(図9参照)を介して、吐出側の空間62に流出する。すなわち、空間52のオイルは、吐出側の空間62へ流出するための通路面積が確保されているため、昇圧されて高圧になることがない。従って、P部52p及びQ1部52q1を介して吐出側の空間62に連通する空間52の圧力は、吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(b2)からギヤ対7がさらに回転すると、図13に示す状態(c2)となる。
状態(b2)〜(c2)への移行に伴い、空間52はその容積を減少させるとともに、完全に閉じ込まれる。また、状態(c2)において空間52の容積は最小となっている。空間52は、P部52pの面積を減少して0とするが、Q1部52q1及びQ2部52q2を介して空間52のオイルを吐出側の空間62へ流出し、オイルの通路面積を確保している。よって、空間52は、その容積の減少時及び完全に閉じ込まれた状態において、オイルが昇圧されて高圧になることはない。従って、Q1部52q1及びQ2部52q2を介して吐出側の空間62に連通する空間52の圧力は、吐出側の空間62の圧力になっている。
状態(c2)からギヤ対7がさらに回転すると、図14に示す状態(d2)となる。
状態(c2)〜(d2)への移行に伴い、空間52は、その容積を増大させるとともに、溝26とR部52rにおいて連通するようになる。また、空間52がR部52rを介して吸入側の空間61に連通すると、空間52の圧力は、吸入側の空間61の圧力である大気圧になる。なお、閉じ込み圧逃がし経路20,21には逆止弁40,41が設けられているため、吐出側の空間62から、吐出側の空間62より圧力の低くなった空間52にオイルが流出することはない(図9参照)。
また、空間52の容積の増大に伴い、空間52には負圧が発生する。Q1部52q1及びQ2部52q2においては、閉じ込み圧逃がし経路20,21の逆止弁40,41の作用によって、この負圧の作用による吐出側の空間62から空間52へのオイルの流出が防止される(図9参照)。一方、R部52rにおいては、負圧の作用によって吸入側の空間61から空間52にオイルが流入し、空間52の負圧が解消される。
状態(d2)からギヤ対7がさらに回転すると、空間52はその容積を増大させ、開放される。なお、空間52の圧力は、吸入側の空間61の圧力である大気圧に保たれる。
その他のギヤポンプ102の動作については、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態2におけるギヤポンプ102においても、上記実施の形態1と同様な効果が得られる。
実施の形態1及び2において、2つの閉じ込み圧逃がし経路20,21が形成されていたが、これに限定されるものでなく、1つであってもよく3つ以上であってもよい。
また、実施の形態1及び2において、吸入側及び吐出側の逃がし溝24,25,26,27の断面形状は矩形としていたが、これに限定されるものでなく、半円形又は楕円形の一部によって形成される形状であってもよい。
また、実施の形態1及び2における逆止弁40,41の構造において、弁体を球状のボール43弁としていたが、これに限定されるものでなく、円錐形状又はリード型の弁であってもよい。
この発明の実施の形態1に係るギヤポンプの構造を示す断面側面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図3におけるm部の動作を説明する図であって、状態(a1)を示す図である。 図3におけるm部の動作を説明する図であって、状態(b1)を示す図である。 図3におけるm部の動作を説明する図であって、状態(c1)を示す図である。 図3におけるm部の動作を説明する図であって、状態(d1)を示す図である。 図3におけるm部の動作を説明する図であって、状態(e1)を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るギヤポンプの構造を示す断面図であり、実施の形態1における図2に相当する図である。 図9のX−X線に沿った断面図である。 図10におけるn部の動作を説明する図であって、状態(a2)を示す図である。 図10におけるn部の動作を説明する図であって、状態(b2)を示す図である。 図10におけるn部の動作を説明する図であって、状態(c2)を示す図である。 図10におけるn部の動作を説明する図であって、状態(d2)を示す図である。
符号の説明
4a,4b サイドプレート(プレート)、6 ギヤ室、7 ギヤ対、8 駆動ギヤ、9 従動ギヤ、20,21 閉じ込み圧逃がし経路、20a,21a 閉じ込み圧逃がし穴、24,26 溝(吸入側逃がし溝)、25,27 溝(吐出側逃がし溝)、31,32 閉じ込み部、40,41 逆止弁、61 吸入側の空間、62 吐出側の空間、101,102 ギヤポンプ。

Claims (6)

  1. ギヤ室内に収納され、互いに外接して噛み合う駆動ギヤ及び従動ギヤからなるギヤ対を備え、外部から吸入された流体を前記ギヤ室で昇圧して吐出するギヤポンプにおいて、
    前記ギヤ対の噛み合い部分における前記ギヤ対の歯部によって形成される閉じ込み部であって、前記ギヤ対の回転に伴って吐出側の空間から吸入側の空間の方向に移動する閉じ込み部を、前記吐出側の空間に連通する閉じ込み圧逃がし経路と、
    前記閉じ込み圧逃がし経路に設けられ、前記吐出側の空間から前記閉じ込み部に前記流体が流通することを防ぐ逆止弁とを備えることを特徴とするギヤポンプ。
  2. 前記ギヤ対の側部に対向するプレートを備え、
    前記プレートには、前記閉じ込み部に連通する閉じ込み圧逃がし穴が形成され、
    前記閉じ込み圧逃がし経路は、前記閉じ込み圧逃がし穴を含み、前記閉じ込み圧逃がし穴を介して、前記閉じ込み部を前記吐出側の空間に連通することを特徴とする請求項1に記載のギヤポンプ。
  3. 前記ギヤ対の側部に対向するプレートを備え、
    前記プレートには、前記閉じ込み部を前記吐出側の空間に連通する吐出側逃がし溝が形成され、
    前記閉じ込み部の移動中において、前記吐出側逃がし溝は、前記閉じ込み圧逃がし経路が前記閉じ込み部に連通するより前に、前記閉じ込み部に連通することを特徴とする請求項1または2に記載のギヤポンプ。
  4. 前記ギヤ対の側部に対向するプレートを備え、
    前記プレートには、前記閉じ込み部を前記吸入側の空間に連通する吸入側逃がし溝が形成され、
    前記閉じ込み部の移動中において、前記吸入側逃がし溝は、前記閉じ込み圧逃がし経路が前記閉じ込み部に連通した後に、前記閉じ込み部に連通することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のギヤポンプ。
  5. 前記閉じ込み部の移動中において、前記閉じ込み部は、前記吐出側逃がし溝または前記吸入側逃がし溝のうちのいずれか一方にのみ連通することを特徴とする請求項4に記載のギヤポンプ。
  6. 前記閉じ込み部の移動中において、前記閉じ込み圧逃がし経路は、前記閉じ込み部を介して、前記吐出側逃がし溝または前記吸入側逃がし溝のうちのいずれか一方にのみ連通すること特徴とする請求項4または5に記載のギヤポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011043106A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Hitachi Automotive Systems Ltd 外接ギヤポンプ及びそれを備えたブレーキ装置
JP2016191317A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 富士重工業株式会社 オイルポンプ
WO2021080086A1 (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 주식회사 제이엠모터스펌프 밀봉수단 보호 및 누수된 유체를 재공급시키는 펌프
CN114704460A (zh) * 2022-04-13 2022-07-05 宿迁学院 一种外啮合齿轮泵困油用卸荷槽对称设置的微连通结构

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