JP2009025914A - 半導体集積回路の設計方法及び設計プログラム - Google Patents

半導体集積回路の設計方法及び設計プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】トランジスタ特性のパターン依存性を十分考慮しつつ、半導体集積回路の設計・検証TATの増大を防止する。
【解決手段】(A)統計STA用の遅延ライブラリを作成するステップと、(B)レイアウトデータを作成するステップと、(C)対象セルの遅延値を算出するステップとを有する。統計STA遅延ライブラリは、セル遅延値を当該セル内のトランジスタのモデルパラメータの関数として表す遅延関数を提供する。上記(C)ステップは、(C1)対象セル中の対象トランジスタの周辺のレイアウトパターンを規定するパラメータを抽出するステップと、(C2)対象トランジスタのモデルパラメータを変調するステップと、(C3)遅延関数を用いて、対象セルの基準遅延値を算出するステップと、(C4)上記(C2)ステップでのモデルパラメータの変調量と遅延関数を用いて、その変調量に応じた基準遅延値からの遅延変動を算出するステップと、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体集積回路の設計技術に関する。特に、本発明は、素子周辺のレイアウトを考慮した設計技術に関する。
トランジスタの特性は、ゲート長L、ゲート幅W、移動度μ、閾値電圧Vt等のパラメータ(以下、「デバイスパラメータ」と参照される)に依存する。トランジスタが実際に製造されたとき、それらデバイスパラメータが設計値からずれる可能性がある。デバイスパラメータの設計値からのずれは、トランジスタ特性の設計値からの変動を意味する。従って、回路の設計、検証、製造段階において、デバイスパラメータの設計値からの変動要因を十分に考慮しておくことが重要である。
例えばゲート寸法(L,W)の典型的な変動要因は、フォトリソグラフィ工程における光近接効果(OPE: Optical Proximity Effect)である。光近接効果により、レジストパターンが狙い通り形成されず、配線幅やゲート寸法が設計値からずれる可能性がある。特に、プロセスの微細化が進むと、光近接効果に起因する設計値からの変動は顕著となる。また、パターン密度が高い場合も、光近接効果は顕著となる。従って、この光近接効果を予測し、あらかじめマスクデータを補正しておく光近接効果補正(OPC: Optical Proximity Correction)が一般的に実施されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、所望のチップスピードを得るために、セルの密集度に応じてバッファセルを変更する技術が記載されている。具体的には、異なる駆動能力を有する複数種のバッファセルが用意され、レイアウト設計段階において、セル密集度に応じてバッファセルの駆動能力が変更される。
また、あるトランジスタの周辺のレイアウトパターン(あるいは構造)も、そのトランジスタのデバイスパラメータや特性に影響を及ぼし得る。そのような特性に影響を及ぼす周辺の要因としては、例えば、(1)ゲートピッチ、(2)ウェル近接効果、(3)STIストレスなどが考えられる。
(1)ゲートピッチは、あるトランジスタのゲートと隣接するトランジスタのゲートとの間隔である。ゲートピッチは、例えばイオン注入工程におけるイオン注入量に影響を及ぼす。ゲートピッチが小さくなるほどオン電流が大きくなり、ゲートピッチが大きくなるほどオン電流が小さくなることが知られている。
(2)ウェル近接効果(Well Proximity Effect)は、例えば特許文献3に記載されている。具体的には、ウェルイオン注入工程において、注入イオンの一部がレジストパターンのエッジに衝突し、散乱する。その散乱されたイオンが、トランジスタの活性領域に侵入し、閾値電圧Vtを設計値から変動させる。これがウェル近接効果である。ウェルのエッジと活性領域のエッジとの間隔が小さくなるにつれ、ウェル近接効果の影響は大きくなる。
(3)素子分離構造であるSTI(Shallow Trench Isolation)からトランジスタにかかる応力(STIストレス)は、チャネルの移動度μに影響を及ぼす(例えば特許文献4参照)。STIの幅が狭くなると、STIストレスが増大し、移動度μが変化し、オン電流が変化する。
このように、あるトランジスタの周辺パターン(周辺構造)は、そのトランジスタの特性の設計値からの変動を招く。つまり、トランジスタ特性は、「周辺パターン依存性」を有している。たとえ同じ設計を有するトランジスタであっても、周辺パターンが異なっていると、製造後の特性も変わってくる。従って、半導体集積回路の設計及び検証段階で、トランジスタの周辺パターン依存性を考慮しておくことが重要である。
特許文献4は、STIの幅を考慮した回路シミュレーション方法を開示している。その回路シミュレーションでは、トランジスタのモデルパラメータの1つである移動度μが、STI幅に応じて補正される。より詳細には、STI幅と移動度μとの関係を示す近似式が、実測値等に基づいてあらかじめ作成される。そして、回路シミュレーションに先立って、回路レイアウトに基づいてSTI幅(設計値)が抽出される。更に、抽出されたSTI幅と上記近似式を用いることにより、モデルパラメータである移動度μが補正される。その後、補正後のモデルパラメータを用いて、回路シミュレーションが実行される。これにより、STI幅に依存するトランジスタ特性が考慮され、回路シミュレーションの精度が向上する。
特許文献4に記載された技術に関連して、SPICEシミュレーションで用いられるSPICEネットリストを、周辺パターン依存性を考慮して変調(補正)するツールが市販されている。そのツールは、以下「パターン依存性考慮ツール」と参照される。
図1は、パターン依存性考慮ツールの機能を説明するための概念図である。まず、TEG(Test Element Group)評価を通じて、図形情報(例:STI幅x)とSPICEモデルパラメータの変調量(例:Δμ)との対応関係を表すモデル(例:Δμ=f(x))が作成される。その後、あるセルのSPICEシミュレーションが行われる場合を考える。
そのSPICEシミュレーションに先立って、パターン依存性考慮ツールは、対象セルのSPICEネットリスト(変調前セルネットリスト)とそのレイアウトデータ(セルレイアウトデータ)を読み込む。続いて、パターン依存性考慮ツールは、セルレイアウトデータから図形情報(x)を抽出し、更に、上記モデル(Δμ=f(x))を参照して、変調前セルネットリストに含まれるSPICEモデルパラメータを書き換える(変調する)。その結果、書き換え後のSPICEネットリストである変調後セルネットリストが作成される。SPICEシミュレーションでは、パターン依存性考慮ツールから出力される変調後セルネットリストが用いられる。トランジスタの周辺パターン依存性がSPICEネットリストに反映されるため、シミュレーション精度が飛躍的に向上する。尚、変調対象のSPICEモデルパラメータは、移動度μに限られず、ゲート長L、ゲート幅W、閾値電圧VT等も含み得る。
次に、図2を参照して、パターン依存性考慮ツールを利用した半導体集積回路の設計・検証方法を説明する。パターン依存性考慮ツールは、セルのキャラクタライズ段階で使用される。上述の通り、パターン依存性考慮ツールは、セルレイアウトデータに基づいて、変調前セルネットリストを変調後セルネットリストに書き換える。その後、変調後セルネットリストを用いることによりSPICEシミュレーションが実行され、セルの遅延値(期待値)が算出される。この時、製造ばらつきを考慮して、トランジスタのゲート寸法等がコーナー値に設定される。その結果、製造ばらつきに対応するセル遅延値が得られる。算出されたセル遅延値からコーナー遅延値が抽出され、コーナー遅延値を提供するセル遅延ライブラリが作成される。このようにしてセルのキャラクタライズが実施される。
設計・検証段階において、配置配線ツールは、設計回路のネットリストに基づいて、セル配置(cell placement)及び配線(routing)を行う。その結果、設計回路のレイアウトを示すレイアウトデータが作成される。次に、遅延計算ツールは、ネットリスト、作成されたレイアウトデータ、及び上述のセル遅延ライブラリを読み込み、設計回路中の遅延値の計算を行う。具体的には、遅延計算ツールは、レイアウトデータから抽出されるRC等に基づいて、セル間配線の遅延値を算出する。セル遅延値(コーナー遅延値)は、セル遅延ライブラリから得られる。このようにして、セル遅延値やパス遅延値などを示す遅延ファイルが作成される。
次に、設計回路の遅延検証(タイミング検証)が実施される。具体的には、STAツールが、ネットリストと作成された遅延ファイルに基づいて、静的タイミング解析(STA: Static Timing Analysis)を実施する。検証結果がフェイルの場合、上述の配置配線工程が再度行われ、レイアウトデータが修正される。検証結果がパスとなるまで、同じ処理が繰り返される。
図2で示された手法の問題点として、次のことが考えられる。図3は、その問題点を説明するための図であり、キャラクタライズ段階で用いられるセルレイアウトの一例を示している。例として、NANDゲートやインバータ等の基本セルを考える。図3で示されるセルは、電源線VDDとグランド線GNDで挟まれる領域に、PMOSトランジスタP1〜P3及びNMOSトランジスタN1〜N4を有している。PMOSトランジスタP1は、STIに接触する拡散領域PD1、PD2を有している。また、PMOSトランジスタP2は、STIに接触する拡散領域PD3、PD4を有している。隣接して配置されているPMOSトランジスタP1とP2の拡散領域間の距離、すなわち、拡散領域PD2とPD3との間の距離x2は、STI幅に相当している。
図2で示された手法によれば、パターン依存性考慮ツールは、セルレイアウトデータから図形情報(例:STI幅x)を抽出して、SPICEモデルパラメータの変調量(例:Δμ)を算出する。この時、図3中のPMOSトランジスタP2に関しては、周辺のレイアウトパターン(例:STI幅x2)が判明しているため、SPICEモデルパラメータを変調することが可能である。一方、セルの最外部に配置されているPMOSトランジスタP1に関しては、周囲のセル(左右のセル)が配置されていないキャラクタライズ段階では、周辺のレイアウトパターンが判明していない。例えば、図3においてPMOSトランジスタP1の左方のSTI幅x1は、キャラクタライズ段階では分からず、後のセル配置工程で判明する。そのため、SPICEシミュレーションに先立って、PMOSトランジスタP1のSPICEモデルパラメータを変調することはできない。PMOSトランジスタP3、NMOSトランジスタN1及びN4に関しても同様である。
このように、セルの内方に配置されているトランジスタに関しては、上記手法により、SPICEシミュレーションで周辺パターン依存性を考慮することが可能である。しかしながら、セル境界の近傍に配置されている最外部のトランジスタに関しては、周辺レイアウトパターンが不明であるため、SPICEシミュレーションで周辺パターン依存性を考慮することができない。少なくとも最外部のトランジスタの特性に関しては、周辺パターン依存性が十分考慮されているとは言えない。トランジスタ特性はセル遅延値に影響するため、作成されるセル遅延ライブラリに関しても、周辺パターン依存性が十分考慮されているとは言えない。よって、遅延検証(STA)の精度も十分であるとは言えない。このことは、製造される半導体集積回路の歩留まりや信頼性を低下させる一因となる。
このような問題点を考慮して、図2で示された手法に代わる新たな手法が2つ提案されている。
1つ目の手法によれば、ある対象セルのキャラクタライズの段階で、当該対象セルに隣接するセルの種類が仮定される。パターン依存性考慮ツールは、対象セルのセルレイアウトデータに加えて、仮定された隣接セルのレイアウトデータに基づいて、セルネットリストの変調を行う。その結果得られた変調後セルネットリストがSPICEシミュレーションで用いられ、セル遅延値が算出される。更に、隣接セルの種類が様々に(用意された種類分だけ)設定され、同じ処理が繰り返される。その結果、隣接セルの組み合わせに応じた複数種類のセル遅延値が得られる。そして、得られた複数種類のセル遅延値に基づいて、セル遅延ライブラリが作成される。これにより、セル中の最外部のトランジスタに関しても周辺パターン依存性が考慮されたセル遅延ライブラリが作成される。但し、セルのキャラクタライズに要する時間(TAT)は、図2で示された手法よりも増大する。
更に、1つ目の手法は、セル遅延値のコーナー条件が、図2で示された手法と比較して厳しくなるという欠点を有している。図4は、セル遅延ライブラリが提供するコーナー条件(コーナー遅延値)を概念的に示している。図2で示された手法では、通常の製造ばらつきだけに応じた遅延値分布が得られる。一方、1つ目の手法では、隣接セルの種類が様々に仮定されるため、センター遅延値の異なる複数の遅延値分布が得られる。従って、各セルの遅延値のばらつき範囲は、通常よりも拡がる。すなわち、各セルの遅延値のばらつき範囲に、隣接セルの組み合わせの違いに応じた“マージン”が更に付加される。このことは、コーナー条件(コーナー遅延値)が厳しくなることを意味している。
設計・検証段階では、設計回路がコーナー条件でも動作するように、レイアウト設計を行う必要がある。言い換えれば、設計回路がコーナー条件で動作するまで、レイアウト設計と遅延検証を繰り返す必要がある。従って、コーナー条件が厳しくなると、必然的に繰り返し回数が増大し、設計・検証に要する時間(TAT)が増大する。また、あらゆる隣接セル種に対応できるように、セル遅延値にマージンが付加されているため、通常よりもトランジスタの駆動能力を増やしたり、冗長なセルを追加挿入する必要がでてくる。このことは、チップ面積や消費電力の増大を招く。このように、1つ目の手法によれば、周辺パターン依存性が十分考慮される一方で、設計・検証TAT、チップ面積、消費電力などが増大してしまう。
2つ目の手法によれば、セルのキャラクタライズは、図2で示された手法と同様に実施される。その結果、部分的に周辺パターン依存性が考慮されたセル遅延ライブラリが作成される。その後、設計・検証段階において、パターン依存性考慮ツールが再度利用される。具体的には、パターン依存性考慮ツールは、配置配線工程で作成されたチップレベルのレイアウトデータを参照して、各セルのSPICEネットリストを変調する。続いて、変調後ネットリストを用いることにより、各セルのSPICEシミュレーションが再度実行され、セル遅延ライブラリで与えられるセル遅延値からの“差分(変動量)”が算出される。算出された差分は、遅延ファイルに反映される。このようにして、セル中の最外部のトランジスタに関しても周辺パターン依存性が考慮される。
同じ処理は、設計回路に含まれる全てのセル(例えば、数百万個)に対して繰り返される。つまり、設計・検証段階において、SPICEネットリストの変調とSPICEシミュレーションが、数百万回実行される。従って、2つ目の手法でも、周辺パターン依存性が十分考慮される一方で、設計・検証TATが増大してしまう。
US公開2007/0033558 特開2003−23080号公報 特開2007−36249号公報 特開2006−178907号公報
従来技術によれば、周辺パターン依存性が考慮される一方で、設計・検証TATが増大する。トランジスタ特性の周辺パターン依存性を十分考慮しつつ、半導体集積回路の設計・検証TATの増大を防止することができる技術が望まれる。
本発明では、統計STA用の遅延ライブラリを利用した設計技術が提供される。統計STA遅延ライブラリは、セルの遅延値を当該セル内のトランジスタのモデルパラメータの関数として表す遅延関数を提供する。
本発明の第1の観点において、半導体集積回路の設計方法が提供される。その設計方法は、(A)統計STA用の遅延ライブラリを作成するステップと、(B)半導体集積回路のレイアウトを示すレイアウトデータを作成するステップと、(C)遅延ライブラリとレイアウトデータに基づいて、半導体集積回路に含まれる対象セルの遅延値を算出するステップと、を有する。上記(C)ステップは、(C1)レイアウトデータを参照して、対象セルに含まれる対象トランジスタの周辺のレイアウトパターンを規定するパラメータを抽出するステップと、(C2)抽出されたパラメータに応じた対象トランジスタの特性が回路シミュレーションで実現されるように、対象トランジスタのモデルパラメータを変調するステップと、(C3)遅延関数を用いて、対象セルの遅延値の基準値である基準遅延値を算出するステップと、(C4)上記(C2)ステップでのモデルパラメータの変調量と遅延関数を用いることにより、その変調量に応じた基準遅延値からの遅延変動を算出するステップと、を含む。
このように、本発明によれば、トランジスタ特性の周辺パターン依存性に関連する「周辺パラメータ」が考慮される。具体的には、セル遅延値の算出段階で、周辺パラメータがレイアウトデータから抽出され、抽出された周辺パラメータに応じてトランジスタのモデルパラメータが変調される。更に、統計STA遅延ライブラリとモデルパラメータの変調量を用いることにより、その変調量に応じた遅延変動が算出される。算出された遅延変動を基準遅延値に足し合わせることにより、周辺パターン依存性が十分考慮されたセル遅延値を得ることができる。
従って、遅延検証の精度が向上する。その結果、製造される半導体集積回路の歩留まり及び信頼性も向上する。また、設計・検証段階でSPICEシミュレーションを繰り返し実施する必要はない。よって、設計・検証TATの増大が防止される。
更に、各セルの遅延値には、図4で示されたようなマージンは追加されない。算出されるセル遅延値のセンター値は通常のものからずれる可能性はあるが、ばらつき範囲は通常と同じである。結果として、レイアウト設計と遅延検証の繰り返し回数の増大が防止され、設計・検証TATの増大が防止される。更に、トランジスタの駆動能力を増やしたり、冗長なセルを追加挿入する必要がないので、チップ面積や消費電力の増大も防止される。
本発明の第2の観点において、上述の半導体集積回路の設計方法をコンピュータに実行させる設計プログラムが提供される。
本発明の第3の観点において、半導体集積回路中のセルの遅延値を計算する遅延計算処理をコンピュータに実行させる遅延計算プログラムが提供される。その遅延計算処理は、(a)半導体集積回路のレイアウトを示すレイアウトデータを記憶装置から読み込むステップと、(b)統計STA用の遅延ライブラリを記憶装置から読み込むステップと、(c)遅延ライブラリとレイアウトデータに基づいて、半導体集積回路に含まれる対象セルの遅延値を算出するステップと、を有する。上記(c)ステップは、(c1)レイアウトデータを参照して、対象セルに含まれる対象トランジスタの周辺のレイアウトパターンを規定するパラメータを抽出するステップと、(c2)抽出されたパラメータに応じた対象トランジスタの特性が回路シミュレーションで実現されるように、対象トランジスタのモデルパラメータを変調するステップと、(c3)遅延関数を用いて、対象セルの遅延値の基準値である基準遅延値を算出するステップと、(c4)上記(c2)ステップでのモデルパラメータの変調量と遅延関数を用いることにより、その変調量に応じた基準遅延値からの遅延変動を算出するステップと、を含む。
本発明によれば、トランジスタ特性の周辺パターン依存性を十分考慮しつつ、半導体集積回路の設計・検証TATの増大を防止することが可能となる。
1.概要
本発明の実施の形態では、トランジスタ特性の周辺パターン依存性が考慮される。あるトランジスタ周辺のレイアウトパターン(以下、「周辺パターン」と参照される)は、様々なパラメータ(以下、「周辺パラメータ」と参照される)で規定され得る。
例えば、本実施の形態では、周辺パターン依存性に関連する周辺パラメータとして、「ゲートピッチ」と「STI幅(拡散領域間距離)」が考慮される。ゲートピッチは、あるトランジスタのゲートと、そのトランジスタの隣りに配置される周辺トランジスタのゲートとの間隔である。STI幅は、トランジスタ周辺に形成される素子分離構造としてのSTIの幅である。より詳細には、STI幅は、あるトランジスタとそのトランジスタの隣りに配置される周辺トランジスタとの間のSTIの幅であり、それらトランジスタの拡散領域間の距離(拡散領域間距離)と同等である。ゲートピッチとSTI幅の両方ではなく、いずれか一方だけが考慮されてもよい。
図5は、周辺パラメータを説明するための平面図である。特に、図5は、セルのキャラクタライズ段階では不明な周辺パラメータを示している。例として、NANDゲートやインバータ等の基本セルを考える。
図5において、セルは、PMOSトランジスタP1〜P3及びNMOSトランジスタN1〜N4を有している。それらトランジスタP1〜P3、N1〜N4は、電源線VDDとグランド線GNDで挟まれる領域に配置されている。また、当該セルの隣接セルとの境界(セル境界)は、符号CBRで表されている。PMOSトランジスタP1、P3、NMOSトランジスタN1及びN4は、当該セル内の最外部に配置されているトランジスタであり、セル境界CBR近傍に配置されている。一方、PMOSトランジスタP2、NMOSトランジスタN2及びN3は、最外部のトランジスタよりもセルの内方に配置されている。言い換えれば、PMOSトランジスタP2、NMOSトランジスタN2及びN3の各々は、セル内部で、他の2つのトランジスタに挟まれている。
トランジスタP2、N2及びN3に関しては、セルのレイアウトデータからゲートピッチとSTI幅を抽出することが可能である。一方、セルの最外部に配置されているトランジスタP1、P3、N1及びN4に関しては、セルのレイアウトデータだけから、ゲートピッチとSTI幅の全てを抽出することはできない。それは、セルのレイアウトデータには、当該セルの周辺パターンが含まれていないからである。
ここで、当該セルの周辺パターンを想定する。例えば図5に示されるように、当該セル周辺にPMOSトランジスタPL、PR、NMOSトランジスタNL及びNRが配置された状況を考える。
例として、PMOSトランジスタP1とPMOSトランジスタPLを考える。PMOSトランジスタPL(周辺トランジスタ)は、セル境界CBRを挟んでPMOSトランジスタP1と隣り合うように配置されている。PMOSトランジスタP1は、ゲートG1及び拡散領域PD1、PD2を有している。拡散領域PD1、PD2はSTIに囲まれている。一方、PMOSトランジスタPLは、ゲートGL1及び拡散領域PLD1、PLD2を有している。拡散領域PLD1、PLD2はSTIに囲まれている。
この場合、ゲートピッチPGP_Lは、PMOSトランジスタP1のゲートG1とPMOSトランジスタPLのゲートGL1との間隔である。また、拡散領域間距離PDS_Lは、PMOSトランジスタP1の拡散領域PD1とPMOSトランジスタPLの拡散領域PLD2との間の距離である。この拡散領域間距離PDS_Lは、PMOSトランジスタP1とPMOSトランジスタPLとの間のSTIの幅に相等する。これらゲートピッチPGP_L及び拡散領域間距離PDS_Lは、PMOSトランジスタP1のレイアウトパターンに対する、PMOSトランジスタPLのレイアウトパターンの相対位置を規定しているとも言える。ゲートピッチPGP_L及び拡散領域間距離(STI幅)PDS_Lは、PMOSトランジスタP1の特性に影響を与える周辺パラメータであるが、当該セルのキャラクタライズ段階では不明である。
同様に、セル境界CBRを挟んで隣り合うPMOSトランジスタP3とPMOSトランジスタPRに関して、ゲートピッチPGP_R及びSTI幅PDS_Rが定義され得る。また、NMOSトランジスタN1とNMOSトランジスタNLに関して、ゲートピッチNGP_L及びSTI幅NDS_Lが定義され得る。また、NMOSトランジスタN4とNMOSトランジスタNRに関して、ゲートピッチNGP_R及びSTI幅NDS_Rが定義され得る。
図5で示された周辺パラメータ(PGP_L、PDS_L、PGP_R、PDS_R、NGP_L、NDS_L、NGP_R及びNDS_R)は、セル内の最外部のトランジスタの特性に影響を及ぼすが、当該セルのキャラクタライズ段階では不明である。従って、回路設計段階においてそれら周辺パラメータを考慮することは、特に重要である。
また、本実施の形態によれば、「統計STA(SSTA: Statistical Static Timing Analysis)」を念頭においた半導体集積回路の設計技術が提供される。統計STAは、STAの一種であるが、通常のSTAに比べ製造ばらつきをより正確に扱うことができる。より詳細には、統計STAは、製造ばらつきに起因するセル遅延値の変動を統計的(確率的)に扱うことができる。そのため、統計STA用のセル遅延ライブラリ(以下、「統計STA遅延ライブラリ」と参照される)は、製造ばらつきに依存するセル遅延値を表す遅延関数を提供する。
遅延関数は、セルの遅延値tを当該セル内のトランジスタのモデルパラメータXの関数として表す(t=f(X))。一般的には、遅延関数は、セル遅延値tの設計値(ノミナル値)t0と、そのノミナル値t0からの変動量とで表されることが多い。その変動量は、モデルパラメータXの設計値からの変動量ΔXの関数として表され得る。従って、遅延関数は、セルの遅延値tをモデルパラメータの変動量ΔXの関数として表すとも言える(t=f(ΔX))。次の式(1)で示されるように、遅延関数は、例えば1次線形関数で与えられる。
Figure 2009025914
式(1)において、ΔL、ΔW、Δμは、SPICEモデルパラメータ(インスタンスパラメータ)であるゲート長L、ゲート幅W、移動度μのそれぞれの変動量である。添え字iは、セルを構成するトランジスタのそれぞれを示している。また、α、β、γは、感度係数である。それら感度係数は、製造ばらつきに起因するセル遅延値tのばらつきを再現するように決定される。式(1)で示されるように、セル遅延値tは、モデルパラメータの変動量(ΔX=ΔL,ΔW,Δμ・・・)の一次線形結合で表されている。このような遅延関数が、セル毎に作成される。
統計STA遅延ライブラリを用いたセル遅延値の計算では、製造ばらつきに応じた変動量ΔXが与えられる。具体的には、製造ばらつきを反映した、モデルパラメータの変動量ΔXの確率分布が与えられる。その結果、製造ばらつきを反映したセル遅延値tの確率分布が得られる。つまり、製造ばらつきによるセル遅延値tのばらつきを確率的に算出することができる。
図6及び図7のそれぞれは、本実施の形態に係る半導体集積回路の設計フローを示すブロック図及びフローチャートである。図6及び図7を参照して、本実施の形態に係る設計処理を説明する。
ステップS10:
本実施の形態によれば、セルのキャラクタライズ時に、統計STA遅延ライブラリLIBが作成される(ステップS11)。統計STA遅延ライブラリLIBは、例えば上記式(1)で表される遅延関数を提供する。セルのキャラクタライズ段階では、周辺パターン依存性は考慮されなくてもよい。あるいは、セルのキャラクタライズの段階で、当該セルの内方に配置されているトランジスタ(例:図5中のP2、N2及びN3)に関しては、周辺パターン依存性が考慮されてもよい(図1及び図2参照)。
ステップS20:
回路設計段階において、配置配線ツール20は、セルベース設計手法に基づいて配置配線を行い、設計回路のレイアウトを示すレイアウトデータLAYを作成する。この段階で、セル周辺の実際のレイアウトパターンが決まる。
ステップS30:
次に、作成されたレイアウトデータLAYと上述の統計STA遅延ライブラリLIBに基づいて、タイミング検証(遅延検証)で用いられる遅延ファイルSDFが作成される。
まず、パターン依存性考慮ツール10は、設計回路に含まれるセル毎にモデルパラメータXの変調を行う。例えば、あるセル(対象セル)に関してモデルパラメータXの変調を行う場合を考える。パターン依存性考慮ツール10は、レイアウトデータLAYを参照して、対象セルに含まれる対象トランジスタに関する周辺パラメータ(ゲートピッチ、STI幅)を抽出する(ステップS31)。このとき、当該セルの最外部に配置されているトランジスタ(例:図5中のP1、P3、N1及びN4)に関しても、実際の周辺パラメータを抽出することができる。
続いて、パターン依存性考慮ツール10は、抽出された周辺パラメータに基づいて、対象トランジスタのモデルパラメータXを変調する(ステップS32)。その変調方法は、図1で説明された手法と同じである。パラメータ依存性考慮ツール10によるモデルパラメータXの変調量は、ΔX’であるとする。その変調量ΔX’は、周辺パターン依存性が考慮された量である。従って、変調後のモデルパラメータを用いたSPICEシミュレーションでは、抽出された周辺パラメータに応じたトランジスタ特性が実現される。
このようにして、パターン依存性考慮ツール10は、セル毎に、モデルパラメータXの変調を行う。セルのキャラクタライズの段階で周辺パターン依存性が考慮されなかった場合には、ステップS31、S32における変調対象である対象トランジスタは、対象セルに含まれる全トランジスタである。一方、キャラクタライズの段階で周辺パターン依存性が一度考慮された場合には、対象トランジスタは、対象セルの最外部に配置されているトランジスタ(例:図5中のP1、P3、N1及びN4)だけでよい。
一方、遅延計算ツール30は、レイアウトデータLAY及び統計STA遅延ライブラリLIBを読み込み、それらに基づいてパス遅延値やセル遅延値を算出する。設計回路に含まれる各セルの遅延値は、統計STA遅延ライブラリLIBに基づいて算出され得る。具体的には、製造ばらつきに応じたモデルパラメータの変動量ΔXの確率分布が与えられる。そして、その変動量ΔXと上述の遅延関数を用いることにより、製造ばらつきを反映したセル遅延値tの確率分布が算出される(t=f(ΔX))。ここで算出されるセル遅延値tは、基準状態でのセル遅延値であり、以下「基準遅延値t」と参照される。つまり、遅延計算ツール30は、統計STA遅延ライブラリLIBを参照して、各セルの基準遅延値tを算出する(ステップS33)。
更に、遅延計算ツール30は、周辺パターン依存性を考慮して、各セルの遅延値を基準遅延値tから変調(補正)する。具体的には、遅延計算ツール30は、上記ステップS32で算出されたモデルパラメータXの変調量ΔX’を受け取る。この変調量ΔX’は、周辺パターン依存性が考慮された量である。従って、遅延計算ツール30は、この変調量ΔX’と遅延関数を用いることにより、周辺パターン依存性に起因するセル遅延値の変動Δtを算出することができる。すなわち、遅延計算ツール30は、モデルパラメータの変調量ΔX’に応じた、基準遅延値tからの遅延変動値Δtを算出することができる。その遅延変動値Δt(=f(ΔX+ΔX’)−f(ΔX))は、次の式(2)で与えられる。
Figure 2009025914
式(2)において、ΔL’、ΔW’、Δμ’は、パターン依存性考慮ルール10によるモデルパラメータの変調量ΔX’である。添え字iは、セルを構成するトランジスタのそれぞれを示している。遅延計算ツール30は、算出された遅延変動値Δtを基準遅延値tに足し合わせることにより、周辺パターン依存性が考慮されたセル遅延値t’(=t+Δt)を得る。このようにして、遅延計算ツール30は、セル遅延値tをセル遅延値t’に変調することができる(ステップS34)。
遅延計算ツール30は、設計回路に含まれる各セルの遅延値を変調する。また、遅延計算ツール30は、レイアウトデータLAY等を参照して、パス遅延値を算出する。このようにして、セル遅延値やパス遅延値などを示す遅延ファイルSDFが作成される。遅延ファイルSDFのフォーマットは、例えばSDF(Standard Delay Format)である。本実施の形態では、パターン依存性考慮ツール10と遅延計算ツール30が、遅延計算処理を行い遅延ファイルSDFを作成する遅延計算プログラムの役割を果たしている。
ステップS40:
次に、SSTAツール40は、作成された遅延ファイルSDFを参照して、統計STAを実施し、タイミング検証を行う。遅延ファイルSDFは、周辺パターン依存性を考慮して作成されているため、高い検証精度が実現される。統計STAでは、セル遅延値の確率分布に基づいてタイミング解析が統計的に行われるため、設計回路がタイミング制約を満たす確率(以下、「タイミング歩留まり確率」と参照される)が算出され得る。算出されたタイミング歩留まり確率が所定の目標値より低い場合、検証結果はフェイルである(ステップS41;No)。その場合、上述の配置配線工程(ステップ20)が再度行われ、レイアウトデータLAYが修正される。検証結果がパスとなるまで、同じ処理が繰り返される。
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、トランジスタ特性の周辺パターン依存性に関連する周辺パラメータが考慮される。具体的には、セル遅延値の算出段階で、周辺パラメータがレイアウトデータLAYから抽出され、抽出された周辺パラメータLAYに応じてトランジスタのモデルパラメータXが変調される。更に、統計STA遅延ライブラリLIBとモデルパラメータの変調量ΔX’を用いることにより、その変調量ΔX’に応じた遅延変動値Δtが算出される。算出された遅延変動値Δtを基準遅延値tに足し合わせることにより、周辺パターン依存性が十分考慮されたセル遅延値t’を得ることができる。
従って、遅延検証の精度が向上する。その結果、製造される半導体集積回路の歩留まり及び信頼性も向上する。また、設計・検証段階でSPICEシミュレーションを繰り返し実施する必要はない。よって、設計・検証TATの増大が防止される。
更に、遅延ファイルSDFが示す各セルの遅延値には、図4で示されたようなマージンは追加されない。算出されるセル遅延値のセンター値は通常のものからずれる可能性はあるが、ばらつき範囲は通常と同じである。結果として、レイアウト設計と遅延検証の繰り返し回数の増大が防止され、設計・検証TATの増大が防止される。更に、トランジスタの駆動能力を増やしたり、冗長なセルを追加挿入する必要がないので、チップ面積や消費電力の増大も防止される。
以下、本実施の形態に係る処理の様々な例を説明する。第2節では、セルのキャラクタライズ(ステップS10)の例が説明される。第3節では、配置配線工程(ステップS20)の例が説明される。第4節では、遅延ファイルの作成(ステップS30)の例が説明される。
2.キャラクタライズ(ステップS10)
図8は、セルのキャラクタライズの一例を説明するためのブロック図である。本例では、セルのキャラクタライズ段階で、当該セルの内方に配置されているトランジスタ(例:図5中のP2、N2及びN3)に関しては、周辺パターン依存性が考慮される。そのために、パターン依存性考慮ツール10が利用される。パターン依存性考慮ツール10は、図1で示された従来のパターン依存性考慮ツールと同様の機能を有している。
パターン依存性考慮ツール10は、セルレイアウトデータD10及び変調前セルネットリストD11を読み込む。セルレイアウトデータD10は、セルのレイアウトを示すデータであり、そのフォーマットは例えばGDS(Graphic Design System)−IIである。変調前セルネットリストD11は、当該セルのSPICEネットリストである。当該セルの周辺のレイアウトパターンは、仮定されてもよいし、仮定されなくてもよい。
続いて、パターン依存性考慮ツール10は、セルレイアウトデータD10に基づいて、変調前セルネットリストD11の変調を行う。その変調方法は、図1で説明された手法と同様である。具体的には、パターン依存性考慮ツール10は、セルレイアウトデータD10から周辺パラメータ(ゲートピッチ及びSTI幅)を抽出する。更に、パターン依存性考慮ツール10は、抽出された周辺パラメータに応じて、変調前セルネットリストD11に含まれるSPICEモデルパラメータを変調する。その結果、変調後のSPICEネットリストである変調後セルネットリストD12が作成される。
作成された変調後セルネットリストD12は、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)11に入力される。SPICE11は、変調後セルネットリストD12を用いてSPICEシミュレーションを行い、セル遅延値を算出する。この時、製造ばらつきを考慮してSPICEモデルパラメータが変調され、その変調量に応じたセル遅延値の変動量も算出される。その結果、製造ばらつきに応じたセル遅延値が算出される。
その後、SPICEシミュレーションの結果に基づいて、統計STA遅延ライブラリLIBが作成される。具体的には、SPICEシミュレーションの結果に基づいて、上記式(1)中の感度係数(α、β、γ・・・)が算出され、セル遅延値がモデル化される。このようにして、上記式(1)で表される遅延関数が作成される。遅延関数は、セル毎に作成される。そして、セル毎の遅延関数を提供する統計STA遅延ライブラリLIBが作成される。
3.配置配線工程(ステップS20)
図9は、配置配線工程の一例を説明するためのブロック図である。配置配線ツール(レイアウトツール)20は、ネットリストD20及びセルライブラリD21を読み込む。ネットリストD20は、設計回路のセル間の接続情報などを示す設計データである。セルライブラリD21は、多種のセルデータを含むライブラリである。配置配線ツール20は、ネットリストD20を参照し、セルライブラリD21から必要なセルデータを読み出し、セル配置(cell placement)を行う。更に、配置配線ツール20は、ネットリストD20を参照し、配置されたセル間の配線(routing)を行う。
配置配線の結果、設計回路の配置配線情報であるLEFデータ(あるいはDEFデータ)D22が作成される。LEFデータのフォーマットはLEF(Layout Exchange Format)であり、DEFデータのフォーマットはDEF(Design Exchange Format)である。これらLEF/DEFは、端子や配線の曲がり角が見える一方、セルの中身が見えないフォーマットである。LEFデータD22と既出のセルレイアウトデータD10を組み合わせることにより、GDS−IIフォーマットのGDSデータD23が作成される。
次のステップS30での遅延計算に際して、LEFデータD22あるいはGDSデータD23が、上述のレイアウトデータLAYとして用いられる。尚、その遅延計算に際しては、ゲートピッチやSTI幅(拡散領域間距離)を抽出する必要がある。そのため、LEFデータD22が用いられる場合は、そのLEFデータD22に必要な情報を予め付加しておく必要がある。付加される情報は、例えば、ゲートや拡散領域からセル境界までの距離である。
4.遅延ファイルの作成(ステップS30)
4−1.第1の例
図10は、遅延ファイルSDFの作成方法の第1の例を示すブロック図である。パターン依存性考慮ツール10は、対象セルの変調前セルネットリストD11及びステップS20で作成されたレイアウトデータLAYを読み込む。そして、パターン依存性考慮ツール10は、レイアウトデータLAYに基づいて、変調前セルネットリストD11の変調を行う。
具体的には、パターン依存性考慮ツール10は、対象セルに含まれる対象トランジスタに関する周辺パラメータ(ゲートピッチ、STI幅)を、レイアウトデータLAYから抽出する(ステップS31)。特に、パターン依存性考慮ツール10は、対象セルの最外部に配置されている対象トランジスタ(例:図5中のP1、P3、N1及びN4)に関する周辺パラメータ(PGP_L、PDS_L、PGP_R、PDS_R、NGP_L、NDS_L、NGP_R、NDS_R)を抽出する。
続いて、パターン依存性考慮ツール10は、抽出された周辺パラメータに応じて、変調前セルネットリストD11に含まれるSPICEモデルパラメータを変調する。その変調方法は、図1で説明された手法と同じである。その結果、変調後のSPICEネットリストである変調後セルネットリストD30が作成される(ステップS32)。変調後セルネットリストD30には、抽出された周辺パラメータに応じたモデルパラメータの変調量ΔX’が反映されている。従って、変調後セルネットリストD30を用いたSPICEシミュレーションでは、周辺パターン依存性に応じたトランジスタ特性が実現される。
遅延計算ツール30は、レイアウトデータLAY、統計STA遅延ライブラリLIB、及び変調後セルネットリストD30(あるいは変調量ΔX’)を読み込む。そして、遅延計算ツール30は、統計STA遅延ライブラリLIBを参照して、基準遅延値tを算出する(ステップS33)。
また、遅延計算ツール30は、変調後セルネットリストD30から、ステップS32での変調量ΔX’を抽出する。そして、遅延計算ツール30は、上記式(2)に従って、変調量ΔX’に応じた基準遅延値tからの遅延変動値Δtを算出する。更に、遅延計算ツール30は、算出された遅延変動値Δtを基準遅延値tに足し合わせることにより、周辺パターン依存性が考慮されたセル遅延値t’(=t+Δt)を算出する。このように、遅延計算ツール30は、モデルパラメータの変調量ΔX’を用いて、セル遅延値tの変調を行う(ステップS34)。結果として、周辺パターン依存性が考慮された遅延ファイルSDFが作成される。
4−2.第2の例
図11は、遅延ファイルSDFの作成方法の第2の例を示すブロック図である。本例において、遅延計算ツール30は、従来の遅延計算ツール30−0と変動量計算ツール31から構成されている。遅延計算ツール30−0は、レイアウトデータLAYと統計STA遅延ライブラリLIBに基づいて、従来どおりに遅延ファイルSDF−0を作成する。つまり、遅延計算ツール30−0は、遅延変動値Δtを算出することなく、遅延ファイルSDF−0を作成する。その遅延ファイルSDF−0は、セルの基準遅延値tやパス遅延値を示している。
一方で、変動量計算ツール31は、統計STA遅延ライブラリLIBと変調後セルネットリストD30に基づいて、上述の遅延変動値Δtを算出する。更に、変動量計算ツール31は、遅延ファイルSDF−0を読み込み、遅延変動値Δtを用いて遅延ファイルSDF−0を修正する。言い換えれば、変動量計算ツール31は、算出した遅延変動値Δtを遅延ファイルSDF−0に反映させる(t’=t+Δt)。その結果、周辺パターン依存性が考慮された遅延ファイルSDFが作成される。本例は、本発明の処理を従来フローに組み込みやすいという点で好ましい。
4−3.第3の例
第3の例では、パターン依存性考慮ツール10により変調されるモデルパラメータが、統計STA遅延ライブラリLIBが扱うモデルパラメータと一致していない。その場合、パターン依存性考慮ツール10から出力されるモデルパラメータの変調量を、適切なモデルパラメータの変調量に変換する必要がある。
例えば、統計STA遅延ライブラリLIBにおいて、SPICEモデルパラメータのうちゲート長Lとゲート幅Wのばらつきだけが考慮されている場合を考える。この場合、遅延関数は、セル遅延値をゲート長変動量ΔLとゲート幅変動量ΔWの関数として表す(t=f(ΔL、ΔW))。一方、パターン依存性考慮ツール10での変調対象パラメータは、SPICEモデルパラメータのうち移動度μ0と閾値電圧VT0であるとする。それらモデルパラメータμ0、VT0の変調量は、それぞれΔμ0、ΔVT0で表される。この場合、変調量(Δμ0、ΔVT0)を、ゲート長とゲート幅の変調量(ΔL、ΔW)に変換する必要がある。そのような変調量(Δμ0、ΔVT0)と等価な変調量(ΔL、ΔW)は、以下「LW変調量」と参照される。
図12は、モデルパラメータの変調量(Δμ0、ΔVT0)をLW変調量(ΔL、ΔW)に変換する方法を示すブロック図である。パターン依存性考慮ツール10は、レイアウトデータLAYに基づいて、移動度μ0と閾値電圧VT0を変調する。そして、パターン依存性考慮ツール10は、変調量(Δμ0、ΔVT0)が反映された変調後セルネットリストD30を出力する。あるいは、パターン依存性考慮ツール10は、変調量(Δμ0、ΔVT0)をそのまま出力してもよい。
次に、パラメータ変換ツール50は、パターン依存性考慮ツール10の出力から、モデルパラメータの変調量(Δμ0、ΔVT0)を取得する。そして、パラメータ変換ツール50は、そのモデルパラメータの変調量(Δμ0、ΔVT0)をLW変調量(ΔL、ΔW)に変換する。この時、パラメータ変換ツール50は、変換関数データDCFが提供する「変換関数」を利用してパラメータ変換を行う。その変換関数は、次の式で与えられる。
Figure 2009025914
この変換関数は、例えば、トランジスタ特性のSPICEシミュレーションを通して作成することができる。具体的には、SPICEモデルパラメータの変調量Δμ0及びΔVT0に応じたトランジスタ特性(例:Ion,Vt)の変動量が、SPICEシミュレーションを通して算出される。尚、Vtは電気特性であり、VT0はSPICEモデルパラメータである。次に、算出されたトランジスタ特性の変動量を実現することができるLW変調量ΔL、ΔWが、同じくSPICEシミュレーションを通して算出される。上記手法により、様々な変調量(Δμ0、ΔVT0)のそれぞれに対して、等価なLW変調量(ΔL、ΔW)が算出される。その後、LW変調量のモデリングが実施される。結果として、LW変調量(ΔL、ΔW)をモデルパラメータの変調量(Δμ0、ΔVT0)の関数として表す変換関数が作成される。
パラメータ変換ツール50は、この変換関数を用いて、パターン依存性考慮ツール10の出力をLW変調量(ΔL、ΔW)に変換する。同様の処理が繰り返され、全ての対象トランジスタに対して、LW変調量(ΔL、ΔW)が算出される。結果として、各対象トランジスタとLW変調量(ΔL、ΔW)との対応関係を示すLW変調データDLWが作成される。
このように、パラメータ変換ツール50は、パターン依存性考慮ツール10による変調対象パラメータを、統計STA遅延ライブラリLIBが扱うモデルパラメータに変換する機能を提供する。このパラメータ変換ツール50による機能は、パターン依存性考慮ツール10に付与されてもよい。その場合、パターン依存性考慮ツール10は、変調対象パラメータを統計STA遅延ライブラリLIB側のモデルパラメータに変換して、出力する。この処理は、周辺パターン依存性の影響を、統計STA遅延ライブラリLIB側のモデルパラメータの変動量に置き換える(焼き直す)ことを意味する。
図13は、図12で説明された手法が適用された、遅延ファイルSDFの作成方法を示している。既出の説明と重複する説明は、適宜省略される。パターン依存性考慮ツール10は、レイアウトデータLAYに基づいて、モデルパラメータである移動度μ0と閾値電圧VT0を変調する。そして、パラメータ変換ツール50は、モデルパラメータの変調量(Δμ0、ΔVT0)をLW変調量(ΔL、ΔW)に変換し、LW変調データDLWを作成する。に、遅延計算ツール30は、統計STA遅延ライブラリLIBとLW変調データDLWを読み込む。遅延計算ツール30は、LW変調データDLWが示すLW変調量(ΔL、ΔW)と遅延関数(t=f(ΔL、ΔW))を用いることにより、上述の遅延変動値Δtを算出することができる。結果として、周辺パターン依存性が考慮された遅延ファイルSDFが作成される。
5.設計システム
本実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法は、コンピュータシステムにより実現される。図14は、本実施の形態に係る設計システム100の構成例を示すブロック図である。設計システム100は、演算処理装置110、記憶装置120、入力装置130、出力装置140、及び設計プログラム150を備えている。記憶装置120としては、RAMはHDDが例示される。入力装置130としては、キーボードやマウスが例示される。出力装置140としては、ディスプレイが例示される。
記憶装置120には、統計STA遅延ライブラリLIB、レイアウトデータLAY、遅延ファイルSDF、変換関数データDCF、LW変調データDLW、セルレイアウトデータD10、変調前セルネットリストD11、変調後セルネットリストD12、ネットリストD20、セルライブラリD21、変調後セルネットリストD30等が格納される。
設計プログラム150は、演算処理装置110によって実行されるソフトウェアプログラムである。設計プログラム150は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよいし、記憶装置120に格納されていてもよい。設計プログラム150は、パターン依存性考慮ツール10、SPICE11、配置配線ツール20、遅延計算ツール30、変動量計算ツール31、SSTAツール40、パラメータ変換ツール50等を含んでいる。
演算処理装置110は、設計プログラム150のそれぞれのツールを実行することにより、それぞれのデータ処理を実現する。各ツールは、必要なデータやファイルを記憶装置120から読み出し、また、作成したデータやファイルを記憶装置120に書き込む。これにより、上述の本実施の形態に係る処理が実現される。
図1は、パターン依存性考慮ツールの機能を説明するための概念図である。 図2は、パターン依存性考慮ツールを利用した半導体集積回路の設計・検証方法を示す概念図である。 図3は、セルレイアウトの一例を概略的に示す平面図である。 図4は、セル遅延ライブラリが提供するコーナー遅延値(コーナー条件)を示す概念図である。 図5は、本発明の実施の形態で考慮される周辺パラメータを説明するための平面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の設計フローを示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態におけるキャラクタライズの一例を説明するためのブロック図である。 図9は、本発明の実施の形態における配置配線工程の一例を説明するためのブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態における遅延ファイルの作成方法の一例を示すブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態における遅延ファイルの作成方法の他の例を示すブロック図である。 図12は、モデルパラメータの変換方法を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態における遅延ファイルの作成方法の更に他の例を示すブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る設計システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10 パターン依存性考慮ツール
11 SPICE
20 配置配線ツール
30 遅延計算ツール
30−0 遅延計算ツール
31 変動量計算ツール
40 SSTAツール
50 パラメータ変換ツール
100 設計システム
110 演算処理装置
120 記憶装置
130 入力装置
140 出力装置
150 設計プログラム
LIB 統計STAセル遅延ライブラリ
LAY レイアウトデータ
SDF 遅延ファイル
SDF−0 遅延ファイル
DCF 変換関数データ
DLW LW変調データ
D10 セルレイアウトデータ
D11 変調前セルネットリスト
D12 変調後セルネットリスト
D20 ネットリスト
D21 セルライブラリ
D22 LEF/DEFデータ
D23 GDSデータ
D30 変調後セルネットリスト

Claims (8)

  1. 半導体集積回路の設計方法であって、
    (A)統計STA用の遅延ライブラリを作成するステップと、
    ここで、前記遅延ライブラリは、セルの遅延値を前記セル内のトランジスタのモデルパラメータの関数として表す遅延関数を提供し、
    (B)前記半導体集積回路のレイアウトを示すレイアウトデータを作成するステップと、
    (C)前記遅延ライブラリと前記レイアウトデータに基づいて、前記半導体集積回路に含まれる対象セルの遅延値を算出するステップと
    を有し、
    前記(C)ステップは、
    (C1)前記レイアウトデータを参照して、前記対象セルに含まれる対象トランジスタの周辺のレイアウトパターンを規定するパラメータを抽出するステップと、
    (C2)前記抽出されたパラメータに応じた前記対象トランジスタの特性が回路シミュレーションで実現されるように、前記対象トランジスタのモデルパラメータを変調するステップと、
    (C3)前記遅延関数を用いて、前記対象セルの遅延値の基準値である基準遅延値を算出するステップと、
    (C4)前記(C2)ステップでの前記モデルパラメータの変調量と前記遅延関数を用いることにより、前記変調量に応じた前記遅延値の前記基準遅延値からの変動である遅延変動値を算出するステップと
    を含む
    半導体集積回路の設計方法。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記パラメータは、前記対象トランジスタのゲートと前記対象トランジスタの隣りに配置された周辺トランジスタのゲートとの間隔を含む
    半導体集積回路の設計方法。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記パラメータは、前記対象トランジスタと前記対象トランジスタの隣りに配置された周辺トランジスタとの間の素子分離構造の幅を含む
    半導体集積回路の設計方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記対象トランジスタは、前記対象セルの境界の近傍に配置されたトランジスタである
    半導体集積回路の設計方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    前記遅延関数は、トランジスタのモデルパラメータのうち第1モデルパラメータの関数であり、
    前記(C2)ステップで変調されるモデルパラメータは、トランジスタのモデルパラメータのうち第2モデルパラメータであり、
    前記(C4)ステップは、
    (C41)前記第2モデルパラメータの変調量を前記第1モデルパラメータの変調量に変換するステップと、
    (C42)前記第1モデルパラメータの前記変調量と前記遅延関数を用いることにより、前記遅延変動値を算出するステップと
    を含む
    半導体集積回路の設計方法。
  6. 請求項5に記載の半導体集積回路の設計方法であって、
    (Y)トランジスタ特性の回路シミュレーションを通して、前記第2モデルパラメータの変調に応じた前記トランジスタ特性の変動を実現する前記第1モデルパラメータの変調量を算出するステップと、
    (Z)前記第1モデルパラメータの前記変調量を前記第2モデルパラメータの前記変調量の関数として表す変換関数を作成するステップと
    を更に有し、
    前記(C41)ステップにおいて、前記変換関数が利用される
    半導体集積回路の設計方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法をコンピュータに実行させる設計プログラム。
  8. 半導体集積回路中のセルの遅延値を計算する遅延計算処理をコンピュータに実行させる遅延計算プログラムであって、
    前記遅延計算処理は、
    (a)前記半導体集積回路のレイアウトを示すレイアウトデータを、記憶装置から読み込むステップと、
    (b)統計STA用の遅延ライブラリを前記記憶装置から読み込むステップと、
    ここで、前記遅延ライブラリは、セルの遅延値を前記セル内のトランジスタのモデルパラメータの関数として表す遅延関数を提供し、
    (c)前記遅延ライブラリと前記レイアウトデータに基づいて、前記半導体集積回路に含まれる対象セルの遅延値を算出するステップと
    を有し、
    前記(c)ステップは、
    (c1)前記レイアウトデータを参照して、前記対象セルに含まれる対象トランジスタの周辺のレイアウトパターンを規定するパラメータを抽出するステップと、
    (c2)前記抽出されたパラメータに応じた前記対象トランジスタの特性が回路シミュレーションで実現されるように、前記対象トランジスタのモデルパラメータを変調するステップと、
    (c3)前記遅延関数を用いて、前記対象セルの遅延値の基準値である基準遅延値を算出するステップと、
    (c4)前記(c2)ステップでの前記モデルパラメータの変調量と前記遅延関数を用いることにより、前記変調量に応じた前記遅延値の前記基準遅延値からの変動である遅延変動値を算出するステップと
    を含む
    遅延計算プログラム。
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