JP2009020143A - ノイズキャンセルヘッドホン - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノイズの種類によってキャンセル量を変えることができるノイズキャンセルヘッドホンを提供する。
【解決手段】 周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで変換される騒音信号の位相を反転させてキャンセルノイズを生成するキャンセルノイズ生成手段と、オーディオ信号と上記キャンセルノイズを混合して信号・音響変換素子に入力する混合器と、を備えるノイズキャンセルヘッドホンにおいて、上記騒音信号が目的音であるか否かを判定する判定手段とを有し、上記判定手段が、上記騒音信号を目的音であると判定した場合、上記キャンセルノイズ生成手段の処理を変えるよう構成されたノイズキャンセルヘッドホンによる。
【選択図】図2
【解決手段】 周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで変換される騒音信号の位相を反転させてキャンセルノイズを生成するキャンセルノイズ生成手段と、オーディオ信号と上記キャンセルノイズを混合して信号・音響変換素子に入力する混合器と、を備えるノイズキャンセルヘッドホンにおいて、上記騒音信号が目的音であるか否かを判定する判定手段とを有し、上記判定手段が、上記騒音信号を目的音であると判定した場合、上記キャンセルノイズ生成手段の処理を変えるよう構成されたノイズキャンセルヘッドホンによる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ノイズの種類によってキャンセル量を変えることができるノイズキャンセルヘッドホンに関するものである。
従来、テーププレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤなどの携帯型の音楽プレーヤが普及し、最近ではハードディスク型やフラッシュメモリ型などの、より小型で大容量の携帯型音楽プレーヤが急速に普及しつつある。このような携帯型音楽プレーヤの普及に伴い、それに使用するヘッドホンもより高性能のものが求められ、さらに、街頭や乗り物の中で音楽を聴こうとする場合に、周囲の騒音に邪魔されることなく、音楽のみが聞こえるようにしたノイズキャンセルヘッドホンも望まれるようになってきた。音楽の再生音に混じって周囲の騒音が耳に入ると、ヘッドホンで再生される音楽が高音質のものであっても、騒音によってかき消されてしまい、高音質の音楽を楽しむことができなくなるからである。また、騒音の中で音楽を聴こうとすると、音量を上げて聞きがちになり、音量を上げることによってヘッドホンから外に向かって音漏れが生じ、乗り物などの中では周囲の人たちにとって不愉快な騒音源になるという問題もある。このような背景があって、ノイズキャンセルヘッドホンが普及し始めている。
現在市販されているノイズキャンセルヘッドホンの大半はアナログ方式のノイズキャンセルヘッドホンである。これは、ヘッドホンに組み込んだマイクロホンで周囲の音(再生音に対しては騒音であるから、以下「騒音」という)を捉え、捉えた騒音の位相を反転して、音楽プレーヤからの再生信号に混合する方式である。外部からヘッドホン内部に侵入する騒音は、位相が反転された信号で打ち消され、音楽プレーヤからの再生信号のみが使用者の耳に入るという仕組みである。その概要を、図5を用いて説明する。図5において符号42で示すノイズNは、ヘッドホンに装着されたマイクロホンで捉えられる周囲の騒音であって、アナログ回路40が備えている位相反転器44において位相を180度反転した−N’の信号となる。騒音信号の反転信号−N’と、プレーヤで再生される再生信号Sは混合器46によって加算され、この加算された信号によって図示しない音響変換器すなわちスピーカが駆動される。ヘッドホン内部には騒音Nが回り込む。この回り込んだ騒音Nはその反転信号−N’と合成されて符号48で示すようにN−N’の信号となり、騒音Nの大半は反転信号−N’でキャンセルされて、使用者はほぼ再生音Sのみを聴くことができる、という仕組みになっている。また、上記混合器46の代わりに、騒音Nの逆位相の音を発生する信号音響変換素子(スピーカ)を設けて、騒音Nをキャンセルするものもある。
最近では、デジタル方式のノイズキャンセルヘッドホンも提案されている。その例を図6に示す。図6において、符号50はデジタル方式ノイズキャンセルヘッドホンの主体をなすデジタル信号処理に特化したプロセッサ(以下「DSP」という)を示す。DSP50は、ヘッドホンに組み込まれたマイクロホンで捉えられる騒音信号N(52)を周波数分析する高速フーリエ変換器(以下「FFT」という)54と、FFT54で周波数分析することにより得られる周波数特性56から、キャンセルする周波数帯域を選択する選択部58と、選択された周波数帯域の信号を逆フーリエ変換して周波数選択されたキャンセル音信号−N’’を生成する逆フーリエ変換器(IFFT)60と、プレーヤによる再生信号Sと上記キャンセル音信号−N’’を加算して出力する加算器64を備えている。ヘッドホンに回り込んで侵入する騒音Nは、上記キャンセル音−N’’と合成されてN−N’’の信号66となり、騒音Nの大半はキャンセルされて、使用者はほぼ再生音Sのみを聴くことができる。
アナログ方式ノイズキャンセルヘッドホンの先行技術として、例えば、特許文献1、特許文献2記載の発明などがある。騒音Nの逆位相の音を発生する信号音響変換素子を設けた例として特許文献3記載の発明がある。デジタル方式ノイズキャンセルヘッドホンの先行技術として、例えば、特許文献4記載の発明がある。
図5に示すようなアナログ方式ノイズキャンセルヘッドホンによれば、コイル(インダクタ)やコンデンサ(キャパシタ)及び抵抗を用いて位相を反転する回路を構成しているため、(1)位相を反転するときにパワースペクトルを正確に反転することができない、(2)位相を反転する時に、遅延を正確に実現することができない、すなわち、騒音に対して逆位相信号が遅延する、といった問題があり、結果として十分なキャンセル効果を得ることができない。
また、アナログ方式ノイズキャンセルヘッドホンは、キャンセルする騒音Nの特性に合わせて位相反転回路を設計するため、例えば利用者が特定の周波数帯域の騒音Nだけはキャンセルしたくない、または、一定音量以上の騒音Nだけをキャンセルしたいなどの多様な嗜好に合わせた回路設計をすることはできない。仮に、利用者が好みによってノイズキャンセル特性を設定・変更できるようにするならば、設定可能な数だけ位相反転回路が必要になり現実的な解決ではない。
図6に示すような従来のデジタル方式ノイズキャンセルヘッドホンによれば、(1)FFT及びIFFTにおいて計算に時間を要し、騒音Nの位相変化に対して計算結果の位相が対応せず、十分なキャンセル効果を得ることが出来ない、(2)騒音の周波数ごとにキャンセル音を計算するため、計算に長い時間を要し、計算時間を節約するために周波数帯域を狭めなければキャンセル効果を得ることができず、結果として十分なキャンセル効果を得ることができない。
そこで、本出願人は、周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで変換される騒音信号から将来発生する騒音信号を予測する予測手段と、予測した騒音信号の位相を反転させてキャンセルノイズを生成するキャンセルノイズ生成手段と、オーディオ信号とキャンセルノイズを加算して信号音響変換素子に入力する加算器と、を備えるジタル方式のノイズキャンセルヘッドホンに関して先に特許出願した(特願2005−145868参照)。
また、本出願人は、ヘッドホンを装着した状態では、ヘッドホンの筐体が高音領域(高い周波数領域)において遮音効果を持ち、ヘッドホンの筐体を回り込んで耳に伝わる騒音は低音領域であることに着目し、騒音信号の予測量を減らすことで、予測処理を高精度かつ高速に行えるようにするために、低音領域についてノイズキャンセルするノイズキャンセルヘッドホンに関して先に出願した(特願2005−377193参照)。
また、本出願人は、上記ノイズキャンセルヘッドホンの騒音信号予測処理について、FIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタを用いてリアルタイム処理行なう際に、騒音信号を1回サンプリングするごとに将来に向かってN回目のサンプリングまで予測することができるようにし、予測精度を高める一方、予測処理に必要なデータ量の低減を可能にして、小規模の処理デバイスでも迅速な処理を可能にした実用性の高いノイズキャンセルヘッドホンに関して先に出願した(特願2006−006251参照)。
また、本出願人は、上記の先に出願したノイズキャンセルヘッドホンについて、さらに再生音を高音質で出力するため、また、利用者の嗜好によるキャンセルする騒音Nの周波数帯域を任意に設定変更でき、かつ、駆動電源電圧が低下した場合であっても少なくとも再生信号はスピーカから出力することができるデジタル方式のノイズキャンセルヘッドホンに関して先に出願した(特願2006−202334参照)。
しかし、本出願人による上記先の特許出願にかかるノイズキャンセルヘッドホンにおいて未解決の課題がある。上記ノイズキャンセルヘッドホンは、効率的にキャンセルノイズを生成し、騒音Nを打ち消すことを目的としている。このため、マイクから拾った周囲の騒音の全てについてキャンセル対象と見なしている。しかしながら、周囲の騒音には、車の騒音などと共に、注意を促す人の声や車のブレーキ音などの突発音も含まれる。これらの周囲音は、キャンセルされてしまうと危険な音(以下「目的音」という)である。従って、目的音はキャンセルせずに、その他の騒音のみをキャンセルすることが必要である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、上記課題を解決するために、騒音Nが目的音である場合には、ノイズキャンセル機能を切り換えて、目的音以外の騒音Nのみをキャンセルするようにすることができるノイズキャンセルヘッドホンを提供することを目的とする。
本発明は、周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで変換される騒音信号の位相を反転させてキャンセルノイズを生成するキャンセルノイズ生成手段と、オーディオ信号と上記キャンセルノイズを混合して信号・音響変換素子に入力する混合器と、を備えるノイズキャンセルヘッドホンにおいて、上記騒音信号が目的音であるか否かを判定する判定手段とを有し、上記判定手段が、上記騒音信号を目的音であると判定した場合、上記キャンセルノイズ生成手段のキャンセルノイズ生成処理を変更するよう構成されていることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、デジタル方式ノイズキャンセルヘッドホンにおいて、キャンセルするノイズの周波数特性によって目的音であるか否かを判定することができるので、人の声やブレーキ音などキャンセルすると使用者に危険な周囲音はキャンセルせずに、その他の騒音のみをキャンセルすることができる。
以下、本発明にかかるノイズキャンセルヘッドホンの実施形態について、図を用いて説明する。図1は左右一対で構成されるノイズキャンセルヘッドホン筐体の片側のみを示した概略図である。図1において筐体1には、当該ノイズキャンセルヘッドホンの利用者の周囲のノイズN(52)がマイク10によって集音されるように筐体1の一部に設けた貫通孔20と、筐体1の外側に向けて設置されているマイク10と、マイク10が集音したノイズNに対してノイズキャンセル信号を生成し、音源から入力された再生信号Sと生成したノイズキャンセル信号とを混合して出力するDSP51と、DSP51の出力を利用者の耳100に向けて出力するスピーカ30が備わっている。また、筐体1にはDSP51の駆動電源である図示しない電池が収まっている。
図1に示すように、マイク10をスピーカ30の反対側、すなわち、外側に向かって設置することにより、スピーカ30から出力される再生音をマイク10が集音することなくハウリングの発生を防ぐことができ、かつ、スピーカの周波数特性を犠牲にすることなく、高音質のノイズキャンセルヘッドホンを得ることができる。
次に、本発明にかかるノイズキャンセルヘッドホンのノイズキャンセル処理の実施形態について図を用いて説明する。図2は、本発明に係るノイズキャンセルヘッドホンの筐体1に収められるDSP51の機能ブロック図である。図2において、DSP51は、マイク10(図1参照)が集音したノイズN52を周波数分析する高速フーリエ変換器(FFT)54と、FFT54で周波数分析することにより得られる周波数特性が目的音であるか否かを判定する手段である目的音判定部57と、あらかじめ決められたFIRフィルタ係数とノイズNとの積和演算によりキャンセル信号を生成する積和演算器59と、積和演算器59が生成したキャンセル音信号−N’’と、再生信号Sを混合して出力する加算器64を有する。このように、加算器64は混合器として機能する。
ヘッドホンに回り込んで侵入するノイズN52は、加算器64からの出力と合成されてN−N’’の信号となり、ノイズN52の大半はキャンセルされて、使用者はほぼ再生音Sのみを聴くことができる。なお、図2では、加算器64がDSP51のブロック内に記載されているが、加算器64がアナログ回路で構成される場合は、一般的にDSP51外に設けられる。
次に、本発明にかかるノイズキャンセルヘッドホンにおけるノイズキャンセル処理の流れを図3のフローチャートを用いて説明する。まず、マイク10から入力されたノイズN52に対してFFT54による周波数分析処理(201)を行う。この処理によって得られるノイズN52の周波数特性が目的音に相当するものであるか否かを判定する(202)。
目的音判定処理(202)は以下により行なうことができる。一般に人の声の周波数特性には、高調波成分が含まれている。また、定常雑音(オフィスの空調音や雑踏の音)の周波数特性には、人の声のような高調波成分が含まれず、比較的低周波成分が多く含まれる。これらを元に、例えばノイズN52の周波数特性に高調波成分が含まれており、また、人の声の周波数帯域における周波数成分が多く存在するならば、このノイズN52は人の声であると判定することができる。また、ノイズN52の周波数成分に高調波成分が少なく(あるいは全くなく)低周波成分が多いならば、このノイズN52は定常雑音であると判断することができる。
例えば人の声や車のブレーキ音などは、ノイズキャンセルヘッドホンの使用者に対して注意を促す場合が多いので、これらの音をキャンセルして使用者に聞こえないように処理することは望ましくない。これらの音を目的音として、所定の周波数帯域のキャンセル量を低減したキャンセル信号を生成するような処理を行なう。また、ノイズNが定常雑音であれば、従来通りのキャンセル処理を行なう。目的音であるか否かの判定は、ノイズN52の周波数特性によって行なうことができる。例えば、所定の高調波成分が存在するか否かによって判定することができる。判定に使用する閾値は、DSP51の図示しない記憶手段に記憶するパラメータを用いる。また、判定処理は、全周波数帯域に周波数成分が存在するか否かによって行なうこともできる。全周波数帯域に周波数成分が存在する場合は、ブレーキ音などの突発音である可能性が高いので、全周波数帯域に周波数成分が存在する場合は、目的音であると判定する。
目的音判定部57が、当該ノイズN52は目的音であると判定した場合(202のY)、予め決められた目的音以外の帯域を消音させるフィルタ係数1を用いてノイズN52との積和演算処理を行なう(203)。目的音判定部57が、目的音ではないと判定した場合、予め決められたフィルタ係数2を用いてノイズN52との積和演算処理を行なう(204)。次に上記積和演算処理(203または204)の結果を用いて、キャンセル音信号−N’’を生成する(205)。
上記フィルタ係数1は、例えばノイズN52が人の声である場合に、人の声以外の他の周波数帯域成分に対するキャンセル信号を生成するためのフィルタとして機能させるものである。
上記生成されたキャンセル音信号−N’’すなわち、ノイズNの信号の逆位相信号を加算器64において再生信号Sと混合し、スピーカ30に出力する(206)。
上記のように、マイク10が捉えたノイズNの周波数特性に応じたノイズキャンセル処理を切替えることができ、利用者の周囲雑音に含まれるキャンセルすると危険な音はキャンセルせず、不要なノイズのみをキャンセルすることができるようになる。
次に、本発明にかかるノイズキャンセルヘッドホンの別の実施例について図4のフローチャートを用いて説明する。すでに説明した図3に示したノイズキャンセル処理と同様に、先ずノイズN52の周波数分析処理を行なう(301)。次に、ノイズN52の周波数特性が所定の周波数特性と合致するか否かを判別することで、当該ノイズNが目的音であるか否か判定する(302)。ノイズNが目的音であると判定された場合(302のY)、フィルタ処理を行なわず、キャンセル信号の生成及び出力も行なわない。ノイズNが目的音ではないと判定された場合(302のN)、ノイズN52とあらかじめ決められたフィルタ係数との積和演算をするフィルタ処理を行なう(304)。上記フィルタ処理の結果を用いてキャンセル音信号−N’’を生成し(305)、生成されたキャンセル音信号−N’’すなわち、ノイズNの信号の逆位相信号を加算器64において混合して、スピーカ30に出力する(306)。
上記のように、マイク10が捉えたノイズN52を用いてノイズキャンセル処理を行なうことができるので、ノイズN52の特性に合わせて、目的音はキャンセルしないようにすることができる。
1 筐体
10 マイク
30 スピーカ
51 DSP
100 耳
10 マイク
30 スピーカ
51 DSP
100 耳
Claims (8)
- 周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで変換される騒音信号の位相を反転させてキャンセルノイズを生成するキャンセルノイズ生成手段と、オーディオ信号と上記キャンセルノイズを混合して信号・音響変換素子に入力する混合器と、を備えるノイズキャンセルヘッドホンにおいて、
上記騒音信号が目的音であるか否かを判定する判定手段と、を有し、
上記判定手段が、上記騒音信号を目的音であると判定した場合、上記キャンセルノイズ生成手段のキャンセルノイズ生成処理を変更するよう構成されていることを特徴とするノイズキャンセルヘッドホン。 - 上記判定手段は、騒音信号に高調波成分が存在する場合に目的音であると判定することを特徴とする請求項1記載のノイズキャンセルヘッドホン。
- 上記判定手段は、騒音信号に全周波数帯域の成分が存在するか否かで目的音であるか否かを判定するものであり、全周波数帯域成分が存在する場合に目的音であると判定することを特徴とする請求項1記載のノイズキャンセルヘッドホン。
- 上記キャンセルノイズ生成手段は、FIRフィルタを用いてキャンセルノイズを生成するよう構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載のノイズキャンセルヘッドホン。
- 上記FIRフィルタは、上記判定手段が目的音であると判定した騒音信号の周波数成分は減衰させないよう構成されている請求項4記載のノイズキャンセルヘッドホン。
- 上記マイクロホンは、ヘッドホン筐体内であって上記信号・音響変換素子から出力される信号による音響空間外に設置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のノイズキャンセルヘッドホン。
- 上記ヘッドホンは、ヘッドホンユニットを左右に有するステレオヘッドホンであって、左右のヘッドホンユニットにマイクロホンを備え、このマイクロホンで変換される騒音信号に基づき、キャンセルノイズ生成手段がキャンセルノイズを生成し、左右のヘッドホンユニットごとにそれぞれのオーディオ信号と上記キャンセルノイズを混合する混合器を備えている請求項1乃至6のいずれかに記載のノイズキャンセルヘッドホン。
- 周囲の騒音を電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで変換される騒音信号の位相を反転させてキャンセルノイズを生成するキャンセルノイズ生成手段と、上記騒音信号が目的音であるか否かを判定する判定手段と、オーディオ信号と上記キャンセルノイズを混合して信号・音響変換素子に入力する混合器と、を備えるノイズキャンセルヘッドホンにおけるノイズキャンセル方法であって、
ヘッドホン筐体内であって上記信号・音響変換素子から出力される信号による音響空間外に設置されているマイクロホンが捉える騒音信号が目的音であるか否かを上記判定手段で判定するステップと、
判定手段が目的音であると判定した騒音信号を用いてキャンセルノイズを生成するステップと、
生成されたキャンセルノイズとオーディオ信号を混合するステップとを有することを特徴とするノイズキャンセル方法。
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