JP2009015296A - 画像表示媒体及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】白色表示時の白色度の低下や色濁りを抑制することを目的とする。
【解決手段】画像表示面とされる透光性を有する表示基板22と、表示基板22に間隙をもって対向する背面基板24と、これらの基板間を所定間隔に保持すると共に、基板間を複数のセルに区画する間隙部材26と、基板間に移動可能に配置された大径着色粒子群34と、基板間に封入された透光性を有する分散媒28と、分散媒28中に分散され、大径着色粒子群34よりも粒子径が小さく、大径着色粒子群34と異なる色に着色され、基板間かつ大径着色粒子34の隙間を移動可能な着色粒子32と、大径着色粒子34を移動するための磁界発生装置16と、着色粒子32を移動するための電圧印加装置14と、を備えた画像表示装置10であり、少なくとも画像表示前に大径着色粒子34を移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示媒体及び画像表示装置に関する。
従来、繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体として、着色粒子を用いた画像表示媒体が知られている(例えば、特許文献1や特許文献2等)。
これらの画像表示媒体は、図13(A)、(B)に示すように、例えば、一対の基板(表示基板60と背面基板62)と、基板間に封入された透明な分散媒64と、分散媒64中に分散されて基板間に形成された電界に応じて基板間を移動する着色された泳動粒子66と、基板間に密に配置されて、泳動粒子よりも大径の白色粒子68と、を含んで構成され、泳動粒子66が白色粒子68間の間隙を移動するようになっている。また、基板間には、粒子が基板内の特定の領域に偏るのを防ぐため等の理由により、基板間を複数のセルに仕切るための間隙部材70が設けられている場合もある。
これらの画像表示媒体では、一対の基板間に電圧を印加することで、封入されている泳動粒子を移動させて、移動した泳動粒子の量及び移動した粒子の色に応じて色の画像を表示させる。例えば、泳動粒子を表示基板側に移動させた場合には、図13(A)に示すように、泳動粒子の色が表示基板側から観察され、逆に泳動粒子を背面基板側へ移動させた場合には、図13(B)に示すように、泳動粒子は白色粒子によって隠蔽されるので、白色粒子による白色が表示される。また、対象となる画像の濃度に応じて、基板間に印加する電圧を制御(基板間に形成する電界強度を制御)することで、移動対象となる泳動粒子の移動量制御を行い、表示画像の濃度に応じた画像を表示することができる。
特開2003−149690号公報 特開2005−326570号公報
本発明は、白色表示時の白色度の低下や色濁りを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像表示媒体は、少なくとも一方が透光性を有すると共に間隙を持って配置された一対の基板と、前記一対の基板間に封入された透光性を有する分散媒と、所定色に着色されて前記分散媒中に分散されると共に、所定の帯電特性または所定の磁気特性を有して前記一対の基板間を移動可能な1種類以上の着色粒子と、前記着色粒子とは異なる色に着色されて粒子径が前記着色粒子よりも大きく、前記着色粒子が間隙を通過可能なように配置されると共に、前記着色粒子と異なる帯電特性または磁気特性を有して運動可能な大径着色粒子と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の画像表示装置は、少なくとも一方が透光性を有すると共に間隙を持って配置された一対の基板と、前記一対の基板間に封入された透光性を有する分散媒と、所定色に着色されて前記分散媒中に分散されると共に、所定の帯電特性または所定の磁気特性を有して前記一対の基板間を移動可能な1種類以上の着色粒子と、前記着色粒子とは異なる色に着色されて粒子径が前記着色粒子よりも大きく、前記着色粒子が間隙を通過可能なように配置されると共に、前記着色粒子と異なる帯電特性または磁気特性を有して運動可能な大径着色粒子と、前記着色粒子を移動させるための移動手段と、前記大径着色粒子を運動させるための運動手段と、を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記大径着色粒子が所定の帯電特性を有する場合に、前記運動手段が前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段であることを特徴としている。
請求項4に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記大径着色粒子が所定の磁気特性を有する場合に、前記運動手段が前記一対の基板間に磁界を形成する磁界形成手段であることを特徴としている。
請求項5に記載の画像表示装置は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記着色粒子が所定の帯電特性を有する場合に、前記移動手段が前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段であることを特徴としている。
請求項6に記載の画像表示装置は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記着色粒子が所定の磁気特性を有する場合に、前記移動手段が前記一対の基板間に磁界を形成する磁界形成手段であることを特徴としている。
請求項7に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記着色粒子及び前記大径着色粒子がそれぞれ異なる帯電特性を有する場合に、前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段によって前記移動手段と前記運動手段を兼用することを特徴としている。
請求項8に記載の画像表示装置は、請求項7に記載の発明において、前記着色粒子が移動するために必要な電界強度よりも前記大径着色粒子が運動するために必要な電界強度の方が大きいことを特徴としている。
請求項9に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記着色粒子及び前記大径着色粒子がそれぞれ異なる磁気特性を有する場合に、前記一つの基板間に磁界を形成する磁界形成手段によって前記移動手段と前記運動手段を兼用することを特徴としている。
請求項10に記載の画像表示装置は、請求項9に記載の発明において、前記着色粒子が移動するために必要な磁界強度よりも前記大径着色粒子が運動するために必要な磁界強度の方が大きいことを特徴としている。
請求項11に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記運動手段が、機械的に振動を付与する振動付与手段であることを特徴としている。
請求項12に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記大径着色粒子が、少なくとも重心より外れた一部が正または負の極性に帯電され、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の粒子であり、前記運動手段が前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段であることを特徴としている。
請求項13に記載の画像表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記大径着色粒子が、少なくとも重心より外れた一部がN極またはS極の磁性を有し、前記基板間に形成される磁界に応じて回転する回転体状の粒子であり、前記運動手段が前記一対の基板間に磁界を形成する磁界形成手段であることを特徴としている。
請求項14に記載の画像表示装置は、請求項2〜請求項13の何れか1項に記載の発明において、前記大径着色粒子は、白色に着色されていることを特徴としている。
請求項15に記載の画像表示装置は、請求項2〜請求項14の何れか1項に記載の発明において、前記大径着色粒子は、少なくともバインダー樹脂と、バインダー樹脂よりも比重の大きい材料とを含むことを特徴としている。
請求項16に記載の画像表示装置は、請求項2〜請求項15の何れか1項に記載の発明において、前記移動手段による前記着色粒子の移動及び前記運動手段による前記大径着色粒子の運動を同時に行うことを特徴としている。
請求項17に記載の画像表示装置は、請求項2〜請求項15の何れか1項に記載の発明において、前記運動手段による前記大径着色粒子の運動を行った後に、前記移動手段による前記着色粒子の移動を行うことを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、大径着色粒子の色を表示する際に、その濃度の低下や表示時の色の濁りを抑制することができる、という効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、大径着色粒子の色を表示する際に、その濃度の低下や表示時の色の濁りを抑制することができる、という効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、大径着色粒子に付着した着色粒子を剥離することができる、という効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、大径着色粒子に付着した着色粒子を剥離することができる、という効果がある。
請求項5に記載の発明によれば、着色粒子の基板間の移動が可能となる、という効果がある。
請求項6に記載の発明によれば、着色粒子の基板間の移動が可能となる、という効果がある。
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、構成が簡単で安価に実現することができる、という効果がある。
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、色の乱れを防止することができる、という効果がある。
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、構成が簡単で安価に実現することができる、という効果がある。
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、色の乱れを防止することができる、という効果がある。
請求項11に記載の発明によれば、大径着色粒子に付着した着色粒子を剥離することができる、という効果がある。
請求項12に記載の発明によれば、大径着色粒子に付着した着色粒子を剥離することができる、という効果がある。
請求項13に記載の発明によれば、大径着色粒子に付着した着色粒子を剥離することができる、という効果がある。
請求項14に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、白色表示の際の白色度を向上することができる、という効果がある。
請求項15に記載の発明によれば、大径着色粒子に付着した着色粒子をさらに剥離することができる、という効果がある。
請求項16に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、大径着色粒子の色を表示する際に、その濃度の低下や表示時の色の濁りを抑制することができる、という効果がある。
請求項17に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、大径着色粒子の色を表示する際に、その濃度の低下や表示時の色の濁りを抑制することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係わる画像表示装置10は、後述する着色粒子32の移動によって画像を表示する画像表示媒体12と、画像表示媒体12に画像を表示させるための電圧を印加する電圧印加装置14と、後述する大径着色粒子34を運動させるための磁界発生装置16と、パーソナルコンピュータ等の外部の画像信号出力装置18からの画像表示指示を受けて電圧印加装置14及び磁界発生装置16の駆動を制御する駆動制御装置20と、を含んで構成されている。
画像表示媒体12は、画像表示面とされる透光性を有する表示基板22と、表示基板22に所定の間隔を持って対向配置された背面基板24と、これらの基板間の所定間隔を保持すると共に、表示基板22と背面基板24との基板間を複数のセルに区画する間隙部材26と、を含んで構成されている。なお、セルとは、表示基板22と、背面基板24と、間隙部材26と、によって囲まれた領域を称する。
セル中には、透光性を有する分散液28が封入されており、分散液28中に着色された着色粒子(詳細後述)32が封入されていると共に、着色粒子32よりも大きい粒径の大径着色粒子34が封入されている。着色粒子32は、基板間に形成された電界強度に応じて、大径着色粒子34間の間隙を通って、表示基板22と背面基板24間を移動する。
なお、間隙部材26は、この表示媒体12に画像を表示したときの各画素に対応するように設けてもよいし、複数画素を含むようにして設けてもよいし、1つの画素内を複数のセルに分割するように設けてもよい。また、本実施形態では、説明を簡易化するために、1つのセルに着目した図を用いて説明する。
表示基板22は、支持基板40上に表面電極42が形成されおり、背面基板24は、支持基板44上に、背面電極46が形成されている。
また、表示基板22、または表示基板22と背面基板24との双方は、透光性を有している。ここで、本実施形態における透光性とは、可視光の透過率が70%以上、好ましくは90%以上であることを示している。
支持基板40、44としては、ガラスやプラスチック等の材料を適用することができ、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等を適用することができる。
表面電極42及び背面電極46には、インジウム、スズ、カドミウム、アンチモン等の金属酸化物、ITO等の複合酸化物、金、銀、銅、ニッケル等の金属、ポリピロールやポリチオフェン等の有機材料等を使用することができる。これらは単層膜、混合膜あるいは複合膜として使用でき、蒸着法、スパッタリング法、塗布法等で形成することができる。また、その厚さは、蒸着法、スパッタリング法によれば、通常100〜2000Åである。表面電極42及び背面電極46は、従来の液晶表示素子あるいはプリント基板のエッチング等の従来公知の手段により、所望のパターンを形成することができ、例えば、マトリックス状、あるいはパッシブマトリックス駆動を可能とするストライプ状等に形成することができる。
なお、表面電極42は、支持基板40に埋め込んでもよいし、同様に、背面電極46は支持基板44に埋め込んでもよい。この場合、支持基板40、44の材料が、着色粒子32や大径着色粒子34の電気的特性または磁気的特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、各粒子の組成等に応じて選択する必要がある。
また、表面電極42及び背面電極46の各々を、表示基板22及び背面基板24と分離させて、画像表示媒体12の外部に配置するようにしてもよい。本実施形態では、表示基板22と背面基板24の双方に電極(表面電極42及び背面電極46)を備える場合を説明するが、何れか一方にだけ設けるようにしてもよい。
また、アクティブマトリックス駆動を可能にするために、支持基板40、44が、画素毎にTFT(薄膜トランジスタ)を備えるようにしてもよい。この場合、配線の積層化及び部品実装が容易であることから、TFTは表示基板22ではなく背面基板24に形成することが好ましい。
なお、画像表示媒体12を単純マトリックス駆動すると、画像表示装置10の構成を簡易な構成とすることができ、TFTを用いたアクティブマトリックス駆動とすると、単純マトリックス駆動に比べて表示速度を速くすることができる。
また、表面電極42及び背面電極46が、各々支持基板40、44上に形成されている場合、表面電極42及び背面電極46の破損や、着色粒子32の固着を招く電極間のリームの発生を防止するため、必要に応じて表面電極42及び背面電極46上に誘電体膜としての表面層を各々形成することが好ましい。この表面層を形成する材料としては、ポロカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化アクリル樹脂、フッ素樹脂等を適用することができる。
誘電体膜を構成する材料としては上述した材料の他に、この材料中に電荷輸送物質を含有させたものを使用することができる。電荷輸送物質としては、例えば、正孔輸送物質であるヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、アリールアミン化合物等が挙げられる。また、電子輸送物質であるフルオレノン化合物、ジフェノキノン誘導体、ピラン化合物、酸化亜鉛等も使用できる。さらに、電荷輸送性を有する自己支持性の樹脂を用いることもできる。具体的には、ポリビニルカルバゾール、米国特許第4806443号に記載の特定のジヒドロキシアリールアミンとビスクロロホルメートとの重合によるポリカーボネート等が挙げられる。また、誘電体膜としての表面層は、着色粒子32や大径着色粒子34の帯電特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、着色粒子32や大径着色粒子34の組成等に応じて選択する必要がある。
また、画像表示媒体12を構成する表示基板22は、上述したように透光性を有する必要があるので、上記各材料のうち透光性を有する材料を使用する。
間隙部材26は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化樹脂、ゴム、金属等で形成することができる。また、間隙部材26は、表示基板22及び背面基板24の何れか一方と一体化されていてもよい。この場合には、支持基板40、44の何れか一方をエッチングするエッチング処理、レーザー下降処理、予め製作した型を使用したプレス加工処理等によって作製することができる。または、印刷方式やインクジェット方式等を用いることによっても作製することができる。なお、間隙部材26は、表示基板22側あるいは背面基板24側の少なくとも一方に作製することができる。
また、間隙部材26は、有色でも無色でもよいが、画像表示媒体12に表示される表示画像に悪影響を及ぼさないように、無彩色あるいは無色透明であることが好ましく、その場合には、例えば、ポリスチレンやポリエステルやアクリルなどの透明樹脂等を使用することができる。
着色粒子32が分散される分散媒28としては、高抵抗液体であることが好ましい。ここで、「高抵抗」とは、体積抵抗率が107Ω・cm以上、好ましくは、1010Ω・cm以上、より好ましくは1012Ω・cm以上であることを示している。
高抵抗液体として具体的には、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、デカン、ヘキサデカン、ケロセン、パラフィン、イソパラフィン、シリコーンオイル、ジククロロエチレン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、高純度石油、ベンジン、ジイソプロピルナフタレン、オリーブ油、トリクロロトリフルオロエタン、テトラクロロエタン、ジブロモテトラフルオロエタンなどや、それらの混合物が好適に使用できる。
なお、高抵抗液体には、必要に応じて、酸、アルカリ、塩、分散安定剤、酸化防止や紫外線吸収などを目的として安定剤、抗菌剤、防腐剤などを添加することができるが、上記で示した特定の体積抵抗値の範囲となるように添加することが好ましい。
また、高抵抗液体には、帯電制御剤として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、金属石鹸、アルキルリン酸エステル類、コハク酸イミド類等を添加して使用できる。
イオン性および非イオン性の界面活性剤としては、より具体的には以下があげられる。ノニオン活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸等がある。カチオン界面活性剤としては、第一級ないし第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等が挙げられる。これら帯電制御材は、粒子固形分に対して0.01重量%以上、20重量%以下が好ましい、特に、0.05〜10重量%の範囲が好ましい。0.01重量%を下回ると、希望とする帯電制御効果が不充分であり、また20重量%を越えると、分散液の過度な電導度の上昇を引き起こす。
分散媒28中に分散させられる着色粒子32の各粒子としては、ガラスビーズ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物粒子等、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂粒子、これらの樹脂粒子の表面に着色剤を固定したもの、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂中に着色剤を含有する粒子、及びプラズモン発色機能を有する金属コロイド粒子等が挙げられる。
粒子の製造に使用される熱可塑性樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類の単独重合体あるいは共重合体を例示することができる。
また、粒子の製造に使用される熱硬化性樹脂としては、ジビニルベンゼンを主成分とする架橋共重合体や架橋ポリメチルメタクリレート等の架橋樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等を挙げることができる。
着色剤としては、有機若しくは無機の顔料や、油溶性染料等を使用することができ、マグネタイト、フェライト等の磁性紛、カーボンブラック、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、フタロシアニン銅系シアン色材、アゾ系イエロー色材、アゾ系マゼンタ色材、キナクリドン系マゼンタ色材、レッド色材、グリーン色材、ブルー色材等の公知の着色剤を挙げることができる。具体的には、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3、等を代表的なものとして例示することができる。
粒子の樹脂には、必要に応じて、帯電制御剤を混合してもよい。帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用される公知のものが使用でき、例えば、セチルピリジルクロライド、BONTRON P−51、BONTRON P−53、BONTRON E−84、BONTRON E−81(以上、オリエント化学工業社製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、酸化金属粒子、各種カップリング剤により表面処理された酸化金属粒子を挙げることができる。
粒子の表面には、必要に応じて、外添剤を付着させてもよい。外添剤の色は、粒子の色に影響を与えないように、透明であることが好ましい。外添剤としては、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、アルミナ等の金属酸化物等の無機粒子が用いられる。粒子の帯電性、流動性、及び環境依存性等を調整するために、これらをカップリング剤やシリコーンオイルで表面処理することができる。カップリング剤には、アミノシラン系カップリング剤、アミノチタン系カップリング剤、ニトリル系カップリング剤等の正帯電性のものと、窒素原子を含まない(窒素以外の原子で構成される)シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、エポキシシランカップリング剤、アクリルシランカップリング剤等の負帯電性のものがある。また、シリコーンオイルには、アミノ変性シリコーンオイル等の正帯電性のものと、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチルスルホン変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等の負帯電性のものが挙げられる。
上記外添剤の中では、よく知られている疎水性シリカや疎水性酸化チタンが好ましく、特に特開平10−3177記載のTiO(OH)2と、シランカップリング剤等のシラン化合物との反応で得られるチタン化合物が好適である。シラン化合物としてはクロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用することも可能である。このチタン化合物は、湿式工程の中で作製されるTiO(OH)2にシラン化合物あるいはシリコーンオイルを反応、乾燥させて作製される。数百度という焼成工程を通らないため、Ti同士の強い結合が形成されず、凝集が全くなく、粒子は一次粒子の状態である。さらに、TiO(OH)2にシラン化合物あるいはシリコーンオイルを直接反応させるため、シラン化合物やシリコーンオイルの処理量を多くすることができて、シラン化合物の処理量等を調整することにより帯電特性を制御でき、且つ付与できる帯電能も従来の酸化チタンのそれより顕著に改善することができる。
外添剤の一次粒子は、一般的には5〜100nmであり、10〜50nmであることがより好ましいが、これに限定されない。
外添剤と粒子の配合比は粒子の粒径と外添剤の粒径の兼ね合いから調整される。外添剤の添加量が多すぎると粒子表面から該外添剤の一部が遊離したり、これが他の粒子の表面に付着して、所望の帯電特性が得られなくなる。一般的には、外添剤の量は、粒子100重量部に対して、0.01〜3重量部、また0.05〜1重量部であることがより良い。
なお、外添剤は、複数種類の粒子の何れか1種にだけ添加してもよいし、複数種または全種類の粒子へ添加してもよい。全粒子の表面に外添剤を添加する場合は、粒子表面に外添剤を衝撃力で打込んだり、粒子表面を加熱して外添剤を粒子表面に強固に固着したりすることが望ましい。これにより、外添剤が粒子から遊離し、異極性の外添剤が強固に凝集して、電界で解離させることが困難な外添剤の凝集体を形成することが防止され、ひいては画質劣化が防止される。
一方着色粒子32を作製する方法としては、従来公知のどの方法を用いてもよい。例えば、特開平7−325434公報記載のように、樹脂、顔料および帯電制御剤を所定の混合比になるように計量し、樹脂を加熱溶融させた後に顔料を添加して混合、分散させ、冷却した後、ジェットミル、ハンマーミル、ターボミル等の粉砕機を用いて粒子を調製し、得られた粒子をその後分散媒に分散する方法が使用できる。また、懸濁重合、乳化重合、分散重合等の重合法やコアセルベーション、メルトディスパージョン、エマルジョン凝集法で帯電制御剤を粒子中に含有させた粒子を調製し、その後分散媒に分散して粒子分散媒を作成してもよい。さらには、樹脂が可塑化可能で、分散媒が沸騰せず、かつ、樹脂、帯電制御剤および/または着色剤の分解点より低温で、前記の樹脂、着色剤、帯電制御剤および分散媒の原材料を分散および混錬することができる適当な装置を用いる方法がある。具体的には、流星型ミキサー、ニーダー等で顔料と樹脂、帯電制御剤を分散媒中で加熱溶融し、樹脂の溶媒溶解度の温度依存性を利用して、溶融混合物を撹拌しながら冷却し、凝固/析出させて粒子を作成することができる。
セル中の全質量に対する着色粒子32の含有量(質量%)としては、所望の色相が得られる濃度であれば特に限定されるものではなく、セルの厚さ(すなわち、表示基板20と背面基板22との基板間の距離)に応じて含有量を調整する。即ち、所望の色相を得るために、セルが厚くなるほど含有量は少なくなり、セルが薄くなるほど含有量を多くする。一般的には、0.01〜50質量%である。
画像表示媒体12における上記セルの大きさとしては、特に限定されないが、着色粒子32の表示面内の偏りによる表示濃度むらを防止するために、画像表示媒体12の表示基板22の板面方向の長さが0.1mm〜10mm程度とすることが好ましい。
また、表示基板22と背面基板24との間に移動可能に配置された大径着色粒子34は、ガラスビーズ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物粒子等、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂粒子、これらの樹脂粒子の表面に着色剤を固定したもの、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂中に着色剤を含有する粒子等が挙げられる。なお、大径着色粒子34の製造に使用される熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹脂としては、着色粒子32と同様のものを適宜選択して使用することができる。また、着色剤も着色粒子32と同様のものを使用することができる。また、大径着色粒子34を作製する方法についても、着色粒子32と同様に、従来公知のどの方法を用いてもよい。
また、本実施実施形態における大径着色粒子34は、粒子の内部や表面に磁性材料を混合している。磁性材料としては公知のものが利用でき、酸化鉄、窒化鉄、炭素鋼、フェライト、サマリウムなどが利用できる。また、磁性材料は必要に応じてカラーコートして使用する。また、透明な磁性材料、特に透明有機磁性材料は、着色顔料の発色を阻害せず、比重も無機磁性材料に比べて小さく、より好ましい。また、着色した磁性粉としては、例えば、特開2003−131420公報記載の小径着色磁性粉を用いることができる。核となる磁性粒子と該磁性粒子表面上に積層された着色層とを備えたものが用いられる。そして、着色層としては、顔料等により磁性粉を不透過に着色することができる。また、例えば光干渉薄膜を用いるものも好適である。この光干渉薄膜とは、SiO2やTiO2等の無彩色材料を光の波長と同等な厚みを有する薄膜にしたものであり、薄膜内の光干渉により光を波長選択的に反射するものである。
なお、大径着色粒子34は、バインダー樹脂よりも比重の大きい材料(例えば、酸化チタンや磁性粉等)を含むようにすることが好ましく、比重の大きな材料を含むことで、大径着色粒子34の色を表示する際の濃度の低下や色濁りが抑制される。
大径着色粒子34の各粒子の大きさ(体積平均粒子径)は、大径着色粒子34の隙間を着色粒子32が移動可能な大きさとされる。従って、大径着色粒子34の大きさは、着色粒子32の10倍以上であることが望ましく、各着色粒子群の粒子径のばらつきが大きい場合には20倍以上であることが望ましい。この場合、大径着色粒子34の隙間を着色粒子32が詰まることなく良好に移動することができる。
また、着色粒子32の大きさは、小さいほうが高解像度の画像表示ができるが、移動速度が低下して表示切替速度が低下することや、表示のメモリ性と分散の安定性の両立が難しくなることから、20nm以上で10μm以下であることが望ましい。
また、大径着色粒子34は、表示基板22と背面基板24との間に1層並べるように配置してもよいが、複数層配置した方がより高い隠蔽性が得られるため好ましい。この場合、大径着色粒子34の大きさが大きくなると、基板間距離が大きくなり、表示駆動電圧の増大や、表示切替速度の低下が発生するため、大径着色粒子34の大きさは、50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。
一方、表示基板22の表面電極42と背面基板24の背面電極46は、上述したように電圧印加装置14に接続され、電圧印加装置14は、駆動制御装置20に接続されている。駆動制御装置20は、パソコン等の外部の画像信号出力装置18に接続されており、駆動制御装置20は画像情報等に応じた信号を電圧印加装置14に出力し、電圧印加装置14によって表面電極42と背面電極46に画像に応じた電圧が印加されることにより、表面電極42と背面電極46との間に所望の電界が形成されて、着色粒子32が基板間を移動する。
なお、表示基板22および背面基板24が電極を有さない場合は、表示基板22あるいは背面基板24に近接して電極ヘッドを配置し、これに電圧印加装置14で電圧を印加して、表示基板22と背面基板24の間に所望の電界を形成させることができる。電極ヘッドは、平面状あるいは線状に、所望のサイズおよびピッチで複数の電極を配列したものであり、公知のものを使用することができる。なお、電極ヘッドを配置した側と反対の基板側の裏面に、同様な電極ヘッドあるいは一様な電極を近接配置し、対向電極構成とすることが、駆動電圧の低減および高解像度化の点で好ましい。
磁界発生装置16は、画像表示媒体12の背面基板24側に配置されて駆動制御装置20に接続されている。駆動制御装置20は、画像表示媒体12の画像初期化情報に応じた信号を磁界発生装置16に出力し、磁界発生装置16によって表示基板22と背面基板24との間に所望の磁界が形成されて、大径着色粒子34が基板間を移動する。
なお、磁界発生装置16は、画像表示媒体12の表示基板22と背面基板24との間に所望の磁界を形成できるものであればよく、例えば、高透磁性材料や永久磁石を磁心として用い、その周囲にコイルを巻いた電磁石を、平面状あるいは線状に所望のピッチで並置した磁気ヘッドを使用することができる。この場合、各電磁石のコイルに通電する電流の方向や量を制御することで磁極および磁力を制御することができる。
また、磁界発生装置16は、画像表示媒体12の表示領域面積よりも小さいヘッド面積を有する磁気ヘッドを使用する場合は、磁気ヘッドを画像表示媒体12の面方向に沿って移動させる、あるいは磁気ヘッドを固定して画像表示媒体12を移動させるようにする。
また、磁界発生装置16の磁気ヘッドは、電磁石でなく永久磁石を使用することもでき、その場合も、永久磁石を画像表示媒体12に対して相対的に移動させることで、画像表示媒体12に作用する磁界を変化させるようにしてもよい。
また、磁界発生装置16は、画像表示媒体12の表示基板22側に配置してもよいし、画像表示媒体12を挟み込むように配置してもよい。
続いて、上述の画像表示装置10を更に具体的に構成した一例について説明する。
図1において、表示基板22は、厚さ0.7mmのガラスで構成される透明な支持基板40の片面に、透明な表面電極42として、ITO膜をスパッタリング法により50nmの厚さで成膜した。そして、表面電極42面に、ポリカーボネート樹脂を厚さ約0.5μmとなるように塗布した。この表面層の厚みは、OLYMPUS社製、商品名:レーザー変位顕微鏡OLS1100により測定した。また、同時に平均表面粗さを測定したところ、Raは0.2μmであった。
背面基板24は、背面電極46として厚さ8μmの銅箔を積層して貼り付けた、厚さ0.7mmのガラスエポキシ樹脂を使用した。また、背面電極46は、図2に示すように、銅箔をエッチング処理して複数の画素電極構成とした。画素電極の一辺は2.45mm、各画素電極間は50μmとした。 なお、ガラスエポキシ樹脂基板は、各画素電極位置に対応する箇所に、予め導電処理した貫通孔を形成し、これを通して支持基板44の背面側から電気配線を取り出した。
続いて、背面基板24の背面電極46が設けられた側の面に、エポキシ樹脂(MicroChem Corp.製SU−8)を塗布した後、露光及びウエットエッチング処理を行うことによって高さ50μm、幅50μmの間隙部材26を、10mm角の格子状に形成した。図2は、説明の簡単化のために間隙部材26で囲まれた1つのセルを示すものである。
次に、この間隙部材26の上部に、熱融着性のエポキシ接着剤を塗布形成した後、背面基板24上の間隙部材26により仕切られたセルに、大径着色粒子34を満遍なく充填するとともに、透明な分散媒28中に着色粒子32を分散した分散液を、間隙部材26の高さまで満たした。または、透明な分散媒28中に、大径着色粒子34と着色粒子32を混合分散した分散液を間隙部材26の高さまで満たした。
最後に、表示基板22の表面電極42が設けられた面と、背面基板24上に設けられた間隙部材26とを、基板間に空気が混入しないように密着させて加熱しながら貼り合わせを行い、画像表示媒体12を作製した。
この際、大径着色粒子34は固定されず、外力に応じてセル内を移動することができる。この大径着色粒子34の移動の程度は、セル内に配置する大径着色粒子34の充填量によって制御することができる。大径着色粒子34を移動させやすく、かつ移動量を大きくするためには、大径着色粒子34の充填量を減少させればよいが、少なすぎると隠蔽性が低下し、またセル内での偏りが発生しやすくなる。逆に、大径着色粒子34の充填量が多すぎると、大径着色粒子34が移動しにくく、また移動量も小さくなるため、本発明の効果が得られにくくなる。従って、大径着色粒子34の充填率は、セル内空間体積に対して30%以上、60%以下が好ましい。
ここでは、大径着色粒子34は、以下に説明するように作製した。
メタクリル酸シクロヘキシル:53重量部、酸化チタン:(タイペークCR63:石原産業社製):30重量部、白色にコートしたマグネタイト30重量部、およびシクロヘキサン:5重量部を直径10mmのジルコニアボールを使用し、ボールミル粉砕を20時間実施することにより、分散液Aを作製する。炭酸カルシウム:40重量部および水:60重量部をボールミルにて微粉砕することにより、炭酸カルシウム分散液Bを作成する。2%セロゲン水溶液:4.3g、炭酸カルシウム分散液B8.5g、および20%食塩水:50gを混合し、超音波機で脱気を10分間行い、乳化機で攪拌することにより、混合液Cを作製する。分散液A35gとジビニルベンゼン1g、重合開始剤AIBN:0.35gを充分混合し、超音波機で脱気を10分行う。これを混合液Cの中にいれ、乳化機で乳化を実施する。
次にこの乳化液をビンにいれ、シリコン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入する。次に60℃で10時間反応させ粒子を作製する。冷却後、この分散液を凍結乾燥機により−35℃、0.1Paの下で2日間シクロヘキサンを除く。得られた微粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行う。その後充分な蒸留水で洗浄し、粒度を揃え、これを乾燥させる。この大径着色粒子34の色は白色であり、体積平均粒子径は15μmであった。
また、白色の大径着色粒子34としては、この他に、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物の球状粒子、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物の球状粒子、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物の球状粒子、((株)日本触媒製エポスター)、酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子(積水化成品工業(株)製MBX−ホワイト)、架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子(綜研化学製ケミスノーMX)、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子(ダイキン工業(株)製ルブロンL、Shamrock Technologies Inc.製SST-2)、フッ化炭素の微粒子(日本カーボン製CF-100、ダイキン工業製CFGL,CFGM)、シリコーン樹脂微粒子(東芝シリコーン(株)製トスパール)、酸化チタン含有ポリエステルの微粒子(日本ペイント製ビリューシア PL1000ホワイトT)、酸化チタン含有ポリエステル・アクリルの微粒子(日本油脂製コナックNo181000ホワイト)、シリカの球状微粒子(宇部日東化成製ハイプレシカ)等を使用できる。
なお、大径着色粒子34の体積平均粒子径の測定は、以下に説明するように行った。
測定する粒子直径が2μm以上の場合は、測定装置としてコールターカウンターTA−II型(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用して粒径を測定した。
測定法としては、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液2ml中に、測定試料を0.5〜50mg加え、これを前記電解液100〜150ml中に添加した。この測定試料を懸濁させた電解液を超音波分散器で約1分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型により、アパーチャー径が100μmのアパーチャーを用いて、粒径が2.0〜60μmの範囲の粒子の粒度分布を測定した。測定する粒子数は50,000であった。
測定された粒度分布を、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小径側から累積分布を描き、累積50%となる粒径を体積平均粒子とした。
一方、着色粒子32については、以下に説明するように作製した。
メタクリル酸シクロヘキシル:53重量部、カーボンブラック顔料:10重量部、帯電制御剤(COPY CHARGE PSY VP2038;クラリアントジャパン製)2重量部を、直径10mmのジルコニアボールを使用し、ボールミル粉砕を20時間実施することにより、分散液Aを作製する。炭酸カルシウム:40重量部および水:60重量部をボールミルにて微粉砕することにより、炭酸カルシウム分散液Bを作製する。2%セロゲン水溶液:4.3g、炭酸カルシウム分散液B8.5g、および20%食塩水:50gを混合し、超音波機で脱気を10分間行い、乳化機で攪拌することにより、混合液Cを作製する。分散液A35gとジビニルベンゼン1g、重合開始剤AIBN:0.35gを、充分混合し、超音波機で脱気を10分行う。これを混合液Cの中にいれ、乳化機で乳化を実施する。
次にこの乳化液をビンにいれ、シリコン詮をし、注射針を使用し、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入する。次に60℃で10時間反応させ粒子を作製する。得られた微粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行う。その後充分な蒸留水で洗浄し、粒度を揃え、これを乾燥させる。得られた粒子10重量部をノニオン系界面活性剤ポリオキシエチレンアルキルエーテル2重量部(正帯電にしたい)と共に、透明かつ高抵抗な分散媒28であるシリコーンオイル(オクタメチルトリシロキサン)90重量部に投入し、攪拌分散して混合液を得た。得られた黒色粒子の体積平均粒子径は0.8μmであった。
なお、体積平均粒子径の測定は、粒子群にレーザ光を照射し、そこから発せられる回折、散乱光の強度分布パターンから平均粒径を測定するレーザ回折散乱法を採用した日機装社製マイクロトラック粒度分布測定装置MT3300を用いて測定した。
分散媒28としては、粘度2mPa・sのシリコーンオイル(信越化学社製、KF−96)を使用した。分散媒50の粘度は、温度20℃の環境下において、0.1mPa・s〜20mPa・sであることが粒子の移動速度、すなわち、表示速度の観点から好ましく、0.1mPa・s〜10mPa・sであることが好ましく、0.1mPa・s〜5mPa・sであることが更に好ましい。 分散媒28の粘度の調整は、分散媒の分子量、構造、組成等を適宜調整することによって可能である。なお、粘度の測定は、東京計器製B−8L型粘度計を用いて測定した。
分散媒28として使用したシリコーンオイル中で、白色の大径着色粒子34は負に、黒色の着色粒子32は正に帯電した。
続いて、上述のように作製した画像表示装置10の表示方法について説明する。
画像表示する際には、駆動制御装置20から画像初期化情報に応じた信号が磁界発生装置16に出力される。これによって、磁界発生装置16が駆動制御されて、画像表示媒体12の基板間に磁界が形成され、磁性を有する大径着色粒子34が基板間に形成された磁界に応じて基板間を移動する。
本実施例では、磁界発生装置16として、電磁石を2.5mmピッチで格子状に配置した磁気ヘッドを使用し、図3に示すように、そのSN極の配列を一定周期で変更させて、画像表示媒体12に作用させる磁界を変化させた。具体的には、SN極の配列をそれぞれ10Hzで、10回変化させた。これによって大径着色粒子34が基板間を運動する。なお、図3では1つのセルを複数に分割して磁界を変化する場合を示すが、分割せずに1つのセル毎または背面基板24全面の磁界を変化するようにしてもよい。
同時に、駆動制御装置20から画像情報に応じた信号を電圧印加装置14に出力させる。これによって、電圧印加装置14が駆動制御されて、表示基板22の表面電極42と背面基板24の背面電極46に電圧が印加され、基板間に画像情報に応じた電界が形成される。これによって着色粒子32が基板間を移動する。
具体的には、まず、背面電極46に+20V、表面電極42に0Vを1秒印加して、正に帯電した黒色の着色粒子32を表示基板22側に移動させて黒表示させた後、背面電極46に−20V、表面電極42に0Vを1秒印加して、正に帯電した黒色の着色粒子32を背面基板24側に移動させて白表示を行い、その反射率を測定した。なお、反射率の測定は、反射濃度計X-Rite404(X-Rite社製)を使用して反射濃度を測定し、この値から反射率を計算によって求めた。
また、反射率を測定後、再び背面電極46に+20V、表面電極42に0Vを1秒印加して黒表示させ、所望の時間(1分、1時間、1日)放置した後、同様に繰返し測定した。
磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動を行わない場合、図4(A)に示すように、繰返し表示回数が増加すると、徐々に白表示時の白色反射率が低下した。また、放置時間が長い方が白色反射率の低下が顕著であった。
これに対し、磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動を、電圧印加装置14による着色粒子32の駆動と同時に行った場合は、図4(B)に示すように、何れの放置時間に対しても、反射率の低下を防止する効果が確認された。
次に、磁界発生装置16によって大径着色粒子34を駆動した後、電圧印加手装置14によって着色粒子32を駆動した。磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動方法、および電圧印加装置14による着色粒子32の駆動方法、および測定評価条件は、上述と同様である。なお、電圧印加装置14によって着色粒子32を駆動した際に、大径着色粒子34は僅かに動くが、ほとんど移動しなかった。
この方法によっても、磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動と、電圧印加装置14による着色粒子32の駆動を同時に行った場合と同様に、何れの放置時間に対しても、反射率の低下を防止する効果が確認された。さらには、黒表示時の濃度均一性が高くなった。
すなわち、大径着色粒子34を運動させることによって、大径着色粒子34に付着した着色粒子32が剥離され、濃度低下や色の濁りが抑制される。
次に、全画素白表示や全画素黒表示ではなく、1画素毎の白黒格子画像を表示する場合について、磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動と、電圧印加装置14による着色粒子32の駆動を同時に行う場合と、順次行う場合を比較した。
電圧印加装置14による1画素毎の白黒格子画像の表示は、具体的には次のように行った。白色を表示する画素には、背面電極46に−20Vを1秒印加し、黒色を表示する画素には、背面電極46に+20Vを1秒印加し、表面電極42は0Vとした。これにより、白色を表示する画素では、正に帯電した黒色の着色粒子32が背面基板24側に移動し、黒色を表示する画素では、正に帯電した黒色の着色粒子32が表面基板22側に移動し、1画素毎の白黒格子画像が表示された。
表示された白黒格子画像は、光学顕微鏡で拡大し、白色画素における白色の大径着色粒子34への、黒色の着色粒子32の付着状態と、黒色画素におけるドット形状を目視評価を行った。
磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動と、電圧印加装置14による着色粒子32の駆動を同時に行ったものは、白色粒子への黒色粒子の付着はほとんどみられなかったが、黒色画素のドット形状が乱れる画素が散見された。これに対し、磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動を行った後に、電圧印加装置14による着色粒子32の駆動を行ったものは、白色粒子への黒色粒子の付着はほとんどみられず、黒色画素のドット形状もほとんど乱れず、画素電極の形状をほぼ再現していた。
次に、磁界発生装置16の駆動条件を変えて、白表示時の白色反射率低下の防止効果を確認した。具体的には、前記した磁気ヘッドのSN極の配列変更回数を、5回、10回、20回、500回として、前記したと同様の画像表示駆動を行い、白表示時の白色反射率を比較した。
具体的には、まず、駆動制御装置20から画像情報に応じて電圧印加装置14に信号を出力し、電圧印加装置14によって、表示基板22の表面電極42と背面基板24の背面電極46に電圧を印加し、基板間に画像情報に応じた電界を形成した。
さらに具体的には、まず、磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動を、上述した条件で行い、その後、電圧印加装置14による着色粒子32の駆動を実施した。着色粒子32の駆動は、背面電極46に+20V、表面電極42に0Vを1秒印加して、正に帯電した黒色の着色粒子32を表示基板22側に移動させて黒表示させた後、背面電極46に−20V、表面電極42に0Vを1秒印加して、正に帯電した黒色の着色粒子32を背面基板24側に移動させて白表示を行った。そして、その反射率を反射濃度計X-Rite404(X-Rite社製)を使用して測定した。反射率を測定後、再び背面電極46に+20V、表面電極42に0Vを1秒印加して黒表示させ、所望の時間(1分、1時間、1日)放置した後、同様に表示および測定を行い、これを50回繰返した。測定結果を表1に示す。
Figure 2009015296
測定結果を表1に示したが、磁界発生装置16による大径着色粒子34の駆動を増加することで、反射率の低下を防止する効果が増大し、1日毎の表示繰り返しを行っても、白表示時の白色反射率をほぼ改善できた。
また、この結果より、表示書換え毎に大径着色粒子34を駆動する必要はなく、繰返し表示回数や、画像表示後の放置時間に応じて、大径着色粒子34の駆動を行うようにしてもよい。これによって、表示書換え毎に大径着色粒子34を駆動する必要がないため、表示書換え速度を高速化することができると共に、低消費電力化を図ることが可能となる。
なお、磁気ヘッドのSN極の配列変更周波数に関しては、低過ぎると表示書換え速度が問題となり、高過ぎると磁界変化に対する粒子移動が追従できなくなるため、本実施形態では1Hzから50Hz程度が好ましい範囲であった。また、磁界変化に対する粒子移動の追従は、粒子の大きさ、比重、形状や、分散媒28の粘度、磁界の強さ等に依存する。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置の概略構成図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、大径着色粒子34に付着した着色粒子32を剥離するために、基板間に磁界を付与して、大径着色粒子34を運動させるようにしたが、本実施形態では、電界を付与して大径着色粒子34を運動させて、付着した着色粒子32を剥離するようにしたものである。すなわち、本実施形態では、帯電した白色の大径着色粒子34を適用すると共に、第1実施形態と同様に、帯電した黒色の着色粒子32を適用する。
本実施の形態における大径着色粒子34は、第1実施形態で説明した白色の粒子の作製方法において、帯電制御剤(COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン製)2重量部を更に備え、白色にコートしたマグネタイト30重量部を付与しない以外は同様に作製した。得られた白色の大径着色粒子34は、体積平均粒子径が15μmである。
また、着色粒子32は、第1実施形態で説明した黒色の粒子の作製方法において、帯電制御剤をSTB−5−0016(オリエント科学工業製)に代えた以外は同様のものであり、体積平均粒子径は0.8μmである。
透明な分散媒28も、第1実施形態と同様に、粘度2mPa・sのシリコーンオイル(信越化学社製、KF−96)を使用した。分散媒28として使用したシリコーンオイル中で、白色の大径着色粒子34は正に、黒色の着色粒子32は負に帯電した。
本実施形態では、帯電した大径着色粒子34の駆動を、電圧印加装置14によって、表示基板22と背面基板24の間に電界を形成することによって行う。また、帯電した着色粒子32の駆動も、電圧印加装置14によって行う。従って、大径着色粒子34を駆動する手段と、着色粒子32を駆動する手段を兼用することができる。
図6に、本実施形態で使用した大径着色粒子34、および着色粒子32の駆動特性を示す。図6に示した駆動特性は、図5に示した画像表示装置10を使用して測定したものであるが、本測定時は、白色の大径着色粒子34の封入量を減らし、白色の大径着色粒子34がセル内で略1層を形成するように調整した。横軸は、電圧印加装置14によって、背面電極46に印加された電圧であり(表面電極42は0V)、縦軸は表示基板22に付着した着色粒子32量を測定したものである。なお、表示基板22に付着した着色粒子32量は、表示基板22側から光学顕微鏡を用いて拡大観察し、観察面積における粒子付着面積の比を百分率表示したものである。
具体的には、まず、電圧印加装置14によって背面電極46に−50V、表面電極42に0Vの電圧を1秒印加し、負に帯電した黒色の着色粒子32を表示基板22側に、正に帯電した白色の大径着色粒子34を背面基板24側に移動させて、黒表示を行う。次いで、背面電極46に印加する電圧(パルス電圧、パルス幅1秒)を0Vから徐々に上げていき、表示基板42に付着した着色粒子量を測定した。
その結果、Vk(+10V)までは表示基板22に付着した着色粒子32の量は変わらず、つまり着色粒子32は移動しない。印加電圧がVkを超えると、表示基板22に付着した着色粒子32の量が減少し、Vk’(15V)を超えると、着色粒子32は表示基板22からほとんどなくなった。
さらに印加電圧を上げていくと、Vw(+40V)までは着色粒子32の移動が見られないが、Vwを超えると背面基板24側に付着した白色の大径着色粒子34が表示基板22側に移動を開始した。そして、Vw’(+47V)ではほとんどの大径着色粒子22が表示基板22側に移動し、白表示がなされた。
また、この白表示状態から、背面電極46に印加する電圧(パルス電圧、パルス幅1秒)を0Vから徐々に下げていき、表示基板22に付着した着色粒子量を測定した。
その結果、−Vkを超えると背面基板24側に付着した黒色の着色粒子32が表示基板22側に移動を開始し、−Vk’を超えるとほとんどの着色粒子32が表示基板22側に移動した。
さらに印加電圧を下げていくと、−Vwまでは各着色粒子の移動が見られないが、−Vwを超えると表示基板22側に付着した白色の大径着色粒子34が背面基板24側に移動を開始した。そして、−Vw’ではほとんどの大径着色粒子34が背面基板24側に移動した。
続いて、本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置の表示方法について説明する。
まず、図5に示した画像表示媒体12の背面電極46に−50V、表面電極42に0Vの電圧を1秒印加して、負に帯電した着色粒子32を表面基板22側に移動させて黒表示を行った。このとき、正に帯電した大径着色粒子34が同時に動くことを拡大観察によって確認した。その後、背面電極46に+50V、表面電極42に0Vを1秒印加して、着色粒子32を背面基板24側に移動させて白表示を行った。このときも、正に帯電した大径着色粒子34が同時に動くことを拡大観察によって確認した。そして、白表示の反射率を反射濃度計X-Rite404(X-Rite社製)を使用して測定した。
反射率を測定後、再び背面電極46に−50V、表面電極42に0Vを1秒印加して黒表示させ、所望の時間(1分、1時間、1日)放置した後、同様に50回繰返し測定した。
1分毎に表示を切り替えた場合は、白表示の白反射率はほとんど変化がみられなかった。また、1時間毎および1日毎に表示を切り替えた場合は、白表示の白反射率が徐々に低下した。すなわち、大径着色粒子34を運動させることで、白色反射率の低下を抑制して、色の濁りが抑制されるが、放置時間が長くなるにつれてその効果が減少する。
次に、画像表示媒体12の背面電極46に±50V、50Hzの交番電圧を1秒印加した(表面電極42は0V)後、前記したと同様に黒表示、白表示と続けて行い、白表示時の反射率を測定した。そして、この測定サイクルを所望の時間毎(1分、1時間、1日)に50回繰返した。その結果、全ての条件において、白表示時の反射率はほとんど変化が見られなかった。
続いて、画像として1画素毎の白黒格子模様を表示させた。具体的には、背面電極46に+50V、表面電極42に0Vを1秒印加して、着色粒子32を背面基板24側に移動させて白表示を行った後、黒表示画素の背面電極46に−50V、表面電極42に0Vを1秒印加して黒表示を行った。また、背面電極46に−50V、表面電極42に0Vの電圧を1秒印加して、負に帯電した着色粒子32を表示基板22側に移動させて黒表示を行った後、白表示画素の背面電極46に+50V、表面電極42に0Vの電圧を1秒印加して白表示を行った。
また、背面電極46に+50V、表面電極42に0Vを1秒印加して、着色粒子32を背面基板24側に移動させて白表示を行った後、黒表示画素の背面電極46に、着色粒子32は移動するが、大径着色粒子34は移動しない電圧である−20V、表面電極42に0Vを1秒印加して黒表示を行った。また、背面電極46に−50V、表面電極42に0Vの電圧を1秒印加して、正に帯電した着色粒子32を表示基板22側に移動させて黒表示を行った後、白表示画素の背面電極46に、やはり着色粒子32は移動するが、大径着色粒子34は移動しない電圧である+20V、表面電極42に0Vの電圧を1秒印加して、白表示を行った。
その結果、白黒格子模様を表示する際に、大径着色粒子34を移動させない後者の表示方法の方が、表示画素のドット形状の乱れが少なく、良好な表示品質が得られた。
なお、本実施形態では、大径着色粒子34と着色粒子32が反対の極性の場合を説明したが、同極性であっても、本実施形態で説明した結果と同様の効果を示す。
また、図6に示した大径着色粒子34および着色粒子32の駆動特性では、各粒子が移動する電圧範囲が重複しないようにしたが、これに限るものではなく、一部が重複してもよい。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係わる画像表示装置について説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係わる画像表示装置の概略構成図である。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、基板間に磁界を印加することで大径着色粒子34を運動させ、基板間に電界を印加することで着色粒子32を移動するようにし、第2実施形態では、基板間に電界を印加することによって大径着色粒子34の運動及び着色粒子32の移動を行うようにしたが、第3実施形態では、基板間に電界を印加することで大径着色粒子34を運動させ、基板間に磁界を印加することで着色粒子32を移動するようにしたものである。
すなわち、大径着色粒子34は第2実施形態で説明したものを適用することができ、本実施形態における着色粒子32は以下のように作製した。
スチレンモノマ:53重量部、酸化鉄微粒子:25重量部を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液CAを調製した。また、炭酸カルシウム:40質量部、水:60質量部を混合し、上記と同様にボールミルにて微粉砕して炭酸カルシウム分散液CBを調製した。また、2%セロゲン水溶液:4.3g、炭カル分散液B:8.5g、20%食塩水:50gを混合し、超音波機で脱気を10分間行い、ついで乳化機で攪拌して混合液CCを調製した。
また、分散液CA35gとジビニルベンゼン1g、重合開始剤AIBN:0.35gを量りとり、充分混合して、超音波機で脱気を10分行った。これを前記混合液CCに加え、乳化機で乳化を実施した。次にこの乳化液をビンに入れ、シリコーン詮をし、注射針を使用して、減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。次に60℃で10時間反応させ粒子を調製した。冷却後、この分散液を凍結乾燥機により−35℃、0.1Paの下で2日間でシクロヘキサンを除去した。
そして、得られた粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。その後充分な蒸留水で洗浄し、これを乾燥させた。得られた粒子2重量部をノニオン系界面活性剤ポリオキシエチレンアルキルエーテル2重量部と共に、シリコーンオイル98重量部に投入し、攪拌分散して黒色粒子群の分散液を調製した。黒色粒子群の粒子の体積平均粒子径は1μmであった。
また、本実施形態に係わる画像表示装置は、図7に示すように、画像表示媒体12を挟むように磁界発生装置16を両側に配置している。
本実施形態では、電圧印加装置14によって大径着色粒子34を駆動し、磁界発生装置16によって着色粒子32を駆動する。なお、電圧印加装置14のよる大径着色粒子34の駆動は、第2実施形態と同様にして行う。
すなわち、第2実施形態と同様に、電圧印加装置14が基板間に電圧を印加することで、大径着色粒子34が電圧に応じて基板間を移動(運動)する。また、磁界発生装置16が、画像情報に基づいた駆動制御装置20からの信号に応じて、画像表示媒体12の基板間に所望の磁界を発生する。これによって、着色粒子32が移動し、例えば、図8に示すように、表示基板22側と背面基板24側で磁界発生装置16を交互にON/OFFさせることによって、白表示および黒表示を行うことができる。
このように構成することによって、第1実施形態や第2実施形態のように、大径着色粒子34の駆動と着色粒子32の駆動を同時、あるいは大径着色粒子34を駆動してから、着色粒子32を駆動することにより、大径着色粒子34に付着した着色粒子32が剥離され、繰り返し表示を行っても白色表示時の白色反射率の低下や色の濁りが抑制される。
(第4実施形態)
続いて、本発明の第4実施形態に係わる画像表示装置について説明する。図9は、本発明の第4実施形態に係わる画像表示装置の概略構成図である。なお、第1実施形態〜第3実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、基板間に磁界を印加することで大径着色粒子34を運動させ、基板間に電界を印加することで着色粒子32を移動するようにし、第2実施形態では、基板間に電界を印加することによって大径着色粒子34の運動及び着色粒子32の移動を行い、第3実施形態では、基板間に電界を印加することで大径着色粒子34を運動させ、基板間に磁界を印加することで着色粒子32を移動するようにしたが、第4実施形態では、基板間に磁界を印加することによって大径着色粒子34の運動及び着色粒子32の移動を行うようにしたものである。
すなわち、本実施形態に係わる画像表示装置は、図9に示すように、磁界発生装置16のみを備えており、第3実施形態に対して、表面電極42、背面電極46、及び電圧印加装置14を省略した構成とされている。
本実施形態では、大径着色粒子34と着色粒子32を独立に駆動するために、大径着色粒子34と着色粒子32に含まれる磁性粉量が異なる。これによって同一の磁界から受ける磁力に差が生じるため、磁界発生装置16によって発生する磁界の強度を制御することによって、大径着色粒子34と着色粒子32を同時に、あるいは着色粒子32のみを駆動することが可能となる。
本実施形態における画像表示方法としては、第2実施形態の電圧の代りに磁界強度を制御することで、第2実施形態と同様に、大径着色粒子34及び着色粒子32をそれぞれ駆動することができるので、大径着色粒子34の駆動と着色粒子32の駆動を同時、あるいは大径着色粒子34を駆動した後に、着色粒子32を駆動する。これによって、第2実施形態と同様に、大径着色粒子34に付着した着色粒子32が剥離され、繰り返し表示を行っても白色表示時の白色反射率の低下や色の濁りが抑制される。
(第5実施形態)
続いて、本発明の第5実施形態に係わる画像表示装置について説明する。図10は、本発明の第5実施形態に係わる画像表示装置の概略構成図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、基板間に磁界を印加することで大径着色粒子34を運動させ、基板間に電界を印加することで着色粒子32を移動するようにしたが、本実施形態では、大径着色粒子34を運動させる際に、基板間に振動を与えて大径着色粒子34を運動させるようにしたものである。
すなわち、本実施形態に係わる画像表示装置は、図10に示すように、第1実施形態の磁界発生装置16の代りに振動付与手段50を備えている。
振動付与手段50は、画像表示媒体12の背面基板24側に接触して設けられており、画像表示媒体12を機械的に振動させることによって、少なくとも大径着色粒子34を運動(振動)させるようになっている。
振動付与手段50としては、例えば、バイブレータ、圧電素子を背面基板24に接触しても設けるようにしてもよいし、圧電部材を背面基板24に積層するようにしてもよい。或いは、超音波ヘッド等を背面基板24に接触するように設けて、超音波振動を画像表示媒体12に付与するようにしてもよい。
本実施形態における画像表示方法としては、振動付与手段50によって画像表示媒体12に振動を付与することで、上記各実施形態と同様に、少なくとも大径着色粒子34を運動させ、これと同時、あるいは大径着色粒子34の運動後に、着色粒子32を駆動する。これによって、上記各実施形態と同様に、大径着色粒子34に付着した着色粒子32が剥離され、繰り返し表示を行っても白色表示時の白色反射率の低下や色の濁りが抑制される。
なお、本実施形態は、第1実施形態の磁界発生装置16の代りに振動付与手段50を設けて大径着色粒子34を振動させるようにしたが、これに限るものではなく、上記の各実施形態に対して適宜振動付与手段50を備えるようにしてもよい。
(第6実施形態)
続いて、本発明の第6実施形態に係わる画像表示装置について説明する。図11は、本発明の第6実施形態に係わる画像表示装置の概略構成図である。なお、第2実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態では、基板間に電圧を印加することで大径着色粒子34を運動(基板間を移動)させ、基板間に大径着色粒子34を運動させる電圧よりも小さい電圧を印加することで着色粒子32を移動するようにしたが、本実施形態では、大径着色粒子34を運動させる際に、回転運動するようにしたものである。
また、本実施形態では、3種類の着色粒子32を基板間に封入した例を説明するが、これに限るものではなく、第1実施形態と同様に、1種類または2種類の着色粒子を封入してもよいし、4種類以上の着色粒子32を封入するようにしてもよい。
本実施形態における大径着色粒子34は、第1実施形態における大径着色粒子34に対して、一部が正に帯電し、他の一部が負に帯電している。すなわち、基板間に印加される電圧の極性に応じて大径着色粒子34が回転するようになっている。
一方、3種類の着色粒子32は、第1実施形態と同様に作製することができ、着色された色が異なるのみである。本実施形態では、3種類の着色粒子32は、シアン色に着色されたシアン色粒子32Cと、マゼンタ色に着色されたマゼンタ色粒子3Mと、黄色に着色された黄色粒子32Yと、が基板間に封入されている。3種類の着色粒子32の色は、これに限るものではなく、他の色に着色されたものを適用するようにしてもよい。
各着色粒子32を移動させるために必要な印加電圧は、各着色粒子32が基板間を電気泳動する際の電界に応じて移動するために必要な電圧の絶対値がそれぞれ異なると共に、少なくとも1種類の着色粒子32が逆極性に帯電されており、詳細には、図12に示すように、各着色粒子32を移動させるために必要な電圧範囲がそれぞれ異なる。ここで、「着色粒子を移動させるために必要な電圧範囲」とは、粒子が移動開始するために必要な電圧と移動開始からさらに電圧及び電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和するまでの電圧範囲を示す。
また、大径着色粒子34を回転させるために必要な電圧範囲(絶対値)は、図12に示すように、各着色粒子32を移動させるために必要な電圧範囲(絶対値)とそれぞれ異なると共に、大径着色粒子34が回転するために必要な電圧範囲(絶対値)は、各着色粒子32を移動するために必要な電圧範囲(絶対値)よりも大きくなっている。なお、図12では、大径着色粒子34が回転しても表示濃度は変わらないが、大径着色粒子34の負に帯電した部分が表示基板24側に位置する場合を表示濃度が濃いものとして示す。
すなわち、大径着色粒子34及び各着色粒子32を移動(回転)させるための電圧のうち最大電圧を印加することによって、大径着色粒子34を回転させることができ、これによって上記各実施形態と同様に、大径着色粒子34に付着した各着色粒子32が剥離される。
本実施形態では、所定色(大径着色粒子34を回転させる電圧を印加した場合に表示基板22に移動する着色粒子32の色で本実施の形態では、シアン色または赤色)を表示する場合には、大径着色粒子34を回転させ、これと同時あるいは大径着色粒子34の回転後に着色粒子32を移動する。また、他の色を表示する場合には、大径着色粒子34の回転後に着色粒子32を移動する。これによって、上記各実施形態と同様に、大径着色粒子34に付着した着色粒子32が剥離され、繰り返し表示を行っても白色表示時の白色反射率の低下や色の濁りが抑制される。
なお、上記の第1〜第5実施形態では、1種類の着色粒子が基板間に封入された例を説明したが、これに限るものではなく、それぞれ色の異なる2種類の着色粒子32を基板間に封入するようにしてもよいし、第6実施形態のように、それぞれ色の異なる3種類の着色粒子32を基板間に封入するようにしてもよいし、4種類以上の着色粒子32を基板間に封入するようにしてもよい。
また、上記の第6実施形態では、一部が正に帯電し、他の一部が負に帯電し、白色に着色された大径着色粒子34を基板間に封入した例を説明したが、当該大径着色粒子34を2色に塗分けるようにしてもよい。例えば、帯電部位毎に色を塗分けるようにしてもよい。
また、上記の第6実施形態では、一部が正に帯電し、他の一部が負に帯電した大径着色粒子34を基板間に封入し、電界を形成することによって、大径着色粒子34を回転させるようにしたが、これに限るものではなく、例えば、一部がN極の磁性を有し、他の一部がS極の磁性を有するようして、基板間に磁界を形成するようにすることで、大径着色粒子を回転させることが可能である。またこの場合、極性毎に色を塗分けるようにしてもよい。
また、上記の第6実施形態では、基板間に電界を形成することによって着色粒子32を移動させるようにしたが、これに限るものではなく、第3実施形態や第4実施形態のように、基板間に磁界を形成することによって着色粒子32を移動させるようにしてもよい。
さらに、上記の各実施形態は、それぞれ一例として説明したが、各実施形態を適宜組み合わせるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置の背面基板の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置における磁界発生装置の極性制御の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置の表示回数と白表示時の反射率の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置の大径着色粒子及び着色粒子の移動特性を示す図である。 本発明の第3実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係わる画像表示装置の着色粒子の駆動方法の一例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第5実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第6実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第6実施形態に係わる画像表示装置の大径着色粒子及び着色粒子の移動特性を示す図である。 従来の画像表示装置の一例を示す図である。
符号の説明
10 画像表示装置
12 画像表示媒体
14 電圧印加装置
16 磁界発生装置
20 駆動制御装置
22 表示基板
24 背面基板
26 間隙部材
28 分散媒
32 着色粒子
34 大径着色粒子
40、44 支持基板
42 表面電極
46 背面電極
50 振動付与手段

Claims (17)

  1. 少なくとも一方が透光性を有すると共に間隙を持って配置された一対の基板と、
    前記一対の基板間に封入された透光性を有する分散媒と、
    所定色に着色されて前記分散媒中に分散されると共に、所定の帯電特性または所定の磁気特性を有して前記一対の基板間を移動可能な1種類以上の着色粒子と、
    前記着色粒子とは異なる色に着色されて粒子径が前記着色粒子よりも大きく、前記着色粒子が間隙を通過可能なように配置されると共に、前記着色粒子と異なる帯電特性または磁気特性を有して運動可能な大径着色粒子と、
    を備えた画像表示媒体。
  2. 少なくとも一方が透光性を有すると共に間隙を持って配置された一対の基板と、
    前記一対の基板間に封入された透光性を有する分散媒と、
    所定色に着色されて前記分散媒中に分散されると共に、所定の帯電特性または所定の磁気特性を有して前記一対の基板間を移動可能な1種類以上の着色粒子と、
    前記着色粒子とは異なる色に着色されて粒子径が前記着色粒子よりも大きく、前記着色粒子が間隙を通過可能なように配置されると共に、前記着色粒子と異なる帯電特性または磁気特性を有して運動可能な大径着色粒子と、
    前記着色粒子を移動させるための移動手段と、
    前記大径着色粒子を運動させるための運動手段と、
    を備えた画像表示装置。
  3. 前記大径着色粒子が所定の帯電特性を有する場合に、前記運動手段が前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記大径着色粒子が所定の磁気特性を有する場合に、前記運動手段が前記一対の基板間に磁界を形成する磁界形成手段であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  5. 前記着色粒子が所定の帯電特性を有する場合に、前記移動手段が前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段であることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記着色粒子が所定の磁気特性を有する場合に、前記移動手段が前記一対の基板間に磁界を形成する磁界形成手段であることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記着色粒子及び前記大径着色粒子がそれぞれ異なる帯電特性を有する場合に、前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段によって前記移動手段と前記運動手段を兼用することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  8. 前記着色粒子が移動するために必要な電界強度よりも前記大径着色粒子が運動するために必要な電界強度の方が大きいことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記着色粒子及び前記大径着色粒子がそれぞれ異なる磁気特性を有する場合に、前記一つの基板間に磁界を形成する磁界形成手段によって前記移動手段と前記運動手段を兼用することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  10. 前記着色粒子が移動するために必要な磁界強度よりも前記大径着色粒子が運動するために必要な磁界強度の方が大きいことを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 前記運動手段が、機械的に振動を付与する振動付与手段であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  12. 前記大径着色粒子が、少なくとも重心より外れた一部が正または負の極性に帯電され、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の粒子であり、前記運動手段が前記一対の基板間に電界を形成する電界形成手段であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  13. 前記大径着色粒子が、少なくとも重心より外れた一部がN極またはS極の磁性を有し、前記基板間に形成される磁界に応じて回転する回転体状の粒子であり、前記運動手段が前記一対の基板間に磁界を形成する磁界形成手段であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  14. 前記大径着色粒子は、白色に着色されていることを特徴とする請求項2〜13の何れか1項に記載の画像表示装置。
  15. 前記大径着色粒子は、少なくともバインダー樹脂と、バインダー樹脂よりも比重の大きい材料とを含むことを特徴とする請求項2〜請求項14の何れか1項に記載の画像表示装置。
  16. 前記移動手段による前記着色粒子の移動及び前記運動手段による前記大径着色粒子の運動を同時に行うことを特徴とする請求項2〜請求項15の何れか1項に記載の画像表示装置。
  17. 前記運動手段による前記大径着色粒子の運動を行った後に、前記移動手段による前記着色粒子の移動を行うことを特徴とする請求項2〜請求項15の何れか1項に記載の画像表示装置。
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