JP2009014756A - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 装置内のO、NOxや異物が除去され、放電不良及び帯電ムラの発生を抑えることができる帯電装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 帯電器5は、一面が開放された略直方体形状のケース51の底面に放電電極保持部材52が設けられ、放電電極保持部材52によって底面の中央部に鋸歯状の放電電極53が保持された第1のチャージャーと、この第1のチャージャーと類似の構造を示す第2のチャージャーとからなり、第2のチャージャーは、ケース61の開放面が第1のチャージャーの底面と対向するように配置されておりケース61の底面には、放電電極保持部材62が設けられ、放電電極保持部材62によって底面の中央部に鋸歯状の放電電極63が保持されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、帯電装置および画像形成装置に関する。
に関する。
電子写真方式、静電記録方式等を採用する画像形成装置における帯電方式としてコロナ帯電方式が従来から用いられている。
このコロナ帯電方式は、コロナ放電で発生したイオンを感光体等の静電潜像担持体表面に導いて帯電させる帯電方式である。このため、帯電を繰り返し行うことにより、コロナ放電時に発生するO(オゾン)、NOx(窒素酸化物)や、トナー、トナー外添剤、紙粉等がコロナ帯電器近傍に浮遊し、コロナ帯電器に帯電ムラが発生し、画像不良が発生するという問題が生じる。
例えば、コロナ帯電器の一種である鋸歯帯電器の場合、放電電極の先端にO、NOx、シリカ等の異物が付着し、その部分で放電不良及び帯電ムラが発生し、静電潜像担持体の帯電不良、さらには画質不良が発生する。これは、コロナ帯電器によるコロナ放電では、発生したO、NOx、および画像形成装置内で浮遊するトナー、紙粉等の浮遊物を含む気体を集塵しながら放電してしまうためである。
特許文献1には、コロナ帯電器のケース側面にトナー帯電極性と逆極性の電圧を印加し捕集電極を配置することが開示されている。
特許文献2には、マイナスイオン発生器で異物を抑制する画像形成装置が開示されている。
特開昭61−14660号公報 特開2005−55515号公報
特許文献1,2記載の技術では、O、NOxや異物の除去が十分ではなく、放電不良及び帯電ムラの発生を抑えることができない。
本発明の目的は、装置内のO、NOxや異物が除去され、放電不良及び帯電ムラの発生を抑えることができる帯電装置および画像形成装置を提供することである。
本発明は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に装着される帯電装置であって、
一面が開放された略直方体形状のケースと、
ケース底面に設けられ、電圧の印加によってコロナ放電を生じる鋸歯形状の第1放電電極と
第1放電電極と前記ケース底面を挟んで反対側に、第2の放電電極とを有し、
前記第1放電電極に印加する電圧と第2放電電極に印加する電圧の極性を逆極性とすることを特徴とする帯電装置である。
また本発明は、前記ケース底面には開口が設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記ケースが金属からなり、ケース底面の外壁は金属が露出していることを特徴とする。
また本発明は、前記ケース内の気体を排気することを特徴とする。
また本発明は、前記第2放電電極は、鋸歯形状であることを特徴とする。
また本発明は、前記第1および第2放電電極は、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含むニッケルめっき層で被覆されていることを特徴とする。
また本発明は、表面に静電潜像を形成するための感光層を有する感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電手段と、感光体表面に画像情報に応じた静電潜像を形成する露光手段と、感光体表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光体表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、トナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含み、電子写真方式により画像形成する画像形成装置において、
帯電手段は、上記の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、一面が開放された略直方体形状のケースの底面に鋸歯形状の第1放電電極が設けられ、この電極に電圧が印加されるとコロナ放電が生じる。
この第1放電電極と前記ケース底面を挟んで反対側に第2の放電電極を有し、前記第1放電電極に印加する電圧と第2放電電極に印加する電圧の極性を逆極性とする。
これにより、帯電装置内のO、NOxや異物が除去され、放電不良及び帯電ムラの発生を抑えることができる。
また本発明によれば、前記ケース底面には開口が設けられる。これにより、第2放電電極の放電によって発生するコロナ風が、前記ケース内に効率よく流れ込み、ケース内のオゾンの低減および放電電極への異物の付着をさらに抑制することができる。
また本発明によれば、前記ケースが金属からなり、ケース底面の外壁は金属が露出している。これにより、第2放電電極の放電が安定化する。
また本発明によれば、前記ケース内の気体を排気することにより、ケース内への空気の流れを生じさせ、OやNOxおよびその他の浮遊物をこの気体の流れによってケース内から排出することができる。
また本発明によれば、前記第2放電電極は、鋸歯形状であるので、ワイヤー電極などに比べて印加電圧を低くすることができる。
また本発明によれば、前記第1および第2放電電極は、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含むニッケルめっき層で被覆されている。これにより、電極周辺でのオゾンの発生を防止し、電極をオゾン、空気中の水分などから保護することによって、電極の耐用寿命を延長させることができる。
また本発明によれば、O、NOxや異物が除去され、放電不良及び帯電ムラの発生を抑えることができる帯電装置を備えているので、出力画像の画質を向上させることができる画像形成装置を提供できる。
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
図1は、本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す説明図である。ここでは、画像形成装置100として、外部から入力された画像データあるいは原稿読取りにより得られた画像データに基づいて、シート(記録用紙)に多色あるいは単色の画像を形成するレーザプリンタを例に説明する。
同図に示すように、画像形成装置Aは、露光ユニット1、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,4d)、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、シート搬送路S、給紙カセット10および排紙トレイ15等を備えている。
画像形成装置Aにおいて扱われるカラー画像の画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,3d)は、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4個ずつ設けられている。なお、上記a〜dの符号は、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応し、これら符号にて区別された上記の各手段により、4つの画像ステーションが構成されている。
画像ステーションにおいて、感光体ドラム3は、画像形成装置100の上部に配置されている。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。この帯電器5としては、チャージャー型のものが使用される。この帯電器5の詳細については後述する。
露光ユニット1には、図1に示すようにレーザ照射部および反射ミラーを備えた、レーザスキャニングユニット(LSU)を用いる手法のほかに、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法もある。露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
各現像装置2は、各感光体ドラム3上に形成された静電潜像をK,C,M,Yのトナーにより顕像化するものである。クリーナユニット4は、現像および画像転写工程後に感光トナートナー体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収するものである。各現像装置2において使用するトナーは、トリメチルシリル基で表面を疎水化処理したシリカが外添されたトナーである。
感光体ドラム3の上方には中間転写ベルトユニット8が配置されている。この中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ベルトテンション機構73、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
中間転写ローラ6、中間転写ベルト駆動ローラ71、中間転写ベルト従動ローラ72、中間転写ベルトテンション機構73等は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構73における中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。この中間転写ローラ6は、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアスを与えるものである。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。中間転写ベルト7上には、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像が順次重ねて転写されることにより、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。この中間転写ベルト7は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ローラ6は中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状のもの(中間転写ローラ6)を使用しているが、これ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述のように各感光体ドラム3上の静電潜像は各色相に応じたトナーにより顕像化されてそれぞれトナー像となり、これらトナー像は中間転写ベルト7上において積層される。このように、積層されたトナー像は中間転写ベルト7の回転によって、搬送されて来た用紙と中間転写ベルト7との接触位置に移動し、この位置に配置されている転写ローラ11によって用紙上に転写される。この場合、中間転写ベルト7と転写ローラ11は所定ニップで互いに圧接されるとともに、転写ローラ11にはトナー像を用紙に転写させるための電圧が印加される。この電圧は、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧である。
上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ71の何れか一方は金属等の硬質材料からなり、他方は弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)からなる。
中間転写ベルト7と感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、および中間転写ベルト7から用紙へのトナー像の転写の際に転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去され回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられている。このクリーニングブレードが接触する部分の中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ72にて支持されている。
給紙カセット10は、画像形成に使用するシート、例えば記録用紙を蓄積しておくためのものであり、画像形成部および露光ユニット1の下側に設けられている。一方、画像形成装置Aの上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのものである。
また、画像形成装置100には、給紙カセット10のシートおよび手差しトレイ20のシートを転写ローラ11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るためのシート搬送路Sが設けられている。このシート搬送路Sにおける給紙カセット10から排紙トレイ15までの部分には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、転写ローラ11を備えた転写部、定着ユニット12および搬送ローラ25等が配されている。
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙カセット10の端部に備えられ、給紙カセット10からシートを1枚づつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ14は、シート搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持し、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端とを合わせるタイミングでシートを転写部に搬送するものである。
定着ユニット12は、ヒートローラ31および加圧ローラ32等を備え、これらヒートローラ31および加圧ローラ32はシートを挟んで回転する。ヒートローラ31は、所定の定着温度となるように制御部(図示せず)によって制御される。この制御部は温度検出器(図示せず)からの検出信号に基づいてヒートローラ31を制御する。ヒートローラ31は、加圧ローラ33とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写されている各色トナー像を溶融・混合・圧接させ、シートに対して熱定着させる。なお、多色トナー像(各色トナー像)を定着後のシートは、複数の搬送ローラ25によってシート搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態(多色トナー像を下側に向けた状態)にて、排紙トレイ15上に排出される。
次に、各部での処理を含み、シート搬送路Sによるシート搬送動作について説明する。画像形成装置100には、上記のように、予めシートを収納する給紙カセット10、および少数枚の印字を行う場合等に使用される手差しトレイ20が配置されている。これら両者には各々前記ピックアップローラ16(16−1,16−2)が配置され、これらピックアップローラ16はシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する。
(片面印字の場合)
給紙カセット10から搬送されるシートは、シート搬送路S中の搬送ローラ25−1によってレジストローラ14まで搬送され、このレジストローラ14によりシートの先端と中間転写ベルト7上の積層されたトナー像の先端とを整合するタイミングで転写部に搬送される。転写部ではシート上にトナー像が転写され、このトナー像は定着ユニット12にてシート上に定着される。その後、シートは、搬送ローラ25−2を経て排紙ローラ25−3から排紙トレイ15上に排出される。
また、手差しトレイ20から搬送されるシートは、複数の搬送ローラ25(25−6,25−5,25−4)によってレジストローラ14まで搬送される。それ以降は給紙カセット10から供給されるシートと同様の経過を経て排紙トレイ15に排出される。
(両面印字の場合)
上記のようにして片面印字が終了し、定着ユニット12を通過したシートは、後端が排紙ローラ25−3にてチャックされる。次に、シートは、排紙ローラ25−3が逆回転することによって搬送ローラ25−7,25−8に導かれ、レジストローラ14を経て裏面印字が行われた後に、排紙トレイ15に排出される。
ここで、帯電器5について、図を参照しながら以下に説明する。なお、図1に示す画像形成装置100に備えられた4つの帯電器(5a〜5d)は同じ構成であるので、以下では区別をせずに帯電器5として説明する。
図2は、帯電器5およびその周辺の構成を模式的に表した断面図である。帯電器5は、コロナ放電方式の帯電器であり、円筒状の感光体ドラム3の長手方向(図2において紙面垂直方向)の長さとほぼ等しい長さを有し、感光体ドラム3に沿って設置されている。
帯電器5は、電荷を発生させる電荷発生部50、電荷発生部50と感光体ドラム3との間に介在する網目状のグリッド電極54、および電荷発生部50にグリッド電極54を固定するグリッド電極保持部材55を有している。
電荷発生部50は、チャージャケース51、放電電極53、および放電電極53をチャージャケース51に固定する放電電極保持部材52を有している。チャージャケース51は断面コ字形に形成され、開口部が感光体ドラム3と対向するように配置されている。
グリッド電極保持部材55および放電電極保持部材52は絶縁性の部材であり、電荷発生部50とグリッド電極54との間、および放電電極53とチャージャケース51との間を絶縁している。
グリッド電極54およびチャージャケース51には、第1DC電源56が接続されており、アース電位に対して電位差Vg(Vg<0)の電圧が印加されている。また、放電電極53には、第2DC電源57が接続されており、アース電位に対して電位差Vc(Vc<Vg<0)の電圧が印加されている。これにより、チャージャケース51と放電電極53との間に電界が発生し、この電界により大気が電離して放電電極53の周辺に負電荷(マイナスイオン)が発生する。発生した負電荷は、グリッド電極54に引きつけられて広がりながら感光体ドラム3側へ移動し、グリッド電極54を通過したものが感光体ドラム3の表面に達する。
感光体ドラム3の表面は、非露光時には半導電性を有し、露光時には導電性を有する部材から成っている。上記のようにして感光体ドラム3の表面に達した負電荷により感光体ドラム3の表面が初期化帯電され、所定の初期化帯電電位VOとなる。そして、初期化帯電された感光体ドラム3の表面が露光されると、その部分(明部)が導電性を有するようになり、負電荷がアースに移動する。負電荷が移動した部分は電位が正方向に変化し、明部電位VEとなる。感光体ドラム3の表面における負電荷が存在する部分と存在しない部分、つまり初期化帯電電位VOの部分と明部電位VEの部分とにより静電潜像が形成される。
上記の帯電器5の放電電極53は、図3に示すように、鋸歯状に形成されたものであり、該鋸歯の先端部53aから放電が行われる。すなわち、帯電器5は、放電電極53が鋸歯形状をなす鋸歯帯電器である。
帯電器5は、一面が開放された略直方体形状のケース51の底面に放電電極保持部材52が設けられ、放電電極保持部材52によって底面の中央部に鋸歯状の放電電極53が保持された第1のチャージャーと、この第1のチャージャーと類似の構造を示す第2のチャージャーとからなり、第2のチャージャーは、ケース61の開放面が第1のチャージャーの底面と対向するように配置されておりケース61の底面には、放電電極保持部材62が設けられ、放電電極保持部材62によって底面の中央部に鋸歯状の放電電極63が保持されている。
第1のチャージャーの放電電極53と底面を挟んで反対側に第2のチャージャーの放電電極63を設けることで、ケース内のO、NOxや異物が除去され、放電不良及び帯電ムラの発生を抑えることができる。
図4は、帯電器5の構成を示す断面図である。第1のチャージャーの開放面を覆うようにグリッド電極54が設けられ、その底面には複数の開口55が設けられる。この開口によりケース51の内部空間とケース61の内部空間が連通する。図5は、第1のチャージャーの底面を示す図である。開口55は、たとえば放電電極53を挟んだ両側に、長手方向に一定の間隔を空けて設けられている。このような開口55を設けることで、第2チャージャーでの放電によって発生するコロナ風が、第1チャージャーのケース51内に効率よく流れ込み、ケース51内のオゾンの低減および放電電極53への異物の付着をさらに抑制することができる。
放電電極53および放電電極63としては、ニッケル、ステンレス、鉄、銅および銅合金から選ばれる電極材料により形成される。
ケース51およびケース61は、ステンレス、アルミニウムなどの金属からなり、ケース底面の外壁は金属が露出していることが好ましい。これにより、第2のチャージャーの放電を安定化できる。
帯電器5の一例を示すと、厚み0.1mmのステンレスをエッチングした第1のチャージャーの鋸歯状放電電極53を、その先端がグリッド電極54から7mmの位置となるように、たて15mm×よこ15mm×高さ15mmのケース51の底面に絶縁支持されている。グリッド電極54とケース51間のギャップが1.0mmになるようにケース51にグリッド電極54が支持されている。
第2のチャージャーは、第1のチャージャーと同様の鋸歯状放電電極63を、その先端が第1のチャージャーのケース51底面から4mmの位置となるように、たて15mm×よこ15mm×高さ13mmのケース61の底面に絶縁支持されている。
さらに、第1のチャージャーの放電電極53に印加する電圧と、第2のチャージャーの放電電極63に印加する電圧とは逆極性である。こうすることで、ケース内部のオゾンや他の浮遊物質を低減し、放電電極53の先端への異物の付着を防ぐことが出来る。
たとえば、第1のチャージャーにおいては、放電電極53は−500μAで定電流駆動され、グリッド電極54およびケース51には−600Vが印加される。これに対して、第2のチャージャーにおいては、放電電極63は+100μAで定電流駆動されダクトからケース61内に空気が流れ込む状態で帯電が行なわれる。
第1および第2のチャージャーへの電圧印加の開始および終了タイミングについて、印加開始のタイミングは、同時であることが好ましく、印加終了のタイミングは、同時かまたは第2のチャージャーへの印加の終了を所定時間だけ遅らせる。第2チャージャーの印加終了タイミングを遅らせることで、ケース51内のオゾンや異物を確実に除去することができる。
また、放電電極53,63は、その表面に、ポリテトラフルオロエチレン粒子(以下「PTFE粒子」とする)を含むニッケルめっき層(以下「PTFE含有ニッケルめっき層」とする)を設けることが好ましい。
PTFE含有ニッケルめっき層は、電極周辺でのオゾンの発生を防止し、電極をオゾン、空気中の水分などから保護することによって、電極の耐用寿命を延長させる。また、PTFE含有ニッケルめっき層自体の耐用性も高く、コロナ放電などに晒されても、その電極保護機能はほとんど低下することがない。
PTFE含有ニッケルめっき層は、たとえば、無電解ニッケルめっき法に従って実施することができる。
形成されるPTFE含有ニッケルめっき層中におけるPTFEの含有量は、好ましくは3〜30体積%、さらに好ましくは20〜30体積%である。形成されるPTFE含有ニッケルめっき層の層厚は特に制限はないけれども、好ましくは0.3μm以上、さらに好ましくは0.3〜20μm、特に好ましくは1〜10μmである。厚さが0.3μm未満では、めっき層表面の平滑性が不充分になって、異物が付着して取れ難い状態になる。また、ピンホールが発生しやすく不均一のものとなり、ピンホールを介して放電電極が腐食されることにより、感光体ドラム3の帯電電位が部分的に不安定になりやすい。一方、20μmを大幅に超えると、ストレスによりめっき皮膜が剥離する恐れがある。
このようにしてPTFE含有ニッケルめっき層が形成された放電電極53,63が得られる。
なお、第2のチャージャーについては放電電極として必ずしも鋸歯状電極を使用する必要はなく、ワイヤーなどであってもよいが、印加電極を低くすることができるので、鋸歯状電極を用いるのが好ましい。
また、本実施の形態では、吸気および排気によって、帯電器5内(特にケース61内)に像担持体である感光体ドラム3の長手方向(感光体ドラム3の軸方向)への空気の流れを生じさせる構成としている。これにより、帯電器5のコロナ放電によって発生し、帯電器5内に浮遊しているOやNOxおよびその他の浮遊物を気体の流れによって帯電器5内から排出することができるので、ケース内のオゾンなどの滞留を防ぐとともに定着器からのシリコンオイルの回り込みなどを防ぐことができる。
上記気体の流れは、図6に示すような吸排気システム70によって実現することが可能となる。
図6は、帯電器5に対する吸排気システム70の概要を示す図であり、図7は、図6に示す吸排気システム70の切断面線X−Xにおける断面図である。
上記吸排気システム70は、図6に示すように、帯電器5(5a〜5d)の長手方向に、気体の流れを発生させるために、各チャージャケースの両端部にダクト(71、72)が設けられている。帯電器5における吸気側には、画像形成装置100の外部の気体を取り込むための吸気ダクト71が設けられ、帯電器5における排気側には、該帯電器5内の気体を画像形成装置100の外部に排出するための排気ダクト72が設けられている。
そして、画像形成装置100の外部からの吸気と画像形成装置100の外部への排気とを適切に行うために、吸気ダクト71の吸気側の端部は、画像形成装置100の筐体に形成されている吸気口(図示せず)付近に達しており、排気ダクト72の排気側の端部は、画像形成装置100の筐体に形成されている排気口(図示せず)付近に達している。上記の吸気口と排気口は、画像形成装置100の筐体における例えば互いに対向する一対の壁部の一方と他方に形成されている。
上記吸気ダクト71の吸気側端部には、外部からの気体を取り込むための吸気ファン73が設けられている。この吸気ダクト71は、各帯電器5に対して、接続用ダクト71a〜71dを介して接続されている。上記吸気ファン73としては、例えばミネベア株式会社製の型番:BG0703−B054のファンを使用可能である。
一方、上記排気ダクト72の排気側端部には、オゾンフィルタ74を介して、各帯電器5からの気体を排気するための排気ファン75が設けられている。この排気ダクト72は、各帯電器5に対して接続用ダクト72a〜72dを介して接続されている。上記排気ファン75としては、例えば日本電産株式会社製の型番:D10F−24PMのファンを使用可能である。
上記構成の吸排気システム70では、まず、吸気ファン73によって画像形成装置100の外部から取り込まれた気体が、吸気ダクト71から各接続用ダクト71a〜71dを介して、各帯電器5に流れ込む。次に、各帯電器5に流れ込んだ気体は、排気ファン75によって、各接続用ダクト72a〜72dを介して、排気ダクト72に向かって引き込まれる。その後、オゾンフィルタ74を通過して該排気ファン75から画像形成装置100の外部に排出される。このオゾンフィルタ74では、帯電器5内で発生したOを吸着するようになっている。
ここで、吸排気システム70においては、各帯電器5内を通過する気体の速度、すなわち風速を適切に設定することで、OやNOx等を確実に取り除くことが可能となる。この風速は、吸気ファン73、排気ファン75のファンの回転数によって制御することができる。
上記の吸気ファン73、排気ファン75のファンの回転数は、図8に示す制御装置200によって制御されている。
上記制御装置200には、吸気ファン73を回転させる吸気ファン駆動モータ(第1モータ)101と、排気ファン75を回転させる排気ファン駆動モータ(第2モータ)102と、上記第1モータの回転数を設定する第1モータ回転数設定部103と、上記第2モータの回転数を設定する第2モータ回転数設定部104とが接続されている。
つまり、上記第1モータ回転数設定部103および第2モータ回転数設定部104によって、吸気ファン駆動モータ101および排気ファン駆動モータ102の回転数を設定することで、吸排気システムにおける帯電器5内の風速が設定される。
なお、帯電初期の状態と、時間が経過した後の状態では、OやNOxおよびその他の浮遊物の蓄積量、すなわち浮遊物の浮遊量が異なるので、帯電器5内の風速も一定でなくてもよい。つまり、OやNOxおよびその他の浮遊物の浮遊量が少ないときには風速は小さく、OやNOxおよびその他の浮遊物の浮遊量が多いときには風速を大きくすることにより、状況に応じてOやNOxおよびその他の浮遊物を適切に帯電器5内から排気することが可能となる。
具体的には、各帯電器5内に、Oの濃度を検出するオゾン濃度検出センサ105、NOxの濃度を検出するNOx濃度検出センサ106を設けて、これら各センサからの検出値に応じて、第1モータ回転数設定部103、第2モータ回転数設定部104における各モータの回転数を設定すればよい。
このように、帯電器5内のO濃度やNOx濃度に応じて各モータの回転数を制御すれば、モータの回転による騒音を低減できるとともに、各モータで消費される電力を低減ができるという効果を奏する。
例えば、吸気ファン63が風速アップに伴って騒音が大きくなるような場合であっても、一時的に風速アップをするだけですむので、常に同じ風速で吸気ファン73を回転させる場合よりも全体として騒音を低くすることができる。
本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す説明図である。 帯電器5およびその周辺の構成を模式的に表した断面図である。 帯電器5の構成を示す斜視図である。 帯電器5の構成を示す断面図である。 第1のチャージャーの底面を示す図である。 帯電器5に対する吸排気システム70の概要を示す図である。 図6に示す吸排気システム70の断面線X−Xにおける断面図である。 吸排気システム70の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
5 帯電器
50 電荷発生部50
51,61 チャージャケース
52,62 放電電極保持部材
53,63 放電電極
70 吸排気システム
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に装着される帯電装置であって、
    一面が開放された略直方体形状のケースと、
    ケース底面に設けられ、電圧の印加によってコロナ放電を生じる鋸歯形状の第1放電電極と
    第1放電電極と前記ケース底面を挟んで反対側に、第2の放電電極とを有し、
    前記第1放電電極に印加する電圧と第2放電電極に印加する電圧の極性を逆極性とすることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記ケース底面には開口が設けられることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 前記ケースが金属からなり、ケース底面の外壁は金属が露出していることを特徴とする請求項1または2記載の帯電装置。
  4. 前記ケース内の気体を排気することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯電装置。
  5. 前記第2放電電極は、鋸歯形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の帯電装置。
  6. 前記第1および第2放電電極は、ポリテトラフルオロエチレン粒子を含むニッケルめっき層で被覆されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置。
  7. 表面に静電潜像を形成するための感光層を有する感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電手段と、感光体表面に画像情報に応じた静電潜像を形成する露光手段と、感光体表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光体表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、トナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含み、電子写真方式により画像形成する画像形成装置において、
    帯電手段は、
    請求項1〜6のいずれか1つの帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200625A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 シャープ株式会社 排気装置、それを備えた画像形成装置及び排気方法

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