JP2009014220A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換効率に優れた小型・低コストの熱交換器を提供する。
【解決手段】複数の板状部材21、22により形成される冷却水通路31と排気ガス通路32とを流れる流体の間で熱交換させる熱交換器10において、複数の板状部材21、22のそれぞれが、一面側に凸状をなす第1凸部21a、22aとこれらから流体通過方向に離間して他面側に凸状をなす第2凸部21b、22bとを有するとともに、その一面側同士もしくは他面側同士で対向するように積層され、複数の板状部材21、22の一面側と他面側とに冷却水通路31と排気ガス通路32とが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器、特に内燃機関の排気再循環装置における排気冷却用として好適な熱交換器に関する。
車両用内燃機関の排気浄化性能に対する要求の高度化等に伴って、NOx低減に効果的なるEGR(排気再循環)装置を装着した内燃機関が普及してきており、空気量に対し燃料が希薄な燃焼が可能でEGR量が多くなる内燃機関では、再循環される排気の温度を下げるEGRクーラが多用されている。
EGRクーラは、例えばシェル内に扁平チューブを積層配置してその扁平チューブ内に排気再循環される排気ガスを通し、シェルと扁平チューブの間に導いた冷却水と、積層された扁平チューブ内を通る排気ガスとの間で熱交換させることにより、吸気側に再循環される排気ガスを冷却するようになっている。すなわち、EGRクーラは、熱交換器として構成されている。
従来のこの種の熱交換器としては、例えば扁平チューブに複数の凸部を突出形成してこれらの凸部が互いに当接するように扁平チューブを積層し、当接した複数対の凸部によって冷却水の流通方向や流通量を部分的に調整し、冷却水の淀みによる沸騰等といった問題が生じるのを防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、排気ガスを通すシェル内に、排気流通方向と直交する方向に向けて扁平チューブを多数平行に配置し、扁平チューブの端部を排気ガス通路の流通方向下流側に隣接する扁平チューブに順次折返し接続してジグザグの冷却水通路を形成したもの(例えば、特許文献2参照)や、排気ガス通路となる扁平チューブの内方あるいは外方(扁平チューブ間)に伝熱面積を増加させるためのフィン部材を付加したものも知られている(例えば、特許文献3、4、5参照)。
なお、EGRクーラ付の排気再循環装置を備えた内燃機関は、例えば図16に示すように、エンジン1の排気の一部を吸気マニホルド3側に再循環させる排気再循環装置2を備えており、排気ガスをバイパスして排気マニホルド4内の排気通路と吸気マニホルド3内の吸気通路とを連通させるEGR通路6を有している。このEGR通路6には排気再循環量を調整するEGRバルブ7と、EGR通路6を通って還流する排気を冷却する排気冷却器、すなわちEGRクーラ8が設けられている。このEGRクーラ8による排気冷却のための熱交換量は、EGRガスと冷却水とのうち少なくとも一方の通過流量をエンジンの運転状態に応じバルブ制御することで調節される。また、ターボ過給機5は、内部の排気タービンを排気エネルギにより回転させて吸入空気コンプレッサを回転させ、エンジン1内に正圧の空気を吸入させることができる。
特開2004−177060号公報 特開2006−057473号公報 特開2005−172262号公報 特開2005−133981号公報 特開2001−342910号公報
しかしながら、上述のような従来の熱交換器にあっては、冷却水の流通の均一化を図った特許文献1、2に記載のようなものでは、通路高さが低い扁平チューブ内(冷却水側)への凸部の背面側(排気ガス側)に凹部が形成されてガスの流通部が拡大する一方で、その凸部の当接部分では冷却水の流通が規制されてしまい、冷却効率が低下してしまうという問題があった。また、扁平チューブの位置や冷却条件によって冷却水の淀み防止効果が大きく変化してしまい、安定した冷却性能を確保するのが容易でなく、設計の自由度も低いという問題もあった。
また、特許文献3(当該公報の図1、3参照)に記載のように、シェル内への冷却水の流入方向と流出方向が交差したり均等厚さで長径の異なる複数種の扁平チューブが設置されたりしている場合、各部位での圧損が一定とならず冷却水を均等に流すことが困難であり、長径の異なる複数種の扁平チューブを用いるために部品点数が増加するばかりか、EGRガスの流れも一定とならず、ガス流れに合致する効率的な排気冷却が困難であった。
さらに、特許文献3〜5に記載のように、扁平チューブの一対の仕切板部の間にフィン部材を設ける場合、フィン部材によってガス室内の流れにむらが生じ易く、流れの均一性も低下するため、熱効率が低下し易い。また、シェル上部の仕切板に凹凸が形成され、冷却室の外部への開口より冷却室内最上面の高さが高くなっていたため(特許文献5の図10参照)、含水中の空気や発生した蒸気が抜け難く、冷却効率が低下し易いばかりか、シェル上下の仕切板がろう付けされた後ではその検査もできないという問題があった。
一方、扁平部内にガス通路側インナーフィンを設けることも考えられるが、そのインナーフィンは冷却水側凸部の背面に位置する扁平チューブの凹部内壁に当接し得ないため、やはり十分な冷却性能が期待できない。
本発明は、上述のような従来技術の未解決の課題に鑑みてなされたものであり、熱交換効率に優れた小型・低コストの熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の熱交換器は、上記目的達成のため、(1)複数の板状部材により形成される一方の流体通路と他方の流体通路とを流れる流体の間で熱交換させる熱交換器において、前記複数の板状部材のそれぞれが、一面側に凸状をなす第1凸部と該第1凸部から前記一方または他方の流体通路の流体通過方向に離間して他面側に凸状をなす第2凸部とを有するとともに、前記一面側同士もしくは他面側同士で対向するように積層され、前記複数の板状部材の前記一面側と前記他面側とに前記一方の流体通路と前記他方の流体通路とが形成されたことを特徴とするものである。
この構成により、板状部材の両面側の一方および他方の流体通路に、第1凸部および第2凸部が形成されることになり、これら第1凸部および第2凸部の大きさや配置を適宜設定することで、フィン部材を別に設けることなく流体の流れの方向や流量の調整ができるとともに、伝熱面積も十分に確保することができる。また、板状部材をプレス加工によって低コストに製造でき、低コストで冷却効率の高い熱交換器を提供することができる。
なお、板状部材の一面側同士または他面側同士を対向させるとは、第1凸部同士あるいは第2凸部同士を対向させることを含むが、第1凸部同士あるいは第2凸部同士を食い違い(流体の通過方向で異なる位置)に配置することもできる。また、板状部材をプレス加工する場合、第1凸部および第2凸部の背面側に形成される凹部によって各流体通路に凹凸が形成されるようにするのが好ましく、第1凸部、第2凸部のそれぞれが錐台形状をなすようにしてその周囲の傾斜面により伝熱面積を大きくするのがより好ましい。さらに、比熱の異なる流体間で熱交換する場合、第1凸部と第2凸部の伝熱面積の大きさを相違させ、比熱の小さい流体が流れる流体通路側に凸状をなす一方の凸部を他方の凸部より大きくする(一方の凸部の高さを他方の凸部の高さより高くする)のがよい。
上記(1)の構成を有する熱交換器は、(2)前記第1凸部と前記第2凸部とが、前記一方の流体通路内の流体の流れ方向に交互に複数配置されるとともに、前記他方の流体通路内の流体の流れ方向にも交互に複数配置されたものであるのが好ましい。
この構成により、一方の流体通路および他方の流体通路の双方で、乱流効果と伝熱効果とを期待でき、一方側の流体通路の断面積増大部分で他方の流体通路側の流体の通過が制限されることによって冷却能力が落ちるといった問題が解消されることになる。
また、上記(2)の構成を有する場合、(3)前記一方の流体通路内の流体の流れ方向と前記他方の流体通路内の流体の流れ方向とが互いに直交し、前記第1凸部と前記第2凸部とが、前記一方の流体通路内の流体の流れ方向と直交する方向に交互に離間するとともに、前記他方の流体通路内の流体の流れ方向と直交する方向に交互に離間するように、複数配置されているのが望ましい。
この構成により、一方の流体通路および他方の流体通路における乱流効果と伝熱効果の向上がより期待できるとともに、熱交換させる各流体の流通経路を容易に配置できる。
上記(1)〜(3)の構成を有する熱交換器は、(4)前記複数の板状部材のうち前記一面側で互いに対向する各一対の板状部材が、前記一面側を内面側とし、前記他面側を外面側とする扁平チューブを構成し、前記複数の板状部材によって構成される複数の前記扁平チューブが前記第2凸部同士を当接するように積層されたものであるのがよい。
この構成により、一対の板状部材を予め扁平チューブとしてそのシール性や形状精度を担保するとともに、その扁平チューブを同一姿勢で順次積層することで組立が容易化できる。
また、上記(1)〜(3)の構成を有する熱交換器は、(5)前記複数の扁平チューブを収納するシェルと、前記シェル内で前記複数の扁平チューブの両端側に設けられ、前記シェルとの間に前記複数の扁平チューブ内の前記一方の流体通路同士を連通させる連通路を形成する一対の側壁部材と、を備え、前記一対の側壁部材と前記複数の扁平チューブとによって前記複数の扁平チューブの間に前記他方の流体通路が形成されたものであるのが好ましい。
この構成により、複数の扁平チューブと一対の側壁部材とによって一方および他方の流体通路と連通路とを形成することができ、部品点数を少なくすることができる。
上記(4)または(5)の熱交換器においては、(6)前記第1凸部が、前記一方の流体通路への前記流体の流入出方向と交差する長手方向を有し、前記一方の流体通路内の流体の流れを前記他方の流体通路内における流体の流入側に偏倚させるのが好ましい。
この構成により、低温側の流体が熱交換の進行していない高温側の流体の流入側に、または、高温側の流体が熱交換の進行していない低温側の流体の流入側に、偏倚する流れとなり、熱交換効率が高まることになる。
上記(4)または(5)の熱交換器においては、(7)前記第2凸部が、前記他方の流体通路への前記流体の流入出方向と交差する長手方向を有し、前記他方の流体通路内の流体の流れを前記一方の流体通路内における流体の流入側に偏倚させるものであっても好ましい。
この構成でも、高温側の流体が熱交換の進行していない低温側の流体の流入側に、または、低温側の流体が熱交換の進行していない高温側の流体の流入側に、偏倚する流れとなり、熱交換効率が高まることになる。
上記(4)または(5)の熱交換器においては、(8)前記第1凸部が前記他方の流体通路への流体の流入出方向と直交する他方の流体通路幅の全域に及ぶ長さを有し、前記一方の流体通路内の流体が該第1凸部を挟んで前記他方の流体通路幅方向における一方側と他方側に折り返して流れるようにすることもできる。
この構成により、第1凸部を挟んで折り返す一方の流体通路が他方の流体通路の幅方向全域を往復する折り返し通路となり、熱交換効率が高まることになる。
上記(1)〜(8)の熱交換器においては、(9)前記複数の板状部材が、前記一面側の平面部からの前記第1凸部の突出高さまたは前記他面側の平面部からの前記第2凸部の突出高さが互いに異なる複数種の板状部材からなり、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち低温側の流体通路の断面積が前記複数の板状部材の積層方向における外側ほど小さくなるように、あるいは、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち高温側の流体通路の断面積が前記複数の板状部材の積層方向における外側ほど大きくなるように、前記複数種の板状部材が積層されていてもよい。
この構成により、板状部材の積層方向中央側では冷却側の流体の流量を多くし、板状部材の積層方向外側では被冷却側の流体の流量を多くすることができることになり、熱交換器の中心部における熱溜りを抑えることが可能となる。
また、上記(1)〜(9)の熱交換器は、内燃機関の排気再循環通路を通る排気ガスを冷却するよう、前記他方の流体通路が内燃機関の排気再循環通路の一部を形成し、前記一方の流体通路内に冷却液が供給されるものであるのが好ましい。
この構成により、内燃機関の吸気側に再循環される排気の温度を低下させ、排気再循環装置によるNOx低減効果を高めることができる、高熱効率で小型・低コストのEGRクーラを提供することができる。
本発明によれば、一方の流体通路と他方の流体通路のそれぞれが第1凸部および第2凸部に対応する凹凸形状を有するようにしているので、これら第1凸部および第2凸部の大きさや配置を適宜設定することで、フィン部材を別に設けることなく流体の流れの方向や流量を調整することができ、伝熱面積も十分に確保することができる、小型・低コストで熱交換効率の高い熱交換器を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1から図11は本発明の第1の実施の形態に係る熱交換器を示す図であり、本発明の熱交換器を内燃機関の排気再循環(EGR)装置に装着されるEGRクーラとして構成した例を示している。なお、EGR装置自体の全体構成については詳述しないが、例えば図16に示した従来例と同様に、排気の一部を吸気側に還流させ再循環させるものである。
まず、図1〜図9により構成を説明する。図1は本実施形態の熱交換器の一部断面平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4(a)は図3のE−E断面図、図4(b)は図3のF−F断面図、図5は図1のC−C断面図、図6は図1のD−D断面図、図7は図3に示されるガス導入口の形状説明図であり、図8はそのガス導入口の変形態様の形状説明図、図9はその熱交換器の内部の側壁部材の平面図である。
図1から図4に示すように、本実施形態の熱交換器10は、外殻であるシェル11と、シェル11内に収納された複数の扁平チューブ12とを備えている。
シェル11は、両端のフランジ部11a、11bで図示しないEGR通路(図16に示した従来例のEGR通路6に相当する)を形成する排気管に接続されている。
図5および図6に示すように、複数の扁平チューブ12は、一面側で互いに対向する各一対の板状部材21、22によって、それら板状部材21、22の一面側を内面側とし、板状部材21、22の他面側を外面側とする扁平な筒状に形成されている。なお、複数の板状部材21、22は、例えば板面方向を鉛直方向に向けた鉛直姿勢(水平姿勢または傾斜姿勢でもよい)になっている。これら板状部材21、22は、熱伝導率の高い金属からなる板金製のものである。
板状部材21、22は、具体的には、図1〜図6に示すように、それぞれ一面側に凸状をなす第1凸部21a、22aと、他面側に凸状をなす第2凸部21b、22bと、平板部21c、22cとを有している。また、板状部材21、22は、それぞれ例えばプレス加工された板金からなり、第1凸部21a、22aおよび第2凸部21b、22bはそれらの凸状の背面側が凹状をなしている。第1凸部21a、22aおよび第2凸部21b、22bはそれぞれ例えば略円錐台形状(コーナー部が丸められた略角錐台形状でもよい)に形成されている。そして、複数の扁平チューブ12は、板状部材21、22の第1凸部21a、22a同士を当接するように対向させて接合することで、その内面側である板状部材21、22の間に図2中のD1、D2方向に広がる冷却水通路31(D1方向に延びる一方の流体通路)を形成している。
また、複数の扁平チューブ12は、その外面側の第2凸部21b、22b同士を当接させるように図2中のD1、D2方向と直交するD3方向(図3参照)に積層されており、隣り合う各一対の扁平チューブ12の間にD2方向に延在する排気ガス通路32(D2方向に延びる他方の流体通路)が形成されている。すなわち、本実施形態の熱交換器10においては、各板状部材21、22の一面側と他面側とに、一方の流体通路である冷却水通路31と、他方の流体通路である排気ガス通路32とが形成されている。なお、第1凸部21a、22aおよび第2凸部21b、22bの大きさや形状、配設位置およびピッチは、流体通路内を流れる流体の流量や圧力損失、エンジンにより要求されるEGRクーラの要求冷却性能等に応じて決定されるが、基本的には、流体通路31、32を通る流体の比熱を考慮し、板状部材21、22の平板部21c、22cの板面上における第1凸部21a、22aの高さ(以下、高さHwともいう)および直径は第2凸部21b、22bの高さ(以下、高さHgともいう)および直径よりもそれぞれ小さくなる(例えば、Hg/Hw>1)ように設定されている。
図4から図6に示すように、冷却水通路31は、より具体的には、板状部材21、22の一面側の対向平面間距離に相当する通路高さ(積層方向における一対の第1凸部21a、22aの高さ分の通路高さ)を有するとともに第1凸部21a、22aの当接部の周りを取り囲む平坦部31fと、その平坦部31fから第2凸部21b、22bの背面まで膨出した複数の膨出部31eと、その平坦部31fから第1凸部21a、22aの形状に対応して穴状に没入した複数の没入部31cとを有している。また、排気ガス通路32は、板状部材21、22の他面側の対向平面間距離に相当する通路高さ(積層方向における一対の第2凸部21b、22bの高さ分の通路高さ)を有するとともに第2凸部21b、22bの当接部の周りを取り囲む平坦部32fと、その平坦部32fから第1凸部21a、22aの背面まで膨出した複数の膨出部32eと、その平坦部32fから第2凸部21b、22bの形状に対応して穴状に没入した複数の没入部32cとを有している。
また、第1凸部21a、22aと第2凸部21b、22bとは、、第1凸部21a、22aについて図2に示すように、一方の流体通路である冷却水通路31内の流体の流れ方向(D1方向)に交互に複数配置されるとともに、他方の流体通路である排気ガス通路32内の流体の流れ方向(D2方向)にも交互に複数配置されている。さらに、本実施形態では、冷却水通路31内の流体の流れ方向と排気ガス通路32内の流体の流れ方向とは、図2にD1方向およびD2方向で示すように互いに直交しており、第1凸部21a、22aと第2凸部21b、22bとは、冷却水通路31内の流体の流れ方向D1と直交する流れ方向D2に交互に離間するとともに、排気ガス通路32内の流体の流れ方向D2と直交する流れ方向D1にも交互に離間している。すなわち、第1凸部21a、22aおよび第2凸部21b、22bは、それぞれ同一のピッチで逆の配置をとるように千鳥配置されている。
一方、シェル11と複数の扁平チューブ12との間には、図5および図6に示すように、D1方向における複数の扁平チューブ12の両側端部12a、12bを支持する一対の側壁部材41、42が設けられており、これらの側壁部材41、42は、シェル11との間に複数の扁平チューブ12内の冷却水通路31同士を互いに連通させる連通路33、34を形成している。
また、排気ガス通路32は、複数の扁平チューブ12の間で一対の側壁部材41、42の対向内壁面に挟まれた扁平な通路となっている。すなわち、一対の側壁部材41、42および複数の扁平チューブ12によって、複数の扁平チューブ12の間に排気ガス通路32が形成されている。
連通路33、34は、シェル11に形成された冷却水導入口11c、冷却水排出口11dおよび複数の扁平チューブ12内の冷却水通路31を通して、エンジンを冷却するラジエータから放熱後の冷却水をD1方向に通過させるようになっている。なお、熱交換器10内を通る冷却水およびEGRガスの流量は、図示しないコントロールバルブによってエンジンの運転状態に応じて可変制御される。
本実施形態の熱交換器10は、このように複数の板状部材21、22により形成される冷却水通路31と排気ガス通路32とを流れる熱伝導性の流体、すなわち冷却水とエンジンの吸気側に再循環される排気ガス(EGRガス)との間で熱交換させるEGRクーラとなっている。
なお、図1および図2に示すシェル11は両端の開口部11h、11iがEGR通路の断面形状に対応する断面形状(例えば円形断面)となっているが、複数の扁平チューブ12および一対の側壁部材41、42を収納する熱交換室部11kは方形断面となっている。また、図1および図2に示すように、開口部11h、11iと熱交換室部11kとの間は、熱交換室部11k側ほど通路断面積が大きくなるように通路断面積が変化した接続管部11m、11nとなっており、EGRガスの流入側の接続管部11mは熱交換室部11kの中心より冷却水導入口11c側にオフセットされ、流出側の接続管部11nは熱交換室部11kの中心より冷却水排出口11d側にオフセットされている。
また、熱交換室部11k内の複数層、例えば4層の排気ガス通路32の出入口には、図3、図4および図7に示すように、積層方向中央部の扁平チューブ12のD2(長手)方向両端部を支持するとともに連通路33、34のD2方向両端部を閉塞し、かつ、積層された複数(例えば5枚)の扁平チューブ12の積層厚さ(D2方向両端部での厚さ)と複数の扁平チューブ12のD1方向の位置とを規定する端板51、52が設けられている。端板51、52は、図7に示すように、中間支持部51a、52aのスリット51b、52bに積層方向中心部の扁平チューブ12の長手方向両端部を挿入することで、その扁平チューブ12を中間支持部51a、52aに支持するようになっているが、図8に示すように、積層方向中央部の支持部51a、52aを有しない開口形状(全体としてのガス通過口形状)でもよい。
側壁部材41、42は、それぞれ図9に示すように、扁平チューブ12のD1方向における両端部が挿入される複数の平行なプレート保持穴部41a、42aと、積層方向両側の扁平チューブ12とシェル11との間に形成される空間35、36内に連通路33、34内の冷却水を導く複数の異径の連通孔41b、41c、41d、41e、41fおよび42b、42c、42d、42e、42fが形成されている。これら連通孔41b〜41fおよび42b〜42fは、D2方向に所定間隔で離間し、D2方向でシェル11の冷却水導入口11c側に近いほど孔径が大きくなっている。
なお、側壁部材41、42および端板51、52は、予め一組の扁平チューブ12に組み付けられて、シェル11内の熱交換室部11k内に装填される。また、シェル11は、例えばこれら複数の扁平チューブ12の熱交換室部11kへの収納後に閉蓋される蓋部(例えばシェル11の冷却水導入口11cおよび冷却水排出口11dを形成した部分)を有している。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態の熱交換器10においては、エンジンの負荷等に応じた排気再循環がなされるとき、シェル11の冷却水導入口11cから連通路33内にラジエータから放熱後の冷却水が流入し、連通路33から複数の冷却水通路31を通って連通路34に流れる段階で、冷却水は複数の扁平チューブ12内の冷却水通路31に分岐して流れ、連通路34において合流する。また、連通路34で合流した冷却水は、冷却水排出口11dを通してラジエータ側に流れて再度冷却される。さらに、冷却水循環経路中に配置されるコントロールバルブ等によってその冷却水量が可変制御され、あるいは、EGRバルブによって排気ガス流量が制御されることで、冷却水通路31を流れる冷却水と排気ガス通路32を流れるEGRガスとの間での熱交換量が制御される。
図10〜図11は、そのような熱交換がなされる状態における熱交換器10内の流体の流れの状態を示す作用説明図であり、図10(a)は図3のE−E断面に対応し、図10(b)は図3のG−G断面に対応する。図11(a)は第1の実施の形態に係る熱交換器で熱交換時における流体の流れの状態を図5と同様の断面で示す作用説明図、同図(b)はその流体の流れの状態を図6と同様の断面で示す作用説明図である。
EGRガスは、図10に示すように複数の扁平チューブ12の間の排気ガス通路32をD2方向に通って熱交換器10の熱交換室部11kを通過し、一方、冷却水は、図11に示すように、複数の扁平チューブ12内の冷却水通路31を通って熱交換器10の熱交換室部11kをD1方向に通過する。
このような本実施形態の熱交換器10では、板状部材21、22に第1凸部21a、22aおよび第2凸部21b、22bとこれらに対応する凹部とが形成されることで、冷却水通路31および排気ガス通路32のそれぞれに交互に凹凸が形成されている。したがって、これら第1凸部21a、22aおよび第2凸部21b、22bの大きさや配置を適宜設定することで、従来のようにフィン部材を別に設けることなく冷却水通路31内の冷却水や排気ガス通路32内のEGRガスの流れの方向や流量を調整することができる。また、板状部材21、22をプレス加工によって低コストに製造できる。その結果、EGRガスの温度を低下させ、EGR装置によるNOx低減効果を高めることができる、高熱交換効率で小型・低コストのEGRクーラを提供することができる。
また、本実施形態では、第1凸部21a、22aと第2凸部21b、22bとが、冷却水通路31内の冷却水の流れ方向であるD1方向に交互に複数配置されるとともに、排気ガス通路32内のEGRガスの流れ方向であるD2方向にも交互に複数配置されているので、冷却水通路31および排気ガス通路32の双方で、図2に示すような乱流を通路断面上の上下左右に生じさせ、それにより伝熱効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、冷却水通路31内の冷却水の流れ方向と排気ガス通路32内のEGRガスの流れ方向とが互いに直交し、第1凸部21a、22aと第2凸部21b、22bとが、D1方向およびD2方向のそれぞれで交互に離間するように、複数配置されているので、冷却水通路31および排気ガス通路32における更なる乱流効果と伝熱効果の向上が期待できる。しかも、シェル11内への冷却水およびEGRガスの通過方向が直交するので、シェル11内への冷却水の流通経路およびEGRガスの流通経路を共に容易に配置できる。
しかも、第1凸部21a、22aと第2凸部21b、22bとが、それぞれ錐台形状に形成され、千鳥配置されているので、伝熱面積が増加するのみならず、冷却水の流れとEGRガスの流れとが共に流体通路断面上の上下左右方向に適度に乱され、伝熱効率が向上する。
また、複数の板状部材21、22のうち一面側で互いに対向する各一対の板状部材21、22が扁平チューブ12を構成し、複数対の板状部材21、22によって構成される複数の扁平チューブ12が第2凸部21b、22b同士を対向させるように積層されているので、一対の板状部材21、22を予め扁平チューブ12としてそのシール性や形状精度を担保しておけば、その扁平チューブ12を同一姿勢で順次積層することで熱交換器10の組立が容易にできる。
加えて、複数の扁平チューブ12を収納するシェル11と、シェル11内の扁平チューブ12の両端側に設けた一対の側壁部材41、42とによって、複数の扁平チューブ12内の冷却水通路31同士を連通させる連通路33、34を形成しているので、複数の扁平チューブ12と一対の側壁部材41、42および端板51、52とによって、冷却水通路31、排気ガス通路32および連通路33、34を少ない部品点数で形成することができる。
なお、本実施形態における複数の扁平チューブ12は、対向する各一対の板状部材21、22をそれらの第1凸部21a、22a同士を当接するように接合する構成となっているが、板状部材21、22の第2凸部21b、22b同士を当接するように接合することで、その扁平チューブ内(板状部材21、22の間)に他方の流体通路である排気ガス通路32を形成したものとすることもできる。その場合には、複数の扁平チューブ12は、排気ガス通路32の延在方向(図4中の左右方向)に管路を形成することになる。
(第2の実施の形態)
図12は本発明の第2の実施の形態に係る熱交換器を示す図である。なお、以下に説明する各実施形態は、上述した第1の実施形態と類似の全体構成を有し、その扁平チューブ(板状部材)に設けられる凸部形状のみが上述例と異なるものである。したがって、上述の実施形態と同一の構成または類似する構成については図1〜図11に示した符号を付し、相違点について詳述する。
本実施形態の熱交換器60においては、扁平チューブ12を構成する板状部材21、22に設けられる第2凸部21b、22bの一部が、小判形凸部あるいは所定長さの突条である複数の異形第2凸部61cあるいはこれに対向する同様な図示しない異形第2凸部(以下、両者を合わせて異形第2凸部61c等という)に置き換えられており、これら異形第2凸部61c等は、排気ガス通路32へのEGRガスの流入出(排気ガスの通過)方向であるD2方向に対し、所定角度θ1で交差する長手方向を有している。なお、異形第2凸部61c等の背面側には冷却水通路31の膨出部31eが小判形あるいは所定長さの突条の形で形成されることになる。なお、板状部材21、22の一方側のみに異形第2凸部を設けてもよい。
これら異形第2凸部61c等は、冷却水導入口11c近傍の排気ガス通路32内のEGRガスの流れの方向を、図12に示すように、排気ガス通路32へのEGRガスの流入出(通過)方向であるD2方向に対し、冷却水導入口11c側に、すなわち冷却水通路31内における冷却水の流入側に偏倚させる(EGRガスの流れの方向を冷却水の低温側に傾ける意)ようになっており、そのEGRガスの流れに沿った異形第2凸部61c等の側壁面部分によって伝熱面積も大きくなっている。
本実施形態では、上述の第1の実施形態の効果に加えて、高温側のEGRガスの流れが、熱交換の進行していない低温側の冷却水の流入側に偏倚する流れとなることから、EGRガスと冷却水との温度差が大きい領域で熱交換が促進され、熱交換効率が高まることになる。
(第3の実施の形態)
図13は本発明の第3の実施の形態に係る熱交換器を示す図である。
本実施形態の熱交換器70においては、扁平チューブ12を構成する板状部材21、22に設けられる第1凸部21a、22aの一部が、小判形凸部あるいは所定長さの突条である異形第1凸部71cあるいはこれに対向する同様な図示しない異形第1凸部(以下、両者を合わせて異形第1凸部71c等という)に置き換えられており、これら異形第1凸部71c等は、冷却水通路31への冷却水の流入出(通過)方向であるD1方向に対し、所定角度θ2で交差する長手方向を有している。なお、異形第1凸部71c等の背面側には排気ガス通路32の膨出部32eが小判形あるいは所定長さの突条の形で形成されることになる。
異形第1凸部71c等は、冷却水通路31内の冷却水の流れを、排気ガス通路32内におけるEGRガス(排気ガス)の流入側に偏倚させる(図13に示すように、すなわち冷却水の冷却水導入口11cからシェル11内への流入方向であるD1方向に対して排気ガス通路32内への排気ガスの流入口側に流れの方向を傾ける)ようになっている。
本実施形態では、上述の第1の実施形態の効果に加えて、低温側の流体である冷却水が熱交換の進行していない高温側の流体、すなわちEGRガスの流入側に偏倚する流れとなることから、冷却水とEGRガスの温度差が大きい領域で熱交換が促進され、熱交換効率が高まることになる。
(第4の実施の形態)
図14は本発明の第4の実施の形態に係る熱交換器を示す図である。
本実施形態の熱交換器80においては、扁平チューブ12を構成する板状部材21、22に設けられる第1凸部21a、22aの一部が、図14に示すようにジグザグに屈曲した突条であって互いにD2方向に離間する複数の異形第1凸部81cあるいはこれに対向する同様な図示しない異形第1凸部(以下、両者を合わせて異形第1凸部81c等という)に置き換えられている。
これら異形第1凸部81c等は、排気ガス通路32へのEGRガスの流入出方向であるD2方向に対し直交するD1方向において、排気ガス通路32の幅の全域に及ぶ長さを有しており、冷却水通路31内の冷却水が各異形第1凸部81c等を挟んで排気ガス通路32の通路幅方向(D1方向)における一方側から他方側に、あるいは他方側から一方側に折り返して流れるようになっている。なお、異形第1凸部81c等の背面側には排気ガス通路32の膨出部32eが屈曲した突条の形で形成されることになる。
また、連通路33、34を所定箇所で仕切り、冷却水導入口11cから冷却水排出口11dへのジグザグの冷却水通路31を形成するように、シェル11と側壁部材41、42との間に冷却水通路31の折返し方向を規定する仕切部材53、54、55が設けられている。なお、これらの仕切部材53、54、55は、複数の扁平チューブ12、側壁部材41、42および端板51、52と一体にろう付けされている。
本実施形態では、異形第1凸部81c等を挟んで折り返す冷却水通路31が排気ガス通路32の幅方向全域を往復する折り返し通路となることから、熱交換効率が高まることになる。
(第5の実施の形態)
図15は本発明の第5の実施の形態に係る熱交換器を示す図である。
本実施形態の熱交換器90においては、扁平チューブ12を構成する板状部材21、22が、その平板部21c、22cの一面側からの第1凸部21a、22aの突出高さまたは平板部21c、22cの他面側からの第2凸部21b、22bの突出高さが互いに異なる複数種、例えば各3種類の板状部材21S、21T、21U、22S、22T、22U(以下、これらを総称して板状部材21、22という)からなる。
そして、第1凸部21a、22aの突出高さおよび第2凸部21b、22bの突出高さが互いに等しい同一種の板状部材21S、22S同士から積層方向で最も外側の扁平チューブ12Sが構成され、第1凸部21a、22aの突出高さが板状部材21S、22Sより大きく、板状部材21U、22Uより小さい板状部材21T、22T同士によって積層方向で外側から2番目の扁平チューブ12Tが構成され、第1凸部21a、22aの突出高さが最も大きい板状部材21U、22U同士によって積層方向中心部の扁平チューブ12Uが構成されている。
一方、扁平チューブ12S、12Tおよび12Uの積層ピッチは、図15に示すようにピッチPAで一定であり、板状部材21S、22Sの第2凸部21b、22bの突出高さは板状部材21T、22Tの第2凸部21b、22bの突出高さより大きく、かつ、板状部材21T、22Tの第2凸部21b、22bの突出高さは板状部材21U、22Uの第2凸部21b、22bの突出高さより大きくなっている。
すなわち、本実施形態の熱交換器90においては、冷却水通路31および排気ガス通路32のうち低温側の流体通路である冷却水通路31の断面積が、扁平チューブ12(複数の板状部材21、22)の積層方向における外側ほど小さくなるように、さらに、高温側の流体通路である排気ガス通路32の断面積が扁平チューブ12の積層方向における外側ほど大きくなるように、図15中の冷却水通路の平坦部31fの厚さに対応する扁平チューブ12の平坦部高さB0、B1、B2が、B2>B1>B0の関係に設定され、排気ガス通路32の平坦部32fの厚さG1、G2が、G1>G2の関係に設定されている。
このように構成された本実施形態では、上述の第1の実施形態の効果に加えて、熱交換器90の中心部における熱交換が十分でないために熱交換器90の中心部に熱が溜まる、いわゆる熱溜りが抑えられることになる。
なお、上述の各実施形態においては、第1凸部と第2凸部とが流体通過方向において1つずつ交互に配置されるのでなく、複数毎に交互に、あるいは、異なる数で交互に配置されてもよい。また、同一通路の流体通過方向の異なる位置に膨出部と没入部が存在するようにすれば、板状部材の一面側の流体通路と他面側の流体通路とのうち少なくとも一方の流体通過のみに凹凸が形成されるようにしてもよい。さらに、第1凸部および第2凸部の凸部形状は、共に円錐台形状を例示したが、球面状に傾斜した周壁面を有する凸部や湾曲した所定長さの突条等であってもよく、第2実施形態から第4実施形態で例示したごとくに、同一板状部材の同一面上に形状の異なる複数種の凸部を組み合わせて配置してもよいことはいうまでもない。
以上説明したように、本発明は、一方の流体通路と他方の流体通路のそれぞれに第1凸部および第2凸部のうちいずれか一方とそれに対応する凹部とが形成されるようにしているので、これら第1凸部および第2凸部の大きさや配置を適宜設定することで、フィン部材を別に設けることなく流体の流れの方向や流量バランスを調整することができ、伝熱面積も十分に確保することができる、低コストで冷却効率の高い熱交換器を提供することができるという効果を奏するものであり、熱交換器、特に内燃機関の排気再循環装置における排気冷却用として好適な熱交換器全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る熱交換器の一部断面平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 (a)は図3のE−E断面図、(b)は図3のF−F断面図である。 図1のC−C断面図である。 図1のD−D断面図である。 図3に示される排気ガス導入口の形状説明図である。 図3に示される排気ガス導入口の変形態様の形状説明図である。 第1の実施の形態に係る熱交換器の内部の側壁部材の平面図である。 第1の実施の形態に係る熱交換器で熱交換がなされる状態における流体の流れの状態を高さ位置の異なる平面断面で示す作用説明図で、(a)は図3のE−E断面に対応し、(b)は図3のG−G断面に対応する。 (a)は第1の実施の形態に係る熱交換器で熱交換時における流体の流れの状態を図5と同様の断面で示す作用説明図、(b)はその流体の流れの状態を図6と同様の断面で示す作用説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱交換器の側面断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る熱交換器の側面断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱交換器の側面断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る熱交換器の要部平面断面図である。 従来例のEGRクーラ付の排気再循環装置を備えた内燃機関の概略構成図である。
符号の説明
10、60、70、80、90 熱交換器(EGRクーラ)
11 シェル
11a、11b フランジ部
11c 冷却水導入口
11d 冷却水排出口
11h、11i 開口部
11k 熱交換室部
11m、11n 接続管部
12、12S、12T、12U 扁平チューブ
12a、12b 両端部
21、22、21S、22S、21T、22T、21U、22U 板状部材
21a、22a 第1凸部
21b、22b 第2凸部
21c、22c 平板部
31 冷却水通路
31c 没入部
31e 膨出部
31f、32f 平坦部
32 排気ガス通路
32c 没入部
32e 膨出部
32f 平坦部
33、34 連通路
35、36 空間
41、42 側壁部材
41a、42a プレート保持穴部
41b、41c、41d、41e、41f 連通孔
51、52 端板
53、54、55 仕切部材
61c等 異形第2凸部
71c等 異形第1凸部
81c等 異形第1凸部
B0、B1、B2 扁平チューブの平坦部の厚さ
D1 冷却水通路の冷却水通過方向(一方の流体通路内の流体の流入出方向)
D2 排気ガス通路のEGRガス通過方向(他方の流体通路内の流体の流入出方向)
G1、G2 排気ガス通路の平坦部の厚さ
θ1、θ2 所定角度

Claims (10)

  1. 複数の板状部材により形成される一方の流体通路と他方の流体通路とを流れる流体の間で熱交換させる熱交換器において、
    前記複数の板状部材のそれぞれが、一面側に凸状をなす第1凸部と該第1凸部から前記一方または他方の流体通路の流体通過方向に離間して他面側に凸状をなす第2凸部とを有するとともに、前記一面側同士もしくは他面側同士で対向するように積層され、前記複数の板状部材の前記一面側と前記他面側とに前記一方の流体通路と前記他方の流体通路とが形成されたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第1凸部と前記第2凸部とが、前記一方の流体通路内の流体の流れ方向に交互に複数配置されるとともに、前記他方の流体通路内の流体の流れ方向にも交互に複数配置されたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記一方の流体通路内の流体の流れ方向と前記他方の流体通路内の流体の流れ方向とが互いに直交し、前記第1凸部と前記第2凸部とが、前記一方の流体通路内の流体の流れ方向と直交する方向に交互に離間するとともに、前記他方の流体通路内の流体の流れ方向と直交する方向に交互に離間するように、複数配置されたことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記複数の板状部材のうち前記一面側で互いに対向する各一対の板状部材が、前記一面側を内面側とし、前記他面側を外面側とする扁平チューブを構成し、
    前記複数の板状部材によって構成される複数の前記扁平チューブが前記第2凸部同士を当接するように積層されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記複数の扁平チューブを収納するシェルと、
    前記シェル内で前記複数の扁平チューブの両端側に設けられ、前記シェルとの間に前記複数の扁平チューブ内の前記一方の流体通路同士を連通させる連通路を形成する一対の側壁部材と、を備え、
    前記一対の側壁部材と前記複数の扁平チューブとによって前記複数の扁平チューブの間に前記他方の流体通路が形成されたことを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記第1凸部が、前記一方の流体通路への前記流体の流入出方向と交差する長手方向を有し、前記一方の流体通路内の流体の流れを前記他方の流体通路内における流体の流入側に偏倚させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の熱交換器。
  7. 前記第2凸部が、前記他方の流体通路への前記流体の流入出方向と交差する長手方向を有し、前記他方の流体通路内の流体の流れを前記一方の流体通路内における流体の流入側に偏倚させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の熱交換器。
  8. 前記第1凸部が前記他方の流体通路への流体の流入出方向と直交する他方の流体通路幅の全域に及ぶ長さを有し、前記一方の流体通路内の流体が該第1凸部を挟んで前記他方の流体通路幅方向における一方側と他方側に折り返して流れるようにしたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の熱交換器。
  9. 前記複数の板状部材が、前記一面側の平面部からの前記第1凸部の突出高さまたは前記他面側の平面部からの前記第2凸部の突出高さが互いに異なる複数種の板状部材からなり、
    前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち低温側の流体通路の断面積が前記複数の板状部材の積層方向における外側ほど小さくなるように、あるいは、前記一方の流体通路および前記他方の流体通路のうち高温側の流体通路の断面積が前記複数の板状部材の積層方向における外側ほど大きくなるように、前記複数種の板状部材が積層されたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の熱交換器。
  10. 内燃機関の排気再循環通路を通る排気ガスを冷却するよう、前記他方の流体通路が内燃機関の排気再循環通路の一部を形成し、
    前記一方の流体通路内に冷却液が供給されることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の熱交換器。
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