JP2009010535A - 衛星電波未受信状態告知装置及び方法 - Google Patents

衛星電波未受信状態告知装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車速センサを用いずに精度良く衛星電波未受信状態の告知を行うこと。
【解決手段】衛星からの衛星電波を受信して、車両の位置を測位する衛星電波受信機と、前記衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態を検出する衛星電波未受信状態検出手段と、車両が移動中であるか否かを判定する移動判定手段と、前記移動判定手段により車両が移動中であると判定され、且つ、前記衛星電波未受信状態検出手段により衛星電波未受信状態が検出された場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力する出力手段とを備える車載の衛星電波未受信状態告知装置において、外部と基地局を介して無線通信を行う無線通信手段と、前記無線通信手段で受信する電波の受信強度を測定する受信強度測定手段とを更に備え、前記車両移動判定手段は、前記受信強度測定手段の受信強度の測定結果を用いて、前記判定を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力する出力手段を備える車載の衛星電波未受信状態告知装置及び方法に関する。
従来から、GPS信号が受信できない場合、最後にGPS信号を受信することで取得された位置からの走行距離を、車速センサの出力を積算することにより算出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、無線通信装置から基地局を介して無線通信網に接続して通信を行うようにした無線通信システムにおいて、無線通信網は、前記無線通信装置の移動状態を、その無線通信装置との間で行う通信の電波の受信強度の変化に基づいて検知するように構成されている技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−286856号公報 特開2002−176678号公報
ところで、GPS受信機のような衛星電波受信機の故障やアンテナの異常等に起因して、衛星電波受信機が衛星電波を正常に受信していない場合には、ユーザに修理や検査を促すために、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力することが必要となる。しかしながら、車両がトンネル内を走行している場合等のように、車両が電波環境に悪い環境下を一時的に走行している場合には、衛星電波受信機の故障等に起因せずに衛星電波未受信状態が検出される場合がある。このような場合には、衛星電波未受信状態の告知がなされないように対策する必要がある。
これに関して、車速センサからの車速情報を用いて車両が走行中であるか否かを判定し、車両が所定距離走行したにも拘らず、衛星電波未受信状態が解消されない場合には、衛星電波受信機側の異常に起因した衛星電波未受信状態であると判断して、衛星電波未受信状態の告知を行う方法が考えられる。この方法によれば、車両が電波環境に悪い環境下を一時的に走行している場合に衛星電波未受信状態の不要な告知がなされてしまうことを防止することができる。
しかしながら、かかる方法では、電波未受信状態告知装置と車速センサとを間接的若しくは直接的に接続する通信線が必要となり、また、電波未受信状態告知装置側に車速情報の受信機能を持たせることが必要となり、コスト面で改善の余地がある。
そこで、本発明は、低減されたコストで、精度良く衛星電波未受信状態の告知を行うことができる衛星電波未受信状態告知装置及び方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、衛星からの衛星電波を受信して、車両の位置を測位する衛星電波受信機と、
前記衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態を検出する衛星電波未受信状態検出手段と、
車両が移動中であるか否かを判定する移動判定手段と、
前記移動判定手段により車両が移動中であると判定され、且つ、前記衛星電波未受信状態検出手段により衛星電波未受信状態が検出された場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力する出力手段とを備える車載の衛星電波未受信状態告知装置において、
外部と基地局を介して無線通信を行う無線通信手段と、
前記無線通信手段で受信する電波の受信強度を測定する受信強度測定手段とを更に備え、
前記車両移動判定手段は、前記受信強度測定手段の受信強度の測定結果を用いて、前記判定を行うことを特徴とすることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る衛星電波未受信状態告知装置において、
前記無線通信手段は、車両が緊急状態にある場合に、その旨を、前記衛星電波受信機からの測位情報と共に所定の外部緊急対応施設に通報する緊急通報機能を備えることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明に係る衛星電波未受信状態告知装置が、車両が緊急状態にある場合に、その旨を、前記衛星電波受信機からの測位情報と共に所定の外部緊急対応施設に通報する緊急通報装置を備える車両に搭載される場合において、
前記無線通信手段及び衛星電波未受信状態検出手段の少なくとも一方は前記緊急通報装置に備えられることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明に係る衛星電波未受信状態告知装置において、
前記車両移動判定手段は、車速センサからの車速情報を用いることなく、前記判定を行うことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明に係る衛星電波未受信状態告知装置において、
前記車両移動判定手段は、前記受信強度測定手段により異なる2時点で測定される各受信強度に基づいて、該各受信強度の差の絶対値が所定閾値を超えた場合に、車両が移動中であると判定することを特徴とする。
第6の発明は、第1又は5の発明に係る衛星電波未受信状態告知装置において、
前記出力手段は、前記移動判定手段により車両が移動中であると判定され、且つ、前記衛星電波未受信状態検出手段により衛星電波未受信状態が検出された状態が、所定時間あった場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力することを特徴とする。
第7の発明は、衛星電波未受信状態告知方法に関し、
載衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態を検出するステップと、
車載無線通信手段で受信する電波の受信強度を複数の時点で測定する受信強度測定ステップと、
前記受信強度測定ステップで測定された複数の時点の各受信強度の変化態様に基づいて、車両が移動中であるか否かを判定するステップと、
衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態が検出された状況下で、所定時間、車両が移動中であると判定された場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、低減されたコストで、精度良く衛星電波未受信状態の告知を行うことができる衛星電波未受信状態告知装置及び方法が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による衛星電波未受信状態告知装置10の一実施例を示すステム構成図である。本実施例の衛星電波未受信状態告知装置10は、車両に搭載される。衛星電波未受信状態告知装置10は、ホストCPU20を中心として構成される。ホストCPU20には、図示しないが、通常的なマイクロコンピューターと同様、制御プログラムを格納するROM、演算結果等を格納する読書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等が接続されている。
ホストCPU20には、GPS(Global Positioning System)モジュール22と、無線通信モジュール26と、インジケータ30が接続されている。GPSモジュール22には、GPSアンテナ24が接続され、無線通信モジュール26には、電話アンテナ28が接続されている。
GPSモジュール22は、GPS受信機を含む。GPSモジュール22は、ナビゲーション装置(図示せず)で用いるGPSモジュールと共用であってもよいが、好ましくは、ナビゲーション装置で用いるGPSモジュールとは別のモジュールである。後者の場合、GPSモジュール22は、後述の緊急通報モジュール40内に組み込むことができるので、ハーネスの取り回しが不要となり、緊急通報機能を実現する上で必要な高い信頼性を確保することができる。
GPSモジュール22は、GPSアンテナ24を介して受信した衛星電波に基づいて、所定の観測周期(例えば10ms)毎に車両の位置を測位する。測位方法は、単独測位や相対測位(干渉測位を含む。)等の如何なる方法であってもよい。干渉測位の場合には、無線通信モジュール26を介して受信する補正データに基づいて、車両の位置が測位されればよい。
GPSモジュール22は、GPSアンテナ24を介して正常に衛星電波を受信できていない場合には、その旨を表すフラグ(電波未受信状態フラグ)をセットする(電波未受信状態フラグを“1”にする)。正常に衛星電波を受信できていないとは、衛星電波が一切受信されていない場合や、受信強度が所定値以下である場合を含む。例えば、GPSモジュール22は、観測可能な衛星数がゼロの場合や、全ての衛星からの衛星電波の受信強度が所定値以下の場合に、電波未受信状態フラグをセットする。或いは、GPSモジュール22は、車両の位置を測位するのに必要な衛星電波を受信できていない場合には、電波未受信状態フラグをセットすることとしてもよい。例えば、測位に必要な最小衛星数が3つである場合に、2つの衛星からしか衛星電波が受信できていない場合に、電波未受信状態フラグをセットすることとしてもよい。
尚、GPSモジュール22は、GPSアンテナ24を介して正常に衛星電波を受信できていない状態が、所定数の連続した観測周期で継続した場合に、電波未受信状態フラグをセットすることとしてもよい。
GPSモジュール22は、一旦、電波未受信状態フラグをセットすると、その後、GPSアンテナ24を介して正常に衛星電波を受信できるまで、電波未受信状態フラグをセットした状態に維持し、GPSアンテナ24を介して正常に衛星電波を受信できた場合に、電波未受信状態フラグをリセットする(電波未受信状態フラグを“0”に戻す)。
無線通信モジュール26は、電話アンテナ28を介して電波を送受信し、車両外部の無線基地局を介して緊急対応センタ90と通信する。尚、無線通信モジュール26は、緊急対応センタ90以外の他の通信施設ないし通信装置(例えば、携帯電話)と通信を行う機能を有してもよい。
無線通信モジュール26は、無線基地局との間で所定周期毎に通信を行い、無線基地局からの電波の受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。測定されたRSSI値は、ホストCPU20がアクセス可能なメモリ(図示せず)に記憶される。
インジケータ30は、車両乗員(特に運転者)が目視可能な車室内の適切な箇所に配置される。インジケータ30は、例えばインストルメントパネルやメーター内に配置されてもよい。インジケータ30は、例えばLED(light-emitting diode)等で構成され、ホストCPU20の制御下で、衛星電波未受信状態を告知する情報(以下、「ダイアグ表示」という)を出力する。本例では、インジケータ30は、青色で発光するLED31と、赤色で発光するLED32とを備え、LED31が点灯している状態は、正常な状態(ダイアグ未表示状態)を表し、LED32が点灯している状態は、衛星電波未受信状態(ダイアグ表示状態)を表す。この対応関係は、予めユーザに周知されており、LED32が点灯したときには、ユーザは、修理や検査が必要であると理解でき、ディーラー等に車両を診断してもらうことができる。
ホストCPU20は、無線通信モジュール26と協動して、車両が移動中であるか否かを判定する機能(移動判定機能)を実現する。即ち、ホストCPU20は、無線通信モジュール26で測定されたRSSI値に基づいて、車両が移動中であるか否かを判定する。
図2は、無線基地局と無線通信モジュール26の電話アンテナ28との距離と、RSSI値との関係を示す図である。図3は、周囲が開けた場所で無線通信モジュール26を固定した状態でRSSI値を長時間計測した場合に得られたRSSI値を示す図である。
図2に示すように、RSSI値は、電波の減衰により、無線基地局と無線通信モジュール26の電話アンテナ28との距離が大きくなるに従って、小さくなる。一方、無線通信モジュール26が固定された状態では(即ち車両が停止状態では)、無線基地局と無線通信モジュール26の電話アンテナ28との距離が一定であるので、RSSI値は、ある程度の変動幅δ0で変動するものの、略一定値となる。従って、例えば、図4に示すように、車両がA0地点からA1地点に移動すると、A0地点と無線基地局との距離と、A1地点と無線基地局との距離とが異なるので、それぞれのA0地点及びA1地点で計測されるRSSI値は、異なる値となる。A0地点及びA1地点で計測されるそれぞれのRSSI値の差は、無線通信モジュール26が固定された状態で観測される微小な変動幅δ0よりも大きくなる。従って、複数の時点で計測されるRSSI値の差を評価することで、車両が移動中であるか否かを判定することができることがわかる。この移動判定機能の更なる詳細は、ダイアグ表示機能と共に図5を参照して説明する。
ホストCPU20は、また、上述の移動判定機能を用いて、インジケータ30と協動してダイアグ表示機能を実現する。ダイアグ表示機能については、図5を参照して説明する。
ホストCPU20は、また、GPSモジュール22及び無線通信モジュール26と協動して、緊急通報モジュール40を構成する。緊急通報モジュール40の機能については、図6を参照して説明する。
図5は、移動判定機能及びダイアグ表示機能を実現するために、ホストCPU20により実行される主要処理の流れを示すフローチャートである。図5の処理ルーチンは、車両のイグニッションスイッチがオンにされてから、オフにされるまでの間、所定周期ΔT(例えば1分)毎に繰り返し実行されてよい。
ステップ100では、電波未受信状態フラグがセットされているか否か(即ち、GPSモジュール22が正常に衛星電波を受信できているか否か)が判定される。電波未受信状態フラグがセットされている場合には、GPSモジュール22が正常に衛星電波を受信できていないと判断して、ステップ104に進む。電波未受信状態フラグがセットされていない場合には、ステップ102に進む。
ステップ102では、カウンタC1が初期化して(ゼロにクリア)され、今回周期の処理ルーチンはそのまま終了して、ステップ100に戻る。カウンタC1の初期値はゼロである。このカウンタC1の役割は後述から明らかになる。
ステップ104では、今回周期に対応した時刻に係るRSSI値b(i)が取得される。尚、RSSI値b(i)は、上述の如く無線通信モジュール26により測定されたものである。
ステップ106では、今回周期に対応した時刻よりも所定時間ΔT1前の時刻に係るRSSI値b(i−1)が取得される。所定時間ΔT1は、本処理ルーチンの周期ΔTと同様、例えば1分であってよい。
ステップ108では、RSSI値b(i)とRSSI値b(i−1)の差の絶対値が所定値δ以上であるか否かが判定される。所定値δは、例えば、周囲が開けた場所で無線通信モジュール26を固定した状態でRSSI値を長時間計測し、得られたRSSI値の最大値と最小値との差(最大変動幅δ0)よりも僅かに大きい値に設定されてよい。即ち、所定値δは、固定された状態の無線通信モジュール26により計測されるRSSI値が取りうる最大変動幅δ0(図3参照)よりも大きな値に設定される。RSSI値b(i)とRSSI値b(i−1)の差の絶対値が所定値δ以上である場合には、車両が移動中であると判定して、ステップ110に進む。他方、RSSI値b(i)とRSSI値b(i−1)の差の絶対値が所定値δ未満である場合には、車両が移動中でないと判定して、ステップ110をスキップしてステップ112に進む。
ステップ110では、カウンタC1が1だけインクリメントされる。
ステップ112では、カウンタC1の値が所定値より大きいか否かが判定される。ここで、カウンタC1の値は、電波未受信状態フラグがセットされている状況下で、車両が移動中であると判定された周期数、即ち、車両が移動中であると判定された時間を表す。所定値は、例えば本処理ルーチンの周期ΔTが1分である場合、例えば15であってよい。この場合、ステップ110では、電波未受信状態フラグがセットされている状況下で車両が移動中であると判定された状態が、15分間あったか否かが判定されていることになる。尚、15分間は、時速60kmの低速走行中の場合には15kmの走行距離に相当する。カウンタC1の値が所定値より大きい場合には、ステップ114に進み、それ以外の場合には、今回周期の処理ルーチンはそのまま終了して、ステップ100に戻る。
ステップ114では、ダイアグ表示の出力処理が実行される。即ち、ホストCPU20は、LED32に対する電源ラインを導通させて、LED32を発光させる(赤色で発光させる)。尚、ダイアグ表示の出力処理が実行されると、図5の処理ルーチンは完全に終了し、以後、ディーラー等で所定のリセットが実行されない限り、LED32の発光状態が維持される。但し、その後、電波未受信状態フラグがリセットされた状態が継続した場合には、LED32を消灯させると共にLED31を点灯させることで、ダイアグ未表示状態を復帰させてもよい。
ところで、上述の電波未受信状態フラグは、典型的には、GPSモジュール22の故障やGPSアンテナ24の故障が発生した場合に、セットされる。また、上述の電波未受信状態フラグは、GPSアンテナ24に周辺に衛星電波をシールドする物体が置かれた場合も同様に、セットされうる。これらの場合には、速やかにダイアグ表示を出力することが望ましい。しかしながら、上述の電波未受信状態フラグは、車両が電波環境に悪い環境下を一時的に走行している場合にもセットされうる。かかる場合には、GPSモジュール22の故障やGPSアンテナ24の故障ではないので、ダイアグ表示を出力すべきでない。
上述の図5に示す処理によれば、このような点を考慮して、電波未受信状態フラグがセットされている状況下で、所定時間、車両が移動中であると判定された場合に、ダイアグ表示が出力される。これにより、GPSモジュール22の故障の発生時やGPSアンテナ24の故障の発生時に確実にダイアグ表示を出力することを可能としつつ、車両が電波環境に悪い環境下を一時的に走行している場合にダイアグ表示が出力されてしまうのを防止することができる。
また、上述の図5に示す処理によれば、上述の如く、車両が移動中であるか否かをRSSI値の変動態様により判定することで、車速センサを用いて車両が移動中であるか否かを判定する構成に比べて、低コストで移動判定機能を実現することができる。即ち、車速センサから車速情報を得るためには、車速センサと衛星電波未受信状態告知装置10とを通信線(例えばCANやじか線)で間接的若しくは直接的に接続し、衛星電波未受信状態告知装置10側に車速センサから車速情報を受信する受信機能を設定しなければならないが、本実施例によれば、かかる通信線や受信機能を設定する必要が無く、低コストで移動判定機能及びダイアグ表示機能を実現することができる。また、車速センサと衛星電波未受信状態告知装置10とを通信線で間接的若しくは直接的に接続した場合には、通信線の切断等により通信障害が発生すると、ダイアグ表示を出力できなくなるが、本実施例によれば、かかる不都合も防止される。
尚、上述の図5に示すフローチャートにおいて、ステップ108で否定判定された場合に、ステップ110ではなく、ステップ102に進むこととしてもよい。即ち、RSSI値b(i)とRSSI値b(i−1)の差の絶対値が所定値δ未満である場合に、カウンタを初期化することとしてもよい。この場合、電波未受信状態フラグがセットされている状況下で、所定時間内の連続した周期で車両が移動中であると判定された場合に限り、ダイアグ表示が出力されることになる。但し、この場合、稀なケースであるが、車両が移動中であっても、車両の移動軌跡と無線基地局との関係によっては、RSSI値が大きく変動しない場合があり、不都合が生じうる。例えば、図4に示すように、例えば車両がA2地点からA3地点に移動した場合を想定すると、A2地点と無線基地局との距離と、A2地点と無線基地局との距離とが略変化しないので、それぞれのA2地点及びA3地点で計測されるRSSI値が、略同じ値となる。かかる場合には、車両が実際には移動中であるにも拘らず、上記のステップ108で否定判定されてカウンタが初期化されることになり、ダイアグ表示が出力され難くなる。これに対して、上述の図5に示す処理によれば、このように一時的に上記のステップ108で否定判定される場合であっても、上記のステップ108で肯定判定される回数が所定値を上回った場合には、ダイアグ表示が出力されるので、不都合は生じない。
尚、上述の図5に示すフローチャートのステップ112において、今回周期以前のn回(例えば15回)の周期で、車両が移動中と判定された回数(カウンタC1の増加量)を算出し、車両が移動中と判定された回数が所定値よりも大きいか否かを判定してもよい。この場合、所定値は、15よりも小さく0よりも大きい適当な値(例えば10)であってよい。
図6は、緊急通報モジュール40の主要動作を示すフローチャートである。図6に示す処理ルーチンは、ホストCPU20により実行され、緊急状態信号が入力された場合に直ちに起動される割り込み処理ルーチンであってよい。
ステップ300では、緊急状態信号が入力されたか否かが判定される。緊急状態信号とは、車両が緊急状態にあることを表す信号であり、緊急通報モジュール40外の車載システムから供給される。例えば、緊急状態信号は、エアバックECU(図示せず)からCANないしじか線を介して供給される信号であって、エアバックが展開されたことを表す信号であってよい。また、緊急状態信号は、ユーザが緊急スイッチ等を操作した場合に供給される信号であってもよい。緊急状態信号が入力された場合には、ステップ302に進み、それ以外の場合には、そのまま終了する。
ステップ310では、GPSモジュール22の最新の測位結果(車両位置情報)が取得される。GPSモジュール22の最新の測位結果とは、緊急状態信号が入力された時点以後のものであってもよいが、緊急状態信号が入力された時点以前の最新の測位結果であってもよい。
ステップ302では、上記ステップ310で得られた車両の位置を表す情報と、緊急状態を表す情報とを組み込んだ送信データを生成し、当該送信データを、無線通信モジュール26を介して、外部の緊急対応センタ90に送信する。緊急対応センタ90では、無線通信モジュール26からの送信データを復号・解読し、緊急状態とその車両位置を把握することができる。尚、この緊急通報に加えて、無線通信モジュール26と外部の緊急対応センタ90との電話回線を接続して、ユーザが緊急対応センタ90のオペレータと通話可能な状態を形成してもよい。この場合、運転者は、緊急対応センタ90のオペレータと通話して、種々の状況を伝えることができる。この場合も、緊急対応センタ90側では、車両位置が把握できているので、救助等の対処を速やかに行うことができる。
以上説明した本実施例によれば、とりわけ、以下のような優れた効果が奏される。
先ず、上述の如く、無線通信モジュール26で測定されたRSSI値に基づいて、車両が移動中であるか否かを判定することで、車速センサを必要としない低コストな構成を実現することができる。
また、緊急通報時に重要となる車両位置情報を生成するGPSモジュール22(及びGPSアンテナ24)の故障を精度良く検出して、信頼性の高い態様で、ダイアグ表示の出力を行うことができる。
また、緊急通報という緊急な局面で機能する無線通信モジュール26及びGPSモジュール22を、緊急通報モジュール40内に一体的に(一ユニットとして)組み込むことで、外部から緊急通報モジュール40にハーネスを介して無線通信モジュール及びGPSモジュールを接続する構成に比べて、信頼性の高い緊急通報システムを構築することができる。また、緊急通報モジュール40は、インジケータ30にハーネスで接続するだけで、上述の衛星電波未受信状態告知装置10として機能することができる。また、緊急通報モジュール40は、緊急信号入力端子をハーネスで接続するだけで、容易に車載システムに後付することができる(これは、特に、緊急通報モジュール40をオプション設定の対象とした場合に有効となる)。
尚、以上説明した実施例においては、添付の特許請求の範囲の「衛星電波受信機」は、GPSモジュール22により実現され、添付の特許請求の範囲の「衛星電波未受信状態検出手段」は、GPSモジュール22及びホストCPU20(図5のステップ100)により実現され、同特許請求の範囲の「無線通信手段」及び「受信強度測定手段」は、無線通信モジュール26により実現され、同特許請求の範囲の「移動判定手段」は、ホストCPU20(図5のステップ108)により実現されている。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、衛星電波未受信状態検出手段(即ちGPSアンテナ24を介して正常に衛星電波を受信できているか否かの判定)は、GPSモジュール22で実現されているが、ホストCPU20により実現されてもよい。
また、上述した実施例では、好ましい実施例として、無線通信モジュール26及びGPSモジュール22(特に電波未受信状態フラグ設定機能)が、緊急通報モジュール40内に組み込まれているが、いずれか一方のみが緊急通報モジュール40内に備えられてもよい。
また、上述の実施例では、一の無線基地局からの電波のRSSI値に基づいて、移動判定を行っているが、2以上の無線基地局からの電波のRSSI値が取得可能な場合には、それぞれの無線基地局に係るRSSI値に基づいて、移動判定を行うことも可能である。例えば、2つの無線基地局からの電波のRSSI値が取得可能な場合には、それぞれのRSSI値に対して、独立してステップ108の処理が実行されてもよい。この場合、少なくとも一方の無線基地局に係るRSSI値に関してステップ108が肯定判定された場合には、ステップ110に進むこととしてよい。また、通信相手の無線基地局が一の無線基地局から他の無線基地局に変化した場合(RSSI値に係る無線基地局が変化した場合)には、車両が移動中であると判断できるので、ステップ108を肯定判定し、ステップ110に進むこととしてよい。
また、上述の実施例では、GPSに本発明が適用された例を示したが、本発明は、GPS以外の衛星システム、例えばガリレオ等の他のGNSS(Global Navigation Satellite System)にも適用可能である。即ち、GPSモジュール22は、GPS以外のGNSSモジュールであってもよい。
また、上述の実施例において、インジケータ30に代えて又は加えて、音声により衛星電波未受信状態を告知する情報を出力してもよいし、例えばナビゲーション装置のディスプレイ等に同様のダイアグ表示を出力してもよい。
本発明による衛星電波未受信状態告知装置10の一実施例を示すステム構成図である。 無線基地局と無線通信モジュール26の電話アンテナ28との距離と、RSSI値との関係を示す図である。 周囲が開けた場所で無線通信モジュール26を固定した状態でRSSI値を長時間計測した場合に得られたRSSI値を示す図である。 移動中の車両と無線基地局との位置関係の一例を模式的に示す図である。 ホストCPU20により実行される主要処理の流れを示すフローチャートである。 緊急通報モジュール40の主要動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 衛星電波未受信状態告知装置
20 ホストCPU
22 GPSモジュール
24 GPSアンテナ
26 無線通信モジュール
28 電話アンテナ
30 インジケータ
31 LED
32 LED
40 緊急通報モジュール
90 緊急対応センタ

Claims (7)

  1. 衛星からの衛星電波を受信して、車両の位置を測位する衛星電波受信機と、
    前記衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態を検出する衛星電波未受信状態検出手段と、
    車両が移動中であるか否かを判定する移動判定手段と、
    前記移動判定手段により車両が移動中であると判定され、且つ、前記衛星電波未受信状態検出手段により衛星電波未受信状態が検出された場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力する出力手段とを備える車載の衛星電波未受信状態告知装置において、
    外部と基地局を介して無線通信を行う無線通信手段と、
    前記無線通信手段で受信する電波の受信強度を測定する受信強度測定手段とを更に備え、
    前記車両移動判定手段は、前記受信強度測定手段の受信強度の測定結果を用いて、前記判定を行うことを特徴とする、衛星電波未受信状態告知装置。
  2. 前記無線通信手段は、車両が緊急状態にある場合に、その旨を、前記衛星電波受信機からの測位情報と共に所定の外部緊急対応施設に通報する緊急通報機能を備える、請求項1に記載の衛星電波未受信状態告知装置。
  3. 車両が緊急状態にある場合に、その旨を、前記衛星電波受信機からの測位情報と共に所定の外部緊急対応施設に通報する緊急通報装置を備える車両に搭載される請求項1に記載の衛星電波未受信状態告知装置であって、
    前記無線通信手段及び衛星電波未受信状態検出手段の少なくとも一方は前記緊急通報装置に備えられる、衛星電波未受信状態告知装置。
  4. 前記車両移動判定手段は、車速センサからの車速情報を用いることなく、前記判定を行う、請求項1に記載の衛星電波未受信状態告知装置。
  5. 前記車両移動判定手段は、前記受信強度測定手段により異なる2時点で測定される各受信強度に基づいて、該各受信強度の差の絶対値が所定閾値を超えた場合に、車両が移動中であると判定する、請求項4に記載の衛星電波未受信状態告知装置。
  6. 前記出力手段は、前記移動判定手段により車両が移動中であると判定され、且つ、前記衛星電波未受信状態検出手段により衛星電波未受信状態が検出された状態が、所定時間あった場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力する、請求項1又は5に記載の衛星電波未受信状態告知装置。
  7. 載衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態を検出するステップと、
    車載無線通信手段で受信する電波の受信強度を複数の時点で測定する受信強度測定ステップと、
    前記受信強度測定ステップで測定された複数の時点の各受信強度の変化態様に基づいて、車両が移動中であるか否かを判定するステップと、
    衛星電波受信機により衛星電波が正常に受信されていない状態が検出された状況下で、所定時間、車両が移動中であると判定された場合に、衛星電波未受信状態を告知する情報を出力するステップとを備えることを特徴とする、衛星電波未受信状態告知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013186959A1 (ja) * 2012-06-13 2013-12-19 日本電気株式会社 端末検出装置、端末検出方法およびプログラム
US9383437B2 (en) 2013-04-10 2016-07-05 Mitsubishi Electric Corporation Reception device and reception method

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