JP2009006430A - 研掃材遠心投射装置用のブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】研掃材の遠心投射装置における研掃材投射角度範囲を正確に制御し得る研掃材遠心投射装置用のブレードを提供する。
【解決手段】Aは正面図であって、X−Z面が描かれている。ブレード本体部9aの表面に、複数個の湾曲した突条を放射状に配置して一体的に形成する。上記複数個の突条はZ軸に関して対称に配置され、研掃材を送給される側(図の下方)から研掃材の投射方向(図の上方)に向けて放射状に拡開している。研掃材は、上記の突条に案内されて拡散投射される。Bは頂面図であり、Cは切断して描いた側面図である。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンドブラストやショットブラスト等の研掃材を遠心力で投射する装置に用いられるブレードに係り、特に、投射された研掃材の拡散角度を任意に調節し得るように改良したブレードに関するものである。
図4は公知の研掃材遠心投射装置を示す。(A)は部分的に切断して模式的に描いた側面図であり、(B)は上記研掃材遠心投射装置の要部を抽出して模式的に描いた正面図である。
説明の便宜上、モータ1の回転軸の中心線に一致するX軸と、垂直軸Zとを含む直交3軸X、Y、Zを想定する。
遠心投射装置における回転部材はX軸周りに回転するので、X軸に対する相対的位置は不変であるが、回転に伴ってZ軸に対する相対的位置は変化する。
本発明の適用対象であるブレード3は回転部材であるから、ブレード単品を抽出して考察するとき、Z軸との関係は不定である。
モータ1の回転軸にディスク2が固着されるとともに、該ディスク2に複数枚のブレード3が装着されている。このブレード3は、研掃材(図示省略)に遠心力を作用させて投射するための主要部材である。
上記ブレード3に研掃材を送給するため、前記モータ1の回転軸先端にインペラ4が取り付けられるとともに、このインペラ4に研掃材を供給するためのシュート6が設けられている。
前記インペラ4は回転しているので、その中へ供給された研掃材は遠心力で外周方向へ流動してブレード3に送給されるが、両者の間にデフレクタ5が設けられている。
上記デフレクタ5の構造機能については、図5を参照して次の段落で詳しく説明する。
回転部材であるブレード3に送給された研掃材は遠心力で振り飛ばされてワーク7に到達して激しく衝突し、研掃作用を発揮する。
X軸方向に見ると、研掃材は(B)図のごとく矢印a−矢印bの間に、角θに亙って拡散投射される。Y軸方向に見ると(A)図のごとく矢印c−矢印dの間に、あまり拡散せずに投射される。
図5は、前掲の図4(B)の要部の拡大詳細図である。
斑点を付して示したブレード3とインペラ4とは回転部材であって、前述のモータ1によって矢印r方向に回されている。
ハッチングを付して示したデフレクタ5は静止部材であるが、回転方向(矢印r)の角位置を調節することができる。このデフレクタ5は円筒形をなし、角φに相当する幅の切割りが設けられている。
図5(A)の状態で作動したとき、研掃材が図5(B)に示した角度範囲θに投射されるものとする。前記デフレクタ5を交換して切割りの幅寸法φを狭くすると、前記の角度範囲θ(研掃材が投射される範囲)が狭くなる。その反対に、切割り幅寸法φを広げると前記の角度範囲θが広くなる。
また、図5におけるデフレクタ5の取付け状態を修正して、前記切割りの位置を回転方向(矢印r)に進めると、研掃材の投射角度範囲は図5(B)の角θから角θ′のように
進む。図示を省略するが、前記切割りの位置を反回転方向に遅らせると、研掃材の投射角度範囲が遅れる。
このように、図5(B)に示したY−Z断面における研掃材投射範囲は比較的容易に調節することができる。
ところが、図5(C)に示したX−Z断面においては、投射された研掃材の飛翔軌跡は矢印c,矢印dのように、ほぼ平行流となり、研掃材投射範囲の調節が容易でない。
このため、種々の発明考案が為されている。
現在において、最も優れた実用的価値の高い方式は図6に示す山形ブレード方式である。この方式のブレードは、例えば長尺の被研掃物であって幅寸法が変化する場合の研掃作業などに広く用いられている。
図6は前掲の図4に対応させて山形ブレード方式の研掃材投射装置を描いてあり、(A)はY軸方向に見た模式的な部分断面側面図、(B)はX軸方向に見た模式的な側面図である。
図6(山形ブレード)について、図4(従来例)と異なる点を抽出して説明すると、次のとおりである。
回転部材であるディスク2に対し、従来例のブレード3に代えて、山形ブレード8が装着されている。山形ブレードの個数は従来例と同様に複数個であり、従来例と同様に放射状に配列されている。
上記山形ブレード8の構造機能については図7を参照して次の段落で詳しく説明する。 山形ブレードを用いた結果として、図6(A)のX−Z断面における研掃材の投射角度範囲(角ψ)が著しく拡大されている。
図7は山形ブレード8を示し、(A)は該山形ブレードをほぼ垂直面に揃えたところをY軸方向に見て描いた外観図である。
(B)は、該山形ブレード8がX軸周りに約60度回動したところを描いた外観斜視図である。補助軸Σは、垂直軸Zが水平軸周りに回動した状態を表している。
山形ブレード8の表面(研掃材に接触して遠心投射力を与える面)は、2個の屋根形斜面8a,同8bと、1個の振分けデルタ8cとの3面から成っている。
振分けデルタ8cは、「X軸を通る平面」に沿って形成されている。
2枚の屋根形斜面8a,8bはX軸と交わる平面に沿って形成され、Z軸(Σ軸)に関して対称である。
この図7は、屋根形斜面の形状を理解し易いように傾斜角度を誇張して描いてあるが、実物における前記3面の傾斜角度は、図示した角度の1/3〜1/4程度である。
図7(A)において、山形ブレード8はX軸周りに回転して、図を見ている人に対して紙面の奥から接近してくる方向に運動している。
この山形ブレード8に接触した研掃材は、
先ず、山形ブレード8によって回転を与えられ、その反力(研掃材自身の慣性力)によって山形ブレードの表面(図において手前側)に押し付けられる。
更に、与えられた回転によって遠心力を生じ、Z軸方向(図において上方)へ振り飛ばされる。
上述のごとく、研掃材が(イ)押し付けられる力と、(ロ)振り飛ばされる力とを受けることを念頭に置いて、次の段落で説明する作用を御理解いただきたい。
図7(A)参照、研掃材は矢印f,eのように送給される。
矢印fのように、比較的Z軸に近い箇所へ送給された研掃材は、振分けデルタ8cから屋根形傾斜面8bに乗り移ってからも、矢印FのごとくZ軸に近い軌跡で進む。
矢印eのように、比較的Z軸から離れた箇所へ送給された研掃材は、振分けデルタ8cから屋根形傾斜面8bに乗り移った後、矢印Eのごとく、Z軸方向から大きく拡散して進む。
山形ブレード8が回転すると、該山形ブレードは図7(B)のようにX−Σ面に沿った斜めの姿勢となる。この図の状態においても、先に述べた研掃材の進行方向(矢印f,同F,同e,同Eの関係)は同様である。
研掃材の遠心投射装置用ブレードに関しては、以上に説明した山形ブレード以外にも図8に例示するような発明考案が提供されている。
図8(A)は、特開2005−153043公報に記載されたブレードであって、その表面にテーパ形の溝が形成されている。このようなブレードを用いると、ブレードの局部的な摩耗が防止され、耐久性が向上すると報告されている。
図8(B)は実開昭62−35709号公報に記載されたインペラブレードであって、
インペラブレードが樋状に湾曲した構造である。
このようなインペラブレードを用いると、幅の広い投射域や幅の狭い投射域が得られると報告されている。
図8(C)は実開昭62−42959号公報に記載されたインペラブレードであって、
インペラブレードの面に2〜15度の傾斜が付されている。
このようなインペラブレードを用いると、長尺の被研掃物に対する投射効率を高め、エネルギーの浪費を防止し得ると報告されている。
特開2005−153043公報 実開昭62−35709号公報 実開昭62−42959号公報
(図6(A)参照)X−Z断面図における研掃材の投射角度範囲を制御するという観点からは、前述した各種の公知例の中で山形ブレード方式が最も優れている。
前掲の図8(A)に示した特開2005−153043公報のブレードは、研掃材の投射角度範囲を狭めるという効果は得られるが、投射角度範囲を拡大するという効果は期待できない。
前掲の図8(B)に示した実開昭62−35709号公報のインペラブレードや、同図(C)に示した実開昭62−42959号公報のインペラブレードは、研掃材の投射角度範囲を加減することはできるが、制御の精度が悪く、研掃材の種類や粒度が変化すると投射角度範囲が狂ってしまう。
その理由は、これらのインペラブレードにおける投射角度範囲制御の作用原理に由来している。
すなわち、研掃材を所望の方向へ誘導するのではなく、単にインペラブレード上の研掃材の乗り方を変化させるだけであるから、インペラブレードの上に盛られた研掃材の飛び散り方向は研掃材まかせである。
このような作用原理によって、研掃材の投射角度範囲を正確に制御することは到底無理である。
公知の山形ブレード方式(図6,図7)は比較的正確に投射角度範囲を制御することができるが、ブレードの重量が大きい。
高速回転部材であるブレードが重いと、その支持構造を強固にしなければならず、回転駆動に多大のエネルギーを消費する上に製造コストが高価である。
ブレードは絶えず研掃材の摩擦を受ける消耗性の部材であり、その価格が高いことは、使用者の負担を重くする。
本発明は以上に述べた事情に鑑みて為されたものであって、その目的は、研掃材の遠心投射装置における研掃材投射角度範囲を正確に制御すること、特に、投射された研掃材のX軸方向の広がり(図6(A)を援用して述べれば、角ψ)を正確に制御し得る技術を提供することである。
本発明の基本的な原理について、その1実施形態に対応する図面を参照して説明すると次の通りである。この[課題を解決するための手段]の欄は、図面との対照が容易なように図面番号を指定して図面符号を括弧書きで付記してあるが、この括弧付き符号は本発明の構成を図面のとおりに限定するものではない。
(図2参照)本発明に係るブレードは、研掃材を誘導する複数本の突条を備えている。
ブレード本体部(9a)は板状をなし、X軸周りに回転する。Σ軸は前掲の図7(B)で説明した補助軸であって、X軸に直交しブレード本体部(9a)に平行である。
前記Σ軸に関して対称に、複数の突条(L1〜L3、R1〜R3)が形成されており、
X軸から離れる方向に拡開している。
矢印m,m′,m″のように送給された研掃材は、前記の突条に案内されて矢印n,同n′,同n″のように拡散せしめられる。
請求項1の発明に係る研掃材遠心投射装置用ブレードの構成は、
(図1参照)板状のブレード本体部(9a)の表面に複数の突条が形成されており、
該ブレードの回転中心軸(X−X)に直交する仮想の面(Y−Z)と、ブレード本体との交線(本図1においてZ軸)に関してほぼ対称に、前記複数の突条が放射状をなし、
回転中心軸(X−X)から離れる方向(本図1において上方)に向かって拡開していることを特徴とする。
請求項2の発明に係る研掃材遠心投射装置用のブレードの構成は、前記請求項1の発明の構成要件に加えて、
(図1参照)前記複数の突条それぞれが湾曲していて、
それぞれの突条と前記対称線(図においてZ軸)との成す角が、回転中心軸(X−X)から離れるに従って拡大していることを特徴とする。
請求項3の発明に係る研掃材遠心投射装置用のブレードの構成は、前記請求項2の発明の構成要件に加えて
(図3参照)拡散角を異にする複数種類のブレードが準備されており、これら複数種類のブレードが、研掃材遠心投射装置に対して着脱交換自在であって、
ブレードの種類を変更することによって、投射される研掃材の拡散角度を調節し得るようになっていることを特徴とする。
請求項1に係る研掃材遠心投射装置用ブレードを適用すると、研掃材の主投射方向に関して対称に複数の突条が放射状に形成されているので、研掃材が慣性力によってブレードに押し付けられながら遠心力で振り飛ばされる際、複数の突条の間に形成されている溝の中へ押し付けられ、突条に案内されて放射状に飛散する。すなわち、研掃材の拡散角度範囲が拡大される。
この構成によれば、投射される研掃材の拡散角度範囲を、公知の山形ブレード方式におけるよりも高精度で制御することができ、しかも本発明のブレードは山形ブレードよりも軽量で製造コストが低廉であり、使用者の消耗品費用負担を軽からしめる。
請求項2に係る研掃材遠心投射装置用ブレードを適用すると、前記の突条が単なる直線的な放射形ではなく湾曲した放射形をなしており、研掃材が湾曲した突条に沿って、次第に方向変換しながら案内されるので合理的であり、安定した円滑な拡散作用が得られる。
比較のため、仮にエアーノズルを考えてみると、エアーは流路に従って自由に流動方向を変化させる。しかし、研掃材はエアーに比して比重が大きく、かつ粒子間の摩擦が有るので、折れ線形のように流動方向が急変する形の流路は不適である。
本請求項2のように、湾曲した流路に沿って次第に運動方向を変化させる構成によると、研掃材の投射状態が安定かつ円滑であり、しかも投射角度範囲を拡大することができる。
請求項3に係る研掃材遠心投射装置用ブレードを適用すると、
拡開角度を異にする複数種類のブレードが準備されていて、着脱交換自在であるから、研掃の作業条件に対応してブレードを選定使用することにより、研掃材を所望の範囲に分散させることができる。
図1は、本発明に係るブレードを示す。(A)は、公知の山形ブレードを描いた前掲の図7(A)に対応する正面図であって、X軸は回転中心線、Z軸は垂直線である。
図1(B)は頂面図、図1(C)は側面図である。
概要的に本発明のブレードは、板状の本体部9aの表面に複数個の放射状突条を設けて成り、突条と突条との間には溝が形成される。
本例のブレード本体部9aは(A)図に示すごとく、下底の幅寸法W1、上底の幅寸法W2の台形である。このような台形ないし扇形が、機能的に必要な形状である。しかし、この突条付ブレードをディスク(図4、図6において既述、符号2の部材)に装着するために適宜の形状にすることができ、例えば鎖線で描いた9a′のように長方形に形成することも任意である。
本実施形態のブレード本体部9aは平板状であるが、本発明を実施する場合、ブレード本体部の形状は必ずしも厳密に平板であることに限定されない。
図1に示した実施形態を斜視図として描くと図2に示す誘導突条付ブレード9のごとくである。
図1と図2とは同じ部材である。ただし、図1においてはブレード本体部9aが垂直姿勢であって、Z軸がブレード本体部の板面を通っているが、図2においてはブレードがX軸周りに回動して斜めになっている。ΣはX軸に直交する補助軸である。この補助軸は、ブレードの回転中心軸(X−X)に直交する仮想の面(Y−Z)と、ブレード本体部9aとの交線である。
図1のZ軸と図2のΣ軸とが互いに対応するものと御理解あって、両図を併せて参照されたい。
Z軸(Σ軸)を対称軸として、左第1突条L1と右第1突条R1とが対称に配置され、
左第2突条L2と右第2突条R2とが対称に配置され、
左第3突条L3と右第3突条R3とが対称に配置されている。
突条と突条との間には溝が形成される。説明の便宜上、官能的に溝をイメージしなくても、「ブレード本体部表面の、突条以外の部分」を溝と呼ぶ。
左第1突条L1と左第2突条L2との間に左第1溝C2が形成されるとともに、左第2突条L2と左第3突条L3との間に左第2溝C3が形成されている。
これに対応して、右第1突条R1と右第2突条R2との間に右第1溝C5が形成されるとともに、右第2突条R2と右第3突条R3との間に右第2溝C6が形成されている。
左第1突条L1と右第1突条R1との間に中央溝C1が形成されるとともに、
左第3突条L3の外側に左側溝C4が、右第3突条R3の外側に右側溝C7が、それぞれ形成されている。
左側の3本の突条L1,L2,L3は、回転中心(X−X)から離れるほど左側へ、
右側の3本の突条R1,R2,R3は、回転中心から離れるほど右側へ、それぞれ拡開している。
さらに、単に拡開しているだけでなく、円弧状に湾曲している。
すなわち、回転中心(X−X)から離れるほど、対称線(Z軸,Σ軸)と成す角度が増加するように湾曲している。
さらに詳しくは、隣接する突条の間隔(すなわち溝幅)がほぼ一定となるように形成されている。
本実施形態において図1に付記した寸法は、それぞれ次のごとくである。
台形のブレード本体9aの下底の幅寸法W1=55ミリメートル
上記ブレード本体9aの上底の幅寸法W2=150ミリメートル
ブレード本体9aの、台形の高さ寸法L=90ミリメートル
該ブレード本体9aの厚さ寸法T=6ミリメートル
突条の高さ寸法H=6ミリメートル
(図2参照)研掃剤は、矢印m,m′,m″のように送給される。
誘導突条付ブレード9がX軸周りに回転しているので、送給された研掃材は先に述べたように、研掃材自身の慣性力と遠心力とによってブレードに押し付けられながら、矢印Σ方向に進行する。
研掃材は上記のように進行しつつ、複数の突条に案内され、主として左第1溝C2及び左第2溝C3、並びに右第1溝C5及び右第2溝C6の中を流れる(研掃材の一部は中央溝C1の中を流れる)進行するにつれて次第に拡開して、矢印n,n′,n″のごとく放射状に投射される。
本実施形態においては、左側の突条L1,L2,L3と、右側の突条R1,R2,R3とはZ軸(Σ軸)に関して対称に配置されている。
しかし、前述の構成,機能から理解されるように、本発明の目的を達成するためには、必ずしも幾何学的に厳密な対称形でなくても良い。
本発明において、突条の配置に関する「対称」は「ほぼ対称」で足り、厳密に対称形でなくても本発明の技術的範囲に属する。
図2に示した実施形態のブレードと、図7(A)に示した公知例のブレードとを比較して容易に理解されるように、本発明に係るブレードは公知例に比して軽量であり、製造コストが低廉である。
図3は、本発明に係る誘導突条付ブレードについて3種類の実施形態を示す。
(A)は前掲の図1の実施形態に係る誘導突条付ブレードであって、図1(A)の縮小図に相当する。(B)、(C)はそれぞれ上記と異なる実施形態である。
説明の便宜上、最外側の突条の終末点における接線とZ軸との成す角を拡散角と呼び、符号ωを付す。
(A)の実施形態における拡散角ω1よりも(B)の実施形態における拡散角ω2の方が小さく、(C)の実施形態における拡散角ω3は更に小さく設定されている。
(A)のブレードを用いたときよりも、(B、)のブレードを用いたときは研掃材の投射角度範囲は小さくなり、(C)のブレードを用いると研掃材の拡散角は更に小さくなる。
研掃作業における拡散角は、必ずしも大きいことが良いとは限らない、被研掃物の形状寸法その他の作業条件によって最適な投射拡散角は異なる。
前記のように拡散角の異なる複数種類の誘導突条付ブレードを用意しておいて、研掃作業の作業条件に応じてブレードを交換し、所望の拡散角を得ると便利である。
上述の効果を得るためには、本発明に係る誘導突条付ブレードが研掃材遠心投射装置に対して着脱交換自在であることを要するが、研掃材遠心投射装置一般にブレードは消耗性の部材であるから、本来的にブレードの着脱交換自在に構成されている。
以上に説明した実施形態においては、突条が湾曲していた。図示を省略するが、突条を直線的な放射状に構成することもできる。比喩的に言えば、開いた扇子の骨を連想すると理解し易い形状である。
図1〜図3のように突条が円弧状に湾曲していると、研掃材の流れが円滑になるから最も望ましいが、該突条を「直線的に拡開した放射形状」に構成しても、研掃材を拡散投射するという作用は果たされる。従って、突条が湾曲していなくても本発明の技術的範囲に抵触する。
本発明に係る誘導突条付ブレードを示し、(A)は外観正面図、(B)は頂面図、(C)は断面側面図である。 上記誘導突条付ブレードの外観斜視図である。 3種類の実施形態を示す正面図であって、(A)、(B)、(C)それぞれ拡散角を異にするブレードを描いてある。 従来例の遠心投射機を示し、(A)は模式的に描いた側面図、(B)は同じく正面図である。 前記従来例に係る遠心投射機の詳細を説明するために示したものであって、(A)は主要部分を切断して描いた模式的な正面図、(B)はY−Z面における研掃材の投射状態を模式的に描き、(C)はX−Z面における研掃材の投射状態を模式的に描いてある。 改良された公知例の遠心投射機を示し、(A)は模式的に描いた側面図、(B)は同じく正面図である。 上記の改良された公知例に係る遠心投射機の山形ブレードを示す単品図であって、(A)は正面図、(B)は外観斜視図である。 公知のブレードの3例を示し、(A)は特開2005−153043号公報に開示されたブレードの外観斜視図、(B)は実開昭62−35709号公報に開示されたインペラブレードの外観斜視図、(C)は実開昭62−42959号公報に開示されたインペラブレードの外観斜視図である。
符号の説明
1…モータ
2…ディスク
3…ブレード
4…インペラ
5…デフレクタ
6…シュート
7…ワーク
8…山形ブレード
9…誘導突条付ブレード
L1…左第1突条
L2…左第2突条
L3…左第3突条
R1…右第1突条
R2…右第2突条
R3…右第3突条
C1…中央溝
C2…左第1溝
C3…左第2溝
C5…右第1溝
C6…右第2溝
C4…左側溝
C7…右側溝
a,b…Y−Z面における研掃材の投射方向を表す矢印
c,d…X−Z面における研掃材の投射方向を表す矢印
e,f…研掃材の送給方向を表す矢印
E,F…研掃材の投射方向を表す矢印
m…研掃材の送給方向を表す矢印
n…研掃材の投射方向を表す矢印
X…ブレードの回転中心軸を表す座標軸
Y…上記のX軸に直交する水平軸
Z…垂直軸
θ…Y−Z面における研掃材の投射角度範囲
φ…デフレクタの開口部の角度
ψ…X−Z面における研掃材の投射角度範囲
ω…研掃材の投射角度

Claims (3)

  1. 板状のブレード本体部の表面に複数の突条が形成されており、
    上記複数の突条が、ブレードの中心線に関してほぼ対称に、放射状をなして配置されていて、ブレードの回転中心軸から離れる方向に拡開していることを特徴とする、研掃材遠心投射装置用のブレード。
  2. 前記複数の突条それぞれが湾曲していて、
    それぞれの突条と前記中心線との成す角が、ブレードの回転中心軸から離れるに従って拡大していることを特徴とする、請求項1に記載した研掃材遠心投射装置用のブレード。
  3. 拡散角を異にする複数種類のブレードが準備されており、当該研掃材遠心投射装置に対して着脱交換自在であって、
    研掃材遠心投射装置に装着されているブレードの種類を変更することによって、投射される研掃材の拡散角度範囲を調節し得るようになっていることを特徴とする、請求項2に記載した研掃材遠心投射装置用のブレード。
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