JP2009004829A - 基地局、サーバ装置及び無線lanシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線LANシステムにおいて、ローミング動作の際にパケット間隔があいてしまうことを防止する。
【解決手段】上りパケットでは、移動局STパケットにシーケンス番号を付してマルチキャストあるいはブロードキャストにより各基地局に送信する。各基地局AP1,AP2,AP3では、当該パケットの受信信号強度を測定し、当該パケットに当該受信信号強度の数値を添付して、ローミングサーバSRVに送信する。ローミングサーバSRVでは、各基地局のセルIDが登録されていて、その登録されている全ての基地局から同一のシーケンス番号のパケットを全て受信したか否かを判断する。全て受信したときは、これら同一シーケンス番号のパケットの中でデータ誤りがないもののうち最大の受信信号強度の値であるパケットを選択して、当該パケットのみをパソコンPCに送信する。
【選択図】図8
【解決手段】上りパケットでは、移動局STパケットにシーケンス番号を付してマルチキャストあるいはブロードキャストにより各基地局に送信する。各基地局AP1,AP2,AP3では、当該パケットの受信信号強度を測定し、当該パケットに当該受信信号強度の数値を添付して、ローミングサーバSRVに送信する。ローミングサーバSRVでは、各基地局のセルIDが登録されていて、その登録されている全ての基地局から同一のシーケンス番号のパケットを全て受信したか否かを判断する。全て受信したときは、これら同一シーケンス番号のパケットの中でデータ誤りがないもののうち最大の受信信号強度の値であるパケットを選択して、当該パケットのみをパソコンPCに送信する。
【選択図】図8
Description
本発明は、無線LANシステム並びに当該無線LANシステムに使用する基地局及びサーバ装置である。
特許文献1などに示されている従来の無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)システムのローミング方式は、以下のようなものである。すなわち、移動局(ステーション)の想定移動範囲内に複数の基地局(アクセスポイント)を設置し、移動局は各基地局から定期的(例えば100msごと)に発信されるビーコン信号を受信し、そのビーコン信号の受信信号強度(RSSI)を測定し、当該受信信号強度を各基地局について互いに比較して、より強い受信信号強度の基地局と回線を接続するというものである。このような方式では、移動局が移動して現時点で回線接続されている基地局から離れていくと、これに伴って当該基地局のビーコン信号の受信信号強度が低下していく。そして、当該ビーコン信号の受信信号強度が予め定められた閾値以下となると、移動局と基地局との間の通常のパケット通信の動作を一時停止し、移動局は次に接続可能な基地局を探索する動作を行なう。すなわち、移動局は各地点で各基地局から発信されるビーコン信号を受信し、最も受信信号強度の強い基地局と回線を接続する。
なお、ここでいう回線接続とは、ある移動局が同一のセルID(基地局を識別する識別子)を有する基地局との間でパケット通信ができる状態となることである。基地局は複数の移動局と回線接続できるが、移動局は1つの基地局との間でのみ回線接続できる。また、移動局及び基地局は、有線回線と無線回線との間のブリッジとして機能するものであり、MACアドレス(装置固有のアドレス)宛のパケットを中継するものである。
特開2002‐26931号公報
特開2006‐279960号公報
図11は、前述の無線LANシステムの構成例を示すブロック図である。この無線LANシステム101は、ネットワークNETsに複数の基地局AP1,AP2,AP3が接続されている。基地局AP1,AP2,AP3は、図に示すとおり直線状に並べて配置されている。移動局STにはネットワークカメラCnが接続されていて、移動局STは“移動範囲”として示している直線上を移動する。この直線は基地局AP1,AP2,AP3が並べられている方向と平行である。パソコンPCは、ネットワークNETsに接続されていて、ネットワークカメラCnで撮影した画像は移動局STにより基地局AP1,AP2又はAP3に送信され、この画像はパソコンPCでモニタすることができる。なお、基地局AP1,AP2,AP3が直線状に並べて配置され、移動局STがこれと平行な直線状を移動するとしているのは説明の便宜のためである。
図12は、無線LANシステム101のローミング動作を説明するグラフである。同図は、移動局STが移動範囲の直線上を移動した場合のビーコン信号のRSSIの変化を図示したものである。当初は移動局STが基地局AP1に接続している。次に、移動局STが基地局AP1と基地局AP2との中間地点(ローミング境界)を通過すると、基地局AP1からのビーコン信号のRSSIのレベルP1が低下し、このレベルP1が所定の閾値(ローミング閾値)L2を下回った時点で、移動局STは基地局AP1との回線を一度切断し、次に接続可能な基地局を探索する動作に入る。当該地点では、基地局AP2からのビーコン信号のRSSIのレベルP2がレベルP1を上回るので、移動局STと基地局AP2との間で回線が接続される。
図13、図14は、この場合の無線LANシステム101の移動局STの動作を説明するフローチャートである。かかる処理は、前半のステップS101〜S107の回線接続動作と後半のステップS108〜S118のローミング動作(回線再接続動作)とからなる。
まず、回線接続動作について説明する。移動局STが動作を開始すると、基地局AP1,AP2,AP3に対してプローブリクエスト信号を送信する(ステップS101)。そして、通信可能なエリア内の同一周波数チャネルであり、かつ、同一セルIDの基地局からのレスポンス信号の返送を待つ(ステップS102)。一定時間経過してもレスポンス信号の返送がなかったときは(ステップS102のN)周波数チャネルを変更して(ステップS103)、ステップS101に戻り、プローブリクエスト信号を送信する。レスポンス信号の返信があれば(ステップS102のY)、当該レスポンス信号のRSSIを記録する(ステップ104S)。そして、予め定められた1又は複数の周波数チャネルの全チャンネルに対してプローブリクエスト信号を送信(ステップS101)したかどうかを判断し(ステップS104)、未送信の周波数チャネルがあれば(ステップS105のN)、周波数チャネルを変更して(ステップS102)、再度プローブリクエスト信号を送信する(ステップS101)。このような基地局の探査動作をスキャン動作という。全ての周波数チャネルに対してプローブリクエスト信号を送信しても、有効な基地局、すなわち回線接続可能な基地局が見つからなかった場合は(ステップS106のN)、ステップS101に戻り、最初の周波数チャネルからスキヤン動作を操り返す。回線接続可能な基地局がある場合は(ステップS106のY)、当該基地局に回線を接続する(ステップS107)。この場合に、回線接続可能な基地局が複数ある場合は、レスポンス信号のRSSIが最も大きい基地局に回線を接続する。
次に、ローミング動作(回線再接続動作)に移行する。すなわち、前記のように回線が接続された後は、パケットを受信するたびに(ステップS108のY)、有線回線(端末側)からのパケットを無線回線(基地局側)に送信し、無線回線(基地局側)からのバケットを有線回線に送信するというブリッジとして動作する(ステップS109)。
一方、パケットの受信のない(ステップS108のN)、バケット送受信の合間に、基地局が送信するビーコン信号のRSSIと予め設定した閾値(ローミング閾値)とを比較する(ステップS110)。そして、RSSIの値がローミング閾値を上回るときは(ステップS111のN)、ステップS108以下の処理に戻る。
RSSIの値がローミング閾値以下であるときは(ステップS111のY)、前述のステップS101〜S107と同様の処理を実行する(ステップS112〜S118)。
以上のようなローミング動作を行なう無線LANシステム101において、移動局STが移動範囲を動くことにより、移動局STが基地局AP1との回線を一度切断した後、移動局STと基地局AP2との間で回線が接続されるまでの時間tの間(ステップS112〜S118の処理期間)は、移動局STはいずれの基地局ともパケット通信を行うことができない。よって、基地局AP1との回線切断後、基地局AP2との間でパケット通信が再開されるまで、パケット間隔があいてしまうことになる。この場合、一般的なパケットデータであればパケット間隔が多少広がっても大きな支障はないが、ネットワークカメラCnからの動画像をストリーミングによりパソコンPCでモニタするような場合には、わずかな通信途絶でも画像が乱れてしまうという不具合が発生することになる。
また、ローミング境界では、それまで接続していた基地局AP1に対しても、これから接続されようとしている基地局AP2に対しても、距離的に遠いことが一般的であり、ビーコン信号のRSSIの絶対値は低い値であり、通信限界レベルL1に近い値となっていることが多い。さらに、無線通信の一般的な特性により、ビーコン信号のRSSIは変動することが常である。そのため、ローミング境界付近では基地局の探査動作に入る回数が増加し、パケット間隔がさらにあいてしまう可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、無線LANシステムにおいて、ローミング動作の際にパケット間隔があいてしまうことを防止することである。
(1) 本発明は、移動局と無線通信を行う第1の通信インターフェイスと、ネットワークと通信を行う第2の通信インターフェイスと、前記第1の通信インターフェイスを介して前記移動局からパケットを受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により前記パケットを受信したときは、当該パケットの受信信号強度を測定する測定手段と、前記測定手段で受信信号強度を測定したときは当該測定の対象となった前記パケットに当該受信信号強度の情報を付加して前記第2の通信インターフェイスにより前記ネットワークを介して所定の通信先に送信する第1の送信手段と、前記所定の通信先から前記ネットワーク及び前記第2の通信インターフェイスを介してパケットを受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段を介して前記パケットを受信したときは当該パケットを前記第1の通信インターフェイスを介して前記移動局に送信する第2の送信手段と、を備えている基地局である。
(2) 別の本発明は、ネットワークを介して基地局と通信を行う第3の通信インターフェイスと、所定の通信先と通信を行う第4の通信インターフェイスと、複数の前記基地局について当該基地局を識別する第1の識別子をそれぞれ記憶している第1の記憶装置と、前記第3の通信インターフェイスを介して前記基地局からパケットを受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段により前記基地局から前記パケットを受信したときは、当該パケットを第2の記憶装置にバッファリングするバッファ手段と、前記第2の記憶装置にバッファリングされている各パケットに含まれている前記第1の識別子及び当該パケットを識別する第2の識別子により、同一の前記第2の識別子を含む前記パケットを前記複数の基地局のすべてから受信したか否かを判定するパケット受信判定手段と、パケット受信判定手段により同一の前記第2の識別子を含む前記パケットを前記複数の基地局のすべてから受信したと判定したときは、当該複数のパケットにそれぞれ含まれている当該各パケットの受信信号強度の情報を比較し最も大きな受信信号強度の情報を含む前記パケットを特定するパケット特定手段と、前記パケット特定手段で特定した前記パケットを前記第4の通信インターフェイスを介して前記所定の通信先に送信する第3の送信手段と、前記第3の通信インターフェイスを介して前記所定の通信先からパケットを受信する第4の受信手段と、前記第4の受信手段により前記所定の通信先からからパケットを受信したときは、前記第3の通信インターフェイス及び前記ネットワークを介して当該パケットを前記基地局に送信する第4の送信手段と、を備えているサーバ装置である。
(3) この場合に、前記パケット特定手段で特定した前記パケットに含まれている前記第1の識別子を記憶する第3の記憶装置と、前記第3の送信手段により前記パケット特定手段で特定した前記パケットを前記所定の通信先に送信するときは、当該パケットに含まれている前記第1の識別子で前記第3の記憶装置に記憶されている前記第1の識別子を更新する識別子更新手段と、をさらに備えていて、前記第4の送信手段は、前記第4の受信手段により前記所定の通信先からからパケットを受信したときは、当該パケットを前記第3の記憶装置に前記第1の識別子が記憶されている前記基地局に送信する、ようにしてもよい。
(4) 別の本発明は、ネットワークと、移動局と、(1)に記載の基地局と、(2)又は(3)に記載のサーバ装置と、を備えていて、前記基地局は、前記第1の通信インターフェイスにより前記移動局と無線通信を行ない、前記第2の通信インターフェイスにより前記ネットワークと通信を行ない、前記サーバ装置は、前記第3の通信インターフェイスにより前記ネットワークを介して前記基地局と通信を行ない、前記第4の通信インターフェイスにより所定の通信先と通信を行ない、前記移動局は、前記基地局と無線通信を行う第5の通信インターフェイスと、前記基地局に送信するパケットに前記第2の識別子を含める識別子付加手段と、前記識別子付加手段により前記第2の識別子を含めた前記パケットを前記第5の通信インターフェイスを介してマルチキャスト又はブロードキャストにより前記基地局に送信する第5の送信手段と、前記第5の通信インターフェイスを介して前記基地局からパケットを受信する第5の受信手段と、を備えている、無線LANシステムである。
本発明によれば、マルチキャスト又はブロードキャストにより移動局から複数の基地局に同一パケットを送信し、これら各基地局で受信した同一パケットのうち受信した基地局の受信強度が最も高かったものを選択して所定の通信先に送ることができるので、ローミング境界において回線の切り替えに時間を要してしまって、その間にパケット間隔があいてしまう事態を防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の無線LANシステム1の全体構成を示す説明図である。この無線LANシステム1は、ネットワークNETsに複数の基地局AP1,AP2,AP3が接続されている。基地局AP1,AP2,AP3は、図に示すとおり直線状に並べて配置されている。移動局STにはネットワークカメラCnが接続されていて、移動局STは“移動範囲”として示している直線上を移動する。この直線は基地局AP1,AP2,AP3が並べられている方向と平行である。パソコンPCは、ローミングサーバSRVを介してネットワークNETsに接続されていて、ネットワークカメラCnで撮影した画像は移動局STにより基地局AP1,AP2又はAP3に送信され、この画像はパソコンPCでモニタすることができる。なお、基地局AP1,AP2,AP3が直線状に並べて配置され、移動局STがこれと平行な直線状を移動するとしているのは説明の便宜のためである。また、各装置間でやり取りされるパケットフオーマットは世界標準規格(IEEE802.3)であるイーサネット(登録商標である)に準拠している。
次に、各部の電気的な接続について説明する。
図2は、移動局STの電気的な接続を示すブロック図である。移動局STは、各種演算を行い、各部を集中的に制御するCPU11と、CPU11が実行する各種プログラムや固定データを記憶しているROM12と、CPU11の作業エリアとなるRAM13とがバス14を介して接続されている。さらに、バス14には、基地局AP1,AP2,AP3と無線通信を行う無線通信インターフェイス(以下、インターフェイスを「I/F」という)15と、ネットワークカメラCnと有線通信を行う通信I/F16とが接続されている。
図3は、基地局AP1,AP2,AP3の電気的な接続を示すブロック図である。基地局AP1,AP2,AP3は何れも同一構成であるため、ここでは、代表して基地局AP1について説明する。基地局AP1は、各種演算を行い、各部を集中的に制御するCPU21と、CPU21が実行する各種プログラムや固定データを記憶しているROM22と、CPU21の作業エリアとなるRAM23とがバス24を介して接続されている。さらに、バス24には、移動局STと無線通信を行う無線通信I/F25と、ネットワークNETsと有線通信を行う通信I/F26とが接続されている。
図4は、ローミングサーバSRVの電気的な接続を示すブロック図である。ローミングサーバSRVは、各種演算を行い、各部を集中的に制御するCPU31と、CPU31が実行する各種プログラムや固定データを記憶しているROM32と、CPU31の作業エリアとなるRAM33とがバス34を介して接続されている。さらに、バス34には、ネットワークNETsと有線通信を行う通信I/F35と、パソコンPCと有線通信を行う通信I/F36とが接続されている。
次に、無線LANシステム1の動作について説明する。
図5は、移動局STが実行する処理を説明するフローチャートである。移動局STが動作を開始すると、直ちにブリッジ動作を開始する。すなわち、パケットを受信するたびに(ステップS11のY)、パケットの送信方向(上りか下りか)を判断し(ステップS12)。有線回線(端末側)からのパケットであれば(ステップS12のY)、このパケットに当該パケットを識別する識別子としてシーケンス番号を付して(ステップS13)、マルチキャストあるいはブロードキャストにより無線回線(基地局側)に送信する(上りパケット)(ステップS14)。また、無線回線(基地局側)からのパケットであれば(ステップS12のN)、このパケットを有線回線(端末側)に送信する(下りパケット)(ステップS15)。
図6は、基地局AP1,AP2,AP3が実行する処理を説明するフローチャートである。基地局AP1,AP2,AP3はいずれも同様の処理を実行するので、ここでは代表して基地局AP1の処理について説明する。基地局AP1が動作を開始すると、直ちにブリッジ動作を開始する。すなわち、パケットを受信するたびに(ステップS21)、パケットの送信方向(上りか下りか)を判断し(ステップS22)、有線回線(ローミングサーバ側)からのパケットであったときは(ステップS22のY)、当該パケットを無線回線(移動局側)に送信する(下りパケット)(ステップS23)。無線回線(移動局側)からのパケットであったときは(ステップS22のN)、当該パケットのRSSIを測定し、当該パケットに当該RSSIの数値を添付して(ステップS24)、有線回線(ローミングサーバ側)に送信する(上りパケット)(ステップS25)。
図7は、ローミングサーバSRVが実行する処理のフローチャートである。ローミングサーバSRVが動作を開始すると、直ちにブリッジ動作を開始する。すなわち、パケットを受信するたびに(ステップS31)、パケットの送信方向(上りか下りか)を判断し(ステップS32)、基地局側からのパケットであったときは(ステップS32のY)、各基地局AP1,AP2,AP3から同一のシーケンス番号のパケットを全て受信する。すなわち、存在する各基地局のセルIDが登録されていて(ROM32を構成する不揮発性メモリなどに記憶されている)、その登録されている全ての基地局(本例では基地局AP1,AP2,AP3)から同一のシーケンス番号のパケットを全て受信したか否かを判断することができる(ステップS33)。そのため、基地局AP1,AP2,AP3から受信したパケットは一時的にRAM33などにバッファリングされる。そして、各基地局AP1,AP2,AP3から同一のシーケンス番号のパケットを全て受信したときは(ステップS33のY)、これら同一シーケンス番号のパケットの中でデータ誤りがないもののうち最大のRSSIの値であるパケットを選択して、当該パケットのみをパソコンPC側に送信し(上りパケット)(ステップS34)、当該最大のRSSIの値であったパケットを送信した基地局のセルIDをRAM33の所定領域に記憶する(ステップS35)。このステップS35の基地局のセルIDのRAM33における記憶は、ステップS34でRSSIの値であるパケットを選択するたびに更新されることになる。
一方、パソコン側からのパケットであったときは(ステップS32のN)、RAM33の所定領域に記憶されているセルIDの基地局に対して、当該パケットを送信する(下りパケット)(ステップS36)。
図8は、図5〜図7の処理に基づく無線LANシステム1の通信シーケンス図である。移動局STからのバケットPuを複数の基地局で受信した場合は、それぞれの基地局はローミングサーバSRV向けにバケットPu1,Pu2,Pu3を送出する。ローミングサーバSRV向けのバケットPu1,Pu2,Pu3はバケットPuと同じ情報の他、各基地局でバケットPuを受信したときのRSSIの情報を含んでいる。バケットPu1,Pu2,Pu3を受け取ったローミングサーバSRVは、移動局STでバケットPuに付されたシーケンス番号から同一内容のデータと判断し、その各バケットPu1,Pu2,Pu3のRSSIを比較し、最大のRSSIを示すパケット(図8の例ではPu2)をパソコンPCに送出する。ここでのシーケンス番号は前述のとおり移動局STからのパケットに付与されるが、イーサネット(登録商標である)規格で規定されるシーケンス番号を流用するようにしてもよい。そして、本例では、ローミングサーバSRVは基地局AP2からのパケットPu2を選択したこと、すなわち基地局AP2が最も移動局STと通信品質が良好であることを記憶しておく。
一方、パソコンPCから移動局ST方向へのパケットPdについては、ローミングサーバSRVが記憶している(直近の上りパケットを受信した際に記憶されたものである)最も通信品質が良好な基地局(図8の例では基地局AP2)を経由して移動局STに転送される。
図9は、無線LANシステム1において、当初は基地局APIに接続していた移動局STが基地局AP3の方向に移動した場合の各基地局におけるRSSIの変化を示すグラフである。移動局STが発するパケットは複数宛先のバケット、いわゆるマルチキャストあるいはブロードキャストであるので、通信限界レベルL1以上の受信電力を得られれば、いずれの基地局でも受信可能である。たとえば、移動局STが基地局APIと基地局AP2の中間地点(ローミング境界)にある場合は、移動局STからのパケットは基地局API,AP2のいずれでも受信可能である。もし、各基地局間の距離が短い場合は基地局AP3でも受信できることがあり得る。
本実施の形態の無線LANシステム1によれば、上りパケットにおいては、マルチキャスト又はブロードキャストにより移動局STから複数の基地局AP1,AP2,AP3に同一パケットを送信し、これら各基地局AP1,AP2,AP3で受信した同一パケットのうち受信した基地局のRSSIが最も高かったものを選択してパソコンPCに送ることができるので、ローミング境界において回線の切り替えに時間を要してしまって、その間にパケット間隔があいてしまう事態を防止することができる。
この場合に、単にRSSIが最も高かった基地局のパケットではなく、伝送誤りのないパケットの中でRSSIが最も高かった基地局のものを使用するので、無線回線の信頼性の向上も期待できる。
さらに、下りパケットにおいては、直近の上りパケットにおいてRSSIが最も高かった基地局を選択してパケットを移動局STに送ることができるので、最も通信状態が良好な基地局を選択して通信を行うことができる可能性が高い。
なお、いうまでもなく、本発明は以上説明した実施例の内容に限定されるものではない。例えば、前述のローミングサーバSRVは単一の装置である必要はなく、無線LANシステム1内の所定位置、例えば、パソコンPC内などに機能として備えていれば良い。
また、図10は、無線LANシステム1の変形例であり、図1の構成にルータRを追加してローミングサーバSRVが上位ネットワークNETに接続するようにした例で、例えば、上位ネットワークNETとしてインターネットに接続すれば、インターネットを通してリアルタイム動画像をモニタすることができる。よって、無線LANシステム1を図10のように構成しても良い。
1 無線LANシステム
ST 移動局
AP1,AP2,AP3 基地局
SRV ローミングサーバ
PC パソコン
ST 移動局
AP1,AP2,AP3 基地局
SRV ローミングサーバ
PC パソコン
Claims (4)
- 移動局と無線通信を行う第1の通信インターフェイスと、
ネットワークと通信を行う第2の通信インターフェイスと、
前記第1の通信インターフェイスを介して前記移動局からパケットを受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により前記パケットを受信したときは、当該パケットの受信信号強度を測定する測定手段と、
前記測定手段で受信信号強度を測定したときは当該測定の対象となった前記パケットに当該受信信号強度の情報を付加して前記第2の通信インターフェイスにより前記ネットワークを介して所定の通信先に送信する第1の送信手段と、
前記所定の通信先から前記ネットワーク及び前記第2の通信インターフェイスを介してパケットを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段を介して前記パケットを受信したときは当該パケットを前記第1の通信インターフェイスを介して前記移動局に送信する第2の送信手段と、
を備えている基地局。 - ネットワークを介して基地局と通信を行う第3の通信インターフェイスと、
所定の通信先と通信を行う第4の通信インターフェイスと、
複数の前記基地局について当該基地局を識別する第1の識別子をそれぞれ記憶している第1の記憶装置と、
前記第3の通信インターフェイスを介して前記基地局からパケットを受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段により前記基地局から前記パケットを受信したときは、当該パケットを第2の記憶装置にバッファリングするバッファ手段と、
前記第2の記憶装置にバッファリングされている各パケットに含まれている前記第1の識別子及び当該パケットを識別する第2の識別子により、同一の前記第2の識別子を含む前記パケットを前記複数の基地局のすべてから受信したか否かを判定するパケット受信判定手段と、
パケット受信判定手段により同一の前記第2の識別子を含む前記パケットを前記複数の基地局のすべてから受信したと判定したときは、当該複数のパケットにそれぞれ含まれている当該各パケットの受信信号強度の情報を比較し最も大きな受信信号強度の情報を含む前記パケットを特定するパケット特定手段と、
前記パケット特定手段で特定した前記パケットを前記第4の通信インターフェイスを介して前記所定の通信先に送信する第3の送信手段と、
前記第3の通信インターフェイスを介して前記所定の通信先からパケットを受信する第4の受信手段と、
前記第4の受信手段により前記所定の通信先からからパケットを受信したときは、前記第3の通信インターフェイス及び前記ネットワークを介して当該パケットを前記基地局に送信する第4の送信手段と、
を備えているサーバ装置。 - 前記パケット特定手段で特定した前記パケットに含まれている前記第1の識別子を記憶する第3の記憶装置と、
前記第3の送信手段により前記パケット特定手段で特定した前記パケットを前記所定の通信先に送信するときは、当該パケットに含まれている前記第1の識別子で前記第3の記憶装置に記憶されている前記第1の識別子を更新する識別子更新手段と、
をさらに備えていて、
前記第4の送信手段は、前記第4の受信手段により前記所定の通信先からからパケットを受信したときは、当該パケットを前記第3の記憶装置に前記第1の識別子が記憶されている前記基地局に送信する、
請求項2に記載のサーバ装置。 - ネットワークと、
移動局と、
請求項1に記載の基地局と、
請求項2又は3に記載のサーバ装置と、
を備えていて、
前記基地局は、
前記第1の通信インターフェイスにより前記移動局と無線通信を行ない、
前記第2の通信インターフェイスにより前記ネットワークと通信を行ない、
前記サーバ装置は、
前記第3の通信インターフェイスにより前記ネットワークを介して前記基地局と通信を行ない、
前記第4の通信インターフェイスにより所定の通信先と通信を行ない、
前記移動局は、
前記基地局と無線通信を行う第5の通信インターフェイスと、
前記基地局に送信するパケットに前記第2の識別子を含める識別子付加手段と、
前記識別子付加手段により前記第2の識別子を含めた前記パケットを前記第5の通信インターフェイスを介してマルチキャスト又はブロードキャストにより前記基地局に送信する第5の送信手段と、
前記第5の通信インターフェイスを介して前記基地局からパケットを受信する第5の受信手段と、
を備えている、無線LANシステム。
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---|---|
JP (1) | JP2009004829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010263339A (ja) * | 2009-05-01 | 2010-11-18 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 無線通信システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0983545A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-03-28 | Nec Corp | Ss無線通信における移動管理装置 |
JP2006279356A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 無線通信システム及び無線通信方法 |
-
2007
- 2007-06-19 JP JP2007160970A patent/JP2009004829A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0983545A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-03-28 | Nec Corp | Ss無線通信における移動管理装置 |
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