JP2009002796A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の表面に発生した3次元形状の欠陥を精度よく検査することができる検査装置。
【解決手段】第1のスキャンステージ52では、斜め方向からCSPテープに光を照射することにより反射された光による画像を撮像する。
第2のスキャンステージ66では、上方向からCSPテープに光を照射することにより反射された光による画像を撮像する。
コンピュータ82は、第1のスキャンステージ52で得られる画像において濃度レベルが著しく低い領域を抽出するとともに、第2のスキャンステージ66で得られる画像において濃度レベルが著しく高い領域を抽出して、抽出した各領域がほぼ同じ位置の場合に当該領域はピットであると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置に関し、特に、物品の表面に発生した3次元形状の欠陥を検査する検査装置に関する。
従来より、半導体装置の外形寸法をほぼ半導体素子の外形寸法にまで小型化したチップサイズパッケージ(以後、CSPという。)の製造においては、1チップに対応して形成されるパターンが複数繰り返してパタンニングされたテープ(以後、CSPテープという。)を用いて一度に大量のパッケージを製造する方法が提案されている。
このCSPテープは、ポリイミド基材等の基材の表面に蒸着などにより銅箔などの導電膜を形成した後、通常のエッチング技術を用いてCSP用の配線、電極、ビームリード及びスルーホールなどのパターンを複数繰り返してパタンニングした長尺状のテープである。
このようなCSPテープに形成された金属パターンの良否の検査については、例えば特許文献1に記載されるように、CSPテープの下方から光ビームビームを照射し、透過光をカメラで撮像することにより検査する技術が提案されている。
また、CSPテープ部分に付着した塵埃やレジストパターン部分の欠陥等の検出については、例えば特許文献2に記載されるように、CSPテープの上方から光ビームを照射し、反射光をカメラで撮像することにより検出する技術が提案されている。
特開2004−212159公報 特開2006−105816公報
しかしながら、上記CSPテープ等のテープ状の基板に形成された金属のパターンに発生したピット等の3次元形状の欠陥を検査する技術は確立されておらず、上記従来技術では、精度よく3次元形状の欠陥を検査することができない場合があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、物品の表面に発生した3次元形状の欠陥を精度よく検査することができる検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、互いに異なる方向から検査対象に光を照射する複数の照射手段と、前記複数の照射手段により照射されることにより前記検査対象で反射された各々の光による各々の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された各々の画像から3次元形状の欠陥を検出する検出手段と、を備えている。
照射手段は、第1の斜め方向から検査対象に光を照射する第1の照射手段及び第2の斜め方向から検査対象に光を照射する第2の照射手段の少なくとも一方からなる斜め方向照射手段と、斜め方向照射手段と異なるタイミングで上方向から検査対象に光を照射する第3の照射手段とを含むとよい。
斜め方向照射手段と、第3の照射手段とが異なるタイミングで照射を行うことにより、斜め方向照射手段により照射されることにより検査対象で反射された光による画像と、第3の照射手段により照射されることにより検査対象で反射された光による画像とを分離することができる。
この場合、検出手段は、斜め方向照射手段により光が照射されたときに撮像手段により撮像された画像において濃度レベルが第1の所定範囲外であり、かつ上方向照射手段により光が照射されたときに撮像手段により撮像された画像において濃度レベルが第2の所定範囲外の領域を抽出し、抽出した各々の領域に基づいて3次元形状の欠陥を検出する。
ここで、第1の所定範囲とは、斜め方向照射手段により光が照射されたときに撮像された画像における、3次元形状の欠陥が発生していない領域の濃度レベルの範囲である。また、第2の所定範囲とは、第3の照射手段により光が照射されたときに撮像された画像における、3次元形状の欠陥が発生していない領域の濃度レベルの範囲である。
検査対象で反射された光の光路は、検査対象の3次元形状によって異なる。このため、検査対象に3次元形状の欠陥が発生している場合、撮像された画像において、3次元形状の欠陥の領域は他の領域と濃度レベルが異なる。これにより、撮像された画像において、濃度レベルが3次元形状の欠陥が発生していない領域の濃度レベルの範囲外の領域を抽出することで、3次元形状の欠陥を検出することができる。
また、検査対象に3次元形状の欠陥が発生している場合、検査対象に光が照射される方向によって、撮像された画像における濃度レベルは異なる。従って、複数の互いに異なる方向から照射されることにより検査対象で反射された各々の光による各々の画像から、濃度レベルが所定範囲外の領域を抽出することで3次元形状の欠陥の検出の精度をよくすることができる。
例えば、斜め方向照射手段により光が照射されたときに撮像手段により撮像された画像において濃度レベルが第1の所定範囲外の領域を抽出するとともに、上方向照射手段により光が照射されたときに撮像手段により撮像された画像において濃度レベルが第2の所定範囲外の領域を抽出して、抽出した各領域がほぼ同じ位置の場合に当該領域は3次元形状の欠陥の領域であると判定してもよい。
また、第3の照射手段と同じタイミングで下方向から検査対象に光を照射する第4の照射手段を更に備えるとよい。
また、複数の照射手段は、各々異なる色の光を照射するものとしてもよい。この場合、各々の画像を色によって分離することができる。
検出手段は、撮像手段により撮像された各々の画像から濃度レベルが所定範囲外の領域を抽出し、抽出した各々の領域の位置関係及び形状の少なくとも一方に基づいて3次元形状の欠陥を検出する。
ここで、所定範囲とは、照射手段により光が照射されたときに撮像された画像において、3次元形状の欠陥が発生していない領域の濃度レベルの範囲である。
例えば、検査対象の一方側から光を照射する照射手段により光が照射されたときに撮像された画像において濃度レベルが所定範囲外の領域を抽出するとともに、検査対象の他方側から光を照射する照射手段により光が照射されたときに撮像された画像において濃度レベルが所定範囲外の領域を抽出して、抽出した各々の領域間の距離を求めることにより3次元形状の欠陥が発生しているか否かを判定してもよい。また、抽出した領域の形状の特徴に基づいて3次元形状の欠陥が発生しているか否かを判定してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、物品の表面に発生した3次元形状の欠陥を精度よく検査することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、第1の実施の形態に係る検査装置10は、テープ供給ユニット12、及び巻き取りユニット14等を備えており、テープ供給ユニット12により供給されて搬送されるCSPテープ16の検査を行い、巻き取りユニット14に巻き取らせるものである。
(テープ供給ユニット)
テープ供給ユニット12は、多数のパッケージパターンが繰り返し形成されたCSPテープ16とスペーサテープ18とを共に巻き取ってロール状に形成したCSPロール20を保持する巻き出し側リール軸22、CSPテープ16と共に引き出されたスペーサテープ18を巻き取って保持する巻き出し側スペーサ軸24を備えている。
CSPロール20の送出し側には、CSPテープ16の搬送方向を変更するガイド26が配置されている。
なお、本実施の形態のCSPテープ16は、光を透過する合成樹脂製のベーステープの表面に銅箔等の金属パターンがエッチングにより形成され、さらにその上に絶縁性のレジストパターンが形成されているものである。
(巻き取りユニット)
巻き取りユニット14は、ロール状に形成したスペーサテープ18を保持する巻き巻き取り側スペーサ軸28と、スペーサテープ18と検査済みのCSPテープ16とを共に巻き取る巻き取り側リール軸30を備えている。
なお、巻き取り側リール軸30のテープ巻取り側には、CSPテープ16の搬送方向を変更するガイド32が配置されている。
テープ供給ユニット12と巻き取りユニット14との間には、CSPテープ16の搬送経路を形成するショートダンサー34、第1の送りローラ36、第2の送りローラ38、ロングダンサー40、ガイド42,44,46,48、ショートダンサー50が順に配置されている。
また、第1の送りローラ36と第2の送りローラ38とは間隔をあけて水平に配置されており、第1の送りローラ36と第2の送りローラ38との間には、第1のスキャンステージ52と第2のスキャンステージ66とが設けられている。
(第1のスキャンステージ)
図2に示すように、第1のスキャンステージ52には、テーブル54が配置されている。テーブル54からはCSPテープ16へ向けて空気が噴出され、CSPテープ16とテーブル54との間に薄い空気層を形成するようになっている。
また、各々の押えローラ56は、それぞれ自由回転する従動ローラであり、CSPテープ16の上面に当接してCSPテープ16の上方への移動を制限する。
なお、ガイド26、ショートダンサー34、ロングダンサー40、ガイド42,44,46,48、及びショートダンサー50からも、CSPテープ16へ向けて空気が噴出され、CSPテープ16と各部材との間に薄い空気層を形成するようになっている。
図2に示すように、テーブル54のCSPテープ16搬送方向中央部の真上には、レンズ58と撮像手段であるCCDラインセンサ60とからなる画像読取部が配置されている。CCDラインセンサ60は、CSPテープ16の幅方向(図2の紙面表裏方向)に画素が配列されている。
また、CSPテープ16の搬送方向の上流側にはCCDラインセンサ60の下方を一点鎖線で示す光路L1で照射する第1の照射手段である第1の照射装置(ライン光源)62が配置され、CSPテープ16の搬送方向の下流側にはCCDラインセンサ60の下方を一点鎖線で示す光路L2で照射する第2の照射手段である第2の照射装置(ライン光源)64が配置されている。
第1の照射装置62及び第2の照射装置64は、CSPテープ16の幅方向に沿って配置された複数のLED(図示は省略)と、LEDから照射された光ビームをCSPテープ16に向けてライン状に照射する導光板(図示は省略)とにより構成されている。ここで、第1の照射装置62のLED、及び第2の照射装置64の LEDは同じ色の光ビームを照射する。
また、各々の光ビームは、テープ搬送方向横側から見たときに1点に向けて照射されるようになっている。これにより、CSPテープ16の表面(上面)には各々の光ビームが重なってテープ幅方向にライン状に照射される。
CSPテープ16は、各々の送りローラ56に掛け渡され、各々の送りローラ56が回転することで一方向に一定の速度で送られ、テーブル54上を通過する際に上記画像読取部によりCSPテープ16の表面が撮像される。
次に、第1のスキャンステージ52で撮像される画像について説明する。
図3を参照して、第1の照射装置62及び第2の照射装置64により照射され、CSPテープ16により反射される反射光について説明する。図3(A),(C)に示されるCSPテープ16には、3次元形状の欠陥であるピットが発生している。なお、図3(A),(C)に示されるように、本実施の形態ではV字形状のピットを例に挙げて説明するが、検査装置10により検査されるピットの形状はV字形状に限らない。
図3(A)は、第1の照射装置62によりCSPテープ16の搬送方向の上流側から照射され、CSPテープ16に反射された光ビームの光路を示している。
矢印A1は、第1の照射装置62により照射された光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印A1で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ60に入射する光量は少ない。
矢印A2は、第1の照射装置62により照射された光ビームが、ピットの上流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印A2で示されるように、ピットの上流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に対してほぼ垂直の方向に進むため、CCDラインセンサ60に入射する光量は少ない。
矢印A3は、第1の照射装置62により照射された光ビームが、ピットの下流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印A3で示されるように、ピットの下流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ60に入射する光量は多い。
図3(B)は、第1の照射装置62により照射され、CSPテープ16により反射されて、CCDラインセンサ60に入射する光ビームの光量の変化の概要を示している。横軸がCSPテープ16の搬送方向の位置を示し、縦軸が光量を示す。上流側のスロープ領域で反射された場合の光量は少なく、下流側のスロープ領域で反射された場合の光量は多くなる。
次に、第2の照射装置64によりCSPテープ16の搬送方向の下流側からCSPテープ16を照射した場合について説明する。
図3(C)は、第2の照射装置64により照射され、CSPテープ16に反射された光ビームの光路を示している。
矢印A4は、第2の照射装置64により照射された光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印A4で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ60に入射する光量は少ない。
矢印A5は、第2の照射装置64により照射された光ビームが、ピットの上流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印A5で示されるように、ピットの上流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ60に入射する光量は多い。
矢印A6は、第2の照射装置64により照射された光ビームが、ピットの下流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印A6で示されるように、ピットの下流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に対してほぼ垂直の方向に進むため、CCDラインセンサ60に入射する光量は少ない。
図3(D)は、第2の照射装置64により照射され、CSPテープ16により反射されて、CCDラインセンサ60に入射する光ビームの光量の変化の概要を示している。横軸がCSPテープ16の搬送方向の位置を示し、縦軸が光量を示す。上流側のスロープ領域で反射された場合の光量は多く、下流側のスロープ領域で反射された場合の光量は少なくなる。
CCDラインセンサ60は、入射された光量に応じた画像信号を検出手段であるコンピュータ82(図1参照。)に送る。
コンピュータ82はCCDラインセンサ60から送られた画像信号を取り込み、画像処理を行ってCSPテープ16を検査する。上述したように、第1の照射装置62により照射され、ピットの領域のうち下流側のスロープ領域で反射されてCCDラインセンサ60に入射する光ビームの光量は多い。また、第2の照射装置64により照射され、ピットの領域のうち上流側のスロープ領域で反射されてCCDラインセンサ60に入射する光ビームの光量は多い。このため、第1の照射装置62及び第2の照射装置64の両方から光ビームを照射した場合、ピットが発生していない領域よりも、ピットが発生している領域の方がCCDラインセンサ60に入射する光ビームの光量は多くなる。従って、コンピュータ82は、第1スキャンステージ52で得られる画像において濃度レベルが所定のレベルよりも低い領域を抽出し、抽出した領域に基づいてピットを検出する。
また、コンピュータ82は、撮像されたCSPテープ16の画像等をモニター84に表示することができる。
なお、第1の照射装置及び第2の照射装置はCCDラインセンサに対してCSPテープの搬送方向の上流側と下流側の対向する位置に設置する構成としたが、第1の照射装置及び第2の照射装置はCCDラインセンサを中心として対向する位置に設置されていればよく、例えば、CSPテープの幅方向の対向する位置に設置してもよい。
(第2のスキャンステージ)
図4に示すように、第2のスキャンステージ66には、テーブル68が配置されている。テーブル68からはCSPテープ16へ向けて空気が噴出され、CSPテープ16とテーブル68との間に薄い空気層を形成するようになっている。
また、各々の押えローラ70は、それぞれ自由回転する従動ローラであり、CSPテープ16の上面に当接してCSPテープ16の上方への移動を制限する。
図4に示すように、テーブル68のCSPテープ16搬送方向中央部の真上には、レンズ72とCCDラインセンサ74とからなる画像読取部が配置されている。CCDラインセンサ74は、CSPテープ16の幅方向(図4の紙面表裏方向)に画素が配列されている。
また、テーブル68の上方には、第3の照射手段である第3の照射装置(ライン光源)76とハーフミラー78から成り、CSPテープ16に直角に光ビームを照射する落射照射部が配置されている。さらに、テーブル68内には、CSPテープ16の裏面から光ビームを照射する透過光照射装置(ライン光源)80が配置されている。落射照射部及び透過光照射装置80は、一点鎖線で示されるCCDラインセンサ74の光軸L3に沿って光ビームを照射する。
第3の照射装置76及び透過光照射装置80は、CSPテープ16の幅方向に沿って配置された複数のLEDと、LEDから照射された光ビームをCSPテープ16に向けてライン状に照射する導光板とにより構成されている。ここで、第3の照射装置76のLED、及び透過光照射装置80のLEDは同じ色の光ビームを照射する。
また、第3の照射装置76及び透過光照射装置80は、テープ搬送方向横側から見たときに1点に向けて光ビームを照射するようになっている。これにより、CSPテープ16の表面(上面)には光ビームがCSPテープ16の幅方向にライン状に照射され、その裏面(下面)には、表面(上面)の光ビームの照射位置の反対位置に光ビームがCSPテープ16の幅方向にライン状に照射される。
CSPテープ16は、各々の送りローラ70に掛け渡され、各々の送りローラ70が回転することで一方向に一定の速度で送られ、テーブル68上を通過する際に上記画像読取部でCSPテープ16の表面が撮像される。
なお、第3の照射装置76により照射された光ビームは、CSPテープ16の金属パターン部分で反射され、金属パターン部分以外の部分(以下、ベース部分という。)で透過される。また、透過光照射装置80により照射された光ビームは、CSPテープ16の金属パターン部分は透過せず、ベース部分は透過する。本実施形態では、例えば画像の濃度レベルを0(高濃度)〜250(低濃度)としたときに、金属パターン部分が200付近の濃度レベルとなり、ベース部分が100付近の濃度レベルとなるように、第3の照射装置76及び透過光照射装置80による照射を調整する。これにより、第2のスキャンステージ66で得られる画像において、金属パターン部分とベース部分とを区別することができるようになる。また、上述したように第3の照射装置76及び透過光照射装置80による照射を調製した場合、ピットの領域は50付近の濃度レベルとなる。
なお、落射照射部は、第3の照射装置とハーフミラーから成る構成としたが、CCDラインセンサの光軸にほぼ沿うように光ビームを照射できるのであればこれに限らない。
次に、第2のスキャンステージ66により得られる画像について説明する。
図5を参照して、第3の照射装置76により照射され、CSPテープ16の金属パターン部分に反射される反射光について説明する。図5(A)に示されるCSPテープ16の金属パターン部分にはピットが発生している。なお、図5(A)に示されるように、本実施の形態ではV字形状のピットを例に挙げて説明するが、検査装置10により検査されるピットの形状はV字形状に限らない。
図5(A)は、第3の照射装置76によりCSPテープ16の上方から照射され、CSPテープ16の金属パターン部分に反射された光ビームの光路を示している。
矢印A7は、第3の照射装置76により照射された光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印A7で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ74の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ74に入射する光量は多い。
矢印A8及び矢印A9は、第3の照射装置76により照射された光ビームが、ピットのスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印A8及び矢印A9で示されるように、ピットのスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ60の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ74に入射する光量は少ない。
図5(B)は、第3の照射装置76により照射され、CSPテープ16の金属パターン部分により反射されて、CCDラインセンサ74に入射する光ビームの光量の変化の概要を示している。横軸が反射したCSPテープ16の位置を示し、縦軸が光量を示す。ピット以外の領域で反射された場合の光量は多く、ピットの領域で反射された場合の光量は少なくなることがわかる。
CCDラインセンサ74は、入射した光量に応じた画像信号をコンピュータ82に送る。
コンピュータ82はCCDラインセンサ74から送られた画像信号を取り込み、画像処理を行ってCSPテープ16を検査する。上述したように、テーブル68の上方から光ビーム照射した場合、ピットの領域において反射されたときに、CCDラインセンサ60に入射する光量は少なくなる。従って、コンピュータ82は、第2スキャンステージ66で得られる画像において、濃度レベルが所定のレベルよりも高い領域を抽出し、抽出した領域に基づいてピットを検出する。
次に、図6を参照して、第1のスキャンステージ52及び第2のスキャンステージ66により得られる画像の特徴について説明する。
図6(A),(B)は、ピットを含んだ領域の画像の一例を示している。図6(A)は、第1のスキャンステージ52で得られる画像の一例である。明るい帯状の領域TBはベース部分を示し、暗い帯状の領域TMは金属パターン部分を示し、領域TM上の周りより濃度レベルが著しく低い領域TPはピットを示している。図6(B)は、第2のスキャンステージ66で得られる画像の一例である。暗い帯状の領域TBはパターン部分を示し、明るい帯状の領域TMは金属パターン部分を示し、領域TM上の周りより著しく濃度レベルが高い領域TPはピットを示している。
このように、ピットが発生している場合、第1のスキャンステージ52で得られる画像において周りより濃度レベル低い領域と、第2のスキャンステージ66で得られる画像において周りより濃度レベル高い領域とはほぼ同じである。
一方、図6(C),(D)は、塵等が付着した領域の画像の一例を示している。
図6(C)は、第1のスキャンステージ52で得られる画像の一例である。明るい帯状の領域TBはベース部分を示し、暗い帯状の領域TMは金属パターン部分を示す。領域TMには、濃度レベルが著しく異なる領域はない。このように、第1スキャンステージ52で得られる画像においては、塵等が付着した領域に対応する画像の濃度レベルが著しく低くなる場合はまれである。
図6(D)は、第2のスキャンステージ66で得られる画像の一例である。暗い帯状の領域TBがベース部分を示し、明るい帯状の領域TMが金属パターン部分を示し、領域TM上の周りより濃度レベルが著しく高い領域TDが塵等を示している。このように、金属パターン部分に塵等が付着したとき、第2スキャンステージ66で得られる画像においては、塵等が付着した部分の濃度レベルが高くなる場合がある。
以上の説明から、第1のスキャンステージ52により得られる画像では濃度レベルが低く、かつ第2のスキャンステージ66により得られる画像では濃度レベルが高い領域をピットとして検出すればよいことがわかる。
従って、コンピュータ82は、第1のスキャンステージ52で得られる画像において濃度レベルが著しく低い領域を抽出するとともに、第2のスキャンステージ66で得られる画像において濃度レベルが著しく高い領域を抽出して、抽出した各領域がほぼ同じ位置の場合に当該領域はピットであると判定すればよい。これにより、金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥を確実に検出することができる。
(マーキングユニット)
図1に示すように、ガイド44とガイド46の間には、欠陥有りと検出されたパッケージパターンの予め定めた位置にマーキングを施すマーキングユニット86が配置されている。
このように、CSPテープの斜め方向から照射した光ビームの反射光により得られる画像とCSPテープの上方から照射した光ビームの反射光により得られる画像とを組み合わせて用いることで、CSPテープに形成された金属のパターンに発生した3次元形状の欠陥を精度よく検査することができる。
<第2の実施の形態>
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る検査装置について説明する。
第1の実施の形態では、2つのスキャンステージで得られる各々の画像に基づいて金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥を検査する場合について説明したが、第2の実施の形態では、1つのスキャンステージで得られる画像に基づいて金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥を検査する場合について説明する。以下では、第1の実施の形態に対する差異を説明する。
図7に示すように、第2の実施の形態に係る検査装置100は、第1の送りローラ36と第2の送りローラ38との間に、スキャンステージ102が設けられている。
(スキャンステージ)
図8に示すように、スキャンステージ102には、テーブル104が配置されている。テーブル104からはCSPテープ16へ向けて空気が噴出され、CSPテープ16とテーブル104との間に薄い空気層を形成するようになっている。
また、各々の押えローラ106は、それぞれ自由回転する従動ローラであり、CSPテープ16の上面に当接してCSPテープ16の上方への移動を制限する。
図8に示すように、テーブル104のCSPテープ16搬送方向中央部の真上には、レンズ108とカラーのCCDラインセンサ110からなる画像読取部が配置されている。また、CSPテープ16の搬送方向の上流側にはCCDラインセンサ60の下方をR色の光ビームで照射するR色光照射装置(ライン光源)112が配置され、CSPテープ16の搬送方向の下流側にはCCDラインセンサ60の下方をB色の光ビームで照射するB色光照射装置(ライン光源)114が配置されている。R色光照射装置112及びB色光照射装置114の各々は、一点鎖線で示す光路LR,LBに沿って各色の光ビームを照射する。
R色光照射装置112及びB色光照射装置114は、CSPテープ16の幅方向(図8の紙面表裏方向)に沿って配置された複数のLEDと、LEDから照射された光ビームをCSPテープ16に向けてライン状に照射する導光板とにより構成されている。ここで、R色光照射装置112のLEDは赤色(R)の光ビームを照射し、B色光照射装置114のLEDは青色(B)の光ビームを照射する。
また、R色光照射装置112及びB色光照射装置114は、テープ搬送方向横側から見たときに1点に向けて照射するようになっている。これにより、CSPテープ16の表面(上面)には赤色の光ビーム、及び青色の光ビームが重なってテープ幅方向にライン状に照射される。
なお、CCDラインセンサ110は、CSPテープ16の幅方向に画素(RGB)が配列されている。
CSPテープ16は、各々の送りローラ106に掛け渡され、各々の送りローラ106が回転することで一方向に一定の速度で送られ、テーブル104上を通過する際に上記画像読取部でテープの表面が撮像される。
次に、スキャンステージ102で得られる画像について説明する。
図9は、R色光照射装置112及びB色光照射装置114の各々により照射され、CSPテープ16に反射される光ビームの光路、並びに撮像される画像を示している。
まず、図9(A)を参照して、ピットが発生しているCSPテープ16を照射した場合について説明する。なお、図9(A)に示されるように、本実施の形態ではV字形状のピットを例に挙げて説明するが、検査装置100により検査されるピットの形状はV字形状に限らない。
矢印R1は、R色光照射装置112により照射されたR色の光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印R1で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は少ない。
矢印R2は、R色光照射装置112により照射されたR色の光ビームが、ピットの下流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印R3で示されるように、ピットの下流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は多い。
矢印R3は、R色光照射装置112により照射されたR色の光ビームが、ピットの上流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印R2で示されるように、ピットの上流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対してほぼ垂直の方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は非常に少ない。このため、R色画像の上流側のスロープ領域と対応する領域は陰になる。
矢印B1は、B色光照射装置114により照射されたB色の光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印B1で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は少ない。
矢印B2は、B色光照射装置114により照射されたB色の光ビームが、ピットの上流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印B3で示されるように、ピットの上流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は多い。
矢印B3は、B色光照射装置114により照射されたB色の光ビームが、ピットの下流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印B2で示されるように、ピットの下流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対してほぼ垂直の方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は非常に少ない。このため、B色画像の下流側のスロープ領域と対応する領域は陰になる。
従って、ピットが発生しているCSPテープ16のR色画像とB色画像を重ね合わせると、上流側のスロープ領域はR色画像の陰の領域となりB色が現れ、下流側のスロープ領域はB色画像の陰の領域となりR色が現れる。
次に、図9(B)を参照して、出っ張りが発生しているCSPテープ16を照射した場合について説明する。なお、図9(B)に示されるように、本実施の形態では逆V字形状の出っ張りを例に挙げて説明するが、検査装置100により検査される出っ張りの形状は逆V字形状に限らない。
矢印R4は、R色光照射装置112により照射されたR色の光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印R4で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は少ない。
矢印R5は、R色光照射装置112により照射されたR色の光ビームが、ピットの上流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印R5で示されるように、ピットの上流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は多い。
矢印R6は、R色光照射装置112により照射されたR色の光ビームが、ピットの下流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印R6で示されるように、ピットの下流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対してほぼ垂直の方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は非常に少ない。このため、R色画像の下流側のスロープ領域と対応する領域は陰になる。
矢印B4は、B色光照射装置114により照射されたB色の光ビームが、ピットが発生していない領域で反射された場合の光路を示している。矢印B4で示されるように、ピットが発生していない領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対して斜め方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は少ない。
矢印B5は、B色光照射装置114により照射されたB色の光ビームが、ピットの下流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印B5で示されるように、ピットの下流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に対してほぼ垂直の方向に進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は多い。
矢印B6は、B色光照射装置114により照射されたB色の光ビームが、ピットの上流側のスロープ領域で反射された場合の光路を示している。矢印B6で示されるように、ピットの上流側のスロープ領域で反射された反射光は、CCDラインセンサ110の光軸に沿って進むため、CCDラインセンサ110に入射する光量は非常に少ない。このため、B色画像の上流側のスロープ領域と対応する領域は陰になる。
従って、出っ張りが発生しているCSPテープ16のR色画像とB色画像を重ね合わせると、上流側のスロープ領域はB色画像の陰の領域となりR色が現れ、下流側のスロープ領域はR色画像の陰の領域となりB色が現れる。
さらに、図9(A)(B)の図示内容から、CSPテープ16の搬送方向の上流側に向かって下るスロープ領域ではB色が表れ、CSPテープ16の搬送方向の上流側に向かって上るスロープ領域ではR色が表れることもわかる。すなわち、各色が現れている領域の位置関係から、金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥がピットなのか、出っ張りなのかを判定することができる。
CCDラインセンサ110は、入射した光量に応じた画像信号をコンピュータ82(図7参照。)に送る。
次に、図10を参照して、スキャンステージ102により得られる画像の特徴について説明する。
図10(A)は、ピットが発生しているCSPテープ16を照射した場合に得られる画像の一例である。暗い帯状の領域TBはベース部分を示し、明るい帯状の領域TMは金属パターン部分を示している。領域TM上の濃度レベルが周りと著しく異なる領域のうち、上側の領域(カラー画像においては赤色の領域)TPRはピットの下流側のスロープ領域を示し、下側の領域(カラー画像においては青色の領域)TPBはピットの上流側のスロープ領域を示す。
図10(B)は、出っ張りが発生しているCSPテープ16を照射した場合に得られる画像の一例である。暗い帯状の領域TBはベース部分を示し、明るい帯状TMの領域は金属パターン部分を示している。領域TM上の濃度レベルが周りと著しく異なる領域のうち、上側の領域(カラー画像においては青色の領域)TPBは出っ張りの下流側のスロープ領域を示し、下側の領域(カラー画像においては赤色の領域)TPRは出っ張りの上流側のスロープ領域を示す。
一方、図10(C)は、金属パターン部分に塵等が付着している領域の画像の一例を示している。暗い帯状の領域TBはベース部分を示し、明るい帯状の領域TMは金属パターン部分を示し、領域TM上の周りより著しく濃度レベルが高い領域TDは塵等を示している。
3次元形状の欠陥がない場合は、各色の光ビームの入射角はほぼ同じになり、CCDラインセンサ110に入射する各色の光ビームの光量はほぼ同じになることから、各色の画像の濃度レベルの変化はほぼ同じとなる。このため、塵等が付着した場合に、一方の色の画像のみが検出される場合はまれである。
上述したように、異なる色の光ビームを異なる方向から照射した場合、3次元形状の欠陥が発生している領域の画像においては、3次元形状の欠陥のスロープに応じて一方の色が現れる。従って、コンピュータ82は、画像において各色が現れる領域(以下、着色領域という。)を抽出し、抽出した各々の着色領域の位置関係及び形状の少なくとも一方に基づいて3次元形状の欠陥を検出する。位置関係に基く検出は、例えば、各着色領域間の中心位置の距離を求めることで行うとよい。3次元形状の欠陥とみなせる距離範囲を予め定めておき、スキャンステージ102で得られる画像から抽出した着色領域間の距離が当該距離範囲内か否かによりピットであるか否かを判定する。一方、形状に基づく検出は、例えば着色領域が、図10に示されるような雪だるま形状か否かの判定によって行うとよい。さらに、コンピュータ82は、各々の着色領域の位置関係に基づいて、3次元形状の欠陥がピットなのか、出っ張りなのかを判定する。
以上説明したように、CSPテープを異なる方向から異なる色の光ビームで照射することにより、1つのスキャンステージにより、短時間の検査で金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥を確実に検出することができる。また、CSPテープを異なる方向から異なる色の光ビームで照射することにより、金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥の形状の判別をさらに行うことができる。
なお、図11に示されるように、テーブル104の上方に、G色光照射装置(ライン光源)120とハーフミラー122から成り、CSPテープ16に直角に光ビームを照射するG色の落射照射部をさらに配置すると共に、テーブル104内に、CSPテープ16の裏面から光ビームを照射するG色透過光照射装置(ライン光源)124をさらに配置してもよい。G色光照射装置120及びG色透過光照射装置124は緑色(G)の光ビームを照射するLEDを含んで構成され、一点鎖線で示されるCCDラインセンサ110の光軸LGに沿ってG色の光ビームを照射する。CCDラインセンサ110へのG色の入射光の光量は、金属パターン部分上に欠陥があった場合に多くなる。このG色の反射光により得られる画像とを組み合わせて用いてCSPテープの欠陥の検出を行うことで、金属のパターンに発生した3次元形状の欠陥をより精度よく検査することができる。
また、R色光照射装置及びB色光照射装置はCCDラインセンサに対してCSPテープの搬送方向の上流側と下流側の対向する位置に設置する構成としたが、R色光照射装置及びB色光照射装置はCCDラインセンサを中心として対向する位置に設置されていればよい。例えば、R色光照射装置及びB色光照射装置の設置位置を入れ替えた場合、各色が現れる領域の位置関係が入れ替わる。また、R色光照射装置及びB色光照射装置をCSPテープの幅方向の対向する位置に設置した場合、各色が現れる領域はCSPテープの幅方向に並ぶ。
また、上述した形態では、CCDラインセンサの下方に、CSPテープの上流側及び下流側の両方の斜め方向から光ビームを照射する場合を説明したが、CSPテープの上流側及び下流側の何れかの斜め方向から照射した光ビームにより得られる画像と、CCDラインセンサの光軸に沿って照射した光ビームにより得られる画像とに基づいて欠陥の検査を行ってもよい。
また、上述した形態では、CSPテープの金属パターン部分に発生した3次元形状の欠陥を検査する場合について説明したが、これに限らず、他の物品の表面に発生した3次元形状の欠陥を検査する場合にも本発明を適用することができる。
本発明の第1の実施の形態の検査装置の概略構成図である。 第1のスキャンステージの概略構成図である。 第1のスキャンステージにおける反射光について説明する図である。 第2のスキャンステージの概略構成図である。 第2のスキャンステージにおける反射光について説明する図である。 第1のスキャンステージ及び第2のスキャンステージにおいて得られる画像の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の検査装置の概略構成図である。 第2の実施の形態のスキャンステージの概略構成図である。 第2の実施の形態のスキャンステージにおける反射光について説明する図である。 第2の実施の形態のスキャンステージにおいて得られる画像の一例を示す図である。 第2の実施の形態のスキャンステージの変形例を示す図である。
符号の説明
10 検査装置
16 CSPテープ
52 第1のスキャンステージ
54 テーブル
60 CCDラインセンサ
62 第1の照射装置
64 第2の照射装置
66 第2のスキャンステージ
74 CCDラインセンサ
76 第3の照射装置
82 コンピュータ
100 検査装置
102 スキャンステージ
110 CCDラインセンサ
112 R色光照射装置
114 B色光照射装置

Claims (6)

  1. 互いに異なる方向から検査対象に光を照射する複数の照射手段と、
    前記複数の照射手段により照射されることにより前記検査対象で反射された各々の光による各々の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された各々の画像から3次元形状の欠陥を検出する検出手段と、
    を備えた検査装置。
  2. 前記照射手段は、第1の斜め方向から前記検査対象に光を照射する第1の照射手段及び第2の斜め方向から前記検査対象に光を照射する第2の照射手段の少なくとも一方からなる斜め方向照射手段、並びに上方向から前記検査対象に光を照射する第3の照射手段を含み、
    前記第3の照射手段は、前記斜め方向照射手段と異なるタイミングで照射を行う請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記第3の照射手段と同じタイミングで下方向から前記検査対象に光を照射する第4の照射手段を更に備えた請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記検出手段は、前記斜め方向照射手段により光が照射されたときに前記撮像手段により撮像された画像において濃度レベルが第1の所定範囲外であり、かつ前記上方向照射手段により光が照射されたときに前記撮像手段により撮像された画像において濃度レベルが第2の所定範囲外の領域を抽出し、抽出した各々の領域に基づいて3次元形状の欠陥を検出する請求項2又は請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記複数の照射手段は、各々異なる色の光を照射する請求項1に記載の検査装置。
  6. 前記検出手段は、前記撮像手段により撮像された各々の画像から濃度レベルが所定範囲外の領域を抽出し、抽出した各々の領域の位置関係及び形状の少なくとも一方に基づいて3次元形状の欠陥を検出する請求項5に記載の検査装置。
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