JP2009002398A - Hydraulic shock absorber - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、油圧緩衝器に関するものである。 The present invention relates to a hydraulic shock absorber.
自動車等の車両に搭載される油圧緩衝器として、シリンダ内を二つの油室に画成するピストンと、ピストンに設けられ二つの油室を連通するポートと、ポートの出口に開閉自在に設けられたリーフバルブとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の油圧緩衝器において、作動油の温度が上昇すると、作動油の粘性が低くなるため発生する減衰力は低下傾向となる。また、作動油の温度が低下すると、作動油の粘性が高くなるため発生する減衰力は増加傾向となる。 In this type of hydraulic shock absorber, when the temperature of the hydraulic oil rises, the damping force generated tends to decrease because the viscosity of the hydraulic oil decreases. Further, when the temperature of the hydraulic oil is lowered, the viscosity of the hydraulic oil is increased, so that the generated damping force tends to increase.
このように、作動油の温度が変化すると、それに伴って作動油の粘性が変化するため、油圧緩衝器の発生する減衰力は変化する。したがって、温度変化によっては、所望の減衰力特性が得られない場合がある。 As described above, when the temperature of the hydraulic oil changes, the viscosity of the hydraulic oil changes accordingly, so that the damping force generated by the hydraulic shock absorber changes. Therefore, a desired damping force characteristic may not be obtained depending on the temperature change.
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を抑制することができる油圧緩衝器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a hydraulic shock absorber that can suppress a change in damping force accompanying a change in temperature of hydraulic oil.
本発明は、作動油が封入されたシリンダ内を画成するバルブディスクと、前記バルブディスクに形成され、前記バルブディスクにて画成された油室間を連通するポートと、前記ポートを閉塞して配置され、上流側の油室と下流側の油室との圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁するリーフバルブと、前記バルブディスク及び前記リーフバルブが嵌挿されるロッドと、前記ロッドに設けられ、前記リーフバルブと前記バルブディスクとの圧着力を規定する軸力を発生する軸力発生手段と、前記ロッドに嵌挿され、前記軸力発生手段が発生する軸力によって圧縮荷重を受ける受圧部材とを備え、前記受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって前記軸力を変化させ、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を補償することを特徴とする。 The present invention provides a valve disk defining a cylinder filled with hydraulic oil, a port formed in the valve disk and communicating between oil chambers defined by the valve disk, and closing the port. A leaf valve that bends and opens when the pressure difference between the upstream oil chamber and the downstream oil chamber exceeds a predetermined value, and a rod into which the valve disk and the leaf valve are inserted, An axial force generating means that is provided on the rod and generates an axial force that defines a pressure-bonding force between the leaf valve and the valve disk; and is inserted into the rod and is compressed by the axial force generated by the axial force generating means. A pressure receiving member that receives a load, and the pressure receiving member changes the axial force by expanding and contracting in the axial direction according to a temperature change, and compensates for a change in damping force due to a temperature change of the hydraulic oil. To.
本発明によれば、軸力発生手段によって圧縮荷重を受ける受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって軸力を変化させ、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を補償するように作用する。このように、温度変化に伴う受圧部材の伸縮によって、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を抑制することができる。 According to the present invention, the pressure receiving member that receives the compressive load by the axial force generating means changes the axial force by expanding and contracting in the axial direction in accordance with the temperature change, and compensates for the change in the damping force accompanying the temperature change of the hydraulic oil. Acts as follows. Thus, the expansion and contraction of the pressure receiving member accompanying the temperature change can suppress the change of the damping force accompanying the temperature change of the hydraulic oil.
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る油圧緩衝器100について説明する。図1は油圧緩衝器100の断面図である。
(First embodiment)
A hydraulic shock absorber 100 according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a cross-sectional view of the
油圧緩衝器100は、自動車等の車両における車体と車軸との間に介装され、車体姿勢の変化を抑制する機能を有するものである。
The
油圧緩衝器100は、作動油が封入された筒状のシリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されシリンダ1内を二つの油室3,4に画成するピストン2と、一端にピストン2が固定され他端はシリンダ1の外部に延在するロッド5とを備える。本実施の形態では、ピストン2がバルブディスクに該当する。
The
シリンダ1内には、ロッド5の侵入、退出によるシリンダ1内の容積変化を補償するガス室(図示せず)が設けられる。
A gas chamber (not shown) is provided in the
ピストン2は、ロッド5が挿通する円筒形状のコア部2aと、外周に装着されたバンド8を介してシリンダ1の内周と摺動する環状のリング部2bとを有する。リング部2bは、軸方向の寸法がコア部2aと比較して大きく形成される。これにより、ピストン2には、リング部2bにて囲まれた収容部2cが形成される。
The piston 2 has a
ピストン2には、ロッド側の油室3に常時連通する複数の内周ポート6aと、反ロッド側の油室4に常時連通する複数の外周ポート6bが形成される。シリンダ1内の作動油は、内周ポート6a及び外周ポート6bを介して油室3と油室4との間を行き来する。具体的には、内周ポート6aは、油圧緩衝器100の伸長動作時に油室3の作動油を油室4へと導く流路であり、外周ポート6bは、油圧緩衝器100の圧縮動作時に油室4の作動油を油室3へと導く流路である。
The piston 2 is formed with a plurality of inner
ピストン2における内周ポート6aの出口部には、複数の内周ポート6aから流出した作動油が合流する環状溝2dが形成され、また、外周ポート6bの出口部には、複数の外周ポート6bから流出した作動油が合流する環状溝2eが形成される。
An
バンド8は樹脂製であり、ピストン2がバンド8を介してシリンダ1内周に沿って摺動することによって、シリンダ1内周の磨耗が抑制され、また、シリンダ1内周とピストン2外周との間の作動油の通過が防止され良好なシール性能が得られる。
The
ロッド5は、軸受(図示せず)を介してシリンダ1に対して摺動するロッド本体部5aと、先端側に形成されロッド本体部5aと比較して小径のインロー部5bとを有し、インロー部5bには、ピストン2を含む各部材が組み付けられる。
The rod 5 has a rod
インロー部5bに組み付けられる部材について説明する。
The member assembled | attached to the
ロッド5におけるロッド本体部5aとインロー部5bとの境界には段部(係止部)5cが形成される。また、インロー部5b先端には雄ねじ部5dが形成され、その雄ねじ部5dにはナット(締結部材)17が締結される。
A step portion (locking portion) 5 c is formed at the boundary between the rod
インロー部5bに組み付けられる各部材は、インロー部5bにおける段部5cとナット17との間に嵌挿され、ナット17を締め付けることによって固定される。
Each member assembled to the
段部5cには、インロー部5bに嵌挿される各部材の緩みを防止するための環状のワッシャー10が係止され、ワッシャー10にはスペーサ11を介して環状のバルブストッパ12が重畳される。バルブストッパ12には、作動油が通過する複数の貫通孔12aが形成される。
An
バルブストッパ12には間座13を介して積層リーフバルブ14の内周側が当接して配置され、積層リーフバルブ14にはピストン2が当接して配置される。このように、積層リーフバルブ14は、バルブストッパ12とピストン2との間で、その内周側を支持され、外周ポート6bの出口部である環状溝2eを閉塞して配置されるものであり、間座13によって撓みの支点が規定されると共に、バルブストッパ12によって最大撓み量が規定される。
The
ピストン2の収容部2cには積層リーフバルブ15がコア部2aに当接して収容され、積層リーフバルブ15の内周側には、間座16を介してナット17が当接して配置される。このように、積層リーフバルブ15は、ピストン2とナット17との間で、その内周側を支持され、内周ポート6aの出口部である環状溝2dを閉塞して配置されるものであり、間座16によって撓みの支点が規定される。
A laminated
以上のように、インロー部5bには、ワッシャー10、スペーサ11、バルブストッパ12、間座13、積層リーフバルブ14、ピストン2、積層リーフバルブ15、間座16、及びナット17が順次に嵌挿され、これらの各部材は、ナット17を締め付けることによってインロー部5bに固定される。
As described above, the
積層リーフバルブ14,15は、複数の環状のリーフバルブが積層して構成され、上流側の油室と下流側の油室との圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁するものである。なお、本実施の形態では、積層リーフバルブ14,15は、複数のリーフバルブを積層して構成する場合について示すが、積層するリーフバルブの枚数は、必要とする減衰力によって決められ、リーフバルブを積層せずリーフバルブ1枚のみによって構成することも可能である。
The laminated
積層リーフバルブ14は、内周側が支持されると共に、外周側である自由端側がピストン2のシート部21に着座し外周ポート6bを閉塞して配置される。したがって、油圧緩衝器100が圧縮動作し、油室4の圧力が上昇し油室3と油室4との圧力差が所定値を超えた場合には外周側が撓み開弁する。これにより、積層リーフバルブ14とシート部21との間には隙間が発生し、その隙間を作動油が通過する際に生じる流れ抵抗によって減衰力が発生する。このように、積層リーフバルブ14は、圧縮行程用の減衰バルブである。
The laminated
同様に、積層リーフバルブ15も、内周側が支持されると共に、外周側である自由端側がピストン2のシート部22に着座し内周ポート6aを閉塞して配置される。したがって、油圧緩衝器100が伸長動作し、油室3の圧力が上昇し油室3と油室4との圧力差が所定値を超えた場合には外周側が撓み開弁する。このように、積層リーフバルブ15は、伸長行程用の減衰バルブである。なお、積層リーフバルブ14には、内周ポート6aに作動油を導くための貫通路18が形成され、また、内周ポート6aの入口部には、貫通路18と内周ポート6aとを連通するための環状溝2fが形成され、内周ポート6aは環状溝2f及び貫通路18を介して油室3と常時連通している。
Similarly, the laminated
このように、積層リーフバルブ14,15は、内周側である反自由端側を支点に外周側である自由端側が撓んで開弁するものであり、油圧緩衝器100が発生する減衰力は、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力に大きな影響を受ける。
As described above, the laminated
この圧着力は、ナット17を締め付けることによって発生する軸方向の荷重である軸力によって規定される。本実施の形態では、ロッド5に設けられるナット17が軸力発生手段に該当する。
This crimping force is defined by an axial force that is an axial load generated by tightening the
以下に、この軸力について詳しく説明する。 The axial force will be described in detail below.
インロー部5bに組み付けられる部材のうち、インロー部5bに直接固定されるのはナット17のみであり、ナット17を締め付けることによって、インロー部5bに嵌挿される各部材は圧縮荷重を受け、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力が規定される。
Of the members assembled to the
インロー部5bにおける段部5cとナット17の端面17aとの間の距離は、油圧緩衝器100の組み立て時に設定されるため、ナット17が発生する軸力は一般的には一定である。この場合、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力も一定となるため、作動油の温度が高い場合には、作動油の粘性が低下し発生する減衰力は低下傾向となり、また、作動油の温度が低い場合には、作動油の粘性が増加し発生する減衰力は増加傾向となる。
Since the distance between the stepped
このように、作動油の温度が変化した場合、それに伴って発生する減衰力も変化してしまうのが一般的である。しかし、インロー部5bにおける段部5cとナット17の端面17aとの間に嵌挿され圧縮荷重を受けるワッシャー10、スペーサ11、バルブストッパ12、間座13、及び間座16の受圧部材(以下、ワッシャー10、スペーサ11、バルブストッパ12、間座13、及び間座16を「受圧部材」と総称する。)は、線膨張率が大きい材料にて構成される。したがって、受圧部材は、温度変化に伴い軸方向へと伸縮しようとするため、ナット17が発生する軸力が変化する。これにより、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力は、温度変化に伴い変化することになる。
As described above, when the temperature of the hydraulic oil changes, the damping force generated is generally changed accordingly. However, the
具体的には、受圧部材の線膨張率は、ロッド5の線膨張率と比較して大きく設定され、さらに具体的には、受圧部材の線膨張率は、温度変化に伴う各受圧部材の軸方向への伸縮量の総量が、インロー部5bにおける段部5cとナット17の端面17aとの間の軸方向への伸縮量と比較して大きくなるように設定される。受圧部材の線膨張率をこのように設定することによって、温度変化に伴い受圧部材はインロー部5bに対して軸方向に相対変形する。
Specifically, the linear expansion coefficient of the pressure receiving member is set to be larger than the linear expansion coefficient of the rod 5, and more specifically, the linear expansion coefficient of the pressure receiving member is the axis of each pressure receiving member in accordance with the temperature change. The total amount of expansion and contraction in the direction is set to be larger than the amount of expansion and contraction in the axial direction between the
なお、受圧部材の全てを線膨張率の大きい材料で構成する必要はなく、受圧部材のうちの少なくとも一つを線膨張率の大きい材料で構成し、各受圧部材の軸方向への伸縮量の総量が、インロー部5bにおける段部5cとナット17の端面17aとの間の軸方向への伸縮量と比較して大きくなるように設定してもよい。
Note that it is not necessary to configure all of the pressure receiving members with a material having a large linear expansion coefficient, and at least one of the pressure receiving members is configured with a material having a large linear expansion coefficient, and the amount of expansion and contraction in the axial direction of each pressure receiving member You may set so that the total amount may become large compared with the expansion-contraction amount to the axial direction between the
次に、温度変化に伴う受圧部材の作用について説明する。 Next, the operation of the pressure receiving member accompanying the temperature change will be described.
作動油の温度が上昇した場合には、受圧部材は軸方向へと膨張し、その膨張量は、ロッド5における段部5cとナット17の端面17aとの間の軸方向への膨張量よりも大きいため、ナット17が発生する軸力は増加する。これにより、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力は大きくなる。
When the temperature of the hydraulic oil rises, the pressure receiving member expands in the axial direction, and the amount of expansion is larger than the amount of expansion in the axial direction between the
このように、作動油の温度が上昇した場合には、作動油の粘性が低下するため発生する減衰力は低下傾向となるが、受圧部材は、軸力を増加させるように作用するため、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との間を作動油が通過し難くなる。したがって、作動油の粘性低下による減衰力の低下は、受圧部材の膨張によって補われる。
As described above, when the temperature of the hydraulic oil rises, the damping force generated tends to decrease because the viscosity of the hydraulic oil decreases, but the pressure receiving member acts to increase the axial force, so It becomes difficult for hydraulic oil to pass between the
また、作動油の温度が低下した場合には、受圧部材は軸方向へと収縮し、その収縮量は、ロッド5における段部5cとナット17の端面17aとの間の軸方向への収縮量よりも大きいため、ナット17が発生する軸力は低下する。これにより、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力は小さくなる。
Further, when the temperature of the hydraulic oil decreases, the pressure receiving member contracts in the axial direction, and the contraction amount is the contraction amount in the axial direction between the
このように、作動油の温度が低下した場合には、作動油の粘性が増加するため発生する減衰力は増加傾向となるが、受圧部材は、軸力を減少させるように作用するため、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との間を作動油が通過し易くなる。したがって、作動油の粘性増加による減衰力の増加は、受圧部材の収縮によって抑制される。
As described above, when the temperature of the hydraulic oil decreases, the damping force generated increases because the viscosity of the hydraulic oil increases. However, since the pressure receiving member acts to reduce the axial force, The hydraulic oil easily passes between the
以上のように、受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって軸力を変化させ、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力を変化させるものであり、温度変化に伴う減衰力の変化を温度補償するように作用する。
As described above, the pressure receiving member changes the axial force by expanding and contracting in the axial direction in accordance with the temperature change, and changes the pressure-bonding force between the
本実施の形態の他の態様として、ワッシャー10、スペーサ11、バルブストッパ12、間座13、及び間座16の受圧部材を形状記憶合金にて構成するようにしてもよい。この場合、受圧部材は、基準温度(変態点)未満である場合には、ナット17の軸力によって圧縮荷重を受け、基準温度以上に上昇すると軸方向に伸長して元の形状に回復するように設定される。具体的には、受圧部材の元の形状への回復時には、受圧部材の軸方向への膨張量が、ロッド5における段部5cとナット17の端面17aとの間の軸方向への膨張量よりも大きくなるように設定される。これにより、受圧部材が元の形状に回復することによって、軸力は増加し、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力は大きくなる。このように、受圧部材を形状記憶合金にて構成しても、受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮し、温度変化に伴う減衰力の変化を温度補償するように作用する。
As another aspect of the present embodiment, the pressure receiving members of the
以上の本実施の形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。 According to the above embodiment, the following operational effects are obtained.
ロッドに嵌挿され締結部材によって圧縮荷重を受ける受圧部材は、線膨張率が大きい材料にて構成される。したがって、作動油の温度が上昇した場合には、受圧部材は、軸方向に膨張しナット17の軸力を増加させるように作用するため、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力が大きくなる。これにより、発生する減衰力は大きくなり、作動油の粘性低下による減衰力の低下が補われる。また、作動油の温度が低下した場合には、受圧部材は、軸方向に収縮しナット17の軸力を低下させるように作用するため、積層リーフバルブ14,15とシート部21,22との圧着力が小さくなる。これにより、発生する減衰力は小さくなり、作動油の粘性増加による減衰力の増加が抑制される。
The pressure receiving member that is inserted into the rod and receives a compression load by the fastening member is made of a material having a large linear expansion coefficient. Therefore, when the temperature of the hydraulic oil rises, the pressure receiving member expands in the axial direction and acts to increase the axial force of the
このように、受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって軸力を変化させ、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を補償するように作用するため、本実施の形態によれば、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を抑制することができ、作動油の温度変化が大きい場合でも、所望の減衰力特性を得ることができる。 As described above, the pressure receiving member functions to change the axial force by expanding and contracting in the axial direction in accordance with the temperature change, and to compensate for the change in the damping force accompanying the temperature change of the hydraulic oil. According to this, it is possible to suppress a change in the damping force accompanying a change in the temperature of the hydraulic oil, and to obtain a desired damping force characteristic even when the temperature change of the hydraulic oil is large.
(第2の実施の形態)
図2を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る油圧緩衝器200について説明する。図2は油圧緩衝器200の断面図である。なお、以下の説明において、上記第1の実施の形態に用いた符号と同一の符号は、第1の実施の形態にて説明した部材と同一の部材を指すものとする。
(Second Embodiment)
A
本第2の実施の形態の油圧緩衝器200は、シリンダ1の底部に固定して配置されるベースバルブ30によって減衰力を発生させるものである。
The
ベースバルブ30は、油室4内に配置され、外周縁がシリンダ1の端部に圧入されることによってシリンダ1の底部に固定され、シリンダ1の底部に油室29を画成する。本実施の形態では、ベースバルブ30がバルブディスクに該当する。
The
油室29は、ベースバルブ30の端部に形成された切り欠き通路30aを介して、シリンダ1外周と外筒32内周とで画成されたタンク室33に連通している。
The
タンク室33内には、ロッド5の侵入、退出によるシリンダ1内の容積変化を補償するガス室(図示せず)が設けられる。
A gas chamber (not shown) is provided in the
ベースバルブ30には、油室4に常時連通する複数の内周ポート34aと、タンク室33に常時連通する複数の外周ポート34bが形成される。内周ポート34aは、油圧緩衝器100の圧縮動作時に油室4の作動油をタンク室33へと導く流路であり、外周ポート34bは、油圧緩衝器100の伸長動作時にタンク室33の作動油を油室4へと導く流路である。
The
ベースバルブ30の軸心に形成された貫通孔には、各部材が組み付けられるガイド部材31が挿通される。
A
ガイド部材31は、ベースバルブ30を挿通するロッド部31aと、ロッド部31aと比較して大径の大径部31bと、大径部31bと比較してさらに大径のフランジ部31cとを有する。
The
ガイド部材31に組み付けられる部材について説明する。
A member assembled to the
大径部31bには、外周ポート34bを閉塞した状態でベースバルブ30に当接して配置されるノンリタンバルブ36と、ノンリタンバルブ36をベースバルブ30に対して付勢するノンリタンスプリング37とが嵌挿される。なお、ノンリタンバルブ36の内周側には、内周ポート34aに作動油を導くための貫通路36aが形成され、内周ポート34aは貫通路36aを介して油室4と常時連通している。
The large-
ロッド部31aには、大径部31bとの境界に形成された段部(係止部)31dにベースバルブ30が当接して配置される。ベースバルブ30には、内周ポート34aを閉塞した状態で積層リーフバルブ38が重畳される。そして、積層リーフバルブ38の内周側には、間座39を介してバルブストッパ40が当接して配置される。このように、積層リーフバルブ38は、ベースバルブ30とバルブストッパ40との間で、その内周側を支持され、内周ポート34aを閉塞して配置されるものであり、間座39によって撓みの支点が規定される共に、バルブストッパ40によって最大撓み量が規定される。
In the
このように、ロッド部31aには、積層リーフバルブ38、間座39、及びバルブストッパ40が嵌挿され、ロッド部31aの端部に設けられたかしめ部42をバルブストッパ40に対してかしめることによって、各部材がガイド部材31に固定される。
Thus, the
油圧緩衝器200が圧縮動作し、油室4の圧力が上昇し油室4と油室29との圧力差が所定値を超えた場合には、積層リーフバルブ38は、外周側が撓み開弁する。これにより、積層リーフバルブ38とベースバルブ30のシート部30bとの間には隙間が発生し、ロッド5の進入体積分の作動油が油室4から油室29を通じてタンク室33に排出される。作動油が積層リーフバルブ38とシート部30bとの間を通過する際に生じる流れ抵抗によって減衰力が発生する。このように、積層リーフバルブ38は、圧縮行程用の減衰バルブである。
When the
また、油圧緩衝器200が伸長動作した場合には、作動油は外周ポート34bを通り、ノンリタンバルブ36をノンリタンスプリング37の付勢力に抗して押し開く。これにより、ロッド5の退出体積分の作動油がタンク室33から油室29を通じて油室4に流入する。
When the
積層リーフバルブ38は、内周側である反自由端側を支点に外周側である自由端側が撓んで開弁するものであり、油圧緩衝器200が発生する減衰力は、積層リーフバルブ38とシート部30bとの圧着力に大きな影響を受ける。
The
この圧着力は、ロッド部31a端部のかしめ部42をバルブストッパ40に対してかしめることによって発生する軸方向の荷重である軸力によって規定される。本実施の形態では、ロッド部31aに設けられるかしめ部42が軸力発生手段に該当する。
This crimping force is defined by an axial force that is an axial load generated by caulking the
かしめ部42をかしめることによって、ロッド部31aにおける段部31dとかしめ部42との間に嵌挿される各部材は、圧縮荷重を受け、積層リーフバルブ38とシート部30bとの圧着力が規定される。
By caulking the
本実施の形態では、圧縮荷重を受ける間座39及びバルブストッパ40の受圧部材(以下、間座39及びバルブストッパ40を「受圧部材」と総称する。)が、線膨張率が大きい材料にて構成され、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって軸力を変化させる。
In the present embodiment, the pressure receiving member of the
具体的には、受圧部材の線膨張率は、ロッド部31aの線膨張率よりも大きく設定され、さらに具体的には、受圧部材の線膨張率は、温度変化に伴う各受圧部材の軸方向への伸縮量の総量が、ロッド部31aにおける段部31dとかしめ部42との間の軸方向への伸縮量と比較して大きくなるように設定される。
Specifically, the linear expansion coefficient of the pressure receiving member is set to be larger than the linear expansion coefficient of the
受圧部材がこのように設定されることによって、温度変化に伴う受圧部材の伸縮によって軸力が変化するため、積層リーフバルブ38とシート部30bとの圧着力も変化する。
By setting the pressure receiving member in this way, the axial force changes due to the expansion and contraction of the pressure receiving member accompanying a temperature change, so that the pressure bonding force between the
以上の第2の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって軸力を変化させるものであり、温度変化に伴う減衰力の変化を温度補償するように作用する。 Also in the second embodiment described above, as in the first embodiment, the pressure receiving member changes the axial force by expanding and contracting in the axial direction in accordance with the temperature change, and is accompanied by the temperature change. It acts to compensate for changes in damping force.
なお、本第2の実施の形態では、軸力を変化させる受圧部材として、間座39及びバルブストッパ40を示したが、受圧部材の構成はこれに限定されるものではなく、上記第1の実施の形態と同様に、ロッド部31aにワッシャーやスペーサを嵌挿させる構成とすることも可能である。
In the second embodiment, the
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
本発明は、車両に搭載される緩衝器に適用することができる。 The present invention can be applied to a shock absorber mounted on a vehicle.
100,200 油圧緩衝器
1 シリンダ
2 ピストン
3,4 油室
5 ロッド
6a 内周ポート
6b 外周ポート
10 ワッシャー
11 スペーサ
12 バルブストッパ
13,16 間座
14,15 積層リーフバルブ
17 ナット
21,22 シート部
30 ベールバルブ
30b シート部
31 ガイド部材
31a ロッド部
31d 段部
33 タンク室
34a 内周ポート
34b 外周ポート
38 積層リーフバルブ
39 間座
40 バルブストッパ
42 かしめ部
100, 200
Claims (6)
前記バルブディスクに形成され、前記バルブディスクにて画成された油室間を連通するポートと、
前記ポートを閉塞して配置され、上流側の油室と下流側の油室との圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁するリーフバルブと、
前記バルブディスク及び前記リーフバルブが嵌挿されるロッドと、
前記ロッドに設けられ、前記リーフバルブと前記バルブディスクとの圧着力を規定する軸力を発生する軸力発生手段と、
前記ロッドに嵌挿され、前記軸力発生手段が発生する軸力によって圧縮荷重を受ける受圧部材と、を備え、
前記受圧部材は、温度変化に伴い軸方向に伸縮することによって前記軸力を変化させ、作動油の温度変化に伴う減衰力の変化を補償することを特徴とする油圧緩衝器。 A valve disk defining a cylinder filled with hydraulic oil;
A port formed in the valve disc and communicating between oil chambers defined by the valve disc;
A leaf valve that is disposed with the port closed, and bends and opens when the pressure difference between the upstream oil chamber and the downstream oil chamber exceeds a predetermined value;
A rod into which the valve disc and the leaf valve are inserted;
An axial force generating means that is provided on the rod and generates an axial force that defines a pressure-bonding force between the leaf valve and the valve disc;
A pressure receiving member fitted into the rod and receiving a compressive load by the axial force generated by the axial force generating means;
The said pressure receiving member changes the said axial force by expanding-contracting in an axial direction with a temperature change, The hydraulic shock absorber characterized by compensating the change of the damping force accompanying the temperature change of hydraulic fluid.
前記受圧部材の線膨張率は、前記ロッドの線膨張率と比較して大きいことを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。 The pressure receiving member is disposed between a locking portion formed on the rod and the axial force generating means,
The hydraulic shock absorber according to claim 1, wherein the linear expansion coefficient of the pressure receiving member is larger than the linear expansion coefficient of the rod.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007162263A JP2009002398A (en) | 2007-06-20 | 2007-06-20 | Hydraulic shock absorber |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007162263A JP2009002398A (en) | 2007-06-20 | 2007-06-20 | Hydraulic shock absorber |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009002398A true JP2009002398A (en) | 2009-01-08 |
Family
ID=40319007
Family Applications (1)
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JP2007162263A Pending JP2009002398A (en) | 2007-06-20 | 2007-06-20 | Hydraulic shock absorber |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009002398A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9884878B2 (en) | 2013-02-04 | 2018-02-06 | Janssen Pharmaceutica Nv | FLAP modulators |
-
2007
- 2007-06-20 JP JP2007162263A patent/JP2009002398A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9884878B2 (en) | 2013-02-04 | 2018-02-06 | Janssen Pharmaceutica Nv | FLAP modulators |
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