JP2008530630A - 画像読み取り・記録装置、画像読み取り・記録方法、及び記録媒体 - Google Patents

画像読み取り・記録装置、画像読み取り・記録方法、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

撮像された複数のデジタルアセットを、記録媒体に記録する画像記録装置であって、前記複数のデジタルアセットを格納するアセットロールディレクトリを、複数の前記記録媒体のそれぞれが備える前記アセットロールディレクトリのそれぞれを識別可能なディレクトリ名で、前記記録媒体中に作成するアセットロールディレクトリ作成部と、前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納するアセット情報ファイルを生成するアセット情報生成部と、前記複数のデジタルアセット、及び前記アセット情報ファイルを、前記アセットロールディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録するアセット記録部と、記録される前記アセット情報ファイルへのパスを格納するインデックスマニフェストファイルを生成するインデックス生成部と、生成された前記インデックスマニフェストファイルを、前記記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに記録するインデックス記録部とを備える画像記録装置である。
【選択図】図3

Description

本明細書に別紙A−1、A−2、A−3を添付して、その内容をここに参照として組み込む。
本出願は、2005年2月17日提出の米国特許出願番号11/059,681および2005年7月22日提出の米国特許出願番号11/186,868の優先権を主張しており、その内容をここにさらに参照として組み込む。
さらに、同一出願人による2005年6月10日提出の米国特許出願シリアル番号11/149,347に言及し、その開示をここに参照として組み込む。
本発明は、画像記録装置、画像記録方法、及び記録媒体に関する。特に本発明は、撮像された複数のデジタルアセットを、記録媒体に記録する画像記録装置、及び画像記録方法、並びに当該記録媒体に関する。
従来、記録媒体にオリジナルデジタルコンテンツを記録する記録装置は、該媒体への記録を条件なしで記録する。つまり、デジタルコンテンツあるいはその論理フォーマットの組成は条件なしということである。例えば、Fujicolor(登録商標)CDのフォーマットは記録装置を制御するアプリケーションにより完全に決定される。他のアプリケーションはデジタルコンテンツを他の方法で組成することができ、その例としては、Kodak PictureCD(登録商標)の論理フォーマットを生成するアプリケーションが挙げられる。これにより、媒体上のデジタルコンテンツの論理フォーマットが最初は未知であることから、読み取り装置にとっては複雑性が増すこととなる。本発明は、所定の論理フォーマットでデジタルコンテンツを記録媒体に記録する「画像記録装置」である。この所定の論理フォーマットはその後、「画像読み取り装置」の効率的で制御された操作を可能とする、というのもデジタルコンテンツの論理フォーマットが既知になるからである。本発明記載の装置が処理するデジタルコンテンツの論理フォーマットは、デジタルコンテンツの提示の改善を可能とする。目下のところ、視聴者に対して、デジタルコンテンツに関連付けられたメタデータに基づいた選択により決定して提示させる論理フォーマットは存在しない。加えて、読み取り装置は記録媒体上のメタデータに基づきその行動を実際に修正することもある。DVDプレーヤなどの目下の読み取り装置は、コンテンツ発信元及びコンテンツ記録装置が完全に決定する再生経験に依っている。本発明は、視聴者が選択した基準に基づく改善された再生モードをマニフェストのメタデータの利用により可能とするシステムを記載する。
そこで、本発明は、従来技術に付随する上述の欠点を克服することができる画像読み取り装置、画像読み取り方法、および記録媒体を提供することを目的とする。上述の、およびその他の目的は、独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な組み合わせ例を規定する。
本発明の第一局面によれば、複数のデジタルアセットを、記録媒体に記録する画像記録装置であって、前記複数のデジタルアセットを格納するアセットロールディレクトリを、一以上の入力媒体のそれぞれに関連付けられたディレクトリで作成するアセットロールディレクトリ作成部と、前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストファイルを生成するアセットマニフェスト生成部と、前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、前記アセットロールディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録するアセット記録部と、記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを格納するインデックスマニフェストファイルを生成するインデックス生成部と、生成された前記インデックスマニフェストファイルを、前記記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに記録するインデックス記録部とを備える画像記録装置である。
前記アセットロールディレクトリ作成部は、各画像記録装置に固有の前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定してもよい。
前記アセットロールディレクトリ作成部は、更に、前記アセットロールディレクトリを生成する日時情報に基づいて、前記日時情報毎に異なる、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名をさらに決定してもよい。
前記画像記録装置はさらに、前記複数のデジタルアセットの解像度を下げることによって複数の表示用画像を生成する表示用画像生成部と、前記複数の表示用画像を格納する表示用画像ディレクトリを、前記アセットロールディレクトリの下位に作成する表示用画像ディレクトリ作成部と、前記複数の表示用画像を、前記表示用画像ディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録する表示用画像記録部とを更に備え、前記アセットマニフェスト生成部は、記録される前記複数の表示用画像のそれぞれへのパスを格納する前記アセットマニフェストファイルを生成してもよい。
前記表示用画像生成部は、前記複数の表示用画像のそれぞれについて、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名を、逆変換可能な予め定められた規則で変換することにより、当該表示用画像のファイル名を生成してもよい。
前記表示用画像生成部は、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名の、先頭の予め定められた長さの文字列を、他の文字列に変更することにより、当該表示用画像のファイル名を生成してもよい。
前記画像記録装置はさらに、第1の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第1インデックス読み取り部と、前記第1インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第1の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第1アセットディレクトリ検出部と、前記第1インデックス読み取り部により読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記アセットマニフェストファイルを読み取るアセットマニフェスト読み取り部と、読み取られた前記アセットマニフェストファイルに格納されている前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記複数のデジタルアセットを読み取る画像読み取り部と、第2の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第2インデックス読み取り部と、前記第2インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第2の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第2アセットディレクトリ検出部とを更に備え、前記アセット記録部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって検出された前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致する場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、パスを変更することなく前記第2の記録媒体に記録し、前記インデックス生成部は、前記第2インデックス読み取り部により読み取られた、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルに、前記第1の記録媒体から読み取られて前記第2の記録媒体に記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイルを生成し、前記インデックス記録部は、生成された前記新たなインデックスマニフェストファイルを用いて、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルを更新してもよい。
前記画像記録装置は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって検出された前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、予め定められたディレクトリ名の前記アセットディレクトリを、前記第2の記録媒体中に作成するアセットディレクトリ作成部を更に備え、前記アセットロールディレクトリ作成部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって検出された前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、前記第1インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、当該アセットマニフェストファイルが前記第1の記録媒体において格納されている前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名と同一のディレクトリ名の前記アセットロールディレクトリを、前記アセットディレクトリ作成部によって作成された前記アセットディレクトリの下位に作成し、前記アセット記録部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、作成された前記アセットディレクトリに格納させるべく、前記第2の記録媒体に記録する。
本発明の第二局面によれば、画像記録装置を用いることにより、複数のデジタルアセットを、記録媒体に記録する画像記録方法であって、アセットロールディレクトリを、一以上の入力媒体のそれぞれに関連付けられたディレクトリで前記複数のデジタルアセット格納することで作成するアセットロールディレクトリ作成段階と、前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストファイルを生成するアセットマニフェスト生成段階と、前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、前記アセットロールディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録するアセット記録段階と、記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを格納するインデックスマニフェストファイルを生成するインデックス生成段階と、生成された前記インデックスマニフェストファイルを、前記記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに記録するインデックス記録段階とを備える画像記録方法である。
前記アセットロールディレクトリ作成段階は、当該画像記録装置を識別可能な装置識別子に基づいて、前記装置識別子毎に異なる、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定してもよい。
前記アセットロールディレクトリ作成段階は、更に、前記アセットロールディレクトリを生成する日時情報に基づいて、前記日時情報毎に異なる、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定する。
前記画像記録方法は、前記複数のデジタルアセットの解像度を下げることによって複数の表示用画像を生成する表示用画像生成段階と、前記複数の表示用画像を格納する表示用画像ディレクトリを、前記アセットロールディレクトリの下位に作成する表示用画像ディレクトリ作成段階と、前記複数の表示用画像を、前記表示用画像ディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録する表示用画像記録段階とを更に備え、前記アセットマニフェスト生成段階は、記録される前記複数の表示用画像のそれぞれへのパスを更に格納する前記アセットマニフェストファイルを生成してもよい。
前記表示用画像生成段階は、前記複数の表示用画像のそれぞれについて、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名を、逆変換可能な予め定められた規則で変換することにより、当該表示用画像のファイル名を生成してもよい。
前記表示用画像生成段階は、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名の、先頭の予め定められた長さの文字列を、他の文字列に変更することにより、当該表示用画像のファイル名を生成してもよい。
前記画像記録方法は、第1の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第1インデックス読み取り段階と、前記第1インデックス読み取り段階において読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第1の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第1アセットディレクトリ検出段階と、前記第1インデックス読み取り段階において読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記アセットマニフェストファイルを読み取るアセットマニフェスト読み取り段階と、読み取られた前記アセットマニフェストファイルに格納されている前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記複数のデジタルアセットを読み取る画像読み取り段階と、第2の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第2インデックス読み取り段階と、前記第2インデックス読み取り段階によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第2の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第2アセットディレクトリ検出段階とを更に備え、前記アセット記録段階は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれにおいて読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致する場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、パスを変更することなく前記第2の記録媒体に記録し、前記インデックス生成段階は、前記第2インデックス読み取り段階において読み取られた、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルに、前記第1の記録媒体から読み取られて前記第2の記録媒体に記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイルを生成し、前記インデックス記録段階は、生成された前記新たなインデックスマニフェストファイルを用いて、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルを更新してもよい。
前記画像記録方法は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、予め定められたディレクトリ名の前記アセットディレクトリを、前記第2の記録媒体中に作成するアセットディレクトリ作成段階を更に備え、前記アセットロールディレクトリ作成段階は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれにおいて読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、前記第1インデックス読み取り段階において読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、当該アセットマニフェストファイルが前記第1の記録媒体において格納されている前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名と同一のディレクトリ名の前記アセットロールディレクトリを、前記アセットディレクトリ作成段階で作成された前記アセットディレクトリの下位に作成し、前記アセット記録段階は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、作成された前記アセットディレクトリに格納させるべく、前記第2の記録媒体に記録する。
本発明の第三局面によれば、撮像された複数のデジタルアセットが記録されている記録媒体であって、前記複数のデジタルアセットと、前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納しているアセットマニフェストファイルと、前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを格納しているアセットロールディレクトリと、前記アセットマニフェストファイルへのパスを格納しているインデックスマニフェストファイルとを備え、前記インデックスマニフェストファイルは、当該記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに記録されており、前記アセットロールディレクトリは、複数の当該記録媒体のそれぞれが備える前記アセットロールディレクトリのそれぞれを識別可能なディレクトリ名を有する記録媒体である。
前記アセットロールディレクトリは、該画像記録装置を識別するための装置識別子に基づき各装置識別子毎に異なるディレクトリ名を有してもよい。
前記アセットロールディレクトリは、生成された日時に基づく、前記日時毎に異なるディレクトリ名を有してもよい。
前記記録媒体は、前記複数のデジタルアセットの解像度を下げることによって生成された複数の表示用画像と、前記複数の表示用画像を前記アセットロールディレクトリの下位に格納する表示用画像ディレクトリとを更に備え、前記アセットマニフェストファイルは、前記複数の表示用画像のそれぞれへのパスを更に格納してもよい。
前記複数の表示用画像のそれぞれは、当該表示用画像を生成する場合に用いられた前記デジタルアセットのファイル名が、逆変換可能な予め定められた規則で変換されたファイル名を有してもよい。
前記複数の表示用画像のそれぞれは、当該表示用画像を生成するのに利用される前記デジタルアセットのファイル名の、先頭の予め定められた数の文字列が、他の文字列に変更されたファイル名を有してもよい。
発明の開示において、本発明の必要とされる特徴の全てを必ずしも記載していない。本発明は、上述の特徴の部分的組み合わせであってもよい。本発明の上述の、およびその他の特徴や利点は、添付の図面とともに、以下の実施形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明のよりよい理解の目的から、付随図面を参照し、これを参照として組み込むが、図面中、
本発明の実施形態に係る画像利用システムの一例である画像利用システム10の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る記録媒体30のディレクトリ構成及びファイル構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像記録装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置40の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像記録装置20を用いる画像記録方法における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置40を用いる画像読み取り方法における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像記録装置20を用いる画像記録方法における処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像利用システムの他の例である画像利用システム50の構成の一例を示す。 本発明の実施形態に係る画像記録装置70を用いる画像記録方法における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、好適な実施の形態に基づいて本発明を説明するが、以下の実施形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を例示するものである。また実施形態の中で説明されている特徴やその組み合わせの全てが発明に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像利用システムの一例である画像利用システム10の構成の一例を示す。本実施形態に係る画像利用システム10は、画像記録装置20によりデジタルアセットを記録媒体30に記録したり、また、記録媒体30に記録されているデジタルアセットを画像読み取り装置40により読み取り、読み取ったデジタルアセットを表示したり印刷したりする。そして、本実施形態に係る画像利用システム10は、記録媒体30において、複数のデジタルアセットが何れの領域に記録されているかに関わらず、当該複数のデジタルアセットを正確に読み取ることを目的とする。また、本実施形態に係る画像利用システム10は、既にデジタルアセットが記録されている記録媒体に新たなデジタルアセットを記録する場合に、既に記録されているデジタルアセットが意図せず消去されることを防止することを更なる目的とする。また、本実施形態に係る画像利用システム10は、複数のデジタルアセット、及び当該複数のデジタルアセットに基づくスライドショーを示すマニフェストが既に記録されている記録媒体30に新たなデジタルアセットを追加する場合に、記録媒体30の容量の利用効率を向上させることを更なる目的とする。
本実施形態に係る画像利用システム10は、画像記録装置20、記録媒体30、及び画像読み取り装置40を備える。画像記録装置20は、例えばデジタルカメラ等によって撮像された複数のデジタルアセットを、記録媒体30に記録する。ここで、デジタルアセットとは、静止画像であってよく、これに代えて、動画像であってもよい。また、画像記録装置20は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置であってよく、これに代えて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であってもよい。画像読み取り装置40は、撮像された複数のデジタルアセットが記録されている記録媒体30から、当該複数のデジタルアセットを読み取る。そして、画像読み取り装置40は、読み取ったデジタルアセットを、表示または印刷することにより、利用者に提供する。なお、画像読み取り装置40は、例えば、DVD−Videoプレイヤー等の映像再生装置であってよく、これに代えて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、DPEサービス店舗に設置されたキオスク端末等であってもよい。
また、本発明において、画像記録装置20及び画像読み取り装置40は、それぞれ独立したものであってよく、これに代えて、一方が他方の機能及び構成を有していてもよい。また、画像記録装置20及び画像読み取り装置40のそれぞれは、互いに異なる複数の装置を含んでいてもよく、当該複数の装置が、互いに連携することにより、画像記録装置20または画像読み取り装置40として動作してもよい。
図2は、本実施形態に係る記録媒体30のディレクトリ構成及びファイル構成の一例を示す。本実施形態に係る記録媒体30は、ルートディレクトリの直下に、アセットディレクトリ300、アルバムディレクトリ330、インデックスマニフェストファイル340、及びビデオストリーム350を格納している。
アセットディレクトリ300は、デジタルアセットなどの画像利用システム10によって用いられるデータを、複数のアセットロールディレクトリ(310a及び310b。以降310として表記)、並びに共有ディレクトリ320を介して格納している。なお、本図において、アセットディレクトリ300は、2つのロールアセットロールディレクトリ310を格納しているが、これに代えて、1つのみ、または3つ以上のロールアセットロールディレクトリ310を格納していてもよい。
アセットロールディレクトリ310aは、複数のデジタルアセット312a、アセットマニフェストファイル314a、及び表示用画像ディレクトリ316aを格納している。また、アセットロールディレクトリ310aは、更に、録音された音声313aを格納していてもよい。複数のデジタルアセット312aは、例えば、デジタルカメラによって撮像された静止画像及び/又は動画像であってよい。アセットマニフェストファイル314aは、アセットロールディレクトリ310aに格納されている複数のデジタルアセット312aのそれぞれへのパスを格納している。表示用画像ディレクトリ316aは、アセットロールディレクトリ310aの下位に位置すると共に、複数の表示用画像318aを格納している。複数の表示用画像318aは、複数のデジタルアセット312に代えて表示される画像であり、例えば、複数のデジタルアセットの解像度を下げることによって生成された画像であってよい。なお、アセットロールディレクトリ310aは、表示用画像における解像度や縦横比等が異なる、複数の表示用画像ディレクトリを格納していてもよい。これにより、表示用画像を表示するための表示装置や表示方法毎に解像度や縦横比が異なる場合であっても、当該表示装置や表示方法に適した、表示品質の高い画像を表示することができる。また、アセットマニフェストファイル314aは、複数の表示用画像318aのそれぞれへのパスを更に格納している。
アセットロールディレクトリ310bは、複数のデジタルアセット312b、アセットマニフェストファイル314b、及び表示用画像ディレクトリ316bを格納している。本実施形態に示すように、複数のデジタルアセットを、記録媒体30の複数のアセットロールディレクトリに分類して格納することができる。
共有ディレクトリ320は、複数の共有ファイル322、及び共有マニフェストファイル324を格納している。共有ファイルは、例えばアセットロールディレクトリ310に格納されているデジタルアセット312及び表示用画像318の少なくとも一部をスライドショーとして表示する場合に、BGM(バックグラウンドミュージック)として演奏される楽曲であってよい。共有マニフェストファイル324は、複数の共有ファイル322のそれぞれへのパスを格納している。
アルバムディレクトリ330は、複数のアルバムマニフェストファイル332を格納している。複数のアルバムマニフェストファイル332のそれぞれは、記録媒体30に記録されている複数のデジタルアセット(312a及び312b。以降312と表記)のうち、少なくとも一部のデジタルアセットの表示順序を定める。具体的には、アルバムマニフェストファイル332は、表示すべきデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納しているアセットマニフェストファイル(314a及び314b。以降314と表記)へのパス、及び表示順序に従って表示すべき画像のそれぞれを識別する画像識別子を格納している。なお、この場合、アセット情報ファイル314は、複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスと、当該デジタルアセットを識別する画像識別子とを、対応付けて格納していてよい。
インデックスマニフェストファイル340は、複数のアセットマニフェストファイル314のそれぞれへのパス、及び複数のアルバムマニフェストファイル332へのパスを格納している。また、インデックスマニフェストファイル340は、記録媒体30毎に異なることはなく、また、予め定められたパスに記録されている。具体的には、インデックスマニフェストファイル340は、記録媒体30のルートディレクトリの直下に、"PASSIDX.PVM"というファイル名で記録されていてよい。
ビデオストリーム350は、例えばDVD−Video形式のビデオストリームを含むファイル群又はディレクトリ群であってよい。そして、ビデオストリーム350は、アルバムマニフェストファイル332が定める表示順序に基づくスライドショーを示すビデオストリームであってよい。これにより、アルバムマニフェストファイル332、及び表示用画像318を読み取ってスライドショーを表示することのできない表示機器であっても、記録媒体30をDVD−Videoディスクとして再生することにより、当該スライドショーを表示することができる。
なお、本図に示したアセットディレクトリ300、アセットロールディレクトリ310、複数のデジタルアセット312、アセットマニフェストファイル314、表示用画像ディレクトリ(316a及び316b。以降316と表記)、複数の表示用画像318、共有ディレクトリ320、複数の共有ファイル322、共有マニフェストファイル324、アルバムディレクトリ330、並びに複数のアルバムマニフェストファイル332の少なくとも一部は、例えば利用者等によって予め定められた記録媒体30のフォーマットによって異なっていてよい。ここで、記録媒体30のフォーマットとは、例えば、Fujicolor(登録商標)CD、PictureCD(登録商標)、及びHotAlbum(登録商標)等であってよい。
なお、アセットロールディレクトリ310は、各入力媒体と関連付けられたディレクトリ名を有していてよい。また、同様にして、複数のデジタルアセット312、アセットマニフェストファイル314、表示用画像ディレクトリ316、複数の表示用画像318、共有ディレクトリ320、複数の共有ファイル322、共有マニフェストファイル324、アルバムディレクトリ330、及び複数のアルバムマニフェストファイル332の少なくとも一部も、複数の入力媒体のそれぞれが備えるそれぞれのファイル及びディレクトリを識別可能な名称を有していてよい。
図3は、本実施形態に係る画像記録装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。画像記録装置20は、画像入力部200、装置識別子取得部205、日時取得部210、アセットロールディレクトリ作成部215、表示用画像生成部220、表示用画像ディレクトリ作成部225、アセットマニフェスト生成部230、アセット記録部235、表示用画像記録部240、アルバムディレクトリ作成部245、アルバムマニフェスト生成部250、アルバムマニフェスト記録部255、インデックス生成部260、及びインデックス記録部265を有する。
画像入力部200は、撮像された複数のデジタルアセットを入力する。例えば、画像入力部200は、複数のデジタルアセット312を撮像したデジタルカメラとデータ通信を行うことにより、複数のデジタルアセット312及び/又はデジタル音声アセット313を入力してよく、また、複数のデジタルアセット312が記録されている他の記録媒体や記憶装置から、複数のデジタルアセット312を読み取ることにより、複数のデジタルアセット312を入力してもよい。そして、画像入力部200は、入力した複数のデジタルアセット312を、表示用画像生成部220、アセットマニフェスト生成部230、及びアセット記録部235に出力する。
装置識別子取得部205は、画像記録装置20を識別可能な装置識別子を取得する。ここで、装置識別子とは、例えば、画像記録装置20が有するネットワークインターフェイスに割り当てられたMAC(Media Access Control)アドレスであってよい。そして、装置識別子取得部205は、取得した装置識別子をアセットロールディレクトリ作成部215に出力する。日時取得部210は、画像記録装置20が有する時計機能及びカレンダー機能を用いて、現在時刻を取得する。そして、日時取得部210は、取得した現在時刻をアセットロールディレクトリ作成部215に出力する。
アセットロールディレクトリ作成部215は、画像入力部200によって入力された複数のデジタルアセットを格納するアセットロールディレクトリ310を、記録媒体30中に作成する。ここで、アセットロールディレクトリ作成部215は、複数の記録媒体のそれぞれが有するアセットロールディレクトリ310のそれぞれを識別するディレクトリ名で、アセットロールディレクトリ310を作成してよい。具体的には、アセットロールディレクトリ作成部215は、装置識別子取得部205から受け取った装置識別子に基づいて、当該装置識別子毎に異なるディレクトリ名を決定してよい。また、アセットロールディレクトリ作成部215は、更に、日時取得部210から受け取った、アセットロールディレクトリ310を生成する日時に基づいて、当該日時毎に異なるディレクトリ名を決定してよい。なお、アセットロールディレクトリ作成部215は、予め定められた記録媒体30のフォーマットにおいて、アセットロールディレクトリ310を格納するアセットディレクトリ300が定められており、且つ、当該アセットディレクトリが記録媒体30に存在しない場合には、当該アセットディレクトリ300を作成した後で、アセットロールディレクトリ310を作成してよい。そして、アセットロールディレクトリ作成部215は、記録媒体30における、作成したアセットロールディレクトリ310へのパスを、表示用画像ディレクトリ作成部225、及びアセット記録部235に出力する。
表示用画像生成部220は、画像入力部200によって入力された複数のデジタルアセット312の解像度を下げることによって、複数の表示用画像318を生成する。ここで、表示用画像生成部220は、複数の表示用画像318のそれぞれについて、当該表示用画像318を生成する場合に用いたデジタルアセット312のファイル名を、逆変換可能な予め定められた規則で変換することにより、当該表示用画像318のファイル名を生成してよい。具体的には、表示用画像生成部220は、複数の表示用画像318のそれぞれについて、当該表示用画像318を生成する場合に用いたデジタルアセット312のファイル名の、先頭の予め定められた長さの文字列を、他の文字列に変更することにより、当該表示用画像318のファイル名を生成してよい。なお、ここで、それぞれのデジタルアセット312のファイル名とは、当該デジタルアセット312が入力される際に、画像入力部200によって定められたファイル名であってよい。そして、表示用画像生成部220は、複数の表示用画像318を表示用画像記録部240に出力する。また、表示用画像生成部220は、複数の表示用画像318のそれぞれのファイル名を、アセットマニフェスト生成部230に出力する。
表示用画像ディレクトリ作成部225は、表示用画像生成部220によって生成される複数の表示用画像318を格納する表示用画像ディレクトリ316を、アセットロールディレクトリ作成部215によって作成されたアセットロールディレクトリ310の下位に作成する。そして、表示用画像ディレクトリ作成部225は、表示用画像ディレクトリ316へのパスを表示用画像記録部240に出力する。また、表示用画像ディレクトリ作成部225は、作成した表示用画像ディレクトリ316へのパス、及びアセットロールディレクトリ310へのパスをアセットマニフェスト生成部230に出力する。
アセットマニフェスト生成部230は、画像入力部200によって入力された複数のデジタルアセット312が記録媒体30に記録された場合の、当該複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパス、及び表示用画像生成部220によって生成された複数の表示用画像318が記録媒体30に記録された場合の、当該複数の表示用画像318のそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストファイル314を生成する。ここで、アセットマニフェスト生成部230は、例えばアセットマニフェストファイル314がアセットロールディレクトリ310の直下に格納される等の、アセットマニフェストファイル314及びアセットロールディレクトリ310の予め定められた位置関係に基づいて、複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパス、及び複数の表示用画像318のそれぞれへのパスを検出してよい。そして、アセットマニフェスト生成部230は、画像入力部200から入力された複数のデジタルアセット312のそれぞれのファイル名、及び、例えば複数のデジタルアセット312がアセットロールディレクトリ310の直下に格納される等の、複数のデジタルアセット312及びアセットロールディレクトリ310の予め定められた位置関係に基づいて、当該複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパスを検出してよい。また、アセットマニフェスト生成部230は、表示用画像生成部220から受け取った複数の表示用画像318のそれぞれのファイル名、及び表示用画像ディレクトリ作成部225から受け取った、表示用画像ディレクトリ316へのパス及びアセットロールディレクトリ310へのパスに基づいて、当該複数の表示用画像318のそれぞれへのパスを検出してよい。そして、アセットマニフェスト生成部230は、生成したアセットマニフェストファイル314を、アセット記録部235に出力する。
アセット記録部235は、画像入力部200から受け取った複数のデジタルアセット312、及びアセットマニフェスト生成部230から受け取った複数のアセットマニフェストファイル314を、アセットロールディレクトリ作成部215が作成したアセットロールディレクトリ310に格納するべく、記録媒体30に記録する。そして、アセット記録部235は、記録したアセットマニフェストファイル314へのパス、及び記録した複数のデジタルアセット312のそれぞれを識別する画像識別子を、アルバム生成マニフェスト生成部250に出力する。また、アセット記録部235は、記録したアセットマニフェストファイル314へのパスをインデックス生成部260に出力する。表示用画像記録部240は、表示用画像生成部220によって生成された複数の表示用画像318を、表示用画像ディレクトリ作成部225によって作成された表示用画像ディレクトリ316に格納するべく、記録媒体に記録する。
アルバムディレクトリ作成部245は、アルバムマニフェストファイル332を格納するアルバムディレクトリ330を、アセットロールディレクトリ作成部215が作成するアセットロールディレクトリ310の下位でない位置に作成する。例えば、アルバムディレクトリ作成部245は、記録媒体30のルートディレクトリに格納するべく、アルバムディレクトリ330を作成してよい。そして、アルバムディレクトリ作成部245は、作成したアルバムディレクトリ330へのパスを、アルバムマニフェスト記録部255に出力する。
アルバムマニフェスト生成部250は、記録媒体30に記録されるアセットマニフェストファイル314へのパス、及び記録媒体30に記録されている複数のデジタルアセット312が表示される場合の表示順序を格納するアルバム情報ファイル332を生成する。具体的には、アルバムマニフェスト生成部250は、デジタルアセット312を識別する画像識別子を、表示順序に対応付けて、アルバムマニフェストファイル332に格納してよい。そして、アルバムマニフェスト生成部250は、生成したアルバムマニフェストファイル332を、アルバム情報記録部255に出力する。アルバムマニフェスト記録部255は、アルバムマニフェスト生成部250によって生成されたアルバムマニフェストファイル332を、アルバムディレクトリ作成部245によって作成されたアルバムディレクトリ330に格納するべく、記録媒体30に記録する。そして、アルバムマニフェスト記録部255は、記録したアルバムマニフェストファイル332へのパスを、インデックス生成部260に出力する。
インデックス生成部260は、アセット記録部235によって記録媒体30に記録されたアセットマニフェストファイル314へのパス、及びアルバムマニフェスト記録部255によって記録媒体30に記録されたアルバムマニフェストファイル332へのパスを格納するインデックスマニフェストファイル340を生成する。そして、インデックス生成部260は、生成したインデックスマニフェストファイル340を、インデックス記録部265に出力する。インデックス記録部265は、インデックス生成部260によって生成されたインデックスマニフェストファイル340を、記録媒体30毎に異なることのない、予め定められたパスに記録する。
本実施形態に係る画像記録装置20によれば、アセットロールディレクトリ310のディレクトリ名を、複数の記録媒体のそれぞれで異なるディレクトリ名とすることができる。これにより、記録媒体30に記録されたアセットロールディレクトリ310を他の記録媒体や記憶装置に複製する場合に、既に当該他の記録媒体や記憶装置に格納されているアセットロールディレクトリ310が上書きされることを防止することができる。従って、当該他の記録媒体や記録装置に格納されているファイルが意図せず消去されてしまうことを防止することができる。
また、MACアドレス等の装置識別子に基づいてアセットロールディレクトリ310のディレクトリ名を決定することにより、異なる画像記録装置20によって記録された記録媒体30における、アセットロールディレクトリ310のディレクトリ名の重複を、精度よく防止することができる。更に、アセットロールディレクトリ310を作成する日時に基づいてアセットロールディレクトリ310のディレクトリ名を決定することにより、同一の画像記録装置20によって記録された複数の記録媒体30における、アセットロールディレクトリ310のディレクトリ名の重複を、精度よく防止することができる。
また、表示用画像ディレクトリ316を、アセットロールディレクトリ310の下位に作成することにより、アセットロールディレクトリ310は他の記録媒体へ複製される。それゆえ、当該アセットロールディレクトリ310に格納されているデジタルアセット312と、当該デジタルアセット312から生成された表示用画像318とを一括して複製することができる。これにより、記録媒体30に記録されている画像データの管理を、容易に行うことができる。
また、デジタルアセットのファイル名を逆変換可能な規則で変換して表示用画像318のファイル名を生成することにより、例えばアセットマニフェストファイル314を消失した場合であっても、デジタルアセット312と表示用画像318との対応関係を検出することができる。その上、デジタルアセット312のファイル名における先頭の文字列を他の文字列に変更することによって、表示用画像312のファイル名を生成することにより、簡易な構成で、且つ短い時間でデジタルアセット312と表示用画像318との対応関係を検出することができる。
図4は、本実施形態に係る画像読み取り装置40の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る画像読み取り装置40は、インデックス読み取り部400、アルバムマニフェスト読み取り部410、アセットマニフェスト読み取り部420、画像読み取り部430、及び画像表示部440を有する。本例における画像読み取り装置40は、記録媒体30に記録されているアルバムマニフェストファイル332に従って、記録媒体30に記録されている複数のデジタルアセット312に基づくスライドショーを表示する。
インデックス読み取り部400は、記録媒体30からインデックスマニフェストファイル340を読み取る。ここで、インデックス読み取り部400は、記録媒体30毎に異なることはなく、予め定められたパスを用いて、インデックスマニフェストファイル340を読み取ってよい。そして、インデックス読み取り部400は、読み取ったインデックスマニフェストファイル340をアルバムマニフェスト読み取り部410に出力する。アルバムマニフェスト読み取り部410は、インデックス読み取り部400によって読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアルバムマニフェストファイル332へのパスを用いて、記録媒体30からアルバムマニフェストファイル332を読み取る。そして、アルバムマニフェスト読み取り部410は、読み取ったアルバムマニフェストファイル332をアセットマニフェスト読み取り部420に出力する。アセットマニフェスト読み取り部420は、アルバムマニフェスト読み取り部410によって読み取られたアルバムマニフェストファイル332に格納されているアセット情報ファイル314へのパスを用いて、記録媒体30からアセットマニフェストファイル314を読み取る。そして、アセットマニフェスト読み取り部420は、読み取ったアセットマニフェストファイル314を画像読み取り部430に出力する。
画像読み取り部430は、アセットマニフェスト読み取り部420によって読み取られたアセットマニフェストファイル314に格納されている複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパスを用いて、記録媒体30から複数のデジタルアセット312の少なくとも一部を読み取る。また、画像読み取り部430は、デジタルアセット312を読み取る代わりに、アセットマニフェストファイル314に格納されている複数の表示用画像318のそれぞれへのパスを用いて、記録媒体30から複数の表示用画像318の少なくとも一部を読み取ってもよい。具体的には、画像読み取り部430は、アルバムマニフェスト報読み取り部410によって読み取られたアルバムマニフェストファイル332が定める表示順序に従って表示されるべきデジタルアセット312のそれぞれについて、順次、デジタルアセットから生成された表示用画像へのパスがアセットマニフェストファイルに格納されている場合には、表示用画像318を読み取り、デジタルアセット312から生成された表示用画像318へのパスがアセットマニフェストファイル314に格納されていない場合には、当該デジタルアセット312を読み取る。出力部440は、画像読み取り部430によって読み取られたデジタルアセット312または表示用画像318を表示する。出力部440はさらに音声及び印刷された出力を提供することができることは理解されるべきである。
本実施形態に係る画像読み取り装置40によれば、アセットマニフェストファイル314へのパスが格納されているインデックマニフェストスファイル340へのパスは記録媒体のフォーマットに依らず定まるので、アセットマニフェストファイル314へのパスが記録媒体のフォーマットによって異なる場合であっても、アセットマニフェストファイル314を正確に読み取ることができる。これにより、複数のデジタルアセット312が記録されている領域、即ち複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスが記録媒体毎に異なる場合であっても、読み取ったアセットマニフェストファイル314に基づいて、複数のデジタルアセット312のそれぞれを正確に読み取ることができる。
また、デジタルアセット312の解像度に比べて出力部440の解像度が低い場合、デジタルアセット312が有する情報の多くは表示されず、データの読み取りに要する時間や記憶領域の多くが無駄になってしまう。しかし、本実施形態に係る画像読み取り装置40によれば、記録媒体30に、デジタルアセット312より解像度の低い表示用画像318が予め記録されているので、デジタルアセット312の代わりに、当該デジタルアセット312に対応する表示用画像318を読み取って表示することにより、効率よく、且つ高速に画像の読み取り及び表示を行うことができる。また、表示用画像318へのパスがアセットマニフェストファイル314に記録されていることにより、表示用画像318へのパスが記録媒体30のフォーマットによって異なる場合であっても、表示用画像318を正確に読み取ることができる。
また、アルバムマニフェストファイル332へのパスがインデックマニフェストスファイル340に格納されていることにより、アルバム情報ファイル332へのパスが記録媒体30のフォーマットによって異なる場合であっても、デジタルアセット312及び表示用画像318を正確に読み取ることができる。
また、画像読み取り装置40は、アルバムマニフェストファイル332に関わらず、デジタルアセット312または表示用画像318を表示してもよい。この場合、画像読み取り装置40は、アルバムマニフェスト読み取り部410を有していなくともよく、アセットマニフェスト読み取り部420は、アルバムマニフェストファイル332に代えて、インデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスを用いて、アセットマニフェストファイル314を読み取ってよい。
また、画像読み取り装置40は、画像表示を備えていなくともよい。この場合、画像読み取り装置40は、例えば、画像読み取り部430によって読み取られたデジタルアセット312を印刷して利用者に提供してもよい。また、画像読み取り装置40は、例えば、画像読み取り部430によって読み取られたデジタルアセット312または表示用画像318を、画像読み取り部430から離れた表示装置にネットワーク接続を介して出力してもよい。
図5は、本実施形態に係る画像記録装置20を用いる画像記録方法における処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像入力部200は、撮像された複数のデジタルアセット312を入力する(S1000)。アセットロールディレクトリ作成部215は、入力された複数のデジタルアセット312を格納するアセットロールディレクトリ310を、複数の記録媒体のそれぞれが有するアセットロールディレクトリ310を識別可能なディレクトリ名で、記録媒体30中に作成する(S1010)。表示用画像ディレクトリ作成部225は、複数の表示用画像318を格納する表示用画像ディレクトリ316を、作成されたアセットロールディレクトリ310の下位に作成する(S1020)。表示用画像生成部220は、入力された複数のデジタルアセット312の解像度を下げることによって、複数の表示用画像318を生成する(S1030)。
続いて、アセットマニフェスト生成部230は、入力された複数のデジタルアセット312が記録媒体30に記録された場合の、当該複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパス、及び生成された複数の表示用画像318が記録媒体30に記録された場合の、当該複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストファイル314を生成する(S1040)。アセット記録部235は、入力された複数のデジタルアセット312、及び生成されたアセットマニフェストファイル314を、作成されたアセットロールディレクトリ310に格納するべく、記録媒体に記録する(S1050)。続いて、表示用画像記録部240は、生成された複数の表示用画像318を、作成された表示用画像ディレクトリ316に格納するべく、記録媒体30に記録する(S1060)。
続いて、アルバムディレクトリ作成部245は、アルバムマニフェストファイル332を格納するアルバムディレクトリ330を、作成されたアセットロールディレクトリ310の下位でない位置に作成する(S1070)。アルバムマニフェスト生成部250は、記録媒体30に記録されたアセットマニフェストファイル314へのパス、及び記録媒体30に記録された複数のデジタルアセット312の表示順序を格納するアルバムマニフェストファイル332を生成する(S1080)。アルバムマニフェスト記録部255は、生成されたアルバムマニフェストファイル332を、作成されたアルバムディレクトリ330に格納するべく、記録媒体30に記録する(S1090)。
続いて、インデックス生成部260は、記録媒体30に記録されたアセットマニフェストファイル314へのパス、及び記録媒体30に記録されたアルバムマニフェストファイル332へのパスを格納するインデックマニフェストスファイル340を生成する(S1100)。インデックス記録部265は、生成されたインデックスマニフェストファイル340を、記録媒体30毎に異なることのない、予め定められたパスに記録する(S1110)。
本実施形態に係る画像記録装置20によれば、アルバムディレクトリ330をアセットロールディレクトリ310の下位ではない位置に作成することができる。これにより、複数のアセットロールディレクトリ310に跨った画像の表示順序を定めるアルバムマニフェストファイル332を用いる場合において、記録媒体30からアセットロールディレクトリ310が削除された場合であっても、当該アルバムマニフェストファイル332を移動させる必要がない。
図6は、本実施形態に係る画像読み取り装置40を用いる画像読み取り方法における処理の流れの一例を示すフローチャートである。インデックス読み取り部400は、記録媒体30からインデックスマニフェストファイル340を読み取る(S1200)。アルバムマニフェスト読み取り部410は、読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアルバムマニフェストファイル332へのパスを用いて、記録媒体30からアルバムマニフェストファイル332を読み取る(S1210)。アセットマニフェスト読み取り部420は、読み取られたアルバムマニフェストファイル332に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスを用いて、記録媒体30からアセットマニフェストファイル314を読み取る(S1220)。
続いて、画像読み取り装置40は、以降の処理を、アルバムマニフェストファイル332によって定められる、表示すべきデジタルアセット312について繰り返す(S1230)。画像読み取り部430は、当該デジタルアセット312から生成された表示用画像318へのパスが、アセットマニフェストファイル314に格納されているか否かを判定する(S1240)。例えば、画像読み取り部430は、当該デジタルアセット312を識別する画像識別子に対応する表示用画像318へのパスが、アセットマニフェストファイル314に格納されているか否かを判定する。表示用画像318へのパスがアセットマニフェストファイル314に格納されていると判定した場合(S1240:Yes)、画像読み取り部430は、当該表示用画像318へのパスを用いて、当該表示用画像318を読み取る(S1250)。
一方、表示用画像318へのパスがアセットマニフェストファイル314に格納されていないと判定した場合(S1240:No)、画像読み取り部430は、アセットマニフェストファイル314に格納されている当該デジタルアセット312へのパスを用いて、当該デジタルアセット312を読み取る(S1260)。そして、画像読み取り部430は、画像表示部440における解像度に従って、読み取った当該デジタルアセット312の解像度を下げる(S1270)。
続いて、画像表示部440は、読み取られた表示用画像318、または読み取られて解像度が下げられたデジタルアセット312を表示する(S1280)。ここで、利用者が、表示された画像を印刷する旨を、画像読み取り装置40に設けられた入力手段を用いて指示した場合、画像読み取り装置40は、当該デジタルアセット312を記録媒体30から読み取って、画像読み取り装置40が有する印刷手段、あるいは外部の印刷装置に出力してよい。そして、画像読み取り装置40は、以上の処理を、表示、提示、及び/又は出力すべきすべてのデジタルアセットについて繰り返す(S1290)。
図7は、本実施形態に係る画像記録装置20を用いる画像記録方法における処理の流れの他の例を示すフローチャートである。本例において、画像記録装置20は、複数のデジタルアセット312及びアルバムマニフェストファイル332が既に記録されている記録媒体30に、新たな複数のデジタルアセット312及び新たなアルバムマニフェストファイル332を記録する。また、本例において、記録媒体30は、同一の領域に一度のみ情報を記録することができるライトワンス型の記録媒体であり、ライトワンス型の記録媒体の、未だ情報が記録されていない領域に情報を記録することができる。また、本例における画像記録装置20は、図4に示した画像読み取り装置40を有しており、記録媒体30に記録されているマニフェスト等の情報を読み取ることができるとする。
画像入力部200は、新たな複数のデジタルアセット312を入力する(S1400)。インデックス読み取り部400は、記録媒体30から、既に記録されているインデックマニフェストスファイル340を読み取る(S1410)。アルバムマニフェスト読み取り部410は、読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアルバムマニフェストファイル332へのパスを用いて、記録媒体30から、既に記録されているアルバムマニフェストファイル332を読み取る(S1420)。アセットロールディレクトリ作成部215は、入力された新たな複数のデジタルアセット312を格納する新たなアセットロールディレクトリ310を、複数の記録媒体のそれぞれが有するアセットロールディレクトリ310のそれぞれを識別可能なディレクトリ名で、記録媒体30中に作成する(S1430)。表示用画像ディレクトリ作成部225は、複数の表示用画像を格納する新たな表示用画像ディレクトリを、作成された新たなアセットロールディレクトリ310の下位に作成する(S1440)。表示用画像生成部220は、入力された複数のデジタルアセット312の解像度を下げることによって、新たな複数の表示用画像318を生成する(S1450)。
アセットマニフェスト生成部230は、入力された新たな複数のデジタルアセット312が記録媒体30に記録された場合の、当該新たな複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパス、及び生成された新たな複数の表示用画像318が記録媒体30に記録された場合の、当該新たな複数の表示用画像318のそれぞれへのパスを格納する新たなアセットマニフェストファイル314を生成する。アセット記録部235は、新たな複数のデジタルアセット312、及び生成された新たなアセットマニフェストファイル314を、作成された新たなアセットロールディレクトリ310に格納するべく、記録媒体における、未だ情報が記録されていない領域に記録する(S1470)。表示用画像記録部240は、生成された新たな複数の表示用画像318を、作成された新たな表示用画像ディレクトリ316に格納するべく、記録媒体における、未だ情報が記録されていない領域に記録する(S1480)。
アルバムマニフェスト生成部250は、既に記録媒体30に記録されているアルバムマニフェストファイル332に、作成された新たなアセットマニフェストファイル314へのパス、及び入力された新たな複数のデジタルアセット312が表示される場合の表示順序を更に格納させた、新たなアルバムマニフェストファイル332を生成する(S1490)。アルバムマニフェスト記録部255は、記録媒体30に記録されているアルバムマニフェストファイル332を無効にする(S1500)。アルバムマニフェスト記録部255は、生成された新たなアルバムマニフェストファイル332を、記録媒体における、未だ情報が記録されていない領域に記録する(S1510)。例えば、アルバムマニフェスト記録部255は、新たなアルバムマニフェストファイル332を、既に記録されていたアルバムマニフェストファイル332と同じパスで記録媒体30に記録してよい。また、アルバムマニフェスト記録部255は、アルバムマニフェストファイル332へのパスに対応する、記録媒体における物理領域を、既に記録されていたアルバムマニフェストファイル332の物理領域に代えて、新たなアルバムマニフェストファイル332の物理領域に変更したファイル管理情報を、記録媒体30に記録してよい。
既にデジタルアセット312が記録されているライトワンス型の記録媒体に、新たなデジタルアセット312を追加して記録する場合、スライドショーがビデオストリームとして記録されていると、ビデオストリームを再度生成して記録する必要がある。一般に、ビデオストリームのデータ量は静止画像に比べて大きいので、このようにして生成したビデオストリームは、既にビデオストリームが記録されている記録媒体には記録できず、新たな記録媒体に記録しなければならない場合がある。しかし、本実施形態に係る画像記録装置20によれば、新たなデジタルアセット312を記録すると共に、新たなアルバムマニフェストファイル332を更新するのみで、当該新たなデジタルアセット312を加えたスライドショーを表示するための記録媒体を作成することができる。これにより、記録媒体30の記憶領域を有効に利用することができる。また、複数のデジタルアセット312を記録すると共に、アルバムマニフェストファイル332を更新する処理は、ビデオストリームを生成して記録する処理に比べて、より短い時間で実行できるので、本実施形態に係る画像記録装置20を用いることにより、新たな複数のデジタルアセットを追加する場合の、利用者にとっての利便性を向上させることができる。
図8は、本発明の本実施形態に係る画像利用システムの他の例である画像利用システム50の構成の一例を示す。本実施形態に係る画像利用システム50は、第1の記録媒体60に記録されている複数のデジタルアセット312を、第2の記録媒体80に記録する。本実施形態に係る画像利用システム50は、第1の記録媒体60、画像記録装置70、及び第2の記録媒体80を備える。なお、第1の記録媒体60及び第2の記録媒体80のそれぞれは、図2に示した記録媒体30と略同一のディレクトリ構造及びファイル構造を有していてよい。
本実施形態に係る記録装置70は、第1インデックス読み取り部700、第1アセットディレクトリ検出部705、アセットマニフェスト読み取り部710、画像読み取り部715、第2インデックス読み取り部720、第2アセットディレクトリ検出部725、アセットディレクトリ作成部730、アセットロールディレクトリ作成部735、アセット記録部740、インデックス生成部745、及びインデックス記録部750を有する。
第1インデックス読み取り部700は、第1の記録媒体60から、インデックスマニフェストファイル340を読み取る。ここで、第1インデックス読み取り部700は、第1の記録媒体60毎に異なることはなく、予め定められたパスを用いて、インデックスマニフェストファイル340を読み取ってよい。そして、第1インデックス読み取り部700は、読み取ったインデックスマニフェストファイル340を、第1アセットディレクトリ検出部705、及びアセットマニフェスト読み取り部710に出力する。
第1アセットディレクトリ検出部705は、第1インデックス読み取り部700によって読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスに基づいて、第1の記録媒体60に格納されているアセットロールディレクトリ310を有するアセットディレクトリ300のディレクトリ名を検出する。ここで、第1アセットディレクトリ検出部705は、第1の記録媒体60がアセットロールディレクトリ300を有しておらず、ルートディレクトリの直下にアセットロールディレクトリ310を有している場合には、アセットディレクトリ300が存在しない旨を検出してよい。そして、第1アセットディレクトリ検出部705は、第1の記録媒体60におけるアセット情報ファイル314へのパス、及び検出したアセットディレクトリ300のディレクトリ名を、アセットディレクトリ作成部730、アセットロールディレクトリ作成部735、及びアセット記録部740に出力する。
アセットマニフェスト読み取り部710は、第1インデックス読み取り部700により読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスを用いて、第1の記録媒体60からアセットマニフェストファイル314を読み取る。そして、アセットマニフェスト読み取り部710は、読み取ったアセットマニフェストファイル314を、画像読み取り部715及びアセット記録部740に出力する。画像読み取り部715は、アセットマニフェスト読み取り部710によって読み取られたアセットマニフェストファイル314に格納されている複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパスを用いて、第1の記録媒体60から複数のデジタルアセット312を読み取る。そして、画像読み取り部715は、読み取った複数のデジタルアセット312を、アセット記録部740に出力する。
第2インデックス読み取り部720は、第2の記録媒体80から、インデックスマニフェストファイル340を読み取る。ここで、第2インデックス読み取り部720は、第2の記録媒体80毎に異なることはなく、予め定められたパスを用いて、インデックスマニフェストファイル340を読み取ってよい。そして、第2インデックス読み取り部720は、読み取ったインデックスマニフェストファイル340を、第2アセットディレクトリ検出部725及びインデックス生成部745に出力する。
第2アセットディレクトリ検出部725は、第2インデックス読み取り部720によって読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスに基づいて、第2の記録媒体80に格納されているアセットロールディレクトリ310を有するアセットディレクトリ300のディレクトリ名を検出する。ここで、第2アセットディレクトリ検出部725は、第2の記録媒体80がアセットロールディレクトリ300を有しておらず、ルートディレクトリの直下にアセットロールディレクトリ310を有している場合には、アセットディレクトリ300が存在しない旨を検出してよい。第2アセットディレクトリ検出部725は、検出したアセットディレクトリ300のディレクトリ名を、アセットディレクトリ作成部730、アセットロールディレクトリ作成部735、及びアセット記録部740に出力する。
アセットディレクトリ作成部730は、第1アセットディレクトリ検出部705、及び第2アセットディレクトリ検出部725のそれぞれによって検出されたアセットディレクトリ300のディレクトリ名が一致しない場合に、予め定められたディレクトリ名のアセットディレクトリ300を、第2の記録媒体80中に作成する。そして、アセットディレクトリ作成部730は、作成したアセットディレクトリ300へのパスを、アセットロールディレクトリ作成部735に出力する。
セットロールディレクトリ作成部735は、アセットマニフェスト読み取り部710によって読み取られたアセットマニフェストファイル314、及び画像読み取り部715によって読み取られた複数のデジタルアセット312を格納するべきアセットロールディレクトリ310を、第2の記録媒体80中に作成する。具体的には、アセットロールディレクトリ作成部735は、第1アセットディレクトリ検出部705、及び第2アセットディレクトリ検出部725のそれぞれによって検出されたアセットディレクトリ300のディレクトリ名が一致する場合、第2の記録媒体80が有するアセットディレクトリ300の下位に、アセットロールディレクトリ310を作成する。また、アセットロールディレクトリ作成部735は、第1アセットディレクトリ検出部705、及び第2アセットディレクトリ検出部725のそれぞれによって検出されたアセットディレクトリ300のディレクトリ名が一致しない場合、アセットディレクトリ作成部730によって作成された第2の記録媒体80のアセットディレクトリ300の下位に、アセットロールディレクトリ310を作成する。なお、アセットロールディレクトリ作成部735は、アセットロールディレクトリ310のディレクトリ名を、第1アセットディレクトリ検出部710から受け取った、第1の記録媒体60におけるアセットマニフェストファイル314へのパスに基づいて、当該アセットマニフェストファイル314が第1の記録媒体60において格納されているアセットロールディレクトリ310のディレクトリ名と同一のディレクトリ名となるべく定めてよい。そして、アセットロールディレクトリ作成部735は、作成したアセットロールディレクトリ310へのパスを、アセット記録部740に出力する。
アセット記録部740は、アセットマニフェスト読み取り部710によって読み取られた、第1の記録媒体60に記録されているアセットマニフェストファイル314、及び画像読み取り部715によって読み取られた、第1の記録媒体60に記録されている複数のデジタルアセット312を、アセットロールディレクトリ作成部735によって作成されたアセットロールディレクトリ310に格納するべく、第2の記録媒体80に記録する。そして、アセット記録部740は、記録したアセットマニフェストファイル314へのパスを出力する。
インデックス生成部745は、第2インデックス読み取り部720により読み取られた、第2の記録媒体に既に記録されているインデックスマニフェストファイル340に、アセット記録部740により第2の記録媒体80に記録されたアセットマニフェストファイル314へのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイル340を生成する。そして、インデックス生成部745は、生成した新たなインデックスマニフェストファイル340をインデックス記録部750に出力する。
インデックス記録部750は、インデックス生成部745により生成された新たなインデックスマニフェストファイル340を用いて、第2の記録媒体80に既に記録されているインデックスマニフェストファイル340を更新する。例えば、インデックス記録部750は、第2の記録媒体80がライトワンス型である場合には、既に記録されているインデックスマニフェストファイル340を無効にすると共に、未だに情報が記録されていない領域に、新たなインデックスマニフェストファイル340を記録してよい。
本実施形態に係る画像記録装置70によれば、既にデジタルアセット312が記録されている第2の記録媒体80に、当該第2の記録媒体80とは別の記録媒体である第1の記録媒体60に記録されている複数のデジタルアセット312を追加して記録することができる。そして、画像記録装置70によれば、それぞれの記録媒体が同一のフォーマットに基づく場合には、第1の記録媒体60における当該複数のデジタルアセット312及びアセットマニフェストファイル314へのパスを変更することなく、第1の記録媒体60における当該複数のデジタルアセット312及びアセットマニフェストファイル314を記録することができる。また、画像記録装置70によれば、それぞれの記録媒体が互いに異なるフォーマットに基づく場合には、予め定められたディレクトリ名のアセットディレクトリ300を作成して、当該複数のデジタルアセット312及びアセットマニフェストファイル314を第2の記録媒体80に記録することができる。従って、画像記録装置70によれば、第1の記録媒体60及び第2の記録媒体80のそれぞれにおけるフォーマットに関わらず、第1の記録媒体60からのデジタルアセット312を第2の記録媒体80へと複製することができ、その反対もできる。
なお、本図に示した画像記録装置70は、第1の記録媒体に記録されている複数のデジタルアセット312及びアセットマニフェストファイル314を第2の記録媒体80に記録している。これに加えて、画像記録装置70は、第1の記録媒体60に記録されているアルバムマニフェストファイル332を、第2の記録媒体80に更に記録してもよい。この場合、記録装置70は、第2の記録媒体80に既に記録されているアルバムマニフェストファイル332に、アセットマニフェストファイル314へのパス、及びアセット記録部740により記録された複数のデジタルアセット312の表示順序を更に格納させるべく、当該アルバムマニフェストファイル332を更新してよい。記録装置70は、これに代えて、第2の記録媒体80に既に記録されているアルバムマニフェストファイル332とは別に、アセットマニフェストファイル314へのパス、及びアセット記録部740により記録された複数のデジタルアセット312の表示順序を格納する新たなアルバムマニフェストファイル332を記録してもよい。
図9は、本実施形態に係る画像記録装置70を用いる画像記録方法における処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1インデックス読み取り部700は、第1の記録媒体60から、インデックスマニフェストファイル340を読み取る(S1600)。第1アセットディレクトリ検出部705は、第1インデックス読み取り部700によって読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスに基づいて、第1の記録媒体60に格納されているアセットロールディレクトリ310を有するアセットディレクトリ300のディレクトリ名を検出する(S1610)。アセットマニフェスト読み取り部710は、第1インデックス読み取り部700により読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスを用いて、第1の記録媒体60からアセットマニフェストファイル314を読み取る(S1620)。画像読み取り部715は、アセットマニフェスト読み取り部710によって読み取られたアセットマニフェストファイル314に格納されている複数のデジタルアセット312のそれぞれへのパスを用いて、第1の記録媒体60から複数のデジタルアセット312を読み取る(S1630)。
第2インデックス読み取り部720は、第2の記録媒体80から、インデックスマニフェストファイル340を読み取る(S1640)。第2アセットディレクトリ検出部725は、第2インデックス読み取り部720によって読み取られたインデックスマニフェストファイル340に格納されているアセットマニフェストファイル314へのパスに基づいて、第2の記録媒体80に格納されているアセットロールディレクトリ310を有するアセットディレクトリ300のディレクトリ名を検出する(S1650)。
続いて、画像記録装置70は、第1アセットディレクトリ検出部705、及び第2アセットディレクトリ検出部725のそれぞれによって検出されたアセットディレクトリ300のディレクトリ名が一致するか否かを判定する(S1660)。アセットディレクトリ300のディレクトリ名が一致しない場合に(S1660:No)、アセットディレクトリ作成部730は、予め定められた名前のアセットディレクトリ300を、第2の記録媒体80中に作成する(S1670)。
続いて、アセットロールディレクトリ作成部735は、アセットマニフェスト読み取り部710によって読み取られたアセットマニフェストファイル314、及び画像読み取り部715によって読み取られた複数のデジタルアセット312を格納するべきアセットロールディレクトリ310を、第2の記録媒体80中に作成する(S1680)。アセット記録部740は、アセットマニフェスト読み取り部710によって読み取られた、第1の記録媒体60に記録されているアセットマニフェストファイル314、及び画像読み取り部715によって読み取られた、第1の記録媒体60に記録されている複数のデジタルアセット312を、アセットロールディレクトリ作成部735によって作成されたアセットロールディレクトリ310に格納するべく、第2の記録媒体80に記録する(S1690)。
インデックス生成部745は、第2インデックス読み取り部720により読み取られた、第2の記録媒体80に既に記録されているインデックスマニフェストファイル340に、アセットマニフェスト読み取り部710により第1の記録媒体60から読み取られて、アセット記録部740により第2の記録媒体80に記録されたアセットマニフェストファイル314へのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイル340を生成する(S1700)。インデックス記録部750は、インデックス生成部745により生成された新たなインデックスマニフェストファイル340を用いて、第2の記録媒体80に既に記録されているインデックスマニフェストファイル340を更新する(S1710)。
本明細書に添付する付属書A−1、A−2、およびA−3において、本実施形態の別の例を提示する。
本発明を模範的な実施形態により説明してきたが、当業者であれば本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく多くの改良および置換をなしうるであろうことは理解されよう。本発明は、添付の請求項によってのみ定義される。
上記説明から明らかなように、本発明によれば、記録媒体のフォーマットに関わらず、記録媒体に記録されているデジタルアセットを読み取ることができる。
ピクチャ・アーカイブ・アンド・シェアリング・スタンダード
ジョイント・イニシアティブ
Fuji Photo Film Co.,Ltd.,
Konica Minolta Photo Imaging, Inc.,
Eastman Kodak Company
バージョン1.00
ディスクの論理的な仕様
2005年3月17日
(C)2005年、富士写真フイルム株式会社、コニカミノルタフォトイメージング株式会社、イーストマンコダック社、著作権所有
目次
1.概略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.1 PASSの主要な特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.2 システム概略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1.3 PASSディスクの論理的な仕様の概略・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.用語定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
3.論理ディスクコンポーネント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
3.1ファイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.1.1 PASSアセットファイルフォーマット・・・・・・・・・・・・・10
3.1.1.1 静止画像PASSアセットファイル用ファイルフォーマット
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.1.1.2 ビデオPASSアセットファイル用ファイルフォーマット
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.1.1.3 音声PASSアセットファイル用ファイルフォーマット
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.1.2 システム生成ファイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.1.2.1 概略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.1.2.2 PASS特有XML要素・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
3.1.2.3 PASS XMLネームスペース・・・・・・・・・・・・・・11
3.1.2.4 インデックス・マニフェスト・ファイル・・・・・・・・・・・12
3.1.2.5 アルバム・マニフェスト・ファイル・・・・・・・・・・・・・15
3.1.2.6 PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイル・・・・・20
3.2 コンテナ種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.1 アセットディレクトリ(Assets directory)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.1.1 制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.2 アセットロールディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.2.1 制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.3 アルバムディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.3.1 制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
3.2.4 表示ディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
3.2.4.1 制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
3.2.5 共有アセットディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
3.2.5.1 制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
4 ディレクトリ及びファイル構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
4.1 全体構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
4.2 ファイルシステム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
4.3 推奨ディレクトリ構造の命名取り決め・・・・・・・・・・・・・・・・37
4.3.1 例示推奨ディレクトリ構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
4.3.2 推奨ディレクトリ構造の命名取り決め・・・・・・・・・・・・・・38
4.3.2.1 PASSインデックス・マニフェスト・ファイル・・・・・・・38
4.3.2.2 アセットディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
4.3.2.3 生成ID(TUID)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
4.3.2.4 生成日付情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
4.3.2.5 アセットロールディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・39
4.3.2.6 PASSアセットファイル・・・・・・・・・・・・・・・・・39
4.3.2.7 アセットロールディレクトリのアセット・リスト・マニフェスト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
4.3.2.8 アルバムディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
4.3.2.9 デフォルト・アルバム・マニフェスト・ファイル・・・・・・・40
4.3.2.10 カスタム・アルバム・マニフェスト・ファイル・・・・・・・40
4.3.2.11 共有アセットディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・40
4.3.2.12 共有アセットファイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
4.3.2.13 共有アセット・リスト・マニフェスト・・・・・・・・・・・41
4.3.2.14 表示ディレクトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
4.3.2.15 表示用画像ファイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
4.3.3 ディレクトリ構造例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
4.3.3.1 インデックス・マニフェスト・ファイル・・・・・・・・・・・41
4.3.3.2 アルバム・マニフェスト・ファイル・・・・・・・・・・・・・42
4.3.3.3 アセット・リスト・マニフェスト・ファイル・・・・・・・・・44
4.3.3.4 共有アセット・リスト・マニフェスト・・・・・・・・・・・・48
5 移行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
5.1 移行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
6 媒体種類特有制限・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
付録A―短縮普遍識別子(truncated universal identifier)生成のための推奨アルゴリズム(参考情報)・・・・・・・・・・・・・51
付録B―レガシーディレクトリとファイル構造の相互参照(参考情報)・・・・・53
付録C―Kodak PictureCDディレクトリおよびファイル構造(参考情報)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
付録D:DCFおよびFujifilm Fujicolor CDディレクトリおよびファイル構造(参考情報)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
付録E:Konica Minolta Hot Albumディレクトリおよびファイル構造(参考情報)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
付録F:参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58Figures
Figure1:PASS特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Figure2:ディスクの論理的な仕様の構造・・・・・・・・・・・・・・・・5
Figure3:PASSデジタルアルバム・オリジネイティング・システム(キオスク、ミニラボ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
Figure4:PASSデジタルアルバム・レシービング・システム・バリエーション1(DVDプレーヤ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure5:PASSデジタルアルバム・レシービング・システム・バリエーション2(プリントキオスク、ミニラボ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure6:PASSデジタルアルバム・レシービング・システム・バリエーション3(PCアプリケーション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure7:三種類のPASSデジタルアルバム・マニフェスト・ファイルの関係
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
Figure8:PASSインデックス・マニフェスト・ファイルのXML要素組成
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
Figure9:PASSアルバム・マニフェスト・ファイルのXML要素組成・17
Figure10:画像ID生成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
Figure11:アセット・リスト・マニフェスト・ファイルのXML要素組成
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
Figure12:表示ディレクトリの位置・・・・・・・・・・・・・・・・・35
Figure13:推奨ディレクトリ構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
FigureC:Kodak PictureCD(登録商標)に基づくPASSファイル構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
FigureD―1:DCFに基づくPASSファイル構造・・・・・・・・・・55
FigureD―2:FujicolorCDに基づくPASSファイル構造・・55
FigureD―2:FujicolorCDに基づくPASSファイル構造・・56
FigureE:Konica Minolta Hot Albumに基づくPASSファイル構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57

Tables
Table1:PASS XMLネームスペース識別子・・・・・・・・・・・・12
Table2:PASSデジタルアルバム一般情報メタデータ・・・・・・・・・14
Table3:PASSアルバム・マニフェストで制限されるアセット参照・・・18
Table4:アルバム一般メタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
Table5:PASSアセットリスト・メタデータ・・・・・・・・・・・・・20
Table6:PASSアセットリストで許可されるアセット・・・・・・・・・28
Table7:PASSアセット・メタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・29
Table8:静止画像メタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
TableA:DiからASCIIへの変換・・・・・・・・・・・・・・・・・52
TableB:PASSレガシーシステムとRDSの記述・・・・・・・・・・・531 概略
ピクチャ・アーカイブ・アンド・シェアリング・スタンダード(PASS)は、デジタル撮像産業イニシアチブであり、以前には簡単にあるいは信頼性高く達成できなかったような形でデジタル画像の保存、プリント、再生、及び共有をコンシューマーに許す。
先進技術は、デジタルコンテンツが、例えば、静止画像、ビデオ、音声、あるいは音楽、及びグラフィクスなどの、多くの形式で存在することを意味する。技術はさらにこれら様々なデジタルフォーマットの編集、コピー、および融合を可能にした。加えて、デジタルスチルカメラ、DVDプレーヤ、デジタルビデオカメラ、および携帯電話(cell phone)などの、様々なデジタルフォーマットを利用する様々な機器が存在する。しかし、技術は遅いペースで進化してきてはいるが、PCと違ってこれら機器は多数フォーマットを処理・再生することができない。
仕様PASS一式は、全ての実装会社からの製品が媒体上の情報を理解できるよう情報を物理媒体にエンコードする方法を定義する。PASSはこれを、アセットについてのエンコード・デコードプロセスを定義して、PASSシステムの共通ユーザインターフェース要件を記述することにより行っている。PASSアーキテクチャは言語およびプラットフォームから独立したオープンシステム規格に基づいており、異なるシステム間の機能を可能とする。
PASSはメンバー会社同士が共通の規格を提供・利用できることを保証するために、ロゴ、商標、及びライセンスプログラムを持つ。このプログラムはメンバー会社に、彼等の事業の要請を提起し、機能性を保証する仕様に準拠する製品の確立を許し、PASSロゴの存在によりコンシューマーに認識される。
PASSの仕様は、伝統的なコンシューマー写真産業を可能とした規格に匹敵することができる(つまりプロセスC―41、規格映写スライド及びカートリッジ構成、ペーパフォーマットなどである)。これら規格なしには、写真は写真愛好家の範疇に制限されただろう。これらがあったからこそ、写真は大きな、非常に成功した、主要なコンシューマー産業に成長した。PASSの仕様はデジタル写真に対してこれとほぼ同じことを約束する。
PASSイニシアチブは、コンシューマー画像・コンテンツを処理・管理して目下も将来的にもコンシューマーに簡単に自分のコンテンツを楽しむことを可能ならしめる約束を達成する全ての会社からの参加を呼びかける。
1.1PASSの主要な特徴
PASSはたくさんの特徴を定義する。下のTableはPASSシステムの主要な特徴を定義する。
スライドショーを見るための家庭用電化製品(CE)の利用が容易
今日のDVDプレーヤ及び将来のPASSサポートのDVDプレーヤを利用してテレビ、パソコン、その他のCE機器上で写真スライドショーを簡単に再生することができる。
CE機器でプレビューをして簡単にプリントを注文できる
スライドショーを見ている間にスライド番号をチェックして、それを写真注文書に加える。
PASSデジタルアルバム(PASS Digital Album)とともにプリント注文書を、近所の写真屋に持っていけば処理してもらえる。
任意のプリントキオスクを利用して簡単にプリントを注文できる
任意のPASSサポートプリントキオスクにおいて、PASSデジタルアルバムを利用したプリント注文ができる。
写真読み取りが容易である
PASSデジタルアルバムは、お手元の画像が、ご自身が加えた日付及び任意のキーワードから迅速に簡便に読み取ることにより入手可能であることを意味する。
5)安全な写真の移行
様々な媒体フォーマット(CD、メモリカードなど)をより新たな、より小さい格納機器(DVDなど)に整理統合できる。
多くの他のPASSデジタルアルバムを組み合わせることで、写真履歴をなくすことなく(メタデータの保持)単一のPASSデジタルアルバムを作成する。
6)写真共有が容易
ご自身のPASSデジタルアルバムを他の人と、ご自身が個々の写真に加えた日付、位置、イベント、人の名前などの情報をなくすことなく共有できる。
1.2システム概略
PASSシステムは以下の主要なシステムおよびコンポーネントから成る。
1)オリジネイティング・システム
オリジネイティング・システムは、PASSデジタルアルバムをPASSディスク上に作成するのに利用されるが、典型的に以下の機能を持つ。
a)コンシューマーデータを様々な媒体から収集して、それらをPASSデジタルアルバムのPASSフォーマットに変換する。
b)PASSディスク上のコンシューマー画像用にメタデータ(日付、キーワードなど)を収集あるいは生成する。
c)CE機器上で再生可能なスライドショーとして、PASSディスク上にデジタルアルバムを作成する。
d)多くの作成世代の多数のPASSディスクから、コンシューマーデータを損失することなく新たなPASSディスクを作成する。
e)オプションとして、既存のDVDプレーヤ上で生成することも可能な、短いビデオセグメントを作成する。
2)レシービング・システム
PASSレシービング・システムは最小限、以下の機能を実装する。
a)PASSアセットファイルフォーマットをチェックする。
b)PASSデジタルアルバムを読み取り・適切に解釈する。
c)再生コンポーネントあるいはプリント・コンポーネント(少なくともこれらコンポーネントのうちの一つがレシービング・システムに含まれていなければならない)
3)再生コンポーネント
レシービング・システム内の再生コンポーネントは以下の機能を持つ。
a)PASSデジタルアルバムを、アルバム・マニフェスト・ファイル及びアセット・リスト・マニフェスト・ファイルに従い表示する。
b)PASSディスク上の多数のPASSデジタルアルバム・マニフェスト・ファイルから特定のアルバムを選択する。
c)オプションとして、日付及び/又はキーワードからPASSアセットファイルを読み取り、その後そのアセットを表示する。
4)プリント・コンポーネント注文のための画像選択
このコンポーネントは以下の機能を有す。
a)プリント注文のために静止PASSアセットファイルを選択する。
以下に列挙するfiguresがこれらコンポーネントおよびそれらの相互関係を図示する。
1.3PASSディスクの論理的な仕様の概略
ディスクの論理的な仕様(LDS)は、ファイル構造をサポートする任意の取り外し可能な媒体であることのできる、PASSデジタルアルバムディスクに記録されている論理データ構造を記述する。LDSは、PASSデジタルアルバムが利用するディレクトリ(コンテナ)を記述する。さらには、デジタルアルバムに記録することができ、PASSオリジネイティングあるいはレシービング・システムにより適切に理解されるファイルの種類を記述している。ユーザが提供するファイルはPASSアセットファイルと称される。PASSは、Optical Storage Technology Association(OSTA)のMusicPhotoVideo仕様(MPV)が定義する特有な記述子ファイル(マニフェスト(manifests))を利用する。これらマニフェスト・ファイルはXMLによりエンコードされている。各アセットファイルに関連付けられた特有のメタデータがマニフェスト内にエンコードされる。
LDSは特に以下を記述する
a)PASSマニフェスト・ファイル(インデックス、プレイリスト、およびアセットリスト)及び関連メタデータ
b)PASSアセットファイルフォーマット
c)ディレクトリ種別及びディレクトリ構造
2.用語定義
アルバム
顧客のアセット集合のこと。
アルバムディレクトリ
プレイリスト・マニフェスト(playlist manifests)として知られている再生用のマニフェストを含むルートディレクトリの子のディレクトリのこと。
アセットディレクトリ
アセットロールディレクトリ及び共有アセットディレクトリを含むルートディレクトリの子であるディレクトリとして典型的に形成される種類のコンテナのこと。名前は任意である。
アセットID
PASSアセットファイルの識別子である。典型的に注文をプリントするのに利用される。アセットIDは、それを含むアセット・リスト・マニフェスト内の各アセットファイルのタグ<pass:assetID>により与えられる要素の下位4文字で定義される。アセットリストIDと共にアセットIDが画像IDを構築するために利用される。
アセットリストID
アセットリストのアセットの識別子であり、典型的にプリント注文の画像を識別する。アセットリストIDは、対応するアセット・リスト・マニフェスト内のタグ<pass:assetlistID>により与えられる要素の下位3文字として定義される。アセットIDと共にアセットリストIDが個々の画像IDを構築するために利用される。
アセット・リスト・マニフェスト・ファイル
含まれているアセットファイルと関連付けられた位置情報及びメタデータを含む特定のMPVマニフェストである。アセット・リスト・マニフェストは、アセットロールディレクトリおよび共有アセットディレクトリ内に配置される。
アセットロールディレクトリ(ARディレクトリ)
PASSアセットファイル(デジタル的に取得されても、フィルムからスキャンされてもよい)を含むディレクトリとして形成されるコンテナの種類である。ARディレクトリのコンテンツは、通常の写真においてはフィルム1巻分の写真に相当する。ARディレクトリはデジタルスチルカメラで媒体の一回の挿入・取り外しの間に取られた写真に対応していてもよい。これはしばしば、「デジタルロール」あるいはDCFディレクトリと称される。
BGM
スライドショー提示をするのに利用されるバックグラウンドミュージックのこと。アルバムプレイリストで定義される。
合成(Composite)媒体アセット
これは、一以上の個々のアセットを含む、特殊な種類のアセットのことである。各個々のアセットは、単一のアセット・マニフェスト・ファイルにより参照される。合成媒体アセットはさらに複合(Compound)媒体アセットと称されねばならない。
表示ディレクトリ
画像表示に適切なように修正された写真画像を含むディレクトリとして典型的に形成されたコンテナの種類である。典型的に各アセットロールディレクトリ内に配置される。
表示用画像ファイル
画像をCE機器に表示する目的でオリジナル静止画像アセットファイルから変換された低解像度の画像ファイルである。表示用画像ファイルは表示ディレクトリ内に配置される。
画像ID
視聴あるいはプリント目的でユーザに画像選択を可能ならしめるレシービング・システムで構築される識別子のことである。画像IDはアセットリストID及びアセットIDを連結することで生成される。
インデックス・マニフェスト・ファイル
ルートディレクトリ内の特定のMPVマニフェストであり、PASSデジタルアルバム上のPASSマニフェスト・ファイルを識別する。名称は「PASSIDX.PVM」である。
マニフェストリンクス(ManifestLinks)
ManifestLinksは、PASSデジタルアルバム内のアルバム・マニフェスト・ファイル及びアセット・リスト・マニフェスト・ファイルを定義するのに利用される。<mpv:ManifestLink>は<mpv:AssetList>に含まれる。
媒体ID
PASSデジタルアルバム媒体の識別子であり、PASSインデックス・マニフェスト・ファイルに記述される。
媒体タイトル
PASSIDX.PVMファイル内に記述されるユーザフレンドリーな媒体名である。
移行
PASS媒体一式から新たなPASS媒体に継承のためにアセットファイル全て及び関連メタデータ情報をコピーするプロセスである。生じる媒体は、PASS仕様の同じあるいはより新しいバージョンで記載される。
オリジナルアセットファイル
ユーザがオリジナルとして作成するアセットファイルである。表示用画像ファイルはこのアセットから得られる。オリジナルアセットファイルは典型的に最も大きなファイルであり、CE機器上の再生利用には向かない。
オリジネイティング・システム
オリジネイティング・システムは、PASSデジタルアルバムを作成するのに利用される。これは典型的に写真処理ラボあるいはキオスクである。
PASSアセットファイル
コンシューマー提供ファイルである。認識されているアセットの種類は、静止写真、音声付静止写真、パノラマ画像、マルチショット連続画像、音声、及び映画クリップである。
PASSデジタルアルバム
規格に記載されるデータ構造を含むある種の取り外し可能な格納媒体の一般名である。
PASSディスク
PASSデジタルアルバムが記録される物理的媒体である。目下の技術を利用すると、PASSディスクはCDあるいはDVDなどの光ディスクの可能性が高い。PASSディスクあるいはPASSデジタルアルバムはこの規格に準拠することが保証されている。PASS媒体も参照のこと。
PASS媒体
PASSデジタルアルバムが記録されている物理的媒体である。PASS媒体あるいはPASSデジタルアルバムはこの規格に準拠することが保証されている。PASSディスクを参照。
再生コンポーネント
再生コンポーネントはレシービング・システムの一部である。再生コンポーネントはキオスク、PC、DVDプレーヤおよびその他のCE機器にPASSデジタルアルバムを再生させる。
アルバム・マニフェスト・ファイル
アルバム情報、アセット情報、及び提示情報を含むマニフェスト・ファイル。
プレイリスト(Playlist)
PASSデジタルアルバムの特定の再生を記述する命令一式である。このプレイリストはデジタルアルバムで利用される個々のアセットと共に、音楽及びビデオのタイミングを含むことができる。
レシービング・システム
レシービング・システムはPASSデジタルアルバムを読むよう設計されたものである。これはキオスク、PC、DVDプレーヤ、及びその他のCE機器であってよい。
推奨ディレクトリ構造(RDS)
推奨ディレクトリ構造は、この仕様で文書化されている命名取り決めを含む。この推奨に従うことで、コピーおよび移行処理中の抵触が減らされる。
共有ディレクトリ
共有アセットディレクトリを参照。
共有ファイル
音楽あるいは画像などの、一以上のPASSデジタルアルバム間で共有されるアセットのことである。共有ファイルは、特定のPASSデジタルアルバムディスク上の共通ディレクトリ内に存在する。
共通アセットディレクトリ
PASS共有ファイルを含むディレクトリとして形成されるコンテナの種類である。アセットディレクトリの配下に位置し、「SHARED」という名前でなくてはならない。
3.論理ディスクコンポーネント
このセクションでは、PASSディスクを構成する論理コンポーネントの説明をする。
3.1ファイル
3.1.1PASSアセットファイルフォーマット
このセクションでは、PASSディスクの論理的な仕様に対して互換性を持つPASSアセットファイルフォーマットを定義する。
この文書内で定義されているPASSアセットファイルフォーマット仕様の最も関連するバージョンが、全ての他のPASS仕様でも参照される(PASSオリジネイティング・記録及びPASSレシービング・再生仕様参照のこと)。
PASSアセットファイルの例は、
・静止画像ファイル、動画像ファイル、DSC、デジタルビデオカメラ・レコーダおよび音声レコーダでキャプチャされる音声ファイル。
・フィルムおよびプリントからスキャンあるいはデジタル化された静止画像ファイル
3.1.1.1静止画像PASSアセットファイル用ファイルフォーマット
静止画像PASSアセットファイルに必須のファイルフォーマットは:
・JPEG圧縮をともなうExif・DCF(Exif・JPEG)
3.1.1.2ビデオPASSアセットファイル用ファイルフォーマット
ビデオPASSアセットファイルに必須のファイルフォーマットは:
・AVI
・MOV
・MPEG
ビデオPASSアセットファイルに利用できるエンコーディングは:
・Motion―JPEG
・MPEG1
・MPEG2
・MPEG4
3.1.1.3音声PASSアセットファイル用ファイルフォーマット
音声PASSアセットファイルに必須のファイルフォーマットは:
・MP3
・WAV
3.1.2システム生成ファイル
PASSデジタルアルバムは幾らかのMPVマニフェストを持つ。これらマニフェストは記述するディレクトリ(コンテナ)に応じて、様々な機能を持つ。
・PASSはMPV提示プロフィールおよびMPV基礎プロフィールのサブセットを必須として利用する。
・PASSは追加的な必須の制限を定義する。
・PASSは新たな必須のおよびオプションの要素を定義する。
3.1.2.1概略
XML文書の三つのカテゴリがPASSで利用される。これら文書は、MPV仕様に準拠しており、「マニフェスト」と呼ばれる。PASSが利用するMPVマニフェストは以下の通りでる:
・インデックス・マニフェスト・ファイル
・アルバム・マニフェスト・ファイル
・アセット・リスト・マニフェスト・ファイル
3.1.2.2PASS特有XML要素
PASSは、PASSシステムに固有の特有のXML要素を定義する。これらXML要素はPASSデジタルアルバム(媒体)全体、PASS媒体内の静止画像及びその他のPASSアセット、及びPASSデジタルアルバム上に記述されるアルバムに対して適用されるメタデータを記述する。PASSは、一般メタデータ用にDublin Core Element Metadata Set(DCES)を採用し、静止画像メタデータ用にDIG35(あるいはJPEG2000パート2)を採用する。DCESあるいはDIG35で定義されない追加的なメタデータはいずれも、PASS仕様で定義される。このPASS仕様で説明されるのは以下の種類のメタデータである。
・PASSインデックス・マニフェスト・ファイルに記述される、PASS媒体全体用メタデータ
・PASSアルバム・マニフェストに記述される、PASSデジタルアルバム用メタデータ
・PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルに記述される、各PASSアセット用メタデータ
3.1.2.3PASS XMLネームスペース
PASS特有XML要素は、「http://ns.pass-spec.org/PASS/1.0/」として指定される固有のXMLネームスペースを持つ。PASS特有XML要素に関連するXMLスキーマが存在する。
以下のtableがPASSに関するXMlネームスペース及び接頭辞を定義する。
3.1.2.4インデックス・マニフェスト・ファイル
3.1.2.4.1概略
PASSインデックス・マニフェスト・ファイルは、PASSシステムのエントリポイントである。PASSデジタルアルバムに関連する各ファイルへのパス情報を含む。ファイルはPASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイル及びアルバム・マニフェスト・ファイルを含む。インデックス・マニフェストは、PASSデジタルアルバム上の全ての他のMPVマニフェストへの直接参照リンクを含む。
PASSインデックス・マニフェストはさらに、PASS媒体IDとPASS媒体に関する全てのほかのメタデータを含む。
PASSデジタルアルバム上にはPASSインデックス・マニフェスト・ファイルが一つだけなくてはならず、それはPASSIDX.PVMという固定ファイル名のルートディレクトリ内に配置されねばならない。PASS媒体のルートディレクトリ中には追加的なファイル及び構造があってもよい。インデックス・マニフェスト・ファイルはMPVマニフェスト・ファイルでなければならない。インデックス・マニフェスト・ファイルのトップの要素は<file:Manifest>である。
3.1.2.4.2マニフェスト・ファイル命名制限
全てのPASSデジタルアルバム中のPASSインデックス・マニフェスト・ファイルの名称はPASSIDX.PVMとして定義される。
3.1.2.4.3ファイルのXML要素組成
以下に説明するように、PASSインデックス・マニフェスト・ファイルには三つのコンポーネントがある。
・PASSデジタルアルバム全体用の一般情報メタデータ
・マニフェストへの参照
・アルバム・マニフェスト・ファイル及びアセット・リスト・マニフェスト・ファイルへのManifestLinks
3.1.2.4.3.1PASSデジタルアルバム一般情報メタデータ
このセクションでは、PASSデジタルアルバム用のメタデータについて説明する。PASSデジタルアルバムは一般情報メタデータコンポーネントを一つだけ持たねばならない。
3.1.2.4.3.2マニフェストへの参照
このコンポーネントは、PASSデジタルアルバムの各マニフェストへの参照(直接ポインタ)を提供する。
この部分は<mpvp:Album>として表される。インデックス・マニフェストは、一つの<mpvp:Foreground>を持つ<mpvp:Album>を一つだけ含まねばならない。
<mpvp:Foreground>は一以上の<mpvp:AlbumRef>および一以上の<mpv:ManifestLinkRef>を持たねばならない。
PASS LDSでは、<mpvp:AlbumRef>がアルバム・マニフェストへの参照として利用され、<mpv:ManifestLinkRef>はアセット・リスト・マニフェストへの参照として利用される。これら参照はさらに、同じインデックス・マニフェスト・ファイルに記述される<mpv:ManifestLink>を間接的に参照する。
更に、全てのこれら参照がPASSデジタルアルバム内のアセット・リスト・マニフェスト及びアルバム・マニフェストを参照するとしてもよい。
<mpvp:AlbumRef>及び<mpv:ManifestLinkRef>のみがマニフェストへのPASS参照に定義される。
3.1.2.4.3.3アルバム・マニフェスト及びアセット・リスト・マニフェスト・ファイルへのマニフェストリンク
このコンポーネントは、全てのPASSデジタルアルバム・マニフェスト・ファイル及び全てのアセット・リスト・マニフェスト・ファイルのリンクを定義する。
PASSデジタルアルバム内のアルバム・マニフェスト・ファイル及びアセット・リスト・マニフェスト・ファイルは、<mpv:ManifestLink>で定義され、これは<mpv:AssetList>に含まれる。これらはさらに<mpv:ManifestLink>に定義されており、これはマニフェスト・ファイルのパスを持つ。
<mpv:ManifestLink>のみがこのコンポーネントで定義される。
3.1.2.5アルバム・マニフェスト・ファイル
3.1.2.5.1概略
アルバム・マニフェスト・ファイルは、PASSデジタルアルバムに対応するアセット参照の集合体を記述する。さらに、アルバム・マニフェスト・ファイルは、MPV提示プロフィールのXML要素によりPASSデジタルアルバムのための提示プログラムを記述している。PASSデジタルアルバムは一以上のアルバム・マニフェスト・ファイルを持つことができる。
3.1.2.5.2デフォルト・アルバム・マニフェスト及びカスタム・アルバム・マニフェスト
アルバム・マニフェストには二種類ある。
3.1.2.5.2.1デフォルト・アルバム・マニフェスト
各PASSアセットロールディレクトリは、一般的な意味においては、PASSアセットファイルを含む任意のディレクトリのことであるが、アルバムディレクトリ内で対応するデフォルト・アルバム・マニフェスト・ファイルをもつ。
3.1.2.5.2.2カスタム・アルバム・マニフェスト
カスタム・アルバム・マニフェストは、PASSアセットをPASSデジタルアルバム内にある任意のアセット・リスト・マニフェスト・ファイルから自由に集めることで、作成することができる。
3.1.2.5.3アルバム・マニフェスト・ファイル命名制限
各アセットロールディレクトリに対して生成されるデフォルト・アルバム・マニフェスト・ファイルは、対応するアセットロールディレクトリの名称に等しい、文字列「PL」が接頭辞として付いたファイル名を持つ。この取り決めは、PASSデジタルアルバム全般において追従される。レガシーシステムが作成するCDを元とするPASSデジタアルバムはこの取り決めに追従しない(付録C参照のこと)。
カスタム・アルバム・マニフェスト・ファイルは任意の名称を持つことができる。しかし、名称は、英数字及びアンダーバー文字しか含められない。ファイル名拡張子「.PVM」を含めなければならない。
3.1.2.5.4アルバム・マニフェスト・ファイルのXML要素組成
アルバム・マニフェスト・ファイルは最小限<dc.title>及び<dc.date>要素を含む。PASSデジタルアルバムのスライドショー提示についての情報(例えば遷移あるいは期間)は、MPV提示プロフィールに記述される情報と同一である。
アルバム・マニフェスト・ファイルは以下の二つのコンポーネントから成る。
・アルバム一般メタデータ
・提示情報
・アルバムに含まれるアセット・リスト・マニフェスト(一又は複数)へのManifestLinks
3.1.2.5.4.1アルバム
このコンポーネントは、アセットの参照の集合体及び静止・ビデオ・及び音声(BGMとして)の再生プログラムを記述する。
<mpvp:Album>要素が、PASSデジタルアルバムを記述するのに利用される。このコンポーネント内には、Foreground及びBackground識別子がある。可視的なアセットの参照は、<mpvp:Foreground>に記述される。
再生順序は、このコンポーネント内の記述のアセット順序と同じである。
アルバム・マニフェスト・ファイルの<mpvp:Foreground>及び<mpvp:Background>で記述されうるアセット参照が以下のtableに示される。アルバム・マニフェスト・ファイル内には<mpvp:Album>は一つあるべきである。
3.1.2.5.4.2アルバム一般メタデータ
この部分は、PASSデジタルアルバムの一般情報のメタデータを記述する。
3.1.2.5.4.3提示のための情報
PASSデジタルアルバムの提示は、<mpvpCtrl:ControlProperties>及び<mpvpTrans:TransitionFilter>を利用して定義することができる。MPV提示プロフィール仕様を参照のこと。
3.1.2.5.4.4アセット・リスト・マニフェストへのManifestLinks
これは、アセット・リスト・マニフェスト・ファイルを定義する部分である。アセット・リスト・マニフェスト・ファイルは<mpv:ManifestLink>として定義され、これは<mpv:AssetList>内に含まれる。<mpv:ManifestLink>はアセット・リスト・マニフェスト・ファイルのパスを持つ。
一以上のアセット・リスト・マニフェスト・ファイルがPASSデジタルアルバムのために定義されてよい。この部分では、<mpv:ManifestLink>のみが定義される。
3.1.2.6PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイル
3.1.2.6.1概略
PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルはアセットロールディレクトリ内にある。一以上のアセットロールディレクトリがPASSデジタルアルバム上にあってよい。各アセットロールディレクトリがたった一つのアセット・リスト・マニフェスト・ファイルを持つ。
このマニフェスト・ファイル(アセットリスト)は、PASS媒体内の全てのPASSアセットファイルへのポインタの集合体であり、アセットコンテンツ及び位置を示すメタデータ情報を含む。つまり、アセット・リスト・マニフェストはデータベース内のアセット表として機能する。全てのPASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルはPASSインデックス・マニフェスト・ファイルからトレースされねばならない。PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルの表記は、MPV1.01仕様を追従する。MPV仕様ではマニフェスト・ファイルに一つだけアセットリストがあることが許される。アセットリストは以下を示すメタデータを持たねばならない。
PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルは、アセットロールディレクトリ配下に各PASSアセットファイルのメタデータを含む。これは、ユーザ入力メタデータ及びEXIFタグからの既存のメタデータなどを含むことができる。
3.1.2.6.2PASSアセット種類、単純及び複合
単純アセットは単一のアセットからなる(例えば、コンシューマー画像のEXIFアセットあるいはコンシューマー音声アセットのWAVファイル)。
しかし、コンシューマー・アセットが最初にキャプチャされるときには、キャプチャ機器は一つのキャプチャ・イベントに関わる二つの異なるファイルを作成することがある。この例としては、画像および音声ファイル両方の同時作成が挙げられる。これらファイルは関連ファイル名を持つ共通のディレクトリ内に配置される。PASSシステムは、メタデータ内に記述される特別なアセット(この例では静止および音声)を作成することで、これらファイルの関連を保持する。このような関連はPASS環境においては合成媒体アセットと呼ばれる。
3.1.2.6.2.1単純媒体アセット
アセットは、PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイル内で特定されるアセットが単一のアセットファイルを参照しているとき、単純媒体アセットである。
PASSにおいては、<mpv:Still><mpv:Video>及び<mpv:Audio>が単純媒体アセットとして許可されている。これらアセット種類についての詳細はMPV規格を参照のこと。
3.1.2.6.2.2合成(Composite)媒体アセット
合成媒体アセットはPASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルにおいて、二以上のファイルを参照することで特定できる。
PASSにおいては、<mpv:StillWithAudio><mpv:StillMultishotSequence>及び<mpv:StillPanoramaSequence>が複合(compound)アセットとして許可されている。これらアセットの詳細についてはMPV規格を参照のこと。
合成媒体アセットが存在するとき、合成媒体アセット全体に関するメタデータは、合成媒体アセットを識別するMPV要素にすぐ続くように現れねばならない。
3.1.2.6.3アセットのレンディション
アセットのレンディションは、画像ファイル表示に利用されるアセットの派生物である。MPV仕様は、一つのアセットの様々な表現が、別のアセット(<mpv:Rendition>で表される「レンディション」と呼ばれる)を利用することで実現できると仮定している。詳細についてはMPV仕様を参照のこと。PASSはレンディションを、「マスタレンディション」及び「サブレン ディション」の二種類に分類している。マスタレンディションは、通例オリジナルアセットファイルである。<mpv:Still>の場合、マスタレンディションはデジタルスチルカメラ(DSC)が撮像する画像ファイルである。
サブレンディションはマスタレンディションの代替表現であるファイルである。例えば、サブレンディション・ファイルは、マスタレンディション・ファイルから、画面上の表示のために画像の解像度を減らすことで、作ることができる。このような画面レンディションは、通例DSCが撮像する画像からの低解像度の出力機器を仮定する。
PASS実装のためには、画面レンディションは定義され利用が推奨される。画面レンディション画像は、アセットロールディレクトリの表示ディレクトリをポピュレートするのに利用される。更なる表示ディスプレイ及び表示用画像ファイル情報については5.2.4を参照のこと。
PASSデジタルアルバムは<mpv:Still><mpv:StillWithAudio><StillMultishotSequence>及び<mpv:StillPanoramaSequence>が定義するレンディションを持つことができる。PASSに定義されるレンディションは、<mpv:StillRef>によってのみ参照されねばならない。「画面」レンディション種類のみがPASSで許可される。
値がゼロでない場合、一つのメタデータ、オリエンテーションがレンディションと関連付けられることが必要となる(3.5.4.1参照)。
3.1.2.6.4画像ID
画像IDはPASS専用として利用されるアセット識別子である。これは、単一のPASSデジタルアルバム内の特定のアセットを区別するのに利用される固有IDであり、各アセットについて<pass:assetlistID><pass:assetID>の属性値から成り、ハイフンでつながれる。アセット・リスト・マニフェストは、以下の規則により動的に生成されて再生コンポーネントに固有画像IDの正確な再生を行わせるので、画像IDを直接リストしない。
1)単一のPASSデジタルアルバムに格納されるアセット・リスト・マニフェストの<pass:assetlistID>の下位三桁は、PASSデジタルアルバムでは固有文字列を持つべきである。
2)単一のアセット・リスト・マニフェストに格納されるサブレンディション画像を除く各PASSアセット内の<pass:assetID>の下位四桁は、アセット・リスト・マニフェスト内に固有の文字列を持つべきである。
PASSは、単純媒体アセット及び合成媒体アセット両方に識別子が割り当てられることを要求する。合成媒体アセットの場合、関連アセットのセット全体は、意味のある識別を持たねばならない。合成媒体アセットの一部である単純媒体アセットもまた、固有の識別を持たねばならない。
3.1.2.6.5マニフェスト・ファイル命名制限
アセット・リスト・マニフェスト・ファイルの名称は、「.PVM」という拡張子を持たねばならない。PASSアセット・リスト・マニフェスト・ファイルは、アセット・リスト・マニフェスト・ファイルがSHAREDディレクトリ内にある場合以外は、対応するアセットロールディレクトリの名称と同一のファイル名を持たねばならない。この制限はレガシー及び目下の実装両方に適用される。
3.1.2.6.6ファイルのXML要素複合
アセット・リスト・マニフェスト・ファイルは一つのコンポーネントからなる。それがアセットリストである。アセットリストは一以上のアセットへのポインタを含む。メタデータはアセット・リスト・マニフェスト・ファイルへ格納、及びそこからアクセスできる。
3.1.2.6.6.1アセットリスト内の共通アセット・メタデータ
アセットリストは<mpv:AssetList>で表される。アセットリストは多くのアセットへの参照を含むことができる。
しばしば、アセットリスト内のアセットは共通のメタデータ一式を持つ。例えば、カラースペースは、アセットリスト内で共通であってよい。その場合、そのようなメタデータを各アセットで記述するのは冗長である。アセット・リスト・マニフェストは、アセットリストで識別される各アセットに適用されるデフォルトメタデータを含むことができる。
・デフォルトメタデータは、<mpv:assetList>に続くよう直接配置できる。
・そのようなメタデータは、アセットリスト内の合成媒体アセットを含む、各アセットに適用されるよう、解釈される。
・DIG35メタデータはアセットリスト内の静止画像アセットに適用される。
・Dublin Coreメタデータはアセットリスト内の任意のアセットに適用される。
・アセットが、デフォルトと抵触する定義されたメタデータを持つ場合、アセット(ローカル)メタデータがデフォルト値に優先する。
3.1.2.6.6.2アセット
様々な種類のアセットが存在する。定義はMPV仕様に提供される。アセットは単純媒体アセットと合成媒体アセットとに分類分けできる。単純媒体アセット及び合成媒体アセットの説明については3.1.2.8.2を参照されたい。<mpv:AssetList>で記述されるアセットは以下のtableに定義されている。追加的なアセット種類はPASSデジタルアルバムでは正しくサポートされない場合がある。
3.1.2.6.6.3アセット・メタデータ
以下のメタデータが各アセットに配置される。
複合アセットが存在する場合、複合アセット全体に関連するメタデータは該複合アセットを識別するMPV要素にすぐ続くよう現れる。以下のtableのメタデータは、静止画像の場合、各アセットに割り当てられる。EXIFタグ内に含まれるメタデータは、DIG35マッピング定義(DIG35仕様付録VI)により静止画像メタデータにマッピングされてもよい。
3.2コンテナ種類
一般的にコンテナは、ファイルシステム内のディレクトリに対応するファイル集合体を保持する。PASSディスクの論理的な仕様に準拠するディスクにおいては、コンテナは以下に記載するものと類似した種類のファイルを保持する。幾らかのコンテナはさらに、類似する種類のほかのコンテナを含むこともある。
3.2.1アセットディレクトリ
アセットディレクトリはルートディレクトリの子であり、PASSデジタルアルバムで固有でなければならない。これは、他のコンテナのみを含むか、あるいは同時にアセットロールディレクトリであってよい。このディレクトリが持つことのできる名称例としては、ASSETS,DCIM,PICTURESが挙げられる。
3.2.1.1制限
このディレクトリはアセットロールディレクトリであること、あるいは複数のアセットロールディレクトリを含むことのいずれかが許されており、両方は許されない。
3.2.2アセットロールディレクトリ
アセットロールディレクトリはアセットロールディレクトリの子あるいはそれ自身であり、通例、主には単一巻の写真フィルムをスキャンすることでオリジネイトされるPASSアセットファイルを含む。あるいは、このディレクトリは、主にはデジタルキャプチャ機器(DCD)からオリジネイトされるPASSアセットファイルを含んでもよい。この場合、各アセットロールディレクトリは特定のキャプチャ・セッション、キャプチャ機器の電源投入列、あるいはキャプチャ機器メモリカード取り外し・挿入列に対応している。
このディレクトリは、オリジネイティング・システムのプロフィールに応じて異なる名称をもつことができる。このディレクトリが持つことのできる名称例は、001ABCDE、AR20040925_ABCDEFGH、あるいはPICTURESなどである。
3.2.2.1制限
アセットロールディレクトリは、アセットを特定のアセットロールディレクトリに記述するたった一つのアセット・リスト・マニフェスト・ファイルをその内部に持つ。各アセットについてのアセット・リスト・マニフェスト・ファイルは、レンディションディレクトリ内(例えば、DISPLAYディレクトリ)に含まれうる該アセットの派生ファイルを配置する一以上の要素を持つことができる。
3.2.3アルバムディレクトリ
アルバムディレクトリは、アルバムを記述するアルバム・マニフェスト・ファイルを含む、ルートディレクトリの固有の子である。このディレクトリが持つことのできる名称例は、ALBUMSである。
3.2.3.1制限
アルバムディレクトリは、アルバムを構築するのに利用される一以上のアセット集合体を記述する一以上のプレイリスト・マニフェスト・ファイルを持つことができる。アルバムは、典型的にスライドショーである、関連する提示を持つことができる。
アルバムディレクトリはプレイリスト・マニフェスト・ファイルのみを持たねばならず、このディレクトリにコンシューマー・アセットが含まれるべきではない。
3.2.4表示ディレクトリ
表示ディレクトリは、PASS再生コンポーネント上の画面表示用に静止画像アセットから得られたファイルを保持するオプションのコンテナである。この趣旨は、静止アセットファイル表示するために再生あるいは表示機器が必要とする処理を最小限にすることである。
3.2.4.1 制限
1)表示ディレクトリの位置
一つの表示ディレクトリは典型的に各アセットロールディレクトリの配下に位置する。表示ディレクトリの名称例は、「Display」である(以下のFig.12参照)。
2)表示用画像ファイルのファイルフォーマット
表示用画像ファイルのファイルフォーマットはJPEGあるいはExif/JPEGである。
3)表示用画像ファイルのカラースペース
表示用画像ファイルのカラースペースはsRGBである。
4)表示用画像ファイルの解像度
表示用画像ファイルの解像度は、640x480ピクセル(VGA)から1920x1080ピクセル(HDTV1080)であるべきである。
5)表示用画像ファイルの回転情報
オリエンテーションがゼロでない値を持つ場合、アセット・リスト・マニフェスト・ファイルは各表示用画像について回転情報を含む。
3.2.5共有アセットディレクトリ
このディレクトリ(SHARED)は、ASSETSディレクトリの子である。普通、これは、一以上のアルバムに共通な非ユーザ作成アセットを含む。例えば、スライドショー中にバックグラウンド音楽として利用されるWAVアセットであってよい。他の例としては、スライドショー中に写真フレームとして作用するテンプレート画像ファイルなどが含まれる。このディレクトリの名称例は「SHARED」を持っていてよい。
3.2.5.1制限
SHAREDディレクトリは、自身が含む全ての共有アセットファイルを記述するアセット・リスト・マニフェスト・ファイルを持たねばならない。
4.ディレクトリ及びファイル構造
4.1全体構造
PASSデジタルアルバムは、アセット配置、メタデータのキャプチャ、及びアルバム記述のためにMPVマニフェストを利用する。PASSインデックス・マニフェストはPASSデジタルアルバムのルートディレクトリ内に、PASS媒体上のほかのマニフェスト・ファイルへのエントリポイントとして存在せねばならない。このインデックス・マニフェスト・ファイルはファイルシステムを通じて配置される。
任意のマニフェスト・ファイルがインデックス・マニフェスト・ファイルからトレースできる。全てのPASSレシービング・システムは、ルートディレクトリ内のインデックス・マニフェスト・ファイルを参照することで、PASSデジタルアルバム内の全てのマニフェストへアクセスすることができる。同様に、PASSレシービング・システムはマニフェストが記述するコンテンツにアクセスできる。
さらに、PASSインデックス・マニフェスト・ファイルを除いて、媒体上のどの場所にマニフェスト・ファイル及びそれらが記述するコンテンツを配置するかについての必須の制限はない。しかし、この文書(PASSディスクの論理的な仕様)では、この仕様が記述する三つのPASSマニフェスト種類が、PASSデジタルアルバムを利用する特定のアプリケーション中にどのように配置されるかを定義する幾らかのプロフィールを説明する。特定のPASSオリジネイティング・システムがPASSデジタルアルバム上のディレクトリ構造にある制限を持つ可能性はある。その結果、PASSデジタルアルバムの特定の実施形態があり、それらが付録B―Eで簡単に説明されている。
4.2ファイルシステム
PASS準拠DVDアプリケーションはUDFファイルシステムを利用する。CDはISO 9660ファイルシステムを必要とする。
通例、ファイルシステムは媒体種類により制限を受ける。多くの場合、システム間の互換性を増す目的から任意の媒体上に重複するファイルシステムを持つことが可能である。
これは将来の家庭用電化製品(CE)に高い互換性を維持する目的から利用が見込まれる。しかし、目下の他のファイルシステム(ISO9660、Juliet、HFSなど)もまた特定の媒体種類が要求すればサポートが可能である。
4.3推奨ディレクトリ構造の命名取り決め
MPVマニフェストの利用により、PASSデジタルアルバムは多数のディレクトリ構造を持つことが許される。しかしこの仕様では、将来のPASSアプリケーションについて推奨されるディレクトリ構造及び命名教程を記載する「推奨プロフィール」を定義する。
PASS取り決めは、推奨ディレクトリ構造内のASCII及び大文字に命名を制限する。
4.3.1例示推奨ディレクトリ構造
PASS仕様では、以下の図に図示するように推奨ディレクトリ構造を定義する。
4.3.2推奨ディレクトリ構造の命名取り決め
推奨ディレクトリ構造は自身のコンポーネンツに対して幾らかの命名取り決めを持つ。
4.3.2.1PASSインデックス・マニフェスト・ファイル
インデックス・マニフェスト・ファイルの名称は、前に説明したようにPASSIDX.PVMである。
4.3.2.2アセットディレクトリ
PASSデジタルアルバムが推奨ディレクトリ構造を利用する際、このディレクトリはASSETSという固定名を持つとする。
4.3.2.3生成ID(TUID)
以下に説明するようにPASSデジタルアルバムアセットの命名取り決めでは、Truncated Universal Identifier component(TUID)が八文字GUIDとして「0―9」及び「A―Z」を利用して生成される。TUID生成の推奨アルゴリズムに関しては付録Aを参照のこと。
4.3.2.4生成日付情報
PASSデジタルアルバムアセットの命名取り決めでは、以下に説明するように、日付は以下のように識別される:
YYYYは「0―9」の文字を利用する「年」にあたり、
MMが「月」を表す数であり、「0―9」の文字を利用しており、
DDが日付を表す数であり、「0―9」の文字を利用する。
命名取り決めでは、日付の次には常に「_」が続く。
4.3.2.5アセットロールディレクトリ
推奨ディレクトリ構造を利用する際には、アセットロールディレクトリは固定文字「AR」で始まり、YYYYMMDD_XXXXXXXXがそれに続く名称を持つとする(4.8.2.3及び4.8.2.4参照)。
日付コンポーネント、YYYYMMDD、は、アセットロールディレクトリの全てのアセットのうち最新の(最も新しい)ものに対応すべきである。アセットロールディレクトリが空の場合(これは稀である)、日付コンポーネントはアセットロールディレクトリの作成日に対応すべきである。ディレクトリ作成時にはTUIDを生成すべきである。
アセットロールディレクトリ作成時当初に、同じ日付コンポーネントを持つアセットロールディレクトリが存在する場合、同じ日付を持つアセットロールディレクトリ中で最も大きなTUID値(基(radix)36で)にインクリメントすることで新たなTUIDを生成すべきである。アセットロールディレクトリが移行されるとき、多数移行のせいで、二以上のアセットロールディレクトリが同じ日付コンポーネント及びTUIDを持つ可能性がある。この場合は、衝突がなくまるまで古いTUIDを一つずつ増やして、新たな固有TUIDを利用すべきである。
4.3.2.6PASSアセットファイル
推奨ディレクトリ構造を利用する際には、アセットロールディレクトリ内のPASSアセットファイルは固定文字「OR」で始まり、YYYYMMDD_XXXXXXXXがそれに続く名称を持つとする(4.8.2.3及び4.8.2.4参照)。
日付コンポーネント、YYYMMDD、は、EXIFタグから抽出された日付に対応すべきであり、もしファイルフォーマットがタグを含まない場合には、ファイル作成日を利用すべきである。
TUIDはオリジネイティング・システムがファイル作成時点に生成すべきである。
同じ日付コンポーネントを持つPASSアセットファイル(「OR」接頭辞)が存在する場合、同じ日付を持つPASSアセットファイル中で最も大きなTUIDにインクリメントすることで新たなTUIDを生成すべきである。PASSアセットファイルがコピーされるとき、二以上のPASSアセットファイルが同じ日付コンポーネント及びTUIDを持つ可能性がある。この場合は、衝突がなくまるまで古いTUIDを一つずつ増やして、新たな固有TUIDを利用すべきである。
4.3.2.7アセットロールディレクトリのアセット・リスト・マニフェスト
推奨ディレクトリ構造を利用する際、アセット・リスト・マニフェスト・ファイルは文字「AS」で始まり、アセットロールディレクトリと同じ日付コンポーネント及びTUIDを持つ名称を持つとする。
4.3.2.8アルバムディレクトリ
推奨ディレクトリ構造では、このディレクトリはALBUMSという唯一許可された名称を持つ。
4.3.2.9デフォルト・アルバム・マニフェスト・ファイル
推奨ディレクトリ構造では、各アセットロールディレクトリについて生成されるデフォルト・プレイリスト・マニフェスト・ファイルは文字「PL」で始まり、残りの文字がデフォルト・アルバム・マニフェストに対応するアセットロールディレクトリの名称に等しいファイル名を持つとする。
4.3.2.10カスタム・アルバム・マニフェスト・ファイル
推奨ディレクトリ構造では、生成されるカスタム・プレイリスト・マニフェスト・ファイルは文字「PL」で始まり、残りの文字が、カスタム・アルバム・マニフェスト・ファイルの作成日に対応する、日付コンポーネントYYYYMMDDを持つファイル名を持つとする。日付コンポーネントの後には、文字「_」と、その後にTUIDが続く。追加的なオプションの文字がTUIDの後に続いてもよい(4.8.2.3及び4.8.2.4参照)。
TUIDはオリジネイティング・システムがファイル作成時に生成すべきである。同じ日付コンポーネントを持つ別のカスタム・プレイリスト・マニフェスト・ファイルがある場合、同じ日付を持つカスタム・アルバム・マニフェスト・ファイル中で最も大きなTUIDにインクリメントすることで新たなTUIDを生成すべきである。
移行するとき、多数移行のせいで、二以上のPASSアセットファイルが同じ日付コンポーネント及びTUIDを持つ可能性がある。この場合は、衝突がなくまるまで古いTUIDを一つずつ増やして、新たな固有TUIDを利用すべきである。
4.3.2.11共有アセットディレクトリ
PASS推奨ディレクトリ構造では、このディレクトリはSHAREDという唯一許可された名称を持つとする。
4.3.2.12共有アセットファイル
PASS推奨ディレクトリ構造を利用する際、SHAREDディレクトリ内のアセットファイルはこのパターンを追従するファイル名を持つ:
SHYYYYMMDD_XXXXXXXX.ZZZ
全てのファイルは固定文字「SH」で始まり、YYYMMDD_XXXXXXXXがそれに続く(4.8.2.3及び4.8.2.4参照)。
「ZZZ」はファイルのフォーマットに依存する。
日付コンポーネントYYYYMMDDは、EXIFタグから抽出された日付に対応すべきであり、もしファイルフォーマットがタグを含まない場合には、ファイル作成日を利用すべきである。TUIDはオリジネイティング・システムがファイル作成時点に生成すべきである。同じ日付コンポーネントを持つPASS共有アセットファイル(「SH」接頭辞)が存在する場合、同じ日付を持つPASS共有アセットファイル中で最も大きなTUIDにインクリメントすることで新たなTUIDを生成すべきである。SHAREDディレクトリが移行されるとき、多数移行のせいで、二以上のPASS共有アセットファイルが同じ日付コンポーネント及びTUIDを持つ可能性がある。この場合は、衝突がなくまるまで古いTUIDを一つずつ増やした後、それを利用すべきである。
4.3.2.13共有アセット・リスト・マニフェスト
PASS推奨ディレクトリ構造を利用する際、PASS共有アセット・リスト・マニフェスト・ファイルは「SHARED.PVM」となる。
4.3.2.14表示ディレクトリ
推奨ディレクトリ構造では、このディレクトリはDISPLAYという唯一許可された名称を持つ。
4.3.2.15表示用画像ファイル
推奨ディレクトリ構造を利用する際、表示用画像ファイルは文字「TT」で始まり、対応するオリジナルアセットファイルと同じ日付コンポーネント及びTUIDを持つ名称を持つ。
4.3.3ディレクトリ構造例
ディレクトリ構造は必要なMPVマニフェスト・ファイルを含む。
4.3.3.1インデックス・マニフェスト・ファイル
4.3.3.2アルバム・マニフェスト・ファイル
以下のアルバム・マニフェスト・ファイル例は、静止、ビデオ、及びStillMultishotSequenceアセットを持つ。さらに、mpv:foregroundを、MPV再生制御メタデータを利用してスライドショー全体に効果が及ぶように設定する。
4.3.3.3アセット・リスト・マニフェスト・ファイル
以下の例は、「画面」というレンディションを持つ静止アセットを持つアセット・リスト・マニフェスト・ファイルを示す。アセット・レンディションはこの例では何らメタデータを持たない。この例はさらに、StillMultishotSequenceという合成媒体アセットを持つ。
4.3.3.4共有アセット・リスト・マニフェスト
共有アセット・リスト・マニフェスト・ファイルの以下の例は、音声アセットを一つ含む。共有ディレクトリ・アセットリストのフォーマットはアセット・リスト・マニフェストと同じである。
5.移行
このセクションでは、PASS準拠システムの移行特徴を説明する。PASSシステムは一以上のPASSデジタルアルバム全体の単一の新たなPASSデジタルアルバムへの移行を許可する。これはお互い別個なPASSデジタルアルバムの一つのPASSデジタルアルバムへの効果的な融合である。PASSバージョン1.0システムにおいては、新たなPASSデジタルアルバムは各移行に記録される。PASSバージョン1.0システムは既存のPASSデジタルアルバムへの情報の付加を許さない。
PASSデジタルアルバム間で異なるディレクトリ構造を持たせることができる。Kodak Picture CD、FUJICOLOR CD、Konica Minolta Hot AlbumがこのようなPASSデジタルアルバムの例である。
もしも取り外し可能な格納媒体がこの仕様に記述するように適切に構築されたマニフェストを持てば、準拠PASSデジタルアルバムとして利用できる。PASS準拠システムが移行を実行する際には、システムは、この仕様で記述する推奨ディレクトリ構造を持つPASSデジタルアルバムを作成可能でなければならない。この仕様は送信先媒体が推奨ディレクトリ構造に従っていない場合のコンテンツ移行法については説明していない。
この仕様で記述されるフォーマットを持つアセットファイルのみが移行される。あるPASSデジタルアルバムがこの仕様で記述しているもの以外のフォーマットのアセットファイルを持つ場合、そのようなアセットファイルは移行されない場合がある。
PASSデジタルアルバム全体が移行される場合、全てのアルバム・マニフェスト・ファイルが新たなPASSデジタルアルバムへ移行される。
5.1移行管理
移行については、送信元ディスクから送信先ディスクへ、四種類のオブジェクト(アセットロールディレクトリ、アルバム・マニフェスト・ファイル、インデックス・マニフェスト・ファイル、及び共有アセットファイル)が移動を考慮される。以下の手順が各オブジェクトに対して典型的である。
1.アセットロールディレクトリのコピー
a.送信元のコンテンツをもつ各アセットロールディレクトリを送信先のアセットディレクトリへコピーする。
b.同じ名称を持つアセットが既にディレクトリ内に存在する場合、指定命名取り決めに従って名称を付け替える。
c.送信元ディスクがレガシー製品であり送信先ディスクが推奨ディレクトリ構造を利用している場合、ディレクトリ及びファイル名を必要に応じて修正し、アセット・リスト・マニフェスト・ファイルを更新する。
d.assetlistIDの下位3文字は送信先ディスク内で固有でなければならない。さもなくば、それらはそのように整えられる。
e.(オプション)送信先で表示用画像ファイルを再度生成する、あるいはもし存在すれば送信元からコピーしてもよい。もし表示用画像ファイルが送信元に存在しない場合には、送信先で生成されねばならない。いずれの場合においても、アセット・マニフェスト・ファイルはチェックして必要に応じて更新せねばならない。
2.共有アセットファイルのコピー
a.送信元の全ての共有アセットファイルを送信先のアセットディレクトリへコピーする。
b.同じ名称を持つアセットが既にディレクトリ内に存在する場合、指定命名取り決めにしたがって名称を付け替える。
c.送信元ディスクがレガシー製品であり送信先ディスクが推奨ディレクトリ構造を利用している場合、ファイル名を修正しインデックス・マニフェスト・ファイルを更新する。
d.共有アセット・マニフェスト・ファイルを更新する。
3.アルバム・マニフェスト・ファイルのコピー
a.送信元のアルバム・マニフェスト・ファイルを送信先のアルバムディレクトリにコピーする。
b.同じ名称を持つアセットが既にディレクトリ内に存在する場合、指定命名取り決めにしたがって名称を付け替える。
c.送信元ディスクがレガシー製品であり送信先ディスクが推奨ディレクトリ構造を利用している場合、ファイル名を必要に応じて修正しインデックス・マニフェスト・ファイルを更新する。
4.インデックス・マニフェスト・ファイルの更新
a.送信元のインデックス・マニフェスト・ファイルを送信先のインデックス・マニフェスト・ファイルへコピーおよび融合する。
b.送信先のインデックス・マニフェスト・ファイルを更新する。
c.送信先にインデックス・マニフェスト・ファイルがない場合、送信元ファイルをコピーして更新する。
6.媒体種類特有制限
リライタブルな媒体はPASSデジタルアルバムのマルチインスタンスでサポートされない。オーサリング工程においては、PASSデジタルアルバムへの部分的変更は許可されてはならない。例えば、利用媒体がリライタブルでなくてはならなくても(CD―RW、DVD―RAMなど)、PASSデジタルアルバムは完全にコピーされて、新たに消去されたリライタブルな媒体に書き込まれねばならない。
付録A―短縮普遍識別子(truncated universal identifier)生成のための推奨アルゴリズム(参考情報)
推奨ディレクトリ構造において、TUIDは以下のように生成されるべきである。
ステップ1:時間情報をオーサリング・システムから取得して、定義するように該時間情報をHH:MM:SS.CCで表す:
HH:時間(hour)(0―23)
MM:分(0―59)
SS:秒(0―59)
CC:副秒(sub―second)(0―99)
ステップ2:時間コードを以下のように算出する:
T=((CC*60+SS)*60+MM)*24+HH
ステップ3:MACアドレス(あるいは任意の固有コード)から3バイトを取得する
M:0−(256―1)[256]:[256]:[256]:[256]:[256]:[256](B―B
3番目、5番目、及び6番目のバイトを抽出して、以下のように組み合わせる:
M=B*256*256+B*256+B
注1:固有コードの別の例には、「機器の製造番号」がある。
注2:B−B:製造者コード、B−B:機械コード
ステップ4:固有番号を取得する。
N_TUID=mod((T+M*Mmax),TUIDmax)
ここで、Mmax=2563、TUIDmax=36
ステップ5:ASCII文字へ変換する(0―9、A―Z)
(1)基(radix)36に基づく数字へ変換する。Diは以下のように算出できる:
Di=mod(int(N_TUID/36),36)
ここで、Di:基(radix)36でi番目の桁数(0−7.ここでLSB=0)
(2)以下のtableを利用してDiをASCIIに変換する:
付録B―レガシーディレクトリとファイル構造の相互参照(参考情報)
付録C―Kodak PictureCDディレクトリおよびファイル構造(参考情報)
付録D:DCFおよびFujifilm Fujicolor CDディレクトリおよびファイル構造(参考情報)
付録E:Konica Minolta Hot Albumディレクトリおよびファイル構造(参考情報)
可搬式格納プロフィールは、方式およびグローバル固有ID命名取り決めを持つファイルシステム構造を特定する。ルートディレクトリはASSETS及びALBUMSディレクトリから成るのが必須である。アセットディレクトリは任意の数のアセットロールディレクトリから成り、アルバムディレクトリは任意の数のアルバム・マニフェスト・ファイルから成る。
付録F:参考文献
以下に二種類の参考文献をリストする。特定の文書(独立した文書あるいはシリーズ内の一文書)は「Fixed」と記載されている。そのシリーズ内の文書のバージョン全てが有益そうなシリーズについては「Series」と記載されている。以下のリストは、文書あるいはシリーズの、この出版物公開時における最新のバージョンである。
AVI, Microsoft AVI for Windows format is described at:
http://whidbey.msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/directx9_c/directx/htm/avirifffilereference.asp
An unofficial but very detailed description of AVI and CODECs can be found at:
http://www.jmcgowan.com/avi.html
Canon Inc, Eastman Kodak Company, Fuji Photo Film Co., Ltd., Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., "DPOF (Digital Print Order Format) Specification Version 1.1", (2000) [Fixed]
Cube Microsystems, "JPEG File Interchange Format, Version 1.02"; (1992) [Fixed].
International Imaging Industry Association, "DIG35 Specification - Metadata for Digital Images, Version 1.1", (2001) [Fixed]
ISO 15836: 2003, Information and documentation - The Dublin Core metadata element set [Fixed]
ISO/IEC 9660:1988, "Information processing - Volume and file structure of CD-ROM for Information Interchange" [Series]
ISO/IEC 11172-2:1993 [MPEG-1] Information technology -- Coding of moving pictures and associated audio for digital storage media at up to about 1,5 Mbit/s -- Part 2: Video " [Series]
ISO/IEC 11172-3:1993 [MPEG-1] "Information technology -- Coding of moving pictures and associated audio for digital storage media at up to about 1,5 Mbit/s -- Part 3: Audio" [Series]
ISO/IEC 13818-2:2000 [MPEG-2] " Information technology -- Generic coding of moving pictures and associated audio information: Video" [Series]
ISO/IEC 14496-2: 2004 " Information technology -- Coding of audio-visual objects -- Part 2: Visual " [Series]
Japan Electronics and Information Technology Industries Association CP-3461, "Design rule for Camera File System DCF, Version 2.0" (2003) [Series]
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Japan Electronics and Information Technology Industries Association JEITA CP-3451-1, "Exchangeable image file format for digital still cameras: Exif Version 2.21 (Amendment Ver2.2)", (2003) [Series]
MPEG, Motion Picture Experts Group or ISO/IEC JTC1/SC29 WG11. See references above. Additional useful links for information on the MPEG specification series can be found at:
http://en.wikipedia.org/wiki/MPEG
MOV, Apple Computer QuickTime movie format described at:
http://developer.apple.com/documentation/QuickTime/FileFormatSpecification-date.html
Optical Storage Technical Association, "MPV Dublin Core-Normalized Metadata Format Profile Specification rev. 1.01" (2003). [Fixed]
Optical Storage Technical Association, "MPV XML Manifest Specification rev. 1.01", (2003). [Fixed]
Optical Storage Technical Association, "MPV Basic Profile Specification rev. 1.01" (2002) [Fixed]
Optical Storage Technical Association, "MPV Core Specification rev. 1.01"; (2003) [Fixed]
Optical Storage Technical Association, "MPV Presentation Profile Specification rev. 1.01"; (2002) [Fixed]
Optical Storage Technical Association, "MPV Normalized Metadata Format Specification rev. 1.01"; (2002) [Fixed]
Optical Storage Technical Association, "Universal Disk Format Specification rev. 2.50"; (2003) [Series]
WAV, Microsoft Waveform Audio File Format for Windows has a good description at this unofficial web site:
http://ccrma.stanford.edu/CCRMA/Courses/422/projects/WaveFormat/
WAV has several other reference documents and sites that may be useful:
"Waveform Audio File Format, Multimedia Programming Interface and Data Specification v1.0", Issued by IBM & Microsoft, 1991.
ftp://ftp.cwi.nl/pub/audio/RIFF-format,
http://keck.ucsf.edu/~jwright/RIFF-format.html,
http://www.seanet.com/HTML/Users/matts/riffmci/riffmci.html
ピクチャー・アーカイブ・アンド・シェアリング・スタンダード
共同イニシアチブ
富士写真フィルム株式会社、コニカミノルタフォトイメージング株式会社、イーストマンコダック社
バージョン1.00
オリジネイティング/オーサリング・システムの必要仕様
2005年3月17日
(C)2005年、富士写真フイルム株式会社、コニカミノルタフォトイメージング株式会社、イーストマンコダック社、著作権所有
目次
1 概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.1 趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.2 対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.3 用語辞書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1.4 参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2 システム概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.1 システム概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
3 PASSオリジネイティング/オーサリング・システム概要・・・・・・・・・7
4 O/Aシステムへの入力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.1 アセットデータ入力のインターフェース・・・・・・・・・・・・・・・8
4.1.2 入力媒体・装置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.2 PASSデータのフォーマット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.2.1 静止画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.2.2 ムービー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4.2.3 音声・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4.2.4 その他のアセットファイル・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4.3 複合媒体アセット(composite media assets)の作成・編集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
4.3.1 音声付き静止画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
4.3.2 静止画連続撮影シーケンス・・・・・・・・・・・・・・・・・10
4.3.3 静止画パノラマシーケンス・・・・・・・・・・・・・・・・・10
5 媒体全体及び各アセットのメタデータ入力・・・・・・・・・・・・・・・・10
5.1 ストレージ媒体のメタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
5.2 各アセットのメタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
5.2.1 静止画アセットのメタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・11
5.2.1.1 Exifタグからのメタデータ・・・・・・・・・・・・11
5.2.1.2 非Exifタグのメタデータ・・・・・・・・・・・・・13
5.2.2 ビデオと音声のメタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・15
5.2.3 複合媒体アセットのメタデータ・・・・・・・・・・・・・・・15
6 データ格納構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
7 アセットリストを作成・編集する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
7.1 アセットリストを定義する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
7.2 アセットリスト及びアセットメタデータの編集・・・・・・・・・・・17
7.3 アセットリストマニフェストファイルの作成・・・・・・・・・・・・17
8 表示用画像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
9 アルバムを作成・編集する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
9.1 デフォルト及びカスタムアルバム・・・・・・・・・・・・・・・・・18
9.2 アセットデータを選択する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
9.3 アルバムのメタデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
9.4 バックグラウンドミュージック・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
9.5 トランジション及びデュレーション・・・・・・・・・・・・・・・・19
9.6 アルバムマニフェストファイルの作成・・・・・・・・・・・・・・・19
10 インデックスマニフェストファイルの作成・・・・・・・・・・・・・・・19
11 ビデオアルバム(DVDビデオ又はビデオCD)・・・・・・・・・・・・19
12 マイグレーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
13 媒体への書き込み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
Figures
Figure1.PASSの特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Figure2.ディスクの論理的な仕様の構造・・・・・・・・・・・・・・・・5
Figure3.PASSデジタルアルバムオリジネイティング・システム(キオスク、ミニラボ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
Figure4.PASSデジタルアルバムレシービング・システム種類1(DVDプレイヤー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure5.PASSデジタルアルバムレシービング・システム種類2(プリントキオスク、ミニラボ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure6.PASSデジタルアルバムレシービング・システム種類3(PCアプリケーション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61 概要
ピクチャー・アーカイブ・アンド・シェアリング・スタンダード(Picutre Archive and Sharing Standard)(PASS)は、以前には容易には又は信頼性を保証できる程度には確立できなかった方法にて、家庭においてデジタル画像を簡単に保存、印刷、再生、及び共有することを可能とするデジタルイメージング産業におけるイニシアチブである。
進歩する技術は、デジタルコンテンツが多くの形態―静止画、ビデオ、音声又は音楽、及びグラフィックス―にて存在することを示す。また、技術によりこれら多様なデジタルフォーマットを編集、複製、合成することが可能となった。また、デジタルスチールカメラ、DVDプレイヤー、デジタルビデオカメラ、携帯電話等の、異なるデジタルフォーマットを用いる異なる装置が存在する。しかし、PCとは異なり、多くのフォーマットを扱い、再生することに関して、これらの装置は技術的にゆっくりと進歩してはいるが、可能とはなっていない。
PASSの仕様群は、物理媒体上でどのように情報を符号化すれば、あらゆる開発業者からの製品が当該媒体上の情報を解釈することができるかを定義する。PASSにおいてはこれを、アセットの符号化・復号化プロセスを定義し、PASSシステム用の共通ユーザインターフェースの必要仕様を記述することにより達成する。PASSの基本設計概念は、言語やプラットフォームに依存しないオープンなシステム規格に基づいており、異種システム間でも機能できる。
PASSは、ロゴ、商標、及びライセンシングプログラムを有しており、メンバー企業が共通規格を提供し利用できることを保証している。このプログラムにより、メンバー企業は、自らのビジネス上のニーズに対応し、かつ機能性を保証した仕様に準拠した、PASSロゴの存在により消費者に認識される製品を製造することができる。
PASSの仕様を、従来の家庭用写真撮影産業を可能とした、プロセスC−41、標準映写スライド及びカートリッジ構成、ペーパーフォーマット等の規格に喩えることができる。これらの規格がなければ、写真撮影は愛好家のみに限られていたであろう。これらの規格とともに、写真撮影は大成功を収めた、大きな主流の家庭用産業へと成長した。PASSの仕様は、デジタル写真撮影において同等のことを達成することを約束する。
PASSイニシアチブは、家庭用画像・コンテンツを扱い管理するあらゆる企業の参加を引き付け、消費者が今また将来にわたって自らのコンテンツを簡易に楽しむことができるようにするとの約束を履行する。
1 趣旨
本文書においては、ピクチャー・アーカイブ・アンド・シェアリングシステムに適合しPASSデジタルアルバム(Digital Album)を作成するPASSオリジネイティング/オーサリング・システム(Originating/Authoring System)(「PASS O/R」と呼称する)の必要仕様を詳細に記載する。
1.2 対象
本文書は、PASSデジタルアルバムサービス提供者や、キオスク(Kiosk)、ミニラボ(mini‐Lab)、PCアプリケーション等のPASSデジタルアルバム作成システムの開発者を読者として想定している。
1.3 用語辞書
用語及び頭字語は、PASSディスクの論理的な仕様(Logical Disc Specification)(LDS)の第2項において定義されている。
1.4 参考文献
・PASSディスクの論理的な仕様(LDS)
・PASSレシービング/再生システムの必要仕様(Receiving/Playback System Requirements)
・PASSオーサリング・システムソフトウェア開発キット開発者マニュアル(Authoring System Software Development Kit developer's manual)
・PASSホワイト・ペーパー(White Paper)(2005年3月)
2 システム概要
PASSはいくつもの特徴を定義する。下表は、PASSシステムの主な特徴を定義している。
簡単に家庭用電化製品(CE)を用いてスライドショーを見る
今日のDVDプレイヤー、PASS支援DVDプレイヤーを簡単に用いて、テレビ、パーソナルコンピュータやその他CE装置にてスライドショーを再生する。
CE装置にてプレビューしたプリントを簡単に注文
スライドショーを見ている間に注文したいスライドの番号を確認して下さい。それを注文書に書き加え、近くの写真屋へ処理すべきPASSデジタルアルバムとともに注文書を持って行ってください。
プリントキオスクを使って簡単に
PASS支援プリントキオスクにてPASS印刷注文デジタルアルバムを使って印刷を注文して下さい。
簡単に写真を読み出し
PASSデジタルアルバムにより、加えた日付やキーワードによって画像をすばやく便利に読み出せる。
安全に写真をマイグレーション
多様な媒体フォーマット(たとえば、CDのフォーマット、メモリカード)を、DVD等のより大容量のストレージ装置へと統合する。1つのPASSデジタルアルバムを、写真の履歴を消さずに(メタデータを維持して)多くのその他のアルバムを組み合わせることにより作成する。
簡単に写真を共有
各写真ごとに加えた日付、場所、イベント、人物名等の情報を消すことなく、PASSデジタルアルバムを他の人々と共有する。
2.1 システム概要
PASSシステムは、以下の主要なシステム及びコンポーネントから構成される。
1)オリジネイティング・システム
PASSディスク上にPASSデジタルアルバムを作成するために使用されるオリジネイティング・システムは、典型的には以下の機能を備える。
a)多様な媒体における消費者のデータを集め、PASSデジタルアルバム内でPASSフォーマットに変換する。
b)PASSディスク上にて消費者の画像のメタデータ(日付、キーワード、等)を収集または生成する。
c)CE装置にて再生可能なスライドショーとして、デジタルアルバムをPASSディスク上にて作成する。
d)何世代にも渡る作成作業を通じて消費者データを失うことなく、多くのPASSディスクから新しいディスクを作成する。
e)オプションとして、既存のDVDプレイヤーで再生可能な短いビデオセグメントを作成する。
2)レシービング・システム
PASSレシービング・システムは、最小限に以下の機能を実行する。
a)PASSアセットファイルのフォーマットの確認。
b)PASSデジタルアルバムを読み、正確に解釈する。
c)再生コンポーネント又は印刷コンポーネント(少なくともこれらコンポーネントの1つがレシービング・システムに含まれていなければならない)。
3)再生コンポーネント
レシービング・システムの再生コンポーネントは、以下の機能を備える。
a)アルバムマニフェストファイルやアセットリストマニフェストファイルに従ってPASSデジタルアルバムを表示する。
b)PASSディスク上の多数のPASSデジタルアルバムマニフェストファイルから特定のアルバムを選択する。
c)オプションとして、日付及び/又はキーワードによりPASSアセットファイルを読み出し、アセットを表示する。
4)印刷コンポーネントに注文する画像を選択する
このコンポーネントは、以下の機能を備える。
a)静止画PASSアセットを選択して印刷を注文する。
以下の図はこれらのコンポーネント及びそれらの間の相互作用を示す。
3 PASSオリジネイティング/オーサリング・システム概要
PASSオリジネイティング/オーサリング(O/A)・システムは、PASSデジアルバムを作成するアプリケーション・システムである。これらは、ミニラボシステム、キオスク、PCアプリケーション等の様々な形態を取ることができる。各O/Aシステムにおいては、画像データを読み出す読み出しハードウェア及びPASSディスクの論理的な仕様(LDS)において定義される通りにPASSデジアルバムを書くことのできる書き込みハードウェアが必要である。
・O/Aシステムの役割は、以下の機能の管理である。
・アセットの収集、読み出し、一時保存を行う。アセットは、多様なフォーマットの画像ファイル、ムービーファイル、または音楽ファイルである。また、デジタルスチールカメラ(DSC)のフラッシュメモリ(FlashMemory)カード、従来のフィルムやプリントのスキャナによる入力、光ディスク等、多種の入力媒体がある。
・アセットをPASS準拠フォーマット(たとえば、Exif2.2、MP3)へと符号化または符号変換する。
・メタデータ(日付、タイトル等)を収集又は生成する。必須ではないが、O/Aシステムが、ある場面における、誰が、何を、いつ、及びどこで等のメタデータを生成する機能を備えていることが望ましい。この情報は、ダウンストリームでのコンテンツ編成を支援するために使用可能であり、顧客の体験の補強となる。DSCによる静止画等、いくつかのメタデータ・ソースがある。直接的にExifタグから特定のメタデータ(日付等)を自動的に抽出することができる。その他の、たとえば、アセットやアルバムのタイトル等の場合においては、手入力することが必要な場合もある。本書において、プロセスを効率化し、手入力を減らすための代替的な方法を定義する。
・媒体に置くべきアセットを選択し、それらの位置を決定する。これにより、O/Aシステムは、媒体のディレクトリ及びファイル構造や、制御ファイル(アセットファイル位置を含むアセットリストマニフェストファイルを含む)の構造や記述、各アセットのメタデータ等を決定することができる。
・再生する体験を作成する。O/Aシステムは、CE装置又はPCにて再生可能なスライドショーを「デジタルアルバム」として作成する。これらのアルバムは、アルバムマニフェストファイルとして実現され、各ファイルには、画像間のトランジション、各画像のデュレーション、バックグラウンドミュージック等の効果を含めることができる。
・マイグレーション活動を支援する。マイグレーションにより、以前のバージョンのPASSディスクの論理的な仕様を用いてオーサリングされたPASSデジタルアルバムを、新しいバージョンへとマイグレーションすることができる。マイグレーションにより、多数のPASSデジタルアルバムを組み合わせて1つの新たなアルバムへとすることもできる。
・スクリーンサイズの画像(レンディション)を作成し、再生のレスポンスを速める(オプション)。
・PASSデジタルアルバムに必要な制御ファイルを生成する。これは、アセットリストマニフェスト、アルバムマニフェスト、及びインデックスマニフェストファイルを含む。媒体のルートディレクトリ内に位置するインデックスマニフェストファイル(PASSIDX.PVM)は、媒体上のPASSコンテンツ全体への開始点である。
・DVDビデオ(DVD Video)又はビデオCD(Video CD)に準拠し、かつ既存のDVDプレイヤーにて再生可能なビデオセグメントを作成する(オプション)。
・PASSコンテンツ画像をPASSデジタルアルバムとして、CD又はDVD媒体へと書き込む。なお、PASSバージョン1.0においては、既存のPASSデジタルアルバムへの部分的変更をサポートしていない。たとえば、DVD−RAMは書き換え可能ではあるが、PASSが既にディスクに書き込まれている場合のマルチセッション書き込みは禁じられている。DVD−RAMを消去して、新たなPASSデジタルアルバムによって書き換えることは許可されている。
O/Aシステムは実際には2つの別個機能を含む。オリジネイティングアプリケーションと、オーサリングコンポーネントである。オーサリングコンポーネントは、システムの下層の実行を受け持つ。本文書においては、これら2つのコンポーネントを別個に記載せず、両システムを共に、単にオリジネイティング・システム又はO/Aシステムと呼称する。PASSにてサポートしているオーサリングコンポーネントの説明については、「PASSオーサリング・システムソフトウェア開発キット開発者マニュアル」を参照。
4 O/Aシステムへの入力
4.1 アセットデータ入力のインターフェース
4.1.2 入力媒体・装置
PASSオリジネイティング・システムは、一般的にユーザが提示するであろう媒体の中の画像ファイルを読み出すための入力装置を備えることが可能でなければならない。DSCメモリカードが最も一般的な媒体であると想定される。DSC用のメモリカードは多種あり、スマートメディア(SmartMedia)、コンパクトフラッシュ(CompactFlash)、SDメモリカード、及びメモリスティック(MemoryStick)がある。ミニSD(miniSD)及びメモリスティックデュオ(MemoryStick Duo)はカメラ付き携帯電話にて使用される。PASSオリジネイティング・システムは、多様な種類のカードリーダやアダプタを用いて、可能な限り多く種類のストレージ媒体をサポートするべきである。多くの場合、入力媒体として光ディスクも使用される。光ディスクは、レガシー小売サービス業者や、PCを所持するユーザにより書き込まれる。CD−R、DVD−R/RW、DVD+R/RW、DVD−RAM等、多様な光ディスクのフォーマットが存在する。O/Aシステムは、可能限り多くのフォーマットをサポートするべきである。写真のネガやプリントを持ち込むユーザ向けには、スキャナが必要である。スキャンによるPASSデジタルアルバムの作成はオプションである。PASS仕様においては写真品質のプリントが要求されており、それゆえこの点はスキャンの画像品質として考慮すべきである。
4.2 PASSデータのフォーマット
4.2.1 静止画
O/Aシステムへの入力媒体としての静止画には、必須のフォーマットはない。しかし、マスターレンディション画像及び同一画像のスクリーンレンディションを作成するためには、PASSデジタルアルバム向けの静止画ファイルは、JPEG圧縮されたExif/DCS(Exif/JPEG)でなければならない。それゆえ、O/Aシステムは、入力された静止画ファイルのフォーマットを確認し、Exif/JPEG以外のフォーマットであればこのフォーマットへと変換することが可能でなければならない。
様々なDSCメーカーがDSCのRAW画像データ用の独自フォーマットを有している。これらのRAWデジタル画像をExif/JPEGへと変換することが可能又は実際的でない場合もある。このような例外的ケースにおいては、RAW画像をPASSデジタルアルバムに書き込んでもよい。しかし、これによりデジタルアルバムの質が影響されることもあるので、ユーザにはこの変更を告知しなければならい。PASSデジタルアルバムにおいて、Exif/JPEGファイルの拡張子は「.jpg」又は「.JPG」である。
4.2.2 ムービー
O/Aシステムへの入力媒体としてのムービーのフォーマットは指定されていない。しかし、PASSデジタルアルバム向けのムービーファイルは、Motion JPEG、MPEG1、MPEG2、又はMPEG4でなければならない。O/Aシステムはこれらのフォーマットに限定されない。その他のフォーマットが用いられる場合、O/Aシステムは、入力をこれらのフォーマットのいずれかに変換しなければならない。これらのフォーマットでのムービーファイルのみがアセットリストマニフェストにて許可される。PASSデジタルアルバムにおいて、ムービーファイルの拡張子は、Motion JPEGについては「.mov」(又は「.MOV」)、又は「.avi」(又は「.AVI」)であり、MPEG1/2/4については「.mpg」(又は「.MPG」)である。
4.2.3 音声
O/Aシステムへの入力媒体としての音声のフォーマットは指定されていないが、PASSデジタルアルバム向けの音声ファイルはMP3又はWAVフォーマットでなければならない。O/Aシステムはこれらのフォーマットに限定されない。その他のフォーマットが用いられる場合、O/Aシステムは入力をこれらのサポートされたフォーマットのいずれかに変換しなければならない。これらのフォーマットでの音声ファイルのみがアセットリストマニフェストにおいて許可される。PASSデジタルアルバムにおいて、音声ファイルの拡張子は、MP3については「.mp3」(又は「.MP3」)であり、WAVについては「.wav」(又は「.WAV」)である。
4.2.4 その他のアセットファイル
O/Aシステムは上述の入力フォーマットに限定されない。しかし、これらのフォーマットは、PASSデジタルアルバムのアセットリストマニフェストが含んでよい唯一のアセットファイルである。それゆえ、サポートされていないアセットファイルの種類が用いられる場合には、将来においてPASSデジタルアルバムをマイグレーションする際に正確に移動される保証はない。
4.3 複合媒体アセット(composite media assets)の作成・編集
オリジネイティング・システムは、音声メモやバーストショット画像(Burst Shot Image)付きの静止画のような、多数のファイルから構成される複合媒体アセットを作成することが可能であるべきである。PASS仕様は、OSTA MPVにて定義される以下の3種の画像データを複合媒体アセットとして含んでいる。
(1)音声付き静止画
静止画ファイル1つと、1(又はそれより多い)の音声ファイル。
(2)静止画連続撮影シーケンス(Still Multishot Sequence)
たとえば、一瞬のような短時間に連続的に撮影された複数(2又はそれより多い)の静止画
(3)静止画パノラマシーケンス(Still Panorama Sequence)
パノラマを作成する意図にて撮影された複数(2又はそれより多い)の静止画
4.3.1 音声付き静止画
静止画がDCFフォーマットにて入力されれば、オリジネイティング・システムはDCFファイル名に従って自動的に静止画ファイルに関連する音声ファイルの存在を認識してもよい。詳細についてはDCF仕様を参照。また、Exifフォーマットの静止画に関して、Exifの関連音声ファイルタグ(RelatedSoundFile Tag)(40964)にて記述されている音声ファイルであれば、その存在を自動的に認識してよい。これらの入力は、O/Aが音声付き静止画アセットを作成するのに十分なデータとなる。ユーザの要望にて音声付き静止画を作成できるように、又は自動プロセス後に音声付き静止画を認証又は修正できるように、オリジネイティング・システムは操作者による手動編集機能を備えるべきである。
4.3.2 静止画連続撮影シーケンス
静止画連続撮影シーケンスは、一般的に、何枚かの静止画をある時間間隔内で連続撮影したことを自動認識するために用いられる情報である。O/Aシステムは、各静止画ファイル間の時間間隔に基づいて静止画連続撮影シーケンスアセットを作成することが可能であるべきである。O/Aは、その他の方法にて静止画連続撮影シーケンスを作成してもよい。ユーザの要望にて静止画連続撮影シーケンスを作成できるように、自動プロセス後に連続撮影シーケンスを認証又は修正できるように、又は画像コンテンツを目視しつつ静止画連続撮影シーケンスを作成できるように、オリジネイティング・システムは操作者による手動編集機能を備えるべきである。
4.3.3 静止画パノラマシーケンス
パノラマモードにて撮影された何枚かの静止画を自動認識するための業界標準の情報はない。それゆえ、O/Aシステムは、操作者による画像コンテンツの判断やユーザの要望に基づいて静止画パノラマシーケンスアセットを作成することが可能であるべきである。O/Aは、その他の方法を用いて静止画パノラマシーケンスアセットを作成してもよい。
5 媒体全体及び各アセットのメタデータ入力
5.1 ストレージ媒体のメタデータ
PASS仕様においては、PASSデジタルアルバムに用いられるストレージ媒体全体のメタデータとして、媒体ID、作成者(originator)に関する情報、タイトル、日付、説明がある。媒体メタデータの定義についてはPASSディスクの論理的な仕様を参照。
オリジネイティング・システムは、以下の方法(自動又は手動)にて、各メタデータ要素の内容を生成することが可能でなければならない。
これらのメタデータ要素は、PASSディスクの論理的な仕様での定義に従って、PASSインデックスマニフェストファイル(PASSIDX.PVM)内の<mpv:Metadata tag>(PASSについて)に、又は<nmf:Metadata tag>(ダブリン・コア(Dublin Core)について)に格納される。
1)媒体ID(pass:mediumID)。オリジネイティング・システムは、PASSディスクの論理的な仕様に定義するフォーマットに基づいて自動的に媒体IDを生成する。
2)オリジネイティング・システムについての情報(pass:originator)。オリジネイティング・システムはその名称、製造者、及びバージョンを記載した文字列を生成する。これらは、一オリジネイティング・システムに固定的な値である。
3)PASS仕様のバージョン(pass:specificationVersion)。オリジネイティング・システムはPASSディスクの論理的な仕様に定義するフォーマットに従って、現在のPASS仕様のバージョンの情報を書き込む。
4)PASSデジタルアルバムのタイトル(dc:title)。これは、オプションでのPASSデジタルアルバムのラベルであり、ストレージ媒体そのものの名称等を含む。典型的にはユーザがこのメタデータの文字列を選択する。O/Aシステムは、操作者がタイトルを入力することができるようにするべきである。情報が入力されなければ、媒体の作成日を代わりに使用できる。この場合、YY−MM−DDフォーマットを使用する。
5)作成日(dc:date)。オリジネイティング・システムはPASSデジタルアルバムの作成日を書き込む。<dc:date>の型はストリングであるが、<xsd:dateTime>の型に従った表記法によって書き込まれる。
6)説明(dc:description)。これは、オプションでのPASSデジタルアルバム全体の説明である。ユーザにより選択された文字列があれば、それを入力する。説明としての情報が入力されなければ省略される。
5.2 各アセットのメタデータ
この項においては、オリジネイティング・システムが作成した各アセットについて入力するメタデータについて述べる。これらのメタデータは、デジタルアルバムのアセットリストマニフェストファイルの要素である。それゆえ、オリジネイティング・システムの実施の際に、メタデータの入力・編集、及びアセットリストマニフェストの構成・編集は必ずしも異なるプロセスに分離されない。
5.2.1 静止画アセットのメタデータ
5.2.1.1 Exifタグからのメタデータ
入力した静止画がExifファイルならば、オリジネイティング・システムがこれらファイルのいくつかのExifタグから内容を抽出してそれに従ってデータフォーマットを変換した後、ファイルはPASS静止画アセットのメタデータとなる。また、オリジネイティング・システムは、メタデータの内容を認証及び修正するために、又はユーザの要望によりメタデータを入力するために、操作者がメタデータを手入力及び編集できるようにするべきである。O/Rは、Exifタグが欠如している場合に、何らかの方法にて入力すべき情報を自動的に生成する機能を備えてもよい。生成されたメタデータは、PASSディスクの論理的な仕様の定義に従って、PASSアセットリストマニフェストの各静止画アセットについて、mpv:METADATAタグ(DIG35について)又はnmf:METADATAタグ(ダブリン・コアについて)に格納される。
1)タイトル(画像タイトル、dc:title)
・Exif画像に関して、画像タイトルタグ(270)が欠如していなければ、O/Aシステムはタグをアセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdc:titleへとコピーする。
・O/Aシステムは、アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:titleを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
・画像タイトルタグ(270)が欠如しており、また手入力されるアセットのタイトルが不明であるならば、日付(YYYY−MM−DD)または<pass:assetID>の右側4文字で代替すべきである。オリジネイティング・システムは、サブレンディション以外の画像アセットについては、dc:titleを記入しなければならない。
2)クリエーター(アーティスト、dc:creator)
Exif画像に関して、アーティストタグ(315)が欠如していなければ、オリジネイティング・システムはタグを、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdc:creatorへとコピーする。オリジネイティング・システムは、各静止画アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:creatorを手入力・編集することが可能であるべきである。
クリエーター名が不明である場合には、オリジネイティング・システムは、この項目に関しては、メタデータを空欄にしてよい。
3)説明(ユーザコメント、dc:description)
・Exif画像に関して、ユーザコメントタグ(37510)が欠如していなければ、オリジネイティング・システムはタグを、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdc:descriptionへとコピーする。
・O/Aシステムは、アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:descriptionを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
内容が不明である場合は、オリジネイティング・システムはdc:descriptionを空欄にしてよい。
4)日付(原データの生成日時、dc:date)
・Exif画像に関して、オリジネイティング・システムはExifでの原データの作成日時(36867)を変換し、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdc:dateへとコピーしなければならない。
・フィルムをスキャンした画像のように日付情報がない場合には、オリジネイティング・システムはファイル作成日又はスキャンした日付で代替してもよい。O/Aシステムは、アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:descriptionを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
・オリジネイティング・システムは、画像アセットのdc:dateを記入しなければならない。<dc:date>の型はストリングであるが、<xsd:dateTime>の型に従った表記法によって書き込まれる。
5)幅及び高さ(画素のX及びY寸法、dig35:WIDTH/HEIGHT)
・Exif画像に関して、オリジネイティング・システムは、画素X/Y寸法タグ(40962/40963)を、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdig35:WIDTH及びdig35:HEIGHTへと転写すべきである。
6)色空間(色空間、dig35:PROFILE_NAME)
・Exif画像に関して、オリジネイティング・システムは、Exifの色空間タグ(40961)を、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdig35:PROFILE_NAMEへと転写する。
7)被写***置(被写***置、dig35:SUBJECT_POSITION)
・Exif画像に関して、被写***置タグ(41492)が欠如していなければ、オリジネイティング・システムはタグを、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdig35:SUBJECT_POSITIONへと転写する。
8)静止画の位置(GPS Info IFD、dig35:CAMERA_LOCATION)
・Exif画像に関して、GPS Info IFDが存在するならば、オリジネイティング・システムはそれを、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdig35:CAMERA_LOCATIONへと転写する。
9)方位(方位(Orientation)、dig35:ROLL)
・Exif画像に関して、方位タグ(274)が欠如していなければ、オリジネイティング・システムはタグを、アセットリストマニフェストにおける静止画アセットのdig35:ORIENTATIONのdig35:ROLLへと転写する。
・方位は、画像を再生する際に重要な情報であり、それゆえもしExifタグがなく、又は入力画像がExifでなく、かつ、それが非ゼロ値である場合には、オリジネイティング・システムは情報を手入力しなければならない。オリジネイティング・システムは、方位として、0、90、180、−90、及び−180から値を選択してよい。
・また、オリジネイティング・システムは、アセットリストを生成し、アセットリスト内の画像のサムネイル図を表示することにより画像の方位を入力又は修正することが可能であるべきである。画像の方位を認識することは必ずしも可能ではないので、誤差がある程度は許容される。たとえば、曲芸飛行中の飛行機や眠っている赤ちゃんは、写真撮影者の意図に左右される。
5.2.1.2 非Exifタグのメタデータ
オリジネイティング・システムは、上述のExifタグからのメタデータに加えて、以下のメタデータを入力・編集する方法を備えるべきである。これは、情報を自動生成する機能であってもよいし、手動のプロセスであってもよい。これらのメタデータは、PASSディスクの論理的な仕様における定義に従って、PASSアセットリストマニフェストの各静止画アセットの<mpv:Metadata tag>(PASS及びDIG35について)、又は<nmf:Metadata tag>(ダブリン・コアについて)に格納される。
1)アセットID(pass:assetID)
・オリジネイティング・システムは、右側4文字のサブストリングが一アセットリスト内で一意である、8文字のストリングをアセットIDに設定しなければならない。
2)お気に入りアセット(pass:assetFavorite)
・オリジネイティング・システムは、各アセットのお気に入り度(ユーザにより定義される)をassetFavoriteに設定しなければならない。
3)フォーマット(dc:format)
・オリジネイティング・システムは、このダブリン・コアのメタデータにおけるファイルフォーマットをMIME型として記述してよい。通常、それは「image/jpeg」であるべきである。
4)ロケーション(dig35:LOCATION)
・これは、撮影場所における個々の被写体の位置に関する情報である。DIG35においては、ロケーションは、画像全体に加えて、人物とイベントの子タグとして埋め込むことができるが、PASSにおいては、画像全体についてのみ埋め込まれる。
・オリジネイティング・システムは、経度・緯度・高度、住所、コメントの3種の指定方法の全てをサポートするべきである。Exif GPS IFDはカメラの位置情報であり、それゆえ厳密な意味での被写体の位置とはやや異なるが、しかし、Exifタグに含まれているのであれば、使用することができる。また、オリジネイティング・システムは、ロケーションを自動的に判断するその他の方法を有していてよい。
5)人物説明(dig35:PERSON)
これは、画像内の被写体に関する情報である。写真は、一般的に一人より多い被写体を含んでおり、それゆえオリジネイティング・システムは多数の人物の説明を許容すべきである。以下の3種のDIG35における人物説明がPASS仕様において用いられる。
・人物名(dig35:PERSON_NAME)
名であるか又は姓であるかの属性が付属した被写体の名前が含まれる。また、正確な被写体名が知れない場合は、オリジネイティング・システムは画像内の被写体に人物名の代わりに何らかの識別子を付してもよい。この場合、これは名として埋め込まれる。DIG35仕様を参照。
・ポジション(dig35:POSITION)
画像内での被写体の位置である。DIG35に記載のいくつかの指定方法のうち、長方形領域を用いる方法のみがPASS仕様において使用される。オリジネイティング・システムが何らかの方法にて表示用画像上の長方形ポインターのある領域を特定できることが推奨される。O/Aが使用してよい位置自動認識のその他の方法があってよい。
・コメント(dig35:COMMENT)
これは画像内の各人物についてのコメントを含んでいる。
6)物体説明(dig35:THING)
これは、画像内の物体に関する情報である。物体とは、写真の中の自動車、木、山、その他の人物でない要素であってよい。一般的に、写真は一つより多い物体を含んでおり、それゆえオリジネイティング・システムは多くの物体の説明値を入力するべきである。以下の3種のDIG35における説明がPASS仕様において使用される。
・物体名(dig35:NAME)
これは、画像内の物体の名前である。オリジネイティング・システムは識別子を物体名として、画像内の物体に付してもよい。
・ポジション(dig35:POSITION)
これは、画像内の物体の位置である。DIG35に記載されたいくつかの指定方法のうち、長方形領域を用いる方法のみがPASS仕様において用いられる。オリジネイティング・システムはなんらかの方法にて表示用画像上の長方形ポインターのある領域を特定することが可能であるべきである。O/Aシステムに用いられるその他の領域自動認識方法があってもよい。
・コメント(dig35:COMMENT)
これは、画像内の各物体についてのコメントである。
7)イベント説明(dig35:EVENT)
これは、撮影された画像のイベントについての情報である。オリジネイティング・システムは、一画像について一イベント説明を入力することが可能であるべきである。以下の3種のDIG35における説明がPASS仕様において用いられる。
・イベント種別(dig35:EVENT_TYPE)
これは、遠足、旅行、卒業式、結婚式等の、イベントの種類の情報である。オリジネイティング・システムは、イベント種別を手入力してもよいし、前もって定義されているイベントリストより選択してもよい。何らかの方法にてイベント種別を自動認識してもよい。
・説明(dig35:DESCRIPTION)
これは、ユーザにより作成される、「私たちの2005年春の箱根への遠足」、「2006年秋、上海への旅行」等の、特定の名前である。
・コメント(dig35:COMMENT)
これは、イベントについてのコメントである。
5.2.2 ビデオと音声のメタデータ
オリジネイティング・システムは、静止画以外のアセットについて以下のメタデータを作成しなければならない。これらは、PASSディスクの論理的な仕様の定義に従って、PASSアセットリストマニフェストの各静止画アセットの、<mpv:Metadata tag>(DIG35について)に、又は<nmf:Metadata tag>(ダブリン・コアについて)に格納される。
1)アセットID(pass:assetID)
・オリジネイティング・システムは、右側4文字のサブストリングが一アセットリスト内で一意である、8文字のストリングをアセットIDに設定しなければならない。
2)タイトル(dc:title)
・オリジネイティング・システムは、サブレンディションの静止画以外のアセットについて、dc:titleを記入する。
・オリジネイティング・システムは、アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:titleを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
・入力すべき情報が不明である場合、日付(YYYY−MM−DD)又は<pass:assetID>の右側4文字で代替するべきである。
・オリジネイティング・システムは、アセットのdc:dateを記入する。<dc:date>の型はストリングであるが、<xsd:dateTime>の型に従った表記法にて書き込まれる。
・日付情報がない場合は、オリジネイティング・システムは、ファイル作成日で代替することができる。
・また、オリジネイティング・システムは、手入力・編集方法を備えるべきである。
3)フォーマット(dc:format)
・オリジネイティング・システムは、このダブリン・コアのメタデータにおけるファイルフォーマットをMIME型として記述してもよい。
4)説明(dc:description)
・オリジネイティング・システムは、各静止画アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:descriptionを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
5)クリエーター(dc:creator)
・オリジネイティング・システムは、各アセットのクリエーター名を設定してよい。
6)アセットのお気に入り(pass:assetFavorite)
・オリジネイティング・システムは、各アセットのお気に入り度をassetFavoriteに設定してもよい。
5.2.3 複合媒体アセットのメタデータ
複合媒体アセットの記述は、<StillWithAudio(音声付き静止画)>、<StillMultishotSequence(静止画連続撮影シーケンス)>、及び<StillPanoramaSequence(静止画パノラマシーケンス)>のような全体記述、及び<Still(静止画)>や<Audio(音声)>等の、全体記述が指し示す各アセットの記述から構成される。全体記述のメタデータは以下のものである。
1)アセットID(pass:assetID)
・オリジネイティング・システムは、右側4文字のサブストリングが一アセットリスト内で一意である、8文字のストリングをアセットIDに設定しなければならない。
2)タイトル(dc:title)。オリジネイティング・システムは、複合媒体アセットについて、dc:titleを記入する。
・オリジネイティング・システムは、アセット(アセットリストマニフェスト)のdc:titleを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
・入力すべき情報が不明である場合、日付(YYYY−MM−DD)又は<pass:assetID>の右側4文字で代替するべきである。
3)日付(dc:date)
・オリジネイティング・システムは、複合媒体アセットについて、dc:dateを記入してもよい。<dc:date>の型はストリングであるが、<xsd:dateTime>の型に従った表記法にて書き込まれる。
・日付情報がない場合は、O/Rは、ファイル作成日で代替することができる。
・オリジネイティング・システムは、手入力・編集方法を備えることが可能であるべきである。
4)説明(dc:description)
・オリジネイティング・システムは、各複合媒体アセットのdc:descriptionを手入力・編集する方法を備えることが可能であるべきである。
5)クリエーター(dc:creator)
・オリジネイティング・システムは、各複合媒体アセットのクリエーター名をクリエーターに設定してもよい。
6)アセットのお気に入り(pass:assetFavorite)
・オリジネイティング・システムは、各複合媒体アセットのお気に入り度をassetFavoriteに設定してもよい。
・複合媒体アセットについて、各構成アセットのメタデータはアセットリストマニフェストにおけるそれぞれのアセットの記述へと入力される。
6 データ格納構造
オリジネイティング・システムは、PASSデジタルアルバムのディレクトリ構造として、以下のフォーマットのいずれでも選択することができる。CDについては、コダックピクチャーCDフォーマット、DCF/フジカラーCDフォーマット、又はコニカミノルタホットアルバムフォーマットであり、DVDについては、PASS推奨のディレクトリ/ファイル構造である(PASS論理ディスク構造を参照)。
DVDの場合、O/Aシステムは、PASS推奨のディレクトリ/ファイル構造をサポートするべきである。また、CDの場合、オリジネイティング・システムは、上記の3種のフォーマットのうち1つ又はそれより多くをサポートするべきである。O/Aシステムが多数のフォーマットをサポートする場合、システムは操作者がこれらから選択してPASSデジタルアルバムを作成することができるようにすることが可能であるべきである。
オリジネイティング・システムは、新たなPASSデジタルアルバムの作成又はマイグレーションを行う際の元媒体として、あらゆるPASS対応媒体を読むことが可能でなければならない。
7 アセットリストを作成・編集する
7.1 アセットリストを定義する
DCFフォーマットでの入力について、オリジネイティング・システムはファイル群を1つのアセットロールディレクトリ内の1つのDCFフォルダーの中に格納し、入力したDCFフォルダー内のファイル群から1つのアセットリストマニフェストを生成する。
別の場合において、O/Aシステムは、ユーザの要望または操作者の判断により1つ、又はそれより多くのアセットロールディレクトリとアセットリストマニフェストを生成する。
アセットリストはアセットリストID(pass:assetlistID)を含まなければならない。アセットリストIDは、右側3文字のサブストリングが一PASSデジタルアルバム内で一意である、8文字のストリングである。
7.2 アセットリスト及びアセットメタデータの編集
オリジネイティング・システムは、アセットリストマニフェスト及びアセットメタデータを編集することが可能であるべきである。
7.3 アセットリストマニフェストファイルの作成
オリジネイティング・システムは、本文書において概説したアセット及びアセットリスト情報に基づいてアセットロールディレクトリ内の各アセットリストについてアセットリストマニフェストファイルを作成することが可能でなければならない。
8 表示用画像
PASSデジタルアルバムの静止画アセットはDSCや高解像度スキャナからの画像である。これらは通常、今日一般的に使用されているテレビやその他の家庭用装置に表示するには大きすぎる。PASS仕様においては、原画像(マスターレンディション)に加えて、縮小した表示用画像(又はサブレンディション)を保存してもよい。オリジネイティング・システムは、オプションとしてこの表示用画像を作成し、PASSデジタルアルバム媒体に書き込むことが可能であるべきである。また、表示用画像は、これを表示する装置に従って、複数種の解像度を有してよい。表示用画像は、上述の要件以外に以下の要件を満たさねばならない。
・表示用画像のフォーマットはExif/JPEG又はJFIF/JPEGでなければならない。
・表示用画像の色空間は、原画像の色空間に依らずsRGBである。
・表示用画像は可能な限り写真撮影者の意図に従って方位設定するべきである。
・回転画像についての種々の詳細(センタリングまたはセンタリングなし、調整方法、余白を白埋めする又は黒埋めする、等)は定義しない。
・表示用画像は全ての静止画(マスターレンディション)について作成され、原画像を含んでいるアセットロールディレクトリのサブディレクトリに置かれる。
・表示用画像情報は、親アセットロールディレクトリ内のアセットリストマニフェストの中の静止画アセットのサブレンディションとして書き込まれる。
・アセットリストマニフェスト内の表示用画像についての記述は、方位メタデータが非ゼロ値である場合、それを含む。
・アセットリストマニフェスト内の表示用画像についての記述は、アセットID、タイトル、日付、フォーマット、及び色空間等のメタデータを含む必要はない。
9 アルバムを作成・編集する
オリジネイティング・システムはPASSデジタルアルバムを生成する。
9.1 デフォルト及びカスタムアルバム
オリジネイティング・システムはデフォルトアルバムを生成することが可能でなければならない。また、カスタムアルバムを生成することが可能であるべきである。デフォルトアルバムは各アセットリスト又は各アセットロールディレクトリに対応したアルバムである。オリジネイティング・システムはPASSデジタルアルバムにおいてアセットリスト数と同数のデフォルトアルバムを生成する。カスタムアルバムは、ユーザの要望に基づいて生成され、通常各アセットリストからアセットを選択し、新たなデジタルアルバムとしてまとめることにより作成される。
9.2 アセットデータを選択する
オリジネイティング・システムは、ユーザの要望に基づき、各アセットリストからアセットを選択することによりデジタルアルバムを生成することが可能であるべきである。
アセットは、デジタルアルバム、静止画アセット、音声付き静止画アセット、静止画連続撮影シーケンス、静止画パノラマシーケンス、又はムービーアセットにより構成される。これらは全てアルバム再現可能アセットである。その他の、音楽単独のアセット等のアセットは、PASS仕様においては再現可能であるとは特定されない。
O/Aシステムは、各アセットリストについて、全ての用い得る再現可能アセットを用いてデフォルトアルバムを作成する。デフォルトアルバムから、写真をユーザの要望に基づいて削除したり、明らかに下手に撮影された写真を削除したりすることができる。
9.3 アルバムのメタデータ
PASS仕様においては、デジタルアルバムについてタイトル及び日付のメタデータを生成することは必須である。オリジネイティング・システムは、各アルバムについてこれらを自動生成すること、又はデータを手入力することが可能でなければならない。ユーザにより情報が供給されない場合、O/Aシステムは日付情報により新たなタイトルを生成するべきである。この場合、タイトルは
「YYYY.MM.DD−YYYY.MM.DD」
のようにフォーマットされる。第1の日付は、アルバムマニフェストに含まれるアセットのうち最も初期に、第2の日付は直近に撮影されたものの撮影日である。
更に、たとえばフィルムをスキャンした画像に起こるように、日付情報がない場合、オリジネイティング・システムは、アルバムタイトルとして、たとえば「Album001」や「Album002」のように、「Album」及びアルバムの媒体内での順序(「001」、「002」)を組み合わせたタイトルを作成してもよい。
その他のメタデータはオプションであるが、しかし、<dc:description>によってアルバムに説明を付すことが推奨される。また、O/Aシステムはアルバムの<pass:AlbumFavorite>を入力することが可能であるべきである。
9.4 バックグラウンドミュージック
PASS仕様において、MP3又はWAVフォーマットでの音声ファイルは、アルバムのバックグラウンドミュージックとして定義される。オリジネイティング・システムは、1つのアルバムについて1つの音声ファイルを選択し、それをアルバム用に定義することが最小限可能であるべきである。1つのアルバムにつき1つより多い音声ファイルを選択可能である場合、各音声ファイルとアルバム用の各再現可能アセットとの対応関係を定義することが可能であるべきである。
9.5 トランジション及びデュレーション
再生アセット間にトランジションフィルタを定義することができる。
オリジネイティング・システムは、アルバム全体の中の各アセットについてデフォルトのトランジションを定義することが可能であってよい。また、アルバム内での間隔を指定することによりトランジションを変化させることが可能であるべきである。
PASSにおいて使用するトランジションの推奨タイプは、barWipe、irisWipe、clockWipe、及びsnakeWipeである。これらのトランジションはMPVプレゼンテーションプロファイル仕様(MPV Presentation Profile Specification)1.01に定義されものと同じである。
PASS仕様においては、再生時間のデュレーションを定義することができる。オリジネイティング・システムは、各アルバムについてデフォルトのデュレーションを定義することが可能であってもよい。また、アルバム内の各アセットのデュレーションを変える場合、それを個別に定義することが可能であるべきである。
9.6 アルバムマニフェストファイルの作成
オリジネイティング・システムは、本文書において定義したアルバム情報に基づいて、各アルバムについてアルバムマニフェストファイルを作成することが可能でなければならない。
10 インデックスマニフェストファイルの作成
オリジネイティング・システムは、ストレージ媒体のルートディレクトリ内に置かれ、かつ、「PASSIDX.PVM」と名付けられるべきインデックスマニフェストファイルを作成することが可能でなければならない。
11 ビデオアルバム(DVDビデオ又はビデオCD)
オプションとして、オリジネイティング・システムは、アルバムマニフェスト内に定義される各アルバムをムービーに変換して、媒体のビデオセグメント内にビデオCD又はDVDビデオデータとして書き込むことが可能であってよい。ビデオアルバムを作成するにあたっては、以下の条件が理解されなければならない。
・画像品質パラメータ、及びDVDビデオ又はビデオCDのバージョンはPASS仕様においては定義されない。
・各アルバムマニフェストに対応するビデオムービーが存在すべきである。
・多数のビデオアルバムから選択するためのメニュー画面が必要である。
・画像ID(アセットリストIDの右側3文字及びアセットIDの右側4文字を連結することにより生成される)を画面に重畳してもよい。
・バックグラウンドミュージック、トランジション、及びデュレーション等のその他のエフェクトは定義されない。
12 マイグレーション
オリジネイティング・システムは、1つ又はそれより多くのPASSデジタルアルバムを新たなPASSデジタルアルバムへとマイグレーションすることが可能でなければならない。
・マイグレーションの結果としての新たなPASSデジタルアルバムは、最新のPASS仕様に準拠しているべきである。
・元の媒体上のアセット及びアルバムについての全てのメタデータを、メタデータ間で一貫性が保たれている限り、移動先のPASSデジタルアルバムへとマイグレーションしてもよい。
・オリジネイティング・システムは、全てのアセットリストIDの右側3文字のサブストリングが、移動先のPASSデジタルアルバム内で一意であるようにせねばならない。
・オリジネイティング・システムは、レガシーPASS CD(たとえば、フジカラーCD PASS、ピクチャーCD PASS、又はホットアルバム)を、PASS推奨のディレクトリ/ファイル構造のDVDへとマイグレーションすることが可能でなければならない。
・アセットファイルの質はマイグレーション過程で維持されねばならない。将来のPASSのバージョンにおいて新たなファイルフォーマットが定義された場合、オリジネイティング・システムは新たなPASSのバージョンに基づきアセットファイルを新たなフォーマットへと変換するべきである。
・将来のPASSのバージョンにおいて新たな機能が定義された場合、オリジネイティング・システムはそれらを、新たなPASSのバージョンに基づき、マイグレーションされたPASSデジタルアルバムへと適用してもよい。
・元媒体のPASSにより生成されたビデオセグメントはマイグレーションする必要がない。オリジネイティング・システムは、移動先のPASSデジタルアルバムにおいてビデオアルバムを新たなアルバムマニフェストから再現することが可能である。
13 媒体への書き込み
・オリジネイティング・システムは、データを収集し、ディスク画像を作成し、それをCD又はDVD媒体へと書き込むことが可能でなければならない。
・PASS仕様バージョン1.0においては、既存のPASSデジタルアルバムへの部分的変更は許可されていない。たとえば、DVD−RAMは書き換え可能ではあるが、既存のPASSデジタルアルバムを更新することはできない。消去してから書き換えなければならない。この制約によって、オリジネイティング・システムにおいては、媒体の種類がCD−R、DVD−R/RW、DVD+R/RW等に制限される。
・PASS仕様バージョン1.0においては、PASSが既にディスクに書き込まれている場合のマルチセッション書き込みは禁じられている。
・オリジネイティング・システムは、書き込みの前に媒体を確認するべきである。
・オリジネイティング・システムは、最も信頼できる方法であると思われる書き込み技術を採用するべきである。
・オリジネイティング・システムは、書き込み後に媒体を認証するべきである。
ピクチャ・アーカイブ・アンド・シェアリング・スタンダード
(Picture Archive and Sharing Standard)
共同イニシアチブ
富士写真フイルム株式会社、コニカミノルタフォトイメージング株式会社、イーストマン・コダック・カンパニー
バージョン1.0
レシービング/再生システムの必要仕様
2005年3月17日
(C)2005年、富士写真フイルム株式会社、コニカミノルタフォトイメージング株式会社、イーストマンコダック社、著作権所有
目次
1. 概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.1. 目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.2. 対象読者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.3. 用語の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.4. 参照文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2. システムの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.1. PASSの主な特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.2. システムの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
3. PASSレシービング/再生/プリント選択システムの概要・・・・・・・・7
3.1. レシービングシステム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
3.2. 再生コンポーネント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
3.3. 画像を選択してプリントを注文するコンポーネント・・・・・・・・・7
4. PASSレシービングシステムの機能に関する必要仕様・・・・・・・・・・8
4.1. 受け入れ可能なPASSデジタルアルバム(Digital Album)かどうか確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.1.1. メディアの種別を認識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.1.2. ビデオセグメントが存在するかどうか確認(オプション)・・・8
4.1.3. PASSマニフェスト(MANIFEST)ファイルを確認・・8
4.2. PASSマニフェストファイルを読み込んで解釈・・・・・・・・・10
5. PASS再生コンポーネントの機能に関する必要仕様・・・・・・・・・・12
5.1. PASSコンテンツかビデオセグメントを選択して表示・・・・・・12
5.1. ビデオセグメントを再生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
5.2. PASSアセット(ASSET)リストマニフェストファイルに従って、ロードするPASSアセットファイルフォーマットを確認・・・・・・・・・・・13
5.3. PASSデジタルアルバム内のすべてのアルバム(Album)の画像を表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
5.3.1. アルバムリストを表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
5.3.2. アルバムを選択・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
5.3.3. インデックス表示によって各アルバムのPASSアセットファイルを表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
5.3.4. スライドショーによって各アルバムのPASSアセットファイルを表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
5.3.5. アルバムから選択されたPASSアセットファイルを1枚ずつ表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
5.3.6. 各アセットのメタデータを表示・・・・・・・・・・・・・・26
5.4. 画像を検索して表示(オプション機能)・・・・・・・・・・・・・26
5.4.1. 日付に基づいてPASSアセットファイルを検索してインデックス表示画面に表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
5.4.2. キーワードに基づいてPASSアセットファイルを検索して表示(オプション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
5.4.3. 所望のレベルに応じてPASSアセットファイルを表示(オプション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
6. 画像を選択してプリントを注文するコンポーネントの機能に関する必要仕様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
6.1. PASSデジタルアルバムのアルバムのPASSアセットファイルを表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
6.2. PASSアセットファイルを検索して表示(オプション機能)・・・36
6.3. プリントするPASSアセットファイルを選択してプリント枚数を入力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
6.4. 高解像度アセットと選択方法を対応付ける・・・・・・・・・・・・38
Figures
Figure1 PASSの特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Figure2 ディスクの論理的な仕様(LDS)の構成・・・・・・・・・・・5
Figure3 PASSデジタルアルバムオリジネイティング(Digital Album Originating)システム(ショップ、写真現像店)・・・・・5
Figure4 PASSデジタルアルバムレシービングシステム タイプ1 (DVDプレーヤー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure5 PASSデジタルアルバムレシービングシステム タイプ2 (プリントショップ、写真現像店)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure6 PASSデジタルアルバムレシービングシステム タイプ3 (PCアプリケーション)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
Figure7 PASSデジタルアルバムが再生コンポーネントを有するPASSレシービングシステムに挿入された場合の処理フローの一例・・・・・・・・・・・・9
Figure8 PASSデジタルアルバムがプリントコンポーネントを有するPASSレシービングシステムに挿入された場合の処理フローの一例・・・・・・・・・10
Figure9 PASSマニフェストファイル間の順序および関係・・・・・・11
Figure10 メニュー画面の一例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
Figure11 アルバムボタンの表示の一例・・・・・・・・・・・・・・・15
Figure12 インデックス表示画面の一例・・・・・・・・・・・・・・・18
Figure13 スライドショー再生画面の一例・・・・・・・・・・・・・・21
Figure14 静止画用の個別アセット画面の表示例・・・・・・・・・・・24
Figure15 動画/ビデオ画面を有する静止画用の個別アセット画面の表示例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
Figure16 マルチショット用の個別のアセット画面の表示例・・・・・・26
Figure17 月毎にアセットを検索した場合のインデックス画面の一例・・29
Figure18 日付毎にアセットを検索した場合のインデックス画面の一例・30
Figure19 キーワードに基づいて検索した場合の表示画面の一例・・・・35
Figure20 所望のレベルを選択する場合の画面表示例・・・・・・・・・36
Figure21 プリントすべきアセットファイルを選択する場合の画面の一例
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37
Figure22 日付毎に検索されたアセットからプリントすべきものを選択する一例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
Figure23 高解像度アセットファイルの位置を示すPASS推奨ファイル構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
Tables
Table 1 メニュー画面上の機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
Table 2 PASS推奨アセットタイプ・・・・・・・・・・・・・・・・13
Table 3 アルバムボタン上に表示される項目・・・・・・・・・・・・・14
Table 4 インデックス表示画面に表示される項目・・・・・・・・・・・16
Table 5 インデックス表示画面上の機能・・・・・・・・・・・・・・・16
Table 6 スライドショー再生画面上に表示される項目・・・・・・・・・19
Table 7 スライドショー再生画面上の機能・・・・・・・・・・・・・・19
Table 8 アセット個別表示画面上に表示される項目・・・・・・・・・・22
Table 9 個別にアセットを表示する場合の機能・・・・・・・・・・・・23
Table 10 インデックスリスト表示・・・・・・・・・・・・・・・・・27
Table 11 日付毎に検索する場合に表示される項目・・・・・・・・・・27
Table 12 インデックス表示画面上の機能・・・・・・・・・・・・・・28
Table 13 検索機能用に定義されたキーワード用メタデータ・・・・・・30
Table 14 キーワード検索用のアセットのファイル位置・・・・・・・・32
Table 15 キーワードに基づいて検索する場合インデックス画面上に表示される項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
Table 16 キーワードに基づいて検索する場合のインデックス表示画面上の機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
Table 17 選択画面上でプリント注文を入力するための機能・・・・・・37
1. 概要
ピクチャ・アーカイブ・アンド・シェアリング・スタンダード(PASS)は、デジタルイメージング産業が率いるイニシアチブで、以前は容易または確実に実施できなかった方法で、消費者がデジタル画像を簡単に保存、プリント、再生および共有できるようにするための規格である。
技術の進歩に従い、デジタルコンテンツの形態が、静止画像、動画、音声または音楽、およびグラフィック等多様化している。また技術革新により、こういった多様なフォーマットのデジタルデータの編集、複製および統合が可能となっている。また、デジタル静止画撮像カメラ、DVDプレーヤー、デジタルビデオカメラ、および携帯電話などデバイス毎に利用するデジタルフォーマットが異なる。しかし、パソコンとは違って、こういったデバイスは複数の異なるフォーマットに対する対応/再生ができない。そのような技術の発展はゆっくりとしか進んでいない。
PASS仕様書では、物理メディア上で情報をエンコードする方法を定義し、すべての参加企業の製品を、当該メディア上の情報を理解できるように構成する。具体的にPASSでは、アセットのエンコード処理およびデコード処理を定義し、PASSシステムに共通したユーザインタフェースの必要仕様を記述している。PASSアーキテクチャは、言語やプラットフォームでは限定されないオープンシステム規格に基づいて構成され、異種システムでも機能することができる。
PASSに関しては、参加企業による共通規格の売却や利用を可能とするべく、ロゴ、商標およびライセンスプログラムを設ける。このようなプログラムに基づき、参加企業はそれぞれの事業に関連する需要に応じ、機能性が保証された仕様に従った、PASSのロゴがあることによって消費者がそれと認識できる製品を生産できるようになる。
PASSの仕様を、従来の家庭用写真産業を支えてきた規格(プロセスC−41(ProcessC−41)、フィルムストリップおよびカートリッジから成る標準的な構造、紙のフォーマット等)と比較することもできる。こういった規格が生まれなければ、写真は愛好家のものだけにとどまっていたであろう。これらの規格があってこそ、写真産業は大きな市場を持つ非常に成功した主要な消費者産業へと成長してきたのである。PASSの仕様は、デジタル写真産業に対して上記の規格と同様の効果を持つものである。
PASSイニシアチブでは、現在そして将来にわたって消費者が簡単にコンテンツを楽しむことができるように、一般向け画像/コンテンツを扱ったり管理している企業すべてからの参加を歓迎する。
1.1 目的
この文献では、ピクチャ・アーカイブ・アンド・シェアリング・システム(Picture Archive & Sharing System)に対応しておりPASSデジタルアルバム(Digital Album)を受信および再生する、PASSレシービング/再生システムの必要仕様を詳細に説明する。
1.2 対象読者
以下の分野で開発に従事しているソフトウェア開発者を対象としている:
PASSデジタルアルバムを受信および再生する、DVDプレーヤー等の家庭用電化製品(CE)デバイス
PASSデジタルアルバムを受信することができて、プリントする画像をその中から選択できる写真現像店やショップ等の写真産業用のアプリケーションソフトウェア
家庭用アプリケーションソフトウェア、例えばビューワアプリケーション
1.3 用語の定義
PASSの完全な用語集については、PASSディスクの論理的な仕様(Logical Disc Specification:LDS)のセクション2を参照されたい。
1.4 参照文献
PASSディスクの論理的な仕様(LDS)
PASSオリジネイティング/オーサリングシステムの必要仕様
PASSオーサリングシステムソフトウェア開発キット開発者用マニュアル
PASSホワイトペーパー(2005年3月)
参照文献を網羅したリストに関しては、PASSディスクの論理的な仕様(LDS)の添付書類Fを参照されたい。
2. システムの概要
2.1 PASSの主な特徴
PASSでは数多くの特徴が定義されている。PASSシステムの主な特徴を以下に示す。
簡単に家庭用電化製品(CE)デバイスを利用してスライドショーを見る
簡単に現在のDVDプレーヤーやPASS対応のDVDプレーヤーを用いて、テレビ、パソコン等のCEデバイスで写真のスライドショーを再生
CEデバイスでプレビューしてプリントを簡単に注文
スライドショーを見ている間に注文したいスライド番号をチェック。そのスライド番号を写真注文シートに追加する。
対象のPASSデジタルアルバムと一緒に、プリント注文を近くの写真ショップに持っていく。
どのプリントショップでも簡単にプリントを注文
PASSデジタルアルバムを利用して、PASS対応のプリントショップであればどこでもプリントを注文できる。
簡単に写真を検索
PASSデジタルアルバムを利用することによって、日付や自分で選んだキーワードに基づいて画像を短時間で簡単に検索できる。
写真を安全に移行
様々なメディアのフォーマット(例えば、CD、メモリカード等)を、新型で容量のより大きいストレージデバイス(例えばDVD)にまとめる。
写真の履歴を失うことなく(メタデータを維持しつつ)多くの別のメディアをまとめて1つのPASSデジタルアルバムを作成する。
写真を容易に共有
それぞれの写真に書き加えた日付や場所、イベント、人物の名前等の情報を失うことなく、PASSデジタルアルバムを他者と共有する。
2.2 システムの概要
PASSシステムは主に、以下に挙げるシステムおよびコンポーネントから構成されている。
(1)オリジネイティングシステム
PASSデジタルアルバムをPASSディスクに作成するオリジネイティングシステムは通常以下の機能を有する:
(a) 様々なメディアから消費者のデータを取得して、PASSデジタルアルバムでPASSフォーマットに変換する。
(b) PASSディスク上の消費者の画像についてメタデータ(日付、キーワード等)を取得/生成する。
(c) PASSディスクに、CEデバイスで再生可能なスライドショーとして、デジタルアルバムを作成する。
(d) 複数のPASSディスクから新たな1枚のPASSディスクを作成する。これを消費者のデータを失うことなく何世代にもわたって繰り返す。
(e) オプションで、既存のDVDプレーヤーで再生可能な短いビデオセグメントを作成する。
(2) レシービングシステム
PASSレシービングシステムは少なくとも以下の機能を実現する:
(a) PASSアセットファイルフォーマットを確認する。
(b) PASSデジタルアルバムを読み込んで正しく解釈する。
(c) 再生コンポーネントまたはプリントコンポーネント(レシービングシステムは、この2つのコンポーネントのうち少なくとも片方を備えている必要がある)。
(3) 再生コンポーネント
レシービングシステムに含まれる再生コンポーネントは、以下の機能を有する。
(a) アルバムマニフェストファイルおよびアセットリストマニフェストファイルに従ってPASSデジタルアルバムを表示する。
(b) PASSディスクの複数のPASSデジタルアルバムマニフェストファイルからあるアルバムを選択する。
(c) オプションで、日付および/またはキーワードで検索したPASSアセットファイルを表示する。
(4) 画像を選択してプリントを注文するコンポーネント
このコンポーネントは以下の機能を有する。
(a) プリントを注文するべく静止PASSアセットファイルを選択する。
3. PASSレシービング/再生/プリント選択システムの概要
PASSレシービング/再生/プリント選択システム(レシービングシステムまたはR/Pシステムと呼ぶ)は、PASSデジタルアルバムを読み込む家庭用デバイスを意味する。R/Pシステムは様々な形態で実現することができる。例えば、ショップ、パソコン、DVDプレーヤー等が挙げられる。
3.1 レシービングシステム
レシービングシステムはPASSデジタルアルバムを読み込む。レシービングシステムの主要な役割は、メディアの書き込みがどのように行われたのか判断するべくPASSインデックスマニフェストファイルを読み込むことである。R/Pは、当該メディア上のアセットおよび表示に関する情報が保存されたPASSアルバムマニフェストファイルおよびPASSアセットリストマニフェストファイルへのアクセスを有する。この情報は、再生コンポーネント、プリントコンポーネントによって利用されるか、またはコンテンツ・ストレージシステムとインターフェースするために利用される。レシービングシステムは以下の機能を担当する:
(a) メディア上のPASSアセットファイルを確認
(b) PASSインデックスマニフェストファイルの位置を特定して解釈
(c) PASSアルバムマニフェストファイルの位置を特定して解釈
(d) PASSアセットリストマニフェストファイルの位置を特定して解釈
3.2 再生コンポーネント
R/Pシステムの再生コンポーネントは、PASSデジタルアルバム表示を行うように設定されたシステムの必要仕様に対応する。DVDプレーヤーまたはPC上のソフトウェアDVDプレーヤーが含まれる。再生コンポーネントは以下の機能を担当する:
(a) PASSデジタルアルバムの表示層を読み込んで再生(例えば、DVD−ビデオ、ビデオ−CD等)
(b)PASSデジタルアルバムマニフェストとビデオセグメントの再生順序を決定するべく優先順位を確認(オプション)
(c) PASSデジタルアルバムを選択して表示
(d) インデックスによって各アルバムのPASSアセットファイルを表示
(e) スライドショーによって各アルバムのPASSアセットファイルを表示
(f) PASSアセットファイルを個別に表示
(g) 各PASSアセットファイルのメタデータを表示
(h) スライドショーを再生している間BGMを再生(オプション)
(i) オプション機能として、日付に基づいてPASSアセットファイルを検索して表示
(j) オプション機能として、キーワードに基づいてPASSアセットファイルを検索して表示
3.3 画像を選択してプリントを注文するコンポーネント
このコンポーネントの機能によりユーザは、静止PASSアセットファイルを選択してプリントの注文を出すことができる。
4. PASSレシービングシステムの機能に関する必要仕様
4.1 受け入れ可能なPASSデジタルアルバムかどうか確認
4.1.1. メディアの種別を認識
PASSレシービングシステムは、挿入されたディスクのメディアタイプを認識し、挿入されたディスクを読み込むことができなければならない。受け入れ可能なメディアのタイプはCD−RとDVD−Rである。
4.1.2. ビデオセグメントが存在するかどうか確認(オプション)
再生コンポーネントを有するPASSレシービングシステムは、PASSデジタルアルバムのPASSマニフェストファイルを確認する前に、挿入されたPASSデジタルアルバムにDVD−ビデオまたはビデオ−CDといったビデオセグメントがあるかどうか確認することができるとしてもよい。この処理フローの一例をFigure7に示す。
4.1.3 PASSマニフェストファイルを確認
PASSレシービングシステムは、PASSデジタルアルバムのルート位置にある「PASSIDX.PVM」であるPASSインデックスマニフェストファイルを読み込んで解釈する必要がある。インデックスマニフェストファイルを見つけると、R/Pシステムはオリジネータ情報(<pass:originator>)および/またはPASSバージョン情報(<pass:specificationVersion>)を確認する。
この情報に基づきPASSレシービングシステムは、挿入されたPASSデジタルアルバムがメディアで利用可能かどうか認定する。R/PシステムがPASSデジタルアルバムが存在すると認識する場合、レシービングシステムは別の2種類のPASSマニフェストファイルの解釈を試みる。その2種類のファイルとは、アルバムマニフェストファイルおよびアセットリストマニフェストファイルである。
この処理フローを以下のFigure7およびFigure8に例示する:
4.2 PASSマニフェストファイルを読み込んで解釈
PASSインデックスマニフェストファイル(1)「PASSIDX.PVM」を見つけて特定すると、レシービングシステムは、PASSアルバムマニフェストファイル(2)への参照を有するPASSIDX.PVMの処理を開始する。各PASSアルバムマニフェストファイルは、アセットロール(ASSET ROLL)ディレクトリ(3A)もしくは共有(SHARED)ディレクトリ(3B)のPASSアセットリストマニフェストファイルへの参照を有する。PASSアセットリストマニフェストファイルは、オリジナルPASSアセットファイル(4A)またはその特定のアセットロールディレクトリの表示ディレクトリ(4B)からレンディションファイルを表示するために必要な情報を有する。
PASSマニフェストファイル間の処理順序および関係を以下のFigure9に示す。
PASSレシービングシステムは、PASSディスクの論理的な仕様(LDS)で定義された3種類のPASSマニフェストファイル、つまりPASSインデックスマニフェストファイル、PASSアルバムマニフェストファイルおよびPASSアセットリストマニフェストファイルに記述されたメタデータを全て読み込んで解釈する。
PASSデジタルアルバムが有するPASSインデックスマニフェストファイルはただ1つでなければならない。
これら3種類のマニフェストファイルの詳細に関しては、PASSディスクの論理的な仕様(LDS)のセクション3.4.2を参照されたい。
5. PASS再生コンポーネントの機能に関する必要仕様
5.1 PASSコンテンツかビデオセグメントを選択して表示
PASSコンテンツ(PASSアセットファイルおよびPASSマニフェストファイル)とDVD−ビデオやビデオ−CDのようなビデオセグメントが共に存在する場合、PASS再生コンポーネントは以下のいずれかを選択する。
(a)PASSコンテンツのみを表示する
(b)PASSコンテンツをデフォルトで表示し、オプションでPASSコンテンツかビデオセグメントのいずれを表示するかを選択する。
(c)デフォルト設定なしで、PASSコンテンツまたはビデオセグメントのいずれを表示するか選択する機能を有する。
上述したように、PASS再生コンポーネントは、オプション機能としてメニュー画面を提示することによって、メディアのPASSコンテンツかビデオセグメントのうちどちらを表示するかを選択することができるとしてもよい。
5.1 ビデオセグメントを再生
再生コンポーネントは、挿入されたメディアにビデオコンテンツも存在するとPASSレシービングシステムが認識した場合に、DVD−ビデオやビデオ−CD等のビデオセグメントを再生するという機能をオプションで有するとしてもよい。
5.2 PASSアセットリストマニフェストファイルに従って、ロードするPASSアセットファイルフォーマットを確認
再生コンポーネントは、アセットリストマニフェストファイルに挙げられているPASSアセットファイルフォーマットをそれぞれ確認する。
認識され得るPASSデジタルアルバムメディアが挿入された場合にR/Pシステムがデコードおよび表示しなければならないPASSアセットファイルのフォーマットを以下に示す:
5.3 PASSデジタルアルバム内のすべてのアルバムの画像を表示
5.3.1 アルバムリストを表示
再生コンポーネントは、PASSアルバムマニフェストファイルを解釈して、アルバムリスト領域に各「アルバムボタン」を表示する。この際、以下に示す情報を表示する。
5.3.2 アルバムを選択
再生コンポーネントは、PASSデジタルアルバムに基づいて表示されたアルバムリストの中からアルバムを選択する機能を有していなければならない。
5.3.3 インデックス表示によって各アルバムのPASSアセットファイルを表示
再生コンポーネントは、インデックス表示にて、PASSデジタルアルバムの各アルバムのすべてのPASSアセットファイルを表示しなければならない。
5.3.3.1 インデックス表示画面上にPASSアセットファイルを表示
再生コンポーネントは、PASSアセットリストマニフェストファイルを読み込み、各PASSアセットファイルへのパスを認識する。
レンディションファイル利用 PASSアセットが静止画、音声付静止画、もしくはマルチショット静止画の場合、表示ディレクトリにおける表示用画像ファイル(オリジナル静止PASSアセットファイルのレンディション)またはオリジナルPASSアセットファイルのExifサムネイルを用いてインデックス表示を実現する。
オリジナルファイル利用 PASSアセットが動画の場合、アセットロールディレクトリにおけるオリジナル・モーション・ファイルを用いてインデックス表示を実現する。
アイコンまたは記号利用 PASSアセットが動画、音声付静止画もしくはマルチショット静止画の場合、正しいアセット種別を示す何らかの情報(例えばテキストでの注釈、記号もしくはアイコン)が利用できる(オプション)。
配向 再生コンポーネントは、オリジナル静止アセットの配向情報を解釈して、レンディションファイル、Exifサムネイルまたはオリジナルアセットを必要に応じて正しく表示する。
PASSアセットリストマニフェストファイルにオリジナルPASSアセットファイルに関する何らかのメタデータが記述されているが、オリジナルPASSアセットファイルがアセットロールディレクトリに存在しない場合、再生コンポーネントは、紛失したアセットへの参照はインデックス表示に含まない。
5.3.4 スライドショーによって各アルバムのPASSアセットファイルを表示
再生コンポーネントは、選択されたアルバムについてスライドショーの再生を開始するための機能ボタンを提供する。
5.3.4.1 スライドショー再生画面でPASSアセットファイルを表示
再生コンポーネントは、インデックス表示画面(上記の例を参照のこと)に「スライドショー再生」ボタンを提示するとしてもよい。
スライドショーに関して、表示するアルバムやアセットの順序および選択はPASSアルバムマニフェストファイルに従う。
時間間隔 提示される中にマルチショット静止アセットが含まれている場合、各アセット間の時間間隔はPASSアルバムマニフェストファイルで定義される。
配向 各アセットの情報はPASSアセットリストマニフェストファイルに記されている。アセットは、オリジナル、レンディションもしくはサムネイルのいずれの場合でも、アセットリストマニフェストファイルで定義された配向に従って提示される。
オリジナルPASSアセットファイルに関するメタデータがPASSアセットリストマニフェストファイルに記述されているがアセットロールディレクトリにオリジナルPASSアセットファイルがない場合、再生コンポーネントはスライドショーを表示する場合にそのアセットは表示しない。
5.3.4.2 スライドショーの再生
再生コンポーネントは、選択されたアルバムのPASSアルバムマニフェストファイルを解釈して、PASSアセットファイル表示順序の情報に従ってスライドショーを再生する。その情報には、各PASSアセットファイルの再生時間、移行エフェクトおよびBGMなどが含まれる。これらの属性の定義については、MPV仕様書を参照されたい。
5.3.5 アルバムから選択されたPASSアセットファイルを1枚ずつ表示
再生コンポーネントは、選択されたPASSアセットファイルを1枚ずつ順番に表示する機能を有する。
5.3.5.1 個別にPASSアセットファイルを表示
インデックス表示画面でPASSアセットファイルを選択することによってユーザは、個別表示モードを開始することができる。
PASSアセットファイルが動画の場合、モーションファイルの代表画像を表示する。または、アイコンもしくはテキストで提示するとしてもよい。
再生コンポーネントは、所望の配向でオリジナル、レンディションもしくはサムネイルを表示するべく、PASSアセットリストマニフェストファイルに記述された配向情報を解釈する。
5.3.6 各アセットのメタデータを表示
再生コンポーネントは、インデックス表示画面、スライドショー画面(再生中もしくは停止中)、アセット個別表示画面等において、メタデータを表示するとしてもよい。表示されるメタデータは、PASSデジタルアルバムのPASSアセットリストマニフェストファイルに記述されている。
5.4 画像を検索して表示(オプション機能)
再生コンポーネントは、各PASSアセットファイルの撮像された日付、キーワードもしくは所望のレベルに基づいて検索されたPASSアセットファイルを表示するとしてもよい。アセットの検索においてこれらの検索キーを組み合わせて使用するとしてもよい。
5.4.1 日付に基づいてPASSアセットファイルを検索してインデックス表示画面に表示
再生コンポーネントは、日付情報に基づいてPASSアセットファイルを分類し、表示する機能を有するとしてもよい。
再生コンポーネントは、PASSアセットリストマニフェストファイルを読み込んで、各PASSアセットファイルの日付情報を認識する。
日付情報の取得は、Exifのオリジナルデータ作成日時(36867)、PASSデジタルアルバム作成中の直接入力、もしくは移行時にアセットと共に複製されることによって実現するとしてもよい。
オプショナル表示機能を以下に示す。


週(例えば、8月第4週)
日(例えば2004/08/25)
再生コンポーネントは、各アセットを選択して表示できるよう、インデックス表示画面にリストアップされている各アセットへのファイルパスを知っている必要がある。
再生コンポーネントは、オリジナル静止PASSアセットの配向情報を解釈して、当該アセット用の正しい配向で代表インデックス(サムネイル等)を表示する。
配向情報はPASSアセットリストにある。
アルバムリスト領域の各日付ボタンを選択することによって、PASSアセットリストマニフェストファイル内の日付情報またはExifオリジナルデータ作成日時(36867)に従って、PASSアセットファイルをすべて表示することができる。
5.4.2 キーワードに基づいてPASSアセットファイルを検索して表示(オプション)
再生コンポーネントは、PASSアセットファイルを検索するためのキーワード用のメタデータを認識するとしてもよい。
5.4.2.1 キーワードに基づいてPASSアセットファイルを検索
PASSアセットファイルを検索するためのキーワードとして利用することができるメタデータを以下に示す:
再生コンポーネントは、上述したキーワードの一部を入力する機能、もしくはキーワード辞書から上述したキーワードの一部を選択する機能を有することができる。
再生コンポーネントは、キーワードとなるメタデータをPASSアセットリストマニフェストファイルのメタデータと比較して、基準を満たすアセットを検索する。
アセットの表示 PASSアセットファイルが動画、音声付静止画、もしくはマルチショット静止画の場合、再生コンポーネントは、アセット種別を示す注釈や記号のアイコンなど代替情報を表示するとしてもよい。
配向 再生コンポーネントは、オリジナル静止PASSアセットの配向情報を解釈して、当該アセット用の正しい配向で代表インデックス(サムネイル等)を表示する。配向情報はPASSアセットリストにある。
5.4.3 所望のレベルに応じてPASSアセットファイルを表示(オプション)
再生コンポーネントは、PASSアセットリストマニフェストファイルに記述された所望のレベルに従ってPASSアセットファイルを表示するとしてもよい。
再生コンポーネントは、選択された所望のレベルのPASSアセットファイルを選択して表示することができる。
所望のレベルは、「1」から「5」の数字で記述され、「5」が最優先順位を示す(最も所望されている)。
6. 画像を選択してプリントを注文するコンポーネントの機能に関する必要仕様
6.1 PASSデジタルアルバムのアルバムのPASSアセットファイルを表示
画像を選択してプリントを注文するコンポーネントは、「PASS再生コンポーネントの機能に関する必要仕様のセクション5.4.3」で説明された表示機能と同一の表示機能を有していなければならない。このような機能を有することで、当該コンポーネントは、プリントするファイルを選択する目的で、インデックス表示としてPASSデジタルアルバムの各アルバムからのPASSアセットファイルを表示することができる。
画像を選択してプリントを注文するコンポーネントはまた、「5.4.5 選択されたPASSアセットファイルを個別に表示する」で説明された機能を有していなければならない。
6.2 PASSアセットファイルを検索して表示(オプション機能)
画像を選択してプリントを注文するコンポーネントは、「5.5.1 日付に基づいてアセットファイルを検索して表示する」で説明された機能と同一の機能を有するとしてもよい。
キーワードに基づいてプリント用に検索および表示を行うことも可能である。この機能の実施に関してはセクション5.5.2を参照されたい。
6.3 プリントするPASSアセットファイルを選択してプリント枚数を入力
画像を選択してプリントを注文するコンポーネントは、プリントするPASSアセットファイルを選択して、選択された静止PASSアセットファイルについてプリント枚数を入力する機能を提供する。
6.4 高解像度アセットと選択方法を対応付ける
プリントコンポーネントは、プリントするよう選択されたPASSアセットに対してPASSアセットリストマニフェストファイルの適切な高解像度ファイルを対応付ける必要がある。PASSデジタルアルバムのファイルの記憶位置を示すファイル構造を以下に示す。

Claims (28)

  1. 複数のデジタルアセットを、記録媒体に記録するデジタルアセット記録装置であって、
    前記複数のデジタルアセットを格納するアセットロールディレクトリを、一以上の入力媒体のそれぞれに関連付けられたディレクトリで作成する、アセットロールディレクトリ作成部と、
    前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストファイルを生成するアセットマニフェスト生成部と、
    前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、前記アセットロールディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録するアセット記録部と、
    記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを格納するインデックスマニフェストファイルを生成するインデックス生成部と、
    生成された前記インデックスマニフェストファイルを、前記記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに記録するインデックス記録部と、
    前記複数のデジタルアセットの解像度を下げることで複数の表示用画像を生成する表示用画像生成部と、
    前記複数の表示用画像を格納する表示用画像ディレクトリを、前記アセットロールディレクトリの下位に作成する、表示用画像ディレクトリ作成部と、
    前記複数の表示用画像を、前記表示用画像ディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録する表示用画像記録部と、
    を備えるデジタルアセット記録装置。
  2. 前記アセットロールディレクトリ作成部は、前記画像記録装置毎に固有の、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記アセットロールディレクトリ作成部は、更に、前記アセットロールディレクトリを生成する日時情報に基づいて、前記日時情報毎に異なる、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定する請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記アセットマニフェスト生成部は、記録される前記複数の表示用画像のそれぞれへのパスを格納する前記アセットマニフェストファイルを生成する、
    請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記表示用画像生成部は、前記複数の表示用画像のそれぞれについて、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名を、逆変換可能な予め定められた規則で変換することにより、当該表示用画像のファイル名を生成する請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記表示用画像生成部は、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名の、先頭の予め定められた長さの文字列を、他の文字列に変更することにより、当該表示用画像のファイル名を生成する請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 第1の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第1インデックス読み取り部と、
    前記第1インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第1の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第1アセットディレクトリ検出部と、
    前記第1インデックス読み取り部により読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記アセットマニフェストファイルを読み取るアセットマニフェスト読み取り部と、
    読み取られた前記アセットマニフェストファイルに格納されている前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記複数のデジタルアセットを読み取る画像読み取り部と、
    第2の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第2インデックス読み取り部と、
    前記第2インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第2の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第2アセットディレクトリ検出部と
    を更に備え、
    前記アセット記録部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致する場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、パスを変更することなく前記第2の記録媒体に記録し、
    前記インデックス生成部は、前記第2インデックス読み取り部により読み取られた、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルに、前記第1の記録媒体から読み取られて前記第2の記録媒体に記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイルを生成し、
    前記インデックス記録部は、生成された前記新たなインデックスマニフェストファイルを用いて、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルを更新する
    請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、予め定められたディレクトリ名の前記アセットディレクトリを、前記第2の記録媒体中に作成するアセットディレクトリ作成部
    を更に備え、
    前記アセットロールディレクトリ作成部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、前記第1インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、当該アセットマニフェストファイルが前記第1の記録媒体において格納されている前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名と同一のディレクトリ名の前記アセットロールディレクトリを、前記アセットディレクトリ作成部によって作成された前記アセットディレクトリの下位に作成し、
    前記アセット記録部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、作成された前記アセットディレクトリに格納させるべく、前記第2の記録媒体に記録する
    請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 画像記録装置を用いることにより、複数のデジタルアセットを、記録媒体に記録する画像記録方法であって、
    前記複数のデジタルアセットを格納するアセットロールディレクトリを、一以上の入力媒体のそれぞれに関連付けられたディレクトリで作成するアセットロールディレクトリ作成段階と、
    前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストファイルを生成するアセットマニフェスト生成段階と、
    前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、前記アセットロールディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録するアセット記録段階と、
    記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを格納するインデックスマニフェストファイルを生成するインデックス生成段階と、
    生成された前記インデックスマニフェストファイルを、前記記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに記録するインデックス記録段階と、
    前記複数のデジタルアセットの解像度を下げることで複数の表示用画像を生成する表示用画像生成段階と、
    前記複数の表示用画像を格納する表示用画像ディレクトリを、前記アセットロールディレクトリの下位に作成する、表示用画像ディレクトリ作成段階と、
    前記複数の表示用画像を、前記表示用画像ディレクトリに格納するべく、前記記録媒体に記録する表示用画像記録段階と、
    を備える画像記録方法。
  10. 前記アセットロールディレクトリ作成段階は、当該画像記録装置を識別する装置識別子に基づいて、前記装置識別子毎に異なる、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定する請求項9に記載の画像記録方法。
  11. 前記アセットロールディレクトリ作成段階は、更に、前記アセットロールディレクトリを生成する日時情報に基づいて、前記日時情報毎に異なる、前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名を決定する請求項10に記載の画像記録方法。
  12. 前記アセットマニフェスト生成段階は、記録される前記複数の表示用画像のそれぞれへのパスを格納する前記アセットマニフェストファイルを生成する請求項11に記載の画像記録方法。
  13. 前記表示用画像生成段階は、前記複数の表示用画像のそれぞれについて、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名を、逆変換可能な予め定められた規則で変換することにより、当該表示用画像のファイル名を生成する請求項12に記載の画像記録方法。
  14. 前記表示用画像生成段階は、当該表示用画像を生成する場合に用いた前記デジタルアセットのファイル名の、先頭の予め定められた長さの文字列を、他の文字列に変更することにより、当該表示用画像のファイル名を生成する請求項13に記載の画像記録方法。
  15. 第1の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第1インデックス読み取り段階と、
    前記第1インデックス読み取り段階で読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第1の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第1アセットディレクトリ検出段階と、
    前記第1インデックス読み取り段階で読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記アセットマニフェストファイルを読み取るアセットマニフェスト読み取り段階と、
    読み取られた前記アセットマニフェストファイルに格納されている前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記複数のデジタルアセットを読み取る画像読み取り段階と、
    第2の前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第2インデックス読み取り段階と、
    前記第2インデックス読み取り段階で読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第2の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第2アセットディレクトリ検出段階と
    を更に備え、
    前記アセット記録段階は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれで読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致する場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、パスを変更することなく前記第2の記録媒体に記録し、
    前記インデックス生成段階は、前記第2インデックス読み取り段階で読み取られた、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルに、前記第1の記録媒体から読み取られて前記第2の記録媒体に記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイルを生成し、
    前記インデックス記録段階は、生成された前記新たなインデックスマニフェストファイルを用いて、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルを更新する
    請求項14に記載の画像記録方法。
  16. 前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれで読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、予め定められたディレクトリ名の前記アセットディレクトリを、前記第2の記録媒体中に作成するアセットディレクトリ作成部
    を更に備え、
    前記アセットロールディレクトリ作成段階は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれで読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、前記第1インデックス読み取り段階で読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、当該アセットマニフェストファイルが前記第1の記録媒体において格納されている前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名と同一のディレクトリ名の前記アセットロールディレクトリを、前記アセットディレクトリ作成段階で作成された前記アセットディレクトリの下位に作成し、
    前記アセット記録段階は、前記第1アセットディレクトリ検出段階、及び前記第2アセットディレクトリ検出段階のそれぞれで検出された前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、作成された前記アセットディレクトリに格納させるべく、前記第2の記録媒体に記録する
    請求項15に記載の画像記録方法。
  17. 撮像された複数のデジタルアセットが記録されている記録媒体であって、
    前記複数のデジタルアセットと、
    前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納しているアセットマニフェストファイルと、
    前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを格納しているアセットロールディレクトリと、
    前記アセットマニフェストファイルへのパスを格納しているインデックスマニフェストファイルと、
    前記複数のデジタルアセットの解像度を下げることで生成される複数の表示用画像と、
    前記複数の表示用画像を前記アセットロールディレクトリの下位に格納する表示用画像ディレクトリと、
    を備え、
    前記インデックスマニフェストファイルは、当該記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに配置されており、
    前記アセットロールディレクトリは、複数の当該記録媒体のそれぞれが備える前記アセットロールディレクトリのそれぞれを識別可能なディレクトリ名を有する
    記録媒体。
  18. 前記アセットロールディレクトリは、画像記録装置を識別する装置識別子に基づく、前記装置識別子毎に異なるディレクトリ名を有する請求項17に記載の記録媒体。
  19. 前記アセットロールディレクトリは、生成された日時情報に基づいて、前記日時情報毎に異なるディレクトリ名を有する請求項18に記載の記録媒体。
  20. 前記アセットマニフェストファイルは、前記複数の表示用画像のそれぞれへのパスを格納する
    請求項19に記載の記録媒体。
  21. 前記複数の表示用画像のそれぞれは、当該表示用画像を生成する場合に用いられた前記デジタルアセットのファイル名が、逆変換可能な予め定められた規則で変換されたファイル名を有する請求項20に記載の記録媒体。
  22. 前記複数の表示用画像のそれぞれは、前記デジタルアセットのファイル名の、先頭の予め定められた数の文字列が、他の文字列に変更されたファイル名を有する請求項21に記載の記録媒体。
  23. 記録媒体に格納されている複数のデジタルアセットからデジタルアセットを読み取るデジタルアセット読み取り装置であって、前記記録媒体は、前記複数のデジタルアセットを一以上の入力媒体のそれぞれに関連付けられたディレクトリで格納するアセットロールディレクトリと、前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを格納するアセットマニフェストと、記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを、前記記録媒体毎に異なることのない、予め定められたパスに格納するインデックスマニフェストファイルとを有し、前記読み取り装置は、
    前記記録媒体上の前記複数のデジタルアセット及び前記アセットマニフェストを、前記記録媒体上の前記インデックスマニフェストファイルを用いて読み取る、アセット読み取り部を備える、
    デジタルアセット読み取り装置。
  24. 前記アセットロールのディレクトリ名は、前記記録媒体を製造するのに用いられる各装置毎に異なる、請求項23に記載のデジタルアセット読み取り装置。
  25. 前記アセットロールディレクトリは、前記アセットロールディレクトリを生成する日時情報に基づいて、前記日時情報毎に異なる、請求項24に記載のデジタルアセット読み取り装置。
  26. 前記読み取り部は、
    前記記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第1インデックス読み取り部と、
    前記第1インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第1アセットディレクトリ検出部と、
    前記第1インデックス読み取り部により読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスを用いて、前記第1の記録媒体から前記アセットマニフェストファイルを読み取るアセットマニフェスト読み取り部と、
    読み取られた前記アセットマニフェストファイルに格納されている前記複数のデジタルアセットのそれぞれへのパスを用いて、前記複数のデジタルアセットのうちの少なくとも一つを読み取る画像読み取り部と、
    を備える、請求項23に記載のデジタルアセット読み取り装置。
  27. 前記読み取り部はさらに、
    第2の記録媒体から、前記インデックスマニフェストファイルを読み取る第2インデックス読み取り部と、
    前記第2インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、前記第2の記録媒体に格納されている前記アセットロールディレクトリを有するアセットディレクトリのディレクトリ名を検出する第2アセットディレクトリ検出部と
    を更に備え、
    前記アセット読み取り部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致する場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、パスを変更することなく前記第2の記録媒体に記録し、
    前記第2インデックス読み取り部により読み取られた、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルに、前記第1の記録媒体から読み取られて前記第2の記録媒体に記録される前記アセットマニフェストファイルへのパスを更に格納させることにより、新たなインデックスマニフェストファイルを生成する生成部を有し、
    前記生成部は、生成された前記新たなインデックスマニフェストファイルを用いて、前記第2の記録媒体に既に記録されている前記インデックスマニフェストファイルを更新する
    請求項26に記載のデジタルアセット読み取り装置。
  28. 前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、予め定められたディレクトリ名の前記アセットディレクトリを、前記第2の記録媒体中に作成するアセットディレクトリ作成部
    を更に備え、
    前記アセットロールディレクトリ作成部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、前記第1インデックス読み取り部によって読み取られた前記インデックスマニフェストファイルに格納されている前記アセットマニフェストファイルへのパスに基づいて、当該アセットマニフェストファイルが前記第1の記録媒体において格納されている前記アセットロールディレクトリのディレクトリ名と同一のディレクトリ名の前記アセットロールディレクトリを、前記アセットディレクトリ作成部によって作成された前記アセットディレクトリの下位に作成し、
    前記アセット読み取り部は、前記第1アセットディレクトリ検出部、及び前記第2アセットディレクトリ検出部のそれぞれによって読み取られた前記アセットディレクトリのディレクトリ名が一致しない場合に、読み取られた前記複数のデジタルアセット、及び前記アセットマニフェストファイルを、作成された前記アセットディレクトリに格納させるべく、前記第2の記録媒体に記録する
    請求項27に記載のデジタルアセット読み取り装置。
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