JP2008527967A - 電磁気エンジン - Google Patents

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ハーマン エフ. ジュニア ウィルト,
キャサリン ウィルト,
ジェームス イー. ウィギンズ,
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Abstract

電磁気エンジン(100)は、内部ロータ(114)と外部ロータ(112)とを有し、それらの上に逆の極性の磁石(120)を有する。出力は、内部ロータ(114)から得られ、該内部ロータ(114)は一方向に自由に回転する。外部ロータ(112)は、振動を引き起こし、内部ロータ(114)の磁場と外部ロータ(112)の磁場との間の磁気的な斥力は内部ロータ(114)の回転を駆動する。外部ロータ(112)は、内部および外部の磁界が、斥力を最大にするために非常に近接している場合に、ソレノイド(118)およびホールディングギア(122)によって定常に保持され得る。振動のタイミングおよび外部ロータ(112)の休止は、EPROM回路網によって制御され得、タイミングセンサは出力シャフト(110)またはギア(140)に搭載される。

Description

本発明は、一般的にエンジンに関し、さらに具体的には電磁気エンジンに関する。
エンジンは、当該分野において周知であり、動力機械類および様々な車両に長年に渡って用いられてきた。多くのエンジンは、エネルギー源として燃料を用い、該燃料が燃焼されるときには、動力を出力する工程において様々な機構を駆動する。機構は、リンケージと、カムと、ギアと、ギアトレーンとを含む、要素の運動の運動学に関連する。例えば、スライダークランク機構の一般的なアプリケーションは、内部燃焼エンジンにおいてである。スライダークランク機構は、固定式のフレームと、クランクと、接続ロッドと、内部燃焼エンジンの中のピストンとを含む。車両用のエンジンに用いられる別の種類の機構は、カムとカムフォロワーである。カムは、一定の角速度で回転し、フォロワーが上下に動く。上方向の運動で、フォロワーは、カムによって駆動され、戻りの運動で重力またはスプリングの作用によって駆動される。車両用のエンジンにおいて、各シリンダーに2つのカムが用いられることによってインテークバルブおよびイグゾーストバルブを動作する。一般的なエンジンの1つの主だった欠点は、効率のなさである。エンジンの技術分野において、効率が増加したエンジンを提供するニーズが存在する。それだけで、動作の効率において他に勝る電磁気エンジンを提供することが望ましくあり得る。
従って、上述の問題を解決する電磁気エンジンが望まれる。
本開示は、電磁気エンジンに向けられる。該エンジンは、アニュラスを定義する外部フレームを有する外部ロータと該外部フレームに搭載された複数の外部磁石とを有する。該エンジンはまた、内部フレームを有する内部ロータと該内部ロータに搭載された複数の内部磁石とを含む。該内部フレームは、該外部フレームによって定義される該アニュラスの中の回転のために配置される。該内部磁石は、該外部磁石と極性が逆の磁界を有する。該エンジンは、アークを振動させる外部ロータを回転させる手段と定常位置において該外部ロータを瞬間的に維持する手段とをさらに含む。出力の結合は、内部ロータ内での回転のために該内部ロータに固定される。該外部ロータの振動は、該内部ロータの回転を起こし、それによって出力の結合に出力電力を提供する。
本発明のこれらおよび他の特徴は、以下の明細書および図のさらなるレビューによって直ちに明白となる。
類似の参照文字は、添付される図面全体を通して一貫して対応する特性を示す。
本発明は、電磁気エンジンである。電磁気エンジンは、出力シャフトと、外部磁石ハウジングと、内部磁石ハウジングと、スプリングと、入力ソレノイドと、磁石と、ホールディングギアと、ロックベアリングと、ベアリングケージと、ロックベアリングレースと、シャフトスタビライザーと、内部磁石ハウジングスペーサと、内部磁石ブラケットと、出力シャフトギアと、タイミングギアブラケットと、タイミングギアベアリングブラケットと、タイミングギアベアリングと、タイミングギアシャフトと、タイミングギアと、タイミングカムと、タイミングロッカハウジングと、ロッカと、タイミングピンと、タイミングピンボルトと、スプリングブラケットと、ベースと、タイミングロッカローラベアリングとを含む。
電磁気エンジンは、ソレノイドに外部の電力源から入力電力を受けさせ、出力シャフトに出力電力を提供することによって動作する。磁石は、4つの外部磁石と4つの内部磁石とを含む。内部磁石は、外部磁石の磁力と反発する磁力を有する。ソレノイドに提供される電力は、該ソレノイドに外部磁石を振動させる。スプリングは、安定性を提供し、ソレノイドを補助する。
電磁気モータが動作スピードに達すると、該電磁気モータは、充分な電気エネルギーを生成し、一定の期間において電磁気モータの駆動を継続させる。入力エネルギーは、補助の発電機によってソレノイドに供給され得る。しかし、電磁気モータの効率は、出力シャフトが有用な作業を行うことを可能にする。有用な作業は、出力シャフトへの機械的なアタッチメントの形式であり得、補助の機械的なデバイスを駆動する目的を有する。あるいは、発電機が、直接に出力シャフトに搭載され得、他の電気的なデバイスに電気の出力エネルギーを提供する。
本明細書に開示の本発明は勿論、多くの異なる形態の実施形態に影響される。示される図および以下の本明細書中に詳細に記述されるものは、本発明の好ましい実施形態である。しかし、本開示は、本発明の原理の例証であり、本発明を、説明される実施形態に限定するものではないことを理解されたい。
ここで図を参照すると、図1〜図5は、電磁気エンジン100の第1の実施形態である。電磁気エンジン100は、出力シャフト110と、外部磁石ハウジング112と、内部磁石ハウジング114と、スプリング116と、入力ソレノイド118と、磁石120と、ホールディングギア122と、出力シャフトベアリング124と、ベアリングケージ128と、ロックベアリングレース130と、ロックベアリング132と、シャフトスタビライザー134と、内部磁石ハウジングスペーサ136と、内部磁石ブラケット138と、出力シャフトギア140と、タイミングギアブラケット142と、タイミングギアベアリングブラケット144と、タイミングギアベアリング146と、タイミングギアシャフト148と、タイミングギア150と、タイミングカム152と、タイミングロッカハウジング154と、ロッカ156と、タイミングピン158と、タイミングピンボルト160と、スプリングブラケット162と、ベース164と、タイミングロッカローラベアリング166とを含む。
電磁気エンジン100は、ソレノイド118に外部の電力源から入力電力を受けさせ、出力シャフト110に出力電力を提供することによって動作する。磁石120は、4つの外部磁石と4つの内部磁石とを含む。内部磁石は、外部磁石の磁力と反発する磁力を有する。ソレノイド118に提供される電気力は、ソレノイド118に外部磁石を振動させるようにする。スプリング116は、安定性を提供し、ソレノイド118を補助する。
電磁気エンジン100は、出力シャフト110を駆動するのに要求される入力エネルギーを最小限にするタイミングの構成を有する。該タイミングの構成は、外部磁石の振動と関連付けられる。該タイミングの構成は、タイミングギアブラケット142と、タイミングギアベアリングブラケット144と、タイミングギアベアリング146と、タイミングギアシャフト148と、タイミングギア150と、タイミングカム152と、タイミングロッカハウジング154とを含む。相反する内部および外部磁石120は、互いと近接しており、反発の最初の力は、外部磁石が内部磁石の力場(force field)を介して振動される速度によって最小限に止められる。
内部および外部磁石120が、直接に互いと向かい合うと、反発を最大限にして、内部磁石と出力シャフト110とに追加の駆動力を提供するために、ホールディングギア122は、外部磁石を瞬間的に定常に保持する。内部磁石が外部磁石を通過すると、ホールディングギア122は、外部磁石をリリースする。外部磁石は、ここで逆向きとなり、内部磁石を追い、追加の反発と出力シャフト110の原動力とを提供する。タイミングの構成とホールディングギア122とは、ソレノイド118を動作するために要求される入力エネルギーを最小限にして、その一方で相反する内部および外部磁石120の反発する力を最大限にする。
電磁気エンジン100は、外部磁石ハウジング112の運動または振動によって動作状態に置かれ、または運転中となる。これは、外部磁石ハウジング112の回転によって機械的に達成され得るか、ソレノイド118を動作させる電気エネルギーの外部ソースを電気的に供給することによって達成され得る。それぞれの方法は、出力シャフト110に装着された内部磁石ハウジング114の回転を起こす。外部磁石ハウジング112上の磁石120が、内部磁石ハウジング114上の向かい合う磁石120の力場を通過するにつれて内部磁石ハウジング114の回転が始まる。
近接した状態から遠ざかるにつれて、向かい合う磁石120の最初の反発は、外部磁石ハウジング112が振動される相対速度によって最小限になる(力は、力場に露出される時間と等しい)。内部および外部磁石120がおおよそ近接するときに、外部磁石ハウジング112は、タイミングピン158がホールディングギア122と係合するときに瞬間的に定常に保持される。
これは、向かい合う磁石120の全体的な反発する力が、出力シャフト110の回転の所望の方向に及ぼされることを保証する。さらに、外部磁石ハウジング112をこの地点で保持することによって、力場に露出される時間は増加し、それによってさらに、外部磁石ハウジング112の回転によって出力シャフト110に伝達されるエネルギーを増加させる。外部磁石ハウジング112の瞬間的な保持は、トルクまたは負荷が出力シャフト110に課せられるので電磁気エンジン100のタイミングに非常に不可欠である。
上述の向かい合う磁石120の相互作用は、1つの内部磁石120と、1つの外部磁石120と、1つのホールディングギア122とを考えると、より容易に理解される。しかし、内部磁石ハウジング112と外部磁石ハウジング114とにそれぞれ配列される4つの内部磁石と4つの外部磁石とがあり、その結果として、タイミングピン158がホールディングギア122と係合するときには、4つの外部磁石120のそれぞれは、それぞれの内部磁石120と直接に近接し、向かい合う。
向かい合う磁石120の反発する力によって出力シャフト110に伝えられるエネルギーは、4倍される。同様に、2つのホールディングギア122と2つのタイミングピン158とがあり、それぞれ1つが出力シャフト110の向かい合う端部に配列される。また、各ホールディングギア122と関連付けられるソレノイド118もある。これらのソレノイド118は、外部磁石ハウジング112の向かい合う側面に装着される。1つのソレノイド118は、外部磁石ハウジング112を振動させるために内部磁石ハウジング114の回転に逆の方向に動作する。この作用は、向かい合う内部磁石120の最初の力場を介して、このソレノイド118が関連付けられるホールディングギア122が係合される地点に外部磁石120を推進する。
タイミングの構成が、ホールディングギア122をリリースするときには、信号が送られ、外部磁石ハウジング112の反対側にあるソレノイド118を作動させる。このソレノイド118は、外部磁石ハウジング112の振動の方向を逆向きにして、出力シャフト110および内部磁石ハウジング114と同一の回転方向に加速させる。外部磁石ハウジング112は、内部磁石ハウジング114より速い速度で移動しており、向かい合う内部および外部磁石120を近接させ、出力シャフト110を回転させるために追加の力を伝える。
この外部磁石ハウジング112の運動は、振動範囲の限界まで継続し、該振動範囲において、タイミングピン158と外部磁石ハウジング112のこの側面と関連付けられるホールディングギア122とが係合する。タイミングの構成は、次いで所定の保持時間の後に、ホールディングギア122からタイミングピン158をリリースし、ソレノイド118に信号を送信し、このサイクルが繰り返される。スプリング116は、電磁気エンジン100に安定性を提供し、ソレノイド118を補助する。4つのスプリング116は、外部磁石ハウジング112の各コーナーに装着され、スプリングブラケット162によってベース164に固定される。
内部および外部磁石120の同調は、タイミングピン158とホールディングギア122とによって達成される。各タイミングピン158は、ロッカ156に装着される。各ロッカ156は、電磁気エンジン110の各端部のタイミングギアシャフト148に装着されたタイミングギアを介して、ロッカ156のそれぞれのタイミングカム152とインターフェースする。タイミングギア150は、出力シャフト110と接続された出力シャフトギア140と係合する。このタイミングの配列は、内部磁石の位置を外部磁石120に通信するのだが、それは、正確な時間に外部磁石ハウジング112をリリースし、最適なパフォーマンスのためにソレノイド118を作動させるためである。最適なパフォーマンスは、最小限の作用力または最小限の入力エネルギーがソレノイド118を動作させるために要求されるときに実現する。
負荷またはトルクが出力シャフト110に課せられるにつれて、該出力シャフト110の回転の速度は、減少する傾向にある。ホールディングギア122の配列は、内部および外部磁石120の相対速度が変化するにつれて、該内部および外部磁石120の継続した同調のために非常に不可欠である。出力シャフト110の回転の速度が減少するにつれて、外部磁石ハウジング112は、相対速度の差動を補正するために、保持されることを必要とする。負荷がかかった状態の下で、ソレノイド118の燃焼速度または作動速度は減少する。この機械的な現状と正確なタイミングとを介して、電磁気モータ100の効率とパフォーマンスとが、最適化される。
電磁気モータ100が動作スピードに達すると、該電磁気モータ100は、充分な電気エネルギーを生成し、一定の期間において電磁気モータ100の駆動を継続させる。入力エネルギーは、補助の発電機によってソレノイド118に供給され得る。しかし、電磁気モータ100の効率は、出力シャフト110が有用な作業を行うことを可能にする。有用な作業は、出力シャフトへの機械的なアタッチメントの形態であり得、補助の機械的なデバイスを駆動する目的を有する。あるいは、発電機が、直接に出力シャフト110に搭載され得、他の電気的なデバイスに電気の出力エネルギーを提供する。
電磁気エンジン100の電気的な接続の模式図200が、図6に示される。ソレノイド210は、アース接地され、ワイアリング212によってリレー230と相互接続される。ソレノイド220は、アース接地され、ワイアリング222によってリレー240と相互接続される。リレー230は、ワイアリング236によってスイッチ250と相互接続され、ワイアリング232およびワイアリング262によってスイッチ260と相互接続され、ワイアリング234およびワイアリング272によってスイッチ270と相互接続される。
リレー240は、ワイアリング246によってスイッチ250と相互接続され、ワイアリング242およびワイアリング262によってスイッチ260と相互接続され、ワイアリング244およびワイアリング272によってスイッチ270と相互接続される。スイッチ250は、ポイント256と相互接続され、ワイアリング252およびワイアリング254によってアース接地される。スイッチ260およびスイッチ270は、ワイアリング264およびワイアリング274によってスイッチ280と相互接続される。スイッチ280は、オルタネータ286およびバッテリ290と相互接続され、ワイアリング282、ワイアリング284、ワイアリング292およびワイアリング294によってアース接地される。
図7〜図10は、電磁気エンジン300の別の例を示す。電磁気エンジン300は、外部ロータアッセンブリ310と、エンドプレート321の間の外部ケース342に同軸上に搭載された内部ロータアッセンブリ305とを含む。内部ロータアッセンブリ305は、単一方向に360度回転する能力を有し、その一方で外部ロータアッセンブリ310は、振動する動きでアークを介して回転することを強要され、まず一方向に回転し、次いで逆方向に回転し、外部ロータ310が定常に保持されるときには間隔を置き、全ては規定されるタイミングのパターンに従って回転する。
図7および図8の実施形態において、内部ロータ305は、内部フレーム322Aを含み、該内部フレーム322Aは、パラレルスペーサバーによって接続された1組の円形のエンドプレートを有する。1組のアーチ型の磁石324は、円筒形のシェルのセクションであり、内部フレーム322に搭載される。出力シャフト335は、内部フレーム322に固定され、エンドプレート321に搭載された出力シャフトベアリング343を通って伸びる。
図9の実施形態において、内部ロータ305は、内部フレーム322Aに構造が似ている内部フレーム322Bを含むが、円形のエンドプレートに代わってリングを伴う。この実施形態において、エンジン300からの出力は、内部フレーム322Bに固定された出力ギア323から取られる。また、この実施形態において、内部フレームは、内部電磁場コイル325の周りを回転し、該内部電磁場コイル325は、以下に記述される目的のために外部ケース342の中に定常に保持される。
外部ロータ310は、パラレルスペーサバーによって接合された1組のエンドリングを有する外部フレーム326を含み、外部フレーム326は、内部ロータ305が回転する中空のアニュラスを定義する。1組のアーチ型の磁石328は、外部フレーム326に搭載され、磁石328は、円筒形のシェルのセクションである。1組のホールディングギア327は、外部ロータ310の向かい合う端部に搭載されている。複数のベアリング330は、外部ロータ310の向かい合う端部から伸び、ケース342の向かい合う端部に画定されるベアリングレース331の中を回転する。
外部フレーム326に搭載される磁石328は、内部フレーム322Aまたは内部フレーム322Bに搭載される磁石324とは極性が逆である。すなわち、磁石328の外面が正の極性を有し、内面が負の極性を有する場合には、内部磁石324の外面は、負の極性を有し、内面は正の極性を有する。外部磁石328の内面が内部磁石324の外面と整列させられ、その結果として磁石324および磁石328の表面領域の最大限のアラインメントがあるときには、磁石324および磁石328の磁界の間の最大限の反発の力が作り出される。磁石324および磁石328の全体的なシェルが磁石であり得るか、棒状の磁石が、シェルの中心部に軸状に伸び得、シェルの側面の部分に被着される。
外部ケース342は、好ましくは非磁性の材料から作られる。第1のソレノイド338および第2のソレノイド339は、外部ケース342に搭載され、ホールディングギア327と係合するストップピンまたは歯止めを選択的に動作させる。複数のスプリング333(スプリングおよびケージとして図示される)およびスプリングアーム334が提供され、スプリング333の一端部は外部フレーム326の各コーナーに装着され、反対側の端部はケース342に固定される。スプリング333は、外部ロータ310の振動の運動を安定させる。1組の外部電磁場コイル332は、外部ケース342に搭載され、180度離れて配置される。
図7〜図10の実施形態において、エンジン300は、外部ロータ310の振動の運動によって動作状態に置かれる(または運転中となる)。外部ロータ310の振動は、図7および図8の実施形態において機械的に開始され得るか、図9の実施形態において2つの外部電磁場コイル332を動作するために電気エネルギーの外部ソースを供給することによって開始され得る。この電気エネルギーの外部ソースは、内部電磁場コイル325によって供給され、内部電磁場コイル325は、固定されており、エンジン300を動作させるためだけに存在する。内部電磁場コイル325は、リレー344から自分たちの電気エネルギーを受ける。いずれの方法も外部ロータ310の回転を開始する。
外部ロータ310の磁石328が内部ロータ305上の向かい合う磁石324の力場を通過するにつれて、内部ロータ305の回転が始まる。近接した状態から遠ざかるにつれて、向かい合う磁石324および磁石328の(同一の極性による)最初の反発は、外部ロータ310が振動するにつれて、相対速度(2つの磁石が逆の方向に動いている高速度)によって最小限になる。内部磁石324および外部磁石328がおおよそ近接するときに、外部ロータ310は、ホールディングギア327と係合するソレノイドリリース338によって瞬間的に定常に保持される。ロックベアリング340は、ソレノイドリリース338、ソレノイドリリース339およびホールディングギア327と関連して機能する。
この外部ロータ310を定常に保持することは、複数の目的にかなう。向かい合う磁石の全体的な反発する力が、出力シャフト335または出力ギア323の回転の所望の方向に及ぼされることを保証する。外部ロータ310をこの地点で「保持」することによって、力場に露出される時間が増加し、それによって出力シャフト335に伝達されるエネルギーがさらに増加する。出力シャフトは、内部フレーム322に固定され、内部フレーム322の回転を介して、エンドプレート321に搭載された出力シャフトベアリング343の中で回転が可能である。代替的に、出力は、内部フレーム322に固定される出力ギア323から取られ得る。
簡素化のために、上記の議論の向かい合う磁石は、1つの内部磁石324と、1つの外部磁石328と、1つのホールディングギア327とに焦点が置かれた。エンジン300は、実際には、内部フレーム322上および外部フレーム326上にそれぞれ、180度離れるように配置された(2つの内部および2つの外部の)合計4つの磁石を有し、その結果として、2つの外部磁石328のそれぞれは、ソレノイドリリース338がホールディングギア327と係合するにつれて、それぞれの内部磁石324と直接的に近接し、向かい合う。従って、向かい合う磁石の反発する力によって出力シャフト335に伝えられるエネルギーは、2倍される。同様に、2つのホールディングギア327と、2つのソレノイドリリース338およびソレノイドリリース339と、2つのロックベアリング340とがあり、それぞれ1つが出力シャフト335の向かい合う端部に配列される。
加えて、各ホールディングギア327と関連付けられ、外部磁石フレーム326の向かい合う側面に装着された外部電磁場コイル332がある。主要な外部電磁場コイル332は、両方向に外部磁石フレーム326を振動させるために動作し、最初に内部磁石フレーム322と同一の方向に振動させ、内部磁石フレーム322の回転の逆の方向への逆回転の運動が直ちに続く。外部磁石フレーム326が内部磁石フレーム322の逆に動いているときには、この作用は、外部電磁場コイル332と関連付けられるホールディングギア327が係合する地点に、向かい合う内部磁石324の力場を介して、外部磁石328を推進する。
タイミングデバイスがホールディングギア327をリリースするときに、信号もまた送られ、外部ハウジング342の反対側にある二次的な外部電磁場コイル332を作動させる。二次的な外部電磁場コイル332は、外部磁石フレーム326の振動の方向を逆向きにして、出力シャフト335および内部ロータ305と同一の回転方向に加速させる。外部ロータ310は、内部ロータ322より速い速度で移動しており、向かい合う内部磁石324および外部磁石328を近接させ、出力シャフト335を回転させるために追加の力を伝える。この外部ロータ310の運動は、振動範囲の限界まで継続し、該振動範囲において、ソレノイドリリース339とホールディングギア327と外部ロータ326のこの側面と関連付けられるロックベアリング40とが係合する。タイミングのデバイスは、次いでホールディングギア327からソレノイドリリース339を(適切な保持時間の後に)リリースし、外部電磁場コイル332に信号を送信し、このサイクルが繰り返される。エンジン300に安定性を提供し、外部電磁場コイル332を補助するために、3つのスプリング333(スプリングおよびケージとして図示される)およびスプリングアーム334が提供され、スプリング333の一端部は外部磁石フレーム326の各コーナーに装着され、反対側の端部はケース342に固定される。
内部磁石324および外部磁石328の同調は、前述のソレノイドリリース338と外部磁石328とホールディングギア327とによって達成される。各ソレノイドリリース338およびソレノイドリリース339は、ケース342に装着される。ソレノイドリリース338およびソレノイドリリース339は、EPROMコントローラ345によって制御される。コントローラ345は、出力シャフト335上のタイミングセンサ341に接続される。EPROMコントローラ345は、最適なパフォーマンスのために正確な時間でリレー336およびリレー337とソレノイドリリース338およびソレノイドリリース339との作動を制御する。最適なパフォーマンスは、最小限の作用力または最小限の入力エネルギーが外部電磁場コイル332を動作させるために要求されるときに実現する。負荷またはトルクが出力シャフト335に課せられるにつれて、該出力シャフト335の回転の速度は、減少する傾向にある。ホールディングギアアレンジメント327は、内部磁石324および外部磁石328の相対速度が変化するにつれて、該内部磁石324および外部磁石328の継続した同調のために非常に不可欠である。すなわち、出力シャフト335の回転の速度が減少するにつれて、外部ロータ310は、相対速度差を補正するために、「保持」されなくてはならない。負荷が課せられた状態の下で、外部電磁場コイル332の要求される燃焼速度(作動速度)は減少することが留意されるべきである。この機械的な現状と正確なタイミングとを介して、デバイスの効率とパフォーマンスとが、それによって最適化され、その一方で出力は、同一のままとなる。
本発明は、その好ましい実施形態と関連して記述され、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ得、均等物がその要素の代わりとなり得ることが当業者によって理解される。さらに、多くの修正が、本発明の教示の特定の状況または材料に適応するために、本質的な教示から逸脱することなくなされ得る。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、本出願の請求項の範囲中の任意および全ての実施形態を包含することが理解される。
図1は、本発明に従う、電磁気エンジンの実施形態の前部透視図である。 図2は、図1の電磁気エンジンの上面図である。 図3は、図2の線3−3に沿った断面図である。 図4は、図2の線4−4に沿った断面図である。 図5は、図1に示される電磁気エンジンの左側の部分的な上面図である。 図6は、図1に示される電磁気エンジンの電気接続の概略図である。 図7は、本発明に従う、電磁気エンジンの別の実施形態の、部分的に分解された側面図である。 図8は、図7に示される電磁気エンジンの分解透視図である。 図9は、図7および図8に示される電磁気エンジンの代替的な左側の構成要素の分解透視図である。 図10は、図7および図8に示される電磁気エンジンの電気接続の概略図である。

Claims (10)

  1. 電磁気エンジンであって、
    アニュラスを定義する外部フレームと、該外部フレームに搭載された複数の外部磁石とを有する外部ロータと、
    内部フレームと、該内部フレームに搭載された複数の内部磁石を有する内部ロータであって、該内部フレームは、該外部フレームによって定義される該アニュラス内での回転のために配置され、該内部磁石は、該外部磁石と極性が逆の磁場を有する、内部ロータと、
    振動するアークにおいて該外部ロータを回転させるための手段と、
    定常位置において該外部ロータを瞬間的に維持するための手段と、
    該内部ロータとの回転のために該内部ロータに固定された出力結合と
    を備えており、該外部ロータの振動は該内部ロータの回転を引き起こし、これにより該出力結合に出力電力を提供する、電磁気エンジン。
  2. 外部ケースをさらに備えており、前記内部ロータおよび前記外部ロータは、該外部ケースに同軸上に搭載されている、請求項1に記載の電磁気エンジン。
  3. 前記外部ロータを回転させるための手段は、前記外部ケースの反対側に装着された複数の外部電磁場コイルを備えている、請求項2に記載の電磁気エンジン。
  4. 前記外部ケースに搭載され、前記内部フレーム内に配置された少なくとも1つの電磁場コイルをさらに備えている、請求項3に記載の電磁気エンジン。
  5. 前記外部ケースにアンカーされた第1の端部と、前記外部フレームに装着された第2の端部とを有する複数のスプリングをさらに備えており、該スプリングは前記外部ロータの振動を安定させる、請求項2に記載の電磁気エンジン。
  6. 前記出力結合は、前記内部ロータの前記内部フレームに固定された出力シャフトを備えている、請求項1に記載の電磁気エンジン。
  7. 前記出力結合は、前記内部ロータの前記内部フレームに固定された出力ギアを備えている、請求項1に記載の電磁気エンジン。
  8. 前記定常位置において前記外部ロータを維持するための手段は、
    該外部ロータの反対の端部に配置されたホールディングギアと、
    該ホールディングギアの各々の反対に搭載された延長可能なストップピンを有するソレノイドであって、該ピンは、定義されたタイミングシーケンスにおいて、該ホールディングギアを選択的に係合する、ソレノイドと
    をさらに備えている、請求項1に記載の電磁気エンジン。
  9. 前記定常位置において前記外部ロータを維持するための手段は、前記ソレノイドに電気的に接続されたEPROMコントローラ回路をさらに備えている、請求項8に記載の電磁気エンジン。
  10. 前記定常位置において前記外部ロータを維持するための手段は、前記出力結合に搭載されたタイミングセンサをさらに備えており、該タイミングセンサは、前記出力結合に装着されたロードに従って、前記外部ロータの振動の速度を調節するために前記EPROMコントローラ回路と電気的に接続されている、請求項8に記載の電磁気エンジン。
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