JP2008517848A - 不正開封防止小出しクロージャー、パッケージ及び製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】不正開封防止特徴を簡単且つ経済的に実現するヒンジ蓋型不正開封防止小出しクロージャー、パッケージ、及び製造方法を提供することにある。
【解決手段】不正開封防止小出しクロージャーは、デッキ（２８）、デッキに設けられた小出し口（３０）、及びデッキから延びる周囲スカート（３４）を有するベース（２２）を含む。蓋（２４）が、デッキの上に位置する閉位置と前記デッキから間隔を隔てた開位置との間で移動可能に前記ベースに一体にヒンジ連結される。ベースは、周囲スカートに隣接して且つヒンジと対向して前記デッキ設けられた開口（５２）を有し、タブ（５６）が開口に隣接して前記周囲スカートから延びる。蓋は、前記蓋の前記閉位置で前記タブの外部にスナップ結合するための出っ張り（６４）を有する。周囲スカートは、タブを蓋スカートの出っ張りとの係合から引き離し、前記開位置への蓋の移動を可能にするように開口の中へ弾性的に撓み可能に移動できる。

Description

本発明は、不正開封防止小出しクロージャー、パッケージ及び製造方法に向けられ、より具体的には、かかるクロージャー又はパッケージに不正開封防止特徴を設けることに関する。

流体小出しクロージャーは、典型的には、ベースと、１つ又はそれ以上のヒンジ要素によってベースに一体に連結された蓋と、を含むワンピースの一体成形プラスチックシェルを有する。ベースは、蓋の開位置で製品を小出しすることができる小出し口を有し、蓋の閉位置では小出し口からの小出しが阻止される。特許文献１、２、３はこの一般的なタイプの小出しクロージャーを示している。このタイプの小出しクロージャーの不正開封防止特徴は、大量のプラスチック及びその結果の製造コストによって望ましくないほど複雑であり、及びまたは望ましくないほどコスト高になる傾向がある。

米国特許第４，６３８，９１６号 米国特許第５，４８９，０３５号 米国特許第５，９１３，４３５号

本発明の一般的な目的は、不正開封防止特徴を簡単且つ経済的に実現するヒンジ蓋型不正開封防止小出しクロージャー、パッケージ、及び製造方法を提供することにある。

本発明の１つの側面による不正開封防止小出しクロージャーは、デッキ、デッキに設けられた小出し口、デッキから延びる周囲スカートを有するベースを含む。蓋は、デッキの上に位置する閉位置とデッキから間隔を隔てた開位置との間で移動可能にベースに一体にヒンジ連結される。ベースは周囲スカートに隣接して且つヒンジと対向してデッキに設けられた開口を有し、タブが開口に隣接してスカートから延びている。蓋は、蓋の閉位置でタブの外部にスナップ結合するための出っ張りを有する。ベースの周囲スカートは、タブを蓋スカートの出っ張りとの係合から引き離し、それによって開位置への蓋の移動を可能にするように開口の中へ弾性的に撓み可能に移動できる。好ましい実施形態では、本発明の他の側面によれば、蓋は、出っ張りを蓋スカートの内部に配置したスカートを有する。ベースは蓋の閉位置で蓋スカートが係合するための棚部を有する。棚部は蓋スカートの外側周囲寸法形状よりも大きい外側周囲寸法形状を有するので、蓋は、該蓋との係合のための領域を提供するために、ベーススカートの弾性撓みがないとき蓋をベースから容易に押し離すことができない。

本発明のさらなる側面によれば、不正開封防止小出しクロージャーは、デッキ、デッキに設けられた小出し口、デッキから延びる周囲スカート、周囲スカート内で且つ該周囲スカートから間隔を隔ててデッキから延びる内スカート、周囲スカートの周りでデッキから凹まされた棚部を有するベースを含む。蓋は、デッキの上に位置する閉位置とデッキから間隔を隔てた開位置との間で移動可能にベースに一体にヒンジ連結される。蓋は、蓋の閉位置でベースの周りに棚部との係合のためのスカートを有する。蓋スカートは、該蓋スカートが蓋の閉位置においてデッキ棚部の上で内方に引っ込まされるように、棚部の周囲寸法形状よりも小さい周囲寸法形状を有する。ベースは、内スカートと周囲スカートとの間でデッキに円弧状開口を有し、蓋スカートは円弧状開口の中へ弾性的に撓み可能に移動できので、蓋を開くために蓋スカートに係合することができる。周囲スカートは、該周囲スカートの撓み移動を局部化するために円弧状開口に隣接して少なくとも１つの内部チャンネルを有する。本発明のこの側面による好ましい実施形態では、ベースは円弧状開口に隣接して周囲スカートから延びるタブを有し、蓋はタブの外部にスナップ係合するための出っ張りを含む。周囲スカートは、該周囲スカートの撓みをタブの領域に局部化するための、タブの両側に位置した一対の平行な内部チャンネルを有するのが好ましい。

本発明をその追加の目的、特徴、利点及び側面と共に、以下の説明、添付の特許請求の範囲及び添付図面から最も良く理解されるであろう。

図１−４は本発明の１つの現在好ましい実施形態による不正開封防止パッケージを示し、該パッケージは、軸線方向に延び半径方向内方に引っ込んだ口部１６を持った首１４を有する容器１２を含む。口部１６は、子供不正開封防止小出しクロージャー２０の取付け用の1つ又はそれ以上の雄ねじ山又は雄ねじ山部分１８を有する。図５及び６で最も良く分かるように、小出しクロージャー２０は、ワンピース構造、好ましくは一体成形のプラスチック構造のシェルを含む。クロージャー２０はベース２２を含み、蓋２４がピボットヒンジ２６によってベース２２に取り付けられている。ヒンジ２６は好ましくは、米国特許第６，０４１，４７７号に示されたタイプのものである。ヒンジ２６は変形れいとして、好ましくはないが、米国特許第４，６３８，９１６号又は同第５，４８９，０３５号にしめされたタイプのもの、若しくは、その他のヒンジ構造のものでもよい。

クロージャーベース２２は、外方に延びた壁３２によって囲まれた小出し口３０を有するデッキ２８を含む。外周囲スカート３４がデッキ２８の下側から延び、内スカート３６が外周囲スカート３４から半径方向内方に間隔を隔てた位置でデッキ２８の下側から延びる。内スカート３６は円筒形であり、容器の首口部の雄ねじ山又は雄ねじ山部分１８との螺合のための1つまたはそれ以上の雌ねじ山又は雌ネジ山部分３８を有する。結合ビードのような他のクロージャー／容器取付け手段を採用してもよいが、結合ねじが現時点では好ましい。環状壁４０が、容器の首口部１６の開口端又は口内にプラグシール係合するためにスカート３６内でデッキ２８の下側から延びる。周囲スカート３４が本発明の好ましい実施形態では円筒形であるとして図示され、デッキ２８は円形であるとして図示されている。しかしながら、デッキ２８の周囲及び外周囲スカート３４は、容器１２のその下の隣接した形態と融合する他の幾何学形状、例えば楕円形のものでもよい。

肩又は棚部４２が周囲スカート３４のまわりでデッキ２８のレベルより下に軸線方向に引っ込められ、そして、好ましくは、内スカート３６の軸線と垂直な平面に位置する、軸線方向内方に向いた面を有する。（「上」及び「下」のような方向の用語は説明のために用いられ、図２及び３に示すクロージャー及び容器の直立の向きに関して限定のためにもちいられていない。「半径方向」及び「軸線方向」ハウジング説明のために用いられ、容器の首口部１６又はクロージャーの内スカート１６の中心軸線に関して限定のために用いられていない。蓋２４はベース壁４４と、ベース２２の周囲幾何学形状に合致する幾何学形状を有する周囲スカート４６と、を含む。同心の環状壁４８、５０が、図２に示す蓋の閉位置でベース２２の壁３２内に及びその外側に受け入れるためにデッキベース壁４４から延びる。

円弧状開口５２が、ヒンジ２６と直径方向に対向した位置でデッキ２８を貫通して延びる。円弧状開口５２は、好ましくは、周囲スカート３４から半径方向内方に延びるが、図2−3及び５−６で最もよく分かるように、内スカート３６と外スカート３４との間で内スカート３６まで必ずしも延びる必要はない。円弧状開口５２は、本発明の図示した実施形態ではクロージャー２０の対称線の中心線から、図６の対称線の各側に約６０°の距離にわたって角度的に延びる。外周囲スカート３４はヒンジ２６と直径方向に対向した箇所が厚く形成され、クロージャー蓋の開け閉めを容易にする外部圧力パッド５４を形成する。タブ５６が周囲スカート３４のパッド５４から軸線方向に延び、そして他部５６の端に外方に延びた出っ張り又はビード５８を有する。図５−７で最も良く分かるように、一対の平行な軸線方向チャンネル６０、６２が、他部５６の両側で周囲スカート３４の内面に沿って延びる。出っ張り又はビード６４は、ヒンジ２６と直径方向に対向した位置で蓋スカート４６の内部に位置決めされている。

図２に示すクロージャー蓋２４の閉位置では、蓋スタカート４６の内部出っ張り６４は他部５６の出っ張り５８の下にスナップ嵌めによって受け入れられる。蓋２４を開くには、手圧をパッド５４に加えて外周囲スカート３４を円弧状開口５２の中へ半径方向ない方に撓ませる。タブ５６の両側のチャンネル６０、６２はヒンジとして作用してこの内向きの撓みをタブの領域に局部化させるのを助ける。周囲スカート３４の内向きの撓みはタブ５６を半径方向内方に移動させるから、タブ５６の出っ張り５８は蓋のスカート４６の出っ張り６４を離れる。出っ張り６４のところで蓋スカート４６の下面に使用者の親指又は指を係合させて蓋２４を開位置に移動させる。これに関して、蓋スカート４６の外周寸法形状、即ち、円形の蓋の場合、蓋スカートの外径はデッキ棚部４２の外周寸法形状よりも小さいことに図１及び２で気づくであろう。かくして、使用者の親指又は他の指は、ベース周囲スカート３４が半径方向内方に弾性的に撓まされるまで蓋スカートの下側に容易に係合することができない。この蓋スカート／棚部寸法形状は、蓋をベース棚部に弾性的に押しつけるスナップ−ヒンジ構造との組み合わせで、タブ５６及び蓋出っ張り６４なしでも不正開封防止特徴を提供する。しかしながら、タブ５６及び出っ張り６４を設ける方が現在のところ好ましい。

ベース２２、蓋２４及びヒンジ６４を含むクロージャーは、ポリプロピレンのような一体成形のプラスチック構造のものであるのが好ましい。小出し口３０及び壁３２、４８、５０の図示した寸法形状は単なる例示である。同様に、小出しクロージャーの円形周囲形状も上記のように例示である。例えば、米国特許第６，６７２，４８７号又は米国特許出願第（ドケット１８２５８）に図示されているように、小出し口３０内に小出し弁を設けても良い。

かくして、上記の目的の全てを完全に達成する不正開封防止用小出しクロージャー、パッケージ及び製造方法が開示された。本発明を現在好ましい１つの実施形態について開示し多くの変更及び変形を論じた。上述の説明に照らして当業者に他の変更及び変形を容易に提案するでしょう。本発明は、添付の請求項の精神及び広い範囲内に入るのでこのような変更及び変形を含むものである。

本発明の１つの現在好ましい実施形態によるパッケージの断片的な斜視図である。 小出しクロージャーの蓋を閉位置にして示す図１のパッケージの断片的な断面図である。 クロージャー蓋を開位置で示す、図２の断面図と同様の断片的な断面図である。 図３の領域４内の部分の断片的な断面図である。 蓋を開位置で示す図１−４の小出しクロージャーの斜視図である。 図５の小出しクロージャーの平面図である。 図６の７−７線に沿って取った断片的な断面図である。

Claims (15)

1. デッキ（２８）、前記デッキに設けられた小出し口（３０）、及び前記デッキから延びる周囲スカート（３４）を有するベース（２２）と、前記デッキの上に位置する閉位置と前記デッキから間隔を隔てた開位置との間で移動可能に前記ベースに一体にヒンジ連結された蓋（２４）と、を含む不正開封防止クロージャーにおいて、
   前記ベースが前記周囲スカートに隣接して且つ前記ヒンジと対向して前記デッキ設けられた開口（５２）及び前記開口に隣接して前記周囲スカートから延びるタブ（５６）を有し、
   前記蓋は、前記蓋の前記閉位置で前記タブの外部にスナップ結合するための出っ張り（６４）を有し、前記周囲スカート（３４）は、前記タブを前記蓋スカートの前記出っ張りとの係合から引き離し、前記開位置への前記蓋の移動を可能にするように前記開口の中へ弾性的に撓み可能に移動できる、ことを特徴とする不正開封防止小出しクロージャー。
2. 前記蓋（２４）は、前記出っ張りを蓋スカートの内部に配置したスカート（４６）を有し、前記ベース（２２）は、前記蓋の前記閉位置で前記蓋スカートが係合するための棚部（４２）を有し、前記棚部は前記蓋スカートの外側周囲寸法形状よりも大きい外側周囲寸法形状を有する、請求項１に記載のクロージャー。
3. 前記ベースは、前記周囲スカート（３４）内で且つ周囲スカートから間隔を隔てて前記デッキから延びる内スカート（３６）を有し、前記周囲スカート（３４）に隣接して前記デッキに設けられた前記開口（５２）は前記周囲スカートと前記内スカートとの間に配置される、請求項１に記載のクロージャー。
4. 前記内スカート（３６）は円筒形であり、前記周囲スカートに隣接して前記デッキに設けられた前記開口（５２）は前記周囲スカートと前記内スカートとの間に配置された円弧状開口である、請求項３に記載のクロージャー。
5. 前記周囲スカート（３４）は、前記円弧状開口の中へ前記周囲スカートの撓み移動を局部化するため少なくとも１つのヒンジを有する、請求項４に記載のクロージャー。
6. 前記少なくとも１つのヒンジは前記円弧状開口に隣接した少なくとも１つの内部チャンネル（６０又は６２）を含む、請求項５に記載のクロージャー。
7. 前記少なくとも１つの内部チャンネルは前記タブの両側で互いに間隔を隔てた平行なチャンネル（６０、６２）を含む、請求項６に記載のクロージャー。
8. 前記周囲スカート（３４）は円筒形である、請求項７に記載のクロージャー。
9. 容器の口内にプラグシール係合するために前記内スカート内でかつ前記小出し口のまわりに前記デッキから延びる環状壁（４０）を含む、請求項４に記載のクロージャー。
10. デッキ（２８）、前記デッキに設けられた小出し口（３０）、前記デッキから延びる周囲スカート（３４）、前記周囲スカート内で且つ該周囲スカートから間隔を隔てて前記デッキから延びる内スカート（３６）、及び前記周囲スカートの周りで前記デッキから引っ込まされた棚部（４２）を有するベース（２２）と、前記デッキの上に位置する閉位置と前記デッキから間隔を隔てた開位置との間で移動可能に前記ベースに一体にヒンジ連結された蓋（２４）と、を含む不正開封防止小出しクロージャーにおいて、
    前記蓋スカートは、該蓋スカートが前記蓋の閉位置において前記棚部の上で内方に引っ込まされるように、前記棚部の周囲寸法形状よりも小さい周囲寸法形状を有し、
    前記ベースは、前記内スカートと前記周囲スカートとの間で前記デッキに円弧状開口（５２）を有し、前記蓋スカートは、蓋を開くために蓋スカートに係合することができるように、前記円弧状開口の中へ弾性的に撓み可能に移動でき、
    前記周囲スカートは、前記蓋を開く前記周囲スカートの撓み移動を局部化するために前記円弧状開口に隣接して少なくとも１つの内部チャンネル（６０又は６２）を有する、ことを特徴とする不正開封防止小出しクロージャー。
11. 前記少なくとも１つの内部チャンネルは間隔を隔てた平行なチャンネル（６０、６２）を含む、請求項１０に記載のクロージャー。
12. 前記ベース（２２）は、前記内チャンネル間で、かつ前記円弧状開口（５２）に隣接して前記周囲スカートから延びるタブ（５６）を有し、前記蓋（２４）は前記タブの外部にスナップ係合するための出っ張り（６４）を含み、前記円弧状開口の中への前記周囲スカートの撓み移動は、前記蓋の開きを可能にするため前記タブを前記出っ張りとの係合から引き離す、請求項１１に記載のクロージャー。
13. 前記周囲スカート（３４）は円筒形である、請求項１２に記載のクロージャー。
14. 首口部（１６）を有する容器（１２）と、前記首口部に設けられる、請求項１ないし１３のいずれかに記載のごとき不正開封防止クロージャーと、を含む不正開封防止パッケージ。
15. 請求項１ないし１３のいずれかに記載されたごとき小出しクロージャーを一体に成形するステップを含む不正開封防止小出しクロージャーの製造方法。

Images