JP2008516988A - アルキル鎖を含有するポリオールエステルを含むヘアコンディショニング組成物 - Google Patents

アルキル鎖を含有するポリオールエステルを含むヘアコンディショニング組成物 Download PDF

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Abstract

アルキル鎖を含有するポリオールエステルと、ゲルマトリックスとを含む、ヘアコンディショニング組成物。本発明の組成物は、傷んだ毛髪及び傷んでいない毛髪の両方に滑らかな感触や低減された摩擦などの改善されたコンディショニング効果を提供すると同時に、濡れた毛髪でのツルツルして滑らかな感触などの他の効果を提供することができる。

Description

本発明は、アルキル鎖を含有するポリオールエステルと、ゲルマトリックスとを含む、ヘアコンディショニング組成物に関する。本発明の組成物は、傷んだ毛髪及び傷んでいない毛髪の両方に滑らかな感触や低減された摩擦などの改善されたコンディショニング効果を提供すると同時に、濡れた毛髪でのツルツルして滑らかな感触などの他の効果を提供することができる。
ヒトの毛髪は、周囲の環境との接触や頭皮から分泌される皮脂のために汚れてくる。毛髪が汚れると、毛髪は不潔な感触や魅力のない外観を呈する原因となる。毛髪が汚れるとたびたび定期的にシャンプーをする必要がある。
シャンプーは、過剰の汚れや皮脂を除去することによって毛髪を清潔にする。しかしながら、シャンプーは毛髪を濡れた、もつれた、一般には扱いにくい状態にする可能性がある。毛髪がいったん乾くと、毛髪の天然油分、他の天然コンディショニング成分、及び潤いを与える成分が除去されるため、毛髪は、乾燥し、荒れて、光沢のない、又は縮れた状態になることが多い。さらに毛髪は、乾燥するにつれて高レベルの静電気が残されていき、この静電気が櫛通りを妨げ、「はね上がった毛髪(fly-away hair)」と通常呼ばれる状態になるか、又は、特に長髪の場合に、望ましくない「枝毛」現象の一因となる可能性がある。
毛髪の状態を整えるために様々な取り組みが開発されてきた。毛髪にコンディショニング効果を提供する一般的な方法は、カチオン性界面活性剤及びポリマー、高融点脂肪族化合物、低融点の油、並びにシリコーン化合物などのヘアコンディショニング剤を使用することによる。これらコンディショニング剤のほとんどは、毛髪に付着することによってコンディショニング効果を提供することが知られている。
ヒトの毛髪は、例えば、毛髪をシャンプーし、櫛でとき、パーマ及び/又はカラリングすることによって傷んでくる。そのような傷んだ毛髪は、特に毛髪が乾燥すると、傷んでいない毛髪又は痛みの少ない毛髪に比べて多くの場合は親水性になり、及び/又は荒れた状態になる。乾いた毛髪、特に傷んだ毛髪に滑らかな感触及び低減された摩擦などの改善されたコンディショニング効果を提供するヘアコンディショニング組成物への要求がある。
上述に基づいて、乾いた毛髪、特に傷んだ毛髪に滑らかな感触及び低減された摩擦などの改善されたコンディショニング効果を提供するヘアコンディショニング組成物が引き続き要望されている。上記コンディショニング効果を提供すると同時に、濡れた毛髪でのツルツルした感触や滑らかな感触などの他のコンディショニング効果も提供するヘアコンディショニング組成物に対する要求もある。
本発明は、ポリオールエステルとゲルマトリックスとを含むヘアコンディショニング組成物であって、前記ポリオールエステルが、約3〜約8個のOH基を有し、約4〜約10個の炭素を含むアルキル部分を有するカルボン酸でエステル化されており、前記ゲルマトリックスが、カチオン性界面活性剤と、高融点脂肪族化合物と、水性キャリアとを含む、ヘアコンディショニング組成物を対象とする。本発明のヘアコンディショニング組成物は、傷んだ毛髪及び傷んでいない毛髪の両方に滑らかな感触や低減された摩擦などの改善されたコンディショニング効果を提供すると同時に、濡れた毛髪でのツルツルして滑らかな感触などの他の効果を提供することができる。
パーソナルケア組成物の必須成分について、以下で説明する。又、本発明の実施形態において有用なさまざまな任意成分及び好ましい成分の非限定的な説明も含まれる。本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する請求項により結論とするが、本発明は、以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
百分率、割合及び比率は全て、特に指定されない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。このようなすべての重量は、記載した成分に関する限り活性物質レベルに基づくものであり、そのため特に指定されない限り市販材料に包含される可能性のある溶媒、若しくは副産物を包含しない。「重量百分率」という用語は、本明細書では「重量%」として表示されてもよい。
本明細書で使用する時、分子量は、特に指定のない限り、すべてグラム/モルとして表される重量平均分子量である。
本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限、並びに本明細書に記載される追加の若しくは任意の成分、要素、工程、又は制限のいかなるものも含む、これらから成る、又はこれらから本質的に成ることができる。
本明細書では、「混合物」とは、材料の単純な組み合わせ及びそのような組み合わせの結果として生成するいかなる化合物も包含することを意味する。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、ポリオールエステルと、ゲルマトリックスとを含む。前記組成物は、ポリオールエステルとゲルマトリックスとを混合する工程を含む方法によって調製される。
傷んだ毛髪は、傷んでいない及び/又は痛みの少ない毛髪ほど疎水性ではない。ヘアコンディショニング組成物は、毛髪に改善された疎水性を与えることによって、改善された滑らかな感触及び低減された摩擦を毛髪に提供できると考えられている。また、本発明の他のいくつかの好ましい特徴、例えば、シリコーン及び/又はカチオン性界面活性剤などの追加の材料の使用によって、改善された疎水性を毛髪に提供できると考えられている。さらに、理論に制限されるものではないが、改善された疎水性は、周囲環境の湿気に対する毛髪の耐性の改善をもたらし、したがって雨降りの日及び/又は湿度の高い日の縮れ及び/又ははね上がりの低減をもたらすと考えられている。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、好ましくはアニオン性化合物を実質的に含まない。本明細書のアニオン性化合物には、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーが挙げられる。本発明では、「アニオン性化合物を実質的に含まない」とは、組成物が1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.01%未満のアニオン性化合物を含有することを意味する。
本発明のヘアコンディショニング組成物は、好ましくは約2〜約9、より好ましくは約3〜約7のpHを有する。
A.ポリオールエステル
本発明の組成物は、ポリオールエステルを含む。ポリオールエステルは、滑らかな感触や低減された摩擦など、改善されたコンディショニング効果を提供する。ポリオールエステルは、組成物の約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%の量で存在する。
ポリオールエステルは、好ましくは、40℃において約2mm2・s-1〜約1000mm2・s-1、好ましくは約10mm2・s-1〜約750mm2・s-1、より好ましくは約25mm2・s-1〜約500mm2・s-1の運動粘度を有しており、該粘度は、ASTM(米国材料試験協会:American Society for Testing and Materials)D445の方法にしたがって測定される。
本発明のポリオールエステルは、ポリオールと少なくとも1つのカルボン酸とから構成されており、前記ポリオールは、好ましくは次の一般式:
Figure 2008516988
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、独立して、約4〜約10個の炭素を有するアシル基である)に一致するペンタエリスリトール及び/又はジペンタエリスリトールである。
本発明のポリオールは、約3〜約8個のOH基を有し、約4〜約10個の炭素、好ましくは約5〜約9個の炭素を含むアルキル部分を有するカルボン酸でエステル化されている。アルキル部分は、直線状、分枝状、又は直線状と分枝状の混合であってよいが、好ましくは直線状と分枝状との混合で、その大部分が分枝状である。
本発明の好ましいカルボン酸は、2−メチルブタン酸、n−ペンタン酸、3−メチルブタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、ヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、及びそれらの混合物から成る群から選択される。これらのカルボン酸は、次式によって表される:
Figure 2008516988
好ましいカルボン酸は、3,5,5−トリメチルヘキサン酸である。カルボン酸の好ましい組み合わせは、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、n−ペンタン酸、及び2−メチルブタン酸である。また、ヘプタン酸も存在してよい。
B.ゲルマトリックス
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアから構成されるゲルマトリックスを含む。カチオン性界面活性剤は、高融点脂肪族化合物及び水性キャリアと合わせて、様々なコンディショニング効果、とりわけ濡れた毛髪でのツルツルして滑らかな感触を与えるのに適したゲルマトリックスを提供する。上記ゲルマトリックスの提供という観点から、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、上記コンディショニング効果、とりわけ濡れた毛髪でのツルツルして滑らかな感触を与えることを考えれば、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物とのモル比が好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:2〜約1:6の範囲となるような濃度で含有される。
1.カチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤を含む。モノ−及びジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤を包含する様々なカチオン性界面活性剤を、後述するように本発明の組成物中で使用することができる。それらの中で好ましいのは、モノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩などのモノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤である。本明細書で有用なモノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩は、16〜30個の炭素原子、好ましくは16〜22個の炭素原子を有するモノ−長アルキル鎖を有するものである。きわめて好ましいモノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩は、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリドである。モノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤が好ましいが、又、ジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤のような他のカチオン性界面活性剤も、単独で、又はモノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤、及び/若しくは非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用してよい。
本明細書で有用なカチオン性界面活性剤には、例えば、一般式(I)、
Figure 2008516988
(式中、R71、R72、R73、及びR74の少なくとも1つは、最高約30個までの炭素原子を有する、芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基を任意で包含する、炭素原子16〜30個の脂肪族基から選択され、R71、R72、R73、及びR74の残りのものは、水素、炭素原子1〜約22個の脂肪族基、並びに、最高約22個までの炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、若しくはアルキルアリール基から成る群から独立して選択され;Xは、ハロゲン(例えば、クロリド、ブロミド)ラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、グルタミン酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、並びにアルキルスルホン酸ラジカルから選択されるような塩生成アニオンである)に対応するものが挙げられる。脂肪族基は、炭素及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖の脂肪族基、例えば、炭素約12個以上のものは、飽和であるか又は不飽和であることができる。R71、R72、R73及びR74が、C1〜約C22アルキルから独立して選択される場合が好ましい)に対応するものが挙げられる。
一般式(I)のカチオン性界面活性剤のうち、好ましいのは、少なくとも16個の炭素を有する少なくとも1つのアルキル鎖を分子中に含有しているものである。このような好ましいカチオン性界面活性剤の非限定例には、例えば、クラリアント(Clariant)から商標名ジェナミン(Genamine)KDMPで、クローダ(Croda)から商標名インクロクァット(INCROQUAT)TMC−80で、及び三洋化成(Sanyo Kasei)から商標名エコノール(ECONOL)TM22で入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、KCIから商標名CTAC 30KCで及びニッコー・ケミカルズ(Nikko Chemicals)から商標名CA−2350で入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、クラリアントから商標名ジェナミンSTACPで入手可能なステアリルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、クローダから商標名インクロクアットO−50で入手可能なオレアルコニウムクロリド;水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジ水素添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
置換基のうちの少なくとも1つが、置換基として又はラジカル連鎖内の連結として存在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド又はアミノ部分を含有する、親水性置換カチオン性界面活性剤も好ましく、ここで、R71〜R74ラジカルのうち少なくとも1つが、アルコキシ(好ましくはC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル及びこれらの組合せから選択される1つ以上の親水性部分を含有する。好ましくは、親水性置換カチオン性コンディショニング界面活性剤は、上述された範囲内に位置する2個〜約10個の非イオン性親水性部分を含有する。極めて好ましい親水性置換カチオン性界面活性剤には、ジアルキルアミドエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジアルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニウム塩及びこれらの混合物が挙げられ、例えば、次の商標名;ウィトコ・ケミカル(Witco Chemical)製のバリソフト(VARISOFT)110、バリソフト222、バリクァット(VARIQUAT)K1215及びバリクァット638、マッキンタイア(McIntyre)製のマックプロ(MACKPRO)KLP、マックプロWLW、マックプロMLP、マックプロNSP、マックプロNLW、マックプロWWP、マックプロNLP、マックプロSLP、アクゾ(Akzo)製のエトクァッド(ETHOQUAD)18/25、エトクァッドO/12PG、エトクァッドC/25、エトクァッドS/25及びエトデュオクァッド(ETHODUOQUAD)、ヘンケル(Henkel)製のデヒクァット(DEHYQUAT)SP、並びにICIアメリカズ(Americas)製のアトラス(ATLAS)G265、で市販されている。クローダ(Croda)から商標名インクロクアット(Incroquat)BA−85で入手可能なババスアミドプロパルコニウムクロリドも組成物において好ましく使用される。
アミンはカチオン性界面活性剤として好適である。第一級、第二級及び第三級脂肪族アミンが有用である。特に有用なものは、炭素数が約12〜約22のアルキル基を有する第三級アミドアミンである。代表的な第三級アミドアミンには:ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアルアミドが挙げられる。本発明において有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(ナハティガル(Nachtigal)ら)で開示されている。これらのアミンは、又、l−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、l−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸及びこれらの混合物、より好ましくはl−グルタミン酸、乳酸、クエン酸のような酸と組み合わせて使用できる。本明細書のアミンは、好ましくは、アミンと酸のモル比が約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1で、あらゆる酸と部分的に中和されている。
本発明の組成物は、好ましくは、該組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%、さらに好ましくは約1.5重量%〜約5重量%のカチオン性界面活性剤を含む。
2.高融点脂肪族化合物
本発明のヘアコンディショニング組成物は、高融点脂肪族化合物を含む。本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、約25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物から成る群から選択される。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が場合によっては2以上の分類に属することができる(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体が脂肪酸誘導体として分類されることもあり得る)ことを理解している。しかしながら、示されている分類は、その特定の化合物に対する限定を意図するのではなく、分類及び命名法の便宜上そのようにしている。さらに、二重結合の数及び位置、並びに分枝鎖の長さ及び位置に応じて、ある必要な炭素原子を有するある化合物が約25℃未満の融点を有する可能性があることが、当業者には理解されている。そのような低融点の化合物はこの項に含まれないものとする。高融点化合物の非限定的な例は、国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、第5版、1993年、及びCTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook)、第2版、1992年に記載されている。
高融点脂肪族化合物は、前記組成物中に、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、さらにより好ましくは約2重量%〜約8重量%の濃度で包含され得る。
本明細書で有用な脂肪族アルコールは、炭素原子数約14〜約30、好ましくは炭素原子数約16〜約22であるものである。これらの脂肪族アルコールは飽和であり、直鎖若しくは分枝鎖アルコールであることができる。脂肪族アルコールの非限定的な例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪酸は、炭素原子数約10〜約30、好ましくは炭素原子数約12〜約22、より好ましくは炭素原子数約16〜約22であるものである。これらの脂肪酸は飽和であり、直鎖若しくは分枝鎖の酸であり得る。又、本明細書の要件を満たす、二酸、三酸、及び他の多酸も包含される。又本明細書には、これらの脂肪酸の塩も包含される。脂肪酸の非限定的な例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、セバシン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体としては、脂肪族アルコールのアルキルエーテル、アルコキシル化脂肪族アルコール、アルコキシル化脂肪族アルコールのアルキルエーテル、脂肪族アルコールのエステル、エステル化可能なヒドロキシ基を有する化合物の脂肪酸エステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、及びこれらの混合物が挙げられる。脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体の非限定的な例としては、メチルステアリルエーテルのような物質;セチルアルコールのエチレングリコールエーテルであるセテス−1〜セテス−45のような化合物のセテスシリーズ(ここで、数字の呼び名は、存在するエチレングリコール部分の数を表す。);ステアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであるステアレス−1〜10のような化合物のステアレスシリーズ(ここで、数字の呼び名は、存在するエチレングリコール部分の数を示す。);セテアレスアルコール、即ちセチル及びステアリルアルコールを主に含有する脂肪族アルコールの混合物のエチレングリコールエーテル、セテアレス1〜10(ここで、数字の呼び名は、存在するエチレングリコール部分の数を示す。);今説明したセテス、ステアレス、及びセテアレス化合物のC1〜C30のアルキルエーテル;ベヘニルアルコールのポリオキシエチレンエーテル;エチルステアレート、セチルステアレート、セチルパルミテート、ステアリルステアレート、ミリスチルミリステート、ポリオキシエチレンセチルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールジステアレート、トリメチロールプロパンジステアレート、ソルビタンステアレート、ポリグリセリルステアレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルジステアレート、グリセリルトリステアレート及びこれらの混合物が挙げられる。
高純度の単一化合物の高融点脂肪族化合物が好ましい。純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールから成る群から選択される純粋な脂肪族アルコール類の単一化合物が極めて好ましい。本明細書で「純粋」とは、化合物が少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%の純度を有することを意味する。高純度のこれら単一化合物は、消費者が前記組成物をすすぎ落とすときに、毛髪からの良好なすすぎやすさを提供する。
本明細書に有用な市販の高融点脂肪族化合物としては、新日本理化(Shin Nihon Rika)(日本、大阪(Osaka, Japan))から入手可能な商標名コノール(KONOL)シリーズ及びNOF(日本、東京(Tokyo, Japan))から入手可能な商標名NAAシリーズのセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;和光(WAKO)(日本、大阪(Osaka, Japan))から入手可能な商標名1−ドコサノール(1-DOCOSANOL)の純粋なベヘニルアルコール、アクゾ(Akzo)(米国イリノイ州シカゴ(Chicago Illinois, USA))から入手可能な商標名ネオ−ファット(NEO-FAT)、ウィトコ(Witco Corp.)(米国オハイオ州ダブリン(Dublin Ohio, USA))から入手可能なヒストレーン(HYSTRENE)、及びヴェヴィ(Vevy)(イタリア、ジェノバ(Genova, Italy))から入手可能なダーマ(DERMA)のような種々の脂肪酸が挙げられる。
3.水性キャリア
本発明のヘアコンディショニング組成物は、水性キャリアを含む。キャリアの濃度及び種は、他の成分との適合性及び製品の他の望ましい特徴に従って選択される。
本発明で有用な前記キャリアには、水、並びに低級アルキルアルコール及び多価アルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、約1〜約6個の炭素を有する一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコールには、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。脱イオン水が好ましく使用される。ミネラルカチオンを包含する天然供給源からの水も、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般に、本発明の前記組成物は、約20%〜約95%、好ましくは約30%〜約92%、さらに好ましくは約50%〜約90%の水を含む。
C.追加の成分
本発明の組成物は他の追加の成分を含んでいてもよく、それは最終的な製品の所望の特性によって当業者により選択されてよく、またそれは当該組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにするのに適したもの、あるいは付加的な使用による効果を当該組成物に提供するのに適したものである。このような他の追加の成分は、一般に、前記組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で個別に使用される。
多種多様な他の追加の成分が本組成物に配合可能である。これらとしては、ホーメル(Hormel)から商標名ペプテイン(Peptein)2000として入手可能な加水分解コラーゲン、エーザイ(Eisai)から商標名Eミックス−d(Emix-d)として入手可能なビタミンE、ロシュ(Roche)から入手可能なパンテノール、ロシュから入手可能なパンテニルエチルエーテル、ケラチン加水分解物、タンパク質、植物の抽出物及び栄養素のようなその他のコンディショニング剤;ゴールドシュミット(Goldschmidt)から商標名バロニック(Varonic)APMとして入手可能なPPG−3ミリスチルエーテル、トリメチルペンタノールヒドロキシエチルエーテル、ゴールドシュミットから商標名バロニックAPSとして入手可能なPPG−11ステアリルエーテル、ゴールドシュミットから商標名テゴソフト(Tegosoft)SHとして入手可能なヘプタン酸ステアリル、ゴールドシュミットから入手可能なラクチル(Lactil)(乳酸ナトリウム、ナトリウムPCA、グリシン、フルクトース、尿素、ナイアシンアミド、イノシトール、安息香酸ナトリウム及び乳酸の混合物)、日新製油(Nishin Seiyu)から商標名サラコス(Saracos)として及びゴールドシュミットから商標名テゴソフトOPとして入手可能なパルミチン酸エチルヘキシルなどの皮膚軟化剤;両性固定剤ポリマー、カチオン性固定剤ポリマー、アニオン性固定剤ポリマー、非イオン性固定剤ポリマー及びシリコーングラフトコポリマーのような毛髪固定剤ポリマー;ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン及びイミダゾリジニル尿素のような防腐剤;クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムのようなpH調整剤;一般に酢酸カリウム及び塩化ナトリウムなどの塩;いずれかのFD&C又はD&C染料のような着色剤;過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩のような毛髪酸化(脱色)剤;チオグリコール酸塩のような毛髪還元剤;香料;エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムのような金属イオン封鎖剤;サリチル酸オクチルのような紫外線及び赤外線の遮断剤及び吸収剤;並びにジンクピリチオン及びサリチル酸のような抗フケ剤が挙げられる。
1.シリコーン
本発明の組成物は、シリコーン化合物をさらに含んでよい。シリコーン化合物は、組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約8重量%、さらに好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の量で包含することができる。
本発明のシリコーン化合物は、揮発性で可溶性若しくは不溶性、又は非揮発性で可溶性若しくは不溶性のシリコーンコンディショニング剤を包含し得る。可溶性とは、このシリコーン化合物が上記組成物のキャリアと、同一相の部分を形成するように混和可能であることを意味する。不溶性とは、シリコーンがキャリアと分離した不連続相を、例えばシリコーン液滴のエマルション又は懸濁液の形態で形成することを意味する。本発明のシリコーン化合物は、従来の重合技術、又はエマルション重合技術によって製造され得る。
本明細書で使用するためのシリコーン化合物は、好ましくは、25℃において約0.001m2/s(1,000cst)〜約2m2/s(2,000,000cst)、より好ましくは約0.001m2/s(10,000cst)〜約1.8m2/s(1,800,000cst)、さらに好ましくは約0.025m2/s(25,000cst)〜約1.5m2/s(1,500,000cst)の粘度を有する。その粘度は、ダウ・コーニング社(Dow Corning Corporate)試験法CTM0004(1970年7月20日)に示されるガラスキャピラリー粘度計を用いて測定することができ、その記載のすべてを本明細書に参考として組み込む。高分子量のシリコーン化合物は、エマルション重合によって製造することができる。
本明細書で有用なシリコーン化合物には、ポリアルキルポリアリールシロキサン、ポリアルキレンオキシド変性シロキサン、シリコーン樹脂、アミノ置換シロキサン、及びこれらの混合物が包含される。そのシリコーン化合物は、好ましくはポリアルキルポリアリールシロキサン、ポリアルキレンオキシド変性シロキサン、シリコーン樹脂、及びこれらの混合物からなる群から選択され、さらに好ましくは1つ以上のポリアルキルポリアリールシロキサンである。
本明細書で有用なポリアルキルポリアリールシロキサンには、以下の構造式(I)
Figure 2008516988
(式中、Rはアルキル若しくはアリールであり、xは約7〜約8,000の整数である。「A」は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す)を有するものがある。シロキサン鎖(R)上の置換されたアルキル基若しくはアリール基又はシロキサン鎖(A)の末端部のアルキル基又は若しくはアリール基は、結果として得られるシリコーンが室温で流体であり、分散性であり、毛髪に塗布した場合に刺激がなく、毒性ではなく、あるいは有害ではなく、上記組成物の他の成分と適合性があり、通常の使用条件や保管条件で化学的に安定であり、毛髪に付着してその状態を整えることができる限りにおいて、いかなる構造であってもよい。好適なA基としては、ヒドロキシル基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、及びアリールオキシ基が挙げられる。ケイ素原子上の2つのR基は、同一基を表しても、異なる基を表してもよい。好ましくは、2つのR基は同一の基を示す。好適なR基には、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、メチルフェニル基及びフェニルメチル基が挙げられる。好ましいシリコーン化合物はポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンは、特に好ましい。使用され得るポリアルキルシロキサンとしては、例えば、ポリジメチルシロキサンが挙げられる。これらのシリコーン化合物は、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)のビスカシル(Viscasil)R及びSF96シリーズから、並びにダウ・コーニング(Dow Corning)のダウ・コーニング(Dow Corning)200シリーズから入手可能である。例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)よりSF1075メチルフェニル流体(SF 1075 methyl phenyl fluid)として、又はダウ・コーニング(Dow Corning)より556コスメチック・グレード液(556 Cosmetic Grade Fluid)としてのポリメチルフェニルシロキサンが、本明細書で有用である。
毛髪を輝かせる特性を高めるために好ましいのはさらに、高度にアリール化したシリコーン化合物、例えば約1.46以上の高い屈折率、特に約1.52以上の屈折率を有する高度にフェニル化したポリエチルシリコーンである。これらの高屈折率のシリコーン化合物を使用する時は、以下に記載するように、これらを界面活性剤又はシリコーン樹脂のような展着剤と混合して、表面張力を低下させ、その物質の膜形成能を高めるべきである。
特に有用であり得る別のポリアルキルポリアリールシロキサンはシリコーンガムである。用語「シリコーンガム」は、本明細書で使用するとき、25℃において0.1m2/s(1,000,000センチストークス)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。本明細書に記載のシリコーンガムは又、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得るとみなされる。この重複は、これらの物質のいずれにおいても限定を意図しない。シリコーンガムは、ペトラルカ(Petrarch)によって説明されているほか、米国特許第4,152,416号(スピツァー(Spitzer)ら、1979年5月1日発行)及びノル(Noll)、ウォルター(Walter)著、「シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)」(ニューヨーク:アカデミック・プレス(Academic Press)、1968年)等に記載されている。又記載されるシリコーンガムは、ゼネラル・エレクトリック・シリコーンゴム製品データシート(General Electric Silicone Rubber Product Data Sheets)SE30、SE33、SE54及びSE76である。これら記載されるすべての参照文献は、そのすべてが本明細書に参考として組み込まれる。「シリコーンガム」は、典型的に約200,000を超え、一般的に約200,000〜約1,000,000の質量分子量を有する。具体的な例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用なポリアルキレンオキシド変性シロキサンとして、例えば、ポリプロピレンオキシド変性及びポリエチレンオキシド変性ポリジメチルシロキサンが挙げられる。このエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドの濃度は、シリコーンの分散特性を妨げないように十分に低くあるべきである。これらの物質はジメチコンコポリオールとしても知られている。
高架橋型ポリマー性シロキサン系であるシリコーン樹脂が本発明で使用できる。架橋は、一官能性又は二官能性又はその両方のシランと三官能性及び四官能性シランを、シリコーン樹脂の製造中に組み込むことにより導入される。当該分野においてよく理解されているように、シリコーン樹脂を生成するために必要とされる架橋度は、シリコーン樹脂に組み込まれる特定のシラン単位によって異なる。一般に、十分な量の三官能性及び四官能性シロキサンモノマー単位、よって十分な量の架橋を有しており、その結果、乾燥して堅いか又は硬い被膜になるシリコーン物質が、シリコーン樹脂であると見なされる。酸素原子とケイ素原子との比は、特定のシリコーン物質における架橋のレベルを示す。ケイ素原子1個につき少なくとも約1.1個の酸素原子を有するシリコーン物質は、一般に本明細書のシリコーン樹脂となる。好ましくは、酸素:ケイ素原子の比率は少なくとも約1.2:1.0である。シリコーン樹脂の製造に使用されるシランとしては、モノメチル−、ジメチル−、トリメチル−、モノフェニル−、ジフェニル−、メチルフェニル−、モノビニル−、及びメチルビニルクロロシラン、並びにテトラクロロシランが挙げられ、メチル置換シランが最も一般的に利用される。好ましい樹脂は、ゼネラル・エレクトリックからGESS4230及びSS4267として提供されている。市販のシリコーン樹脂は、一般に低い粘度の揮発性若しくは不揮発性シリコーン流体に溶解された形態で供給される。本明細書における使用のためのシリコーン樹脂は、当業者にとって容易に明らかであるように、溶解した形で本組成物に供給され組み込まれるべきである。理論によって束縛されるものではないが、これらのシリコーン樹脂は、他のシリコーン化合物の毛髪への付着を高めることができ、高屈折率容量で毛髪の輝きを高めることが可能であると考えられる。
その他の有用なシリコーン樹脂は、CTFAの呼称がポリメチルシルセキオキサンである物質のようなシリコーン樹脂粉末であり、トスパール(Tospearl)(商標)として東芝シリコーンより市販されている。
シリコーン樹脂は、「MDTQ」命名法として当業者に周知の省略命名法のシステムに従って便利に識別することができる。このシステムでは、シリコーンは、そのシリコーンを構成する種々のシロキサンモノマー単位の存在により記載される。簡潔に言えば、記号Mは、一官能性ユニット(CH33SiO0.5を示し;Dは、二官能性ユニット(CH32SiOを示し;Tは、三官能性ユニット(CH3)SiO1.5を示し;Qは、四官能性(quadri- or tetra-functional)ユニットSiO2を示す。ユニット記号のダッシュ記号、例えば、M’、D’、T’、及びQ’は、メチル以外の置換基を示し、出てくる度に具体的に定義されなければならない。典型的な代替置換基としてはビニル、フェニル、アミノ、ヒドロキシルなどの基が挙げられる。種々のユニットのモル比は、シリコーンにおける各種の単位の総数若しくはその平均を示す記号の下付き文字か又は分子量と組み合わせた具体的に示された比として、MDTQシステムに基づくシリコーン物質の記載を完了させる。シリコーン樹脂内のD、D’、M、及び/又はM’に対する、T、Q、T’、及び/又はQ’の相対モル量がより高いことは、架橋の程度がより高いことを示している。しかし、前に議論したように、架橋の全体的なレベルは又、酸素とケイ素の比によって示すことができる。
本明細書で使用される好ましいシリコーン樹脂は、MQ、MT、MTQ、MQ、及びMDTQ樹脂である。ゆえに、好ましいシリコーン置換基は、メチルである。特に好ましいのは、M:Q比が約0.5:1.0〜約1.5:1.0で、樹脂の平均分子量が約1000〜約10,000である、MQ樹脂である。
本明細書で有用なアミノ置換シロキサンには、次の構造(II)、
Figure 2008516988
(式中、Rは、CH3又はOHであり、x及びyは、分子量によって決まる整数であり、平均分子量は、およそ5,000〜10,000の間であり;a及びbの両方が2〜8の整数を示す)によって表されるものが挙げられる。このポリマーは、「アモジメチコン」としても知られている。
好適なアミノ置換シロキサン流体には、式(III)、
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-b)m−O−SiG3-a(R1a (III)
(式中、Gは、水素、フェニル、OH、C1〜C8アルキルから成る群から選択され、好ましくはメチルであり;aは、0又は1〜3の整数を示し、好ましくは0に等しく;bは、0又は1を示し、好ましくは1に等しく;n+mの合計は、1〜2,000、好ましくは50〜150の数であり、nは、0〜1,999、好ましくは49〜149の数を示すことができ、mは、1〜2,000、好ましくは1〜10の整数を示すことができ;R1は、式CqH2qL(式中、qは、2〜8の整数である)の一価のラジカルであり、Lは、 以下の基、
−N(R2)CH2−CH2−N(R22
−N(R22
−N(R23-
−N(R2)CH2−CH2−NR22-
(式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、飽和炭化水素ラジカルから成る群から選択され、好ましくは1〜20個の炭素原子を含有するアルキルラジカルであり、A-は、ハロゲン化物イオンを示す)から選択される)によって表されるものが挙げられる。
式(III)に相当する特に好ましいアミノ置換シロキサンは、「トリメチルシリルアモジメチコン」として知られる式(IV):
Figure 2008516988
(式中、n及びmは、所望の化合物の分子量に応じて選択され、a及びbの両方が2〜8の整数を示す)のポリマーである。
使用できる他のアミノ置換シロキサンは、式(V):
Figure 2008516988
(式中、R3は、1〜18個の炭素原子を有する一価の炭化水素ラジカル、好ましくはメチルなどのアルキル又はアルケニルラジカルを示し;R4は、炭化水素ラジカル、好ましくはC1〜C18アルキレンラジカル又はC1〜C18、より好ましくはC1〜C8アルキレンオキシラジカルを示し;Q-は、ハロゲン化物イオン、好ましくはクロリドであり;rは、2〜20、好ましくは2〜8の平均統計値を示し;sは、20〜200、好ましくは20〜50の平均統計値を示す)によって表される。この部類の好ましいポリマーは、「ウカルシリコーン(UCAR SILICONE)ALE56」の名称でユニオン・カーバイド(Union Carbide)から入手可能である。
本発明の一実施形態では、シリコーン化合物は、シリコーンエマルションの形態で組成物に含有される。本明細書のシリコーンエマルションは、少なくとも界面活性剤と、シリコーン化合物と、水とを含む、予め分散された安定なエマルションである。本明細書で有用な界面活性剤は、当業者に既知のいずれかのものである。好ましい一例は、ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なHMW2220である。
又、他の変性シリコーン又はシリコーンコポリマーも本明細書で有用である。これらの例としては、米国特許第6,607,717号及び同第6,482,969号に開示されているシリコーン系第四級アンモニウム化合物(ケナン第四級化合物(Kennan quats));ドイツ特許DE10036533号に開示されている末端四級シロキサン(end-terminal quaternary siloxanes);米国特許第5,807,956号及び同第5,981,681号に開示されているシリコーンアミノポリアルキレンオキシドブロックコポリマー;米国特許第6,207,782号に開示されている親水性シリコーンエマルション;米国公開特許公報(U.S. publications)20040048996A1及び2004138400A1、並びにPCT国際公開特許WO02−10257及びPCT国際公開特許WO02−10256に開示されている四級窒素基をもつシリコーンブロックコポリマー;並びにPCT国際公開特許WO04−062634に開示されている、1以上の架橋した熊手(rake)若しくは櫛型シリコーンコポリマーセグメントから構成されるポリマーが挙げられる。
2.ポリソルベート
本発明のヘアコンディショニング組成物は、レオロジーを調整するためにポリソルベートを含有してよい。本明細書で有用な好ましいポリソルベートとしては、例えばポリソルベート−20、ポリソルベート−21、ポリソルベート−40、ポリソルベート−60、及びこれらの混合物が挙げられる。ポリソルベート−20が極めて好ましい。
ポリソルベートは、約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.05重量%〜約2重量%の濃度で前記組成物に含有され得る。
3.ポリプロピレングリコール
本明細書で有用なポリプロピレングリコールは、約200g/mol〜約100,000g/mol、好ましくは約1,000g/mol〜約60,000g/molの重量平均分子量を有するものである。理論に制限されるものではないが、本明細書におけるポリプロピレングリコールは、毛髪に付着するか又は毛髪に吸収されて、保湿剤緩衝剤として作用する、及び/又は1つ以上の他の所望のヘアコンディショニング効果をもたらすと考えられる。
本明細書で有用なポリプロピレングリコールは、重合度に応じて、又他の部分がそれに結合しているか否かに応じて、水溶性であるか又は水不溶性であるかのいずれかであってよく、あるいは水中での限定された溶解度を有してもよい。ポリプロピレングリコールの水中での望ましい溶解度は、主に、ヘアケア組成物の形態(例えば、リーブオン又はリンスオフ形態)に左右される。例えば、リンスオフヘアケア組成物では、本明細書におけるポリプロピレングリコールは、25℃で約1g/100g水未満の水中溶解度、より好ましくは約0.5g/100g水未満の水中溶解度、さらにより好ましくは約0.1g/100g水未満の水中溶解度を有することが好ましい。
ポリプロピレングリコールは、本発明のヘアコンディショニング組成物中に、好ましくは前記組成物の約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約6重量%、さらに好ましくは約0.1重量%〜約3重量%の濃度で包含することができる。
4.低融点の油
本明細書で有用な低融点の油は、約25℃未満の融点を有するものである。本明細書で有用な低融点の油は、炭素原子約10〜約40個を有する炭化水素;オレイルアルコールのような炭素原子約10〜約30個を有する不飽和脂肪族アルコール;炭素原子約10〜約30個を有する不飽和脂肪酸;脂肪酸誘導体;脂肪族アルコール誘導体;ペンタエリスリトールエステル油、トリメチロールエステル油、クエン酸エステル油及びグリセリルエステル油のようなエステル油;ポリα−オレフィン油;ならびにこれらの混合物から成る群より選択される。本明細書における好ましい低融点オイルは、ペンタエリスリトールエステル油、トリメチロールエステル油、クエン酸エステル油及びグリセリルエステル油のようなエステル油;ポリα−オレフィン油;ならびにこれらの混合物から成る群より選択される。
本明細書における特に有用なペンタエリスリトールエステル油及びトリメチロールエステル油には、ペンタエリスリトールテトライソステアレート、ペンタエリスリトールテトラオレエート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、トリメチロールプロパントリオレエート、及びこれらの混合物が包含される。このような化合物は、コーキョウ・アルコール(Kokyo Alcohol)から商標名KAKPTI、KAKTTIとして、及び新日本理化(Shin-nihon Rika)から商標名PTO、ENUJERUBU TP3SOとして入手可能である。
本明細書で特に有用なクエン酸エステル油としては、バーネル(Bernel)から商標名シトモール(CITMOL)316として入手可能なクエン酸トリイソセチル、フェニックス(Phoenix)から商標名ペレモール(PELEMOL)TISCとして入手可能なクエン酸トリイソステアリル、及びバーネル(Bernel)から商標名シトモール(CITMOL)320として入手可能なクエン酸トリオクチルドデシルが挙げられる。
本明細書で特に有用なグリセリルエステル油には、太陽化学株式会社(Taiyo Kagaku)から商標名サン・エスポール(SUN ESPOL)G−318として入手可能なトリイソステアリン、クローダ・サーファクタンツ(Croda Surfactants Ltd.)から商標名シスロール(CITHROL)GTOとして入手可能なトリオレイン、ヴェヴィ(Vevy)から商標名エファダーマ−F(EFADERMA-F)又はブルックス(Brooks)から商標名エファ−グリセライズ(EFA-GLYCERIDES)として入手可能なトリリノレインが挙げられる。
本明細書で特に有用なポリα−オレフィン油としては、エクソン・モービル社(Exxon Mobil Co.)から入手可能な、数平均分子量約500の商標名ピュアシン6(PURESYN 6)、数平均分子量約3000の商標名ピュアシン100(PURESYN 100)、及び数平均分子量約6000の商標名ピュアシン300(PURESYN 300)のポリデセンが挙げられる。
5.カチオン性ポリマー
本明細書で有用なカチオン性ポリマーは、少なくとも約5,000、典型的には約10,000〜約10,000,000、好ましくは約100,000〜約2,000,000の重量平均分子量を有するものである。
好適なカチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン性アミン若しくは四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン並びにビニルピロリドンのような水溶性スペーサーモノマーとのコポリマーが挙げられる。他の好適なスペーサーモノマーには、ビニルエステル、ビニルアルコール(ポリビニルアセテートの加水分解によって作られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール及びエチレングリコールが挙げられる。本明細書で有用な他の好適なカチオン性ポリマーには、例えば、カチオン性セルロース、カチオン性デンプン、及びカチオン性グアーゴムが挙げられる。
6.ポリエチレングリコール
又、ポリエチレングリコールを追加の成分として使用することができる。本明細書で有用な、特に好ましいポリエチレングリコールは、nが約2,000の平均値を有するPEG−2M(PEG−2Mは又、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)からのポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−10として、及びPEG−2,000としても既知である);nが約5,000の平均値を有するPEG−5M(PEG−5Mは又、いずれもユニオン・カーバイドからのポリオックスWSR(登録商標)N−35及びポリオックスWSR(登録商標)N−80として、並びにPEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000としても既知である);nが約7,000の平均値を有するPEG−7M(PEG−7Mは又、ユニオン・カーバイドからのポリオックスWSR(登録商標)N−750としても既知である);nが約9,000の平均値を有するPEG−9M(PEG−9Mは又、ユニオン・カーバイドからのポリオックスWSR(登録商標)N−3333としても既知である);並びにnが約14,000の平均値を有するPEG−14M(PEG−14Mは又、ユニオン・カーバイドからのポリオックスWSR(登録商標)N−3000として既知である)である。本明細書で使用するとき、「n」は、ポリマー中のエチレンオキシド単位の数を指す。
使用方法
本発明のヘアコンディショニング組成物は、コンディショニング効果及び他の効果を提供するために従来の方法で使用される。このような使用方法は、使用される組成物の種類にもよるが、一般的には有効量の製品を毛髪又は頭皮に塗布することを包含し、その後、(ヘアリンスの場合)毛髪又は頭皮から洗い流されても、(ジェル、ローション、クリーム及びスプレーの場合のように)毛髪又は頭皮に残留させてもよい。「有効量」は、乾燥したときのコンディショニング効果(dry conditioning)を与えるのに十分な量を意味する。一般には、約1g〜約50gを毛髪又は頭皮に塗布する。
組成物は、毛髪を乾燥させる前の、濡れた若しくは湿った毛髪に塗布することができる。典型的には、前記組成物は、毛髪をシャンプーした後に使用される。前記組成物は、通常は、毛髪若しくは頭皮にすり込むか又はマッサージすることによって、毛髪若しくは頭皮全体に分配される。このような組成物が毛髪に塗布された後、使用者の好みに応じて毛髪は乾かされ、スタイルが整えられる。もう1つの方法では、組成物を乾燥した毛髪に塗布し、次いで毛髪を櫛で梳き、若しくは使用者の好みに従ってスタイルを整えられる。
製品形態
本発明のヘアコンディショニング組成物は、リンスオフ製品又はリーブオン製品(例えば、組成物がユーザの皮膚及び/又は毛髪に塗布され、その後のすすぎ工程が省略される)の形態とすることができ、不透明なものとすることができ、これらに限定するものではないが、クリーム、ゲル、エマルション、ムース、及びスプレーを包含する多種多様な製品形態に配合することができる。
非限定的な実施例
以下の実施例に示される組成物は、本発明の組成物の具体的な実施形態を例示したものであるが、これらに限定されることを意図したものではない。その他の修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者により実行される。
以下の実施例に示される組成物は、従来の配合及び混合方法によって調製され、その一例を以下で説明する。例示したすべての量は重量パーセントで記載され、特に指定されない限り、希釈剤、防腐剤、着色剤溶液、イメージ成分、植物などの微量物質は除外してある。
本発明の組成物は、リンスオフ製品及びリーブオン製品に適しており、リンスオフコンディショナーの形態の製品を作製するのに特に有用である。
Figure 2008516988
成分の定義
*1 ポリオールエステル:次の組成物を反応炉に入れて製造される:3,5,5−トリメチルヘキサン酸68.5%、ペンタエリスリトール17.3%、n−ペンタン酸7.6%、2−メチルブタン酸4.3%、ジペンタエリスリトール2.1%、ヘプタン酸0.2%(すべて重量パーセンテージ)
*2 ポリオールエステル:ポリオールが完全にジペンタエリスリトールであり、酸が完全に3,5,5−トリメチルヘキサン酸であるように製造される
*3 ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド/イソプロピルアルコール:クラリアント(Clariant)から入手可能なゲナミンKDMP(Genamin KDMP)
*4 セチルアルコール:新日本理化(Shin Nihon Rika)から入手可能なコノール(Konol)シリーズ
*5 ステアリルアルコール:新日本理化(Shin Nihon Rika)から入手可能なコノール(Konol)シリーズ。
*6 ポリソルベート−20:ロンザ社(Lonza Inc.)から入手可能なグリコスパースL−20K(Glycosperse L-20K)
*7 PPG−34:三洋化成(Sanyo Kasei)から入手可能なニューポールPP−2000(New Pol PP-2000)
*8 ポリαオレフィン:エクソンモービル・ケミカル社(ExxonMobil Chemical Company)から入手可能なピュアシン100(Puresyn 100)
*9 メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン:ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)から入手可能なカトンCG(Kathon CG)
*10 パンテノール:ロシュ(Roche)から入手可能。
*11 パンテニルエチルエーテル:ロシュ(Roche)から入手可能。
*12 加水分解コラーゲン:ホーメル(Hormel)から入手可能なペプテイン2000(Peptein 2000)。
*13 ビタミンE:エーザイ(Eisai)から入手可能なEミックス−d(Emix-d)
当該技術分野において周知のいずれかの従来の方法によって、ヘアコンディショニング組成物を調製する。これらは、次のようにして好適に製造される。
当該技術分野において既知の標準的なエステル化方法によって、ポリオールエステルを製造する。これらの方法は、L.R.ラドキン(L.R. Rudkin)及びシュブキンR.L.(Shubkin, R.L.)、合成潤滑剤及び高性能機能液(Synthetic Lubricants and High-Performance Functional Fluids)、第I部、第3章、70〜72頁(第2版、1999)に記載されている。
脱イオン水を85℃に加熱する。カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を水に混ぜ込む。前記成分が均質化して固体が観察されなくなるまで、水を約85℃の温度で保持する。混合物を約55℃に冷却し、この温度で維持してゲルマトリックスを形成する。示したポリオールエステルをゲルマトリックスに加える。ポリα−オレフィン、ポリプロピレングルコール、シリコーン、及び/又はポリソルベートが包含される場合、それらをゲルマトリックスに加える。この間、均質化を保証するために一定の攪拌を続けながら、ゲルマトリックスを約50℃に維持する。香料及び防腐剤などの他の追加成分が包含される場合、それらも同様にこの時点で加える。均質化後、室温まで冷却する。
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
「背景技術」、「課題を解決するための手段」、及び「発明を実施するための最良の形態」で引用されるすべての文献は、その関連部分において、本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用もそれが本発明に関して先行技術であるという容認として解釈されるべきではない。

Claims (9)

  1. ヘアコンディショニング組成物であって:
    a)3〜8個のOH基を有するポリオールと、4〜10個の炭素を含むアルキル部分を有する少なくとも1つのカルボン酸とから構成されるポリオールエステルと;
    b)ゲルマトリックスと
    を含み、該ゲルマトリックスは:
    i)カチオン性界面活性剤と;
    ii)高融点脂肪族化合物と;
    iii)水性キャリアと
    を含む、ヘアコンディショニング組成物。
  2. 前記ポリオールエステルは、組成物の0.1重量%〜15重量%、好ましくは組成物の0.5重量%〜10重量%、より好ましくは組成物の1重量%〜8重量%の量で存在する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  3. 前記ポリオールエステルは、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、ペンタエリスリトール、n−ペンタン酸、2−メチルブタン酸、ジペンタエリスリトール、及びヘプタン酸から構成される、請求項1又は2に記載のヘアコンディショニング組成物。
  4. 前記ポリオールは、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールから成る群から選択される、請求項3に記載のヘアコンディショニング組成物。
  5. 前記カルボン酸のアルキル部分は、4〜9個の炭素を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘアコンディショニング組成物。
  6. 前記カルボン酸は、2−メチルブタン酸、n−ペンタン酸、3−メチルブタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、ヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘアコンディショニング組成物。
  7. 前記カチオン性界面活性剤は、次の一般式:
    Figure 2008516988
    (式中、前記R71、R72、R73、及びR74の少なくとも1つは、炭素原子16〜30個の脂肪族基であり、前記R71、R72、R73、及びR74の残りのものは、水素と、炭素原子1〜22個の脂肪族基とから成る群から独立して選択され;
    式中、X-は、ハロゲンラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、グルタミン酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから成る群から選択される塩生成アニオンである)を有する、請求項1に記載のヘアコンディショニング組成物。
  8. 炭素原子16〜30個の脂肪族基である前記R71、R72、R73、及びR74の少なくとも1つには、最高30個までの炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基が包含される、請求項7に記載のヘアコンディショニング組成物。
  9. 毛髪及び/又は皮膚に改善されたコンディショニング効果を提供する方法であって、前記毛髪及び/又は皮膚に請求項1〜8のいずれか一項に記載のヘアコンディショニング組成物を塗布する工程を含む方法。
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