JP2008516706A - 化粧品を特に塗布するための方法、装置及びキット - Google Patents

Abstract

注射器及び鈍い先端を有する外用の中空針を使用するあらゆる化粧品の外用方法。以下に記載されるような注射器及びあらゆる化粧品とこのような針の型式との組み合わせは、新しく、また、塗布される製品の量や塗布部位の両方に関して緻密及び正確であるため、ある意味化粧品を塗布するのに有利である。本発明の他の面として、人体に化粧品を外用するための鈍い先端を有する中空針を備える注射器の使用を構成する。また本発明は、塗布される少なくとも１つの化粧品と一緒に、前述した少なくとも１つの注射器及び少なくとも１つの針を備えるキットを構成する。キットにおいて、化粧品はすでに注射器の中に収容されている、又は、別の方法として、化粧品は、キットと一緒に提供される適切な容器に収容されている。

Description

本発明は、化粧品物質の塗布方法、その方法を実施するための装置、及びその装置及びその化粧品物質を備えるキットに関するものである。

化粧品の生産分野における最近の進歩により、非常に多くの個別の要求に合致することのできる製品を得られるようになっている。しかし、製品が、関係する領域において美の活動を十分に果たすことができるようにするためには、特定の部位に合わせた化粧品の塗布の可能性において、多くの機能化の成功が見い出されるべきである。

それにも関わらず、処方や選択に関する改良は今までのところ、化粧品の塗布方法の並行開発と合致していない。手で引き伸ばすか、圧力によって内容物を流出させる穴のあいた容器を使うか、又は鉛筆のような塗布器を使うのが、未だ、実際しばしば使用される、唯一の解決方法である。このような状況であることから、多くの場合、不適切又は不十分な塗布方法、又は塗布装置が、化粧品の改良された機能及び処方品質の、不可避の減少又は完全なる損失すら引き起こしている。

例えば、化粧品の従来の塗布は、アイライナーの塗布器が堅い場合正確に塗布できる範囲が限定されたり、口紅の糊の塊の部分が破損していたりするなど、いくつかの欠点がある。しわ取りクリームのようなより特定の生産品に関しては、従来の塗布方法は不適切であり、かえってより目立ってしまう。塗布される製品の量及び塗布部位の両方に関する均一性という重要な一面が、実際、通常、完全に経験によって塗布を実施するエンドユーザーに委ねられている。エンドユーザーは、準備された容器から手作業で取り出すため、塗布量はどの場合にも変化する。

この観点で、化粧品を精密に、正確に、連続的に、そして均一に塗布できることは、
塗布物質の量及び塗布部位の両方の観点で、有利であることは明らかである。

化粧品の塗布の最適化は、例えば、塗布する製品の節約、塗布方法の簡素化、化粧品の機能的又は化粧的効果のうち究極の効果である、最終の目に見える結果の全体的な改善につながる。

そこで本発明の目的は、この背景技術の欠点を克服する化粧品の塗布方法を提供することである。

この目的の中には、再現可能であり且つ、再生産可能な方法における化粧品の塗布方法を提供することも目的の１つである。

他の目的として、前述したとおり、化粧品を特定部位に、連続的に、そして特定量塗布する方法を提供する。

他の目的として、前述したとおり、最終の目に見える結果の改善を達成できるよう、化粧品を正確に、簡単に、そして素早く塗布する方法を提供する。

その他の目的として、前述した方法を実施する装置、及び塗布のため一体化した前記装置及び化粧品を備えるキットと、を提供する。

本発明の目的及び、これらの目的物及び他の目的物については、以下のステップを備える化粧品の塗布方法、すなわち前記方法によって達成される。
−注射外筒１及びプランジャ８を具備する注射器を用意する。
−鈍い先端を有する外用の中空針を用意する。
−少なくとも１つの化粧品を用意する。
−外用として前記中空針に連結された前記注射器を使用し、人体の外表面から選択された特定の領域に前記少なくとも１つの化粧品を塗布する。

本発明の目的及び目的物はまた、人体の外表面から選択された特定の領域に化粧品を塗布するにあたり、鈍い先端を有する外用の中空針と、注射外筒１及びプランジャ８を具備する注射と、を組み合わせる使用方法によって達成される。

本発明の目的及び目的物はまた、人体の外表面から選択された特定の領域に化粧品を塗布するためのキットによって達成される。前記キットは、注射外筒１及びプランジャ８を具備する、少なくとも１つの注射器と、鈍い先端を有する外用の少なくとも１つの中空針と、及び塗布される少なくとも１つの化粧品と、を備えている。

方法、使用、又はキットに関してのみ明確に述べられた本発明の特徴は、明確には繰り返されないが、加えて適用できる場合には、残された態様に関しても有効であると考えられる。

「鈍い先端を有する外用の中空針」という表現は、実際、カニューレ、ノズル及びアプリケーションチップという言葉で知られている要素を指定するのに使われている。最も正確な言葉の選択は、前記要素を呼ぶ慣習に全く依存しており、鉄でできていれば針、プラスチックでできていればノズル又はアプリケーションチップ、材料に言及がなくその形のみ言及する場合カニューレと呼ばれている。本発明に関する針が鉄、プラスチック又はその組み合わせでできているのであれば、前記言葉は、同等に使用できる。

「化粧品」という表現は、治療目的のない、人体の外表面を洗浄し、香りを付け、外見を変化させ、体臭を抑制し、人体の外表面を保護し、又は良い状態に保つことを主要の又は独占的な目的として、もっぱら人体の外表面に塗布される、薬剤以外の物質又は物質の合成物を言及するのに使用される。

「人体の外表面」という表現は、皮膚、含毛器官、頭皮、髪、爪、唇、外性器及び口内粘膜を指定するのに使用される。好ましくは、皮膚、含毛器官、頭皮、髪、爪及び唇に使用する。さらに好ましくは、皮膚及び特にしわに使用する。

本発明は、その名のとおり、人体の外部にもっぱら塗布することを意図しており、前述した化粧品の定義によって明らかに示されている。その上、化粧品を塗布するに際して、鈍い先端を有する外用の中空針が、人体の外表面に穴を開けたり、貫通したりしないようにしている。

ここに記載したような注射器と針の組み合わせで塗布されることが好ましい化粧品は、クリーム、エマルジョン、ペースト、軟膏、ローション、皮膚用（手、足、顔、頭及び体の皮膚）のジェル及びオイル、美顔用パック、アイメイク及びメイク落とし、目の輪郭をつくる製品、唇や唇の輪郭をつくる製品、顔の皮膚をきれいにし整える製品、しわ取り製品、歯や口内の衛生製品、爪の衛生・爪のニス塗りの製品、外用の個人衛生製品、日焼け止め製品、日光によらない日焼け製品、皮膚の色を白くする製品、アンチセルライト製品、アンチストレッチマーク製品、一般的な体表面のトリートメント製品、芳香剤、オーデトイレ・オーデコロン、風呂やシャワーの製剤（泡、オイル、ジェル等）、脱毛製品、デオドラント・制汗剤、ヘヤートリートメント製品、頭皮トリートメント製品、ひげ剃り製品（石けん、泡、ローション等）、ファンデーション（液体、ペースト、パウダー）、化粧パウダー、入浴後の滑石粉及び一般の体衛生用滑石粉、及びこれらの混合物、からなるグループから選択される。さらに好ましくは、化粧品が、クリーム、エマルジョン、ペースト、軟膏、ローション、皮膚用（手、足、顔、頭及び体の皮膚）のジェル及びオイル、アイメイク及びメイク落とし、目の輪郭をつくる製品、唇や唇の輪郭をつくる製品、しわ取り製品、爪の衛生・爪のニス塗りの製品、日光によらない日焼け製品、皮膚の色を白くする製品、アンチストレッチマーク製品、脱毛製品、ヘヤートリートメント製品、頭皮トリートメント製品、ひげ剃り製品（石けん、泡、ローション等）、ファンデーション（液体、ペースト、パウダー）、及びこれらの混合物、からなるグループから選択される。しわ取り製品は、特に好ましい化粧品である。

本発明は、添付図を参照して説明される。

図１及び図４は、プランジャ及び注射外筒の２つの実施形態の分解図である。

図２、３、５及び６は、主要な構造の要素が完全に見えるようにした、注射器の２つの実施形態の透視図である。それらは各々、注射外筒、プランジャ及び針を備え、プランジャは既に注射外筒に挿入され、針は既に注射外筒に連結されている。

図７から図１１は、鈍い先端を有する中空針の異なる実施形態の透視図である。

図１２は、使用していない間針を効率よく清潔に保存するのに適した、針に適用するキャップの図である。

本発明は、機能性製品及び化粧製品、好ましくはしわ取り製品等あらゆる化粧品を塗布する新しい、革新的な方法に基礎をおいている。化粧品の塗布は、鈍い先端を有する外用の適切な中空針を有する注射器装置の組み合わせを使用することによって行う。針、注射器及び化粧品の組み合わせによって、化粧法という観点で、面積において正確な塗布を行うことができる。本発明は化粧品の分野に関係しているので、人体への塗布は外用であり、好ましくは皮膚に対するものであり、治療上の効果を有しない。本発明による方法で得られた精密さや正確さは、従来から知られた方法と異なり、最大限の精緻さで、例えばしわ取り化粧品を直接しわの溝部分に塗布できるという重要な利点がある。

非常に好ましい実施形態として、本発明は、以下の要素の組み合わせと関連している。
１．注射外筒及びプランジャを具備する注射器（図１、図４）で、前記注射外筒は実質上プランジャを受けるように設計された穴のあいた端部を有し、前記穴のあいた端部の反対側の端部は、鈍い先端を有する外用の中空針を連結するのに適した手段を備えている。
２．鈍い先端を有する外用の中空針（図７〜図１１）は、金属、プラスチック又は金属とプラスチックの組み合わせからできていることが好ましく、注射器に連結されている。化粧品の塗布後は、前記針は取り外し、任意に洗浄し、新たな塗布に再利用できる。
３．あらゆる化粧品又は化粧品の混合であり、各々は、単独で、固体、液体又は半固体である。

本発明の第１の実施形態では、化粧品は当初注射器の外にあり、例えば、ユーザーによって、選定された量だけ、好きな時に、注射器を用いて容器の中から取り出される。有利な点として、前記注射器は当初針を有さないので、化粧品は、針の連結レベルにある開口部を通じて取り出される。前記針は、化粧品注入後連結される。異なる実施形態としては、針がすでに注射器に連結された時、化粧品が取り出される。

別の方法として、注射器は、化粧品を既に入れた状態でエンドユーザーに提供される。ここで記載した針のような鈍い先端を有する外用の中空針を既に連結しているという有利な点がある。製造業者によって注射器に前もって化粧品を入れておくことは、この作業をエンドユーザーに任せるのに比べ、より緻密、正確であり、衛生状態も改善される。それゆえ、この実施形態は、微生物又は他の汚染物質による汚染に対して、より敏感な化粧品の場合に、又は、例えば粘稠度の故に結果物が複雑となる物質の場合に、好ましい。

異なった実施形態として、前もって化粧品を詰められた注射器は、鈍い先端を有する外用の中空針が連結されず提供される。この実施形態では、化粧品が外に流れたり、外気と接触するのを防ぐため、針に適合する端部に準備される保護フィルムや適用キャップのような保護要素及び密閉要素を注射器が備えるという有利な点がある。フィルムの場合、針の挿入により容易に穴が開く。

本出願の発明の発想は、化粧品の外用及び局所的な塗布に関する、実質的には、注射器、針及び化粧品の組み合わせ、好ましくはここで記載したようなものからなる。この組み合わせは、一般的に、化粧品を皮膚の局所部分へ塗布する上で、塗布部分に細心の注意を払って容易に素早く塗布する場合に、便利に使用されることができる。塗布箇所及び塗布量の両方に関してこの正確性は、目尻のしわとして知られているようなものに対して処理するために、特に目の周囲のしわに塗布するのに必要な、しわ取りクリームのような機能性化粧品の場合、特に有利である。これらの利点は、あらゆる場合においてとても有用であり、皮膚の小さな点に、又は、精緻で正確な塗布が必要なあらゆる部位に、美容矯正剤を塗布する場合にも、とても有用であり、例えば、化粧のための化粧品、例えばアイライン、唇の輪郭を描く口紅、その他の化粧品の場合にも、とても有用である。

本発明の重要な一面は、好ましくはここで記載したような、あらゆる化粧物質を人体に外用する、好ましくは皮膚に塗布するための、注射外筒１、プランジャ８及び鈍い先端を有する外用の中空針を備える注射器の、新しく独創的な使い方をも有している。

もう一つの面は、本発明は、前述した少なくとも１つの好ましい注射器、前述した少なくとも１つの鈍い先端を有する外用の中空針及びあらゆる化粧品、との組み合わせを備えるキットと関係している。キットにおいて、前記針は、すでに注射器に連結され、又は、そこで連結され、そして、前記化粧品はすでに注射器の中に存在し、又は注射器の外部に存在する。もし、化粧品が注射器の外部から供給される場合、キットは、ユーザーが前記化粧品を取り出すことができる容器も備える。

本発明の他の特徴及び利点は、以下の好ましい実施形態の記載からより明らかとなるが、以下の例に全く限定しているわけではない。

特に好ましい注射器は、実質的に以下の要素を具備する。
ａ）注射外筒１は、プラスチック、金属、ガラス、又はそれらの組み合わせでできているのが有利である。注射外筒の両端の一方の端２は、適切なねじ山４を用いたねじ連結器や針による差し込みカップリングのような、連結のための鈍い先端を有する可変形状を有するレセプタクル３を備えている。反対側の端５には、注射外筒は、ユーザーが注射器を握りやすいよう、幅広い領域６を備えている。前記幅広い領域６は、例えば、円形、卵形、六角形、八角形等あらゆる形状を有することが可能である。

様々な技術、例えば、スクリーン印刷、ラベリング、温切開により注射外筒に任意に印刷することが可能である。また、任意に色を変えたり、１以上の以下の要素の印刷が可能である。
−目盛：目盛を刻んだスケール７により塗布する又は既に塗布した化粧品の量、又は最初に注射器から取り出されていた化粧品の量をユーザーに示す。
−製造者の名前
−化粧品の名前

目盛を刻んだスケールを付けるかどうかは、任意であり、好みである。上記記載のすべての内容が印刷されると有利である。

注射外筒の内部断面は、全長にわたって同一であることが好ましい。前記断面は、様々な寸法を有するが、１ｍｍ〜１００ｍｍが好ましい。

（ｂ）プランジャ８は、プラスチック、ガラス、金属又はそれらの組み合わせでできているのが好ましい。プランジャは、ゴムでできているのが有利で、シリコンゴム又はプランジャと注射外筒の内部との間を密封シールするような他の材料でできているのが好ましく、前記注射外筒の一端５に挿入されるようになっている、派出部９を有している。前記派出部は、円筒型、円錐形の端部の領域を持つ円筒型、又は先のとがった型である。好ましい実施形態において、シリコンゴムでできているのが有利な特別の固体シリンダを有するプランジャの派出部を備えることによって、化粧品のより緻密な量を得ることができる。固体シリンダは、２つの円形のバンドを備えており、前記固体シリンダの回転により、プランジャを測定目盛だけ、すなわち正確に、前進させる。固体シリンダは、その前進のためにスクリュー式のねじ山を備えていなければならない。

プランジャは、例えば、円筒型、羽を有する型、星型、又はその他の型等あらゆる断面を有することができる。

プランジャの長さは、プランジャの派出部９が注射外筒の末端部まで入るような長さとし、そこでは注射器内に含まれる化粧品が完全に排出できるよう針のレセプタクルが配置されている。

ゴム側に関して反対側１１において、プランジャは、可変長さだけ注射外筒からはみ出ており、注射外筒に挿入される部分の均一な断面部分よりも幅広い部分１２を有し、注射外筒内へのプランジャの手動によるスライドを可能とするようになっている。前記幅広の部分は、円形、楕円形、三角形、円形、卵形等、プランジャの断面積に関係なく、あらゆる形を有する。

注射器の望ましい操作のために、プランジャ及び特に前記プランジャの派出部がシリコンゴムとなっている部分は、完全に注射外筒の内部と密着していることが、塗布される化粧品の正確な取り出し、用量を得るために、重要である。

上述のとおり、注射器の端部の一方は、鈍い先端を有する中空針のための注射外筒連結手段を備える。特定の実施形態において、前記方法は、注射外筒に設けられた第１のねじ山４及び第１のねじ山に対して相補的であり、針に設けられた第２のねじ山１３を備える。異なった実施形態において、前記方法は、注射器の注射外筒における第１の連結要素を備える。ここで注射器は、第１の要素に対して相補的であり且つ、前記針に設けられた第２の要素によって針を保つようになっている。前記第１と第２の要素の結合は、例えば、差し込みカップリングで可能である。どのように与えられるかは別として、この連結は永続的なものではないので、針は注射外筒から取り外し、再利用することができる。針は、最初の段階で既に注射外筒に連結しておくことができる（例：図２）、又は使用する際に連結することができる。

針（図７から図１１）は、外用のため、必然的及び独占的なものであり、鈍い先端及び中空内部を有している。そして、金属、プラスチック、ガラス、チタン、テフロン（登録商標）、セラミックス又はこれらの組み合わせによってできている。好ましくは、スクリュー又は差し込みカップリングによって注射外筒の外部に挿入される部分１４は、プラスチックでできており、例えば、皮膚の外表面に接触する部分１５はどんな種類の材料からできていてもよい。

針の寸法や形状は、様々である。例えば、針は完全に真っ直ぐであったり（図７）、ある角度で曲がっていたり（図８）、湾曲していたり、らせん状になっていたり、又は化粧品を塗布する機能的に必要な他のどんな形も有する。化粧品の塗布を容易にするよう、屈曲部を有する又は角度を有する実施形態が好ましい。

任意的に、化粧品を塗布するのを容易にするために、針は、先の鈍い先端部の末端部において、有利に小筆（図９の１６）やスポンジ（図１１の１７）を形成する特別な剛毛又は繊維のような特定の要素を有する。これは、塗布の選定領域における化粧品の配分の更なる最適化又はより拡散された塗布を得ることを可能とする。

針の内部断面は、１０μｍから１０ｃｍまで変化するが、好ましくは、１００μｍから３ｃｍの間である。針の内部断面は可変形状をしている。例えば、注射器と連結するよう設計されている部分はより広く、化粧品の塗布範囲に接触する端部はより狭くなっている。針は全長にわたって、円筒型、卵形、平面型、又は他の断面を有している。

針は、完全にプラスチック、完全に金属、又はプラスチックと金属の混合、及び／又は他の材料からできており、キャップ（図１２）が備えられている。キャップは、軟質ビニル又は他の材料からできているのが有利であり、針の衛生状態を維持し、針が注射外筒から外れた場合であっても、最適に保存できるようになっている。

他の面として、本発明は、注射器と針の新しく独創的な使用を提供する。好ましくは、前述の通り、あらゆる化粧品の組み合わせにおいて、前記化粧品を、人体に対して精緻に、正確に、一様に及び連続的に、外用する。

本発明はまた、少なくとも１つの注射器、好ましくは前述のもの、少なくとも１つの外用のための針、好ましくは前述のもの、及び少なくとも１つの化粧品を備えるキットを提供する。

ある実施形態においては、キットの中に備えられる注射器、又は注射器の１つは、すでに製造者によって化粧品が導入されている。異なる実施形態においては、キットはまた、１つ以上の注射器を、又は、１つ以上の注射器のみを、具備し、注射器の中は空であり、少なくとも１つの化粧品は、適切な容器の中に入っており、注射器と化粧品は分離されているが、キットの中には一緒に入っており、エンドユーザーは、そこから容易に製品を取り出すことができるようになっている。注射器が化粧品ですでに満たされていたとしても、キットは、１つ以上の分離した化粧品の入った容器を有し、その結果、製造者が最初に導入している化粧品の量を使い尽くした時点で、注射器及び針を再使用することができる。

ある実施形態においては、キットの中に含まれる注射器、又は少なくとも１つの注射器は、針が既に連結されて提供される。異なる実施形態においては、キットの中に含まれる注射器、又は少なくとも１つの注射器は、針なしで提供され、したがって、エンドユーザーの責任のもと注射器に針が取り付けられなければならない。

キットは、１以上の異なる型式の注射器及び１以上の異なる型式の針を備え、異なる物質的な特性を持つ化粧品に対し、有利に、異なる最適の型式を具備できる。

本発明のほんのいくつかの好ましい実施形態のみが文中に明確に記載されているが、本技術について技術力を有する人は、本発明が基礎としている結合から生じる有利な点を維持しながら、本方法、本使用、本キットに含まれる非常に多くの要素の構造変化が可能であるということを、即座に見つけることが明らかである。

スイス特許出願Ｎｏ．０１７１４／０４における公表は、この出願の優先権の基礎となっており、参照として本文に組み込まれている。

あらゆるクレームで述べられた技術的特徴は、引用符号に従っている。これらの引用符号は、クレームの理解度を増加させることを唯一の目的としており、それ故に、これらの引用符号は、引用符号によって一例として特定された各要素の解釈において何の制限効果を持たない。

Claims (33)

1. 化粧品を塗布するための方法であって、
   注射外筒（１）及びプランジャ（８）を具備する注射器を、用意する、ステップと、
   鈍い先端を有する外用の中空針を、用意する、ステップと、
   少なくとも１つの化粧品を、用意する、ステップと、
   外用の前記中空針に連結された前記注射器を使用することによって、人体の外表面から選択された特定の領域に、前記少なくとも１つの化粧品を塗布する、ステップと、を備えていることを特徴とする化粧品塗布方法。
2. 人体の外表面から選択された特定の領域に化粧品を塗布するために、鈍い先端を有する外用の中空針と、注射外筒（１）及びプランジャ（８）を具備する注射器と、を組み合わせることを特徴とする使用方法。
3. 人体の外表面から選択された特定の領域に化粧品を塗布するためのキットであって、
   注射外筒（１）及びプランジャ（８）を具備する、少なくとも１つの注射器と、
   鈍い先端を有する外用の、少なくとも１つの中空針と、
   塗布される少なくとも１つの化粧品と、を備えていることを特徴とするキット。
4. １以上の型式の注射器及び／又は１以上の型式の針を具備する、請求項３記載のキット。
5. 更に、注射器とは異なり且つ化粧品を収容する容器を、少なくとも１つ具備する、請求項３又は４に記載のキット。
6. 前記化粧品が、注射器に対して外部にある容器に最初は収容されており、その容器から、ユーザーによって、所望量だけ好きな時に取り出される、請求項１〜５の１つ以上に記載の発明。
7. 前記化粧品が、１つ以上の注射器にすでに収容された状態で提供され、その注射器を用いて、前記化粧品が、所望量だけ所望時に直接塗布される、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
8. 注射器が、最初は針なしで提供される、請求項６又は７に記載の発明。
9. 注射器が、最初から既に針が連結された状態で提供される、請求項６又は７に記載の発明。
10. 前記化粧品が、個別化合物又は混合化合物であり、それぞれの化合物が、単独で、液体、固体又は半固体である、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
11. 化粧品が、機能性化粧品及びメイクアップ化粧品からなるグループから単独で選択される、請求項１０記載の発明。
12. 前記化粧品が、クリーム、エマルジョン、ペースト、軟膏、ローション、皮膚用（手、足、顔、頭及び体の皮膚）のジェル及びオイル、美顔用パック、アイメイク及びメイク落とし、目の輪郭をつくる製品、唇や唇の輪郭をつくる製品、顔の皮膚をきれいにし整える製品、しわ取り製品、歯や口内の衛生製品、爪の衛生・爪のニス塗りの製品、外用の個人衛生製品、日焼け止め製品、日光によらない日焼け製品、皮膚の色を白くする製品、アンチセルライト製品、アンチストレッチマーク製品、一般的な体表面のトリートメント製品、芳香剤、オーデトイレ・オーデコロン、風呂やシャワーの製剤（泡、オイル、ジェル等）、脱毛製品、デオドラント・制汗剤、ヘヤートリートメント製品、頭皮トリートメント製品、ひげ剃り製品（石けん、泡、ローション等）、ファンデーション（液体、ペースト、パウダー）、化粧パウダー、入浴後の滑石粉及び一般の体衛生用滑石粉、及びこれらの混合物、からなるグループから選択される、請求項１１記載の発明。
13. 化粧品が、クリーム、エマルジョン、ペースト、軟膏、ローション、皮膚用（手、足、顔、頭及び体の皮膚）のジェル及びオイル、アイメイク及びメイク落とし、目の輪郭をつくる製品、唇や唇の輪郭をつくる製品、しわ取り製品、爪の衛生・爪のニス塗りの製品、日光によらない日焼け製品、皮膚の色を白くする製品、アンチストレッチマーク製品、脱毛製品、ヘヤートリートメント製品、頭皮トリートメント製品、ひげ剃り製品（石けん、泡、ローション等）、ファンデーション（液体、ペースト、パウダー）、及びこれらの混合物、からなるグループから選択される、請求項１２記載の発明。
14. 化粧品が、１つ以上のしわ取り製品である、請求項１３記載の発明。
15. 人体の前記外表面が、皮膚、含毛器官、頭皮、髪、爪、唇、外性器、及び口内粘膜、からなるグループから選択される、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
16. 人体の前記外表面が、皮膚、含毛器官、頭皮及び髪、爪及び唇、より好ましくは皮膚、さらに好ましくはしわ、からなるグループから選択される、請求項１５記載の発明。
17. 前記注射器が、注射外筒（１）及びプランジャ（８）を具備しており、前記注射外筒が、プランジャを受けるようになっている穴の開いた端部と、反対側の端部であって、鈍い先端を有する外用の中空針と連結するのに適した手段を備えた端部と、を具備している、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
18. プラスチック、金属、ガラス、又はそれらの組み合わせからできている注射外筒（１）が、２つの端部の一方の端部（２）に、針と連結するための切頂端部を備えた可変形状を有するレセプタクル（３）を備え、且つ、反対の端部（５）に、注射器をユーザーが握るためのあらゆる形状を有する幅広い部分（６）を備えている、請求項１７記載の発明。
19. 前記注射外筒に、目盛すなわち目盛を刻んだスケール（７）と、製造者の名前と、化粧品自体の名前と、の１つ以上が印刷されている、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
20. 注射外筒（１）の内部断面が、全長にわたって一定であり、１ｍｍ〜１００ｍｍを有している、請求項１７記載の発明。
21. プラスチック、ガラス、金属、又はそれらの組み合わせからできているプランジャ（８）が、シール材料からできている派出部（９）を有し、前記派出部が、前記注射外筒の一端（５）に挿入されるようになっている、請求項１７記載の発明。
22. プランジャの派出部（９）は、有利にシリコンゴムでできた、固体シリンダ要素を備えており、固体シリンダ要素は、ねじ山及び２つの円形バンドを備えており、円形バンドは、ねじ山による前記固体シリンダ要素の回転によって、プランジャを測定目盛だけ前進させる、請求項１７記載の発明。
23. プランジャは、ゴム部分（９）に対して反対側の部分（１１）に、注射外筒（１）から可変長さだけ突出しており、要素（１２）を備えており、要素（１２）は、注射外筒に挿入される均一な断面部分より幅広であり、且つ、注射外筒内へのプランジャの手動によるスライドを可能とするようになっている、請求項１７記載の発明。
24. 鈍い先端を有する外用の前記中空針は、金属、プラスチック、ガラス、チタン、テフロン（登録商標）、セラミックス、又はそれらの組み合わせからできており、注射器に連結されるようになっており、化粧品の塗布後に、取り外し、任意に洗浄し、そして新たな塗布に再利用できる、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
25. 注射外筒に挿入される針の一部分（１４）が、プラスチックでできており、皮膚と接触させる部分（１５）は、あらゆる種類の材料で製造できる、請求項２４記載の発明。
26. 針が曲げられている、請求項２４記載の発明。
27. 針が、鈍い先端の末端部において、小筆及びスポンジから選択された要素を備えており、その両者が、剛毛、繊維、及びそれらの組み合わせから選択された材料で単独に製造されている、請求項２４記載の発明。
28. 針が、１０μｍ〜１０ｃｍ、好ましくは１００μｍ〜３ｃｍで構成された内部断面を有している、請求項２４記載の発明。
29. 針が、可変内部断面を有している、請求項２８記載の発明。
30. 針が、キャップを備えており、キャップが、軟質ビニル又は針の衛生状態を維持するようになっている他の材料でできている、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
31. 注射器と、鈍い先端を有する外用の中空針と、の連結に適した前記手段が、注射器の注射外筒に設けられた第１のねじ山（４）と、第１のねじ山に対して相補的であり且つ、針に設けられた、第２のねじ山（１３）と、を備えている、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
32. 注射器と、鈍い先端を有する外用の中空針と、の連結に適した前記手段が、注射外筒上に配置された第１の連結要素と、第１の要素に対して相補的であり且つ、前記針に設けられた、第２の要素と、を備えている、前記請求項の１つ以上に記載の発明。
33. 化粧品の塗布が、精緻に、正確に、及び再現可能であり且つ、再生産可能な方法で、行われる、前記請求項の１つ以上に記載の発明。

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