JP2008513578A - ポリヒドロキシアルカノエート用の核剤 - Google Patents

ポリヒドロキシアルカノエート用の核剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーを結晶化させるプロセスであって、該ポリマーと、次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせとを、該ポリマーの融点を約5℃〜約15℃上回る第1の温度で混合する工程、及び該ポリマーのおよそガラス転移温度から該化合物のおよそ融点までの第2の温度で該ポリマーを冷却する工程、を含む、プロセスを提供する。本発明は、また、少なくとも約20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーと、次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせとを含む組成物も提供する。

Description

本発明は、ポリヒドロキシアルカノエートポリマーの結晶化速度又は加工速度を増大させるのに有用な方法及び組成物に関する。
ポリエステルなどのプラスチックは、通常、周知の合成手段によって石油化学源から生産される。これらの石油化学系ポリマーは、廃棄後、分解に何百年もかかることがある。環境にプラスチック廃棄物が蓄積することに対する懸念が、生分解性ポリマーを代わりに使用することを目指す近年の動きをもたらしている。
生物ベースの生分解性ポリマーは、一般に「バイオプラスチック」とも呼ばれるが、それらの生産コストが高いことから、市場ではさほどの成功を収めていない。しかし、バイオテクノロジーの進歩によって、それらの生産のためのより安価な方法がもたらされた。今では、ある場合には、生分解性の脂肪族コポリエステルが、しばしば大規模な細菌発酵によって生成されている。集合的にポリヒドロキシアルカノエートと呼ばれ、「PHA」としても知られる、これらのポリマーは、発酵プラントにおいてグルコースなどの特定の基質を与えられた植物又は細菌から合成することができる。多くの場合、PHAの構造的又は機械的特性を、所望の最終製品の仕様に適合するようにカスタマイズすることができる。PHAは、好気的にも嫌気的にも分解することができる。
PHAは、非常に用途が広く、100個ほどの異なるPHA構造が確認されている。PHA構造は、2つの様式で異なる可能性がある。第1に、PHAは、通常は(D)−ステレオケミストリーを有する炭素原子に結合した、ペンダント基の構造に応じて異なる場合がある。ペンダント基は、PHA炭素主鎖には寄与しないヒドロキシアルカン酸の側鎖を形成する。第2に、PHAは、それらが由来する単位の数及び種類に応じて異なる場合がある。例えば、PHAは、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、又はモノマーのより高級な組み合わせである場合がある。PHA構造のこれらの多様性は、それらの物理的特性の多様性をもたらし得る。これらの物理的特性によって、商業的に価値があるであろう多数の製品にPHAを使用できるようになる。
PHAを加工して、消費者が使用するための物品を製造することができる。PHAを含む熱可塑性ポリマーは、初めに該ポリマーを溶融し、溶融したポリマーを成形し、最後に、通常は結晶化によりポリマーを凝固させることによって、消費者が使用するための物品へと転換させることができる。それゆえに、結晶化速度は、PHAポリマーの加工速度を制御できる重要なパラメータである。一般的に、PHAを速く結晶化できるほど、ポリマーを速く加工することができる。さらに、結晶化が十分に速く起こらない場合、フィルム吹込み及び溶融紡糸を含む特定のポリマー形成プロセスは、実際的な方式で実施するのが困難なことがある。これらの場合、溶融したポリマーは、短い期間しか安定ではない方法で成形される。必要な時間枠内で結晶化が起こらない場合、プロセスは、不成功となる虞がある。したがって、場合によっては、結晶化の速度は、特定のポリマープロセスが実際的であるか否かに大きく影響する。
したがって、PHAポリマーを結晶化させるのに有用な、迅速なプロセス及び試薬が必要である。そのようなプロセス及び試薬は、効率的で、コスト節約的であり、PHA材料の大規模加工に適し得る。
本発明は、少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーを結晶化させるプロセスであって、該ポリマーと、次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせとを、該ポリマーの融点を約5℃〜約15℃上回る第1の温度で混合する工程、及び該ポリマーのおよそガラス転移温度から該化合物のおよそ融点までの第2の温度で該ポリマーを冷却する工程、を含み、式中、各R1は、独立してC6〜C30アルキルであり、各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、各R3は、独立してC2〜C10アルキレンである、プロセスを提供する。
本発明は、また、少なくとも約20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーと、次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせとを含む組成物であって、式中、各R1は、独立してC6〜C30アルキルであり、各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、各R3は、独立してC2〜C10アルキレンである、組成物も提供する。
特に指示のない限り、本明細書で使用するすべての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものであり、すべての測定は、約25℃で実施される。
一実施形態では、本発明は、少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーを結晶化させるプロセスであって、該ポリマーと、次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせとを、該ポリマーの融点を約5℃〜約15℃上回る第1の温度で混合する工程、及び該ポリマーのおよそガラス転移温度から該化合物のおよそ融点までの第2の温度で該ポリマーを冷却する工程、を含み、式中、各R1は、独立してC6〜C30アルキルであり、各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、各R3は、独立してC2〜C10アルキレンである、プロセスを提供する。
一実施形態では、化合物は、(C6〜C30アルキル)C(O)NH2である。
一実施形態では、化合物の量は、ポリマーの結晶化を促進するのに十分な量である。
一実施形態では、第1の温度は、約100℃〜約190℃である。
一実施形態では、第2の温度は、約50℃〜約90℃である。
一実施形態では、冷却は、約3〜約30秒の時間にわたって行われる。他の実施形態では、冷却は、約8〜約20秒の時間にわたって行われる。
一実施形態では、混合する工程は、溶融ブレンド、溶液ブレンド、乾式混合、押出混合、射出成形、ペレット化、吹込み成形、押出シート成形、インフレーション成形、異形押出成形、減圧成形、吹込みフィルム加工(blown film processing)、押出被覆、紡糸、又はそれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、ポリマーは、少なくとも約50mol%のヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を含む。他の実施形態では、繰り返し単位は、3−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。さらに他の実施形態では、繰り返し単位は、D−3−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、3−ヒドロキシブチレート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、D−3−ヒドロキシブチレート繰り返し単位である。一実施形態では、繰り返し単位は、4−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、D−4−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、3−ヒドロキシアルカノエート及び4−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。
一実施形態では、ポリマーは、約80℃〜約160℃の融点を有する。他の実施形態では、ポリマーは、約100℃〜約150℃の融点を有する。
一実施形態では、ポリマーは、約−30℃〜約10℃のガラス転移温度を有する。
一実施形態では、化合物は、約60℃〜約150℃の融点を有する。他の実施形態では、化合物は、約100℃〜約120℃の融点を有する。
一実施形態では、ポリマーは、ポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、又はそれらのコポリマー以外である。
一実施形態では、化合物は、式CH3(CH220C(O)NH2を有し、その化学名は、「ベヘン酸アミド(behenamide)」である。他の実施形態では、化合物は、CH3−(CH28−C(O)NH−CH2−CH2−NHC(O)−(CH28−CH3、又はCH3−(CH217−NHC(O)NH−(CH2−CH23−NHC(O)NH−(CH217−CH3である。
一実施形態では、化合物の量は、ポリマーの結晶化を促進するのに十分な量である。他の実施形態では、その量は、ポリマーの約0.01重量%〜約20重量%である。他の実施形態では、化合物の量は、ポリマーの約0.5重量%〜約5重量%である。一実施形態では、化合物の量は、ポリマーの約0.5重量%〜約1.5重量%、或いは2重量%〜約3重量%である。
一実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも90%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも95%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。一実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも98%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、ポリマーは、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。一実施形態では、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーは、D−3−ヒドロキシブチレート−D−3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、D−ヒドロキシアルカノエートである。一実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、4−ヒドロキシアルカノエートである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、D−4−ヒドロキシアルカノエートである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、3−ヒドロキシアルカノエート及び4−ヒドロキシアルカノエートのコポリマーである。
一実施形態では、ポリマーの分子量は、約10,000〜約3,000,000である。他の実施形態では、ポリマーの分子量は、約300,000〜約1,000,000である。
一実施形態では、ポリマーは、少なくとも約90%の純度を有する。他の実施形態では、ポリマーは、少なくとも約95%の純度を有する。一実施形態では、ポリマーは、少なくとも約98%の純度を有する。
一実施形態では、第1の温度は、約130℃〜約190℃であり、第2の温度は、約50℃〜約90℃であり、ポリマーは、次の構造を有する第1の繰り返し単位と、
Figure 2008513578
次の構造を有する第2の繰り返し単位と
を有し、
Figure 2008513578
式中、各Rは、独立してC2〜C19アルキル基であり、該ポリマーは、約75mol%〜約99mol%の第1の繰り返し単位と、約1mol%〜約25mol%の第2の繰り返し単位とを有する。一実施形態では、各Rは、独立して、n−プロピル、n−ペンチル、n−ヘプチル、又はn−ノニルである。
本発明は、また、少なくとも約20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーと、次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせとを含む組成物に関する。他の実施形態では、化合物は、式(C6〜C30アルキル)C(O)NH2の化合物である。
一実施形態では、化合物の量は、ポリマーの結晶化を促進するのに十分な量である。
一実施形態では、ポリマーは、少なくとも約50mol%のヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を含む。他の実施形態では、繰り返し単位は、3−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。さらに他の実施形態では、繰り返し単位は、D−3−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、3−ヒドロキシブチレート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、D−3−ヒドロキシブチレート繰り返し単位である。一実施形態では、繰り返し単位は、4−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、D−4−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、繰り返し単位は、3−ヒドロキシアルカノエート及び4−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。
一実施形態では、ポリマーは、約80℃〜約160℃の融点を有する。他の実施形態では、ポリマーは、約100℃〜約150℃の融点を有する。
一実施形態では、ポリマーは、約−30℃〜約10℃のガラス転移温度を有する。
一実施形態では、化合物は、約60℃〜約150℃の融点を有する。他の実施形態では、化合物は、約100℃〜約120℃の融点を有する。
一実施形態では、ポリマーは、ポリ(乳酸)、ポリ(グリコール酸)、又はそれらのコポリマー以外である。
一実施形態では、化合物は、ベヘン酸アミドである。他の実施形態では、化合物は、CH3−(CH28−C(O)NH−CH2−CH2−NHC(O)−(CH28−CH3、又はCH3−(CH217−NHC(O)NH−(CH2−CH23−NHC(O)NH−(CH217−CH3である。
一実施形態では、化合物の量は、ポリマーの結晶化を促進するのに十分な量である。他の実施形態では、その量は、ポリマーの約0.01重量%〜約20重量%である。他の実施形態では、化合物の量は、ポリマーの約0.5重量%〜約5重量%である。一実施形態では、化合物の量は、ポリマーの約0.5重量%〜約1.5重量%、或いは約2重量%〜約3重量%である。
一実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも90%は、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、ポリマーは、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。一実施形態では、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーは、D−3−ヒドロキシブチレート−D−3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、D−ヒドロキシアルカノエートである。
一実施形態では、ポリマーの分子量は、約10,000〜約3,000,000である。他の実施形態では、ポリマーの分子量は、約300,000〜約1,000,000である。
一実施形態では、ポリマーは、少なくとも約90%の純度を有する。他の実施形態では、ポリマーは、少なくとも約95%の純度を有する。一実施形態では、ポリマーは、少なくとも約98%の純度を有する。
一実施形態では、ポリマーは、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。他の実施形態では、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーは、D−3−ヒドロキシブチレート−D−3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。一実施形態では、化合物は、ベヘン酸アミドである。
本明細書中のプロセス及び方法は、また、他の多種多様な変形形態を含んでもよい。本発明のプロセス及び方法を、以下で詳細に説明する。
I.ポリマーと化合物とを混合する工程
一実施形態では、本発明は、選択されたプロセス条件下で、少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーを結晶化させるプロセスに関する。
a)構造的柔軟性のあるPHA:
本発明のポリマーは、少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有する。一実施形態では、本発明のポリマーは、少なくとも約50モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有する。他の実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも90%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。一実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも95%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。他の実施形態では、ポリマーの繰り返し単位の少なくとも98%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。一実施形態では、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位は、3−ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位である。
一実施形態では、本発明のポリマーは、比較的高いコモノマー含有量又は特定のペンダント基鎖長によって引き起こされる物理的破壊が、より低いコモノマー含有量及び比較的短いペンダント基を有することを特徴とするPHAに比べ、PHAを一般により塑性にし、より結晶化を困難にするという点で、本明細書で「構造的柔軟性のある」PHAと呼ばれるものから選択されるPHAを含有する(米国特許第5,602,227号、RE36,548号、及び第6,077,931号(プロクター・アンド・ギャンブル(Procter and Gamble)に譲渡)、並びに米国特許第6,043,063号及び第6,087,471号(モンサント(Monsanto)に譲渡)を参照)。
一実施形態では、本発明で有用なPHAは、次の構造の第1の繰り返し単位と、
Figure 2008513578
次の構造の第2の繰り返し単位と
を有し、
Figure 2008513578
式中、各Rは、独立してC3〜C19アルキル基であり、該ポリマーは、約75mol%〜約99mol%の第1の繰り返し単位と、約1mol%〜約25mol%の第2の繰り返し単位とを有する。一実施形態では、各Rは、独立して、n−プロピル、n−ペンチル、n−ヘプチル、又はn−ノニルである。
本発明のPHAは、約80℃以上の溶融温度(「Tm」)を有することができる。一実施形態では、PHAは、約80℃〜約160℃の融点を有する。他の実施形態では、PHAは、約80℃〜約150℃の溶融温度を有する。
一実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、3−ヒドロキシアルカノエートである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、D−3−ヒドロキシアルカノエートである。一実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、4−ヒドロキシアルカノエートである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、D−4−ヒドロキシアルカノエートである。他の実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、3−ヒドロキシアルカノエート及び4−ヒドロキシアルカノエートのコポリマーである。
一実施形態では、PHAは、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。他の実施形態では、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーは、D−3−ヒドロキシブチレート−D−3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーである。一実施形態では、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーは、約2mol%〜約20mol%のヒドロキシヘキサノエートコポリマーを含む。他の実施形態では、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーは、約5mol%〜約15mol%のヒドロキシヘキサノエートコポリマーを含む。
一実施形態では、ヒドロキシアルカノエートは、D−ヒドロキシアルカノエートである。
本発明は、広範な分子量にわたるPHAに適用可能である。一実施形態では、ポリヒドロキシアルカノエートは、約100,000〜約1,500,000の分子量を有する。他の実施形態では、PHAは、約300,000〜約500,000の分子量を有する。
b)式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物
式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、各R1が、独立してC6〜C30アルキルであり、各R2が、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、各R3が、独立してC2〜C10アルキレンである化合物は、本発明に有用である。
i)代表的な化合物
一実施形態では、化合物は、式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、各R1は、独立してC6〜C30アルキルであり、各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、各R3は、独立してC2〜C10アルキレンである化合物である。
一実施形態では、化合物は、(C6〜C30アルキル)C(O)NH2である。他の実施形態では、化合物は、(C16〜C22アルキル)C(O)NH2である。一実施形態では、化合物は、(C21アルキル)C(O)NH2である。他の実施形態では、化合物は、ベヘン酸アミドである。
一実施形態では、各R1は、独立してC6〜C30アルキルである。一実施形態では、各R1は、独立してC8〜C22アルキルである。他の実施形態では、各R1は、独立してC8〜C12アルキルである。一実施形態では、各R1は、独立してC16〜C22アルキルである。他の実施形態では、各R1は、C21アルキルである。他の実施形態では、各R1は、CH3(CH220である。
一実施形態では、各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルである。他の実施形態では、各R2は、独立してH又はC1〜C6アルキルである。一実施形態では、各R2は、Hである。
一実施形態では、各R3は、独立してC2〜C10アルキレンである。他の実施形態では、各R3は、独立してC2〜C6アルキレンである。一実施形態では、各R3は、C2アルキレンである。
ii)化合物の合成
式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、R1、R2、及びR3が前述した通りである化合物は、商業的に得ることができ、又は当業者に周知の方法を使用して合成することができる。
合成例については、例えば、マイケル・B・スミス(Michael B. Smith)及びジェリー・マーチ(Jerry March)の、マーチの先端有機化学:反応、メカニズム、及び構造(March's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure)、第5版(2001)、1652〜53頁(R1−C(O)N(R22及びR1−NHC(O)−R2を含むアルキルアミドの合成);1659〜1660頁(R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、及びR1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1を含むビスアミドの合成);又は1692頁(R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、及びR1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1を含む尿素の合成)を参照のこと。
他の例として、式(C6〜C30アルキル)C(O)NH2の化合物は、クローダ(Croda)から商標インクロスリップ(Incroslip)として得ることができる。
iii)核剤としての化合物
ベヘン酸アミドを含む式(C6〜C30アルキル)C(O)NH2の化合物は、当該技術分野では「スリップ剤」として知られており、通常、成形物品の摩擦係数を低減させるために使用される。スリップ剤は、表面に対して隔離(segregating)し、その摩擦係数を低下させることによって作用することができる。驚くべきことに、本発明によれば、本出願人らは、これらの化合物に加えて、式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、R1、R2、及びR3が前述した通りである化合物が、PHA用の核剤として有用であると考えている。一実施形態では、式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、R1、R2、及びR3が前述した通りである化合物は、PHAとブレンドされたときに結晶化プロセス時間を短縮する。
ポリヒドロキシアルカノエートは、核生成が困難な場合があり、核剤は、核生成されるポリマーの種類に対して非常に特異的な場合がある。一実施形態では、核剤の有効性は、該核剤が、新しいポリマー結晶をその上に形成させることのできるエネルギー的に有利な表面を作り出す能力に依存しており、その能力が、核生成されるべきポリマーの結晶構造に依存する場合がある。
本出願人らは、特定の融点特性を有する、式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、R1、R2、及びR3が前述した通りである化合物が、PHA用の効率的な核剤であると考えている。一実施形態では、化合物は、約60℃〜約150℃の範囲の融点を有する。他の実施形態では、化合物は、約100℃〜約120℃の範囲の融点を有する。
一実施形態では、化合物は、式(C6〜C30アルキル)C(O)NH2の化合物である。一実施形態では、化合物は、ベヘン酸アミドである。他の実施形態では、化合物は、CH3−(CH28−C(O)NH−CH2−CH2−NHC(O)−(CH28−CH3、又はCH3−(CH217−NHC(O)NH−(CH2−CH23−NHC(O)NH−(CH217−CH3である。
一実施形態では、本方法又は組成物において有用な化合物の量は、ポリマーの約0.01重量%〜約20重量%である。他の実施形態では、化合物の量は、ポリマーの約0.5重量%〜約5重量%である。他の実施形態では、化合物の量は、ポリマーの約0.5重量%〜約1.5重量%、或いは約2重量%〜約3重量%である。
一実施形態では、本発明において有用な化合物を、非常に細い(fine)又は薄い(thin)製品が必要なプロセスで使用することができる。理論に束縛されるものではないが、本出願人らは、このことが、ベヘン酸アミドなどの式(C6〜C30アルキル)C(O)NH2の化合物を含む、式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、R1、R2、及びR3が前述の通りである化合物が、PHA加工温度で溶融するが、窒化ホウ素などの他の核剤は粒状で、溶融しないからであると考えている。粒状である既知の核剤は、非常に小さい紡糸口金穴を詰まらせる虞があり、形成される繊維性ポリマーの弱さの原因になりかねない。
他の実施形態では、本発明において有用な化合物は、得られる結晶化したポリマーにさほど色をもたらさない。
本発明において有用な化合物の他の利点は、該化合物が加工温度の柔軟性を提供できることである。例えば、該化合物は、より低い溶融のPHAを核生成させる、より高い溶融のPHAなどの、他の核剤の核生成効率を低下させる虞のある、180℃付近又はそれ以上のポリマー加工温度に有用である。180℃付近の加工温度は、例えば、約170℃の溶融温度を有し得るポリヒドロキシブチレート−ポリヒドロキシバレレートの結晶化に有用である。
さらに、本発明において使用される化合物は、結晶化されるべきポリマーと接触させたときに、特別なブレンド方法を必要としない。当該技術分野において既知の標準的ないかなる溶融混合方法を使用してもよい。このことは、ポリマーに組み込むのに可塑剤を必要とする、当該技術分野において既知の特定の核剤とは対照的である。可塑剤の使用は、得られるポリマーの機械的特性を損なう虞がある。
任意に、溶融ブレンド、溶液ブレンド、乾式混合、押出混合、射出成形、ペレット化、吹込み成形、押出シート成形、インフレーション成形、異形押出成形、減圧成形、吹込みフィルム加工(blown film processing)、押出被覆、紡糸、又はそれらのいずれかの組み合わせを含む標準的な溶融混合方法によって、化合物をポリマーと接触させることができる。一実施形態では、化合物をポリマーと混合すると、化合物がポリマー全体に分散する。一実施形態では、化合物をポリマーに組み込んでも、ポリマーの融点を変化させない。
一実施形態では、化合物は、該化合物の粒径がポリマーの粒径と同様の大きさになるように選択されてよい(又は、大きい粒径から所望の粒径へと粉砕されてよい)。理論によって制限されないが、化合物及びポリマーの粒径が同様である場合、より良好な分散と、それに付随するポリマーのより良好な結晶化とがもたらされると考えられている。本明細書で有用な粉砕技術の一例が、ピンミルである。
c)温度
本発明では、ポリマーは、式:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1の化合物であって、式中、R1、R2、及びR3が前述の通りである化合物と、該ポリマーの融点を約5℃〜約15℃上回る第1の温度で接触する。
ポリマーの融点を約5℃〜約15℃上回る温度では、該ポリマーの大部分が溶融する。このことが、ポリマー材料全体にわたる一様な結晶化を可能にする。
一実施形態では、第1の温度は、約100℃〜約190℃である。他の実施形態では、第1の温度は、約130℃〜約190℃である。一実施形態では、第1の温度は、約140℃〜約180℃である。
一実施形態では、ポリマーは、約80℃〜約160℃の融点を有する。他の実施形態では、ポリマーは、約100℃〜約150℃の融点を有する。ポリマーの融点は該して該ポリマーの繰り返し単位に依存する可能性があり、当業者に既知の方法によって該融点を測定できることが、当業者には認識されよう。
II.第2の温度でポリマーを冷却する工程
続いて、ポリマーは、該ポリマーのおよそガラス転移温度から化合物のおよそ融点までの第2の温度で冷却される。一実施形態では、第2の温度は、化合物の融点を約1℃下回る温度〜約5℃である。
ポリマーのおよそガラス転移温度と、化合物のおよそ融点との間では、ポリマー結晶が一次不均質核生成部位から成長できる速度が変化することがあり、ポリマーの組成に応じた特定の温度において最大結晶化速度を有することができる。この温度は、当業者には「最大線形成長速度」温度として知られている。この温度で、又はこの温度付近で結晶化を実施すると、より速い結晶化速度をもたらすことができる。一実施形態では、化合物は、最大線形成長速度の温度以上の融点を有する。
一実施形態では、冷却は、約3〜約30秒の時間にわたって行われる。他の実施形態では、冷却は、約8〜約20秒の時間にわたって行われる。冷却時間は、ポリマーに顕著な粘着性が残らず、ポリマーの機械的完全性が維持されるような時間とすることができる。冷却時間が、また、ポリマーが冷却される第2の温度に左右され得ることが、当業者には認識されよう。
一実施形態では、第2の温度は、約50℃〜約90℃である。
一実施形態では、ポリマーは、約−30℃〜約10℃のガラス転移温度を有する。
ポリマーのガラス転移温度は該ポリマーの繰り返し単位の性質によって決まることがあり得、当業者に既知の方法によって該温度を測定できることが、当業者には認識されよう。
一実施形態では、化合物は、約100℃〜約120℃の融点を有する。
本発明によってもたらされる冷却時間は、より速い結晶化を可能し、したがってポリマーの全体的な加工をより速いものにすることができる。これらの利点は、本発明のプロセスを、当該技術分野において既知の他の結晶化プロセスに比べ、より経済的に実現可能なものにすることができる。
特定のプロセスでは、ポリマーを結晶化させるのに必要な時間は、加工の重要な特徴である。例えば、ポリマーフィルムを製造するときには、ポリマー材料が、フィルムロールと接触する前に凝固することが有利である。冷却速度を加速させること、したがって結晶化プロセスを加速させることは、フィルム及び繊維を含む特定のポリマーの製造に有利である。
ポリマーの結晶化は、ポリマーの機械的完全性を維持するのに役立つ。溶融したままのポリマーは変形する可能性があり、又は望ましくない粘着性を有する可能性がある。例えば、様々なポリマー表面が互いにくっつくのを防ぐために、ポリマー表面は、結晶性であるべきである。
III.ポリマー源
本発明によって結晶化されるべきポリマーは、少なくとも約20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有する。利用可能ないかなる方法によって得られる又は抽出されるポリマーも、本発明の結晶化方法を使用して結晶化できることが、当業者には理解されよう。
a)PHA含有バイオマス
PHAは、これらに限定するものではないが、細菌又は真菌などの単細胞生物及び植物などの高等生物を含む供給源から抽出することができる。これらの供給源は、生合成されるPHAとともに、本明細書では集合的に「バイオマス」と呼ばれる。バイオマスは、野生型生物を含むことができるが、栽培者にとって関心のある特定のPHAの生成のために特別に設計された遺伝子組み換え種を含むこともできる。そのような遺伝子組み換え生物を作る方法は、当業者には周知である。
本明細書で有用なPHAを含有するバイオマスは、実質的に乾燥していることができる。本明細書で使用するとき、「実質的に乾燥している」とは、約5%未満の水を含有することを意味する。実質的に乾燥しているバイオマスは、抽出プロセスが開始される前に、これらに限定するものではないが噴霧乾燥又は凍結乾燥を含むプロセスを使用して得ることができる。一実施形態では、実質的に乾燥しているバイオマスは、約2%未満の水を含有し、他の実施形態では、1%未満の水を含有し、或いは、該バイオマスは、検出可能なレベルの水を含有しない。
バイオマス生物として有用な植物としては、PHAを産生するように設計された、いかなる遺伝子組み換え植物もが挙げられる。そのような植物としては、穀物グレイン、脂肪種子、及び塊茎植物などの農作物が挙げられ、他の植物としては、アボカド、大麦、ビート、ソラマメ、そば粉、ニンジン、ココナツ、コプラ、トウモロコシ(メイズ)、綿実、ゴード、ヒラマメ、ライマメ、キビ、緑豆、オート麦、オイルパーム、エンドウ、落花生、ジャガイモ、かぼちゃ、菜種(例えば、キャノーラ)、米、サトウモロコシ、大豆、サトウダイコン、サトウキビ、ヒマワリ、サツマイモ、タバコ、小麦、及びヤムイモが挙げられる。本発明のプロセスにおいて有用な、そのような遺伝子変調された実の成る植物としては、リンゴ、アンズ、バナナ、カンタロープ、サクランボ、ブドウ、キンカン、タンジェリン、トマト、及びスイカが挙げられるが、これらに限定されない。植物は、Y・ポアリエ(Poirier, Y.)、D・E・デニス(D. E. Dennis)、K・クロンパレンズ(K. Klomparens)、及びC・サマービル(C. Somerville)、「トランスジェニック植物において生成される生分解性の熱可塑性物質であるポリヒドロキシブチレート(Polyhydroxybutyrate, a biodegradable thermoplastic, produced in transgenic plants)」、サイエンス(SCIENCE)、第256巻、520〜523頁(1992年)、並びに/又は米国特許第5,650,555号(ミシガン州立大学(Michigan State University)、1997年7月22日発行)に開示されている方法に従って、PHAを生成するように遺伝子組み換えすることができる。一実施形態では、植物は、PHAを生成するように遺伝子組み換えされた、大豆、ジャガイモ、トウモロコシ、又はココナツの植物であり、他の実施形態では、植物は、大豆である。
本発明において有用な細菌としては、PHAを生成できるいかなる遺伝子組み換え細菌、並びにPHAを自然生成する細菌もが挙げられる。そのような細菌の例としては、「新規の生分解性微生物ポリマー(NOVEL BIODEGRADABLE MICROBIAL POLYMERS)」、E・A・ドーズ(E.A. Dawes)編、NATO ASIシリーズ(NATO ASI Series)、シリーズE:応用科学(Series E:Applied Sciences)、第186巻、クルワー学術出版(Kluwer Academic Publishers)(1990)、米国特許第5,292,860号(鐘淵化学工業株式会社(Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha)、1994年3月8日発行)に開示されているものが挙げられる。一実施形態では、細菌は、アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)、大腸菌(Escherichia coli)、ラルストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha)、プロトモナス・エクストルケンス(Protomonas extorquens)、メチロバクテリウム・エクストルケンス(Methylobacterium extorquens)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、シュードモナス・レシノボランス(Pseudomonas resinovorans)、シュードモナス・オレオボランス(Pseudomonas oleovorans)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas syringae)、シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)、スファエロチルス・ナタンス(Sphaerotilus natans)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)、ロドバクター・スフェロイデス(Rhodobacter sphaeroides)、アクチノバシラス(Actinobacillus)、又はアゾトバクター・ビネランジー(Azotobacter vinelandii)である。
一実施形態では、バイオマスは、本発明に記載の抽出プロセスを経済的に実行可能にする、十分な量のPHAを含有する。他の実施形態では、バイオマス中のPHAの量は、該バイオマスの総乾燥重量の少なくとも約20%、或いは少なくとも50%、或いは少なくとも約60%であるべきである。一実施形態では、バイオマス中のPHAの初期量は、総乾燥重量の約25%〜約90%である。
b)抽出:
1以上の種類のPHAをバイオマスから抽出することができる。
抽出の間、バイオマスは、溶媒と組み合わせられる。例えば、バイオマスからPHAを抽出するための条件に関する詳細は、米国特許第5,942,597号、米国特許第5,918,747号、米国特許第5,899,339号、米国特許第5,849,854号、及び米国特許第5,821,299号(それぞれプロクター・アンド・ギャンブル(Procter and Gamble)に譲渡)で入手可能である。利用可能ないかなる方法によって得られる又は抽出されるPHAも、本発明の結晶化方法を使用して結晶化できることが、当業者には理解されよう。
c)純度
一実施形態では、本方法及び組成物において有用なポリマーは、少なくとも約90%純粋である。任意に、ポリマーは、少なくとも約95%純粋、又は少なくとも約98%純粋である。
本明細書では、細心の注意を払ってこのようなパラメータの選択に関する指針を提供してきたが、ユニット操作条件又は個々のデバイスの最適範囲をバイオマスの種類に応じて変更できることが当業者には認識されよう。
したがって、以下の諸実施例は、本発明の範囲内のいくつかの実施形態についてさらに説明し、実証する。これらの実施例は、単に説明の目的で示されるものであり、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形形態が実施可能であるので、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
剥離試験及びボール試験を使用した核生成の結果
核生成の結果を得るために、「剥離試験(peel test)」を実施する。剥離試験では、ポリマー試料0.75〜1.0gを、カーバープレス(Carver Press)内で温度170℃においてポリ(テトラフルオロエチレン)(厚さ254μm(10mil))の2枚のシートの間で溶融させる。プレス条件は、次の通りである:無負荷で2分、453.6kg(1000ポンド)で2分、2267kg(5000ポンド)で2分、最後に4536kg(10,000ポンド)で1分。ポリマーシートをプレスから取り外し、固有の結晶化温度で10秒間冷却させ、引き離した。手で剥がすことのできるシートでは、ポリマーの変形なしに該ポリマーを両方のポリ(テトラフルオロエチレン)シートから剥ぎ取ることができる場合、そのポリマーは、剥離試験に合格した。
特定のポリマーが剥離試験に合格した場合、ただちにそのポリマーに第2の「ボール試験(ball test)」を実施する。ボール試験では、ポリマーシートを手でくしゃくしゃに丸めてボールにし、3秒間保持してから放す。ポリマーシートがそれ自体にくっつかない場合、ボール試験に合格したと言われる。ボール試験は、ポリマーにおける低いレベルの粘着性を検出するために使用される。
実施例1:ベヘン酸アミドとともに溶融ブレンドされたPHA
5mol%のヘキサノエートを有するポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヘキサノエート)(「PHB−Hx」)(Mw=680,000)を、商標インクロスリップB(Incroslip B)(クローダ(Croda))として販売される精製ベヘン酸アミド(約95%純粋)とともに溶融ブレンドする。PHAとベヘン酸アミドとを、ハーケ・レオコード90(Haake Rheocord 90)溶融ミキサー内で1重量%のベヘン酸アミドで組み合わせる(0.5gのインクロスリップB(Incroslip B)を49.5gのPHB−Hxに組み合わせる)。組み合わせたものを、170℃において6.28rad/s(60rpm)で10分間混合し、取り出して一晩置く。
次いで、得られたPHB−Hx/ベヘン酸アミドブレンド試料に、60℃の結晶化温度を使用して剥離試験を実施し、ボール試験を実施する。ブレンドは、両方の試験に合格する。
対照として、前述のように、ただしベヘン酸アミドを追加せずに、PHB−Hxを調製する。対照PHB−Hxは、以上に概要を記載した剥離試験及びボール試験で不合格となる。
前述のように、ただし様々な量のベヘン酸アミドを使用して、さらなるPHB−Hx試料を調製する。PHB−Hx試料を、2重量%、3重量%、5重量%、及び10重量%のベヘン酸アミドの存在下で調製する。これらのPHB−Hx/ベヘン酸アミドブレンドは、それぞれ、以上に概要を記載した剥離試験及びボール試験に合格する。
前述のように、ただし、2重量%のベヘン酸アミドの存在下で、様々なモル百分率のヘキサノエートコポリマーを使用して、さらなるPHB−Hx試料を調製する。6.2mol%のヘキサノエートコポリマー、8.5mol%のヘキサノエートコポリマー、及び9.4mol%のヘキサノエートコポリマーを含有するPHB−Hx試料を調製する。これらのPHB−Hx/ベヘン酸アミドブレンドは、それぞれ、以上に概要を記載した剥離試験及びボール試験に合格する。
実施例2:ベヘン酸アミドとともに溶融ブレンドされたPHA
5mol%のヘキサノエートを有するポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヘキサノエート)(PHB−Hx)(Mw=680,000)を、以上の実施例2に記載したように、ただし、商標インクロスリップBR(Incroslip BR)(クローダ(Croda))として販売される2重量%のベヘン酸アミドの存在下で、溶融ブレンドする。
試料は、以上に概要を記載した剥離試験及びボール試験に合格する。
実施例3:ベヘン酸アミドとともに射出成形されたPHA
6.2mol%のヘキサノエートを有するポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヘキサノエート)(PHB−Hx)(Mw=660,000)を、商標インクロスリップB(Incroslip B)(クローダ(Croda))として販売される精製ベヘン酸アミド(約95%純粋)とともに溶融ブレンドする。ブレンド(いずれも粉末)を、2重量%のベヘン酸アミド(behemamide)の50gバッチで室温において乾式混合して(1.0gのベヘン酸アミドを49.0gのPHB−Hxに混合)、合計5kgの混合粉末を得る。次いで、粉末をヘンシェルミキサー(Henschel mixer)に入れ、その粉末を105rad/s(1000rpm)で4分間乾式ブレンドする。次いで、粉末ブレンドを、ハーケ・レオコード90(Haake Rheocord 90)2軸押出機に送り込む。押出機の条件は、12.6rad/s(120rpm)であり、ゾーン温度は165℃、170℃、175℃に設定され、ダイ温度は170℃である。押し出されたストランドは、60℃で水浴を通過する。次いで、ベルリンPEL2ペレタイザ(Berlin PEL2 pelletizer)を使用して、ストランドをペレットに切る。
次いで、核生成を実証するために、エンゲルス(Engels)54Mg(60トン)射出成形機を使用して、これらのペレットをドッグボーン(dogbone)試験片に射出成形する。射出成形の条件は、次の通りである:押出機温度は、149℃/149℃/149℃/149℃(300°F/300°F/300°F/300°F)(ノズル)である。成形温度は、60℃(140°F)に設定する。射出速度は、10.16cm/s(毎秒4インチ)であり、スクリューストロークは2.3cm(0.9インチ)である。背圧は、352kPa(51psi)であり、スプルーブレイクがプロファイル内にある。核生成を実証するために、金型が引き離されるときに金型から自動的に押し出される固体試験片を作り出すのに必要な、充填後に金型内に置かれる時間の長さを測定する。
PHB−Hxベヘン酸アミドブレンドの場合、金型が充填された後の時間である冷却時間は、9秒である。
同様の方法で、ただしベヘン酸アミドなしで調製されるPHB−Hxの場合、冷却時間は、300秒よりも長い。冷却時間は、結晶化時間に比例する。一般に、冷却時間が長いことは、結晶化が遅いことを示す。
実施例4:溶融混合されたPHAの結晶化温度
4.2mol%のヘキサノエートを有するポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヘキサノエート)(「PHB−Hx」)(Mw=1,220,000)100重量部を、2重量部の、以下の添加剤A、B、又はCとともに溶融混合することによって、組成物を調製する。組成物を4分間溶融混合し、10.5rad/s(100rpm)のスクリュー回転に曝しながら1分間真空脱気する。ミキサーチャンバ温度は、155〜160℃に設定する。
添加剤Aは、日本化成株式会社(Nippon Kasei Chemical)の製品から得られるベヘン酸アミドである。
添加剤Bは、化合物:
CH3−(CH28−C(O)NH−CH2−CH2−NHC(O)−(CH28−CH3であり、
日本化成株式会社(Nippon Kasei Chemical)から商標名スリパックスC10(Slipax C10)として入手可能である。この化合物は、162〜170℃の溶融温度を有する。
添加剤Cは、化合物:
CH3−(CH217−NHC(O)NH−(CH2−CH23−NHC(O)NH−(CH217−CH3であり、
日本化成株式会社(Nippon Kasei Chemical)から商標名ハクリーンSH(Hakleen SH)として入手可能である。この化合物は、174〜175℃の溶融温度を有する。
また、添加剤なしの比較例も調製する。
結晶化度に対するPHB−Hxの効果を、冷却時の結晶化温度であるポリマーのTccを測定することによって評価する。Tccを、示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter)(DSC)を使用して測定し、以下の表1に示す。試料を180℃で溶融し、DSC測定の前に氷浴で急冷する。DSC測定では、温度を毎分10℃で0℃から200℃まで上げ、次いで毎分10℃で200℃から0℃まで下げる。表1の結果は、添加剤A、B、及びCがPHA用の有効な核剤であることを実証する。
Figure 2008513578
実施例5:PHAをベヘン酸アミドとともにペレット化する工程
5.7mol%のヘキサノエートを有するポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヘキサノエート)(PHB−Hx)(Mw=590,000)を、商標インクロスリップ−B(Incroslip-B)(クローダ(Croda))として販売される精製ベヘン酸アミド(約95%純粋)とともに溶融ブレンドする。初めに、ベヘン酸アミドの粒径を縮小させてPHB−Hxニートポリマーの粒径に合致させるために、ピンミル又は細断能力のある高強度ミキサーを使用して、ベヘン酸アミドを粉砕して細かい粉末にする。第1の混合工程では、227g(0.5ポンド)の粉砕されたベヘン酸アミドを、4kg(9.5ポンド)のニートPHB−Hxとともに、ヘンシェル(Henschel)高強度ミキサー内で4分間にわたって低速で乾式混合する(ベヘン酸アミド5重量%)。第2の、すなわち最後の乾式混合工程では、18kg(40ポンド)の追加のPHB−Hxニートポリマーを第1の工程の混合物に加えて、1重量%のベヘン酸アミドの23kg(50ポンド)バッチを作り出す(227g(0.5ポンド)のベヘン酸アミドを22.5kg(49.5ポンド)のPHB−Hxに加える)。組み合わせたブレンドを、ヘンシェル(Henschel)ミキサー内でさらに4分間低速で混合する。この粉砕及び乾式混合プロセスは、低いベヘン酸アミドの濃度で効率的な核生成及び結晶化を達成するために、溶融配合(melt compounding)及びペレット化前にPHB−Hx中のベヘン酸アミドの分散を最大限にする。
次いで、1%のベヘン酸アミドでの最終的なブレンドを、14kg/h(30ポンド/時間)で46mmコペリオン・バス・ニーダー(Coperion Buss Kneader)(単軸混合押出機)に送り込んで溶融させ、材料をさらに均質化する。溶融したブレンドは、バス・ニーダー(Buss Kneader)から直接に単独排出スクリューへと運ばれ、該スクリューがストランドペレット化のために溶融物をダイに通過させる。以下の表2は、押出プロセスにおける、スクリュー条件、温度設定、及び測定された溶融温度プロファイルを含む。ダイは3つの穴を有し、それぞれ直径4mmである。押し出されたストランドを、60℃で2.74m(9フィート)の水浴に通過させて結晶化を完了する。浴内での平均滞留時間は、30秒である。次いで、ストランドをチョッパでペレットに切断する。
Figure 2008513578
本願全体を通じて、様々な出版物が参照される。本明細書で記載し請求する本発明の日付の時点で当業者に知られている現況技術をより詳細に説明するために、これらの出版物の開示全体を、本明細書に参考として組み込む。
本特許明細書の開示は、著作権の保護下にある要素を含む。著作権の所有者は、特許商標局の特許ファイル又は記録に記されている、特許明細書又は特許の開示のいかなる者による複製に対しても意義を申立てないが、その他の場合はすべてのいかなる著作権をも保有する。
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (16)

  1. 少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマーを結晶化させるプロセスであって、該プロセスが、
    a)該ポリマーと、次式の化合物:
    1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせ、好ましくは(C6〜C30アルキル)C(O)NH2とを、該ポリマーの融点を5℃〜15℃上回る第1の温度で、好ましくは100℃〜190℃で、混合する工程、及び
    b)該ポリマーのガラス転移温度から該化合物の融点までの第2の温度で該ポリマーを冷却すること、好ましくは第2の温度は、50℃〜90℃であり、好ましくは冷却は、3〜30秒の時間にわたって行われる工程、
    を含み、
    式中、各R1は、独立してC6〜C30アルキルであり、
    各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、及び
    各R3は、独立してC2〜C10アルキレンであることを特徴とする、プロセス。
  2. 前記混合が、溶融ブレンド、溶液ブレンド、乾式混合、押出混合、射出成形、ペレット化、吹込み成形、押出シート成形、インフレーション成形、異形押出成形、減圧成形、吹込みフィルム加工、押出被覆、紡糸、又はそれらの組み合わせを含むことを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記ポリマーが、少なくとも50mol%のヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を含むことを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記繰り返し単位が、3−ヒドロキシブチレート繰り返し単位であることを特徴とする、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記ポリマーが、80℃〜160℃、好ましくは60℃〜150℃の融点と、好ましくは−30℃〜10℃のガラス転移温度とを有することを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記化合物が、ベヘン酸アミドであることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記化合物が、
    CH3−(CH28−C(O)NH−CH2−CH2−NHC(O)−(CH28−CH3、又は
    CH3−(CH217−NHC(O)NH−(CH2−CH23−NHC(O)NH−(CH217−CH3であることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記化合物の量が、前記ポリマーの0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜1.5重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記ポリマーの粒径と化合物の粒径が、同様であることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記ポリマーの繰り返し単位の少なくとも90%が、ヒドロキシアルカノエート繰り返し単位であることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記ポリマーが、ヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーであることを特徴とする、請求項10に記載のプロセス。
  12. 前記ヒドロキシアルカノエートが、D−ヒドロキシアルカノエートであることを特徴とする、請求項10に記載のプロセス。
  13. 前記ポリマーの分子量が、300,000〜1,000,000であることを特徴とする、請求項10に記載のプロセス。
  14. a)少なくとも20モルパーセントのヒドロキシアルカノエート繰り返し単位を有するポリマー、好ましくはヒドロキシブチレート−ヒドロキシヘキサノエートコポリマー、より好ましくはD−3−ヒドロキシブチレート−D−3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーと、
    b)次式の化合物:R1−C(O)N(R22、R1−C(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)NH−R1、R1−NHC(O)−R2、R1−NHC(O)−(R3)−C(O)NH−R1、R1−C(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−C(O)NH−R1、R1−NHC(O)NH−(R3)−NHC(O)−R1、又はそれらの組み合わせ、好ましくは(C6〜C30アルキル)C(O)NH2
    を含み、
    式中、各R1は、独立してC6〜C30アルキルであり、
    各R2は、独立してH又はC1〜C20アルキルであり、及び
    各R3は、独立してC2〜C10アルキレンであることを特徴とする、組成物。
  15. 前記化合物が、ベヘン酸アミドであることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記ポリマーが、次の構造を有する第1の繰り返し単位と、
    Figure 2008513578
    次の構造を有する第2の繰り返し単位と
    を有し、
    Figure 2008513578
    式中、各Rは、独立してC3〜C19アルキル基であり、該ポリマーは、75mol%〜99mol%の第1の繰り返し単位と、1mol%〜約25mol%の第2の繰り返し単位とを有することを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
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