JP2008511023A - 付随的なビブラートメカニズムを用いて弦楽器を自己チューニングするための装置および方法 - Google Patents

付随的なビブラートメカニズムを用いて弦楽器を自己チューニングするための装置および方法 Download PDF

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Abstract

モータ/ギアアセンブリを備える弦調節アセンブリを有する弦楽器用自動チューニングシステムを提供する。ここで、モータ/ギアアセンブリはチューニングシステム用ハウジング上で回転できる。同システムはまた、モータ/ギアアセンブリに接触するビブラートアームと、モータ/ギアアセンブリおよび楽器の両方に接触するビブラート戻しばねとを含む。同システムは、弦に対する弦調節アセンブリの弦接触面の位置を可逆的に変化させることで、弦のピッチを下げ、次に元々のピッチまで上げることができる。同システムは、遠隔式フットスイッチあるいは他のタイプの制御盤といった遠隔構成要素と無線通信を行うためのオプションボードをさらに含むことができる。他の遠隔装置が、他の楽器、音声を受け入れるためのオーディオ装置、等を含むチューニングシステムに無線接続される場合もある。

Description

(関連出願の引用)
本出願は、2004年8月18日に出願された米国仮特許出願第60/602,385号に対する優先権を主張するものであり、その開示内容は、その整合性を失わない程度まで参照することにより、本明細書に援用される。
(背景)
従来技術では、ある弦楽器用自動チューニングシステムが報告されてきた。
1998年10月20日にFreelandほかに対して発行された「Musical Instrument Self−Tuning System with Calibration Library」と題された特許文献1では、温度、湿度、楽器特性などの種々の条件群の下で弦楽器をチューニングするためのアクチュエータ位置を設定するために較正機能のライブラリを用いる自動式開ループ自己チューニングシステムを記述する。この特許はチューニング補正を行うための公知技術のアクチュエータを利用する。同特許では、前のチューニング補正からのアクチュエータ設定を保存し、この設定を次のチューニング補正で用いるという意味で、「開ループフィードバック」を用いる。1999年1月12日にFreelandほかに対して発行された「Musical Instrument Self−Tuning System with Capo Mode」と題された特許文献2では、カポタスト取付け後に弦楽器をチューニングする上で必要なチューニング調整を計算するための方法を開示する。同特許は、弦周波数を実際に変更するための公知の機械構成を利用する。
1998年6月16日にMilanoほかに発行された「Automatic String Instrument Tuner」と題された特許文献3では、開ループフィードバックと、異なる弦に対して連続してモータ出力をかけるためのトランスミッション付きモータ/ギア構成を用いる自動チューニングシステムを用いる自動チューニングシステムを説明する。1994年9月6日にPattieに対して発行された「Automatically Tuned Musical Instrument」と題された特許文献4では、モータシャフトの周りに弦を巻き付けることで弦の張力を調整するためのモータを有する自動チューニングシステムを開示する。このシステムは、周波数調整を行う際に保存されるアクチュエータ位置を参照しないという点で、「閉ループフィードバック」を用いる。1994年6月28日にMillerほかに発行された「Device and Method for Automatically Tuning a Stringed Musical Instrument」と題された特許文献5では、周波数を調整するための弦側路を屈曲させるための直線アクチュエータを用いるチューニングメカニズムを開示する。1991年11月19日にdeBudaに対して発行された「Piano Tuning System」と題された特許文献6では、閉ループフィードバックに応じてピアノ弦を調整するための手持ち式装置を提供する。1990年3月20日にSkinnほかに発行された「Automatic Musical Istrument Tuning System」と題された特許文献7では、弦の張力を調整するためのレバーアーム/ローラアセンブリを説明している。ドライブギア/弦カム構成要素については開示されていない。1989年2月14日にSkinnほかに発行された「Automatic Musical Instrument Tuning System」と題された特許文献8では、レバーとローラとを用いるダウェルピンで弦の張力を調整するステップが開示されている。ドライブギア/弦カム構成要素は使用されていない。1989年8月15日にHughes,Srに対して発行された「Guitar with Tuning Changing, Key Changing, Chord Changing and Modulation Capabilities」と題された特許文献9では、弦の張力の手作業での調整を必要とするチューニング方法を開示する。1985年8月20日にBorisoffに発行された「String Bender Attachment Construction」と題された特許文献10もまた、弦の張力を変更するための手作業のシステムを開示する。1986年4月29日にMinnickに発行された「Self Tuning Tail Piece for String Instruments」と題された特許文献11では、閉ループフィードバックと、張力調整のためのアクメねじおよびレバーとを用いた自動チューニング装置を開示する。1984年1月24日にScholzに発行された「Automatic Tuning Device」と題された特許文献12では、周波数よりも弦の張力を検知することで作動する自動チューニング装置を開示する。1983年3月1日にScholzに発行された「Automatic Tuning Device」と題された特許文献13でも、周波数よりも弦の張力を検知することで作動する自動チューニング装置を開示する。1978年5月9日にHedrickに発行された「String Instrument Tuning Apparatus」と題された特許文献14では、ケーブルシステムで始動される別個の手持ち式チューニング装置を開示する。
多数の特許でビブラート効果を得るための手段を有するチューニングシステムを開示している。2002年7月9日にWhittallほかに発行された「Tuning Means for Tuning Stringed Instruments,a Guitar Comprising Tuning Means and a Method of tuning Stringed Instruments」と題された特許文献15では、張力調整のために弦が出力ペグの周りに巻きつく多段エピサイクリック歯車を開示する。同特許は支点式ビブラート装置の利用を開示する。1999年5月23日にWynnに発行された「Electromechanical Tuner for Stringed Instruments」と題された特許文献16はまた、二重ヒンジ型トレモロシステムを用いる支点式ビブラート装置を開示する。1995年2月21日にBurgonに発行された「Tuning of Musical Instruments」と題された特許文献17では、弦に張力をかけるためのばねと、ビブラート効果を得るためにラック上を動く移動可能キャリッジとを利用する方法を開示する。1991年8月13日にBusleyに発行された「String Tensioning Apparatus for a Musical Instrument」と題された特許文献18では、張力を調整するために弦が巻かれているシャフトを有するモータを備える自動チューニングシステムを開示する。同特許では、電子的にビブラート効果を制御する従来型ビブラートアームまたはジョイボールを模擬するジョイスティック装置を有する。1992年3月17日にZacaroliに発行された「Automatic Tone Control for Stringed Musical Instruments」と題された特許文献19では、弦の張力を制御するための形状記憶合金と、トレモロ効果を得るための抵抗とを用いるチューニングシステムを開示する。1979年7月10日にTomiokaに発行された「String Vibration Transducer Bridge for Electric Stringed Instruments」と題された特許文献20では、弦の張力を調整するための圧電押圧メカニズムを開示する。抵抗器を利用することでトレモロをかけることができる。1995年8月8日にBakerに発行された「Memory Tuning System for String Instruments」と題された特許文献21では、レバーとカムとを用いて、トレモロベース要素を傾けるバーを作動させることでビブラート効果を得ることのできるチューニング装置を開示する。1991年4月23日にKurtzに発行された「Means and Method for Automatic Reasonce Tuning」と題された特許文献22では、弦の張力を調整するための圧電プッシャーを用いて、電圧変化によってビブラート効果を得る自動チューニング装置を開示する。
さらにほかの米国特許では、遠隔構成要素を有するシステム構成要素の通信に関するチューニングシステムが開示されている。2001年8月21日にCumberlandに発行された「Apparatus for Tuning Stringed Instruments」と題された特許文献23では、周波数よりも弦の張力を検知することで作動するチューニング装置を開示している。同特許では、弦を締めるドライバに接続されたコンピュータに無線結合ができる。2001年2月6日にLongほかに発行された「Tuning of Musical Instruments」と題された特許文献24では、弦に張力をかけるための出力ねじを駆動させるために単体のモータとクラッチシステムとを利用することを開示する。弦を弾く必要はない。同チューニング装置は遠隔制御で操作される場合もある。2000年12月26日にCaulkinsほかに発行された「Apparatus for Automating a Stringed Instrument」と題された特許文献25では、手作業で弦を弾く必要なく、従来手段で外部コンピュータがチューニングを制御できる弦楽器を開示している。1982年7月13日にPogodaに発行された「Remote Control for Electronic Musical Instrument Equipment」と題された特許文献26では、遠隔位置にあるチューニング装置を既存のギターケーブルを通して制御するエレキギター上に設けられ手作業で操作するスイッチを開示している。同特許は弦テンショニングメカニズムを開示していない。
2003年9月25日に公開されたSkinnの「Piezo Rocker Bridge」と題された特許文献27では、弦の張力が調整される際に実質的に摩擦なく弦が動くことのできるロッカー構成要素を有する移動可能サドルブリッジを開示している。また、全ての弦を同時に弾くことで自動チューニング装置が作動できるようにする圧電ピックアップ設計も開示されている。
自動チューニングシステムに関連する他の特許には、米国特許第3,144,802号、第4,044,239号、第4,196,652号、第4,947,726号、第4,958,550号、第4,207,791号、第4,313,361号、第4,732,071号、第4,327,623号、第2,136,627号、第4,100,832号、第4,434,696号、第4,457,203号、第4,512,232号、第4,665,790号がある。
ここで言及された全ての公開物は、本発明で有用な種々の装置および方法の教示に対して一貫性がなくならない程度まで、参照することによって援用される。本発明の以下に示す説明で特に開示されていないが、このような公開物で開示されている特性については、いずれも本発明の実施形態で除外される場合がある。
米国特許第5,824,929号明細書 米国特許第5,859,378号明細書 米国特許第5,767,429号明細書 米国特許第5,343,793号明細書 米国特許第5,323,680号明細書 米国特許第5,065,660号明細書 米国特許第4,909,126号明細書 米国特許第4,803,908号明細書 米国特許第4,856,404号明細書 米国特許第4,535,670号明細書 米国特許第4,584,923号明細書 米国特許第4,426,907号明細書 米国特許第4,375,180号明細書 米国特許第4,088,052号明細書 米国特許第6,415,584号明細書 米国特許第5,886,270号明細書 米国特許第4,390,579号明細書 米国特許第5,038,657号明細書 米国特許第5,095,797号明細書 米国特許第4,160,401号明細書 米国特許第5,438,902号明細書 米国特許第5,009,142号明細書 米国特許第6,278,047号明細書 米国特許第6,184,452号明細書 米国特許第6,166,307号明細書 米国特許第4,338,846号明細書 米国特許公開第2003/0177894号明細書
(発明の概要)
本発明は、弦楽器の個々の弦の音に対して正確で迅速な変更を行うことを可能にして、ユーザが始動した際に弦楽器に対して自動ファインチューニング補正を行う自動チューニングシステムを提供する。本チューニングシステムは、活性化させた弦によって生成される第1の楽音を検出してこの音に対応する単一値を得るための検出器と、この信号を、所望周波数と関連付けられた基準周波数値と比較して電気制御信号を生成するための検出器に結合されたプロセッサであって、電気制御信号が信号値と基準周波数値との間の差の関数であるものと、電気制御信号とは独立して所望周波数に達する際に必要な周波数変化を引き起こすための弦の張力を調整するためにプロセッサと弦とに結合される弦調整アセンブリであり、弦調整アセンブリが、自動チューニングシステムに対するハウジングに枢動可能に取り付けされたモータ/ギアアセンブリを備えるものと、を備える。以下で説明するように、これらのチューニングシステム構成要素はビブラートアームを用いて操作するように設計される。
本発明のチューニングシステムに関する「自動」という用語は、正確で再現可能なファインチューニング補正を行うために、本発明の機械的構成要素によって弦の張力が自動的に調整できるということを意味する。
「ファインチューニング補正」とは、システムにより自動的に行うことのできる弦の張力の変更である。物理的機械的制限のために、所望の弦周波数と実際の弦周波数との間の差は、本発明のチューニングメカニズムが取り扱うことのできるものよりも大きい可能性がある。例えば、本発明のドライブギア/弦カムは、移動を支配するモータに応じて約15度の回転自由度を有するように設計されるのが典型的であり、この回転自由度内においてのみ弦の張力を自動的に変えることができる。そのために、本発明のチューニングシステムおよびチューニング手順によって、粗チューニングが必要とされる場合には、以下で説明されるように、同じく予備的な粗チューニングが可能になる。
この自動チューニングシステムはまた、モータ/ギアアセンブリに対して機能的に接触するビブラートアームを備えるビブラートアセンブリと、モータ/ギアアセンブリと楽器との両方に対して機能的に接触するビブラート戻しばねと、をさらに備え、このビブラートアセンブリはばねに対して弦接触面の位置を可逆的に変化させ、これによって弦のピッチを下げ、次にこのピッチをその元々のピッチまで上げることができる。「ビブラート」という用語は、(音の大きさの可逆的変化を指す「トレモロ」とは対照的に)音のピッチの可逆的変化を指す。「ビブラートアーム」は、操作すると、ピストン方式でギア/モータアセンブリの端部を引き上げ、チューニングシステムハウジングに枢動可能に取り付けられた回転軸を回転させ、次に、ギア/モータアセンブリに接続されるチューニングアームを、チューニングシステムハウジングに同様に枢動可能に取り付けられたチューニングアーム回転軸上で回転させるレバーである。戻りばねは、ビブラートアームに接続される端部からギア/モータアセンブリの他の端部に取り付けられるとともにチューニングシステム用ハウジングにも取り付けられており、これにより、ギア/モータアセンブリ(さらにギア/モータアセンブリに接続されるチューニングアームアセンブリ)をその元々の位置に戻す。ビブラートアームは、ビブラート効果を起こすために1回以上操作することができる。ビブラートアセンブリの構成要素に関する「機能的接触」とは、1つの構成要素の作動によって、これと機能的に接触する構成要素に結果的に動きをもたらすことを意味する。例えば、本発明のビブラートアームは、直接的にギア/モータアセンブリに作用するよりも、むしろ、ビブラートアクティベータ軸を通して間接的にギア/モータアセンブリの回転を引き起こすことが好ましい。
弦調整アセンブリは、また、弦が固定されるチューニングアームと、チューニングアーム内に包含されるドライブギア/弦カムの弦接触面であって、弦と調整可能で付随的に接触している弦接触面と、ドライブギア/弦カムと回転可能に接触するモータ/ギアアセンブリのギアと、ギアトレンと回転可能に接触して電気信号に応答するモータ/ギアアセンブリのモータと、をさらに備えることができ、これにより、弦が活性化されると、弦により生成される周波数が変化する。
チューニングシステム用ハウジングは、次に説明するように別個のハウジングが可能であるか、楽器そのものの本体、あるいは、弦に対して回転するようモータ/ギアアセンブリが枢動可能に取付け可能になるように固定取り付けされた任意の構成要素が可能である。
モータ/ギアアセンブリは、弦の張力調整を行うために用いられるモータとギアとを備え、モータとギアとは、ハウジングに対して回転できる単体のユニットと一体化される。
弦楽器は、電気、アコースティック両方のギター、ベース、バイオリン、シタール、ハープ、ピアノ、その他を含む現在技術的に公知の任意の弦楽器が考えられる。好ましい一実施形態において、自動チューニングシステムを備える楽器はギターであり、さらに好ましくはエレキギターである。同じく一実施形態において、チューニングシステムの構成要素はその一体部としてギターに内蔵される。ギターが製造される際にチューニングアセンブリを組み込むことができるか、あるいは既存のギターに対して改造することができる。他の実施形態において、構成要素の一部は、以下で説明するようにギターから離れた場所にあることも可能である。
検出器は、弦を弾いた際に生成される音を受け入れてこの音の周波数を示す信号に音を変換することのできる電子構成要素を含む。好ましくは、音のアナログ信号がデジタル信号に変換される。本発明の一実施形態において、検出器は、関連する電気回路を有する従来のエレキギターに組み込んだピックアップを備える。
「活性化させた弦」はユーザが弾いた、あるいはその他の場合、自動弦活性化メカニズムといったものによって振動の与えられた弦である。
「プロセッサ」は、本発明の自動機能を実行するため、プログラムすることのできる任意の装置、あるいはハードウェアが考えられる。一実施形態において、これは中央演算処理装置(CPU)ボードである。また、これにはパソコンといった別のコンピュータ、あるいは公知の他の何らかの処理装置も考えられる。弦を活性化させることで生じる音を示して検出器により生成される信号をプロセッサが受けるといった場合のように、検出器と通信状態にある場合、プロセッサは検出器に「結合される」。
「所望の周波数」は、特定の「チューニング」によりチューニングされた場合に弦が生成しなければならない周波数である。
多数の公知の「チューニング」もある。例えば、米国で一般的に受け入れられている周波数値(ヘルツ値)を用いて、E,A,D,G,BおよびEの音について最も低いものから最も高い各弦に対して標準チューニングにより、受け入れ周波数が与えられる。これらの音に対するヘルツ値は他の時代、他の国では異なる場合もあり、第4オクターブのA音を用いてA−440ヘルツあるいはA−442ヘルツといった較正周波数として一般に表される。Aの開放弦のチューニングでは、E,A,E,A,C#,Eの各音に対して弦をチューニングする。Gの開放弦のチューニングでは、D,G,D,G,B,Dの各音に対して弦をチューニングする。Dの開放弦のチューニングでは、D,A,D,F#,A,Dの各音に対して弦をチューニングする。降下Dのチューニングでは、第4弦より1オクターブ低い全音分だけ第6弦(E)を下げることで標準チューニングを修正する。正しいイントネーション(周波数の各倍音によって1オクターブ高い音が得られ、各オクターブの間の12個の半音のおのおのが倍音列に従う)の目盛を用いた厳密な数学的チューニングと対照的な平均律では、全ての調において、また全ての調の音の倍音に対して良好ではあるが完璧ではないチューニングを行うように、数学的に決められたチューニングとは若干異なる周波数を各音に割り当てる。他に多くのチューニングが公知であり、本発明での利用のためにさらに新しいチューニングも生成できる。
ここで用いられる「チューニング」という用語は、「所望の周波数」、すなわち、ユーザにより選択された「チューニング」で要請される周波数を生成するために、弦の張力を調整することを示す「チューニング修正手順」という用語とは区別される。
音に対する「信号値」は、その音の周波数に対応するシステムで用いられる任意の単位で表される数字の場合もある。「信号値」は、弦の張力を表す単位、本発明のステップモータの動きを示す単位、あるいは本発明の自動チューニング手順を実施する上で有用な他の単位の場合もある。
所望の周波数に対する「基準周波数値」は、所望の周波数に対応して、弦を活性化させた際に生成される音の周波数と所望の周波数を比較する上で有用なものであり、前の段落で規定したとおり、任意の単位で表された数である。
「電気制御信号」は、弦の張力を自動的に調整するためのシステムにとって有用な任意の単位の信号値と基準周波数値との間の差を示す信号である。
「弦調整アセンブリ」は自動的に弦の張力を調節するために必要な全ての構成要素を含む。弦調整アセンブリの構成要素が、モータを直接的または間接的に始動して、最終的に弦の張力に変化をもたらすプロセッサからの信号を受け取ることができるようになった場合、弦調整アセンブリはプロセッサに「結合されている」。間接的なモータ始動の例として、プロセッサがCPUボードである一実施形態において、このCPUボードは、電気制御信号をモータボードに送り、このモータボードがさらに信号をモータに送る場合もある。弦の調整は、信号値と基準周波数値との間の差を示す電気制御信号に依存するが、以下でさらに詳しく説明するように、他の因子にも依存することが考えられる。
弦調整アセンブリの構成要素は、弦の1つの端部を固定するための手段をもたらし、ここで示すチューニングアームを含む。チューニングアームは、弦が全体にねじ込まれる上部外周の弦接触面を有するドライブギア/弦カムを包含する。弦接触面は丸い部位上で一定の半径(中央枢軸穴から外周までの距離)を有する丸い区域であるため、ドライブギア/弦カムが回転すると、丸い区域が弦上の異なる場所を圧迫し、これよって弦の長さが大きくなり、その張力および周波数も増す。弦接触面が異なる場所で弦を圧迫することができることは、弦接触面が弦と「調整可能で付随的に接触している」と言及される。ドライブギア/弦カムの回転は、丸い形状でモータと機能的に接続するギアと嵌合するギア歯を有するドライブギア/弦カムの丸い底部により可能になるため、モータがある距離を動くと、ドライブギア/弦カムは比例距離の回転を行う。これによりギアはドライブギア/弦カムと「回転可能に接触」するということができる。回転可能接触は、ここで説明するギア減速段といったものを通した直接的あるいは間接的なものが可能である。
一実施形態において、弦調整アセンブリは、関連するモータと各弦に対するギアを有するチューニングアームアセンブリを備える。他の実施形態において、単体のモータ/ギアアセンブリは公知の伝送配置を通して各チューニングアームに対して連続的に結合できる。
本発明で用いられるモータあるいは複数のモータは、ドライブギア/弦カムで必要な動きを生じる機能を実行することのできる公知の任意モータが可能である。一実施形態において、モータは、電気パルスを正確な機械的動きに変換する装置としてのステップモータである。ステップモータの出力軸は回転あるいは直線の動きを出力できる。本発明において、ステップモータは回転運動を出力する。チューナアームのドライブギア/弦カム構成要素を動かすギアと「回転可能に接触」するモータについて、モータ軸がギアと直接接触する、あるいはそのギアと接触する他の1つのギアまたは複数のギアと接触することを意味する。好ましい一実施形態において、ドライブギア/弦カムが15度回転する上でモータ軸の多数の回転が必要とされるように、ドライブギア/弦カムを動かすギアの回転運動を連続的に減らす一連のギアとモータ軸が接触する。
本発明の自動チューニングシステムはまた、ユーザに対して(つま弾くといったことで)おのおの個別の弦を活性化させるよう指示する異なる色のLEDといった信号構成要素を備えるユーザインターフェイスを備えることもある。一実施形態において、ユーザは次に各弦を弾くように指示され、各弦の周波数が個々に集められる。また、弦が弾かれた場合、もしくは、その他の場合では同時に活性化させた時に全ての弦から同時に信号を集めることのできる圧電変換器といった構成要素を利用することも可能である。従来技術で知られているように、デジタル表示、聴覚信号等を含む、ユーザと通信を行うための他のタイプの信号構成要素を用いることもできる。ユーザインターフェイスは、ボタンまたはスイッチといった制御装置、あるいはユーザが電気機械装置を操作できるようにするための公知の他の制御装置を備える。ユーザインターフェイスはまた、チューニング補正を始動するための電源制御装置とボタンとを含み、システムのユーザにより所望される特定のチューニングを選択するように制御を行う。
本発明の自動チューニングシステムはまた、弦を手作業で締める、緩める必要がある場合、あるいはさらに手作業で締める、または緩める必要がない場合に、それをユーザに知らせるための信号を含み、例えば、チューニングペグを回転させることで少なくとも1つの個別の弦の張力を手作業で調整するステップを含む粗チューニングルーチンをユーザが実施するように指示する信号構成要素を備えることができる。上に論じられるように、活性化させた弦の音により得られる信号値と基準周波数値との間の差が弦の自動ファインチューニング補正を可能にする値よりも大きな場合に、このような信号が始動される。
プロセッサは、各弦に対して複数の所望周波数の変更を行うためのモータ移動指示のために含まれる保存された一般的な所定較正値を備えることができる。「一般値」は、以下でさらに詳しく説明する公知の弦周波数に影響を与えることを考慮した所定因子である。これらの値は、必要とされるモータの動きを生じる上で有用な任意の単位で表現されることのある数値である。ユーザが特定のチューニングを選択することを望むのであれば、そのチューニングに対する適切な制御の起動によって本発明のアルゴリズムを起動させるが、このアルゴリズムは各弦の対応する所定の一般的較正値を利用するためにプロセッサ内でプログラムされる、もしくは有線でつながれるように、複数の所望チューニングに対して各弦に対して保存された一般的な所定較正値があるものと考えられる。このアルゴリズムは、その弦に対して自動チューニング補正を行う上で必要な量のモータの移動を引き起こすために、適切に保存された所定の一般較正値を用いる。
このアルゴリズムはまた、ここで「オフセット較正値」として言及される、各チューニング補正を行うために用いられるモータの移動に対する指示のための値を保存する。オフセット較正値は、その弦に対する次の自動チューニング補正を行なう上で必要なモータの移動量を再計算するための一般的な所定較正値とともに用いられる。
所定の一般的較正値および/またはそれぞれの前のチューニング補正からのオフセット較正値を用いることは、(システムが実際の周波数を所望の周波数と単に比較して、対応する弦調整を行う「閉ループフィードバック」と反対の)「開ループフィードバック」と呼ばれる。開ループフィードバックによって、本発明の自動チューニングシステムが用いられる毎にさらに正確になるようにできる。
本発明の自動チューニング補正を各所望チューニングに対して各弦に実施した後、以下でさらに説明するように、保存された所定の一般較正およびオフセット較正値を利用することで、楽器を弾く、あるいは、その他の場合、音を出すための行為の最中にその行為を停止することなく別のチューニングに対してユーザが変更を加えることができるようになる。ユーザは単に、別の所望のチューニングに対する各弦の保存された値を用いて各弦の張力を変更するためのアルゴリズムを始動させる制御装置を操作することができる。
本発明の自動チューニングシステムは、遠隔装置と無線通信を行うことのできる(ここで「オーディオ送信機および無線周波数コマンド制御送受信機」と呼ぶ)オプションボードをさらに備えることができる。これに関連する「遠隔」という用語は、装置が楽器あるいは物理的に楽器に接触している物体に対して物理的に接触していないことを意味する。「遠隔」装置は楽器と同一部屋内にあることが可能であるか、あるいは無線通信が可能な他の場所にあることも可能である。「無線通信」は、オプションボードと遠隔装置との間の信号に対する無線もしくは(空気以外の)他の物理的導管を用いない何らかの通信を意味する。遠隔装置は、電源立ち上げ、チューニング補正手順の開始、音の検出、および所望チューニングの選定といった上述のユーザインターフェイスアセンブリに対して制御装置でさらに制御されるシステム機能を制御するための制御装置を有する、フットスイッチあるいは手動装置といった、例えば、検出器またはプロセッサ、あるいは遠隔制御盤が可能である。制御盤はまた、プロセッサのプログラミングを行う、システム機能の実行または追加のチューニングに対して楽器をチューニングするために用いるデータまたはソフトウェアをダウンロードまたはアップロードする、モータ測度を調整する、以前用いたチューニングを編集、生成、保存、および/または復旧する、およびシステムソフトウェア、および他の所望する機能を更新するための制御装置を含むことができる。他の遠隔装置も、他の楽器、音声を受け入れるためのオーディオ装置といったオプションボードに無線接続される場合もある。
本発明の自動チューニングシステムはまた、適切なチューニングイントネーションのための弦の振動長を設定し、ユーザの好みに応じて弦の高さを設定するための、ここで説明したロッカーブリッジを含むことができる。チューニング補正手順での干渉から従来型ブリッジが用いられる場合に弦の長さと張力を自動的に変化させることに関して摩擦を維持するために、ロッカーブリッジはさらに実質的に無摩擦の移動可能サドルをもたらす。張力調整は、弦を長くすることに関する方法によって本発明のプロセスで行われるが、適切なイントネーションを維持するために、すなわち、事前設定されるフレット位置によって適切な率の周波数を有する音を継続して確実に生成するために、ブリッジとナットとによって設定される弦の振動長を一定に保たなければならない。
自動チューニングシステムはまた、あらかじめプログラムされた別のチューニングを選択する、あるいはチューニングされるように選択された楽器の個々の弦を活性化させるようにユーザに指示するユーザインターフェイスを備えることができる。一実施形態において、各弦の下にある緑のLED灯がユーザに対して弦を弾かなければならないということを示す。弦は、自動ファインチューニング補正によりチューニングできるか、あるいは上述の粗チューニングステップをさらに含むことができる。
本発明はまた、本発明の自動チューニングシステムを備えるギターまたは他の弦楽器を提供する。
本発明はまた、本発明の自動チューニングシステムを準備するステップと、好ましくは、ユーザインターフェイスの信号によって示された順番で個別に楽器の弦を弾くステップと、チューニングシステムが補正の必要な弦楽器のいずれかの弦にファインチューニング補正を自動的に実施できるようにするステップとを含む楽器のチューニング方法を含む。この方法はまた、それぞれ個別の弦を弾いた後に、チューニングシステムが自動的にファインチューニング補正を実施できるようになる前に粗チューニングを必要とする各弦の粗チューニングを手作業で行うステップを含むこともできる。
本発明はまた、異なるチューニングに対するモータ移動指示の保存された、あるいはあらかじめ設定された値を用いて弦楽器の全ての弦に対して別のチューニングで必要とされる自動調整を行わせるアルゴリズムを始動するように制御装置を作動することで楽器のいずれかの弦を弾く必要なく、楽器を演奏しながら、楽器のチューニングを別のチューニングに対して変化させるための方法を提供する。この方法は、両チューニングについて各弦に対して全ての弦にファインチューニング補正を行った後のみ適切に実施できる。
本発明は、以下の詳細な記述における特定の実施形態に関して、さらに説明および記述される。
(詳細な説明)
図において、同様の番号は、種々の図における同様の部品および構造特性を示す。
図1は、本発明のチューニングシステム10を取り付けた従来型エレキギターの上面図である。弦11、快適曲線(comfort curve)14、チューナ16、チューニングペグ18、ヘッドストック20、弦をチューナーペグ18にガイドしてその間隔を保持するように弦が置かれるスロットを有するバーとしてのナット24、弦の張力を変更した際に弦11がナット24内ですべらないようにするために弦を補足するためのヘッドストック20に取り付け可能なオプションの弦ロック22に対する位置、ギターネック26、(図示されていない)増幅器による増幅に対して弦11によって生成される音を電子的に補足するためのギターピックアップ28、ピックアップおよびその組合せをユーザが増幅器または他の構成要素に選択的に電気的に接続することができるようにするためのギターピックアップ切替えスイッチ30、音量・音質制御装置32といった標準的な特性を有する本体12をギターは備える。本発明の一実施形態において、チューニングシステム10はビブラートアーム40を備える。
図2は、従来型エレキギターに設けられた本発明のチューニングシステム10の裏面を示す図1の従来型ギターの底面図である。ギター本体12の背面と同一平面に設けられる(図示されていない)ベースプレートはギターの使用中にチューニングシステム10を覆う。従来の特性には、最上部ストラップピン34、胴部カット38、底部ストラップピン36がある。
図3は、本発明のチューニングシステム10の斜視上面図である(CPUボード140、モータドライバボード142、オーディオ送信機と無線周波数命令制御送受信機150はないが、これらは全て図5で示されている)。このシステムは、(図6に示される)ギアと、ギアが機能的に接続される(1つのモータが各弦に機能的に接続される)ステップモータ74とを含むギアボックス70を備えるモータ/ギアアセンブリを備える。ギアボックスはギアボックス回転軸72によって上部ハウジング130に枢動可能に取り付けられる。
チューニングシステム10はまた、ビブラートアーム40の隣接端部にある穴を通して延伸し、ビブラート引張ばね48で囲まれたアクティベータ軸46が内部に配設されたビブラートハウジング42に回転軸44を通して枢動可能に取り付けられたビブラートアーム40を備える任意のビブラートアセンブリを備える。ビブラート引張ばね48によって、結合部における振動をなくすように、ビブラートアームアセンブリに対して張力をもたらす。アクティベータ軸46はチューニングシステム10の上部ハウジング130の穴41(図11参照)を通って延伸し、ギアボックス70に固定取り付けされる。
チューニングシステム10はまた、上部ハウジング130に置かれ、(図9および10でさらに例示されている)イントネーション調整ねじ56と、弦11が受け入れられるロッカーとを備えるロッカーブリッジアセンブリ50を備える。弦11は、従来型弦ガイドローラ80を備える弦ガイドアセンブリ90の下を通って、チューニングアセンブリ60のチューニングアーム61にあるスロット63内に入る。
チューニングアーム61は、上部ハウジング130内で支持されるチューニングアーム回転軸84に旋回可能に支承される。チューニングアセンブリについては、図7と8とでさらに詳しく例示される。
チューニングシステム10はまた、上部ハウジング130で支持されたユーザインターフェイスパネルアセンブリ100を備える。ユーザインターフェイスパネルアセンブリについては図4でさらに詳細に例示される。
図4は、チューニングアーム61とユーザインターフェイスパネルアセンブリ100とを示す図3のチューニングシステムの一部を拡大した図である。ユーザインターフェイスパネル100は、上部ハウジング130に接合でき、インターフェイスパネルアセンブリ100の最上部の可視部分の下にある(図11で示される)ユーザインターフェイスボード131に接続できるインターフェイスパネルアセンブリ100の最上部の可視部分を含むキーパッドを備え、本発明のチューニング手順の間にユーザに対してどの弦を弾くべきかを(好ましくは、弦を弾かなければならない時に当該LEDが緑になることで)指示し、(好ましくは、弦を無音にしなければならない時に当該LEDが赤になることで)どの弦を無音にするべきかを指示し、(好ましくは、弦に触ってはならない時に当該LEDが黄色になることで)弦が弾かれた際に生じる音の周波数を装置が採取しているためにそのときに弦に触ってはならないということを指示するために、各弦に1つずつ関連付けられた6つの三色LED102をユーザインターフェイスボード131が備える。ユーザインターフェイスはまた、複数の押しボタンを含む。電力がオフの場合、電源/修正(power/touchup)ボタン112は、これが押し下げられるとチューニングアセンブリ10をオンにする。システムの電源がオンで、電源/タッチアップボタン112が一瞬押し下げられて、その後に解除されると、以下で説明するように「タッチアップ」チューニング手順が開始される。その後、電源/タッチアップボタン112が押し下げられて、短い時間下げられたままにされると、電源はバックオフされる。弦を「締める」インジケータ106が点灯すると、ユーザに対して手作業でチューニング中の弦を締めるように指示する。弦を「緩める」インジケータ110が点灯すると、ユーザに対して手作業でチューニング中の弦を緩めるように指示する。「チューニング調整済」インジケータ108が点灯すると、ユーザに対してさらなる手作業での調整が必要でないことを知らせる。手作業による調整は、弦の張力が自動調整の行われる機能範囲外にある場合のみ必要である。その他の場合、チューニングシステムは自動的にチューニングプロセスを終える。チューニングセレクタボタン104によって弦がチューニングされる周波数のセットをユーザが選択することが可能になるが、例えば、標準チューニングに対しては「STD」、降下Dのチューニングに対しては「DRD」、Gの開放弦のチューニングに対しては「opG」、Eの開放弦のチューニングに対しては「opE」、Aの開放弦のチューニングに対しては「opA」、Cの開放弦のチューニングに対しては「opC」、Dの開放弦のチューニングに対しては「opD」、シタール(sitar)のチューニングに対しては「Sit」、DADGADチューニングに対しては「GAD」、さらにDADDADチューニングに対しては「DAD」である。例えば、STD/DRDボタンを押して解除するたびにSTDとDRDとの間でチューニングが変化し、STD対DRDの状態にあることを示すために点灯するLEDが各ボタンの下にある。つけたり消したりする操作を行うチューニング選択ボタン104は、例えば、STDが選択された場合に、ボタンのSTD部の下にあるLEDがSTDラベルを点灯する一方、ボタンラベルのDRD部は暗くなる、あるいはその逆になるように作動する。
図4はまた、スロット63と弦ボール捕捉凹部62とを示すチューニングアーム61の拡大図を示す。図4はさらに、(図示されていない)外部充電器からの再充電のための電池パック162(図5)に対する電力とデジタルデータ信号と装置内に、あるいはそこから、もしくは、(同様に図示されていない)パソコンといったホストUSB装置に供給される電源およびUSB(ユニバーサルシリアルバス)入出力ポート132を示す。
図5は、本発明のチューニングシステムの底面図である。ビブラートアーム40の裏面とビブラートハウジング42とが示されるとともに、ステッパモータ74と関連する電源信号線160とを備えるモータ/ギアアセンブリと、ギアボックス回転軸72を通して上部ハウジング130内に枢動可能に配設されたギアボックス70とが示される。ユーザがビブラートアーム40を押し下げると、モータ/ギアアセンブリがギアボックス回転軸72上で旋回し、機能的に接続されたチューニングアーム61が約15度の弧を通って回転され、これにより、弦の張力を解除し、弦によって生成される音の周波数を下げ、ユーザがビブラートアーム40を解除すると、ビブラートばねアンカー47と上部ハウジング130とに接続されたビブラート戻りばね45によって最初の位置に戻され、ばねを当初の位置に戻し、弦が発する周波数を上げ、これによりビブラート効果を生じさせる。
さらに、図5において、(図3および4で示される)ユーザインターフェイスアセンブリ100とモータドライバボード142との構成要素と信号通信を行う中央演算処理装置(CPU)回路基板140とともに、オーディオ送信機/無線周波数命令制御送受信機150と(図11で示されている)ユーザインターフェイス基板131とが示される。(ここでは「オプションボード」として同様に言及される)オーディオ送信機/無線周波数命令制御送受信機基板150は、ユーザインターフェイスパネルアセンブリ100(図4)上での制御装置を通して同様に制御可能なシステムの種々の機能、さらにソフトウェアをダウンロードする、追加チューニングを管理する、モータ速度を抑える、調整する、チューニングを編集、生成、保存、および復元する、あるいはシステムソフトウェア更新および他の遠隔機能を行うためのデータリンクをプログラムする、または供給することを可能にするような追加機能の一部、あるいはその全てを制御するためのフットスイッチまたはボタンあるいはスイッチのパネルといった遠隔制御パネルを含む任意のシステム構成要素と無線通信を行うためのオーディオ送信機/無線周波数命令制御送受信機を備える。チューニングシステムはまた、(図示されていない)プリント基板の周りの金属筐体を備えるノイズ遮蔽が設けられている場合もある。
図5はさらに、バッテリコネクタ164を通してCPU回路基板と電源接続されたバッテリーパック162を示す。モータドライバボード142は、次に、ボード間コネクタ163を通してCPU回路基板140と電源接続される。
図6は、チューニングシステム10のモータ/ギアアセンブリギア減速システムの内部斜視図である。内歯車減速システム70は、モータ74を備え、各々は、モータ位置歯車75−1、間歯車75−2(2つの大きな間歯車と1つの小さな間歯車が示されており、この2つの大きなギアは相互に接続されており、間歯車回転軸76によって支持されている)に嵌合され、さらに(各弦に対して1つの減速段の)クラスタギア75−3を備える別個のギア減速段に嵌合され、チューニングアーム61の(図7で示されている)ドライブギア/弦カム66のギア歯65と(図示されていない)歯を通してクラスタギア回転軸75−4上の各クラスタギアセット75−3が嵌合する。ギア減速段およびステッパモータはギアボックス70内に設けられ、ギアボックスはギアボックス回転軸72上の(図3で示されている)上部ハウジング130に枢動可能に取り付けられる。
図7は、本発明のチューニングアームアセンブリ60の斜視図である。チューニングアーム61は、弦11が内部に配設されるスロット63と、弦ボール13が内部に配設される弦ボール捕捉凹部62とを備える。使用中のチューニングアーム61は、回転軸枢軸穴69を通して延伸する(図3で示された)チューニングアーム回転軸84を通して(同様に図3で示される)上部ハウジング130に枢動可能に取り付けられる。上部弦接点面64を有するドライブギア/弦カム66は押圧ピン67によりチューニングアーム61に、またその内部に固定取り付けされ、その底面は、(図6で示される)当該ギアボックス70内に包含される電動ギアトレンと勘合するためのドライブギア歯65を備える。特定の弦に対する当該モータ、CPU回路基板140からモータドライバ基板142への、これにより所望周波数を得る上で必要な適切なドライブギア/弦カム66の回転をもたらすために、その弦に対する適切なステッパモータ74への信号によってモータが始動されると、当該ギアが回転し、好ましくは、約15度の事前設定された機能範囲内で弦接触面64が事前設定された距離だけ旋回する。回転軸枢軸穴69から弦カム64の最上面が弦11と接触する点までの径方向距離は弦毎に変わる。公知のとおり、弦の変位は次の式によって決まる。
S=rθ
ここでSは弦の移動の直線距離であり、rは回転軸枢軸穴69の中心から弦接触面64の最上縁部までの半径Rであり、θは弦接触面64が回転可能な回転角度である。当業者であれば認められるように、弦接触面64の配置は各弦の所望周波数範囲を得るために調整可能である。したがって、後で明らかになるように、半径は各弦に対して異なる。
チューニングアームアセンブリはまた、図11に関して以下で説明されるように、アームの最初の位置を規定する際に用いるためのリミットスイッチフラグ68を含む。
図8は、本発明のチューニングアームドライブギア/弦カム66の斜視図であり、弦11に接触している弦接触面64と、図7で示される押圧ピン67と嵌合する押圧ピン穴77と、(図3で示されている)チューニングアーム回転軸84を受け入れる枢軸穴69と、(図6で示される)クラスタギア75−3と嵌合するためのギア歯65とを示す。
図9は、本発明のロッカーブリッジアセンブリ50の斜視図であり、基部57と最上部キャップ54とを備えるハウジング内に配設されたロッカー52を示す。イントネーション調整ねじ56も示される。
図10は、本発明のロッカーブリッジアセンブリ50の単体弦クレードルアセンブリ55の斜視図である。弦溝51は(図3に示されるように)弦を受け入れ、Vブロック53のウェッジ状基部59で左右に揺れるように設計されており、このVブロックは、ロッカー52が所定円弧を通って振動できるようにして、これによって、システムに摩擦が加わることなく弦の張力(および周波数)が変化できる。Vブロック53は弦クレードル58内で支持されるが、この弦クレードルは、弦を長くする、あるいは短くする長さ振動を行うことで弦イントネーション長さを調整するようにクレードル58内のVブロック53とロッカー52との位置を変化させるためのイントネーション調整ねじ56を備える。
図11は、本発明のリミットスイッチアセンブリを示す、モータ/ギアアセンブリを取り除いた本発明のチューニングシステムの底面図である。リミットスイッチアセンブリは、装置の1つの側にある光学エミッタ電源ケーブル139により電源供給されるリミットスイッチ光学エミッタ136と、他の側で光学受信機信号ケーブル138に接続されたリミットスイッチ光学受信機134とを含み、ユーザインターフェイスボード131(図11)を経由してCPU回路基板140に接続される。始動したチューニングアーム61(図7参照)のリミットスイッチフラグ68が光学エミッタ136と光学受信機134との間のビームを壊すように回転する場合、信号が光学受信機信号ケーブル138を経由して、ユーザインターフェイスボード131を経由してCPU回路基板140に送られ、いずれからの方向での全ての相対的モータ移動が参照されるところからのゼロ点としてこの位置が設定される。
さらに図11で示されているものは、ビブラート取り付け穴41と、弦クレードルアセンブリ55の高さ調整を行うために高くしたり、低くしたりすることができ、これにより弦の高さを調整でき、このため、個々の演奏家の好みに応じてネック26の弦の高さを調整できる弦高さ調整ねじ92とを示す。上部ハウジング130の電源/USP入出力ポート132も同様に示されている。
図12は、本発明のチューニングシステムの構成要素で、種々の電気回路基板上に置かれたものを示す電気システムブロック図である。ブロックTは、図1の項目28として示される既存のギターピックアップを表す。このピックアップは、弦が弾かれた際に生成される音を低帯域フィルタとゲイン段とに、さらに、チューニング可能帯域フィルタに伝送し、これが各弦の有効範囲外の周波数を篩い分ける。帯域フィルタの中心周波数は、各弦と関連付けられた周波数だけが次に通過できるようにするための移動式ウィンドウを生成するようにCPUで調整できる。この信号は次に、コンパレータによってアナログからデジタル信号に変換され、(図5で示されている)CPU回路基板140への伝送のために方形波に変えられる。CPU回路基板140は方形波信号の周波数を測定し、その後、(図5で示されている)モータドライブボード142を通して(図5で示されており、図12においてM1からM6の記号の付けられている)各弦の関連付けられている別個のステッパモータ74に信号を送る。CPU回路基板140はまた、バッテリーパック162に接続された充電器と信号連通しており、さらにバッテリーの現時点の充電状態を中継するために用いることのできる「ガスゲージ」を提供する。CPU回路基板140はまた、ユーザインターフェイスボード131(図11)と(さらにここでは、「オプションボード」としても言及される)オーディオ送信機/無線周波数命令制御送受信機150(図5)と信号連通しているが、これにより、上で説明するように、追加特性がシステムに対して無線接続できる。
システムを作動させるために、適切なチューニングアーム61の弦ボール捕捉凹部62の従来型弦11の弦ボール13を置き、チューニングアームスロット63を通して弦を走らせることでギターが弾かれる。次に、適切な弦ガイドローラの下で、適切なロッカー52の適切な弦溝51(図10)に弦を置き、ギターネック26に沿って弦を通過させ、適切なチューニングペグ18に取り付ける。ローラ80の目的は、回転によって各弦から発する周波数を変化させることができるように、弦がドライブギア/弦カム66の弦接触面64(図7)と常に確実に接触させることである。
本発明の修正チューニング手順が次に開始できる。「修正」という用語は本発明のチューニング補正プロセスを指す。
図13は、チューニング手順を示すフロー図である。ユーザが瞬間的に(「TCH/PWR」)電源/タッチアップボタン112(図4)を押し下げて、これを解除し、システムが既に電源オンにされている場合、弦6に割り当てられた最低周波数範囲の弦に対応するLED102(図4)が始動されて緑の点灯を行い、最低から最高までそれぞれ5−1が割り当てられている弦に対応する他のLEDが始動されて赤の点灯を行う。緑の点灯によって、ユーザに対して弦6を弾くよう指示がなされ、赤の点灯によってユーザに対して、弦6を弾いている間に他の全て弦を無音にするように指示がなされる。ユーザが一度弦6を弾くと、対応するLEDは黄色になり、ユーザに対して、振動中システムが周波数信号を採取している間に弦に触らないように指示がなされる。
ギターピックアップは弦6からの音を捕捉し、対応する周波数信号をCPU回路基板140に送り、ここでその周波数が、その弦に対する所望周波数と比較される。弦が適切にチューニングされ、実際の周波数と所望周波数との間に差がない場合、弦番号が弦5に設定され、プロセスが繰り返される。
弦6に対する実際の周波数と所望周波数との間に差がある場合、CPU回路基板140は、その差が所定の差よりも大きいかどうかを判断するが、ここで差が大きい場合にはユーザが粗補正を行う必要があり、差が小さい場合にはシステムが自動的にファイン補正を行って、弦に対して適切なチューニングを実施することができる。ファイン補正が自動的に実行される所定の差は、弦の長さと重さ、チューニングアーム61の動きの自由度、弦カム66の半径、さらに以下で示すようにチューニングシステムによりその弦に対して行われた前のチューニング調整についてCPUに保存されたメモリを含むシステムパラメータによって設定される。
粗補正が必要な場合、粗補正フラグがソフトウェアメモリ内に設定され、適切な弦調整インジケータ(図4)が始動される。実際の周波数が低すぎる場合、弦を「締める」インジケータ106が始動される。実際の周波数が高すぎる場合、弦を「緩める」インジケータ110が始動される。次にユーザはチューニングペグを用いて弦を締めるか、緩める。一方、弦6に対するLEDが始動されて緑になり、他の弦に対するLEDが始動されて赤になり、ユーザが再び弦6を弾き、他の弦を無音にする必要があることを示す。このプロセスは実際の弦周波数が、システムがファイン補正を行うことのできる範囲内になるまで繰り返される。この時点で「チューニング済」インジケータ108が始動されて、ユーザがさらにその弦の調整を手作業で行う必要がないことを示す。粗補正がどの弦に対しても必要でないという情報はメモリに保持され、この手順の最終時点で用いられる。
実際の弦周波数が、システムがファイン補正を実行することのできる範囲内にある場合、CPU回路基板140はその弦に対する周波数誤差を保存し、次の弦に移る。
ファイン補正誤差が弦6に対して決まれば、その誤差はメモリに保存され、次に、弦番号が次の少ない弦番号に移る。このプロセスは弦番号がゼロになるまで繰り返される。弦6について上で説明したとおり、各弦がチューニングされると、その弦に対応するLEDが始動される。
弦番号が0の場合、システムは粗補正がその弦に対してなされたことを確認する。その場合、この手順は最初から弦番号が再び0になるまで繰り返され、粗補正フラグは設定されない。これは、1つの弦の粗チューニングが他の全ての弦に与える影響を考慮するためである。全手順が、粗補正の必要なしに行われると、全ての弦に対する所望周波数に対するモータ位置が計算され、CPU回路基板140がモータドライバボード142を通して信号を送り、各弦に関連するモータ74を始動させて関連するギアを回転させ、関連するドライブギア/弦カム66を適切な方向の適切な距離だけ動かし、これにより各弦の弦張力に必要な変化を引き起こして、所望周波数を得て、全ての弦に対して同時にファインチューニングを行う。
各弦に対する周波数における所望の変化を得るために必要なモータの動きの変化は各弦のメモリに保存され、これにより、このデータは次のチューニング補正で必要なモータ位置における変化を計算するために用いることができる。各弦に対するモータの正しい移動については、以前必要とされた周波数の変化を得る上で以前必要であったモータの移動量とともに、上で説明された他のシステムパラメータや公知のものを考慮したアルゴリズムによって計算される。本発明のチューニング補正手順が最初に適用される場合、あるいは、例えば、弦が取り替えられた場合といったシステムがリセットされる状況において、このアルゴリズムは各弦、さらに各チューニングに対する一般的なモータ移動指示のセットを参照し、選択されたチューニングで必要な各弦の周波数変化を得るが、これらの指示はここでは「一般的所定較正」と呼ばれる。これらの一般的較正は、目標周波数に対してアクチュエータ位置を決めるための米国特許第5,824,929号(本件と不整合にならない程度まで、参照することにより援用されている)で示されている原理に従う。好ましくは、所定のモータ移動量に対する(弦の延伸によって生じる)弦の張力の変化は、楽器のネックの特性、弦の重さ、断面積、長さ、弾性率、所望周波数といったできるだけ少ないパラメータを用いて決められる。これらのパラメータの値は、チューニングシステムが設置される楽器のクラス、あるいは好ましくは、楽器のクラスの中で代表的な楽器が異なるゲージ弦を用いて試験がなされたものに対する平均値として設定され、モータ位置および周波数のマトリクス、さらに米国特許第5,824,929号で定義される多変数式の組に対して係数を得るために対角化されたマトリクスを求める。これは、各弦を締める、あるいは緩めることで他の弦に与える影響を考慮する上で有用である。各楽器のクラスに対する所定の一般的較正は次にこれらの楽器に対して設計されたチューニングシステムのプロセッサ内に保存され、ファインチューニング補正を行うアルゴリズムで用いられる。
第1のチューニング補正手順が一般的所定較正を用いて行われた場合、さらなる周波数補正(オフセット較正)を得るために必要なモータ調整が保存され、次にチューニング補正手順が実施される際に、このアルゴリズムはまた、米国特許第5,824,929号でも説明されている弦周波数を調整するためのこれらのオフセット較正を用いる。保存された一般的較正および/または呼び出されたオフセット較正をこのように参照することは、ここでは「開ループフィードバック」として言及されるが、これは、前に保存されたモータ移動指示を参照することなく実際の周波数および所望周波数だけを参照する「閉ループフィードバック」と対照的なものである。開ループフィードバックを用いることで、手順がなされる毎に、チューニングシステムが自動的にそのチューニング補正の効率と精度を向上させることができる。
全ての弦がシステムによってファインチューニングされた後、全てのLED102がオフになり、ギターの演奏準備が完了していることを示す。この時点で、ユーザは、オプション弦ロックが位置22(図1)に設けられていれば、それを締めてチューニングの安定性および再現性を維持したいと考えるかもしれない。
CPU回路基板はまた、弦が最後に設定されたチューニング、例えば、Aの開放弦、Eの開放弦、等を記憶するように設計され、これにより、電源がオフにされても、電源を再びオンにした場合にそのチューニングにシステムが同様に設定されたままになる。
本発明のチューニング補正手順が全ての所望チューニングの全ての弦に対して初めて実施された後に、ユーザは、所望する別のチューニングに対する適切なチューニング選択ボタンを単に押下するだけで楽器を弾きながらチューニングを変化させることができ、チューニングシステムは、記憶されたモータ移動指示を用いて新たなチューニングに対して必要な各弦から生じた周波数を自動的に変化させる。
本発明の一実施形態において、ロッカーブリッジアセンブリ50は、2003年9月25日に発行されたSkinnの米国特許公開第2003/0177894号で説明された圧電ロッカーブリッジアセンブリであるが、これはここでは、本件と不整合にならない程度で、参照することによって援用されている。ロッカーブリッジは、適切なチューニングに対する弦の長さの設定、ユーザの好みに応じた弦の高さの設定において、ブリッジの通常の機能を実施する。チューニング補正手順での干渉から従来型ブリッジが用いられる場合に弦の長さと張力を自動的に変化させることに関して摩擦を維持するために、ロッカーブリッジはさらに実質的に無摩擦の移動可能サドルをもたらす。別個のトランスデューサが各弦に対して用いられる場合、前述の特許公開で説明したとおり、全6本の弦の周波数は、1回弾くだけで同時に集めることができる。
本発明は特定の構成要素および方法に関して説明されたが、しかしながら、当業者によって認められるように、ここで説明されたものと等価の追加的なおよび/または代替的な方法および構成要素についても用いられる場合があり、これについても添付の請求の範囲の適用範囲に含まれる。
図1は、本発明のチューニングシステムを取り付けた従来型エレキギターの上面図である。 図2は、本発明のチューニングシステムを取り付けた従来型エレキギターの底面図である。 図3は、本発明のチューニングシステムの斜視上面図である(コンピュータあるいはオプションボードなし)。 図4は、図3のチューニングシステムの一部を拡大した図である。 図5は、本発明のチューニングシステムの底面図である。 図6は、本発明で用いる内歯車減速システムを示すチューニングアームアセンブリとモータ/ギアアセンブリとの斜視上面図である。 図7は、本発明の単体チューニングアームの斜視図である。 図8は、本発明のチューニングアームドライブギア/弦カム66の斜視図である。 図9は、本発明のロッカーブリッジアセンブリの斜視図である。 図10は、本発明のロッカーブリッジアセンブリの単体弦クレードルアセンブリの斜視図である。 図11は、本発明のリミットスイッチアセンブリを示す、モータ/ギアアセンブリを取り除いた本発明のチューニングシステムの底面図である。 図12は、本発明のチューニングシステムの構成要素を示す電気システムブロック図である。 図13は、本発明の修正チューニング手順を示すフロー図である。

Claims (20)

  1. 弦楽器に対して自動ファインチューニング補正を行うための自動チューニングシステムであって、該チューニングシステムが、
    活性化させた弦によって生成される第1の楽音を検出して該音に対応する単一値を生成するための検出器と、
    該信号を、所望の周波数と関連付けられた基準周波数値と比較して電気制御信号を生成するための該検出器に結合されたプロセッサであって、該電気制御信号が、該信号値と該基準周波数値との間の差の関数である、プロセッサと、
    該電気制御信号とは独立して、該所望の周波数に達する際に必要な周波数変化を引き起こすための弦の張力を調整するために該プロセッサと該弦とに結合される弦調整アセンブリであって、該自動チューニングシステムに対するハウジングに枢動可能なように取付けされたモータ/ギアアセンブリを備える、該弦調整アセンブリと
    を備える、自動チューニングシステム。
  2. 前記モータ/ギアアセンブリに対して機能的に接触するビブラートアームを備えるビブラートアセンブリと、
    該モータ/ギアアセンブリと前記楽器との両方に対して機能的に接触するビブラート戻しばねと
    をさらに備え、該ビブラートアセンブリが該ばねに対して弦接触面の位置を可逆的に変化させ、これによって該弦のピッチを下げ、次にこのピッチをその元々のピッチまで上げることのできる、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  3. 前記弦調整アセンブリが、
    前記弦が固定されるチューニングアームと、
    該チューニングアーム内に包含されるドライブギア/弦カムの弦接触面であって、該弦接触面は、該弦と調整可能なように接線方向に接触している、弦接触面と、
    該ドライブギア/弦カムと回転可能なように接触する前記モータ/ギアアセンブリのギアと、
    該ギアと回転可能なように接触して前記電気信号に応答する該モータ/ギアアセンブリのモータと
    をさらに備え、
    これにより、該弦が該所望の周波数を生成するように活性化されると、該弦に対する該弦接触面の位置の変化によって該弦により生成される該周波数を変化させる、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  4. 前記楽器はギターである、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  5. 前記構成要素の全ては前記楽器に内蔵される、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  6. ユーザに対してそれぞれ個別の弦を順番に弾くよう指示するための信号成分を含むユーザインターフェイスをさらに備える、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  7. 前記ユーザインターフェイスが、少なくとも1つの個々の弦の前記張力を手動で調整することを含む粗チューニングルーチンを実行するように前記ユーザに対して指示し、前記弦を手動で締める必要がある場合、緩める必要がある場合、あるいは手動でさらに締めたり緩めたりする必要がない場合に、それを前記ユーザに知らせる信号成分をさらに備え、該弦の自動ファインチューニング補正が可能な値よりも、前記音によって生成される前記信号値と前記基準周波数値との間の前記差が大きい場合に前記信号が活性化される、請求項6に記載の自動チューニングシステム。
  8. 前記プロセッサが、各弦に対して前記周波数変化を達成するためのモータ移動指示に対し保存された所定の一般的較正値をさらに備える、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  9. 前記プロセッサが、複数の所望のチューニングに対して前記保存された所定の一般的較正値を各弦について備える、請求項8に記載の自動チューニングシステム。
  10. 前記プロセッサが、前記弦に対して行ったチューニング補正を用いて計算した各弦に対するオフセット較正値を保存し、該保存されたオフセット較正値と前記所定の一般的較正値とを用いて次の自動チューニング補正を行う上で必要な前記モータの移動量を再計算するためのアルゴリズムをさらに備える、請求項9に記載の自動チューニングシステム。
  11. 異なるチューニングに対して、前記保存された適当な所定の一般的較正値とオフセット較正値とを用いて、前記弦の前記張力を変化させるアルゴリズムを活性化させることで、音を生成させることなく、該異なるチューニングにユーザが変化を与えることを可能にする制御装置をさらに備える、請求項10に記載の自動チューニングシステム。
  12. 遠隔装置と無線通信を行うことが可能なオプションボードをさらに備える、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  13. 前記オプションボードは、
    検出器と、
    プロセッサと、
    電源立ち上げ、チューニング補正手順の開始、音の検出、および所望のチューニングの選択からなる群から選択される機能を備える前記チューニングシステムのチューニング補正機能を制御するためのフットスイッチまたは手動制御装置の形態の遠隔制御盤と、
    システム機能を実行する、あるいは追加チューニングに前記楽器をチューニングする際に用いるためにデータまたはソフトウェアがアップロードまたはダウンロードもしくは更新できるようにする遠隔電子保存装置と、
    モータ速度を調整するための装置と、
    以前用いたチューニングを編集、生成、保存、および/または復元するための装置と、
    他の楽器と、
    音を受け入れるためのオーディオ装置と
    からなる群から選択される遠隔装置と無線通信する、請求項12に記載の自動チューニングシステム。
  14. 前記プロセッサが前記楽器から離れており、前記オプションボードが該離れたプロセッサと無線通信する、請求項12に記載の自動チューニングシステム。
  15. ロッカーブリッジをさらに備える、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  16. チューニングを行うよう選択された前記楽器の個々の弦をユーザが活性化させるよう指示するためのユーザインターフェイスをさらに備える、請求項1に記載の自動チューニングシステム。
  17. 請求項1に記載の自動チューニングシステムを備えるギター。
  18. 弦楽器をチューニングする方法であって、
    請求項1に記載の自動チューニングシステムを準備することと、
    該楽器の弦を弾くことと、
    該チューニングシステムが、補正を必要とする該楽器の任意の弦に対してファインチューニング補正を自動的に実施できるようにすることと
    を含む、方法。
  19. 前記楽器のそれぞれ個々の弦を弾いた後に、自動的に前記ファインチューニング補正を前記チューニングシステムに行わせる前に粗チューニングの必要な各弦の粗チューニングを手作業で行うことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記楽器の任意の弦を再び弾くことなく前記楽器を演奏しながら前記楽器の前記チューニングを異なるチューニングに変更することをさらに備え、
    前記方法が、保存された所定の一般的較正またはオフセット較正値を用いて、前記異なるチューニングを前記チューニングに対して必要とされるように前記楽器の全ての弦を自動的に調整するアルゴリズムを活性化させることを含む、請求項18に記載の方法。
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