JP2008504900A - ガス発生セルを用いた、周囲環境中への流体の制御放出を容易にするための装置 - Google Patents

ガス発生セルを用いた、周囲環境中への流体の制御放出を容易にするための装置 Download PDF

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Abstract

流体を周囲環境中に制御可能に放出するための装置。この発明の特定の実施形態によれば、この装置は、流体区画と、それに隣接して配置されるとともに、オリフィスを介してそれと流体連通するオリフィス区画と、を有するハウジングを具える。流体区画は、周囲環境に放出するための流体を収容する。オリフィス区画は、取り外し可能な密封要素によって覆われる流体排出開口を含み、かつ当該装置の未作動状態では、初期量の流体を収容する。流体リストリクタは、上記未作動状態で、流体区画からオリフィス区画内への液体の流れを制限するために上記オリフィスに隣接して配置されている。ガス発生セルは、当該装置が作動状態にある場合に、当該セルによって発生したガスが流体区画内に導かれるようにするために、流体区画と選択的に連通している。流体膜は、ガス発生セルと流体区画との間に配置されており、作動状態では、上記セルによって発生したガスを通過させ流体区画に流し、一方、未作動状態では、当該流体容器内の流体が通過してセルに流れるのを防ぐ。当該装置は、密封要素を取り外して、流体排出開口を介して初期量の流体をオリフィス区画外へ排出させ、かつ制御下において、セルを作動して、ガスを発生し、流体を、流体区画からオリフィス区画まで送り込み、前記流体排出開口から排出することによって作動する。

Description

この発明は、概して流体を分配する装置、さらに詳しくは、例えば、芳香剤や消毒剤といった流体の周囲環境中への制御放出を容易にするために、推進要素としてガス発生セルを用いた流体分配装置に関するものである。
予測可能で実質的に一定な速度で流体を周囲環境に長期間にわたって分配する流体分配装置、特に液状の流体の分配装置としては、様々な装置が利用されている。そのような装置の一つに流体の推進機構としてガス発生セルを用いたものがある。
このような流体送達装置の重要な一面に、装置の保存性、特に芳香装置のような大容量の消費者向け用途における保存性がある。このような用途においては、一般に二年より長い保存性が必要とされる。しかしながら、既知の装置、特にはブラダ型の流体送達容器と一体型である装置は、長い保存性を考慮して設計されてはいない。
流体送達装置の保存性に影響を与えるものとして三つの主要な問題が挙げられる。第一に、保存性は、ガス室のシェルを介して又は可撓性隔壁を介して透過することによる、ガス発生セルからの水分の損失に影響を受けることである。水素を発生する反応の多くは水の消費を伴うため、セルの乾燥は、一般に、性能の悪化や所望する寿命の短縮といった悪影響を与える。第二に、ガス発生器が金属を消費する形式であり、酸素が制御不能にセルへ進入する場合、その金属は早期に酸化され、装置を作動しようとしたときには消費されていることになる。第三に、ガス発生器が金属を消費する形式である場合、水素は或る程度早期に発生する。腐食抑制剤を用いることでこの現象を顕著に抑制することができるが、活性金属が水溶液の存在下にある場合、特に、貯蔵中に装置の雰囲気温度が上昇した際、多少の水素が生じることになる。この水素は受動的に排気されなければならず、さもなければ、装置が早期に加圧され、装置を初めて起動した際に、液体の早期の分配、装置の変形、又は望ましくない突発的な流体送達を招くことになる。
さらに、ガス発生器に接続し、電気化学的に金属を消費して水素を発生するような流体送達装置には別の懸念もある。このような装置では、装置が作動してから流体の送出が生じるまでに遅延がある。それは、ガス発生セルと可撓性隔壁との間のヘッドスペース内に拡散しており、水素が発生する前に消費されねばならない酸素によって引き起こされる。
電気化学的に金属を消費して水素を発生する形式の流体送達装置には別の懸念もある。このような装置には、貯蔵中の腐食の量を減少させるために、一般に、水銀でアマルガム化した金属が用いられる。水銀は有毒であるため環境問題を招くことになる。
それゆえ、この発明は、従来技術のこれら問題とともに他の欠点をも解決し、概して、周囲環境への流体の放出制御を容易にする推進要素としてガス発生セルを用いた装置を提供することを目的とするものである。
流体を周囲環境中に制御可能に放出するための装置。この発明の特定の実施形態によれば、この装置は、流体区画と、それに隣接して配置されるとともに、オリフィスを介してそれと流体連通するオリフィス区画と、を有するハウジングを具える。流体区画は、周囲環境に放出するための流体を収容する。オリフィス区画は、取り外し可能な密封要素によって覆われる流体排出開口を含み、かつ当該装置の未作動状態では、初期量の流体を収容する。流体リストリクタは、上記未作動状態で、流体区画からオリフィス区画内への流体の流れを制限するために上記オリフィスに隣接して配置されている。ガス発生セルは、当該装置が作動状態にある場合に、当該セルによって発生したガスが流体区画内に導かれるようにするために、流体区画と選択的に連通している。流体膜は、ガス発生セルと流体区画との間に配置されており、作動状態では、上記セルによって発生したガスを通過させ流体区画に流し、一方、未作動状態では、当該流体容器内の流体が通過してセルに流れるのを防ぐ。当該装置は、密封要素を取り外して、流体排出開口を介して初期量の流体をオリフィス区画外へ排出し、かつ制御下において、セルを作動して、ガスを発生し、流体を、流体区画からオリフィス区画まで送り込み、前記流体排出開口から排出することによって作動する。
この発明の別の態様によれば、この装置は、三つの区画及び、容器から滴下した流体を受けるために位置された発散システムを有する、容器又はハウジングを具える。この容器の第一の区画は、ガス発生セルを収容し、かつ容器の上部に位置されている。第二の区画は、所定量の流体を収容し、第三の区画は、当該装置の作動開始時に分配される少ない初期量の流体を収容する。発散システムは、容器の直下に位置されている。この発散システムは、容器から分配された流体を周囲の雰囲気中に揮発させる。
第一区画と第二区画とは、不透過性膜又は選択性透過膜の何れかによって分離されている。不透過性膜は、第二区画内の流体又はその蒸気の何れをも第一区画に到達させない。さらにこの不透過性膜は、ガス発生セルによって発生したガスによって生じた圧力が、当該膜の密封を破壊し、そのガスが第二区画内の流体に圧力を加え得るようになるまで、ガス発生セルによって発生したガスをも第二区画内に透過させない。選択性透過膜は、ガスのみを透過し、第二区画内の流体又はその蒸気は透過させず、それら流体又はその蒸気をガス発生セル及び第一区画内の関連電子部品に接触させない。
第二区画と第三区画とは、プラグ又はリストリクタによって分離され、そのプラグ又はリストリクタは、第二区画内の流体が、貯蔵及び重力の下では滴下せず、当該装置が作動した場合に、重力及びガス圧力の下で滴下するように構成された隙間を有するものである。
第三区画は、当該装置の底部に開口を有する。第三区画は、少ない初期量の流体を収納する。この区画は、底部開口で金属又はプラスチックによって密封されている。この装置の使用者は、密封を破壊して、初期の流体を発散システム上に瞬時に投与し、周囲の雰囲気中に揮発させる。この装置の容器は、第一区画が第二区画の上方にあり、第二区画が第三区画の上方にあるように位置付けられており、重力に流体の送達を補助させる。
発散システムは、容器から滴下した流体が、その流体を周囲の雰囲気に揮発又は送達する発散システム上に落下するように位置されている。
この発明の別の態様によれば、ガス発生セル及び関連電子部品を第一区画内に保持及び密封するための手段を設けて、装置の作動時にガスセルによって発生したガスが、第二区画内の流体に圧力を加え、かつ装置が作動している場合に、そのガスが第一区画から脱出しないようにしている。さらに、ガス発生セル及び関連電子部品を第二区画内の流体又はその蒸気への曝露から保護及び隔離するための手段が設けられている。さらに、貯蔵又は未作動状態下において、第二区画内の流体を第三区画内に流入させないための手段が設けられている。そして、作動状態下において、重力及び水素ガスの圧力の下、第二区画内の流体を、第三区画を介して容器外ひいては発散システム上に流出させるための手段が設けられている。
第三区画内の所定量の初期流体が、装置の作動開始時に即時に分配されるとともに、発散システム上に放出されるので、流体の発散が即時に開始し、一方で液体区画内の液体が流動を開始する。
容器の底部開口の密封部材は、装置の使用者が、流体を、即時に第三オリフィス区画の流体排出開口に隣接して位置する発散システム上に放出するためにその密封部材を破壊するまで、貯蔵下で第三区画内に流体を留保する。
発散システムは、分配された流体を周囲の雰囲気に揮発するための手段を具える。また、発散システムは、ひだ状で表面積が大きい紙製の発散器、発生セル、加熱パッドもしくは要素、ファン、振動要素もしくはパッド、及びこれらを組み合わせたものを含む機構を具えていても良い。
これら及びこの発明の他の態様は、明細書、図面及び特許請求の範囲を考慮することにより理解されよう。
この発明は、多くの異なった形式で実施が可能であるが、ここでは一つ又は複数の特定の実施例を図示し、かつ詳細に説明している。この開示は、この発明の原理の例示であると考えるべきであり、この発明のこれら特定の実施例に限定されることを意図したものではない。
図1は、この装置の特定の実施例を示したもので、構造の詳細を説明するためにその断面を示している。図2は、好適な実施例の分解断面を示している。この実施例において、この装置は二つの主要な構成要素である流体送達容器1及び発散システム33を具えている。容器1は、三つの主要なセクションである、ガス発生区画3、流体区画5及びオリフィス区画7から構成される。
ガス発生区画3は、上部カバー13内に保持されたガス発生セル9を特徴とする。上部カバー13は、発生したガスに対して実質上不透過性である材料から構成される。ガス発生セル9は、環状リング11もしくはそれと同様の気密性シールによって上部カバーに密封されている。シール11は、セル9によって発生したガスが容器から脱出するのを防ぐものである。ガスセル9は、保持リング15によって上部カバー13内の所定の位置に保持されている。
保持リング15と上部カバー13とは、リサイクル又は破棄するためにガスセル9を取り外し可能としたい場合は、スナップ嵌着、プレス嵌着、ねじ締め取付け、又は同様の取り外し可能な嵌着方法によって連結可能としても良く、あるいは接着や熱かしめのように永久的な方法で接合しても良い。加えて、保持リング15を実質上導電性の材料で構成して、保持リング15の表面をガス発生セル9用の陰極接点として用いることもできる。これは、ガス発生セル9の陰極表面をシール11によって実質上覆うことができることから有用である。導電性の保持リング15は、所定の位置にセルを保持しつつガス発生セル9の陰極部の上部に接触できるので、スイッチ開閉装置の陰極接点を保持リング15の表面上の任意の部分に接触させることができる。陽極接点域は、ガス発生セル9の上部表面上に設けられている。
ガス発生区画3は、流体区画5に隣接して上方に配置され、流体膜17によって分離されている。この流体膜17は、上部カバー13に密封されており、ガス発生セル9に潜在的に損傷を与え得る、流体区画5の流体23の、ガス発生区画3への進入を防ぐために、図示のごとく押圧嵌着によって密封されるのが好ましい。ガス発生区画3は、気密性シールを用いて流体区画5に取り付けられている。図1に示す上部カバー13及び流体容器21間の接合には、超音波溶接であるが、一体に統合した構造を含む、他の気密性の接合を用いることもできる。
上述したように、流体膜17は、流体23がガス発生区画3に進入するのを防ぐが、それだけではなく発生したガスを流体区画5内に通過させることができる。説明した実施例において、これは発生したガスに対して実質上透過性の材料で流体膜17を構成することによって達成されるものである。例えば、ガス発生セル9で水素を発生させる場合には、流体膜17にポリプロピレンを用いることができる。
またこの装置に、付加的な膜である、ガス膜19を任意選択的に用いても良い。ガス膜19は、上部カバー13に気密に密封されている。この膜の目的は、流体区画5内の揮発性流体23からの潜在的に有害な蒸気からガス発生セル9を保護すること、及びそのセル9が使用前に乾燥するのを防ぐことである。流体23からの蒸気が流体膜17を透過し得る場合には、ガス膜19は、その蒸気がガスセル9に接触するのを防ぐ。ガスセル9が取り付けられた状態で流体送達容器1の部分的な組み立てを所望する場合、及び貯蔵又は環境条件が原因でこの状態で時間が経過してガスセル9が乾燥による損傷を受けるような場合は、ガス膜19は、水蒸気が狭量なガス発生区画3から脱出するのを防止し、ガス発生セル9の完全性を確保する。
かかるガス膜19には二つの好適な形態がある。第一に、それは、流体23からの蒸気に対しては不透過性であるが、ガス発生セル9によって発生したガスに対しては実質上透過性の材料で構成されていても良い。この実施例では、駆動ガスはガスの発生中、ガス膜19を自由に透過する。別の実施例では、ガス膜は、流体23からの蒸気及び駆動ガスの双方に対して不透過性を有する。この場合、ガス膜19自体、又はガス膜19及び上部カバー13間の接合部は、ガスセル9が一旦作動すると、駆動ガスによって発達した圧力によって破裂する。これら実施例の双方では、ガスセル9は装置の貯蔵中保護される。
流体区画5は、流体容器21内に、送達すべき所定量の揮発性流体23を保持する。この区画は、オリフィス区画7に隣接して上方に位置され、流体密性シールにより取り付けられるか、あるいは図1に示すように一体に統合され構成されている。オリフィス区画7は、リストリクタ25によって流体区画5から分離されている。リストリクタ25は、流体23が通過するための屈曲通路27を含む。図示した実施例では、リストリクタ25は、屈曲通路27を形成するために一つ又はそれ以上の、その長さ方向に沿う溝を有し、かつ締まり嵌めによりオリフィス区画7の内壁に密封されている。
オリフィス区画7は、装置を作動した場合の即時分配としての役割を有する揮発性流体の所定のボーラス29を含む。ボーラス29は、その区画の流体排出開口を覆う取り外し可能な膜31によってオリフィス区画7内に密封されている。この取り外し可能な膜31は、使用直前に除去されるねじ込みキャップ形式のもの、又はこの実施例で図示するように、使用直前に穿刺もしくは剥がされる薄い金属箔シール形式でも良い。また、代替方法として同様の取り外し可能な膜を用いても良い。
流体送達容器1を作動させるためには、使用者は所定の方法に従い取り外し可能な膜31を破り、これにより揮発性流体のボーラス29をオリフィス区画から排出させる。また、使用者は、セル9の陽極と陰極とを電気抵抗を持って接続する、ガス発生セル9の作動スイッチを入れ、これによってセル9内でガスの発生を開始させる。ガス発生セル9によって駆動ガスが発生し、この駆動ガスは、ガス膜19及び流体膜17を介して流体区画5内に入る。このようにして、駆動ガスは流体23の上部に圧力を加え、その流体をリストリクタ25の屈曲通路27を介して推進させ、最終的にオリフィス区画から排出する。
揮発性流体23は流体送達容器1を出て、発散システム33の上方に導かれる。発散システム33は、揮発性流体23を蒸発させるための単純な面でも良く、広い表面域にわたって流体23を上方に吸い上げて、流体23を広げる灯心システムでも良く、あるいはファンや、ヒータや、超音波振動器といったより積極的な発散システムでも良い。
図3は、流体送達容器1とともに発散システムの一実施例35の断面を示したもので、作動前のものを示したものである。図4は、作動後の同一の実施例を示したものである。流体送達容器1は、上部発散ケージ37にスナップ嵌着構造によって保持されている。下部発散ケージ39は、縦方向に滑る嵌着によって上部発散ケージ37に取り付けられている。灯心発散パッド41は、同様に上部発散ケージ37に保持されている。図示された発散パッド41の構造は、その表面積を増加させ、その表面からの流体蒸発効率を増加させるためにひだが付けられている。
下部発散ケージ39は、ピン43の形式の穿刺要素を含む。ピン43は、図4に示すように、上部発散ケージ37が下部発散ケージ39の中に押し下げられた場合に、取り外し可能な膜31を穿刺する。揮発性流体のボーラス29は、オリフィス区画7から排出され、穿刺ピン43の表面を流下して、発散パッド41と接触する。そして、その流体は、流体を環境中に蒸発し得る発散パッド41に吸い上げられる。流体区画5内の流体23が、ガス発生セル9からの駆動ガスによって、流体送達容器1から放出されると、その流体は同一の通路をたどって発散パッドひいては環境中に連続的に放出される。
上記の実施例35(以下、差替え式カートリッジ35という)は、差し替え可能な構造を有する装置用の差替え式カートリッジとして利用可能であることを留意されたい。さらに、差替え式カートリッジ35内に配置された流体送達容器1は、同様に交換可能に構成することができることにも留意されたい。
(差替え式カートリッジ装置の実施例)
図5及び6を参照しつつ、「卓上式」構造を有する差替え可能なカートリッジ装置60を示す。この構造において、卓上カバー62は、差替え式カートリッジ35に取り外し可能に連結されている。卓上カバー62は、差替え式カートリッジ35が連結された状態で、ガス発生セル9と電気的に導通するスイッチ64を含む。スイッチ64は、図5及び6に示す、オフ位置、低位置、中位置、及び高位置といった設定位置を好ましくは含む。スイッチをオン位置、すなわち低、中、及び高位置の何れかに変えた場合、ガス発生セル9に対して電気回路が完成し、このセルはガスを発生し始める。以下でさらに詳細に説明するように、差替え式カートリッジ35の取り外し可能な膜31を穿刺して、装置を正常に機能させるために流体の流れを開始しなければならない。
図7から図9までを参照しつつ、差し替え可能なカートリッジ装置70形式のさらに別の実施例を示し、ここでは、差替え式カートリッジ35は、装置70のハウジング72の内部に挿入可能である。このハウジングは、基台部74、主要部76、作動部78及びカバー部80を具える。カバー部80は、作動部78に結合され、この作動部78はハウジング74の主要部76に揺動可能に結合されて、図8及び9に示すように、カバー部80及び作動部78を差替え式カートリッジ35を係合させる。図9に示すように、作動部78は、互いに電気的に導電する電気接点部材82及び抵抗器84を含む。カバー部80及び作動部78を閉鎖位置に向けて揺動させると、作動部は差替え式カートリッジ35に係合し、それにより接点部材82がガス発生セル9の電気回路を完成し、そして抵抗器84からガス発生セル9に抵抗が加えられ、その結果、ガス発生セル9が作動する。さらに、カバー部80及び作動部78を閉鎖位置に向けて揺動させると、カバー部80は、差替え式カートリッジ35を適正な位置に合わせるとともに差替え式カートリッジ35を下方に押し付け、それにより差替え式カートリッジ35の取り外し可能な膜31の穿刺が容易に行われ、流体の流れが開始される。この穿刺機構は、以下でさらに詳しく説明する。
図10を参照しつつ、差し替え可能なカートリッジ装置90形式のさらに別の実施例を示し、ここでは、差替え式カートリッジ35は、装置90のハウジング92の内部に挿入可能であり、この装置90は、流体の発散を容易にするファンブレード94及びモータ95を含む。図10に示すように、モータ95はバッテリ96を電力源とする。ガス発生セル9は、一組の接点98を有する回路を完成することによって作動する。ファンブレード94を回転させることによって、図10に示すような方向及び経路に、差替え式カートリッジ35の灯心パッド41を横切る空気の流れが引き起こされる。
先に述べたように、差替え式容器35は、穿刺要素を含むことが好ましい。図11に示すように、穿刺要素は、ピン100の形状である。ピン100は、差替え式カートリッジ35に含まれることから差替え式カートリッジを交換するたびに交換される。これは、装置の一部として同一のピンを継続して使用した場合に起こり得る、長期間に亘るピン上への界面活性剤の集積及び埃の蓄積を防ぐことになる。差し替えるたびに新規のピンにすることで、取り外し可能な膜を適正に穿刺することを確実にする。さらに、新規のピンは、汚れの付着がなく、ピン下への流体の適正な流下を確実にする。
図12を参照しつつ、差替え式カートリッジ35の作動リング112の形状の作動部材上の帯板部材110(引っ張り用の帯板部材)の形状である取り外し可能な材料片を含む構造である差替え式カートリッジ35を示す。図13に示すように、作動リング112は、穿刺ピン114を含む。帯板部材110を取り外すと、作動リング112を、取り外し可能な膜31に向けて押し上げることが可能となり、それにより穿刺ピン114は膜31を穿刺することができる。作動リング112は、図12に示すように、帯板部材110に相当する部材幅と同等の距離を移動可能である。好適な実施例では、例えば使用者が作動リング112を上方へ押すように、作動リング112に軸力を加えることによって、この作動リング112を軸方向に移動する。あるいは、作動リング112を、図14に示すように作動リング112を回転させることによって軸方向に移動するように構成することもできる。この回転移動は、カム・フォロア組合せを介して軸移動に変換される。図15に示すように、作動リング112上の環状リブ115は、環状のカム面116を含む。対応する、差替え式カートリッジ35上の環状スロット117は、フォロア面118を含み、このフォロア面118は、作動リング112が回転する間、カム面116と係合し、作動リングの軸移動を容易にする。このカム動作は、傾斜面で構成されたカム面及びフォロア面116,118によって容易に行うのが好ましい。
穿刺ピンは、作動リング112内に組み込むことができ(図11で示すピン100及び図13で示すピン114)、又は差替え式カートリッジ35のスリーブ部119A(図15参照)内に組み込むこともできる。図11に示す実施例では、穿刺ピンは、作動リング112の移動に基づいて移動する。図12に示す実施例では、穿刺ピンは、作動リング112を上方に移動したときに移動し、スリーブ部の湾曲部材119Bを上方向けて撓ませ、ピンは取り外し可能な膜31に導かれる。この実施例では、撓みを容易にするために、湾曲部材の一部分又は複数部分の断面を、他の部分に対して薄くすることができる。
図16を参照しつつ、複数の穿刺刃122が作動リング112上に配置された代替の穿刺装置120を示す。この構成は、作動リング112がオリフィス区画に対して中心が外れている場合であっても、取り外し可能な膜31を穿刺可能である。その上、この構造は、取り外し可能な膜31内に大きな裂け目を形成する。
(灯心の実施例)
上記の実施例に用いた場合に効果的である種々の灯心の実施例を示す。例えば、図17に示すように、滑らかな面の円錐状の灯心140を用いることができる。図18は、差替え式カートリッジ35内に配置された灯心140を示している。またそれに代えて、図19に示すように、ひだを設けた円錐状の灯心150を用いることもできる。図20は、差替え式カートリッジ35内に配置された灯心150を示している。
図21Aから図21Eまでは、灯心の製造に用いることができる種々のブランク形状を示しめしている。図21Aは、円錐形状の灯心を作るのに用いることができるブランク160を示している。図21Bは、一対の翼部164を有するブランク162を示しており、これら翼部164は、円錐状の灯心を形成する際に内側に折り曲げることができ、これにより灯心用の表面積は大きくなる。図21Cは、同様の概念を取り入れた、複数の指状部168を有するブランク166を示しており、これら指状部168は、円錐状の灯心を形成する際に内側に折り曲げることができ、これにより灯心用の表面積は大きくなる。図21Dから図21Eまでは、ブランク170及び172をそれぞれ示しており、これらは一定のひだサイズの変わりに可変のひだサイズを有する、ひだ状の灯心ブランクの例である。
(この発明の態様の付加的な説明図)
図22Aから図22Fまでは、この発明の態様の付加的な説明図を示している。例えば、図22Aは、流体送達容器1の実施例の製造工程を示している。残りの図は、他の態様を示しており、これらは、明細書及びこれら図面により説明した説明を考慮することで、当業者には理解されるであろう。
以上、特定の実施例につき図示及び説明を行ってきたが、この発明の精神から著しく逸脱することなく多数の変更形態が考えられ得る。それゆえ保護の範囲は、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されるものである。
この発明の原理に従う流体送達装置の実施例の部分断面図である。 図1に示す実施例の分解断面図である。 この発明の原理に従う流体送達装置の実施例の未作動状態における部分断面図である。 図3に示す、この発明の原理に従う実施例の作動状態における部分断面図である。 この発明の原理に従う、図3及び4に示すような差替え式カートリッジを収容する差替え可能なカートリッジ装置の実施例の斜視図である。 図5の実施例を説明する設計図である。 この発明の原理に従う、図3及び4に示すような差替え式カートリッジを収容する差替え可能なカートリッジ装置の別の実施例の斜視図である。 図7の実施例を説明する設計図である。 図7の実施例の機能的特徴を説明する概略図である。 この発明の原理に従う、図3及び4に示すような差替え式カートリッジを収容する差替え可能なカートリッジ装置のさらに別の実施例の概略図である。 この発明の原理に従う差替え式カートリッジの穿刺ピンを示す、図5に示した実施例の断面図である。 この発明の原理に従う取り外し可能な帯板部材を有する作動リングを組み込んだ差替え式カートリッジの斜視図である。 図12の実施例の機能的特徴を説明する概略図である。 この発明の原理に従う差替え式カートリッジの実施例の概略図である。 この発明の原理に従う差替え式カートリッジの実施例の断面図である。 この発明の原理に従う穿刺要素の実施例を説明する概略図である。 この発明の原理に従う滑らかな面を有する灯心の実施例の斜視図である。 この発明の原理に従う、差替え式カートリッジの内部に配置された図17の灯心の斜視図である。 この発明の原理に従う、ひだを有する灯心の実施例の斜視図である。 この発明の原理に従う、差替え式カートリッジの内部に配置された図19の灯心の斜視図である。 この発明の原理に従う灯心デザインの製造に用いるブランク形状を説明する概略図である。 この発明の原理に従う灯心デザインの製造に用いるブランク形状を説明する概略図である。 この発明の原理に従う灯心デザインの製造に用いるブランク形状を説明する概略図である。 この発明の原理に従う灯心デザインの製造に用いるブランク形状を説明する概略図である。 この発明の原理に従う灯心デザインの製造に用いるブランクの形状を説明する概略図である。 この発明の態様を付加的に説明する概略図である。 この発明の態様を付加的に説明する概略図である。 この発明の態様を付加的に説明する概略図である。 この発明の態様を付加的に説明する概略図である。 この発明の態様を付加的に説明する概略図である。 この発明の態様を付加的に説明する概略図である。

Claims (28)

  1. 流体を周囲環境中に制御可能に放出する装置において、
    周囲環境に放出するための流体を収容する流体区画と、前記流体区画に隣接して配置され、オリフィスを介して前記流体区画と流体連通するオリフィス区画であり、取り外し可能な密封要素によって覆われた流体排出開口を含み、かつ前記装置が未作動状態にある場合に初期量の流体を収容するオリフィス区画と、を有するハウジングと、
    前記未作動状態で前記流体区画から前記オリフィス区画への流動を制限するため前記オリフィスに隣接して配置された流体リストリクタと、
    ガス発生セルであり、前記装置が作動状態にある場合に当該セルによって発生したガスを前記流体区画内に導くように、前記流体区画と選択的に連通するガス発生セルと、
    前記作動状態で、前記セルで発生したガスを前記流体区画に通過させる一方で、前記未作動状態で、流体容器内の流体が前記セルへ通過するのを防ぐ、前記ガス発生セルと前記流体区画との間に配置された流体膜と、を具え、
    前記装置は、前記密封要素を取り外して、前記流体排出開口を介して前記初期量の流体を前記オリフィス区画外へ排出させ、かつ前記セルを作動して、制御下において、ガスを発生し、前記流体区画からオリフィス区画までの流体を推し進め、前記流体排出開口から排出することによって作動することを特徴とする装置。
  2. 前記流体膜は、不透過性の密封部材であって、当該不透過性密封部材が破裂するのに十分な圧力が発生するまで、前記セルから発生したガスが前記流体膜を介して前記流体区画内に通過するのを防ぐ不透過性密封部材を具える、請求項1記載の装置。
  3. 前記流体膜は、前記セルから発生したガスを前記流体膜を介して前記流体区画に通過させる一方で、前記流体容器内の流体が前記流体膜を介して前記セルへ通過するのを防ぐ選択性透過膜である、請求項1記載の装置。
  4. 前記装置は、前記流体排出開口に隣接して配置され、前記作動状態で、前記流体区画からの流体を受けるとともに周囲環境に当該流体を送達する発散システムをさらに具える、請求項1記載の装置。
  5. 前記取り外し可能な密封要素は、取り外し可能なキャップである、請求項1記載の装置。
  6. 前記取り外し可能な密封要素は、穿刺可能な膜である、請求項1記載の装置。
  7. 前記装置は、前記穿刺可能な膜に隣接して配置されており、前記装置を作動する場合に、前記穿刺可能な膜を穿刺する可動性の穿刺要素をさらに具える、請求項6記載の装置。
  8. 流体を周囲環境中に制御可能に放出する装置において、
    セル区画と、流体区画と、オリフィス区画を含むハウジングであり、
    前記流体区画は、周囲環境に放出するための流体を収容し、かつオリフィスを介して前記オリフィス区画と流体連通し、
    前記オリフィス区画は、取り外し可能な密封要素によって覆われた流体排出開口を含み、かつ前記装置が未作動状態にある場合に初期量の流体を収容し、
    前記セル区画は、ガス発生セルであり、前記装置が作動状態にある場合に当該セルによって発生したガスを前記流体区画内に導いて前記流体区画内の流体に圧力を加えるように前記流体区画と選択的に連通するガス発生セルを含むものである、ハウジングと、
    前記オリフィスに隣接して配置され、前記未作動状態で、前記流体区画から前記オリフィス区画への流体の流れを制限する流体リストリクタと、
    前記ガス発生セルと前記流体区画との間に配置され、前記作動状態で、前記セルで発生したガスを前記流体区画に通過させる一方で、前記未作動状態で、流体容器内の流体が前記セルへ通過するのを防ぐ流体膜と、
    前記流体排出開口に隣接して配置され、周囲環境への流体の送達を容易にする流体発散器と、を具え、
    前記装置は、前記密封要素を取り外して、前記流体排出開口を介して前記流体発散器へ向けて前記初期量の流体を前記オリフィス区画から排出させ、かつ前記セルを作動し、制御下において、ガスを発生し、前記流体区画からオリフィス区画までの流体を推し進め、前記流体排出開口から流体発散器に向けて排出することによって作動することを特徴とする装置。
  9. 前記流体膜は、不透過性の密封部材であって、当該不透過性密封部材が破裂するのに十分な圧力が発生するまで、前記セルから発生したガスが前記流体膜を介して前記流体区画内に通過するのを防ぐ不透過性密封部材を具える、請求項8記載の装置。
  10. 前記流体膜は、前記セルから発生したガスを前記流体膜を介して前記流体区画に通過させる一方で、前記流体容器内の流体が前記流体膜を介して前記セルへ通過するのを防ぐ選択性透過膜である、請求項8記載の装置。
  11. 前記取り外し可能な密封要素は、取り外し可能なキャップである、請求項8記載の装置
  12. 前記取り外し可能な密封要素は、穿刺可能な膜である、請求項8記載の装置。
  13. 前記装置は、前記穿刺可能な膜に隣接して配置されており、前記装置を作動する場合に、前記穿刺可能な膜を穿刺する可動性の穿刺要素をさらに具える、請求項12記載の装置。
  14. 流体を周囲環境中に制御可能に放出する装置において、
    セル区画と、周囲環境に放出するための流体を収容する流体区画と、前記流体区画と流体連通するオリフィス区画であり、取り外し可能な密封要素によって覆われた流体排出開口を含み、かつ前記装置が未作動状態にある場合に初期量の流体を収容するオリフィス区画と、を含むハウジングと、
    前記セル区画内に配置されたガス発生セルと、
    前記装置が作動状態にある場合に前記セルにより発生するガスが前記流体区画内の流体に圧力を加えるように、前記セル区画内に前記ガス発生セルを保持及び密封するための手段と、
    前記ガス発生セルを、流体容器内の流体から保護するための手段と、
    前記未作動状態で、前記流体区画内の流体が、前記オリフィス区画内に流入するのを防ぐ手段と、
    前記作動状態で、前記流体区画内の流体を、前記オリフィス区画内に流入させるとともに前記流体排出開口を介して排出させる手段と、
    オリフィスに隣接して配置され、前記未作動状態で、前記流体区画から前記オリフィス区画内への流体の流れを制限する流体リストリクタと、を具え、
    前記装置は、前記密封要素を取り外して、前記流体排出開口を介して前記流体発散器へ向けて前記初期量の流体を前記オリフィス区画外へ排出させ、かつ前記セルを作動して、制御下において、ガスを発生させ、前記流体区画からオリフィス区画までの流体を推し進め、前記流体排出開口から排出することによって作動することを特徴とする装置。
  15. 流体を周囲環境中に制御可能に放出する装置において、
    前記装置は、
    流体作動機構を有する装置用ハウジングと、
    前記装置用ハウジングに取り外し可能に結合された取り外し可能なカートリッジを具え、
    前記カートリッジは、
    周囲環境に放出するための流体を収容する流体区画と、前記流体区画に隣接して配置され、オリフィスを介して前記流体区画と流体連通するオリフィス区画であり、取り外し可能な密封要素によって覆われた流体排出開口を含み、かつ前記装置が未作動状態にある場合に初期量の流体を収容するオリフィス区画と、を有するカートリッジハウジングと、
    前記未作動状態で前記流体区画から前記オリフィス区画への流動を制限するため前記オリフィスに隣接して配置された流体リストリクタと、
    ガス発生セルであり、前記装置が作動状態にある場合に当該セルによって発生したガスを前記流体区画内に導くように、前記流体区画と選択的に連通するガス発生セルと、
    前記作動状態で、前記セルで発生したガスを前記流体区画に通過させる一方で、前記未作動状態で、流体容器内の流体が前記セルへ通過するのを防ぐ、前記ガス発生セルと前記流体区画との間に配置された流体膜と、を具え、
    前記装置は、前記密封要素を取り外して、前記流体排出開口を介して前記初期量の流体を前記オリフィス区画外へ排出させ、かつ前記装置用ハウジングの前記流体作動機構を介して前記セルを作動して、制御下において、ガスを発生し、前記流体区画からオリフィス区画までの流体を推し進め、前記流体排出開口から排出することによって作動することを特徴とする装置。
  16. 前記装置用ハウジングは、前記流体作動機構が前記取り外し可能なカートリッジの前記ガス発生セルと連通するように、前記取り外し可能なカートリッジに係合するカバーを具える、請求項15記載の装置。
  17. 前記装置用ハウジングは、
    ハウジング部と、
    前記ハウジング部に移動可能に取り付けられて開放位置及び閉鎖位置にされるカバー部であり、前記流体作動機構を含むカバー部と、を具え、
    前記カバー部が閉鎖位置にある場合に、前記流体作動機構が前記取り外し可能なカートリッジの前記ガス発生セルと連通する、請求項15記載の装置。
  18. 前記取り外し可能なカートリッジは、前記取り外し可能な密封要素に隣接して配置された移動可能な穿刺要素をさらに具え、前記穿刺要素は、前記カバー部が閉鎖位置に置かれた場合に、前記取り外し可能な密封要素を穿刺する、請求項17記載の装置。
  19. 前記穿刺要素は、取り外し可能な帯板部材によって一時的な固定位置に保持される、請求項18記載の装置。
  20. 前記装置用ハウジングは、前記装置からの流体の発散を容易するためにファンブレード及び前記ファンブレードを回転させるモータを含む、請求項15記載の装置。
  21. 流体を周囲環境に制御可能に放出するための装置に用いる取り外し可能なカートリッジにおいて、
    周囲環境に放出するための流体を収容する流体区画と、前記流体区画に隣接して配置され、オリフィスを介して前記流体区画と流体連通するオリフィス区画であり、取り外し可能な密封要素によって覆われた流体排出開口を含み、かつ前記装置が未作動状態にある場合に初期量の流体を収容するオリフィス区画と、を有するカートリッジハウジングと、
    前記未作動状態で前記流体区画から前記オリフィス区画への流動を制限するため前記オリフィスに隣接して配置された流体リストリクタと、
    ガス発生セルであり、前記装置が作動状態にある場合に当該セルによって発生したガスを前記流体区画内に導くように、前記流体区画と選択的に連通するガス発生セルと、
    前記作動状態で、前記セルで発生したガスを前記流体区画に通過させる一方で、前記未作動状態で、流体容器内の流体が前記セルへ通過するのを防ぐ、前記ガス発生セルと前記流体区画との間に配置された流体膜と、を具えることを特徴とするカートリッジ。
  22. 前記カートリッジは、前記取り外し可能な密封要素を穿刺するために移動することができる、前記取り外し可能な密封要素に隣接して配置された移動可能な穿刺要素をさらに具える、請求項21記載のカートリッジ。
  23. 前記カートリッジは、穿刺要素を有する作動部材をさらに具え、前記作動部材は、前記取り外し可能な密封要素に移動可能に隣接して配置された、請求項21記載のカートリッジ。
  24. 前記作動部材は、取り外し可能な材料片によって一時的な固定位置に保持される、請求項23記載のカートリッジ。
  25. 前記作動部材は、前記取り外し可能な密封要素に直交する方向に直線的に移動可能である、請求項23記載のカートリッジ。
  26. 前記作動部材は、回転可能に移動可能であり、回転カム・フォロア装置を介して直線的に移動可能である、請求項25記載のカートリッジ。
  27. 前記穿刺要素は、複数の刃を具える、請求項22記載のカートリッジ。
  28. 前記カートリッジは、前記流体排出開口と連通する灯心材料を具える、請求項21記載のカートリッジ。
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