JP2008504285A - ガン化学療法薬として有用な2−アミノアリールカルボキシアミド - Google Patents

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JP2008504285A JP2007518319A JP2007518319A JP2008504285A JP 2008504285 A JP2008504285 A JP 2008504285A JP 2007518319 A JP2007518319 A JP 2007518319A JP 2007518319 A JP2007518319 A JP 2007518319A JP 2008504285 A JP2008504285 A JP 2008504285A
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クマラシンゲ,エララヘウエイジ
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デユマス,ジヤツク
キレ,ウデイ
チユアング,チー−ユアン
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ホング,ツエンシウ
ワング,レイ
ビーラー,ドナルド
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バイエル・フアーマシユーチカルズ・コーポレーシヨン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/041,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes
    • C07D319/081,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

【化1】
Figure 2008504285

Eを含有する環がフェニル、ピリジン又はピリミジンである式(1)を有する化合物。式(1)において記号Aは(構造を参照されたい)を示し、ここで基Rはハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基の場合、A上の水素の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基の場合、A上の水素の最大数は1である。Eがフェニル環を形成する場合、ZはN又はCHを示し、Eがピリジン又はピリミジンを形成する場合、ZはCHを示す。基R、R及びRならびに下付文字a、b及びdは本文及び請求項において定義された通りである。式(1)の化合物を含有する製薬学的組成物及び式(1)の化合物を用いるガンの処置方法も開示され、特許請求される。

Description

分野:本発明は新規な2−アミノアリールカルボキシアミド化合物、そのプロ−ドラッグ、そのような化合物及びプロ−ドラッグを含有する製薬学的組成物ならびにガン化学療法薬としてのそれらの化合物又は組成物の使用に関する。
背景:
多くの疾患状態が調節されない脈管形成と関連することが知られている。これらの中に網膜症;関節炎を含む慢性炎症性障害;動脈硬化症;アテローム硬化症;黄斑変性;及びガンのような腫瘍性疾患がある。近年、そのような疾患のための処置を開発することを望んで、脈管形成の抑制剤を見出すために多くの研究がなされてきた。
特許文献1(Novartis)は、VEGF受容体チロシンキナーゼ、腫瘍成長及びVEGF−依存性細胞増殖の抑制のためのある種のベンズアミド誘導体を開示し、特許請求している。特許文献2(Novartis)は、持続的な脈管形成により引き起こされる疾患の処置用の薬剤として用いるためのアザ及びポリアザアントラニルアミドに関する。特許文献3(Novartis)は、アントラニル酸アミド及びVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤としてのそれらの使用に関する。特許文献4(Novartis)は2−アミノ−ニコチンアミド誘導体及びVEGF−受容体チロシンキナーゼ阻害剤としてのそれらの使用に関する。
公開PCT出願、特許文献5(Amgen)は、脈管形成−媒介疾患の予防及び処置のためのアミド及びアミノ置換基を含有する複素環を広範囲に開示している。公開PCT出願、特許文献6(Amgen)は、脈管形成−媒介疾患の予防及び処置のためのある種の置換アントラニルアミド誘導体を開示している。公開PCT出願、特許文献7(Amgen)は、置換2−アルキルアミンニコチンアミド誘導体ならびにガン及び他の障害の処置におけるそれらの使用に関する。
公開PCT出願、特許文献8(Schering)は、脈管形成により引き金を引かれる疾患の処置のためのある種のアントラニル酸アミドを開示している。公開PCT出願、特許文献9(Schering)は、VEGFR−2及びVEGFR−3の阻害剤としての選択的なアントラニルアミドピリジンアミドに関する。公開PCT出願、特許文献10(Schering)は、置換安息香酸アミド及び脈管形成の抑制のためのその使用に関する。
公開PCT出願、特許文献11(OSI Pharmaceuticals)は、ガンの処置における使用のための(2−カルボキシアミド)(3−アミノ)チオフェン化合物に関する。
脈管形成抑制剤としてのアントラニルアミドは、Novartis及びScheringのような化学者による一系列の研究論文において議論されている。非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3及び非特許文献4を参照されたい。
米国特許第6,448,277号明細書 国際公開第01/85715号パンフレット 国際公開第03/040102号パンフレット 米国特許第6,624,174号明細書 国際公開第02/066470号パンフレット 国際公開第2004/005279号パンフレット 国際公開第2004/007458号パンフレット 国際公開第00/27819号パンフレット 国際公開第02/090352号パンフレット 国際公開第01/81311号パンフレット 国際公開第2004/063330号パンフレット Manley,et al.著,J.Med.Chem.,45,2002年,5687−5693 Furet,et al.著,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,13,2003年,2967−2971 Manley,et al.著,Cell.Mol.Biol.Lett.,8,2003年,532−533 Manley,et al.著,Biochimica et Biophysica Acta,1697,2004年,17−27
概略:
本発明は式(1)
Figure 2008504285
を有する化合物に関する。
この式において、以下の定義が適用される。
Eは
Figure 2008504285
を示す。
Zは、Eが
Figure 2008504285
である場合には、CH又はNを示す。
Zは、Eが
Figure 2008504285
である場合には、CHを示す。
はC1−4アルキル又はハロゲンを示し、置換基Rの数を示す下付文字「a」は0、1又は2である。
はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示す。置換基Rの数を示す下付文字「b」は、Eが
Figure 2008504285
である場合には、0、1、2又は3であり;そしてEが
Figure 2008504285
である場合には、0又は1を示し、但し、bが1であり、Eが
Figure 2008504285
である場合、基Rは式(1)のそれぞれアミノ又はアミド部分に隣接して位置する。
Figure 2008504285
(ここで
はH又は場合によりOHもしくはC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示し;そして

■H;
■C3−6シクロアルキル;
■−(CH−O−(CH−OR10(ここでR10はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字f及びgはそれぞれ独立して1、2又は3を示す);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ、且つここでR12はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR12aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO12aを示す);あるいは
■C1−6アルキル(これは場合によりペルフルオロまでフッ素化されていることができるか、あるいは:
・R14が場合によりC1−4アルコキシ又はFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す−SO14
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ;且つここでR16はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR16aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO16aを示す);
Figure 2008504285
(ここでR18及びR19はそれぞれ独立してH;C1−5アルキル;又は場合によりC1−4アルキル、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、C1−4アシル又はR19aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO19aで置換されていることができるフェニルを示す);
Figure 2008504285
(ここでR20はC1−4アルキル、OH、C1−4アルコキシ、ハロゲン、NO、CN及びモルホリノから独立して選ばれる0〜4個の場合による置換基を示す);
Figure 2008504285
(ここでR22はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す)、
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルコキシ、F又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができ、そしてR24はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(ここでR26及びR27は独立してH又は場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
・R28がC1−4アルキルを示す−CO28
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができ;そしてR30はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;C1−4アシル;又はR31が場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示すSO31を示す);
・場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる
Figure 2008504285
Figure 2008504285
(ここでR32はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、フェニル環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができる);
・R34がH又はC1−4アルキルを示す−SR34
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン、OH、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
から選ばれる最高で3個の置換基により独立して置換されていることができる)
を示す);
Figure 2008504285
(ここで
はH又はC1−4アルキルを示し;

■H;
■−(CH−O−(CH−OR36(ここでR36はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字h及びiは独立して1、2又は3である);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);あるいは
■C1−6アルキル(これは場合により:
・OH;
・C1−4アルコキシ;
Figure 2008504285
(ここでR38及びR39は独立してH、C1−4アルキル、C1−4アシル又はSO39aを示し、そしてR39aは場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりF、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができ;そしてR40はH、C1−4アシル、場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル又はR40aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO40aを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりハロゲンで置換されていることができ、そしてR42はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);ならびに
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる)
を示す)
3)−CN;
4)−ハロゲン;
5)場合によりOH又はC1−4アルコキシで置換されていることができる−C1−4アルキル;
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりF、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができ、そしてR44はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(ここで
48はH、C1−2アルキル又はC(O)−(CH1−3−CO48aを示し、ここでR48aはH又はC1−4アルキルを示し;そして
50
・−(CH−O−(CH−R50aを示し、ここでR50aはOH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルコキシカルボニルを示し;そして下付文字j及びkは独立して1、2又は3であるか;
あるいは
50
・場合によりC1−2アルコキシ、C1−4アシルオキシ又はC1−4アルコキシカルボニルで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(ここで
52はH又はC1−2アルキルを示し;
54はH又はC1−4アルキルを示し;そして
55はH;場合によりF又はC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキル;場合によりCN、OH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができるフェニル;
Figure 2008504285
環が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はOHで置換されていることができる
Figure 2008504285
を示すか;あるいはR55
Figure 2008504285
を示すか;あるいは
54及びR55は場合により結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりN上でC1−4アルキルにより置換されていることができるピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びピペリジニルから選ばれる5−もしくは6−員飽和複素環を形成する)
Figure 2008504285
(ここで
56はH又はC1−2アルキルを示し;そして
58は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すか;あるいは場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができるフェニルを示す)
を示す。
置換基Rの数を示す下付文字dは0又は1である。
Aは
Figure 2008504285
を示す。
はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1である。
さらに但しR基は環窒素原子に隣接して位置する。
この化合物の製薬学的に許容され得る塩又は立体異性体も本発明の範囲内である。
本発明は、上記で定義された式(1)の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物にも関する。
さらに本発明は、必要のある患者に上記で定義された式(1)の化合物の有効な量を投与することを含んでなる、ガンの処置方法に関する。
詳細な記述
第1の態様において、本発明は式(I)
Figure 2008504285
を有する化合物に関する。
この式において、以下の定義が適用される。
ZはCH又はNを示す。
はC1−4アルキル又はハロゲンを示し、置換基Rの数を示す下付文字「a」は0、1又は2である。
はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し、置換基Rの数を示す下付文字「b」は0、1、2又は3である。
Figure 2008504285
(ここで
はH又は場合によりOHもしくはC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示し;そして

■H;
■C3−6シクロアルキル;
■−(CH−O−(CH−OR10(ここでR10はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字f及びgはそれぞれ独立して1、2又は3を示す);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ、且つここでR12はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR12aが場合によりFで置換されていることができるC
−4アルキルを示すSO12aを示す);あるいは
■C1−6アルキル(これは場合によりペルフルオロまでフッ素化されていることができるか、あるいは:
・R14が場合によりC1−4アルコキシ又はFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す−SO14
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ;且つここでR16はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR16aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO16aを示す);
Figure 2008504285
(ここでR18及びR19はそれぞれ独立してH;C1−5アルキル;又は場合によりC1−4アルキル、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、C1−4アシル又はR19aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO19aで置換されていることができるフェニルを示す);
Figure 2008504285
(ここでR20はC1−4アルキル、OH、C1−4アルコキシ、ハロゲン、NO、CN及びモルホリノから独立して選ばれる0〜4個の場合による置換基を示す);
Figure 2008504285
(ここでR22はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す)、
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルコキシ、F又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができ、そしてR24はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(ここでR26及びR27は独立してH又は場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
・R28がC1−4アルキルを示す−CO28
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができ;そしてR30はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;C1−4アシル;又はR31が場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示すSO31を示す);
・場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる
Figure 2008504285
Figure 2008504285
(ここでR32はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、フェニル環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができる);
・R34がH又はC1−4アルキルを示す−SR34
Figure 2008504285
(これは場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン、OH、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
から選ばれる最高で3個の置換基により独立して置換されていることができる)
を示す);
Figure 2008504285
(ここで
はH又はC1−4アルキルを示し;

■H;
■−(CH−O−(CH−OR36(ここでR36はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字h及びiは独立して1、2又は3である);
Figure 2008504285
(場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);あるいは
■C1−6アルキル(場合により:
・OH;
・C1−4アルコキシ;
Figure 2008504285
(ここでR38及びR39は独立してH、C1−4アルキル、C1−4アシル又はSO39aを示し、そしてR39aは場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりF、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができ;そしてR40はH、C1−4アシル、場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル又はR40aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO40aを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりハロゲンで置換されていることができ、そしてR42はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);ならびに
Figure 2008504285
(これは場合によりハロゲン、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる)
を示す)
3)−CN;
4)−ハロゲン;
5)場合によりOH又はC1−4アルコキシで置換されていることができる−C1−4アルキル;
Figure 2008504285
(ここで環は場合によりF、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができ、そしてR44はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(ここで
48はH、C1−2アルキル又はC(O)−(CH1−3−CO48aを示し、ここでR48aはH又はC1−4アルキルを示し;そして
50
・−(CH−O−(CH−R50aを示し、ここでR50aはOH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルコキシカルボニルを示し;そして下付文字j及びkは独立して1、2又は3であるか;
あるいは
50
・場合によりC1−2アルコキシ、C1−4アシルオキシ又はC1−4アルコキシカルボニルで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
Figure 2008504285
(ここで
52はH又はC1−2アルキルを示し;
54はH又はC1−4アルキルを示し;そして
55はH;場合によりF又はC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキル;場合によりCN、OH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができるフェニル;
Figure 2008504285
環が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はOHで置換されていることができる
Figure 2008504285
を示すか;あるいはR55
Figure 2008504285
を示すか;あるいは
54及びR55は場合により結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりN上でC1−4アルキルにより置換されていることができるピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びピペリジニルから選ばれる5−もしくは6−員飽和複素環を形成する)
Figure 2008504285
(ここで
56はH又はC1−2アルキルを示し;そして
58は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すか;あるいは場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができるフェニルを示す)
を示す。
置換基Rの数を示す下付文字dは0又は1である。
Aは
Figure 2008504285
を示し、ここで
はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1である。
さらに但しR基は環窒素原子に隣接して位置する。
この化合物の製薬学的に許容され得る塩又は立体異性体も本発明の範囲内である。
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物にも関する。
さらに、本発明は、必要のある患者に上記で定義された式(I)の化合物の有効量を投与することを含んでなる、ガンの処置方法に関する。
第2の態様において、本発明は式(II)
Figure 2008504285
を有する化合物に関する。
この式において、以下の定義が適用される。
はC1−4アルキル又はハロゲンを示し、置換基Rの数を示す下付文字aは0、1又は2である。
はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し;置換基Rの数を示す下付文字bは0、1、2又は3である。好ましくは、RはC1−4アルキル又はハロゲンを示し、そして最も好ましくはハロゲンを示す。
は−C(O)NR;−NR;−CN;−ハロゲン;−C1−4アルキル;又は
Figure 2008504285
を示し;置換基Rの数を示す下付文字dは0又は1である。好ましくは、Rは−C(O)NR;−NR;又は−C1−4アルキルを示し;そして最も好ましくは、Rは−C(O)NR又は−NRを示す。
Aは
Figure 2008504285
を示す。
はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1である。
基R及びRはそれぞれ独立してH、C1−4アルキル又は−C1−4−アルキル−C1−2−アルコキシを示す。
基R及びRはそれぞれ独立してH又はC1−4アルキルを示す。
さらに、本発明の化合物においてR基は環窒素原子に隣接して位置し、且つ中心ピリジン環上のアミド及びアミノ側鎖は互いに隣接して位置する。
この化合物の製薬学的に許容され得る塩又は立体異性体も本発明の範囲内である。
本発明は、上記で定義された式(II)の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物にも関する。
さらに、本発明は、必要のある患者に上記で定義された式(II)の化合物の有効量を投与することを含んでなる、ガンの処置方法に関する。
第3の態様において、本発明は式(III)又は式(IV)
Figure 2008504285
を有する化合物に関する。
この式において、以下の定義が適用される。
はC1−4アルキル又はハロゲンを示し、置換基Rの数を示す下付文字aは0、1又は2である。
はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し;置換基Rの数を示す下付文字bは0又は1である。好ましくは、RはC1−4アルキル又はハロゲンを示し、そして最も好ましくはハロゲンを示す。
は−C(O)NR;−NR;−CN;−ハロゲン;−C1−4アルキル;又は
Figure 2008504285
を示し;置換基Rの数を示す下付文字dは0又は1である。好ましくは、Rは−C(O)NR;−NR;又は−C1−4アルキルを示し;そして最も好ましくは、Rは−C(O)NR又は−NRを示す。
Aは
Figure 2008504285
を示す。
はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1である。
基R及びRはそれぞれ独立してH、C1−4アルキル又は−C1−4−アルキル−C1−2−アルコキシを示す。
基R及びRはそれぞれ独立してH又はC1−4アルキルを示す。
さらに、本発明の化合物においてR基は環窒素原子に隣接して位置する。
この化合物の製薬学的に許容され得る塩又は立体異性体も本発明の範囲内である。
本発明は、上記で定義された式(III)又は式(IV)の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物にも関する。
さらに、本発明は、必要のある患者に上記で定義された式(III)又は式(IV)の化合物の有効量を投与することを含んでなるガンの処置方法に関する。
定義
上記で同定された用語は、全体を通じて以下の意味を有する:
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、Cl、Br、F及びIを意味し、ここでCl、Br及びFが好ましい。
「C1−6アルキル」という用語は、典型的には1〜6個の炭素原子を有する、そして好ましくは1〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素部分を意味する。そのような基にはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが含まれるが、これらに限られない。
「C1−2アルコキシ及びC1−4アルコキシ」という用語は、O原子に結合したそれぞれ1〜2個又は1〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基を意味する。O原子は、分子の残りの部分へのアルコキシ置換基の結合の点である。そのような基にはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどが含まれるが、これらに限られない。
「−C1−4アルキル−C1−2アルコキシ」という用語は、基中のC原子上のH原子がC1−2アルコキシ基により置き換えられたC1−4アルキルを意味する。そのような基にはメトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、4−エトキシブチルなどが含まれるが、これらに限られない。
本発明の化合物に関連する記述及び請求項において、種々の基が「場合により置換されていることができる」と記載され、そのような置換基の数は記載されない。原則的に、そのような「場合による」置換基の数は利用可能な原子価の数までであることができるが、一般に置換基の数は1又は2、そしてより一般的には1であると理解されるべきである。当該技術分野における熟練者は、ある種の化学基の組み合わせが望ましくなく、そのような望ましくない組み合わせには1個の炭素が2個の酸素又は1個の酸素とハロゲン、又は2個の硫黄原子又は2個の窒素原子に結合する置換が含まれることも承知している。
本発明の化合物は、所望の種々の置換基の位置及び性質に依存して1個もしくはそれより多い不斉中心を含有し得る。不斉炭素原子は(R)又は(S)立体配置で存在することができる。すべてのそのような可能な立体異性体(エナンチオマー及びジアステレオマーを含む)が本発明の範囲内に含まれることが意図されている。好ましい化合物は、より望ましい生物学的活性を示す本発明の化合物の絶対立体配置を有するものである。本発明の化合物の分離された、純粋な、又は部分的に精製された立体異性体又はラセミ混合物も本発明の範囲内に含まれる。該立体異性体の精製及び該立体異性体混合物の分離は、当該技
術分野において既知の標準的な方法により行なうことができる。
これらの化合物の製薬学的に許容され得る塩も本発明の範囲内である。「製薬学的に許容され得る塩」という用語は、本発明の化合物の比較的無毒性の無機もしくは有機塩を指す。例えば:S.M.Berge,et al.著,“Pharmaceutical Salts,”J.Pharm.Sci.66,1977年,1−19を参照されたい。
本発明の化合物の代表的な塩には、当該技術分野において周知の手段により例えば無機もしくは有機酸もしくは塩基から生成する通常の無毒性の塩及び第4級アンモニウム塩が含まれる。例えばそのような酸付加塩には酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、桂皮酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、イタコン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシレート及びウンデカン酸塩が含まれる。
塩基塩はアルカリ金属塩、例えばカリウム及びナトリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマグネシウム塩ならびにジシクロヘキシルアミン及びN−メチル−D−グルカミンのような有機塩基とのアンモニウム塩を含む。さらに、塩基性窒素含有基をメチル、エチル、プロピル及びブチルクロリド、ブロミド及びヨーダイドのような低級アルキルハライド;硫酸ジメチル、ジエチル及びジブチルのような硫酸ジアルキル;ならびに硫酸ジアミル、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルクロリド、ブロミド及びヨーダイドのような長鎖ハライド、ベンジル及びフェネチルブロミドのようなアラルキルハライドならびに他のような薬剤を用いて第4級化することができる。
状況が明らかにそうでないと示していなければ、「本発明の化合物(compounds of this invention)」、「本発明の化合物(compounds
of the present invention)」などの用語が本明細書で用いられる場合は常に、言及される化合物の化学的に可能な製薬学的に許容され得る塩、エステルのようなプロドラッグならびにすべての立体異性体を含むことが意図されている。
一般的な製造法
当該技術分野における熟練者に既知の合成法又はそれと類似の方法により、式(I)〜(IV)の化合物を製造することができる。これらの方法を反応スキーム1〜16において下記にまとめる。
反応スキーム1及び2は、式(I)の化合物の製造に有用な一般的な方法を示す。
Figure 2008504285
反応スキーム1において、式(V)の2−ニトロ安息香酸又は誘導体を式(VI)の芳香族アミンと反応させ、式(VII)の2−ニトロベンズアミドを与える。例えばH/Pd−C触媒を用いる(VII)中のニトロ基の還元は、式(VIII)の2−アミノベンズアミドを与える。(VIII)の式(I)の化合物への転換は、式(IX)のピリジン又はピリミジンアルデヒド及びナトリウムシアノボロハイドライドのような還元剤を用いる還元的アミノ化を用いるか、あるいは式(X)のピリジンもしくはピリミジンメチルハライド、トシレートもしくはメシレート及び塩基を用いるN−アルキル化を用いて行なわれる。
Figure 2008504285
反応スキーム2は、式(XI)のアントラニル酸又はアントラニルエステルから出発して式(I)の化合物を製造する別の方法を与える。塩基の存在下で式(X)のピリジンもしくはピリミジシンメチルハライド、トシレートもしくはメシレートを用いるこの出発材料のアルキル化は、式(XII)の中間体を与え、それを次いで式(IX)の芳香族アミンと反応させて式(I)の化合物を与える。
式(II)の化合物の製造を下記の反応スキーム3及び4に示す。
Figure 2008504285
反応スキーム3において、式(XIII)の化合物を塩基(R”がClである場合)又はEDCI(R”がOHである場合)の存在下で式(XIV)の芳香族アミンと反応させ、式(XV)のクロロアミドを与える。この式(XV)の化合物を次いで高沸点不活性溶媒の存在下か又はニートで(neat)、式(XVI)の1−ピリジン−4−イルメタンアミンと反応させ、式(II)の生成物を与える。
Figure 2008504285
反応スキーム4は、アミン側鎖が中心ピリジン環の3−位に結合し、カルボキシアミド側鎖が中心ピリジン環の2−位に結合している式(IIa)の化合物の合成を示す。式(XVII)の3−アミノピリジンカルボン酸又は酸クロリドを塩基(R”=Clの場合)又はEDCIのようなカップリング剤(R”=OHの場合)の存在下で式(XIV)の芳香族アミンと反応させ、式(XVIII)のピリジンカルボキシアミドを与える。KCOのような塩基の存在下で式(XIX)の1−ピリジルメチルハライド、トシレート又はメシレートを用いる(XVIII)のN−アルキル化は、式(IIa)の化合物を与える。
Figure 2008504285
と総体的に示される式(III)及び(IV)の化合物の製造を、式(XX)の適切に置換された2−アルキルチオハロピリミジンカルボン酸又はエステルから出発して反応スキーム5に示す。この反応順(sequence)においては、式(XXa)の化合物によりさらに特定的に示される式(XX)の化合物が式(III)の化合物の製造のための出発材料である。同様に、式(XXb)の化合物によりさらに特定的に示される式(XX)の化合物が式(IV)の化合物のための出発材料である。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
反応スキーム5において、EDCIのようなカップリング剤(R’=Hの場合)又はAl(Me)(R’=アルキルの場合)の存在下で式(XX)の化合物を式(XXI)の芳香族アミンと反応させ、式(XXII)のアミドを与える。KCO及びCuOのような塩基の存在下における(XXII)の式(XXIII)のピリジンメチルアミンとの求核的芳香族置換反応は、式(XXIV)の中間体を与える。式(XXIV)の化合物中に存在する2−アルキルチオ基をラネイ−ニッケル脱硫により除去し、式(III)又は(IV)の化合物を与える。
中間体のための合成スキーム
式(IX)、(X)及び(VI)の出発材料は商業的に入手可能であるか(例えばLanxess,Germany)、あるいは当該技術分野において周知であるか又は反応スキーム6〜12に記載される通りの標準的な手段により製造することができる。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
であり、YがClである式(X)に相当する式(Xa)の化合物は、反応スキーム6に示される通り、一般的にトリエチルアミンのような塩基の存在下における酸クロリドと式(XXV)のクロロメチルヘテロアリールアミンの反応により製造することができる。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
である式(X)に相当する式(Xb)の化合物は、反応スキーム7に示される通り、式(XXVI)のヒドロキシメチルヘテロアリールアミンから製造することができる。アルコ
ールの保護及び式(XXVIII)のBOC誘導体への転換にN−アルキル化が続き、式(XXIX)の中間体を与える。アルコール及びアミンの脱保護及び続くヒドロキシ基の離脱基への転換(例えばlgがClである場合、SOClを用いる)は式(Xb)の中間体を与える。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
である式(X)に相当する式(Xc)の化合物は、反応スキーム8に示される経路により製造することができる。水素化ホウ素リチウムのような標準的な試薬を用いて式(XXXI)のクロロヘテロアリールカルボン酸誘導体を式(XXXII)のクロロヘテロアリールアルコールに還元する。クロロ化合物の式(R1−3)(R1−5)NHのアミンとの反応は、式(XXXIII)の中間アルコールを与える。このアルコールの離脱基、例えばメシレートへの転換は、式(Xc)の化合物の合成を完了させる。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
である式(X)に相当する式(Xd)の化合物は、反応スキーム9に示される通り式(XXXIV)のジカルボン酸から、半酸エステル(half acid ester)(XXXV)を介する式(XXXVI)の酸アミドへの転換により製造することができる。(XXXVI)のエステル化は(XXXVII)を与え、水素化ホウ素ナトリウムを用いてそれをアルコール(XXXVIII)に還元し、次いで例えばMsCl及びトリエチルアミンのような塩基を用いて式(Xd)の化合物に転換することができる。
Figure 2008504285
式(XXXVII)のピリジンアミドエステルの別の製造法は、反応スキーム10に示されるMinisci反応を介し、その反応では1当量の濃HSO、FeSO及びHの存在下で10℃に冷却しながらピリジンカルボン酸エステルをホルムアミド中で攪拌する。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
である式(X)に相当する式(Xe)の化合物は、反応スキーム11に示される経路により製造することができる。式(XXV)の中間体から出発し、式(Xa)に関して記載された方法に類似の方法で、塩基の存在下における(XXV)とスルホニルクロリドの反応によりスルホンアミド(Xe)を製造することができる。ビス−スルホニル化化合物(XXXX)が生成したら、必要なら塩基水溶液との反応によりそれを(Xe)に転換することができる。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
である式(X)に相当する式(Xf)の化合物は、反応スキーム12に示される経路により製造することができる。右のR1−3がHである場合、式(XXV)の中間体をジクロ
ロメタンのような非プロトン性溶媒中で式R1−6NCOのイソシアナートと反応させる。右のR1−3がアルキルであるか、あるいはR1−3及びR1−6が環状構造において組み合わされている場合、式(XXV)の中間体を、トリエチルアミン又は炭酸カリウムのような塩基の存在下に、ジクロロメタンのような非プロトン性溶媒中で式R1−61−3NCOClのカルバモイルクロリドと反応させる。左のR1−3がアルキルである式(XXV)の出発材料の使用は、R
Figure 2008504285
であり、ここで左のR1−3基がアルキルである構造Xfのウレアの製造を生ずる。右のR1−3及びR1−6の両方がHである場合、ベンゾイルイソシアナートを式(XXV)の中間体と反応させ、式(Xf)の保護ウレアを与える。Xfをコア分子と結合させた後に最終的な分子からベンゾイル基を除去する。式R1−6NCOのイソシアナートが商業的に入手可能でない場合(且つR1−3がHである)、R1−6がアリール又はヘテロアリールである式R1−6NHのアミンを酢酸エチルのような適した溶媒中でホスゲン、ジホスゲン又はトリホスゲンで処理することによりそれを簡単に製造することができる。R1−6がアルキル又は置換されたアルキルである場合、好ましい方法は、対応するアルキルハライドもしくはジアルキルサルフェートを無機シアナートで処理することである。これらの方法は他の方法と同様に当該技術分野における熟練者に周知であり、例がS.R.Sandler and W.Karo著,“Organic Functional
Group Preparations,”vol 12,2nd ed.,1983年,p364−375,Academic Press及びその中で引用されている参照文献に記載されている。式R1−61−3NCOClのカルバモイルクロリドが商業的に入手可能でない場合、ジクロロメタンのような適した溶媒中で0〜4℃において、式R1−61−3NHのアミンをホスゲン、ジホスゲン又はトリホスゲンで処理することにより、それを簡単に製造することができる。場合により式R1−61−3NCH(C)のN−ベンジル保護アミンを、M.G.Banwell,et al著,J.Org.Chem.68,2003年,613−616に記載されている通り、トリホスゲンと反応させることができる。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
である式(X)に相当する式(Xg)の化合物は、反応スキーム13に示される経路により製造することができる。反応スキーム7における通りに製造される式(XXXVII)の中間体をベンゾイルイソチオシアナートと反応させ、続いて炭酸カリウムのような塩基と反応させ、式(XXXXI)のチオウレア中間体を生成させる。次いでこのチオウレア(XXXXI)を塩基の存在下で式(XXXXII)の2−ハロケトンと反応させ、式(XXXXIII)のチアゾール中間体を生成させる。脱保護及びアルコールの離脱基(例えばメシレート)への転換は、式(Xg)の中間体の合成を完了させる。
多様な式(I)の化合物を上記のスキームにより製造されるやはり式(I)の化合物のさらなる処理(elaboration)により製造することができる。これらのさらなる仕上げ法を反応スキーム14〜17において下記に示す。
Figure 2008504285
例えば反応スキーム14に示される通り、式(Ia)のアミノ化合物を酸クロリド、スルホニルクロリド又はイソシアナートとの反応によりそれぞれ式(Ib)のアミド化合物、式(Ic)のスルホンアミド又は式(Id)のウレアに転換することができる。
Figure 2008504285
さらに式(Ie)のクロロ化合物を、密封管中で高められた温度において、アミン及びピリジンのような塩基と反応させることにより、式(If)の置換されたアミノ化合物に転換することができる。
Figure 2008504285
式(Ih)のエステル及び式(Ii)の置換されたアミドを式(Ig)の非置換アミドから、反応スキーム16に示される反応順により製造することができる。メタノール中におけるアミド(Ig)とジメチルホルムアミド−ジメチルアセタールの反応は式(Ih)のエステルを与え;エステルと置換されたアミンの反応は式(Ii)のアミドを与える。
一般に、当該技術分野において周知の手段により、本発明の化合物の所望の塩を化合物の最終的な単離及び精製の間にその場で製造することができる。あるいは遊離の塩基の形態における精製された化合物を適した有機もしくは無機酸と別に反応させ、かくして生成する塩を単離することにより、所望の塩を製造することができる。これらの方法は通常の方法であり、当該技術分野における熟練者に容易に明らかとなる。
さらに、本発明の化合物上の敏感なもしくは反応性の基を上記の方法の間、保護し且つ脱保護する必要があり得る。一般に当該技術分野において周知の通常の方法により保護基を加え、且つ除去することができる(例えばT.W.Greene and P.G.M.Wuts著,Protective Groups in Organic Synthesis;Wiley:New York,1999年を参照されたい)。
上記で示された一般的なスキームを用い、且つ適した出発材料を選択することにより、本発明の化合物を製造することができる。本発明をさらに例示するために、以下の特定的な実施例を示すが、全く本発明の範囲を制限するものではない。
略語及び頭字語
本開示を通じて以下の略語が用いられる場合、それらは以下の意味を有する:
ACN アセトニトリル
AlMe トリメチルアルミニウム
anhyd 無水
Biotage(R) MPLCのBiotage Corp.銘柄の登録商標
CDCl−d クロロホルム−d
CDCl−d 塩化メチレン−d
Celite(R) 珪藻土のCelite Corp.銘柄の登録商標
CDCl クロロホルム−d
d 日
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO−d ジメチルスルホキシド−d
EDAC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
equiv 当量
h 時間
H NMR プロトン核磁気共鳴
Hex ヘキサン
HPLC 高性能液体クロマトグラフィー
LCMS 液体クロマトグラフィー/質量分析
MeOH メタノール
MeOD−d メタノール−d
MgSO 硫酸マグネシウム
min 分
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
MS 質量分析
Pd/C パラジウムカーボン
TLC保持時間
rt 室温
RT 保持時間(HPLC又はLCMS)
satd 飽和
TEA トリエチルアミン
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
一般的な分析法
本発明の代表的な化合物の構造は、以下の方法を用いて確証された。
電子衝撃質量スペクトル(EI−MS)は、J & W DB−5カラム(0.25μMコーティング;30mx0.25mm)を有するHewlett Packard 5890ガスクロマトグラフが備えられたHewlett Packard 5989A質量分析計を用いて得た。イオン源は250℃に保たれ、走査当たり2秒で50から800amuまでスペクトルを走査した。
高圧液体クロマトグラフィー−エレクトロスプレー質量スペクトル(LC−MS)は:(A)クォーターナリーポンプ、254nmに設定された可変波長検出器、YMC pro C−18カラム(2x23mm,120A)及びエレクトロスプレーイオン化を用いるFinnigan LCQイオントラップ質量分析計が備えられたHewlett−Packard 1100 HPLCを用いて得た。源中のイオンの数に従う可変イオンタイム(variable ion time)を用い、120から1200amuまでスペクトルを走査した。溶離剤はA:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル及びB:0.018%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。1.0mL/分の流量で3.5分に及ぶ10%Bから95%までの勾配溶離を、0.5分の初期保持及び95%Bにおける0.5分の最終的保持とともに用いる。合計実験時間は6.5分である。あるいは
(B)2個のGilson 306ポンプ、Gilson 215オートサンプラー、G
ilsonダイオードアレー検出器、YMC Pro C−18カラム(2x23mm,120A)及びz−スプレーエレクトロスプレーイオン化を用いるMicromass LCZシングル四重極質量分析計(single quadrupole mass spectrometer)が備えられたGilson HPLC系を用いて得た。1.5秒間かけて120から800amuまでスペクトルを走査した。ELSD(蒸発光散乱検出器(Evaporative Light Scattering Detector))データもアナログチャンネルとして取得した。溶離剤はA:0.02%TFAを含む水中の2%アセトニトリル及びB:0.018%TFAを含むアセトニトリル中の2%水であった。1.5mL/分の流量で3.5分に及ぶ10%Bから90%までの勾配溶離を、0.5分の初期保持及び90%Bにおける0.5分の最終的保持とともに用いる。合計実験時間は4.8分である。カラムのスイッチング及び再生のために、余分のスイッチングバルブを用いる。
慣例的な一次元NMR分光分析を400MHz Varian Mercury−plus分光計で行なう。試料をCambridge Isotope Labsから得たジュウテリウム化溶媒中に溶解し、5mm ID Wilmad NMR管に移した。スペクトルは293Kで取得した。ppmスケールで化学シフトを記録し、適した溶媒シグナル、例えばHスペクトルに関し、DMSO−dの場合の2.49ppm、CDCN−dの場合の1.93ppm、MeOD−dの場合の3.30ppm、CDCl−dの場合の5.32ppm及びCDCl−dの場合の7.26ppmに関連付けた。
定義:
EPA バイアル:テフロン隔壁キャップを有するEnvironmental Protection Agency Vial,40mLサイズ。多くの売主により販売されている。
J−Kem ブロック:J−Kem Scientific,Inc.6970 Olive BLVD,St.Louis,MO 63130。還流反応ブロック(Reflux Reaction Block)はJ−Kemにより販売され、40mLのEPA バイアル,9x7アレー、34.2cmx30.5cmx8cm,EPA バイアルに適応させるための28.2mm内径ホールサイズに合うようにあつらえられている。ブロックは、J−Kemにより販売されているもの、BTS 3000のような典型的な軌道振盪器上で振盪される。
Mega:Genevac,Inc,707 Executive Blvd.Suite D,Valley Cottage,NY 10989により販売されているCentrifugal Vacuum Evaporator(speedvac)。16x100mmの試験管を用い、やはりGenevacにより販売されているあつらえられたGilson−型207ラックを保持するためのMegaアダプタープレートが備えられたMega 1200又はMega 980フロアモデルが用いられる。
MTP:マイクロタイタープレート(Microtiter Plate)。2mLの深−ウェルプレートが用いられる。
Tecan:Tecan US,P.O.Box 13953,Research TrianlPark,NC 27709。Tecan Genesis 200が用いられ、2mデッキサイズが用いられ、Genesisソフトウェア,バージョン3.20が用いられる。あつらえられ、企業内で書かれた(in−house written)Microsoft Visual Basicプログラムを用い、画分プーリング操作のためのTecan Worklistが形成された。
Speedvac:Genevac,Inc,707 Executive Blvd.Suite D,Valley Cottage,NY 10989により販売されているHT8 Series II Centrifugal Vacuum Evapor
ator(speedvac)。プールされた画分をDMSO中に含有するバイアル24.6mm(直径)x54.75mm(高さ)を、Genevacホルダー(127mm長x86.1mm幅x43.2mm高さ)中に取り付けられる特別に設計された8−位置,MTP−足跡ラックを用いて乾燥する。
出発材料及び中間体
上記の反応スキーム1〜5中で用いられる出発材料、すなわち式(V)、(VI)、(IX)、(X)、(XI)、(XIII)、(XIV)、(XVI)、(XVII)、(XIX)、(XXa)、(XXb)、(XXI)及び(XXIII)の化合物は商業的に入手可能であるか、又は当該技術分野において周知の手段により製造することができる。そのような出発材料の例は下記の表1にある。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
中間体の製造
中間体A:{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
THF(250mL)中の4−(ヒドロキシメチル)−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド(9.78g,58.9ミリモル)の溶液にトリエチルアミン(12.3mL,88.3ミリモル)を加えた。反応物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(5.5mL,70.6ミリモル)を15分間かけて滴下した。反応物がゆっくり室温になるのを許し、次いでさらに3時間攪拌した。得られる溶液を濃縮し、EtOAc(200mL)中に再−溶解し、分液ロートに移し、EtOAc(2x200mL)で抽出した。合わせた有機層を冷飽和NaHCO(2x200mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して1.16gの上記の化合物を固体として与えた(4.75ミリモル,収率81%)。1H NMR (CD2Cl2-d2)δ 8.59 (d, J = 4.88 Hz, 1H), 8.15−
8.16 (m, 1H), 7.48−7.50 (m, 1H), 5.31(s, 2H), 3.10 (s, 3H), 3.01 (d, J = 5.08 Hz, 3H); LCMS: 245 [M+H]+,RT 1.24分。
中間体B:(2−シアノピリジン−4−イル)メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
4−(ヒドロキシメチル)−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミドの代わりに4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボニトリルを用いる以外は、中間体Aにおけると同様の方法を用いた。
1H NMR (CDCl3-d3) 8.42(d, J = 5.02 Hz, 1H), 7.46−7.47 (m, 1H), 7.23−7.24 (m, 1H), 4.53 (s, 2H), 1.52 (s, 3H); LCMS: 363 [M+H]+.
中間体C:4−(ブロモメチル)−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
THF(15mL)中の4−(ヒドロキシメチル)−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド(533mg,3.21ミリモル)の溶液にトリフェニルホスフィン(883.3mg,3.37ミリモル)及び四臭化炭素(1.1g,3.37ミリモル)を加えた。四臭化炭素を加えると急速に白色の沈殿が生成し始めた。混合物を室温で16時間攪拌した。次いで混合物を濾過して沈殿を濾過し、濾液を濃縮して油とした。フラッシュシリカクロマトグラフィーを介して粗生成物を精製し(40:60→60:40,EtOAc:Hex)、345mg(47%)の生成物を透明な油として与えた。生成物は、急速な色の変化により決定される通り安定と思われず、かくして迅速に次の段階で用いた。
LCMS: 229.1,231.0 [M+H]+.
中間体D:ピリジン−2,4−ジカルボン酸ジメチルの製造
Figure 2008504285
MeOH(5mL)中の2,4−ピリジンカルボン酸水和物(505mg,2.73ミ
リモル)の溶液に濃HSO(0.29mL,5.46ミリモル)を加えた。透明になるまで溶液を攪拌し、オルトギ酸トリメチル(1.2mL,10.9ミリモル)を反応フラスコに加えた。反応物を還流において16時間、完了するまで攪拌した。得られる溶液を真空中で濃縮し、336mgの上記の化合物を固体として与えた(1.72ミリモル,収率63%)。粗材料を精製なしでさらなる反応に用いた。1H NMR (CDCl3-d) δ8.90 (d, J = 4.89 Hz, 1H), 8.65−8.66 (m, 1H), 8.03−8.04 (m, 1H), 4.05(s, 3H), 4.01 (s, 3H); LCMS: 196 [M+H]+.
中間体E:2−アミノ−3−メトキシ安息香酸エチルの製造
Figure 2008504285
EtOH(10.0mL)中の3−メトキシアントラニル酸(1g,6.0ミリモル)とTMSCl(3.8mL,30ミリモル)の混合物を終夜加熱還流した。反応物を蒸発乾固し、EtOAc中に取り上げ、分液ロートに移し、飽和NaHCO水溶液(x2)及びブライン(x1)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥し、蒸発させて化合物を与え、それは次の段階で用いるのに十分に純粋であった。1H NMR (CD2Cl2-d2)δ 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.58 (dd, J= 7.6, 8.0 Hz, , 1H), 4.31 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.89 (s, 3H), 1.39 (t, J= 6.5 Hz, 3H); LCMS: 196 [M+H]+, RT 2.88分。
中間体F:2−アミノ−6−メトキシ安息香酸エチルの製造
Figure 2008504285
実験法は、中間体Eに関して記載されたと同じであった。
中間体G:[2−(アミノカルボニル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
段階1:2−(アミノカルボニル)イソニコチン酸エチルの製造
Figure 2008504285
ホルムアミド(200mL)中のイソニコチン酸エチル(25.2mL,165ミリモル)の溶液を、濃硫酸(8.80mL,165ミリモル)を加えながら氷/メタノール浴冷却して攪拌した。硫酸第一鉄七水和物(69g,248ミリモル)及び過酸化水素(水中の30%の25.6mL)を交互に分けて(in alternating portions)、混合物の温度が8〜10.5℃に保たれるように25分かけてゆっくり加えた。この添加の間にドライアイスの小片を浴に加え、反応温度を所望の範囲内に保った。添加の完了後、氷浴を除去し、暗色の混合物を冷却なしで2時間攪拌し、次いで水(700mL)中のクエン酸三ナトリウム二水和物(80.6g)の溶液中に注ぎ、次いで反応フラスコ中に残される残留物を少量のメタノール及び水で洗い出した。得られる混合物を、固体NaHCOを分けて混合物が塩基性となるまでゆっくり加えながら、大きなフラスコ中で急速に攪拌した。いくらかの飽和NaHCO水溶液を加えて混合物をもっと塩基性とし、次いでCelite(R)を介してそれを真空濾過し、固体をジクロロメタンの200mLづつの3つの部分で洗浄した。濾液の相を分離し、水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。得られる固体残留物を、温め且つ音波処理しながらエーテル/ヘキサン(200mL,1:30)で2回洗浄し、続いて冷却し、濾過し、13.9g(44%)の純粋な表題化合物を与えた。いくらかの高度に汚染された所望の生成物を含有する洗浄液を捨てた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.83 (d, 1H), 8.39 (d,1H, メタカップリング), 8.24 (bs, 1H), 8.00 (d, 1H), 7.81 (bs, 1H), 4.39 (q, 2H) 及び1.37ppm (t, 3H); ES-MS m/z 195.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.83.
段階2:4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
無水エタノール(150mL)中の2−(アミノカルボニル)イソニコチン酸エチル(5.00g,25.8ミリモル)のスラリを窒素下で、水素化ホウ素ナトリウム(2.92g,77.2ミリモル)を加えながら攪拌した。周囲温度で22時間攪拌した後、17mLの飽和塩化アンモニウム水溶液の添加により反応を注意深くクエンチングし、続いて発泡が止むまで攪拌し、次いで真空中で蒸発させて白色の固体残留物を残した。飽和塩化ナトリウム水溶液(80mL)を加え、続いて200mLづつの酢酸エチルで5回抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させ、3.85g(98%)の純粋な表題化合物を白色の固体として与えた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.52 (d, 1H), 8.00 (s,1H), 8.07 (bs, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.60 (bs, 1H), 5.54 (t, 1H)及び4.60 ppm (d,2H); ES-MS m/z 154.0 [M+H, 弱いシグナル]+, HPLC RT (分) 1.05.
段階3:[2−(アミノカルボニル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキシアミド(1.00g,6.57ミリモル)を酢酸エチル(80mL)中に溶解し、次いで窒素下に、氷浴中で攪拌しながら0℃に冷却してからトリエチルアミン(1.37mL,9.86ミリモル)を加え、続いてメタンスルホニルクロリド(0.66mL,8.54ミリモル,7分かけて滴下した)を加えた。氷浴を除去し、得られる懸濁液を2時間攪拌し、次いで反応混合物を60mLの水中に注ぎ、急速に10分間攪拌した。相を分離し、水相を酢酸エチルでさらに2回抽出した。各抽出物をブラインで洗浄し、合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させて1.50g(99%)の純粋な生成物を微細な白色の固体として与え、それは保存するとピンク色に変った。そのような変色の後のNMRによる再−アッセイは、有意な分解を示さなかった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.64 (d, 1H), 8.06 (s,1H), 8.14 (bs, 1H), 7.6 (d, 1H), 7.70 (bs, 1H), 5.41 (s, 2H)及び3.33 ppm (s, 溶媒中で水とオーバーラップ).
中間体I:2−{[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−2−オキソエチルアセテートの製造
Figure 2008504285
段階1:4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008504285
チオニルクロリド(65.8mL,902ミリモル)をゆっくり加えながら、(2−アミノピリジン−4−イル)メタノール(11.2g,90ミリモル)を、氷浴冷却を有するフラスコ中で攪拌した。約10mLを加えた後、温度は突然約50℃に上昇し、残りのチオニルクロリドを加える時に攪拌を続けられるように混合物を分散させながら添加を休止した。次いで冷却浴を除去し、反応物を周囲温度で2時間攪拌してからそれを真空中で蒸発させ、次いでトルエンを2回加えて各回に真空中で蒸発させ、表題化合物の塩酸塩を与えた。この材料のジクロロメタン(150mL)中の懸濁液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(150mL)と一緒に1.5時間攪拌した。相を分離し、有機抽出物を水で2回、ブラインで1回洗浄し、次いで乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させて10.71g(83%)の純粋な表題化合物を与えた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.87 (d, 1H), 6.48 (d,1H), 6.45 (s, 1H), 6.04 (s, 2H)及び4.60 ppm (s, 2H); ES-MS m/z 143.2 [M+H]+,HPLC RT (分) 1.34.
段階2:2−{[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}−2−オキソエチルアセテートの製造
Figure 2008504285
ジクロロメタン(10mL)中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(2.50g,10ミリモル)及びトリエチルアミン(11.7mL)の懸濁液を窒素下に、アセトキシアセチルクロリド(1.86mL,17ミリモル)を10分かけてゆっくり加えながら、氷浴冷却して攪拌した。冷却しながら2時間攪拌した後、TLCは出発材料を示さず、3個の主生成物のスポットを示した。混合物をジクロロメタンで希釈し、水及び次いでブラインで洗浄した。それを乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の0−3%メタノールの勾配を用いて精製し、0.62g(18%)の正しく且つ純粋な表題化合物を与えた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.75 (s, 1H), 8.30 (d,1H), 8.10 (bs, 1H), 7.17 (d,
1H), 4.79 (s, 2H), 4.71 (s, 2H)及び2.13 ppm (s, 3H);ES-MS m/z 243.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.87.
中間体J:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アセトアミドの製造
Figure 2008504285
中間体Iの製造に関して記載された方法を用いることにより、且つ段階2においてアセトキシアセチルクロリドの代わりにアセチルクロリドに置き換えることにより、2.30gの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から中間体Jを製造した。シリカゲルクロマトグラフィーの後の表題化合物の収量は2.0g(67%)であった。NMR分光分析によるこの材料の検査は、それが所望の化合物とジアシル化生成物、N−アセチル−N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アセトアミドの混合物(約45:55)であることを示したが、それをそのまま次の反応に用い、続く反応の後にクロマトグラフィーにより副生成物を分離した。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2)δ 8.33 (bs, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.10 (d, 1H), 4.65 (s, 2H)及び2.20ppm (s, 3H); ES-MS m/z 185.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.16. 汚染ジアシル化合物に関するシグナルは1HNMR (300 MHz, CD2Cl2)においてδ 8.56 (d, 1H), 8.18 (s, 1H),78.24 (d, 1H), 4.75 (s, 2H) 及び2.25 ppm (s, 6H)を示した; ES-MS
m/z 有意なM+H+イオンなし, HPLC RT (分) 0.97.2つの化合物の%含有率が近いので、NMRピーク指定のいくつかは所望の材料と汚染物の間で交換されてしまった可能性がある。
中間体K:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシアセトアミドの製造
Figure 2008504285
中間体Iの製造に関して記載された方法を用いることにより、且つ段階2においてアセトキシアセチルクロリドの代わりに2−メトキシアセチルクロリドに置き換えることにより、731mgの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から中間体Kを製造した。ヘキサン中の0−40%酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィーの後の純粋な表題化合物の収量は397mg(45%)であった。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 9.00 (bs, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.30(s, 1H), 7.13 (d, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.06 (s, 2H)及び3.51 ppm (s, 3H); ES-MS m/z215.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 0.71.
中間体L:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−(2−メトキシエトキシ)アセトアミドの製造
Figure 2008504285
中間体Iの製造に関して記載された方法を用いることにより、且つ段階2においてアセトキシアセチルクロリドの代わりに2−(2−メトキシエトキシ)アセチルクロリドに置き換えることにより、599mgの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から中間体Lを製造した。最初にジクロロメタン中の2−3%メタノールの勾配を用い、そして次いでヘキサン中の0−40%酢酸エチルの勾配を用いる最良の画分の2回目のクロマトグラフィーの2回のシリカゲルクロマトグラフィーの後、純粋な表題化合物の収量は314mg(29%)であった。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2) δ 9.39 (bs, 1H), 8.30(d, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.13 (d, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.14 (s, 2H), 3.76 (t, 2H),3.60 (t, 2H)及び3.44 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 259.1 [M+H]+, HPLCRT (分) 1.46.
中間体M:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシプロパンアミドの製造
Figure 2008504285
段階1:2−メトキシプロパン酸の製造
Figure 2008504285
メタノール中のナトリウムメトキシド(25%,16mL)を窒素下に、メタノール(5mL)中の2−ブロモプロピオン酸(19.6ミリモル)の攪拌された溶液に加えた。反応物を窒素下で50℃において終夜加熱した。次いで反応物を真空下で濃縮した。1N
HCl水溶液の添加により残留物をpH1とし、この溶液を次いで酢酸エチルで3回抽出した(70mL,25mL,10mL)。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、次いで真空下で濃縮し、表題化合物を無色の油2.04g(99%)として与え、それは精製なしで用いるのに十分な純度のものであった。1H NMR (CD3OD) δ 3.67 (q, 1H), 3.33 (s,3H), 及び1.33 ppm (d, 3H).
段階2:2−メトキシプロパノイルクロリドの製造
Figure 2008504285
2−メトキシプロパン酸(2.04g,19.2ミリモル)をジクロロメタン(3mL)中に溶解し、1滴のジメチルホルムアミドを加えながらそれを窒素下で攪拌した。チオニルクロリドを反応物中に3分間かけて滴下し、次いで反応物を室温で終夜攪拌した。反応溶液を真空中で濃縮し、得られる淡黄色の油を高真空下に置いて最後の微量のチオニルクロリドを除去した。純粋な表題化合物の収量は303mg(13%)であった。1HNMR (CDCl3) δ 4.10 (q, 1H), 3.48 (s,3H),及び1.56 ppm (d, 3H).
段階3:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシプロパンアミドの製造
Figure 2008504285
中間体Iの製造に関して記載された方法(段階2)を用いることにより、且つアセトキシアセチルクロリドの代わりに2−メトキシプロパノイルクロリドに置き換えることにより、352mgの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から中間体Mを製造した。ヘキサン中の0−30%酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィーの後の純粋な表題化合物の収量は341mg(60%)であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.2 (bs, 1H), 8.30 (d,1H), 8.17 (s, 1H), 7.16 (d, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.00 (q, 1H), 3.26 (s, 3H),及び1.27ppm (d, 3H).
中間体N:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−2−メチルプロパンアミドの製造
Figure 2008504285
段階1:2−メトキシ−2−メチルプロパン酸の製造
Figure 2008504285
引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるJACS 70,1948年,1153に記載されているWeizmann,Sulzbacher及びBergmannの方法を以下の通りに用いた:5mLの水及び20mLのメタノール中の水酸化カリウム(8.96g,159.7ミリモル)の溶液を、1,1,1−トリクロロ−2−メチルプロパン−2−オール(7.10g,40.0ミリモル)を10分間かけて注意深く滴下しながら窒素下で氷浴冷却を用いて攪拌した。白色の沈殿が生成する時に激しい発泡が観察された。15分後に氷浴を除去した。反応物を室温で2時間攪拌し、次いで3時間還流させた。反応物を室温に冷却し、次いで濾過により固体を除去し、メタノール(350mL)で濯いだ。濾液を真空下で濃縮してメタノールを除去し、残る水層をHCl水溶液の添加によりpH0とし、次いで酢酸エチルで抽出した(300mL)。抽出物を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮して4.11gの粗生成物を与え、それを真空蒸留により精製し、2.28g(48%)の純粋な表題化合物を無色の油として与え、それは105℃(28mmHg)で蒸留された。1HNMR (CDCl3) δ 9.65 (s, 1H), 3.20(s, 3H)及び1.32 ppm (s, 3H).
段階2:2−メトキシ−2−メチルプロパノイルクロリドの製造
Figure 2008504285
中間体Mの方法(段階2)に従うが、2−メトキシプロパン酸ではなくて2−メトキシ−2−メチルプロパン酸(6.99g,59.2ミリモル)及び比例する量の他の試薬を用いることにより、表題化合物を合成した。粗生成物を真空中で蒸留し、2.671g(33%)の純粋な化合物、沸点44〜48℃(38mmHg)を与えた。
1HNMR (CDCl3) δ 3.33 (s, 3H)及び1.51 ppm (s, 6H).
段階3:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシ−2−メチルプロパンアミドの製造
Figure 2008504285
中間体Iの製造に関して記載された方法(段階2)を用いることにより、且つアセトキ
シアセチルクロリドの代わりに2−メトキシ−2−メチルプロパノイルクロリドに置き換えることにより、1.04gの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から中間体Jを製造した。ヘキサン中の30%酢酸エチルを用いるシリカゲルクロマトグラフィーの後の表題化合物の収量は1.23g(69%)であった。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 9.41 (bs, 1H), 8.32 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.19 (d, 1H), 4.78(s, 2H), 3.28 (s, 3H)及び1.36 ppm (s, 6H); ES-MS m/z 243.1 [M+H]+, HPLC
RT (分)2.12.
中間体O:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]メタンスルホンアミドの製造
Figure 2008504285
段階1:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミドの製造
Figure 2008504285
氷浴冷却されたフラスコ中で酢酸エチル(4mL)中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(500mg,3.51ミリモル)及びトリエチルアミン(1.47mL,10.5ミリモル)の溶液を、メタンスルホニルクロリド(0.81mL,10.5ミリモル)を滴下しながら窒素下で攪拌した。次いで反応物を冷却なしで1時間攪拌してからそれを追加の酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。得られる残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、酢酸エチル/ヘキサン勾配を用いて精製し、860mg(82%)の純粋な表題化合物を与えた。
1H NMR (300 Hz, CD2Cl2)δ 8.56 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 4.66 (s, 2H),及び3.55 ppm (s, 6H);ES-MS m/z 299.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.08.
段階2:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]メタンスルホンアミドの製造
Figure 2008504285
メタノール(10mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(1N,11.7mL,11.7ミリモル)中のN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(700mg,2.34ミリモル)の懸濁液を周囲温度で、10分間かけて出発材料を溶解しながら攪拌した。さらに10分の後、塩酸水溶液(2N)の添加により反応物を3〜6のpHに調整し、所望の生成物を白色の固体として沈殿させ、それを濾過により集め、メタノールで洗浄し、真空中で乾燥した。表題化合物の収量は250mg(48%)であった。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.93 (bs, 1H), 8.21 (d,1H), 7.02 (m, 2H), 4.73 (s,
2H),及び3.23 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 221.1[M+H]+, HPLC RT (分) 1.45.
中間体P:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N’−エチルウレアの製造
Figure 2008504285
3mLのDMF中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(100mg,0.70ミリモル)にエチルイソシアナート(59mg,0.84ミリモル)を加え、得られる混合物を窒素下で16時間攪拌した。反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、HOで3回洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の25%EtOAcを用いて精製し、110mgのN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N’−エチルウレアを与えた(73%)。
1H NMR (DMSO-d6) δ 9.22 (s, 1H), 8.14-8.16(m, 1H),7.91-7.94 (m, 1H), 7.45 (d, J=0.8Hz, 1H), 6.93-6.95 (m, 1H), 4.70 (s, 2H),3.12-3.14(m, 2H), 1.01-1.09(m, 3H) ppm; LCMS: 214.1 [M+H]+, RT 0.47 分。
中間体Q:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N’−フェニルウレアの製造
Figure 2008504285
中間体Pの製造に関して記載された方法を用いることにより、且つエチルイソシアナートの代わりにフェニルイソシアナートに置き換えることにより、中間体Qを製造した。250mgの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から、ヘキサン中の0−40%酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィーの後に表題化合物の収量は218mg(47%)であった。NMRスペクトルにおいて出発材料4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミンによる汚染の証拠があったが、この材料をさらなる精製なしで用い、次の段階の後に副生成物をクロマトグラフィーにより分離した。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.25 (bs, 1H), 9.50 (bs, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.52(d, 1H), 7.27-7.36 (m, 2H), 7.0-7.1 (m, 2H),及び4.79 ppm (s, 2H); LCMS: 262.2[M+H]+, RT 2.65 分。
中間体R:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N’−メチルウレアの製造
Figure 2008504285
中間体Pの製造に関して記載された方法を用いることにより、且つエチルイソシアナートの代わりにメチルイソシアナートに置き換えることにより、中間体Rを製造した。180mgの4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン及び比例する量の他の試薬から、ヘキサン中の0−50%酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィー及び続く汚染の除去のためのエーテルを用いる残留物の磨砕の後に、純粋な表題化合物の収量は42mg(17%)であった。
1H NMR(DMSO-d6) δ 9.31 (s, 1H), 8.16 (d, 1H), 7.92 (bm, 1H), 7.40 (s, 1H), 6.93
(d,1H), 4.69 (s, 2H)及び2.70 ppm (d, 3H); LCMS: 200.1 [M+H]+, RT 1.17 分。
中間体S:2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジンの製造
Figure 2008504285
この生成物は、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるBiorg.Med.Chem.10,2002年,525に記載されている5−メチル置換類似体に類似して製造された。POCl(9.1mL,97.9ミリモル)中の6−(クロロメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(5.2g,32.6ミリモル)の攪拌された懸濁液を、窒素下で16時間還流させた。混合物を冷却し、蒸発させて暗色の油を残した。氷水をゆっくり加え、生成物をジクロロメタン中に抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して2,4−ジクロロ−6−(クロロメチル)ピリミジン(5g)を黄色の油として与えた。この生成物を精製なしで次の段階に用いることができたが、同じ方法で製造される別のバッチをクロマトグラフィーによりさらに精製し、以下のNMRを示した。
1H NMR (DMSO-d6) δ 7.90 (s, 1H)及び4.78 ppm (s, 2H).
中間体T:2−クロロ−4−(クロロメチル)ピリジンの製造
Figure 2008504285
段階1:(2−クロロピリジン−4−イル)メタノールの製造
Figure 2008504285
2−クロロイソニコチン酸メチルの試料(5.00g,29.14ミリモル)を10mLのTHF中に溶解し、10滴のメタノールで処理し、0℃に冷却した。溶液を水素化ホウ素リチウム溶液(THF中の1Mの21.86mL,43.71ミリモル)で処理し、次いで室温に温まるのを許した。4時間後、溶液を0℃に冷却し、1N HCl溶液を用いてクエンチングした。1N NaOH溶液を用いてpHをpH10に調整し、反応混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、真空中で濃縮して2.96g(70.8%)の生成物を与えた。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.32 (d, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.29(d, 1 H), 4.62 (s, 2 H)及び3.53 ppm (bs, 1 H).
段階2:2−クロロ−4−(クロロメチル)ピリジンの製造
Figure 2008504285
(2−クロロピリジン−4−イル)メタノールの試料(110.0mg,0.77ミリモル)を無水THF(1.5mL)中に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.29mL,1.69ミリモル)で処理し、−78℃に冷却した。メタンスルホニルクロリド(0.07mL,0.84ミリモル)を加え、反応混合物がゆっくり室温に温まるのを終夜許した。次いで反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、真空中で濃縮して表題化合物(110.0mg,88.6%)を与えた。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.40 (d, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.39(d, 1 H)及び4.63 ppm (s, 2 H); ES-MS m/z 183.2 [M+Na]+, HPLC RT (分) 2.30.
中間体U:4−(クロロメチル)−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008504285
段階1:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008504285
ジクロロメタン(50mL)中の(2−アミノピリジン−4−イル)メタノール(5.0g,40ミリモル)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(6.07g,40ミ
リモル)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(7.0mL,40ミリモル)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.49g,4ミリモル)の溶液を窒素下に、周囲温度で2日間攪拌した。得られる反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液(1N)、水及びブラインで順に洗浄した。次いでそれを乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でヘキサン中の50%酢酸エチルを用いてクロマトグラフィーにかけ、純粋な表題化合物を与えた(5.47g)。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 7.75 (m, 1H), 6.39 -6.48 (m, 2H),4.70 (bs, 1H), 4. 50
(s, 2H), 0.83 (s, 9H)及び0.03 ppm (s, 6H); ES-MS m/z239.3 [M+H]+, HPLC RT (分)
2.35.
段階2:N−({[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボノチオイル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
トルエン(20mL)中の4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−アミン(2.00g,8.39ミリモル)及びベンゾイルイソチオシアナート(1.51g,9.23ミリモル)の溶液を85℃に12時間加熱した。真空中における蒸発により溶媒を除去し、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の0−10%酢酸エチルの勾配を用いて精製し、純粋な表題化合物を黄色の油として与え、それは放置すると固化した(2.68g,79%)。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 8.79 (bs, 1H), 8.18 (d, 1H), 7.83(m, 2H), 7. 50 (m, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.04 (m, 1H), 4.68 (s, 2H), 0.82 (s, 9H),及び0.03ppm (s, 6H);
ES-MS m/z 402.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 4.24.
段階3:N−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]チオウレアの製造
Figure 2008504285
無水エタノール(15mL)中のN−({[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボノチオイル)ベンズアミド(1.00g,2.49ミリモル)の溶液を炭酸カリウム(0.344g,2.49ミリモル)と一緒に攪拌し、窒素下で16時間加熱還流し、その後反応混合物を濾過し、濾液を真空下で蒸発させて粗表題化合物(670mg,>100%)を白色の固体として与
え、それを精製なしで次に段階に進めた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.55 (bs, 2H), 8.75 (bs,1H), 8.05 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.83 (d, 1H), 4. 60 (s, 2H), 0.83 (s, 9H)及び0.03ppm (s, 6H); ES-MS m/z 298.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 3.25.
段階4:{2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}メタノールの製造
Figure 2008504285
エタノール(10mL)中のN−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピリジン−2−イル]チオウレア(粗材料,650mg)及び1−クロロアセトン(0.18mL,2.18ミリモル)の溶液を窒素下で16時間還流させ、冷却した。白/ピンク色の固体を濾過により集め、エタノールで洗浄した。濾液を真空中で蒸発させ、第2の白/ピンク色の固体を与えた。2つの固体のNMRの比較は、それらが両方とも表題化合物であり、さらなる精製なしで次の段階に進めるのに十分に純粋(約90%)であることを示した(合わせた残留物の収量516mg,>100%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.13 (d, 1H), 7.05 (s,1H), 6.83 (d, 1H), 6. 58 (s, 1H), 4.42 (s, 2H)及び2.18 ppm (s, 3H); ES-MS m/z222.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.41.
段階5:4−(クロロメチル)−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2008504285
{2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}メタノール(200mg,0.9ミリモル)及びチオニルクロリド(0.66mL,9.04ミリモル)の混合物を3時間攪拌し、次いで真空中で蒸発させた。残留物を酢酸エチル中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。水層を酢酸エチルで2回及び次いでイソプロパノール、酢酸エチル及びジクロロメタンの混合物(1:8:1)で2回逆抽出した(back extracted)。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮し、得られる残留物をメタノールと混合し、蒸発させ、次いで酢酸エチルと混合し、次いで再度蒸発させ、表題化合物を明るいピンク色の固体(200mg,92%)として与え、それを粗固体として次の段階に用いた。
1H NMR (300 MHz, CD2Cl2) δ 8.30 (m, 1H), 6.98 (s,1H), 6.90 (m, 1H), 6. 50 (s, 1H), 4.55 (s, 2H)及び2.33 ppm (s, 3H); ES-MS m/z240.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 1.14.
中間体V:N−({[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]アミノ}カルボニル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
中間体Pの製造に関して記載された方法を用い、且つエチルイソシアナートの代わりにベンゾイルイソシアナートに置き換え、溶媒としてDMFではなくてジクロロメタンを用いることにより、中間体Rを製造した。反応混合物から固体として分離される生成物を濾過により集め、ジクロロメタンで洗浄した。
1H NMR(DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 10.98 (bs, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.73 (d,2H), 7.37 (t, 1H), 7.25 (t, 2H), 6.90 (d, 1H),及び4.52 (s, 2H).
中間体W:2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
段階1:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ニトロベンズアミドの製造
Figure 2008504285
CHCl(250mL)中の2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン(19.08g,110.21ミリモル)の溶液にトリエチルアミン(38mL,275.54ミリモル)を加えた。2−ニトロベンゾイルクロリド(17mL,113.52)をCHCL(70mL)中に溶解し、2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン溶液に1時間かけて滴下した。反応物を3時間攪拌した。生成する固体を濾過し、有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発させた。粗材料をさらなる精製なしで次の段階に用いた。
LCMS: 322.9[M+H]+, RT 3.11 分。
段階2:2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
EtOH(25mL)中のPd/C(10%,1.5g)のスラリに、静止的(static)N雰囲気下でEtOH(900mL)中のN−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ニトロベンズアミド(30g,93.10ミリモル)の溶液を加えた。得られる混合物をH雰囲気下で(1気圧)17時間攪拌し、次いでCelite(R)のパッドを介して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、EtOHで処理し、濃縮して黄色の固体を与えた。化合物をヘキサン中で攪拌し、生成物を析出させた。白色の固体を濾過し、乾燥した(25g,93%):
1H NMR(DMSO-d6) 6.32 (br s, 2H), 6.57 (t, 1H), 6.72 (d, 1H), 7.18 (m, 1H), 7.33 (d,1H), 7.40 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.81 (s, 1H) 10.14 (s, 1H);LCMS: 293 [M+H]+,
RT 2.84 分。
中間体X:(2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
段階1:(2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル)メタノールの製造
Figure 2008504285
MeOH(4.5mL)/水(0.4mL)中の2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸メチル(750mg,4.02ミリモル)の0℃の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(190mg,5.02ミリモル)を分けて加えた。反応物がゆっくり室温になるのを許し、次いでさらに16時間攪拌した。得られる溶液を濃縮し、EtOAc中に再−溶解し、分液ロート中に移し、水で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮して484mgの粗4−(ヒドロキシメチル)−2−クロロ−6−メチルピリミジンを褐色の固体として与えた(収率76%)。LCMS: 159[M+H]+, RT 1.02分。
段階2:(2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
THF(10mL)中の粗4−(ヒドロキシメチル)−2−クロロ−6−メチルピリミジン(484mg,3.05ミリモル)の溶液にトリエチルアミン(0.55mL,3.97ミリモル)を加えた。反応物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.28mL,3.66ミリモル)を滴下した。反応物がゆっくり室温になるのを許し、次いでさらに16時間攪拌した。得られる溶液を濃縮し、EtOAc中に再−溶解し、分液ロート中に移し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を冷飽和NaHCOで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して750mgの上記の化合物を粗褐色油として与えた。
LCMS: 237 [M+H]+,RT 1.50 分。
本発明の化合物の製造実施例
実施例1:5−メトキシ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階1:5−メトキシ−2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
CHCl(0.2mL)中の5−メトキシ−2−ニトロ安息香酸(2.10g,10.7ミリモル)の溶液にDMF(0.2mL)を加え、続いて塩化オキサリル(1.86mL,21.3ミリモル)を加えた。気体の発生が止んだ後、得られる混合物を室温で1時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られる黄色の固体を0℃に冷却されたTHF(10mL)及びTEA(2.2mL,16.0ミリモル)中に溶解し、THF(40mL)中の2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミン(2.50g,11.2ミリモル)の溶液を滴下して処理した。得られる
濃いスラリが室温に温まるのを許し、1時間攪拌した。得られる混合物をCHClで処理し、1N HCl溶液(500mL)及び飽和NaCl溶液(500mL)で連続的に洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して5−メトキシ−2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドを黄色の泡として与えた(4.4g,100%):
TLC (30% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.27; LCMS: 403 [M+H]+, RT 3.43分。
段階2:2−アミノ−5−メトキシ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
MeOH(10mL)中のPd/C(5%,0.4g)のスラリに、静止的N雰囲気下でMeOH(190mL)中の5−メトキシ−2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド(4.30g,10.7ミリモル)の溶液を加えた。得られる混合物をH雰囲気下(1気圧)で17時間攪拌し、次いでCelite(R)のパッドを介して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、CHClで処理し、再度濃縮して黄色の固体を与えた。MPLC(Biotage(R),フラッシュ20Mカラム,20%EtOAc/ヘキサン)によるさらなる精製は2−アミノ−5−メトキシ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドを白色の固体として与えた(2.08g,52%):
TLC (20%EtOAc/ヘキサン)Rf 0.31; 1H NMR (DMSO-d6) δ 3.72 (s, 3H), 5.91 (br s, 2H), 6.73 (d, J=8.9 Hz,1H), 6.94 (dd, J=8.9, 2.8 Hz, 1H), 7.16 (d, J=2.9 Hz, 1H), 7.45 (d, J=9.2 Hz,1H), 7.58 (dd, J=9.0, 2.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J=2.3 Hz, 1H), 10.26 (br s, 1H); LCMS: 373 [M+H]+, RT 3.05 分。
段階3:5−メトキシ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
MeOH(2.0mL)中の2−アミノ−5−メトキシ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド(0.20g,0.54ミリモル)の溶液を酢酸(0.2mL,0.35ミリモル)及び4−ピリジンカルボキシアルデヒド(0.07g,0.64ミリモル)で連続して処理し、得られる混合物を16時間攪拌した。次いでナトリウムシアノボロハイドライド(0.11g,1.72ミリモル)を加えた。気体の発生が静まった後、反応物を室温で72時間攪拌した。得られる混合物を飽和NaHCO溶液(50mL)で処理し、CHCl
(50mL)で抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。残留物をMPLC(Biotage(R),フラッシュ12Mカラム,50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、続いて再精製し(Biotage(R),フラッシュ12Mカラム,30%EtOAc/ヘキサン)、5−メトキシ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド(0.41g,16%)を白色の固体として与えた:
TLC (70% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.40; 1H NMR (DMSO-d6) δ 3.68 (s, 3H), 6.41 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.78 (d,J=8.8 Hz, 1H), 6.89 (dd, J=8.8, 3.0 Hz, 1H), 7.21 (d, J=3.0 Hz, 1H), 7.30 (dd,J=9.0, 2.5 Hz, 1H), 7.34-7.36 (m, 2H), 7.47-7.55 (m, 4H), 8.50-8.52 (m, 2H);LCMS: 434 [M+H]+, RT 2.50分。
実施例2:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において5−メトキシ−2−ニトロベンゾイルクロリドをその場で生成する代わりに化合物2−ニトロベンゾイルクロリドを用い、且つ2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例1と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.54 (s, 1H), 8.73 (d, J= 5.5 Hz, 2H), 8.40 (d, J=2.9 Hz, 1H),7.99, (dd, J=2.4, 4.8 Hz, 2H), 7.78 (d, J= 6 Hz, 2H), 7.23 (dd, J= 1.8, 4.3 Hz,1H), 7.50 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.24 (t, J=7.2, 1H), 6.68 (t, J= 8.4 Hz, 1H), 6.49(d, J= 8.4 Hz, 1H), 4.69 (s, 2H); LCMS: 431 [M+H]+, RT 3.11 分。
実施例3:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
THF(50mL)中の2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミン(2.53g,11ミリモル)及びTEA(1.65mL,12ミリモル)の溶液に、0℃において2−ニトロベンゾイルクロリド(2.0g,11ミリモル)を滴下した。得られる濃いスラリが室温に温まるのを許し、1時間攪拌した。得られる混合物をCHClで処理し、1N HCl溶液(500mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドをベージュ色の固体として与えた(4.0g,100%):
TLC (30% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.24; 1H NMR (DMSO-d6) δ 7.49 (d, J=1.1 Hz, 2H), 7.76-7.89 (m, 4H), 8.17(dd, J=8.2, 0.8 Hz, 1H), 11.00 (br s, 1H); LCMS: 373 [M+H]+,
RT 3.43 分。
段階2:2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、出発材料として段階1からの生成物を用いる以外は実施例1の段階2におけると同じ方法を用いて製造された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 6.35 (br s, 2H), 6.58 (app td. J=7.5, 0.9, 1H), 6.74 (dd, J=8.0,0.8 Hz, 1H), 7.20 (app td, J=7.2, 1.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.42-7.60(m, 2H), 7.88 (d, J=2.4 Hz, 1H, 10.25 (br s, 1H); LCMS: 343[M+H]+, RT 3.48 分。
段階3:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
DMF(5mL)中の中間体C(0.15g,0.65ミリモル)の溶液に、2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド(0.19g,0.55ミリモル)、KCO(0.1
5g,1.09ミリモル)及びNaI(0.16g,1.09ミリモル)を連続して加えた。得られるブドウ酒色の混合物を60℃で2日間加熱し、次いで室温に冷却し、水(100mL)で希釈した。得られる混合物をCHClで抽出した(4x100mL)。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。残留物をMPLC(Biotage(R),フラッシュ12Mカラム,30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド(0.04g,15%)を淡黄色の固体として与えた:
TLC (40% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.23; 1H NMR (DMSO-d6) δ 2.78 (d, J=5.0 Hz, 3 H), 4.57 (d, J=6.0 Hz, 2H),6.52 (dd, J=8.5, 0.8 Hz, 1H), 6.66 (app td, J=7.7, 1.0 Hz, 1H), 7.24 (app td,J=7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.47 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.52 (dd, J=5.0, 1.8 Hz, 1H), 7.61(dd, J=9.1, 2.5 Hz, 1H), 7.68 (dd, J=8.0, 1.7 Hz, 1H), 7.93 (d, J=2.3 Hz, 1H),7.95-7.98 (m, 2H), 8.54 (dd, J=5.0, 0.7 Hz, 1H), 8.74 (br q, J=4.7
Hz, 1H),10.45 (br s, 1H); LCMS: 491 [M+H]+, RT 3.59 分。
実施例4:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,4,4,−テトラフルオロ−4H−1,3−ジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3と同じ合成経路を用いて合成された。
TLC (40% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.23; 1H NMR (DMSO-d6) δ 2.78 (d, J=4.8 Hz, 3H), 4.59 (d, J=6.0 Hz, 2H),6.51 (dd, J=8.1, 0.7 Hz, 1H), 6.66 (app td, J=7.4, 1.1 Hz, 1H), 7.24 (app td,J=7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.49-7.53 (m, 2H), 7.21 (dd, J=7.9, 1.6 Hz, 1H), 7.98-8.03(m, 3H), 8.39 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.53 (dd, J=4.9, 0.8 Hz, 1H), 8.74 (br q,J=4.9 Hz, 1H), 10.54 (br s, 1H); LCMS: 491 [M+H]+, RT 3.56 分
実施例5:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
段階1:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]安息香酸メチルの製造
Figure 2008504285
MeOH(500mL)中のアントラニル酸メチル(10.0g,66.2ミリモル)、4−ピリジンカルボキシアルデヒド(8.50g,79.4ミリモル)及び酢酸(5.00mL)の溶液を室温で3日間攪拌した。次いでナトリウムシアノボロハイドライド(13.3g,212ミリモル)を少しづつ加えた。気体の発生が静まった後、反応物を室温で2日間攪拌した。得られる混合物を飽和NaHCO溶液(500mL)で処理し、EtOAc(500mL)で抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。残留物をMPLC(Biotage(R),フラッシュ75Mカラム,40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]安息香酸メチル(8.5g,53%)を白色の固体として与えた:
TLC (50% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.31; 1H NMR (DMSO-d6)δ 3.82 (s, 3H), 4.54 (d, J=6.1
Hz, 2H), 6.56 (br d, J=5.5 Hz,1H), 5.59 (app td, J=7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.26-7.32 (m, 1H), 7.31 (d, J=6.2Hz, 2H), 7.81 (dd, J=8.0, 1.6 Hz, 1H), 8.20 (br t, J=6.2 Hz, 1H),8.49 (d, J=6.0 Hz, 2H); LCMS: 243 [M+H]+, RT 1.71分。
段階2:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
トルエン(3.0mL)中の2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン(0.21g,1.24ミリモル)の溶液を0℃においてAlMe(ヘプタン中の2M,0.62mL,1.24ミリモル)で処理した。得られる混合物を0℃で1時間攪拌し、続いて2−[(4−ピリジルメチル)アミノ]安息香酸メチル(0.10g,0.41ミリモル)を加えた。得られる混合物を80℃で5日間攪拌し、室温に冷却し、飽和NaHCO溶液(100mL)で処理した。得られる混合物をCHClで抽出し
た(3x100mL)。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。残留物をMPLC(Biotage(R),フラッシュ12Mカラム,30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド(0.037g,23%)をベージュ色の固体として与えた:
TLC (50% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.30; 1H NMR (DMSO-d6)δ 4.48 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.54
(dd, J=8.5, 0.8 Hz, 1H), 6.65 (apptd, J=7.5, 1.0 Hz, 1H), 7.24 (app td, J=7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.32(d, J=6.0 Hz, 2H), 7.38 (dd, J=9.1, 0.4 Hz, 1H), 7.45 (dd, J=8.8,2.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.89 (br t, J=6.5 Hz, 1H),8.48 (d, J=6.05
Hz, 2H), 10.34 (br s, 1H); LCMS: 384 [M+H]+,RT 2.90 分。
実施例6:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
TLC (50% EtOAc/ヘキサン)Rf 0.27; 1H NMR (DMSO-d6) δ 4.47 (d, J=6.1 Hz, 2H), 6.53 (d, J=8.4 Hz, 1H),6.64 (app td, J=7.4, 0.9 Hz, 1H), 7.24 (app td, J=7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.30 (d,J=5.7 Hz, 2H), 7.45 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.59 (dd, J=9.1, 2.3 Hz,
1H), 7.66 (dd,J=7.9, 1.4 Hz, 1H), 7.86 (br t, J=6.2 Hz, 1H), 7.90 (d, J=2.3 Hz,
1H), 8.47 (d,J=5.9 Hz, 2H), 10.41 (br s, 1H); LCMS: 434 [M+H]+, RT 3.15 分。
実施例7:3−メトキシ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1においてアントラニル酸メチルの代わりに中間体Eを用い、段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 10.7 (s, 1H), 8.75 (m, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.78 (d, J = 4.0 Hz,1H), 7.29-6.93 (m, 7H), 4.21 (s, 2H), 3.81(s, 3H); LCMS: 464 [M+H]+, RT 2.55
分。
実施例8:3−メトキシ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1においてアントラニル酸メチルの代わりに中間体Eを用い、段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 8.76 (m, 2H), 8.14 (s, 1H), 7.69-7.41 (m, 3H), 7.23-7.02 (m, 5H),5.03 (s, 1H), 4.21 (s, 2H), 3.82 (s, 3H); LCMS: 464 [M+H]+, RT 2.53 分。
実施例9:2−メトキシ−6−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1においてアントラニル酸メチルの代わりに中間体Fを用い、段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 9.95 (s, 1H), 9.25 (s, 1H), 8.52 (s, 2H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz,1H), 7.27 (m, 3H), 7.16 (m, 2H), 6.32-6.23 (m, 2H), 4.49 (d, J = 8.0 Hz, 2H),4.0 (s, 3H); LCMS: 464 [M+H]+, RT 2.79 分。
実施例10:2−メトキシ−6−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1においてアントラニル酸メチルの代わりに中間体Fを用い、段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (CD2Cl2-d2)δ 10.1 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.50 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 8.12 (s, 1H), 7.73 (d,J = 8.0 Hz, 1H), 7.28-7.15 (m, 4H), 6.33-6.21 (dd, J = 8/40 Hz,
2H), 4.50 (d, J= 4.0 Hz, 2H), 4.01 (s, 3H); LCMS: 464 [M+H]+, RT 2.73 分。
実施例11:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−メトキシ−6−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1においてアントラニル酸メチルの代わりに中間体Fを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 9.92 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.50 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.28-7.06 (m, 5H), 6.32-6.20 (dd, J = 8.0/40.0 Hz, 2H), 4.48 (d, J = 4.0 Hz, 2H),4.00 (s, 3H); LCMS: 414 [M+H]+, RT 2.61 分。
実施例12:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ニコチンアミド
Figure 2008504285
段階1:2−クロロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,
4−ベンゾジオキシン−6−イル)ニコチンアミドの製造
Figure 2008504285
1N NaOH(28mL)を含有するフラスコにEtOAc(35mL)中の2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミン(3.17g,14ミリモル)の溶液を加えた。攪拌された溶液を、EtOAc(3.5mL)中に溶解された2−クロロニコチニルクロリド(3.0g,17ミリモル)を30分かけて滴下して処理した。反応物を完了まで2時間攪拌した。得られる溶液を分液ロート中に注ぎ、EtOAcで抽出した(3x50mL)。合わせた有機層をHO(50mL)、1N HCl(50mL)、HO(50mL)、飽和NaHCO(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して5.0gの上記の化合物を固体として与えた(13.8ミリモル,収率97%)。
1H NMR(DMSO-d6) δ 11.0 (s, 1H), 8.51−8.53 (m, 1H), 8.06−8.08 (m, 1H), 7.85 (m, 1H),7.54−7.57 (m, 1H), 7.45−7.50 (m, 2H); LCMS: 363 [M+H]+.
段階2:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ニコチンアミドの製造
Figure 2008504285
2−クロロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ニコチンアミド(5.5g,15.2ミリモル)及び4−アミノメチルピリジン(3.0mL,30.4ミリモル)の溶液を120℃で48時間一緒に融解させた。得られる固体をEtOAc(50mL)及び飽和NaHCO(50mL)中に溶解し、分液ロート中に注いだ。層を分離し、有機層を飽和NaHCO(2x50mL)、HO(2x50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮し、粗固体を与えた。固体をフラッシュシリカクロマトグラフィー(50%EtOAc/50%ヘキサンから100%EtOAcに勾配)により精製し、5.0gの14を固体として製造した(11.5ミリモル,収率76%)。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.5 (s, 1H), 8.42−8.44 (m, 2H), 8.37 (t, 1H), 8.13−8.15 (m, 1H),8.04−8.06 (m, 1H), 7.88−7.89−7.50 (m, 1H), 7.55−7.58 (m, 1H), 7.46−7.48 (m,1H), 7.25−7.27 (m, 2H), 6.67−6.70 (m, 1H), 4.66−4.67 (m, 2H); LCMS: 435
[M+H]+,RT 2.42 分。
実施例13:6−メチル−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ニコチンアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2−クロロニコチニルクロリドの代わりに対応するカルボン酸から生成する(段階1,実施例1における通りに)2−クロロ−6−メチルニコチノイルクロリドを用いる以外は、実施例12と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(MeOD-d4) δ 8.41 (dd, J = 4.32, 1.64 Hz, 2H), 7.93 (d, J = 7.92 Hz, 1H),
7.81(d, J = 2.33 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.94, 2.49 Hz, 1H), 7.04−7.42 (m, 2H),
7.23(d, J = 8.97 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 7.78 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 2.32 (s, 3H);LCMS: 449 [M+H]+, RT 2.49 分。
実施例14:4−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ニコチンアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2−クロロニコチニルクロリドの代わりに対応するカルボン酸から生成する(段階1,実施例1における通りに)4−クロロピリミジン−5−カルボニルクロリドを用いる以外は、実施例12と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.6 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.46 (dd, J = 4.41, 1.6 Hz, 2H), 8.08(d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 2.34 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 9.15, 2.11 Hz,1H), 7.43 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 5.96 Hz, 2H), 6.48 (d, J = 5.97 Hz,1H), 4.52 (d, J = 6.0 Hz, 2H); LCMS: 435 [M+H]+, RT 1.86 分。
実施例15:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ニコチンアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾ
ジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例12と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.4 (s, 1H), 8.41 (dd, J = 4.46, 1.44 Hz, 2H), 8.36 (t, 1H),
8.11(dd, J = 4.78, 1.68 HZ, 1H), 8.03 (dd, J = 7.59, 2.0 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 1.90Hz, 1H), 7.35 to 7.41 (m, 2H), 7.23 (d, J = 5.73 Hz, 2H), 6.65 (dd, J = 7.63,4.66 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 5.99 Hz, 1H); LCMS: 435 [M+H]+, RT 1.86 分。
実施例16:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−[2,4,4−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル]ニコチンアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,4,4−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例12と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.5 (s, 1H), 8.28 to 8.30 (m, 3H), 8.22 (d, J = 2.18 Hz, 1H), 8.01(dd, J = 4.68, 1.36 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 7.58, 1.43 Hz, 1H), 7.84 (dd, J
=8.94, 1.95 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 9.12 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 5.54 Hz, 2H), 6.55(dd, J = 7.55, 5.05 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 5.98 Hz, 2H); LCMS: 485 [M+H]+, RT2.76
分。
実施例17:3−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:3−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
CHCl(10mL)中の3−アミノピコリン酸(200mg,1.45ミリモル)及び2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミン(323mg,1.45ミリモル)の溶液にジイソプロピルエチルアミン(0.32mL,1.81ミリモル)を加え、続いてEDCI(347mg,1.81ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(196mg,1.45ミリモル)を加えた。反応物を完了まで16時間室温で攪拌した。得られる溶液を濃縮し、1H NaOH(10mL)中に再溶解し、室温で30分間攪拌した。溶液を分液ロート中に注ぎ、CHClで抽出した(3x20mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して粗黄色油を与えた。30%EtOAc/70%ヘキサンを用いるフラッシュシリカクロマトグラフィーは208mgの透明な油を与えた(0.605ミリモル,収率42%)。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.7 (s, 1H), 8.02 (d, J = 2.28 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 4.06, 1.58Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.92, 2.37 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 9.05 Hz, 1H), 7.31 (dd,J = 8.46, 4.14 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 8.47, 1.44 Hz, 1H); LCMS: 344 [M+H]+.
段階2:3−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、実施例1の段階3に類似して製造された。
1H NMR(CDCl3-d) δ 10.2 (s, 1H), 8.82 (t, 1H), 8.47 (dd, J = 4.45, 1.58 Hz, 2H),
7.78(dd, J = 4.29, 1.52 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.19 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 8.66,2.45 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 5.92 Hz, 2H), 7.12 (dd, J = 8.56, 4.3 Hz, 1H), 7.03(d, J = 8.59 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.58, 1.16 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 6.0 Hz,2H); LCMS: 435 [M+H]+, RT 3.21 分。
実施例17a:3−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)イソニコチンアミド
Figure 2008504285
この化合物は、3−アミノピコリン酸を3−アミノイソニコチン酸に置き換えて、実施例17の方法を用いて製造することができる。
実施例18:4−フルオロ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において3−アミノピコリン酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ安息香酸を用いる以外は、実施例17と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.46 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5.5 Hz, 2H), 8.31 (s, 2H), 7.91, (s, 1H),7.82-7.76 (m, 3H), 7.59 (d, J= 8 Hz, 1H), 7.50 (d, J=9.5 Hz, 1H), 6.51 (t,
J =8 Hz, 1H), 6.37 (d, J= 12 Hz, 1H), 4.72 (d, J= 6 Hz, 2H); LCMS: 452 [M+H]+, RT3.25 分。
実施例19:5−フルオロ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において3−アミノピコリン酸の代わりに2−アミノ−5−フルオロ安息香酸を用いる以外は、実施例17と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.46 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5.5 Hz, 2H), 8.31 (s, 2H), 7.91, (s
, 1H),7.82-7.76 (m, 3H), 7.59 (d, J= 8 Hz, 1H), 7.50 (d, J=9.5 Hz, 1H), 6.51 (t,J=8Hz, 1H), 6.37 (d, J= 12 Hz, 1H), 4.72 (d, J= 6 Hz, 2H); LCMS: 452 [M+H]+, RT3.19 分。
実施例20:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−フルオロ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において3−アミノピコリン酸の代わりに2−アミノ−5−フルオロ安息香酸を用い、2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例17と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.33 (s, 1H) 8.44 (d, J= 5 Hz, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.70, (t, J= 6Hz, 1H), 7.53 (dd, J= 3, 10, 1H), 7.43-7.33 (m, 2H), 7.27 (d, J=6Hz, 2H), 7.11 (t, J=8Hz, 1H), 6.49 (dd, J= 5, 9 Hz, 1H), 4.42 (d,J= 7 Hz, 2H); LCMS: 402 [M+H]+, RT 2.40 分。
実施例21:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−4−フルオロ−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において3−アミノピコリン酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ安息香酸を用い、2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例17と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.33 (s, 1H) 8.68 (d, J= 6 Hz, 2H), 8.28 (s, 1H), 7.79-7.70,
(m, 4H),7.42-7.34 (m, 2H), 6.46 (td, J= 2.9, 1H), 6.32 (dd, J=2, 13 Hz,1H), 4.66 (d, J= 4 Hz, 2H); LCMS: 402 [M+H]+, RT 2.28 分。
実施例22:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階1:2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この材料は実施例3段階1において製造される。
段階2:2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この材料は実施例3段階2において製造される。
段階3:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
2mLのTHF中の中間体B(148.8mg,0.7ミリモル)の溶液を、THF(3mL)中の2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド(150mg,0.44ミリモル)(実施例3段階2からの生成物)、炭酸カリウム(132mg,0.96ミリモル)及びヨウ化ナトリウム(65.7mg,0.44ミリモル)の溶液に、45℃で8時間かけて加えた。さらに10時間攪拌した後、反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、水及び
ブラインで洗浄した。硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥し、濾過し、濃縮して黄色の固体を与えた。固体をシリカクロマトグラフィー(50%EtOAc/50%ヘキサン)により精製し、127mgの上記の化合物を白色の固体として与えた(0.277ミリモル,63%)。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.47 (s, 1H), 8.67 (dd, J = 5.1, 1 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 1 Hz,1H), 7.94 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.84-7.88 (m, 1H), &.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H),7.48 (d, J = 9 Hz, 1H), 7.26 (at, J = 7.5 Hz, 1H), 6.69 (at, J = 7.5 Hz, 1H),6.52 (d, J = 8 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 6 Hz, 2H); LCMS: 458.9 [M+H]+, RT 3.78 分;TLC Rf
= 0.35 (ヘキサン中の40% EtOAc ).
実施例23:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.55 (s, 1H), 8.67 (dd, J = 5, 1 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 2.5 Hz,1H), 7.91 - 8.01 (m, 3H), 7.71 (dd, J = 8, 1.5 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 5, 1.8Hz, 1H), 7.22-7.28 (m, 1H), 6.66-6.72 (m, 1H), 4.58 (d, J = 6 Hz, 2H); LCMS:459 [M+H]+, RT 3.65 分; TLC Rf = 0.40 (ヘキサン中の40% EtOAc ).
実施例24:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用い、且つ段階3において中間体Bの代わりに中間体Aを用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.34 (s, 1H) 8.72 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.52 (d, J= 6 Hz, 1H),7.
98-7.93, (m, 2H ), 7.85 (d, J= 2 Hz, 1H), 7.66 (d, J= 7 Hz,1H), 7.50 (d, J= 5 Hz, 1H), 7.45 (d, J= 9Hz, 1H), 7.36 (d, J=8Hz, 1H), 7.21 (t, J=8 Hz, 1H), 6.63 (t, J= 7 Hz, 1H), 6.49 (d, J=9 Hz, 1H), 4.56 (d, J= 8 Hz, 2H), 2.78 (d, J= 5 Hz, 3H); LCMS:441 [M+H]+, RT 3.39 分。
実施例25:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.35 (s, 1H) 8.65 (d, J= 5 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.88-7.85,
(m, 2H),7.66-7.62 (m, 2H), 7.44 (dd, J= 2, 9 Hz, 1H), 7.37 (d, J= 9 Hz,1H), 7.22 (t, J= 8 Hz, 1H), 6.65 (t, J=8 Hz, 1H), 6.48 (d, J=9Hz, 1H), 4.55 (d, J= 8 Hz, 2H); LCMS: 409 [M+H]+, RT 3.60 分。
実施例26:2−{[(2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において中間体Bの代わりに(2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル)メチルメタンスルホネート(中間体X)を用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CDCl3-d) δ 7.82 (br s, 1H), 7.60 (d, J = 2.39 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 7.7, 1.51Hz, 1H), 7.19−7.24 (m, 1H), 7.13 (dd, J = 9.15, 2.44 Hz, 1H), 7.04−7.07 (m,2H), 6.62−6.66 (m, 1H), 6.40 (dd, J = 8.56, 0.8 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H); LCMS:483 [M+H]+, RT 4.02 分。
実施例27:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−5−フルオ
ロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階1:5−フルオロ−2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、3−アミノ−ピコリン酸の代わりに2−ニトロ−5−フルオロ安息香酸を用いる以外は、実施例17段階1の方法を用いて製造された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 11.03 (s, 1H) 8.27 (dd, J= 5, 5 Hz, 1H), 7.79-7.75 (m, 2H),7.65-7.59, (m, 1H), 7.50-7.42 (m, 2H); LCMS: 391 [M+H]+, RT 3.41 分。
段階2:2−アミノ−5−フルオロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、5−メトキシ−2−ニトロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの代わりに上記の段階1の生成物を用いる以外は、実施例1,段階2の方法を用いて製造された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.27 (s, 1H), 7.86 (d, J= 2 Hz, 1H), 7.57 (d, J= 10Hz, 1H),7.49-7.43, (m, 2H), 7.12 (t, J= 7 Hz, 1H), 6.75 (dd, J= 4, 8Hz, 1H), 6.25 (s,2H);
LCMS: 361 [M+H]+, RT 3.90 分。
段階3:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−5−フルオロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの代わりに上記の段階2の生成物を用いる以外は、実施例22,段階3の方法を用いて製造された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 8.64 (d, J= 4.9 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.75, (d, J=2.0 Hz, 1H),7.70 (s, 1H), 7.53 (d, J= 2.0 Hz, 1H),
Figure 2008504285
7.10- 7.03 (m, 1H), 6.41 (dd, J=5, 9 Hz, 1H), 4.52 (s, 2H); LCMS: 477 [M+H]+, RT
3.70 分。
実施例28:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−4−フルオロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸の代わりに4−フルオロ−2−ニトロ安息香酸を用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 8.64 (d, J= 4.9 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.73 (d,J=2.0 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.59 (dd, J= 7.0, 8.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J=5Hz,1H), 6.46 (t, J= 8 Hz, 1H), 6.13 (dd, J= 2, 11 Hz, 1H), 4.53 (s, 2H); LCMS: 477[M+H]+, RT 3.71 分。
実施例29:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−4−フルオロベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸の代わりに4−フルオロ−2−ニトロ安息香酸を用い、且つ2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.30 (s, 1H) 8.64 (d, J= 7 Hz, 2H), 8.18 (t, J= 6, 1H), 7.92, (s,1H), 7.80 (d, J= 3 Hz, 1H), 7.72 (dd, J= 7, 9 Hz, 1H), 7.61 (d, J=6 Hz, 1H),7.41-7.33 (m, 2H), 6.44 (td, J=2, 10 Hz, 1H), 6.31 (dd, J=2, 12 Hz, 1H), 4.35(d, J= 6 Hz, 2H); LCMS: 427 [M+H]+, RT 3.55 分。
実施例30:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−フルオロベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.35 (s, 1H) 8.61 (d, J= 5 Hz, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.81, (s, 1H),7.68 (t, J= 6 Hz, 1H), 7.59 (d, J= 5 Hz, 1H), 7.51 (dd, J=3, 11 Hz, 1H),7.41-7.33 (m, 2H), 7.09 (td, J=3, 10 Hz, 1H), 6.45 (dd, J=4, 9 Hz, 1H), 4.50 (d,J= 7 Hz, 2H); LCMS: 427 [M+H]+, RT 3.57 分。
実施例31:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用い、且つ段階3において中間体Bの代わりに中間体Aを用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.38 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.54 (d, J= 6 Hz, 1H), 7.96,(s, 1H ), 7.85 (s, 1H), 7.80 (t, J= 6 Hz, 1H), 7.55 (d, J= 9 Hz, 1H), 7.50-7.38(m, 3H), 7.13 (t, J=9 Hz, 1H), 6.49 (dd, J=6, 9 Hz, 1H), 4.56 (d, J= 7 Hz, 2H),2.78 (d, J= 6 Hz, 3H); LCMS: 459 [M+H]+, RT 3.35 分。
実施例32:4−{[(5−フルオロ−2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸の代わりに4−フルオロ−2−ニトロ安息香酸を用い、且つ段階3において、(2−シアノピリジン−4−イル)メチルメタンスルホネート(中間体B)の代わりに{2−[(2−メチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(中間体A)を用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.42 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5 Hz, 2H), 8.54 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.26,(t, J=6 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.88 (d, J= 2 Hz, 1H), 7.76 (dd, J= 7, 9 Hz,1H), 7.58 (dd, J= 2, 9 Hz, 1H), 7.51 (d, J= 5 Hz, 1H), 7.46 (d, J=10 Hz, 1H),6.47
(td, J= 3, 9 Hz, 1H), 6.33 (dd, J= 2, 12 Hz, 1H), 4.58 (d, J= 7 Hz, 2H ), 2.78 (d, J= 6 Hz, 3H); LCMS: 509 [M+H]+, RT 3.75 分。
実施例33:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−5−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸の代わりに4−フルオロ−2−ニトロ安息香酸を用い、2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用い、且つ段階3において中間体Bの代わりに中間体Aを用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.30 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5 Hz, 2H), 8.54 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.29,(t, J=6 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.83 (d, J= 2 Hz, 1H), 7.79-7.74 (m, 1H), 7.50(d, J= 6 Hz, 1H), 7.42-7.37 (m, 2H), 6.45 (t, J=8 Hz, 1H), 6.34 (d, J= 11 Hz,1H), 4.58 (d, J= 5 Hz, 2H), 2.78 (d, J= 6 Hz, 3H); LCMS: 459 [M+H]+, RT 3.45 分。
実施例34:4−{[(4−フルオロ−2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において中間体Bの代わりに中間体Aを用いる以外は、実施例27と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.45 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.52 (d, J= 6 Hz, 1H), 7.96,(s, 1H ), 7.90 (d, J= 3 Hz, 1H), 7.78 (t, J= 6 Hz, 1H), 7.61- 7.54 (m,2H), 7.50-7.45 (m, 2H), 7.13 (td, J=3, 9 Hz, 1H), 6.49 (dd, J=6, 8 Hz, 1H),4.56 (d, J= 6 Hz, 2H), 2.78 (d, J= 4 Hz, 3H); LCMS: 509 [M+H]+, RT 3.73 分。
実施例35:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−4,5−ジフルオロベンズアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、3−アミノピコリン酸の代わりに2−アミノ−4,5−ジフルオロ安息香酸を用い、且つ2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例17,段階1における通りに製造された。
段階2:表題化合物の製造:
この化合物は、2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの代わりに上記の段階1の生成物を用い、且つ中間体Bの代わりに中間体Aを用いる以外は、実施例22,段階3における通りに製造された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.33 (s, 1H) 8.75 (d, J= 4 Hz, 2H), 8.54 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.13,(t, J=6 Hz, 1H), 7.88-7.81 (m, 2H), 7.50 (d, J= 5 Hz, 1H), 7.41(s, 2H), 6.57
(dd, J= 6, 7 Hz, 1H), 4.57 (d, J=6 Hz, 2H), 2.78 (d,J= 6 Hz, 3H); LCMS: 477 [M+H]+, RT 3.53 分。
実施例36:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−4,5−ジフルオロベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階2において中間体Aの代わりに中間体Bを用いる以外は、実施例35と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.33 (s, 1H) 8.66 (d, J= 4 Hz, 2H), 8.07, (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.87-7.79 (m, 1H), 7.62 (d, J= 7 Hz, 1H), 7.40 (s, 2H), 6.57 (dd, J=6, 7 Hz
, 1H), 4.55 (d, J=11 Hz, 2H); LCMS: 445 [M+H]+, RT3.78 分。
実施例37:4−{[(4,5−ジフルオロ−2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例35と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.42 (s, 1H) 8.75 (d, J= 5 Hz, 2H), 8.55 (d, J= 5 Hz, 1H), 8.13,(t, J=6 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.89-7.81 (m, 2H), 7.59-7.46 (m, 3H),6.59 (dd, J= 6, 7 Hz, 1H), 4.57 (d, J=8 Hz, 2H), 2.78 (d, J=6 Hz, 3H); LCMS: 527 [M+H]+, RT 3.77 分。
実施例38:2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}4,5−ジフルオロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用い、且つ段階2において中間体Aの代わりに中間体Bを用いる以外は、実施例35と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.41 (s, 1H) 8.66 (d, J= 5 Hz, 2H), 8.04 (s, 1H), 7.94, (s, 1H),7.88-7.81 (m, 3H), 7.62 (d, J= 6Hz, 1H), 7.56 (d, J= 9Hz, 1H),7.47 (d, J= 9Hz, 1H), 6.59 (dd, J= 6, 7 Hz, 1H), 4.56 (d, J=7Hz, 2H); LCMS: 495 [M+H]+, RT 4.26 分。
実施例39:5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:5−ブロモ−2−(メチルチオ)−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
5−ブロモ−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−カルボン酸(0.5g,2.01ミリモル)、2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミン(0.45g,2.01ミリモル)、EDAC(0.48g,2.51ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.27g,2.01ミリモル)及びジイソプロピルエチルアミン(0.32g,2.51ミリモル)をCHCl(10mL)及びTHF(10mL)の混合物中で合わせた。この溶液を室温で5日間攪拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液及び次いでブラインで洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して粗固体を与えた。固体をフラッシュシリカクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン 4:6)により精製し、表題化合物を固体として製造した(0.7g,77%)。
1H NMR (CD2Cl2-d2)δ 9.70 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 2H),7.20 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.65 (s, 3H); LCMS: 455 [M+H]+, RT4.21 分。
段階2:2−(メチルチオ)−5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
5−ブロモ−2−(メチルチオ)−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミド(0.1g,0.22ミリモル)、4−(メチルアミノ)ピリジン(0.14mL,1.32ミリモル)、CuO(88.0mg,0.01ミリモル)及びKCO(37.0mg,0.26ミリモル)の混合物をDMF(1.0mL)中で、TLCにより反応が完了
するまで90℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、蒸発乾固し、CHCl中に取り上げ、フラッシュシリカクロマトグラフィー(アセトン/CHCl 1:3)を介して精製し、表題化合物を固体として製造した(36.0mg,34%)。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 9.88 (s, 1H), 8.45 (s, 2H), 8.20 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.85 (s,1H), 7.72 (s, 1H), 7.30 (s, 2H), 7.10 (s, 1H), 4.48 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 2.62(s, 3H); LCMS: 482 [M+H]+, RT 2.87 分。
段階3:5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
少量の湿潤ラネイニッケルをフラスコに加え、無水EtOHを用いてこれを磨砕した(3x)。EtOH(1mL)中の2−(メチルチオ)−5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ピリミジン−4−カルボキシアミド(80mg,0.17ミリモル)の溶液をフラスコに加え、混合物を還流において、窒素の雰囲気下で終夜攪拌した。完了したら、Celiteパッドを介して反応物を濾過し、パッドをEtOHで十分に濯いだ。揮発性物質を蒸発させ、5%MeOH/95%CHClを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーを介して粗油を精製し、生成物を与えた(25mg,35%)。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 10.1 (s, 1H), 8.47 to 8.42 (m, 4H), 8.14 (s, 1H), 7.77 (s, 1H),7.29-7.22 (m, 3H), 7.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 8.0 Hz, 2H); LCMS:436 [M+H]+, RT 2.50 分。
実施例40:2−({[2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
DMF(5.0mL)中の2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ
}−N−(2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド(実施例23,0.23g,0.51ミリモル)及びエチレンジアミン(0.10mL,1.54ミリモル)の溶液に、数片の元素硫黄(49.3mg,1.54ミリモル)を加え、TLCにより完了が観察されるまで反応物を110℃で加熱した。反応物を蒸発乾固し、DCM及び飽和NaHCO中に取り上げ、分液ロート中に注いだ。層を分離し、有機層を飽和NaHCO、HO及びブラインで洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して粗油を与え、HPLC(10−90%ACN/水)を介してそれを精製し、45を黄色の油として与えた(65mg,25%)。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 9.70 (s, 1H), 8.35 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.05-7.94 (m, 3H), 7.65(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 4.0 Hz, 1H),7.10-7.00 (m, 2H), 6.51-6.45 (m, 1H), 6.33 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.37 (d, J =4.0 Hz, 2H), 3.62 (s, 4H); LCMS: 502 [M+H]+, RT 2.85 分。
実施例41:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−({[2−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)−5−フルオロベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、実施例23の代わりに実施例30を出発材料として用いる以外は、実施例40に示されると同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 9.10 (s, 1H), 8.38 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.71 (s,1H), 7.60 (s, 1H), 7.26-7.10 (m, 3H), 6.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H),6.24-6.20 (m, 1H), 4.35 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 3.66 (s, 4H); LCMS: 470 [M+H]+, RT2.69 分。
実施例42:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]イソニコチン酸メチルの製造
Figure 2008504285
中間体D(560mg,2.87ミリモル)をジクロロメタン(6mL)で取り上げ、すべてのジエステルが溶液中に入るまで15分間攪拌した。次いで溶液を0℃に冷却し、塩化マグネシウム(174.84mg,1.84ミリモル)を加えた。これを0℃で30分間攪拌した。次いで反応容器にジメチルアミン(2M,2.15mL)を3時間かけて加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。次いで水(5mL)及び一塩基性リン酸カリウム水溶液(1M,5mL)を用いて反応をクエンチングした。CHClを用いて溶液を抽出し(3X10mL)、有機画分を合わせ、乾燥し、濃縮して白色の固体とした(525mg,88%)。H NMRは、固体が約90%の純度の正しい化合物であることを示した。粗生成物をさらなる精製なしで用いた。
1H NMR(DMSO-d6) δ 8.77 (d, J= 5 Hz, 1H) 7.91 (s, 1H), 7.27, (d, J= 5Hz, 1H), 3.88 (s,3H), 3.99 (s, 3H), 2.91 (s, 3H); LCMS: 209 [M+H]+, RT 1.13 分。
段階2:4−(ヒドロキシメチル)−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
2−ジメチルカルバモイル−イソニコチン酸メチルエステル(140.00mg,0.67ミリモル)を1,4−ジオキサン(1.16mL)中に溶解した。次いでMeOH(0.18mL)及び水(0.01mL)を加え、溶液を15分間攪拌した。次いで溶液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(31.80mg,0.84ミリモル)を1時間かけて分けて加えた。混合物を16時間攪拌した。次いで粗反応混合物をBiotage(R)シリカサンプレットカートリッジ(silica samplet cartridge)に直接加え、真空下で3時間乾燥した。次いで試料をフラッシングし(EtOAc中の5%MeOH)、79.2mg(64.8%)の生成物を油として与えた。
1H NMR (CD2Cl2-d2)δ 8.49 (d, J= 7 Hz, 1H) 7.41 (d, J= 7Hz, 2H), 7.79, (d, J=5Hz, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.76 (s, 3H); LCMS: 181 [M+H]+, RT 0.95 分。
段階3:{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
表題化合物は、4−(ヒドロキシメチル)−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミドを4−(ヒドロキシメチル)−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキシアミドに置き換えて、中間体Aと同じ方法を用いて合成された。粗反応混合物を精製なしで直接次の段階に用いた。
段階4:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドではなくて実施例30の製造からの2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−フルオロベンズアミドを用い、且つ中間体Bの代わりに{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(上記の段階3から)を用いる以外は実施例22段階3からの方法を用いて製造された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 8.41 (s, 1H), 8.28 (s, 1H) 7.58 (d, J= 3 Hz, 1H), 7.23 (d, J= 4Hz, 1H), 7.20, (d, J= 4Hz, 1H), 7.04 (dd, J= 3, 11Hz, 1H), 6.97-6.87 (m, 2H),6.35 (dd, J= 5, 5 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.92 (s, 3H); LCMS: 473[M+H]+, RT 2.59 分。
実施例43:4−{[(4,5−ジフルオロ−2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−エチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:{2−[(エチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
表題化合物は、段階1においてジメチルアミンをエチルアミンに置き換えて、実施例42(段階1−3)に記載されていると同じ方法を用いて合成された。粗反応混合物を精製なしで直接次の段階に用いた。
段階2:4−{[(4,5−ジフルオロ−2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−エチルピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−フルオロベンズアミドの代わりに2−アミノ−4,5−ジフルオロ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドを用い、且つ{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの代わりに{2−[(エチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(上記の段階1から)を用いる以外は、実施例42からの方法を用いて製造された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.42 (s, 1H), 8.78 (t, J=6 Hz, 1H), 8.54 (d, J= 5 Hz, 2H), 8.13(t, J=6 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.89-7.81 (m, 3H), 7.59-7.46 (m, 3H), 6.59 (dd,J= 6, 7 Hz, 1H), 4.57 (d, J=8 Hz, 2H), 3.30-3.25 (m, 2H), 1.07 (t, J=8 Hz, 3H)
;LCMS: 541 [M+H]+, RT 3.95 分。
実施例44:N−エチル−4−{[(2−{[(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において中間体Bの代わりに{2−[(エチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(実施例43,段階1)を用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.44 (s, 1H) 8.77 (t, J= 8 Hz, 1H), 8.52 (d, J= 8 Hz, 1H),7.97-7.92, (m, 3H ), 7.67 (d, J= 8 Hz, 1H), 7.61 (d, J= 10 Hz, 1H), 7.51-7.44(m, 2H), 7.21 (t, J=8 Hz, 1H), 6.66 (t, J= 7 Hz, 1H), 6.50 (d, J= 9 Hz, 1H),4.56 (d, J= 8 Hz, 2H), 3.30-3.25 (m, 2H), 1.07 (t, J=8 Hz, 3H); LCMS: 505[M+H]+, RT 3.81 分。
実施例45:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−エチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの代わりに{2−[(エチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(実施例43,段階1)を用い、且つ段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.34 (s, 1H), 8.77 (t, J= 8 Hz, 1H), 8.52 (d, J= 6 Hz, 1H),7.98-7.93, (m, 2H ), 7.85 (s, 1H), 7.66 (d, J= 10 Hz, 1H), 7.52-7.37 (m, 3H),7.21 (t, J=8 Hz, 1H), 6.63 (t, J= 7 Hz, 1H), 6.49 (d, J= 9 Hz, 1H), 4.56 (d, J=6 Hz, 2H), 3.30-3.25 (m, 2H), 1.07 (t, J=8 Hz, 3H); LCMS: 455 [M+H]+, RT 3.53 分。
実施例46:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−
5−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N−エチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの代わりに{2−[(エチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(実施例43,段階1)を用い、且つアントラニルアミド出発材料が実施例30からである以外は、実施例42と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.37 (s, 1H) 8.77 (t, J= 8 Hz, 1H), 8.53 (d, J= 4 Hz, 1H), 7.96 (s,1H), 7.85-7.80, (m, 2H), 7.56 (dd, J= 4, 10 Hz, 1H), 7.50 (d, J=5 Hz, 1H), 7.44 (dd, J=3, 11 Hz, 1H), 7.39 (d, J=9Hz, 1H), 7.12(td, J=3, 10 Hz, 1H), 6.48 (dd, J=4, 9 Hz, 1H), 4.55 (d, J=7 Hz, 2H), 3.30-3.25 (m, 2H), 1.07 (t, J=8 Hz, 3H); LCMS: 473 [M+H]+,RT 3.61 分。
実施例47:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−5−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N−エチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの代わりに{2−[(エチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(実施例43,段階1)を用い、且つ2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−4−フルオロベンズアミドを用いる以外は、実施例22と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.33 (s, 1H) 8.79 (t, J= 8 Hz, 1H), 8.55 (d, J= 4 Hz, 1H), 8.30(t, J= 6 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.76 (t, J= 8 Hz,1H), 7.50 (d, J= 5 Hz, 1H), 7.45-7.36 (m, 3H), 6.46 (td, J=2, 8Hz, 1H), 6.32 (dd, J=2, 9 Hz, 1H), 4.58 (d, J= 7 Hz, 2H),3.30-3.23 (m, 2H), 1.07 (t, J=8 Hz, 3H); LCMS: 473
[M+H]+, RT3.61 分。
実施例48:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2
−({[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において4−ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒド(製造に関する参照は表1中にある)を用いる以外は、実施例5におけると同じ方法を用いて製造された。
1H NMR(CD2Cl2-d2) δ 8.31 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.53 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 7.34 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07 (s, 2H), 6.70 (s, 2H), 6.47 (d, J= 4.0 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 3.23 (s, 6H); LCMS: 428 [M+H]+, RT2.92 分。
実施例49:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−({[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において4−ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒド(製造に関する参照は表1中にある)を用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.3 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H),7.46-7.36 (m, 3H), 7.05 (s, 1H), 6.66-6.55 (m, 2H), 6.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H),4.27 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 2.81 (s, 3H); LCMS: 414 [M+H]+, RT 3.13 分。
実施例50:2−({[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用い、且つ段階1において4−ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒド(製造に関する参照は表1中にある)を用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.4 (s, 1H), 8.22 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.92 (d, J = 4.0 Hz, 1H),7.66-7.58 (m, 2H), 7.44 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 4.0 Hz, 1H),6.68-6.62 (m, 2H), 6.51 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 3.15 (s,6H); LCMS: 478 [M+H]+, RT 3.25 分。
実施例51:2−({[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において4−ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒド(製造に関する参照は表1中にある)を用い、且つ段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5と同じ合成経路を用いて合成された。
1H NMR(DMSO-d6) δ 8.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.66 (d, J = 8.0 Hz,
1H),7.49-7.47 (m, 1H), 7.32-7.22 (m, 2H), 6.72-6.66 (m, 3H), 4.34 (s, 2H), 2.96
(s,3H); LCMS: 464 [M+H]+, RT 3.38 分。
実施例52:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−(2−メトキシエチル)ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:(2−{[(2−メトキシエチル)アミノ]カルボニル}ピリジン−4−イル)メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
表題化合物は、ジメチルアミンを2−メトキシエチルアミンに置き換えて、実施例42段階1−3に記載されたと同じ方法を用いて合成された。粗反応混合物を精製なしで直接次の段階に用いた。
段階2:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−(2−メトキシエチル)ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において中間体Bの代わりに段階1からの(2−{[(2−メトキシエチル)アミノ]カルボニル}ピリジン−4−イル)メチルメタンスルホネートを用い、且つ2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミドを用いる以外は、実施例22段階3からの方法を用いて製造された。
1H NMR (CD2Cl2) δ8.39 (d, 1H, J= 5.0 Hz), 8.16 (s, 2H), 8.03 (s, 1H), 8.00, (s,
1H), 7.62 (s,1H), 7.46 (d, 1H, 9 Hz), 7.34 (d, 1H, 6 Hz), 7.15-7.04 (m, 2H), 6.96 (d, 1H, 8Hz), 6.54 (t, 1H, 8 Hz), 7.34 (d, 1H, 6 Hz), 4.42 (s, 2H), 3.53-3.
42 (m, 4H), 3.27(s, 3H); MS [M+H]+ = 485; LC-MS RT = 3.25 分。
実施例53:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロフェニル)アミノ]メチル}−N−(2−メトキシエチル)ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階3において中間体Bの代わりに実施例52の段階1からの(2−{[(2−メトキシエチル)アミノ]カルボニル}ピリジン−4−イル)メチルメタンスルホネートを用い、且つ2−アミノ−N−(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5−フルオロベンズアミドを用いる以外は、実施例22段階3からの方法を用いて製造された。
1H NMR (CD2Cl2)δ 8.41 (d, 1H, J= 5.0 Hz), 8.19 (s, 2H), 8.02 (s, 1H), 7.78, (bs, 1H), 7.60 (s,1H), 7.34 (d, 1H, 5 Hz), 7.20 (d, 1H, 10 Hz), 7.06 (d, 1H, 8 Hz),
6.96 (d, 1H,8 Hz), 6.87 (m, 1H), 6.33 (q, 1H, 5 Hz), 4.42 (s, 2H), 3.53-3.42 (m, 4H), 3.27(s, 3H); MS [M+H]+ = 503; LC-MS RT = 3.39 分。
実施例54:N−(2,2,3,3,7−ペンタフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3,3,7−ペンタフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例55:N−(3−クロロ−2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに3−クロロ−2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例56:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,3,3,7−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,3,3,7−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例57:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3−トリクロロ−3−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3−トリクロロ−3−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例58:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3−トリフルオロ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,3−トリフルオロ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例59:N−(7−クロロ−2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに7−クロロ−2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例60:2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−N−(2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わ
りに2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例61:N−(6−クロロ−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに6−クロロ−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例62:N−(2,2−ジフルオロ−4−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ベンズアミド
Figure 2008504285
段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−4−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて化合物を合成することができる。
実施例63:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3,3,7−ペンタフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,3,3,7−ペンタフルオロ
−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例64:4−{[(2−{[(3−クロロ−2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに3−クロロ−2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例65:N−メチル−4−{[(2−{[(2,3,3,7−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,3,3,7−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例66:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3−トリクロロ−3−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,3−トリクロロ−3−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例67:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3−トリフルオロ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,3−トリフルオロ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例68:4−{[(2−{[(7−クロロ−2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに7−クロロ−2,2,4,4−テトラフルオロ−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イルアミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例69:N−メチル−4−{[(2−{[(2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2,3−トリフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例70:4−{[(2−{[(6−クロロ−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに6−クロロ−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例71:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−4−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−メチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンの代わりに2,2−ジフルオロ−4−メチル−1
,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例3におけると同じ合成経路を用いて合成される。
実施例72:2−({[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)−N−(2,2,6−トリフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒドの代わりに2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒドを用い、且つ段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに2,2,6−トリフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて合成することができる。
実施例73:N−(3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−2−({[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミド
Figure 2008504285
この化合物は、段階1において2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒドの代わりに2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−カルバルデヒドを用い、且つ段階2において2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−アミンの代わりに3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−アミンを用いる以外は、実施例5におけると同じ合成経路を用いて合成することができる。
実施例74:N−シクロプロピル−4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:2−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]イソニコチン酸メチルの製造
Figure 2008504285
ピリジン−2,4−ジカルボン酸ジメチルエステル(1.0g,0.051モル)をDCM(9.0ml)中に取り上げ、それがすべて溶解するまで室温で攪拌した。溶液を0℃に冷却し、MgCl(312mg,3.27ミリモル)を加え、30分間攪拌した。シクロプロピルアミン(438mg,DCM中の2M溶液として7.68ミリモル)を3時間かけて滴下した。溶液を12時間攪拌した。粗反応混合物を水(50ml)でクエンチングし、pH4緩衝液(50ml)を加えて溶液を中和した。水層をDCMで抽出した(3X150ml)。有機画分を合わせ、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、真空下で濃縮した。白色の残留物は、約90%の純度の生成物であることが決定された。それをさらなる精製なしで次の段階に直接用いた。
LCMS: 221.1[M+H]+, RT 1.97 分。
段階2:N−シクロプロピル−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
2−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]イソニコチン酸メチル(11.20g,0.051モル)をMeOH(30ml)中に溶解し、15分間攪拌した。溶液を0℃に冷却し、NaBH(384mg,10.17ミリモル)を1時間かけて分けて加えた。
追加のNaBH(576mg,15.25ミリモル)を3時間かけて加えた。溶液を室温で12時間攪拌した。粗混合物を、それを仕上げずにシリカの栓に直接加え、MeOH(200ml)で溶離させた。溶離液を濃縮し、真空下で3時間乾燥した。白色の残留物(850mg,86.95%)を回収し、N−シクロプロピル−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキシアミドであると決定した。粗生成物を次の段階に用いた。
LCMS: 193.0[M+H]+, RT 1.19 分。
段階3:{2−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネートの製造
Figure 2008504285
THF(250mL)中のN−シクロプロピル−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−カルボキシアミド(9.78g,58.9ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(12.3mL,88.3ミリモル)を加えた。反応物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(5.5mL,70.6ミリモル)を15分間かけて滴下した。3時間攪拌しながら、反応物がゆっくり室温になるのを許した。得られる溶液を濃縮し、EtOAc(200mL)中に再−溶解し、分液ロート中に移し、有機層を冷飽和NaHCOで洗浄した(2x200mL)。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して1.16gの上記の粗化合物を固体として与え、それをさらなる精製なしで次の段階に用いた。(4.75ミリモル,収率81%)。
LCMS: 271 [M+H]+,RT 1.24 分。
段階4:N−シクロプロピル−4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
{2−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}メチルメタンスルホネート(60.0mg,0.22ミリモル)をDMF(1ml)中に溶解した。溶液にNaI(49.9mg,0.33ミリモル)を加え、混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(1ml)中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−ベンズアミド(中間体W)(194.6mg,0.67ミリモル)の溶液を反応混合物に、シリンジを介して加え、60℃で12時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)中に取り上げ、水(2x50ml)続いてブライン(50m
l)で連続して洗浄した。硫酸ナトリウムを用いて有機画分を乾燥し、真空中でその半分の体積に濃縮した。残る液体を、白色の固体が析出するまで12時間放置した。白色の固体を濾過により集め、17.6mg(17%)の表題化合物を回収した。
1HNMR (DMSO-d6)δ 10.36 (s, 1H) 8.69 (d, 1H, J = 4.8 Hz), 8.51 (d, 1H, J = 5.0 Hz), 7.96, (s,2H), 7.86 (s, 1H), 7.67 (d, 1H, J = 7.5Hz), 7.51 (d, 1H, J = 7.5Hz), 7.46 (d,1H, J = 9.8), 7.38 (d, 1H, J = 8.7Hz), 7.22 (t, 1H, J = 7.3Hz), 6.64 (t, 1H, J= 7.3Hz), 6.49 (d, 1H, J = 7.5Hz), 4.57 (d, 2H, J = 5.1Hz), 2.85 (m, 1H), 1.22(s, 2H), 0.65 (s, 2H); LCMS: 467 [M+H]+, RT 3.85 分。
実施例75:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
無水DMF(10ml)中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミド(1.50g,5.13ミリモル)(中間体W)及び[2−(アミノカルボニル)ピリジン−4−イル]メチルメタンスルホネート(中間体G)(1.18g,5.13ミリモル)の溶液を、ヨウ化ナトリウム(769mg,5.13ミリモル)を加えながら窒素下で攪拌した。反応フラスコを箔中に包んで光を排除し、次いで窒素下で攪拌しながら60℃で2.25時間加熱した。得られる暗色の溶液を50%飽和ブライン(100ml)及び酢酸エチル(250ml)の混合物中に希釈した。振盪後、相を分離し、有機生成物抽出物を水で2回及び次いでブラインで洗浄した。次いでそれを乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮し、表題化合物を暗色の油として与え、それを次いでジクロロメタン(30ml)中に溶解した。数分後、結晶が生成し、それを濾過により取り出し、ジクロロメタンで洗浄し、半純粋な(約87%の純度)生成物を与えた。合わせた濾液及び洗浄液を、ヘキサン中の30−100%酢酸エチルの勾配を用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、追加の半純粋な(約80%の純度)材料を与えた。半純粋な材料の両方の部分を熱ジクロロメタン(50ml)中に可能な限り溶解し、得られるスラリを冷蔵庫中で終夜冷却し、次いで純粋な表題化合物を濾過により集め、ジクロロメタンで洗浄し、真空中で乾燥し、純粋な4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミドを与えた(1.10g,50%,純度95%):
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (s, 1H), 8.53 (d, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.95 (m, 2H), 7.88(s, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.39 (d, 1H),7.23 (t, 1H), 6.66 (t, 1H), 6.51 (d, 1H),及び 4.59 ppm (d, 2H); ES-MS m/z
427.0[M+H]+ 及び449.1 [M+Na]+, HPLC RT (分) 3.18.
実施例76:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸メチル
Figure 2008504285
メタノール(33.9ml)中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド(3.39g,7.95ミリモル)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタナミン(3.38ml,25.4ミリモル)のスラリを窒素下に、SS圧力ゲージが取り付けられた密閉されたガラス圧力反応器(150ml)中で50℃において2.5時間攪拌した。35分間の加熱の後にすべての材料が溶解し、反応が進行すると共にわずかな圧力(5psi)のみが観察された。反応物を冷却し、開放し、次いで内容物を真空中で蒸発させた。残留物をジクロロメタン中に溶解し、MPLC(Isco(R),フラッシュ120gカートリッジ,0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配)により精製し、4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸メチルを白色の固体として与えた(2.08g,59%):
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (s, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.93 (t, 1H), 7.87(s, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.22 (t, 1H),6.66 (t, 1H), 6.51 (d, 1H), 4.58 (d, 2H), 及び 4.85 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 442.1[M+H]+及び464.1 [M+Na]+, HPLC RT (分) 3.23.
実施例77:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−(2−フリルメチル)ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
メタノール(0.5ml)中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミド(50mg,0.12ミリモル)及び1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタナミン(0.05ml,0.35ミリモル)のスラリを窒素下に、隔壁密閉されたバイアル中で50℃において2.5時間攪拌し、すべての出発材料を4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸メチルに転換した。1−(2−フリル)メタナミンの一部(0.09ml,(1.06ミリモル)を、マイクロリットルシリンジを介して注入し、得られる溶液を50℃で7.5時間、次いで65℃で1.75時間加熱した。得られる生成物溶液をYMC−Pack Pro 18(R)(150x20mm I.D.)カラム上で水(プラス0.05%TFA)中の10−50
%アセトニトリルの勾配を用いるHPLCにより直接精製した。最良の画分を合わせ、部分的に蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と混合し、ジクロロメタンで3回抽出した。あわせた抽出物を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮し、表題化合物を微細な白色の固体として与えた(33mg,56%):
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.34 (s, 1H), 9.11 (t, 1H), 8.54 (d, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.94(t, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.39 (d, 1H),7.22 (t, 1H), 6.65 (t, 1H), 6.51 (d, 1H), 6.34 (d, 1H), 6.21 (d, 1H), 4.58 (d,2H), 及び 4.44 ppm (d, 2H); ES-MS m/z 507.6 [M+H]+, HPLC RT (分) 3.79.
実施例78:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
1mlのメタノール中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸メチル(80mg,0.18ミリモル)及び1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタナミン(0.05ml,0.36ミリモル)の溶液を密封された管中で16時間加熱し、得られる生成物溶液を次いで実施例77の場合の通りに調製的HPLCにより精製し、純粋な4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]ピリジン−2−カルボキシアミドを与えた(68mg,69%):
1H NMR (300MHz, CD3OD) δ 8.52 (d, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.54 (d,1H), 7.33 (d, 1H), 7.25 (t, 1H), 7.16 (d, 1H), 6.70 (t, 1H), 6.54 (d, 1H), 4.60(s, 2H), 4.31 (pent., 1H), 4.06 (dd, 1H), 3.71 (dd, 1H), 3.54 (d, 2H),
1.41 (s,3H), 及び1.32 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 541.3 [M+H]+ 及び563.3 [M+Na]+, HPLC RT (分)3.27.
実施例79:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
1mlのアセトン中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}−フェニル)アミノ]メチル}−N−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル]ピリジン−2−カルボキシアミド(50mg,0.09ミリモル)の溶液を塩酸水溶液(2N,1ml)と一緒に16時間攪拌した。生成物溶液を真空中で蒸発させ、得られる残留物を実施例77の場合の通りに調製的HPLCにより精製し、純粋な4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2−カルボキシアミドを与えた(45mg,97%):
1H NMR (300MHz, CD3OD) δ 8.78 (d, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.74 (d,1H), 7.40 (d, 1H), 7.30 (t, 1H), 7.22 (d, 1H), 6.81 (t, 1H), 6.59 (d, 1H), 4.86(s, 2H), 3.86 (pent., 1H), 3.64 (dd, 1H), 3.55 (d, 2H), 及び 3.46 ppm (dd, 1H);ES-MS m/z 501.1 [M+H]+ 及び423.2 [M+Na]+, HPLC RT (分) 3.00.
実施例80:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸メチルの1回の製造(one preparation)(実施例76)からの副生成物の注意深いクロマトグラフィーは、少量(収率2.3%)の純粋な4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキシアミドを副生成物として与えた:
1H NMR (300MHz, CD3OD) δ 8.52 (bs, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.62 (bs, 1H), 7.58(d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.23 (t, 1H), 7.16 (d, 1H), 6.70 (t, 1H), 6.54 (d, 1H),4.60 (s, 2H), 3.08 (s, 3H) 及び2.93 ppm (s, 3H); ES-MS m/z 455.2 [M+H]+ 及び477.2[M+Na]+, HPLC RT (分) 3.47.
実施例81:N−(tert−ブチル)−4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル
}ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
2−メチルプロパン−2−オール(2ml)中の2−{[(2−シアノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミド(200mg,0.49ミリモル)のスラリを窒素下に、硫酸(濃,0.5ml)を滴下しながら70℃で攪拌した。この温度でさらに45分間攪拌した後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルを加え、続いて炭酸カリウム水溶液(10%)を滴下して水相をpH10に調整した。有機相を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して粗生成物の残留物を与え、それをヘキサン中の5−10%EtOAcの勾配溶離を用いてシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、純粋なN−(tert−ブチル)−4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミドを与えた(230mg,97%):
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (s, 1H), 8.51 (d, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.96 (m, 2H), 7.88(s, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.21 (t, 1H),6.63 (t, 1H), 6.49 (d, 1H), 4.57 (d, 2H), 及び1.34 ppm (s, 9H); ES-MS m/z
483.5[M+H]+, HPLC RT (分) 3.97.
実施例82:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸エチル
Figure 2008504285
Hadri,A.E.;Leclerc,G.J.Heterocyclic Chem.1993,30,631−635の方法を用いて4−(ブロモメチル)ピリジン−2−カルボン酸エチルを製造した。DMF(5mL)中のこの材料(450mg,1.84ミリモル)及びNaI(276mg,1.84ミリモル)の溶液を2分間攪拌し、次いで2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)ベンズアミド(414mg,1.42ミリモル)のDMF(5mL)溶液を、シリンジを介して迅速に加えた。次いで窒素下で攪拌しながら反応物を90℃において16時間加熱した。それを水中に注ぎ、EtOAcで数回抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−
カルボン酸エチルを与えた(200mg,収率31%):
NMR (300 MHz,CD2Cl2) δ 8.60 (d, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.74 (s, 1H),7.55 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.26 (t, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 6.64 (t,1H), 6.48 (d, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.40 (q, 2H), 及び1.41ppm (t, 3H); ES-MS m/z 456[M+H]+, HPLC RT (分) 3.32.
実施例83:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008504285
段階1:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸の製造
Figure 2008504285
MeOH/HO/1N LiOH(水溶液)(7:2:1)(30mL)中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸エチル(455mg,1ミリモル)の溶液を周囲温度で30分間攪拌し、その時点にLCMS分析は出発材料が残されていないことを示した。塩酸(2N)をpH7に達するまで滴下した。得られる溶液を真空中で蒸発させて白色の固体を与え、それをMeOHで抽出した。MeOH溶液を真空中で蒸発させ、4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸を与えた。この材料を迅速に次の段階で用いた。
段階2:4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピリジン−2−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
THF(5mL)中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸(15mg,0.04ミリモル)、2−(メチルスルホニル)エタナミン(8.68mg,0.07ミリモル)及びPyBOP(36mg,0.07ミリモル)の溶液を終夜攪拌した。得られる溶液を水で希釈し、ジクロロメタンで数回抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、それを実施例77の方法を用いてHPLCにより精製し、純粋な4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピリジン−2−カルボキシアミドを与えた(8mg,収率43%):
1H NMR(300 MHz, CD2Cl2) δ 8.58-8.62 (1H, m), 8.48 (1H, d), 8.09 (1H, s), 7.92 (1H,s), 7.63 (1H, s), 7.45-7.54 (2H, m), 7.21 (1H, t), 7.02-7.10 (2H, m), 6.68 (1H,t), 6.43 (1H, d), 4.57 (2H, s), 3.93 (2H, t), 3.30 (2H, t), 2.91 (3H, s); ES-MSm/z 533 [M+H]+, HPLC RT (分) 3.28.
実施例84:N−(置換)−4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボキシアミドの製造のための一般的方法
Figure 2008504285
方法84−1
実施例77の一般的方法を用いるが、1−(2−フリル)メタナミンの代わりに構造R−NHの適したアミンに置き換えて、表2中の実施例89〜91を製造した。
方法84−2
実施例78の一般的方法を用いるが、1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタナミンの代わりに構造R−NHの適したアミンに置き換えて、表2中の実施例92〜101を製造した。
方法84−3
実施例83の一般的方法を用いるが、2−(メチルスルホニル)エタナミンの代わりに構造R−NHの適したアミンに置き換えて、表2中の実施例84〜88を製造した。
方法84−4
メタノール中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボ
ン酸メチルの原液(1.995g,4.51ミリモル,90.2mLのMeOH中,0.05M)を調製した。この原液の一部(1960μL,0.098ミリモル)を、秤量された量の構造R−NHのアミン(0.40ミリモル)を含有するEPAバイアル中にピペットで入れた。反応混合物を65℃に加熱し、J−Kemブロック中で振盪させた。反応混合物を冷却し、濾過し、96−ウェルMTP中に再構成し(reformated)、調製的LC/MS(Symmetry 5μm 30x75;ACN−0.1%TFAを有する水;10%ACNから90%ACNへの勾配)により精製した。画分をMega中で蒸発させ、1.5mLのDMSO中に再構成し、Tecanを用いて類似の画分をプールした。speedvac中で乾燥した後、バイアルを秤量し、LC/MS及びNMRにより生成物を特性化した。この方法により製造された実施例102〜133の構造、名前及びLC/MSデータを表2に示す。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
実施例134:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドトリフルオロアセテート(塩)の製造
Figure 2008504285
段階1:2−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
DMF(10mL)中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド中間体W(22.85g,9.77ミリモル)及び2−クロロ−4−(クロロメチル)ピリジン中間体T(3.25g,14.66ミリモル)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.04ml,11.73ミリモル)及びヨウ化ナトリウム(1.47g,9.77ミリモル)で処理し、反応混合物を60℃に48時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO、続いて水、次いでブラインで洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、真空中で濃縮した。粗残留物をEtOH/水から結晶化させ、3.64g(89.1%)の生成物を明褐色の粉末として与えた。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.80(bs, 1H), 8.29 (d, 1H), 8.03 (bs, 1H), 7.77 (s,
1H), 7.69 (d, 1H), 7.23-7.40 (m,4H), 7.20 (d, 1H), 6.73 (t, 1H), 6.58 (d, 1H), 4.52 (s, 2H); ES-MS m/z417.9 [M+H]+, HPLC RT (分) 3.77.
段階2:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドトリフルオロアセテート(塩)の製造
Figure 2008504285
ピリジン(3mL)中の2−{[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(段階1)(200.0mg,0.48ミリモル)の溶液をエタノールアミン(1.0mL,16.56ミリモル)で処理し、密封された管中で200℃に12時間加熱した。次いで反応混合物が室温に冷めるのを許した。次いでそれを水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空中で濃縮した。HPLC(0.1%TFAを含有する水中の10−90%MeCNの勾配)による粗残留物の精製は、68.0mg(25.5%)の表題化合物をTFA塩として与えた。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.85(bs, 1H), 7.68-7.80 (m, 3H), 7.28-7.38 (m, 2H),
7.20 (d, 1H), 6.97 (s, 1H),6.72-6.82 (m, 2H), 6.57 (d, 1H), 4.51 (s, 2H), 3.69 (t, 2H), 3.40 (m, 2H);ES-MS m/z 443.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.83.
実施例135〜150は、エタノールアミンの代わりに適した商業的に入手可能なアミン出発材料を用い、実施例134と同じ方法を用いて製造された。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
Figure 2008504285
実施例151:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(2−メトキシプロパノイル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
DMF(1mL)中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(180mg,0.618ミリモル)(中間体W)の溶液に、N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−2−メトキシプロパンアミド(1.55mg,0.68ミリモル)(中間体M)、続いてトリエチルアミン(125mg,124ミリモル)を加えた。高真空下で反応物をガス抜きした。次いでフラスコを箔中に包んで反応物中に入る光の量を最少にし、次いで窒素雰囲気下に置いた。ジ(tert)ブチル−4−メチルフェノール(BHT)(6.79mg,0.031ミリモル)を加え、続いてヨウ化ナトリウム(111mg,0.742ミリモル)を加えた。再度反応物を高真空下でガス抜きし、次いで窒素で覆った。反応物を60℃で2時間加熱し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAcと飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で5回洗浄してDMFを除去した。硫酸ナトリウムを用いて有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。30%EtOAc/ヘキサンを用いて残留物をクロマトグラフィーにかけ、純粋なN−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(2−メトキシプロパノイル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドを固体として与えた(127mg,42%)。
1H NMR (DMSO-δ6) δ 8.22(d,1H), 8.11(s, 1H), 7.92 (t, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.68 (d,1H), 7.47 (m, 1H), 7.44(m, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.23 (t, 1H), 7.07
(d, 1H), 6.65 (t, 1H),6.57 (d, 1H), 4.47 (d, 2H), 3.96 (q, 1H), 3.26 (s, 3H), 1.25 (d, 3H). LCMS:485.2 [M+H]+ RT 3.24 分。
実施例152〜160は、実施例151に関する方法を用い、且つ出発材料の1つとして中間体W及び他の出発材料として中間体I〜Nから選ばれる対応する中間体を用いて製造された。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
実施例161:2−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
無水DMF中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(2.5g,8.56ミリモル)(中間体W)及び4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(1.70g,10.26ミリモル)(中間体I段階1)の溶液に、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(0.09g,0.42ミリモル)を加えた。反応混合物をガス抜きして酸素を除去し、NaI(1.67g,11.12ミリモル)を加えた。反応混合物をアルミニウム箔で覆い、60℃で18時間攪拌し、室温に冷却した。反応混合物を酢酸エチル(120ml)で希釈し、HOで2回洗浄した。水相をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して黄色の粗油を与えた。粗材料をCHCl(10ml)中に溶解し、生成物を黄色の固体として析出させた(crashed out)。固体生成物を濾過により集め、最少量のCHClで洗浄した。CHCl中のMeOHを用いるカラムクロマトグラフィーにより、0から12%の勾配を用いて濾液を精製した。合計で1.74g(51%)の表題化合物が得られた。
1H NMR (DMSO-d6) δ10.31 (s, 1H), 7.81-7.93 (m, 4H), 7.68-7.70(m, 1H), 7.39-7.47
(m, 2H),7.23-7.29 (m, 1H), 6.49-6.68 (m, 5H) 及び4.36 ppm (d, 2H); LC-MS 399.1[M+H]+,RT 2.61 分。
実施例162:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−{[(2−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
乾燥DMF中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(0.11g,0.36ミリモル)(中間体W)の溶液に、N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N’−エチルウレア(0.10g,0.48ミリモル)(中間体P)及び2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(0.004g,0.019ミリモル)を加えた。反応混合物をガス抜きして酸素を除去した。次いでN下でNaI(0.073g,0.49ミリモル)を加え、フラスコをアルミニウム箔で覆い、5分間攪拌した。混合物を60℃で18時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、HO及びブラインで洗浄し、次いでNaSO上で乾燥した。溶媒を蒸発させて黄色の固体を与えた。CHClから析出した(crushed out)生成物を濾過し、CHClで3回洗浄し、N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−{[(2−{[(エチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}ベンズアミドを固体として与えた(0.042g,23%)。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.31 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.16 (m, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.92
(m,1H), 7.88 (d, 1H), 7.68(m, 1H), 7.24-7.42(m, 4H), 6.83(d, 1H), 6.64(m, 1H),6.55 (d, 1H), 4.39 (m, 2H), 3.17(m, 2H) 及び1.05 ppm (m, 3H); LCMS: 470 [M+H]+,RT
2.77 分。
実施例164(中間体Pの代わりに中間体Qを用いて)及び165(中間体Pの代わりに中間体Rを用いて)は、実施例162の方法を用いて製造された。
実施例163:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−({[2−({[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
CHCl(2mL)中の2−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(0.070g,0.176ミリモル)(実施例161)の溶液に、4−メトキシフェニルイソシアナート(0.027g,0.176ミリモル)及びジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)を加えた。得られる混合物をN下に室温で16時間攪拌した。白色の固体を濾過により集め、CHClで、及び続いてジエチルエーテルで洗浄した。得られる固体を高真空下で乾燥し、N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−({[2−({[(4−メトキシフェニル)アミノ]カルボニル}アミノ)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミドを白色の固体として与えた(0.2g,21%)。
1H NMR(DMSO-d6) δ 10.42 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.94 (m,1H), 7.88 (d, 1H), 7.70(dd, 1H), 7.24-7.48(m, 4H), 6.98(d, 1H), 6.92(m, 2H),6.62 (m, 1H), 6.58(d, 1H), 4.42 (m, 2H) 及び 3.70 ppm (s, 3H); LC/MS 548.1[M+H]+,RT 3.28 分。
実施例166〜173は、実施例163の方法を用い、4−メトキシフェニルイソシアナートではなくて対応する商業的に入手可能なイソシアナートを用いて製造された。
Figure 2008504285
Figure 2008504285
実施例174:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−{[(2−{[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ}ピリジン−4−イル)メチル]アミノ}ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
1,2−ジクロロエタン(1mL)中の2−{[(2−アミノピリジン−4−イル)メチル]アミノ}−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(実施例161)(40.0mg,0.10ミリモル)の溶液を、N,N−ジメチ
ルカルバモイルクロリド(0.010mL,0.10ミリモル)で処理し、室温で終夜攪拌した。反応混合物をメタノール及び飽和NaOHでクエンチングし、次いで真空中で濃縮した。HPLC(0.1%TFAを含有する水中の10−90%MeCNの勾配)による粗残留物の精製は、16.0mg(34.1%)の表題化合物を与えた。N,N−ジメチルウレアのプロトンは、H NMR中に表れない。
1H NMR (300 MHz, CD3CN) δ 8.85(bs, 1H), 7.68-7.80 (m, 3H), 7.28-7.38 (m, 2H), 7.20 (d, 1H), 6.89 (s, 1H),6.70-6.82 (m, 2H), 6.55 (d, 1H), 4.48 (s, 2H), NMR中に2 CH3’s は見られない。NMR; ES-MS m/z 470.1 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.57.
実施例175:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
段階1:2−[({2−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
乾燥DMF(1.5mL)中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(中間体W)(100mg,0.34ミリモル)及びN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(ベンズアミド(中間体O段階1)(112g,0.38ミリモル)の溶液にヨウ化ナトリウム(77mg,0.51ミリモル)を加えた。得られる混合物を攪拌しながら60℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水で抽出し(3X)、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、真空下で蒸発させた。残留物をHPLCにより精製し、2−[({2−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミドを得た(105mg,55%)。
1H NMR (300MHz, CD3OD-d4) δ 8.45 (d, 1H), 7.75 (bs, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.53 (m,
2H),7.38-7.24 (m, 2H), 7.18 (d, 1H), 6.74 (t, 1H), 6.58 (d, 1H), 4.60 (s, 2H), 3.52(s, 6H); ES-MS m/z 577.0 [M+Na]+, HPLC RT (分) 3.15.
段階2:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミド
の製造
Figure 2008504285
MeOH(1mL)中の2−[({2−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(70mg,0.13ミリモル)の溶液に1N 水酸化ナトリウム水溶液(0.63mL,0.63ミリモル)を加えた。得られる混合物を室温で1時間攪拌した。pHが6〜3になるまで2N HClを加えた。溶液から析出した(crash
ed out)白色の固体を濾過し、MeOHで洗浄し、N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(メチルスルホニル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドを得た(35mg,58%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (s, 1H), 8.12 (bm, 1H), 7.93-7.86 (m, 2H), 7.72 (d 1H),7.46-7.39 (m, 2H), 7.18 (t, 1H), 6.92 (bm, 2H), 6.65 (t, 1H); 6.52 (d, 1H);4.42 (d, 2H) 及び3.20 ppm (bs, 3H); ES-MS m/z 477.0 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.97.
実施例176:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
乾燥DMF(1mL)中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(中間体W)(356mg,1.22ミリモル)及び4−(クロロメチル)−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(中間体U)(225g,0.94ミリモル)の溶液にヨウ化ナトリウム(211mg,1.41ミリモル)を加えた。得られる混合物を攪拌しながら60℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、真空下で蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ヘキサン中の0−100%酢酸エチルを用いて精製し、N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−[({2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ピリジン−4−イル}メチル)アミノ]ベンズアミド(130mg,28%)を白色の固体として得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.97 (m, 1H), 7.91 (m, 1H), 7.74(m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.87 (
m, 1H),6.68 (m,1H), 6.54 (m, 2H), 4.45 (bs, 2H), 2.22 (s, 3H); ES-MS m/z 496.1 [M+H]+,HPLC RT (分) 3.07.
実施例177:N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−({[2−(ヒドロキシメチル)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミドの製造
Figure 2008504285
THF(3mL)中の4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−カルボン酸メチル(実施例76)(90mg,0.20ミリモル)を含有するフラスコに、LiBH(0.15mL,0.31ミリモル)及び1滴のMeOHをゆっくり加え、反応物を室温で終夜攪拌した。反応を水でクエンチングし、2N HClの添加によりpHを6〜7に調整した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)−2−({[2−(ヒドロキシメチル)ピリジン−4−イル]メチル}アミノ)ベンズアミドを与えた(45mg,53%)。
1H NMR (300MHz, CD3OD-d4) δ 8.53 (d, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.76 (m 1H), 7.67 (m, 1H), 7.44(m, 1H), 7.34-7.31 (m, 1H), 7.24 (t, 1H), 7.17-7.14 (m,1H), 6.70 (t, 1H), 6.50(m, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.64 (s, 2H); ES-MS m/z 414.2 [M+H]+, HPLC RT (分) 2.89.
実施例177a:N−(4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−イル)モルホリン−4−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
段階1:N−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]モルホリン−4−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
以下の方法を用いてN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]モルホリン−4−カルボキシアミドを製造することができる。ジクロロエタン中の4−(クロロメチル)ピリジン−2−アミン(中間体Iの段階1から)及びトリエチルアミンの懸濁液を、4−モルホリノカルボニルクロリドを10分間かけてゆっくり加えながら、窒素下で氷浴冷却を用いて攪拌することができる。約2時間攪拌した後、TLCを用いて出発材料が消失する。混合物をジクロロメタンで希釈し、水及び次いでブラインで洗浄することができる。溶液を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させることができる。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン中の約0−3%メタノールの勾配を用いて精製し、純粋な表題化合物を与えることができる。
段階2:表題化合物の製造
Figure 2008504285
以下の方法を用いて表題化合物を製造することができる。乾燥DMF中の2−アミノ−N−(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)ベンズアミド(中間体W)及びN−[4−(クロロメチル)ピリジン−2−イル]モルホリン−4−カルボキシアミド(上記の段階1)の溶液にヨウ化ナトリウムを加えることができる。得られる混合物を攪拌しながら60℃で16時間加熱することができる。反応物を冷却し、酢酸エチルで希釈することができる。有機層を水で抽出し、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、真空下で蒸発させることができる。残留物をHPLCにより精製し、表題化合物を得ることができる。
実施例178:N−(4−{[(2−{[(2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール−5−イル)アミノ]カルボニル}フェニル)アミノ]メチル}ピリジン−2−イル)ピロリジン−1−カルボキシアミドの製造
Figure 2008504285
4−モルホリノカルボニルクロリドのための代替として1−ピロリジンカルボニルクロ
リドを用いる以外は、実施例177と同じ方法を用いて表題化合物を製造することができる。
一般に本発明の化合物の所望の塩は、当該技術分野において周知の手段により、化合物の最終的な単離及び精製の間にその場で製造することができる。あるいは、精製された化合物をその遊離の塩基の形態で適した有機もしくは無機酸と別に反応させ、かくして生成する塩を単離することにより、所望の塩を製造することができる。これらの方法は一般的であり、当該技術分野における熟練者に容易に明らかとなるであろう。
さらに、本発明の化合物上の敏感なもしくは反応性の基は、上記の方法の間に保護及び脱保護される必要があり得る。一般に保護基は当該技術分野において周知の通常の方法により加えられ、且つ除去されることができる(例えばT.W.Greene and P.G.M.Wuts著,Protective Groups in Organic Synthesis;Wiley:New York,1999年を参照されたい)。
本発明の化合物の組成物
本発明の化合物は、適切に調製される製薬学的組成物において必要な患者に投与することにより、所望の薬理学的効果を達成するために用いることができる。本発明は、製薬学的に許容され得る担体及び製薬学的に有効な量の本発明の化合物又はその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物を含む。製薬学的に許容され得る担体は、比較的無毒性であり且つ活性成分の有効活性と一致する濃度において患者に害がなく、担体に帰せられ得る副作用が活性成分の有益な効果を損なわないいずれかの担体である。化合物の製薬学的に有効な量は、処置されている特定の状態に結果を生むか、又は影響を及ぼす量である。即時、遅延及び時間調節(timed)放出調製物を含む有効な通常の投薬単位形態物を用い、当該技術分野において周知の製薬学的に許容され得る担体と一緒に、本発明の化合物を経口的に、非経口的に、局所的に、鼻的に、眼的に、耳的に、舌下的に、直腸的に、膣的になどで投与することができる。
経口的投与のために、化合物を固体又は液体調製物、例えばカプセル、丸薬、錠剤、トローチ、ロゼンジ、融解剤(melts)、粉剤、溶液、懸濁剤又は乳剤に調製することができ、製薬学的組成物の製造に関する技術分野に既知の方法に従って調製することができる。固体単位投薬形態物はカプセルであることができ、それは例えば界面活性剤、滑択剤及び不活性充填剤、例えばラクトース、スクロース、リン酸カルシウム及びコーンスターチを含有する通常の硬質−又は軟質−殻ゼラチン型のものであることができる。
他の態様において、アラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチンのような結合剤、投与に続く錠剤の破壊及び溶解を助けることを目的とする崩壊剤、例えばポテトデンプン、アルギン酸、コーンスターチ及びグアゴム、トラガカントゴム、アラビアゴム、錠剤顆粒化の流れを向上させ、錠剤ダイ及びパンチの表面への錠剤材料の接着を妨げることを目的とする滑択剤、例えばタルク、ステアリン酸又はステアリン酸マグネシウム、カルシウムもしくは亜鉛、色素、着色剤ならびに錠剤の美的質を強化し、錠剤を患者により許容され得るものとすることを目的とする風味剤、例えばペパーミント、冬緑油又はチェリー風味料と組み合わせてラクトース、スクロース及びコーンスターチのような通常の錠剤基剤を用い、本発明の化合物を錠剤化することができる。経口用液体投薬形態物において用いるのに適した賦形剤には、製薬学的に許容され得る界面活性剤、懸濁化剤又は乳化剤が添加されているか又は添加されていないリン酸二カルシウム及び希釈剤、例えば水及びアルコール類、例えばエタノール、ベンジルアルコール及びポリエチレンアルコールが含まれる。種々の他の材料がコーティングとして、又は投薬単位物の物理的形態を他に改変するために存在することができる。例えば錠剤、丸薬又はカプセルをシェラック、糖又は両方でコーティングすることができる。
分散可能な粉末及び顆粒は水性懸濁剤の調製に適している。それらは分散剤又は湿潤剤、懸濁化剤及び1種もしくはそれより多い防腐剤と混合された活性成分を与える。適した分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤は、すでに上記で挙げたものにより代表される。追加の賦形剤、例えば上記の甘味剤、風味剤及び着色剤も存在することができる。
本発明の製薬学的組成物は、水中油型乳剤の形態にあることもできる。油相は植物油、例えば液体パラフィン又は植物油の混合物であることができる。適した乳化剤は(1)天然に存在するゴム、例えばアラビアゴム及びトラガカントゴム、(2)天然に存在するホスファチド類、例えば大豆及びレシチン、(3)脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導されるエステル又は部分的エステル、例えばソルビタンモノオレート、(4)該部分的エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであることができる。乳剤は甘味剤及び風味剤を含有することもできる。
植物油、例えばアラキス油、オリーブ油、ごま油又はココナツ油あるいは鉱油、例えば液体パラフィン中に活性成分を懸濁させることにより、油性懸濁剤を調製することができる。油性懸濁剤は増粘剤、例えば蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールを含有することができる。懸濁剤は1種もしくはそれより多い防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルもしくはn−プロピル;1種もしくはそれより多い着色剤;1種もしくはそれより多い風味剤;ならびに1種もしくはそれより多い甘味剤、例えばスクロース又はサッカリンを含有することもできる。
甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースを用いてシロップ及びエリキサーを調製することができる。そのような調剤は粘滑薬及び防腐剤、例えばメチル及びプロピルパラベンならびに風味剤及び着色剤を含有することもできる。
本発明の化合物を非経口的に、すなわち皮下、静脈内、眼内、滑膜内、筋肉内又は腹腔内に、製薬学的担体と一緒の生理学的に許容され得る希釈剤中の化合物の注入可能な投薬として投与することもでき、担体は水、食塩水、デキストロース水溶液及び関連する糖溶液、アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール又はヘキサデシルアルコール、グリコール類、例えばプロピレングリコール又はポリエチレングリコール、グリセロールケタール類、例えば2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノール、エーテル類、例えばポリ(エチレングリコール)400、油、脂肪酸、脂肪酸エステル又は脂肪酸グリセリド、あるいはアセチル化脂肪酸グリセリドのような無菌の液体又は液体の混合物であることができ、製薬学的に許容され得る界面活性剤、例えばせっけん又は洗剤、懸濁化剤、例えばペクチン、カーボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロース又は乳化剤及び他の製薬学的添加剤が添加されるか又は添加されない。
本発明の非経口用調剤において用いられ得る油の例は石油、動物、植物もしくは合成起源のもの、例えばピーナツ油、大豆油、ごま油、綿実油、コーン油、オリーブ油、ペトロラタム及び鉱油である。適した脂肪酸にはオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸及びミリスチン酸が含まれる。適した脂肪酸エステルは、例えばオレイン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルである。適したせっけんには脂肪酸アルカリ金属、アンモニウム及びトリエタノールアミン塩が含まれ、適した洗剤にはカチオン性洗剤、例えばジメチルジアルキルアンモニウムハライド、アルキルピリジニウムハライド及びアルキルアミンアセテート;アニオン性洗剤、例えばアルキル、アリール及びオレフィンスルホネート、アルキル、オレフィン、エーテル及びモノグリセリドサルフェートならびにスルホスクシネート;非イオン性洗剤、例えば脂肪アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミド及びポリ
(オキシエチレン−オキシプロピレン)又はエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドコポリマー;ならびに両性洗剤、例えばアルキル−ベータ−アミノプロピオネート及び2−アルキルイミダゾリン第4級アンモニウム塩ならびに混合物が含まれる。
本発明の非経口用組成物は、典型的には約0.5重量%〜約25重量%の活性成分を溶液中に含有するであろう。防腐剤及び緩衝剤も有利に用いられ得る。注入の部位における刺激を最小にするか又は取り除くために、そのような組成物は約12〜約17の親水性−親油性バランス(HLB)を有する非−イオン性界面活性剤を含有することができる。そのような調剤中の界面活性剤の量は約5重量%〜約15重量%の範囲である。界面活性剤は上記のHLBを有する単一の成分であることができるか、あるいは所望のHLBを有する2種もしくはそれより多い成分の混合物であることができる。
非経口用調剤中で用いられる界面活性剤の例はポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルの種類、例えばソルビタンモノオレート及びプロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により生成するエチレンオキシドと疎水性塩基の高分子量付加物である。
製薬学的組成物は無菌の注入可能な水性懸濁剤の形態にあることができる。そのような懸濁剤は既知の方法に従い、適した分散剤もしくは湿潤剤及び懸濁化剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴム;天然に存在するホスファチド、例えばレシチン、アルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアレート、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物、例えばヘプタデカ−エチレンオキシセタノール、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導される部分的エステルの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレートあるいはエチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導される部分的エステルの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであることができる分散剤又は湿潤剤を用いて調製され得る。
無菌の注入可能な調製物は、無毒性の非経口的に許容され得る希釈剤もしくは溶媒中の無菌の注入可能な溶液又は懸濁剤であることもできる。用いられ得る希釈剤及び溶媒は、例えば水、リンゲル液及び等張塩化ナトリウム溶液及び等張グルコース溶液である。さらに、無菌の固定油が溶媒又は懸濁媒体として通常用いられる。この目的のために、合成モノ−もしくはジグリセリドを含むいずれの無刺激の固定油を用いることもできる。さらにオレイン酸のような脂肪酸を注入可能なものの調製において用いることができる。
本発明の組成物を、薬剤の直腸的投与のための座薬の形態で投与することもできる。これらの組成物は、常温で固体であるが直腸温度で液体であり、従って直腸で融解して薬剤を放出する適した無−刺激性賦形剤と薬剤を混合することにより調製され得る。そのような材料は、例えばココアバター及びポリエチレングリコールである。
本発明の方法において用いられる他の調剤は、経皮送達装置(「パッチ」)を用いる。制御された量で本発明の化合物を連続的又は不連続的に注入するために、そのような経皮パッチを用いることができる。製薬学的薬剤の送達のための経皮パッチの構成及び使用は当該技術分野において周知である(例えば引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる1991年6月11日に発行された米国特許第5,023,252号明細書を参照されたい)。そのようなパッチを製薬学的薬剤の連続的、パルス的あるいはオンデマンド送達用に構成することができる。
非経口的投与のための放出制御調剤にはリポソーム、ポリマー微小球及びポリマーゲル調剤が含まれ、それらは当該技術分野において既知である。
機械的送達装置を介して製薬学的組成物を患者に導入するのが望ましいか、又は必要であり得る。製薬学的薬剤の送達のための機械的送達装置の構成及び使用は当該技術分野において周知である。例えば脳に直接薬剤を投与するための直接法は通常、血液−脳関門を迂回するために患者の脳室系内に薬剤送達カテーテルを置くことを含む。体の特定の解剖学的領域に薬剤を輸送するために用いられる1つのそのような移植可能な送達システムは、1991年4月30日に発行された米国特許第5,011,472号明細書に記載されている。
本発明の組成物は、一般に担体又は希釈剤と呼ばれる他の通常の製薬学的に許容され得る配合成分も必要通りもしくは所望通りに含有することができる。適した投薬形態におけるそのような組成物の調製のための通常の方法を用いることができる。そのような成分及び方法には、それぞれ引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる以下の参照文献に記載されているものが含まれる:Powell,M.F.et al著,“Compendium of Excipients for Parenteral Formulations”PDA Journal of Pharmaceutical
Science & Technology 52(5),1998年,238−311;Strickley,R.G著,“Parenteral Foumulations of Small Molecule Therapeutics Marketed in the United States(1999)−Part−1”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 53(6),1999年,324−349;ならびにNema,S.et
al著,“Excipients and Their Use in Injectable Products”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 51(4),1997年,166−171。
組成物をその意図される投与の経路のために適宜調製するのに用いられ得る通常用いられる製薬学的成分には:
酸性化剤(例には、これらに限られないが酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、硝酸が含まれる);
アルカリ性化剤(例には、これらに限られないがアンモニア水、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロラミンが含まれる);
吸着剤(例には、これらに限られないが粉末セルロース及び活性炭が含まれる);
エアゾールプロペラント(例には、これらに限られないが二酸化炭素、CCl、FClC−CClF及びCClFが含まれる);
空気置換剤(例には、これらに限られないが窒素及びアルゴンが含まれる);
抗菌・カビ性防腐剤(例には、これらに限られないが安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウムが含まれる);
抗微生物性防腐剤(例には、これらに限られないがベンズアルコニウムクロリド、ベンズエトニウムクロリド、ベンジルアルコール、セチルピリジニウムクロリド、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀及びチメロサル(thimerosal)が含まれる);
酸化防止剤(例には、これらに限られないがアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、メタ重亜硫酸ナトリウムが含まれる);
結合材料(例には、これらに限られないがブロックポリマー、天然及び合成ゴム、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、ポリシロキサン及びスチレン−ブタジエンコポ
リマーが含まれる);
緩衝剤(例には、これらに限られないがメタリン酸カリウム、リン酸二カリウム、酢酸ナトリウム、無水クエン酸ナトリウム及びクエン酸ナトリウム二水和物が含まれる);
保有剤(carrying agents)(例には、これらに限られないがアカシアシロップ、芳香性シロップ、芳香性エリキサー、チェリーシロップ、ココアシロップ、オレンジシロップ、シロップ、コーン油、鉱油、ピーナツ油、ごま油、制菌性塩化ナトリウム注入及び注入用の制菌性水が含まれる);
キレート化剤(例には、これらに限られないがエデテート二ナトリウム及びエデト酸が含まれる);
着色剤(例には、これらに限られないがFD&C Red No.3、FD&C Red
No.20、FD&C Yellow No.6、FD&C Blue No.2、D&C Green No.5、D&C Orenge No.5、D&C Red No.8、カラメル及び酸化第二鉄赤が含まれる);
透明化剤(例には、これに限られないがベントナイトが含まれる);
乳化剤(例には、これらに限られないがアラビアゴム、セトマクロゴル(cetomacrogol)、セチルアルコール、グリセリルモノステアレート、レシチン、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン50モノステアレートが含まれる);
カプセル封入剤(例には、これらに限られないがゼラチン及び酢酸フタル酸セルロースが含まれる);
風味剤(例には、これらに限られないがアニス油、シナモン油、ココア、メントール、オレンジ油、ペパーミント油及びバニリンが含まれる);
保湿剤(例には、これらに限られないがグリセロール、プロピレングリコール及びソルビトールが含まれる);
研和剤(例には、これらに限られないが鉱油及びグリセリンが含まれる);
油(例には、これらに限られないがアラキス油、鉱油、オリーブ油、ピーナツ油、ごま油及び植物油が含まれる);
軟膏基剤(例には、これらに限られないがラノリン、親水性軟膏、ポリエチレングリコール軟膏、ペトロラタム、親水性ペトロラタム、白色軟膏(white ointment)、黄色軟膏(yellow ointment)及びバラ水軟膏が含まれる);
浸透増進剤(経皮送達)(例には、これらに限られないがモノヒドロキシもしくはポリヒドロキシアルコール、一−もしくは多価アルコール、飽和もしくは不飽和脂肪アルコール、飽和もしくは不飽和脂肪エステル、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸、精油、ホスファチジル誘導体、セファリン、テルペン、アミド、エーテル、ケトン及びウレアが含まれる)、
可塑剤(例には、これらに限られないがフタル酸ジエチル及びグリセロールが含まれる);
溶媒(例には、これらに限られないがエタノール、コーン油、綿実油、グリセロール、イソプロパノール、鉱油、オレイン酸、ピーナツ油、精製水、注入用水、注入用の無菌水及び灌注のための無菌水が含まれる);
硬化剤(例には、これらに限られないがセチルアルコール、セチルエステルワックス、微結晶性ワックス、パラフィン、ステアリルアルコール、白蝋及び黄蝋が含まれる);
座薬基剤(例には、これらに限られないがココアバター及びポリエチレングリコール(混合物)が含まれる);
界面活性剤(例には、これらに限られないがベンズアルコニウムクロリド、ノノキシノール10、オクストキシノール9(oxtoxynol 9)、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウム及びソルビタンモノパルミテートが含まれる);
懸濁化剤(例には、これらに限られないが寒天、ベントナイト、カーボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カオリン、メチルセルロース、トラガカント及びビーゴムが含まれる);
甘味剤(例には、これらに限られないがアスパルテーム、デキストロース、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ソルビトール及びスクロースが含まれる);
錠剤抗−接着剤(例には、これらに限られないがステアリン酸マグネシウム及びタルクが含まれる);
錠剤結合剤(例には、これらに限られないがアラビアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮可能な糖(compressible sugar)、エチルセルロース、ゼラチン、液体グルコース、メチルセルロース、非−架橋ポリビニルピロリドン及び予備ゼラチン化デンプンが含まれる);
錠剤及びカプセル希釈剤(例には、これらに限られないが二塩基性リン酸カルシウム、カオリン、ラクトース、マンニトール、微結晶性セルロース、粉末セルロース、沈降炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ソルビトール及びデンプンが含まれる);
錠剤コーティング剤(例には、これらに限られないが液体グルコース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース及びシェラックが含まれる);
錠剤直接圧縮賦形剤(例には、これに限られないが二塩基性リン酸カルシウムが含まれる);
錠剤崩壊剤(例には、これらに限られないがアルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、微結晶性セルロース、ポラクリリンカリウム、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、ナトリウムデンプングリコレート及びデンプンが含まれる);
錠剤滑り剤(例には、これらに限られないがコロイドシリカ、コーンスターチ及びタルクが含まれる);
錠剤滑択剤(例には、これらに限られないがステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、ステアリン酸及びステアリン酸亜鉛が含まれる);
錠剤/カプセル不透明化剤(例には、これに限られないが二酸化チタンが含まれる);
錠剤研磨剤(例には、これらに限られないがカルナバ蝋及び白蝋が含まれる);
増粘剤(例には、これらに限られないが密蝋、セチルアルコール及びパラフィンが含まれる);
等張剤(tonicity agents)(例には、これらに限られないがデキストロース及び塩化ナトリウムが含まれる);
粘度向上剤(例には、これらに限られないがアルギン酸、ベントナイト、カーボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム及びトラガカントが含まれる);ならびに
湿潤剤(例には、これらに限られないがヘプタデカエチレンオキシセタノール、レシチン、ソルビトールモノオレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレート及びポリオキシエチレンステアレート)
が含まれる。
当該技術分野における熟練者は、先の情報を用い、本発明をその最大限の程度まで利用できると思われる。そうではあるが、以下は本発明の組成物において用いられ得る製薬学的調剤の例である。それらは例示の目的のみのためであり、いかようにも本発明を制限するとみなされるべきではない。
本発明に従う製薬学的組成物を以下の通りに例示することができる:
無菌静脈内(IV)溶液:本発明の所望の化合物の2mg/mL溶液を無菌の注入可能な水を用いて作り、必要ならpHを調節する。無菌の5%デキストロースを用い、投与のために溶液を0.2〜1mg/mLに希釈し、120分に及ぶ静脈内輸液として投与する。静脈内投与のための凍結乾燥粉剤:(i)凍結乾燥粉末としての100〜1000mgの
本発明の所望の化合物、(ii)32〜327mg/mLのクエン酸ナトリウム及び(iii)300〜3000mgのデキストラン 40を用いて無菌調製物を調製することができる。無菌の注入可能な食塩水又はデキストロース5%を用い、調剤を10〜20mg/mLの濃度に再構成し、それをさらに食塩水又はデキストロース5%を用いて0.2〜0.4mg/mLに希釈し、静脈内ボーラス又は15〜120分に及ぶ静脈内輸液により投与する。
筋肉内懸濁剤:筋肉内注入のために以下の溶液又は懸濁剤を調製することができる:
50mg/mLの所望の水−不溶性の本発明の化合物
5mg/mLのナトリウムカルボキシメチルセルロース
4mg/mLのTWEEN 80
9mg/mLの塩化ナトリウム
9mg/mLのベンジルアルコール
硬質殻カプセル:標準的なツーピース硬質ガランチンカプセルにそれぞれ100mgの粉末活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロース及び6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することにより、多数の単位カプセルを調製する。
軟質ゼラチンカプセル:大豆油、綿実油又はオリーブ油のような消化可能な油中の活性成分の混合物を調製し、容量形ポンプにより溶融ゼラチン中に注入し、100mgの活性成分を含有する軟質ゼラチンカプセルを形成する。カプセルを洗浄し、乾燥する。活性成分をポリエチレングリコール、グリセリン及びソルビトールの混合物中に溶解し、水混和性薬剤混合物を調製することができる。
錠剤:投薬単位が100mgの活性成分、0.2mgのコロイド二酸化ケイ素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶性セルロース、11mgのデンプン及び98.8mgのラクトースであるように、通常の方法により多数の錠剤を調製する。適した水性及び非−水性コーティングを適用し、より口に合うようにするか、優雅さ及び安定性を向上させるか、あるいは吸収を遅らせることができる。
即時放出錠剤/カプセル:これらは通常の方法及び新規な方法により作られる固体の経口用投薬形態物である。これらの単位は薬物の即時の溶解及び送達のために、水なしで経口的に摂取される。活性成分は、糖、ゼラチン、ペクチン及び甘味剤のような成分を含有する液体中に混合される。これらの液体を凍結乾燥及び固体状態抽出法により固体の錠剤又はカプセルに固化させる。粘弾性及び熱弾性糖及びポリマー又は泡起性成分と一緒に薬剤化合物を圧縮し、水の必要のない即時放出を目的とする多孔質マトリックスを作ることができる。
処置方法
本発明の他の態様は、その塩及びプロ−ドラッグを含む上記の化合物ならびに対応するその組成物のガン化学療法薬としての使用方法に関する。この方法は、患者のガンの処置に有効である量の本発明の化合物又はその製薬学的に許容され得る塩を患者に投与することを含む。本発明の目的の場合、患者は、特定のガンのための処置の必要な人間を含む哺乳類である。ガンには充実性腫瘍、例えば***、気道、脳、生殖器、消化管、尿路、眼、肝臓、皮膚、頭部及び頚部、甲状腺、上皮小体のガン及びそれらの遠隔転移が含まれるがこれらに限られない。それらの障害にはリンパ腫、肉腫及び白血病も含まれる。
乳ガンの例には浸潤性腺管ガン、浸潤性小葉ガン、導管上皮内ガン(ductal carcinoma in situ)及び小葉上皮内ガン(lobular carcinoma in situ)が含まれるが、これらに限られない。
気道のガンの例には、小−細胞及び非−小−細胞肺ガンならびに気管支腺腫及び胸膜肺芽腫が含まれるが、これらに限られない。
脳のガンの例には脳幹及び眼下神経膠腫(hypophtalmic glioma)
、小脳及び大脳星状細胞腫、髄芽細胞腫、脳室上衣細胞腫ならびに神経外胚葉及び松果腫瘍が含まれるが、これらに限られない。
***の腫瘍には前立腺及び精巣ガンが含まれるが、これらに限られない。女性生殖器の腫瘍には、子宮内膜、子宮頚、卵巣、膣及び外陰ガンならびに子宮の肉腫が含まれるが、これらに限られない。
消化管の腫瘍には、肛門、結腸、結腸直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸及び唾液腺ガンが含まれるが、これらに限られない。
尿路の腫瘍には、膀胱、陰茎、腎臓、腎盤、尿管及び尿道ガンが含まれるが、これらに限られない。
眼のガンには眼内黒色腫及び網膜芽細胞腫が含まれるが、これらに限られない。
肝臓ガンの例には、肝細胞ガン(線維層板変異体(fibrolamellar variant)を有するかもしくは有していない肝細胞ガン)、胆管ガン(肝臓内胆管ガン)及び混合肝細胞胆管ガンが含まれるが、これらに限られない。
皮膚ガンには、扁平上皮細胞ガン、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚ガン及び非−黒色腫皮膚ガンが含まれるが、これらに限られない。
頭部−及び−頚部ガンには、喉頭/下咽頭/鼻咽頭/口腔咽頭ガンならびに唇及び口腔ガンが含まれるが、これらに限られない。
リンパ腫には、AIDS−関連リンパ腫、非−ホジキンリンパ腫、皮膚T−細胞リンパ腫、ホジキン病及び中枢神経系のリンパ腫が含まれるが、これらに限られない。
肉腫には、軟組織の肉腫、骨肉種、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫及び横紋筋肉腫が含まれるが、これらに限られない。
白血病には、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病及びヘアリー・セル白血病が含まれるが、これらに限られない。
これらの障害は人間において十分に特性化されているが、他の哺乳類においても類似の病因を以って存在し、本発明の製薬学的組成物の投与により処置することができる。
本発明の化合物の有用性を、例えば下記のPAKT/PKB サイトブロットアッセイ(Cytoblot Assay)におけるそれらの活性により示すことができる。
ガン化学療法に関する標的としてAKT/PKB[PI3K/AKt]経路を含むことは当該技術分野において認められている。例えばF.Chang et al.著,Involvement of PI3K/Akt pathway in cell cycle progression,apoptosis,and neoplastic
transformation:a target for cancer chemotherapy,Leukemia,17:2003年,p.590−603;K.A.West et al著,Activation of the PI3K/Akt pathway and chemotherapeutic resistance,Drug Resistance Updates,5:2002年,p.234−248;及びP.Sen et al著,Involvement of the Akt/
PKB signaling pathway with disease processes,Molecular and Cellular Biochemistry,253:2003年,p.241−246を参照されたい。
以下のアッセイは、本明細書に同定される障害の処置に関連する化合物活性を決定できる方法の1つである。
H209細胞を用いるPAKT/PKBサイトブロットアッセイ案
対数期におけるH209小細胞肺ガン細胞を、0.1%(w/v)BSAを含有する100μlのRPMI培地中で、96−ウェルのポリ−リシンがコーティングされた透明底/黒色側面プレート(BD Cat# 354640)において、ウェル当たり50,000個の細胞でプレート化し、5%COインキュベーター中で37℃において終夜インキュベーションした。翌日、化合物(DMSO中の10mM倍液)をプレートに加え、IC50決定のための0.0、0.01、0.03、0.1、0.3、1.0、3.0及び10μMの最終的な濃度を作り、37℃で1時間インキュベーションした。次いで細胞を未処理のまま残すか、あるいは25ng/mLの最終的な濃度における幹細胞因子(Stem Cell Factor)(SCF:Biosource Cat# PHC2116)を用い、5%COインキュベーター中で37℃において5分間刺激した。次いで真空マニホールドを用いて培地を除去し、トリス緩衝食塩水(TBS)で細胞を1回洗浄した。次いでTBS中の冷3.7%(v/v)ホルムアルデヒドの200μlを各ウェルに4℃で15分間加えることにより細胞を固定した。ホルムアルデヒドの除去の後、50μlのメタノール(−20℃において)を各ウェルに5分間加えて細胞を処理した。メタノールの除去の後、TBS中の1%(w/v)BSAの200μlを各ウェルに加えて非−特異的抗体結合部位を遮断し、プレートを室温で30分間インキュベーションした。
遮断緩衝液の除去の後、50μlのp−(S473)AKTウサギポリクローナル抗体(Cell Signaling Cat# 9277S)を、TBS中の0.1%(w/v)BSA中で1:250の希釈において加え、プレートを室温で1時間インキュベーョンした。次いで0.05%(v/v)のTween 20を含有する冷TBS(TBS−T)でプレートを3回洗浄し、TBS−T中の1:250の希釈における100μlのホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)−共役ヤギ−抗−ウサギ抗体(Amersham Car# NA934V)を加え、プレートを室温で1時間インキュベーションした。氷−冷TBS−Tで4回洗浄した後、100μlの増強化学発光(ECL)試薬(Amersham Cat# RPN2209)を各ウェルに加え、小−軌道振盪機上で1分間混合した。次いでPerkin Elmer Victor 5 Multilabel Counter(#1420−0421)上でプレートを読み取った。
上記のPAKT/PKBサイトブロットアッセイにおいて本発明の化合物を試験し、実施例2〜6,9〜15,17〜25,29〜34,37,44〜49,51,74,75,76,79,82,83,85,86,87,88,89,91,92,95,96,97,100,103,104,110,111,113,114,117,119,120,123,124,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,143,144,145,146,147,148,149,151,152,153,155,156,157,158,159,160,162,165,169,170,173,174,175及び176が500nMより小さいIC50値を示すという結果を得た。実施例8,16,28,38,40,43,50,78,80,84,90,94,98,105,108,112,129,142,150,154,163,172及び177は、500nM〜1μMのIC50値を示した。実施例1,7,26,27,36,39,41,42,93,99,102,106,107,109,116,118,121,122,125,126,127,128,166
,167及び171は、1〜3μMのIC50値を示した。
上記の方法に基づき、且つ標準的毒性試験により、及び哺乳類における上記で同定した状態の処置の決定のための標準的薬理学的アッセイにより、及びこれらの結果を、これらの状態の処置に用いられる既知の薬剤の結果と比較することにより、ガンの処置に関して有用な化合物を評価するために既知の他の標準的な実験室法に基づき、本発明の化合物の有効投薬量をそれぞれの所望の適応症の処置のために容易に決定することができる。これらの状態の1つの処置において投与されるべき活性成分の量は、用いられる特定の化合物及び投薬単位、投与の様式、処置の期間、処置される患者の年令及び性別ならびに処置される状態の性質及び程度のような考慮事項に従って広く変わり得る。
投与されるべき活性成分の合計量は、一般に1日に体重のkg当たり約0.01mg〜約200mg、そして好ましくは体重のkg当たり約0.1mg〜約20mgの範囲であろう。単位投薬量は約0.5mg〜約1500mgの活性成分を含有することができ、1日当たり1回もしくはそれより多数回投与することができる。静脈内、筋肉内、皮下及び非経口的注入ならびに輸液法の使用を含む注入による投与のための1日の投薬量は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜200mgであろう。1日の直腸的投薬量管理は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜200mgであろう。1日の膣的投薬量管理は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜200mgであろう。1日の局所的投薬量管理は、好ましくは1日に1〜4回投与される0.1〜200mgであろう。経皮的濃度は、好ましくはkg当たり0.01〜200mgの1日の投薬量を保持するのに必要な濃度であろう。1日の吸入投薬量管理は、好ましくは合計体重のkg当たり0.01〜100mgであろう。
もちろん、各患者に関する特定の初期及び継続投薬量管理は、診療する診断医により決定される状態の性質及び重度、用いられる特定の化合物の活性、患者の年令及び全身的状態、投与の時間、投与の経路、薬剤の排出の速度、薬剤の組み合わせなどに従って変わるであろう。本発明の化合物又はその製薬学的に許容され得る塩又は組成物の望ましい処置の様式及び投薬の回数は、通常の処置試験を用いて当該技術分野における熟練者が突き止めることができる。
本発明の化合物を単独の製薬学的薬剤として、あるいは1種もしくはそれより多い他の製薬学的薬剤と組み合わせて投与することができ、ここで組み合わせは許容され得ない悪影響を引き起こさない。例えば本発明の化合物を既知の抗−高−増殖薬、化学療法薬又は他の適応薬(indication agents)などと、ならびにそれらの混合物及び組み合わせと組み合わせることができる。
例えば組成物に加えられ得る場合による抗−高−増殖薬には、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるMerck Index,(1996)の第11版においてガン化学療法薬管理に関して挙げられている化合物、例えばアスパラギナーゼ(asparaginase)、ブレオマイシン(bleomycin)、カルボプラチン(carboplatin)、カルムスチン(carmustine)、クロラムブシル(chlorambucil)、シスプラチン(cisplatin)、コラスパセ(colaspase)、シクロホスファミド、シタラビン(cytarabine)、ダカルバジン(dacarbazine)、ダクチノマイシン(dactinomycin)、ダウノルビシン(daunorubicin)、ドキソルビシン(doxorubicin)(アドリアマイシン(adriamycine))、エピルビシン(epirubicin)、エトポシド(etoposide)、5−フルオロウラシル、ヘキサメチルメラミン、ヒドロキシウレア、イフォスファミド(ifosfamide)、イリノテカン(irinotecan)、ロイコボリン(leucovorin)、ロムスチン(lom
ustine)、メクロレタミン(mechlorethamine)、6−メルカプトプリン、メスナ(mesna)、メトトレキセート(methotrexate)、ミトマイシン C(mitomycin C)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、プレドニゾロン(prednisolone)、プレドニゾン(prednisone)、プロカルバジン(procarbazine)、ラロキシフェン(raloxifen)、ストレプトゾシン(streptozocin)、タモキシフェン(tamoxifen)、チオグアニン、トポテカン(topotecan)、ビンブラスチン(vinblastine)、ビンクリスチン(vincristine)及びビンデシン(vindesine)が含まれるが、これらに限られない。
本発明と一緒に用いるのに適した他の抗−高−増殖薬には、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるGoodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics(第9版),Molinoff et al.編集,McGraw−Hill出版,1996年,1225−1287頁で、腫瘍疾患の処置において用いられるべく認められている化合物、例えばアミノグルテチミド、L−アスパラギナーゼ、アザチオプリン、5−アザシチジン クラドリビン(5−azacytidine cladribine)、ブスルファン(busulfan)、ジエチルスチルベストロール、2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン、ドセタキセル(docetaxel)、エリトロヒドロキシノニルアデニン、エチニルエストラジオール、5−フルオロデオキシウリジン、5−フルオロデオキシウリジンモノホスフェート、フルダラビンホスフエート(fludarabine phosphate)、フルオキシメステロン(fluoxymesterone)、フルタミド(flutamide)、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート、イダルビシン(idarubicin)、インターフェロン、メドロキシプロゲステロンアセテート(medroxyprogesterone acetate)、メゲストロールアセテート(megestrol acetate)、メルファラン(melphalan)、ミトタン(mitotane)、パクリタキセル(paclitaxel)、ペントスタチン(pentostatin)、N−ホスホノアセチル−L−アスパルテート(PALA)、プリカマイシン(plicamycin)、セムスチン(semustine)、テニポシド(teniposide)、テストステロンプロピオネート(testosterone propionate)、チオテパ(thiotepa)、トリメチルメラミン、ウリジン及びビノレルビン(vinorelbine)が含まれるが、これらに限られない。本発明と一緒に用いるのに適した他の抗−高−増殖薬には、エポチロン(epothilone)、イリノテカン(irinotecan)、ラロキシフェン(raloxifen)及びトポテカン(topotecan)のような他の抗−ガン剤が含まれるが、これらに限られない。
先の情報を用い、当該技術分野における熟練者は本発明をその最大限の程度まで利用できると思われる。
本明細書に示されている通りの本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、本発明に変更及び修正を行ない得ることは、当該技術分野における通常の熟練者に明らかでなくてはならない。

Claims (11)

  1. 式(1)
    Figure 2008504285
    [式中、
    Eは
    Figure 2008504285
    を示し;
    Zは、Eが
    Figure 2008504285
    である場合には、CH又はNを示し;そして
    Zは、Eが
    Figure 2008504285
    である場合には、CHを示し;
    はC1−4アルキル又はハロゲンを示し;
    aは0、1又は2を示し;
    はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し;
    bは、Eが
    Figure 2008504285
    である場合には、0、1、2又は3を示し;そして
    bは、Eが
    Figure 2008504285
    である場合には、0又は1を示し;
    但し、bが1であり、Eが
    Figure 2008504285
    である場合、基Rは式(1)のそれぞれアミノ又はアミド部分に隣接して位置し;

    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又は場合によりOHもしくはC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示し;そして

    ■H;
    ■C3−6シクロアルキル;
    ■−(CH−O−(CH−OR10(ここでR10はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字f及びgはそれぞれ独立して1、2又は3を示す);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ、且つここでR12はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR12aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO12aを示す);あるいは
    ■C1−6アルキル(これは場合によりペルフルオロまでフッ素化されていることができるか、あるいは:
    ・R14が場合によりC1−4アルコキシ又はFで置換されていることができるC
    1−5アルキルを示す−SO14
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ;且つここでR16はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR16aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO16aを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR18及びR19はそれぞれ独立してH;C1−5アルキル;又は場合によりC1−4アルキル、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、C1−4アシル又はR19aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO19aで置換されていることができるフェニルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR20はC1−4アルキル、OH、C1−4アルコキシ、ハロゲン、NO、CN及びモルホリノから独立して選ばれる0〜4個の場合による置換基を示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR22はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す)、
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルコキシ、F又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができ、そしてR24はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR26及びR27は独立してH又は場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    ・R28がC1−4アルキルを示す−CO28
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができ;そしてR30はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;C1−4アシル;又はR31が場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示すSO31を示す);
    ・場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる
    Figure 2008504285
    Figure 2008504285
    (ここでR32はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、フェニル環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができる);
    ・R34がH又はC1−4アルキルを示す−SR34
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、OH、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基により独立して置換されていることができる)
    を示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又はC1−4アルキルを示し;

    ■H;
    ■−(CH−O−(CH−OR36(ここでR36はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字h及びiは独立して1、2又は3である);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);あるいは
    ■C1−6アルキル(これは場合により:
    ・OH;
    ・C1−4アルコキシ;
    Figure 2008504285
    (ここでR38及びR39は独立してH、C1−4アルキル、C1−4アシル又はSO
    39aを示し、そしてR39aは場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりF、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができ;そしてR40はH、C1−4アシル、場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル又はR40aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO40aを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりハロゲンで置換されていることができ、そしてR42はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);ならびに
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる)
    を示す)
    3)−CN;
    4)−ハロゲン;
    5)場合によりOH又はC1−4アルコキシで置換されていることができる−C1−4アルキル;
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりF、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができ、そしてR44はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    48はH、C1−2アルキル又はC(O)−(CH1−3−CO48aを示し、ここでR48aはH又はC1−4アルキルを示し;そして
    50
    ・−(CH−O−(CH−R50aを示し、ここでR50aはOH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルコキシカルボニルを示し;そして下付文字j及びkは独立して1、2又は3であるか;
    あるいは
    50
    ・場合によりC1−2アルコキシ、C1−4アシルオキシ又はC1−4アルコキシカルボニルで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    52はH又はC1−2アルキルを示し;
    54はH又はC1−4アルキルを示し;そして
    55はH;場合によりF又はC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキル;場合によりCN、OH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができるフェニル;
    Figure 2008504285
    環が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はOHで置換されていることができる
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいはR55
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいは
    54及びR55は場合により結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりN上でC1−4アルキルにより置換されていることができるピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びピペリジニルから選ばれる5−もしくは6−員飽和複素環を形成する)
    Figure 2008504285
    (ここで
    56はH又はC1−2アルキルを示し;そして
    58は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すか;あるいは場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができるフェニルを示す)
    を示し;
    dは0又は1であり;
    Aは
    Figure 2008504285
    を示し;
    はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1であり;
    且つさらに但しR基は環窒素原子に隣接して位置する]
    を有する化合物あるいはその製薬学的に許容され得る塩又は立体異性体。
  2. 式(I)
    Figure 2008504285
    [式中、
    ZはCH又はNを示し;
    はC1−4アルキル又はハロゲンを示し;
    aは0、1又は2を示し;
    はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し;
    bは0、1、2又は3を示し;

    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又は場合によりOHもしくはC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示し;そして

    ■H;
    ■C3−6シクロアルキル;
    ■−(CH−O−(CH−OR10(ここでR10はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字f及びgはそれぞれ独立して1、2又は3を示す);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ、且つここでR12はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR12aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO12aを示す);あるいは
    ■C1−6アルキル(これは場合によりペルフルオロまでフッ素化されていることができるか、あるいは:
    ・R14が場合によりC1−4アルコキシ又はFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す−SO14
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキルで置換されていることができ;且つここでR16はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;ベンジル;C1−4アシル;又はR16aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO16aを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR18及びR19はそれぞれ独立してH;C1−5アルキル;又は場合によりC1−4アルキル、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、C1−4アシル又はR19aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO19aで置換されていることができるフェニルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR20はC1−4アルキル、OH、C1−4アルコキシ、ハロゲン、NO、CN及びモルホリノから独立して選ばれる0〜4個の場合による置換基を示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR22はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す)、
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルコキシ、F又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができ、そしてR24はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR26及びR27は独立してH又は場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    ・R28がC1−4アルキルを示す−CO28
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができ;そしてR30はH;場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル;フェニル;C1−4アシル;又はR31が場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示すSO31を示す);
    ・場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる
    Figure 2008504285

    Figure 2008504285
    (ここでR32はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、フェニル環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができる);
    ・R34がH又はC1−4アルキルを示す−SR34
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、OH、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基により独立して置換されていることができる)
    を示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又はC1−4アルキルを示し;

    ■H;
    ■−(CH−O−(CH−OR36(ここでR36はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字h及びiは独立して1、2又は3である);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);あるいは
    ■C1−6アルキル(これは場合により:
    ・OH;
    ・C1−4アルコキシ;
    Figure 2008504285
    (ここでR38及びR39は独立してH、C1−4アルキル、C1−4アシル又はSO39aを示し、そしてR39aは場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりF、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されている
    ことができ;そしてR40はH、C1−4アシル、場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキル又はR40aが場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すSO40aを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりハロゲンで置換されていることができ、そしてR42はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);ならびに
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる)
    を示す)
    3)−CN;
    4)−ハロゲン;
    5)場合によりOH又はC1−4アルコキシで置換されていることができる−C1−4アルキル;
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりF、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができ、そしてR44はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    48はH、C1−2アルキル又はC(O)−(CH1−3−CO48aを示
    し、ここでR48aはH又はC1−4アルキルを示し;そして
    50
    ・−(CH−O−(CH−R50aを示し、ここでR50aはOH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルコキシカルボニルを示し;そして下付文字j及びkは独立して1、2又は3であるか;
    あるいは
    50
    ・場合によりC1−2アルコキシ、C1−4アシルオキシ又はC1−4アルコキシカルボニルで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    52はH又はC1−2アルキルを示し;
    54はH又はC1−4アルキルを示し;そして
    55はH;場合によりF又はC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキル;場合によりCN、OH、C1−4アルコキシ又はC1−4アルキルで置換されていることができるフェニル;
    Figure 2008504285
    環が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はOHで置換されていることができる
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいはR55
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいは
    54及びR55は場合により結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりN上でC1−4アルキルにより置換されていることができるピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びピペリジニルから選ばれる5−もしくは6−員飽和複素環を形成する)
    Figure 2008504285
    (ここで
    56はH又はC1−2アルキルを示し;そして
    58は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すか;あるいは場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができるフェニルを示す)
    を示し;
    dは0又は1であり;
    Aは
    Figure 2008504285
    を示し;
    はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1であり;
    且つさらに但しR基は環窒素原子に隣接して位置する]
    を有する化合物あるいはその製薬学的に許容され得る塩又は立体異性体。
  3. ZがCHを示し;

    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又は場合によりOHもしくはC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示し;そして

    ■H;
    ■C3−6シクロアルキル;
    ■−(CH−O−(CH−OR10(ここでR10はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字f及びgはそれぞれ独立して1、2又は3を示す);
    ■C1−6アルキル(これは場合によりペルフルオロまでフッ素化されていることができるか、あるいは:
    ・R14が場合によりC1−4アルコキシ又はFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す−SO14
    Figure 2008504285
    (ここでR20はC1−4アルキル、OH、C1−4アルコキシ、ハロゲン、NO、CN及びモルホリノから独立して選ばれる0〜4個の場合による置換基を示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR22はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す)、
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができ、そしてR24はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR26及びR27は独立してH又は場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    ・R28がC1−4アルキルを示す−CO28
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここでR32はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、フェニル環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、OH、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基により独立して置換されていることができる)
    を示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又はC1−4アルキルを示し;

    ■H;
    ■−(CH−O−(CH−OR36(ここでR36はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字h及びiは独立して1、2又は3である);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);あるいは
    ■C1−6アルキル(これは場合により:
    ・OH;
    ・C1−4アルコキシ;
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりハロゲンで置換されていることができ、そしてR42はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);ならびに
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基で置換されていることができる)
    を示す)
    Figure 2008504285
    (ここで
    48はHを示し;そして
    50
    ・−(CH−O−(CH−R50aを示し、ここでR50aはOH又はC1−4アルコキシを示し;そして下付文字j及びkは独立して1、2又は3であるか;
    あるいは
    50
    ・場合によりC1−2アルコキシ又はC1−4アシルオキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    52はH又はC1−2アルキルを示し;
    54はH又はC1−4アルキルを示し;そして
    55はH;場合によりF又はC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキル;環が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はOHで置換されていることができる
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいはR55
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいは
    54及びR55は場合により結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりN上でC1−4アルキルにより置換されていることができるピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びピペリジニルから選ばれる5−もしくは6−員飽和複素環を形成する)
    Figure 2008504285
    (ここで
    56はH又はC1−2アルキルを示し;そして
    58は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すか;あるいは場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができるフェニルを示す)
    を示す
    請求項2の化合物。
  4. ZがCHを示し;

    Figure 2008504285
    (ここで
    はH又は場合によりOHもしくはC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキルを示し;そして

    ■H;
    ■C3−6シクロアルキル;
    ■−(CH−O−(CH−OR10(ここでR10はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、そして下付文字f及びgはそれぞれ独立して1、2又は3を示す);
    ■C1−6アルキル(これは場合によりペルフルオロまでフッ素化されていることができるか、あるいは:
    ・R14が場合によりC1−4アルコキシ又はFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す−SO14
    Figure 2008504285
    (ここでR20はC1−4アルキル、OH、C1−4アルコキシ、ハロゲン、NO、CN及びモルホリノから独立して選ばれる0〜4個の場合による置換基を示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR22はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−5アルキルを示す)、
    Figure 2008504285
    (ここで環は場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができ、そしてR24はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (ここでR26及びR27は独立してH又は場合によりFで置換されていることができるC1−2アルキルを示す);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる);
    ・R28がC1−4アルキルを示す−CO28
    Figure 2008504285
    (これは場合によりF又はC1−4アルキルで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (ここでR32はH又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示し、フェニル環は場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はFで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりC1−4アルキル又はハロゲンで置換されていることができる);
    Figure 2008504285
    (これは場合によりハロゲン、OH、C1−4アルコキシ又は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルで置換されていることができる)
    から選ばれる最高で3個の置換基により独立して置換されていることができる)
    を示す);
    Figure 2008504285
    (ここで
    52はH又はC1−2アルキルを示し;
    54はH又はC1−4アルキルを示し;そして
    55はH;場合によりF又はC1−4アルコキシで置換されていることができるC1−4アルキル;環が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はOHで置換されていることができる
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいはR55
    Figure 2008504285
    を示すか;あるいは
    54及びR55は場合により結合し且つそれらが結合するN原子と一緒になって、場合によりN上でC1−4アルキルにより置換されていることができるピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル及びピペリジニルから選ばれる5−もしくは6−員飽和複素環を形成する)
    Figure 2008504285
    (ここで
    56はH又はC1−2アルキルを示し;そして
    58は場合によりFで置換されていることができるC1−4アルキルを示すか;あるいは場合によりハロゲン、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていることができるフェニルを示す)
    を示す
    請求項2の化合物。
  5. 式(II)
    Figure 2008504285
    [式中、
    はC1−4アルキル又はハロゲンを示し;
    aは0、1又は2であり;
    はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し;
    bは0、1、2又は3であり;
    は−C(O)NR;−NR;−CN;−ハロゲン;−C1−4アルキル;又は
    Figure 2008504285
    dは0又は1であり;
    Aは
    Figure 2008504285
    はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1であり;
    及びRはそれぞれ独立してH、C1−4アルキル又は−C1−4−アルキル−C1−2−アルコキシを示し;
    及びRはそれぞれ独立してH又はC1−4アルキルを示し;
    但し、R基は環窒素原子に隣接して位置し、且つ中心ピリジン環上のアミド及びアミノ側鎖は互いに隣接して位置する]
    を有する化合物又はその製薬学的に許容され得る塩もしくは立体異性体。
  6. がC1−4アルキル又はハロゲンを示し;そして
    が−C(O)NR、−NR又は−C1−4アルキルを示す
    請求項5の化合物。
  7. 式(III)又は式(IV)
    Figure 2008504285
    [式中、
    はC1−4アルキル又はハロゲンを示し;
    aは0、1又は2であり;
    はC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロゲンを示し;
    bは0又は1であり;
    は−C(O)NR;−NR;−CN;−ハロゲン;−C1−4アルキル;又は
    Figure 2008504285
    dは0又は1であり;
    Aは
    Figure 2008504285
    はハロゲン、CF又はHを示し、但しA上のCF基の最大数は2であり、Aが結合する炭素原子と一緒になって6−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は2であり、そしてAが結合する炭素原子と一緒になって5−員環を形成するA基に関してA上の水素の最大数は1であり;
    及びRはそれぞれ独立してH、C1−4アルキル又は−C1−4−アルキル−C1−2−アルコキシを示し;
    及びRはそれぞれ独立してH又はC1−4アルキルを示し;
    さらに但し、R基は環窒素原子に隣接して位置する]
    を有する化合物又はその製薬学的に許容され得る塩もしくは立体異性体。
  8. がC1−4アルキル又はハロゲンを示し;そして
    が−C(O)NR、−NR又は−C1−4アルキルを示す
    請求項7の化合物。
  9. 以下の化合物の表から選ばれる化合物:
    Figure 2008504285
    Figure 2008504285
  10. 請求項1の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物。
  11. 必要のある患者に請求項1の化合物の有効量を投与することを含んでなるガンの処置方法。
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