JP2008502436A - 幼児ケア装置 - Google Patents
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Abstract
哺乳瓶の乳首とおしゃぶりとの組み合わせは、従来の飲料容器のプッシュプル弁付き飲み口に装着するように設計された装着部を含む。必要に応じて液体流路を閉鎖できるように、装着部は、独立して操作自在である独自の弁を更に含む。装着部の弁は、装着部の1つの部品を別の部品に関して回すことにより操作可能である回転弁であるのが好ましい。装着部の弁が閉鎖されているとき、装置はおしゃぶりとして有用である。あるいは、乳首は逆止弁を含んでもよく、逆止弁は、装着部に支持されたプローブを逆止弁に対して駆動するように装着部を操作することにより開放できる。
Description
本発明は、幼児ケア装置に関するものである。
哺乳瓶は、通常、液状食物が入った細長い容器を備え、容器は、流路及び開口部を有する弾性乳首に結合され、幼児は、開口部を通して食物を吸い上げることができる。開口部は、液体が哺乳瓶から流出するのを制限する常時閉鎖位置へ偏向されている。幼児が乳首を吸うと、それにより発生する負圧は、容器から流路を通して液体を開口部の外へ押し出し、液体は幼児の口に入る。幼児に哺乳瓶から授乳するための容器及び乳首は数多く存在している。
授乳中又は授乳後、多くの幼児は、哺乳瓶の乳首又は従来のおしゃぶりなどの物品を吸うか又は噛むことにより、心を穏やかに保つ。そのようなおしゃぶり行動は、発育を促し且つ/又は眠りに落ちるのを助けると考えられる。幼児用のおしゃぶりも数多く存在している。
特に、幼児が授乳の終わりに向かって、眠りに落ちようとしているとき、幼児は、授乳行動とおしゃぶり行動とを交互に行う場合が多い。特にそのようなとき、親は、哺乳瓶の乳首などの幼児が吸っているもの又は噛んでいるものを取り出すことによって、幼児の心の平静を乱したくない。しかし、専用のおしゃぶりではなく従来の乳首を幼児に吸わせていると、幼児は、乳首の流路を通して空気を吸い込み、不快感を覚えるほどの量の空気を飲み込んでしまう。空気の吸い込みにより、幼児は不快になり、疝痛を引き起こす可能性もある。
幼児は、食物を要求すると共に、おしゃぶり行動を好み、栄養補給のための用具とおしゃぶりの用具には本質的に異なる要求と制限が加えられるため、授乳時には幼児が液体を吸い上げることができるが、おしゃぶりとして使用されるときには、幼児が液体を吸い上げるのを阻止するような組み合わせおしゃぶり/乳首が必要とされることは明らかである。
適切な幼児ケア用品を有することに加えて、保育者は、通常は同時に幼児を抱きかかえながら、用具を使用又は操作可能でなければならない。幼児を抱きかかえ、通常はオムツ入れなどの付属品を手に持ちながら、幼児に授乳すること、哺乳瓶を交換すること又はおしゃぶりを与えることは面倒であり、うまくいかない。従って、保育者が幼児を抱きかかえながら他の用事を自由にやりこなせるように、哺乳瓶の乳首とおしゃぶりの機能を1つに組み合わせることが必要である。
場合によっては、保育者は、ペットボトルの水などの市販の製品から容易に入手できる液体を幼児に与える。そのような液体の市販の容器は、多くの場合、取り外し自在のプッシュ式の蓋又は弁付き蓋構体を有する。残念ながら、幼児は、そのような蓋からこぼさず上手に飲むことができない。従って、弁付き蓋構体に装着可能であり、迅速に結合できる装着部を備えた組み合わせおしゃぶり/乳首が必要である。
本発明は、弁付き蓋構体を有する容器に装着するための、迅速に結合できる装着部を備えた単純な組み合わせおしゃぶり/乳首である。本発明は、容器の蓋に装着するように構成される一体に形成された乳首/おしゃぶり及びベースと、弁とを含む。弁は、幼児が乳首を通して液体を吸い上げることができるように開放され、幼児が空気を吸い込むことなく組み合わせおしゃぶり/乳首をおしゃぶりとして使用できるように閉鎖される。
本発明は、安全で、取り外し自在であり且つ交換可能な部品を含み、簡単におしゃぶりとして使用できると共に、水、牛乳、調合乳、母乳又は他の適切な飲料を小児に簡単に与えることができる迅速に結合できる装着部を有する組み合わせおしゃぶり/乳首を提供する。本発明によれば、時間を節約できること、使用が簡単であること、組み立て/解体が容易であること、哺乳瓶の交換を迅速に行えること、こぼすことが少ないこと、洗浄が容易になること及び安価になることに関して、より大きな利便性を提供する。
本発明の原理に従って構成された実施形態は、液体を吸い上げるための乳首流路を有する乳首を含む幼児ケア装置を提供する。装着部は、幼児ケア装置と容器との間の流れを調整するための蓋に幼児ケア装置を固着する。弁は、乳首流路と蓋との間の流れを調整する。
本発明の原理に従って構成された別の実施形態は、幼児ケア装置と容器との間の流れを調整するための蓋を含む幼児ケア装置を提供する。装着部は、幼児ケア装置を蓋に固着する。幼児ケア装置は、液体を吸い上げるための乳首流路を有する乳首を有する。弁は、乳首流路と蓋との間の流れを調整する。
本発明の原理に従って構成された別の実施形態は、容器と、幼児ケア装置と容器との間の流れを調整するための蓋とを含む幼児ケア装置を提供する。装着部は、幼児ケア装置を蓋に固着する。幼児ケア装置は、液体を吸い上げるための乳首流路を有する乳首を有する。弁は、乳首流路と蓋との間の流れを調整する。
本発明の原理に従って構成された実施形態は、一体型哺乳瓶弁付き蓋構体が上端部に装着されている典型的な哺乳瓶に迅速着脱スナップオン/スナップオフ装着部を介して取り外し自在に結合可能である組み合わせおしゃぶり/乳首構体を含む。一体型哺乳瓶弁付き蓋構体は、哺乳瓶の蓋の所定の場所に弁を含み、弁は、哺乳瓶からの液体又は空気の流れを可能にする開放位置と、流れを阻止する閉鎖位置との間で動作可能である。組み合わせおしゃぶり/乳首構体部分は、哺乳瓶の一体型弁付き蓋構体の上に乗せられ、中心位置を合わせて、スナップオン/スナップオフ装着部と係合するように押し付けることにより装着されてもよい。組み合わせおしゃぶり/乳首構体は、独自の内部漏れ防止弁を有し、この弁は、哺乳瓶の弁付き蓋構体とは互いに無関係に動作でき、組み合わせおしゃぶり/乳首構体が哺乳瓶の一体型弁付き蓋構体に装着されたときに開放状態又は閉鎖状態に設定できるように、一体型弁付き蓋構体と整列される。それら2つの弁は、互いに無関係に動作するので、迅速着脱スナップオン/スナップオフ装着部を介して、哺乳瓶の一体型弁付き蓋構体から組み合わせおしゃぶり/乳首構体を取り外すときには、ユーザは、一方又は双方の弁を手動操作により閉鎖し、液体又は空気が哺乳瓶から流れ出すのを防止すると共に、液体又は空気がおしゃぶりを通しておしゃぶり上の乳首の中へ流入するのを防止しなければならない。
本発明は、数多くの利点を提供する。本発明は、哺乳瓶の取り換え及び他の操作を片手で容易に行える交換自在の迅速着脱装着部を提供する。本発明は、おしゃぶりと哺乳用乳首を1つの構体に組み合わせた構成を提供する。哺乳用乳首とおしゃぶりとを組み合わせることにより、持ち運ぶ部品の数が減る。本発明は、安価で単純な内部漏れ防止弁を有する組み合わせおしゃぶり/乳首構体を提供する。本発明は、小児にとって窒息の危険を招きかねない係止リングなどの小さな外部着脱自在部品を必要としない。本発明は、低コストで製造可能であるので、使い捨て又は再利用が可能である。本発明は、洗浄しやすく、食器洗浄機で洗浄しても心配ない。本発明は、便利であり、使用が簡単であり、組み立て/解体が容易であり、哺乳瓶の交換をより早く行うことができ、中味がこぼれにくく、非常に手ごろな価格であるため、商業的価値が高い。
本発明は、一体型哺乳瓶弁付き蓋構体を装着された典型的な哺乳瓶と取り外し自在に結合可能な組み合わせおしゃぶり/乳首構体を提供し、組み合わせおしゃぶり/乳首構体の内部に含まれる内部漏れ防止弁は、液体又は空気の流れを選択的に可能にするか又は阻止する。閉鎖状態にあるとき、組み合わせおしゃぶり/乳首構体は密封され、幼児は、空気を飲み込むことなく、組み合わせおしゃぶり/乳首構体をおしゃぶりとして使用できる。 本発明は、安全且つ安価であり、わかりやすく、洗浄が容易であり、哺乳瓶とおしゃぶりとが別個である場合より面倒ではなく、保育者が幼児と共に、片手で用具を容易に使いこなすことを可能にする組み合わせおしゃぶり/乳首構体を提供する。
本発明は、この目的のために、本発明の目的を実現する上で安価で、信頼でき且つ有効である改良された要素及びその配列を提供する。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する以下の好適な実施形態の説明から明らかになるであろう。以下に、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。図中、同様の図中符号は、一貫して対応する特徴を示す。
図1は、弁付き蓋構体300を有する従来の哺乳瓶200と関連して、本発明を具体化した幼児ケア装置100を示す。哺乳瓶200及び弁付き蓋構体300は、硬質の破損/粉砕しにくいプラスチック材料から製造されるのが好ましい。哺乳瓶200の上端部は、一般に先細の形状であり、その終端部は、開口部215を有する雄ねじ付き首部分210である。
図2を参照すると、弁付き蓋構体300は、ベース305、口310及びキャップ315を含む。ベース305は、ねじ付き首部分210と螺合する雌ねじ320を有する。ベース305と哺乳瓶200との間で、他の適切な装着手段が採用されてもよい。
口310は、ベース305から延出し、ベース305と一体であってもよい。口310は、哺乳瓶200から液体を放出するための流路325を規定する。口310は、適切な材料から製造され、口310とキャップ315との間で流体シールを維持しつつ、キャップ315を口310に対して摺動させる外面345を規定する。
キャップ315は、口310を受け入れるための流路350を規定する。このキャップ315は、キャップ315と口310との間で流体シールを維持しつつ、口310に対してキャップ315を摺動させる内面355と、中央に配置され、流路350との間で選択的に液体を連通させる開口部330と、ベース305に対してキャップ315を動かすのを助けるリップ部分335とを有する。
流路325に、液体の流れを調整するストッパ340が配置される。キャップ315が口310に対して閉鎖位置をとるとき、ストッパ340は開口部330をふさぎ、液体の流れを阻止する。キャップ315が開放位置(図示せず)をとるためにベース305に対して引っ張られると、ストッパ340は開口部330から引き離され、液体の流れを可能にする。
幼児の口に入るか又は液体と連通する弁付き蓋構体300の各部分の汚染を防止するために、弁付き蓋構体300はカバー(図示せず)を有してもよい。
幼児ケア装置100は、装着部105、シールド110及び乳首115を含む。装着部105は、取り付けが容易になるように、ゴム、シリコーンゴム又はそれに類似する柔軟且つ弾性を有するプラスチック材料から製造されるのが好ましい。装着部105は、弁付き蓋構体300に取り外し自在に結合可能である。装着部105は、下部空洞を規定するベース120を有し、下部空洞は、キャップ315及びリップ部分335を受け入れ、キャップ315及びリップ部分335が完全に受け入れられたときに、それらの部分と摩擦係合し、その間に流体シールを維持するように構成される。装着部105は、キャップ315及び/又はリップ部分335との間に締り嵌めを形成するために半径方向内側へ延出する膨出部分125及び130を有してもよい。装着部は、キャップ315に装着されたとき、装着部105に必要な引っ張り力を加えることにより弁付き蓋構体300が開放され、必要な押圧力を加えることにより弁付き蓋構体300が閉鎖されるように構成されるのが好ましい。スナップ着脱、ねじり着脱及び部分回し差し込みを含めて、装着部105と弁付き蓋構体300との間に異なる種類の装着手段が採用されてもよい。
乳首115は、ゴム、シリコーンゴム又はそれに類似する柔軟且つ弾性を有するプラスチック材料から製造されるのが好ましい。乳首は上部空洞135を規定し、液体を吸い出すことができる開口部140を有する。乳首は、幼児ケア装置100に乳首を保持するフランジ145を有する。
シールド110は、幼児ケア装置100の吸い込みを防止するように構成されるのが好ましい。シールド110は、乳首のフランジ145を密封状態で保持するボス150を有し、例えば、リベット155により装着部105に回転自在に結合される。
更に図3を参照すると、シールド110は複数の貫通孔160を有する。装着部105は、相補形の複数の貫通孔165を有する。貫通孔160が貫通孔165と整列され、流体連通を可能にする開放位置を規定するように、シールド110は、装着部105に対して回転されてもよい。あるいは、貫通孔160が貫通孔165と整列されず、流体連通を阻止する閉鎖位置を規定するように、シールド110が回転されてもよい。
動作中、弁付き蓋構体300を有する哺乳瓶200から幼児ケア装置100を介して幼児に液体を供給するために、保育者は、キャップ315を哺乳瓶の上端部105に押し当てる。これにより、液密シールが形成される。次に、保育者は、装着部105に対してシールド110を開放位置まで回転させ、液体の流れを可能にする。最後に、保育者は、哺乳瓶200に対して幼児ケア装置100を弁付き蓋構体300を開放するのに十分なほど引っ張る。そこで、幼児は、弁付き蓋構体300及び幼児ケア装置100を経て哺乳瓶200から液体を吸い上げることができる。
哺乳瓶が空になるか又は幼児が飲み終わった場合、幼児ケア装置100を弁付き蓋構体300から分離し、おしゃぶりとして使用してもよい。保育者は、装着部105を哺乳瓶のキャップ315から分離し、次に、哺乳瓶に残っている中味を保存し且つ漏れを防止するために、キャップ315を押して閉鎖位置を規定する。次に、幼児ケア装置100を通して空気が引き込まれ、吸い込まれるのを防止するために、保育者は、装着部105に対してシールド110を閉鎖位置まで回転させる。
図4を参照すると、本発明の別の実施形態は、同様に弁付き蓋構体(図示せず)を有する哺乳瓶(図示せず)と関連して使用できる幼児ケア装置400を含む。幼児ケア装置400は、装着部405、シールド410及び乳首115を含む。
装着部405は、装着部105と同様に構成されるのが好ましく、弁付き蓋構体300に取り外し自在に結合可能である。装着部405は、下部空洞420を規定し、下部空洞は、キャップ315及びリップ部分335を受け入れ、キャップ315及びリップ部分335が完全に受け入れられたときに、それらの部分と摩擦係合し、その間に流体シールを維持するように構成される。装着部405は、キャップ315及び/又はリップ部分335との間に締り嵌めを形成するために半径方向内側へ延出する膨出部分425及び430を有してもよい。装着部405は、哺乳瓶のキャップ315に装着されたとき、装着部405に必要な力を加えることにより弁付き蓋構体が開閉されるように構成されるのが好ましい。スナップ着脱、ねじり着脱及び部分回し差し込み(これらに限定されない)を含めて、装着部405と弁付き蓋構体300との間で、異なる種類の装着手段が採用されてもよい。
シールド410は、幼児ケア装置400の吸い込みを防止するように構成されるのが好ましい。シールドは、乳首115のフランジ145を密封状態で保持するためのボス450を有する。幼児ケア装置400を通る流れを調整するために、シールドは、弁付き蓋構体300のキャップ315及び口310が結合されるのと同様の方法で装着部405に結合される。
装着部405は、装着部405から延出する内側スリーブ455を有する。内側スリーブ455は、哺乳瓶から液体を放出するための流路460を規定する。内側スリーブ455は、シールド410の外側スリーブ470と内側スリーブ455との間に流体シールを維持しつつ、外側スリーブ470を内側スリーブ455に対して摺動させる外面465を規定する。
外側スリーブ470は、内側スリーブ455を受け入れるための流路475を規定する。外側スリーブ470は、外側スリーブ470と内側スリーブとの間に流体シールを維持しつつ、外側スリーブ470を内側スリーブ455に対して摺動させる内面480を規定する。シールド410は、流路475との流体連通を選択的に成立させるために中央に配置された開口部485を有する。
液体の流れを調整するために、流路460にストッパ440が配置される。外側スリーブ470が内側スリーブ455に対して閉鎖位置をとるとき、ストッパ440は開口部485をふさぎ、液体の流れを阻止する。開放位置をとるために外側スリーブ470が内側スリーブ455に対して引っ張られると、ストッパ440は開口部485から引き離され、液体の流れを可能にする。
動作中、弁付き蓋構体300を有する哺乳瓶200から幼児ケア装置400を介して幼児に液体を与えるために、キャップ315及び/又はリップ部分335が装着部405との間に流密シールを形成しつつ完全に受け入れられるように、保育者は、キャップ315及び/又はリップ部分335を下部空洞420の中へしっかりと押し込む。次に、開放位置を規定し、ストッパ440を開口部485から引き離すために、保育者は、外側スリーブ470を内側スリーブ455に対して引っ張る。最後に、弁付き蓋構体300を開放するために、保育者は、幼児ケア装置400を哺乳瓶200に対して十分に引っ張る。そこで、幼児は、哺乳瓶200から弁付き蓋構体300及び幼児ケア装置400を通って流れる液体を吸い込むことができる。
哺乳瓶200が空になるか又は幼児が哺乳瓶200の液体をそれ以上欲しがらない場合には、弁付き蓋構体300から幼児ケア装置400を分離し、おしゃぶりとして使用してもよい。キャップ315及び/又はリップ部分335が装着部405から解除されるように、保育者は、キャップ315及び/又はリップ部分335を下部空洞420からしっかりと引き離す。次に、哺乳瓶200に残っている中味を保存し且つ漏れを防止するための閉鎖位置を規定するために、保育者は、キャップ315を弁付き蓋構体300のベース310に押し込む。次に、ストッパ440が開口部485をふさぎ、流体、特に空気が幼児ケア装置400を通して引き込まれ、吸い込まれるのを防止するように閉鎖位置を規定するために、保育者は、外側スリーブ470を内側スリーブ455の中へ押し込む。
図5に示されるように、本発明の別の実施形態は、弁付き蓋構体300と幼児ケア装置100又は400との間で流体を連通させるための延長部分500を含む。延長部分500は、装着部505、導管510及び弁515を含む。装着部505は、先に説明した装着部105に類似している。
導管510は、ゴム、シリコーンゴム又はそれに類似する柔軟且つ弾性を有するプラスチック材料から製造され、装着部505と弁515との間で流体を連通させる。
弁515は、弁付き蓋構体300と同様に動作する。弁515は、ベース520、口525及びキャップ530を含む。ベース520は導管510と接続し、導管510とキャップ530との間で流体を連通させる。
口525は、ベース520から延出し、ベース520と一体であってもよい。口525は、導管から液体を放出するための流路を規定する。口525は、キャップ530との間で流体シールを維持しつつ、口525に対してキャップ530を摺動させる外面535を規定する。
キャップ530は、口525を受け入れるための流路を規定する。このキャップは、口525との間で流体シールを維持しつつ、口525に対してキャップ530を摺動させる内面を規定する。キャップ530は、導管との流体連通を選択的に成立させるために中央に配置された開口部540を有する。キャップ530は、ベース520に対してキャップ530を動かすのを助けるためのリップ部分545を更に有する。
口525には、液体の流れを調整するためのストッパ(図示せず)が配置される。図示されるように、キャップ530が口525に対して閉鎖位置にあるとき、ストッパは開口部540をふさぎ、液体の流れを阻止する。キャップ530がベース520に対して開放位置まで引っ張られると、ストッパは開口部540から引き離され、液体の流れを可能にする。
弁515は、口525の中に入れられるか又は液体と接触する弁515の各部分の汚染を防止するためのカバー(図示せず)を有してもよい。
図6を参照すると、本発明の別の実施形態は、装着部605、シールド610及び乳首115を含む幼児ケア装置600を含む。
装着部605は、装着部105と同様に構成され、弁付き蓋構体300に取り外し自在に結合可能である。装着部105の場合と同様に、この装着部は下部空洞620を規定し、下部空洞620は、哺乳瓶のキャップ315及びリップ部分335を受け入れ、それらの部分が完全に受け入れられたとき、キャップ315及びリップ部分335と摩擦係合し、その間に流体シールを維持するように構成される。
シールド610は、幼児ケア装置600の吸い込みを防止するように構成されるのが好ましい。シールド610は、フランジ145により乳首を密封状態で保持するためのボス(図示せず)を有する。シールド610は、先にシールド110及び装着部105に関して説明したのと同様に、装着部605に回転自在に結合される。
装着部605は、装着部605の開/閉状態を示す指標635を有する。指標625は、指標635と整列されたとき、流体の連通を可能にする開放位置を示す。シールド610は、指標630を更に有する。指標630は、指標635と整列されたとき、シールド610及び装着部605が閉鎖位置にあり、流体の連通が阻止されることを示す。
装置は、弁付き蓋構体と離れた位置にある哺乳瓶の中味との間で流体を連通させるためのステムピックアップ管を更に具備してもよい。ステムピックアップ管は、望ましくない粒子を除去するためのふるいを有するのが好ましい。
図7に示される実施形態は、通常は閉鎖されており、装置が容器から分離されたときに空気の吸い込みを阻止する一体型逆止弁を含むように乳首が変形されている点を除いて、図4の実施形態に類似している。逆止弁は、ダックビル型であるのが好ましく、乳首の内部の開放端部の付近で自由端部が互いに係合する1対の可撓性フラップ795を備える。フラップは、乳首のその他の部分と一体に成形されるのが好ましく、通常は互いに接触することにより、スリットを規定するように設計される。スリットは、機械的変形又は十分な負圧(すなわち、容器内部の圧力より大きな乳首内部の圧力)により開放可能である。
乳首を装着部405に押し付けることにより、弁を開放できる。プローブ740の先端部790がフラップの端部と係合し、その間のシールを破断すると、液体は乳首を通過することができる。プローブ740は、管状であるのが好ましく、図7に破線で表される貫通孔を有するので、先端部790自体は、フラップ795の端面との間でシールを形成しない。
弁フラップ及びプローブの厳密な寸法は、変更されてもよい。最適の数値は、実験に基づいて判定できる。また、プローブの先端部790との係合により開放可能な種類の弁であれば、別の種類の逆止弁を代わりに使用してもよい。
本発明の原理を種々の大きさ、形状及び材質の哺乳瓶及び乳首に適用できる限りにおいて、本発明は、添付の請求の範囲により評価されるべきである。
Claims (14)
- 開放位置と閉鎖位置との間で軸方向に往復動作可能な弁付き蓋体を有する液体容器に装着するための幼児ケア装置であって、
液体流路を有する乳頭状突起部と、
前記幼児ケア装置を前記弁付き蓋体に固定するための基部と、前記乳頭状突起部を保持するための構造と、を有する装着部と、を備え、
前記装着部は、前記弁付き蓋体から前記液体流路への液体の流通を調整するための手動操作可能な弁を含むことを特徴とする幼児ケア装置。 - 前記装着部は、嵌合、螺合、又は挿嵌によって、前記弁付き蓋体と係合されることを特徴とする請求項1に記載の幼児ケア装置。
- 前記弁は、液体の流通を阻止する閉鎖位置と、液体の流通を許容する開放位置と、の間で回転自在又は摺動自在である複数の要素を有することを特徴とする請求項1に記載の幼児ケア装置。
- 前記装着部は、前記液体容器からの液体が流通可能な少なくとも1つの流路を有しており、
前記流路からの液体が流通可能な少なくとも1つの開口部を有するプレート部を備え、
前記プレート部は、前記開口部が前記流路に位置決めされて、液体の流通を許容する第1の位置と、前記開口部が前記流路に位置決めされず、液体の流通を阻止する第2の位置と、の間で、前記装着部に対して手動の回転が可能であることを特徴とする請求項1に記載の幼児ケア装置。 - 更に、前記装着部には第1の指標、前記プレート部には第2の指標を備え、
前記第1及び第2の指標は、第1の配列が前記第1の位置及び前記流路に対応し、第2の配列が前記第2の位置に対応するように配置されることを特徴とする請求項4に記載の幼児ケア装置。 - 前記装着部は、前記液体流路と連通する第1の流路を有する第1のスリーブと、前記弁付き蓋体と連通する第2の流路と、前記第1のスリーブによって摺動自在に受け入れられる第2のスリーブと、前記第2のスリーブに結合されたストッパと、を備え、
前記第1及び第2のスリーブは、前記ストッパが前記装着部内の液体の流通を阻止する閉鎖位置と、前記ストッパが前記装着部内の液体の流通を許容する開放位置と、の間で移動自在であることを特徴とする請求項1に記載の幼児ケア装置。 - 前記幼児ケア装置と前記弁付き蓋体との間で液体を流通させるための延長部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の幼児ケア装置。
- 前記延長部は、前記弁付き蓋体に該延長部を固定するための延長部装着部と、前記延長部を通じた液体の流通を調整するための延長部蓋体と、前記延長部装着部と前記延長部蓋体との間で液体を流通させるための導管部と、を備えたことを特徴とする請求項7に記載の幼児ケア装置。
- 前記延長部装着部は、嵌合、螺合、又は挿嵌によって、前記弁付き蓋体と係合されることを特徴とする請求項8に記載の幼児ケア装置。
- 前記延長部蓋体は、第1の延長部スリーブ流路を有する第1の延長部スリーブと、第2の延長部スリーブ流路と、前記第1の延長部スリーブにより摺動自在に支持される第2の延長部スリーブと、前記第2の延長部スリーブに操作可能に連結された延長部ストッパと、を備え、
前記第1及び第2の延長部スリーブが閉鎖位置を規定する場合には、前記延長部ストッパは液体の流通を阻止し、前記第1の延長部スリーブ及び前記第2の延長部スリーブが開放位置を規定する場合には、前記延長部ストッパは液体の流通を阻止しないことを特徴とする請求項8に記載の幼児ケア装置。 - 前記乳頭状突起部は、通常は前記容器から前記液体流路への液体の流通を閉塞するが、逆方向への液体の流通を可能にする逆止弁を備え、前記装着部は、分離位置に前記逆止弁と係合する先端部を有するプローブを備え、前記プローブは、前記分離位置において、前記容器から前記液体流路への液体の流通を許容するように前記逆止弁を開放することを特徴とする請求項1に記載の幼児ケア装置。
- 前記逆止弁は、1対の弾性フラップを有するダックビル状の弁であり、
前記弾性フラップは、通常は互いに対してシールするが、前記プローブが前記分離位置にある場合には、互いに対してシール不可となることを特徴とする請求項11に記載の幼児ケア装置。 - 前記弾性フラップは、前記乳頭状突起部内に一体に成形されることを特徴とする請求項12に記載の幼児ケア装置。
- 前記プローブは、管状であり、前記分離位置にある場合には、前記プローブの前記先端部が前記弾性フラップの端部に対してシールしないような貫通孔を有することを特徴とする請求項11に記載の幼児ケア装置。
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