JP2008312427A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動制御回路の構成がより単純で効率の良いブラシレスモータを提供する。
【解決手段】ブラシレスモータは、駆動方向に垂直な方向に磁化された永久磁石32と、永久磁石に対向するコイル部10とを備える。コイル部10の電磁コイル12は、駆動方向と平行な方向を軸に巻き回されている。駆動制御回路は、電磁コイル12に供給する電流の方向を変更せずに電磁コイル12に所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、ブラシレスモータを駆動方向に動作させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、永久磁石と電磁コイルとを利用したブラシレスモータに関する。
ブラシレスモータとしては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2001−298982号公報
従来のブラシレスモータでは、電磁コイルに印加する電流の方向を適宜切り替えることによって、所定の駆動方向に動作させていた。しかし、電流方向の切り替えを行うための駆動制御回路の構成が複雑であり、また、切り替えに伴って損失が発生するという問題があった。
本発明は、駆動制御回路の構成がより単純で効率の良いブラシレスモータを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 所定の駆動方向に動作可能なブラシレスモータであって、
前記駆動方向に垂直な方向に磁化された第1の永久磁石を含む第1の駆動部材と、
前記第1の駆動部材に対向して設けられ、前記駆動方向と平行な方向を軸に巻き回された電磁コイルを含む第2の駆動部材と、
前記電磁コイルに電力を供給する駆動制御回路と、
を備え、
前記駆動制御回路は、前記電磁コイルに供給する電流の方向を変更せずに前記電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、前記ブラシレスモータを前記駆動方向に動作させる、ブラシレスモータ。
このブラシレスモータでは、永久磁石に近い側のコイル部分と永久磁石に遠い側のコイル部分とで駆動力の大きさに差が生じるので、この差に等しい正味の駆動力が発生する。従って、電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、ブラシレスモータを駆動方向に動作させることが可能である。
[適用例2] 適用例1記載のブラシレスモータであって、
前記電磁コイルは、前記駆動方向と平行な方向を軸として磁束遮蔽部材の周囲に巻き回されている、ブラシレスモータ。
このブラシレスモータでは、磁束遮蔽部材によって永久磁石の磁束が遮蔽されるので、磁束遮蔽部材の外側(磁束遮蔽部材を挟んで永久磁石と反対側)にあるコイル部分(外側コイル部分)には永久磁石の磁束が到達しないので、この外側コイル部分からは駆動力が発生せず、一方、磁束遮蔽部材の内側(磁束遮蔽部材と永久磁石との間)にあるコイル部分(内側コイル部分)からは駆動力が発生する。従って、電磁コイルに供給する電流の方向を変更せずに電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、ブラシレスモータを前記駆動方向に動作させることが可能である。
[適用例3] 適用例1記載のブラシレスモータであって、
前記コイル部として、前記第1の永久磁石を挟んだ両側に第1と第2のコイル部がそれぞれ設けられており、
前記第1のコイル部の前記電磁コイルのうちで前記磁束遮蔽部材よりも前記第1の永久磁石に近い側にある内側コイル部分を流れる電流と、前記第2のコイル部の前記電磁コイルのうちで前記磁束遮蔽部材よりも前記第1の永久磁石に近い側にある内側コイル部分を流れる電流とが、互いに平行な方向に流れるように前記電磁コイルが結線されている、ブラシレスモータ。
[適用例4] 適用例1記載のブラシレスモータであって、さらに、
前記電磁コイルの一部分と前記第1の永久磁石との間の電磁相互作用による駆動力の発生を防止する駆動力発生防止部材を備え、
前記電磁コイルは、前記第1の永久磁石に面した側にある第1のコイル部分と、第1のコイル部分とは反対側にある第2のコイル部分と、を有し、
前記駆動力発生防止部材は、前記第1のコイル部分と前記第1の永久磁石との間における電磁相互作用の発生を許容するとともに、前記第2のコイル部分と前記第1の永久磁石との間における電磁相互作用の発生を防止する、ブラシレスモータ。
このブラシレスモータでは、第1のコイル部分では第1の永久磁石との間の電磁相互作用が発生するが、第1のコイル部分と反対側にある第2のコイル部分では第1の永久磁石との間の電磁相互作用が発生しないので、電磁コイルに供給する電流の方向を変更せずに電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、ブラシレスモータを駆動方向に動作させることが可能である。
[適用例5] 適用例4記載のブラシレスモータであって、
前記駆動力発生防止部材は、前記第2の駆動部材を挟んで前記第1の永久磁石と反対側に設けらた第2の永久磁石であり、
前記第2の永久磁石は、前記第1の永久磁石と互いに同じ極が対向するように設置されている、ブラシレスモータ。
この構成では、第2の永久磁石の磁場の影響により、第2のコイル部分と第1の永久磁石との間の電磁相互作用が発生しないので、第2の永久磁石が駆動力発生防止部材としての機能を実現することが理解できる。また、この構成では、第2の永久磁石と第2のコイル部分との間に電磁相互作用が働くので、第1のコイル部分のみでなく第2のコイル部分からも駆動力を発生することが可能となる。この結果、より大きな駆動力を発生できるという効果がある。
[適用例6] 適用例5記載のブラシレスモータであって、
前記電磁コイルは、空芯コイルか、又は、非磁性体材料で形成されたコア材を有するコイルである、ブラシレスモータ。
この構成では、電磁コイルのコア材と、永久磁石との間に余分な力が働かないので、なめらかな駆動を実現することが可能となる。
[適用例7] 適用例5記載のブラシレスモータであって、
前記電磁コイルは、磁性体部材を挟んで同極同士が対面した状態で前記磁性体部材にそれぞれ吸引されている2枚の永久磁石で構成される磁石集合体をコア材として備え、
前記磁石集合体の前記2枚の永久磁石は、前記第1及び第2の永久磁石のそれぞれと、互いに異なる極が対向するように配置されている、ブラシレスモータ。
この構成では、第1の第2の永久磁石による電磁コイル位置での磁場を強めることができるので、駆動力を高めることが可能となる。
[適用例8] 適用例4記載のブラシレスモータであって、
前記駆動力発生防止部材は、前記電磁コイルのコア材として設けられた第2の永久磁石を含み、
前記第2の永久磁石は、前記第1の永久磁石と互いに異なる極が対向するように設置されている、ブラシレスモータ。
この構成によっても、第2の永久磁石の磁場の影響により、第2のコイル部分と第1の永久磁石との間の電磁相互作用が発生しないので、第2の永久磁石が駆動力発生防止部材としての機能を実現することが理解できる。
[適用例9] 適用例1ないし8のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
前記第1の永久磁石は、前記第1の永久磁石の磁化方向に沿った寸法を厚みとする板状磁石である、ブラシレスモータ。
この構成では、サイズが小さく、効率の良いブラシレスモータを容易に得ることができる。
[適用例10] 適用例1ないし9のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
前記駆動制御回路は、前記電磁コイルに前記第1の電流方向とは逆の方向に駆動電流を供給することによって、前記ブラシレスモータを前記駆動方向とは逆の方向に動作させる、ブラシレスモータ。
この構成では、ブラシレスモータを任意に逆転させることが可能である。
[適用例11] 適用例1ないし10のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
前記第1の永久磁石は、前記駆動方向と交わる方向に沿って設けられた凹部又は凸部を有する、ブラシレスモータ。
[適用例12] 適用例1ないし11のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
前記ブラシレスモータは回転式モータであり、前記駆動方向は回転方向である、ブラシレスモータ。
[適用例13] 適用例1ないし11のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
前記ブラシレスモータは直進式モータであり、前記駆動方向は直進方向である、ブラシレスモータ。
[適用例14] 適用例1ないし13のいずれかに記載のブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
を備える電子機器。
[適用例15] 適用例14記載の電子機器であって、
前記電子機器はプロジェクタである、電子機器。
[適用例16] 適用例1ないし13のいずれかに記載のブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
前記ブラシレスモータに電源を供給する燃料電池と、
を備える燃料電池使用機器。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電動モータ及びその制御方法、それらを用いたアクチュエータや電子機器等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.変形例:
A.第1実施形態:
図1(A)は、本発明の第1実施形態におけるブラシレスモータで利用される永久磁石とコイル部の概略構成を示す斜視図である。この例では、永久磁石32を挟んだ両側に、コイル部10がそれぞれ永久磁石32と対向する位置に設けられている。各コイル部10は、磁束遮蔽部材14と、磁束遮蔽部材14の回りに巻き回された電磁コイル12とで構成されている。磁束遮蔽部材14は、磁性体材料で形成することが可能であり、特にパーマロイなどの高透磁率材料で形成されていることが好ましい。図1(A)には、ブラシレスモータの駆動方向DDが示されている。電磁コイル12は、モータの駆動方向DDに平行な方向を軸として、磁束遮蔽部材14の周囲に巻き回されていることが理解できる。なお、電磁コイル12は絶縁材で被覆されている。
図1(B)は、永久磁石とコイル部の正面図である。永久磁石32は、板状磁石であり、モータの駆動方向DDに垂直な方向(図1(B)の上下方向)に磁化されている。すなわち、永久磁石32の磁束Btの方向は、駆動方向DDと垂直である。
図1(B)では、電磁コイル12が、磁束遮蔽部材14よりも永久磁石32に近い方に存在する内側コイル部分12iと、磁束遮蔽部材14よりも永久磁石32に遠い方に存在する外側コイル部分12oとに分けて描かれている。これらのコイル部分12i,12oの区別は単に便宜上のものであり、両方ともに磁束遮蔽部材14の回りを周回している同一のコイルの一部分である。内側コイル部分12iを示すマーク(円内に黒点が付されたもの)は、電流が紙面の裏側から表側に流れることを意味している。すなわち、永久磁石32の両側にある2つの内側コイル部分12iでは、同じ方向に電流が流れている。外側コイル部分12oを示すマーク(円内に×が付されたもの)は、電流が紙面の表側から裏側に流れることを意味している。なお、図1(A)にはこの電流方向CDが示されている。
コイル部10をステータとしてモータを構成した場合には、内側コイル部12iに流れる電流と、永久磁石32の磁束Btとによって、電磁コイル12から永久磁石32に駆動方向DDの力が発生する。一方、永久磁石32の磁束Btは、磁束遮蔽部材14によって遮蔽されるので、外側コイル部12oには永久磁石32の磁束Btが到達しない。図1(C)は、図1(B)の側面図であり、駆動方向DDから見た図である。図1(C)に破線で示すように、磁束Btは、磁束遮蔽部材14で遮蔽されて外側コイル部12oにほとんど達していない。この磁束遮蔽部材14の効果により、外側コイル部12oからは駆動力が発生しないので、内側コイル部12iからの駆動力がモータの駆動力として働くことが理解できる。
なお、図1の構成において、2つのコイル部10のうちの一方を省略しても良い。但し、永久磁石32の両側にコイル部10をそれぞれ設けるようにすれば、駆動力をほぼ2倍にすることができ、また、駆動方向DD以外の方向に駆動力が発生する可能性を低減することが可能である。また、モータの駆動力を効率的に発生させるためには、永久磁石32と磁束遮蔽部材14は、いずれも永久磁石32の磁化方向に沿った方向を厚み方向とする板状部材として構成されていることが好ましい。また、このような板状の磁束遮蔽部材14を用いれば、ブラシレスモータのサイズ(特に厚み)を小さくすることが可能である。
図1の構成では、絶縁被覆された電磁コイル12を磁束遮蔽部14に直接巻いているが、絶縁品質を向上させるために、ボビンを設け、ボビンの回りに電磁コイル12を巻くようにしてもよい。このとき、ボビン構造が磁束遮蔽部を含むような種々の構成を採用することができる。例えば、中空ボビンの内部に磁束遮蔽部14を挿入するようにしてもよい。あるいは、ボビン自体を磁束遮蔽部材で構成するようにしてもよい。
図2は、永久磁石32の形状の変形例を示すものであり、図1(C)に対応する図である。この永久磁石32aは、その両端に略台形状(又は略扇状)に広がる台形部分32dを有している。この台形部分32dは、電磁コイル12のうちで有効な駆動力を発生するコイル部分の長さを図1(C)の構成よりも長くすることができる。この結果、より効率良く駆動力を発生することが可能である。
図3(A)は、本発明の第1実施形態の第1実施例としての回転式ブラシレスモータの構成を示す断面図である。このモータ100は、コイル部10を含むステータと、永久磁石32を含むロータ部30とを有している。図3(B)に示すように、ロータ部30は、円環状の外形形状を有する板状の永久磁石32を有している。ロータ部30の中心は回転軸112に固定されている。回転軸112は、軸受部114で保持されている。なお、永久磁石32の外周には、磁気ヨーク部材34が設けられている。磁気ヨーク部材34は省略可能である。図3(C)は、コイル部10を含むステータの水平断面を示している。磁束遮蔽部材14は、リング状の外形形状を有する板状部材である。電磁コイル12は、磁束遮蔽部材14のほぼ中央を通り磁束遮蔽部材14の外周円と同心円状の軸を中心に巻き回されている。電磁コイル12は、例えば細長い板状導線を巻き回した平巻コイルによって形成することが可能であるが、本明細書の各図では簡略化されて描かれている。図3(A)に示すように、電磁コイル12は基板(回路基板)16に設置されている。コイル部10と基板16とで構成されるステータは、モータ100のケーシング102に固定されている。
図4は、磁束遮蔽部材14と電磁コイル12の具体的な形状の例を示している。図4(A),(B)に示すように、磁束遮蔽部材14と電磁コイル12は、それぞれ外形が半リング形状の2つの部分で構成されている。磁束遮蔽部材14を構成する半リング状の部材の境界は、割り部14s(離間部)が存在する。図4(C)は、磁束遮蔽部材14と電磁コイル12とを組み合わせた形状を示す平面図であり、図4(D)はその断面図である。図4(D)に示すように、2つの磁束遮蔽部材14は、電磁コイル12の中に設けられた空間(中空部)にそれぞれ挿入され、その後、図4(C)に示すように互いに連結される。図4(E)は、図4(C)のE部を拡大して示している。ここでは、割り部14sの上側と下側にくさび状の連結部材14cが嵌め込まれており、これによって半リング状の磁束遮蔽部材14同士が連結されている。
図5は、磁束遮蔽部材14と電磁コイル12をそれぞれ4分割した場合の形状の例を示している。これらの例から理解できるように、図1(A)に示すような真っ直ぐな板状の永久磁石32及び磁束遮蔽部材14を用いたモータのみでなく、曲がった形状を有する永久磁石や磁束遮蔽部材を用いたモータも実現可能である。
図6は、実施例におけるブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。この駆動制御回路は、CPUシステム300と、駆動信号生成部200と、駆動ドライバ部210と、回生制御部220と、蓄電器230と、蓄電制御部240とを備えている。駆動信号生成部200は、駆動ドライバ部210に供給する駆動信号を生成する。
図7は、駆動ドライバ部210の構成を示す回路図である。この駆動ドライバ部210は、H型ブリッジ回路を構成している。駆動信号生成部200からは、第1の駆動信号DRVA1と、第2の駆動信号DRVA2のうちの一方が駆動ドライバ部210に供給される。図6に示す電流IA1,IA2は、これらの駆動信号DRVA1,DRVA2に応じて流れる電流(「駆動電流」とも呼ぶ)の方向を示している。例えば、第1の駆動信号DRVA1に応じて電流IA1が流れる場合にはモータが所定の第1の駆動方向に動作し、第2の駆動信号DRVA2に応じて電流IA2が流れる場合にはモータが第1の駆動方向とは逆の第2の駆動方向に動作する。この第1の駆動方向は、例えば図1(A)に矢印DDで示す方向である。あるいは、図3のような回転式モータの場合には、第1の駆動方向は例えば右回りであり、第2の駆動方向は左回りである。駆動信号DRVA1,DRVA2としては、例えば、一定のオン信号や、周期的なパルス信号等を使用することが可能である。
なお、駆動信号生成部200は、2つの駆動信号DRVA1,DRVA2のうちの一方のみしか生成しないように構成することも可能である。この場合には、モータは一方向にしか駆動できないが、例えばファンモータのような実装例ではこれでも十分である。
図8は、回生制御部220の内部構成を示す回路図である。回生制御部220は、電磁コイル12に対して駆動ドライバ部と並列に接続されている。回生制御部220は、ダイオードで構成される整流回路222と、スイッチングトランジスタ224とを備えている。蓄電制御部240によってスイッチングトランジスタ224がオン状態になると、電磁コイル12で発生した電力を回生して蓄電器230を充電することが可能である。また、蓄電器230から電磁コイル12に電流を供給することも可能である。なお、回生制御部220と蓄電器230と蓄電制御部240は省略してもよい。
このように、第1実施形態の第1実施例のブラシレスモータでは、永久磁石32と対向した位置に磁束遮蔽部材14を設け、磁束遮蔽部材14の周囲に電磁コイル12を巻き回すようにしたので、電磁コイル12に一定方向の電流を流すことによって、モータに所定の駆動方向の力を発生させることができる。すなわち、本実施例のブラシレスモータでは、制御回路によって駆動電圧や駆動電流の切り替えを行うことなく、ブラシレスモータを動作させることが可能である。
図9は、第1実施形態の第2実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ100aは、図3(A)に示した第1実施形態の第1実施例のモータのロータ部30の上側と下側に、コイル部10を含むステータをそれぞれ設けたものであり、他の点は図3に示した第1実施例と同じである。この第2実施例のモータは、第1実施例のモータの約2倍の駆動力を発生することが可能である。
図10は、第1実施形態の第3実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ100bは、コイル部10を含むステータの上側と下側に、ロータ部30をそれぞれ設けた構成を有している。このモータでは、磁束遮蔽部材14の上側のコイル部分と下側のコイル部分からそれぞれ有効な駆動力を発生させることができる。従って、第1実施例(図3)や第2実施例(図9)よりも効率を向上させることが可能である。
図11は、第1実施形態の第4実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ100cは、中空円筒状の永久磁石32を含むロータ部30と、コイル部10を含むステータとが、回転軸112を中心とする同心円筒状に構成されている。このようなモータも、図1で説明した原理に従って、有効な駆動力を発生することが可能である。
図12は、第1実施形態の第5実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ100dは、図11に示した第4実施例のロータ部30を二重円筒構造に変更し、ステータの内側にも永久磁石を設けたものである。この構成では、図10に示したモータと同様に、コイルの両側から有効な駆動力を発生することが可能であり、効率の良いモータが得られる。
図13は、第1実施形態の第6実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ1000は、固定ガイド部1100と、移動部1200とを備えている。図13(A)に示すように、固定ガイド部1100の中心には、移動方向に伸びる板状の永久磁石32が設けられている。移動部1200は、固定ガイド部1100を上下方向に挟むように構成されており、磁束遮蔽部材14とコイル12とを含むコイル部10が、永久磁石32の上と下にそれぞれ対向して設けられている。図13(B)に示すように、移動部1200には駆動制御部1250が設けられている。駆動制御部1250は、燃料電池などの自立的な電源装置(図示省略)を有している。固定ガイド部1100は、移動部1200を導くためのレール1120が設けられている。移動部1200は、ベアリング部1140によってレール1120に摺動可能に保持されている。本発明によるブラシレスモータは、このようなリニアモータとしても実現可能である。
図14は、第1実施形態の第7実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ1010は、固定ガイド部1100の構成が図13に示した第6実施例と異なっている。すなわち、第7実施例では、固定ガイド部1100の中央に、磁気ヨーク部材34を挟んで2枚の永久磁石32が設けられている。これらの2枚の磁石32の磁化方向は、同じでも良く、逆方向でも良い。また、固定ガイド部1100の両側の移動部1200の外側の位置に、永久磁石32及び磁気ヨーク部材34が設けられている。第7実施例では、これらの4つの永久磁石32を設けることによって、2つのコイル部10の上側と下側のコイル部分(図1(B)で説明した内側コイル部分12iと外側コイル部分12o)をそれぞれ有効に活用することができる。
図15は、第1実施形態の第8実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ2000は、固定ガイド部2100と、移動部2200とを備えている。図15(A)に示すように、移動部2200のの中心には、移動方向に伸びる板状の磁束遮蔽部材14が設けられており、その回りを電磁コイル12が巻き回されている。固定ガイド部2100は、移動部2200を上下方向に挟むように構成されており、2枚の永久磁石32が対向して設けられている。図15(B)に示すように、移動部2200には駆動制御部2250が設けられている。駆動制御部2250は、燃料電池などの自立的な電源装置(図示省略)を有している。固定ガイド部2100には、移動部2200を導くためのレール2120が設けられている。移動部2200は、ベアリング部2140によってレール2120に摺動可能に保持されている。このリニアモータは、永久磁石を固定ガイド部に使用し、電磁コイルを移動部に使用している点で、図13に示した第6実施例と逆の関係にある。以上の第1実施形態の各種実施例から理解できるように、本発明の第1実施形態によるブラシレスモータは、図1〜図2に示したコイル部の構成及びこれと類似の構成を採用しつつ、様々な機械構造で実現することが可能である。
B.第2実施形態:
図16(A)は、本発明の第2実施形態におけるブラシレスモータで利用される永久磁石とコイル部の第1の構成例を示す斜視図である。この構成例では、永久磁石32と、電磁コイル12を含むコイル部10aとが対向して設けられている。図16(A)には、ブラシレスモータの駆動方向DDが示されている。電磁コイル12は、モータの駆動方向DDに平行な方向を軸として巻き回されていることが理解できる。なお、電磁コイル12は絶縁材で被覆されている。
図16(B)は、永久磁石とコイル部の正面図である。図16(C)は、図16(B)の側面図であり、駆動方向DDから見た図である。これらの図に示されているように、永久磁石32の後ろ側(コイル部10aと反対側)には、磁気ヨーク34が設けられていることが好ましい。永久磁石32は、板状磁石であり、モータの駆動方向DDに垂直な方向(図16(B)、(C)の上下方向)に磁化されている。すなわち、永久磁石32の磁束Btの方向は、駆動方向DDと垂直である。コイル部10aは、磁性体部材14と、磁性体部材14の上に設けられた永久磁石15とで構成されるコア部材20を有している。電磁コイル12は、このコア部材20の周りに巻き回されている。永久磁石15,32は、互いに異なる極が対向するように配置されている。図16(B)、(C)の例では、永久磁石32のN極と、永久磁石15のS極とが対向しているが、これらを逆にすることも可能である。なお、磁性体部材14は、種々の磁性体材料で形成することが可能であり、特にパーマロイなどの高透磁率材料で形成されていることが好ましい。
図16(B)では、電磁コイル12が、永久磁石32に近い側に存在する上側コイル部分12uと、永久磁石32に遠い方に存在する下側コイル部分12dとに分けて描かれている。これらのコイル部分12u,12dの区別は単に便宜上のものであり、両方ともにコア部材20の回りを周回している同一のコイルの一部分である。上側コイル部分12uを示すマーク(円内に×が付されたもの)は、電流が紙面の表側から裏側に流れることを意味している。下側コイル部分12dを示すマーク(円内に黒点が付されたもの)は、電流が紙面の裏側から表側に流れることを意味している。なお、図16(A)にはこの電流方向CDが示されている。
図16(B)、(C)に示すように、上側コイル12部分uには、永久磁石32による磁束Bt(磁場)が達している。従って、上側コイル部分12uに電流が流れると、その電流と永久磁石32との間に電磁相互作用が働き、駆動力が発生する。一方、コア部材20は、永久磁石32による磁場をほぼ完全に遮蔽して、下側コイル部分12dに磁場が達するのを防止している。従って、下側コイル部分12dに電流が流れても、永久磁石32との間に電磁相互作用はほとんど発生しない。換言すれば、このコア部材20は、上側コイル部分12uと永久磁石32との間における電磁相互作用の発生を許容するとともに、下側コイル部分12dと永久磁石32との間における電磁相互作用の発生を防止する駆動力発生防止部材としての機能を有している。なお、コア部材20を構成する磁性体部材14と永久磁石15のうちの一方を省略してもよい。
なお、モータの駆動力を効率的に発生させるためには、永久磁石32とコア部材20は、いずれも永久磁石32の磁化方向に沿った方向を厚み方向とする板状部材として構成されていることが好ましい。また、このような板状部材を用いれば、ブラシレスモータのサイズ(特に厚み)を小さくすることが可能である。
図16の構成では、絶縁被覆された電磁コイル12をコア部材20に直接巻いているが、絶縁品質を向上させるために、ボビンを設け、ボビンの回りに電磁コイル12を巻くようにしてもよい。このとき、ボビン構造がコア部材を含むような種々の構成を採用することができる。例えば、中空ボビンの内部にコア部材20を挿入するようにしてもよい。あるいは、ボビン自体をコア部材20で構成するようにしてもよい。
図17は、図16に示す第1の構成例におけるコア部材の変形例を示す説明図である。図17(A)のコイル部10bは、図16のコイル部10aから磁性体部材14を省略したものである。この構成によっても、図16に示した構成とほぼ同様な効果が得られる。図17(B)のコイル部10cは、コア部材20aとして非磁性体部材を採用したものである。非磁性体製のコア部材20aを使用した場合にも、上部コイル部分12uと下部コイル部分12dとの間には駆動力の差が存在する。すなわち、上部コイル部分12uは磁石32により近いので、下部コイル部分12dよりも大きな駆動力を発生する。従って、これらのコイル部分12u,12dとの間の駆動力の差によって、正味の駆動力が発生する。この結果、同一方向に電流を流し続けることによって、モータを所定の駆動方向に駆動することが可能である。
図18(A)は、第2実施形態における永久磁石とコイル部の第2の構成例を示す斜視図である。この構成例では、コイル部10dの上側と下側に、2つの永久磁石32u,32dが設けられている。2つの永久磁石32u,32dは、同じ極が互いに向き合うように配置されている。なお、この例ではN極同士が向き合っているが、S極同士が向き合うようにしてもよい。
図18(B)は、永久磁石とコイル部の正面図であり、図18(C)は図18(B)の側面図である。これらの図に示されているように、永久磁石32u,32dの後ろ側(コイル部10dと反対側)には、磁気ヨーク34がそれぞれ設けられていることが好ましい。コイル部10dは、コア部材20aの周りに電磁コイル12が巻き回されたものである。このコア部材20aは、非磁性体部材で形成されている。非磁性体部材としては、例えば、植物性樹脂、カーボン系樹脂(ガラス状カーボン、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)、カーボンファイバー等)、セラミックス(ステアタイト、アルミナ、ジルコニア等)を採用可能である。図18(B)に示すように、第1の永久磁石32uによる磁束Bt1は、電磁コイル12の上側コイル部分12uに達しているが、下側コイル部分12dには達していない。反対に、第2の永久磁石32dによる磁束Bt2は、下側コイル部分12dに達しているが、上側コイル部分12uには達していない。
図18(D)は、図18(C)の上下方向に沿った2つの永久磁石32u,32dによる磁界の強さ(磁場の強さ)を示すグラフである。このグラフからも理解できるように、上側コイル部分12uと、下側コイル部分12dとでは、磁場の向きが逆転している。従って、電磁コイル12に図18(A),(B)に示す向きCDの電流が流れると、2つの永久磁石32u,32dに同じ向きDDの駆動力が発生する。なお、上側コイル部分12uにおける磁界の強さ(すなわち磁束密度)と、下側コイル部分12dにおける磁界の強さが互いに等しいことが好ましい。このためには、2つの永久磁石32u,32dとしては、同一寸法及び同一特性の磁石を用い、また、電磁コイル12から2つの永久磁石32u,32dへの距離も等しいものとすることが好ましい。
図18の構成例では、第2の永久磁石32dが、上側コイル部分12uと第1の永久磁石32uとの間における電磁相互作用の発生を許容するとともに、下側コイル部分12dと第1の永久磁石32uとの間における電磁相互作用の発生を防止する駆動力発生防止部材としての機能を奏するものと考えることも可能である。但し、第2の永久磁石32dと下側コイル部分12dとの間でも電磁相互作用が発生する。すなわち、上側コイル部分12uと下側コイル部分12dの両方から駆動力が発生するので、大きな駆動力を得ることが可能となる。
図19は、図18に示す第2実施形態の第2の構成例におけるコア部材の変形例を示す説明図である。図19(A)の構成では、コイル部10eのコア部材20bとして磁石集合体が採用されている。この磁石集合体20bは、磁性体部材14と、この磁性体部材14を挟む2枚の永久磁石15で構成されている。2枚の永久磁石15は、同極同士が対面した状態で磁性体部材14にそれぞれ吸引されている。磁性体部材14の主表面(磁石と接する表面)は、永久磁石15の主表面(磁性体部材14と接する表面)以上の大きさを有していることが好ましい。この構成では、2つの磁石15の間では反発力が働かず、個々の磁石15が磁性体部材14に吸引された状態で保持される。従って、磁性体部材14を挟んだ反対側の方向(図では上下方向)に、磁石15の同じ極(この例ではS極)が向くような構造を安定した状態で維持することができる。図19(B)の構成では、電磁コイル12の内側にはコア部材が全く設けられておらず、中空である。本明細書では、このような構成のコイルを「空芯コイル」とも呼ぶ。
図19(A),(B)の構成においても、磁界の分布が図18(D)で示したものとほぼ同様な形状となる。従って、上側コイル部分12uと下側コイル部分12dとから、同じ駆動方向DDの駆動力を発生させることが可能である。この説明からも理解できるように、電磁コイル12の上側と下側に永久磁石32u,32dを配置した構成では、電磁コイル12を、空芯コイルとして構成することも可能であり、あるいは、上下方向に対称な構造を有する種々のコア部材を有するコイルとして構成することも可能である。但し、空芯コイルとしたり、あるいは、コア部材を非磁性体部材で構成した場合には、コアと永久磁石32u,32dとの間に余計な力が働かないので、よりなめらかな駆動を実現することができるという利点がある。
図20(A)は、本発明の第1実施形態の第1実施例としての回転式ブラシレスモータの構成を示す断面図である。このモータ110は、コイル部10aを含むステータと、永久磁石32を含むロータ部30とを有している。コイル部10aと永久磁石32の構成は、図16に示した構成を採用している。図20(B)に示すように、ロータ部30は、円環状の外形形状を有する板状の永久磁石32を有している。ロータ部30の中心は回転軸112に固定されている。回転軸112は、軸受部114で保持されている。なお、永久磁石32の外周には、磁気ヨーク部材34が設けられている。磁気ヨーク部材34は省略可能である。図20(C)は、コイル部10aを含むステータの水平断面を示しており、磁性体部材14の位置で切断した図である。磁性体部材14は、略リング状の外形形状を有する板状部材であり、その周囲にはケーシング102と連結するために4つの突起が設けられている。但し、これらの突起は省略可能である。電磁コイル12は、磁性体部材14のほぼ中央を通る円状の軸(磁性体部材14の外周円及び内周円と同心円状の軸)を中心に巻き回されている。電磁コイル12は、例えば細長い板状導線を巻き回した平巻コイルによって形成することが可能であるが、本明細書の各図では簡略化されて描かれている。図20(A)に示すように、電磁コイル12は基板(回路基板)16に設置されている。コイル部10aと基板16とで構成されるステータは、モータ110のケーシング102に固定されている。
図21は、コイル部10aの具体的な形状の例を示している。図21(A),(B),(C)に示すように、磁性体部材14と電磁コイル12と永久磁石15は、それぞれ外形が半リング形状の2つの部分を有している。磁性体部材14を構成する半リング状の部材の境界は、割り部14s(離間部)が存在する。図21(D)は、磁性体部材14と電磁コイル12とを組み合わせた形状を示す平面図であり、図21(E)はその断面図である。なお、図21(D)では、図示の便宜上、永久磁石15を省略して描いている。図21(E)に示すように、半リング状の磁性体部材14と永久磁石15は、半リング状の電磁コイル12の中に設けられた空間(中空部)にそれぞれ挿入され、その後、図21(D)に示すように互いに連結される。図21(F)は、図21(D)のF部を拡大して示している。ここでは、割り部14sの上側と下側にくさび状の連結部材14c、14dが嵌め込まれており、これによって半リング状の磁性体部材14同士が連結されている。
図22は、磁性体部材14と電磁コイル12をそれぞれ4分割した場合の形状の例を示している。これらの例から理解できるように、図16、図18に示したような真っ直ぐな板状の永久磁石及び磁気ヨーク部材を用いたモータのみでなく、曲がった形状を有する永久磁石や磁気ヨーク部材を用いたモータも実現可能である。
このように、第2実施形態の第1実施例のブラシレスモータでは、第1の永久磁石32と対向してコイル部10aを設け、コイル部10aのコア部材20として、第1の永久磁石32と異なる極同士が向き合うように配置された第2の永久磁石15を設けたので、電磁コイル12に一定方向の電流を流すことによって、モータに所定の駆動方向の力を発生させることができる。すなわち、本実施例のブラシレスモータでは、制御回路によって駆動電圧や駆動電流の切り替えを行うことなく、ブラシレスモータを動作させることが可能である。
図23は、第2実施形態の第2実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110aは、図20(A)に示した第1実施例のモータのロータ部30の上側と下側に、コイル部10aを含むステータをそれぞれ設けたものであり、他の点は図20に示した第1実施例と同じである。この第2実施例のモータは、第1実施例のモータの約2倍の駆動力を発生することが可能である。
図24は、第2実施形態の第3実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110bは、図10に示した第1実施例のモータのコイル部10aを図17(C)に示したコイル部10cで置き換えたものである。この第3実施例のモータは、第1実施例のモータよりも駆動力はやや小さいが、より軽量化することが可能である。
図25は、第2実施形態の第4実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110cは、コイル部10dを含むステータの上側と下側に、ロータ部30をそれぞれ設けた構成を有している。コイル部10dと永久磁石32の構成は、図18に示した構成を採用している。このモータでは、コア部材20aの上側のコイル部分と下側のコイル部分からそれぞれ有効な駆動力を発生させることができる。従って、第1実施例(図20)や第2実施例(図23)よりも効率を向上させることが可能である。
図26は、第2実施形態の第5実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110dは、コイル部10eを含むステータの上側と下側に、ロータ部30をそれぞれ設けた構成を有している。コイル部10eと永久磁石32の構成は、図19(A)に示した構成を採用している。このモータでは、コア部材20bの上側のコイル部分と下側のコイル部分からそれぞれ有効な駆動力を発生させることができる。従って、第1実施例(図20)や第2実施例(図23)よりも効率を向上させることが可能である。
図27は、第2実施形態の第6実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110eは、中空円筒状の永久磁石32を含むロータ部30と、コイル部10aを含むステータとが、回転軸112を中心とする同心円筒状に構成されている。コイル部10aと永久磁石32の構成は、図16に示した構成を採用している。このようなモータも、図16で説明した原理に従って、有効な駆動力を発生することが可能である。
図28は、第2実施形態の第7実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110fは、図27に示したモータのコア部材から磁性体部材14を省略したものである。コイル部10bの構成は、図17(A)に示したものと同じである。このモータ110fも、図27とほぼ同様な効果を有している。
図29は、第2実施形態の第8実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110gは、図28に示したモータのコア部材の永久磁石15を非磁性体部材20aに置き換えたものである。コイル部10cの構成は、図17(B)に示したものと同じである。このモータ110gでは、磁石32と反対側にあるコイル部分からマイナスの駆動力(モータの駆動方向とは逆向きの駆動力)が発生するので、正味の駆動力は小さくなるが、モータを軽量化することが可能である。
図30は、第2実施形態の第9実施例における回転式ブラシレスモータの構成を示している。このモータ110hは、図29に示した第8実施例のロータ部30を二重円筒構造に変更し、ステータの内側にも永久磁石32を設けたものである。コイル部10eの構成は、図19(A)に示したものと同じである。この構成では、コイルの両側から有効な駆動力を発生することが可能であり、効率の良いモータが得られる。
図31は、第2実施形態の第10実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ1000aは、固定ガイド部1100と、移動部1200とを備えている。図31(A)に示すように、固定ガイド部1100の中心には、移動方向に伸びる板状の永久磁石32が設けられている。移動部1200は、固定ガイド部1100を上下方向に挟むように構成されており、コイル部10aが、永久磁石32の上と下にそれぞれ対向して設けられている。コイル部10aと永久磁石32の構成は、図16に示した構成を採用している。図31(B)に示すように、移動部1200には駆動制御部1250が設けられている。駆動制御部1250は、燃料電池などの自立的な電源装置(図示省略)を有している。固定ガイド部1100は、移動部1200を導くためのレール1120が設けられている。移動部1200は、ベアリング部1140によってレール1120に摺動可能に保持されている。本発明によるブラシレスモータは、このようなリニアモータとしても実現可能である。
図32は、第2実施形態の第11実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ1010aは、固定ガイド部1100の構成が図31に示した第6実施例と異なっている。すなわち、第11実施例では、固定ガイド部1100の中央に、磁気ヨーク部材34を挟んで2枚の永久磁石32が設けられている。これらの2枚の磁石32の磁化方向は、同じでも良く、逆方向でも良い。また、固定ガイド部1100の両側の移動部1200の外側の位置に、永久磁石32及び磁気ヨーク部材34が設けられている。コイル部10eと永久磁石32の構成は、図19(A)に示した構成を採用している。第7実施例では、複数の永久磁石32を設けることによって、2つのコイル部10eの上側と下側のコイル部分(図18(B)で説明した上側コイル部分12uと下側コイル部分12d)をそれぞれ有効に活用することができる。
図33は、第2実施形態の第12実施例としてのリニアモータの構成を示している。このリニアモータ2000aは、固定ガイド部2100と、移動部2200とを備えている。図33(A)に示すように、移動部2200のの中心には、移動方向に伸びるコイル部10eが設けられている。このコイル部10eは、図19(A)に示したものと同じである。固定ガイド部2100は、移動部2200を上下方向に挟むように構成されており、2枚の永久磁石32が対向して設けられている。図33(B)に示すように、移動部2200には駆動制御部2250が設けられている。駆動制御部2250は、燃料電池などの自立的な電源装置(図示省略)を有している。固定ガイド部2100には、移動部2200を導くためのレール2120が設けられている。移動部2200は、ベアリング部2140によってレール2120に摺動可能に保持されている。このリニアモータは、永久磁石を固定ガイド部に使用し、電磁コイルを移動部に使用している点で、図31に示した第10実施例と逆の関係にある。以上の各種実施例から理解できるように、本発明の第2実施形態によるブラシレスモータは、図16〜図19に示したコイル部の構成及びこれと類似の構成を採用しつつ、様々な機械構造で実現することが可能である。
以上の各種の実施例から理解できるように、本発明の第2実施形態の各種実施例によるブラシレスモータは、第1の永久磁石が設けられている第1の部材(「第1の駆動部材」とも呼ぶ)と、電磁コイルが設けられている第2の部材(「第2の駆動部材」とも呼ぶ)と、を備え、第1と第2の駆動部材とが相対的に移動できるように構成された種々のブラシレスモータとして実現可能である。なお、回転式モータの場合には、例えば第1の駆動部材がロータとなり、第2の駆動部材がステータとなる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
図34(A),(B)は、図1(B)に示した構成の変形例を示す説明図である。図34(A)の例では、磁石32の上面と下面の対向する位置にスリット36がそれぞれ設けられている。図34(B)の例では、磁石32の上面のスリット36と下面のスリット36が、隣接するスリット同士のピッチの1/2だけずれた位置に設けられている。
図35(A)〜(C)は、磁石32のスリット36の配置例を示す説明図である。図35(A)の例では、スリット36が駆動方向DDに直交する方向に沿って設けられている。図35(B),(C)の例では、スリット36が、駆動方向DDと駆動方向DDに直交する方向との両方から傾いた方向に沿って設けられている。これらの例から理解できるように、スリット36は、モータの駆動方向DDに交わる方向に沿って設けられていることが好ましい。この理由は以下の通りである。一般に、厚み方向に磁化された無限大の板状磁石では、磁束密度が0になることが知られている。十分に大きな板状磁石でも同様の現象が生じうる。そこで、板状磁石の表面にスリット36を永久磁石32に設けるようにすれば磁束密度を増加させることができ、この結果、駆動力を増大させることが可能である。
図36(A)〜(C)は、リング状磁石のスリットの配置例を示す説明図である。これらのリング状磁石は、例えば図3に示したような円盤状の回転式モータに適用される。図36(A)では、スリット36が駆動方向DDに直交する方向に沿って設けられている。図36(B)、(C)の例では、スリット36が、駆動方向DDと駆動方向DDに直交する方向との両方から傾いた方向に沿って設けられている。
図37(A),(B)は、図16(B)に示した構成の変形例を示す説明図である。これらの例では、永久磁石32の表面にスリット36が設けられている。これらの例では、更に、コア部材20を構成する永久磁石32の表面にもスリット18が設けられている。2種類のスリット36,18は、図37(A)のように対向する位置に設けられていてもよく、あるいは、図37(B)のようにスリットピッチの1/2だけ互いにずれていても良い。
図38は、図18(B)に示した構成の変形例を示す説明図である。これらの例においても、永久磁石32の表面にスリット36が設けられている。また、第1の永久磁石32uのスリット36と第2の永久磁石32dのスリット36は、対向する位置に設けられ居てもよく、互いにずれた位置に設けられていても良い。
なお、図34〜図38に示した変形例では、永久磁石にスリットを設けていたが、スリットの位置で永久磁石が分離されていてもよい。この場合には、小さな複数の永久磁石が隙間を空けて配列される状態となることが理解できる。この場合の隙間と、図34〜図38におけるスリットは、いずれも永久磁石に設けられた「凹部」に該当するものと理解することができる。なお、凹部の代わりに凸部を永久磁石に設けるようにしても、ほぼ同様な効果を達成することができる。駆動方向と交わる方向に沿って設けられた凹部又は凸部を有する永久磁石は、様々な方法で作成することが可能である。例えば、最終的な磁石形状と同じ形状を有する未着磁の強磁性体部材を準備し、この強磁性体部材を着磁装置で着磁することによって、上記のような永久磁石を作成することができる。
C2.変形例2:
上記実施例では、電磁コイルに直流の駆動電圧を印加するものとしていたが、駆動電圧としてパルス状の電圧を電磁コイルに印加しても良い。すなわち、駆動電圧の極性を変更することなく所定の極性の電圧を電磁コイルに与えることによって、所定の駆動方向にモータを動作させることができる。また、駆動電流の観点からは、駆動電流の方向を変更することなく所定の方向の駆動電流を電磁コイルに与えることによって、所定の駆動方向にモータを動作させることができることが理解できる。但し、パルス状の電圧や電流で無く、継続的に一定の直流電圧や直流電流をコイルに与えるようにすれば、駆動制御回路の構成がより容易になるという利点がある。
C3.変形例3:
上記実施例では、ブラシレスモータの機械的構成や回路構成の具体例を説明したが、本発明のブラシレスモータの機械的構成や回路構成としては、これら以外の任意の構成を採用することが可能である。
C4.変形例4:
本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。
図39は、本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ600は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源610R、610G、610Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ640R、640G、640Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム650と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系660と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン670と、プロジェクタ600の全体を制御する制御部680と、を備えている。冷却ファン670を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
図40(A)〜(C)は、本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図40(A)は携帯電話700の外観を示しており、図40(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話700は、携帯電話700の動作を制御するMPU710と、ファン720と、燃料電池730とを備えている。燃料電池730は、MPU710やファン720に電源を供給する。ファン720は、燃料電池730への空気供給のために携帯電話700の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池730で生成される水分を携帯電話700の内部から外に排出するためのものである。なお、ファン720を図40(C)のようにMPU710の上に配置して、MPU710を冷却するようにしてもよい。ファン720を駆動するモータとしては、上述した各種のブラシレスモータを利用することができる。
実施例におけるモータの永久磁石とコイル部の概略構成を示す図である。 永久磁石の変形例を示す図である。 第1実施形態の第1実施例としての回転式モータの構成を示す断面図である。 磁束遮蔽部材と電磁コイルの具体的な形状の例を示す図である。 磁束遮蔽部材と電磁コイルの他の形状の例を示す図である。 ブラシレスモータの駆動制御回路の構成を示すブロック図である。 駆動ドライバ部の構成を示す回路図である。 回生制御部220の内部構成を示す回路図である。 第1実施形態の第2実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第1実施形態の第3実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第1実施形態の第4実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第1実施形態の第5実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第1実施形態の第6実施例におけるリニアモータの構成を示す断面図である。 第1実施形態の第7実施例におけるリニアモータの構成を示す断面図である。 第1実施形態の第8実施例におけるリニアモータの構成を示す断面図である。 第2実施形態におけるモータの永久磁石とコイル部の第1の構成例を示す図である。 図16に示す第2実施形態の第1の構成例におけるコア部材の変形例を示す説明図である。 第2実施形態におけるモータの永久磁石とコイル部の第2の構成例を示す図である。 図18に示す第2の構成例におけるコア部材の変形例を示す説明図である。 第2実施形態の第1実施例としての回転式モータの構成を示す断面図である。 コイル部の具体的な形状の例を示す図である。 コイル部の他の形状の例を示す図である。 第2実施形態の第2実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第3実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第4実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第5実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第6実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第7実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第8実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第9実施例における回転式モータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第10実施例におけるリニアモータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第11実施例におけるリニアモータの構成を示す断面図である。 第2実施形態の第12実施例におけるリニアモータの構成を示す断面図である。 図1(B)に示した構成の変形例を示す説明図である。 磁石のスリットの配置例を示す説明図である。 リング状磁石のスリットの配置例を示す説明図である。 図16(B)に示した構成の変形例を示す説明図である。 図18(B)に示した構成の変形例を示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の実施例によるモータを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。
符号の説明
10…コイル部
12…電磁コイル
12i…内側コイル部
12o…外側コイル部
14…磁束遮蔽部材(磁性体部材)
14c…連結部材
14s…割り部
15…永久磁石
16…回路基板
18…スリット
20…コア部材
30…ロータ部
32…永久磁石
32d…台形部分
34…磁気ヨーク部材
36…スリット
100,110…ブラシレスモータ
102…ケーシング
112…回転軸
114…軸受部
200…駆動信号生成部
210…駆動ドライバ部
220…回生制御部
222…整流回路
224…スイッチングトランジスタ
230…蓄電器
240…蓄電制御部
300…CPUシステム
600…プロジェクタ
610R,610G,610B…光源
640R,640G,640B…液晶ライトバルブ
650…クロスダイクロイックプリズム
660…投写レンズ系
670…冷却ファン
680…制御部
700…携帯電話
710…MPU
720…ファン
730…燃料電池
1000…リニアモータ
1010…リニアモータ
1100…固定ガイド部
1120…レール
1140…ベアリング部
1200…移動部
1250…駆動制御部
2000…リニアモータ
2100…固定ガイド部
2120…レール
2140…ベアリング部
2200…移動部
2250…駆動制御部

Claims (16)

  1. 所定の駆動方向に動作可能なブラシレスモータであって、
    前記駆動方向に垂直な方向に磁化された第1の永久磁石を含む第1の駆動部材と、
    前記第1の駆動部材に対向して設けられ、前記駆動方向と平行な方向を軸に巻き回された電磁コイルを含む第2の駆動部材と、
    前記電磁コイルに電力を供給する駆動制御回路と、
    を備え、
    前記駆動制御回路は、前記電磁コイルに供給する電流の方向を変更せずに前記電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、前記ブラシレスモータを前記駆動方向に動作させる、ブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータであって、
    前記電磁コイルは、前記駆動方向と平行な方向を軸として磁束遮蔽部材の周囲に巻き回されている、ブラシレスモータ。
  3. 請求項2記載のブラシレスモータであって、
    前記コイル部として、前記第1の永久磁石を挟んだ両側に第1と第2のコイル部がそれぞれ設けられており、
    前記第1のコイル部の前記電磁コイルのうちで前記磁束遮蔽部材よりも前記第1の永久磁石に近い側にある内側コイル部分を流れる電流と、前記第2のコイル部の前記電磁コイルのうちで前記磁束遮蔽部材よりも前記第1の永久磁石に近い側にある内側コイル部分を流れる電流とが、互いに平行な方向に流れるように前記電磁コイルが結線されている、ブラシレスモータ。
  4. 請求項1記載のブラシレスモータであって、さらに、
    前記電磁コイルの一部分と前記第1の永久磁石との間の電磁相互作用による駆動力の発生を防止する駆動力発生防止部材を備え、
    前記電磁コイルは、前記第1の永久磁石に面した側にある第1のコイル部分と、第1のコイル部分とは反対側にある第2のコイル部分と、を有し、
    前記駆動力発生防止部材は、前記第1のコイル部分と前記第1の永久磁石との間における電磁相互作用の発生を許容するとともに、前記第2のコイル部分と前記第1の永久磁石との間における電磁相互作用の発生を防止する、ブラシレスモータ。
  5. 請求項4記載のブラシレスモータであって、
    前記駆動力発生防止部材は、前記第2の駆動部材を挟んで前記第1の永久磁石と反対側に設けられた第2の永久磁石であり、
    前記第2の永久磁石は、前記第1の永久磁石と互いに同じ極が対向するように設置されている、ブラシレスモータ。
  6. 請求項5記載のブラシレスモータであって、
    前記電磁コイルは、空芯コイルか、又は、非磁性体材料で形成されたコア材を有するコイルである、ブラシレスモータ。
  7. 請求項5記載のブラシレスモータであって、
    前記電磁コイルは、磁性体部材を挟んで同極同士が対面した状態で前記磁性体部材にそれぞれ吸引されている2枚の永久磁石で構成される磁石集合体をコア材として備え、
    前記磁石集合体の前記2枚の永久磁石は、前記第1及び第2の永久磁石のそれぞれと、互いに異なる極が対向するように配置されている、ブラシレスモータ。
  8. 請求項4記載のブラシレスモータであって、
    前記駆動力発生防止部材は、前記電磁コイルのコア材として設けられた第2の永久磁石を含み、
    前記第2の永久磁石は、前記第1の永久磁石と互いに異なる極が対向するように設置されている、ブラシレスモータ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記第1の永久磁石は、前記第1の永久磁石の磁化方向に沿った寸法を厚みとする板状磁石である、ブラシレスモータ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記駆動制御回路は、前記電磁コイルに前記第1の電流方向とは逆の方向に駆動電流を供給することによって、前記ブラシレスモータを前記駆動方向とは逆の方向に動作させる、ブラシレスモータ。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記第1の永久磁石は、前記駆動方向と交わる方向に沿って設けられた凹部又は凸部を有する、ブラシレスモータ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記ブラシレスモータは回転式モータであり、前記駆動方向は回転方向である、ブラシレスモータ。
  13. 請求項1ないし11のいずれかに記載のブラシレスモータであって、
    前記ブラシレスモータは直進式モータであり、前記駆動方向は直進方向である、ブラシレスモータ。
  14. 電子機器であって、
    所定の駆動方向に動作可能なブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
    を備え、
    前記ブラシレスモータは、
    前記駆動方向に垂直な方向に磁化された第1の永久磁石を含む第1の駆動部材と、
    前記第1の駆動部材に対向して設けられ、前記駆動方向と平行な方向を軸に巻き回された電磁コイルを含む第2の駆動部材と、
    前記電磁コイルに電力を供給する駆動制御回路と、
    を備え、
    前記駆動制御回路は、前記電磁コイルに供給する電流の方向を変更せずに前記電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、前記ブラシレスモータを前記駆動方向に動作させる、電子機器。
  15. 請求項14記載の電子機器であって、
    前記電子機器はプロジェクタである、電子機器。
  16. 燃料電池使用機器であって、
    所定の駆動方向に動作可能なブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータによって駆動される被駆動部材と、
    前記ブラシレスモータに電源を供給する燃料電池と、
    を備え、
    前記ブラシレスモータは、
    前記駆動方向に垂直な方向に磁化された第1の永久磁石を含む第1の駆動部材と、
    前記第1の駆動部材に対向して設けられ、前記駆動方向と平行な方向を軸に巻き回された電磁コイルを含む第2の駆動部材と、
    前記電磁コイルに電力を供給する駆動制御回路と、
    を備え、
    前記駆動制御回路は、前記電磁コイルに供給する電流の方向を変更せずに前記電磁コイルに所定の第1の電流方向の駆動電流を供給することによって、前記ブラシレスモータを前記駆動方向に動作させる、燃料電池使用機器。
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