JP2008307934A - エアバッグドア部を有するインストルメントパネル - Google Patents

エアバッグドア部を有するインストルメントパネル Download PDF

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Abstract

【課題】ティアラインが意匠面に表れないように形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルを提供する。
【解決手段】エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルであって、連続相を構成する樹脂とこの連続相中に分散した分散相を構成する樹脂の少なくとも2種の樹脂から形成され、開裂用の ティアライン部における分散相の径が他の部位における分散相の径よりも大きいことを特徴とするインストルメントパネル。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグドア部を有するインストルメントパネルに関する。詳細には、エアバッグの展開部を構成する脆弱部(ティアライン)が意匠面に表れないように形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルに関する。
自動車の衝突時の衝撃から助手席の乗員を保護するものとしてエアバッグ等が知られている。このエアバッグは、自動車のフロントガラス側に装備されたインストルメントパネル内に収納され、自動車の衝突時に膨張される。そしてエアバッグの膨張による力により、インストルメントパネルのエアバッグドアを開き、エアバッグを車両室内に展開させている。従って、エアバッグが内部に配設されたインストルメントパネルには、所要時にエアバッグを展開させるための脆弱部(ティアライン)がエアバッグドア部に設けられている。
従来のインストルメントパネルにおいては、このティアラインはエアバッグドアの開裂が容易となるように、基材の意匠面とは反対側となる面に、又は表皮の裏面に切れ込みを入れることにより形成され、意匠面(表側)に装飾用表皮を設けることによりインストルメントパネルが成形されている(例えば、特許文献1及び2参照)。また最近では、装飾用表皮を設けることなく基材のみでインストルメントパネルを成形することも提案されている。
特開2000−238595号公報 特表2001−502996号公報
しかしながら、このように基材もしくは表皮に切れ込みを入れることにより、この切れ込みによって生じた凹凸が、装飾用表皮又はインストルメントパネルの表面側に写りこんでしまい、見栄えが悪くなり外観品質が低下するという問題がある。
本発明は上記問題点を解決し、ティアラインが意匠面に表れないように形成されたエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、1番目の発明によれば、開裂用のティアラインが意匠面に表れないように形成されたエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルであって、連続相を構成する樹脂とこの連続相中に分散した分散相を構成する樹脂の少なくとも2種の樹脂から形成され、前記ティアライン部における分散相の径が他の部位における分散相の径よりも大きいことを特徴とするインストルメントパネルが提供される。
上記課題を解決するため、2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記他の部位における分散相において、5μm以下の径を有するものが面積比80%以上を占めている。
上記課題を解決するため、3番目の発明によれば、1番目の発明において、前記連続相を構成する樹脂がポリプロピレン系樹脂であり、分散相を構成する樹脂がポリ乳酸系樹脂である。
上記課題を解決するため、4番目の発明によれば、1番目の発明のインストルメントパネルの製造方法であって、連続相を構成する樹脂とこの連続相中に分散した分散相を構成する樹脂の少なくとも2種の樹脂を含む複合樹脂からインストルメントパネル形状に成形し、ティアラインとする部位を加熱して分散相を構成する樹脂を溶融させ、分散相同士を融合させて、他の部位における分散相の径よりもティアライン部における分散相の径を大きくすることによりエアバッグドアを形成することを特徴とする方法が提供される。
上記課題を解決するため、5番目の発明によれば、4番目の発明において、前記加熱がレーザー照射によって行われる。
本発明のインストルメントパネルによれば、ティアラインを従来のように凹部を設けることにより形成するのではなく、耐衝撃性の低い径の大きな分散相を配置することにより、周囲とは異なる材料組織として意匠性を損なうことなくエアバッグドアを形成することができる。
本発明のインストルメントパネル1は、図1に示すように、自動車のフロントガラス側に装備され、連続相を構成する樹脂とこの連続相中に分散した分散相を構成する樹脂の少なくとも2種の樹脂から形成され、開裂用のティアライン2が意匠面に表れないように形成されている。このインストルメントパネルは基材のみから構成してもよく、またこの基材の上に表皮を設けてもよい。
連続相を構成する樹脂は、ポリプロピレン(PP)系樹脂、ポリエチレン(PE)系樹脂(PP)、ポリブチレンサクシネート(PBS)系樹脂、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)系樹脂、ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)系樹脂、エチレンプロピレンラバー(EPR)、ポリアクリル酸(PA)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)等を用いることができる。分散相を構成する樹脂は、ポリ乳酸系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリブタジエン等を用いることができる。従って、分散相/連続相の組み合わせとしては、ポリ乳酸系樹脂/ポリプロピレン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂/ポリエチレン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂/ポリブチレンサクシネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂/ポリブチレンサクシネートアジペート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂/ポリ−ε−カプロラクトン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂/エチレンプロピレンラバー、ポリブタジエン/ポリアクリル酸、ポリフェニレンオキサイド系ポリマー等が例示される。
分散相/連続相の比率は、好ましくは90/10〜10/90(wt%)、より好ましくは70/30〜30/70(wt%)である。
この分散相と連続相からなる複合樹脂は、いわゆる海島構造を構成し、分散相の径は、5μm以下の径を有するものが面積比80%以上を占めていることが好ましい。本発明のインストルメントパネルは、このような複合樹脂から成形されているが、ティアライン部における分散相の径は他の部位における分散相の径よりも大きくされている。一般に、海島構造の複合樹脂においては、島部の分散相が大きいほど衝撃強さは低くなる。従って、ティアライン部における分散相の径が他の部位における分散相の径よりも大きくなっていることにより、このティアライン部における衝撃強さは周囲よりも低くなり、エアバッグの膨張時に、この衝撃強さの低い部位において開裂し、エアバッグが車両内に展開することができる。
本発明のインストルメントパネルの製造は、まず、少なくとも2種の樹脂を混合し、連続相と分散相からなる複合樹脂を調製し、この複合樹脂からインストルメントパネル形状に成形する。この成形は、射出成形等の一般的な成形方法によって行うことができる。少なくとも2種の樹脂の混合比は、上記のように、90/10〜10/90(wt%)、好ましくは70/30〜30/70(wt%)である。次いで、このインストルメントパネルのティアラインとする部位を加熱して分散相を構成する樹脂を溶融させ、分散相同士を融合させて、他の部位における分散相の径よりもティアライン部における分散相の径を大きくすることによりエアバッグドアを形成する。
ティアライン部を加熱することにより分散相を構成する樹脂が溶融し、他の分散相と一体となり、ゆっくり冷却することにより、ティアライン部における分散相の径を他の部位における分散相の径よりもより大きくし、ティアライン部における衝撃強さを周囲よりも低くすることができる。この加熱は、好ましくはレーザー照射により行う。レーザー源としては各種のものを用いることができ、その強度等の照射条件は分散相を構成する樹脂によって異なり、分散相を構成する樹脂が溶融し、他の分散相と融合するような条件を設定する。
実施例1
ポリ乳酸(重量平均分子量:20万、光学純度:L対割合99.2%)、核剤としてのタルク、ポリプロピレン、及び相溶化剤を40/10/40/10(wt%)の比で、200℃にて溶融混練した。この混練物を、あらかじめ装飾用表皮をセットしておいたインストルメント金型(金型温度:80℃)に射出成形(インサート成形)した。冷却後、インストルメントパネル成形体を金型から取出し、表皮とは反対面の裏側からティアラインとする箇所に、YAG−ネオジウムレーザー(1060nm)を、30Wにて20mm/sの走査速度で照射し、照射後はゆっくり冷却した。
得られたインストルメントパネルについて、目視にて観察したところ、表皮表面に凹凸部は観察されなかった。次いで、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察したところ、レーザーを照射したティアライン部位(図2)では、未照射部位(図3)に比べ、分散相の径が大きくなっていた。
このままの状態では物性評価が困難であるため、同じ材料を用いて別途テストピースを作製し、このテストピースの中央部に同様のレーザー処理を施した。このテストピースについてシャルピー衝撃強度試験を行ったところ、レーザー処理したテストピースは、レーザー処理無しのテストピースに対し、衝撃強さが36%低下しており、ティアラインとして有効であることが確認された。
本発明のインストルメントパネルを示す略図である。 本発明のインストルメントパネルのレーザー処理部におけるTEM像である。 本発明のインストルメントパネルのレーザー未処理部におけるTEM像である。

Claims (5)

  1. 開裂用のティアラインが意匠面に表れないように形成されたエアバッグドアを一体に有するインストルメントパネルであって、連続相を構成する樹脂とこの連続相中に分散した分散相を構成する樹脂の少なくとも2種の樹脂から形成され、前記ティアライン部における分散相の径が他の部位における分散相の径よりも大きいことを特徴とするインストルメントパネル。
  2. 前記他の部位における分散相において、5μm以下の径を有するものが面積比80%以上を占める、請求項1記載のインストルメントパネル。
  3. 前記連続相を構成する樹脂がポリプロピレン系樹脂であり、分散相を構成する樹脂がポリ乳酸系樹脂である、請求項1又は2記載のインストルメントパネル。
  4. 請求項1記載のインストルメントパネルの製造方法であって、連続相を構成する樹脂とこの連続相中に分散した分散相を構成する樹脂の少なくとも2種の樹脂を含む複合樹脂からインストルメントパネル形状に成形し、ティアラインとする部位を加熱して分散相を構成する樹脂を溶融させ、分散相同士を融合させて、他の部位における分散相の径よりもティアライン部における分散相の径を大きくすることによりエアバッグドアを形成することを特徴とする方法。
  5. 前記加熱をレーザー照射によって行う、請求項4記載の方法。
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