JP2008304982A - 情報の管理方法及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データを複数のノード間で分散共有するネットワークシステムにおいて、データ保持の適切な冗長度を維持することができ、従って必要以上にデータを保有してリソースを無駄にすることなく、また逆に冗長度不足によるデータを取得できないといった障害も発生しにくく、分散共有されたデータを効率よく利用することができる情報の管理方法、及びノードとしての情報処理装置を提供する。
【解決手段】保有されるデータを監視して冗長度の変化を検出する。また、その冗長度が所定の値以上または以下になるようにそのデータを保有するノードを変更する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数のノード間で情報を分散共有するネットワークにおける情報の管理方法、及びネットワークを構成するノードとしての情報処理装置に関する。
近年、ネットワークを構成する任意のノード間で自由にデータの送受信を行うような通信形態を有するネットワークが盛んに利用されるようになってきた。
従来は、中央にホストの役目を担ったサーバなどがあり、クライアントとしての各端末が、それぞれホストサーバにアクセスし、端末間でやり取りが必要であれば、ホストサーバが仲介して行うというタイプの中央集中処理型のネットワークが主流であった。
これに対して、いわゆる分散処理型のネットワークが徐々に登場してきている。保存する情報を分散する、またその処理を分散するといった機構を実現するためには、通信の機能も分散しなければならない。すなわち、ネットワークを構成する各ノード間で、自由にデータ通信が行われなければならない。
代表的な形態として、P2P(Peer to Peer)と呼ばれる通信ネットワークの形態がある。P2Pは不特定多数のノード間で直接情報のやり取りを行うネットワークの利用形態であり、技術的に中央サーバの媒介を要するものと、バケツリレー式にデータを運ぶものの2種類がある。中央サーバを要する場合にも、中央サーバはファイル検索データベースの提供とノードの接続管理のみを行っており、データ自体のやり取りはノード間の直接接続によって行われている。
こういった分散処理のネットワーク形態を効率的に達成する技術が研究され、任意のノード間でデータを分散して保持し、互いにデータ送受信を行うシステムが形成されている。これらにより、ネットワークシステムの利用形態としての自由度は向上し、ユーザは大きな利便性を手に入れた。
例えば上記P2Pのネットワークシステムにおいては、データを多数のノード間で共有し、互いにデータを送受信することで、ローカルにデータを保持していなくても、簡便にデータ利用を行うことができる。
しかしながら一方では、データを分散して保持することは、データを集中管理するのと比較すると、効率という点からは負担となってしまう場合もある。また、データが分散して保持されるため、各ノードに信頼性が要求されることになる。
例えば、データを分散して保持するとすれば、ネットワークの規模が大きければ大きいほどデータを広く分散させることができ、取り扱えるデータ量は増大するが、その分、必要なデータを探索するための手間が掛かり、またすべてのノードが正常に機能するための信頼性が必要となってくる。
広いネットワーク上から必要なデータを収集してくるには、ネットワークと各ノードにそれなりの負担を掛けることになり、待たされたり、場合によっては受信できないといった障害が起こったりする可能性もある。また、たまたま一部のノードに接続停止などの障害が生じてしまうと、必要なデータを取得できなくなってしまうといった危険性もはらんでいる。
こういったデータの分散共有に伴うリスクを如何に軽減するかが、今後重要な課題となる。データを分散共有するに当たり、一部のノードに障害が生じてもデータを取得できるように、冗長度を持たせてデータ保有させる、あるいはノードの信頼性に応じて効率的に接続を組織し、データ取得のための通信の効率と信頼性を向上するといった技術が開発されてきた(特許文献1参照)。
例えば、特許文献1では、各ノードのCPU使用率やメモリ使用率などの物理的情報に基づいて信頼度を算出し、各ノードの信頼度に基づいて接続管理を行う技術が提案されている。ノード間の送受信が最も効率的になされるように、ノード間の接続が自己組織的に形成されるというものである。
しかしながら、この場合も接続管理、すなわちネットワークの接続のトポロジーを各ノードの信頼度に応じて最適化しているのみであり、実際のデータが確実に保持されていることが前提である。
そうでないと、特定のノードに一時障害が生ずる、あるいはネットワークから突然切断されるといった場合、そのノードが保有しているデータについては、取得が困難になったりすることもあり得る。
特開2005−252596号公報
上記のように、データの保持と取得を確実にするために、データを複数のノード間で冗長度を持つように分散共有するネットワークシステムが求められる。その形態は様々に想定することができるが、障害などを考慮して冗長度を持たせすぎると、過大なリソースを無駄に使用していることになり、適当な冗長度を設定する必要がある。
しかしながら、特に上記のP2Pのようなネットワーク形態では、ノードの接続形態の変更や、ノードの切断や復帰などが起こりやすく、適切な冗長度を設定しても維持することは困難である。
ノードの切断などであるデータの冗長度が低下すると、そのデータへのアクセスができなきなることが起こり得る。また逆に、冗長度を高くしておくと、切断したノードが復帰したときにさらに冗長度が上がるなど、リソースを過大に使用することになってしまう。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、データを複数のノード間で分散共有するネットワークシステムにおいて、データ保持に対して適切な冗長度を維持することができ、従って必要以上にデータを保有してリソースを無駄にすることなく、また逆に冗長度不足によるデータを取得できないといった障害も発生しにくく、分散共有されたデータを効率よく利用することができる情報の管理方法、及びノードとしての情報処理装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 複数のノードで情報を分散共有するネットワークシステムにおける情報の管理方法であって、分散共有される各情報の冗長度を監視するための監視対象データリストに基づいて、前記各情報の冗長度の変化を検出する冗長度検出工程と、前記冗長度検出工程によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の下限値以上となるように当該情報の保有ノードを変更する冗長度制御工程と、を有することを特徴とする情報の管理方法。
2. 前記冗長度制御工程では、前記冗長度検出工程によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の上限値以下となるように当該情報の保有ノードを変更することを特徴とする1に記載の情報の管理方法。
3. 前記冗長度検出工程では、前記監視対象データリストを保持するノードが、前記監視対象データリストに基づいて監視対象の各情報を保有する各ノードに問い合わせることによって、当該情報の保有ノード数の変化から冗長度の変化を検出することを特徴とする1または2に記載の情報の管理方法。
4. 前記冗長度制御工程では、前記冗長度検出工程において前記各情報の冗長度の変化を検出したノードが、前記各情報の冗長度の変化に応じて保有ノードの変更を行うとともに、前記保有ノードの変更に応じて前記監視対象データリストの更新を行うことを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の情報の管理方法。
5. 前記監視対象データリストは、前記監視対象データリストを保持するノードが保有している情報、ブロードキャストが届く範囲内のノードが保有している情報、予め決められたノードが保有している情報、予め決められたユーザが所有している情報、そして監視要求のある情報のうち、少なくとも1つが監視対象データとして記載されていることを特徴とする1乃至4の何れか1項に記載の情報の管理方法。
6. 前記監視対象データリストは、複数のノードに保持され、前記冗長度制御工程では、前記監視対象データリストの更新内容が、前記複数のノード間で互いに通知され、それぞれのノードが保持する前記監視対象データリストがそれぞれ更新されることを特徴とする1乃至5の何れか1項に記載の情報の管理方法。
7. 前記情報の分散共有にRAID技術を用いることで冗長度を持たせていることを特徴とする1乃至6の何れか1項に記載の情報の管理方法。
8. 複数のノードで情報を分散共有するネットワークシステムにおけるノードとしての情報処理装置であって、分散共有される各情報の冗長度を監視するための監視対象データリストを保持する記憶手段と、前記監視対象データリストに基づいて、前記各情報の冗長度の変化を検出する冗長度検出手段と、前記冗長度検出手段によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の下限値以上となるように当該情報の保有ノードを変更する冗長度制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
9. 前記冗長度制御手段は、前記冗長度検出手段によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の上限値以下となるように当該情報の保有ノードを変更することを特徴とする8に記載の情報処理装置。
10. 前記冗長度検出手段は、前記監視対象データリストに基づいて監視対象の各情報を保有する各ノードに問い合わせることによって、当該情報の保有ノード数の変化から冗長度の変化を検出することを特徴とする8または9に記載の情報処理装置。
11. 前記冗長度制御手段は、前記冗長度検出手段によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて保有ノードの変更を行うとともに、前記保有ノードの変更に応じて前記監視対象データリストの更新を行うことを特徴とする8乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
12. 前記監視対象データリストは、前記監視対象データリストを保持するノードが保有している情報、ブロードキャストが届く範囲内のノードが保有している情報、予め決められたノードが保有している情報、予め決められたユーザが所有している情報、そして監視要求のある情報のうち、少なくとも1つが監視対象データとして記載されていることを特徴とする8乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
13. 前記冗長度制御手段は、前記監視対象データリストの更新内容を、前記監視対象データリストを保持する他のノードと互いに通知し、それぞれの保持する前記監視対象データリストを共有することを特徴とする8乃至12の何れか1項に記載の情報処理装置。
本発明にかかる情報の管理方法、及びノードとしての情報処理装置によれば、複数のノードで情報を分散共有するネットワークシステムにおいて、保有されるデータを監視して冗長度の変化を検出する。また、その冗長度が所定の値以上または以下になるようにそのデータを保有するノードを変更する。
これにより、データ保持に対して適切な冗長度を維持することができる。従って必要以上にデータを保有してリソースを無駄にすることなく、また逆に冗長度不足によるデータを取得できないといった障害も発生しにくく、分散共有されたデータを効率よく利用することができる。
以下に、図を参照して本発明に係る実施形態を説明する。
(ネットワークの全体構成)
図1は本実施形態に係る情報の管理方法、及び情報処理装置により構成されるネットワーク1の全体的な構成の例を示す図である。図1を用いて本発明の実施形態に係るネットワーク1について、その全体構成を説明する。
ネットワーク1は、図1に示すように、複数台の端末装置2(21、22、…、2n)、スイッチングハブ3、ルータ4、および認証サーバ5などのノードによって構成されるLAN(Local Area Network)である。これらの端末装置2は、スイッチングハブ3にツイストペアケーブルによってスター型に繋がれている。
ネットワークを構成するノードとしての端末装置2は、本発明に係る情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはプリンタなどのような、他の装置との間でデータの入出力の処理を実行する装置である。以下、ノードといえば単にこの端末装置のことを指し、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータが用いられるものとして説明する。
また本実施形態では、P2P(Peer to Peer)と呼ばれる通信ネットワークの形態を採っている。P2Pは不特定多数のノード間で直接情報のやり取りを行うネットワークの利用形態であり、技術的に中央サーバの媒介を要するものと、バケツリレー式にデータを運ぶものの2種類がある。中央サーバを要する場合にも、中央サーバはファイル検索データベースの提供とノードの接続管理のみを行っており、データ自体のやり取りはノード間の直接接続によって行われている。
本実施形態では、中央サーバは用いず、後で図3の接続トポロジーを説明するが、予め関連付けられたノード(情報処理装置)2間では直接接続を行い、通信する。その他のノードとは、直接接続したノードを介して間接的に接続することになる。認証サーバ5は認証のための証明書に関わる管理のみを担い、通信のための接続には直接関わらない。またルータ4もノード(情報処理装置)間の通信には直接関与しない。
P2Pでは、直接ノード同士が通信するため、如何にお互いの正当性を認証するか、不正の入り込む余地を抑制するかというセキュリティが重要である。そのために認証サーバ5の発行するディジタル証明書を用いる。
以下、上記の観点から、本実施形態に係るネットワークにおいて、各ノードで分散して共有する情報について、一定の冗長度を保持しながら、これらのノード2同士がデータ通信を行い、効率的に利用できるよう、各情報の冗長度の変化を検出し、冗長度に応じて各情報の保有ノードを変更し、各情報の冗長度を制御する場合について説明する。
(ノードとしての情報処理装置の構成)
図2はノード(情報処理装置)2のハードウェア構成の例を示す図である。
情報処理装置装置2は、図2に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、ハードディスク20d、通信インタフェース20e、画像インタフェース20f、入出力インタフェース20g、その他の種々の回路または装置などによって構成される。
通信インタフェース20eは、例えばNIC(Network Interface Card)であって、ツイストペアケーブルを介してスイッチングハブ3のいずれかのポートに繋がれている。画像インタフェース20fは、モニタと繋がれており、画面を表示するための映像信号をモニタに送出する。
入出力インタフェース20gは、キーボード若しくはマウスなどの入力装置またはCD−ROMドライブなどの外部記憶装置などと繋がれている。そして、ユーザが入力装置に対して行った操作の内容を示す信号を入力装置から入力する。または、CD−ROMなどの記録媒体に記録されているデータを外部記憶装置に読み取らせ、これを入力する。または、記録媒体に書き込むためのデータを外部記憶装置に出力する。
ハードディスク20dには、後で機能ブロック図(図5)を用いて説明するが、データ保持部201、監視対象データリスト保持部202、冗長度検出部204、冗長度操作部205、データ操作部206、データ受信部207、データ解析部208、データ作成部209、データ送信部210、その他情報保持部211,及びその他操作部212などの機能を実現するためのプログラムおよびデータが格納されている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM20bに読み出され、CPU20aによってプログラムが実行される。
各ノード2には、それぞれ、他のノード2との識別のための識別情報として、ホスト名(マシン名)、IPアドレス、およびMACアドレスが与えられている。ホスト名は、ネットワーク1の管理者などが自由に付けることができる。IPアドレスは、ネットワーク1の規則に従って与えられる。MACアドレスは、そのノード2の通信インタフェース10eに対して固定的に与えられているアドレスである。なおMACアドレスに代えて他のユニークなIDを用いてもよい。
本実施形態では、ノード(情報処理装置)21、22、…ごとに「PC1」、「PC2」、…のようなホスト名が付されているものとする。以下、これらのノード2をホスト名によって記載することがある。
(ノードの接続形態)
図3はノードの接続形態、すなわち情報処理装置2の論理的なトポロジーの例を示す図である。図3を用いてノード(情報処理装置)の接続形態を説明する。
ノード2は、図3に示すように、仮想空間に配置されているものと仮想されている。そして、点線で示すように、仮想空間内の近隣の少なくとも1台の他のノード2と関連付けられている。かつ、これらの関連付けによって、すべてのノード2が互いに直接的にまたは間接的に関連するようになっている。
なお、「直接的に関連」とは、図3において1本の点線で繋がれていること(例えば、図3のPC1とPC2またはPC9とのような関係)を言い、「間接的に関連」とは、2本以上の点線および1つ以上のノードで繋がれていること(例えば、図3のPC1とPC4とのような関係)を言う。ノード2は、自らに直接的に関連付けられている他のノード2に対してデータを送信する。
図4は、図3のように関連付けられたノード2の接続テーブルTLの例を示す図である。各ノード2毎に、直接データ送信可能な、すなわち「直接的に関連」付けられている他のノード2との接続のための情報のリストをテーブル化して保持している。
例えば、図3におけるPC1、PC2、PC6、PC7、PC8、およびPC9には、それぞれ図4に示すような接続テーブルTL1、TL2、TL6、TL7、TL8、およびTL9が保存されている。
(情報処理装置の各部の処理機能)
図5はノード(情報処理装置)2の機能的構成の例を示すブロック図である。図5を用いてノード(情報処理装置)2の各部の処理機能について説明する。
まず、分散共有するデータの冗長度制御に関わる処理以外の処理機能について説明する。
その他情報保持部211は、そのノード2またはユーザなどの属性を示す属性データ、そのノード2自身のディジタル証明書、オペレーティングシステム(OS)またはアプリケーションソフトなどが使用するデータ、ユーザがアプリケーションソフトによって作成したデータ、その他種々のデータを、ファイルとして保存している。
ディジタル証明書は、ノード2の要請により認証サーバ5が発行し、当該ノード2が保持し、ノード2同士の通信時に互いを認証するのに利用される。
また、その他情報保持部211は、そのノード2自身に直接的に関連付けられている他のノード2のホスト名、IPアドレス、およびMACアドレスなどの属性の一覧を示す接続テーブルTLを保存している。例えば、図3におけるPC1、PC2、PC6、PC7、PC8、およびPC9の接続テーブル保持部201に、それぞれ接続テーブルTL1、TL2、TL6、TL7、TL8、およびTL9が保存されている例を図4を用いて既述した。これらの接続テーブルTLの内容は、各ノード2の関連付けに基づいて管理者によって予め作成される。
その他操作部212は、上記その他情報保持部211に保持される接続テーブルTLの管理を行う。また、その他情報保持部211にデータを保存し、または保存されているデータを更新するなどの処理を行う。例えば、ノード2の環境または設定内容が変わるごとに、属性データを更新する。また、他のノード2から送信されて来たディジタル証明書などに基づいて当該他のノード2の認証の処理を行う。
その他操作部212は、必要に応じてデータ受信部207、データ送信部210を介してネットワーク1の他のノード2とデータ通信を行い、また必要に応じてその他情報保持部211のデータを参照、あるいは更新する。
データ受信部207は、他のノード2とデータ通信を行うための制御処理を行う。データ受信部207は、ネットワーク1を流れるパケットのうち、そのノード2に必要なものを受信する。
データ解析部208は、データ受信部207が受信した受信データから必要な情報を抽出してその内容を解析することによって、その受信データの種類を判別する。
データ作成部209は、その他操作部212の指示に基づいて、他のノード2に送信するための送信データを作成する。
データ送信部210は、送信データ作成部209によって生成され、パケット化された送信データを他のノード2に送信する。
<情報の冗長度検出、及び冗長度制御に関わる処理機能>
次に、同じく図5を用いて情報を分散して共有するに際しての、冗長度の変化を検出する処理、及び冗長度を制御する処理に関わる処理機能について説明する。
なお以降の説明では、各ノードに分散共有される情報のことをすべてデータと呼称し、説明する。
データ操作部206は、データ(情報)をデータ保持部201に保存したり、参照したり、また要求に応じて書き込みや読み出し、各種更新処理などを行う。分散共有されたデータの取り扱いに関わる処理機能を有する。
また分割して分散共有されたデータの利用時には、分割されたデータを復元する処理も行う。
データ保持部201は、データ操作部206の処理の対象となるデータ、すなわち分散共有されたデータを保持する。
監視対象データリスト保持部202は、分散共有するデータのうち、冗長度を制御すべき監視対象のデータのリスト、及び当該データの保有ノードのリストを監視対象データリスト(以後、略して監視データリストとも呼称する)として保持する。すなわち記憶手段として機能する。監視データリストの内容の具体例については後述する。
冗長度検出部204は、監視対象データリストに従って、監視対象のデータを監視し、当該データの保有ノードを確認して冗長度の変化を検出する。すなわち、冗長度検出手段として機能する。
また、冗長度検出部204は、検出した冗長度の変化すなわち保有ノードの変化を、監視対象データリスト保持部202の監視対象データリストに反映すべく、必要に応じて更新処理を行う。冗長度検出処理の詳細については後述する。
冗長度操作部205は、監視対象のデータに対して、冗長度検出部204により検出された冗長度の変化に基づき、冗長度を所定の上限、または下限の範囲内に制御するため、保有ノードの変更処理を行う。すなわち、冗長度制御手段として機能する。
また、冗長度操作部205は、冗長度の制御すなわち保有ノードの変更を行った結果を、監視対象データリスト保持部202の監視対象データリストに反映すべく、必要に応じて更新処理を行う。冗長度制御処理の詳細については後述する。
データ操作部206、冗長度操作部205、冗長度検出部204は、必要に応じてデータ受信部207、データ送信部210を介してネットワーク1の他のノード2とデータ通信を行い、また必要に応じてデータ保持部201、監視対象データリスト保持部202のデータを参照、あるいは更新する。
(冗長度を有するデータ分散共有処理)
本実施形態に係るネットワーク1では、上述したように接続テーブルTLにより規定された「関連付けられた」ノード(情報処理装置)間で相互認証し、互いにデータの送受信を行う。
こういった通信をベースにして、データが各ノードに分散され、共有されることにより、また必要に応じて分散共有されたデータが検索、取得されることにより、任意のノードで必要なデータを利用することが可能となる。
しかしながら、このようにデータを分散して保持することは、データを集中管理するのと比較すると、効率という点からは負担となってしまう場合もある。また、データが分散して保持されるため、各ノードに信頼性が要求されることになる。
例えば広いネットワーク上から必要なデータを収集してくるには、ネットワークと各ノードにそれなりの負担を掛けることになり、待たされたり、場合によっては受信できないといった障害が起こったりする可能性もある。また、たまたま一部のノードに接続停止などの障害が生じてしまうと、必要なデータを取得できなくなってしまうといった危険性もはらんでいる。
本実施形態に係るネットワーク1では、こういった危険性に対処するために、同じデータを複数のノードで保持するような冗長度を有するデータの分散共有を行っている。
冗長度を持たせるデータの保持の方法についても、様々な公知の技術が提案されているが、ここではRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)技術を採っている。RAID1として知られているミラーリングの手法である。
<ミラーリングにおける冗長度について>
簡単に言えば、システム内で同じデータを複数のノードで共有することになるが、同一のデータがどれくらい多くのノードで保有されているか、すなわちアクセスしてそのデータを取得することができるノードの数が冗長度ということになる。
例えばあるデータを2台のノードがそれぞれ保有している場合には、冗長度「2」となる。3台のノードがそれぞれ保有している場合は冗長度「3」となる。以降、保有するノード数が増えるに従って冗長度が増えていく。
また1台のノードだけが保有しており、その1台にアクセスするより他に取得できない場合は、冗長度が「1」、すなわち「冗長でない」ということになる。
冗長度を持って共有する単位は、ファイル単位であってもよいし、ビット単位などであってもよい。
データを分割して分散共有する場合の冗長度を説明する。分割したそれぞれのデータが2個ずつ、複数のノードに分散して共有され、全体として分割前のデータ2個分に相当する分割データが分散共有されている状態を冗長度「2」とする。分割前のデータ3個分であれば冗長度「3」になる。以降、分割したそれぞれのデータを保有するノード数が増えるに従って冗長度が増えていく。
また、分割したデータが、それぞれ1台のノードにしか保有されていない、すなわち分割前のデータ1個分しか保有されていない場合は、冗長度「1」=「冗長でない」ということになる。
以上の冗長度とは、あるデータを取得するためにアクセス可能な異なるノードの数を示すものであり、例えば、あるデータの冗長度が「2」であれば、保有ノードのうちにアクセスできないノードが1台あったとしても、もう一方の保有ノードにアクセスすることによってデータ取得することができるということである。
本実施形態では、後述するように、各データを分散共有するにあたり、適切な冗長度を設定して分散共有させるとともに、冗長度の監視を行い、冗長度の変化が生じた場合には、それに応じて適切な一定の冗長度の範囲に収まるように制御を行っている。
すなわち本実施形態では、予め定めた監視対象のデータを、その保有ノードとともに監視対象データリストに記載して、保持する形態としている。つまり、監視対象データリストに基づいて、適時、監視対象の各データについて保有ノードをチェックし、保有ノードの変化を検出する。
またそこで冗長度としての変化が検出されたデータがある場合は、それを制御するために、そのデータの保有ノードを変更する。すなわち、冗長度が低くなりすぎた場合は、新たにそのデータを保有する保有ノードを決定する。逆に冗長度が高くなりすぎた場合は、そのデータを削除する保有ノードを決定する。
監視対象データリストは、上記の冗長度の変化、及び保有ノードの変化に応じて、適時更新される。
以下にデータ分散共有時の冗長度の検出、及び冗長度の制御処理について説明する。
(冗長度の検出、及び冗長度の制御処理)
図6は、データ分散共有時の冗長度の検出、及び冗長度の制御の代表的な処理の流れを示すフローチャートである。図6を用いて、全体としての冗長度検出処理、及び冗長度制御処理の例を説明する。
<冗長度検出処理>
まずステップS11で、監視対象のデータを監視するノードの冗長度検出部204が、監視対象データリスト保持部202の監視データリストを参照して、監視を開始する。
データの監視を行うノードは予め設定されており、それぞれ監視データリストを保持している。データの監視を行うノードの数は任意であり、1台であってもよいし、すべてのノードであってもよい。
障害の生ずる可能性や変化の検出の速さを考慮すれば、監視を行うノードは多いほど望ましいが、多すぎても検出の負荷が増大する。ネットワークの規模(ノード数)と、監視対象データ数、通信負荷等を考慮して適切に定めておけばよい。
監視データリストは、監視対象のデータとその保有ノードのリストが記載されている。また、冗長度の基準となるしきい値や現在の冗長度、保有ノードに関する情報なども記載されていることが望ましい。
監視データリストは、データの監視を行うノードが保持するとともに、適時更新を行う。監視データリストの内容の具体例は、後述の図7乃至図13に示す。
監視対象のデータも予め設定しておけばよい。例えば次のような設定方法が考えられる。
1.監視対象データリストを保持するノードが保有しているデータ。
2.ブロードキャストが届く範囲内のノードが保有しているデータ。
3.その他の予め決められたノードが保有しているデータ。
4.予め決められたユーザが所有しているデータ。
5.ユーザより監視要求のあるデータ。
上記のようなデータを監視対象として、監視データリストに記載する。あるいは、上記の様なデータの任意の組み合わせを監視データリストに記載する。これによりデータの重要度や、ネットワーク内での位置状態、所有者、ユーザ要望などに応じた設定の自由度を確保することができる。
監視を行う方法としては、監視を行うノードが、適切なタイミングで各ノードにポーリングして各データの保有状態を確認する方法などを用いることができる。
ポーリングを行う適切なタイミングは、予め定めた時期、あるいは期間毎に、定期的に行うよう設定しておいてもよい。そうすれば、ポーリングの間隔が拡がりすぎず、また頻度が増えすぎることもない。
また、データにアクセスが行われるたびに、それを検知してそのタイミングでポーリングを行うようにしてもよい。そうすればデータ利用の頻度に応じてポーリングの頻度を変えることもできる。
ここでは定期的にポーリングを行うものとする。ステップS11で任意の監視を行うノードが、監視データリストを参照し、各ノードにポーリングし、監視対象データの保有状況を問い合わせる。
次のステップS12では、監視対象のデータを監視するノードの冗長度検出部204が、監視対象の各データについて、冗長度の変化を検出する。
先のステップで監視対象の各データの各ノードでの保有状態を確認することで、監視対象データリスト保持部202の監視データリストの記載と現状を比較することができる。各データについて、確認した現状の冗長度、すなわち保有ノード数を求め、監視データリストの記載から変化しているかどうか、すなわち保有ノード数が増加あるいは減少しているかどうかを検出する。
またこのとき、現状のデータ保有状況により、監視対象データリスト保持部202の監視データリストの記載を更新するようにしてもよい。
次のステップS13では、冗長度検出部204が検出した結果、各データについて冗長度の変化の有無を判定し、次の処理を振り分ける。
冗長度の変化がある場合(ステップS13:YES)は、例えば特定のノードが接続を停止する、あるいは復帰するなど、何らかの理由により保有ノード数が変化しているという場合であり、次のステップS14以降へと進み、冗長度制御処理が実行される。
冗長度の変化がない場合(ステップS13:NO)は、保有ノード数が変化していないという場合であり、ステップS11へと戻り、次の定期的なポーリング実行から冗長度検出処理を繰り返す。
従って上記のステップS11からステップS13は、冗長度検出工程として機能する。
<冗長度制御処理>
ステップS14以降は、冗長度制御工程として機能する。すなわち、冗長度操作部205が、各データの冗長度の変化に応じて、冗長度が基準となる冗長度(上限または下限、あるいはその両方)の範囲内となるように、保有ノードの変更を行う。
冗長度が基準となる上限値より高いということは、データ保有にリソースが無駄に多く使用され、アクセス時間も増える可能性がある。
ステップS14では、冗長度が所定の下限値S1を下回るかどうかを判定する。冗長度が下限値S1を下回る場合(ステップS14:YES)は、減少しすぎた冗長度を増加させるためにステップS16aを実行する。下限値S1以上の場合(ステップS14:NO)は、ステップS15を実行する。
ステップS15では、冗長度が所定の上限値S2を上回るかどうかを判定する。データの冗長度が上限値S2を上回る場合(ステップS15:YES)は、増加しすぎた冗長度を減少させるためにステップS17aを実行する。
データの冗長度が上限値S2以下の場合(ステップS15:NO)は、冗長度が所定の上下限の範囲内に収まっているということであり、冗長度制御処理は行わず、ステップS11へと戻り、次の定期的なポーリング実行から冗長度検出処理を繰り返す。
ここでは上記のステップS14とステップS15により、上限と下限の範囲内であるかどうかを判定したが、ステップS14とステップS15のどちらかだけを実行し、上限または下限の一方のみで制御してもかまわない。また上限と下限は、一致(S1=S2)していてもよい。
ステップS16aと引き続くステップS16bは、減少しすぎた冗長度を増加させる、すなわち当該データの保有ノード数を増加するように変更する処理を行う。保有ノードの変更は、例えば次のような手順を実行すればよい。
現在の冗長度を下限S1以上とするに必要な保有ノードの増加数Suを算出する。保有ノード以外のノードに当該ノードを保有可能か問い合わせる(ステップS16a)。
応答の早かったノードを優先して、Su台のノードを追加保有ノードとして決定する。現保有ノードに指示を出して、データのコピーを追加保有ノードに送信させる(ステップS16b)。
ステップS17aと引き続くステップS17bは、増加しすぎた冗長度を減少させる、すなわち当該データの保有ノード数を減少するように変更する処理を行う。保有ノードの変更は、例えば次のような手順を実行すればよい。
現在の冗長度を上限S2以下とするに必要な保有ノードの減少数Sdを算出する。保有ノードに当該データを削除可能か問い合わせる(ステップS17a)。応答の早かったノードを優先して、Sd台のノードを削除する保有ノードとして決定する。削除する保有ノードに指示を出して、当該データを削除させる(ステップS17b)。
ステップS18では、保有ノードを変更した各データについて、監視対象データリスト保持部202の監視データリストの記載内容を更新処理する。
ステップS19では、監視データリストの更新内容を他の監視を行うノード、すなわち監視データリストを保持しているすべてのノードに送信し、それぞれのノードの保持する監視データリストを更新させる。
以上で冗長度制御処理は終了する。すなわち、最初の冗長度検出処理に戻り、次のポーリング実行を待つことになる。
(処理例1)
以下、図7から図11を用いて冗長度検出と冗長度制御の処理例1を説明する。
図7から図11は、図6に示した各ステップ(冗長度検出処理、冗長度制御処理)におけるネットワーク1の状態を示す図である。各図にノードの接続を示すように、本処理例においてネットワーク1は、PC1乃至PC9のノードによって構成されている。
<初期状態>
図7(a)は初期状態の接続を示す図である。ネットワーク1を構成するノードのうち、PC1、PC2、PC3、そしてPC9が監視データリストを保持するノード、すなわち監視を行うノードである。
図7(b)は監視データリストの内容を示す。監視データリストには、監視対象データとして、PC1乃至PC9のノードに保有されているすべてのデータが監視対象データとして記載されている。また冗長度の基準としては、下限値S1=2、上限値S2=2、すなわち冗長度は一定値「2」であるように設定されているものとする。
データに冗長度を持たせる分散共有は、RAID1のミラーリング技術を用いるものとする。図7(a)に示すように、初期状態でデータCとデータDがPC1とPC9で分散共有されている。またデータEとデータFは、PC2とPC3で分散共有されている。何れのデータも基準として設定された冗長度「2」を満たす保有ノード数(=2)である。図7(b)の監視データリストに、それらの状態が記載されている。
この状態で冗長度検出処理のポーリング(図6のステップS11)が行われるが、(a)に示すネットワークに変化がなければ、各データの冗長度に変化がないので、(b)に示す監視データリストの内容にも変化はない。
<ノードの切断>
図8(a)には、PC9が突然ネットワークから切断され、その後、最初にポーリングを行った任意のノード(PC1とする)により、冗長度検出処理(図6のステップS11〜ステップS13)が行われた状態を示す。
PC1はPC9にポーリングしても応答がない(ステップS11)ことから、データCとデータDの冗長度が「2」から「1」へ変化したことを検知する(ステップS12)。
この変化によりデータCとデータDの冗長度は基準値「2」から外れることになる(ステップS13)ので、冗長度制御処理(ステップS14以降)を起動させることになる。
図8(b)には、その時点で更新されたPC1の監視データリストの記載内容を示す。データCとデータDの保有ノードからPC9が消え、冗長度が「1」となっている。
<保有ノードの追加>
図9(a)には、引き続きPC1により、冗長度制御処理(図6のステップS14〜ステップS19)が行われた状態を示す。
PC1は、データCとデータDの冗長度が基準の下限値「2」を下回る「1」へ変化したことを判定し(ステップS14)、他のノードにデータCとデータDを保有可能かどうか、問い合わせのポーリングを行う(ステップS16a)。
冗長度「1」を「2」に増加させるために必要な追加保有ノード数は1台である。ここでは最も早く応答のあったPC8を追加保有ノードに決定し、たまたまPC1がデータCとデータDを保有しているので、自らデータCとデータDのコピーをPC8に送付する(ステップS16b)。あるいはPC1が他の保有ノードに送信を指示してもよい。また、データCとデータDをそれぞれ別のノードに追加保有させるようにしてもよい。
これによりデータCとデータDの冗長度は下限値「2」を満たすことになる。
PC1は監視データリストの記載を更新する(ステップS18)。また合わせて、他の監視を行うノード(PC2、PC3、そしてPC9)に更新内容を通知し、それに基づいて、それぞれのノードの保持する監視データリストを更新させる(ステップS19)。
図9(b)には、その時点で更新された監視データリストの記載内容を示す。データCとデータDの保有ノードとしてPC8が追加され、冗長度が「2」に戻っている。
この状態で、また冗長度検出処理のポーリング(図6のステップS11)へと戻るが、(a)に示すネットワークに変化がなければ、各データの冗長度に変化がないので、(b)に示す監視データリストの内容にも変化はない。
<ノードの復帰>
図10(a)には、PC9がネットワークに復帰し、その後、最初にポーリングを行った任意のノード(PC1とする)により、冗長度検出処理(図6のステップS11〜ステップS13)が行われた状態を示す。
PC1はネットワーク内のノードにポーリングして、PC9からの応答を得る(ステップS11)。その結果、データCとデータDの保有ノードが増え、冗長度が「2」から「3」へ変化したことを検知する(ステップS12)。
この変化によりデータCとデータDの冗長度は基準値「2」から外れることになる(ステップS13)ので、冗長度制御処理(ステップS14以降)を起動させることになる。
図10(b)には、その時点で更新されたPC1の監視データリストの記載内容を示す。データCとデータDの保有ノードにPC9が追加され、冗長度が「3」となっている。
<保有ノードの削除>
図11(a)には、引き続きPC1により、冗長度制御処理(図6のステップS14〜ステップS19)が行われた状態を示す。
PC1は、データCとデータDの冗長度が基準の上限値「2」を上回る「3」へ変化したことを判定し(ステップS15)、データCとデータDを保有するノード(PC8、PC9、そしてPC1)に、当該データを削除可能かどうか、問い合わせのポーリングを行う(ステップS17a)。
冗長度「3」を「2」に減少させるために必要な保有ノードの削除数は1台である。ここでは最も早く応答のあったPC9を削除する保有ノードに決定し、PC9にデータCとデータDの削除を指示する(ステップS17b)。あるいはPC1がたまたまデータCとデータDを保有しているので、自らの保有する当該データを削除することにしてもよい。また、データCとデータDをそれぞれ別の保有ノードから削除するようにしてもよい。
これによりデータCとデータDの冗長度は上限値「2」を満たすことになる。
PC1は監視データリストの記載を更新する(ステップS18)。また合わせて、他の監視を行うノード(PC2、PC3、そして復帰したPC9)に更新内容を通知し、それに基づいて、それぞれのノードの保持する監視データリストを更新させる(ステップS19)。
図11(b)には、その時点で更新された監視データリストの記載内容を示す。データCとデータDの保有ノードとしてPC9が削除され、冗長度が「2」に戻っている。
この状態で、またまた冗長度検出処理のポーリング(図6のステップS11)へと戻ることになる。
(処理例2)
以下、図12と図13を用いて冗長度検出と冗長度制御の処理例2を説明する。
処理例2は、データが分割されて、それぞれ分散共有されている場合の例である。また冗長度を検出するためのポーリングも定期的に行うのではなく、データ取得のためにアクセスしたタイミングで行われるものとする。
図12と図13は、処理例1と同様に、それぞれ図6に示した冗長度検出処理及び冗長度制御処理を行う前後におけるネットワーク1の状態を示す図である。本処理例においてもネットワーク1は、PC1乃至PC9のノードによって構成されている。
<初期状態>
図12(a)は初期状態の接続を示す図である。ここではネットワーク1を構成するすべてのノード(PC1〜PC9)が監視データリストを保持する、すなわち監視を行うノードである。
図12(b)は監視データリストの内容を示す。監視データリストには、監視対象データとして、PC1乃至PC9のノードに保有されているすべてのデータが監視対象データとして記載されている。また冗長度の基準としては、下限値S1=2、上限値S2=2、すなわち冗長度は一定値「2」であるように設定されているものとする。
データに冗長度を持たせた分散共有は、データAを例にとると、データA1からA5に5分割され、それぞれの分割データが2台ずつのノードに分散され、共有されている。すなわち、何れの分割データについても保有ノード数=2であり、分割されたデータAは、基準として設定された冗長度「2」を満たす。
図12(b)の監視データリストに、それらの状態が記載されている。
処理例1と同様、この状態でデータ取得のアクセスが行われる度に、冗長度検出処理のポーリング(図6のステップS11)が行われるが、(a)に示すネットワークに変化がなければ、各データの冗長度に変化がなく、冗長度検出と制御の処理は先へと進まない。
<ノードの切断と保有ノードの追加>
図13(a)には、PC9が突然ネットワークから切断された後、ポーリングに始まる冗長度検出処理が行われ、検出された冗長度の変化に応じて引き続き冗長度制御処理が行われた状態を示す。これらの処理(図6のステップS11〜S19)は、PC9の切断後、最初にデータAを取得しようとアクセスした任意のノード(ここではPC1とする)により行われる。
PC1はデータAの取得に当たって、データAを復元するための分割されたデータA1からA5について、各ノードをポーリングするが、データA1を保有するはずのPC9からの応答がない(ステップS11)ことから、データA1の冗長度が「2」から「1」へ変化したことを検知する(ステップS12)。
この変化によりデータAの冗長度は基準値「2」から外れることになる(ステップS13)ので、冗長度制御処理(ステップS14以降)を起動させることになる。
PC1は、データAの冗長度が基準の下限値「2」を下回る「1」へ変化したことを判定し(ステップS14)、他のノードにデータA1を保有可能かどうか、問い合わせのポーリングを行う(ステップS16a)。
冗長度「1」を「2」に増加させるために必要なデータはデータA1であり、必要な追加保有ノード数は1台である。ここでは最も早く応答のあったPC5をデータA1の追加保有ノードに決定し、たまたまPC1がデータA1を保有しているので、自らデータA1のコピーをPC5に送付する(ステップS16b)。あるいはPC1が他の保有ノードに送信を指示してもよい。
これによりデータAの冗長度は下限値「2」を満たすことになる。
PC1は監視データリストの記載を更新する(ステップS18)。また合わせて、他の監視を行うノード(すべてのノード)に更新内容を通知し、それに基づいて、それぞれのノードの保持する監視データリストを更新させる(ステップS19)。
図13(b)には、その時点で更新された監視データリストの記載内容を示す。データA1の保有ノードとしてPC5が追加され、冗長度が基準通りの「2」となっている。
この状態で、またデータAの取得のためのアクセスが行われるだろうが、冗長度検出処理のポーリング(図6のステップS11)を行っても、(a)に示すネットワークに変化がなければ、各データの冗長度に変化がないので、冗長度制御処理へと進むことはない。
このように本実施形態にかかる情報の管理方法、及びノードとしての情報処理装置によれば、複数のノードで情報を分散共有するネットワークシステムにおいて、保有されるデータを監視して冗長度の変化を検出する。また、その冗長度が所定の値以上または以下になるようにそのデータを保有するノードを変更する。
これにより、データ保持に対して適切な冗長度を維持することができる。従って必要以上にデータを保有してリソースを無駄にすることなく、また逆に冗長度不足によるデータを取得できないといった障害も発生しにくく、分散共有されたデータを効率よく利用することができる。
なお本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、それらの変更された形態もその範囲に含むものである。
ネットワーク1の全体構成例を示す図である。 ネットワーク1を構成するノード(情報処理装置)2のハードウェア構成例を示す図である。 ネットワーク1を構成する各ノード2の接続形態、すなわちノードの論理的なトポロジーの例を示す図である。 図3のように関連付けられたノード2の接続テーブルTL例を示す図である。 ノード(情報処理装置)2の機能構成例を示すブロック図である。 データ分散共有時の、冗長度検出処理から冗長度制御処理に至る代表的な処理の流れを示すフローチャートである。 処理例1におけるネットワーク1の初期状態を示す図である。 図7においてネットワーク1のノードの切断があり、冗長度検出処理が行われた状態を示す図である。 図8においてネットワーク1の冗長度制御処理が行われた状態を示す図である。 図9においてネットワーク1のノードの復帰があり、冗長度検出処理が行われた状態を示す図である。 図10においてネットワーク1の冗長度制御処理が行われた状態を示す図である。 処理例2におけるネットワーク1の初期状態を示す図である。 図12においてネットワーク1のノードの切断があり、冗長度検出処理と冗長度制御処理が行われた状態を示す図である。
符号の説明
1 ネットワーク(P2P)
2 情報処理装置(ノード)
3 スイッチングハブ
4 ルータ
5 認証サーバ
201 データ保持部
202 監視対象データリスト保持部
204 冗長度検出部
205 冗長度操作部
206 データ操作部
207 データ受信部
208 データ解析部
209 データ作成部
210 データ送信部
211 その他情報保持部
212 その他操作部
TL 接続テーブル

Claims (13)

  1. 複数のノードで情報を分散共有するネットワークシステムにおける情報の管理方法であって、
    分散共有される各情報の冗長度を監視するための監視対象データリストに基づいて、前記各情報の冗長度の変化を検出する冗長度検出工程と、
    前記冗長度検出工程によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の下限値以上となるように当該情報の保有ノードを変更する冗長度制御工程と、を有する
    ことを特徴とする情報の管理方法。
  2. 前記冗長度制御工程では、
    前記冗長度検出工程によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の上限値以下となるように当該情報の保有ノードを変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報の管理方法。
  3. 前記冗長度検出工程では、
    前記監視対象データリストを保持するノードが、前記監視対象データリストに基づいて監視対象の各情報を保有する各ノードに問い合わせることによって、当該情報の保有ノード数の変化から冗長度の変化を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報の管理方法。
  4. 前記冗長度制御工程では、
    前記冗長度検出工程において前記各情報の冗長度の変化を検出したノードが、前記各情報の冗長度の変化に応じて保有ノードの変更を行うとともに、前記保有ノードの変更に応じて前記監視対象データリストの更新を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報の管理方法。
  5. 前記監視対象データリストは、
    前記監視対象データリストを保持するノードが保有している情報、ブロードキャストが届く範囲内のノードが保有している情報、予め決められたノードが保有している情報、予め決められたユーザが所有している情報、そして監視要求のある情報のうち、少なくとも1つが監視対象データとして記載されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報の管理方法。
  6. 前記監視対象データリストは、複数のノードに保持され、
    前記冗長度制御工程では、
    前記監視対象データリストの更新内容が、前記複数のノード間で互いに通知され、それぞれのノードが保持する前記監視対象データリストがそれぞれ更新される
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報の管理方法。
  7. 前記情報の分散共有にRAID技術を用いることで冗長度を持たせている
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報の管理方法。
  8. 複数のノードで情報を分散共有するネットワークシステムにおけるノードとしての情報処理装置であって、
    分散共有される各情報の冗長度を監視するための監視対象データリストを保持する記憶手段と、
    前記監視対象データリストに基づいて、前記各情報の冗長度の変化を検出する冗長度検出手段と、
    前記冗長度検出手段によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の下限値以上となるように当該情報の保有ノードを変更する冗長度制御手段と、を有する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 前記冗長度制御手段は、
    前記冗長度検出手段によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて、それぞれの情報の冗長度が所定の上限値以下となるように当該情報の保有ノードを変更する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記冗長度検出手段は、
    前記監視対象データリストに基づいて監視対象の各情報を保有する各ノードに問い合わせることによって、当該情報の保有ノード数の変化から冗長度の変化を検出する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 前記冗長度制御手段は、
    前記冗長度検出手段によって検出された前記各情報の冗長度の変化に応じて保有ノードの変更を行うとともに、前記保有ノードの変更に応じて前記監視対象データリストの更新を行う
    ことを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記監視対象データリストは、
    前記監視対象データリストを保持するノードが保有している情報、ブロードキャストが届く範囲内のノードが保有している情報、予め決められたノードが保有している情報、予め決められたユーザが所有している情報、そして監視要求のある情報のうち、少なくとも1つが監視対象データとして記載されている
    ことを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記冗長度制御手段は、
    前記監視対象データリストの更新内容を、前記監視対象データリストを保持する他のノードと互いに通知し、それぞれの保持する前記監視対象データリストを共有する
    ことを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項に記載の情報処理装置。
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