JP2008303547A - 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008303547A
JP2008303547A JP2007149438A JP2007149438A JP2008303547A JP 2008303547 A JP2008303547 A JP 2008303547A JP 2007149438 A JP2007149438 A JP 2007149438A JP 2007149438 A JP2007149438 A JP 2007149438A JP 2008303547 A JP2008303547 A JP 2008303547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite panel
panel
heat insulating
concrete
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007149438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4326572B2 (ja
Inventor
Seikichi Tan
征吉 丹
Takamitsu Sakuraba
高光 櫻庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Information System Consultation
Original Assignee
Tokai Information System Consultation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Information System Consultation filed Critical Tokai Information System Consultation
Priority to JP2007149438A priority Critical patent/JP4326572B2/ja
Priority to CN2007101936146A priority patent/CN101319554B/zh
Publication of JP2008303547A publication Critical patent/JP2008303547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4326572B2 publication Critical patent/JP4326572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁を密着層型の断熱複合パネルで外張りする工法に於いて、断熱複合パネルを、接着剤を用いること無く、且つ、コンクリート外壁の不陸に関係無く、均斉面一に張設する。

【解決手段】 最下端の複合パネル1は、コンクリート躯体CFに固定したアングル形態のパネル受金具7Aで支承し、各複合パネル1のコンクリート外壁Wへの張設は、後部外周にねじ面4Sを備えた後打ちアンカー4Cをコンクリート外壁Wに打込み、ねじ孔H4´を備えた突起4Kを突出した鋼製パッド4Bを、後打ちアンカー4Cの後部ねじ面4Sに螺合して、各鋼製パッド4Bの平盤4Fを計測しながら面一に位置決めし、各複合パネル1の内面を各鋼製パッド4Bの平盤4Fに当接して面一に配置し、各複合パネル1を、表面から長ねじ4Aを螺入して鋼製パッド4Bに固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁に、乾式密着層型の断熱複合パネルを外張り施工する方法に関するものであり、より詳しくは、断熱複合パネルを、コンクリート外壁に、接着剤を用いないで、且つ、コンクリート外壁の不陸の有無に関係なく、面一に外張り施工するものであって、建築の技術分野に属するものである。
鉄筋コンクリート造の外断熱建築物は、コンクリート躯体の外側を断熱層で被覆するため、太陽日射での熱ストレスによるコンクリートのひび割れが抑制出来ること、コンクリート躯体が外気に触れないために、コンクリートの中性化が抑制出来て、鉄筋棒鋼の腐蝕が抑制出来、建物の耐久性が向上することと、更には、建物全体の外面が断熱層で被覆されるため、建物の各居住部を別個独立で内側から断熱被覆するよりも、断熱施工上も、断熱効率上も優れており、省エネルギー建物として評価されている。
図8は、従来例1として挙げる複合パネルの外張り施工法であって、非特許文献1に示すものである。
即ち、従来例1の外張り施工法は、図8(A)に示す如く、酸化マグネシウムと硅砂とを主成分とし、両面にガラス繊維不織布を埋設して12mm厚に型成形した、マグネシウムセメント板の外装下地材と断熱材とを層着一体化した密着型の複合パネル((株)フッコー製、EBシンパネル(商品名))を採用し、該断熱複合パネルを団子状接着剤を介してコンクリート外壁表面に接着し、ドライアンカーを断熱複合パネルの表面からコンクリート外壁に打込んで複合パネルをコンクリート外壁に外張りするものである。
即ち、複合パネルの張設は、コンクリート躯体表面を清掃して接着剤の接着性を良好にし、図8(C),(D)に示す如く、パネル左右方向、及び上下方向は、両側端、及び上下端から、100mmで間隔が200〜250mm位置となるように、接着剤を5〜10mm厚、長さは1辺が80〜100mmの団子状で、コンクリート躯体表面に添着配置してパネルの断熱層を、接着剤を介してコンクリート躯体に接着する。
また、ドライアンカーの取付けは、図8(B)に示す如く、パネル左右方向は、両側より100mm、間隔が700mm以内で、パネル上下方向は、上下端から150mm、間隔が600mm以内で、且つ傾斜間隔が920mm以内となるように配置するもので、複合パネルの外装下地材に、予め穿設したアンカー挿入孔を介して、先端にナイロン製のプラグを装着したドライアンカーをコンクリート躯体に打込むものである。
図9は従来例2であって、本出願人の所有する特許第3753719号(特開2005−68791号)公報中にも従来例として挙げたものであって、非特許文献2に開示の複合パネル外張り施工技術である。
即ち、従来例2は、図9に示す如く、GFPC系外装材(厚さ13mmの両面ガラス繊維混入の火山礫サンドアッシュフェノール樹脂板)と、断熱材とを接着一体化した密着層型の断熱複合パネル(岩倉化学工業(株)製、オーマルYB−R(商品名))を用いる。
そして、外装材には、あと施工アンカー用の孔を適所に配設すると共に、断熱層表面には、団子状の接着剤を適宜間隔に配置し、団子状接着剤でパネルの断熱層をコンクリート躯体表面に貼着し、あと施工アンカーを外装材表面からコンクリート躯体へ打込んで複合パネルをコンクリート躯体表面に張設する。
そして、最下端パネルの下端と腰水切との隙間をシーリングで空密閉止し、最上端パネルの上端は、パラペット上端と共に防水層被覆し、アングル笠木を取付けるものである。
(株)フッコーの型録「エコボディシステム(2005年05月作成)」及び、施工要領書、2−3)項、ドライアンカーの取付け数量、位置、3−2)項、接着剤塗布作業 岩倉化学工業(株)のパンフレット「オーマルYB−R」の後貼り施工要領書
従来例1(図8)の外張り工法にあっては、複合パネルの断熱層とコンクリート躯体表面とを接着剤で固着するため、パネルの張着に際しては、コンクリート躯体表面の接着性を高めるため、コンクリート躯体表面の清掃が必須であり、清掃作業は注意を要する煩雑な作業である。
しかも、接着剤は雨天、酷暑、厳冬で接着性能が変化するため、施工時は天候に左右される。
また、コンクリート躯体表面の不陸に関係なくパネル表面を面一に張着するためには、団子状接着剤の押圧平坦化の程度で対応する必要があり、5〜10mm厚の団子状接着剤での押圧変形でのコンクリート躯体表面の不陸の吸収は限度があること、及び複合パネルへの表面側からのコンクリート躯体表面への手作業による押圧面一化作業が、労力及び人手を要し、且つ、バラツキの伴う作業であることにより、複合パネルの面一化張着が困難である。
また、団子状接着剤がパネルの所定位置となるように、コンクリート躯体表面上に、所定間隔での、所定量の配置も煩雑な作業である。
そして、従来例1の手法で、既存のコンクリート躯体に複合パネルを外張り施工する際には、コンクリート外壁表面に不陸の存在が普通であるため、コンクリート外壁の表面を斫り作業で均す作業も必要となり、複合パネルの面一化張着のための準備作業も、煩雑、且つ、手間のかかる困難な作業である。
また、従来例2(図9)の外張り工法にあっても、複合パネルのコンクリート躯体表面への張着は、接着剤の団子を複合パネルの接着必要位置に整合してコンクリート躯体表面に点在配置して、複合パネルの断熱層をコンクリート躯体表面に接着するため、団子状接着剤の押圧変形によりコンクリート躯体表面の不陸に対応することとなり、必要に応じたコンクリート躯体表面の斫り作業、コンクリート躯体表面の清掃作業、団子状接着剤の配置作業等は、煩雑、且つ、手間のかかる困難な作業であって、複合パネルの面一での外張りは困難である。
本発明は、これら従来例1,2の問題点を解決するものであって、団子状接着剤を用いないで、複合パネルを、コンクリート躯体表面の不陸に関係なく、面一に外張り出来る画期的工法を提供するものである。
複合パネルの外張り施工方法の、第1の発明は、図1に示す如く、鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁に、乾式密着層型の断熱複合パネルを外張り施工する方法であって、最下端の複合パネル1の下端位置では、コンクリート躯体CFに、後打ちボルトアンカー7Bでアングル形態のパネル受金具7A,11Aを固定し、コンクリート外壁Wの所定位置では、例えば図3に示す如く、後端外周がねじ面4Sである後打ちアンカー4Cを、後端のねじ面4Sが突出した形態に打設固定し、次いで、各後打ちアンカー4Cの後端ねじ面4S上には、平盤4Fからねじ孔H4´を備えた突起4Kを前面に突出した鋼製パッド4Bを螺合嵌着して、各鋼製パッド4Bの平盤後端面を計測して各パッド4Bを面一に配置し、次いで、最下端の複合パネル1の下端をパネル受金具7A,11Aで支承すると共に、各複合パネル1を、断熱層1B面を各鋼製パッド4Bの平盤4Fに当接し、複合パネル1の表面から各鋼製パッド4Bに長ねじ4A群で固定し、複合パネル1を面一形態でコンクリート外壁Wに張設するものである。
この場合、断熱複合パネル1は、コンクリート外壁Wを外断熱被覆出来る乾式密着層型のパネルであれば良く、従来例1,2で採用されている外装材(外装下地材)と断熱層の一体化層着パネルであっても、本願出願人の所有する、実用新案登録第3084180号の、内面に通気用条溝群を縦設した押出成形セメント板と断熱層とを一体化層着した通気性断熱複合パネルであっても良いが、典型的には、図4に示す如く、断熱層1Bの層着面側に通気用条溝群を縦設し、EBシンパネル(商品名)等の成形薄剛板を層着一体化した、通気性断熱複合パネルである。
また、鋼製パッド4Bは、後打ちアンカー4C上に螺合嵌着した状態で、後端面が、複合パネル1の押圧力に対抗出来、且つ、計測出来る垂直面を提供するものであって、典型的には、図3(B)に示す、平盤4F(円盤、標準:外径80mm、厚さ2.3mm)から、ねじ孔H4´を備えた突起4K(標準:外径25mm、突出長10mm)を前面に突出し、後打ちアンカー4Cの後端を、ねじ孔H4´に螺入して突起4K内に収容するものである。
また、パネル受金具7A,11Aは、上下に接続配置する複合パネル1の最下端でのスターター役目を奏し、且つ、最下端パネルを強固に支承する長尺物であり、図2(A)に示す山形鋼単体でも、図6(A)に示す山形鋼に水平板11Uを載置するものでも良いが、典型的には、JISG3192の4mm厚の不等辺山形鋼の単体である。
また、長ねじ4Aは、典型的には、図3(A)に示す如く、頭部が、パネル外装下地材(セメント板)1Aに嵌着し、先端が鋼製パッドの平盤(円盤)4Fに螺入貫通するものであるが、平盤4Fを貫通し、更にコンクリート壁W内に螺入するものでも良い。
また、複合パネル1の断熱層1Bとコンクリート壁表面Wfとの間には、多かれ少なかれ、界面隙間adが生ずるが、該界面隙間adは、下端又は上端を空密閉止すれば、密閉空気断熱層となり、外壁の外断熱機能は保証出来る。
従って、本発明は、後打ちアンカー4C上に螺合嵌着した鋼製パッド4B群を、平盤4Fの後面を計測しながら、後打ちアンカー4C上で前後位置調整して、鋼製パッド4B群の後面(パネル当接面)を面一に配置するため、各複合パネル1群は、鋼製パッド4B群の平盤4F後面に当接することにより位置決めされて、コンクリート外壁Wの表面Wfの不陸に関係なく、計測どおり、面一に配置出来る。
そして、計測基準とする鋼製パッド4Bを、コンクリート外壁表面Wfの不陸最大突出部に当接形態で配置することにより、各複合パネル1群は、面一で、且つ、コンクリート外壁Wとの界面隙間adを最小限に抑えて張着出来る。
そして、複合パネル1のコンクリート外壁Wへの張設は、長ねじ4Aを複合パネル1の外面、即ちセメント板1A、からパネル1を貫通してパッド4Bの平盤4Fへの螺入定着で実施するため、長ねじ4Aのパッド4Bへの位置決めさえ適切に実施すれば、複合パネル1群は、単純作業によって、容易に、面一形態で実施出来る。
そして、最下端の複合パネル1は、パネル受金具7Aによっても強固に支承保持されること、及び、採用するパネル1の重量に応じて、例えば従来例で採用している、あと施工アンカーを、必要に応じて、必要位置に加入打込みする等、鋼製パッド4Bに打込む長ねじ4Aと、慣用のあと施工アンカーの本数、配置を適切に実施することにより、コンクリート外壁Wに、強固に一体化固定出来る。
しかも、パネル張着には、接着剤をコンクリート外壁Wに添着配置する必要がないため、天候に左右されることなく施工出来る。
従って、本発明の、複合パネル群を、接着剤を用いないでコンクリート外壁に外張りする外断熱工法は、新築時の外張り施工はもとより、既存鉄筋コンクリート建物の、乾式被覆改修工法にも、有利に採用出来る。
また、複合パネルの外張り施工方法の、第2の発明は、第1の発明で、各鋼製パッド4B群を後打ちアンカー4Cに面一に配置した段階で、更に、図7に示す如く、連結平板10A(標準:幅80mm、厚さ2.3mm)を、複数のパッド4B間に亘る形態で、パッド4Bの平盤4F上に固定し、各複合パネル1を、断熱層1Bを連結平板10Aに当接して、複合パネル1の表面から長ねじ4Aで連結平板10Aに固定する方法である。
この場合、連結平板10Aは、各パッド4Bを、縦方向に連結しても、横方向に連結しても良いが、耐震面では横方向配置が好ましく、少なくとも、パネル並列接続部Jyを跨ぐ両側パッド4Bを連結すれば耐震性となる。
即ち、連結平板10Aは、図7(B)に示す如く、長尺物としても、或いは、図7(C)の如く、短尺物であっても、パネル1の並列接続部Jyを跨ぐ左右のパッド4Bを連結すれば、複合パネル1群は、耐震性張設となる。
そして、鋼製パッド4B群の各平盤4Fが面一配置である以上、連結平板10Aも、全面が計測されたとおりの面一基準を提供する。
従って、本発明は、後打ちアンカー4Cでコンクリート躯体CFに強固に保持された、各鋼製パッド4B相互を連結平板10Aが一体化し、図7(A)の如く、長ねじ4Aは、複合パネル1を、連結平板10Aとパッド平盤4Fとを貫通螺入して固定するため、バラツキの無い強固な固定となり、耐震、耐風圧性が向上する。
しかも、連結平板10Aは、図7(B)の如く、鋼製パッド4Bの存在しない位置でも長ねじ4Aの打込み螺入位置を提供し、長ねじ4Aの螺入締着は、必要に応じて、下面に鋼製パッド平盤4Fが存在する位置でも、連結平板10Aのみが存在する位置でも可能となり、全複合パネル1の、全面の強固、且つ均斉な固定が、施工性良く実施出来る。
また、複合パネル1が、発泡プラスチック系断熱材の板状断熱層1Bと、断熱層1Bより透湿抵抗の小さな成形薄剛板の外装下地材1Aとを層着した断熱複合パネルであるのが好ましい。
この場合、発泡プラスチック系断熱材は、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等の、JISA9511の発泡プラスチック系断熱材が良く、典型的には、厚さ75mmのJISA9511の押出法ポリスチレンフォーム板である。
また、成形薄剛板の外装下地材1Aは、断熱層1Bより透湿抵抗が小さくて、外壁の外装下地材としての強度、耐衝撃性、寸法安定性を備えた薄剛板(セメント板)であれば良く、比重が小であれば特に好ましく、典型的には、軽量(10kg/m)、高強度(100kgf/cm)、透湿抵抗(14mhmmHg/g)、厚さ12mmのマグネシウムセメント板である。
従って、複合パネル1は、計測されて面一に配置された鋼製パッド4Bを介してコンクリート外壁Wに面一に張着出来、コンクリート外壁Wの不陸の存在に関わらず、平坦面一の外壁を構築すると共に、断熱層1Bの外側の外装下地材の透湿抵抗(14mhmmHg/g)が断熱層1B(押出法ポリスチレンフォーム75mm厚)の透湿抵抗(52.5mhmmHg/g)より小であるため、複合パネル1は透湿性外壁となって、断熱層1Bの湿気をセメント板(外装下地材)1Aから外部に透湿放湿し、内部結露を抑制した外断熱外壁構造を提供する。
しかも、外装下地材1Aの比重が小であれば、複合パネル1の軽量化を達成し、複合パネル1が取扱い易くなって張着作業が容易となると共に、複合パネル1のコンクリート外壁Wへの固定支持も容易となり、後打ちボルトアンカー7B、後打ちアンカー4C、パネル受金具等も、軽量化出来て有利である。
また、複合パネル1が、発泡プラスチック系断熱材の板状断熱層1Bと、内面に通気用条溝G群を並列縦設した外装下地材1Aとを層着した通気性断熱複合パネルであるのが好ましい。
この場合、通気性断熱複合パネル1は、典型的には、本願出願人の所有する、実用新案登録第3084180号の通気性断熱複合パネルである。
従って、本発明に該通気性断熱複合パネルを適用すれば、コンクリート外壁Wへの外張り施工での、各複合パネル1相互の面一化張設が、コンクリート外壁Wの表面Wfの不陸に関係なく容易に施工出来、外装下地材1Aとしての押出成形セメント板は、強度が大であるため、タイル等の重量外装材の適用も可能となり、しかも、条溝Gが通気層となるため、通気性外断熱外壁の構築が作業性良く実施出来る。
また、本発明にあっては、複合パネル1が、図4に示す如く、発泡プラスチック系断熱材の層着面1Sに通気用条溝G群を並列縦設した断熱層1Bと、厚さが12〜15mmで、比重が0.8〜1.0の成形薄剛板の外装下地材1Aとを層着した通気性断熱複合パネルであるのが特に好ましい。
この場合、発泡プラスチック系断熱材の断熱層1Bは、成形薄剛板の外装下地材1Aと、条溝G間の突出肉厚部1Cで条溝Gをつぶすことなく一体化層着出来る保形性を備えた板状材であれば良く、押出法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等の、JISA9511の発泡プラスチック系断熱材が好適であり、典型的には、厚さ75mmの、JISA9511の押出法ポリスチレンフォームである。
また、通気用条溝G群は、最低限のドラフト空気流aの上昇貫流を保証し、且つ、断熱層1Bの条溝G群の切欠による断熱欠損を最小限に保つ深さにカッターで切欠すれば良く、典型的には、各条溝Gは、深さGdが15mm、幅a1が45mmであり、条溝Gの幅a1と、肉厚部1Cの幅a2とは等幅である。
また、成形薄剛板の外装下地材1Aは、外壁の外装下地材としての強度、耐衝撃性、寸法安定性を最小限に備えた薄剛板(セメント板)であれば良く、板厚が15mm以下であって、比重が1.0以下であれば、複合パネル1全体が軽量化出来、取扱い易いパネルとなる。
即ち、外装下地材1Aとしては、図4(C)に示す如く、酸化マグネシウムと硅砂とを主成分とし、両面にガラス繊維不織布Gcを埋設した、比重0.9〜1.0で、厚さ12mmのマグネシウムセメント板1A−1が、軽量(10kg/m)、高強度(100kgf/cm)で好適であり、図4(D)に示す、硅砂、消石灰、パルプを水に分散させて層状に成形し、オートクレーブ養生によって発生するカルシウムと化合して生ずる硅酸カルシウムCaの基材にバーミキュライトVaを加えた、軽量(13.2kg/m)、高強度(100kgf/cm)で12mm厚のケイ酸カルシウム板1A−2や、図4(E)に示す如く、火山礫Kaとフライアッシュとを主原料とし、ガラス繊維を補強材に用いてフェノール樹脂で固めた、軽量(12.4kg/m)、高強度(100kgf/cm)で、13mm厚のフェノール樹脂板1A−3が好適に採用出来る。
従って、複合パネル1は、断熱層1B側に条溝G群を配置するために、条溝Gの寸法、形状は、断熱欠損を許容限度内に抑え、且つ、通気機能を発揮する条件の下に、寸法形状はカッターで自在に配置出来、しかも、セメント板1Aは平板で良いため薄板と出来て、単位面積当りが軽量のパネルとなるため、複合パネル1は、取扱い易い重量の下で広幅化が可能となり、パネル1のコンクリート外壁Wへの張着作業は、接着剤を用いない張着であること、及び、面一配置がパッド4Bへの当接で容易であることと相俟って、施工性良く実施出来る。
しかも、得られる外壁は、通気性外断熱壁となるため、内部結露の発生が抑制出来、断熱層1Bの断熱機能低下を生ずる吸湿が抑制出来、外装下地材(セメント板)のヒートストレスが抑制出来る、高品質の外断熱外壁となる。
また、本発明にあっては、複合パネル1相互の上下、左右接続は、各複合パネル1の断熱層1Bの衝合当接による相欠け接続で施工し、最下端の複合パネル1の下端と、コンクリート外壁Wの表面Wfとの界面隙間adを空密閉止するのが好ましい。
この場合、複合パネル1は、例えば図4(A),(B)に示す如く、セメント板(外装下地材)1Aに対し、断熱層1Bを、上側では段差d3突出させ、下側では段差d2入り込ませ、左側1Lでは、段差d1突出させ、右側1Rでは、段差d1入り込ませて層着しておけば良い。
従って、各複合パネル1の上下、左右接続は、断熱層1B相互の衝合当接によって、コンクリート外壁Wを被覆する断熱層1Bは、隙間の存在しない形態となって設計値どおりの断熱機能を発揮し、例え断熱層1Bの衝合当接界面に若干の隙間が生じても、断熱層1B相互の当接界面は、パネル相互の相欠け接続によって、セメント板1A面で閉止保護され、断熱層1Bの当接界面への外気の侵入が抑制出来、断熱層1Bの当接界面からの空気侵入による断熱機能低下が抑制出来る。
しかも、各複合パネル1相互は、上下、左右縁で相欠け接続で当接配置するため、人手によるパネル1の当接配置は、作業性良く実施出来る。
また、コンクリート外壁Wの外断熱被覆での必須である、パネル断熱層1Bの内側表面と、コンクリート外壁表面Wfとの界面隙間adへの、空気流入の阻止は、最下端パネル1の下端で、図2(A)の如く、パッキン材PK、及び/又は、シーリング12による簡単な作業で実施出来、コンクリート外壁表面Wfの不陸によって存在する界面隙間adの空気は密閉空気層となって、空気断熱層として機能する。
また、断熱層1Bが通気用条溝G群を備えた複合パネル1を採用する本発明にあっては、最下端の複合パネル1は、図2に示す如く、通気用条溝G群の下端を横断条溝G´で連通し、パネル受金具7A,11Aに配設した空気孔H8,H11に横断条溝G´を連通させるのが好ましい。
この場合、横断条溝G´は、図2(C)に示す如く、幅(奥行き)G´wが30mm、高さG´hが15mmに形成すれば良い。
従って、横断条溝G´は、各縦条溝G間を連通するポート機能を奏するため、パネル受金具7A,11Aの空気孔H8,H11が横断条溝G´に、例え局所的であっても連通すれば、空気孔H8,H11から条溝Gへの空気貫流が可能となり、パネル受金具7A,11Aへの空気孔H8,H11の穿孔は、パネル受金具7A,11Aに強度低下を生じない大間隔(標準:100mm)配置と出来る。
また、最下端の複合パネル1は、図2(A)に示す如く、外装下地材1A下端を切除して、断熱層下端面Sbをパネル受金具7A,11Aに当接形態で支承するのが好ましい。
標準パネルにあっては、外装下地材1Aの下端は断熱層1B下端よりd2(20mm)突出しているため、標準パネル1をそのまま最下端パネルとして採用すれば、断熱層下端面Sbの下部の空気層の密閉化処理が煩雑、且つ、困難であり、また外装下地材1Aの下端面Saからの雨水の浸入防止処理も困難である。
そして、セメント板下端面Saを断熱層下端面Sbと面一とすれば、パネル1の剛性を損なうことなくパネル受金具7A,11Aで支持出来、且つ断熱層下端面Sbとパネル受金具7A,11A間に空気層の無い状態での支持となる。
また、セメント板下端面Saを断熱層下端面Sbより上位とすれば、パネル受金具7A,11Aはパネル1を断熱層1Bのみで支承することとなるが、セメント板1A下端面Saとパネル受金具7A,11A間には隙間が生じるため、該隙間はシーリング処理して、雨水の断熱層下端面Sbへの浸入は阻止出来る。
従って、最下端パネル1のセメント板下端面Saを断熱層下端面Sbと面一、又は上位とすれば、最下端複合パネル1は、断熱層下端面Sbのパネル受金具への密着圧接形態での支承となり、パネル受金具7A,11Aとコンクリート躯体表面Wfとの隙間のみを完全に空密処理すれば、複合パネル1とコンクリート躯体表面Wfとの界面adは、密閉空筋雄断熱層に転換出来る。
本発明によれば、コンクリート外壁Wに打込んだ後打ちアンカー4C上に螺合嵌着した鋼製パッド4B群を、計測しながら、後打ちアンカー4C上で前後位置調整して面一位置に設置するため、各複合パネル1群は、コンクリート外壁Wの表面Wfの不陸に関係なく、鋼製パッド4Bの平盤4Fに当接して面一に張設出来る。
しかも、複合パネル1は、パネル表面からの長ねじ4Aのパッド4Bへの貫通螺入締着での取付けであるため、地震、風圧による変位を生ずることは無い。
また、複合パネル1のコンクリート外壁Wへの固定は、従来の如く、団子状の接着剤の、煩雑、且つ、困難な点在付着作業、及び作業員の個人的誤差の生ずるパネル押圧作業を必要とせず、長ねじ4A、パッド4B等の固定金具4と、最下端でのパネル受金具7Aのみで実施するため、単純作業で、均斉なパネル張設が、作業性良く実施出来る。
また、従来の接着剤とアンカーでのパネル張設では、接着剤が寒暖、雨天等では、接着性能が影響を受けるため、天候に左右されていたが、本発明では、パネル張設に接着剤を使用しないため、天候に左右されずに、パネル張設が能率良く実施出来る。
従って、断熱複合パネル1によるコンクリート外壁Wへの外断熱被覆施工は、新築の鉄筋コンクリート建物のみならず、既存の鉄筋コンクリート建物に対しても、面一な外壁面が、天候に左右されずに作業性良く実施出来る。
また、第2の発明にあっては、鋼製パッド4B上に、更に、連結平板10Aを配置して、各複合パネル1を連結平板10A上に固定するため、外張り複合パネル1群の面一は、保証される。
そして、連結平板10Aが各鋼製パッド4Bを連結一体化するため、張設パネル1は、支持強度が均斉化され、耐震性、耐風圧性が向上する。
しかも、連結平板10Aは、鋼製パッド4Bの存在しない部位でも、複合パネル固定用の長ねじ4Aの打込み部位を提供するため、必要に応じた長ねじ4Aの付加打込みを可能とし、長ねじ4Aの打込み作業性が向上し、複合パネル1群への必要支持力の付与も自在となる。
〔複合パネル(図4)〕
図4は、通気性断熱複合パネル1の説明図であって、(A)は斜視図、(B)は横断面図、(C)は(B)のC部拡大図であり、(D)及び(E)は、それぞれ異なるセメント板を採用した状態の(C)図の対応図である。
即ち、図4(A),(B)に示す如く、複合パネル1の標準タイプにあっては、幅BWが900mmで、厚さT3が75mmのJISA9511の押出法ポリスチレンフォーム板を断熱層1Bとし、該断熱層1Bの層着面1Sに、深さGdが15mm、幅a1が45mmの条溝G群を、各条溝G間に、幅a2が45mmの肉厚部1Cが存在するように、且つ、両端には、幅a3が22.5mmの肉厚部1C´が存在するように、各条溝Gをカッターで、上下方向に貫通切欠して断熱層1Bを準備し、断熱層1Bの層着面1Sに対して、外装下地材(セメント板)1Aとして、幅AWが900mm、厚さT2が12mmのマグネシウムセメント板1A−1を、左右方向にd1(10mm)ずらして一体化層着したパネルである。
そして、標準パネル1は、図4(A)に示す如く、断熱層1Bの高さBhが階高(標準:2832mm)であって、セメント板1Aに対して、上端では、大段差d3(40mm)突出し、下端では、小段差d2(20mm)入り込んだものである。
このパネル1は、両側端の肉厚部1C´の幅a3が22.5mmと、中間の肉厚部1Cの幅a2(45mm)の1/2としたが、これは、各パネルを並列接続した際には、両側端の肉厚部1C´相互が接続して45mmの肉厚部を構成し、コンクリート外壁Wを被覆した際には、断熱層1B全体が45mm幅(a1)の縦条溝と、45mm幅(a2)の肉厚部1Cとなり、条溝G群による通気作用によって、外装下地材(セメント板)1A−1の日射過加熱に対する冷却機能、及び断熱層1Bからの放湿機能を、外断熱外壁全面に均斉に付与するためである。
また、パネル1の断熱層1Bを、上端では、大段差d3(40mm)突出させ、下端では、小段差d2(20mm)入り込ませたのは、複合パネル1を、断熱層1B相互を衝合して上下接続した際に、上下の外装下地材1A間にd3(40mm)−d2(20mm)の横目地dx用間隔を形成するためであり、パネルの上下接続作業時での、セメント板1A相互の衝突欠損の抑制、及び耐用中での地震時の横目地dxのシーリングによる応力吸収のためである。
また、最下端に配置するパネル1、即ち、パネル受金具7A,11Aで支承するパネル1は、図2(C)に示す如く、断熱層1Bの下端前部に、全幅BWに亘り、高さG´hが15mm、幅(奥行き)G´wが30mmの横断条溝G´をアングル形態に切欠加工して準備し、セメント板1Aは、下端の全幅AWに亘り、30mm切除して標準複合パネル1同様に層着し、標準パネル1に対して、下端のみが異なる構造、即ち、下端では、セメント板1Aは断熱層1B下端より10mm入り込み、断熱層1Bの通気用条溝G群の下端を横断条溝G´が連通した構造としておく。
〔パネル受金具(図2)〕
図2(B)はパネル受金具7Aの斜視図であり、図2(A)はパネル受金具の使用状態縦断面図である。
パネル受金具7Aは、図2(A)に示す如く、コンクリート躯体の基礎立上り部5の前面に固定し、外壁最下端の複合パネル1を支承するものであり、図2(B)に示す如く、水平片7Fの幅W7が125mm、垂直片7Wの高さh7が75mmである4mm厚の不等辺山形鋼(JISG3192)の長尺物である。
そして、垂直片7Wの高さ方向中央には、径12mmのボルトアンカー挿入用孔H7を定間隔(標準:900mm)に穿孔したものである。
そして、水平片7Fの前端からL1(30mm)位置に、幅10mm、長さ25mm(L2)の、楕円形状の空気孔H8を定間隔(標準:100mm間隔)に穿孔したものである。
また、パネル受金具7Aの固定に使用する後打ちボルトアンカー7Bは、径10mmで60mm長さの、サンコーテクノ(株)製、ハードエッジアンカー(商品名)を準備する。
この後打ちボルトアンカー7Bは、1本当りの引張最大荷重が918kgf/本、剪断最大荷重が1122kgf/本の能力を発揮する。
この場合、外装仕上材2として、汎用の、高さ45mm、長さ95mm、厚さ7mmのタイル(四五二丁掛けタイル)を採用しても、外装仕上材重量:18.1kg/m、外装下地材(セメント板)1Aの重量は、11.4kg/m、断熱層1Bの重量は、1.5kg/mで、総重量は31.0kg/mであるから、上下方向に4層分のパネル面積9.72mの約310kgの鉛直荷重は、後打ちボルトアンカー7Bを900mm間隔(パネル1枚当り1本)で配置すれば、2.3倍の支持力を発揮し、安全率2.3倍となる。
〔取付金具(図3)〕
取付金具4は、固定金具である長ねじ4A、パネル位置規制用の鋼製パッド4B、及び後打ちアンカー4Cから成り、後打ちアンカー4Cは、図3(C)の如く、外径8mm、長さ50mmのステンレス製のパイプで、後端外周には長さ20mmに亘るねじ面4Sを備え、先端部には4本の拡開用の切れ目4Gを備えた、サンコーテクノ(株)製、オールアンカー(商品名)であり、後打ちアンカー4Cは、図3(C)の如く、後端部に心棒4Pを入れてコンクリート外壁Wの挿入用穴H4に前半部を嵌入し、ハンマーで叩き込めば、先端部が心棒の作用で拡開してコンクリート外壁Wに強固に固着するものである。
また、鋼製パッド4Bは、図3(B)に示す如く、複合パネル1を当接するための、径80mm、肉厚2.3mmの鋼製円盤の垂直平盤4Fの前面中央に、外径25mmの円筒形態の突起4Kを10mm突出し、突起4K先端には肉厚5mmのねじ孔板4Tを、ねじ孔板4Tの中央には径8mmのねじ孔H4´を穿設したものであり、垂直平盤4Fの中央にも、パッド4Bの後打ちアンカー4Cへの螺合を目視するための径12mmの覗き孔H4”を配置したものである。
また、長ねじ4Aは、サンコーテクノ(株)製のドリルスクリュー(商品名)であって、径12mmの平頭を備えた、径6mmで100mm長のステンレス製長ねじであり、複合パネル1の表面から、平頭部が外装下地材1Aに埋設する形態でパネルを貫通し、先端をパッド4Bの垂直平盤4Fに螺入貫通して、パネル1を鋼製パッド4Bに一体化するものである。
〔外壁の構築〕
本発明を、既存の鉄筋コンクリート建物での、乾式被覆改修の外断熱構築工法に適用する。
〔パネル受金具の配置(図2(A))〕
まず、既存建物の1階床スラブ表面Sfより下方20mm位置にパネル受金具7Aの水平片7Fを配置するように、パネル割付図に基づき、墨出しの実施、及び躯体表面Wfの不陸を確認し、図2(A)に示すように、コンクリート基礎立上り部5に、後打ちボルトアンカー7Bの予定位置に整合して、ドリルを用いて、径8.5mmで深さ60mmの挿入用穴H7´を設け、該穴H7´にパネル受金具7Aの垂直片7Wのアンカー挿入用孔H7を整合し、座金7Dを介在して、外径10mmで60mm長の後打ちボルトアンカー7Bを、インパクトドライバで、コンクリートの挿入用穴H7´に螺入打込む。
この場合、後打ちボルトアンカー7Bは、1本当り、引張り最大荷重が918kgf/本、剪断最大荷重1122kgf/本の支持力を発揮し、ボルトアンカー7Bを900mm間隔、即ち、パネル1枚当り1本配置とすれば、標準パネル1を上下方向4層に積み上げ、パネル表面には外装仕上材2としてタイル張りしても、尚2.3倍の支持力を発揮する。
〔取付金具の配置(図3)〕
図5に示す如く、パネル1の両端の肉厚部1Cで、上下方向に約900mm間隔に、両側に上下4個、1枚のパネルに計8個のパッド4Bが配置出来るように、コンクリート壁表面Wfにパッド4Bの配置位置を墨出しし、次いで、墨出しした取付金具4の配置位置に基づき、コンクリート躯体表面Wfに、図3(C)の如く、ドリルを用いて、径8.5mmで40mm長の挿入用穴H4を開穴し、穴H4内の切粉をダストポンプ(図示せず)で除去し、後打ちアンカー4Cをハンマーで手応えが変るまで打込めば、後打ちアンカー4Cの前部の切れ目4Gが拡径して、後打ちアンカー4Cはコンクリート躯体CFに強固に固着する。
この、後打ちアンカー4Cは、引張り荷重630kgf/本、剪断最大荷重1080kgf/本の強度を発揮する。
そして、コンクリート躯体表面Wfから、ねじ面4Sを備えた後部が突出(標準:15mm)した後打ちアンカー4Cのねじ面4Sに、パッド4Bを、ねじ孔板4Tのねじ孔H4´を介して螺着し、各バッド4Bは、コンクリート外壁表面Wfの最も張出した(突出した)位置のパッド4Bを、ねじ孔板4Tをコンクリート外壁Wに当接して基準パッド4Bとし、各パッド4Bの平盤4F後面を水糸で前後位置を回動調整して、基準パッド4Bの平盤4F後面に対して面一とする。
〔複合パネルの張着(図1)〕
図2(A)に示す如く、パネル受金具7Aの水平片7F上に、最下端用の複合パネル1群を、断熱層1B相互の衝合当接での左右相欠け接続で配置する。
この場合、パネル受金具7Aは、前端からL1(30mm)の位置に、幅10mm、長さL2(25mm)の楕円形状の空気孔H8を有しており、また、最下端パネル1は、幅G´wが30mmの横断条溝G´を有しているため、図2(A)の如く、パネル受金具7Aの空気孔H8は、横断条溝G´を介して各通気用条溝Gと連通形態となる。
そして、最下端パネル1は、パネル1の1枚当り8個配置したパッド4Bの鋼製の平盤4Fに断熱層1B面を当接し、パネル1の表面から長ねじ4Aを螺入して、長ねじ4Aの先端をパッド4Bの平盤4Fに螺入貫通してパッド平盤4Fに固定する。
この場合、長ねじ4Aの平頭が、セメント板1Aの表面より2〜3mm入り込む形態に締着し、平頭表面を樹脂モルタル4Mで仕上げる。
そして、順次、下方から上方へと、各複合パネル1相互も、断熱層1B相互の衝合当接での上下相欠け接続で、各複合パネル群を、コンクリート躯体CF側の後打ちアンカー4Cで支承されたパッド4B群に固定張着する。
〔笠木金具6の配置(図1)〕
笠木金具6は、本出願人の所有する特許第366469号の笠木金具(図示せず)を、上段水平板6Uを延長したタイプで用意し、図1(A)に示す如く、アングル形態のブラケット6B下端を、外装下地材(セメント板)1Aの上端にねじScで止着すると共に、ブラケット6Bの上端前縁を笠木金具6の内面上端の係合溝に係止し、笠木金具の下段水平板6Dを既存防水層9Cに載置し、ねじScで、既存防水層9Cを貫通してパラペットPのコンクリートに固定し、下段水平板6Dの上面に新設防水層9Aを被覆し、防水層9Aの端縁と、笠木金具6の上段水平板6Uとの間隔に慣用のシーリング12を充填する。
〔外装仕上げ(図1)〕
複合パネル1の外装下地材(セメント板)1A上には、需要者が選定した外装仕上材(タイル、塗壁等)2を配置し、腰水切部にあっては、図2(A)に示す如く、パネル受金具7Aの水平片7F上面と、複合パネル1のセメント板1A及び外装仕上材2の下端面との間に、慣用のバックアップ材12Bを介してシーリング12を充填し、パネル受金具7Aの垂直片7W下端とコンクリート躯体表面Wfとの隙間をシーリング12で、必要に応じてパッキン材PKを併用して空密的に閉止する。
また、複合パネル1の上下接続部は、図1(B)に示す如く、下方のセメント板1A上端と上方のセメント板1A下端との間に、慣用のバックアップ材12Bを延展配置し、前面をシーリング12で充填して横目地dxとする。
従って、得られる外壁構造にあっては、各複合パネル1は、それぞれ、強力な支持力を有する後打ちアンカー4C群に螺着固定したパッド4B群への長ねじ4Aでの固定と、最下端のパネル受金具7Aでの支承とによって、落下や浮上りが阻止され、各複合パネル1は、後打ちアンカー4C上の面水準を保持したパッド4Bへの当接形態での張着であるため、不陸の存在する既存コンクリート躯体表面Wfへの張着にも関わらず、パネル1の外面が面一に張着出来る。
そして、最下端の複合パネル1の下端とコンクリート躯体との界面隙間adもシーリング12で空密閉止されるため、コンクリート躯体表面Wfと各複合パネル断熱層1Bとの間に、ランダムに生じている界面隙間adは、密閉空気層となって断熱機能を発揮する。
しかも、パネル受金具7Aの各空気孔H8から流入する空気流aは、横断条溝G´を介して各縦条溝G群に流入してドラフト上昇空気流aとなり、パネル受金具7Aから笠木金具6まで上昇貫流して外方に排出出来、ドラフト上昇空気流aの笠木金具6までの貫流上昇も可能となり、外壁面の全面が、面一形態であって、均斉な通気性外断熱機能を奏する。
〔変形例1(図6)〕
図6(A),(B)は、最下端の複合パネルを支承するパネル受金具の異なる実施形態を示すものであり、図6(A)は、使用状態縦断面図、図6(B)は、分解斜視図である。
パネル受金具11Aは、水平片11Fと垂直片11Wを備えた等辺山形鋼の受アングルR11と、受アングルR11の水平片11F上に重ねて用いる鋼製平板11Uとから成るものであり、受アングルR11の垂直片11Wには、ボルトアンカー挿入用孔H7を、平板11Uには楕円空気孔H8を配置したものである。
変形例1にあっては、平板11Uは、受アングルR11の水平片11F上に載置して用いるため、平板11Uの水平片11F上への載置固定が自在であり、最下端パネル1の前面位置の変化、即ち、パネル1とコンクリート壁表面Wfとの界面隙間adの寸法変化に、予めパネル位置に相応して平板11Uを受アングルR11に固着するか、或いは、受アングルR11に平板11Uを載置してパネル1を載置し、平板11Uをパネル1に整合してスライドさせた後、平板11Uを受アングルR11に固定するなど対処出来、パネル受金具11Aの先端、即ち、平板11Uの先端と、最下端パネル1の下端前面の関係位置が均斉に処理出来、外壁下端をきれいに揃えることが可能となる。
〔変形例2(図7)〕
図7は、耐震性、耐風圧性を向上させる複合パネル1の取付手段を示すものであり、図7(A)は縦断面図、図7(B)は(A)の矢印B視図であり、図7(C)は、短寸平板を採用した場合の横断面図、図7(D)は、図7(C)の矢印D視図である。
即ち、後打ちアンカー4C群上に、面一に螺着した鋼製パッド4B群の表面に、更に、図7(B)の如く、連結平板10Aを差し渡し上に重ねて、連結平板10Aを小ねじ10Sでパッド4Bの平盤4Fに固定するものである。
連結平板10Aは、2.3mm厚で幅80mmの鋼板を採用すれば良く、連結平板10Aで相互に連結一体化された各パッド4Bは、均斉なパネル支持力を発揮する。
この場合、鋼製の連結平板10Aは、パネル1の接続部Jyを跨ぐ左右の各パッド4Bを一体連結すると共に、パネル1固定用の長ねじ4Aの打込み域ともなる。
従って、長ねじ4Aの配置は、パッド4Bの平盤4F面上のみならず、パッド4Bの存在しない連結平板10Aのみへの打込みも可能となり、パネル1への長ねじ4Aの打込みの自由度が向上し、必要な補強打込みも自在となる。
尚、連結平板10Aは、図7(B)の如き長尺物はもとより、図7(C)の如く短寸片で、パネル並列接続部Jyを跨ぐ両側のパッド4Bを連結するものでも、耐震性、耐風圧性向上は期待出来る。
〔その他〕
本発明のパネル受金具7A,11Aは、複合パネル1の全重量を支承し、取付金具4は、複合パネル1をパッド4Bからの跳ね出し形態で支持しているので、パネル1群の張設、固定が安全となって信頼性の高い外張り構造となる。
そして、経年でのクリープ現象によるパネル1の垂れ下がりも、パネル受金具7A,11Aが阻止する。
従って、パネル受金具7A,11Aを、数階(標準:4階)毎に配置することにより、高層建築の外壁への外張りにも適用可能である。
また、実施例では、複合パネル1(図4)は、軽量な通気性断熱複合パネル1を採用したが、本発明は、従来例1,2の通気層の無い密着層型断熱複合パネルに適用しても、或いは、本願出願人の所有する、実用新案登録第3084180号の、押出成形セメント板を用いた、重い通気性断熱複合パネルに適用しても、複合パネルの接着剤を用いないで、コンクリート外壁への面一張着が可能である。
そして、これら、厚さ、重量の異なる各種の複合パネルへの適用に際しては、後打ちアンカー4C、長ねじ4A等を、適宜寸法、及び/又は、使用個数を変更して使い分ければよい。
本発明を実施した外壁の縦断面図であって、(A)は外壁上端部を、(B)は複合パネル上下接続部を、(C)は外壁下端部を示す図である。 本発明の外壁下端部の説明図であって、(A)は縦断面図、(B)はパネル受金具の斜視図、(C)はパネル下端の一部切欠斜視図である。 本発明の複合パネル取付説明図であって、(A)は複合パネル取付部の縦断面図、(B)は鋼製パッドの斜視図、(C)は後打ちアンカーへのパッドの取付説明図である。 複合パネルの説明図であって、(A)は斜視図、(B)は横断面図、(C)は図(B)のC部拡大図、(D),(E)は、それぞれ異なる外装下地材を適用した状態の、図(C)の対応図である。 本発明の複合パネルへの取付金具の配置説明図である。 本発明の変形例1の説明図であって、(A)は使用状態縦断面図、(B)はパネル受金具の分解斜視図である。 第2発明の説明図であって、(A)は要部縦断面図、(B)は(A)の矢印B視図、(C)は要部横断面図、(D)は(C)の矢印D視図である。 従来例1の断面図であって、(A)は外壁横断面図、(B)は複合パネルへのアンカー挿入用孔の配置説明図、(C)はコンクリート躯体表面への接着剤の配置説明図、(D)は配置接着剤の横断面図である。 従来例2の断面図であって、(A)は外壁横断面図、(B)は(A)のB部拡大図、(C)は外壁上端部縦断面図、(D)は外壁下端部縦断面図である。
符号の説明
1 複合パネル(断熱複合パネル、パネル)
1A 外装下地材(セメント板)
1A−1 マグネシウムセメント板(セメント板)
1A−2 ケイ酸カルシウム板(セメント板)
1A−3 フェノール樹脂板(セメント板)
1B 断熱層
1C 肉厚部
1S 層着面
2 外装仕上材
4 固定金具(取付金具)
4A 長ねじ
4B 鋼製パッド(パッド)
4C 後打ちアンカー
4F 平盤
4G 切れ目
4K 突起
4M 樹脂モルタル
4S ねじ面
4T ねじ孔板
5 基礎立上り部
6 笠木金具
6B ブラケット
6D 下段水平板
6U 上段水平板
7A,11A パネル受金具
7B 後打ちボルトアンカー
7C ナット
7D 座金
7F,11F 水平片
7W,11W 垂直片
9A 新設防水層(防水層)
9B 屋上断熱層
9C 既存防水層(防水層)
10A 連結平板
10S 小ねじ
11U 平板
12 シーリング
12B バックアップ材
a ドラフト上昇空気流(空気流)
ad 界面隙間
CF コンクリート躯体
dx 横目地
G 条溝(縦条溝)
G´ 横断条溝(条溝、横条溝)
Gc ガラス繊維不織布
Gd 条溝深さ
H4,H7´ 挿入用穴(穴)
H4´ ねじ孔
H4” 覗き孔
H7 アンカー挿入用孔
H8 空気孔
Jy パネル並列接続部(接続部)
Ka 火山礫
P パラペット
R11 受アングル
S コンクリート床スラブ
Sa セメント板下端面
Sb 断熱層下端面
Sc ねじ
Sf 床スラブ表面
Va バーミキュライト
W コンクリート外壁(コンクリート壁、外壁)
Wf 表面(コンクリート躯体表面)

Claims (8)

  1. 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁に、乾式密着層型の断熱複合パネルを外張り施工する方法であって、最下端の複合パネル(1)の下端位置では、コンクリート躯体(CF)に、後打ちボルトアンカー(7B)でアングル形態のパネル受金具(7A,11A)を固定し、コンクリート外壁(W)の所定位置では、後端外周がねじ面(4S)である後打ちアンカー(4C)を、後端のねじ面(4S)が突出した形態に打設固定し、次いで、各後打ちアンカー(4C)の後端ねじ面(4S)上には、平盤(4F)からねじ孔(H4´)を備えた突起(4K)を前面に突出した鋼製パッド(4B)を螺合嵌着して、各鋼製パッド(4B)の平盤後端面を計測して各パッド(4B)を面一に配置し、次いで、最下端の複合パネル(1)の下端をパネル受金具(7A,11A)で支承すると共に、各複合パネル(1)を、断熱層(1B)面を各鋼製パッド(4B)の平盤(4F)に当接し、複合パネル(1)の表面から各鋼製パッド(4B)に長ねじ(4A)群で固定し、複合パネル(1)を面一形態でコンクリート外壁(W)に張設する、複合パネル(1)の外張り施工方法。
  2. 請求項1記載の外張り施工方法に於いて、面一に配置した各パッド(4B)上に、更に、連結平板(10A)を、複数のパッド(4B)間に亘る形態で、パッド(4B)の平盤(4F)上に固定し、各複合パネル(1)を断熱層(1B)を連結平板(10A)に当接して、複合パネル(1)の表面から長ねじ(4A)で連結平板(10A)に固定する、複合パネルの外張り施工方法。
  3. 複合パネル(1)が、発泡プラスチック系断熱材の板状断熱層(1B)と、断熱層(1B)より透湿抵抗の小さな成形薄剛板の外装下地材(1A)とを層着した断熱複合パネルである、請求項1又は2の外張り施工方法。
  4. 複合パネル(1)が、発泡プラスチック系断熱材の板状断熱層(1B)と、内面に通気用条溝(G)群を並列縦設した外装下地材(1A)とを層着した通気性断熱複合パネルである、請求項1又は2の外張り施工方法。
  5. 複合パネル(1)が、発泡プラスチック系断熱材の層着面(1S)に通気用条溝(G)群を並列縦設した断熱層(1B)と、厚さが12〜15mmで、比重が0.8〜1.0の成形薄剛板の外装下地材(1A)とを層着した通気性断熱複合パネルである、請求項1又は2の外張り施工方法。
  6. 複合パネル(1)相互の上下、左右接続は、各複合パネル(1)の断熱層(1B)の衝合当接による相欠け接続で施工し、最下端の複合パネル(1)の下端と、コンクリート外壁(W)の表面(Wf)との界面隙間(ad)を空密閉止する、請求項1乃至5のいずれか1項の外張り施工方法。
  7. 最下端の複合パネル(1)は、通気用条溝(G)群の下端を横断条溝(G´)で連通し、パネル受金具(7A,11A)に配設した空気孔(H8,H11)に横断条溝(G´)を連通させる、請求項5の外張り施工方法。
  8. 最下端の複合パネル(1)は、外装下地材(1A)下端を切除して、断熱層下端面(Sb)をパネル受金具(7A,11A)に当接形態で支承する、請求項1乃至7のいずれか1項の外張り施工方法。
JP2007149438A 2007-06-05 2007-06-05 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法 Active JP4326572B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007149438A JP4326572B2 (ja) 2007-06-05 2007-06-05 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法
CN2007101936146A CN101319554B (zh) 2007-06-05 2007-11-23 向钢筋混凝土建筑物的混凝土外墙上外铺设复合镶板的施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007149438A JP4326572B2 (ja) 2007-06-05 2007-06-05 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008303547A true JP2008303547A (ja) 2008-12-18
JP4326572B2 JP4326572B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=40179791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007149438A Active JP4326572B2 (ja) 2007-06-05 2007-06-05 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4326572B2 (ja)
CN (1) CN101319554B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032753A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Tesuku:Kk 鉄筋コンクリート造建物の後張り外断熱外壁構造
JP2012072595A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dow Kakoh Kk 建物の断熱構造及びその施工方法
CN106320574A (zh) * 2016-10-17 2017-01-11 澄筑投资控股(上海)有限公司 一种轻钢龙骨复合混凝土墙板
CN115450341A (zh) * 2022-10-11 2022-12-09 中启胶建集团有限公司 用于建筑外墙面的保温墙板

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102108771A (zh) * 2011-01-07 2011-06-29 金立虎 一种混凝土劈裂装饰保温外贴砌块及其构造体系

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2261461Y (zh) * 1996-06-27 1997-09-03 韩悦 高效隔热板
JP3121654U (ja) * 2006-02-16 2006-05-25 株式会社テスク 片持ち支持バルコニー構築用z筋パネル、及びバルコニーを備えた外壁構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032753A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Tesuku:Kk 鉄筋コンクリート造建物の後張り外断熱外壁構造
JP2012072595A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dow Kakoh Kk 建物の断熱構造及びその施工方法
CN106320574A (zh) * 2016-10-17 2017-01-11 澄筑投资控股(上海)有限公司 一种轻钢龙骨复合混凝土墙板
CN115450341A (zh) * 2022-10-11 2022-12-09 中启胶建集团有限公司 用于建筑外墙面的保温墙板

Also Published As

Publication number Publication date
CN101319554A (zh) 2008-12-10
CN101319554B (zh) 2011-11-23
JP4326572B2 (ja) 2009-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4366381B2 (ja) 乾式通気性後付け外断熱外壁
US20080104913A1 (en) Lightweight Concrete Wall Panel With Metallic Studs
JP4241773B2 (ja) 鉄筋コンクリート外断熱建物の透湿性外壁構造、及び使用する腰見切金具
JP4326572B2 (ja) 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法
JP4241767B2 (ja) 通気性断熱複合パネルを張設した鉄筋コンクリート外断熱建物の外壁構造
JP2009035998A (ja) 外断熱・隣地空き無しrc建築工法
JP4480181B2 (ja) 木造建物の外張り断熱構造
JP4175658B2 (ja) 鉄筋コンクリート建物のコンクリート外壁への複合パネルの外張り施工方法
JP4366383B2 (ja) 木造外張り断熱の外壁構造
JP4097672B2 (ja) 片持ち支持バルコニー構築用パネル及びバルコニー構築方法
JP3121654U (ja) 片持ち支持バルコニー構築用z筋パネル、及びバルコニーを備えた外壁構造
JP2004137766A (ja) 外断熱工法
JP2002227320A (ja) 鉄筋コンクリート造の外断熱建築物
JP2007169953A (ja) プレキャストバルコニー構造体及びバルコニーを備えた鉄筋コンクリート造外断熱壁構造
JP2006328805A (ja) プレキャストコンクリート体を用いる外断熱プレストレスト建物の構築方法
JP2008261106A (ja) 鉄筋コンクリート造外断熱建物の外壁構造、及び外壁の構築方法
JP4063829B2 (ja) プレキャストコンクリート体にプレストレスを導入した外断熱建築物
JP3599240B2 (ja) 鉄筋コンクリート造壁式構造の外断熱建築物に於ける外壁形成方法及び用いる金具
JP4480179B2 (ja) 鉄筋コンクリート造外断熱建物の外壁構造、及び外壁の構築方法
JP3800811B2 (ja) 建築物の床構造及びその施工方法
JP2004019179A (ja) けい酸カルシウム板を用いた外断熱工法
JP4746781B2 (ja) 建物の外断熱建築工法
JP3627927B2 (ja) 鉄筋コンクリート造の外断熱建築物
JP4257923B2 (ja) 鉄筋コンクリート造外断熱建物の外壁構造、及び外壁の構築方法
IL293081A (en) Kits, systems and methods for covering walls and buildings produced in this way

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090609

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4326572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140619

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250