JP2008299643A - 3次元モデル作成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】3次元モデルの対称形状モデルを効率よく作成することができる3次元モデル作成装置及びこの装置としてコンピュータを機能させるプログラムを提供する。
【解決手段】3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取り、指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、判別部6が対称形状モデルの作成上変更が必要な箇所を判別し、指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて履歴変更部7が要素データを対称形状モデルに応じたデータに変更し、変更不要と判別された要素データ及び変更された要素データからなる作成履歴データに従って3次元モデル作成部2がオリジナル3次元モデルの対称形状モデルを作成する。
【選択図】図2
【解決手段】3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取り、指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、判別部6が対称形状モデルの作成上変更が必要な箇所を判別し、指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて履歴変更部7が要素データを対称形状モデルに応じたデータに変更し、変更不要と判別された要素データ及び変更された要素データからなる作成履歴データに従って3次元モデル作成部2がオリジナル3次元モデルの対称形状モデルを作成する。
【選択図】図2
Description
この発明は、3次元CAD(Computer Aided Design)に利用される3次元モデル作成装置及びこの装置としてコンピュータを機能させるプログラムに関するものである。
例えば、特許文献1に開示される従来の3次元モデル作成装置では、作成した3次元モデルデータをその特徴量のデータと共にデータベースに登録し、3次元モデルを加工編集する度にその3次元モデルが作成されるまでの時系列な3次元モデルデータを履歴データとして蓄積する。これにより、3次元モデルデータベースの履歴データ及び登録データを利用して効率的な商品開発を図ることができる。
従来の3次元モデル作成装置では、3次元モデルデータベースの履歴データ及び登録データを利用して新たな3次元モデルを作成することは可能である。しかしながら、あるオリジナルの3次元モデル(以降、オリジナル3次元モデルと称す)の対称形状モデルを作成するには、ミラーコピーを行うか、新たに対称形状を有する3次元モデルを作成しなければならなかった。
新たに対称形状モデルを作成する場合、オリジナル3次元モデルと同じ作成工程を繰り返す必要があり効率的でない。また、ミラーコピーでは、オリジナル3次元モデルのどの部分を変更すれば対称形状モデルとなるのかを、設計者が判別して設定する必要がある。このため、オリジナル3次元モデルが複雑な形状である場合、新たに対称形状モデルを作成するよりも手間がかかり不効率となる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、3次元モデルの対称形状モデルを効率よく作成することができる3次元モデル作成装置及びこの装置としてコンピュータを機能させるプログラムを得ることを目的とする。
この発明に係る3次元モデル作成装置は、対称形状モデルを作成すべき3次元モデル、対称処理の種類及び対称基準を指定する情報の入力を受け付ける入力部と、3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを記憶する記憶部から、入力部を介して指定された3次元モデルに関する作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取る作成履歴読み取り部と、作成履歴読み取り部から作成履歴データを要素ごとに入力し、入力部を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、前記対称形状モデルを作成するにあたり要素のデータのうち変更が必要な箇所を判別する判別部と、入力部を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、判別部により変更が必要と判別された要素データを対称形状モデルに応じたデータに変更する履歴変更部と、判別部により変更不要と判別された要素データ及び履歴変更部により変更された要素データからなる作成履歴データに従って、対称形状モデルを作成する3次元モデル作成部とを備えるものである。
この発明によれば、3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを記憶する記憶部から、指定された3次元モデルに関する作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取り、指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、対称形状モデルを作成するにあたり要素のデータのうち変更が必要な箇所を判別し、指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて変更が必要と判別された要素データを対称形状モデルに応じたデータに変更し、変更不要と判別された要素データ及び変更された要素データからなる作成履歴データに従って、対称形状モデルを作成するので、所望の3次元モデルに対し所望の対称基準に関する対称処理が自動的に実行されることから、対称形状モデルの作成処理を効率よく行うことができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の3次元モデル作成の概要を示す図であり、オリジナル3次元モデルの対称形状モデルを作成する場合を示している。本発明による3次元モデル作成装置は、図1に示すようなコンピュータ上に構築され、該コンピュータの表示画面上に3次元モデルを表示する。また、本発明においても3次元モデルを作成する度にその作成履歴データを蓄積する。本発明における作成履歴データとは、3次元モデルが作成されるまでに施された描画処理及び各描画処理により得られた作成途中のモデル形状を規定するデータを時系列にまとめたデータである。
図1は、この発明の3次元モデル作成の概要を示す図であり、オリジナル3次元モデルの対称形状モデルを作成する場合を示している。本発明による3次元モデル作成装置は、図1に示すようなコンピュータ上に構築され、該コンピュータの表示画面上に3次元モデルを表示する。また、本発明においても3次元モデルを作成する度にその作成履歴データを蓄積する。本発明における作成履歴データとは、3次元モデルが作成されるまでに施された描画処理及び各描画処理により得られた作成途中のモデル形状を規定するデータを時系列にまとめたデータである。
例えば、作成すべき3次元モデルの輪郭の一部となる2次元のスケッチ形状を作成し、該スケッチに対して所定の方向に押し出し処理を施して3次元モデルとし、この3次元モデルに穴を形成する処理を行って3次元モデルを作成した場合を考える。この場合の作成履歴データは、処理が施された順にスケッチ作成処理、押し出し処理及び穴あけ処理がその構成要素となる。また、スケッチ作成処理に関する作成履歴データとしては、スケッチの各頂点の位置や頂点間の線分の長さ等のスケッチ形状を規定するデータがあり、押し出し処理では、スケッチ形状の押し出し方向があり、穴あけ処理では、穴の寸法、深さ、位置等を規定するデータが挙げられる。
本発明による3次元モデル作成装置では、設計者により選択された対称基準が設定されると、オリジナル3次元モデルのデータとともに蓄積された作成履歴データを読み取り、選択された対称基準に基づいて作成履歴データのうちから対称形状モデルの作成上変更すべきデータを判別して変更処理を施し、得られた作成履歴データに従って対称形状3次元モデルを作成する。つまり、本発明では、設計者がオリジナル3次元モデルに対して対称基準を選択し3次元モデル作成装置に設定するだけで、選択された対称基準に関する対称形状3次元モデルを自動的に作成することができる。
図2は、この発明の実施の形態1による3次元モデル作成装置の構成を示すブロック図である。図2において、3次元モデル作成装置1は、3次元モデル作成部2、3次元モデルデータの記憶部3、作成履歴読み取り部4、設定入力部5、判別部6及び履歴変更部7を備える。3次元モデル作成部2は、設定入力部5を介して入力された設計者の指示に従って、設計者が所望する3次元モデルを構成する面等を規定するデータを生成し、該データに基づいて3次元モデルを作成すると共に、判別部6や履歴変更部7から入力した作成履歴データに従って3次元モデルを作成する。
記憶部3は、3次元モデル作成部2により作成された3次元モデルを規定する3次元モデルデータをその作成履歴データに対応付けて記憶する。この記憶部3は、3次元モデル作成装置1を構成するコンピュータに搭載されたハードディスク装置や外付け記憶装置の記憶メディアの記憶領域上に構築してもよく、また該コンピュータとデータ通信が可能な外部記憶装置に構築してもよい。
作成履歴読み取り部4は、指定されたオリジナル3次元モデルの作成履歴データをその要素ごとに記憶部3から読み取り、判別部6に出力する。設定入力部5は、上記コンピュータに装備されたキーボードやマウス等の入力装置と協働し、表示モニタを介して設計者と対話的に情報のやり取りを行うためのGUI(Graphical User Interface)を提供する構成要素である。例えば、設計者から対称処理の種類及びその対称基準の選択情報が入力されると、この情報を判別部6へ出力する。
判別部6は、設定入力部5を介して指定された対称処理に関する判別条件に基づいて、オリジナル3次元モデルの対称形状モデルを作成するにあたり変更が必要な作成履歴データをその要素ごとに判別する。この対称処理に関する判別条件は、対称処理の種類(面対称、軸対称、原点対称の別)に対応付けて判別部6に予め設定される。なお、対称処理に関する判別条件としては、以下のようなものが考えられる。
対称処理の種類として面対称が指定され、3次元空間内の面が対称基準として選択されている場合、オリジナル3次元モデルの作成履歴データの要素ごとに規定される作成途中のモデル形状が、対称基準の面と平行でない寸法成分を有するか否かを判別条件とする。また、対称処理の種類として軸対称が指定され、3次元空間内の軸が対称基準として選択されている場合、作成途中のモデル形状が対称基準の軸と平行でない寸法成分を有するか否かを判別条件とする。さらに、対称処理の種類として原点対称が指定され、3次元空間内に規定した3次元座標系の原点が対称基準として選択されている場合、作成履歴データの全ての要素を変更対象とする。
履歴変更部7は、判別部6によって変更が必要と判別された作成履歴データを入力し、設定入力部5を介して設定された対称基準に関する対称形状モデルを作成するための作成履歴データに変更する。この変更の処理内容は、対称処理の種類(面対称、軸対称、原点対称の別)に対応付けて履歴変更部7に予め設定される。
例えば、対称処理の種類として面対称が指定され、対称基準として3次元空間内の面が設定されている場合、履歴変更部7は、作成履歴データの要素データにより規定される作成途中のモデル形状の寸法を対称基準面に垂直な成分と水平な成分に分け、対称基準面に垂直な寸法のみ正負を反転、即ち対称基準面を3次元座標系の原点を通る面として対称基準面に垂直な方向の寸法成分の正負を反転させる。
上述した、3次元モデル作成部2、記憶部3、作成履歴読み取り部5、設定入部5、判別部6及び履歴変更部7は、3次元モデル作成装置1を構成するコンピュータの演算処理装置に、本発明の趣旨に従う3次元モデル作成用プログラムを読み込ませて実行することにより、該コンピュータのハードウェアとソフトウェアとが協働した具体的な手段として実現される。なお、コンピュータ自体の構成及びその基本的な機能については、当業者が当該技術分野の技術常識に基づいて容易に認識できるものであり、本発明の本質に直接関わるものでないので詳細な記載を省略する。
次に動作について説明する。
図3は、実施の形態1の3次元モデル作成装置による対称形状モデル作成処理の流れを示すフローチャートであり、この図に沿って対称形状モデル作成処理を詳細に説明する。先ず、3次元モデル作成装置1内の3次元モデル作成部2は、あるオリジナル3次元モデルを作成し(ステップST1)、その3次元モデルデータを記憶部3に格納する。このとき、この3次元モデルの作成が完了するまでの作成履歴データも記憶部3に格納される。
図3は、実施の形態1の3次元モデル作成装置による対称形状モデル作成処理の流れを示すフローチャートであり、この図に沿って対称形状モデル作成処理を詳細に説明する。先ず、3次元モデル作成装置1内の3次元モデル作成部2は、あるオリジナル3次元モデルを作成し(ステップST1)、その3次元モデルデータを記憶部3に格納する。このとき、この3次元モデルの作成が完了するまでの作成履歴データも記憶部3に格納される。
次に、設計者が、設定入力部5を介して、対称形状モデルを作成すべきオリジナル3次元モデル、対称処理の種類(面対称、軸対称、原点対称の別)及び対称基準を選択する(ステップST2)。選択されたオリジナル3次元モデルを指定する情報は、設定入力部5から作成履歴読み取り部4へ出力され、対称処理の種類及び対称基準を指定する情報は、設定入力部5から判別部6及び履歴変更部7にそれぞれ出力される。作成履歴読み取り部4は、設定入力部5を介して指定されたオリジナル3次元モデルの作成履歴データをその要素ごとに(要素単位で)記憶部3から読み出して判別部6に出力する(ステップST3)。
判別部6は、設定入力部5を介して指定された対称処理の種類に従って対応する判別条件を決定し、この判別条件に基づいて作成履歴読み取り部4から入力した作成履歴データのうち、上記対称基準に関して上記対称処理を行って対称形状モデルを作成するにあたり変更が必要な箇所をその要素ごとに判別する(ステップST4)。
ステップST4において、判別部6により変更が不要であると判断された箇所のデータは、対称形状モデルの作成履歴データの対応する要素のデータとして判別部6から3次元モデル作成部2に設定される。3次元モデル作成部2は、この作成履歴データの要素データに従って、つまりオリジナル3次元モデルの要素データをそのまま使って対称形状モデルを作成する(ステップST5)。
一方、判別部6により変更が必要であると判断された箇所のデータは、判別部6から履歴変更部7へ出力される。履歴変更部7では、設定入力部5を介して設定された対称処理の種類に従って対応する変更処理の内容を決定し、判別部6により変更が必要と判別された作成履歴データの要素データに対して該処理内容の変更を施す。このようにして変更された要素データは、対称形状モデルの作成履歴データの対応する要素のデータとして履歴変更部7から3次元モデル作成部2に設定される。3次元モデル作成部2は、この作成履歴データの要素データに従って対称形状モデルを作成する(ステップST6)。
ステップST5又はステップST6の処理が完了すると、判別部6は、オリジナル3次元モデルの作成履歴データにおける全ての要素の判別が完了したか否かを判定する(ステップST7)。このとき、作成履歴読み取り部4から作成履歴データのうち、時系列的に次の要素が入力されると、判別部6は、未だに判別を完了していないと判定してステップST3の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
また、作成履歴読み取り部4から作成履歴データの要素が入力されてこない場合、判別部6は、全ての要素の判別が完了したと判定する。これにより、3次元モデル作成部2は、判別部6により変更の可否を判別された作成履歴データに従って、設計者が選択した対称処理及び対称基準に関する対称形状モデルの作成が完了する(ステップST8)。
次に具体例を挙げて説明する。
以降では、図4(b)に示すような作成履歴データを有する図4(a)に示す3次元モデルがオリジナル3次元モデル8として指定され、このオリジナル3次元モデル8に設定された3次元座標系のyz平面を対称基準面10とする面対称処理が選択された場合を説明する。作成履歴読み取り部4は、設定入力部5を介して指定されたオリジナル3次元モデル8の作成履歴データをその要素ごとに記憶部3から読み出して判別部6に出力する。ここでは、まず図4(b)に示す作成履歴データの要素のうち、時系列的に最先に処理された断面形状(スケッチ形状)の作成処理11aで得られた作成途中のモデル形状に関するデータが読み出され、判別部6に出力される。
以降では、図4(b)に示すような作成履歴データを有する図4(a)に示す3次元モデルがオリジナル3次元モデル8として指定され、このオリジナル3次元モデル8に設定された3次元座標系のyz平面を対称基準面10とする面対称処理が選択された場合を説明する。作成履歴読み取り部4は、設定入力部5を介して指定されたオリジナル3次元モデル8の作成履歴データをその要素ごとに記憶部3から読み出して判別部6に出力する。ここでは、まず図4(b)に示す作成履歴データの要素のうち、時系列的に最先に処理された断面形状(スケッチ形状)の作成処理11aで得られた作成途中のモデル形状に関するデータが読み出され、判別部6に出力される。
判別部6は、設定入力部5を介して設定された面対称処理に対応する判別条件に基づいて、作成履歴読み取り部4から入力した作成履歴データのうち、対称基準面10に関する面対称処理を施し対称形状モデルを作成するにあたり変更が必要な箇所を判別する。例えば、断面形状の作成処理11aにより図5(a)に示す頂点位置及び稜線a〜eの寸法を有するスケッチ形状Aが得られる場合、判別部6は、対称基準面10に対して平行でない寸法成分を有するか否かを判別条件として、スケッチ形状のうち変更が必要な箇所を判別する。
ここでは、稜線a,bについては対称基準面10に対して平行な寸法成分のみであることから、稜線a,bを規定するデータは、変更不要な要素データとして3次元モデル作成部2に送られる。一方、稜線c〜e及びスケッチ形状Aと対称基準面10との間隔Dは、対称基準面10に対して平行でない寸法成分を有するので、変更が必要な箇所を規定する要素データと判別され、履歴変更部7に送られる。なお、稜線dはスケッチ形状Aのうち角度30°の鋭角部分を形成する稜線であることから、図5(b)に示すように対称基準面10に平行な寸法成分と垂直な方向の寸法成分(=80sin30°=40)とを有する。この場合、垂直な方向の寸法成分のみが変更箇所とされる。
履歴変更部7では、設定入力部5を介して設定された面対称処理に対応する内容の変更処理を、判別部6により変更が必要と判別された箇所に施して、要素データの内容を更新する。図5(a)の例では、スケッチ形状Aが描画された2次元座標において対称基準面10が原点を通るyz面であることから、対称基準面10を介してオリジナル3次元モデル8が配置されている側をx軸の正方向とし、対称形状モデルがx軸の負方向側に配置されるように寸法の正負を変更する。
つまり、スケッチ形状Aと対称基準面10の間隔Dは、x軸の正方向に沿って対称基準面10から60の間隔を有することから、図5(c)に示すように間隔Dの正負を反転させて、x軸の負方向に沿って対称基準面10から−60の間隔を有するD1に変更する。また、対称基準面10に垂直な寸法成分のみを有する稜線cは、x軸の正方向に沿って140の長さを有することから、図5(c)に示すように稜線cの寸法の正負を反転させてx軸の負方向に沿って−140の長さを有する稜線c1に変更する。さらに、稜線dについては、対称基準面10に垂直な方向の寸法成分の正負を反転させて、x軸の負方向に沿って−40の長さを有する寸法成分に変更する。同様にして稜線eの寸法の正負を反転させることで稜線e1に変更する。
履歴変更部7による変更処理で得られた稜線c1〜e1及び間隔D1を規定するデータは、3次元モデル作成部2に送られる。3次元モデル作成部2は、判別部6及び履歴変更部7から入力した断面形状作成処理11aの要素データに従って、モデル形状を描画する。ここで、対称基準面10に平行な稜線a,bの寸法は変更されることなく、そのまま稜線a1,b1の寸法とされ、図5(c)に示すような対称形状モデルについてのスケッチ形状Bが作成される。
続いて、図4(b)に示す作成履歴データの要素のうち、時系列的に断面形状作成処理11aの次に処理された押し出し処理11bで得られた作成途中のモデル形状に関するデータが読み出され、判別部6に出力される。判別部6は、入力した要素が押し出し処理11bであると、変更不要と判別して押し出し処理11bに規定される押し出し方向や押し出し距離などの情報を3次元モデル作成部2に送る。3次元モデル作成部2は、判別部6から入力した押し出し処理11bの要素データに従ってモデル形状を描画する。これにより、図6に示すように、オリジナル3次元モデル8と同一の押し出し方向でスケッチ形状Bに押し出し処理が施され、モデル形状8aが作成される。
最後に、図4(b)に示す作成履歴データの要素のうち、時系列的に押し出し処理11bの次に処理された穴あけ処理11cで得られた作成途中のモデル形状に関するデータが読み出され、判別部6に出力される。判別部6は、断面形状作成処理11aの場合と同様の判別条件で穴あけ処理11cで変更が必要な箇所を判別する。例えば、穴あけ処理11cにより図7(a)に示す位置及び径で穴9が形成される場合、判別部6は、対称基準面10に対して平行でない寸法成分を有するか否かを判別条件として変更が必要な箇所を判別する。
ここでは、穴9の径f及びその位置を規定する寸法のうち対称基準面10に平行な寸法成分hを規定するデータは、変更不要な要素データとして3次元モデル作成部2に送られる。一方、穴9の位置を規定する寸法のうち対称基準面10に対して平行でない寸法成分gを規定する要素データは変更が必要な箇所と判別され、履歴変更部7に送られる。
履歴変更部7では、断面形状作成処理11aの場合と同様に、対称基準面10を介してオリジナル3次元モデル8が配置されている側をx軸の正方向とし、対称形状モデルがx軸の負方向側に配置されるように寸法の正負を変更する。つまり、図7(b)に示すように、対称基準面10に垂直な寸法成分gの正負を反転させて、x軸の負方向に沿って対称基準面10から−20の寸法を有するg1に変更する。履歴変更部7による変更処理で得られた寸法成分gを規定するデータは、3次元モデル作成部2に送られる。
3次元モデル作成部2は、判別部6及び履歴変更部7から入力した穴あけ処理11cの要素データに従って、モデル形状を描画する。ここで、穴9の径f及び対称基準面10に平行な寸法成分hは変更されることなく、そのまま径f1及び寸法成分h1とされ、図7(c)に示す対称形状モデル8aに穴9aが作成される。以上の処理を3次元モデル作成装置1が自動的に実行することにより、図8に示すような対称形状モデル8aが作成される。なお、作成された対称形状モデル8aは、オリジナル3次元モデル8に対応付けて記憶部3に登録してもよく、表示モニタに出力して設計者に提示してもよい。
なお、上記説明では、押し出し処理については変更不要な要素であると判別したが、対称処理の種類によっては変更が必要な要素と判別される。例えば、軸対称処理が選択された場合、押し出し処理の押し出し方向や押し出し距離などは、3次元空間内でオリジナル3次元モデルに対して軸対称となるような方向及び距離に変更される。
以上のように、この実施の形態1によれば、3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを記憶する記憶部3から、設定入力部5を介して指定された3次元モデルに関する作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取り、設定入力部5を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、判別部6が対称形状モデルを作成するにあたり要素のデータのうち変更が必要な箇所を判別し、設定入力部5を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、履歴変更部7が、変更が必要と判別された要素データを対称形状モデルに応じたデータに変更し、変更不要と判別された要素データ及び変更された要素データからなる作成履歴データに従って、3次元モデル作成部2が対称形状モデルを作成するので、所望の3次元モデルに対し所望の対称基準に関する対称処理が自動的に実行されることから、対称形状モデルの作成処理を効率よく行うことができる。
1 3次元モデル作成装置、2 3次元モデル作成部、3 記憶部、4 作成履歴読み取り部、5 設定入力部、6 判別部、7 履歴変更部、8 オリジナル3次元モデル、8a 対称形状モデル、9,9a 穴、10 対称基準面、11a 断面形状作成処理、11b 押し出し処理、11c 穴あけ処理。
Claims (2)
- 対称形状モデルを作成すべき3次元モデル、対称処理の種類及び対称基準を指定する情報の入力を受け付ける入力部と、
3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを記憶する記憶部から、前記入力部を介して指定された3次元モデルに関する作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取る作成履歴読み取り部と、
前記作成履歴読み取り部から作成履歴データを要素ごとに入力し、前記入力部を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、前記対称形状モデルを作成するにあたり前記要素のデータのうち変更が必要な箇所を判別する判別部と、
前記入力部を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、前記判別部により変更が必要と判別された要素データを前記対称形状モデルに応じたデータに変更する履歴変更部と、
前記判別部により変更不要と判別された要素データ及び前記履歴変更部により変更された要素データからなる作成履歴データに従って、前記対称形状モデルを作成する3次元モデル作成部とを備えた3次元モデル作成装置。 - 対称形状モデルを作成すべき3次元モデル、対称処理の種類及び対称基準を指定する情報の入力を受け付ける入力部、
3次元モデルが作成されるまでに施された各描画処理で得られたモデル形状を規定するデータを時系列にまとめた作成履歴データを記憶する記憶部から、前記入力部を介して指定された3次元モデルに関する作成履歴データを時系列の要素ごとに読み取る作成履歴読み取り部、
前記作成履歴読み取り部から作成履歴データを要素ごとに入力し、前記入力部を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、前記対称形状モデルを作成するにあたり前記要素のデータのうち変更が必要な箇所を判別する判別部、
前記入力部を介して指定された対称処理の種類及び対称基準に基づいて、前記判別部により変更が必要と判別された要素データを前記対称形状モデルに応じたデータに変更する履歴変更部、
前記判別部により変更不要と判別された要素データ及び前記履歴変更部により変更された要素データからなる作成履歴データに従って、前記対称形状モデルを作成する3次元モデル作成部としてコンピュータを機能させるプログラム。
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