JP2008297991A - スクロール式増圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スクロール式圧縮機をブースタとして用い、作動音を小さくして静粛性を確保できると共に、起動負荷等を容易に軽減することができるようにする。
【解決手段】 圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間には、導入配管17の途中部位等に吸込側の電磁弁19を設ける。電磁弁19を制御装置25により開,閉制御し、開弁時には圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させ、閉弁時には吸込口7を空気圧ライン18から遮断する。そして、圧縮機本体1の起動時制御を行うときには、圧縮運転の開始前に旋回スクロール5が軸方向の隙間(遊び)分だけガタついたりするのを抑えるため、吸込側の電磁弁19を開弁して工場の空気圧ライン18を圧縮機本体1の吸込口7に連通させた後に、電動モータ16に給電して旋回スクロール5を旋回駆動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば工場内の空気圧ライン等に接続して設けられ、空気等の流体圧力を必要に応じて昇圧させるブースタとして好適に用いられるスクロール式増圧装置に関する。
一般に、複数の空気圧機器が設置された工場等では、各空気圧機器の間を空気圧ライン(配管)を用いて接続し、例えば圧気源となる空気圧縮機から吐出された圧縮空気を、それぞれの空気圧機器に空気圧ラインを介して供給する構成としている。そして、このような空気圧ラインの下流側では、例えばブースタ式圧縮機と呼ばれる往復動式圧縮機を用いて、ライン内の空気圧を増倍させる構成としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−51614号公報
しかし、このような往復動式圧縮機は、気筒としてのシリンダ内でピストンを往復動させることにより、シリンダ内に吸込んだ空気を圧縮しつつ、吐出させる構成であるため、例えば空気の吐出等に伴う作動音が大きくなって騒音源となり易く、周囲の作業環境が低下する原因になる等の問題がある。
一方、往復動式圧縮機に比較して作動音が小さく、静粛性に優れた圧縮機としては、スクロール式流体機械が知られている。そして、このようなスクロール式圧縮機は、例えば電動モータ等の駆動手段で旋回スクロールを固定スクロールに対し旋回駆動することによって、両スクロールの間の圧縮室内で空気等の流体を連続的に圧縮する構成としている(例えば、特許文献2参照)。
公開技報番号 2006−504219
この種の従来技術によるスクロール式圧縮機では、固定スクロールと旋回スクロールとの対向面間に磁石を設け、例えば圧縮運転の開始前等に旋回スクロールが軸方向の隙間(遊び)分だけガタついたり、振動したりして変位するのを磁力により拘束する構成としている。
また、この場合の磁石としては、例えばソレノイド等の電磁石を採用することも提案されている。そして、このような電磁石を用いた場合には、例えば圧縮運転の開始時等に必要に応じて電磁石への給電を停止し、磁力を消失させることにより旋回スクロールの円滑な動き(旋回動作)を確保できる構成としている。
ところで、上述した特許文献2による従来技術では、圧縮運転の開始前等に外力の作用で旋回スクロールが軸方向にガタついたり、振動したりするのを磁石の磁力によって拘束する構成としている。
しかし、このような拘束力を磁石の磁力によって十分に発生させるためには、旋回スクロールの重量分を支え得るように大型で、高価な磁石を用いる必要が生じ、費用対効果の観点で考えると、必ずしも有効な解決策になっていないのが実状である。
また、本来の圧縮運転(定常運転)時にも、磁石の磁力が旋回スクロールに作用すると、旋回スクロールを旋回駆動するときの抵抗力となって磁力が悪影響を与えることになり、起動負荷の増大を招く上に、機械的損失が大きくなり、結果的には運転効率が低下してしまうという問題がある。
一方、ソレノイド等の電磁石を用いた場合には、圧縮運転時に通電を解除して磁力を消失させることにより、旋回スクロールの円滑な動きを補償することができる。しかし、この場合にも、大型で高価な電磁石を用いる必要が生じ、費用対効果の点から必ずしも現実的ではない。
しかも、このような場合には、電磁石に対して給電を行うための電気配線を、例えば固定スクロール側に介挿して設ける必要が生じるため、これによってスクロール式圧縮機の構造が複雑化することになり、小型、軽量化を図るのが難しくなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題を検討した際に創生されたもので、本発明の目的は、スクロール式圧縮機をブースタとして用いることにより、作動音を小さくして静粛性を確保できると共に、起動を容易にすることができるようにしたスクロール式増圧装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明によるスクロール式増圧装置は、2つのスクロール部材のラップ部が重なり合って旋回運動する間に、外部の加圧流体供給手段から供給された加圧流体を吸込口から吸込んで圧縮室内で圧縮し、吐出口から圧縮流体として吐出するスクロール式の圧縮手段と、該圧縮手段を構成する前記各スクロール部材のうち少なくとも一方のスクロール部材を旋回駆動する駆動手段と、前記圧縮手段の吸込口と加圧流体供給手段との間に設けられ前記吸込口を加圧流体供給手段に対して連通,遮断する開閉弁と、該開閉弁の連通,遮断と前記駆動手段の駆動,停止とを制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記開閉弁により前記加圧流体供給手段を吸込口に連通させた後に、前記駆動手段により前記スクロール部材を旋回駆動する構成としている。
また、請求項2の発明によると、前記圧縮手段は、旋回駆動される前記スクロール部材の自転を抑える自転防止機構を備え、該自転防止機構は、剛性をもった球形のボールと、前記スクロール部材のスラスト方向両側から該ボールを挟み前記スクロール部材のスラスト荷重を受承する一対のスラスト受けとからなるボールカップリングにより構成している。
また、請求項3の発明によると、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記圧縮手段の吐出口が前記吸込口と同圧になるまでの間に、前記駆動手段の駆動を開始する構成としている。
また、請求項4の発明によると、前記圧縮手段の吐出側には吐出側圧力センサを設け、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記圧力センサの検出圧力値が前記加圧流体供給手段の供給圧力値に達するまでの間に、前記駆動手段の駆動を開始する構成としている。
また、請求項5の発明によると、前記圧縮手段の吐出側には吐出側圧力センサを設け、前記圧縮手段の吸込側には吸込側圧力センサを設け、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記吐出側圧力センサの検出圧力値と前記吸込側圧力センサの検出圧力値との差が予め決められた差圧以下となったときに、前記駆動手段の駆動を開始する構成としている。
また、請求項6の発明によると、前記圧縮手段の吐出側には吐出側圧力センサを設け、前記制御手段は、前記吐出側圧力センサの検出圧力値が予め決められた設定圧力値に達するまでは前記駆動手段を停止させ、前記設定圧力値を越えたときに前記駆動手段を駆動する構成としている。
また、請求項7の発明によると、前記駆動手段には回転位置を検出する回転センサを設け、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記回転センサの検出位置が予め決められた回転位置を越えたときに、前記駆動手段の駆動を開始する構成としている。
また、請求項8の発明によると、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に予め決められた時間の範囲内で、前記駆動手段の駆動を開始する構成としている。
さらに、請求項9の発明によると、前記圧縮手段の吸込口と加圧流体供給手段との間には、前記開閉弁を遮断した状態で前記吸込口側を大気に開放する開放弁を設け、前記制御手段は、前記駆動手段を停止させ、前記開閉弁を閉じた状態で前記開放弁を開く構成としている。
上述の如く、請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、圧縮手段の吸込口を開閉弁により加圧流体供給手段に連通させた後に、駆動手段によりスクロール部材を旋回駆動する構成としているので、圧縮手段による圧縮運転の開始前に、開閉弁により加圧流体供給手段を吸込口に連通すると、加圧流体供給手段からの加圧流体を圧縮手段の吸込口から圧縮室内に流入させることができ、このときの流体圧力によって起動を容易にすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、旋回駆動すべきスクロール部材の自転防止機構をボールカップリングにより構成しているので、例えば圧縮室内の圧縮流体から前記スクロール部材に付加されるスラスト荷重を、スクロール部材のスラスト方向(軸方向)両側から球形のボールを挟む一対のスラスト受けにより受承することができ、前記スクロール部材の不安定な挙動を抑えることができると共に、スクロール部材の自転防止を円滑に行うことができ、その旋回動作を安定させることができる。また、圧縮運転の開始前にボールカップリングにガタつき等が発生するのを、加圧流体供給手段からの流体圧力により簡単に抑えることができる。
また、請求項3に記載の発明は、開閉弁を開いた後に圧縮手段の吐出口が吸込口と同圧になるまでの間に、駆動手段の駆動を開始する構成としているので、加圧流体供給手段から圧縮手段の吸込口を介して圧縮室内に流入した加圧流体は、外径側の圧縮室から内径側の圧縮室に向けて徐々に浸透するように流入し、このときの流体圧力により旋回駆動すべきスクロール部材を軸方向に押圧できると共に、当該スクロール部材をゆっくりと旋回させることができる。そして、この状態で圧縮手段の吐出口が吸込口と同圧になるまでの間に、駆動手段によるスクロール部材の旋回駆動を開始することにより、スクロール部材を円滑に旋回駆動でき、駆動手段の起動負荷等を容易に軽減することができる。
また、請求項4に記載の発明は、開閉弁を開いた後に吐出側圧力センサの検出圧力値が加圧流体供給手段の供給圧力値に達するまでの間に、駆動手段を駆動する構成としているので、予め求められる加圧流体供給手段の供給圧力値と吐出側圧力センサの検出圧力値とに従って、駆動手段を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。
一方、請求項5に記載の発明は、開閉弁を開いた後に吐出側圧力センサの検出圧力値と吸込側圧力センサの検出圧力値との差が予め決められた差圧以下となったときに、駆動手段の駆動を開始する構成としているので、吸込側圧力センサの検出圧力値と吐出側圧力センサの検出圧力値とに従って、駆動手段を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。
また、請求項6に記載の発明は、開閉弁を開いた後に吐出側圧力センサの検出圧力値が予め決められた設定圧力値に達するまでは駆動手段を停止させ、前記設定圧力値を越えたときに駆動手段を駆動する構成としているので、予め決められた設定圧力値と吐出側圧力センサの検出圧力値とに従って、駆動手段を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。
また、請求項7に記載の発明によると、駆動手段の回転位置を検出する回転センサを設け、制御手段は、開閉弁を開いた後に回転センサの検出位置が予め決められた回転位置を越えたときに、前記駆動手段の駆動を開始する構成としているので、開閉弁を開いた後に駆動手段の軸がどの程度の角度分だけ回転したかに従って、駆動手段を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。
また、請求項8に記載の発明は、開閉弁を開いた後に予め決められた時間の範囲内で、駆動手段の駆動を開始する構成としているので、これまでの実験データ等に基づいて駆動手段の駆動を開始すべき適正な時期を求めておくことにより、圧縮運転の開始時における起動負荷の軽減化等を良好に図ることができる。
さらに、請求項9に記載の発明によると、圧縮手段の吸込口と加圧流体供給手段との間には、開閉弁を遮断した状態で前記吸込口側を大気に開放する開放弁を設ける構成としている。このため、スクロール式の圧縮手段による圧縮運転の停止直後に、各圧縮室内に圧縮流体が残留している場合でも、駆動手段を停止させて前記開閉弁を閉じた状態(圧縮手段の吸込口と加圧流体供給手段との間を遮断した状態)では、前記開放弁を開くことにより、前記圧縮室内に残留した圧力を前記吸込口側から大気に開放することができ、例えば圧縮室内等でドレンが発生するのを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式増圧装置を、工場の空気圧ラインでブースタ(昇圧機)として用いる場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1はスクロール式の圧縮手段を構成するスクロール式圧縮機本体(以下、圧縮機本体という)、2は該圧縮機本体1の外殻を構成するケーシングで、該ケーシング2は、図2に示す如く軸方向一側が開口した有底筒状体として形成されている。また、ケーシング2の軸方向他側には、軸線O1 −O1 上に後述の駆動軸16Dを有した電動モータ16が着脱可能に取付けられている。
この場合、ケーシング2は、軸方向一側(後述の固定スクロール3側)が開口した筒部2Aと、該筒部2Aの軸方向他側に一体形成され径方向内向きに延びた環状の底部2Bと、該底部2Bの内周側から軸方向一側に向けて突出した筒状の軸受取付部2Cとから大略構成されている。そして、ケーシング2の筒部2A内には、後述の旋回スクロール5、偏心ブッシュ12、バランスウェイト13、自転防止機構15等が収容されている。
また、ケーシング2の底部2B側には、後述の旋回スクロール5に付加される軸方向のスラスト荷重を自転防止機構15を介して受承する複数の台座部2D(図2中に1個のみ図示)が設けられ、これらの台座部2Dは、ケーシング2の周方向に所定の間隔をもって配設されている。
3はケーシング2(筒部2A)の開口端側に固定して設けられた固定スクロールで、該固定スクロール3は、図2に示す如く軸線O1 −O1 を中心として円板状に形成された鏡板3Aと、該鏡板3Aの表面に立設された渦巻状のラップ部3Bと、該ラップ部3Bを径方向外側から取囲むように鏡板3Aの外周側に設けられ、複数のボルト4等によりケーシング2(筒部2A)の開口端側に締結された筒状の支持部3Cとにより大略構成されている。
5は固定スクロール3と軸方向に対向する位置でケーシング2内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示している。そして、該旋回スクロール5は、図2中に示すように軸線O2 −O2 を中心とする円板状の鏡板5Aと、該鏡板5Aの表面に立設された渦巻状のラップ部5Bと、鏡板5Aの背面(ラップ部5Bと反対側の面)側に突設され、後述の偏心ブッシュ12に旋回軸受14を介して取付けられる筒状のボス部5Cとにより大略構成されている。
また、旋回スクロール5の背面部の外径側には、後述する自転防止機構15のスラスト受け15Bが嵌合して取付けられる複数の取付座部5D(図2中に1個のみ図示)が、旋回スクロール5の周方向に間隔をもって設けられ、これらの取付座部5Dは、ケーシング2の各台座部2Dと軸方向で対向する位置に配設されるものである。
ここで、旋回スクロール5のボス部5Cは、その中心となる軸線O2 −O2 が固定スクロール3の中心となる軸線O1 −O1 に対して、後述の偏心ブッシュ12により予め決められた所定の寸法δ分だけ径方向に偏心して配置されている。この状態で、旋回スクロール5のラップ部5Bは、固定スクロール3のラップ部3Bと重なり合うように配置され、これらのラップ部3B,5Bの間には、複数の圧縮室6,6,…が画成されている。
そして、旋回スクロール5は、電動モータ16により後述の回転軸9と偏心ブッシュ12とを介して駆動され、後述の自転防止機構15によって自転を規制された状態で固定スクロール3に対し旋回運動を行う。即ち、旋回スクロール5は、固定スクロール3の軸線O1 −O1 に対して前記寸法δ分の旋回半径をもって旋回動作するものである。
これにより、複数の圧縮室6のうち外径側の圧縮室6は、固定スクロール3の外周側に設けられた吸込口7から空気を吸込み、この空気は各圧縮室6内で旋回スクロール5の旋回動作に伴って連続的に圧縮される。そして、内径側の圧縮室6は、固定スクロール3の中心側に設けられた吐出口8から圧縮空気を外部に向けて吐出するものである。
9はケーシング2の軸受取付部2C内に軸受10等を介して回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸9は、図2に示す如く基端側(軸方向の他側)が後述する電動モータ16の駆動軸16Dに着脱可能に固着され、電動モータ16によって回転駆動されるものである。また、回転軸9の先端側(軸方向の一側)には、旋回スクロール5のボス部5Cが後述の偏心ブッシュ12と旋回軸受14とを介して旋回可能に連結されている。
また、回転軸9の基端側には、図2に示すように径方向外向きに延びるサブウェイト11が一体形成され、このサブウェイト11は、後述のバランスウェイト13と旋回スクロール5とが回転するときにそれぞれ生じる遠心力が回転軸9等を傾ける方向の外力(モーメント力)となって作用するのを打消す機能を有するものである。
12は回転軸9の先端側に設けられた段付筒状の偏心ブッシュで、該偏心ブッシュ12は、旋回スクロール5のボス部5C側を回転軸9に後述の旋回軸受14を介して偏心状態で連結している。そして、偏心ブッシュ12は、回転軸9と一体に回転し、その回転を旋回スクロール5の旋回動作に変換するものである。また、偏心ブッシュ12の外周側には、旋回スクロール5の旋回動作を安定させるためにバランスウェイト13が一体に形成されている。
14は旋回スクロール5のボス部5Cと偏心ブッシュ12との間に配設された旋回軸受を示し、該旋回軸受14は、旋回スクロール5のボス部5Cを偏心ブッシュ12に対して旋回可能に支持し、旋回スクロール5が回転軸9の軸線O1 −O1 に対し前述の旋回半径(寸法δ)をもって旋回動作するのを補償するものである。
15はケーシング2の底部2Bと旋回スクロール5の背面側との間に設けられた複数(例えば、3個)の自転防止機構で、該各自転防止機構15は、所謂ボールカップリングによって構成され、後述のスラスト受け15A,15Bとボール15C等とを介して旋回スクロール5の自転を防止するものである。そして、これらの自転防止機構15は、ケーシング2の各台座部2Dと旋回スクロール5の各取付座部5Dとの間にそれぞれ配設されている。
即ち、ボールカップリングからなる自転防止機構15は、図2に示すようにケーシング2の台座部2D側に固定して設けられた第1のスラスト受け15Aと、該第1のスラスト受け15Aと軸方向で対向して旋回スクロール5の取付座部5D側に設けられた第2のスラスト受け15Bと、第1,第2のスラスト受け15A,15B間に転動可能に設けられた球状のボール15Cとを含んで構成されている。
また、自転防止機構15のボール15Cは、例えば鋼球等の高い剛性をもった材料により球体として形成され、旋回スクロール5の鏡板5A等に付加されるスラスト荷重を、スラスト受け15A,15Bと共にケーシング2の台座部2D側で受承するものである。これにより、ボールカップリングからなる自転防止機構15は、スラスト支持機構を兼用している。
16は旋回スクロール5を旋回駆動する駆動手段としての電動モータで、該電動モータ16は、その外殻をなすモータケース16Aを有し、該モータケース16Aは、図2に示す如く圧縮機本体1のケーシング2に底部2B側で一体化するように固定されている。そして、電動モータ16は、モータケース16Aの内周側に固定して設けられたステータ16Bと、該ステータ16Bの径方向内側に回転可能に配設されたロータ16Cと、該ロータ16Cの中心側に設けられロータ16Cと一体に回転する駆動軸16Dとにより大略構成されている。
ここで、電動モータ16の駆動軸16Dは、その先端側(軸方向の一側)がケーシング2の底部2B側に向けて突出し、図2に示す如く回転軸9に一体的に連結されている。そして、電動モータ16は、後述の制御装置25により外部から給電されると、その駆動軸16Dが図2に示す軸線O1 −O1 を中心として回転駆動され、これにより、旋回スクロール5を回転軸9、偏心ブッシュ12等を介して旋回駆動するものである。
17は圧縮機本体1の吸込口7に接続して設けられた導入配管で、該導入配管17は、図1に示すように工場の空気圧ライン18に接続される。そして、該空気圧ライン18は、例えば0.1〜0.5MPa (メガパスカル)程度の加圧空気を供給する加圧流体供給手段を構成するものである。即ち、種々の空気圧機器(図示せず)が設置された工場内には、各空気圧機器の間を接続する空気圧ライン18(配管)が設けられ、任意の空気圧機器を必要に応じて加圧空気により作動させる構成としている。
しかし、このような空気圧ライン18は、例えば0.5MPa 以下の空気圧に設定されている。このため、これ以上に高い圧縮空気を必要とする場合には、図1に例示するように圧縮機本体1の吸込口7を、空気圧ライン18に導入配管17を介して接続し、スクロール式の圧縮機本体1をブースタ(昇圧機)として用いることにより、後述のタンク21内に高圧の圧縮空気を発生させる。そして、タンク21内の高圧な圧縮空気は、高圧仕様の空気圧機器に適宜に提供されるものである。
19は圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間に設けられた開閉弁としての電磁弁で、該電磁弁19は、例えば図1に示すように、導入配管17の途中部位または吸込口7の開口端等に接続して設けられている。そして、電磁弁19は、後述の制御装置25により開,閉制御され、開弁時には圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させ、閉弁時には吸込口7を空気圧ライン18から遮断するものである。
20は圧縮機本体1の吐出口8を下流側のタンク21等に接続する吐出配管を示し、該吐出配管20は、圧縮機本体1の吐出口8から吐出される高圧の圧縮空気をタンク21内に貯留させつつ、高圧仕様の空気圧機器(図示せず)に圧縮空気を供給するものである。
22は圧縮機本体1の吐出口8とタンク21との間に設けられた吐出側の開閉弁としての電磁弁で、該電磁弁22は、例えば図1に示すように、吐出配管20の途中部位または吐出口8の開口端等に接続して設けられている。そして、電磁弁22は、後述の制御装置25により開,閉制御され、開弁時には圧縮機本体1の吐出口8をタンク21に連通させ、閉弁時には吐出口8を外部に対して遮断し続けるものである。
23は吸込側の圧力を検出する圧力センサで、該圧力センサ23は、吸込側の電磁弁19と空気圧ライン18との間に位置して導入配管17の途中に設けられている。そして、圧力センサ23は、電磁弁19の開,閉弁に拘わらず、その上流側で空気圧ライン18内の空気圧を圧力Pi (図3参照)として検出し、その検出信号を制御装置25に出力するものである。
24は吐出側の圧力を検出する他の圧力センサで、該圧力センサ24は、圧縮機本体1の吐出口8と吐出側の電磁弁22との間に位置して吐出配管20の途中等に設けられている。そして、圧力センサ24は、吐出口8の圧力Po (図3参照)を検出し、その検出信号を制御装置25に出力するものである。
25はマイクロコンピュータ等からなる制御手段としての制御装置で、該制御装置25は、その入力側が圧力センサ23,24等に接続され、その出力側は電動モータ16および電磁弁19,22等に接続されている。また、制御装置25は、ROM,RAM等からなる記憶部25Aを有し、該記憶部25A内には、後述の図3に示す処理プログラムと、電動モータ16を起動するときの判定値となる後述の判定圧力α(例えば、α=0.01〜0.1MPa 程度の差圧)等とが格納されている。
ここで、制御装置25は、圧縮機本体1の起動時制御処理を図3に示すプログラムに従って後述の如く実行する。そして、制御装置25は、図1に示すタンク21内の圧力が予め決められた所定範囲内の圧力値(図示せず)となるように、圧縮機本体1の運転制御等も行い、これに伴って電磁弁19,22の開閉制御、電動モータ16の駆動,停止制御等を実行するものである。
本実施の形態によるスクロール式増圧装置は、上述の如き構成を有しているもので、次に、その作動について説明する。
まず、図2に示す圧縮機本体1は、電動モータ16に制御装置25(図1参照)から給電して駆動軸16Dが回転されると、回転軸9と偏心ブッシュ12とが軸線O1 −O1 を中心として回転駆動され、旋回スクロール5は、例えば3組の自転防止機構15によって自転を規制された状態で、所定の旋回半径(図2中の寸法δ)をもった旋回動作を行う。
これにより、固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール5のラップ部5Bとの間に画成された各圧縮室6は、外径側から内径側に向けて連続的に縮小される。そして、これらの圧縮室6のうち外径側の圧縮室6は、固定スクロール3の外周側に設けた吸込口7から空気(空気圧ライン18からの加圧空気)を吸込み、この空気を各圧縮室6内で連続的に圧縮して昇圧つつ、内径側の圧縮室6から吐出口8を介して高圧の圧縮空気を吐出配管20側に向けて吐出する。
また、このような圧縮運転時には、各圧縮室6内で圧縮された空気の圧力が旋回スクロール5の鏡板5Aにスラスト荷重となって作用する。しかし、ケーシング2の台座部2Dと旋回スクロール5の背面側(取付座部5D)との間には、ボールカップリングと呼ばれる例えば3組の自転防止機構15を設けている。
そして、これらの自転防止機構15は、第1,第2のスラスト受け15A,15Bとボール15Cとを含んで構成されているため、旋回スクロール5の鏡板5Aに付加されるスラスト荷重を、自転防止機構15の第1,第2のスラスト受け15A,15Bとボール15Cとの間で受承することができ、旋回スクロール5がケーシング2の軸方向に変位したり、固定スクロール3に対して斜めに傾いたりするのを防ぎ、旋回スクロール5の旋回動作を安定させることができる。
ところで、固定スクロール3と旋回スクロール5とは、それぞれのラップ部3B,5Bが圧縮熱等により熱膨張するのを考慮して、相手方となる鏡板5A,3Aの表面との間に軸方向の隙間(遊び)を予め形成するようにしている。このため、例えば圧縮運転の開始前等にラップ部3B,5Bが熱膨張していない状態では、前記軸方向の隙間(遊び)分だけ旋回スクロール5がガタついたり、振動したりして、旋回スクロール5が不安定な挙動を起し易くなる。
特に、旋回スクロール5の自転防止機構15をボールカップリングにより構成した場合には、球形のボール15Cが2つのスラスト受け15A,15B間で挟まれているだけであるため、圧縮運転の開始前等に旋回スクロール5が軸方向の隙間(遊び)分だけ変位し易くなり、旋回スクロール5の挙動が不安定になる可能性がある。
そこで、本実施の形態では、このような問題を解消するために、制御装置25により図3に示す起動時制御処理を実行し、旋回スクロール5の挙動を安定させると共に、圧縮運転の開始時における起動負荷等を軽減できるようにしている。
即ち、図3に示す処理動作がスタートすると、ステップ1で電動モータ16を起動するときの判定値となる判定圧力α(例えば、0.01〜0.1MPa 程度の差圧)を記憶部25Aから読出す。また、ステップ2では、圧力センサ23から空気圧ライン18内の空気圧を圧力Pi として読出す。
そして、次なるステップ3では、吸込側の電磁弁19を開弁して、圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させることにより、空気圧ライン18内の空気圧(加圧空気)を導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入させる。
次に、ステップ4では、圧縮機本体1の吐出側に設けた圧力センサ24により吐出口8の圧力Po を読込む。そして、次なるステップ5に移って、空気圧ライン18の圧力Pi と吐出口8の圧力Po との差圧ΔPを、下記の数1式に従って演算する。
Figure 2008297991
そして、ステップ6では、差圧ΔPが判定圧力α(例えば、α=0.01〜0.1MPa )以下であるか否かを判定し、「NO」と判定する間は、前記ステップ4に戻って、これ以降の処理を続行する。また、ステップ6で「YES」と判定したときには、差圧ΔPが判定圧力α以下となり、前記吐出口8の圧力Po が空気圧ライン18の圧力Pi とほぼ同圧になるまで近づいている。
即ち、前記ステップ3で吸込側の電磁弁19を開弁すると、空気圧ライン18の加圧空気が導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入し、このときの空気圧は、旋回スクロール5の鏡板5Aにスラスト荷重となって作用する。そして、このときのスラスト荷重は、自転防止機構15の第1,第2のスラスト受け15A,15Bとボール15Cとの間で受承されるため、旋回スクロール5がケーシング2の軸方向に変位したり、固定スクロール3に対して斜めに傾いたりするのを抑え、旋回スクロール5の旋回動作を安定させることができる。
この結果、圧縮運転の開始前にラップ部3B,5Bが熱膨張していない状態でも、前述した軸方向の隙間(遊び)分だけ旋回スクロール5がガタついたり、振動したりするのを、空気圧ライン18の加圧空気を圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入させることにより拘束するように規制でき、旋回スクロール5が不安定な挙動を抑えることができる。
また、このときには、圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入した加圧空気が、例えば外径側の圧縮室6において旋回スクロール5のラップ部5Bに作用し、当該旋回スクロール5をゆっくりと旋回させる方向に空気圧が駆動圧力となって作用する。
そこで、ステップ6で「YES」と判定したときには、次なるステップ7で電動モータ16に給電を行い、該電動モータ16を駆動すると共に、その駆動軸16Dで回転軸9と偏心ブッシュ12とを回転駆動し、旋回スクロール5を所定の旋回半径(図2中の寸法δ)で旋回駆動し始める。そして、ステップ8では、吐出側の電磁弁22を開弁させ、ステップ9でリターンして本来の圧縮運転(定常運転)を続行させる。
これにより、固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール5のラップ部5Bとの間に画成された各圧縮室6が、外径側から内径側に向けて連続的に縮小され、前述の如く吸込口7から吸込んだ空気(空気圧ライン18からの加圧空気)を、各圧縮室6内で連続的に圧縮して昇圧しつつ、内径側の圧縮室6から吐出口8、吐出配管20を介してタンク21へと高圧の圧縮空気を吐出できるものである。
かくして、本実施の形態によれば、制御装置25により前述の如き起動時制御処理を実行し、吸込側の電磁弁19を開弁して工場の空気圧ライン18を圧縮機本体1の吸込口7に連通させた後に、電動モータ16に給電して旋回スクロール5を旋回駆動する構成としている。
これにより、圧縮機本体1の運転開始に先立って、圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に空気圧ライン18からの加圧空気を流入させることができ、このときの空気圧によって旋回スクロール5の起動を容易にすることができる。この場合、圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入した加圧空気(流体圧力)は、旋回スクロール5(旋回運動すべきスクロール部材)に対し旋回(回転)方向の力を付加するように作用し、これによって起動時の負荷を軽減することができる。
即ち、圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入した加圧空気は、旋回スクロール5をゆっくりと旋回させる方向に駆動圧力となって作用するものである。そこで、この状態で電動モータ16により旋回スクロール5を旋回駆動することによって、旋回スクロール5の円滑な起動が可能となり、電動モータ16の起動負荷も容易に軽減することができる。
また、圧縮機本体1の運転開始に先立って、圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に空気圧ライン18からの加圧空気を流入させることにより、このときの空気圧によって駆動対象の旋回スクロール5を軸方向に押圧することができる。この結果、圧縮運転の開始前に旋回スクロール5が軸方向の隙間(遊び)分だけガタついたり、振動したりするのを、空気圧ライン18からの加圧空気により拘束するように規制でき、旋回スクロール5の挙動を安定させることができる。
このように、圧縮室6内に流入した加圧空気は、旋回スクロール5を軸方向に押圧することができるので、このときの空気圧力により、旋回スクロール5が軸方向にガタついたり、振動したりするのを抑えることができる。このため、スラスト支持機構を兼用する自転防止機構15(スラスト受け15A,15B、ボール15C等)の挙動を、起動前に安定させることができ、この状態で旋回スクロール5を電動モータ15により円滑に起動することができる。
また、本実施の形態では、旋回スクロール5の自転防止機構15をボールカップリングにより構成しているので、例えば圧縮室6内の圧縮空気から旋回スクロール5に付加されるスラスト荷重を、駆動軸16D(回転軸9)の軸方向両側から球形のボール15Cを挟むスラスト受け15A,15Bにより受承することができる。
また、圧縮運転の開始前にボールカップリング(自転防止機構15)にガタつき等が発生するのを、空気圧ライン18からの空気圧を予め圧縮機本体1の圧縮室6内に導入することにより簡単に抑えることができ、旋回スクロール5の不安定な挙動を抑えることができる。そして、起動開始後の圧縮運転時には、自転防止機構15によって、旋回スクロール5の自転防止を円滑に行うことができ、その旋回動作を安定させることができる。
従って、本実施の形態によれば、吸込側の電磁弁19を開いた後に圧縮機本体1の吐出口8側が吸込口7側と同圧になるまでの間に、電動モータ16を駆動する構成としているので、空気圧ライン18から圧縮機本体1の吸込口7を介して圧縮室6内に流入した加圧空気を、外径側の圧縮室6から内径側の圧縮室6に向けて徐々に浸透するように流入させ、このときの空気圧により旋回スクロール5を軸方向に押圧できると共に、当該旋回スクロール5をゆっくりと旋回させることができる。
そして、この状態で圧縮機本体1の吐出口8が吸込口7と同圧になるまでの間に、電動モータ16による旋回スクロール5の旋回駆動を開始することにより、旋回スクロール5を円滑に旋回駆動でき、電動モータ16の起動負荷等を容易に軽減することができる。
この場合、圧縮機本体1の吐出口8側には圧力センサ24を設け、吸込口7側には、空気圧ライン18と電磁弁19との間に位置して圧力センサ23を設けることにより、圧力センサ24の検出圧力値(圧力Po )が空気圧ライン18の供給圧力値(圧力センサ23で検出した圧力Pi )とに従って、電動モータ16を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。
さらに、本実施の形態によれば、前述の如くスクロール式圧縮機等からなる圧縮機本体1を昇圧用のブースタとして用いることにより、圧縮運転時の作動音を良好に低減することができ、異音または騒音等を小さくして静粛性を確保することができる。
次に、図4および図5は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、圧縮手段の吸込口と開閉弁との間に吸込側の圧力センサを設け、該圧力センサの検出圧力値と吐出側の圧力センサによる検出圧力値とを比較する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は本実施の形態で採用した吸込側の圧力を検出する圧力センサで、該圧力センサ31は、圧縮機本体1の吸込口7と電磁弁19(開閉弁)との間に位置して導入配管17の途中等に設けられている。そして、圧力センサ31は、電磁弁19を開弁したときに吸込口7に発生する圧力Ps (図5参照)を、空気圧ライン18からの空気圧として検出し、その検出信号を後述の制御装置32に出力するものである。
32はマイクロコンピュータ等からなる制御手段としての制御装置で、該制御装置32は、第1の実施の形態で述べた制御装置25とほぼ同様に構成されている。そして、制御装置32は、入力側が圧力センサ24,31等に接続され、その出力側は電動モータ16および電磁弁19,22等に接続されている。
また、制御装置32の記憶部32A内には、後述の図5に示す処理プログラムと、電動モータ16を起動するときの判定値となる後述の判定圧力α1 (例えば、α1 =0.01〜0.1MPa 程度の差圧)等とが格納されている。
そして、制御装置32は、圧縮機本体1の起動時制御処理を図5に示すプログラムに従って後述の如く実行すると共に、圧縮機本体1の運転制御等を行い、これに伴って電磁弁19,22の開閉制御、電動モータ16の駆動,停止制御等を実行するものである。
ここで、図5に示す処理動作がスタートすると、まず、ステップ11で電動モータ16を起動するときの判定値となる判定圧力α1 (例えば、0.01〜0.1MPa 程度の差圧)を記憶部32Aから読出す。
次に、ステップ12では吸込側の電磁弁19を開弁し、圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させる。これにより、空気圧ライン18内の空気圧(加圧空気)を導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入させる。
そして、次なるステップ13では、圧力センサ31から吸込口7の圧力Ps を空気圧ライン18内の空気圧として読込む。また、次なるステップ14では、圧縮機本体1の吐出側に設けた圧力センサ24によって吐出口8の圧力Po を読込む。そして、次なるステップ15では、吸込口7の圧力Ps と吐出口8の圧力Po との差圧ΔPを、下記の数2式に従って演算する。
Figure 2008297991
次に、ステップ16では、数2式による差圧ΔPが予め決められた差圧値である判定圧力α1 以下であるか否かを判定し、「NO」と判定する間は、前記ステップ13に戻って、これ以降の処理を続行する。また、ステップ16で「YES」と判定したときには、差圧ΔPが判定圧力α1 以下となり、前記吐出口8の圧力Po が吸込口7の圧力Ps に近づいている。
そこで、ステップ16で「YES」と判定したときには、次なるステップ17に移って電動モータ16に給電を行い、該電動モータ16を駆動することにより旋回スクロール5の旋回駆動を開始する。そして、ステップ18では、吐出側の電磁弁22を開弁させ、ステップ19でリターンして本来の圧縮運転(定常運転)を続行させる。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、吸込側の電磁弁19を開いた後に、電動モータ16を駆動することにより、旋回スクロール5の旋回駆動(圧縮運転)を開始することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
即ち、本実施の形態では、吸込側の電磁弁19を開いた後に吐出側の圧力センサ24で検出した圧力Po と、吸込側の圧力センサ31で検出した圧力Ps との差圧ΔPが、予め決められた差圧値である判定圧力α1 以下となったとき、即ち吐出側の圧力Po が吸込側の圧力Ps に近づき、同圧となるまでの間に、電動モータ16を駆動する構成としている。
これにより、吸込口7の圧力Ps と吐出口8の圧力Po とに従って、電動モータ16を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができ、圧縮運転の開始前に旋回スクロール5が軸方向の隙間(遊び)分だけガタついたり、振動したりするのを良好に抑え、旋回スクロール5の挙動を安定させた状態で、旋回スクロール5を円滑に旋回駆動(起動)することができる。
次に、図6および図7は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
しかし、本実施の形態の特徴は、吸込側の電磁弁19を開いた後に、吐出側の圧力センサ24で検出した圧力Po が予め決められた設定圧力値Pj に達するまでは電動モータ16を停止させ、設定圧力値Pj を越えたときに電動モータ16を駆動する構成としたことにある。
ここで、本実施の形態で採用した制御手段としての制御装置41は、第1の実施の形態で述べた制御装置25とほぼ同様に構成されている。しかし、制御装置41は、その入力側が吐出側の圧力センサ24にだけ接続されている点で、第1の実施の形態とは異なるものである。また、制御装置41の記憶部41Aには、後述の図7に示す処理プログラムと、設定圧力値Pj (例えば、Pj =0.1〜0.4MPa )等とが格納されている。
この場合、設定圧力値Pj とは、空気圧ライン18側の設定圧力等に基づいて決められ、例えば第1の実施の形態で述べた空気圧ライン18の圧力Pi (図3参照)よりも低い圧力値に設定されるものである。
そして、制御装置41は、圧縮機本体1の起動時制御処理を図7に示すプログラムに従って後述の如く実行すると共に、圧縮機本体1の運転制御等を行い、これに伴って電磁弁19,22の開閉制御、電動モータ16の駆動,停止制御等を実行するものである。
即ち、図7に示す処理動作がスタートすると、まず、ステップ21で空気圧ライン18の圧力Pi (図3参照)よりも低い圧力値である設定圧力値Pj を記憶部41Aから読出す。
次に、ステップ22で吸込側の電磁弁19を開弁し、圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させる。これにより、空気圧ライン18内の空気圧(加圧空気)を導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入させる。
そして、次なるステップ23では、圧縮機本体1の吐出側に設けた圧力センサ24によって吐出口8の圧力Po を読込み、次なるステップ24では、吐出口8の圧力Po が予め決められた設定圧力値Pj まで上昇したか否かを判定する。
ここで、ステップ24で「NO」と判定する間は、吐出口8の圧力Po が設定圧力値Pj 以下であり、空気圧ライン18側の圧力に比較して十分に低い圧力状態にあるので、前記ステップ23に戻って電動モータ16を停止状態に保持し、これ以降の処理を続行する。また、ステップ24で「YES」と判定したときには、吐出口8の圧力Po が設定圧力値Pj を越えて、空気圧ライン18側の圧力に近づいている。
そこで、ステップ24で「YES」と判定したときには、次なるステップ25に移って電動モータ16に給電を行い、該電動モータ16を駆動することにより旋回スクロール5の旋回駆動を開始する。そして、ステップ26では、吐出側の電磁弁22を開弁させ、ステップ27でリターンして本来の圧縮運転(定常運転)を続行させる。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、吸込側の電磁弁19を開いた後に、電動モータ16を駆動することにより、旋回スクロール5の旋回駆動(圧縮運転)を開始することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、予め決められた設定圧力値Pj と吐出側の圧力センサ24で検出した圧力Po とに従って、電動モータ16を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。そして、予め設定された設定圧力値Pj を用いることにより、吸込側の圧力をセンサ等で特別に検出する必要がないので、部品点数を削減でき、組立時の作業性等を向上することができる。
次に、図8および図9は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
しかし、本実施の形態の特徴は、電動モータ16の駆動軸16Dの近傍に、該駆動軸16Dの回転位置を検出する接触式または非接触式の回転センサ51を設け、駆動軸16Dの回転位置に従って、電動モータ16を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御する構成としたことにある。
ここで、本実施の形態で採用した制御装置52は、第1の実施の形態で述べた制御装置25とほぼ同様に構成されている。しかし、制御装置52は、その入力側が回転センサ51等に接続され、出力側は電動モータ16および電磁弁19,22等に接続されている。また、制御装置52の記憶部52Aには、後述の図9に示す処理プログラムと、電動モータ16を起動すべき時期を判定するために予め決められた回転角θ1 (例えば、θ1 =100〜200度)等とが格納されている。
そして、制御装置52は、圧縮機本体1の起動時制御処理を図9に示すプログラムに従って後述の如く実行すると共に、圧縮機本体1の運転制御等を行い、これに伴って電磁弁19,22の開閉制御、電動モータ16の駆動,停止制御等を実行するものである。
即ち、図9に示す処理動作がスタートすると、まず、ステップ31で電動モータ16の起動判定用の回転角θ1 を記憶部52Aから読出す。次に、ステップ32では、吸込側の電磁弁19を開弁し、圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させる。これにより、空気圧ライン18内の空気圧(加圧空気)を導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入させる。
そして、次なるステップ33では、回転センサ51によって電動モータ16(駆動軸16D)の回転位置として回転角θを読込み、次なるステップ34では、駆動軸16Dの回転角θが判定用に予め決められた回転角θ1 を越えたか否かを判定する。
ここで、ステップ34で「NO」と判定する間は、駆動軸16Dの回転角θが回転角θ1 よりも小さく、圧縮機本体1の圧縮室6には吸込口7を介して空気圧ライン18側の加圧空気が十分には流入していないので、電動モータ16の駆動軸16Dが判定用の回転角θ1 に達する位置までは回転していないと判断することができる。
そこで、ステップ34で「NO」と判定する間は、前記ステップ33に戻って電動モータ16を停止状態に保持し、これ以降の処理を続行する。また、ステップ34で「YES」と判定したときには、駆動軸16Dの回転角θが判定用の回転角θ1 に達して、圧縮機本体1の圧縮室6と吐出口8は、空気圧ライン18側の圧力に近づいていると判断することができる。
そこで、ステップ34で「YES」と判定したときには、次なるステップ35に移って電動モータ16に給電を行い、該電動モータ16を駆動することにより旋回スクロール5の旋回駆動を開始する。そして、ステップ36では、吐出側の電磁弁22を開弁させ、ステップ37でリターンして本来の圧縮運転(定常運転)を続行させる。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、吸込側の電磁弁19を開いた後に、電動モータ16を駆動することにより、旋回スクロール5の旋回駆動(圧縮運転)を開始することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、電動モータ16の駆動軸16Dがどの程度の角度分だけ回転しているかを回転センサ51により検出するため、該回転センサ51で検出した駆動軸16Dの回転角θと、予め決められた判定用の回転角θ1 とに従って、電動モータ16を駆動すべき時期(圧縮運転の開始時期)を適正に制御することができる。
そして、この場合は回転センサ51を用いることにより、前記実施の形態で述べたように圧力センサ等を特別に用いる必要がなくなり、部品点数を削減でき、組立時の作業性等を向上することができる等の効果を奏する。
次に、図10は本発明の第5の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、吸込側の電磁弁19を開弁した後に、どの程度の時間が経過したかに従って、電動モータ16を駆動すべき時期を適正に制御する構成としたことにある。
ここで、本実施の形態にあっては、例えば図1に示す制御装置25の記憶部25A内にタイマTが更新可能に設けられ、このタイマTで後述の如く経過時間を計時することにより、電動モータ16の駆動開始時期等を判定して制御するものである。
即ち、図10に示す処理動作がスタートすると、まず、ステップ41で吸込側の電磁弁19を開弁し、圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18に連通させることにより、空気圧ライン18内の空気圧(加圧空気)を導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入させる。
そして、次なるステップ42ではタイマTをスタートさせ、電磁弁19を開弁した後にどの程度の時間が経過したかをカウントする。次に、ステップ43に移り、タイマTでカウントした時間が予め決められた時間T1 〜T2 の範囲内にあるか否かを判定する。
この場合、時間T1 〜T2 は、吸込側の電磁弁19を開弁した後に、空気圧ライン18の加圧空気が導入配管17を介して圧縮機本体1の吸込口7から圧縮室6内に流入し、さらに吐出口8側に達するまでにどの程度の時間が必要かを実験データ等で求めることにより決められる。
そして、ステップ43で「NO」と判定する間は、タイマTでカウントした時間が、予め決められた時間T1 に達しておらず、圧縮機本体1の圧縮室6には吸込口7を介して空気圧ライン18側の加圧空気が、未だ十分には流入していないと判断することができる。
そこで、ステップ43で「NO」と判定する間は、当該ステップ43の判定処理を繰返すようにする。そして、ステップ43で「YES」と判定したときには、タイマTでカウントした時間が予め決められた時間T1 〜T2 の範囲内に達して、圧縮機本体1の圧縮室6と吐出口8は、空気圧ライン18側の圧力に近づいていると判断することができる。
そこで、ステップ43で「YES」と判定したときには、次なるステップ44に移って電動モータ16に給電を行い、該電動モータ16を駆動することにより旋回スクロール5の旋回駆動を開始する。そして、ステップ45では、吐出側の電磁弁22を開弁させる。また、ステップ46では、タイマTをリセットするために停止させ、次なるステップ47でリターンして本来の圧縮運転(定常運転)を続行させる。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、吸込側の電磁弁19を開いた後に、電動モータ16を駆動することにより、旋回スクロール5の旋回駆動(圧縮運転)を開始することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、制御装置25(図1参照)等に通常は内蔵されるタイマTを用いることにより、吸込側の電磁弁19を開弁した後の経過時間に従って、電動モータ16を駆動すべき時期を適正に制御することができる。即ち、これまでの実験データ等に基づいて電動モータ16を駆動すべき適正な時期を求めておくことにより、圧縮運転の開始時における起動負荷の軽減化等を良好に図ることができる。
次に、図11および図12は本発明の第6の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間に、吸込側の電磁弁19を遮断した状態で吸込口7側を大気に開放する開放弁61を追加して設ける構成としたことにある。
ここで、開放弁61は、電磁弁19とほぼ同様な電磁弁により構成され、制御手段(制御装置62)からの制御信号により後述の如く開閉されるものである。また、本実施の形態で採用した制御装置62は、第1の実施の形態で述べた制御装置25とほぼ同様に構成されている。
しかし、制御装置62は、その入力側が圧力センサ23,24等に接続され、出力側は電動モータ16および電磁弁19,22に加えて開放弁61にも接続されている。また、制御装置62の記憶部62Aには、後述の図12に示す処理プログラム等が格納されている。
そして、制御装置62は、圧縮機本体1の起動時制御処理、圧縮運転(定常時)制御処理および停止時制御処理等を図12に示すプログラムに従って後述の如く実行すると共に、これに伴って電磁弁19,22の開閉制御、電動モータ16の駆動,停止制御等を実行するものである。
即ち、図12に示す処理動作がスタートすると、まず、ステップ51で起動時制御処理を、例えば図3に示すステップ1〜9の処理と同様に行い、圧縮機本体1の旋回スクロール5を電動モータ16により円滑に起動できるようにする。
次に、ステップ52では、圧縮運転(定常時)制御処理を行い、電動モータ16で圧縮機本体1の旋回スクロール5を旋回駆動し続けることにより、高圧の圧縮空気を図11に示すタンク21内に向けて吐出させる。これによって、タンク21内の圧力が予め決められた所定範囲内の圧力値(図示せず)となるように、圧縮機本体1の定常時における運転制御を実行する。
そして、次なるステップ53では、圧縮機本体1の圧縮運転を停止するか否かを判定し、「NO」と判定する間は、タンク21内の圧力が前記所定範囲内の圧力値に達していないので、ステップ52に戻って前述の如く圧縮運転制御処理を続ける。
次に、ステップ53で「YES」と判定したときには、タンク21内の圧力が前記所定範囲内となっているので、次なるステップ54に移って停止時の制御処理を行うため、電動モータ16を停止(給電を停止)させる。そして、ステップ55では吐出側の電磁弁22を閉弁させ、吸込側の電磁弁19を閉弁させる。これにより、圧縮機本体1の吸込口7を空気圧ライン18(導入配管17側)から遮断する。
次に、ステップ56では開放弁61を開弁し、圧縮機本体1の吸込口7を大気に開放することにより、各圧縮室6内に残留した圧縮空気を吸込口7から開放弁61を介して大気中に放出させる。なお、この場合の開放弁61は、予め決められた時間だけ開弁し、その後は自動的に閉弁させてもよい。そして、その後はステップ57でリターンする。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、図12に示すステップ51で起動時制御処理を行うことにより、吸込側の電磁弁19を開いた後に電動モータ16を駆動して、旋回スクロール5の旋回駆動(圧縮運転)を開始することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に、本実施の形態では、圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間に、吸込側の電磁弁19を遮断した状態で吸込口7側を大気に開放する開放弁61を追加して設ける構成としているため、下記のような作用効果を奏するものである。
即ち、スクロール式の圧縮機本体1による圧縮運転の停止直後に、各圧縮室6内に圧縮空気が残留している場合でも、電動モータ16を停止させて吸込側の電磁弁19を閉じた状態(圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間を遮断した状態)では、開放弁61を開くことにより、圧縮室6内に残留した圧力を吸込口7側から大気に開放することができ、例えば圧縮室6内等でドレンが発生するのを抑えることができる。
次に、図13は本発明の第7の実施の形態を示し、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間に、例えば導入配管17の途中に位置して電磁式の三方弁71を設ける構成としたことにある。
ここで、三方弁71は、前記第6の実施の形態で述べた吸込側の電磁弁19(開閉弁)と開放弁61とに替えて用いられ、両者の弁機能を単一の弁で賄うものである。そして、三方弁71は、3個の流入,出用の開口部71A,71B,71Cを有し、これらの開口部71A,71B,71C間の切換制御(連通,遮断)が制御装置72からの制御信号により行われる。
即ち、三方弁71は、例えば開口部71Aと開口部71Bとが連通する間は、開口部71Cが外気(大気)に対して遮断される。そして、開口部71Aと開口部71Bとの連通が遮断されると、開口部71Cが外気(大気)に開放され、開口部71Bは開口部71Cと連通するものである。
また、本実施の形態で採用した制御装置72は、第1の実施の形態で述べた制御装置25とほぼ同様に構成されている。しかし、制御装置72は、その入力側が圧力センサ23,24等に接続され、出力側は電動モータ16、電磁弁22および三方弁71に接続されている。そして、この場合の制御装置72は、前記第6の実施の形態で述べた制御装置62とほぼ同様の制御処理を行うものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第6の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、スクロール式の圧縮機本体1の停止直後に、各圧縮室6内に圧縮空気が残留している場合でも、電動モータ16を停止させて三方弁71の開口部71Aを閉じた状態(圧縮機本体1の吸込口7と空気圧ライン18との間を遮断した状態)では、開口部71Bを開口部71Cに連通させて大気に開放することにより、圧縮室6内に残留した圧力を吸込口7側から大気に開放することができ、例えば圧縮室6内等でドレンが発生するのを抑えることができる。
しかも、本実施の形態では、第6の実施の形態で述べた吸込側の電磁弁19と開放弁61とに替えて、単一の三方弁71を用いることにより、同等の作用効果を得ることができ、例えば三方弁71に対する配管作業(接続作業)等を短時間で効率的に行うことができる。
なお、前記第6の実施の形態では、図12中のステップ51で行う起動時制御処理を、図3に示すステップ1〜9の処理と同様に行う場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第2〜第5の実施の形態による図5、図7、図9、図10に示す起動時制御処理と同様の処理を行う構成としてもよい。そして、この点は第7の実施の形態についても同様である。
また、前記各実施の形態では、圧縮機本体1の吐出口8側に吐出側の開閉弁として電磁弁22を設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば吐出口8側の圧力が予め決められた圧力まで上昇すると開弁して、吐出口8からタンク21側に向けて圧縮流体が流通するのを許し、逆向きの流れを阻止する開弁圧設定式の逆止弁を、電磁弁22に替えて用いてもよいものである。
また、前記各実施の形態では、圧縮機本体1のケーシング2と旋回スクロール5との間に、ボールカップリングと呼ばれる自転防止機構15を設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば補助クランクまたはオルダム継手等からなる自転防止機構を用いてもよいものである。
また、前記各実施の形態では、ボールカップリングからなる自転防止機構15がスラスト支持機構を兼用する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばスラスト支持機構と自転防止機構とを別部材により構成してもよいものである。
一方、前記第4の実施の形態では、電動モータ16の駆動軸16Dの近傍に回転センサ51を設け、駆動軸16Dの回転位置を検出する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば電動モータに回転位置検出機能が内蔵されている場合には、これを回転センサとして用いてもよい。また、回転位置の検出対象は駆動軸16Dに限るものではなく、例えば図2中に示す回転軸9を回転位置の検出対象としてもよい。
また、前記各実施の形態では、工場の空気圧ライン18に接続され、加圧空気の圧力を増圧させるスクロール式増圧装置(スクロール式の空気圧縮機)を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば多段式圧縮機の高圧側等に適用してもよい。また、増圧対象の流体としては、例えば窒素ガス、ヘリウムガス等、各種の流体にも広く適用できるものである。
さらに、前記各実施の形態では、固定スクロール3と旋回スクロール5とを備えたスクロール式の圧縮機本体1を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば互いに対向した2つのスクロール部材の何れもが回転する全系回転型(両回転型)のスクロール式圧縮機等、種々の型式のスクロール式圧縮機を圧縮手段として採用してもよいものである。
本発明の第1の実施の形態によるスクロール式増圧装置を示す全体構成図である。 図1中のスクロール式圧縮機本体を拡大して示す縦断面図である。 図1中の制御装置による圧縮運転前の起動時制御処理を示す流れ図である。 第2の実施の形態によるスクロール式増圧装置を示す全体構成図である。 図4中の制御装置による圧縮運転前の起動時制御処理を示す流れ図である。 第3の実施の形態によるスクロール式増圧装置を示す全体構成図である。 図6中の制御装置による圧縮運転前の起動時制御処理を示す流れ図である。 第4の実施の形態によるスクロール式増圧装置を示す全体構成図である。 図8中の制御装置による圧縮運転前の起動時制御処理を示す流れ図である。 第5の実施の形態による圧縮運転前の起動時制御処理を示す流れ図である。 第6の実施の形態によるスクロール式増圧装置を示す全体構成図である。 図11中の制御装置による圧縮運転前の起動時制御処理を示す流れ図である。 第7の実施の形態によるスクロール式増圧装置を示す全体構成図である。
符号の説明
1 スクロール式の圧縮機本体(圧縮手段)
2 ケーシング
3 固定スクロール(スクロール部材)
3A,5A 鏡板
3B,5B ラップ部
5 旋回スクロール(スクロール部材)
6 圧縮室
7 吸込口
8 吐出口
9 回転軸
15 自転防止機構
15A,15B スラスト受け
15C ボール
16 電動モータ(駆動手段)
16D 駆動軸
17 導入配管
18 工場の空気圧ライン(加圧流体供給手段)
19 吸込側の電磁弁(開閉弁)
20 吐出配管
21 タンク
22 吐出側の電磁弁
23,31 吸込側圧力センサ
24 吐出側圧力センサ
25,32,41,52,62,72 制御装置(制御手段)
51 回転センサ
61 開放弁
71 三方弁(開閉弁、開放弁)

Claims (9)

  1. 2つのスクロール部材のラップ部が重なり合って旋回運動する間に、外部の加圧流体供給手段から供給された加圧流体を吸込口から吸込んで圧縮室内で圧縮し、吐出口から圧縮流体として吐出するスクロール式の圧縮手段と、
    該圧縮手段を構成する前記各スクロール部材のうち少なくとも一方のスクロール部材を旋回駆動する駆動手段と、
    前記圧縮手段の吸込口と前記加圧流体供給手段との間に設けられ前記吸込口を加圧流体供給手段に対して連通,遮断する開閉弁と、
    該開閉弁の連通,遮断と前記駆動手段の駆動,停止とを制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記開閉弁により前記加圧流体供給手段を吸込口に連通させた後に、前記駆動手段により前記スクロール部材を旋回駆動する構成としてなるスクロール式増圧装置。
  2. 前記圧縮手段は、旋回駆動される前記スクロール部材の自転を抑える自転防止機構を備え、該自転防止機構は、剛性をもった球形のボールと、前記スクロール部材のスラスト方向両側から該ボールを挟み前記スクロール部材のスラスト荷重を受承する一対のスラスト受けとからなるボールカップリングにより構成してなる請求項1に記載のスクロール式増圧装置。
  3. 前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記圧縮手段の吐出口が前記吸込口と同圧になるまでの間に、前記駆動手段の駆動を開始する構成としてなる請求項1または2に記載のスクロール式増圧装置。
  4. 前記圧縮手段の吐出側には吐出側圧力センサを設け、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記圧力センサの検出圧力値が前記加圧流体供給手段の供給圧力値に達するまでの間に、前記駆動手段の駆動を開始する構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式増圧装置。
  5. 前記圧縮手段の吐出側には吐出側圧力センサを設け、前記圧縮手段の吸込側には吸込側圧力センサを設け、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記吐出側圧力センサの検出圧力値と前記吸込側圧力センサの検出圧力値との差が予め決められた差圧以下となったときに、前記駆動手段の駆動を開始する構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式増圧装置。
  6. 前記圧縮手段の吐出側には吐出側圧力センサを設け、前記制御手段は、前記吐出側圧力センサの検出圧力値が予め決められた設定圧力値に達するまでは前記駆動手段を停止させ、前記設定圧力値を越えたときに前記駆動手段を駆動する構成としてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式増圧装置。
  7. 前記駆動手段には回転位置を検出する回転センサを設け、前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に前記回転センサの検出位置が予め決められた回転位置を越えたときに、前記駆動手段を駆動する構成としてなる請求項1または2に記載のスクロール式増圧装置。
  8. 前記制御手段は、前記開閉弁を開いた後に予め決められた時間の範囲内で、前記駆動手段を駆動する構成としてなる請求項1または2に記載のスクロール式増圧装置。
  9. 前記圧縮手段の吸込口と加圧流体供給手段との間には、前記開閉弁を遮断した状態で前記吸込口側を大気に開放する開放弁を設け、前記制御手段は、前記駆動手段を停止させ、前記開閉弁を閉じた状態で前記開放弁を開く構成としてなる請求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載のスクロール式増圧装置。
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