JP2008297667A - スチールコード及びその製造方法と空気入りタイヤ - Google Patents

スチールコード及びその製造方法と空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】コアフィラメントを癖付けせずに芯抜けを抑えかつ内部へのゴム浸透を改善しながら、ハンドリング性及びゴムとの接着性を良好にすることが可能なスチールコード及びその製造方法と空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】1本の非癖付けコアフィラメント1の周りに5本または6本のシースフィラメント2を撚り合わせた1+5構造または1+6構造のスチールコードS1,S2である。コアフィラメント1の少なくとも一部が加硫ゴム3で被覆され、撚り合わせたシースフィラメント2がその被覆されたコアフィラメント1に加硫ゴム3を介して接着接合している。
【選択図】図1

Description

本発明は、スチールコード及びその製造方法とそれを使用した空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、コアフィラメントを癖付けせずに芯抜けを抑えかつ内部へのゴム浸透を改善しながら、ハンドリング性及びゴムとの接着性を良好にすることができるスチールコード及びその製造方法とそれを使用した空気入りタイヤに関する。
例えば、乗用車用空気入りタイヤや、トラックやバスなどに使用される重荷重用空気入りタイヤのベルト層などの補強層には、スチールコードが使用されている。このようなスチールコードにおいて、1本のコアフィラメントの周りに5本または6本のシースフィラメントを撚り合わせた1+5構造または1+6構造のスチールコードがある。この構造のスチールコードは、一般に内部へのゴム浸透が悪く、また芯のコアフィラメントがスチールコードの切断加工時や走行時に部分的に飛び出す、所謂芯抜けが発生し易い。
そこで、コアフィラメントを波状に型付けすることにより、芯抜けを防止しかつ内部へのゴム浸透を改善するようにしているが、このようにコアフィラメントを癖付けすると、初期伸びが大きくなるため、ベルト層にこのようなスチールコードを用いたタイヤでは、高速走行時のタイヤ外径成長を効果的に抑制することができない。
従来、スチールコードの改良技術として、コアフィラメントを未加硫ゴムで被覆したスチールコードを本出願人は提案している(例えば、特許文献1参照)。この技術を1+5構造または1+6構造のスチールコードに採用すると、コアフィラメントを癖付けせずに芯抜けを抑えかつ内部へのゴム浸透を改善することができ、またスチールコードの伸びが小さいので、高速走行時のタイヤ外径成長も効果的に抑制することができる利点がある。
しかしながら、作業中に未加硫ゴムがスチールコードの表面に染み出てベタつくなどハンドリング性に難があり、ゴムとの接着性も低下するなど、更なる改善の余地が残されていた。
特開2002−363875公報
本発明の目的は、コアフィラメントを癖付けせずに芯抜けを抑えかつ内部へのゴム浸透を改善しながら、ハンドリング性及びゴムとの接着性を良好にすることが可能なスチールコード及びその製造方法と空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明のスチールコードは、1本の非癖付けコアフィラメントの周りに5本または6本のシースフィラメントを撚り合わせた1+5構造または1+6構造のスチールコードにおいて、前記コアフィラメントの少なくとも一部を加硫ゴムで被覆、接着接合され、該コアフィラメントに前記シースフィラメントが前記加硫ゴムを介して接着接合してなることを特徴とする。
本発明のスチールコードの製造方法は、上記したスチールコードを製造する方法であって、1本の非癖付けコアフィラメントの少なくとも一部を未加硫ゴムで被覆し、該ゴム被覆したコアフィラメントの周りに5本または6本のシースフィラメントを撚り合わせ、該シースフィラメントを撚り合わせたコードをリールに巻取った後、加熱して前記未加硫ゴムを加硫することを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、上記したスチールコードを配列した補強層を有することを特徴とする。
上述した本発明のスチールコードによれば、コアフィラメントとシースフィラメントが加硫ゴムを介して接着しているため、スチールコードの切断加工時や走行時にコアフィラメントが部分的に飛び出す芯抜けの発生を防ぐことができる一方、既にコアフィラメントとシースフィラメントの間の内部に加硫ゴムが存在するので、このスチールコードを有するゴム製品を製造する際に起こる内部へのゴム浸透の問題を改善することができる。
また、コアフィラメントとシースフィラメントの間に加硫ゴムが介在するので、スチールコードの取り扱い中に未加硫ゴムがスチールコードの表面に染み出てベタつくような問題がなく、ハンドリング性を良好にすることができる。
更に、コアフィラメント及びシースフィラメントの表面には、通常ゴムとの接着性を確保するためメッキが施されているが、コアフィラメントとシースフィラメントの間に未加硫ゴムが介在すると、その未加硫ゴム中の促進剤などの影響により次第にメッキがダメージを受けて初期接着性さらには、耐水接着性が低下する。しかし、本発明は加硫ゴムであるため、このような問題を回避し、ゴムとの良好な接着性を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のスチールコードの一実施形態を示す。このスチールコードS1は、癖付けを施していない1本のコアフィラメント(非癖付けコアフィラメント)1と、そのコアフィラメント1の周りに配置した5本のシースフィラメント2を備えた1+5構造になっている。
コアフィラメント1は、その外周面全体が加硫ゴム3で被覆され、その加硫ゴム3で被覆されたコアフィラメント1の周りに5本のシースフィラメント2が撚り合わされている。加硫ゴム3は、コアフィラメント1と5本のシースフィラメント2に、後述する加熱工程(加硫工程)を経ることにより加硫接着しており、撚り合わせた5本のシースフィラメント2は、加硫ゴム3を介してコアフィラメント1に接着接合している。
図2は、本発明のスチールコードの他の実施形態を示す。このスチールコードS2は、上述したスチールコードS1において、シースフィラメント2を6本配置したものである。即ち、図2のスチールコードS2は、癖付けを施していない1本のコアフィラメント(非癖付けコアフィラメント)1と、そのコアフィラメント1の周りに配置した6本のシースフィラメント2を備えた1+6構造になっている。
コアフィラメント1は、その外周面全体が加硫ゴム3で被覆され、その加硫ゴム3で被覆されたコアフィラメント1の周りに6本のシースフィラメント2が撚り合わされている。加硫ゴム3は、コアフィラメント1と6本のシースフィラメント2に、後述する加熱工程(加硫工程)を経ることにより加硫接着しており、撚り合わせた6本のシースフィラメント2は、加硫ゴム3を介してコアフィラメント1に接着接合している。
以下、図3,4を参照しながら、上述した図1に示すスチールコードS1を製造する方法を説明する。なお、図3,4において、11は未加硫ゴムを押し出してコアフィラメント1を被覆する被覆部、12はシースフィラメント2を撚り合わせるための撚り合わせ部、14はシースフィラメント2を撚り合わせたコード4をリール15に巻き取る巻取り部、16はコード4を加熱する加熱部である。
先ず、不図示のリールに巻き取られている、長尺の1本の癖付けが施されていないコアフィラメント1を連続的に引き出し、矢印で示す方向に搬送して被覆部11に供給する。コアフィラメント1は被覆部11の通過中に未加硫ゴムにより外周面全体が被覆される。未加硫ゴム3’で被覆されたコアフィラメント1Aは、次いで撚り合わせ部12に供給される。
他方、不図示のリールから連続的に引き出された5本のシースフィラメント2も撚り合わせ部12に供給され、ここで未加硫ゴム3’で被覆されたコアフィラメント1Aの周りに螺旋状に撚り合わされる。シースフィラメント2を撚り合わせたコード4は、搬送されて巻取り部14のリール15に連続的に巻取られる。
ここでコード4をリール15に巻取るのは、次の理由による。即ち、次の工程でコード4が加熱されるが、その加熱によりコード4の表面が酸化されてその表面に酸化物が生成され、接着性が低下する原因になる。このようにコード4をリール15に巻取ることにより、リール15の内部は空気の透過がしずらくなり、コード4の表面に生成される酸化物の量を抑えることができるからである。
リール15への巻取りが終了すると、図4に示すように、巻取り部14のリール15に巻き取られたコード4を加熱部16内に収容し、コード4を加熱する。これによりコアフィラメント1を被覆する未加硫ゴム3’が加硫され、コアフィラメント1と5本のシースフィラメント2が加硫ゴム3を介して加硫接着した長尺のスチールコードS1が得られる。コード4の加熱は、好ましくは、窒素雰囲気下で行うのが、スチールコード表面の酸化を一層抑える上でよい。
図2に示すスチールコードS2は、上記した5本のシースフィラメント2に代えて、6本のシースフィラメント2を撚り合わせ部12に供給する他は、上記と同様にして製造することができる。
図5に上記したスチールコードS1,S2を用いた空気入りタイヤの一例を示す。図5において、21はトレッド部、22はサイドウォール部、23はビード部、TEはタイヤ赤道面である。この空気入りタイヤは、左右のビード部23間にカーカス層24が延設され、その両端部がビード部23に埋設したビードコア25の周りにビードフィラー26を挟み込むようにしてタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。トレッド部21のカーカス層24の外周側には、複数のベルト層27が設けられている。
ベルト層27は、タイヤ周方向に対して傾斜配列したスチールコード(不図示)をゴム層に埋設して構成され、このベルト層27のスチールコードに上述したスチールコードS1またはS2が使用されている。スチールコードS1,S2は、タイヤの補強層の働きをするベルト層27に限定されず、タイヤを補強する働きをし、スチールコードを配列した補強層であれば、いずれにも用いることができる。
上記空気入りタイヤは、スチールコードS1またはS2を配列した補強層(図5の例ではベルト層27)を有するグリーンタイヤを成形し、それを加硫することにより製造することができる。
上述した本発明のスチールコードS1,S2によれば、コアフィラメント1とシースフィラメント2が加硫ゴムを介して接着接合しているので、スチールコードS1,S2の切断加工時や走行時にコアフィラメント1が部分的に飛び出す芯抜けの発生を防ぐことができる。既に、コアフィラメント1とシースフィラメント2の間の内部に加硫ゴムが存在するので、内部へのゴム浸透の問題を改善することができる。
また、コアフィラメント1とシースフィラメント2の間に加硫ゴムを介在させたので、作業中に未加硫ゴムがスチールコードの表面に染み出てベタつくような問題がなく、良好なハンドリング性を得ることができる。
また、コアフィラメント1及びシースフィラメント2の表面には、一般にゴムとの接着性を確保するためメッキが施されている。コアフィラメント1とシースフィラメント2の間に未加硫ゴムを介在させると、未加硫ゴム中の促進剤などの影響により次第にメッキがダメージを受けて初期接着性、更には耐水接着性が低下する問題が生じるが、本発明では加硫ゴムであるため、このような問題がなく、ゴムとの良好な接着性を確保することができる。
上記したベルト層17にスチールコードS1,S2を用いた空気入りタイヤでは、トレッド部1の傷がベルト層17に達しても、ベルト層17のスチールコード内部に水分が浸透するのを防ぐことができるので、ベルト層17の耐腐食伝播性を改善することができる。
また、コアフィラメント1が癖付けされていないので、スチールコードS1,S2の伸びが小さくなるため、高速走行時のタイヤ外径成長を抑制することができる。そのため、ベルト層17の耐エッジセパレーション性を高めることができる。
上述したスチールコードS1,S2は、上記したように空気入りタイヤの補強層のスチールコードとして好ましく用いることができるが、それに限定されず、スチールコードを配列した補強層を有する他のゴム製品、例えば、コンベヤベルトやトラックベルトなど、特に動的負荷が加わるゴム製品にも好適に使用することができる。
スチールコードS1,S2は、上述した実施形態では、コアフィラメント1の外周面全体を加硫ゴムで被覆する構成にしたが、用途や必要に応じて必ずしもコアフィラメント1の外周面全体を加硫ゴムで被覆する必要はなく、コアフィラメント1の外周面の少なくとも一部を部分的に或いはコアフィラメント1の外周面を長手方向に断続的に加硫ゴムで被覆することができる。好ましくは、上述した実施形態のようにコアフィラメント1の外周面全体を加硫ゴムで被覆するのがよい。
コアフィラメント1の外周面の少なくとも一部を部分的に加硫ゴム3で被覆するスチールコードの製造は、コアフィラメント1の少なくとも一部を未加硫ゴム3’で被覆するようにすればよい。上記した長尺のコアフィラメント1の場合は、被覆部11の通過中のコアフィラメント1を、製品に使用される長さに応じて、未加硫ゴム3’により断続的に被覆し、その使用される長さの少なくとも一部が未加硫ゴム3’により被覆されるようにすればよい。
本発明は、スチールコードS1,S2を1+5構造と1+6構造に限定しているが、それは外層のシースフィラメント2が4本では芯抜けの問題が発生せず、また7本では形状が不安定で動的負荷が加わるタイヤなどのゴム製品には不向きであるからである。
表1に示す構成を有する本発明スチールコード1〜3(本実施例1〜3)と比較スチールコード(比較例1,2)をそれぞれ作製した。各スチールコードは、コアフィラメントが癖付けされていないコードである。
これら各試験コードを以下に示す方法により、耐芯抜け性、初期接着性及びハンドリング性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
耐芯抜け性
長さ50mmの各試験コードの芯部をペンチで引き抜き、引き抜き易さを◎、○、△、×の4段階で評価した。◎はコアフィラメントが引き抜けず、耐芯抜け性が極めて良好、○はコアフィラメントが若干引き出されるが、耐芯抜け性として良好、△はコアフィラメントが比較的容易に引き出され、耐芯抜け性に問題あり、×はコアフィラメントが容易に引き出され、耐芯抜け性が極めて悪いことを意味する。
初期接着性
作製したスチールコードを温度35℃、湿度65%の条件下に30日間放置した後、JIS G3510に準じてゴム接着試験用の埋込試験片を作製し、接着試験を実施した。その結果を◎、○、△、×の4段階で評価した。◎は接着性が極めて良好、○は接着性が良好、△は接着性がやや劣る、×は接着性が大きく劣ることを意味する。
ハンドリング性
各試験コードの取り扱い易さからハンドリング性を○、×の2段階で評価した。○は何ら問題がなく良好、×は試験コードにベタつきがあり、コード同士が密着するなど、扱いに難があることを意味する。
Figure 2008297667
表1から、本発明のスチールコードは、耐芯抜け性、初期接着性及びハンドリング性がいずれも良好であることがわかる。
タイヤサイズを295/75R22.5、タイヤ構造を図5で共通にし、実施例1の本発明スチールコード1〜3(本実施例1〜3)と比較スチールコード1,2(比較例1,2)をベルト層に使用した試験タイヤ1〜5をそれぞれ作製した。試験タイヤ5において、コアフィラメントを波形に癖付けした試験タイヤ6を作製した。
これら各試験タイヤを標準リムに装着し、以下に示す方法により、タイヤ外径成長、ベルト層の耐エッジセパレーション性及びベルト層に使用したスチールコードの耐腐食伝播性の評価試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。
タイヤ外径成長
各試験タイヤを規定の空気圧を充填して、5万kmの実車走行後、溝底でのタイヤ外径を測定し、新品時からの成長量を求めた。その結果を試験タイヤ6を100とする指数にて示した。この指数値が小さいほど、外径成長が少ないことを意味する。
耐エッジセパレーション性
各試験タイヤを空気圧760kPaにして車両に装着し、10万kmの実車走行後、各試験タイヤを分解し、3番ベルト層のエッジにおける剥離量を全周にわたって測定し、その時の最大剥離量(mm)を求めた。その結果を試験タイヤ6を100とする指数にて示した。この指数値が小さい程、耐ベルトエッジセパレーション性が優れている。
耐腐食伝播性
各試験タイヤから取り出した20cmのスチールコードの表面をシーラント材で被覆し、乾燥した後、両端を切断し、スチールコードの一端を20%の塩水に5日間浸漬後、塩水から取り出し、コアフィラメントとシースフィラメントの剥離長さを測定した。その結果を試験タイヤ5を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど、耐腐食伝播性が優れている。
Figure 2008297667
表2から、本発明のスチールコードをベルト層に使用した試験タイヤ1〜3は、タイヤ外径成長、ベルト層の耐エッジセパレーション性及びスチールコードの耐腐食伝播性がいずれも良好であることがわかる。
本発明のスチールコードの一実施形態を示す拡大断面図である。 本発明のスチールコードの他の実施形態を示す拡大断面図である。 スチールコードの製造方法を示す説明図である。 加熱する工程を示す説明図である。 本発明のスチールコードをベルト層に用いた空気入りタイヤの一例を示す半断面図である。
符号の説明
1 コアフィラメント(非癖付けコアフィラメント)
2 シースフィラメント
3 加硫ゴム
3’未加硫ゴム
4 コード
11 被覆部
12 撚り合わせ部
15 リール
16 加熱部
S1,S2 スチールコード
27 ベルト層(補強層)

Claims (5)

  1. 1本の非癖付けコアフィラメントの周りに5本または6本のシースフィラメントを撚り合わせた1+5構造または1+6構造のスチールコードにおいて、前記コアフィラメントの少なくとも一部を加硫ゴムで被覆、接着接合され、該コアフィラメントに前記シースフィラメントが前記加硫ゴムを介して接着接合してなるスチールコード。
  2. 前記コアフィラメントの外周面全体が加硫ゴムで被覆される請求項1に記載のスチールコード。
  3. 請求項1に記載のスチールコードを製造する方法であって、1本の非癖付けコアフィラメントの少なくとも一部を未加硫ゴムで被覆し、該ゴム被覆したコアフィラメントの周りに5本または6本のシースフィラメントを撚り合わせ、該シースフィラメントを撚り合わせたコードをリールに巻取った後、加熱して前記未加硫ゴムを加硫するスチールコードの製造方法。
  4. 窒素雰囲気下で加熱する請求項3に記載のスチールコードの製造方法。
  5. 請求項1または2に記載のスチールコードを配列した補強層を有する空気入りタイヤ。
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